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【妄想】着ぐるみ小説スレ第11章【連載?】

356 まんころ ◆dkf/aF6sqI :2017/01/20(金) 15:44:01
ドラゴンになった私

1.

短大を卒業し、やりたいこともなく、ただなんとなく就職し、結婚し、子供を産んで育て歳を取っていくものと思っていたが、現実はそれほど甘くはなかった。
就職はできたがそこで止まってしまい、はや7年、30歳を目前に焦ってみてもどうしょうもなく日常に流されている私、早川沙織。
テレビで何か自分にできること、興味のあることを漠然と探す毎日。

現状の安月給ではオシャレも趣味も満足にできないので、アルバイト情報誌のフリーペーパーをぼんやりと眺めていた。
そこで目に留まったのが「着ぐるみを着てのお仕事」。
バイト代は日払いでしかも高額。
先日観ていたテレビの特集で、ゆるキャラに入って頑張っている女性やわざわざ自分で着ぐるみのレッスンを受ける女性が出ていた。
テレビに出ていた女性はみんな生き生きして今の私には凄く眩しく見えた。
「これだ!」勢いよく起き上がると早速、電話をした。

数日後、面接を受け、すぐに採用となり採寸までして帰った。
どんな着ぐるみを着るのだろう?上手くできるだろうか?いろいろと想いを巡らせている内に着ぐるみデビューの日がやってきた。
指定されたのはターミナル駅に隣接する百貨店のバックヤードの一室。
ノックして入ると、面接の時にもいた女性スタッフが待っていた。
そして、その女性スタッフ以外に目に入ったものは、緑色の鱗が無数についた生物いや着ぐるみ。
女性スタッフに尋ねてみる。
「着ぐるみはコレですか?」
「そう、ドラゴン」淡々と答え、何かを袋から取り出している。
「これを着て着ぐるみに入って。下着は全て脱いで裸で」そういうと袋から取り出したものを渡された。
訳もわからず受け取ったモノは着ぐるみのインナー、簡単な説明を受けると部屋の奥にある簡易の更衣室で着替えてくるよう指示された。
言われた通りに着替えるが、インナーはゴムでできたスーツで着替えるのに苦労した。
というのも滑りが悪くおまけに、私の体に合わせて作ってあるようで、ピッタリし過ぎていたからだ。
首から下が黒いゴムのスーツに覆われた時には私の顔からは玉のような汗が噴き出ていた。
汗を拭うと女性スタッフの元へ戻る。
着ぐるみは背中の大きく開いたところから入り両足、両手、頭の順に入るように言われた。
ドラゴンの指は三本になっていて、小指と薬指、中指と人差し指、親指に分けて入れること、ドラゴンの着ぐるみを着ると少し前傾になること、最後に着ぐるみは喋らないことなどの説明を受けた後、いよいよ着ぐるみに。
滑りをよくする為といって、女性スタッフはゴムのスーツに光沢が出るほど潤滑剤を塗ってくれた。
いよいよ着ぐるみに足から入っていく。
精巧に作られたドラゴンの足に命が吹き込まれる。
これから自分がドラゴンになるのかと想うと興奮してきた。
腕を通すと自分の腕が未知の生物の腕になりドキドキが増す。
指を通し三本指をグッパーしてみる。「凄い!」思わず言葉が漏れる。
しかし、少し違和感を感じる。
それはゴムのスーツが着ぐるみの内側に張り付いているような感覚。
すぐに腕を抜こうとしたが、体と着ぐるみが一体化したようで全く脱ぐことができない。
そんな私に女性スタッフは「マスクも被らないと」そう言って私の肩まである髪を束ねると、マスクを被せる。
抵抗を試みたがドラゴンの着ぐるみによって私の動きは著しく制限されていて頭をすっぽりと覆うマスクを簡単に被せられてしまった。
マスクの目の部分にはレンズが入っておりそのレンズを通して外は紅く見えた。
口の部分はガスマスクのようになっており、呼吸をするとゴム臭が肺に入ってきた。
そしてそのゴム臭を吸い込んだ次の瞬間、急に眠気が私を襲いそのまま気を失ってしまった。


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