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【妄想】着ぐるみ小説スレ第11章【連載?】

332 まんころ ◆dkf/aF6sqI :2016/12/08(木) 11:38:06
日雇バイト①

大学の夏休みの時のことです。
友人から電話があり、ある場所へ行ってほしいとお願いされた。
その日は非常に暑い日だった。
私は訳も分からず友人のため、指定された場所へ向かった。
そこは遊園地の従業員入口で名前を言うと友人の根回しがあったようで、すんなりと中へ通してもらえた。

間もなく女性スタッフがやってきて、ある部屋へと案内してくれた。
部屋の中には緑色をしたトカゲの様なものがいくつか吊られていた。
そして、部屋の中央の長机の前に並べられたパイプイスには、部屋に吊られているものと同じものを着た男性が腰部分までそれで覆われ座っていた。
私が「おはようございます」と少しビビりながらも挨拶をすると、「よろしく」と声が返ってきた。
女性スタッフは私に身長を尋ね、それに答えると部屋に吊られている緑色のトカゲの様なものを取り、私に手渡すとわからないことがあったら、彼らに聞いてと言い残すと部屋を足早に出て行った。
つまり、これを着ろということだろう。

近くの男性に話を聞くと、子ども向けの番組のイベントで自分たちは悪役であるトカゲの着ぐるみを着て、正義のヒーローにやられるという役まわりであることを教えてもらった。
確かに上座に座っている人だけはタイツのような衣裳で、いかにも正義のヒーローぽかった。
早速、渡された悪役のトカゲの着ぐるみを着てみることにした。
しかし、これがなかなか大変。
着ぐるみの素材が分厚く足が通りにくい。
それでも何とか履くことができたが、このクーラーのよく効いた部屋でも汗が噴き出していた。
「この着ぐるみ着るの大変ですね」と漫画を読み座っている男性に話しかけると、チラッとこっちを見て「全身着るともっと大変だよ、それに外はもっと暑いよ」と言うと、すぐに漫画へ視線を戻した。

”え!これ着て外でやるの!?”
私の心はトカゲの様な着ぐるみを腰まで上げただけですでに折れてしまった。

座っておのおの自由行動だったが、時間がきたようで音楽が流れると、おもむろに立ち上がると着ぐるみを着始める。
慣れない私は手伝ってもらいながら、何とか腕が通った。
次に頭を入れると、汗の臭いと暑さが急激に増す。
目の前の暗闇の先に見える光を目指し頭を埋めていく。
体が着ぐるみの中に収まると、背中にある着ぐるみのファスナーが閉められていく。
「チョット待って、苦しい」私のそんな言葉は届かず、ファスナーは完全に閉じられた。
呼吸は若干苦しいながらも次第に慣れていった。
しかし、汗の量だけはハンパではなかった。

出番はまだ、ひと足先に正義のヒーローは舞台へ飛び出していった。
準備の出来た悪役トカゲは部屋で待機。
私は着ぐるみに包まれた体を触ってみたが、ほとんど感触がなく、これなら蹴られても殴られても大丈夫だと、変な安心をした。
その時、一番奥のドアが開いて別のトカゲが出てきた。
しかし、この部屋にいるトカゲとは色も大きさも違う。
明るい黄緑色をしていて、小さい。
そして何より細く見た目に華奢で、中身は女性であることは明白だった。
「よろしくお願いします」と挨拶をしたその声は女性、それに若い感じの声だった。
なぜか私はドキドキしていた。


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