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【妄想】着ぐるみ小説スレ第11章【連載?】

359 まんころ ◆dkf/aF6sqI :2017/01/24(火) 12:32:29
2.

息苦しさと圧迫で目が覚めた時は台車に載せられて運ばれている途中だった。
体を動かそうとするが上手く動かない。
開店前の百貨店のショーウィンドウが鏡のようになり、自分の姿を確認することができた。
その姿はエアーで膨らんだ可愛らしいドラゴン。
そして落ちないように台車にロープで縛り付けられている。
台車の前方には私に着ぐるみを着せた女性スタッフ、そして台車を押しているのは見たことのない男性スタッフ。
スタッフと分かるのは、2人とも同じスタッフジャンパーを着ているから。
やがて、台車は止まった。
着いたところはターミナル駅のイベントスペース。
エアーでパンパンに膨らんだ可愛らしいゆるキャラ風ドラゴンの背中のファスナーからはリードが伸びていた。
リードの先はというと、中に入っているリアルドラゴンの首輪へと繋がっている。
台車に固定されていたロープを解いた男性スタッフはそのリードを引いて手摺に括り付ける。
私は必死にこの状況から逃れようと抵抗したが、空気で膨らんだ丸い手足のドラゴンでは手脚を動かし愛嬌を振り撒いているようにしか見えなかった。
イベントが始まり、慌ただしく行き交っていた人々も足を止め人集りができ始める。
そしてイベントがスタート、愛嬌を振り撒いていたエアーで膨らんだドラゴンの空気が抜かれ背中のファスナーが開けらる。
大半の人が着ぐるみの中の女性が出てくると思ったことだろう。
なぜ、女性と思うかというと、私は141cmしか身長がなく小柄だから。
しかし、中から出てきた細身のリアルなドラゴンに驚きの歓声が上がった。
私的には息苦しさと圧迫感から解放され、ホッとしたのも束の間、気づいた時には体にハーネスを取り付けられ上空へと吊り上げられた。
驚いて声を出したがその声が自分の声でないこともまた驚いた、その声はドラゴンの鳴き声だったから。
着ぐるみに入る前に被せられたマスクに仕掛けがされていたことは容易に推測ができた。
かなりの高さに吊り上げられ、恐怖を感じ体がこわばり、動けない私とは対照的に、楽しそうにイベントは進行する。
先ほどまではいなかった、スタイル抜群の美人2人がゲームに扮した衣装で集まった人々に声を掛けている。
その中で手を挙げ人だかりの前に出た数人の男女に、美女たちは銃を手渡していた。
「チョット待って」私を声をあげたが出るのは、ドラゴンの鳴き声。
まるで銃を持った人たちを挑発するように。
銃を持った人たちは私に銃を向ける。
「やめて!」私は必死に叫んだ。
皮肉にもドラゴンの鳴き声が開始の合図となり銃が発射される。
「痛い!」もちろん全ての弾が痛いわけではない、特定の場所に当たると痛いのだ。
その時ドラゴンは大きな声をあげる。
リアルドラゴンの着ぐるみには分厚くなっているところと、そうでないところがある。
薄くなっているところは二の腕の付け根や内腿といった動くと擦れてしまうところ。
必死にその箇所を守ろうとするが、吊られた状態ではどうすることもできず弾を受け続ける。
私もこのゲームをやったことがあったので、ドラゴンの弱点は関節部分と分かっている。
ゲームをやっている人ならソコを狙うのは当然のことだった。


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