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仮投下スレ2

490脱ぎ捨てしもの(後編) ◆O4LqeZ6.Qs:2009/07/23(木) 23:25:46 ID:/WCPsINo

「ただ、それには最低でも一度は首輪を分解してみねばならんか……」
「分解でありますか……
 しかし、分解するとなると生きた参加者の首輪を使うわけには行かないでありますな」
「うむ。亡くなった参加者の遺体から首輪を取り外して分解するしかないだろうな。
 高町君などはいい顔をしないかもしれないが、どうしても必要な事だ。
 こらえてもらわねばなるまい」
「きっと、高町殿もわかってくれるでありますよ。
 まあ、実際に参加者の死体を発見するのがいつになるかもわからないでありますし、
 ゆっくり納得していただけばよいでありましょう」
「そうだな。
 我々はしばらくは休息せねばならない。
 それにドロロ君やタママ君とも合流しておかねば首輪を分解できても解析は難しくなるだろうし、
 他の参加者にも協力を仰げるならそうしたい。
 首輪を分解できるのは当分先の事になるか……」

 そう言って冬月はばしゃりと湯船の湯を両手ですくって顔にかけ、ごしごしと顔を洗う。
 そして、顔の湯をぬぐって一息つくと、ざばっと湯船で立ち上がり、そのまま歩いて湯船を出た。

「そろそろ上がるとしようか、ケロロ君。
 ゆっくり入っていたいのはやまやまだが、状況的にそうも言っておれんだろう」

 それを聞いてケロロもじゃぶじゃぶと泳いで湯船の端にたどり着き、ざばっとお湯から出て言った。

「そうでありますな。
 では温泉はこのぐらいにして、上がるとするでありますか」
「ああ。あまり高町君を1人にもしておけないからね」

 こうして2人は籠に入れて近くに置いてあった服を持って風呂場を出て脱衣所に向かう。
 服を近くにおいておかないと万が一の事態に対応できないので風呂場に持ち込んでいたのである。
 もちろんケロロは服など持っていないが、夢成長促進銃やナイフやスプレーを入れた籠は持ってきている。

 そして、2人は脱衣場で体を拭き、ケロロはそのまま裸で、冬月は元の服を着る。
 ちなみに脱衣場も明かりはほとんどつけておらず、薄暗い。

 着替えながら冬月がふと窓の外を見ると、外はもう完全に日が落ちて暗くなっていた。


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