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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw
1
:
美琴大好き
:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと
402
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:02:15 ID:xzTsxWfc
打ち止め「アイタタタタ!!!ちょ…なんでいきなり、頭をぐりぐりするの!?って、ミサカはミサカは…って来た早々あなたの暴挙を、ってイタイイタイ!!」ぐりぐりぐり…
一方通行「…ったくてめえはァ!ちったあ、自分の放浪癖をなんとかしやがれ、ってンだ!」
御坂妹「一方通行…」
一方通行「…勘違いするな。俺はこのガキを拾いに来ただけで、てめえらの『オリジナル』をどうなろうが知ったこっちゃねえし、助ける気もさらさらねえ」
打ち止め「またまたぁ、そんなこと言って、あなたはなんだかんだで……って、イタイイタイ!!な、なんで無言で頭にチョップをかますの!?
ってミサカはミサカは…イタイイタイ!!」
一方通行「…助ける気なンてさらさらねえが……まあ、目の前にいる『ゴミクズ』の処理くらいはやってやるよ。
……全員、下がっていろ」
403
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:09:19 ID:xzTsxWfc
打ち止め「………あ、あんまり暴れたら嫌だよ?って、ミサカはミサカは一応あなたに念押ししてみる…」
一方通行「ああ…わかってる」
…………
スキルアウト3「この白髪がああ……よくも俺達の仲間をやりやがったな!!」
スキルアウト4「てめえも御坂美琴の仲間なんだろうが、これだけの数相手にやれると思ってんのかあ、ああン!?」
スキルアウト5「ああ、女を助けてヒーロー気取りのとこ悪いが…てめえなんざ御坂美琴を仕留める前の前座にすぎねーんだよ、ゴミがあ!!」
ぞろぞろ……
一方通行を取り囲むスキルアウト達
一方通行「……はン、てめえら……そろいもそろって御坂美琴のことが大好きみてえだが…
…今、目の前にいるのが一体どこのだれなのか…その少ない脳みそでもうちょっと考えたほうがいいンじゃねえのかあァ?」ニタァ…
邪悪な笑みを浮かべる一方通行
打ち止め「うわあ…なんかあの表情、全然ミサカの忠告なんて聞く気がなさそう、
ってミサカはミサカは自分のふがいなさに落ち込んでみたり…」
…………
404
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:11:58 ID:xzTsxWfc
……ほぼ同時刻
第3学区 オープンカフェ
麦野「へええ…なるほどねえ…『超電磁砲』に一千万の賞金か…
…まあ、要するにテメエらは、自分達の身分をわきまえず、私の獲物を勝手に横どりしようとしてるわけだ…
…ははあ……てめえらみてえな『ゴミクズ』がねえ……」
スキルアウト1「ちょ……や……やめ…これ以…ぎゃあああ!!」ガンガンガンガン!!!
テーブルに頭を何度も打ちつけられるスキルアウト……
店員「ちょ……お、お客様!!…その…!店内での粗暴な行為は……!!」
フレンダ「ああー、ごめんねえ店員さん……けどさあ、悪いんだけどうちのリーダーこうなっちゃうと止まんなくてさあ…」
絹旗「……やれやれ…超みっともないですよ麦野。そんな超ヤクザにもカタギにもなれない『ドサンピン』相手に本気になっちゃ…
……ん?」
405
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:18:07 ID:xzTsxWfc
ぞろぞろぞろ……
スキルアウト2「おい、てめえ!!何やってんだ俺達の仲間に!?」
スキルアウト3「女の分際でなめた野郎だ!!一体どういうつもりなんだよ!??」
………
フレンダ「……あーあ、麦野がそんな堂々といたぶるからお仲間が来ちゃったじゃん…」
絹旗「まったく…せっかくのティータイムが台無しです。超仕方ない人ですね、麦野も」
……
麦野「どうもこうもねえだろ、てめえらはよおお、人の獲物を勝手にとろうとしやがって!
ゴミクズの分際で何様だ、ああ!?」
スキルアウト4「はあ?一体何の話を…………そうか、わかったぞてめえ…!!要は、てめえも御坂美琴の『仲間』だな!!」
麦野「は、はあああああああ!??」
スキルアウト5「はん!…ってことは、てめえの後ろの席にいる3人もそうか!!ははは!!こりゃあ思わぬ収穫だぜ!!
4人まとめて………え?」
ぶちぶちぶちぶち…
麦野「私があのクソガキの『仲間』だと……?頭の悪い『ゴミクズ』なのは分かってるけどよぉぉ!!
なーーにふざけた勘違いしてんだてめえらはああああああ!!!」ビキッビキッ!!」
406
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:22:34 ID:xzTsxWfc
フレンダ「あーあ、……どうしよう絹旗……麦野が本格的にキレはじめちゃってるんだけど…」
絹旗「こうなったらもう、ひとしきり暴れないと超元の機嫌に戻りそうにありませんね…」
……
スキルアウト2「(な、なんだこの女…?なんだこの威圧感は……!?)か、構うもんか!!皆、こんなアバズレ、とっととやっちまうぞ!!」
スキルアウト達「おお!!」
……
麦野「絹旗……フレンダ……アンタらも手伝いなさい…
…こいつらもう、ぶ ち 殺 し 確定だわ…」
フレンダ「仕方ないなあ麦野は……けど、まあ……結局さ、食後の軽―い運動にはちょうどいいかもねぇ」
絹旗「やれやれ…麦野も超節操がないですね…
…今やレベル1の『超電磁砲』に何をむきになっているんだか…
…けど麦野。アンチスキルやジャッジメントが駆け付けるまでには退散しますからね
こんな雑魚ども、超とっととかだずけましょう」
絹旗「……あ、滝壺さん、超いつでもずらかれるように逃走ルートを……
…って、滝壺さん……?」
明後日の方角を向いている滝壺
滝壺「………『超電磁砲』が………」
絹旗「……どうかしたんですか、滝壺さん??」
滝壺「……ん、なんでもない……」
………
407
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:31:57 ID:xzTsxWfc
オープンカフェ別の席では
女子A「まあ…あちらの席の方で、何やらいざこざが始まりましたわ」
女子B「ええ…4人組の女性客が街を徘徊する粗暴な殿方達と争っているようですが…」
女子C「せっかくのティータイム中ですのに…うるさくてかないませんわ。女王、もうこの店は出て他の場所に行きましょう」
食蜂「えー、けどぉ、この店のエクレアもっと食べたいしぃ」
女子A「え、ちょ、ちょっと女王!?まだ、お召し上がりになるおつもりですか!?ダメですよ、それ以上は……え?」
ぞろぞろ…
スキルアウトA「てめえら…その制服、常盤台、だな」
408
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 00:56:50 ID:xzTsxWfc
食蜂グループのテーブルをとり囲むスキルアウト
スキルアウトB「常盤台中学の生徒なら、御坂美琴の居場所を…
…いや、もうそんなことはどうでもいいか……へへへ…」
スキルアウトC「ああ…どうやら学区中で強い能力者が御坂美琴の味方をしている、って言う話だし…
アンチスキルも俺達を鎮圧するため、動きだしたっていう話だし……御坂美琴も一向に見つかる気配がねえ。
どの道、もうそろそろ潮時なんだ」
スキルアウトD「……こうなりゃタイムリミットぎりぎりまで御坂美琴に『関係がありそう』な奴をテキトーに
つぶして、小遣いかせぎするのが賢い選択ってもんだ!
…なあに、てめえらが実際、御坂美琴の味方かどうかなんてこの際どうでもいい…
そんなものはいくらでもねつ造できるからな…」
スキルアウトE「用はテメエらが、御坂美琴の味方をして俺達に歯向かってきた『こと』にすりゃあいいだけの話なんだ…
…テメエらを一言もしゃべることができないくらいつぶした上で、な……ひひ…」
……
食蜂「…………」
女子A「……一体なんなんですの、この方達は…」
女子B「御坂さんがどうとか……一体なんの話なんだか…」
女子C「それにしても、女王の派閥に属する私たちにケンカを売るとは…
女王、下がっていてください…こんな連中、ワタクシ達が…」
ピッ
409
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 01:12:37 ID:xzTsxWfc
スキルアウトA「」どさっ
スキルアウトB「」どさっ
スキルアウトC「………!?な、なんだ!??」
スキルアウトD「な、なんだ……一体、どうしたんだお前ら、お…」
スキルアウトD「」どさっ
突然つぎつぎに倒れ出すスキルアウト達……
………
女子A「な、なんなんですの…?これは一体…」
女子B「(これはもしや……女王……の仕業ですの?)」
……
食蜂「………やれやれ…洪庵さん…司令官を気取って『駒』を使うんならあ…
ちゃんと、その『駒』の動きくらい把握しなきゃだめよねえ」
食蜂「…私は別に御坂さんの味方をするつもりはさらさらないしぃ……あなたの敵になるつもりもなかったんだけどぉ……」
食蜂「けど、洪庵さん……例えあなたの『駒』がやったこととはいえ、
…ほんの一歩でも、私の『テリトリー』に侵入する、ていう行為は、許されないんだぞ☆」
………
410
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 02:10:24 ID:xzTsxWfc
それは、偶然か必然であったのか……
…洪庵博巳にとって『誤算』ではなく、『不運』な点があったとすれば、
それは、御坂美琴の『味方』だけではなく、
本来なら彼女の『敵』といっても過言ではない連中ですら、作戦に牙をむいてきた、ということである。
そしてさらに、
その御坂美琴の『敵』というのが、『超電磁砲』と同等、もしくはそれ以上の凶悪な能力を有した『怪物』達であったという事実である。
………
とある電話ボックス
洪庵「」がたがた……
洪庵「……なん……なんだってのよ一体……な、なにがどうなったら、
あんな『化け物』どもが立ちはだかるわけ……?いい…一体どうなって…?」がくがく…
洪庵「(いくらなんでも勝てるわけないわ…あんな『化け物』相手に…
…スキルアウトどもが何百、何千、何万いようが……勝てるわけがない!!)」
洪庵「(……一体…一体どうすれば……!!!?)」
411
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 02:10:48 ID:xzTsxWfc
眠いので今日はここまでで
412
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 07:18:25 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
どちらも洪庵の邪魔をする美琴の味方と敵、という書き分けが面白いです。
続きを楽しみにしています。
413
:
美琴大好き
:2011/11/03(木) 11:38:21 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
必ずしもミコっちゃんの味方だけが作戦の障害になるワケじゃないっていうトコロがなかなか面白いんだよ!
414
:
美琴大好き
:2011/11/10(木) 20:34:48 ID:OJASjvyU
待ってます
415
:
美琴大好き
:2011/11/10(木) 22:51:12 ID:hGTkkpxk
みこっちゃん表紙おめ
416
:
美琴大好き
:2011/11/11(金) 15:09:26 ID:QlYAbssY
そろそろかな
417
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 22:34:53 ID:rDAL1UAU
久々の更新
学園都市郊外
黒子「…そうだったんですの…、まさかそれほどの方たちがお姉さまの味方を…」
湾内「ええ…!私たちがここに駆け付ける間にも、街中で沢山の人達が御坂様のために戦っておりましたわ!」
泡浮「ほんと、御坂さんの人望のたまものですわ!」
黒子「(お姉さま…)」
婚后「……さあ白井さん!何をモタモタしているんですの!ここはワタクシ達にまかせて、貴方は早く御坂さんのとこに!」
黒子「…婚后光子…で、ですけど……!」
婚后「いいから!!白井さん、あなたは御坂さんの『露払い』なんでしょう!??
今、あなたが御坂さんのもとに行かなくて、いつ行くって言うのかしら!?さあ、はやく!」
湾内「ええ!白井さん!!ワタクシ達のことは気になさらず!!」
泡浮「早く、御坂様のこと頼みましたわ!」
黒子「3人とも……わかりましたわ!!」
………
418
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 22:40:34 ID:rDAL1UAU
…………
………ちなみに。
第3学区 とある路地裏
上条「待ちやがれてめえら!!」
スキルアウトa「あん…?なんだあてめえは!?」
上条「なんだもこうだもあるかよ!!話に聞く限りてめえら、御坂のことをねらってるんだってな!!」
スキルアウトb「はああ!だったらなんだってんだよ、なんでそんなもんがてめえに関係あるんだよ?」
上条「それも、御坂が今は能力を失っていることも分かってんだろ!?恥ずかしくねえのかよ、てめえら!
大の男が大人数で、一人の女の子を襲おうとするなんて!!」
スキルアウトc「ったく、うるせえ野郎だなてめえはよおお!!…そうか、てめえも御坂美琴の仲間かよ!
それなら、容赦しねえぞ、わかってんのかあ?」
上条「ああ!!やってみろよ!てめえらみてえに群れないと女の子一人も相手にできねえような奴らに俺が…」
スキルアウトd「なんだなんだ?どうしたんだ?」
スキルアウトe「なんだよ、その男は?」
スキルアウトf「もしかして、獲物かよ、ラッキー!」
スキルアウトg「O×△…」
……………
ぞろぞろぞろぞろ…
上条「へ……?」
(路地影から次々に出てくるスキルアウト達)
419
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 22:49:10 ID:rDAL1UAU
………
上条「……あ、ああ、そっかぁ…3人だけかと思ったら……
…路地影にそんなに隠れてたんだ…………へ、へぇーーなるほどなるほど…」
スキルアウトa「全く大した奴だよなあてめえは……」
スキルアウトb「まさかこれだけの数を一人で相手にしようってんだから…」
スキルアウトc「ああ……さっきあれだけ俺達に説教たれたんだ…よっぽど俺達に対抗できるくらいの能力をもってる、ってこどだよなあ…」
スキルアウトd「なるほどな…それじゃあお手並み拝見と……って、あれ…?」
全力でその場から逃げだす上条
スキルアウトa「待ちあがれてめえええーーーーー!!!!」
スキルアウトb「こらああーーー、逃げんなああーー!!」
上条「ふ、不幸だああああああーーーーーー!!!!」
………
420
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 22:59:50 ID:rDAL1UAU
場所は再び、とある電話ボックス
洪庵「(くそ……どうしろってのよ…!!)」
洪庵「(これだけの数の人間が御坂美琴の味方につくだなんて、想定外だわ!!!
このままじゃあ、御坂美琴を始末する前にすべての『駒』達を失いかねないわ……!!
まだ、御坂美琴の所在もまだ分からずじまいだってのに……!!!
くそ!!くそ!!一体どうすれば……!!)」
?『くすくす…思い通りにいかな過ぎて、そろそろ、焦ってきているところかしらねえ、洪庵さん?』
洪庵「!?」
421
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 23:05:38 ID:rDAL1UAU
同時刻
再びオープンカフェ
食蜂「………」
ピッ ピッ
スキルアウト「」ドサドサッ
次々に倒れるスキルアウト達…
女子A「はあ……さすが女王…」
女子B「ええ……女王がボタンを押すたびに次々と粗暴な殿方達が倒れていきますわ…」
女子C「私たちの出る幕がないですわ…」
……
食蜂「………ふう…」
食蜂「………ねえ、聞えているんでしょう洪庵さぁん?
……どうせ貴方のことだから、私たちの様子も監視モニターごしに見ているんでしょうしねえ…」
…………
とある電話ボックス
洪庵「………!?」
洪庵「(な、なんだ!??食蜂操祈…!?私に話かけてきている!?
そうか、こいつ…!!私が監視モニターごしに学区内の状況を見ているのを分かって…!!)」
422
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 23:12:37 ID:rDAL1UAU
食蜂『…洪庵さぁん、私の声が聞こえているんだったらぁ、一つだけ「アドバイス」をしておくけどぉ…
今、洪庵さんがやっていることって、あまりにも回りくどくて、上手くいかないんじゃないかしらぁ?』
洪庵「なんですって…………!?
(『回りくどい』??コイツ…一体何を……!?)」
食蜂「だってそうでしょお?本当に、御坂さんのことを「始末」したいんだったら、
わざわざこんな連中に依頼するなんて面倒なことしなくたってぇ……洪庵さん……『貴方自身』が御坂さんを「始末」すればいいと思うんだけどぉ?」
洪庵「んな……!!」
423
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 23:26:11 ID:rDAL1UAU
とあるオープンカフェ
食蜂「……レベル5だった御坂さんならいざしらず、今、御坂さんはレベル1なんでしょお?
はっきり言って、今の洪庵さんの敵じゃあないわよねえ??」
食蜂「それに普通は憎んでいる相手だったら、自分の手で始末したい、とか思っちゃうはずなのに…
…それを、スキルアウト達を使って御坂さんを始末させて、自分は司令官を気取って高みの見物だなんて…
…かつて『電撃使い』として名をはせた、『あの』洪庵博巳のやることじゃあないわよねえ?」
女子A「じょ、女王……??」
女子B「急に話出して……一体、だれとお話しているのかしら……??」
………
とある電話ボックス
洪庵「(それは……それは……!!)」
食蜂『ああ、そっか………それとも洪庵さん…
…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?そういうことかしら…?』
洪庵「な……!!な……!!なんですってえええ!?」
424
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 23:42:31 ID:rDAL1UAU
食蜂「…くすくす……ほんと、無様ねえ、洪庵さん……昔はもっとマシだったのにぃ…
…そういえばこの間 私が食堂で貴方を見かけたときも、周りに聞かないと誰だかわかんなかったしい…
…それくらい貴方が、落ちるところまで落ちた、ってことなのかしら?」
食蜂「百歩譲って、薬を盛って御坂さんを落としめた行動は、納得するにしてもぉ…
…それでも、レベル1になった御坂さんでさえ怖がって、『始末』を他人任せにするだなんて……無駄に人一倍高かったプライドも捨ててしまったのねえ…
…少なくとも御坂さんがレベル1になったその日のうちに、自分自身で『始末』するだけの気概がまだ残っていたら、
上手く行っていたかもしれないのに…ホント、残念だわあ…」
食蜂「うーーん……けど、まあそうねえ、…私が御坂さんの味方をするのもシャクだしぃ…洪庵さんのこの『無様』な計画の邪魔をするのも可哀想だからあ…
…これ以上あなたの大事な兵士達を壊すのは止めといてあげるわ。
けどけどぉ、今さらどうあがいたって、あなたのこの計画は『失敗』に終わると思うんだけど…くすくす……それじゃあね、洪庵さん…せいぜいかんばってね☆』
425
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 23:46:37 ID:rDAL1UAU
洪庵「ふざけんなあああああ!!!!」
がしゃああん!!
電話ボックスの窓を思い切り殴る洪庵!
洪庵「あの……あの……!!あのアバズレ女がああああーーー!!
誰に偉そうに説教たれてやがんのよぉぉお!!!御坂美琴を始末した後は手前の番だってのに!!くそ!!くそ!!」
洪庵「怖がっている、ですってえええ!!?
だれが、怖がってるっていうのよ!!御坂美琴の始末をスキルアウトに頼んだのは、私が直接手を下すまでもないと思っただけのこと!!
あんな女を怖がっているなんてこと、あるはずないじゃないのよ!!あの糞女、ふざけたことを……ん?」
426
:
美琴大好き
:2011/11/12(土) 23:53:46 ID:rDAL1UAU
ブツン…ブツン…
洪庵「…………な、……なに!?脳内に直接リンクしていた監視モニターの映像が……次々に見れなくなっていく!?一体どういうこと!?」
洪庵「…まさか!?、何者かが監視モニターを統括するシステムを『ハッキング』して、強制的に私と監視モニターとのリンクを切断してやがるのか!!
…このままじゃあ、せっかく支配下においていた監視モニターの映像が、すべて見れなくなってしまう……!!御坂美琴もまだみつかっていないのに……!!」
洪庵「ちくしょおお…次から次へとなんだってのよぉぉ……!!一体誰がこんな真似を…!!」
………
427
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 00:00:09 ID:rDAL1UAU
………
ジャッジメント支部
黒子と電話中の初春
初春「やった、やりました、白井さん!!今ちょうど、犯人と監視モニターとの接続を切断しているところです!」
黒子『でかしましたわ、初春!!おそらく犯人は今まで、監視モニターの映像を使って、ワタクシ達の動向を監視し、スキルアウトに指示を出していたはずですわ。
そして、お姉さまもその監視モニターで探すつもりでいたはず……!!
監視モニターとのリンクを犯人から完全に引き離すことができれば、もうそれはできないはずですわ!!』
初春「ええ!!…けど白井さん、なにぶん監視モニターの数が多いものですから…犯人からすべての監視モニターを取り返すには、まだしばらく時間がかかると思います!
相手も抵抗してきてるみたいですし…」
黒子『分かりましたわ、ですけど急ぐんですの初春!!相手から学区内すべての監視モニターを取り返すことができれば、こっちのもんですわ!!』
初春「は、はい!わかりました!!」
…………
428
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 00:18:18 ID:rDAL1UAU
とある電話ボックス
洪庵「…そうか…この『ハッカー』……!!ジャッジメントの初春飾利か!!
御坂美琴の取り巻きの中では雑魚の部類だと思って、完全に油断していたわ……!!
コイツ…!!抵抗しようにも、私の演算スピードをはるかに上回ったスピードで回線を切断してきやがる…!」
洪庵「(やばい…もう半分近く監視モニターとのリンクが切断されて……映像が見れなくなっている…!
!かといって、コイツ相手にこれ以上、電脳空間上で応戦しても勝ち目がないわ!!
初春飾利にすべての監視モニターが奪われるのは、もう時間の問題……!!)」
洪庵「………くそ、くそ!!なんだってのよぉぉ!!!私はただ、御坂美琴と取り巻きのゴミどもが始末される様を見て気持ち良くなりたかっただけなのにさあああ!!!
なんでこんな目に会わなきゃならないのよぉぉぉ!!」
洪庵「……それもこれも……全部あの御坂美琴のせいだわ!!
くそ!!こうなったら、すべての監視モニターが奪われる前に、残っている監視モニターで御坂美琴の奴を探してだしてやるわ!!」
429
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 00:38:58 ID:rDAL1UAU
洪庵「くそ…!けど、御坂美琴のやつ、今までだって探しても、全く所在がつかめなかった…!!
一体どこにいるっていうのよ!?映像を見ることができる監視モニターも減って来て、もう時間がないっているのに……!!」
洪庵「(一体……一体どこに……)……ん?」
洪庵「…な、なんだ……?今まで完全に見落としていたけど……第7学区はずれの廃ビル地帯……誰かいるわ…?
なんなのコイツ、こんなに帽子を深々とかぶって……?……………っ!!!!コイツ、まさか……!!!」
(監視モニターの映像をクローズアップする洪庵)
洪庵「間違いない……!!コイツ……!!御坂美琴だわ!!!!
てっきり常盤台中学の制服姿でいると思ったら、私服姿で変装していやがったのか!!
それも、なんの護衛もつけず、こんなヘンピな場所に一人でいただなんて……!!!」
洪庵「……ふ……ふふふ…」
洪庵「…あ、あははははははははは!!!!
やったわ!!最後の最後で私に運が向いてきたようね!!!
ようやくこれで、あの女の、御坂美琴の『心』の折れる瞬間がさああ、見ることができるわあ!!きゃはは!!
ここまで来たら、残っているすべての『駒』を御坂美琴のところに向かわせてやる………!!」
洪庵「聞きなさい、スキルアウトども!!御坂美琴の居場所は……!!!」
…………
430
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 00:39:22 ID:rDAL1UAU
今日はここまでで。また明日以降に。
431
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 09:06:36 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
いよいよクライマックスが近づいたようで、続きを楽しみにしています。
432
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 10:17:41 ID:fdXJxJPY
乙!!
食蜂は洪庵との圧倒的な貫禄の差を見せつけて退場かな
面白かったw
433
:
美琴大好き
:2011/11/13(日) 13:53:06 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
なかなか焦らしてくれるんだよ
434
:
美琴大好き
:2011/11/15(火) 10:27:24 ID:Gs1H8EVo
熱くなってまいりました
続きが楽しみです
乙!!
435
:
美琴大好き
:2011/11/20(日) 07:05:27 ID:OJASjvyU
待ってます
436
:
美琴大好き
:2011/11/21(月) 15:54:50 ID:ji8pJwSs
待ってる
437
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 01:13:44 ID:WQ74Uynw
第7学区 郊外
テレポートで移動しながら美琴を探しまわる黒子
黒子「はあ…はあ…!お姉さま……これだけ探しても見つからないだなんて……一体どこに……?」
黒子「(いや……弱気になってどうするんですの白井黒子……!!
今、沢山の方々がお姉さまの味方をしてくれている……その方達の為にも、
早くお姉さまを奴らより早く見つけ出して保護しなくては……)
……………ん?あれは……」
………
438
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 01:16:33 ID:WQ74Uynw
………
郊外をあわただしく走るスキルアウト達
スキルアウトA「急げ急げ!!」
スキルアウトB「あっちの方角だ!早くしねえとどっかに行っちまうかもしれねえぞ!!」
スキルアウトC「ああ、他の奴らも続け!あっちの廃ビル地帯だってよ!」
スキルアウトD「おお!」
…
黒子「(……おかしいですわ…)」
黒子「(…あれだけ郊外を徘徊して回っていたスキルアウト達が……脇見もふれず…急にひとつの方角に向かって行ってるですって……?
一体何があったんですの…?)」
ぷるるるる……
黒子「(また初春から電話…?今度は一体…?)」
439
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 01:25:01 ID:WQ74Uynw
初春と電話中の黒子
黒子「なんですって!!??お、お姉さまの居場所がわかったですって!!??」
初春「ええ!今、学区内にある監視モニターのうち、半分は犯人からのアクセスを遮断して、
こっちでコントロールできるようになったんですけど……その監視モニターで学区内の様子を確認していたら……
…偶然、帽子をかぶって私服姿の御坂さんのことを見つけたんです!」
黒子「……私服姿ですって…?……お姉さま……、まさかそんなお姿で郊外にいただなんて…!!い、いや、そ、それで初春!!お姉さまは、お姉さまは今どこにいるんですの!!??」
初春「そ、それが……第7学区のはずれにある廃ビル地帯の敷地内をうろついてるんです……なんで御坂さんがこんなところにいるのかよく分からないんですけど…」
黒子「は、廃ビル地帯…!?お姉さま…一体どうしてそんなところに…!?い、いや、今はそんなことより……はっ!!」ぞくっ!!
黒子「(…………さっきのスキルアウト達の動き……あの会話……まさか……まさか……!!!!)」
440
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 01:31:51 ID:WQ74Uynw
黒子「ち、ちいい!!!」
テレポートをつかい、急いで廃ビル地帯の方角へ向かう黒子…!!
初春『も、もしもし、白井さん!?どうしたんですか、急に、……ま、まさか…!!』
黒子「そのまさかですわ!!………あと一歩、あと一歩遅かったんですのよ初春!!
ワタクシ達よりも一歩早く、奴らにお姉さまの居場所が奴らに知られているんですわ!!!」
初春『そ、そんな…!!!』
黒子「(くそ……くそ……!!とにかく……とにかく急がないと……!!
お姉さま!……お姉さま!!)」
…………
441
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 01:49:55 ID:WQ74Uynw
…………
第7学区郊外 別の場所では
初春と電話中の佐天
佐天「は、廃ビル地帯…!?な、なんで御坂さんがそんな場所に…!?」
初春『それはよくわかんないですけど……!けど、その情報がもう、私達より先に
スキルアウト達に知られていたみたいで…!!ど、どうしましょう佐天さん…!
私が……私がもっと早くに犯人から監視モニターを奪い返して御坂さんのことを探していればこんなことには……!!』
佐天『お、落ち着いて初春!!初春のせいなんかじゃないよ!』
初春『けど……けど…どうしよう佐天さん…
白井さんも急いで向かっているけど……白井さんがいた場所からじゃあ、間に合うかどうかわからない…
それに白井さん……御坂さんのことで冷静さを失ってて……
あんな状態じゃあ、いつもの調子でテレポートも使えてないかもしれないですし……!!
どうしましょう佐天さん……このままじゃ…御坂さんが…御坂さんが……!!』
佐天「初春……!!」
442
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:02:03 ID:WQ74Uynw
佐天「そ、そうだ初春!!今から、御坂さんのいる廃ビル地帯へ行くための
最短ルートを私に指示してよ!」
初春『え?い、一体どういうことですか、佐天さん!??』
佐天「だからさ、初春!今、初春が扱える監視モニターの映像を使ってさ!!
私がこれからどっちに向かったら、最短で御坂さんのもとへ行けるか電話で指示してよ!
奴らより先に、私が御坂さんの元にたどり着いて、御坂さんを連れ出すから!!」
初春『え、ええ!?さ、佐天さん…け、けど、そんなの危険すぎますよ!!
またさっきみたくからまれたって、さっき見たいに助けが来るとは限らないんですよ…!?』
佐天「今さら何言ってんのよ初春!!だいたい御坂さんは、今!もっと危険な目にあってるんでしょう!!
それに、私が奴らと鉢会いそうなルートは、初春が指示して避けて行くようにすればいいだけの話じゃない!!」
初春『さ、佐天さん……!!』
佐天「きっと私が奴らより早くに御坂さんの元にたどり着いてみせるから!!
ほら、初春!!早く私に指示してよ!はやく御坂さんのこと、助けないと!!」
初春『わ、分かりました!!佐天さん!それじゃまず、そこの左の路地を入ってください!!』
佐天「ええ、分かったわ!」
佐天「(待ってて御坂さん!!必ず私が助けに行くから!!!)」
…………
443
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:07:39 ID:WQ74Uynw
…………
第7学区 またまた別の場所では…
スキルアウト「こらああーー!待ちやがれ、てめえーー!!」
上条「はあ……はあ…!」
郊外をダッシュで走り、スキルアウトから逃げる上条
上条「はあ…はあ…!!あーもう!不幸だああーー!!」
上条「(それにしても…くそ、なさけねー…!こんなことじゃ、御坂を助けるどころの話じゃねえ…!!
けど、とりあえず何にせよ、なんとかして追ってくるコイツらを撒かないと……!)」
上条「(……どこか抜け道を通って……)…………って、アレ…??」
上条「…なんだ?……いつの間にか…追ってがいなくなってるぞ…?
ついさっきまであんなに必死な形相で俺を追いまわしていたのに……」
444
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:18:48 ID:WQ74Uynw
上条「一体何が……?」
郊外の周囲を見渡す上条…
………
スキルアウトa「あっちだ!!早く、急ぐぞ!!」
スキルアウトb「ああ、わかってる!!」
…………
上条「なんだ、あいつら…?スキルアウト達が……皆、同じ方向に向かってやがる…?
なんなんだ急に…?あっちの方角に一体なにがあるっていうんだ…?」
……………
スキルアウトc「なんだ、なんだ?どうしたんだよお前ら、あっちに一体何があるってんだ?」
スキルアウトa「なんだよテメエ、リーダーからの一斉メール、見てねえのかよ!?とうとう、見つかったんだよ!」
スキルアウトc「…見つかった、って何がだよ?」
スキルアウトb「だから、御坂美琴だよ、御坂美琴!!郊外のはずれの廃ビル地帯に、変装した姿で潜伏してるって…!ついさっき連絡が来たんだ!!生き残ってる面子は全員、そこに向かえって、命令だ!!ほら、だから、急ぐぞ!!」
……………
上条「な、なんだって!!!み、御坂が廃ビル地帯、なんでそんなところに…!!?一体なんで……!?」
上条「い、いや、そんなこと考えてる場合じゃねえ!!とにかく……助けにいかねーと!!!」
ダッシュで美琴の元へ向かう上条…!
上条「はあ…はあ…!!」
上条「(くっそおお、あの馬鹿!!何が、『今回は、全然心配いらないから』、だよ!!
だれがどう見ても………大大大ピンチじゃねーかぁぁ!!)」
……………
445
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:38:44 ID:WQ74Uynw
………一方、そのころ……
とあるオープンカフェでは……
…………
スキルアウトZ「わ、分かった、お、俺達の負けだ…!
だ、だからこれ以上は…がはあ!!」バキィ!!
スキルアウトZ「」どさ……
絹旗「……これで、超大体、片付いたみたいですね」
あたり一体に倒れているスキルアウトの面々…
フレンダ「そだねー。意外とあっさりかだづいちゃったよね。なんかつまんないなあ…」
絹旗「…まあ思ったより早く超カタがついたのは、私たち4人と同じように、カフェのあっちのほうで
スキルアウトと戦っていたグループがいたようでしたからね。おそらくそのせいもあるでしょう」
フレンダ「ああ、そういえばいたねえ。常盤台中学の制服を着ていたグループのことでしょ?
きっと『超電磁砲』の友達か何かだったんだろうけどさ。
……今はもう、退散したみたいだね」
絹旗「その中でも、あのリーダーらしき金髪の女は、ほとんど動作なしで
スキルアウト達を倒していた様子からして『精神系』の能力者だったのでしょうが……」
…超かなりの能力者っぽかったですしね。早くカタがついて当然といえば当然ですね」
446
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:44:24 ID:WQ74Uynw
フレンダ「んーー、それにしたってさあ……結局さ、スキルアウトの連中、
もっと増援部隊とか呼んで来て、次々にわんさか集まって来ると思ってたからさ…
もうちょっと楽しめると思ったのになあ」
絹旗「応援部隊みたいなのも、ドンパチを始めた最初のほうは来てたようですけどね。
どうも途中から私たちを無視して、別の方角に超総出で向かっていったみたいでしたから」
フレンダ「えーー?そうだっけ??」
絹旗「ええ。…きっと、奴らを取り仕切ってるリーダーか何かが、撤退命令を出したか、
それとも連中にとって『本命』のターゲットの居場所をつきとめたから、総出で超向かわせているのか…
…そのどっちかでしょうね」
フレンダ「『本命』のターゲットぉ…?それってつまり…」
滝壺「…きっとスキルアウト達は『超電磁砲』の居る所に向かったんだと思う…」
絹旗「滝壺さん」
フレンダ「ああ、そっか…そういえば滝壺は、『超電磁砲』と交戦したことがあるから、能力で居場所も分かるんだっけ?…
……あ……、それはそうと2人とも」
滝壺・絹旗「?」
447
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:49:38 ID:WQ74Uynw
フレンダ「あれ……どうしようか……」
………
ガンガンガンガンガン…!!
スキルアウトA「ちょ……も、もう……か、…かんべ…し…ぎゃああああ!!!」
麦野「いやいやいや…勘弁じゃあなくてさあ…さっきから聞いてるじゃない…てめえらに指示を出した奴は誰かってさああ…?いるんだろうがよぉ、
私に許可なく『超電磁砲』をつぶそうとした糞ったれの黒幕がさあ…とっとと答えろよ、なあ…、おい」
スキルアウト「ひ、ひぐう…があああ!!」ガンガンガン…
テーブルに何度も頭を打ち付けられるスキルアウト……
フレンダ「あ、あーーあーーもう、やりすぎだよ麦野。
そいつもう、まともにしゃべれる状態じゃないじゃない」
絹旗「まったく、超尋問が下手な人ですね麦野も。それよりもう、とっとと引き上げましょう。
そろそろ、ジャッジメントかアンチスキルが駆け付けてきそうな頃合いですし。」
フレンダ「そうだよ麦野。暴れるのもいいけど、結局さ、顔が割れたら仕事がしにくいわけよ」
麦野「…………、ちっ…しゃーねーな…まだ暴れたりねえけど…しかたないか」
448
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 02:55:22 ID:WQ74Uynw
フレンダ「……にしてもさあ、『超電磁砲』の奴…今も能力を失ったままなんでしょ?
だったら、あれだけの数のスキルアウト達が向かって行ったら、なす術がないよねえ…
…って、ことはこれでもう、アイツもおしまいかなあ…
まあ、私たちと戦った相手にしては、あっけない幕引きだよね」
麦野「(……………)」
絹旗「…………、………って、何考え込んでんですか、麦野。
…まさかこのまま『超電磁砲』を助けに行く、なんて超つまんないこと言わないで下さいよ。
はっきりいって、私たちの超がらじゃないですから」
麦野「……はん!何言ってんのよ絹旗、あのクソガキを助けるなんて、虫唾が走る真似、私がするわけねーだろうが。
これで奴が潰れるんだったら、それはそれでいい。奴がそれだけの奴だっただけのことよ」
フレンダ「ふーーん、けど潰れるのはほぼ確定だよね。
結局さ、レベル1の状態の『超電磁砲』なんてスキルアウト一人にも勝てるか怪しいわけだからさ」
滝壺「…大丈夫だと思うけど」ぼそっ
絹旗「……滝壺さん、何かいいました??…
…って、あ、超まずいです三人とも!あっちのほうからジャッジメントが来ます!超早くずらかりましょう!!」
…………
449
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:01:54 ID:WQ74Uynw
…………そして数分後
オープンカフェ
固法「……こ、これは一体どういうこと…?スキルアウト達が暴れてるっていうから来てみたら……全員倒されてるじゃない…」
ジャッジメントA「一部始終を見ていたカフェの店員の話によると…
…4人組みの女性客と常盤台中学の制服を着たグループが…次々にスキルアウト達を倒して言ったそうです」」
固法「そ、そう…ずいぶんとパワフルな女性客もいたものねえ……」
固法「(スキルアウト達と戦ってくれていた、ってことはその女性客達も御坂さんの知り合いで、仲間なのかしら…??
けど、このスキルアウトのひどい倒し方……これじゃどっちが暴漢者か分からないわね…)」
スキルアウトA「はあ……はあ…たす…助けてくれ……こ、殺さないで…」
固法「ちょ、ちょっと貴方、しっかりして!大丈夫!?」
スキルアウトA「ひ、ひいい!こ、殺さないでええ!!なんでも!なんでも話すから、だから殺さないで…!!」
固法「ちょ、ちょっと、何を言っているの!しっかりして!!
(この人……錯乱している…?よっぽどひどく暴行を加えられたのかしら…?)」
450
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:06:59 ID:WQ74Uynw
スキルアウトA「ま、まま、前に、リーダーが話しているのを盗み聞きしたことがあるんだ!!
俺達に御坂美琴の始末を依頼してきたのは、常盤台中学の女だって……!」
固法「…え、ちょ、……一体あなた、急に何を言って…??」
スキルアウトA「名前は…そ、そう!!コウアン……コウアンヒロミって言ってた…!!そいつが黒幕だ!!
…お、俺達はそいつにそそのかされただけなんだ!!だ、だから、もうやめてくれえ!!こ、殺さないでえ!!う、うわあ!」
固法「ちょ、ちょっと!!し、しっかり…!!
…だめだ……もう気絶してるわ……」
固法「……………、」
固法「(……なんなの、一体……?黒幕は……常盤台中学の生徒…?
コウアン……ヒロミ………ですって……??)」
…………
………
451
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:08:15 ID:WQ74Uynw
今日はここまでで。終わりが近づいてきました。
452
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:19:06 ID:Ne.ki7zM
乙です
洪庵終わったな
しかし麦野がきっかけになるとは…
美琴は能力復活してきてるっぽい?
453
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 03:26:59 ID:1ej8aCtc
乙!!
絹旗が食蜂のことを話したのが新鮮でよかったわ
麦のんと接触してたらどうなっていたか…
454
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 07:42:14 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
続きを楽しみにしています。
455
:
美琴大好き
:2011/11/23(水) 09:49:53 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
滝壺の呟きが気になるんだよ
456
:
美琴大好き
:2011/11/30(水) 14:57:28 ID:4dEgPxkU
まだかな
457
:
美琴大好き
:2011/12/02(金) 08:42:53 ID:98/AAcCQ
こんなに面白いの初めて読んだw
続き楽しみにしています!
458
:
美琴大好き
:2011/12/03(土) 16:27:49 ID:d9IhlW1s
まだかなあ
459
:
美琴大好き
:2011/12/03(土) 20:20:31 ID:PXHd7srY
追いついた続きまだかな
460
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:08:12 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビルの敷地前
ぞろぞろぞろ…
スキルアウトA「はあ…はあ…ようやくたどりついたか…」
スキルアウトB「この廃ビルの敷地内に御坂美琴がいる、ってのか……」
スキルアウトC「まさかこんなヘンピな所に隠れてやがったとはな…見つかれねえわけだ…」
リーダー「一時はどうなるかと思ったが…これでようやく目的を果たせそうだな…
いくぞテメエら!!敷地内に居る御坂美琴を探し出すんだ!!」
スキルアウト達「おお!!」
廃ビルの敷地内に侵入する大勢のスキルアウト達…!
……………
とある電話ボックス
洪庵「は……ははは…」
洪庵「あははははははははははははは!!とうとう!!御坂美琴の元に!!私の駒達がたどりついたわぁぁ!!」
洪庵「どうやら白井黒子達も御坂美琴の元に向かってるみたいだけど…間に合わなかったみたいね!!やった!!やったわ!!あははははは!!
洪庵「……監視モニターのアクセスがすべて遮断される前にスキルアウト達がたどりついてよかったわぁぁ…
御坂美琴のゴミ野郎が…レベル0のスキルアウト達に無様につぶされ…凌辱され……くずれさる瞬間を視ることができる……!!
これで、これでとうとう…私の悲願が……達成されるのね……きゃははははははは!!!」
461
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:14:50 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビル地帯近くでは
佐天「はあ…はあ…!ここの路地を曲がって……ここね!!この廃ビルの敷地の中に御坂さんが……!」
初春『は…はい!!……け、けど、けど!!これ以上近づいたらダメです佐天さん!!』
佐天「え!?何いってるのよ初春!ここまで来て!」
初春『じ、実はもう……ビルの敷地の中にはスキルアウト達が先に……!!もう……
あと数十秒後には御坂さんのもとに……』
佐天「な、なんですって!!そんな…!!けど初春!だったらなおさら急がないと!!
御坂さんを助けないと!!」
初春『ダメです佐天さん!!敷地内にはもう、100人以上のスキルアウト達がいるんですよ!!そんなところに行ったらこんどこそ佐天さんの身が……
…白井さんの到着を待ちましょう!……って、佐天さん!!もしもし…!佐天さん!!!』
廃ビルの敷地内に入る佐天
462
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:21:22 ID:oOSdahHk
そのほぼ数秒後
上条「はあ…はあ…!!やっと着いた……」
上条「って、や…やばい!もう、廃ビルの敷地内にスキルアウト達が侵入してる!!」
上条「く、くそおおおおおお御坂ぁぁーーー!!」
廃ビルの敷地内に入る上条
…………
黒子「はあ……はあ…やっと着きましたわ…!この廃ビルの敷地内にお姉さまが…!!
ですけど……やばいですわ…スキルアウト達がすでに敷地内に侵入している!!」
黒子「(くそ…くそ……どうして…!こんな時に能力が上手くコントロールできないんですの…!?
まさか、スキルアウトとの戦いや学区内中をテレポートで駆け回った今さら疲れが…!)」
黒子「くそ!しっかりするんですの白井黒子!!ここまで来て、お姉さま
を助けることができなかったら、露払い失格ですわ、急がないと!!
お姉さまぁぁ!!!」
廃ビルの敷地内に入る黒子
463
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:37:37 ID:oOSdahHk
…………
…………
そしてとうとう。
廃ビルの敷地内の奥
美琴「………ふう…」ドサッ
大量のコンビニ袋を地面に置く美琴
美琴「……流石にこれだけの数を一人でここまで持ってくるのは骨が折れるわねえ…
ちょっと買いすぎたかしら……?」
美琴「……まあいいわ………さて、と…それじゃさっそく………」
美琴「……って、……なにかしら…なんだか周りが騒がしいような……?」
ぞろぞろぞろぞろぞろ……
大人数でおしよせるスキルアウト達
スキルアウトA「はあはあ……とうとうみつけたぞ御坂美琴ぉ!!」
スキルアウトB「ああ!情報どおりだぜ…!!」
美琴「……何よアンタ達……!?一体……!?」
……………
とある電話ボックス
洪庵「ぎゃははははは!!おせーーおせーんだよ白井黒子!!
今さらビルの敷地内にたどり着いたところで、ちょうど今!!
私の駒達が御坂美琴を包囲したとこなんだよ!!
これからまさに、私の駒達に蹂躙されるところなんだよ!!
間にあわね―だろうがあああ!はははは!」
洪庵「(あと……あと…数秒後に……悲願が達成される……!!
御坂美琴……『陥落』の瞬間が……あと数秒後に……!!)」
…………
464
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:42:10 ID:oOSdahHk
廃ビルの敷地内の奥
美琴「……なによアンタ達…そんな大人数で突然押し寄せてきて……私に一体、何の用だってのよ?」
リーダー「はは…!何しらばっくれてやがんだよ、てめえはよぉぉ!!分かってんだろうがあ!
俺達がてめえのことを狙って探しまわっていたことくらいよぉ!」
スキルアウトA「そうそう…分かってたからこそ、そんな下手な変装して、こんなヘンピな場所に身をひそめて隠れてたんだろう?」
美琴「………はあ?アンタ達、一体何の話を……」
スキルアウトB「はん、しらばっくれんのかよ……まったく、大したレベル5様だぜ。…
…ああ、そうか、今は違ったか!今は何の力もないレベル1だったなあ…ははは!!」
スキルアウトC「そーそー!天下の『超電磁砲』様も今となってはただのクソガキなんだよなああ!!」
リーダー「覚悟しろよ……てめえの心をべきべきに折れるまで、俺達がたっぷり可愛がってやるからよお…
すまねえが、そういう『約束』なんでね」
スキルアウトD「へへ……そうそう…一千万の為だしな……へへ…覚悟しろよ」
美琴「……………………、」
465
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:47:20 ID:oOSdahHk
美琴「……………、なるほど、ねえ……どうやら私の知らないところで、そんなことになってたなんてね……」
スキルアウトE「はは…まーだ、しらばっくれてやがる……それにしてもなんだあ?てめえの背後にある大量のスーパーの袋はぁ?
自分の身が危ないって時に何を買ってきたんだあ??」
美琴「…………………アンタ達には関係のないことだわ」
スキルアウトF「はん!どーせ、しばらく落ち着くまでここで身を隠すつもりだったんだろうから、
その間の食糧か何かを買いだめしてたんだろ?……けどまあ……それも無駄に終わりそうだけどな……ひひ…」
美琴「…………」
リーダー「さあ…御坂美琴……悪いがそろそろ観念して……ん?」
美琴「………仕方ないわねぇ…」
美琴「……………」
ゆっくりと。
ポケットから一枚のコインを取り出す美琴。
466
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 20:52:36 ID:oOSdahHk
…………………
リーダー「……ぷっ」
スキルアウト達「あははははははは!!!」
スキルアウトA「なんのつもりだよてめえはあああ!!それで、お特意の『超電磁砲』を出そうってのかああ!!??」
スキルアウトB「いつまでレベル5気取りなんだよお嬢ちゃんはよおお!!それとも、もしかしてハッタリかまして、俺達をびびらせようってのかあ?」
スキルアウトC「ひーひー、は、腹いてえぜ!!てめえがもう!!レベル5でもなんでもねえってのは、ネタはあがってんだよ!!そんな脅しが通用するわけねーだろうがあ!!」
美琴「…………」
リーダー「哀れだなあ御坂美琴。窮地に陥ってトチくるったようだな。
そんな過去の栄光にすがって…ほんと哀れな奴だぜ」
467
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:37:22 ID:oOSdahHk
…………
廃ビルの敷地内
佐天「はあ……はあ…!!………あそこ…!
敷地内の奥にスキルアウト達が集まってる…まさか…あそこに御坂さんが……!?」
佐天「(あれだけの数…どうしよう……けど…けど…御坂さんを守らないと……!!」
佐天「……………」
廃ビルの敷地に転がっていた鉄パイプを拾う佐天
佐天「(レベルアッパー事件のとき……御坂さんは私のことを助けてくれた……
友達として……今度は私が御坂さんのことを助ける番なんだから!!)」
佐天「待ってて!御坂さん!!」
美琴の元へダッシュでむかう佐天
……………
上条「はあはあ……御坂の居場所は……!!あそこか…!!」
上条「(くそ…御坂の野郎…!!何が大丈夫、だよ!)」
バカだ俺は!…御坂の言ったを真に受けて!!そうだよ!!いつだってアイツはそういう奴なんだ!!
肝心なことは皆に秘密にして…無駄に強がって!!どんなピンチでも平気な顔してそんなこと言う奴じゃないか!)」
上条「(一方通行の一件だって…俺がアイツの真意に気づいてなきゃ、
自分の命を捨てて妹達を助けてたはずなんだ!!
特に今回はアイツが何を考えてるかさっぱりわからないし……誰かが助けてやらないと……!!)」
上条「待ってろ御坂!!今、助けてやるからな!!!うおおおおおおお!!」
美琴の元へ向かう上条
468
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:43:01 ID:oOSdahHk
…………
テレポートで廃ビルの敷地内を移動する黒子
黒子「はあ…はあ……あ、あそこに……お姉さまが……!!」ぐらっ…
地面に倒れこむ黒子
黒子「くそ…くそ……こんな時に…!!
…能力の使いすぎで……身体が思うように…!!!しっかりするんですの白井黒子!!!ここにきて……何を考えているんですの!!」
黒子「(………お姉さま……!!お姉さま……!)」
黒子「(…………)」
469
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:46:29 ID:oOSdahHk
黒子「(お姉さまの露払いだの…ルームメイトだの豪語しても…
…ワタクシはお姉さまとの付き合いがそれほど長いわけではない……数か月の付き合いでしかないですわ…
ですけど…ですけどワタクシは、このたった数カ月の間にお姉さまにかけがえのない、大事なことを教わった…
礼儀とはなんなのか、作法とはなんなのか、教養とはなんなのか、誇りとはなんなのか……!!
そして……本当に…本当に『強い』人間とは、どういう人間なのかを……
お姉さまに出会わなければ…何年…何十年…あるいは一生かかっても気づかなかった大事なことを
ワタクシは…この数カ月の間にお姉さまに教わったんですの…!!)」
立ちあがる黒子。
黒子「お姉さま……」
黒子「レベル1だろうと『超電磁砲』の能力がなかろうと……関係ない…!御坂美琴は…一生、ワタクシの尊敬してやまない『お姉さま』なんですの!!」
黒子「絶対に…絶対に…あんな奴らに、お姉さまをやらせたりしないんですの!!
絶対に!!助けてやるんですの!!
お姉さまぁぁーー!!!!」
美琴の元へ向かう黒子…!
470
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 21:58:43 ID:oOSdahHk
………………
とある電話ボックス
洪庵「ぎゃははははははははははは!!やーにやってんのよ、御坂美琴!!
コインなんか出してどーするつもりなのよ!?もしかして、『超電磁砲』を出すつもりなの!?
いつまでもレベル5気取ってるゴミクズがぁぁぁ!!
さあ、スキルアウト達!早くやっちまいなさい!!その目の前の女を痛めつけて、蹂躙して、犯して、
はやく『陥落』させちまいなさいよ!!!!そしてその瞬間を早く私に見せてよ!!早くさあ!!
あはははははははははは!!!」
……………
廃ビルの敷地の奥
美琴「……………」
手に取ったコインを空に向ける美琴
リーダー「……は、もういい。てめえらもう、やっちまえ…
いつまでも頂点にいるつもりでいるこのクソガキに現実を見せてやれ」
スキルアウト「ひゃははははははは!!!!」
いっせいに美琴に襲いかかるスキルアウト達!!
美琴「…………」
そして、美琴の元にたどりつく3人
佐天「御坂さん!!」
上条「御坂ぁ!!」
黒子「お姉さまああああーー!!」
471
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:16:03 ID:oOSdahHk
…………
…………
洪庵博巳の大誤算。
その2つ目は、洪庵博巳の計画を根底からくつがえすほど、決定的なものであった。
だが、それは洪庵博巳だけではなく…彼女にかかわる多くの人間…
ルームメイトの白井黒子、親友の初春飾利や佐天涙子…かつて彼女を助けた経歴のある上条当麻や…
…最初に彼女を診断した『冥土帰し』ですら…
…誰もが予想だししなかったことであった…
洪庵博巳の大誤算。それは。
472
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:27:06 ID:oOSdahHk
…御坂美琴がレベル1の能力者である、という『誤った』思い込みであった。
ドゴォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!!!!
上空に向かって『超電磁砲』を放つ美琴
………………………
ぱり……ぱり……
美琴「……………」ぱり……ぱり…
スキルアウト達「……………え?」
473
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:29:59 ID:oOSdahHk
リーダー「え……あ、あの……」
スキルアウト達「………………」
……………
美琴「で、……なんだっけ?私のことをどうするんだったかしら?」
リーダー「え、…えっと……あの……その……」
美琴「別に遠慮しなくてもいいし……私は逃げも隠れもしないからさ…
…ぶっ飛ばされたいやつからとっととかかってきなさい!!!」
スキルアウト達「う……」
スキルアウト達「うわあああああああーーーーーーー!!!!」
一斉に逃げ出すスキルアウト達
474
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:35:00 ID:oOSdahHk
スキルアウトA「な、なんだよ!?一体どういうことだよぉぉーー!!」
スキルアウトB「う、嘘だったんだよ、レベル1になった、なんてよ!!」
スキルアウトC「はめられんだ俺達はぁ!!そもそもレベル5がレベル1になることなんかあるはずねーじゃねーかあ!!」
リーダー「ちょ、ちょっとまてお前らぁ!お、俺を、俺をおいていかないでくれえええーー!!」
……………
……………
美琴「……まったく……よーやく静かになったわね……」
美琴「ま、…それじゃ、さっそく…」
黒子「お……お姉さま…」
美琴「え…?」
佐天「御坂さん……」
上条「御坂……」
美琴「…………え?………ってえええええ!!!な、なななな、な、く、黒子に佐天さんに…
…な、なんでアンタがこんなところにいるわけええ!??」
…………
475
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:35:40 ID:oOSdahHk
今日はここまでで。また明日以降に
476
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 22:53:59 ID:yZ5rsHug
おつおつでござる
いつの間にフルパワー復活してたんだ美琴さん・・・
477
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 23:19:33 ID:dc7.m0Zk
うおおお乙!!
みこっちゃん復活かよお!!
続き楽しみにしてる!!
478
:
美琴大好き
:2011/12/04(日) 23:59:05 ID:hwdfjUZg
お疲れさまです。
美琴になにかありそうな感じはしていましたが、この時点で復活とは想定外でした。
続きを楽しみにしています。
479
:
美琴大好き
:2011/12/05(月) 01:54:38 ID:4x9Wf34g
美琴△
480
:
美琴大好き
:2011/12/06(火) 18:25:39 ID:qDIEhMyA
UGGブーツ、こんなに安いのはあり得ない、見に行こう!
http://goo.gl/bh5c9
481
:
美琴大好き
:2011/12/11(日) 00:22:57 ID:hwdfjUZg
そろそろですか
482
:
美琴大好き
:2011/12/13(火) 09:52:16 ID:mt14X1Bs
まだかなあ
483
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 20:41:12 ID:ZyqhPnZ.
久しぶりの更新 遅れてすいません
とある電話ボックス
リーダー『もしもし!もしもし!!おい!!ど、どういうことなんだよ!!
は、話とちがうじゃねーかあ!!おい!!聞いてんのかよ!!
こっちは手前の計画に乗ったせいで、大変な目にあってんだぞ!!』
リーダー「奴に味方する連中の人数も事前に聞かされていた情報以上にいて、全然手に負えねえ!!
それにもう、かなりの数の部下がジャッジメントとアンチスキルに検挙されてんだ!!
それでも一千万円の為と思って、撤退せずにテメエの手足となって動いたのによ!
そのうえ、当の御坂美琴のレベルの話がガセネタってのはどういうことなんだよ!!』
リーダー『なあ…おい!!返事してくれよ!!このままいけば、俺達だって捕まるかもしれねえ…!!
アンタ、高位の能力者なんだろ!?責任持って俺達を……いや…せめて俺だけでも助けてくれよ……
ん、なんだ、てめえは…!今取り込み中なんだ、ひっこんでろ……
…って、お、おい…な、うぎゃあああああ!!!』ぶつ…
ツーツー…
洪庵「…………」
洪庵「(私は………)」
洪庵「(私は……夢でも見ているのかしら……)」
484
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 20:53:48 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「ようやく……ようやく……悲願が……私の長年の悲願が達成されようって時に…
…一体なにが起こったってのよ……」
よろよろ……
よろめき、電話ボックスの壁によりかかる洪庵…
洪庵「は、はは……ありえない……なんで、なんでよ??
アイツが……御坂美琴が……『超電磁砲』を撃つなんてこと……
レベル1で……何の力もないゴミクズになり下がったあの女に、どうして………!?」
洪庵「………!!、ま、ま、まさか……はめられた!?
御坂美琴の奴、私の罠にかかったふりをして、レベル1であるかのように演じて、犯人の私を油断させようとしたっての…!!!?
いや…違う!!!
数日前に奴が街の不良に絡まれた時、確かにレベル1相当の力しかなかった…
御坂美琴がレベル1になったのは間違いないはずだわ………けど、けど、だったらどうして……!!?)」
コンコン…
(電話ボックスをノックする音)
洪庵「なによ!!うるせえんだよ!!!……今、取り込み中なんだから……!!
……んな!?」
電話ボックスの外で取り囲む数人のジャッジメント達
固法「…洪庵博巳さん……よね?ちょっと、いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかしら??」
……………
485
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 20:58:20 ID:ZyqhPnZ.
……………
そのほぼ同時刻……学園都市郊外
リーダー「が……がは…」ドサッ…
一方通行「けっ、電話の会話からしてどうしょうもねえ三下野郎だが……どうもコイツが暴れていたスキルアウト達のリーダーみてえだな…
……ほら、もうこれでいいだろが、クソガキ」
打ち止め「う、うーん……けど、ホントにこの人がオリジナルを落としめようとした犯人なのかな、ってミサカはミサカは疑問を感じてみたり」
一方通行「……そりゃ違うだろうな。コイツはスキルアウト達のリーダーであっても、事件の黒幕じゃねえ。
街でのスキルアウト達の動きから考えて、おそらく能力で学区内の状況を把握しつつ、スキルアウト達に命令を下してた奴がいるはずだ。
おそらくそいつが黒幕だろうな」
打ち止め「って、ことはその真犯人をとっちめてオリジナルを助けてあげないと…、ってミサカはミサカは、チラリとあなたのほうを向いて遠回しにお願いをしてみ…」
一方通行「はン!なーに言ってやがンだ。とっとと帰ンぞクソガキ」
486
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:07:03 ID:ZyqhPnZ.
打ち止め「ま、またまたァ、そんなこと言って、なんだかんだであなたは…」
一方通行「ふざけンな、これ以上テメエらのわがままに付き合ってらンねーンだよ…
それに……ついさっき空に映った『閃光』を視てなかったのかクソガキ……あの女のどこに助けが必要だってンだァ?」
打ち止め「え、閃光??一体、なんの話?」
御坂妹「…………」
一方通行「……『超電磁砲』に会ったらよく言っておくンだな…糞つまンねえ罠にひっかかるのはテメエの勝手だが、それで大勢の人間を巻き込むンじゃねえ…
…ちったァ、その甘っちょろい性格をどうにかしろ、ってな…
……ほら、とっとと帰ンぞクソガキ」
打ち止め「え、それってどうゆうこと??、ってミサカはミサカは……って、あ、ちょ、待ってよ!!」
御坂妹「……………お姉さま」
………………
487
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:10:02 ID:ZyqhPnZ.
………学園都市郊外 別の場所では
フレンダ「ねえ…今、空に一瞬見えた閃光って……」
絹旗「初めて見ますが、おそらく『超電磁砲』でしょうね。…
…むろん、レベル1の電撃使いに打てる代物じゃあ超ないはずですけど」
フレンダ「えーー、それじゃ、『超電磁砲』がレベル1なんてガセネタァ?なんだ、つまんないの」
絹旗「ひょっとして滝壺さん、最初からガセネタって超分かってたんじゃないですか?」
滝壺「うん…『超電磁砲』のAIM拡散力場の雰囲気からなんとなく。けど、
ガセネタ、っていうよりは」
麦野「……………、はいはいアンタら……いつまで糞ったれの『超電磁砲』の話なんかしてんのよ。
私はとっととアジトに戻って、仕事の話をしたいんだけど」
488
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:22:05 ID:ZyqhPnZ.
フレンダ「え、ええ…なによ麦野、急にさ……結局さ、一番麦野が『超電磁砲』のこと、いろいろこだわっていたくせに…」
絹旗「超そのとおりです、ついさっきまで、スキルアウトごときにムキになって
暴れまわっていた人間の言うセリフとは超思いませんよ…」
麦野「はああ?なーに言ってんだテメエら。いつ私がムキになってた、って?わけのわかんないこと言ってんじゃないわよ」
絹旗「ま、別にそれはいいですけど…
…けどまあ、カフェでくつろいだし、スキルアウト相手に準備運動も済んだことだし……そろそろ本業に戻る、というのは私も賛成ですかね」
麦野「そうそう……『超電磁砲』なんてションベン臭いクソガキなんかの話より、私たちはこの都市の闇に潜む、糞ったれ共相手にビジネスにいそしもうじゃないか」
フレンダ「はいはい、わかりましたってば、で?今日の仕事の内容は…」
………
麦野「(けっ……『超電磁砲』の奴…ここでくたばるのかと思ったが…どうやら杞憂 だったようだな…
そうとも…、テメエはいずれこの私がぶっ潰すんだ…
…こんなつまんないことでくたばってもらったら困るんだよ…『第3位』……!!
……………
489
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:25:20 ID:ZyqhPnZ.
廃ビル敷地内の奥
美琴「な………な……!!」
美琴「な、…ななんで3人がこんなところに…!!?え、…ちょ……??」
黒子・上条「……………」
佐天「え…………ええっと、御坂さん…いろいろと聞きたいことはあるんですけど…
まず…」
美琴に近寄ろうとする佐天
美琴「だ、だめぇぇぇ!!!!」
佐天「…え?」
490
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:31:44 ID:ZyqhPnZ.
佐天「え?あの……ちょ、ちょっと……御坂……さん…??」
美琴「ちょ……だ、だめ…これいじょう近づかないで佐天さん…これ以上ちかづいたら…」
じりじり……(後ずさりする美琴)
佐天「そ、それってどういう……って、あ!み、御坂さんあぶない!!」
美琴「え?……きゃあ!!」
どんがらがっしゃーーーん!!
背後の地面に置いていた大量のコンビニ袋にひっかかり、倒れる美琴
491
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:38:16 ID:ZyqhPnZ.
黒子「ちょ、お、お姉さま、大丈夫ですの!?」
美琴「あいたたた……う、うん……私は平気……って、あああああああ!!!」
倒れた美琴の周りに散乱するコンビニ袋の中身…
上条「え…なんだこれ………これって……コンビニに売ってる……スポーツドリンク…??」
佐天「そ…それもこんなにたくさん……一体どうして……?
って、あれ…
このスポーツドリンクって……新発売のゲコ太ストラップ付のやつじゃあ…」
黒子「…………え、……お、お姉さま??」
美琴「……………ちちち違うの3人とも……!!
わ、私だって『大人買い』なんて自分のポリシーに合わないんだけど…!
け、けど、どうしても12種類中最後の1種類はとてつもないレアもので……その……あの…」
佐天「え………」
……………
492
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 21:58:31 ID:ZyqhPnZ.
…………………
上条「…………」
黒子「…………」
佐天「…………」
佐天「あ、あのぉ……御坂さん……ひょっとして……今まで携帯が通じなかったのも、帽子をかぶってこん私服姿なのも、こんなヘンピな場所にいたのも…
…ひょっとしてゲコ太ストラップの最後の1種類の為に、ドリンクを大人買いしたことを、周りに知られたくなかったから……??
スキルアウト達から逃げていたわけじゃあなくて……」
上条「……それで、ここなら誰も来ないだろうと思って………こっそり一人でストラップの中身を確認するつもりだったからだったりして……」
美琴「い、いいいいや、違う!!違うんだってばぁぁ!!!ああああの……そ、その……!!」
493
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:07:17 ID:ZyqhPnZ.
黒子「え……ちょ、ちょ…あ、あの…お、お姉さま…」
美琴「べ、べべべ別に私はこのゲコ太ストラップ、集める気はなかったのよ!?
ちょ、ちょっと流石に『今期』のはデザインが子供向きっぽすぎるし、中学生の私が集めるにしては
ちょいアレかなー、なんて思ってたし!!!
け、けどね、なんか人に貰ったりしてるうちにいつの間にか11種類になってて…
…そ、それだったら、12種類全部集めないと気持ち悪いじゃない!?ね、そ、そう思うでしょ!??」
黒子「い、いや…ちょ、ちょっと待つですの…お、お姉さま……」
美琴「…や、やっぱり最後の一種類をあきらめるのは私の性分にあわないって言うか…
…それが『大人買い』を嫌がる私のポリシーすら曲げた…っていうか………
け、決して別にゲコ太ストラップが欲しかったわけではなく、気持ちの問題で……」
黒子「い、いやあの……」
美琴「あ、あーーーーーーーーーーーもう、しつこいわね!!!分かった、分かったわよ!!
はいはい、ゲコ太ストラップ集めてました!!発売された初日からものすごーーく目ぇつけてました!!!
で、最後のレアモンがなかなか出ないから、痺れを切らしてコンビニをはしごして100本買いました!!
そんで、皆に見つからないように、ここで中身を確認しようとしてましたよ!!ほら、これでいいで…」
黒子「いやいやいやいやいやあぁぁーー!!お姉さま!!!そんなことはどうっっっっでもいいんですの!!!」
美琴「……へ?」
494
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:16:41 ID:ZyqhPnZ.
黒子「黒子は、いまさらそんなお姉さまの幼児趣味を聞きたいんじゃないんですの!!
そんなことより!!さっきの、スキルアウト達を追い払った『超電磁砲』は一体……!?
今現在、お姉さまはレベル1なはず……それが、一体……、ど、どうして……!???」
美琴「え?あ、あーー、なんだ?そのこと?
そっかそっか……あはは……」
黒子「あ、あはは、じゃないんですの!!お姉さま、一体……!!??」
美琴「その話なんだけどね。
黒子私ね……、能力、元に戻ったみたい」
黒子「……………え?」
美琴「うん、だからさ、『昨日』、レベル5に戻れたみたい」
佐天・上条「…………………え??」
黒子「な、……へ……え??」
美琴「だからずっと言ってたでしょ、『大丈夫』、だって」
佐天・上条・黒子「えええええええええええーーーーーーーーー!!!!??」
黒子「(い、一体……一体………?一体、何が起きたんですの!???お姉さま!!??)」
………
495
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:19:11 ID:ZyqhPnZ.
…………
とある電話ボックス
洪庵「だから違う、って、さっきから言っているでしょう!?」
固法「けど、確かに検挙したスキルアウトの口から貴方の名前が出てきたわよ。『コウアンヒロミ』にそそのかされてやった、ってね
要するに今回の騒動の黒幕は……」
洪庵「言いがかりだわ!!きっとスキルアウトの連中が私を落としめようとして言ったことよ!!
そもそも、私はこの電話ボックスでずっと友達と電話をしていただけなんだから!」
固法「へえ……けど、それはおかしいわねぇ。
ついさっきまで学区内でハッキングされていた監視モニターの発信元を逆探知してもらったら、ここの電話ボックスがそうらしいんだけど」
洪庵「……!!」
洪庵「(う、初春飾利ぃ…!!私から監視モニターを奪い返し、さらに奪い返した監視モニターを使って状況を把握しつつ…
…同時に逆探知までやってのけていた、っての…!?
そ、そんなバカなことが……!??)」
496
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:23:27 ID:ZyqhPnZ.
固法「それで…洪庵さん…あなた、今ずっとこの電話ボックスで友達と話していた、っていったわよねえ?一体誰と…」
洪庵「……!ち、違うわ!!そ、そう!!わ、私はついさっきこの電話ボックスに来たばかりなのよ!!
友達とは、携帯電話で会話をしていたんだったわ」
固法「往生際が悪いわねえ……そんな嘘、携帯の履歴や周りにいた人間から聞き込みをすれば簡単に……」
洪庵「ち、違うっていってるでしょうがああ!!わ、私は知らない!!
スキルアウトがこの学区で暴れていたことなんて知らなかったし、この電話ボックスにも今さっき来たばかり!!何にも関係ない!!ないんだから!」
固法「(やれやれ……さて、どうしたものかしらね………ん?)」
固法「(………………あれは……)」
固法「(あんまり好きな『やり方』じゃあないけれど…
…少し、『ゆさぶり』をかけてみようかしらね)」
497
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:29:32 ID:ZyqhPnZ.
固法「わかったわ洪庵さん…その件については今はこれ以上聞かないわ。
そのかわりに、と言ったらなんなんだけれど………『かばん』の中身をあらためさせていただいてもいいかしら?」
洪庵「な、なんですって…?だ、だれがそんなこと…!!」
固法「嫌なの?ひょっとして何か『人に見られてはいけないもの』でも入っているのかしら?」
洪庵「な、なんですってええ!!誰がそんなものを……!!」
固法「ちょっと失礼」ぐいっ
洪庵が持つカバンを引っ張る固法
洪庵「な、ちょ……や、やめ……!!!」
ばらばら……
その拍子に地面へとこぼれおちる洪庵のカバンの中身
洪庵「………な!」
固法「………」
地面にころがった洪庵の持ち物の中から、カプセル状の錠剤をひろう固法。
固法「…………、これ……確か『サイコダウナー』っていう薬よね?
…服用の仕方によっては、能力値が大幅にダウンしてしまう、でしたっけ??…
…そして今回、御坂さんがレベル1になってしまった原因になった薬だけれど、
これをどうしてあなたが持っているのかしら?」
洪庵「……な……な……!!!」
498
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 22:51:50 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「……ち、違う!そ、それは自分用よ!自分で服用するために持っていたのよ!
知らないの!?元々サイコダウナー、っていうのは暴走した能力を鎮静するための薬…!!
私は他人に飲ますためではなく、自分の暴走した能力を抑えるために持っていたのよ!!」
固法「……確かに、事前に調べておいたバンクのデータによると、あなたはかつてこの『サイコダウナー』を暴走した能力の鎮静化のために服用していたようだけれど…
…それはもう数年前の話よね。今じゃすっかり能力の暴走化もおさまってて、この薬を服用する理由は……」
洪庵「………!!…ふ、ふ、ふざけるなああああ!!さっきから、何が言いたいのよてめえはよぉぉぉ!!
スキルアウトの件だけじゃなく、御坂美琴をレベル1にした犯人まで、私に仕立て上げようってわけ!?ふざけんじゃないわよ!!!」
固法「……おそらく貴方は、御坂さんが体育の授業に出ている間に、密かにこの『サイコダウナー』を御坂さんのドリンクに投与した……それで…」
洪庵「違う、っていってんでしょうがあああ!!ふざけんなよこの糞女があああ!!さっきから、付け焼刃の知識でこの私を犯人扱いしやがって!!
知らないようだから、教えてやるわ!!あのねえ、『サイコダウナー』っている薬はねえ、製造時期によって薬の形状が違ってんのよ!!
研究者の間では、初期型を通称α、中期型をβ、後期型をγって言って区別している!」
固法「へえ……けどそれが一体なんの関係があるの?」
499
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 23:07:47 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「はは!!やっぱり素養のない人間は頭の回転が遅くてダメねえ!!
いい!?アンタが今、手に持ってるサイコダウナーのタイプはβ型!!β型なんだよ!!
御坂美琴が誤って服用したっていうのはγ型、って話じゃない!!
わかる!?タイプが違うのよ!!私が今、持っているのと御坂美琴が服用したっていう『サイコダウナー』とでは、タイプがよおお!!」
固法「…………、なるほどね。要するに、あなたが持っていたこのサイコダウナーと
事件に使われたサイコダウナーでは『形状』が違う、ということね」
洪庵「ははは!!そーよ!!
アンタ、どーやら『透視能力』かなんかの能力者で私のカバンをのぞき見て、こんな真似にでたんでしょうけどあてが外れて残念だったわね!!
勝手に人のカバンの中身をのぞき見た上、無理やりカバンを奪おうとしやがって……!!
そのうえ、あたかも人が犯人であるかのような取り調べ…!!
アンタ…、無実の人間にこんなことしといて、ただで済むと思ってんの!?ねええ!?」
固法「そうね……年頃の女の子のカバンの中身を無理やり見ようとするなんて、確かにやりすぎたかもしれないわ…
…それについては謝るわ…」
500
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 23:10:28 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「あはは!!今さら後悔したっておせーーんだよ!!
このことをジャッジメントの上層部に報告して、アンタなんか除名処分にしてやるわ!!」
洪庵「(くくく……持っていたサイコダウナーがβ型で良かった…
まあ…かつて私が持っていた『γ型』は、御坂美琴のドリンクにすべて入れてしまってもう手元にはないわけだけど……くすくす)」
固法「………まあ、それはそうと洪庵さん。もうひとつ貴方に聞いておきたいことがあるんだけど」
洪庵「はん!なんだってのよ!今さら何言ったって、アンタを許したりは…」
固法「どうして、あなたが、御坂さんの飲んだ『サイコダウナー』のタイプまで知っているのかしら?」
洪庵「…………!!!!……な、…」
固法「御坂さんの飲んだ薬の形状のタイプなんて…ドリンクを分析した一部のジャッジメントならともかく……一般の人は知らないはずなんだけど…」
洪庵「な………な………」
固法「悪いけど、洪庵さん……今回のスキルアウトの件と…御坂さんのレベル1になった事件について…
『ジャッジメント』の支部でもう少し詳しく話を聞かせてもらってもいいかしら…?」
……………
501
:
美琴大好き
:2011/12/18(日) 23:11:02 ID:ZyqhPnZ.
今日はここまでで。年内には完結させたいところですが。
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