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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw
1
:
美琴大好き
:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと
444
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:18:48 ID:WQ74Uynw
上条「一体何が……?」
郊外の周囲を見渡す上条…
………
スキルアウトa「あっちだ!!早く、急ぐぞ!!」
スキルアウトb「ああ、わかってる!!」
…………
上条「なんだ、あいつら…?スキルアウト達が……皆、同じ方向に向かってやがる…?
なんなんだ急に…?あっちの方角に一体なにがあるっていうんだ…?」
……………
スキルアウトc「なんだ、なんだ?どうしたんだよお前ら、あっちに一体何があるってんだ?」
スキルアウトa「なんだよテメエ、リーダーからの一斉メール、見てねえのかよ!?とうとう、見つかったんだよ!」
スキルアウトc「…見つかった、って何がだよ?」
スキルアウトb「だから、御坂美琴だよ、御坂美琴!!郊外のはずれの廃ビル地帯に、変装した姿で潜伏してるって…!ついさっき連絡が来たんだ!!生き残ってる面子は全員、そこに向かえって、命令だ!!ほら、だから、急ぐぞ!!」
……………
上条「な、なんだって!!!み、御坂が廃ビル地帯、なんでそんなところに…!!?一体なんで……!?」
上条「い、いや、そんなこと考えてる場合じゃねえ!!とにかく……助けにいかねーと!!!」
ダッシュで美琴の元へ向かう上条…!
上条「はあ…はあ…!!」
上条「(くっそおお、あの馬鹿!!何が、『今回は、全然心配いらないから』、だよ!!
だれがどう見ても………大大大ピンチじゃねーかぁぁ!!)」
……………
445
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:38:44 ID:WQ74Uynw
………一方、そのころ……
とあるオープンカフェでは……
…………
スキルアウトZ「わ、分かった、お、俺達の負けだ…!
だ、だからこれ以上は…がはあ!!」バキィ!!
スキルアウトZ「」どさ……
絹旗「……これで、超大体、片付いたみたいですね」
あたり一体に倒れているスキルアウトの面々…
フレンダ「そだねー。意外とあっさりかだづいちゃったよね。なんかつまんないなあ…」
絹旗「…まあ思ったより早く超カタがついたのは、私たち4人と同じように、カフェのあっちのほうで
スキルアウトと戦っていたグループがいたようでしたからね。おそらくそのせいもあるでしょう」
フレンダ「ああ、そういえばいたねえ。常盤台中学の制服を着ていたグループのことでしょ?
きっと『超電磁砲』の友達か何かだったんだろうけどさ。
……今はもう、退散したみたいだね」
絹旗「その中でも、あのリーダーらしき金髪の女は、ほとんど動作なしで
スキルアウト達を倒していた様子からして『精神系』の能力者だったのでしょうが……」
…超かなりの能力者っぽかったですしね。早くカタがついて当然といえば当然ですね」
446
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:44:24 ID:WQ74Uynw
フレンダ「んーー、それにしたってさあ……結局さ、スキルアウトの連中、
もっと増援部隊とか呼んで来て、次々にわんさか集まって来ると思ってたからさ…
もうちょっと楽しめると思ったのになあ」
絹旗「応援部隊みたいなのも、ドンパチを始めた最初のほうは来てたようですけどね。
どうも途中から私たちを無視して、別の方角に超総出で向かっていったみたいでしたから」
フレンダ「えーー?そうだっけ??」
絹旗「ええ。…きっと、奴らを取り仕切ってるリーダーか何かが、撤退命令を出したか、
それとも連中にとって『本命』のターゲットの居場所をつきとめたから、総出で超向かわせているのか…
…そのどっちかでしょうね」
フレンダ「『本命』のターゲットぉ…?それってつまり…」
滝壺「…きっとスキルアウト達は『超電磁砲』の居る所に向かったんだと思う…」
絹旗「滝壺さん」
フレンダ「ああ、そっか…そういえば滝壺は、『超電磁砲』と交戦したことがあるから、能力で居場所も分かるんだっけ?…
……あ……、それはそうと2人とも」
滝壺・絹旗「?」
447
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:49:38 ID:WQ74Uynw
フレンダ「あれ……どうしようか……」
………
ガンガンガンガンガン…!!
スキルアウトA「ちょ……も、もう……か、…かんべ…し…ぎゃああああ!!!」
麦野「いやいやいや…勘弁じゃあなくてさあ…さっきから聞いてるじゃない…てめえらに指示を出した奴は誰かってさああ…?いるんだろうがよぉ、
私に許可なく『超電磁砲』をつぶそうとした糞ったれの黒幕がさあ…とっとと答えろよ、なあ…、おい」
スキルアウト「ひ、ひぐう…があああ!!」ガンガンガン…
テーブルに何度も頭を打ち付けられるスキルアウト……
フレンダ「あ、あーーあーーもう、やりすぎだよ麦野。
そいつもう、まともにしゃべれる状態じゃないじゃない」
絹旗「まったく、超尋問が下手な人ですね麦野も。それよりもう、とっとと引き上げましょう。
そろそろ、ジャッジメントかアンチスキルが駆け付けてきそうな頃合いですし。」
フレンダ「そうだよ麦野。暴れるのもいいけど、結局さ、顔が割れたら仕事がしにくいわけよ」
麦野「…………、ちっ…しゃーねーな…まだ暴れたりねえけど…しかたないか」
448
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:55:22 ID:WQ74Uynw
フレンダ「……にしてもさあ、『超電磁砲』の奴…今も能力を失ったままなんでしょ?
だったら、あれだけの数のスキルアウト達が向かって行ったら、なす術がないよねえ…
…って、ことはこれでもう、アイツもおしまいかなあ…
まあ、私たちと戦った相手にしては、あっけない幕引きだよね」
麦野「(……………)」
絹旗「…………、………って、何考え込んでんですか、麦野。
…まさかこのまま『超電磁砲』を助けに行く、なんて超つまんないこと言わないで下さいよ。
はっきりいって、私たちの超がらじゃないですから」
麦野「……はん!何言ってんのよ絹旗、あのクソガキを助けるなんて、虫唾が走る真似、私がするわけねーだろうが。
これで奴が潰れるんだったら、それはそれでいい。奴がそれだけの奴だっただけのことよ」
フレンダ「ふーーん、けど潰れるのはほぼ確定だよね。
結局さ、レベル1の状態の『超電磁砲』なんてスキルアウト一人にも勝てるか怪しいわけだからさ」
滝壺「…大丈夫だと思うけど」ぼそっ
絹旗「……滝壺さん、何かいいました??…
…って、あ、超まずいです三人とも!あっちのほうからジャッジメントが来ます!超早くずらかりましょう!!」
…………
449
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:01:54 ID:WQ74Uynw
…………そして数分後
オープンカフェ
固法「……こ、これは一体どういうこと…?スキルアウト達が暴れてるっていうから来てみたら……全員倒されてるじゃない…」
ジャッジメントA「一部始終を見ていたカフェの店員の話によると…
…4人組みの女性客と常盤台中学の制服を着たグループが…次々にスキルアウト達を倒して言ったそうです」」
固法「そ、そう…ずいぶんとパワフルな女性客もいたものねえ……」
固法「(スキルアウト達と戦ってくれていた、ってことはその女性客達も御坂さんの知り合いで、仲間なのかしら…??
けど、このスキルアウトのひどい倒し方……これじゃどっちが暴漢者か分からないわね…)」
スキルアウトA「はあ……はあ…たす…助けてくれ……こ、殺さないで…」
固法「ちょ、ちょっと貴方、しっかりして!大丈夫!?」
スキルアウトA「ひ、ひいい!こ、殺さないでええ!!なんでも!なんでも話すから、だから殺さないで…!!」
固法「ちょ、ちょっと、何を言っているの!しっかりして!!
(この人……錯乱している…?よっぽどひどく暴行を加えられたのかしら…?)」
450
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:06:59 ID:WQ74Uynw
スキルアウトA「ま、まま、前に、リーダーが話しているのを盗み聞きしたことがあるんだ!!
俺達に御坂美琴の始末を依頼してきたのは、常盤台中学の女だって……!」
固法「…え、ちょ、……一体あなた、急に何を言って…??」
スキルアウトA「名前は…そ、そう!!コウアン……コウアンヒロミって言ってた…!!そいつが黒幕だ!!
…お、俺達はそいつにそそのかされただけなんだ!!だ、だから、もうやめてくれえ!!こ、殺さないでえ!!う、うわあ!」
固法「ちょ、ちょっと!!し、しっかり…!!
…だめだ……もう気絶してるわ……」
固法「……………、」
固法「(……なんなの、一体……?黒幕は……常盤台中学の生徒…?
コウアン……ヒロミ………ですって……??)」
…………
………
451
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:08:15 ID:WQ74Uynw
今日はここまでで。終わりが近づいてきました。
452
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:19:06 ID:Ne.ki7zM
乙です
洪庵終わったな
しかし麦野がきっかけになるとは…
美琴は能力復活してきてるっぽい?
453
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:26:59 ID:1ej8aCtc
乙!!
絹旗が食蜂のことを話したのが新鮮でよかったわ
麦のんと接触してたらどうなっていたか…
454
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 07:42:14 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
続きを楽しみにしています。
455
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 09:49:53 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
滝壺の呟きが気になるんだよ
456
:
美琴大好き
:2011/11/30(水) 14:57:28 ID:4dEgPxkU
まだかな
457
:
美琴大好き
:2011/12/02(金) 08:42:53 ID:98/AAcCQ
こんなに面白いの初めて読んだw
続き楽しみにしています!
458
:
美琴大好き
:2011/12/03(土) 16:27:49 ID:d9IhlW1s
まだかなあ
459
:
美琴大好き
:2011/12/03(土) 20:20:31 ID:PXHd7srY
追いついた続きまだかな
460
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:08:12 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビルの敷地前
ぞろぞろぞろ…
スキルアウトA「はあ…はあ…ようやくたどりついたか…」
スキルアウトB「この廃ビルの敷地内に御坂美琴がいる、ってのか……」
スキルアウトC「まさかこんなヘンピな所に隠れてやがったとはな…見つかれねえわけだ…」
リーダー「一時はどうなるかと思ったが…これでようやく目的を果たせそうだな…
いくぞテメエら!!敷地内に居る御坂美琴を探し出すんだ!!」
スキルアウト達「おお!!」
廃ビルの敷地内に侵入する大勢のスキルアウト達…!
……………
とある電話ボックス
洪庵「は……ははは…」
洪庵「あははははははははははははは!!とうとう!!御坂美琴の元に!!私の駒達がたどりついたわぁぁ!!」
洪庵「どうやら白井黒子達も御坂美琴の元に向かってるみたいだけど…間に合わなかったみたいね!!やった!!やったわ!!あははははは!!
洪庵「……監視モニターのアクセスがすべて遮断される前にスキルアウト達がたどりついてよかったわぁぁ…
御坂美琴のゴミ野郎が…レベル0のスキルアウト達に無様につぶされ…凌辱され……くずれさる瞬間を視ることができる……!!
これで、これでとうとう…私の悲願が……達成されるのね……きゃははははははは!!!」
461
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:14:50 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビル地帯近くでは
佐天「はあ…はあ…!ここの路地を曲がって……ここね!!この廃ビルの敷地の中に御坂さんが……!」
初春『は…はい!!……け、けど、けど!!これ以上近づいたらダメです佐天さん!!』
佐天「え!?何いってるのよ初春!ここまで来て!」
初春『じ、実はもう……ビルの敷地の中にはスキルアウト達が先に……!!もう……
あと数十秒後には御坂さんのもとに……』
佐天「な、なんですって!!そんな…!!けど初春!だったらなおさら急がないと!!
御坂さんを助けないと!!」
初春『ダメです佐天さん!!敷地内にはもう、100人以上のスキルアウト達がいるんですよ!!そんなところに行ったらこんどこそ佐天さんの身が……
…白井さんの到着を待ちましょう!……って、佐天さん!!もしもし…!佐天さん!!!』
廃ビルの敷地内に入る佐天
462
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:21:22 ID:oOSdahHk
そのほぼ数秒後
上条「はあ…はあ…!!やっと着いた……」
上条「って、や…やばい!もう、廃ビルの敷地内にスキルアウト達が侵入してる!!」
上条「く、くそおおおおおお御坂ぁぁーーー!!」
廃ビルの敷地内に入る上条
…………
黒子「はあ……はあ…やっと着きましたわ…!この廃ビルの敷地内にお姉さまが…!!
ですけど……やばいですわ…スキルアウト達がすでに敷地内に侵入している!!」
黒子「(くそ…くそ……どうして…!こんな時に能力が上手くコントロールできないんですの…!?
まさか、スキルアウトとの戦いや学区内中をテレポートで駆け回った今さら疲れが…!)」
黒子「くそ!しっかりするんですの白井黒子!!ここまで来て、お姉さま
を助けることができなかったら、露払い失格ですわ、急がないと!!
お姉さまぁぁ!!!」
廃ビルの敷地内に入る黒子
463
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:37:37 ID:oOSdahHk
…………
…………
そしてとうとう。
廃ビルの敷地内の奥
美琴「………ふう…」ドサッ
大量のコンビニ袋を地面に置く美琴
美琴「……流石にこれだけの数を一人でここまで持ってくるのは骨が折れるわねえ…
ちょっと買いすぎたかしら……?」
美琴「……まあいいわ………さて、と…それじゃさっそく………」
美琴「……って、……なにかしら…なんだか周りが騒がしいような……?」
ぞろぞろぞろぞろぞろ……
大人数でおしよせるスキルアウト達
スキルアウトA「はあはあ……とうとうみつけたぞ御坂美琴ぉ!!」
スキルアウトB「ああ!情報どおりだぜ…!!」
美琴「……何よアンタ達……!?一体……!?」
……………
とある電話ボックス
洪庵「ぎゃははははは!!おせーーおせーんだよ白井黒子!!
今さらビルの敷地内にたどり着いたところで、ちょうど今!!
私の駒達が御坂美琴を包囲したとこなんだよ!!
これからまさに、私の駒達に蹂躙されるところなんだよ!!
間にあわね―だろうがあああ!はははは!」
洪庵「(あと……あと…数秒後に……悲願が達成される……!!
御坂美琴……『陥落』の瞬間が……あと数秒後に……!!)」
…………
464
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:42:10 ID:oOSdahHk
廃ビルの敷地内の奥
美琴「……なによアンタ達…そんな大人数で突然押し寄せてきて……私に一体、何の用だってのよ?」
リーダー「はは…!何しらばっくれてやがんだよ、てめえはよぉぉ!!分かってんだろうがあ!
俺達がてめえのことを狙って探しまわっていたことくらいよぉ!」
スキルアウトA「そうそう…分かってたからこそ、そんな下手な変装して、こんなヘンピな場所に身をひそめて隠れてたんだろう?」
美琴「………はあ?アンタ達、一体何の話を……」
スキルアウトB「はん、しらばっくれんのかよ……まったく、大したレベル5様だぜ。…
…ああ、そうか、今は違ったか!今は何の力もないレベル1だったなあ…ははは!!」
スキルアウトC「そーそー!天下の『超電磁砲』様も今となってはただのクソガキなんだよなああ!!」
リーダー「覚悟しろよ……てめえの心をべきべきに折れるまで、俺達がたっぷり可愛がってやるからよお…
すまねえが、そういう『約束』なんでね」
スキルアウトD「へへ……そうそう…一千万の為だしな……へへ…覚悟しろよ」
美琴「……………………、」
465
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:47:20 ID:oOSdahHk
美琴「……………、なるほど、ねえ……どうやら私の知らないところで、そんなことになってたなんてね……」
スキルアウトE「はは…まーだ、しらばっくれてやがる……それにしてもなんだあ?てめえの背後にある大量のスーパーの袋はぁ?
自分の身が危ないって時に何を買ってきたんだあ??」
美琴「…………………アンタ達には関係のないことだわ」
スキルアウトF「はん!どーせ、しばらく落ち着くまでここで身を隠すつもりだったんだろうから、
その間の食糧か何かを買いだめしてたんだろ?……けどまあ……それも無駄に終わりそうだけどな……ひひ…」
美琴「…………」
リーダー「さあ…御坂美琴……悪いがそろそろ観念して……ん?」
美琴「………仕方ないわねぇ…」
美琴「……………」
ゆっくりと。
ポケットから一枚のコインを取り出す美琴。
466
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:52:36 ID:oOSdahHk
…………………
リーダー「……ぷっ」
スキルアウト達「あははははははは!!!」
スキルアウトA「なんのつもりだよてめえはあああ!!それで、お特意の『超電磁砲』を出そうってのかああ!!??」
スキルアウトB「いつまでレベル5気取りなんだよお嬢ちゃんはよおお!!それとも、もしかしてハッタリかまして、俺達をびびらせようってのかあ?」
スキルアウトC「ひーひー、は、腹いてえぜ!!てめえがもう!!レベル5でもなんでもねえってのは、ネタはあがってんだよ!!そんな脅しが通用するわけねーだろうがあ!!」
美琴「…………」
リーダー「哀れだなあ御坂美琴。窮地に陥ってトチくるったようだな。
そんな過去の栄光にすがって…ほんと哀れな奴だぜ」
467
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:37:22 ID:oOSdahHk
…………
廃ビルの敷地内
佐天「はあ……はあ…!!………あそこ…!
敷地内の奥にスキルアウト達が集まってる…まさか…あそこに御坂さんが……!?」
佐天「(あれだけの数…どうしよう……けど…けど…御坂さんを守らないと……!!」
佐天「……………」
廃ビルの敷地に転がっていた鉄パイプを拾う佐天
佐天「(レベルアッパー事件のとき……御坂さんは私のことを助けてくれた……
友達として……今度は私が御坂さんのことを助ける番なんだから!!)」
佐天「待ってて!御坂さん!!」
美琴の元へダッシュでむかう佐天
……………
上条「はあはあ……御坂の居場所は……!!あそこか…!!」
上条「(くそ…御坂の野郎…!!何が大丈夫、だよ!)」
バカだ俺は!…御坂の言ったを真に受けて!!そうだよ!!いつだってアイツはそういう奴なんだ!!
肝心なことは皆に秘密にして…無駄に強がって!!どんなピンチでも平気な顔してそんなこと言う奴じゃないか!)」
上条「(一方通行の一件だって…俺がアイツの真意に気づいてなきゃ、
自分の命を捨てて妹達を助けてたはずなんだ!!
特に今回はアイツが何を考えてるかさっぱりわからないし……誰かが助けてやらないと……!!)」
上条「待ってろ御坂!!今、助けてやるからな!!!うおおおおおおお!!」
美琴の元へ向かう上条
468
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:43:01 ID:oOSdahHk
…………
テレポートで廃ビルの敷地内を移動する黒子
黒子「はあ…はあ……あ、あそこに……お姉さまが……!!」ぐらっ…
地面に倒れこむ黒子
黒子「くそ…くそ……こんな時に…!!
…能力の使いすぎで……身体が思うように…!!!しっかりするんですの白井黒子!!!ここにきて……何を考えているんですの!!」
黒子「(………お姉さま……!!お姉さま……!)」
黒子「(…………)」
469
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:46:29 ID:oOSdahHk
黒子「(お姉さまの露払いだの…ルームメイトだの豪語しても…
…ワタクシはお姉さまとの付き合いがそれほど長いわけではない……数か月の付き合いでしかないですわ…
ですけど…ですけどワタクシは、このたった数カ月の間にお姉さまにかけがえのない、大事なことを教わった…
礼儀とはなんなのか、作法とはなんなのか、教養とはなんなのか、誇りとはなんなのか……!!
そして……本当に…本当に『強い』人間とは、どういう人間なのかを……
お姉さまに出会わなければ…何年…何十年…あるいは一生かかっても気づかなかった大事なことを
ワタクシは…この数カ月の間にお姉さまに教わったんですの…!!)」
立ちあがる黒子。
黒子「お姉さま……」
黒子「レベル1だろうと『超電磁砲』の能力がなかろうと……関係ない…!御坂美琴は…一生、ワタクシの尊敬してやまない『お姉さま』なんですの!!」
黒子「絶対に…絶対に…あんな奴らに、お姉さまをやらせたりしないんですの!!
絶対に!!助けてやるんですの!!
お姉さまぁぁーー!!!!」
美琴の元へ向かう黒子…!
470
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:58:43 ID:oOSdahHk
………………
とある電話ボックス
洪庵「ぎゃははははははははははは!!やーにやってんのよ、御坂美琴!!
コインなんか出してどーするつもりなのよ!?もしかして、『超電磁砲』を出すつもりなの!?
いつまでもレベル5気取ってるゴミクズがぁぁぁ!!
さあ、スキルアウト達!早くやっちまいなさい!!その目の前の女を痛めつけて、蹂躙して、犯して、
はやく『陥落』させちまいなさいよ!!!!そしてその瞬間を早く私に見せてよ!!早くさあ!!
あはははははははははは!!!」
……………
廃ビルの敷地の奥
美琴「……………」
手に取ったコインを空に向ける美琴
リーダー「……は、もういい。てめえらもう、やっちまえ…
いつまでも頂点にいるつもりでいるこのクソガキに現実を見せてやれ」
スキルアウト「ひゃははははははは!!!!」
いっせいに美琴に襲いかかるスキルアウト達!!
美琴「…………」
そして、美琴の元にたどりつく3人
佐天「御坂さん!!」
上条「御坂ぁ!!」
黒子「お姉さまああああーー!!」
471
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:16:03 ID:oOSdahHk
…………
…………
洪庵博巳の大誤算。
その2つ目は、洪庵博巳の計画を根底からくつがえすほど、決定的なものであった。
だが、それは洪庵博巳だけではなく…彼女にかかわる多くの人間…
ルームメイトの白井黒子、親友の初春飾利や佐天涙子…かつて彼女を助けた経歴のある上条当麻や…
…最初に彼女を診断した『冥土帰し』ですら…
…誰もが予想だししなかったことであった…
洪庵博巳の大誤算。それは。
472
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:27:06 ID:oOSdahHk
…御坂美琴がレベル1の能力者である、という『誤った』思い込みであった。
ドゴォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!!!!
上空に向かって『超電磁砲』を放つ美琴
………………………
ぱり……ぱり……
美琴「……………」ぱり……ぱり…
スキルアウト達「……………え?」
473
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:29:59 ID:oOSdahHk
リーダー「え……あ、あの……」
スキルアウト達「………………」
……………
美琴「で、……なんだっけ?私のことをどうするんだったかしら?」
リーダー「え、…えっと……あの……その……」
美琴「別に遠慮しなくてもいいし……私は逃げも隠れもしないからさ…
…ぶっ飛ばされたいやつからとっととかかってきなさい!!!」
スキルアウト達「う……」
スキルアウト達「うわあああああああーーーーーーー!!!!」
一斉に逃げ出すスキルアウト達
474
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:35:00 ID:oOSdahHk
スキルアウトA「な、なんだよ!?一体どういうことだよぉぉーー!!」
スキルアウトB「う、嘘だったんだよ、レベル1になった、なんてよ!!」
スキルアウトC「はめられんだ俺達はぁ!!そもそもレベル5がレベル1になることなんかあるはずねーじゃねーかあ!!」
リーダー「ちょ、ちょっとまてお前らぁ!お、俺を、俺をおいていかないでくれえええーー!!」
……………
……………
美琴「……まったく……よーやく静かになったわね……」
美琴「ま、…それじゃ、さっそく…」
黒子「お……お姉さま…」
美琴「え…?」
佐天「御坂さん……」
上条「御坂……」
美琴「…………え?………ってえええええ!!!な、なななな、な、く、黒子に佐天さんに…
…な、なんでアンタがこんなところにいるわけええ!??」
…………
475
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:35:40 ID:oOSdahHk
今日はここまでで。また明日以降に
476
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:53:59 ID:yZ5rsHug
おつおつでござる
いつの間にフルパワー復活してたんだ美琴さん・・・
477
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 23:19:33 ID:dc7.m0Zk
うおおお乙!!
みこっちゃん復活かよお!!
続き楽しみにしてる!!
478
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 23:59:05 ID:hwdfjUZg
お疲れさまです。
美琴になにかありそうな感じはしていましたが、この時点で復活とは想定外でした。
続きを楽しみにしています。
479
:
美琴大好き
:2011/12/05(月) 01:54:38 ID:4x9Wf34g
美琴△
480
:
美琴大好き
:2011/12/06(火) 18:25:39 ID:qDIEhMyA
UGGブーツ、こんなに安いのはあり得ない、見に行こう!
http://goo.gl/bh5c9
481
:
美琴大好き
:2011/12/11(日) 00:22:57 ID:hwdfjUZg
そろそろですか
482
:
美琴大好き
:2011/12/13(火) 09:52:16 ID:mt14X1Bs
まだかなあ
483
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 20:41:12 ID:ZyqhPnZ.
久しぶりの更新 遅れてすいません
とある電話ボックス
リーダー『もしもし!もしもし!!おい!!ど、どういうことなんだよ!!
は、話とちがうじゃねーかあ!!おい!!聞いてんのかよ!!
こっちは手前の計画に乗ったせいで、大変な目にあってんだぞ!!』
リーダー「奴に味方する連中の人数も事前に聞かされていた情報以上にいて、全然手に負えねえ!!
それにもう、かなりの数の部下がジャッジメントとアンチスキルに検挙されてんだ!!
それでも一千万円の為と思って、撤退せずにテメエの手足となって動いたのによ!
そのうえ、当の御坂美琴のレベルの話がガセネタってのはどういうことなんだよ!!』
リーダー『なあ…おい!!返事してくれよ!!このままいけば、俺達だって捕まるかもしれねえ…!!
アンタ、高位の能力者なんだろ!?責任持って俺達を……いや…せめて俺だけでも助けてくれよ……
ん、なんだ、てめえは…!今取り込み中なんだ、ひっこんでろ……
…って、お、おい…な、うぎゃあああああ!!!』ぶつ…
ツーツー…
洪庵「…………」
洪庵「(私は………)」
洪庵「(私は……夢でも見ているのかしら……)」
484
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 20:53:48 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「ようやく……ようやく……悲願が……私の長年の悲願が達成されようって時に…
…一体なにが起こったってのよ……」
よろよろ……
よろめき、電話ボックスの壁によりかかる洪庵…
洪庵「は、はは……ありえない……なんで、なんでよ??
アイツが……御坂美琴が……『超電磁砲』を撃つなんてこと……
レベル1で……何の力もないゴミクズになり下がったあの女に、どうして………!?」
洪庵「………!!、ま、ま、まさか……はめられた!?
御坂美琴の奴、私の罠にかかったふりをして、レベル1であるかのように演じて、犯人の私を油断させようとしたっての…!!!?
いや…違う!!!
数日前に奴が街の不良に絡まれた時、確かにレベル1相当の力しかなかった…
御坂美琴がレベル1になったのは間違いないはずだわ………けど、けど、だったらどうして……!!?)」
コンコン…
(電話ボックスをノックする音)
洪庵「なによ!!うるせえんだよ!!!……今、取り込み中なんだから……!!
……んな!?」
電話ボックスの外で取り囲む数人のジャッジメント達
固法「…洪庵博巳さん……よね?ちょっと、いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかしら??」
……………
485
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 20:58:20 ID:ZyqhPnZ.
……………
そのほぼ同時刻……学園都市郊外
リーダー「が……がは…」ドサッ…
一方通行「けっ、電話の会話からしてどうしょうもねえ三下野郎だが……どうもコイツが暴れていたスキルアウト達のリーダーみてえだな…
……ほら、もうこれでいいだろが、クソガキ」
打ち止め「う、うーん……けど、ホントにこの人がオリジナルを落としめようとした犯人なのかな、ってミサカはミサカは疑問を感じてみたり」
一方通行「……そりゃ違うだろうな。コイツはスキルアウト達のリーダーであっても、事件の黒幕じゃねえ。
街でのスキルアウト達の動きから考えて、おそらく能力で学区内の状況を把握しつつ、スキルアウト達に命令を下してた奴がいるはずだ。
おそらくそいつが黒幕だろうな」
打ち止め「って、ことはその真犯人をとっちめてオリジナルを助けてあげないと…、ってミサカはミサカは、チラリとあなたのほうを向いて遠回しにお願いをしてみ…」
一方通行「はン!なーに言ってやがンだ。とっとと帰ンぞクソガキ」
486
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:07:03 ID:ZyqhPnZ.
打ち止め「ま、またまたァ、そんなこと言って、なんだかんだであなたは…」
一方通行「ふざけンな、これ以上テメエらのわがままに付き合ってらンねーンだよ…
それに……ついさっき空に映った『閃光』を視てなかったのかクソガキ……あの女のどこに助けが必要だってンだァ?」
打ち止め「え、閃光??一体、なんの話?」
御坂妹「…………」
一方通行「……『超電磁砲』に会ったらよく言っておくンだな…糞つまンねえ罠にひっかかるのはテメエの勝手だが、それで大勢の人間を巻き込むンじゃねえ…
…ちったァ、その甘っちょろい性格をどうにかしろ、ってな…
……ほら、とっとと帰ンぞクソガキ」
打ち止め「え、それってどうゆうこと??、ってミサカはミサカは……って、あ、ちょ、待ってよ!!」
御坂妹「……………お姉さま」
………………
487
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:10:02 ID:ZyqhPnZ.
………学園都市郊外 別の場所では
フレンダ「ねえ…今、空に一瞬見えた閃光って……」
絹旗「初めて見ますが、おそらく『超電磁砲』でしょうね。…
…むろん、レベル1の電撃使いに打てる代物じゃあ超ないはずですけど」
フレンダ「えーー、それじゃ、『超電磁砲』がレベル1なんてガセネタァ?なんだ、つまんないの」
絹旗「ひょっとして滝壺さん、最初からガセネタって超分かってたんじゃないですか?」
滝壺「うん…『超電磁砲』のAIM拡散力場の雰囲気からなんとなく。けど、
ガセネタ、っていうよりは」
麦野「……………、はいはいアンタら……いつまで糞ったれの『超電磁砲』の話なんかしてんのよ。
私はとっととアジトに戻って、仕事の話をしたいんだけど」
488
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:22:05 ID:ZyqhPnZ.
フレンダ「え、ええ…なによ麦野、急にさ……結局さ、一番麦野が『超電磁砲』のこと、いろいろこだわっていたくせに…」
絹旗「超そのとおりです、ついさっきまで、スキルアウトごときにムキになって
暴れまわっていた人間の言うセリフとは超思いませんよ…」
麦野「はああ?なーに言ってんだテメエら。いつ私がムキになってた、って?わけのわかんないこと言ってんじゃないわよ」
絹旗「ま、別にそれはいいですけど…
…けどまあ、カフェでくつろいだし、スキルアウト相手に準備運動も済んだことだし……そろそろ本業に戻る、というのは私も賛成ですかね」
麦野「そうそう……『超電磁砲』なんてションベン臭いクソガキなんかの話より、私たちはこの都市の闇に潜む、糞ったれ共相手にビジネスにいそしもうじゃないか」
フレンダ「はいはい、わかりましたってば、で?今日の仕事の内容は…」
………
麦野「(けっ……『超電磁砲』の奴…ここでくたばるのかと思ったが…どうやら杞憂 だったようだな…
そうとも…、テメエはいずれこの私がぶっ潰すんだ…
…こんなつまんないことでくたばってもらったら困るんだよ…『第3位』……!!
……………
489
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:25:20 ID:ZyqhPnZ.
廃ビル敷地内の奥
美琴「な………な……!!」
美琴「な、…ななんで3人がこんなところに…!!?え、…ちょ……??」
黒子・上条「……………」
佐天「え…………ええっと、御坂さん…いろいろと聞きたいことはあるんですけど…
まず…」
美琴に近寄ろうとする佐天
美琴「だ、だめぇぇぇ!!!!」
佐天「…え?」
490
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:31:44 ID:ZyqhPnZ.
佐天「え?あの……ちょ、ちょっと……御坂……さん…??」
美琴「ちょ……だ、だめ…これいじょう近づかないで佐天さん…これ以上ちかづいたら…」
じりじり……(後ずさりする美琴)
佐天「そ、それってどういう……って、あ!み、御坂さんあぶない!!」
美琴「え?……きゃあ!!」
どんがらがっしゃーーーん!!
背後の地面に置いていた大量のコンビニ袋にひっかかり、倒れる美琴
491
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:38:16 ID:ZyqhPnZ.
黒子「ちょ、お、お姉さま、大丈夫ですの!?」
美琴「あいたたた……う、うん……私は平気……って、あああああああ!!!」
倒れた美琴の周りに散乱するコンビニ袋の中身…
上条「え…なんだこれ………これって……コンビニに売ってる……スポーツドリンク…??」
佐天「そ…それもこんなにたくさん……一体どうして……?
って、あれ…
このスポーツドリンクって……新発売のゲコ太ストラップ付のやつじゃあ…」
黒子「…………え、……お、お姉さま??」
美琴「……………ちちち違うの3人とも……!!
わ、私だって『大人買い』なんて自分のポリシーに合わないんだけど…!
け、けど、どうしても12種類中最後の1種類はとてつもないレアもので……その……あの…」
佐天「え………」
……………
492
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:58:31 ID:ZyqhPnZ.
…………………
上条「…………」
黒子「…………」
佐天「…………」
佐天「あ、あのぉ……御坂さん……ひょっとして……今まで携帯が通じなかったのも、帽子をかぶってこん私服姿なのも、こんなヘンピな場所にいたのも…
…ひょっとしてゲコ太ストラップの最後の1種類の為に、ドリンクを大人買いしたことを、周りに知られたくなかったから……??
スキルアウト達から逃げていたわけじゃあなくて……」
上条「……それで、ここなら誰も来ないだろうと思って………こっそり一人でストラップの中身を確認するつもりだったからだったりして……」
美琴「い、いいいいや、違う!!違うんだってばぁぁ!!!ああああの……そ、その……!!」
493
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:07:17 ID:ZyqhPnZ.
黒子「え……ちょ、ちょ…あ、あの…お、お姉さま…」
美琴「べ、べべべ別に私はこのゲコ太ストラップ、集める気はなかったのよ!?
ちょ、ちょっと流石に『今期』のはデザインが子供向きっぽすぎるし、中学生の私が集めるにしては
ちょいアレかなー、なんて思ってたし!!!
け、けどね、なんか人に貰ったりしてるうちにいつの間にか11種類になってて…
…そ、それだったら、12種類全部集めないと気持ち悪いじゃない!?ね、そ、そう思うでしょ!??」
黒子「い、いや…ちょ、ちょっと待つですの…お、お姉さま……」
美琴「…や、やっぱり最後の一種類をあきらめるのは私の性分にあわないって言うか…
…それが『大人買い』を嫌がる私のポリシーすら曲げた…っていうか………
け、決して別にゲコ太ストラップが欲しかったわけではなく、気持ちの問題で……」
黒子「い、いやあの……」
美琴「あ、あーーーーーーーーーーーもう、しつこいわね!!!分かった、分かったわよ!!
はいはい、ゲコ太ストラップ集めてました!!発売された初日からものすごーーく目ぇつけてました!!!
で、最後のレアモンがなかなか出ないから、痺れを切らしてコンビニをはしごして100本買いました!!
そんで、皆に見つからないように、ここで中身を確認しようとしてましたよ!!ほら、これでいいで…」
黒子「いやいやいやいやいやあぁぁーー!!お姉さま!!!そんなことはどうっっっっでもいいんですの!!!」
美琴「……へ?」
494
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:16:41 ID:ZyqhPnZ.
黒子「黒子は、いまさらそんなお姉さまの幼児趣味を聞きたいんじゃないんですの!!
そんなことより!!さっきの、スキルアウト達を追い払った『超電磁砲』は一体……!?
今現在、お姉さまはレベル1なはず……それが、一体……、ど、どうして……!???」
美琴「え?あ、あーー、なんだ?そのこと?
そっかそっか……あはは……」
黒子「あ、あはは、じゃないんですの!!お姉さま、一体……!!??」
美琴「その話なんだけどね。
黒子私ね……、能力、元に戻ったみたい」
黒子「……………え?」
美琴「うん、だからさ、『昨日』、レベル5に戻れたみたい」
佐天・上条「…………………え??」
黒子「な、……へ……え??」
美琴「だからずっと言ってたでしょ、『大丈夫』、だって」
佐天・上条・黒子「えええええええええええーーーーーーーーー!!!!??」
黒子「(い、一体……一体………?一体、何が起きたんですの!???お姉さま!!??)」
………
495
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:19:11 ID:ZyqhPnZ.
…………
とある電話ボックス
洪庵「だから違う、って、さっきから言っているでしょう!?」
固法「けど、確かに検挙したスキルアウトの口から貴方の名前が出てきたわよ。『コウアンヒロミ』にそそのかされてやった、ってね
要するに今回の騒動の黒幕は……」
洪庵「言いがかりだわ!!きっとスキルアウトの連中が私を落としめようとして言ったことよ!!
そもそも、私はこの電話ボックスでずっと友達と電話をしていただけなんだから!」
固法「へえ……けど、それはおかしいわねぇ。
ついさっきまで学区内でハッキングされていた監視モニターの発信元を逆探知してもらったら、ここの電話ボックスがそうらしいんだけど」
洪庵「……!!」
洪庵「(う、初春飾利ぃ…!!私から監視モニターを奪い返し、さらに奪い返した監視モニターを使って状況を把握しつつ…
…同時に逆探知までやってのけていた、っての…!?
そ、そんなバカなことが……!??)」
496
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:23:27 ID:ZyqhPnZ.
固法「それで…洪庵さん…あなた、今ずっとこの電話ボックスで友達と話していた、っていったわよねえ?一体誰と…」
洪庵「……!ち、違うわ!!そ、そう!!わ、私はついさっきこの電話ボックスに来たばかりなのよ!!
友達とは、携帯電話で会話をしていたんだったわ」
固法「往生際が悪いわねえ……そんな嘘、携帯の履歴や周りにいた人間から聞き込みをすれば簡単に……」
洪庵「ち、違うっていってるでしょうがああ!!わ、私は知らない!!
スキルアウトがこの学区で暴れていたことなんて知らなかったし、この電話ボックスにも今さっき来たばかり!!何にも関係ない!!ないんだから!」
固法「(やれやれ……さて、どうしたものかしらね………ん?)」
固法「(………………あれは……)」
固法「(あんまり好きな『やり方』じゃあないけれど…
…少し、『ゆさぶり』をかけてみようかしらね)」
497
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:29:32 ID:ZyqhPnZ.
固法「わかったわ洪庵さん…その件については今はこれ以上聞かないわ。
そのかわりに、と言ったらなんなんだけれど………『かばん』の中身をあらためさせていただいてもいいかしら?」
洪庵「な、なんですって…?だ、だれがそんなこと…!!」
固法「嫌なの?ひょっとして何か『人に見られてはいけないもの』でも入っているのかしら?」
洪庵「な、なんですってええ!!誰がそんなものを……!!」
固法「ちょっと失礼」ぐいっ
洪庵が持つカバンを引っ張る固法
洪庵「な、ちょ……や、やめ……!!!」
ばらばら……
その拍子に地面へとこぼれおちる洪庵のカバンの中身
洪庵「………な!」
固法「………」
地面にころがった洪庵の持ち物の中から、カプセル状の錠剤をひろう固法。
固法「…………、これ……確か『サイコダウナー』っていう薬よね?
…服用の仕方によっては、能力値が大幅にダウンしてしまう、でしたっけ??…
…そして今回、御坂さんがレベル1になってしまった原因になった薬だけれど、
これをどうしてあなたが持っているのかしら?」
洪庵「……な……な……!!!」
498
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:51:50 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「……ち、違う!そ、それは自分用よ!自分で服用するために持っていたのよ!
知らないの!?元々サイコダウナー、っていうのは暴走した能力を鎮静するための薬…!!
私は他人に飲ますためではなく、自分の暴走した能力を抑えるために持っていたのよ!!」
固法「……確かに、事前に調べておいたバンクのデータによると、あなたはかつてこの『サイコダウナー』を暴走した能力の鎮静化のために服用していたようだけれど…
…それはもう数年前の話よね。今じゃすっかり能力の暴走化もおさまってて、この薬を服用する理由は……」
洪庵「………!!…ふ、ふ、ふざけるなああああ!!さっきから、何が言いたいのよてめえはよぉぉぉ!!
スキルアウトの件だけじゃなく、御坂美琴をレベル1にした犯人まで、私に仕立て上げようってわけ!?ふざけんじゃないわよ!!!」
固法「……おそらく貴方は、御坂さんが体育の授業に出ている間に、密かにこの『サイコダウナー』を御坂さんのドリンクに投与した……それで…」
洪庵「違う、っていってんでしょうがあああ!!ふざけんなよこの糞女があああ!!さっきから、付け焼刃の知識でこの私を犯人扱いしやがって!!
知らないようだから、教えてやるわ!!あのねえ、『サイコダウナー』っている薬はねえ、製造時期によって薬の形状が違ってんのよ!!
研究者の間では、初期型を通称α、中期型をβ、後期型をγって言って区別している!」
固法「へえ……けどそれが一体なんの関係があるの?」
499
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 23:07:47 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「はは!!やっぱり素養のない人間は頭の回転が遅くてダメねえ!!
いい!?アンタが今、手に持ってるサイコダウナーのタイプはβ型!!β型なんだよ!!
御坂美琴が誤って服用したっていうのはγ型、って話じゃない!!
わかる!?タイプが違うのよ!!私が今、持っているのと御坂美琴が服用したっていう『サイコダウナー』とでは、タイプがよおお!!」
固法「…………、なるほどね。要するに、あなたが持っていたこのサイコダウナーと
事件に使われたサイコダウナーでは『形状』が違う、ということね」
洪庵「ははは!!そーよ!!
アンタ、どーやら『透視能力』かなんかの能力者で私のカバンをのぞき見て、こんな真似にでたんでしょうけどあてが外れて残念だったわね!!
勝手に人のカバンの中身をのぞき見た上、無理やりカバンを奪おうとしやがって……!!
そのうえ、あたかも人が犯人であるかのような取り調べ…!!
アンタ…、無実の人間にこんなことしといて、ただで済むと思ってんの!?ねええ!?」
固法「そうね……年頃の女の子のカバンの中身を無理やり見ようとするなんて、確かにやりすぎたかもしれないわ…
…それについては謝るわ…」
500
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 23:10:28 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「あはは!!今さら後悔したっておせーーんだよ!!
このことをジャッジメントの上層部に報告して、アンタなんか除名処分にしてやるわ!!」
洪庵「(くくく……持っていたサイコダウナーがβ型で良かった…
まあ…かつて私が持っていた『γ型』は、御坂美琴のドリンクにすべて入れてしまってもう手元にはないわけだけど……くすくす)」
固法「………まあ、それはそうと洪庵さん。もうひとつ貴方に聞いておきたいことがあるんだけど」
洪庵「はん!なんだってのよ!今さら何言ったって、アンタを許したりは…」
固法「どうして、あなたが、御坂さんの飲んだ『サイコダウナー』のタイプまで知っているのかしら?」
洪庵「…………!!!!……な、…」
固法「御坂さんの飲んだ薬の形状のタイプなんて…ドリンクを分析した一部のジャッジメントならともかく……一般の人は知らないはずなんだけど…」
洪庵「な………な………」
固法「悪いけど、洪庵さん……今回のスキルアウトの件と…御坂さんのレベル1になった事件について…
『ジャッジメント』の支部でもう少し詳しく話を聞かせてもらってもいいかしら…?」
……………
501
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 23:11:02 ID:ZyqhPnZ.
今日はここまでで。年内には完結させたいところですが。
502
:
美琴大好き
:2011/12/19(月) 09:36:58 ID:Gs1H8EVo
きてた!
乙!!
ミコっちゃんw
503
:
美琴大好き
:2011/12/19(月) 12:53:47 ID:sk3TxmvI
乙!!
まさか薬のタイプの下りがコウアンさん逮捕の
伏線だったとは…
504
:
美琴大好き
:2011/12/19(月) 16:18:44 ID:Gx3qGFR2
乙!
次回かもしくはその次には完結するかな
505
:
美琴大好き
:2011/12/19(月) 20:55:30 ID:bbCsxKKo
乙!
美琴さんwwwこっそり何やってるのか思ったらwww
506
:
美琴大好き
:2011/12/20(火) 00:59:07 ID:eJYYaIB6
お疲れさまです。
もう少しで大団円を迎えそうですね。
507
:
koseya
:2011/12/23(金) 14:22:37 ID:VSuzs3xU
"多彩な色と多様な造形そして耐熱新素材のウィッグを通販にてご提供します。
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508
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 00:27:06 ID:sYHNY6dY
翌日…
とある病院
カエル医者「御坂さんには今、病院の別の棟で簡単な『身体測定』を行ってもらっている。
これは、その途中経過のデータなのだが…
…驚いたね。これを視る限り、レベル5に戻った、というのは本当なんだろうね」
黒子「……一体どういうことなんですの?確かに事件が起きた13日前、お姉さまはレベル1にまで能力値を落としてしまったはず……それなのに一体どうして…
…お姉さまに尋ねてみても、『特訓したから』、というだけで真相は分からずじまいなんですの」
カエル医者「……分からずじまいも何も、そのまんまの意味さ」
佐天「そのまんまの意味……?って、まさか……」
カエル医者「そう…御坂さんは、レベル1になってから、この数日間の特訓で、
再びレベル5に返り咲いた。そういうことだろうね」
佐天「え、えええ!?……確かに、御坂さんが熱心に能力の特訓をしていたって話は白井さんから聞いていましたけど、
そんな数日間の特訓だけでレベル1からレベル5になる、なんてことあるんですか……!?」
黒子「そ、そうですわ。お姉さまは元々、レベル1から長い年月をかけて努力を重ねて
レベル1に到達したお方なわけですのに……一体どうして…」
509
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 00:48:41 ID:sYHNY6dY
カエル医者「正確には11日間でレベル1からレベル5に到達したようだが……確かにこれは異常なことだ。普通なら、こんなことはありえない。
おそらくこれは、御坂さんだからこそなし得たことだろうね」
佐天「御坂さんだからこそ……?それって一体…」
カエル医者「はっきりとした真相は、本人に聞いてみないと分からないが…
…おそらく御坂さんにははっきりと視えているじゃないかな…
レベル1からレベル5になるまでの明確なルートがね」
黒子「レベル1からレベル5になるまでの…明確なルート、ですって…?一体どういうことなんですの??」
カエル医者「…レベル1から順番に努力を重ねに重ねてレベル5に到達した御坂さんには、
すべて視えていたんだろう。
レベル5に到達するまでに立ちふさがるハードルの飛び越え方や道筋がね。
どのような道筋をたどれば……立ちふさがるハードルをどのように飛び越えればいいのか…
…その『最短ルート』を、彼女は過去の気の遠くなるような努力と研鑽の中で、記憶しているんだろう。
だから、ものの11日間の努力でレベル5に到達した」
黒子「そ、そんなまさか……それじゃお姉さまは、学園都市で7人しか到達していないレベル5になるための道筋を……
レベル1からすべて記憶している…そういうことなんですの!?」
510
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 01:03:34 ID:sYHNY6dY
カエル医者「ああ。だがこれはきっと、レベル5の中でも、
唯一能力開発のふもとから頂上までわたり歩いてきた彼女だからこそできる芸当だろうね。
学園都市の歴史の中でも、レベル1から順番にステップアップしていきレベル5に到達したのは御坂さんだけだ」
佐天「そ、そっか……レベル1からレベル5まですべて経験している御坂さんだからこそ、
こんな短い期間でレベル5に元に戻れたんだ……はあ…やっぱり御坂さんはすごいなあ…」
カエル医者「ああ。さらに言ってしまえば、御坂さんはこの数日間で能力を取り戻すことができることも確信していた。
今にして思えば……彼女がレベル1になり、僕のところに診察に来た時…
…心配する我々を尻目に、御坂さんはきっと、こう考えていたのだろう。
『長い長い年月をかけ、血のにじむような努力を重ねて得られた私の能力が、薬を飲んだ程度で失われるはずがない』、ってね。」
黒子「お姉さま……」
511
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 01:08:20 ID:sYHNY6dY
カエル医者「とはいえ、流石の彼女もそれなりに苦労はしたらしいね。話に聞く限り、能力を取り戻すまでの11日間は
かなりの時間を特訓に費やしていたらしいからね…
…深夜に寮を抜け出して、寝る間を惜しんで特訓したこともあったらしい」
佐天「え!?そ、そうなんですか、知ってました白井さん?」
黒子「い、いえ……全然気がつかなかったですの…」
カエル医者「どうやら、周りの人間に心配かけていることも分かっていたし…
できるだけ早く能力をとりもどしたかった気持ちはあったようだね?」
512
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 01:34:04 ID:sYHNY6dY
佐天「そ、そうなんですか…
…それにしてもまさか、御坂さんがこの一連の事件の間にそんなに努力をかさねていただなんて…
…普段会ってもそんなそぶり全然見せないから気がつかなかったなあ…」
黒子「……………」
カエル医者「まあ、長年気の遠くなるような努力を重ねてきた彼女にとって、
たかだか11日間の特訓なんてなんともないのかもしれないね。
いずれにしても、真相は本人に聞いてみるといいだろうね。
あと一時間ほどで御坂さんの『身体測定』も終わるようだし、病院の待合室で待っているといい」
……………
513
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 02:16:01 ID:JyCEgeiQ
病院の待合室で待つ佐天と黒子
佐天「いま、受付の人に聞いてきたんですけど、御坂さんの『身体測定』、あと
10分くらいで終わるそうです」
黒子「そうですの…」
佐天「………いやあ、それにしても今回はまいったなあ…
御坂を助けるつもりが…またしても御坂さんの凄いところを垣間見ることに
なっちゃうなんて。
…それも『レベルアッパー事件』や『ポルターガイスト事件』でみせた
悪い人を能力で倒しちゃうような御坂さんの凄さじゃあなくて……
なんていうか……こう……能力者としてじゃない御坂さんの凄いところを
垣間見た、っていうか……」
黒子「…………」
佐天「………ねえ白井さん。私、今回の事件で御坂さんを見ていて思ったことがあるんですけど」
黒子「…え?」
514
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 02:28:01 ID:JyCEgeiQ
佐天「…ひょっとして、御坂さんって今回みたいな事件に慣れっこだったりするんじゃないかなって…」
黒子「慣れっこ、って…それは一体どういうことですの、佐天さん??」
佐天「なんていうか……これも上手く言えないんですけど……誰かの罠に
はまってレベル1になっても、全然動じないで、自分の努力や、能力で解決しちゃう御坂さんを見ていて…
なんだか、御坂さんって、今回の事件以外にも私たちの知らない所で、
ちょくちょくこんな事件に巻き込まれてて、それをこんな感じで
解決しちゃってるのかなあ…って。
今回の事件の犯人の他にも、レベル5の御坂さんのことを妬んだり、恨んだり
してる人もいるだろうし……なんとなくなんですけど、そう思ったんです」
黒子「…………、佐天さん…」
…………
病院の別棟
ドゴォォォォォン!!!
ドゴォォォォォン!!!……
……………
看護婦「……き、… 記録……砲弾初速1129m/sec、連発能力9発/min、着弾分布18.8mm…
……総合評価……レベル5……」
美琴「………、まあ、こんなもんかしらねえ…」
…………
515
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 02:28:18 ID:JyCEgeiQ
佐天「…ひょっとして、御坂さんって今回みたいな事件に慣れっこだったりするんじゃないかなって…」
黒子「慣れっこ、って…それは一体どういうことですの、佐天さん??」
佐天「なんていうか……これも上手く言えないんですけど……誰かの罠に
はまってレベル1になっても、全然動じないで、自分の努力や、能力で解決しちゃう御坂さんを見ていて…
なんだか、御坂さんって、今回の事件以外にも私たちの知らない所で、
ちょくちょくこんな事件に巻き込まれてて、それをこんな感じで
解決しちゃってるのかなあ…って。
今回の事件の犯人の他にも、レベル5の御坂さんのことを妬んだり、恨んだり
してる人もいるだろうし……なんとなくなんですけど、そう思ったんです」
黒子「…………、佐天さん…」
…………
病院の別棟
ドゴォォォォォン!!!
ドゴォォォォォン!!!……
……………
看護婦「……き、… 記録……砲弾初速1129m/sec、連発能力9発/min、着弾分布18.8mm…
……総合評価……レベル5……」
美琴「………、まあ、こんなもんかしらねえ…」
…………
516
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 02:58:19 ID:JyCEgeiQ
とある病室
カエル医者「……と、まあ、なんにせよ今回、御坂さんにはしっかり反省してもらわないとね?
レベル5に戻ることができたのはおめでたいことだが、結果的に御坂さんの不注意で犯人のつまらない
罠にひっかかったことで、多くの人間が巻き込まれる大事件を引き起こしたわけだからね」
御坂妹「……まったくです。あんなチャチな罠に引っ掛かるなんて小学生以下です、
とミサカは事件を振り返って、姉の注意力のなさにあきれ返ります」
カエル医者「確かに、レベル1の状態から11日間でレベル5に返り咲くなんて芸当、他のレベル5にはできない芸当だろうが…
…そもそも他のレベル5であれば、今回のようなチャチな罠に引っ掛かりレベル1になるなんてことはなかっただろう
普通のレベル5であれば、自分を落としめようとしたり、利用したりする人間に対する警戒心があるだろうからね」
カエル医者「御坂さんには、レベル5としてはその辺の注意力があまりにもなさすぎるね。
よく言えば『お人よし』ともとれるのかもしれないが……それが多くの心ない人間につけいる
隙をあたえていることになっている。
現に『超電磁砲』の能力は多くの心ない研究者に利用されている。
『量産型能力者計画』『絶対能力者進化計画』はその良い例だろうね」
517
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 03:23:02 ID:JyCEgeiQ
カエル医者「今回の事件もそうだが、きっと御坂さんは『自分の撒いた種』を
自分自身が努力し、奔走して解決しようとする傾向にあるような気がするね?
それが結果的に、彼女に本来やらなくていいはずの、余計な努力までかかえこませてまているように感じるね。
…まあ、それが努力でレベル5にまで到達した御坂さんらしい、といえば、そうなのかもしれないが…
『お人よし』も大概にしなければ、いずれ身を滅ぼす可能性だってある。今回の事件は、その教訓にしてほしいものだがね」
御坂妹「まったくもってその通りです。『お人よし』な姉のせいで、妹のミサカ達も苦労させられます……けど」
カエル医者「けど……なんだい?」
御坂妹「筋ジストロフィーの患者を助けるために……うっかりDNAマップをわたしちゃうような『お人よし』
だからこそ、ミサカ達は生まれ……そんなミサカ達を助けるためになにふり構わず努力し、奔走する姉だからこそ
ミサカ達は今、生きています。
ミサカは、そんなお姉さまを……」
カエル医者「……やれやれ……事件に巻き込まれた本人がかばうのだから、もう僕は何も言わないよ。
そうだね。確かにそれが、『超電磁砲』の、御坂さんの持ち分なのかもしれないね。
そして、そんな彼女だからこそ、多くの人間が集まってくる…
彼女を助けようと、騒動の渦中にはいりこんだ人たちの数が、それを物語っているよ」
……………
518
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 03:33:57 ID:JyCEgeiQ
病院の待合室
電話中の黒子
黒子「ええ……ええ…分かりましたですの。それでは」
佐天「…誰からですか、白井さん?」
黒子「初春からですわ。……さて佐天さん、ワタクシはそろそろ行くんですの」
佐天「え?…白井さん、御坂さんの『身体測定』が終わるの、待たないんですか??」
黒子「ええ、そのつもりだったんですけど、残念ながら、ジャッジメントの仕事が入ってしまったんですの。
そう、今回の事件の後始末をしなければなりませんから」
佐天「え?仕事って……御坂さんもレベル5に戻って、事件はもう解決したんじゃあ…」
黒子「なーに言ってるんですの佐天さん。まだ、今回の事件の犯人の
取り調べ、という重大な仕事が残っているんですのよ」
佐天「え!?ってことは、犯人捕まっていたんですか!??…全然知らなかった…」
黒子「ええ…昨日、お姉さまを狙うスキルアウト達で頭がいっぱいだったワタクシに代わって
固法先輩がしっかり仕事をしてくれましたの」
佐天「へえ…固法先輩が……で、その…犯人って誰だったんですか…やっぱり…」
黒子「ええ…おおかたの予想通り。
……犯人は『洪庵博巳』……
かつて、お姉さまがレベル5になる前に『電撃使い』のエースだった女ですわ」
………
519
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 03:34:45 ID:JyCEgeiQ
今日はここまでで。できたら年内に終わらせます。
520
:
koseya
:2011/12/29(木) 11:11:22 ID:AEpZKr56
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521
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 11:23:08 ID:OTbDXuN6
このサイトまじヤバイっス(^^ゞ
自分、12月でセ○レ3人出来たっス
先輩、マジ!!ヤバイっすから
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522
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 14:22:36 ID:VxNVY1tk
乙!!みこっちゃんぱねえwww
次回が最終回かな
523
:
美琴大好き
:2011/12/29(木) 19:50:54 ID:eJYYaIB6
乙です
続きを楽しみにしています
524
:
美琴大好き
:2011/12/30(金) 01:58:23 ID:TRRsizQY
年内完結か…ここも寂しくなるな
最後まで応援してるんだよ!
525
:
美琴大好き
:2011/12/30(金) 23:28:21 ID:pRjnu6YU
ジャッジメント支部
固法「黙っていても有利にはならないわよ?」
洪庵「…………」
初春「そ、そうですよ!洪庵さん、あなたが、御坂さんのスポーツドリンクに『サイコダウナー』を入れたことと、
スキルアウト達を使って襲わせようとしたことはもう分かっているんです!」
固法「そのとおりだわ。今からでも遅くはない……ちゃんと自分の犯した罪を認めて、反省すれば、あなたなら…」
黒子「…………」
洪庵「…………」
526
:
美琴大好き
:2011/12/30(金) 23:29:55 ID:pRjnu6YU
洪庵「ふ……ふふ……」
初春「………?」
洪庵「あはははははははは!!!あーーもう、参ったわねえ、分かった、分かったわよ。」
あーーそうよ、確かに私があの御坂美琴のレベルを下げ、スキルアウト達に命令をして
御坂美琴を襲うようにしむけた……これで満足かしらあ??ははは……」
固法「それじゃ、認めるのね…?自分の犯した罪を…」
洪庵「ええ、認めますとも…!けど、犯した罪、だなんて大げさよねえ?だって、御坂美琴の奴、結局無傷でしかも今はレベル5なんでしょお?私がやったことで何の被害も及んでないわけだから…
…こんな風に、3人のジャッジメントに囲まれて取り調べを受けるほどのことはないんじゃないかしらあねえ??」
初春「んな……!な、何を言ってるんですか、あなたは!!自分がどれだけのことをしたか、分かっていないんですか?」
527
:
美琴大好き
:2011/12/30(金) 23:32:27 ID:pRjnu6YU
洪庵「べっつにぃ?分かってるわよ??……けど、ホント御坂美琴の奴、参っちゃうわよねえ……まさかこの数日の間で元の能力を取り戻すだなんて…
…『あの薬』を初めて他人に使った時のようには、いかなかったわぁ…
ほんと、やっぱ天下のレベル5様は違うわね!あはは…」
固法「…その言い方、あの薬を他人に使ったのは、今回が初めてじゃない、ってことかしら?」
洪庵「えーー、さーあ、どーかしらねえ??」
初春「な、なんなんですか、さっきから!!あれだけのことをしといて、どうしてさっきから
そんなに笑っていられるんですか!!いい加減に……」
洪庵「あーーーあーーー!!さっきからそろいもそろってうっとおしいわねえ、御坂美琴のミーハーどもがさああ!
でもまあ、仕方ないかあ!大好きな御坂美琴を落としめようとした犯人が捕まったんですもの!!
きっちり取り調べして、御坂美琴に褒めてもらいたいものねえ!」
初春「何を言ってるんですか、あなたは!!今はそんなこと話しているんじゃあ…」
洪庵「うるっさいわねえ!!要はあんたは私にこう言って『負け』を認めて欲しいわけだ!
『たった数日間でレベル1からレベル5に返り咲くなんて、さすがは『超電磁砲』……!
さすがは学園都市に7人しかいないレベル5に一人……素養あふれるレベル5様は違いますね』ってさあ!!
御坂美琴信者のアンタ達は私がこう言えば気がすむわけでしょうが!!ええ!!」」
初春「………んな…!」
初春「(こ、固法先輩……この人……これだけのことをしといて…!!)」
固法「(ええ……全然反省の色がないようね……さて……どうしたものかしらね…)
黒子「(………………)」
528
:
美琴大好き
:2011/12/30(金) 23:36:05 ID:pRjnu6YU
黒子「さすがは『御坂美琴』、なんですの」ぼそっ
初春「………え?」
固法「……白井さん?」
洪庵「はああ!?何言ってんのよアンタは……一体どういう…」
黒子「………そんな言い回しをしてお姉さまを、
貴方の言う『素養』あふれる他のレベル5 『ごとき』、と同列に扱うのはやめていただきたいと、そう言っているんですのよ。
あなたが『負け』を認めるというのであれば……
さすがは『御坂美琴』である、と、そう訂正いただけますの?」
初春「白井さん……」
洪庵「……………、」
529
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 00:04:53 ID:pRjnu6YU
固法「……、よしなさい白井さん。今は個人的な感情をぶつける場所では……」
洪庵「は!!あー、そっかそっか……流石は白井黒子……やっぱ生粋の『御坂美琴信者』は言うことが違うわねええ!!
あーー、確かに、御坂美琴『ごとき』を、他のレベル5と同等に扱うなんて、私が間違ってたわ!!」
そうねえ……知らないようだから、白井さん!?おもしろい話を教えてあげるわ!!ふふふ…」
黒子「…………」
洪庵「…白井さん…、御坂美琴の奴が元々レベル1だったのはあなたも知っているでしょお?
他のレベル5達は、能力開発を受けた段階からすでに高い能力値を秘めていたのにもかかわず…
…御坂美琴の奴はレベル1だったのよ!!素養のかけらも何もない、レベル1に過ぎなかったんだから!!
そう、『超電磁砲』なんて、そんな勘違い野郎が、何かの間違いを起こしてレベル5にまで到達したにすぎないのよ!!」
洪庵「だから、御坂美琴は一部の研究者の間ではこう呼ばれてる……成りあがりの……偽物のレベル5、ってさあ!!」
初春「(この人……!前に木山先生が話していた話を……)」
黒子「…………」ぎり……
(拳を強く握りしめる黒子)
530
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 00:09:58 ID:pRjnu6YU
黒子「…スポーツドリンクに薬を入れたのは……外部の人間による……無差別な犯行であったと……
…お姉さまには………そう伝えることにするんですの……」
洪庵「ええ、なんですって?よく聞えなかったけど??……まあ、それはそうと
確かにそんな御坂美琴のことを他のレベル5と一緒にしたら、他のレベル5に失礼よねえ!!
なんたって、御坂美琴は、かつてレベル1だった偽物のレベル5!!『素養』の何もない、ゴミクズ女なんだか……」
ばきぃ!!
洪庵「がはあっ!!」
洪庵の顔面を思い切り殴り飛ばす黒子
531
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 00:18:47 ID:pRjnu6YU
黒子「はあ…はあ…!!」
初春「し、白井さん!!!」
固法「や、やめなさい白井さん!!
取り調べ中の犯人に手を挙げるだなんて…、自分が何をしているのかわかっているの!?」
洪庵「て、てめえ!!!何しやがるのよおお!!!こんなことをしてただで済むとおもって……!!??」
黒子「ふざけるんじゃないんですの!!!
さっきから偽物がなんだの!!素養がなんだの!!
ワタクシは今そんな話をしているんではないんですの!!!」
洪庵「……んな…!!」
黒子「貴方は今回の事件で、『超電磁砲』に負けたわけでも、『レベル5』に負けたわけでもない!!
御坂美琴という一人の人間が持つ、『心』の強さに完膚なきまでに敗北したんですの!!
それをとっとと認めろと、そう言ってるんですのよ、洪庵博巳!!」
洪庵「…………!!」
532
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 00:35:24 ID:pRjnu6YU
黒子「貴方にももう分かっているはずですわ……自分がお姉さまと何が劣っているのか……
そう……本当に、劣っているのは『素養』でも『レベル』でもない……人間が最も根底にもつ『心』の強さであることくらい…
…もう気づいているはずですわ!」
固法「……………」
初春「………白井さん…」
洪庵「な……な、何を言って……わ、私は……」
黒子「お姉さまは……」
洪庵「……!?」
黒子「誰かを妬まず…恨まず…落としめようとせず……誰よりも優しく…堅実に…まっとうに…成長を重ねてきた…
…そう、ワタクシにとっては、学園都市の他の誰よりも強く生きてきた御坂美琴お姉さまのことを……
…ロクな努力もせず…ただ、他人をさげすみ、妬み、落としめることしか頭にない、あなたのように『ゴミ野郎』がお姉さまの人生の足をひっぱり…
…お姉さまは本来、受けることのない人の仕打ちに慣れ、本来しなくてもよい余計な努力までかかえこむ……!
…何よりワタクシはそれがゆるせないんですの!!!」
洪庵「…………、ち、違う……わ、私は……私は……!!」
533
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 00:48:40 ID:pRjnu6YU
黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!
レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!
とっとと無様に認めるんですの!!!
そこまでしてもらわなきゃ、この私の気がすまないんですわ!!」
洪庵「っく…………!!!」
初春「し、白井さん!!」
固法「いい加減にしなさい白井さん!!少しは冷静に……!」
洪庵「………けんな……」
固法「え……?」
洪庵「ふざけんなああああああーーーーーー!!!!!!」
バリバリバリバリバリイイイイイイ!!!!!!!
突然、激しい電撃を放つ洪庵
固法「きゃああああああ!!!!」
……………
534
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 00:54:44 ID:pRjnu6YU
…………
…………
黒子「……う、うーん……はっ!!だ、大丈夫ですの、2人とも!!」
初春「は、はい……私はなんとか……固法先輩は…?」
固法「ええ……私は大丈夫……それより、洪庵さんは…!!」
黒子「………、やられましたわ……ジャッジメント支部のどこにもいない…!」
初春「そんな……」
固法「…どうやら電撃で私たちを気絶させた後、外に逃亡したようね……
捕まえた時、憔悴しきってたから拘束の必要もないと思っていたけど…甘かったわ…」
初春「…っていうか……白井さんが頭に血が上ってあんなに煽ったのが良くなかったんじゃあ…」
黒子「あ、あーーーーもう!!そんなこと分かってますのよ初春!!とにかく、早く洪庵を追わないと!
今の奴を野放しにしていたら、何をしでかすか分かんないんですの!!」
………………
535
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:18:21 ID:pRjnu6YU
…………
…………
とある公園
洪庵「はは!!バカなジャッジメントども!この私を何の拘束もなしに取り調べだなんて…!」
洪庵「素養の足りないカスジャッジメント共から逃げることくらい、私にかかれば簡単に……」
洪庵「………」
洪庵「(……逃げて、どうなるのかしら……今さら、どこにも行くところはない……あれだ
けのことをしといて帰ることができる場所なんて……常盤台中学にも…どこにもない……
いずれジャッジメントかアンチスキルの追ってが来る……それで終わりだわ……)」
洪庵「はは……一体、何をやっているのかしらね……私は……」
洪庵「(…………)」
536
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:22:25 ID:pRjnu6YU
洪庵「(初めて『あの薬』を他人に使ったのは、中学1年のとき……)
洪庵「(同じ学年の『電撃使い』の子だった……まじめで、努力家で、着実に実力を伸ばしていいた…
…伸び悩み、研究所も解散した当時の私にしてみれば……彼女は何よりも妬ましかった…
…周りは、私と彼女の実力は均衡しているという評価だったが…
私には、彼女は自分のはるか前を行く人間にしか思えなかった。
研究所が解散する前にもらっていた『サイコダウナー』の残りを
ほんの一錠、彼女の飲料にいれたのは、ほんの腹いせのつもりだった……。
別にこんなことで相手のレベルを下げることができるだなんて思っていなかった。
事実、彼女は薬を飲んだ直後はほんの少し調子が崩れた程度で、
レベルが落ち込むようなことにはならなかった…少なくとも私にはそう思えた。
だから、その数日後の、『身体測定』の結果で、私は彼女に勝利したものの……それほど、気が晴れたわけではなかった。
けど、彼女はその『身体測定』の結果がよっぽどショックだったのか……それ以降みるみる能力値が低下し始め、とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学した。
人の心をゆさぶり、人を落としめるなんて………簡単なんだ、と。その時思った。
自分の力が…能力が……これ以上前に進まないというのであれば、…
…『自分の前を行く人間』を落としてしまえばいい……。そう思った。
『自分の前を行く人間』……その人間は、その一年後、常盤台中学に入学し、
再び私の前に立ちはだかることとなった。
学園都市第3位のレベル5。
『超電磁砲』御坂美琴。
『電撃使い』として……はるかに私の前を行く人間。
………
537
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:37:28 ID:pRjnu6YU
………
ぽつぽつ……
ザアアアアアアアアーーーーー
ずぶぬれになりながら、公園を歩く洪庵博巳
洪庵「………」ぱしゃぱしゃ……
洪庵「(……数日前、奴が私の罠にかかり、レベル5からレベル1になった時も……私の心は晴れなかった……レベル1になろうが……動じず、前向きに進み続ける御坂美琴に、
私は嫉妬し、奴を『陥落』させようと躍起になった……
御坂美琴さえ陥落させれば……私が頂点にたてる……かつて、レベル5候補と呼ばれていたあの時期に戻れるのだと、そう思っていたのに……)」
洪庵「(そう思っていたのに)」
洪庵「…………、
…はは…けっきょく
…陥落していたのは……私だった、ということか………」
洪庵「(自分の努力を忘れ、プライドを捨て…ただ他人に嫉妬し、『薬』を使い他人を落としめるようになり………無様に陥落し続けていたのは私のほうだったと……そういうことか…)」
洪庵「一体……何をやっているのかしらね……私は…」
538
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:45:43 ID:pRjnu6YU
……………
科学者A『洪庵博巳はもうダメだな』
……………
食蜂『…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?
要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?
そういうことかしら…?』
……………
黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!
レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!
とっとと無様に認めるんですの!!!」
……………
科学者A『奴の時代はもう終わったが、今後、奴以外の誰かが能力開発を行う上で
貴重なデータを残すことができたんだ。
洪庵博巳にしてみれば、後輩の『電撃使い』のお役に立つことができるんだ。
むしろ喜ぶべき幸運な話じゃないか』
……………
……………
洪庵「(……………、)」
洪庵「(くそっ!!くそっ!!……私は……私は……!!)」
?「あ、あれ?……あのぉ…だ、大丈夫ですか…??ずぶ濡れになって…」
洪庵に声を帰る一人の女性
洪庵「………!?……んな……!!!!!」
539
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:48:52 ID:pRjnu6YU
美琴「……傘もささずにそんな格好で歩いてたら風邪を……
って、良く見たら常盤台中学の制服を着て…
…って、あ、あれ!!あ、あなたは、こ、洪庵さん!?
な、なんで、そんなずぶ濡れになってこんなところに……???」
洪庵「な、……なんで……アンタが…こんなところに……!!!」
ザアァァァーーーーーーーー……
…………
540
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:49:28 ID:pRjnu6YU
今日はここまで。次回、最終回です。
できたら、明日で終わらせます。
541
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 01:52:50 ID:ewOJHoJc
乙にゃんだよ!
542
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 02:24:14 ID:lDpc8VTI
黒子▲
最終回正座して待ってる
543
:
美琴大好き
:2011/12/31(土) 03:38:11 ID:T6FEdSfs
しょうがないとは言えシリアスシーンでの「ですの」は邪魔だなあ
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