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生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレ part13

78フラン ◆Nf0j84usP6:2012/05/13(日) 22:14:11
とりあえず文房具を片づけ、再びソファに落ち着く。
林檎は申し訳なさそうに、俯きながら、口を開いた。
「ごめんね、また……」
「林檎が悪いんじゃないさ、あいつのせいだから」
「うん……」
しかし毎度毎度困ったもんだ。今日中にでもきっちり言っておいた方がいい気がする。
「ごめんね、おにーちゃん……」
「いやだから別に―――」
「この、せいてきふのーやろう」
「……ん?」
「このせいてきふのーやろう」
「……あるぇー? 林檎ー?」
何かまただらだらと汗が流れてきた。林檎は、申し訳なさそうに呟いた。
「このせいてき……ふのーやろう」
何やら情感込められて言われた。
可愛がっていた林檎にそんなこといわれるという状況は……。
「おにーちゃん? ロープ持ってどこ行くの?」
「なあに、ちょっくら天井からぶら下げて、首吊ってくるだけさ☆」
「そんなことしたら死んじゃうよ!? 何ですごくさわやかにウィンクしながらそんなこと言うの!?」
「だって……だって林檎が……うわああぁぁぁん!!」
テーブルに突っ伏しておいおい泣く。そんな俺の肩に手をのせ、林檎が優しく声をかけてくれる。
「このせいてき、ふのーやろう」
まさかの追加攻撃だった。
正直まじで首吊ってやろうかと思ったとき、林檎が続けた。
「えと……これってその、古典言語で『本当に申し訳ございません』って意味じゃないの?」
「……林檎、それは、誰から聞いた?」
「え? 飛鳥おね……」
「オーケー、OPEN COMBATだ」
俺はソファの下からバールのようなものを取り出すと、それをもって隣家へと……。
「ちょ、ちょっとおにーちゃん!」
「止めるな林檎……これは……俺がしなくちゃならない戦いなんだ」
「それは今じゃないと思うよ! それに何でバールのようなものがソファの下に!」
「あいつとはいずれ決着をつけようと思っていた……」
「決着のためにバールのようなものが必要な幼馴染関係って狂ってるよ!」
「そうだ……こんな狂った関係に終止符を打つ……これはそう……狂気と正気……世界の破滅と存続をかけた戦い……」
「飛鳥おねーちゃんまで中二設定に加えられてる!」
「じゃあな林檎……帰ってきたら、一杯やろうぜ」
「それば死亡フラグだと思うよ、おにーちゃん! ま、待って!」
また林檎にすがりつかれ、仕方なく、バールのようなものを下ろす。
「ごめんねおにーちゃん……また、変なこと言っちゃって……」
「いいよ、気にしなくて。問題は飛鳥のやつだからな。何かほかに変なこと教わってないか?」
「う〜ん……飛鳥おねーちゃんとは毎日会ってるから、やっぱりどれが嘘だか……」
「……あいつはやはり消すしかないと思う」
俺たちの平穏のために。
「だから駄目だよ! 飛鳥おねーちゃん、りんごのためを思って……」
「ちがうと思う。俺が絶望に沈む姿を思ってだと思う」
「そ、そんなことないよ!飛鳥おねーちゃん、前にもましておにーちゃんのことばっかり考えてるもん!評価もずっと上がってるし!」
「そ、そうなのか?」
そうか……やはりあいつはツンデレってやつなのか……ならこの程度の暴走は大目にみて―――
「飛鳥おねーちゃん、『あいつはどんどん成長していくなぁ……玩具として』とか、『あいつは私にいじられるため
だけに生まれてきたんだと思う』とか、『時々、あいつは本当に玩具なんじゃないかと考えるときがある』とか、
前よりずっと評価してるよ!」
「そうか!? なんか順調に下がっている気がするんだが!」
「そんなことないよ。飛鳥おねーちゃん、盗聴だけじゃ物足りないから、盗撮までしてるって言ってたもん。
愛がある証拠だよ」
「…………」
背筋につららを刺されたような感覚が俺を襲う。
至急部屋に戻り、天井を中心に部屋中をくまなく探す。


十五分後……


「おにー……ちゃん?」
やつれ顔でリビングに戻ると、林檎が心配そうな顔をしていた。
手に持ったビデオカメラを床にどさっと置く。
「六個も見つけた……」
「あはは……は……」
「もういいや、ほんと」
気分はまさに夜○月……。ポテチ食べながら方程式解かなきゃいけない気がしてきたよ……。


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