[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw
1
:
美琴大好き
:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと
574
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 01:48:00 ID:xRLUnSps
黒子「(…………、ああ……そうなんですのね……)」
黒子「(『超電磁砲』を……御坂美琴お姉さまを強くいたらしめているのは……
お姉さまに味方をする周りの人間…
レベル5としてではなく……『超電磁砲』ではなく……純粋に御坂美琴のことを
尊敬し、慕い、味方をする多くの人間が、
お姉さまの根底にある心の強さを支え……お姉さまを強くいたらしめているんですわ…)」
黒子「(そう……これが…お姉さまの強さの真髄……きっと…他のレベル5には持ちえない……お姉さまだけの……!)」
美琴「あ、そーだ、そういえば黒子」
黒子「……え?」
575
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 02:04:09 ID:xRLUnSps
美琴「………初春さんから聞いたわよ。犯人の取り調べのとき、
私のことを悪く言われたとき、相手を殴ってまで、本気で怒ってくれたんだってね」
黒子「…え?あ、ああ…そうですけど……そんなの、お姉さまの『露払い』としては当然のことで…」
美琴「私がレベル1になったときだって、校内で常に私のこと気にかけてくれて…
…やっぱり黒子は私のルームメイトね…ホント感謝してるんだから。
黒子がルームメイトとして私のそばにいてくれたから、私はここまで早く復活できたんだと思う」
黒子「ええ…い、いいいや……違いますのお、お姉さま、
そ、そんなこと、当然のことをしたままで………
って……え?」
佐天・初春「……え?」
………
美琴「ありがとね、黒子」
優しく、黒子を抱き寄せる美琴。
576
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 02:11:25 ID:xRLUnSps
初春「ちょ、ええええええーーーー、な、ななななにやってるんですか、御坂さん!!」
美琴「え、い、いやあ、今回はいろんな人に迷惑かけちゃったけど……
特に黒子にはいろいろ心配かけて迷惑かけちゃったから……これくらいいいかな……って…」
佐天「こ、これくらいいいかな……って…だ、ダダダメですよ御坂さん!!
いくらなんでも白井さんにそんな『大盤振る舞い』しちゃあ!!!」
美琴「お、大盤振る舞い、って佐天さん……って、きゃああああ!!」
黒子「はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ……」
初春「白井さんの息切れが激しくなってきています!!御坂さん!!
は、早くに、逃げてください!!!」
577
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 02:19:07 ID:xRLUnSps
黒子「ふひ……ふひひひ……お姉さまが…お姉さまがワタクシのことを
…優しく……抱き寄せてくれて……ふひひ…あ、もうダメですの…プツン…
おっねえええさまーーーーーーーーーん!!!!」
美琴に襲いかかる黒子!!
美琴「あーーーもうアンタはああ!!!
せっかく感謝してたのにアンタってやつはあああーーーー!!!!!
どりゃあああああああ!!!」
ビリビリビリビリビリィィィ!!!
黒子「ぎゃあああああーーーー!!!」
佐天「あーーあ、もう…白井さんたら…」
初春「ほんと……台無しです白井さん……
けどまあ、何はともあれ…
…いつものパターンで、これで一件落着………って、あ、あれ……?」
黒子「ふひ……ふひひひひひ……お姉さまぁぁ…」
ゆっくりと起き上がる黒子……
578
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 02:27:38 ID:xRLUnSps
美琴「え…ちょ……く、黒子……ななな…何よアンタ……いつもだったら…
これで『オチ』なはずなのに……な、なんでまだ、立ちあがってくるわけえ??」
佐天「ちょ……や、やばいです御坂さん!!白井さんが興奮しすぎて…
…いつもとパターンが違う感じになってます!!!」
黒子「ぶひ……ぶひひひ……お姉さま……!」
初春「いやああああ!し、白井さんが……白井さんがあ……
いまだかつて聞いたことのない奇声をあげています…!!
御坂さん!!今度こそ早く逃げてください!!」
黒子「お姉さまあ!!ぶっひいいいいいいいいーーーーー!!!」
再度、美琴に襲いかかる黒子
美琴「きゃあああああああーーーーーー!!!!!!」
579
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 02:42:09 ID:xRLUnSps
美琴「きゃああーーー!!ちょ、く、黒子!!やめ、やめなさいってばああ!!
ちょ、怖……!!いやあああ!!もう、追ってこないでええええ!!」
黒子「ぶひひひひ……いやですわお姉さま!!さあさ!!今日という今日は、
ワタクシの愛を受け取ってもらうんですのお!!!!!」
佐天「す、…凄い……白井さんが……あの御坂さんを完全に圧倒している…!!
レベル5の御坂さんを……完全に攻略しているよ、初春!!」
初春「ああもう……一度でいいから…白井さんのヘンタイ精神も思いっきり陥落してほしいです…」
佐天「う、うーーん確かにそうだねえ……初春、ヘンタイ精神を落とす薬がないかどうか…
…今度、木山先生に聞いてみたほうがいいかもねえ…」
………………
美琴「ちょ、……黒子、わか……わかったから……もう、これ以上…近づかないで…
い、いや……ちょ……や、止め…!!」
黒子「おっねええさまあああああああーーーーーぶっひいいいいいいいい!!!!」
美琴「きゃあああああーーーーーーーーーーーーー!!!」
…………
『御坂美琴の陥落』。
これは、『超電磁砲』御坂美琴の根底にある、『心』の強さのお話。
おしまい
580
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 02:45:51 ID:xRLUnSps
最後まで付き合ってくれた方、ありがとうございました。
上条さんとからんでふにゃーとかする美琴ではなく、『強い』御坂美琴をテーマにして書いたSSです。
よく原作や二次創作でないがしろにされがちな美琴の実力ですが、
もっといろいろな意味で評価されてもいいような気がします。
ホントはもっと短い話のはずでしたが、いろいろ寄り道してしまい、
長くなってしまったことをお詫びします。
長い間スレを占拠してしまい、申し訳ありませんでした、感想お待ちしてます。
581
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 04:06:48 ID:zv14XmME
乙です
新年早々読めて幸せでした
この数ヶ月間すごい楽しみにしてたのが終わるのは残念だけど最後までおもしろかったよ
本当にありがとう
582
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 10:52:50 ID:iHwqIx3E
長い間乙でした!
終盤の黒子が洪庵さんに言った
お姉様を他のレベル5ごとき と一緒にするなって
台詞が印象的でした
確かに黒子にとっては美琴以外のレベル5なんて ごとき、
なんだろうなあ…
次回作も期待してます。ありがとう。
583
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 11:47:23 ID:DeRFDr5Q
長いことお疲れ様です。
あまり人がいないこのスレで一番槍かつこれだけの作品を完結させた作者にただ感服いたしました。
禁書の可愛いらしい美琴や超電磁砲のかっこいい美琴も確かに魅力なのですが、こういった逆境にも折れない美琴の「心の強さ」をよく感じさせてくれた作品だと思います。
楽しみにしていた作品が完結して少し寂しい気持ちもありますが、読んでいてすごく楽しかった、本当にありがとう。
※こっからは作品の内容とは関係ない質問
ちなみに次回作の構想などはありますか?
このスレでも別のスレでもいいのであれば教えてくれるとありがたいです。
あと文やキャラの書き方がものすごーく見た記憶があるのですが、もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??w
584
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 17:59:23 ID:7cHVV9ec
>>583
>>ちなみに次回作の構想などはありますか?
全然ありません。というか、イーモバイルなんで規制かかりまくりで
SSを投下できるところがほとんどなくなってしまってあんまりSS書かなくなりました。……
>>もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??
実はそうですw
585
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 19:42:00 ID:K7.aVbPA
なんだあなただったのか
586
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 19:54:03 ID:4x9Wf34g
おもしろいなー話つくるのうまいなーって思ってたら>584で納得した
587
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 20:24:32 ID:iHwqIx3E
質問する機会めったにないから聞いておきたい
1、今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?
2、脚本家、もしくはその卵だったりする?
3、なんで美琴板に投下したの?
4、どう考えても美琴好きだよね?
588
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 20:35:19 ID:bbCsxKKo
乙です
とても面白いSSですた。風呂敷の畳み方も丁寧でGJ!
589
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 21:07:31 ID:Ig.ny/AI
完結乙!まさかの漫画家の人でしたかw
確かイーモバイルだとss速報でも規制の対象なんだったけ?
前のスレで佐天さんのssも結構楽しみにしてたのにいつの間にか落ちちゃってたし…
もしまた何か美琴でネタを思いついたらここに落としにきても構いませんので
どうせ誰も使わn…ゲフンゲフンしばらく誰も使う予定ないと思うので
590
:
美琴大好き
:2012/01/01(日) 21:48:59 ID:7cHVV9ec
>>587
こんなに質問……はじめてされた…
>今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?
一番気にいってるとかはないですが
昔、vipか何かで投下した
美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「アイドルグループ?」
というSSが自分のSSの中では、比較的うまくまとめられた
記憶があります。ただ、どっちも全然レスが集まらなかった記憶も…ww
>脚本家、もしくはその卵だったりする?
め…めっそうもございません…
>なんで美琴板に投下したの?
素直に投下できるのがもう、ここぐらいしか…
>どう考えても美琴好きだよね?
はいw
591
:
美琴大好き
:2012/01/02(月) 02:58:06 ID:a06rdfiQ
更新間隔短くてすげえとか、キャラが生き生きとしてて読んでて楽しいとか、
いろいろ他にもあるけどちょっと上手く言葉にできない…とにかく感謝と賞賛を送りたいです。
美琴の心の強さ、周囲との絆の強さをじっくりと味わえる素晴らしい作品でした。
長い間本当にお疲れ様です。次回作にも期待しています。
592
:
美琴大好き
:2012/01/02(月) 19:57:35 ID:eJYYaIB6
お疲れさまでした。
導入から終わり方まで本当に楽しませていただきました。
こういう美琴が、美琴らしい美琴といえるのでしょうね。
次回作も楽しみにしています。
593
:
美琴大好き
:2012/01/02(月) 22:57:24 ID:AnhP0Yjg
お疲れ様です
美琴好きとしてかなり楽しめました
そして安定の黒子落ちwww
594
:
美琴大好き
:2012/01/03(火) 00:41:03 ID:IE1diOLg
乙でした。本当に面白かったです。
一つ質問させて頂きたいのですが、
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
というSSを読んだことがある方なのでしょうか?
私自信あのSSが好きでして、読んでいて時折それを思い出す描写がありましたので・・・。
もしかしたら同じ作者さんなのかもしれませんが、気になったので答えて頂ければ幸いです。
595
:
美琴大好き
:2012/01/03(火) 02:22:42 ID:3gA6DOro
>>594
実を言うと、同じ作者です。
そのSSは、所詮は自分の妄想で勝手に書いた美琴の過去話ですが、
一応、自分の頭の中にある美琴像で、今回のSSも生意気にもその過去話を踏まえて書いていたりします。
今回のSSの中で、序盤の木山先生のセリフや、食蜂と美琴の会話、ラストの冥土帰しが
御坂妹に語る『お人よしで付け入れられやすい』という美琴論は、原作もそうですが、
その過去話をなんとなく踏まえたような内容にしているつもりです。
自分の中では、ものすごく思い入れのあるSSなのですが、
全然上手く書けなかったのと、例によって見てくれた人も少なかった印象の
あるSSだったので覚えている人がいてくれて、ものすごく感激しました。
どうも、ありがとうございます。感動のあまり長文に……失礼しました。
その他、感想をレスしてくれた美琴板の方々、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。
もっとこの板でSSを書く人が増えて、にぎわうといいですね!
596
:
美琴大好き
:2012/01/03(火) 03:59:32 ID:4XWpjdwg
禁書SS界(?)中じゃ結構な有名人ですがな
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
も美琴がレベルが上がっていく過程はどうだったかな、みたいな話題になるとよく名前が挙げられてるよ
597
:
美琴大好き
:2012/01/03(火) 12:57:38 ID:IE1diOLg
594です。質問に答えて頂き、こちらこそありがとうございました。
書き方も似ていたような気がして、そうじゃないかと思いましたが、やはりでしたか。
あのSSは、個人的には正史でも良いんじゃないかと思うくらい良く出来ていて、美琴のキャラをきちんと押さえながら過去話が展開されていたので本当に違和感なく読めました。
美琴の強さは能力だけじゃなく、自分だけの現実の強さも有ると思っていましたので、そこに共感出来た点も記憶に残っている要因かもしれません。
作者さん的には上手く書けていない、とおっしゃっていますが、私にはとてもそんな風には思えません。
今回読ませて頂いたSSもそうですが、貴方の書くSSはキャラのセリフに全く違和感がなく、ブレがないのでとても自然だと思います。もちろん話の展開もです。
ここでまた貴方のSSを読むことが出来て大変光栄です。次回作があるのでしたら、是非読ませて頂きたいです。
・・・本当の本当に素人の方なんですか?w
598
:
美琴大好き
:2012/01/03(火) 23:12:09 ID:WEIFNOpU
>>597
いろいろと褒めていただき大変恐縮です。
キャラの言葉使いだけは、一応気をつけている部分ですので、褒めていただきありがたいです。
>・・・本当の本当に素人の方なんですか?w
地の文もロクに書けないズブの素人です…w
間違いも多いし…
というか、このSSも読み返すとほんと、間違いが多い…
セリフの誤字脱字はもちろん、第7学区を途中第3学区って書いてたり…
ほんと、すいません。ご勘弁を。
599
:
美琴大好き
:2012/01/05(木) 23:09:08 ID:EwTeDzUs
美琴板初のssってことで是非とも
まとめブログに引っ掛かって欲しい
600
:
美琴大好き
:2012/01/25(水) 19:34:31 ID:f0hDDwho
亀ですが乙です、とても面白かったです。
いろいろと他にも書かれている方のようですが、
他にどんな作品を書いていたのか教えていただきたいところです。
601
:
美琴大好き
:2012/01/27(金) 00:54:37 ID:ZukfdhOs
美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」
黒子「(計画通り…ですの!!)」
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
美琴「ら…らぶらぶレールガン…?」
佐天「…超能力ショー…??」
垣根帝督「御坂美琴っていったか……覚えといてやる……!!!」
黒子「お姉さまなんてもう知らないですわ!」美琴「こっちこそ!!」
上条「頼む!俺と漫才をしてくれぇ!!」
美琴「夢で好きな人にあえるおまじない?」
美琴「あ……アイドルグループ???」
美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「私のことビリビリいってりゃいいのよ!」
おすすめSSスレで紹介された範囲だとこんなでした
602
:
美琴大好き
:2012/01/27(金) 08:43:23 ID:14kLwXWA
>>601
シナリオ形式のSSかと思ったぞw
603
:
sage
:2012/01/27(金) 09:12:31 ID:jmOmW0lY
600ですが教えていただきありがとうございました。
半分くらいは読んだことありましたww
まとめサイトでよく見るタイトルばかりですね
604
:
美琴大好き
:2012/01/27(金) 18:45:32 ID:9/WIzDcs
>>601
お前美琴好きすぎだろww
ちなみに他のとある系SSでは黄泉川一家、アイテム、佐天さんのやつ以外書いてない感じ?
605
:
美琴大好き
:2012/01/27(金) 20:12:54 ID:f0hDDwho
調べて分かったけど、この作者、元々はゾーマ「マヒャデドスですか…?」
の人なんですね。話作りが上手いわけだ…
禁書SSも、どのキャラも卑下することなく書けている感じが
好感が持てますね。
それはそうとこのスレ、過疎る一方ですけど誰か他の書き手さん
来ないものだろうか…
606
:
sage
:2012/02/09(木) 23:03:44 ID:rLxn5SyM
みんなの暇つぶしにまとめ依頼だそうと
思うんだが作者さん問題ないでしょうか?
607
:
美琴大好き
:2012/02/13(月) 17:53:52 ID:7xjPujs6
過疎ってるな…
608
:
美琴大好き
:2012/04/05(木) 22:43:19 ID:NywbBvnU
誰もいないのか…
新しい書き手さんが来ないか楽しみにしてるのに…
609
:
美琴大好き
:2012/05/16(水) 11:50:54 ID:4dEgPxkU
超いまさらだけど一言感想
美琴の過去を書いた話といい、何と言うかこの人はキャラを上手に描くなって思う。
オリキャラも浮くことなく綺麗に溶け込んでるのが凄い。さすがにこの板のおすすめスレで沢山あげられてるだけのことはあるなあって感心しました。
また新作があれば是非この人に書いてほしいです。他の板とかで既に書いてるようなら是非教えろください〜
610
:
美琴大好き
:2012/08/05(日) 19:22:49 ID:JYwJOFGY
時は泰平、江戸時代。代々続く寿司処上条亭で修行を積む見習い寿司職人当麻は、寺小屋での勉学に遅くなったある夜道、若い女の悲痛な叫びを聞きつける。
急ぎ駆けつけてみればそこには若い女二人を襲った後らしき黒装束の二人組の姿が。急ぎ当麻が割って入るとその不逞者は夫婦のように寄り添い霞のように消えて失せた。
足元を見ればそこによよよと泣き崩れてるのは同門の制理と白カチュ子。斬られたかと助け起こしてみれば一切の外傷は無く、代わりといってはなんだがその豊かな乳房が煙のように消えていた。
怪異・乳隠し! この話は瞬く間に常盤城下中に広まり、親分てーへんだと岡っ引きの五和が上司である女同心、神咲火織の所に駆け込んでみればこの昼行灯、例によって酒樽を抱いて寝ている体たらく。
やべえまた取って喰われると愛用のさす又だけ持って一目散した五和は単身捕り物へと繰り出した。毎回これではボヤきの一つも出てくるもの。
「はあ。それにしても私が悪党に囲まれると必ず出てくる、あの鬼神の如き強さの、般若の面を被った白襦袢の巨乳酔いどれ侍は何者なんでしょうか・・・・」
それとは別に独自に検分を開始した当麻は、妖術に詳しい伴天連宣教師インデックスに寿司を振る舞い怪異について聞き出そうと図るが、備蓄を食いつくし熟睡してしまったため敢無く失敗、仕方なくはぐれ陰陽師の土御門と共に雪女に会いに行くことに。
また、籠担ぎを生業とする仕上は身ごもった恋女房のため引き取った毛唐少女フレメアのため、この件を解決し褒美をいただこうと籠担ぎの相方お沈とともに真相究明に動きだす。
忍者半蔵が遊郭にて花魁オリアナ太夫に椅子にされながらほくそ笑み、遊び人の数多さんが陽気に町をふらつき、宣教師オルソラがカステラをはむはむするという風雲急を告げる空の下、神社の境内を掃き清める巫女に出番はあるのか!?
最愛の童女、おトメを手押し車に乗せて諸国を旅する浪人、悪世羅は三度笠の切れ目から十六夜を見上げて何を想う!?
常盤城下に到着したちりめん問屋のご隠居幻生、お供の乱数さん加群さん、テレスにうっかり円周はこの事態を解決する気あるのか!?
その城下町を天守閣から見下ろすは美琴姫。姫はある少年に懸想していた。かつてお忍びで城下に出た折り、うっかりぶつかって卵を割ってしまった事から悶着起こした少年を。
世話役兼護衛役の女中黒子と光子が見つめる中、姫はどうやら寿司屋関係者らしきあの方に逢いたい、その手から直接お寿司を受け取って食べてみたいと豊満な肢体を火照らせる!
乳隠しの正体とはなんなのか!? 花のお江戸は、恋騒ぎ!
611
:
バーバリー ネクタイ
:2012/11/03(土) 00:47:55 ID:RWgLtkdM
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。
バーバリー ネクタイ
http://burberry.suppa.jp/
612
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 21:31:47 ID:7BfZfn2Q
完全に過疎っててワロタww
誰もいないけどひっそりと投下…
12月…とある喫茶店
初春「夏休みも大覇聖祭も終わって…もうすっかり冬ですねえ」
黒子「そうですわね、最近すっかり冷え込んできて…あんなに暑かった夏
が嘘みたいですわ」
美琴「今年ももう終わりかあ…なんかさ、あっという間の一年だったよね」
佐天「いやいや、何言ってるんですか御坂さん!まだ今年は終わってないですよ!
まだ、あるじゃあないですか、今年最後の一大イベントが!」
美琴「一大イベント?」
613
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 21:37:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「だから!クリスマスですよクリスマス!!今年最後のイベントって言ったら
それしかないでしょう!」
初春「あー、そういえば最近、学園都市もあたり一色クリスマスモードですよね、
モニュメントなんかもたくさんできてきてるし!
そっかあクリスマスかあ…なんだかワクワクしますね!」
佐天「へええ…そんなこと言って初春〜、イブに何か予定でもあるの?」
初春「え…い、いや…別にないですけど…」
佐天「はあ…なーんだ。まあ、初春のことだから、そんなことだろうと思ったけどさ」
初春「んな…!そ、そんなこと言って、佐天さんこそ、イブに何か予定があるんですか!?」
614
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 21:41:15 ID:7BfZfn2Q
佐天「え!?わ、私!??い…いや…私もないけどさあ…」
初春「ほらあ!佐天さんこそ、人のこと言えないじゃあないですか!」
黒子「こらこらお二方…公衆の面前で、そんな不毛な争いはやめるんですの」
佐天「えー、そんなこと言って…白井さんはあるんですか?イブの予定は」
黒子「ありますわよ」
初春「え?…あ、あるんですか白井さん??」
615
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 21:54:41 ID:7BfZfn2Q
黒子「ええ…予定のない初春と佐天さんには悪いんですけど…
わたくし、イブの夜は、『最愛の方』とそれはもう…熱い、熱ーい夜を過ごす
予定がずっと前から決まっているんですの…
そう…!!何を隠そう、
このとなりに座ってる最愛のお姉さまと性なる夜を…ぶはあ!!」バギい!!
美琴「って…黒子!なんで私が、あんたの変態精神丸出しの予定に
付き合うことになってんのよ!?まったく、バカも休み休み言いなさいよね!」
佐天「あ、あはは…そ、そういえば御坂さんは予定あるんですか?」
美琴「私?私もクリスマスイブは…特にはないかなあ?」
佐天「えーー!ほうとうですかあ?そんなこと言って…
あの例の男の人と一緒に過ごすんじゃあないんですかあ!??」
616
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 21:58:44 ID:7BfZfn2Q
美琴「んな…!な、何言ってんのよ佐天さん!!私はアイツは
そんなんじゃあ…!!」
初春「あー、そうやってむきになるところがまた怪しいですよ、御坂さん!!」
佐天「そうですよ!早く白状してくださいよ、御坂さん!」
美琴「い、いいいや、だから、違うって…!!」
黒子「きーーー!!だ、黙るんですのよ二人共!!わたくしのお姉さまが
あんなお猿さんとイブの夜を過ごすなんてこと、あるわけないんですのよおお!!!」
わーわーぎゃーぎゃー…
………
………
617
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:05:43 ID:7BfZfn2Q
………
………
佐天「…なーんだあ…それじゃ、御坂さんも本当に予定がないんだあ」
美琴「うん、普通に寮でゆっくりしてようと思って」
黒子「そうそうそうですわ…寮でゆっくりとワタクシと熱い時間を…アイタ!」
美琴「いつまでもつまんないこと言ってんじゃないわよ、アンタは」
佐天「4人とも特に予定なしかあ…あーあ、なんだか面白くないなあ」
初春「まあまあ…佐天さん。家でゆっくり過ごすというのも悪くないと思いますよ?」
……………
美琴「………、あ、そういえばさあ、3人とも」
初春「え?なんですか、御坂さん?」
美琴「3人はクリスマスに、『サンタさん』に何をお願いするの?」
618
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:07:57 ID:7BfZfn2Q
…………………
佐天・黒子・初春「……え?」
美琴「いやだから、要は欲しいものよ、欲しいもの。
今年、サンタさんに何をお願いするかってこと」
佐天・黒子・初春「……………」
619
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:13:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………え、え、えっとお…わ、私はアレですかねえ…ほら!ipod!…
最近、自分の壊れちゃって…新しいのが欲しいかも…できれば最新のやつ…あはは…」
初春「わ、わたしは財布ですかねえ…今のはもうすっかりボロボロで…」
黒子「……わ、わたくしは香水ですかね。お気に入りのメーカーの最新モデルが最近発売されたみたいですので…」
美琴「……ふーん、そうなんだ…
…あ、ちょっとごめん…わたしちょっとトイレ行ってくる」
そう言って、席をたつ美琴…
佐天・黒子・初春「……………」
620
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:15:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………、ね、ねえ…初春」
初春「……………なんですか、佐天さん」
佐天「初春は……、何歳まで信じてた…?
サンタさんのこと」
621
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:20:58 ID:7BfZfn2Q
初春「わ、私ですか…?そ、そうですね…はっきり覚えてないけど、
多分、小学校3年生くらいかなあ…?
…佐天さんは?」
佐天「わ、私?私は…確か……小学校一年のときに、お父さんが
サンタさんの衣装にこっそり着がえているのを偶然見かけて…
それ以降はもう……
……白井さんはどうですか?」
黒子「ワタクシなんか……もう、モノ心ついたときには、既に信じていなかったですわ…」
佐天・初春・黒子「……………………」
佐天「……ね、ねえ…白井さん…御坂さんってもしかして、まだ」
白井「みなまで言わなくていいんですのよ佐天さん!!!!!」
622
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:43:26 ID:7BfZfn2Q
黒子「……そ、そんなまさか……お姉さま…」わ…わなわな…
黒子「(…た、確かに歳の割にゲコ太が好きだとか、幼児趣味が目に
余る部分もあるお方ですけども…
……まさか…まさか、中学2年生にもなって…
…サンタさんのことを未だにし、信じてるなんてことがああああ!!!!)」
黒子「ひぎゃああああああーーーーーーーー!!!!!!」
どんがらがっしゃーんぱりんぱりーん!!!
佐天「し、白井さーーーーーん!!!!
な、何やってんですか急に!!
そんな店内で転げまわらないで下さいよお!!」
初春「白井さん…軽い錯乱状態になってますう…」
623
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:49:11 ID:7BfZfn2Q
佐天「け、けどどうしよう、初春!やっぱりここは、御坂さんに
『本当のこと』、言ったようがいいのかな!?」
初春「え…け、けど、そんなことしたら、せっかくサンタさんを信じている
御坂さんの夢を壊すことになるんじゃあ!?」
佐天「で、…でも初春!!御坂さんって、中学二年生だよ!?
誰かがいい加減、教えてあげなきゃ!!
ねえ、白井さんもそう思うでしょ!?」
黒子「ぐあああああーーーー!!お、お姉さまああああーーー!!!
サンタさんに何お願いするの?、とかうわあああああーーー!!」ごろごろごろ…!!
初春「…まだ、錯乱状態みたいですね」
佐天「あーーもう!!白井さんってば!!」
624
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:51:02 ID:7BfZfn2Q
佐天「もういいよ!!私、言うからね!御坂さんがトイレから
戻ってきたら、真実を…!」
初春「ちょ、ちょっと佐天さ」
黒子「はあはあ…ま、待つんですの!!佐天さん!!」
佐天・初春「…え?」
625
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 22:59:10 ID:7BfZfn2Q
黒子「お姉さまに……言ってはなりませんわ…『本当のこと』を…」
佐天「え…ちょ、白井さん!?な、なんでですか!
言ったほうがいいですよ、絶対!!
普段、御坂さんの幼児趣味をとがめてる白井さんなら、絶対賛成すると思ったのに!!」
黒子「…はあ…はあ…確かに、最初は軽い錯乱状態に陥るほど衝撃的でしたし…
中学2年にもなってサンタさんを信じてるなんてこと…普通なら「ドン引き」レベル
佐天さんも言うことも一理ある…」
佐天「そ、そうでしょ!?だ、だったらなんで止めんですか!?」
黒子「ええ…実は、軽い錯乱状態になって転げまわってるうちに考えがかわったんですの…
中学2年にもなってサンタさんを信じてるお姉さま…
…あ、なんか、一周回ってアリだな、って…」
佐天「え、ええええええええーーーー!!!!」
626
:
美琴大好き
:2012/12/10(月) 23:04:44 ID:7BfZfn2Q
佐天「い、一周回って…アリって…ちょ…ええええ…」
黒子「そしてわかったんですのよ…ワタクシたちがすべきことは…
お姉さまの夢を壊すのではなく…むしろ夢を与えることだってことが…!!」
初春「ゆ、夢を与える…?一体どういうことですか…?」
佐天「ま、まさか…」
黒子「そうですのよ!今年のクリスマスイブ…!!
ワタクシたち3人がサンタになって、お姉さまの欲しいものを
プレゼントするんですのよ!!」
佐天・初春「え、えええええええーーーーー!!」
…………
…………
『御坂美琴とサンタさん』
後半戦も近日書きます。
627
:
美琴大好き
:2012/12/11(火) 21:39:28 ID:B.Tdhb0M
GJ
628
:
美琴大好き
:2012/12/11(火) 22:04:49 ID:1K3kIEWE
もう二度と誰も書かないと思ってたから、びっくりした
乙です!
629
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 20:27:23 ID:e7CehhWU
続き
そして…クリスマスイブ当日の夜
常磐台中学の学生寮
テレビ番組を見ながらくつろぐ美琴。
美琴「ふわーあ……眠い…」
黒子「………」
美琴「黒子ー?私もう、そろそろ寝るけど…アンタまだ起きとく?
部屋の電気つけっぱにしておこうか?」
黒子「…いえ…お姉さま…ワタクシも今夜は、そろそろ休みますわ」
美琴「あっそ、それじゃ電気消すわよー」ぱち
美琴「それじゃ、おやすみ黒子」
黒子「ええ…お姉さま…おやすみなさい」
…………
…………
630
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 20:33:44 ID:e7CehhWU
それから数時間後…
午前0時
…………
初春『…さん、白井さん、応答願います!』
黒子「ええ…聞こえておりますわ、初春…」
初春『現場の状況はいかがでしょうか、御坂さんは!?』
黒子「ええ…お姉さまがお休みになってから数時間…
もうぐっすり眠っておられますわ」
佐天『そうですか、よかった!それじゃあ、さっそく計画を実行に…!』
黒子「いや…ていうかお二人とも…」
631
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 20:41:17 ID:e7CehhWU
黒子「一体なんのために、そんなところで待機しているんですの…?」
外…常磐台学生寮の前
佐天「はっくしょん!!うう…さ、寒い…」
初春「な、何のために…って、決まってるじゃないですか!
白井さんがきちんとミッションを達成できるかどうか監視するためですよ!」
佐天「そ、そうですよ!けど、学生寮の中には入れないから、
こうして寒い中、寮の前で待機しつつ通信機を使って白井さんと連絡を…!」
黒子『はあ…いや、ですから……あのですねえ…お二人とも…』
632
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 20:51:16 ID:e7CehhWU
寮内
黒子「ミッションと言っても…あとはもう…
数日前、事前に聞いたお姉さまの今欲しいもの…
この『ゲコ太マフラー』を、すっかり眠りに落ちているお姉さまの
ベットの傍らにこっそり置くだけ…
この作業に一体、どうしてわざわざ監視が必要なんですの?」
初春『い、いやそうですけど……け、けど、重要な役回りですよ、
白井さん!!』
佐天『そ、そうですよ!!もし、プレゼントを置く瞬間に御坂さんが
起きたりしたら…!そう思ったらいてもたってもいられなくなって…!』
黒子「ああ、はいはい…お気持ちはよくわかりましたわよ。
確かに、ここでおねえさまにバレてしまっては、サンタさんを
信じるお姉さまの純真な心を汚してしまうことになりますものね」
633
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 20:58:42 ID:e7CehhWU
初春「ええ…!ということで白井さん!くれっぐれも御坂さんを
起こさないように気をつけてくださいよ!」
佐天「わ、私たちも外から応援していますから!は、…はっくしょん!!」
黒子『はいはい…わかりましたわ』
黒子「それじゃまあ、さっそくこのプレゼントをお姉さまのベットへ……
……んん?」
初春『し、白井さん?どうかしたんですか…白井さん??』
黒子「……初春…大変ですわ…」
634
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 21:09:21 ID:e7CehhWU
寮の外
初春「大変…、大変って…?い、一体どうしたんですか、白井さん!?」
黒子『いや……なんていうか、その…
お姉さまの…お姉さまの寝顔が……かわいらしすぎるんですの…』
初春・佐天「………は?」
黒子『いや…!可愛らしいのはいつものことですけれど…今夜のお姉さまの
寝顔はその…、艶かしすらある…!!
も、もしかしてこれは!!『性なる夜』・クリスマスイブの影響ではああ!?』
佐天「え、ええーーー、ちょ、し、白井さん、お、落ち着いてください!!」
黒子『い、いえ、ワタクシは冷静ですわ、佐天さん!!このお姉さまの
寝顔、明らかにゲコ太マフラーよりも…人肌を…!!つまり、この黒子自身を
欲しがっているんですわ…はあ…はあ…!!』
佐天「し、白井さんのアホォォォォーーー!!!なに勝手に暴走しているんですか!!」
初春「だから、白井さんに任せるのは不安だったんですう…」
635
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 21:20:02 ID:e7CehhWU
寮内
黒子「はあ…はあ…初春、佐天さん…もうしわけないですけど…!
この先は通信機の音声をオフにさせていただきますわ…!
この先は、お二人には聞かせなれない…!ワタクシとお姉さまとの
性なる夜のひとときを…!!おねええさまあああああーーーー!!」ガバァ!!
美琴「やっかましいいいいいいいーーーーーーー!!!!!」
ビリビリビリビリいいい!!!!
黒子「ぎゃあああああーーーーー!!!」
パリ…パリ…
黒子「げ…お、お姉さま…お、お目覚めになられましたのね…お、おほほ…」
美琴「ねえ黒子…なんでアンタは人が気持ちよく寝てる横でぎゃあぎゃあと…
それも性なる夜だとなんだの…!アンタ、これから一体、何をするつもりだったのかしらあ??」
黒子「い、いやああ、そ、その…え、ええっとおお…!…い、いや
違うんですの、お姉さま…黒子はただ、お姉さまと熱い熱い夜を…」
美琴「だからそれ全然違ってないでしょうがあああ!!アンタってやつは…
今日という今日は、とっとと真っ黒焦げになりなさいい!!!」
黒子「うぎゃあああああーーーーー!!!!」
………
………
636
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 21:27:59 ID:e7CehhWU
深夜一時…寮の外。
ひゅううううーーーーー…
佐天「…で、御坂さんに追い出されたと…」
黒子「うう…ひ、ひどいですわお姉さま…黒子はただお姉さまと
イブの夜に愛を確かめ合いたかっただけですのに…へ、へえっくしょん!!」
佐天「い、いやだから…それがいけないんですよ…白井さん…わかってます…?
ええっと、それで白井さん…御坂さんのプレゼントは…」
黒子「ええ…今ここにありますわ」
初春「けど、どうしましょう…白井さんも寮から追い出されて…
いったい誰がプレゼントを御坂さんのベットまで届ければ…」
佐天「うーーん、まあ、こういう時のことを想定して
私たちが待機してたわけだし…
ここは、私たちが寮にこっそり侵入して
御坂さんの部屋にプレゼントを届けるしかないんじゃない?」
初春「え!?わ、私たちが常磐台中学の寮内に!?」
637
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 21:40:05 ID:e7CehhWU
初春「け、けど、大丈夫ですかね!?御坂さんたちの学生寮って
確か、あの怖い寮監さんが常に監視しているんじゃあ…
もし、こんな真夜中に部外者の私達の侵入が知られたら…」
佐天「うーーん、けどまあ、もう午前一時だし…さすがの
寮監さんも、もう寝てるんじゃないかなあ??ねえ、白井さん」
黒子「さ、さあ、どうでしょうね…あの寮監のことですから…
日夜問わずセキュリティ対策は万全かもしれませんけれど…」
佐天「えー、そうかなあ、そんなに心配しなくても大丈夫ですって!!もうこんな真夜中なんですから!
っていうか、どっちみち、こんなところで考え込んでたらすぐに夜明けがきちゃいますし、
ほら、行きましょうよ、二人とも!」
黒子・初春「え、ええ…」
………
………
638
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 21:47:46 ID:e7CehhWU
寮のロビー
初春「…あっさり侵入できましたね…」
佐天「ほら、だから言ったでしょ、大丈夫だって。
よし、それじゃあさっそく御坂さんの部屋へプレゼントを届けに…」
黒子「油断してはいけませんわ、佐天さん!あの寮監のこと…
きっとどこかで監視している可能性も…」
寮監「…寮則…第……条……ヒック…」
黒子「…へ…?」
639
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 22:00:33 ID:e7CehhWU
寮監「…門限を過ぎての帰宅、これを固く禁ずる…ヒック…
そして、寮則第…条……許可のない部外者の侵入を固く禁ずる…
よもや…2条同時の寮則違反とは…えらくなったものだな白井…ヒック」
黒子「げ、げえええええーーー、りょ、寮監!い、いや違うんですの、
こ、ここここれはその…」
佐天「そ、そんなまさか……け、けど、白井さん…、
寮監さん……少し様子がおかしくありません??」
初春「た、確かに…心なしか体がふらついてますし…
顔も赤くなってるような…」
寮監「ヒック…ヒック…わ、私の様子がおかしい…だと…?
何をわけのわからないことを…てやんでい、ちくしょー」
佐天「て、てやんでい、ちくしょー!??」
黒子「寮監…いったい何が…!?」
640
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 22:11:11 ID:e7CehhWU
黒子「こ、これはまさか…そ、そうか!!
ヤケ酒!!ヤケ酒ですのね!!イブの夜に、30手前のいい年こいた
独身女性がやることなんてヤケ酒しかない…!!
こんな時間まで起きていたのも…焼酎片手に『明石家サンタ』でも
見ながら一人寂しい夜を…
…ひぎゃああああ!!!」ボキボキボキボキィィ!!!
佐天「し、白井さああああん!」
寮監「ほっほう…!!だ・れ・がヤケ酒だってええ白井ぃぃぃ!!
誰が、30手前で明らかに婚期逃してて焦ってるってえ、白井ぃぃ!?」ギリギリ…
黒子「い、いや、後半の方は言ってない…ぎゃああああ…!!ボキボキ…
佐天「きゃああーー、し、白井さん!
あ、あの寮監さん!お、落ち着いてください!!白井さんも悪気があったわけじゃあ…」
初春「はっ!いや、これはチャンスです佐天さん!!この調子で、寮監さんは白井さんに足止めしてもらって
私達は御坂さんのもとにプレゼントを!!」
佐天「え、えええええ!!って、初春!!助けないの、白井さんのこと!」
初春「ええ!!とっとと行きましょう佐天さん!!白井さんの死を無駄にしないためにも!!」
黒子「てめええええーーー初春ぅぅぅぅぅ!!!!!今後に及んで
何いってやがんですのおおおおお!!!!!」
641
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 22:18:14 ID:e7CehhWU
初春「ほら、早く行きましょう佐天さん!ほら、早く!」
佐天「う、うん!!ごめんなさい白井さん!!この仮はまた今度!」
ダッシュで美琴の部屋へ向かう二人
黒子「う、初春ううううお、覚えてやが…ぎゃああああああ!!」ミチミチミチ…ボキボキボキボキィィ!!
ぐしゃぐしゃぐしゃああ!!!メキメキメキ!!くちゃくちゃああ!!
キシャキシャアアアア!!ぽろりんぴっぴ!!
佐天「な、なんか初春!!後ろの方から、白井さんの体がめちゃめちゃ
にされているような、よくわかんない擬音が聞こえるんだけど!!」
初春「気にしちゃダメです佐天さん!そんな細かいこときにしては!!
ここは白井さんに任せて、ほら、早く早く!」
佐天「初春アンタ……実はちょっと楽しんでるでしょ…」
初春「…え?なんのことですかあ?…」
………
………
642
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 22:25:19 ID:e7CehhWU
……
そして、翌日のクリスマス当日
とある喫茶店
佐天「あれから無事、御坂さんのもとにプレゼントを届けることができたし…
よかったですね」
初春「ええ、寮監さんにも、あの後ちゃんと事情を説明したらおとがめは
ありませんでしたし、一件落着ですね。ねえ、白井さ…あいたあ!」
黒子「一件落着じゃねーですのよ、初春!!おかげでこっちは体中
が悲鳴あげてるんですのよ、まったく!!」
佐天「あ、あはは…それでその…サンタさんのプレゼントをもらった
張本人の反応は?」
黒子「ああ…そろそろやってくるころだと思いますけど…」
カランカラーン
美琴「ごめんごめん、3人ともおくれちゃって」
首にプレゼントのゲコ太マフラーを身につけている美琴。
643
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 22:44:28 ID:5CUpDMuQ
佐天「わ、わあーー、御坂さん、そのマフラーとっても似合ってていいですねえ!」
初春「ええ、ゲコ太の柄がとってもいい感じです!いったいどうしたんですか?」
美琴「これ?実は、朝起きたらベットの横においてあってさあ…
ふふ…きっとサンタさんが私にプレゼントしてくれたのね」
佐天「へえー!サンタさんが!!いいですねえ、うらやましい!」
黒子「ほ、ほんとですわ。ワタクシもサンタさんからもプレゼント、欲しかったですわ」
美琴「えへへ…そーお?それじゃ、私も「三人のサンタさん」に
クリスマスプレゼント、あげちゃおっかな?」
佐天・初春・黒子「え?」
644
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 22:50:18 ID:5CUpDMuQ
美琴「はい、3人ともプレゼント」
佐天「え…あ、あのこれ、欲しかったipod…!?」
初春「私のもこれ……新しい財布…」
黒子「欲しかった香水……あ、あのお姉さまこれは…?」
美琴「だからさ、クリスマスプレゼントよプレゼント!
今年は三人には、すごくお世話になったし…そのお返しよ。
それに……そもそも私だけ3人からプレゼントされておいて、
私からプレゼントがないのは不自然でしょ?」
佐天・初春・黒子「え……御坂さん、あの」
美琴「ありがとうね三人とも。マフラー、大事にするから」
645
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:00:26 ID:5CUpDMuQ
佐天「……え、えっと御坂さん…もしかして、気づいちゃってます…?
そのマフラーをプレゼントしたのが…私達だってこと…?」
美琴「え…ええ?そりゃあわかるわよ!
だって、私がこのマフラーを欲しいって話したのは3人だけだし…
あ、けどまさかあんなサプライズでプレゼントされるなんて思わなかったけどさ」
初春・黒子「…………」
美琴「けど、懐かしいなあ…クリスマスのプレゼント、学園都市に
来る前もあんな感じでベットに置かれてプレゼントされてたっけ?
今にして思うと、あれはうちのママがサンタさんのふりをして…」
佐天・初春・黒子「え、えええええええーーーー!!!」
美琴「え、な、なになに、いったいどうしたのよ!?」
………
………
646
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:10:37 ID:5CUpDMuQ
美琴「私が、本気でサンタさんを信じてると思ってた!?
な、なによそれ、なんでそんなことになってんのよ!」
黒子「い、いやだってお姉さま、以前、ワタクシたちにサンタさんに
何をお願いするの、とか、どうとか…」
美琴「や、やだ!あれは比喩でしょ比喩!!ただ単に、3人が今
何を欲しがってるのか聞いただけよ!
本気でサンタさんの存在を信じて言ってたわけじゃないわよ!!」
佐天「そ、そうだったんですか…」
647
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:11:55 ID:5CUpDMuQ
初春「な、なんだ、そうだったんですか。私達てっきり御坂さんが…」
佐天「いやあ、私ははじめからそんな気がしてたんですけど…
2人がそんなこというもんだから…」
初春「あーー!ずるいですよ佐天さん!!佐天さんだってそう思いこんでたじゃないですか!」
黒子「そうですわ!抜けがけは良くないですわよ佐天さん!」
佐天「あ、あはは……ごめんごめん…」
美琴「まったく、三人とも…勘弁してよ。確かに私はちょっと、可愛いキャラが好きだったりするけど…
もう中二よ中二!?14歳よ?さすがにサンタさんを信じる歳じゃないことくらい常識的にわかるでしょ!」
佐天「そ、そうですよねえ〜あはは!!」
美琴「そうよまったく…中1じゃあるまいし…ホント勘弁してよね」
648
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:14:31 ID:5CUpDMuQ
佐天「……それはそうと、御坂さん!プレゼントありがとうございました!」
黒子「お姉さまからのプレゼント……大切に使わせていただきますわ」
初春「私も!大事にしますね!」
美琴「ええ!!三人とも、来年もよろしくね…!
って、あ、ごめん、私ちょっとトイレ…」
そういって席をたつ美琴。
佐天・初春・黒子「…………」
649
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:24:30 ID:5CUpDMuQ
初春「……い、いやあ…それにしても御坂さん…
すべてお見通しだったんですねえ…プレゼントのこと…」
佐天「う、うん……確かにバレバレだったかなあ…
まあ、無理もないよ。そもそも信じてなかったみたいだし…サンタさんのこと」
黒子「あ、当たり前ですわ…常磐台中学のエースにして学園都市第3位…
わ、ワタクシのお姉さまが、サンタさんを信じているだなんて…
…そこまでお子ちゃまであるわけないんですの」
初春「って、白井さんも……最初と言ってること違いますよ…まったく」
佐天「ま、まあ……なんにせよ一件落着だよね……うんうん」
佐天「………」
初春「………」
黒子「………」
……………
佐天・初春・黒子「………『中1じゃあるまいし…』…??」
真相は闇の中…
サンタさん、あなたは何歳まで信じていましたか?
おしまい
650
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:26:14 ID:dgFYiLpQ
乙
中一のクリスマスでプレゼントが無くてしょんぼりしてる美琴を想像したらすこし興奮した
651
:
美琴大好き
:2012/12/23(日) 23:35:58 ID:3ISgAhzg
今の季節に合わせたSSを描いたことがなかったので書きました。
ほとんどいないであろうSSが更新されていることに気づいた
コアな美琴ファンは感想待ってますw
652
:
美琴大好き
:2012/12/24(月) 12:43:42 ID:5ahYwoVI
とてもステキなクリスマスプレゼントありがとうございます!
話の展開もオチも上手くて面白かったwww
お疲れ様でした!
653
:
美琴大好き
:2012/12/24(月) 20:42:15 ID:B.Tdhb0M
GJ
654
:
美琴大好き
:2012/12/25(火) 11:33:50 ID:4dEgPxkU
乙です!
この安定したハイテンション黒子からして最初のSSと同じ作者さんですか!?
655
:
美琴大好き
:2012/12/29(土) 20:25:22 ID:6/L7gusk
美琴ssで興奮してきた
656
:
美琴大好き
:2012/12/29(土) 22:09:55 ID:Mjq4CqUw
これは可愛いSS。
乙!
657
:
美琴大好き
:2012/12/31(月) 01:20:56 ID:Ry7OnEcM
今更だけど乙にゃんだよ!
オチもよくて面白かったんだよ!
何より話が温かいんだよ!
658
:
美琴大好き
:2013/06/18(火) 21:40:46 ID:AbxIXdrE
イイ!!
659
:
美琴大好き
:2013/06/21(金) 23:04:06 ID:8Twh0jUM
かわいい話だよなあー
660
:
美琴大好き
:2013/08/14(水) 16:09:28 ID:eZCrmRqs
余裕があったら近いうちSS投下するかも
661
:
美琴大好き
:2013/08/17(土) 19:40:06 ID:FG7y6TLs
期待
663
:
美琴大好き
:2014/05/29(木) 04:13:20 ID:0nB8Ec/M
サイコー。美琴好きにはたまらないよ
664
:
美琴大好き
:2014/06/04(水) 00:27:41 ID:0nB8Ec/M
最初のやつも2番目のやつも全ての美琴ファンは楽しく読めるんじゃないかな。ssの中でもかなりクオリティが高いと思います。また新しいものを読ませてもらえると嬉しいな。
665
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 00:41:20 ID:Xu7rPQeY
自分も書きたいんですが1000超えた場合新しいスレ立ててもらえますか?
666
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 00:41:52 ID:Xu7rPQeY
自分も書きたいんですが1000超えた場合新しいスレ立ててもらえますか?
667
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 00:45:52 ID:Xu7rPQeY
あと美琴暗部堕ちがありますが大丈夫ですか?
HAPPYENDにしますけど
668
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 02:25:12 ID:Xu7rPQeY
美琴「絶対に私はあきらめない」
初SS
漫画レールガン10巻終了時からの再構築
メインは美琴と上条さん
いないと思うけど上琴NGの人は退散
669
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 02:25:58 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった
670
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 02:26:36 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった
671
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 02:27:53 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた
とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった
672
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 02:29:55 ID:Xu7rPQeY
9月29日
チ―――――ン
とある学生寮でオーブンの甲高い音が鳴り響いた
佐天「御坂さんクッキーできましたよ」
美琴「思ったよりできたわね」
黒子「ところで、お姉様このクッキーはどなたにさしあげるものなんですの?」
初春「そうですよ。御坂さんいったい誰にあげるんですか?」
この日美琴は自分を救ってくれた少年、上条当麻に手作りのクッキーを作っていた
黒子「ハッ!!まさかあの類人猿!!!お姉さま!あの類人猿なんですわね。」
673
:
美琴大好き
:2014/08/10(日) 02:34:55 ID:Xu7rPQeY
一度目の時は、渡しそびれたものの元々義理深い性格のある美琴にとって、借りっぱなしのままでいられなかった
そのため、罰ゲームついでにクッキーを渡そうとこっそり佐天の了承を得た後、佐天の住む学生寮を訪れたのだが、
材料を持っているところを黒子に見つかってしまったため
そのために今の状況に到る
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板