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仮投下スレ2
66
:
時間の謎
◆O4LqeZ6.Qs
:2009/05/19(火) 00:21:26 ID:SF0f54Dw
晶に説得されて、雨蜘蛛はしぶしぶパソコン画面から離れた椅子に腰掛けて脚を組み、腕を組んでふんぞり返った。
無駄に偉そうである。
「しゃあないやっちゃなあ。まあ、食いもんとか荷物とかの恩もあるし悪いヤツやないとは思うんやけど」
「いや、俺はどっちかっていうと、あの人は悪い人に分類できるような気がするよ……」
雨蜘蛛が語った彼の世界。
どこもかしこも砂漠で覆われた砂の世界。
そこでは人が野垂れ死にしようが誰も気にしない。盗賊や人買いは風景の一部だと言っていた。
人の命がひどく軽く、法も道徳も役に立たない。雨蜘蛛はそんな世界の住人なのだろう。
そこでは当たり前の考え方は、晶たちにとっては悪だと思える事も充分ありえる。
そうでなければいいとは思うが、この島ですでに人を殺している可能性だって0ではないと晶は考えていた。
「悪人やったらアカンやんけ! どうするつもりやねん晶!」
「……それでも俺たちはあの人をも味方にして行かなきゃいけない。そう思うんだ。
あの人が一緒に居ることは、きっと俺たちにもプラスになると思うからね。
もちろん全部を受け入れるとは言わない。俺たちの絶対譲れない所を譲歩するつもりはないよ。
それにあの人だって手加減してくれていると思う。
本気で俺たちを利用するつもりなら、騙すにしろ脅すにしろ、あの人はもっとうまくやれる気がするんだ」
晶とスエゾーがそんな事を話し合っていると、後ろから雨蜘蛛のツッコミが入る。
「おお〜ぅい! 小声で言っても聞こえてんぞぉおお〜〜ぅ!」
「やかましいわ! ちょっとおとなしゅう待っとれ!」
「前途は多難かなぁ……」
そうつぶやく晶の方を見て、小トトロが首をかしげる。
しかし、そんなやり取りをしながらも晶はちゃっかりチャットを進めていた。
晶も少しこの空気に慣れてきたのかもしれない。
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