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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw
1
:
美琴大好き
:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと
113
:
美琴大好き
:2011/08/12(金) 08:35:53 ID:37lYkXg2
乙です
御坂妹きたー!みさきちきたー!
そして何より…
上条さんきたーーーーー!!
114
:
美琴大好き
:2011/08/12(金) 13:06:37 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
みさきちが可愛いんだよ
115
:
美琴大好き
:2011/08/13(土) 01:21:48 ID:mg60Hm12
理解されないだろうが、>>57の絹旗のセリフの中で、超エベレストっていう発言に
なんとなく作者のセンスを感じた
みさきちがどう話に入るのか期待してる
116
:
美琴大好き
:2011/08/14(日) 12:47:41 ID:hSbytBWM
続き早くう
120
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 12:07:34 ID:K7NL/xJI
今 一番続きが楽しみだ
121
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:02:16 ID:9G58In4Y
少しだけ更新
その日の放課後…
学園都市郊外
女子生徒「や……やめてください…わ、わたし急いでますから…」
男1「へえ…君可愛いねえ…」
男2「ほんとほんと。これから俺達と遊ぼーぜ」
男3「てか、君に拒否権なんてないんだけどさあ…ひゃははは!!」
女子生徒「い、いや!離して!だ、だれか、た、助けて!」
男1「ほらほら、いーからおとなしく観念して…」
美琴「ちょっとアンタ達!何やってんのよこんなとこで!!」
122
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:08:56 ID:9G58In4Y
男2「なんだあ、てめえはよお!」
美琴「大の男が3人も集まって何やってんのよ!!
その子嫌がってるじゃない、さっさとその手を離しなさいよ!!」
男1「はああ?何だってんだよお前は!けっ、正義のヒーロー気取りかよ!?ふざけやがって!」
女子生徒「あ、あなたは……御坂様…」
男3「な、何!?み、御坂!?今お前、御坂、って言ったのか…!?」
男2「常盤台の制服で、御坂というと……まさかコイツ……常盤台の『超電磁砲』!??」
123
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:16:58 ID:9G58In4Y
男3「(や、やべえよオイ……『超電磁砲』っつったらレベル5の一人…!!そんな奴に俺達が束になってもかなうはずねーじゃねーか!)」
男2「(あ、ああ……せっかく見つけた上玉の女だったが、仕方ねえ……ここはおとなしくずらかるしか……)」
男1「…いや、待て…」
男2・男3「え?」
男1「確か……『超電磁砲』っていったら…つい最近、レベル5から陥落した、っていううわさを聞いたことがある…
なんでもレベルがダウンする薬を誤って飲んでしまって……レベル1になってしまったとかなんとか……」
男2「ほ、ほんとの話かよ…!?」
男3「けど、それがホントなら、俺達でも簡単に勝てちゃうんじゃねーのか!?」
美琴「………、」
124
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:23:06 ID:9G58In4Y
美琴「はん、何よ!!アンタ達なんか『超電磁砲』としての力がなくたって……きゃあ!!」ドン!!
男に押され、地面に倒れる美琴。
女子生徒「み、御坂様!!」
男1「はは!やっぱりな!その口ぶりからしてどーやら噂は本当らしいな!!」
男2「自分からばらしやがって、ばっかじゃねーの!?レベルがダウンしてオツムまで悪くなったみてーだな!!」
美琴「なん……ですってええ!!」
ビリビリ……!
男3「ははあ!何だよその電撃はあ!?全然怖くないんですけどお!?」
男2「ひゃはは!なんだよ、ホントにレベル1になっちまったのか、こりゃあいーや!」
美琴「(くそ……コイツら……!)」
125
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:33:52 ID:9G58In4Y
男1「ははは!力もねーくせにしゃしゃりでてきやがって!!いつまで、お高くとまっていやがるつもりなんだよ、『元』レベル5さんはよお!」
男2「そーそー、ほら、こんなやつほっといて、俺達といいとこ行こうぜえ?」
女子生徒「いやあ!離して!」
美琴「やめろって……言ってるでしょうがああ!!」バキイ!
男を蹴り飛ばす美琴
男2「いってえ…!こ、この野郎!!何調子にのってやがんだ、ふざけやがってえ!!!」
126
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:37:39 ID:9G58In4Y
男1「ったく、これだからいつまでも力があると思い込んでるやつはよおお!!こりゃあキツイお灸をすえなきゃ分かんねえみてーだな!!」
男3「ああ、せっかく見逃してやろうと思ったのに……もう許さねえ!!……くたばれ、この野郎がああ!!!」
美琴「…………!!!」
127
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:45:52 ID:9G58In4Y
ピッ
バギイ!!!
……………
美琴「…………」
美琴「……………ん??」
男1「ぐは……ちょ、な、なにやってんだお前……な、なんで…俺をなぐってんだよてめえは!」
男3「……………」
男1「おい!なんだ、どーしたってんだよ、なんとかいえよ、オ……ぐあ!」バギイ!
男2「……………」
男1「おい、お、お前まで……な、なんで俺を攻撃すんだよ!?ど、どーしちまったんだよお前ら!!い、一体何が…!!」
男2・男3「…………」
男1「おい……ちょ……ま、待てお前ら…い、一体……ぐあああ!!」
128
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:53:46 ID:9G58In4Y
美琴「…………?」
美琴「(……急に仲間割れしだした……??一体……何が起きて………)」
?「みーさーかーさぁーん」
美琴「…え…?………………げえ!!」
…………カツカツ…
食蜂「………やだぁ、そんな下品な声あげちゃって……そりゃあ、もともと品のあるほうじゃないのは知ってるけどぉ…
………でもでもぉ、御坂さんってば、せっかくのピンチを救ってあげた恩人に対して、そりゃあないんじゃないかしらぁ?」
129
:
美琴大好き
:2011/08/16(火) 23:56:29 ID:9G58In4Y
今日はここまで。明日はきっと無理!
130
:
美琴大好き
:2011/08/17(水) 00:22:26 ID:7Nvra/RQ
速くなんだよー!
乙にゃんだよー!
131
:
美琴大好き
:2011/08/17(水) 00:28:57 ID:wYs.rpZU
乙です!
いつもいいとこで中断するのは絶対わざとだよね?
132
:
美琴大好き
:2011/08/17(水) 19:04:34 ID:3L8Hj7Cw
そろそろ大きく動いてくるか。
続きを楽しみにしています。
133
:
美琴大好き
:2011/08/17(水) 23:17:22 ID:JvgK3VbI
これは面白い。
早めの更新希望
134
:
美琴大好き
:2011/08/18(木) 23:43:56 ID:E/pc8KIo
女子生徒「あ、ああ…あなたは……、食蜂様…!」
食蜂「あ、そーそー忘れてた、……大丈夫だった?……さ、後は私にまかせて行っちゃっていいわよぉ」
女子生徒「は、はい!ありがとうございました!!」タッタッタ…
………
美琴「……で?………アンタ、一体何たくらんでんのよ?」
食蜂「たくらむだなんて……せっかく助けてあげたのにひどぉい…
……別に私はただ、いつもの御坂さんの戦法をものまねしただけなのに」
美琴「はああ?戦法??一体何のことよ、なに言ってんのよあんたは!?」
食蜂「そ。だってぇ、御坂さんよくやってるじゃない、
今みたいに街中で襲われてる後輩を見つけては助けて、最終的に自分の手籠めにしちゃう、っていう、御坂さんの戦法。
けどぉ、今試しにやってみたけど、なんかこれってぇ、地道でめんどくさくて、私向きじゃないかしらねえ」
135
:
美琴大好き
:2011/08/18(木) 23:48:19 ID:E/pc8KIo
美琴「全くアンタは……なによ戦法って…まーだそんなこと言ってるわけ…
…だから私はアンタたちがやってる政争ごっこには興味はないって、前から何度も言ってるじゃない」
食蜂「んー、まあけどぉ、今の御坂さんはもう、興味があろうとなかろうと、その政争ごっこに割って入る力もなくなっちゃったのよねえ」
美琴「……………、」
食蜂「ふふ…噂には聞いてたけど、さっきのやりとりを見て確信しちゃったわ、御坂さん…ホント、見事な『都落ち』よねえ…」
美琴「はあ…?み、都落ち…??」
食蜂「……ええと、原因はなんだっけ……?
あ、そうそう、なんかレベルがダウンする薬を誰かに仕込まれてぇ、それをまんまと飲んじゃったんだっけぇ?」
136
:
美琴大好き
:2011/08/18(木) 23:51:13 ID:E/pc8KIo
美琴「あのねえ……『都落ち』って…
…私がレベル5から陥落したことを例えて言ってるんでしょうけど……はっきり言って全然的を射てないと思うんだけど?」
食蜂「えーー、そうかしらあ?今の御坂さんにぴったりの言葉かと思ったのにぃ」
美琴「その言葉……今まで都に住んでた人が、その都を追われて地方に移り住む、ようなことを言うんじゃないの?
……私、別に住む場所が変わったわけじゃないから」
食蜂「へーー、よく知らないで使ってたけど、都落ちってそういう意味なのねえ。
えーー、でもでもぉ、そういう意味だったら、別に的はずれ、ってわけでもないかもお」
美琴「……はあ、なんでよ?」
137
:
美琴大好き
:2011/08/18(木) 23:56:08 ID:E/pc8KIo
食蜂「こう言い直したらどうかしら?
……今まで、私を含めて7人しかいない頂点の『都』に住んでいた御坂さんが、ある日急にその都に住む資格を失っちゃってぇ…それ以外の凡人が住む『地方』へ陥落しちゃった…
…そうするとぉ、『都落ち』って言葉、今の御坂にぴったりの言葉にならないかしらぁ?」
美琴「………私はもともと、そんな7人しかいないような寂れた『都』に住んでいた覚えはないわよ。
……今も昔も、これからもずっと、他の皆と同じ、この『都』に住んでるつもりなんだけど?」
食蜂「んーー、そういう意味で言ったわけじゃないんだけどぉ…
…ま、本心はどうあれ、いくら御坂さんがそうは言ってもぉ、周りの皆は別に同じ考えじゃないわよねえ
………だってそうでなきゃ、『同じ学校の生徒の飲み物にレベルを落とす薬を入れる』、なんてことする人がでてくるはずないでしょぉ?」
美琴「………………、」
138
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 00:01:16 ID:E/pc8KIo
食蜂「きっと多くの人はこう想っているわよねえ、……御坂美琴は自分達とは違う、はるか高みに住んでいるって…
…そしてそんな御坂さんのことを、皆は『特別視』して、妬み、羨やみ、恨み、さげすむ……
そういう想いを抱いている人達の中に、…御坂さんをどんな手を使ってでも
引きづりおろそうとする人間がいるのは、いたって当然のことかしらね?」
美琴「…………………」
食蜂「……御坂さんだって、それなりにレベル5やってたんだからあ…一応、分かってはいるんでしょ?
……過去にそういう経験ないかしらぁ?自分がレベル5になったことで誰かに裏切られたり、襲われたり、騙されたりした経験は…
つね日頃からそういう油断ならない人間がいることが分かっていれば、普通はそういう連中に対して警戒心を抱いて生活するわよねえ??」
美琴「………………、……アンタ、結局何が言いたいのよ?」
139
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 00:08:32 ID:E/pc8KIo
食蜂「あれぇ、分かんなかったかしら?
……要するに御坂さん。普通、『都』に住んでるレベル5ならぁ、そんな『地方人』のつまんない罠にひっかかって、都落ちするなんてまぬけなこと、絶対にしないってコ・ト。
まあ、もし私だったら、自分に薬を仕込むような人間、初めから洗い出して、そんな気二度と起こさせないよう『改竄』しちゃうかしらねえ」
美琴「……まったく、アンタの能力って……ホント下種な能力ねえ…
…けど、まあ……今回ばっかはアンタの考えも一理あるのかしらね…
…確かにこんなことで能力失って、まぬけもいいとこだわ……あはは」
食蜂「……………、」
美琴「…忠告ありがとう。『次』からは気をつけるわ」
140
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 00:12:02 ID:E/pc8KIo
食蜂「ふーーん……」
美琴「な、なによ……??」
食蜂「……皆が騒いでるから、どんなもんかと思ったら…
……あーーあ、なんだかつまんなーーい」
美琴「はああ!?な、何よ急にアンタは!?」
141
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 00:21:06 ID:E/pc8KIo
食蜂「んーん?こっちの話よこっちの……それじゃあね御坂さん」
美琴「え、あ、ああ……、って、ちょ、アンタ!結局何の用だったのよ!
え、て、てか、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
食蜂「えー、何かしら?こっちはもう、御坂さんに用なんてないんだけどぉ」
美琴「え、えっとその……だ、だから…その…」
食蜂「?」
美琴「さっきの『忠告』もだけど…その……助けてくれて、ありがとう。
…確かに今の私じゃあ、あの男達に返り打ちにあってただろうし……あの子も助けられなかった
……一応、お礼言っとくわ」
142
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 00:40:42 ID:E/pc8KIo
食蜂「………ぷ……あはははは!」
美琴「え、え?…な、何よアンタ!?なんで笑うわけ!??」
食蜂「あはは…だってぇ…もう、しっかりしてよ御坂さん。私が、御坂さんを助けるわけがないじゃない…」
美琴「は?」
食蜂「…だから、最初に言ったでしょぉ?あれはものまね…普段やってる御坂さんの『戦法』を、まねて、皮肉っただけよ…
ちなみにその後の話は『忠告』なんかじゃなくて御坂さんを怒らせようとして『挑発』しただけなんだけどぉ
そんなことも気づかなかったのぉ?」
美琴「……ああ……いや、まあ、そーよね……そういや、アンタはそういう人間だったわよね……」
食蜂「…あははは……御坂さんってば、案外おもしろいこと言うのねえ…
…それじゃ今度こそ御坂さん……せいぜい頑張って」
……………
143
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 00:44:01 ID:E/pc8KIo
今日はここまで。また次回
144
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 01:38:14 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
みさきちの甘ったるい声が意外とハマるんだよ
145
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 22:02:10 ID:bKgX/5So
乙です!
早めの更新期待
146
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 23:54:05 ID:d4d1u/8U
……その一連のやりとりを路地影からみつめていた洪庵博巳。
洪庵「(御坂美琴が能力を失って6日目……
ようやくアイツの無様にくずれさる場面に、偶然にも立ち会うことができたと思っていたのに……!!
なんでよ、なんで!?どうして、あの食蜂操祈が御坂美琴を助けるわけ!!??
あ、ありえないわ、そんなこと!?ただでさえ、アイツに味方する人間が多くてイライラしてたところなのに…!!
なんで食蜂操祈までもが、御坂美琴の味方をするのよ!?…なんでよ、一体、なんで…)」
…………
美琴「(……結果的にとはいえ……まさか、アイツに助けられるだなんてね…)
……さて、私もそろそろ公園に行って特訓しないと…」
?「お姉さま!!」
美琴「え?」
147
:
美琴大好き
:2011/08/19(金) 23:58:14 ID:d4d1u/8U
美琴「……って、黒子!?どうしたのよ、アンタ、何でこんなところにいるのよ!?」
黒子「どうしたのよ、じゃないですわお姉さま!!お姉さまが放課後、校内のどこにもいらっしゃらないから、ずっと探していたんですのよ!
んもう、これからは一人で行動することはなるべく避けて、黒子と行動を共にするように、以前注意したではございませんの!」
美琴「え、あ、ああ、そうだっけ。けど、まあ黒子。私だって、都合というものがあるし…たまには一人で行動したい時だってあるんだけど」
黒子「いいえ、いけませんわお姉さま!今のお姉さまが一人で行動するだなんて、とっても危険なんですの!
特に近頃は、お姉さまの例の噂も外部に着々と広まっているようですし……!いつ、わけのわからない連中がお姉さまを襲って来ても、おかしくない状態なんですの!!」
148
:
美琴大好き
:2011/08/20(土) 00:00:03 ID:d4d1u/8U
美琴「ああもう、分かった、分かったわよ。けどまあ、そんな心配しなくても大丈夫だって…
能力失って6日目だけど、別に、危険なことなんで全然なかったしさ…あはは」
美琴「(今さっき起きたことは、黒子には黙っておこう……)」
黒子「お姉さま!その楽観視がいけないんですの!!だいたいお姉さまは……ん?」
美琴「…どうしたのよ、黒子?」
黒子「いえ、なんだか誰かに見られているような視線が……ほら、あそこの路地影に誰か…」
美琴「え??」
……
149
:
美琴大好き
:2011/08/20(土) 00:03:53 ID:d4d1u/8U
……
洪庵「!!」
洪庵「(や、やばい!!気づかれたか!??は、早くこの場を立ち去らないと…!)」
たったった…
路地から走りさる洪庵…
………
黒子「今、…あそこの路地から誰かが走って逃げて行きましたわ…!
…しかも常盤台中学の制服を着ていたようですけど……」
黒子「(まさか……!)」
美琴「あれ……ていうか、あれって確か………
……洪庵さんじゃないかしら」
黒子「……え?」
150
:
美琴大好き
:2011/08/20(土) 00:06:03 ID:d4d1u/8U
美琴「ほら、洪庵さんよ、洪庵博巳さん。黒子知らなかったっけ?あの3年生の……」
黒子「あ、ああ……そういえば聞いたことあるような……確か、お姉さまと同じ『電撃使い』の……」
美琴「そうそう、……あんなに急いでどうしたのかしらね…」
黒子「……………、………ええっと、お姉さま、……その、…お姉さまは、洪庵さんとお知り合いなんでしたっけ??」
美琴「……え?え、えっとまあ、知り合いというわけじゃないんだけど…
…まあ、…うん、昔……ちょっと、ね」
黒子「……………お姉さま?」
151
:
美琴大好き
:2011/08/20(土) 00:13:42 ID:d4d1u/8U
…………
学園都市郊外
洪庵「はあはあ……」
洪庵「……こ、ここまで来れば大丈夫かしら……?……顔は見られてないわよね…
くそっ……くそっ……!!うかつだったわ!!」
洪庵「……確か、途中で来たやつはジャッジメントの白井黒子……もしあんな奴に疑われでもしたら……!」
食蜂「えー、大丈夫じゃないかしらぁ?
……だって別にぃ、遠目に『監視』してたくらいじゃ、あなたが犯人だっていう証拠にはならないでしょお?」
洪庵「!!……んな…!」
152
:
美琴大好き
:2011/08/20(土) 00:15:06 ID:d4d1u/8U
中途半端ですが、今日はここまでで…眠い
153
:
美琴大好き
:2011/08/20(土) 00:20:32 ID:3L8Hj7Cw
乙です。
たしかに心理掌握がその気になれば、真犯人は一発でわかりますね。
154
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 00:59:05 ID:fR0.9/fw
洪庵「な……、あなたは食蜂操祈…!!い、いつの間に……!!
……い、いや……そ、そんなことより、は、犯人って……!?いったい何の話を……!!?」
食蜂「あっ、ごめんごめん。そういうのいいからぁ。
私に対してぇ、そういう『ごまかし』とか無駄なことくらい……あなたも常盤台の生徒だったら、わかってるわよねえ?」
洪庵「………は、はは…い、いや……私には貴方が何を言ってるのかさっぱりだわ…」
食蜂「だからあ、無駄なんだってば。私の能力にかかれば、あなたに犯行の手口から動機まで、この場で、大声で自白させることだってできるのよぉ?
そりゃあ、レベル5クラスの『電撃使い』だったら、電磁バリアーで私の能力を防ぐことも可能だけど……レベル4のあなた程度の実力じゃあねえ………くすくす…」
洪庵「………!!(この……くそ女……!!御坂美琴だけじゃなく、コイツにも薬をしこんでおくべきだったか……!)」
155
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:01:19 ID:fR0.9/fw
食蜂「やだ洪庵さん…そんな怖い顔しないでよぉ。勘違いしてもらっちゃ困るけどお、
別に私は御坂さんの味方でもなんでもないしぃ……あなたをどうこうするつもりなんてさらさらなんだからさ。
洪庵「…………」
食蜂「……けど、まあ、それにしても……つまんないわよねえ……」
洪庵「は?」
食蜂「だからあ……御坂さんよ、御坂さん。てっきりもっと、『都落ち』して絶望してる御坂さんが見れると思って期待してたのにぃ…
…御坂さんってば、ぜんぜん『心』が折れてないんですもの……そこが一番肝心なのに……おもしろくないわよねえ……ねえ、洪庵さんもそう思うでしょお?」
洪庵「……………、は、はは…食蜂さん…やっぱり私には、貴方が何を言ってるのか全然わからないわ…」
156
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:02:41 ID:fR0.9/fw
食蜂「あははは……なんだあ、まだシラを切るつもりなのね…それなら、別にそれでもいいけどお……けど、おもしろいわよねえ洪庵さんって…」
洪庵「……なんですって…?」
食蜂「だってぇ、なんだか今見る限りでは、御坂さんをワナにかけたはずの貴方のほうが、とっても追いつめられたような顔してるからぁ」
洪庵「………!!」
157
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:07:38 ID:fR0.9/fw
食蜂「御坂さんのこと、だまって傍観してたら、どんどん落ちぶれると思ってるのかもしれないけどぉ、このままいったら、落ちぶれちゃうのは貴方のほうかもねえ…くすくす…」
洪庵「ちょ…!!なん……アンタ、一体何を言って……!!」
食蜂「あ、…でもぉ、成績優秀とはいえ、所詮は『地方人』のあなたが、これ以上『落ち』ちゃったら、今度はどこに住むことになるのかしらあ…
…それはそれで見てみたい気もするけどね……くすくす……あ、ごめんごめん長話しちゃって……それじゃあね」
洪庵「…………」
洪庵「(あのクソアマ……!ふざけやがってええぇぇぇ!!……御坂美琴の次はてめえの番なのに……何余裕かましてやがんのよぉ、なめやがってええ!!)」
洪庵「(……だが、あの食蜂操祈の前に御坂美琴だわ!…確かにレベルが陥落してからは、黙って見てりゃあどんどん落ちぶれると思ってたが……予定変更だわ!!
こうなったら、こっちから仕掛けて、とっとと……つぶしてやる!!)」
………
158
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:18:41 ID:fR0.9/fw
そのころ……
学園都市 郊外
上条「あ、あの!…そこの常盤台の制服着たそこの君!ちょっといいかな!!」
食蜂「……んー?なにかしらあ?」
上条「…ええっと、多分常盤台の生徒なら大丈夫だと思うけど、御坂美琴って知ってるよね?」
食蜂「…………」
食蜂「………えーー、御坂さんならぁ、とっても良ーく知ってますけどぉ、それがなにかあ?」
上条「あ、その口ぶりはもしかして、御坂の知り合いだったりする?あのさ、アイツのこと、どこかで見かけたりしなかった?
実は俺、アイツのこと探してるんだけど、全然見つからなくて…」
食蜂「(………)」
159
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:23:26 ID:fR0.9/fw
食蜂「えー、探してる、って、なんで探してるんですかぁ?もしかして、御坂さんの彼氏だったりするのかしらぁ?」
上条「は?……い、いや、彼氏って…?そんなんじゃ全然ないけど…いや、ただ俺はアイツに用があって…」
食蜂「ふーーん………
まあ、知ってるから教えてあげてもいいけどぉ……その代わり、ひとつお願いがあるんですけどぉ」
上条「お、お願い?なんだよ??」
食蜂「わたしとぉ、今から握手してもらえますかあ?」
右手をつきだす食蜂。
上条「はあ?あ、握手?……べ、別にいいけど……ほら、これでいいか??」
160
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:35:26 ID:fR0.9/fw
食蜂「ええ、……ふふ…
……きゃあーーー、誰かぁーー、痴漢よ痴漢……!助けてぇーー!」
上条「…!!は、はああああ!??」
ざわざわ……
「なんだ、なんだ…?」
「高校生が、常盤台の女の子を痴漢だって…?」
「手をつかんで無理やり連れ去ろうとしてるぞ…やべえよ、ジャッジメントに連絡したほうが…」
「あ、いや、パトロール中のジャッジメントが来たみたいだぞ」
…………
上条「え、……あ、あのう…」
ジャッジメント「ちょっと君、その女の子をどうするつもりなんだ?……ちょっとジャッジメント支部まで一緒に…」
上条「あ、あのその、お、俺は…………ふ、ふ、不幸だあーーーーーー!」
ジャッジメント「ちょ、おい君!待ちなさい!!おい!!こら、逃げるなあ!」
…………
食蜂「あはははは!!……今のはちょっとだけ楽しかったかしら。
……あーあ、けどぉ………何か他にもっと、おもしろいことないかしらねえ…」
…………
161
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:37:59 ID:fR0.9/fw
短いですが…今日はここまで。
162
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 01:57:55 ID:JsEgW472
乙です!…上条さん…早く美琴に会ってやれよ
163
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 02:04:11 ID:1su9UMIk
乙!上条さんwwww
164
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 12:06:12 ID:xpEFtoPo
みさきち上条さん初対面で全く能力効かないのに驚かないのか、大物だな
テレパス系は遠隔じゃ効かないのは6巻より推定、接触なら別だが
165
:
vp2dn1b
:2011/08/21(日) 13:51:56 ID:dhIruwYE
??UGG ブーツ
http://www.bag-shoe.com/
UGG 正規品
http://www.brand-styles.com/
UGG
http://www.sakurashoes.com/
166
:
美琴大好き
:2011/08/21(日) 14:09:57 ID:4dEgPxkU
みさきちたんが原作初登場時くらい大物感たっぷりで嬉しい
167
:
美琴大好き
:2011/08/23(火) 21:05:27 ID:RwJLT3gM
どうなるか楽しみだ
168
:
美琴大好き
:2011/08/27(土) 17:24:38 ID:9Yg5jdgs
待ってます
169
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 00:24:17 ID:fGE4Il7I
ひさしぶりの更新
…………いまから数年前…
学園都市郊外
男1『オラ!いいからとっとと財布だせってんだよ!モタモタしてんじゃねえぞ、クソガキども』
男2『そーそー、痛い目にあいたかねーだろ?ひひひ…』
児童1『な、なんでアンタたちにお金を渡さないといけないのよ!』
児童2『そうよ!私たちこれから、遊びにいくんだから早くそこどいてよ!』
男3『はああ?お譲ちゃん達よおお、それが人にぶつかってきた奴が言う態度かよ!?』
児童1『だ、だからそれはさっきから何度も謝ってるじゃない!』
男2『はああ!?なんでもかんでも口で謝ればいいって思ってたら大間違いだぞコラ!』
男3『そーそー、ホントに謝罪する気があるのなら、やっぱ物でしめしてくれねえとよぉ…』
男1『へへ…最近の小学生はそれなりに持ってやがるからな…おら、いいからとっとと出しやがれコラ!』
美琴『ちょっとアンタ達!なにやってんのよ!!』
170
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 00:40:26 ID:fGE4Il7I
児童1『み、美琴ちゃん!?』
美琴『私の友達に何するつもりなの!!痛い目に会いたくなかったら、その子達からとっとと離れなさい!』
男1『なんだあ、この生意気な糞ガキは!?』
男2『はは!正義のヒーロー気取りかよお譲ちゃん…!漫画やアニメの見すぎじゃねえーの?ひひ…』
男3『生意気なガキだ。オイ、ついでにコイツからも金巻きあげてやろーぜ!』
美琴『なんで、アンタ達にお金を渡さなきゃなんないのよ!アンタ達なんか、私の電撃で倒してやるんだから!』
ビリビリビリィ!
男1『ははは!なんなんですかあ!?そのしょぼい電撃はあ!?』
男2『何が私の電撃で、だよ!そんなレベル1くらいの能力で俺達を倒すつもりだったのかよ!
ったく、とんだヒーローだなぁ!おら!』バキイ!
つき飛ばされる美琴。
美琴『きゃあ!!』
児童1『み、美琴ちゃん!!』
171
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 00:47:19 ID:fGE4Il7I
美琴『いたたた…』
児童2『み、美琴ちゃん、大丈夫!?』
男3『まったく力もねえくせにしゃしゃり出てくやがってよ…!
テメエみたいなガキ見てると心底腹がたっちゃうんだよなあ…!』
男1『そーそー、おとなしく財布を渡せば許してやろうと思ってたのによぉ、
しょぼいとはいえ、俺達に能力で歯向かってきやがって…!正義のヒーロー様にはちょっとキツイお灸をすえてやった方がいいみてえだな!!』
美琴に殴りかかろうとする男
美琴『……くっ!』
児童1『きゃああああ!美琴ちゃん、逃げ…!』
バリバリバリバリィィ!!
172
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 00:51:06 ID:fGE4Il7I
男達『ぐあああああ!!』ドサッ
児童1『……え?なに、今の…!?』
児童2『急にすごい電撃で、倒れちゃった……す、すごい、今の電撃、もしかして美琴ちゃんが…!』
美琴『え?い、いや違う、今のは私じゃなくて…』
?『3人とも大丈夫?怪我はないかしら?』
児童1『え、あ、貴方は……??』
173
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 01:03:44 ID:fGE4Il7I
?『それにしても…小学生からお金を巻きあげようだなんて、ホント下賤な連中もいることですこと』
児童2『も、もしかして、今の電撃は貴方ですか?…た、助けてくれてありがとうございます』
美琴『(……………)』
?『はん!この程度礼にはおよびませんけど…
…まあ、この界隈は、スキルアウトというそこに転がってる連中が沢山いるみたいですから…気をつけることですのね…
それでは、私はこれで……』
美琴『え、あ、あのちょっと!』
?『……なにかしら?』
美琴『そ、その……助けてくれて…ほんと、ありがとうございました……
そ、それでその……せめて……名前だけでも…』
?『洪庵……洪庵博巳というわ。
まあ、貴方も大したレベルじゃないようだけど、私と同じ『電撃使い』のようですし
縁があったらまたどこかで会うこともあるかもしれないですわね…それじゃあ今度こと私はこれで』
………
174
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 01:14:36 ID:fGE4Il7I
児童1『すごかったねー、私たちとあんまり歳変わらなそうなのに…
あんなに能力レベルも高くて、大人っぽくて…』
児童2『あ、そういえば私、洪庵、って名前なんか聞いたことある…確か『電撃使い』で今トップクラスのレベル4だって…
能力開発の為に洪庵さん専属の研究所があるとかなんとか……』
児童1『うわあ、すごいなあ……なんか、ホント私たちとは違う世界に住んでる、って感じだよねえ……ねえ、美琴ちゃん?』
児童2『あ、そういえば、美琴ちゃん、さっきは助けにかけつけてくれて…』
美琴『(……………)』
児童2『……美琴ちゃん??』
美琴『(洪庵……博巳さん……)』
美琴『(ホント、すごいなあ……あんまり私と歳も変わんなさそうなのに……
私もいつか努力したら……洪庵さんくらいの『電撃使い』になれるのかな…?
今はまだレベル1で全然ダメだけど……いつか…いつか必ず洪庵さんみたいな『電撃使い』になれたら……!』
……………
175
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 01:29:28 ID:fGE4Il7I
……………ふたたび現代
常盤台中学 寮
黒子「……それで、要するにその時助けてくれた人が、現在3年生の洪庵博巳さん、ということなんですの?」
美琴「ええ、……それにしても、あの時の洪庵さんのかっこよさって言ったらなかったわねえ…
今でも、昨日のことのように思い出すなあ……まさに、正義のヒーロー、って感じだったわよ」
黒子「……お姉さま、幼少の頃の思い出話を美化しすぎではないんですの…?
洪庵さんにしてみれば、単なる気まぐれで助けたに過ぎないかもしれないですし…」
美琴「えー、そんなことないわよ。だって私、その日以来、ずっと洪庵さんを目標にして能力開発頑張ってきたんだから。
私にとって洪庵さんは、まあ……言ってみれば昔から『あこがれ』みたいな存在なのよ」
黒子「…………」
美琴「ん?どしたの黒子??」
黒子「え、あ、ああ、いや……お姉さまが同世代くらいの方に『憧れ』をいだいているとか…
そんなことを言われるのは珍しいかったものですから……」
176
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 01:43:38 ID:fGE4Il7I
美琴「え…そ、そうかしら…??」
黒子「……今やお姉さまは、洪庵博巳を遥かに追い抜いてレベル5まで到達なさったお方…
そんなお方が洪庵さんにいまだに『憧れ』を抱いている、というのはいささか変ではないですの…?」
美琴「んーー?そりゃまあ、私がレベル5だった間は、表面上の能力レベルは追い越していたことになるんでしょうけど……
けど、まあなんというか……小さいころに憧れていた人って…いつまでも憧れの対象っていうか…。
実際、あの時助けてくれた洪庵さんの『正義のヒーロー』っぷりにはいまだに勝ててない気がするし…」
黒子「……………」
美琴「同じ常盤台中学に入って、一度でいいからちゃんと、話をしてみたいと思ってるんだけど、
やっぱり学年も違うしなかなか機会が………って黒子?何ぼーっとしてるのよ?」
黒子「……え、あ、ああ、ごめんなさいですの、ちょっと考え事をしていて…」
美琴「ふーん、まあいいわ、もう寝ましょ、明日も学校だし…」
……………
黒子「(…………お姉さま……ですけど、そのお姉さまが『憧れ』ている洪庵という女は……
ひょっとしたら……)」
…………
177
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 01:44:15 ID:fGE4Il7I
今日はここまで。また後日更新します。
178
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 01:50:48 ID:37lYkXg2
おっタイムリーで見れちまった!
夜中に乙です続きも期待してるー
179
:
美琴大好き
:2011/08/28(日) 02:15:35 ID:9Yg5jdgs
乙です。
過去のお話も出てきて続きがますます楽しみです。
180
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 13:03:05 ID:XcaF6OlI
美琴のレベルダウンのSSは他にもみたことあるけど
この作者のが一番雰囲気よくていいわ
181
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 22:48:12 ID:tvJf.R9Y
翌日……
ジャッジメント支部
初春「……洪庵博巳さん。年齢15歳。レベル4の能力者にして現在、常盤台中学の中では御坂を抜いて第1位の『電撃使い』。
………元々、才能に恵まれていた方みたいで、能力開発に携わったかなり初期の段階からすでにレベル4に到達していたみたいです。
一時期は、専属の研究所もあって、『電撃使い』の中ではレベル5候補だったという噂すらあったみたいです」
黒子「……確かに洪庵、という名前、能力の種類が違うワタクシでさえ聞き覚えがあったとおもったら……それほどの方だったわけですのね…」
初春「……ところが、最初は『電撃使い』としてダントツで優秀だった洪庵さんも、その後の成長は芳しくなかったみたいで…
…後から成長してきた後輩の『電撃使い』と少しずつ距離が縮まっていったそうです…
ほどなくして洪庵さんの研究所は解散……どんどん世間から注目されなくなった洪庵さんを尻目に……急激な急成長で注目されはじめたのが……」
黒子「御坂美琴お姉さま、ということですのね……」
初春「ええ、洪庵さんの研究所が解散してから約1年後……御坂さんがとうとう『超電磁砲』としてレベル5に到達したそうです…」
佐天「…ええっと、要するにその洪庵さんって人は、御坂さんがレベル5になる前に注目されていた人で……
御坂さんより前の『電撃使い』のエースだった人、っていうこと?」
182
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 22:51:22 ID:tvJf.R9Y
初春「うーん、まあそういうことになりますかね…
……あ、いや、もちろん今でも洪庵さんが、優秀な『電撃使い』であることは変わりないんですよ?
なにせ常盤台中学に難なく入学できる実力はあるんですから…
…けど、やっぱりレベル5の御坂さんと比較してしまうともう……」
黒子「レベル4とレベル5の絶対的な壁……洪庵博巳とお姉さまでは、それはもう雲泥の差でしょうね」
佐天「白井さん、ひょっとして、その洪庵さんが自分を追い抜いた御坂さんを妬んで御坂さんに薬を盛った、ということですか?」
黒子「……その可能性もある、ということですわ。ただ、動機としては一番しっくりくるかもしれませんわね」
佐天「自分を追い抜いた御坂さんを妬んで、っていうことですよね……確かに動機としては分かりやすいけど……」
183
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 22:53:33 ID:tvJf.R9Y
初春「ええっとそれで白井さん……洪庵さんのことを調べるついでに、常盤台中学の他の『電撃使い』のことも調べてみたんですけど……実は少し意外なことがわかったんです」
黒子「意外なこと……一体なんなんですの、初春?」
初春「実は、今回の御坂さんの一件より前にも、常盤台中学に在籍していた『電撃使い』の人が、能力値が下がったっていう事件があったみたいなんです」
黒子「な、なんですって!?」
184
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 22:57:48 ID:tvJf.R9Y
初春「その事件が起こったのは、御坂さんが常盤台中学に入学する前の年なので…
…ええっと、2年ちょっと前くらいの話みたいなんですけど…
…当時、常盤台中学の『電撃使い』には2人のエースがいて、
一人はさっき話していた洪庵博巳さんで…もうひとりはその能力値が下がった当事者の子だったそうです」
佐天「その、つまり、御坂さんが常盤台中学に入学する前の年には、校内に洪庵さんと同じくらいの実力の『電撃使い』の子がいたってこと?」
初春「ええ、洪庵さんとその子の実力は均衡していたようで、その子は洪庵さんとは、いわばライバル関係にあったみたいですね」
黒子「…それで初春。そのライバルの方の能力が下がったっていうのは、一体どういう状況だったんですの?」
初春「ええっと、そのライバルの子は『身体測定』のある数日前に突如、能力値が低下したそうです…
…と言っても、今回の御坂さんみたいに劇的にレベルが下がったというわけではなく、ほんのちょっと能力値が下がっただけ見たいなんですけど…」
黒子「……………」
185
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 23:02:56 ID:tvJf.R9Y
初春「それでも結局、そのライバルの子は、数日後の『身体測定』では良い結果をだせず、成績は洪庵さんにボロ負けしたそうです。
…そのことがよっぽどショックだったのか、その子はそれ以降、みるみる能力値が低下し始めて…
…とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学したんだそうです」
佐天「そんなことがあったなんて……けど初春。その時は、その子の能力値が落ちちゃった原因を誰も調べようとはしなかったの??」
初春「その当時は、周りの人たちは、たまたまその子が調子をくずして自滅しただけって思っただけで、
とくにその子のレベルが下がった原因を追及する人はいなかったんです。
……けど、この事件、今にして思うと……」
黒子「今回のお姉さまと同じように……例の薬によって引き起こされた事件かもしれませんわね…
…しかも、その時も高レベルの『電撃使い』が標的にされた……」
佐天「うーーん、なんだか、そういう話聞いちゃうと、その洪庵博巳さんって人が、
自分が『電撃使い』のトップになるためにライバルを、薬で落としめようとしているように感じますね…」
黒子「(洪庵博巳……この間、郊外で見かけたとき、あれがお姉さまを遠目で監視してたのだとしたら…
……どうやら、限りなくグレーな人物かもしれませんわね)」
186
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 23:11:47 ID:tvJf.R9Y
黒子「……それにしても初春。よく一日でそれだけの情報を一人で調べましたわね」
初春「私だけじゃありませんよ、白井さん。固法先輩にも手伝ってもらったんですよ?」
黒子「固法先輩が……?」
初春「そうですよ。今は他の現場に行っていないですけど……いつも御坂さんには世話になってるし、って言って…
あ、それに他のジャッジメントの支部の人達も捜査に協力したいってさっき要請があったんですよ」
黒子「そ、そうなんですの…?」
初春「なんだかんだで皆、御坂さんにはお世話になってますしね。
あ、あと春上さんも何ができることがあれば手伝いたいって…」
黒子「…………」
187
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 23:29:12 ID:tvJf.R9Y
佐天「…けどさすがは御坂さん、レベル1になろうがなんだろうが、これだけの人が協力してくれるなんて、すごい人望だなあ。
うーーん、やっぱ木山先生の言うことは正しかったのかもしれないなあ…」
黒子「木山先生??木山先生がどうしたんですの?」
佐天「以前初春と、木山先生のところに御坂さんのことを相談しに行ったことがあったんです。
その時、木山先生が言ってたんです。御坂さんのことは、何も心配はいらない、見守るだけで十分だって……
御坂さんは『超電磁砲』としての力がなくなっても、
御坂さん自身がもつ本来の『強み』は全然失われていない、だから大丈夫だって……そう言ってたんです」
黒子「お姉さま本来の…『強さ』…」
佐天「木山先生の言うこと、その時は良く分かんなかったんですけど、今はなんとなくわかるなあって……。
御坂さんがこうやって皆から慕われるのは、『超電磁砲』っていう、レベル5の力に皆が魅かれているわけじゃなくて……
御坂さん自身が本来持っている、その『強さ』に魅かれているからじゃないかって……
だってそうじゃなきゃ、能力を失って、レベル1になった御坂さんにこれだけ沢山の人が協力してくれるわけないですもんね」
黒子「佐天さん……」
188
:
美琴大好き
:2011/08/29(月) 23:50:06 ID:tvJf.R9Y
初春「けどまあ、もちろん御坂さんを落としめようとしている人もいるわけですから、油断はできないですけどね」
黒子「ええ……木山先生がなんと言おうと、流石にレベル1になったお姉さまのことを黙って見守る、ということはできませんわ。
それに犯人探しも重要ですけど、何かお姉さまを元の能力値に戻す良い方法が見つけなければ…」
初春「ええ……『サイコダウナー』には、解毒剤だとかそういうたぐいのものは一切ないらしいし…」
黒子「『サイコダウナー』??……初春、一体なんのことですの、それは??」
初春「え?あ、ああ、ごめんなさい、言い忘れてましたけど…御坂さんが飲んだ薬の名前ですよ。
今さら、薬の名称が分かったところで何の役に立たないだろうと思って、特に報告してなかったんですけど…」
黒子「サイコダウナー…」
初春「……ちなみに『サイコダウナー』には製造時期によって薬の形状が微妙に違って、
初期型のものは通称α、中期型をβ、後期型をγと呼ばれているそうです。
そのうち御坂さんが服用したのは後期型のγらしくて……」
黒子「……はあ……初春…確かに、今さら知ってもどーーでもいいような情報ですわね…」
初春「んな……!だ、だから言ったじゃないですかあ!」
……………
189
:
美琴大好き
:2011/08/30(火) 00:04:19 ID:tvJf.R9Y
…………
黒子「(…………お姉さま本来の『強み』、か……)」
黒子「(確かに木山先生の言うとおりですわ…
…お姉さまの本当の強さが『超電磁砲』にないことくらい…ワタクシだって知っていますの…
お姉さまがレベル1になったくらいで……皆がそっぽを向くような、そんな人望のない人間でないことも知っている…
ですけど、ワタクシは……お姉さまがその『強さ』があるうえ、手に入れることができた『超電磁砲』という力を…
お姉さまが、長い年月を経て……それはもう…血のにじむような努力の末勝ち取ったその力を……取り戻してあげたい…!
同じ能力者として、レベル5への道のりがどれほど、辛く、遠い道のりだったのか……ワタクシにはよく分かる……
そんなお姉さまの努力の結晶を……どこぞの『クズ野郎』のせいで失うなんてこと、絶対にあってはいけないことなんですの……!
きっとお姉さまは今日も、訓練に励んでいらっしゃるはず……レベル5という、あの遠い遠い、遠い道のりをまた一から歩みはじめている……!
ですけど、ですけど黒子はもう……そんなけなげなお姉さまのことを…これ以上見てられないんですの!
いくらお姉さまでも、このままでは、常盤台中学の退学はまぬがれない……
ですけど……ですけど……お姉さま……
一体、どうすれば………)」
……………
そのころ…
とある公園
ビリビリ……
美琴「ええっと、確か、こういう感覚で……えっと……」
ビリビリ……
……………
190
:
美琴大好き
:2011/08/30(火) 00:04:50 ID:tvJf.R9Y
今日はここまで。明日は無理かな。
191
:
美琴大好き
:2011/08/30(火) 00:21:54 ID:7Nvra/RQ
乙にゃんだよ
美しいんだよ!
次の更新が楽しみかも
192
:
美琴大好き
:2011/08/30(火) 00:52:02 ID:4dEgPxkU
乙です。
この作者は話の盛り上げ方を知っているな
193
:
美琴大好き
:2011/08/30(火) 02:00:17 ID:LVpzcuRo
乙です
そろそろ上条さん来るかな
公園にいるみたいだし
194
:
美琴大好き
:2011/08/30(火) 20:59:09 ID:9Yg5jdgs
乙です
195
:
美琴大好き
:2011/09/01(木) 23:19:40 ID:7U/dwOuM
…………その日の夕方
常盤台中学 女子寮前
寮監「……ほう。
要するに貴様は御坂の知り合いで、能力を失ったという御坂をお見舞いするためにここまで来たと…
そういうことだな?」
上条「え、ええ、そうなんですけど……ここ数日、ずっと探しているんですけど、なかなか会えなくて…」
寮監「……なるほど。事情はよく分かった……だがしかし、それはかなわぬ相談だな」
上条「え、なんでですか??……あ、もしかして、御坂の奴まだ寮に帰って来てないとか??」
寮監「……そういう話ではなく……貴様もすでに知っているようだが、今御坂は大変な状況にある。
かつての力を失い、今はレベル1相当の能力しかないと聞く」
上条「ええ、そう聞いたから俺は…」
寮監「そんな御坂のことを、今なら自分でも勝てると思い、知り合いを装って闇打ちしようというふざけた輩がいないとも限らない」
上条「あ!そうですよね!!アイツ、普段から人に会うたびにビリビリビリビリと……!
能力を失った今なら積年を恨みを晴らすことも……って……え……あ、あれ??」
196
:
美琴大好き
:2011/09/01(木) 23:37:29 ID:7U/dwOuM
寮監「なるほどな……思ったより早く、本性を現したな」ゴゴゴゴゴ……
上条「え、ちょ、ちょっと……ち、違……い、いい今のは単なる言葉のあやで…
お、俺はホントに御坂のことが心配で……!」
寮監「そもそも貴様がこの女子寮の前で、乙女のようにモジモジとうろちょろしていた時点で…
私は貴様を怪しいと踏んでいたんだ…」
上条「え、ちちち違いますって!そ、それは、やっぱ女子寮の中って入り口でも入りずらいなあ、って
思ってただけで……あ、ま、まあ前に一度、寮内に入ったことあるとはいえ……やっぱり…」
寮監「ほう……貴様……!!!すでに侵入経験があったか……面白い…
この私の目をかいくぐって、寮内に入るとは……なかなかやるじゃないか」ビキ…ビキ…
上条「え、えええーー!!」
197
:
美琴大好き
:2011/09/01(木) 23:38:09 ID:7U/dwOuM
上条「って、ちちち違…!!そ、そうじゃなくて、あ、あれは白井が……!!」
寮監「なるほど、御坂のルームメイトの名前もすでに調べ済みか……大した情報網だな……」ゴキ…ゴキ…
上条「…え、っていうか、なんですか、その構え!?物腰からしてめちゃくちゃできそうなんですけどぉ!!?
アンタほんとにただの寮監なの!??」
寮監「だが貴様、この私に正体がばれたのは運の付きだったな……もし5秒以内に立ち去らない場合は…」
上条「し、失礼しましたあーー!!」
…………
198
:
美琴大好き
:2011/09/01(木) 23:52:07 ID:7U/dwOuM
とある公園
公園のベンチに座る上条。
上条「……はあ……はあ…」
上条「あ、あの寮監……追って来てたりしないよな……まったく……まさか御坂んとこの寮監があんなどぎつい人だったとは……」
上条「それにしても……どうしたもんかなあ……これだけ探しても見つけられないとは……」
上条「(……………)」
上条「(御坂のやつ………ほんと、普段どうでもいい時にはよく会うくせに……肝心の会いたい時に限って全然……)」
ガンッ!!
上条「…って痛あ!!」
199
:
美琴大好き
:2011/09/01(木) 23:53:35 ID:7U/dwOuM
上条「な、なんだこれ!?『ヤシの実サイダー』の缶じゃねーか!?しかも中身が入ってるし!
…誰だよ一体、こんなもん俺に投げつけたやつは!??………って……
………え…………?」
………
美琴「………投げつけたんじゃないわよ。せっかくの美琴センセイのプレゼントを、アンタがしっかりキャッチしなかっただけでしょ?
………まったく、なーにヘトヘトのシケたツラしてんのよアンタは」
200
:
美琴大好き
:2011/09/01(木) 23:54:29 ID:7U/dwOuM
短いですがここまで。200get
201
:
美琴大好き
:2011/09/02(金) 00:01:18 ID:7Nvra/RQ
にゃっふー!乙にゃんだよ
やっと上条さんがやってきたんだよ
202
:
美琴大好き
:2011/09/02(金) 00:05:20 ID:9Yg5jdgs
乙です
203
:
美琴大好き
:2011/09/02(金) 00:29:01 ID:1NHjc3bk
やっとか上条さんw
続きが気になりすぎて困る
204
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:23:19 ID:I/VO1QXU
上条「な……ちょ………」
美琴「って、なーにハトが豆鉄砲食らったような顔してんのよアンタは…
そんな顔しなくても別に、たかがジュースごときで見返りなんか期待してないってば…たまたま、さっき自販機蹴り飛ばしたら、2本出てきただけのことだし」
上条「え、……あ、あのぅ、み…」
美琴「って、うわ!?何よアンタ、汗で身体中ビショビショじゃないのよ!?顔もなんか疲れたような顔してるし…
…はっはーん、さてはアンタ……まーたつまんない厄介事に巻き込まれたんでしょ?ホントアンタって奴はいつもいつも……」
上条「いやいやいやいやいやあああーーーー!!!そりゃこっちのセリフだからぁぁ!!
そんなセリフ流石の俺も、今現在超ド級の厄介事に巻き込まれてる最中の御坂さんにだけは言われたくなんですけどおお!!!」
美琴「え?え?…なになに?な、なによそれ?」
205
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:26:53 ID:I/VO1QXU
上条「いやだから、お前の能力の話だよ!!なんか噂では変な奴に変な薬飲まされて……って、あ、あれえ!?その反応、あれってもしかして嘘なのか!??俺の勘違い!??」
美琴「え、あ、ああ……なんだ…その話か……」
上条「なんだってなんだよ……はあ…なんだ、その反応からするとやっぱガセネタかよ…ったくあんなに走り回ってお前のこと探して損したぜ……」
美琴「……………、何よアンタ……もしかして、その噂を聞いて私のこと探してたわけ?」
上条「そーだよ、悪いかよ。そのおかげで常盤台の女の子に痴漢扱いされたり、寮監にしばかれそうになったり……大変だったんだからな…」
美琴「…………ふーーん……、…そーなんだ」
美琴「(……………)」
206
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:29:00 ID:I/VO1QXU
上条「…けどまあ、噂がガセだって分かって安心したよ。そりゃそうだよな。お前がレベル5じゃなくなるなんて、そんなことあるはずが」
美琴「………嘘じゃないわよ?」
上条「……へ?」
美琴「だから、噂は本当だ、って言ってんのよ」
上条「……え、ってことはまさかお前、本当にレベル5じゃなくなったのか!??本当に噂通りレベル落ちちゃったのかよ!?」
美琴「落ちたってもんじゃないわよ。大暴落よ。だ・い・ぼ・う・ら・く。
ホント、このままじゃ常盤台中学も退学になりそうだし、困ったもんよねえ」
上条「え、ちょ、常盤台退学って、えええ!!?」
207
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:31:46 ID:I/VO1QXU
上条「な、た、退学って!?マジかよ、そんな話は知らなかったぞ!?それで、能力値を元に戻す方法は何かねーのかよ!??」
美琴「……………、」
美琴「………さあ……?
とりあえず毎日、能力を取り戻すための特訓はしてるけど……どうなることかしらねえ…」
上条「おいおい……なんだよそれ……いつになく弱気じゃねーか御坂……普段のお前はもっとこう……」
美琴「…っていうか、もしかしたらもう……一生このままかもね」
上条「え………」
208
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:39:02 ID:I/VO1QXU
美琴「だってそうでしょ?私は元々レベル1の人間で……能力レベルで言ったら、レベル0のアンタとほとんど変わらない人間だったのよ…
そんな人間が元々レベル5だった、ていうのはいろいろな偶然が重なっただけだったのであって…
…いまさら同じ努力をしたところで、おなじ結果が得られるとは到底思えない」
上条「おいおい御坂……ちょっとまってくれよ……俺はお前が……」
美琴「けど、能力を失って……力をなくして……私ってばこの先どうやって生きていけばいいのかしらね……
能力を失ってから、黒子や周りの人間には、気を使わせないように強がっていたけど……もう限界だわ……
…ホント……どうしたら……」
顔をうつむき、手で覆う美琴……
上条「お、おい……御坂……お、お前……」
…………
209
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:44:50 ID:I/VO1QXU
…………
上条「だ、大丈夫だ御坂!!能力が失おうが何しようがお前はお前じゃねーか!!
別にレベル5じゃなくたって、お前の本当にいいところはそんなとこじゃないし!!」
美琴「…………」
上条「あ!ていうか、そもそも、レベルが元に戻らねーって、決まったわけじゃねーしよ!!
俺、能力のことはよく分かんねーけど、お前だったら絶対大丈夫だって!!俺が保障するし……」
美琴「………………」
上条「そ、それに…それに……!!もし万が一、お前の能力が一生元に戻らなかったとして…
…お前に危険がふりかかることがあっても心配するな!!
俺がなんとかしてやる!!俺がお前を守ってやるから!!
いや……お前とお前の周りの世界の人間は、俺が絶対に守ってやるから……!」
美琴「……………、」
210
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:45:30 ID:I/VO1QXU
上条「だから……だから……御坂……もう泣くのは……」
美琴「……ぷ」
上条「……ぷ?」
美琴「……あははははは!!!なーにマジになっちゃてんのよアンタは!!冗談よ、じょーだん!!」
上条「へ……?」
211
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 01:52:16 ID:I/VO1QXU
美琴「確かに能力を失ったのは確かだけど、別にそんな落ち込んでないしアンタに心配されるよーなことは何にもないわよ!!
この美琴センセイがこんなことくらいでナーバスになって、アンタなんかの前で泣いちゃうと思ってたの!?うぬぼれてんじゃないわよ!!」
上条「え、あ、あのお……み、御坂さん…?」
美琴「っていうか、何!?何よさっきのセリフ!?お前とお前の世界は〜、ってやつ!??
そんなさえない顔して何格好つけてんのよアンタは!!気持ち悪すぎんだけど、あははは…!!」
上条「んな……///////み、御坂…てんんめええええええーーーー!!!」ブチブチブチィ!!
212
:
美琴大好き
:2011/09/03(土) 02:09:00 ID:I/VO1QXU
上条「てめえ、御坂!!せっかく上条さんが、落ち込んでるお前を慰めようとして言った渾身のセリフをバカにしやがって!!
もうお前なんか困ってても絶対助けてやんねーからな!!ばーーかばーーか!!!」
美琴「あーーはいはい、何よ騙されたアンタが悪いんでしょ!?
…っていうか、アンタこそ、さっきみたいなキザなセリフ、軽々しく言ってんじゃないわよ」
上条「はあ、なんだよ!俺は別に軽々しく言ったわけじゃあ…!!」
美琴「あのねえ!それじゃ、もし私の能力が一生戻らないとしたら、一体どーするつもりだったのよ!?
一生、私とその周りの世界の人間を守っていくつもりだったのかしら!?バカも休み休み言いなさいよね!!!」
上条「そ、そんな言い方ないだろ!?だから御坂、俺はお前が元気になるならそれでも………って、あ、アレ、御坂さん…?
なんかお前よくみたら、さっきから顔がすげー真っ赤に…」
美琴「は、はあああ!!??な、な、なってないわよバッカじゃないの!!?
……あ、っていうか、ほらもう、寮の門限が近づいてるじゃない!?どーすんのよアンタのせいだからね!!」
上条「え、ちょ!!なんだよ、俺のせいじゃねーだろーが!!だいたい御坂、てめえが……!!」
ぎゃーーぎゃーーー…
…………
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