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【妄想】着ぐるみ小説スレ第11章【連載?】

362 まんころ ◆dkf/aF6sqI :2017/01/25(水) 00:43:56
5.

朝食の手を止め、喰いいるように見ているとテレビの画面からドラゴンの鋭い爪の三本指が飛び出してきた。
びっくりして仰け反るが、すぐにベッドで逃げ場を失う。
ワンルームの部屋に逃げ場などない。
テレビの画面からドラゴンの体全体が飛び出し部屋を埋め尽くす。
大きな口を開き鋭く尖がった牙で襲われそうになった時、気がついた。

私は男性スタッフに背負われていた。
頭のないリアルドラゴンの着ぐるみを着たまま。
「気がついた?良かった!」男性スタッフは優しく話しかけてくれる。
私が言葉を発してもドラゴンの鳴き声にしかならないので、身振りで答える。
「ドラゴンの頭を斬られた時、驚いただろ」
ウンと頷くように、男性スタッフの背中に私の頭を当てる。
「やっぱり!斬られた瞬間、インナースーツに仕掛けてあったスタンガンで気絶させられたんだよ、女の子に酷いことするよな!」と。
確かに戦士の甲冑を纏った女性に剣を振り下ろされた時、全身に電気が走ってそのまま気を失ってしまった。
ようやく事情が飲み込めてきた。
気絶して自分の部屋でドラゴンに襲われたのが夢で、着ぐるみを着て朝から酷い目に遭わされていた今が現実であることを。
始めに着替えた控え室につくと、彼が質問してきた。
「どうしよう?女性スタッフは今はまだ会場のイベント中でしばらく戻らないんだけど」
「着ぐるみ、早く脱ぎたいよね?」
頭のないリアルドラゴンはウンと前後に体を振る。
「でも、君が着ている着ぐるみとインナースーツは特殊な接着剤でくっついていて簡単に脱げないだ、剥離剤はあるんだけど」といって彼は言葉を濁す。
女性スタッフが潤滑剤といって、インナースーツの全身に塗ったアレかと理解した。
着ぐるみを簡単には着ることはできたけど、マスクを被せられる前は、くっついて腕が抜けなかった。
剥離剤があるならなぜ?疑問に思った私は彼が手にしている剥離剤を指差し、体を傾ける。
彼は私の伝えたいことを理解したようで、「これをまた全身に少しずつ塗っていかないといけないだ」と「つまり、君の体をインナースーツ越しとはいえ触らないといけないんだ、だから嫌だろと思って」と言って下を向く彼。
私は少し考えてから剥離剤を持つ彼の手を掴んでお辞儀をした。
彼は理解したようで「ゴメンね、嫌な思いさせるけど」と先にお詫びをしてから作業に取り掛かった。
私の気を紛らわすために、彼は自分のことを話し始める。
名前は藤田康雄。
真面目だけが取り柄。
大学を卒業したが、仕事がなくなんとなく就職したイベント会社だが、あまり役に立たず雑用ばかりの日々。
華やかな仕事だが、対照的にプライベートは地味。
聞いていると自分との共通点が多く嬉しくなってきた。
そして、職場の女性からは見下され相手にされず、忙しさから恋人もいない。
話に集中し気を紛らわせていたが、それでもインナースーツ越しに体を触られているうちに変な気分になってきた。
こんなやり取りをしながら作業は進み、私は着ぐるみから解放された。


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