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生徒会の一存のエロ小説を創作してみるスレ part13

508K ◆v4XtHYlfYY:2013/05/10(金) 04:11:51
「どうしたの? 今日は二人とも、実家に帰ってる筈でしょ?」
「あぁ。実は母さん達が『こっちを見て回りたい』って言うからさ」
「先輩達もいることですし、真冬達だけ内地から先にこっちへ来たんです」
 会長と椎名姉妹で普通に会話が進められているが、その背景には『封印されし者(杉崎鍵)の右足』を始めとする様々な部位が墓地へ送られていることを、頭の片隅にでも置いて欲しい。補足すると、逆転手となるリバースカードはセットされていない。
「はぁ、はぁ……まさかシュワちゃんに裏切りを喰らうとは思いもしなかったぜ。っつーか、何で二人とも寝てたんだ?」
 長らく心の奥底でつっかえていた疑問を吐き出す。
「いや、少し考えれば分かることなんだけどさ。まさか深夜に来たのか?」
 姉妹揃って、その首を縦に振った。が、別に質問に対して肯定して欲しい訳ではない。その行為に至る理由が聞きたいのだ。
「黙って潜り込んだりしないで、連絡くらい寄越せば良かったのに」
「サ、サプライズを狙ったつもりだったのですが……杉崎先輩、真冬達と久々に会えたら嬉しいと思って」
「そんなの嬉しいに決まってるじゃないか!」
 どこぞの変態紳士宜しく、俺は両手を広げ胸部を前へ突き出す。普通であれば敬遠される――会長に至っては既にドン引きであるが、そんな俺に飛び込んでくる真冬ちゃんマジ天使。
 男性恐怖こそ完治し俺に身も心も委ねてくれているが、残念なことに『BL好きの腐女子』という重病は未だ疾患中である。
 以前愛読書のBL本とア○ルパールを両手に笑顔で歩み寄られた時は、常日頃のBL妄想を遥かに上回る末恐ろしい何かを感じたものだが――何とかその忌々しいブツを用いて返り討ちにしてやった。そのせいか、真冬ちゃんの中で新たな世界を開拓してしまったらしくーーしかしハーレムの主たるもの、相手の如何なる性癖をも同一に愛する所存だ。つまる所どういうことかと言えば、真冬ちゃんマジ天使。
「大事なことだから二回言ったんですか?」
「君の進化は目覚しいね。男の心理状況を把握するまでに至るなんて、男性恐怖症を患っていた頃を考えたら軽くホラーだよ」
「真冬的には、未だにこんな変態さんがシャバの空気を吸っていることの方がホラーだと思います」
「真冬ちゃんにとって、俺は『歩くわいせつ物』の認識なの!?」
『安心して杉崎(しろ鍵)。私達(あたし達)も同じ意見だから』
 妙に毒舌を極めた真冬ちゃんの攻撃が、会長と深夏によってブーストされ、俺の心臓に突き刺さる。例え俺のHPバーがドラムロール式でも、この一撃には命乞いの預金通帳を取り出してしまいたくなってしまう程だ。
「っていうか、コンテナを借りるくらいエロゲー溜め込んでる杉崎が何を言っても変態だよ。わいせつ物陳列罪だよ」
「遂に犯罪へと昇華したんですが!?」
「顔が既に有罪だよな。『フェイス・オブ・ギルティ』だぜ!」
「いや、格好良く言ってもわいせつ物らしいから」
「そろそろエロを自重する時ではありませんか、杉崎先輩?」
「真冬ちゃんも俺に負けず劣らずBL本を溜め込んでいるよね!? この前俺に『真冬にも一つコンテナを借りて貰えませんか?』って懇願して来たの、しっかり覚えてるから!」
 俺の言葉に、深夏が頷きつつも軽蔑を訴える視線を実の妹へ送っている。しかし真冬ちゃんはその視線を気にも留めず、動じる様子も全くない。流石だ――林檎があんな妹にならなくて本当に良かったと、つくづく改めさせられる。
「あっ! 杉崎先輩、今真冬に失礼なこと言いませんでしたか?」
「えっ……勿論」
「『勿論』って何ですか!? 悪びれるか申し訳ない素振りくらい見せて欲しいです!」
「変態同士、あんまり壁を感じなくて……別の意味で壁を感じることは多々あるけどね」
「杉崎先輩同様、プロフェッショナルですから。その中でも変態なのは、エロゲー大好きな杉崎先輩だけです」
「俺はエロゲーのプロフェッショナルなの? 略して『エロフェッショナル』なの?」
「あぁ……いいえ。どっちかと言えば、杉崎先輩は――」
 俺の問いに一言申すと、腐った『腐ロ腐ェッショナル』の真冬ちゃんは、ゆっくりと――不名誉な判決を行う。

「電車の中で女の子のお尻を弄る、アレです!」

「カタカナで言葉を濁してるけど痴漢だね!? 君が言わんとしていることは、俺が痴漢のプロフェッショナル――詰まる所『常習犯』という結論で間違いないんだね!?」
「はぅ……まさか真冬と杉崎先輩との間に、ここまで強い送受信関係が生まれていただなんて」
「電波一本立ちの3G回線も良い所だよ! 受信出来ても送信出来てない!」
 その透き通る雪の如く白い頬を朱色に染めた真冬ちゃんに苦笑いを浮かべつつ、着替えを終えた俺は三人――そして低血圧のドM一人を残し、そそくさと厨房へ向かった。


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