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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw

1美琴大好き:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと

185美琴大好き:2011/08/29(月) 23:02:56 ID:tvJf.R9Y
初春「それでも結局、そのライバルの子は、数日後の『身体測定』では良い結果をだせず、成績は洪庵さんにボロ負けしたそうです。
…そのことがよっぽどショックだったのか、その子はそれ以降、みるみる能力値が低下し始めて…

…とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学したんだそうです」


佐天「そんなことがあったなんて……けど初春。その時は、その子の能力値が落ちちゃった原因を誰も調べようとはしなかったの??」


初春「その当時は、周りの人たちは、たまたまその子が調子をくずして自滅しただけって思っただけで、
とくにその子のレベルが下がった原因を追及する人はいなかったんです。

……けど、この事件、今にして思うと……」


黒子「今回のお姉さまと同じように……例の薬によって引き起こされた事件かもしれませんわね…
…しかも、その時も高レベルの『電撃使い』が標的にされた……」


佐天「うーーん、なんだか、そういう話聞いちゃうと、その洪庵博巳さんって人が、
自分が『電撃使い』のトップになるためにライバルを、薬で落としめようとしているように感じますね…」


黒子「(洪庵博巳……この間、郊外で見かけたとき、あれがお姉さまを遠目で監視してたのだとしたら…
……どうやら、限りなくグレーな人物かもしれませんわね)」

186美琴大好き:2011/08/29(月) 23:11:47 ID:tvJf.R9Y
黒子「……それにしても初春。よく一日でそれだけの情報を一人で調べましたわね」


初春「私だけじゃありませんよ、白井さん。固法先輩にも手伝ってもらったんですよ?」


黒子「固法先輩が……?」


初春「そうですよ。今は他の現場に行っていないですけど……いつも御坂さんには世話になってるし、って言って…
あ、それに他のジャッジメントの支部の人達も捜査に協力したいってさっき要請があったんですよ」


黒子「そ、そうなんですの…?」


初春「なんだかんだで皆、御坂さんにはお世話になってますしね。
あ、あと春上さんも何ができることがあれば手伝いたいって…」


黒子「…………」

187美琴大好き:2011/08/29(月) 23:29:12 ID:tvJf.R9Y
佐天「…けどさすがは御坂さん、レベル1になろうがなんだろうが、これだけの人が協力してくれるなんて、すごい人望だなあ。
うーーん、やっぱ木山先生の言うことは正しかったのかもしれないなあ…」


黒子「木山先生??木山先生がどうしたんですの?」


佐天「以前初春と、木山先生のところに御坂さんのことを相談しに行ったことがあったんです。
その時、木山先生が言ってたんです。御坂さんのことは、何も心配はいらない、見守るだけで十分だって……

御坂さんは『超電磁砲』としての力がなくなっても、
御坂さん自身がもつ本来の『強み』は全然失われていない、だから大丈夫だって……そう言ってたんです」


黒子「お姉さま本来の…『強さ』…」


佐天「木山先生の言うこと、その時は良く分かんなかったんですけど、今はなんとなくわかるなあって……。
御坂さんがこうやって皆から慕われるのは、『超電磁砲』っていう、レベル5の力に皆が魅かれているわけじゃなくて……
御坂さん自身が本来持っている、その『強さ』に魅かれているからじゃないかって……

だってそうじゃなきゃ、能力を失って、レベル1になった御坂さんにこれだけ沢山の人が協力してくれるわけないですもんね」


黒子「佐天さん……」

188美琴大好き:2011/08/29(月) 23:50:06 ID:tvJf.R9Y
初春「けどまあ、もちろん御坂さんを落としめようとしている人もいるわけですから、油断はできないですけどね」


黒子「ええ……木山先生がなんと言おうと、流石にレベル1になったお姉さまのことを黙って見守る、ということはできませんわ。
それに犯人探しも重要ですけど、何かお姉さまを元の能力値に戻す良い方法が見つけなければ…」


初春「ええ……『サイコダウナー』には、解毒剤だとかそういうたぐいのものは一切ないらしいし…」


黒子「『サイコダウナー』??……初春、一体なんのことですの、それは??」


初春「え?あ、ああ、ごめんなさい、言い忘れてましたけど…御坂さんが飲んだ薬の名前ですよ。
今さら、薬の名称が分かったところで何の役に立たないだろうと思って、特に報告してなかったんですけど…」


黒子「サイコダウナー…」



初春「……ちなみに『サイコダウナー』には製造時期によって薬の形状が微妙に違って、
初期型のものは通称α、中期型をβ、後期型をγと呼ばれているそうです。

そのうち御坂さんが服用したのは後期型のγらしくて……」


黒子「……はあ……初春…確かに、今さら知ってもどーーでもいいような情報ですわね…」


初春「んな……!だ、だから言ったじゃないですかあ!」

……………

189美琴大好き:2011/08/30(火) 00:04:19 ID:tvJf.R9Y


…………


黒子「(…………お姉さま本来の『強み』、か……)」


黒子「(確かに木山先生の言うとおりですわ…
…お姉さまの本当の強さが『超電磁砲』にないことくらい…ワタクシだって知っていますの…
お姉さまがレベル1になったくらいで……皆がそっぽを向くような、そんな人望のない人間でないことも知っている…

ですけど、ワタクシは……お姉さまがその『強さ』があるうえ、手に入れることができた『超電磁砲』という力を…
お姉さまが、長い年月を経て……それはもう…血のにじむような努力の末勝ち取ったその力を……取り戻してあげたい…!

同じ能力者として、レベル5への道のりがどれほど、辛く、遠い道のりだったのか……ワタクシにはよく分かる……
そんなお姉さまの努力の結晶を……どこぞの『クズ野郎』のせいで失うなんてこと、絶対にあってはいけないことなんですの……!

きっとお姉さまは今日も、訓練に励んでいらっしゃるはず……レベル5という、あの遠い遠い、遠い道のりをまた一から歩みはじめている……!
ですけど、ですけど黒子はもう……そんなけなげなお姉さまのことを…これ以上見てられないんですの!

いくらお姉さまでも、このままでは、常盤台中学の退学はまぬがれない……

ですけど……ですけど……お姉さま……


一体、どうすれば………)」


……………



そのころ…


とある公園


ビリビリ……


美琴「ええっと、確か、こういう感覚で……えっと……」


ビリビリ……


……………

190美琴大好き:2011/08/30(火) 00:04:50 ID:tvJf.R9Y
今日はここまで。明日は無理かな。

191美琴大好き:2011/08/30(火) 00:21:54 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
美しいんだよ!

次の更新が楽しみかも

192美琴大好き:2011/08/30(火) 00:52:02 ID:4dEgPxkU
乙です。

この作者は話の盛り上げ方を知っているな

193美琴大好き:2011/08/30(火) 02:00:17 ID:LVpzcuRo
乙です

そろそろ上条さん来るかな
公園にいるみたいだし

194美琴大好き:2011/08/30(火) 20:59:09 ID:9Yg5jdgs
乙です

195美琴大好き:2011/09/01(木) 23:19:40 ID:7U/dwOuM

…………その日の夕方

常盤台中学 女子寮前


寮監「……ほう。
要するに貴様は御坂の知り合いで、能力を失ったという御坂をお見舞いするためにここまで来たと…
そういうことだな?」


上条「え、ええ、そうなんですけど……ここ数日、ずっと探しているんですけど、なかなか会えなくて…」


寮監「……なるほど。事情はよく分かった……だがしかし、それはかなわぬ相談だな」


上条「え、なんでですか??……あ、もしかして、御坂の奴まだ寮に帰って来てないとか??」


寮監「……そういう話ではなく……貴様もすでに知っているようだが、今御坂は大変な状況にある。
かつての力を失い、今はレベル1相当の能力しかないと聞く」


上条「ええ、そう聞いたから俺は…」


寮監「そんな御坂のことを、今なら自分でも勝てると思い、知り合いを装って闇打ちしようというふざけた輩がいないとも限らない」


上条「あ!そうですよね!!アイツ、普段から人に会うたびにビリビリビリビリと……!
能力を失った今なら積年を恨みを晴らすことも……って……え……あ、あれ??」

196美琴大好き:2011/09/01(木) 23:37:29 ID:7U/dwOuM
寮監「なるほどな……思ったより早く、本性を現したな」ゴゴゴゴゴ……


上条「え、ちょ、ちょっと……ち、違……い、いい今のは単なる言葉のあやで…
お、俺はホントに御坂のことが心配で……!」


寮監「そもそも貴様がこの女子寮の前で、乙女のようにモジモジとうろちょろしていた時点で…
私は貴様を怪しいと踏んでいたんだ…」


上条「え、ちちち違いますって!そ、それは、やっぱ女子寮の中って入り口でも入りずらいなあ、って
思ってただけで……あ、ま、まあ前に一度、寮内に入ったことあるとはいえ……やっぱり…」


寮監「ほう……貴様……!!!すでに侵入経験があったか……面白い…
この私の目をかいくぐって、寮内に入るとは……なかなかやるじゃないか」ビキ…ビキ…


上条「え、えええーー!!」

197美琴大好き:2011/09/01(木) 23:38:09 ID:7U/dwOuM
上条「って、ちちち違…!!そ、そうじゃなくて、あ、あれは白井が……!!」


寮監「なるほど、御坂のルームメイトの名前もすでに調べ済みか……大した情報網だな……」ゴキ…ゴキ…


上条「…え、っていうか、なんですか、その構え!?物腰からしてめちゃくちゃできそうなんですけどぉ!!?
アンタほんとにただの寮監なの!??」


寮監「だが貴様、この私に正体がばれたのは運の付きだったな……もし5秒以内に立ち去らない場合は…」


上条「し、失礼しましたあーー!!」


…………

198美琴大好き:2011/09/01(木) 23:52:07 ID:7U/dwOuM

とある公園



公園のベンチに座る上条。


上条「……はあ……はあ…」


上条「あ、あの寮監……追って来てたりしないよな……まったく……まさか御坂んとこの寮監があんなどぎつい人だったとは……」


上条「それにしても……どうしたもんかなあ……これだけ探しても見つけられないとは……」


上条「(……………)」


上条「(御坂のやつ………ほんと、普段どうでもいい時にはよく会うくせに……肝心の会いたい時に限って全然……)」

ガンッ!!


上条「…って痛あ!!」

199美琴大好き:2011/09/01(木) 23:53:35 ID:7U/dwOuM
上条「な、なんだこれ!?『ヤシの実サイダー』の缶じゃねーか!?しかも中身が入ってるし!
…誰だよ一体、こんなもん俺に投げつけたやつは!??………って……

………え…………?」


………

美琴「………投げつけたんじゃないわよ。せっかくの美琴センセイのプレゼントを、アンタがしっかりキャッチしなかっただけでしょ?


………まったく、なーにヘトヘトのシケたツラしてんのよアンタは」

200美琴大好き:2011/09/01(木) 23:54:29 ID:7U/dwOuM
短いですがここまで。200get

201美琴大好き:2011/09/02(金) 00:01:18 ID:7Nvra/RQ
にゃっふー!乙にゃんだよ
やっと上条さんがやってきたんだよ

202美琴大好き:2011/09/02(金) 00:05:20 ID:9Yg5jdgs
乙です

203美琴大好き:2011/09/02(金) 00:29:01 ID:1NHjc3bk
やっとか上条さんw

続きが気になりすぎて困る

204美琴大好き:2011/09/03(土) 01:23:19 ID:I/VO1QXU
上条「な……ちょ………」


美琴「って、なーにハトが豆鉄砲食らったような顔してんのよアンタは…
そんな顔しなくても別に、たかがジュースごときで見返りなんか期待してないってば…たまたま、さっき自販機蹴り飛ばしたら、2本出てきただけのことだし」


上条「え、……あ、あのぅ、み…」


美琴「って、うわ!?何よアンタ、汗で身体中ビショビショじゃないのよ!?顔もなんか疲れたような顔してるし…
…はっはーん、さてはアンタ……まーたつまんない厄介事に巻き込まれたんでしょ?ホントアンタって奴はいつもいつも……」


上条「いやいやいやいやいやあああーーーー!!!そりゃこっちのセリフだからぁぁ!!
そんなセリフ流石の俺も、今現在超ド級の厄介事に巻き込まれてる最中の御坂さんにだけは言われたくなんですけどおお!!!」


美琴「え?え?…なになに?な、なによそれ?」

205美琴大好き:2011/09/03(土) 01:26:53 ID:I/VO1QXU
上条「いやだから、お前の能力の話だよ!!なんか噂では変な奴に変な薬飲まされて……って、あ、あれえ!?その反応、あれってもしかして嘘なのか!??俺の勘違い!??」


美琴「え、あ、ああ……なんだ…その話か……」


上条「なんだってなんだよ……はあ…なんだ、その反応からするとやっぱガセネタかよ…ったくあんなに走り回ってお前のこと探して損したぜ……」


美琴「……………、何よアンタ……もしかして、その噂を聞いて私のこと探してたわけ?」


上条「そーだよ、悪いかよ。そのおかげで常盤台の女の子に痴漢扱いされたり、寮監にしばかれそうになったり……大変だったんだからな…」


美琴「…………ふーーん……、…そーなんだ」


美琴「(……………)」

206美琴大好き:2011/09/03(土) 01:29:00 ID:I/VO1QXU
上条「…けどまあ、噂がガセだって分かって安心したよ。そりゃそうだよな。お前がレベル5じゃなくなるなんて、そんなことあるはずが」


美琴「………嘘じゃないわよ?」


上条「……へ?」


美琴「だから、噂は本当だ、って言ってんのよ」


上条「……え、ってことはまさかお前、本当にレベル5じゃなくなったのか!??本当に噂通りレベル落ちちゃったのかよ!?」


美琴「落ちたってもんじゃないわよ。大暴落よ。だ・い・ぼ・う・ら・く。
ホント、このままじゃ常盤台中学も退学になりそうだし、困ったもんよねえ」


上条「え、ちょ、常盤台退学って、えええ!!?」

207美琴大好き:2011/09/03(土) 01:31:46 ID:I/VO1QXU
上条「な、た、退学って!?マジかよ、そんな話は知らなかったぞ!?それで、能力値を元に戻す方法は何かねーのかよ!??」


美琴「……………、」


美琴「………さあ……?
とりあえず毎日、能力を取り戻すための特訓はしてるけど……どうなることかしらねえ…」


上条「おいおい……なんだよそれ……いつになく弱気じゃねーか御坂……普段のお前はもっとこう……」


美琴「…っていうか、もしかしたらもう……一生このままかもね」


上条「え………」

208美琴大好き:2011/09/03(土) 01:39:02 ID:I/VO1QXU
美琴「だってそうでしょ?私は元々レベル1の人間で……能力レベルで言ったら、レベル0のアンタとほとんど変わらない人間だったのよ…
そんな人間が元々レベル5だった、ていうのはいろいろな偶然が重なっただけだったのであって…

…いまさら同じ努力をしたところで、おなじ結果が得られるとは到底思えない」


上条「おいおい御坂……ちょっとまってくれよ……俺はお前が……」


美琴「けど、能力を失って……力をなくして……私ってばこの先どうやって生きていけばいいのかしらね……
能力を失ってから、黒子や周りの人間には、気を使わせないように強がっていたけど……もう限界だわ……

…ホント……どうしたら……」


顔をうつむき、手で覆う美琴……


上条「お、おい……御坂……お、お前……」

…………

209美琴大好き:2011/09/03(土) 01:44:50 ID:I/VO1QXU
…………

上条「だ、大丈夫だ御坂!!能力が失おうが何しようがお前はお前じゃねーか!!
別にレベル5じゃなくたって、お前の本当にいいところはそんなとこじゃないし!!」


美琴「…………」


上条「あ!ていうか、そもそも、レベルが元に戻らねーって、決まったわけじゃねーしよ!!
俺、能力のことはよく分かんねーけど、お前だったら絶対大丈夫だって!!俺が保障するし……」


美琴「………………」


上条「そ、それに…それに……!!もし万が一、お前の能力が一生元に戻らなかったとして…
…お前に危険がふりかかることがあっても心配するな!!

俺がなんとかしてやる!!俺がお前を守ってやるから!!
いや……お前とお前の周りの世界の人間は、俺が絶対に守ってやるから……!」


美琴「……………、」

210美琴大好き:2011/09/03(土) 01:45:30 ID:I/VO1QXU
上条「だから……だから……御坂……もう泣くのは……」


美琴「……ぷ」


上条「……ぷ?」


美琴「……あははははは!!!なーにマジになっちゃてんのよアンタは!!冗談よ、じょーだん!!」


上条「へ……?」

211美琴大好き:2011/09/03(土) 01:52:16 ID:I/VO1QXU
美琴「確かに能力を失ったのは確かだけど、別にそんな落ち込んでないしアンタに心配されるよーなことは何にもないわよ!!
この美琴センセイがこんなことくらいでナーバスになって、アンタなんかの前で泣いちゃうと思ってたの!?うぬぼれてんじゃないわよ!!」


上条「え、あ、あのお……み、御坂さん…?」


美琴「っていうか、何!?何よさっきのセリフ!?お前とお前の世界は〜、ってやつ!??
そんなさえない顔して何格好つけてんのよアンタは!!気持ち悪すぎんだけど、あははは…!!」


上条「んな……///////み、御坂…てんんめええええええーーーー!!!」ブチブチブチィ!!

212美琴大好き:2011/09/03(土) 02:09:00 ID:I/VO1QXU
上条「てめえ、御坂!!せっかく上条さんが、落ち込んでるお前を慰めようとして言った渾身のセリフをバカにしやがって!!
もうお前なんか困ってても絶対助けてやんねーからな!!ばーーかばーーか!!!」


美琴「あーーはいはい、何よ騙されたアンタが悪いんでしょ!?
…っていうか、アンタこそ、さっきみたいなキザなセリフ、軽々しく言ってんじゃないわよ」


上条「はあ、なんだよ!俺は別に軽々しく言ったわけじゃあ…!!」


美琴「あのねえ!それじゃ、もし私の能力が一生戻らないとしたら、一体どーするつもりだったのよ!?
一生、私とその周りの世界の人間を守っていくつもりだったのかしら!?バカも休み休み言いなさいよね!!!」


上条「そ、そんな言い方ないだろ!?だから御坂、俺はお前が元気になるならそれでも………って、あ、アレ、御坂さん…?
なんかお前よくみたら、さっきから顔がすげー真っ赤に…」


美琴「は、はあああ!!??な、な、なってないわよバッカじゃないの!!?
……あ、っていうか、ほらもう、寮の門限が近づいてるじゃない!?どーすんのよアンタのせいだからね!!」


上条「え、ちょ!!なんだよ、俺のせいじゃねーだろーが!!だいたい御坂、てめえが……!!」


ぎゃーーぎゃーーー…


…………

213美琴大好き:2011/09/03(土) 02:18:52 ID:I/VO1QXU
……

上条「……はあ……はあ……ちょ……もうやめようぜ……言いあいも流石に疲れた……」


美琴「ええ……そうね……流石にバカバカしくなってきたわ…」


上条「………まったく……それにしても、まあ、
能力を失った、っていうのはホント見たいだけど…とりあえずは、元気そうで安心したよ」


美琴「あ、あの……そのことなんだけど」


上条「ん?なんだよ??」


美琴「心配してくれて、ありがとう……正直、うれしかった」


上条「え、お、おう……?」


上条「(あれ……なんか超めずらしく素直…)」

214美琴大好き:2011/09/03(土) 02:33:52 ID:I/VO1QXU
美琴「…けど今回のことは、全然心配いらないから」


上条「え?」


美琴「……確かにアンタには、以前私ではどうしようもない事件を解決してもらって…助けてもらった経験はあるわ。
けどね……今回の事件、私はアンタに助けてもらわなくても大丈夫だから」


上条「…………いや、けど御坂、一体どうやって…」


美琴「あのねえアンタ……私を誰だと思ってんのよ?……そりゃあ確かにアンタには今まで全敗だけどさ…
私にはいままで培ってきた実力があるんだから……この程度の事件、アンタの力を借りるまでもないわよ」


上条「御坂……けど…」


美琴「ああもう、しつこいわねえアンタ……さ、もう帰るわよ、アンタも門限近いんじゃないの!?
それじゃあ、私こっちだから……」


上条「あ、ああ…それじゃあ……」


…………

215美琴大好き:2011/09/03(土) 02:36:00 ID:I/VO1QXU
今日はここまでで また明日(以降)に

216美琴大好き:2011/09/03(土) 06:16:31 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
どうなっていくのかな
とても続きが気になるんだよ

217美琴大好き:2011/09/03(土) 07:43:47 ID:9Yg5jdgs
乙です。
続きを楽しみにしています。

218美琴大好き:2011/09/03(土) 10:24:54 ID:0opoq9Cg
乙!
顔真っ赤にして本当は嬉しくて嬉しくて仕方ない感じが最高に可愛いすなあ
次回も超期待です

219美琴大好き:2011/09/03(土) 15:32:28 ID:ERQBLeW.
美琴は本当に可愛いなあ

220美琴大好き:2011/09/06(火) 08:36:03 ID:89TiY5D2
美琴 自分なりの思惑がありそうだな
続き期待

221美琴大好き:2011/09/10(土) 21:27:34 ID:E7vwHYvA
まだかな?

222SS作者:2011/09/11(日) 23:57:16 ID:QQiqocdQ
いつも読んでくれている方ありがとうございます。
コメントも少しづつですが増えてきているような気がして、嬉しい限りです。

今週は、いろいろと忙しくて結局更新できませんでした…ごめんなさい。
来週はなんとか更新できるよう頑張りますんで、よろしくおねがいします。

223美琴大好き:2011/09/12(月) 10:02:25 ID:7Nvra/RQ
待ってるんだよ!

224美琴大好き:2011/09/12(月) 10:04:02 ID:ILAH8rWA
待ってる

225美琴大好き:2011/09/12(月) 19:43:45 ID:hn4HFfvY
待ってます

226美琴大好き:2011/09/17(土) 00:55:35 ID:wNHAZCGY
………

上条の寮

禁書「ふーーん、それで要するにとうまは、短髪のことが心配で心配で探しまわってて、
結局今日も夕ご飯の支度が遅れたってことなんだね、ふーん、ほほう」


上条「な、なんだよ、インデックスその目は……そんな怒んなよ……別に俺は…」


禁書「別に怒ってなんかないんだよ!!」


上条「全く…何そんなカリカリしてんだよ…夕ご飯の支度が遅れてくらいで…」


禁書「ふーんだ!!」

227美琴大好き:2011/09/17(土) 01:00:17 ID:wNHAZCGY
禁書「……でもなんか、ちょっと珍しいかもなんだよ」


上条「珍しい??……珍しい、って一体どういうことだよ、インデックス?」


禁書「だってお節介焼きのとうまが、相手に大丈夫、って言われたからってそのまま帰ってくるなんて…はっきり言って初めてのことかも。
いつもなら、相手の言うことなんて聞かないで、勝手にお節介焼いて勝手に病院送りになってるのがとうまのスタンダードなのに」


上条「な、なんだよ、スタンダードって!!俺は別に自分が病院送りになるのがスタンダードとか思ってないんだけど!!」


禁書「だって、はたから見たらそうとしか思えないだよ。それが今回は短髪に何のおせっかいも焼かなかっただなんて。
とうまにしてはちょっとおとなしいかも」


上条「え、ええ……俺ってはたから見たら、そんなふうに見られてるのかよ…」


上条「…………」

228美琴大好き:2011/09/17(土) 01:09:46 ID:wNHAZCGY
上条「(けど確かに、なんていうか……探して探して、ようやく会えた御坂があまりに…

……普段通りすぎて拍子ぬけた、ってうか……)」


上条「(…………)」


上条「(……俺は最初、吹寄からアイツの話を聞いたとき、さぞアイツが落胆していると思ってたんだ……
学園都市でも有数の、『超電磁砲』という能力を失ったわけだから……


だから、アイツの能力を取り戻すために、できる限り力になってやりたいと思った……)」

229美琴大好き:2011/09/17(土) 01:16:35 ID:wNHAZCGY
上条「(けど、今日実際に会ったレベル1の御坂は、普段の御坂と何ら変わりはなくて……
いつもと同じ、態度がでかくて勝気で自信満々な御坂美琴…)」


上条「(……その御坂に『大丈夫』っていわれたら……なんか本当に俺なんかの助けなんていらないような気がして……

あの『一方通行』の一件とは違って……強がりとかなんかじゃなくて……なんか本当にアイツの『レベル5』としての力強さを感じることができたから……)」


上条「(けど御坂……俺はレベル0だからよく分かんないけど……一度なくした能力を取り戻すのって、簡単なことじゃないんだろ?
一体どうするつもりなんだよ……何か俺達には分からない秘策でもあるのか……?

それとも……もう、能力なんて元に戻らなくてもいいって……そう思っているのか……??

……どうなんだよ御坂…………)」

230美琴大好き:2011/09/17(土) 01:21:44 ID:wNHAZCGY


…………そのころ




常盤台中学寮

バスルームから出てくる美琴

美琴「ふっふっふーん、ふっふふーん、ふっふっふーん♪……


美琴「あー、良いお湯だったわ!ほら、黒子アンタも早くお風呂はいっちゃいなさいよ、
冷めちゃうわよ、ほらほら」


黒子「え、ええ、それは分かりましたけど……ど、どうしたんですのお姉さま?」


美琴「え??……どうしたって、何が??」


黒子「い、いやですから……どうしてそんなに上機嫌なんですの??」


美琴「え、ええ?な、なに言ってんのよ黒子!!別にそんなことないわよ!!!」


黒子「そ、そうですの…?ま、まあ別にワタクシはお姉さまが元気なのは喜ばしいことですけど……
何か良いことでもあったんですの??」


美琴「だ、だから何言ってんのよ、別に元気でもなんでもないわよ!!
良いことなんて別になかったわよ!!」


黒子「そ、そうですの…」

231美琴大好き:2011/09/17(土) 01:25:34 ID:wNHAZCGY
黒子「……ま、まあそれはそうと、……その、お姉さま」


美琴「……?何よ」


黒子「ええっとその……、いや、なんでもないですの。
く、黒子もお姉さまの言うとおり、冷めないうちにお風呂にはいってきますの」


美琴「え、ええ……??」

232美琴大好き:2011/09/17(土) 01:42:37 ID:wNHAZCGY
湯船につかる黒子


黒子「…………」


黒子「(…お姉さまに言うべきかしら…
…お姉さまに例のナントカいう薬を盛った犯人の捜査状況を……

要注意人物を教えてやればお姉さまも警戒するだろうし……結果的にお姉さまを危険な目にあわす可能性を少なくできるかもしれない……)」


黒子「(………いや、犯人かもしれない人物が同じ常盤台中学の生徒だと知ったら、ショックを受けるかも…
…いや、カンの良いお姉さまのことですから……それくらいのことはもう気づいているかもしれないですわね…)」


黒子「(ですけど……その人物が、かつて自分を助けてくれ、目標としていた洪庵博巳だと知ったら……)」


黒子「(………)」

233美琴大好き:2011/09/17(土) 01:59:52 ID:WEDjcbhc
黒子「はあ……」


黒子「(お姉さまの能力を元に戻す方法も見つからず……、今のお姉さまを守る手立ても上手くできず……)」


黒子「ほんと、…このままじゃお姉さまの『露払い』失格ですわ……」


……………

234美琴大好き:2011/09/17(土) 02:19:50 ID:WEDjcbhc






……………



今から数年前のお話……

とある研究所

科学者A『…はい、これが今週の分だ。いつも言ってるが一日に服用する回数・量は必ず守るように。
暴走した能力を抑えるだけでなく、自身の本来の能力値を下げてしまう可能性があるからね』


洪庵『はい、わかりました………すいません、あの一件以来、能力開発を中断してもらって』


科学者B『なあに、最近は少し、我々も君にオーバーワークさせすぎたからね。
過剰な能力開発で少し、疲れているんだろう。その「サイコダウナー」を処方すればじきに元の状態に戻るさ』


洪庵『ええ……そうだといいのですけれど……』

235美琴大好き:2011/09/17(土) 02:21:24 ID:WEDjcbhc
研究所を後にする洪庵


洪庵『(くそ……くそ…!!)』


洪庵『(この私が……まさか実験中に能力を暴走させてしまうとは……おかげでそれ以来、どうにも自分の能力が上手くコントロールできなくなって…
…あげく、こんなわけのわからない薬を処方するハメになって……!!)』


洪庵『(ほんと、ふんだり蹴ったりだわ!!……、
けどこの「サイコダウナー」とかいう薬を服用するようになって、少しづつ能力のコントロールが上手く……)

……ん??』


洪庵『このさっきもらった「サイコダウナー」……普段、もらっていたタイプと若干形状が違う……??』


洪庵『……………、思い出したわ…、確かこれは研究者の間で「γ型」、と呼ばれているタイプのもの…
…私が普段飲んでいる「β型」とは違う…、きっとあの研究者が間違ったのね。
 

β型と取り替えてもらいたいけど……どうしよう、まだ研究所にいるかしら?もう帰ってしまったかも……』

236美琴大好き:2011/09/17(土) 03:02:52 ID:M8gBhrO6
研究所に戻る洪庵……


洪庵『良かったわ、まだ研究室の明かりがついている。よし、さっそくβ型にとり替えてもらって………ん??』

研究室から聞こえてくる会話

……………


科学者A『……まあ、もったいないといえばもったいないが……もう限界だろうな』


科学者B『ああ、あんな薬に頼らないとダメになった時点で程度が知れてる』

………


洪庵『(何を話しているのかしら……??)』

そのまま立ち聞きする洪庵
…………

237美琴大好き:2011/09/17(土) 03:05:04 ID:M8gBhrO6

…………

科学者A『洪庵博巳はもうダメだな』


科学者B『まったく……かつてはダントツで優秀な「電撃使い」だったのにもかかわらず…
期待はずれもいいとこだぜ』


科学者A『かつては優秀な「電撃使い」か……まあ確かに洪庵は、一時期「原子崩し」や「心理掌握」とも肩を並べたともいわれていたほどの能力者だからな』


科学者B『おいおい……そりゃホントの大昔の話だろ…今や、その2人は学園都市を代表するレベル5…
……かたや洪庵は、初めて能力開発を受けたときからレベルは横ばいのまま…いまでもレベル4のままだ』


科学者A『まあな……おかげで、かつて洪庵よりレベルの低かった「電撃使い」が成長してきて、
今や洪庵と同程度の「電撃使い」なんてそれほど珍しくないしな。その時点で洪庵の利用価値はもう薄れてきてはいるな』

238美琴大好き:2011/09/17(土) 03:15:43 ID:M8gBhrO6
科学者B『……けど知っているか?いま上層部の間でひそかに注目を集めている「電撃使い」はとあるレベル3の小学生だそうだ』


科学者A『はあ?なんだそりゃ??レベル3の小学生??なんでそんな子が注目を集めているんだ?」


科学者B「その子は、能力開発の初めはレベル1だったそうだ。……だが、大層な努力家だそうで、成長スピードも異例のスピードらしい。
いずれは、その子がレベル5まで到達する、という噂が流れているくらいだ」


科学者A「はは!そりゃ流石にガセネタだろうな!かつてレベル1だった能力者がレベル5になったなんて事例、聞いたことがない!!
どう考えたって、そのうち成長が止まるに決まっているだろ!」


研究者B「そりゃあまあ、普通に考えればそうだが……」


研究者A「100歩譲ってレベル5に到達することが演算に基づいた事実だとしてもだ。そりゃいったい何時の話になるんだ??
レベル1がレベル3になる道のりとレベル3がレベル5になる道のりはまるで違うんだぞ?
素養のないレベル3無勢が、努力や根性だけでそこまでの道のりを走り切るのは1千年か1万年後か……

「きっと、「惑星探査機ボイジャー」に乗せた異星人向けの手紙の返信を待つ方が、よっぽど気の短い話だぜ』

239美琴大好き:2011/09/17(土) 03:37:20 ID:ckQaDWP.
科学者B「……だが他の噂じゃ、その子のDNAマップを手に入れた、という話も聞いたことがあるし…
…注目を集めているのは確かみたいだぜ」


科学者A「へえ、ホントかよ………名前は?その子の名前はなんていうんだ??」


科学者B「確か……「御坂美琴」、って言ったか……少なくとも俺は、今の洪庵博巳よりは期待できると思っているが…」


科学者A『そりゃまあ、もはや洪庵に利用価値はないんだから当然の話だな。奴のデータもすべて把握ずみだし……
いずれ、この研究所も解散だろうな。

……とはいえ、洪庵博巳はよくやってくれたさ』


科学者B『良くやってくれた?そりゃ、一体どういうことだ??』


科学者A『なんせ、能力開発を受け始めたときの能力値が高いからと言って、『素養』のある優秀な能力者ではない、
ということを身をもって教えてくれたのだからな……

奴の時代はもう終わったが、今後、奴以外の誰かが能力開発を行う上で貴重なデータを残すことができたんだ。

洪庵博巳にしてみれば、後輩の『電撃使い』のお役に立つことができるんだ。

むしろ喜ぶべき幸運な話じゃないか』

…………

240美琴大好き:2011/09/17(土) 03:56:55 ID:ckQaDWP.
洪庵「」がばあ!!!

ベットから飛び起きる洪庵

……

洪庵博巳の寮

洪庵「はあ……はあ……」


洪庵「(くそ………また……あの夢か………)」


洪庵「……………」


ぷるるるる……(携帯の音)


電話の主『おい!!いつまで待たせるんだ!!約束の時間はとっくに過ぎてんだぞ!!
早く来いってんだよ!!それとも今さらおじけづいた、ってのかよ!!』


洪庵「やれやれ、全くうるさい連中ねえ……、アンタ達みたいな野蛮人にそうして私が指図されなきゃいけないわけ?」


電話の主「な、なんだとお!!


洪庵「っていうか、だれがおじけづくですって??

言われなくても行ってやるから、黙って待ってなさいよ…」

241美琴大好き:2011/09/17(土) 03:57:20 ID:ckQaDWP.
今日はここまで。また明日以降に

242美琴大好き:2011/09/17(土) 08:22:35 ID:hn4HFfvY
お疲れさまでした。
洪庵の方でも動きがあるようで続きが楽しみです。

243美琴大好き:2011/09/17(土) 17:09:38 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
ひさしぶりで嬉しかったんだよ

244美琴大好き:2011/09/18(日) 12:45:32 ID:iMkuBk/I
乙!! 続き楽しみにしてるぜ

245美琴大好き:2011/09/22(木) 23:59:35 ID:E7vwHYvA
まだかなー

246美琴大好き:2011/09/25(日) 09:49:04 ID:qdOtkomg
超待ってます!

247美琴大好き:2011/09/26(月) 08:18:23 ID:XNcNAn7c
まだかなあ

248美琴大好き:2011/09/26(月) 22:32:57 ID:osf82JGQ
その翌日

常盤台中学 放課後…

美琴の教室

美琴のクラスメイト「御坂さん…?御坂さんなら、ホームルームが終わったらすぐに帰ってしまわれたみたいですけど…」


黒子「そ、そうですの…ありがとうございますですの」


…………

一人廊下を歩く黒子


黒子「(……んもう、お姉さまは……単独行動は避けるように以前あれほど、注意したといいますのに…
ですけど、そんなに急いで今日は、一体どこに……)」

249美琴大好き:2011/09/26(月) 22:35:48 ID:osf82JGQ


女子a「あ、あの…白井さん……」


黒子「……?

どうしたんですの、あなたたち?そんな浮かない顔をして…」


女子b「じ、実は白井さんに相談があるんですけど…」


黒子「相談…?なんですの、一体??」


女子b「実は、校内の周辺に粗暴な殿方達がうろうろしているみたいで…
…下校しようにもできない状態なんですわ」


黒子「粗暴な殿方達……?」


女子a「ええ…普段からああいう方達を学区内で見かけたことはありましたけれど……
本日のように、あれほどの数の方々が常盤台中学の界隈にいるというのは初めてですわ」


女子b「…ちょうど今も、下校中の生徒を取り囲んで、なにやらインネンをつけているみたいですし…
とても怖くて、帰るに帰れないんですわ……」


黒子「……………、」

250美琴大好き:2011/09/26(月) 22:40:45 ID:osf82JGQ
黒子「……………わかりましたわ、そんな連中、すぐにワタクシが追っ払いますの」


女子a「申し訳ございませんわ…ですけど私たち、あまり争いごとは慣れておりませんし…」


黒子「いえ、気にしなくていいんですの、こんなこと、ジャッジメントとして当然のことで……」


黒子「…!」ぞくっ


女子a「どうしたんですの??白井さん…?」


黒子「い、いや、別になんでもありませんわ…」


黒子「(なんですの……この胸騒ぎは………なんだか…

…とてつもなく嫌な予感が……!!)」

………

251美琴大好き:2011/09/26(月) 22:43:18 ID:osf82JGQ
………

常盤台中学 校門前

スキルアウト1「だからあ、さっきから何度も聞いてるだろうが!!御坂美琴は今、どこにいるのかをよおお!!」


スキルアウト2「てめえが御坂美琴と同じクラスなのは調べがついてんだよ!!なあ、どうなんだよオイ!!??」


女子1「だ、だから何度も言っているではありませんの…御坂さんならホームルームが終わったらすぐに一人で帰ってしまわれたって…」


スキルアウト3「ちい!!すでに学校を出た後かよ!?それじゃ、もう寮に帰っちまったってことか…!?」


スキルアウト4「いや…寮で張っているメンバーからはそんな情報は来てねえし…
事前の調べでは御坂美琴が放課後まっすぐに寮に帰るなんてことはないはず…!!おそらく、郊外のどこかにいるはずだぜ!」


スキルアウト1「ちくしょお!!それじゃここで張っててももう時間の無駄じゃねーか!!とっとと他の場所を探しに…!!

252美琴大好き:2011/09/26(月) 22:46:42 ID:osf82JGQ
黒子「お待ちなさいな、あなたたち!!!」


スキルアウト2「はああ!!何だあてめえは!??」


スキルアウト3「その腕章…てめえ、ジャッジメントかよ…?
…けど、俺達はただ人探しをしてるだけだぜ?ジャッジメントにとやかく言われるようなことは何にもしてねーはずだがな?」


黒子「……、あなたたち!!御坂美琴を探して、一体どうするつもりなんですの!!?」


スキルアウト4「っ、てめえには関係ねーだろうがあ!!、とっととひっこめよ、ジャッジメントのお嬢ちゃんよおお!」


スキルアウト1「いや、待てコイツ……確かジャッジメントの白井黒子じゃねーか!!御坂美琴を崇拝してるっていう…!」

253美琴大好き:2011/09/26(月) 22:48:17 ID:osf82JGQ
スキルアウト2「なに!?…ってことはコイツを倒しても賞金GETってことかよ!」


スキルアウト3「ああ……こんなクソガキ仕留めるだけでも20万だ……ほんと、ボロい仕事だぜ…!」


黒子「……賞金……?あなたたちさっきから何を言って……!??」


スキルアウト3「白井黒子とか言ったか……?てめえに恨みはねえが……御坂美琴に味方するやつは、ひとり残らず俺達のターゲットなんだ
…すまねえが……ここでつぶされてくれやあ!!!」


黒子に襲いかかるスキルアウトたち


黒子「……!!(な、なんなんですの、一体……!!一体、何が起こっているんですの!??)」

254美琴大好き:2011/09/26(月) 22:51:46 ID:osf82JGQ



……………そのころ…

とある高校の職員室

小萌「失った能力を元に戻す方法、ですか??うーーん……そもそも、一度身に付けた能力がなくなっちゃった、
っていう前例事態あまり聞いたことないですし、先生にもよく分からないのです…」


上条「そ、そっか……小萌先生でも分かんないかあ…」


小萌「けど、もしその能力を失った人が元の力を取り戻そうと思ったら、それはきっと薬や治療でどうにかなる話ではないと思うのです。
おそらく、その人が能力を得るまでに通ってきた道を再び一から歩む、というのが結局は最も近道だと、先生は思うのですよ」


上条「あーーー、やっぱそうなのかあ……大丈夫かなあアイツ……」


小萌「(…………)」

255美琴大好き:2011/09/26(月) 23:04:50 ID:osf82JGQ
小萌「……けど、上条ちゃんがそこまで心配するくらい、御坂ちゃんと親密な知り合い関係だっただなんて…先生は初耳なのです」


上条「……え?い、いや親密って、俺は別にそんな……あれ?
…っていうか先生、なんで俺が御坂のこと話してる、って分かったの?」


小萌「なんでって、最近能力を失って話題になってる人なんて御坂美琴ちゃんただ一人なんだから、分かって当たり前なのです。
けどまさか、あの御坂ちゃんがそんなことになるなんて……先生も初めてその話を聞いたときはびっくりしたのです!」


上条「……先生は御坂と会ったことあるんだっけ??」


小萌「いえ、けど御坂ちゃんに関しては常日頃からいろんな噂を聞いてるんで良く知ってるんですよー!

その噂を聞く限り、御坂ちゃんは成績優秀、容姿端麗!おまけに自分がレベル5であることを鼻にかけないとっても良い子なのです!
まさに学園都市を代表する能力者、といっても過言じゃないくらいなのです!!」


上条「う、うーーん……まあ俺のイメージとはだいぶ違うんだけど……」

256美琴大好き:2011/09/26(月) 23:11:42 ID:uLgAjxjs
小萌「……それに先生は……なんだか御坂ちゃんはどことなく上条ちゃんに似ている気がしているのです」


上条「んな…、な、なんでだよ小萌先生!?俺はアイツみてーにガサツじゃねーぞ!?」


小萌「御坂ちゃんも話に聞く限り、上条ちゃんと一緒で正義感が強くて、困ってる人を決して見捨てたりしない、そんな強くてまっすぐな『心』をもった人のような気がするのです!!」


上条「ま、まあ確かに……俺に似ているかはおいといて…アイツって、確かにそういうところはあるかな…」


小萌「……けど、上条ちゃん。御坂ちゃんは、上条ちゃんと決定的に違う部分が一つだけあるのです、それが何かわかりますか??」


上条「違う部分…?って、アイツと違う部分なんて沢山ありすぎす気がするんですけど…
俺はアイツと違って人に電撃かましたりしないし、自販機蹴ったりしないし…ええっとそれから…」

小萌「御坂ちゃんが上条ちゃんと決定的に違う部分……ずばりそれは、『頭の良さ』なのです!!」


上条「」

257美琴大好き:2011/09/26(月) 23:22:09 ID:uLgAjxjs
上条「え、ちょ、ちょ……小萌先生……あ、ああ頭の良さって、それはどういう……」


小萌「そうですねえ……具体的な数値でいえば、御坂ちゃんは少なくとも上条ちゃんの12.35倍は頭がいいわけですから。だから…」


上条「えええーーーー!!ちょ、何そのちょっとリアルな数字!??100倍とか1000倍とか言ってくれた方が傷つかないんだけどっ!!!」


小萌「……そんな御坂ちゃんが上条ちゃんに『大丈夫』って言ったんだったら、
知り合いとして、それを素直に信じて見守っておくのが一番いいのかもしれませんよ?」


上条「え、……先生、けど……」

258美琴大好き:2011/09/26(月) 23:35:13 ID:E7vwHYvA
リアルタイムでキタ―^^v

259美琴大好き:2011/09/26(月) 23:40:44 ID:uLgAjxjs
小萌「御坂ちゃんがなんで、そこまで自信をもって『大丈夫』と言いきれてたのかは正直先生にも全ー然分かりません…
……はっきり言って、先生も上条ちゃんと同じでちっとも大丈夫じゃない気がするのです」


上条「だ、だったらなんでそんなこと…」


小萌「そんなの、御坂ちゃんがこの学園都市に7人しかいないレベル5だからに他ならないのです!」


上条「え…?」

260美琴大好き:2011/09/26(月) 23:49:08 ID:uLgAjxjs
小萌「御坂ちゃんは、学園都市の長い歴史の中でも7人しかいないレベル5に到達した生徒で…
…『超電磁砲』の異名を持つ第3位……それもレベル1からレベル5になったとてつもない努力家で…名門、常盤台中学のエース…

そんな御坂ちゃんの考えてることなんて、先生にはおよびもつかないのは当然なのです!!

先生は、上条ちゃんが御坂ちゃんとどういう間柄かは知らないですけど……
上条ちゃんが普段接してる御坂美琴という人物は、本来とてつもないくらい雲の上の存在ということ…

それを忘れてもらっては困るのです!!」


上条「え、ええーー、けど先生……御坂って普段そういう感じでもないし……俺は…」


黄泉川「…なんだって!??」


上条・小萌「……え?」

261美琴大好き:2011/09/26(月) 23:50:47 ID:uLgAjxjs
(電話中の黄泉川)

黄泉川「…ああ、ああ!わかった!すぐ行くじゃん!!」がちゃん!


小萌「……どうしたんですか、黄泉川先生?」


黄泉川「今、他のアンチスキルから連絡があったんだが、学区内にいつも
の数倍以上のスキルアウトが徘徊して、暴れまわっているらしいじゃん…!」


上条「な、なんだって……!?」

黄泉川「私は急いで連絡があった場所に行ってみるから…小萌先生は他の生徒に
今日は寮でおとなしくしているように連絡網を回すじゃんよ!」


小萌「わ、わかったのです…黄泉川先生も気をつけるのです」


黄泉川「ああ!」

走って職員室を後にする黄泉川


上条「………!」

262美琴大好き:2011/09/26(月) 23:56:35 ID:uLgAjxjs
小萌「……というわけで上条ちゃん、御坂ちゃんの話はこれくらいにして、今日は上条ちゃんもまっすぐ家に…

って、か、上条ちゃん!!ど、どこに行くのです!??」


上条「悪りい小萌先生!!俺、急用を思い出したからこれで!!」


小萌「ちょ……か、上条ちゃん!?ちゃ、ちゃんとまっすぐ家に帰るんですよ!!」


………

上条「(…………)」ざわっ…


上条「(…………なんだ…?なんだか……とてつもなく嫌な予感がする……!!


…まさか……、御坂の身に何か……!!?)」


…………

263美琴大好き:2011/09/26(月) 23:57:04 ID:uLgAjxjs
今日はここまでで。また明日以降に

264美琴大好き:2011/09/27(火) 00:02:39 ID:7Nvra/RQ
久しぶり!乙にゃんだよ

いやー、段々物騒になってきたんだよ

265美琴大好き:2011/09/27(火) 05:56:45 ID:hn4HFfvY
乙です。
続きを楽しみにしています。

266美琴大好き:2011/09/27(火) 08:18:34 ID:dd8qMf1E
乙!!盛り上がってきたな

267美琴大好き:2011/09/28(水) 21:09:12 ID:oGe3rMok
乙ー!上条ちゃん頑張れ

268美琴大好き:2011/09/30(金) 16:31:49 ID:zhLMTvJ2
続きまってますの

269美琴大好き:2011/10/01(土) 13:31:38 ID:4dEgPxkU
まじどーなるんだ
続き早く

270美琴大好き:2011/10/01(土) 14:37:33 ID:GxQ9O36c
続きまだー

271電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 12:01:12 ID:7xjPujs6
ここってエロもおk?

272電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 12:02:42 ID:7xjPujs6
エロおkなら一応電磁通行があるっちゃあるんだが

273美琴大好き:2011/10/03(月) 12:50:49 ID:BU8Oey5M
だめ

274電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 12:53:17 ID:7xjPujs6
ふーん

じゃあやめとくわ

275美琴大好き:2011/10/03(月) 14:36:16 ID:y6VChQII
電磁通行だけは許せない。つか一方通行自体許せない。
そもそもフツーに考えて有り得ないカプだろ。腐女子にしか考えつかない

276美琴大好き:2011/10/03(月) 15:03:57 ID:OD4zta1E
まあ間違いなく荒れるだろうしここじゃやめといたほうが無難だな
俺はカプとか全然気にしないからss速報あたりでスレ立ててくれれば面白かったら読みにいくぜ

277電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 16:30:55 ID:7xjPujs6
>>275
はぁ?意味わかんねー
『電磁通行許せないじゃ』なくて『一方通行が許せない』が
意味わかんねー

まだ妹達のこの引きずってんの?
だったら妹達にも罪があるんですけど

278美琴大好き:2011/10/03(月) 18:50:39 ID:y6VChQII
>>277
糞厨はここに来んなカス
100%極悪快楽殺人鬼糞が悪いに決まってんだろが
糞ともどもお前ら糞厨も早く死にさらせ。日本の恥なんだよお前らみたいなキチガイの存在は

279美琴大好き:2011/10/03(月) 19:08:02 ID:ku/9JwYI
まぁ、電磁通行はないわな
百歩譲っても「一方の贖罪あるいは断罪」をテーマにしてないと
クローンとは言え、身内を大量虐殺した奴とイチャコラやる話なんて気分悪いわ

280電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 19:49:29 ID:7xjPujs6
一方通行が悪いとか言ってるけどなぁ、まずその実験を仕向けたのは誰だ?
その実験に同意してその上で殺されてたのは誰だ?

確かに一方通行も悪い。あぁ悪いよ認めるよ。

だけど一方通行“だけ”が悪い訳じゃねーだろーが


一方通行が嫌いな奴は読み込み度が足りねーんだよ
表面だけしか読んでねぇ糞共が

281美琴大好き:2011/10/03(月) 20:04:08 ID:tJgELgtY
>>280
あぁ、よくわかった
お前が美琴と妹達どころか、一方の事すら理解してないって事が

罪か、演算補助の事を美琴と上条には教えない(笑)妹達、打ち止めは“罪”だな

芳川と研究員の男、アレイスターが悪いのは分かってるつもりだが

読み込み?お前こそちゃんと読んだのか?
他人に言われた事を鵜呑みにして“妹達を人形扱いにして、自分自身を守った”時点でそれら前提も後付けも金魚の糞程度の理由なんだよ

282美琴大好き:2011/10/03(月) 20:10:27 ID:zs0r5zEs
一方通行風に言うなら

「他の誰かが悪いからってオレの罪が軽くなる訳じゃあねェだろォが!!!」

まあこんなとこか

そして一方通行は実験の内容と学園都市暗部の存在を知った上で自由意志で実験に参加したよ、断ることは可能だった。まして第一位の力あるし

なお妹達は実験に同意して参加したのでは無く、最初から参加しないという選択肢を選ぶ事が出来ない立場ってこと

最初から殺される前提の妹達にも罪があるってのは無理過ぎる

逆に妹達も一方通行を殺すつもりだから悪い!って主張は妹達レベルで殺される可能性がある一方通行はその程度の存在って扱いになるから厳しいぞ

283電磁通行マジ天使:2011/10/03(月) 20:13:25 ID:7xjPujs6
>>281
別に妹達が全部悪いなんて言ってねーよ
芳川アレイスター打ち止め妹達一方通行
結局実験に関わった人間全員悪いんだよ

美琴は悪くねぇよ?どっちかっつーと被害者だ

一方通行が実験のことなにも反省しないでいたら腐れ外道だと思う
だけど反省して守ったじゃねーか
これからも守るって誓ったじゃねーか

実験の中で一番悪かったのは一方通行だよ
確かにそうだよ

だけどもういいじゃねーか
許してやってもいいじゃねーか

一方通行は過去に苦しんでた
他人に言われた事を鵜呑みにしちまうのも仕方ねーじゃねーか

一方通行は全然悪くないなんて言わないし
DNAマップ提供した美琴が悪いなんて言わねえ

もう一方通行が罪を背負ってくって決めたんだから
許してやってもいいじゃねえかって話をしてんだ

284美琴大好き:2011/10/03(月) 20:16:31 ID:sQvJyfc.
お前らが、一方通行の事を好きだったり嫌いだったりするのは分かったから、
他所でやってくれないか?

ここ、美琴板のはずなんだよ


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