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超クロスオーバー空想大戦 ORIGINAL OPERATION

1名無しさん:2004/05/19(水) 19:40
<基本的なルール>
●君の考えたオリジナル勧善懲悪ヒーロー作品メインのショートシナリオを皆で書こう!
 ただし、話はきちんと繋がるように。版権キャラもレギュラー参戦&競演可。
●各執筆者は、SSの中で一つの事件・エピソードごとに、
 名前欄にサブタイトルをつけること。そして一区切りついたところで、
 「○○・終わり」と書き込まれると次エピソードの
 執筆者がまた新たなサブタイトルを決めること。
●ここに書き込まれるストーリーは、
 超クロスオーバー空想大戦(主に版権キャラがメイン)
 http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1084962936/l50
 での動きと基本的に同時並行でリンクします。
 但し、版権作品の設定に基づかない完全なオリキャラは、
 向こう(本スレ)への越境できません。
 版権キャラと半オリキャラのみ、自由に往来可能。
●書き込まれたストーリーはちゃんと全部読んでから続きを創作しよう!
●書き込む際、自分が手掛けたシナリオを終わらせる際はきちんと終了宣言をしよう!
 例:(味方側の場合)○MACの黒田隊員→ツルク星人を倒す
   (敵側の場合)●スマートレディ→ガス人間に倒される …みたいな感じで。
●新キャラ・新規参戦作品が登場した場合は、
 例:【今回の新規登場】
   ○or●+キャラ名(作品名。オリキャラの場合は最後に「/オリジナル」と追加明記)
 のように出典を記載すること。
●使用するキャラは基本的に早いもの勝ち。 もしどうしてもそのキャラを使いたかったら、
 そのシナリオが終わってから上手く話を繋げよう!
●勧善懲悪とハッピーエンドを心掛けよう!
●みんなで萌え燃えなオリキャラを創造して、遠慮なくどんどん投入しよう!

関連スレなどは>>2以降

2名無しさん:2004/05/19(水) 19:58

オリキャラの構想はこちらで

■超クロスオーバー空想大戦・避難スペース
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/game/116/1084963356/l100

3レイ </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/27(木) 19:10
失礼する。いくつか質問があるんだが、よろしいか?

まず、俺のような搭乗する機体も変身後の姿も無いキャラもありなのか?
それから、他に異論が無ければ設定を少し組んでみたいと思うんだ。
それでもいいか?

4レイ </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/27(木) 19:14
ああ、そうだ。追記する。
三日以内に返答が無い場合、異論無しとみなして書き込む。
よろしく頼む

5スマ一トレディ </b><font color=#FF0000>(ART/Vn8.)</font><b>:2004/05/29(土) 08:36
>>3-4 レイ (4kS6LIg6)
>失礼する。いくつか質問があるんだが、よろしいか?
は〜い、別館スレ初めてのお客さんですね。いらっしゃ〜い。
突然来るもんだから、お姉さんびっくりしちゃった。
でも大歓迎で〜す。

>まず、俺のような搭乗する機体も変身後の姿も無いキャラもありなのか?
>それから、他に異論が無ければ設定を少し組んでみたいと思うんだ。
はい、もちろんOKです♪
まず参加の前に>>1で書いたルールの方をよく読んでもらって、
今後オリキャラの構想&設定やご質問・お問い合わせの方は
こちらではなく>>2にリンクを貼った避難所の方でお願いしますね。うふふー☆

6闇のエリート部隊“エーデル・クロイツ”:2004/05/29(土) 11:15
***スマートブレイン関連施設・某体育館***

村上「お待たせしました」

表向きは日本有数の大企業スマートブレイン社の社長、
そして裏では人類殲滅を目論むオルフェノクの総帥という
もう一つの素顔を持つ村上峡児は、ショッカー正規軍より
新たに社員として派遣されて来た四人の男と面会していた。

早瀬五郎=さそり男、高木祐介=ガルマジロン、小針正=ライオンサンダー、
そして三影英介=タイガーロイドである。

早瀬「村上さん、我々はグランショッカー本部よりスマートブレインへと
 わざわざ出向いてきた以上、これからは貴方の指示に従う事になる」
高木「あまりくだらないことで我々を使わないでほしいものだな……」
村上「ええ、わかっていますよ。ですが皆さんには早速ですが、
 これより我が社の入社試験を受けていただきます」
小針「入社試験…?」
村上「レオ!!」

村上に忠誠を誓う美貌の青年・レオが
体育館へと入ってくる。

レオ「………」

三影「なるほど、腕試しという訳か……」
早瀬「こいつを倒せば、晴れて入社試験には合格だな?」
村上「いえ、そういう意味ではありません」
三影「なにっ!?」

その時、レオがいきなり指を触手のように伸ばし、
一瞬の隙を突いて、三影ら4人の心臓を突き刺した!

高木「……!!」
小針「な、なんの真似だ…!?」
村上「当然でしょう。いかに改造人間であろうとも、
 SB社の社員となるからにはオルフェノクであらねばならない!」
三影「くっ……き、貴様っ!!」

使徒再生による青白い炎に巻かれて苦しむ三影たち4人を
冷然と見つめる村上とレオ。

7闇のエリート部隊“エーデル・クロイツ”:2004/05/29(土) 11:15
……が、しかし彼らは生き延びた!!

早瀬「………」
高木「こ、これは…!!」
小針「感じるぞ、これがオルフェノクの力なのか?」
三影「素晴らしい! 感謝しよう、村上社長」

村上「フフフ……どうやら全員合格のようですね。
 さすが、グランショッカーの中でも上の上たるエリート部隊
 “エーデル・クロイツ”の皆さんだ。よろしい!
 皆さんを我が社の幹部社員として正式に採用しましょう!」


●エーデル・クロイツ→4人全員が“使徒再生”によりオルフェノク化。
 社長業が多忙なため、一刻館の本スレから中々こちらに来れない村上社長に代わり、
 三影英介ら4人が超クロスオーバー空想大戦 ORIGINAL OPERATIONにて活動する。
●早瀬五郎→常勤監査役
●高木祐介→企画部長
●小針正→取締役事業本部長
●三影英介→専務取締役

【今回の新規登場】
●早瀬五郎=ニュースコーピオンオルフェノク(仮面ライダー/半オリジナル)
●高木祐介=ニューアルマジロオルフェノク(仮面ライダーV3/半オリジナル)
●小針正=ニューライオンオルフェノク(仮面ライダースーパー1/半オリジナル)
●三影英介=ニュータイガーオルフェノク(10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!/半オリジナル)

8光銃戦隊ライレンジャー ―深海帝国の来襲―:2004/05/29(土) 11:16
***ハロウィーン島***

助手の望月大地と共に、世界各地の海溝を調査していた
連合海洋機構(United-Ocean-Organization 通称:UOO ユー・ダブル・オー)の高官である
都築清四郎博士は、太平洋上の無人島であるハロウィーン島の遺跡を訪れていた。

大地「――!? 博士っ、こんなところに隠し階段が!!」
都築「うむ」

都築博士は、ここハロウィーン島に邪悪な海底人類の
地上侵略の前線基地があることを突き止めていた。
警戒しながら奥へと進む博士と望月大地の二人は、
目の前に散らばる白骨に愕然とする。

都築「こ、これはっ!」
???「我々デスパイザーを探ろうとする者は、全てこうなるのだ……!!」
大地「誰だ!?」

突然壁が割れ、中から半魚人とおぼしき姿の奇怪な怪物たちが襲いかかって来た!

サハギンA「ギーッ!ギーッ!」
サハギンB「ギギギギ――ッ!」

大地「なんなんだ、こいつらは!?」
都築「――(通信機に向かって)応答せよ! こちら都築だ! UOO本部、至急応答せよ!!」

9光銃戦隊ライレンジャー ―深海帝国の来襲―:2004/05/29(土) 11:19
***ヘルパイザ・海皇の間***

ここが、邪悪な意思を持つ海底人たちが築き上げた闇の魔宮都市、
海底奇岩城“ヘルパイザ”である!!

シザーシャ「ゼラハム様! 宰将ゼラハム様!」
ゼラハム「どうしたシザーシャ?」
シザーシャ「地上へと差し向けた斥候からの報告によれば、
 地上では数多くの勢力が群雄割拠し、覇権を争っているとのこと。
 いよいよ我等も動く時かと!」
ゼラハム「うむ!」

海底人最高の武将として崇められる宰将ゼラハムは、
城内大広間の奥の玉座に向かって一礼した。
その玉座には、無数のメカが複雑合成したような姿の魔神像が、
荘厳なローブを纏って鎮座していた。

ゼラハム「海皇ハメネスよ!」
ハメネス「…………」
ゼラハム「我等深海帝国デスパイザーの軍勢が、いよいよ地上へと姿を現す
 その時がやって参りましたぞ!」
ハメネス「破壊せよ、抹殺せよ、絶滅せよ。太陽の光を独占する地上の全ての者に
 深海帝国の鉄槌を下すのだ……」
ゼラハム「ははっ。ゾルハよ……出撃の準備は整っておるか…?」
ゾルハ「はっ。兵士達も、出撃命令を今か今かと待ち望んでおります」
ゼラハム「よしっ! クラーケン戦闘機編隊、出撃!!」

ヘルパイザから、無数の水空両用戦闘機――海の悪魔クラーケンが出撃した。目指すは東京……


○都築博士→極秘調査に赴いた先のハロウィーン島で、
 デスパイザーの魚人兵サハギンに襲われる。
●海底からの侵略者・深海帝国デスパイザーが地上征服の名乗りを挙げる。

【今回の新規登場】
○都築清四郎博士(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)
●海皇ハメネス(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)
●宰将ゼラハム(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)
●深海参謀シザーシャ(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)
●深海竜士ゾルハ(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)
●戦闘員・魚人兵サハギン(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)

10レイ </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/29(土) 11:27
>>5 スマートレディさん
承知した。迅速な対応、感謝する。
では、次から導入を書かせていただく。設定に矛盾があったらどんどんしてくれ。
では・・・

11レイ </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/29(土) 11:28
>>5 スマートレディさん
承知した。迅速な対応、感謝する。
では、導入シーンから・・・


この世界の中心には、ヴァルハラと呼ばれる小さな孤島がある。
そこは三国非干渉の影響を受けていない場所で、時折各国のトップが
会談に使用しているらしいという噂が立っている。
もちろん、あくまで噂の領域を出ないのだが。

そのヴァルハラに、一人の男が立っていた。周囲は暗闇包まれており人の気配はおろか
虫一匹いなさそうだ。
全身黒尽くめの男の、紅い瞳が楽しげに笑う。

??「クスクス・・・今夜の月はきれいだ・・・まるで血のように真っ赤にそまる・・・」

男は空を見上げた。そこには真っ赤に染まった満月があった。
男の口元が嬉しそうに歪む。

??「そうだ。こういう日は・・・遊んでみるか・・・w」

男の手が印を結ぶように動く。それもかなり素早い。

??「君達・・・自分の場所だけじゃ狭過ぎるだろ?だから・・・おいでよ。こっちにさ・・・クスクス・・・」

その手を、地面に叩きつけた。刹那、ヴァルハラに紅の光の塔がたった。
血のような紅い光は天に届き、六亡星を描きながら消えていく。
後に残された男は、笑みを浮かべながら呟く。

黒「礼?いらないよ・・・。その代わり、覚えておいてね。俺は黒(シュバルツ)。そのうち君達の手を借りに来るから・・・
クスクス・・・wあははは・・・!」

朝日がが差してくるヴァルハラから、黒の姿は消えていた。
変わりに、無数の咆哮、雄たけびがけたたましく、この世界に木霊した・・・。

12レイ </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/29(土) 11:46
異変は、彼らも気がついていた。
あの日、つまり黒が門を開いた日。夜中の散歩に出かけていたレイが見かけたのだ。

次の日から、彼等の世界に過去出現しなかった者達が現れた。
ブルーアースチームはレイと一哉、レナの三人で会議を開いた。
聖王も参加している。

一哉「・・・ここ最近、聖都の周囲に戦闘員と思しき人間を数名見つけた。
目的は不明だが、この世界のことを全く知らないようなそぶりだった。」
聖王「この世界を、知らない?どういうことだ?」
レナ「言語もいくつか通じてないみたい・・・。まるで・・・」
レイ「・・・俺の見解だが、おそらくどこかの馬鹿が『門』を開いたんだ。
この世界と異界を開く門を、な」

レイが昨夜の光を思い出しながら進言する。その一言に聖王が問い返す。

聖王「門、だと?それは如何なる物か?」
レイ「聞いたとおりだ。いわゆるトンネルのようなものを複数の世界に突き通したんだ
もっとも、そんな事が出来る連中はどこの世界を探しても数人しかいないだろうが」
聖王「なんと!では、先日の者たちは異界の住人というのか!?」
一哉「・・・。」

一哉はその一言に眉をひそめる。自分もこの世界から見たら異界の住人だ。
そのことは他人には秘密だ。何かあると事をすぐに荒立てる連中が多い、
というレイの配慮からだ。

聖王「・・・弱った・・・。彼等は侵略でもしに着たのか!?ならばすぐにでも対策を講じねば・・・」
レイ「・・・まあ、まて。ここは俺達に任せてくれ。仕事だったら俺らが引き受けるよ。
今回は非常事態だから、ただで」
聖王「おお、助かるぞ!では、頼むぞ!」

聖王が護衛と共に城の帰ったあと、三人は店員全てを招集し、こういった。
レイ「仕度だ。永い旅になるぞ」

●黒と名乗る男が突然紅い門を開き、他の世界の住人を招き入れた。
○レイとレナ、一哉と聖王で会議。門が開かれた事にレイは無償で仕事をすると提案する。

●黒/オリジナル
○レイ=バルキリー/オリジナル
○レナ=プリズム=アスガルド15世/オリジナル
○野崎 一哉/オリジナル
○聖王/オリジナル

13レイ </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/31(月) 15:08
先ほどの「仕度だ。永い旅になるぞ」の一言から、店員達は店のロビーに集合し、
会議を行っていた。
内容は、開かれた門をどうやって閉じるか。
そして、元凶となった者の処遇について。

レイ「・・・ここで少し今までの話をまとめるぞ。
まず、門を閉じる方法は、こちら側から門を開いた状態で固定している
『楔』を各世界に赴き、破壊すること。
そして、元凶の処遇はただ一つ。裁きあるのみ」
セーラ「質問!元凶がなんであれ、開かれた門から出入りする奴の種類は
多種多様だよ?なら、向こうに行ってそいつらを送り出している連中も
各個撃破したほうがいいんじゃないの?」
サスケ「それについては、拙者も同意見でござる。臭いは元から断つというが、
その元が複数あるなら全て断つべきでござる」
マグナ「・・・しかし、そのためにあちらがわに我々が行けば、こちらが手薄になる。
衛兵もいるとはいえ、守りきるには限界がある・・・」
レイ「だからこそ、だ。撃破班と迎撃班に分かれ、こちらを守りつつあちらを攻める。
そして、おそらく門が開いたのはヴァルハラ・・・。この世界の中心地。
なら他国にも被害が及ぶ前に結束しておいたほうがいいと思う。
今は非干渉などと言っている場合じゃない。
ここで、各班の組み分けを説明する。
まず、撃破班が俺、マグナ、一哉、レナ、セーラ、サスケとミーナの七人」
セーラ「戦闘向けね。流石っ♪」
レイ「で、迎撃班が翼、光、マロウ、カルマ、バロック、紅蓮の六人。
お前達は、各国に三国非干渉の解除を要請して、三国の架け橋になってくれ」
マロウ「私達は交渉役ってことですね♪分かりました〜」
レイ「・・・さて、あまり無駄話している時間は無い。各自、健闘を祈る」

・・・だが、再びこの11人が集結する時は、レイの予想を大きく上回るということを、
このときは誰も予想しえなかった・・・。

現在地:ヴァルハラ中央
六人と七人がヴァルハラに到着したのは、先ほどの会議から一時間近く経過してからだ。
何せ、三国が行き来を制限しているこの状態で、
一般の人間が海を渡るなどと言う事態は言語道断。
だからその警備網を掻い潜るのに時間を費やしてしまったのだ。
レイがぼやく。

レイ「・・・ったく、予定より30分近く遅れた・・・。
こうしてる間にも、再び海から何か来たかもしれないのに・・・」
レナ「焦る気持ちも分かるけど、ここにたどり着けただけ良かったと思いましょう」
レイ「・・・そうだな。よし、じゃあ始めてくれ。レナ」
レナ「ええ、分かってるよ♪」

レナが自分の神具・・・エスペランサーを正面に構え、詠唱を始める。
6人×2のグループは黙ってそれを見つめていたが、
突然、一哉が上を差して、叫んだ。

一哉「・・・なっ!?おい!皆!!」
レイ「なんだ?どうし・・・だっ!?」

レイ達が声に驚いて見上げると、
そこには、まだ詠唱が完了してないはずなのに開いた門があった。
今、『門』は紅く輝き、不気味な胎動とも取れる音を放っている。

レナ「え・・・!?そんな・・・!?」

レナも詠唱を中断し、上を見上げる。が、その直後、13人の体は宙に浮き始める。

レイ「門に・・・引き寄せられる・・・!?」

とっさに、レイはレナを庇い、マロウと翼、光を重力制御で地面に降ろす。
が、レイとレナを含む10人は、その六亡星の紅い星に吸い込まれ、そして、
この世界から消えた・・・

14黒 </b><font color=#FF0000>(4kS6LIg6)</font><b>:2004/05/31(月) 16:33
黒「おやおや・・・。普通飛び込むかねぇ・・・クスクス・・・」

場所は分からない。だが、どこかの暗闇の中で、黒が呟いた。
口の端には相変わらず笑みを浮かべて。

黒「・・・なあ、イリス・・・。アイツラ、どうなると思う?」

黒は暗がりに向かって問いかける。そのとき、まるで言葉が形になったように
女性的なシルエットが突然浮かび上がる。

イリス「・・・彼らは新たな世界にて、更に強大な力を手に入れるかと・・・」
黒「へぇ、そりゃ怖い怖い・・・クスクス・・・w」

イリスと呼ばれた女性がそういうと、黒の口が更に歪む。
狂気の笑みを浮かべながら。

黒「・・・で、あの二人はどうなってる?」
イリス「・・・弟の洗脳は完了し、兄は従属を誓っております。
もっとも、もしかしたら裏切るかもしれませんが・・・」
黒「なぁに、そういう時は弟殺して大丈夫だから。俺が許すよ・・・クスクス・・・
で、こっちの戦力はどうなった?」
イリス「こちらの在来戦力が70万・・・。異界の同士を含めれば5倍以上に・・・」
黒「それだけできれば上等w
後はアイツらにちょっかい出してやって、現状維持を続けろよ。
こっちに残った何でも屋連中はたいしたことないし・・・クスクス・・・」

黒はそれらの言葉を聞くと、再び最初の笑みに戻る。
先ほどのレイの話よりも興味を失ったように。
そして、黒は天を仰いで、一言呟いた。

黒「・・・これから面白くなりそうだねぇ・・・クスクス・・・w」

○レイ達が門に吸い込まれ、散り散りに。
●黒、秘密裏に異界の住人と同盟を結び、自分は傍観者(?)を決め込む

新規登場
○マロウ/オリジナル
○マグナ/オリジナル
○セーラ/オリジナル
○サスケ/オリジナル
●イリス/オリジナル

15新たなる一歩は獄中:2004/05/31(月) 19:48
レイ「・・・っ・・・ここは・・・?」

レイは、薄暗い部屋で眼を覚ました。いきなりの事で頭が働いていないが、
しばらくすると脳裏に先ほどの光景がフラッシュバックする。

レイ「・・そうだ・・・門が開いて・・・レナが・・・!レナ!?」

直後、自分の隣にスヤスヤと寝息を立てて眠っているレナを見つけて、
レイはほうっと溜息を吐く。
だが、状況が分からない以上じっとしているわけにも行かない。

レイ「おい、レナ!起きろって!」
レナ「う〜ん・・・夜はこれから・・・」
レイ「何をわけの分からないことを・・・レナ!起きろっ!」
レナ「う〜・・・ありぇ?レイ、どしたの〜?」

まだ寝ぼけているらしい。神剣をメガホンに作り変えて、手加減しながら殴った。
それでも、音は妙に響いたが。

レナ「ひゃっ!?・・・あれ?どうしたの?」
レイ「・・・やっと起きたか。まあいい。手短に話す。ここは門の向こうらしい。
俺達以外は何処かに飛ばされたようだ。おそらく、バラバラになってな」
レナ「え・・・?別々の世界に・・・?じゃあ・・・!!」
レイ「ああ、推測ではあるが、おそらく自由な行き来は出来ないはずだ。
俺達もここからでてアイツらを・・・」

助けに行かないと、と話そうとしたとき、突然怒鳴り声が聞こえてきた。

??「お前達!何をごちゃごちゃと・・・!」

突然、どう考えても自分達の世界じゃ見覚えの無い服を着た男が現れた。
そのとき、レイはここが獄中である事に気付く。
ならば、現在目の前にいる男は・・・

レイ「(看守、と言うわけか・・・。利用できそうだ・・・)」
レイ「おい、アンタ」
看守「なんだ!?」
レイ「そう怒鳴らなくても聞こえてるよ。で、何でこんな事をする?
俺達は罪を犯した覚えは無いが?」
看守「はっ、白々しい!そんな服装はこの地球上に存在しない・・・。
異星人のスパイかなにかなんだろ?」
レイ「異星人?俺は手も足も二本ずつだけど?」

レナは黙ってレイを見つめている。
こういうときはレイに任せたほうがいいということをレナは知っている。
で、当のレイは「こちらの素性を感づかれないように」探りをいれていた。
いろいろ訪ねながら、レイは鉄格子の前を行ったりきたりしている。

レイ「・・・で、その容疑者が俺らだと?」
看守「でなければなんだ!」
レイ「俺達かい?俺達は・・・そう、何でも屋さ。そして、今は仕事中だ」

レイは鉄格子を一本握り、それと同時にいきなり手前に引っ張る。
刹那、看守は胴体と両腕両足、頭が切断された。もはや廊下は真っ赤に染まっている。
レナは瞬間的に眼を伏せた。

レイ「・・・運の悪い奴。俺らの看守番にならなければ死には死ななかったのに」

そのまま、開いた場所から二人は外に出る。
お互い丸腰だから武器の奪取を考えたのだ。
走りながら、監視カメラは全て配電線を物質変化によって遮断していくのも忘れない。
だが、レイは走りながら気付いた。
ここにいるのは「本物」以外にもなんらかの犠牲者も混ざっていることに。
そのなかの一人を、レイは気まぐれに選んで話しかけた。
もちろん、牢の鉄格子をはずしながら。

レイ「アンタ、何でここにいるんだ?」
??「・・・あなたは?」
レイ「・・・レナ、肩持ってやれ。連れて行くぞ」
レナ「え?うん・・・」
??「いきなりなんなんです?あなたたちは・・・一体・・・」
レイ「その質問には後で答えてやる。だが、今はアンタの持ち物を取り戻してからだ」

二人に一人が加わり、三人は走り出す。
レイの気まぐれは事件を少し加速させた。

16新たなる一歩は獄中:2004/06/01(火) 17:22
三人は走った。先頭を走るレイはカメラを無効化することは忘れなかった。
そして、三人は獄舎の入り口に辿りついた。
そこには、一つのデスクと椅子があるだけだったが、
そのデスクの上にはレイの神剣、『ヘヴンズゲイト』と、
レナのエスペランサー。
そして、逆三角形をした金色の装飾の中心に蒼い宝石のようなもののついた、
二人にはよく分からないものも置いてあった。
レナの肩から離れた青年が、それを手に取り、懐にしまう。
どうやら青年の持ち物らしい。
レナもレイも、自分の武器を手に取り、構えた。

レイ「さあ、レナ。派手にやれ」
レナ「派手にって事は・・・?」
レイ「脱出ルートは空路。なら、可能な限り目立たせる事で世の中の注意を
こちらにそらせ。・・・あいつらがこちらに気付くかもしれないし、
さっきの奴の話だと、どうやら世の中にはこの人みたいな(青年を指しながら)
人がいろいろいるらしい」
レナ「なるほどね。こちらに人の目を向けることで仕事も増えるし。」
レイ「そう、一石三鳥ってわけだ」
レナ「手っ取り早いことの好きなレイが考えそうな事ね(笑」
レイ「うるさい・・・御託はいいから始めてくれ」
レナ「・・・はいはい・・・♪」

いぶかしむ青年を他所に、レナは詠唱を始める。
それも、彼女の十八番、竜王召喚の呪文を。

青年「・・・あの、あの人は一体何を・・・?」
レイ「・・・見てれば分かる。驚くぞ・・・きっと」

レイは口元に笑みを浮かべながら、青年に答える。
そのときだった。入り口の扉が勢いよく開き、数名の武装した男達がわらわらと
入ってくる。

レイ「・・・ちっ、見つかったか・・・。だが、生憎仕事中だ。
運が悪かったな。あんた達も」

刹那、警備員のような姿をした男達は、一斉にレイに飛び掛かった。

青年「あ!危ない!」
レイ「・・・フッ」

前に出てレイを庇おうとする青年を押しのけ、飛び掛ってきたうち二人を切り捨てる。
残り三人はそれに動揺することなく警棒を振り上げるが、レイには止まって見える。
ふたたび、三人のうち二人をすれ違いざまに切り捨てる。
その際に残った一人喉元に、レイは神剣を突きつける。

警備員「は、早すぎる・・・!」
レイ「悪いな。さっきも言ったけど、仕事中だ。躊躇いは・・・」
レナ「レイ!準備できたよ!」
レイ「よし、行くぞ!しっかり捕まってろよ!」

レイがレナの声を聞くと、青年にそう呼びかける。
レナの眼前には、既に完成した魔法陣が。

レナ「バハムート!!!!」

その一声と共に、五亡星を基調とした魔法陣が発光し、
そこから巨大な灰色の龍が現れた。
龍は咆哮を上げ、レナと目線を合わせて、こう言った。

バハムート「主よ。汝、我に何を願う?」
レナ「私と、そこの人を乗せて、飛んで!」
バハムート「承知した・・・」

皮の張った翼をバッと開き、ニ、三度はためく。
それは、青年に乗れといっているようにも見えた。

青年「・・・乗ればいいんだな?」

青年の問いかけに、呼び出された龍の王は頷く。
その返答に、青年は龍の背中に飛び乗る。レナも同様に飛び乗り、
頷いてみせる。
龍王は再び羽ばたき、飛翔を始める。
レイが解放した警備員は、すぐさま龍に向かい銃を構えたが

レイ「・・・仕事中だから、邪魔するな。三度目だ」

この一言をレイが言い終わったとき、その場に立っていたのはレイのみだった。
そして、レイも背中のマントを翼に変え、バハムートがあけた穴から空へと出る。

17新たなる一歩は獄中・その後:2004/06/01(火) 17:22


レイ「ところで、アンタ、名前は?」

獄舎から逃走し、何処かの山の中に潜伏したレイは、
同じく同行している青年に名前を尋ねた。

青年「僕ですか?僕は高山 我夢。元XIGで、現在はアルケミースターズを・・・」
レイ「・・・悪い。こちらの世界の事情はまだ飲み込みきれていないんだ・・・」
我夢「え・・・?こちらの・・・?どういうことです?」
レイ「・・・実は・・・」

レイは青年・・・高山 我夢に事情を話した。自分達は違う世界の住人で、
突然開かれた門から現れた者たちの元凶を断つためにこちらに来たこと。
その際仲間が離れ離れになった事・・・

我夢「・・・そうだったんですか・・・」
レイ「アンタも、不当な理由であそこに放り込まれていたみたいだが・・・」
我夢「・・・ええ。
・・・そういえば、こちらの事情は分からないとおっしゃっていましたが、
僕でよければ少し説明しましょうか?助けていただいたお礼がしたくて・・・」
レイ「ありがたい。そうしてもらえると助かる・・・」

我夢は語った。今この世界で起こっている事を。
黄泉がえり、地球教、グランショッカー・・・。

レイ「・・・なるほど。世の中どこに行っても大変だな・・・」
レナ「ある意味、ユグドラシルに多数の混在する勢力が入ってきたのも
納得できるわね・・・」
我夢「今は政府の上層部まで腐敗してきているから、
このままじゃ地球どころか、他の星まで巻き込む大規模な戦争が始まるんじゃ
ないかって、危惧されてるんだ・・・」
レイ「・・・大規模な・・・戦争・・・。星まで巻き込むのか・・・」
レナ「・・・『あの大戦』の比じゃないってこと・・・?」
レイ「・・・おそらく」

二人は黙り込んだ。二人の世界も何百年も前に勃発した
『あの大戦』と呼ばれる戦争をも上回る戦争を想像したからだ。
そうなれば、間違いなく一般の人も巻き込む事になる。

レイ「・・・分かった。俺達も向こうの王からの依頼を受けている。
事態の収拾には俺達も尽力しよう」
我夢「ありがとう!」

こうして、二人と我夢は別行動をとることにした。何かあったら呼ぶようにと
通信機まで貰った。
レイはレナに言った。

レイ「・・・帰るのは当分先になりそうだ」

と。

○レイ&レナ、転送後政府の直轄らしき牢獄に入れられるが我夢を伴い
『派手に』脱走。

○高山 我夢(ウルトラマンガイア)

18黒船来航!:2004/06/01(火) 17:25
一方、レイ達が門に吸い込まれてから数日後、
『聖都』ユグドラシルの空に四つの黒い影が姿を現した。
スマートブレインがこの世界へと送り込んできた“クロフネ”を旗艦とする
艦隊使節である。聖都を無言で威圧するように、艦隊はその影を
みるみる大きくしていった。

聖王の城で合議が始まったのは、翌朝になってからである。
沈痛な表情で聖王が口を開いた。

聖王「ついに来るものが来たということだな。今朝までの報告によれば、
 相手側に即刻戦端を開く気配はなく、スマートブレインの社長・村上峡児なる者の
 親書の受け取りを要求しているとのこと。ただ、かなり強硬な要求にて、
 受け取りを拒否すれば新たに戦いの意思が生ずるやもしれぬ」

レイ達の不在により、“クロフネ”対策の責任を一身に背負う聖王は、
これを国家の重大事と見なし、あくまでも慎重に対応する構えである。


***スマートブレイン私有の次元間航行艦『クロフネ』・ブリッジ***

艦隊提督にして通商使節正使として
この世界へと送り込まれたのは、“エーデル・クロイツ”のメンバーにして
スマートブレインの取締役海外事業本部長・小針正である。

小針「見たところ、大して科学文明は発達していないらしい。
 武力で脅せばどうにでもなりそうだ……」


●スマートブレイン→小針の指揮するクロフネ艦隊を『聖都』ユグドラシルへ送り込む。
 その目的は不平等な通商条約を結ばせ、将来はこの世界を半植民地化することにあるらしい。

19障害を超えて:2004/06/01(火) 18:33
もちろん、会議には残された光、翼、マロウの三人も参加していた。
ある意味重要な資金源であった彼等は、
ユグドラシルの中でもかなり高位の地位に値するらしい。

翼「・・・で、どうする?この非常時、三国非干渉の解除なんて要請したら、
『戦火をイタズラに広げるわけには行かない』とか言われて却下されそうだし・・・」
マロウ「かといって、こちらから勝手に向こうに行けばおそらく捕まっちゃうよ?」
光「どうしよう〜?」

三人は、お互いが聞こえるだけの声で話し合った。
もっとも、周囲は突然の来客の件でざわついていたから
普通に喋っていても聞こえないが。

聖王「とにかく、こちらは交渉に応じる構えを取る。
皆の者はいきなり戦闘をしかけたりすることを禁ずる。
以上で、会議を終了する!」

その一声の後、ざわつきは更にました。
『戦闘禁止』令は誇り高いユグドラシルの民には屈辱的なのだろう。

翼「今はチーフの命令に従って、他国への交渉に挑むしかないっす!
それも、国単位じゃなくて、国の精鋭たち個人に!」
光「でも、その人たちも国の人だから、私達はやっぱり捕まると思うけど〜・・・?」
翼「うっ・・・」
マロウ「・・・なら、ミッドガルドから始めましょ〜?
あそこは個人主義的な人達が多いって聞いたから、
多分こっちにも応じてもらえると思うのよ」

三人は頷いた。そして、会議の終了し、ざわついた城を後にする。
だが、そこで三人は新たな障害を発見する。
「クロフネ」である。
これが動いている限り、おそらく脱出と共に自分達は反逆者か何かと判断され、
攻撃を受けるやも知れない。
だが、

翼「だけど、空中のクロフネに注意が向いてるから、
海上の警備は手薄になっているはずじゃないっすか?」

という、翼にしては珍しく頭の回転が良い発言と、
マロウと光は残っていたほうがいいという警戒の観点から、
翌朝、秘密裏に翼はミッドガルドへ飛び立った。
マロウと光は祈る。

翼の旅の安全と、手をかしてくれる良い人にめぐり合える事を・・・

○聖王の会議に翼以下2名も出席。その後、翼一人でミッドガルドへ飛び立つ

新規登場
○翼/オリジナル
○光/オリジナル

20『派手』の裏の『隠し味』:2004/06/03(木) 15:47
レイ「さて、一応言っておくが、当面の目的は仲間探しと情報集めだ。
・・・ただし、今度はあまり目立ちすぎないようにな。
今回はカメラを無効化することが出来たから良かったものの、
仕事中に目撃者全員を殺さなければいけなくなるのは避けたい」
レナ「・・・それは、ね・・・」

二人は山を越え、今度は海を渡っていた。
もちろん、レイの力で光の屈折率を変化させてステルス化はしているが、
それでもいつまでもイディアを召喚したままと言うのはレナの体力が
持たない。

レイ「・・・しかし、どこか接地できるような場所は無いのか?」
レナ「・・・私も探してるんだけど・・・どこも彼処も見張りが・・・」
レイ「・・・目立ちすぎたかな・・・あの時・・・
まあいい。こうなれば・・・」

レイが神剣の形を変成する。その形はまさしくライフル。
だが、中身は通常弾ではなく・・・

レイ「・・・っと」
警備員「うおっ!?げほっ・・・げほっ・・・〜・・・」

そう、催涙弾だ。着弾と同時に警備員は目を開けていられなくなり、
必死で煙を振り払おうとしている。
レイは手近の岸から陸に上がり、レナを引き上げた。
その後、二人はイディアを元に戻して、走り抜ける。
ステルス化しているとはいえ、そろそろ効力が切れるはずだ。
その前にこの一帯を抜け出さないと騒ぎが大きくなる。

レイ「・・・よし、抜けた!レナ!!」
レナ「・・・えいっ!」

イディア召喚でつかれきった体を必死に走らせて、
二人は警備施設らしき場所を離脱する。ほっと一息つくまもなく、
レナが倒れこんだ。呼吸も荒い。

レイ「ちっ・・・こんなところで・・・!?どうすれば・・!」

手持ちのアイテムではレナの疲労を直す事が出来ない。
ならば、せめて彼女の負担を減らしつつ逃げる方法は無いものか・・・?

レイ「・・・やむをえん・・・!」

レイはレナを抱え上げ、その背の翼を展開し、飛び立った。
ステルス効果はもはや切れ、その純白の翼があらわになるが、
レイはそんな事を気にしている場合ではない。
下方から銃弾がいくつか飛んでくるも、
レナを必死で抱えつつ全速で飛翔するレイに当たるわけはなく、
彼らはそのまま、高速で飛び去る・・・

21『派手』の裏の『隠し味』:2004/06/03(木) 16:12
彼らは直後、一つの建物を発見する。目立たなくて、周囲に人気もなさそうだ。
ゆっくりと地面に足をつけ、急いで扉の施錠を解除し、中に隠れる。

レイ「・・・お疲れ様、ってゆっくり言いたいところだがな・・・」
??「・・・!レイ殿でござるか!?」

不意に、建物の奥からござる口調の声が聞こえた。驚いて武器を構えるレイだったが、
そこに立っていた小さな影は・・・

レイ「サスケか!?」
サスケ「おお!やはり!いきなり飛び込んで来たからまた敵かと・・・」
レイ「そんな事は後だ!何か疲労回復薬とか無いか!?」
サスケ「うん!?レナ殿も!疲労回復薬・・・忍の丸薬が一つあるので、
飲ませてみるでござる!」

何でも屋の店員の一人、サスケはどこからとも無く黒っぽい丸薬を取り出した。
レイはそれをひったくると、水を空気中の水分から搾り出し、薬と一緒に飲ませた。
レナの荒い息は、そのうち正常な物に収まる。
レイも胸をホッと撫で下ろす・・・

レナ「・・・なるほどねぇ。サスケは転送された後、
いきなり戦場に放り出されて死にそうだった、ってこと?」
サスケ「お恥ずかしながらも、危うく不覚を取られそうになったでござる」

三人は状況を報告しあい、確認した。
サスケもなんらかの戦場に放り出され、戦いの只中を切り抜けてきたらしい。
その際、『青き清浄なる・・・』という掛け声で争う武装派グループも
見かけたらしいが、今、情報が不足している彼らには、
なんのことやら理解できなかったようだが。

レイ「・・・戦場、ねぇ。後で行ってみよう。何か情報を入手できるかもしれない」
サスケ「了解でござる。・・・が、今は大事を取って、
この場所で休息をとろうと思うのでござるが・・・」
レイ「・・・分かってる。レナの疲労も回復しきったわけじゃない。
しばらく、ここを拠点として動こう」

三人は、昼間といえども、休息を取れる時間を優先し、眠りについた。

・・・レイは、如何なるときも仲間のペースを尊重しながら行動する。
これが、店員が寄せる(例外あり)レイへの信頼の隠し味なのだ。

○イディアで海上移動後、適当な場所で上陸するも、レナが疲労で倒れる。
○休息するための場所として突入したビルでサスケと再開。
三人は状況を話し合った後、眠りにつく

22闘う者:2004/06/04(金) 16:19
(・・・これは?)

レイは夢を見ていた。懐かしい友、ディオスとミッドガルドの風景の夢を。
その中で、楽しそうに話すレイとディオスを、レイは空から見つめているのだ。
その光景をみて、レイはフッと笑みを零す。
だが、その光景も消え去り、今度は悪夢と化した。

天空高く輝く、毒々しい赤い魔方陣・・・不滅の黒。
右胸を巨槍に貫かれる自分。
そして、傷ついたレイを抱いて慟哭するディオス。
「俺を・・・俺を一人にしないでくれ・・・!!!」

レイ「・・・!!!!!」

そこで夢から覚め、レイはガバッと身を起こした。
サスケとレナが、息の荒い自分を心配そうに見つめている。
レイは、今だ収まらぬ悪夢を忘れようと、二人に言った。

レイ「・・俺は・・・大丈夫だ」


レナとレイは、サスケに案内されて、一箇所の広場に出た。
そこは既に荒れ果てており、もはや広場と言うより一つの荒野である。
そこかしこの地面が盛り上がっているのも眼につく。
だが、その盛り上がった場所に、レイは何かを見つけた。

レイ「エンブレム・・・?」

なにやら地球をイメージしているのはレイにも理解できる。それ以外にも、
弾の切れたマシンガンなどは、無造作に転がっていた。
エンブレムを懐に仕舞い込み、レイはサスケ達に近寄って見る。

レイ「何かあったか?」
サスケ「いえ、エンブレムらしきもの以外は・・・なんとも・・・」
レイ「・・・ふむ、何者かが持ち去ったか、
或いは証拠が残らないよう自害したか・・・」
レナ「最初から無かったって言うのは?」
レイ「いや、これだけの戦火の後で何もないというのはいくらなんでもおかしい。
・・・裏があるな。例えばカモフラージュとか・・・」

レイは考えられる可能性に思案をめぐらせるも、確証となるものはない。

サスケ「・・・大きな出来事を隠すには、さらに大きな事件を起こせば・・・」
レイ「そう、『木を隠すなら森の中』って奴だ」
サスケ「ちょっと違うのでは・・・?」
レイ「・・・いずれにせよ、エンブレムだけでも充分な収穫だ。
一旦帰還する・・・ん?」

振り返ったレイは、遠くの方に眼を凝らす。
何か、1つの動く影がこちらに向かっている。

レイ「・・・なんだあれは?」

レイはその影を凝視する。
見たところ、それはどうも車のようだ。
その車には三人の男性が乗っている。
一人はどこからどう見ても侍、と言うような出で立ちの男。
一人は帽子を眼深に被ったスーツ。
そして、車を運転しているもう一人は、紅いスーツを着て、
顔立ちは猿とも取れるが、その表情は飄々としていて、つかみ所が無い。

その三人が、後ろから無数のパトカーに追跡されながら、こちらに向かってきた。
先頭のパトカーから男が身を乗り出し、
逃走する車に向かって叫ぶ。

「ルパーン!今日こそ貴様を逮捕してやる〜!」

ルパン「あら〜?銭型のとっつあん、まだ追ってきてたの?しつこいなぁ、相変わらず♪」
次元「おい、ルパン。流石にこの荒地を進むには、車体が持たないぞ」
ルパン「だけど、それは向こうも同じ事〜。
先を走ってるから追いつかれる事もない!」
次元「しかし、この状態じゃいつ横転するか・・・」
レイ「・・・おい、ここは俺達が食い止める。行け!」

逃走する車に向かって、レイが叫ぶ。
いきなりの事に驚いたのは何も彼等だけではない。
レナとサスケも、眼を大きく見開いてレイを凝視する。

レナ、サスケ「レイ(殿)!?」
レイ「・・・あいつらは後で使える。
ここで逃がしてやって合流すれば更に詳しい情報を得る事が出来るかもしれない」
サスケ「周到でござるなぁ・・・」

ルパン「おぉ、そうかい!ありがとうよぉ!」
次元「おい、いいのか?あんな得体も知れない連中に・・・」
ルパン「いいじゃないか!手助けしてくれるって言ってくれてる好意を無駄には出来ない!
なあ、五右衛門?」
五右衛門「・・・この際どうこう言ってられる場合ではない。
利用できる物は利用させて貰う」
ルパン「・・・だとよ?次元?」
次元「・・・しゃあねぇなあ・・・・」

ルパンがニッと笑いながら次元に言った。
次元は首をやれやれと横に振った。仕方ないという意思表示だろう。
そして、彼らの乗った車は全速力でその場所を離脱する。
レイは戦闘の時に見せる「ニヤリ」とした笑を口元に浮かべる。

23闘う者:2004/06/04(金) 17:03
サスケ「さて、それでどうするのでござるか?」
レイ「・・・そうだな。殺すな。以上」
サスケ「おや?私情で動いてる事にするのでござるか?」
レイ「ああ、仕事で動くよりもしっくり来る感じだ」

相変わらずレイは口の端に笑みを浮かべている
眼前には猛然と突進してくるパトカーの山。
もはやこちらに猶予は無い。

銭型「そこの三人組!そこをどきなさい!どかないと・・・」
レイ「轢けるものなら轢いてみろ・・・よっと!」

レイが地面に両手を叩きつける。
それとほぼ同時に、パトカーの群れの真下の地面が槍のように隆起する。
それも、ほぼ一台ずつの真下に。

銭型「おわーーーー!?」
レイ「・・・動力部は・・・かろうじて生きてるみたいだ。
おーい。早いとこ降りたほうがいいぞ?」

その一声を聞いた警官達は、すぐさまパトカーから飛び降りる。
全員が地面に降りた瞬間に、それらが全て爆散する。
レイはやれやれ、と神剣を構える。
爆炎の煙の中から、警官が銃やら警棒やらを構えて出てくる。
眼が血走っている。

銭型「貴様ぁ・・・!」
レイ「・・・殺しはしないが、痛い目見てもらおうか・・・」

その一声で、レイとサスケが怒れる警官の群れに突っ込み、
レナは詠唱の構えを取る。

無数のナイフやら銃弾が飛び交う中、30分たった後にその荒野に立っていたのは、
レイとレナ、そしてサスケの三人だけだった・・・
銭型が呻く。

銭型「貴様・・・顔は忘れんぞぉ・・・」
レイ「・・・言ってろ。覚えてたところで勝てないだろうが、な」

そういうレイ達は、その場に背を向け、あのビルに帰っていった。
あの三人組を探しながら・・・

○レイ達三人が戦場跡を捜索するも、
謎のエンブレム以外に手がかりとなりそうなものはなかった。
◎ルパン一味と捜索途中で遭遇。
○レイ達、ルパンを追撃する警官隊を一人の死者も出すことなく撃破。

◎アルセーヌ=ルパン=三世(ルパン三世)
◎次元大介(ルパン三世)
◎石川五右衛門(ルパン三世)
◎銭型幸一(ルパン三世)

24『起動(ドライヴ)』:2004/06/07(月) 14:27
一哉「………」
マグナ「………」
セーラ「・・・うう、何でこの二人と一緒なの・・?あたし・・・」

一言も話さない二人に挟まれ、セーラはそう嘆いた。
彼女らが今いる場所はどう見ても工場の中。
しかも、現在周囲に工場にいた人間達に囲まれている。
転送後、介抱してもらっていた最中にマグナが目覚め
剣を振った事から、一時間にも及ぶ追いかけっこの末、追い詰められたのだ。

一哉「・・・いくらなんでもしつこすぎる・・・。
何かあると見て間違いなさそうだ。」
マグナ「・・・何か・・・重要国家機密、とかか?」

その一言で、工場の人間達は一瞬ギクリと体を揺らし、
さっき以上に殺気のこもった瞳でじりじりと近寄ってくる。

一哉「・・・図星か。」
セーラ「ちょっとぉ〜!煽らないでってば!」
???「君達!もういいって!ほら、下がって下がって!」

そこで、いきなり奥から少年の声が聞こえた。
その声で工場の人間達は退き、さらに今度は作業服の13ぐらいの少年が出てくる。
少年は三人に言った。

???「ごめんね?あの人たち、今ちょっと気が立ってて・・・」

その一言で、一哉とセーラは一息をついた・・・


一哉「・・・なるほど。ここは新型機動兵器の開発工場、というわけか・・・」
アーク「そういうこと♪」

少年はアークと名乗った。
その天才的な機械工学の手腕からここの責任者をしているらしい。
彼が言うには、ここはとあるコロニーの一角にある兵器工場で、
現在は新型の人型機動兵器開発をしているらしい。
だが、その特殊な操作方法と運用コンセプトによりなかなか乗り手が見つからない、
と言う事だった。
そこで、一哉たちに眼をつけた、というわけだ。

アーク「君達は生身でも戦闘をこなせそうだね。
だからさ、アレの試作パイロットになって欲しいんだw」
一哉、マグナ、セーラ「・・・あれ?」

アークは、ガラスの外を指した。三人がそれに釣られて見た先には、
驚くべき物があった。

それは、二機の巨大人型戦闘兵器。
一機は、赤と灰色を基調にした重装甲な機体。
右手には釘打ち機らしきものも装備され、一哉が見た感じ近〜中距離戦の機体だ。
もう一機は軽量・・・というより、汎用性に優れている感じだ。
全体的にシャープなデザインとなっており、青と白のペイントが清々しい。
ただ、武器らしき物が見当たらない。

アーク「ああ、『ガン・セイヴァー』の武器はまだ完成してないんだ。
液体金属を使った特殊な武装にするつもりなんだけど、
これが結構面倒で・・・」
一哉「・・・『ガン』・・・『セイヴァー』・・・」

楽しそうに弁舌を披露するアークを他所に、一哉は先ほどの
機体名を口の中で繰り返していた。
アークは説明を続ける。

アーク「それで、もう一機の『パンツァー・アイゼン』は、
武装を全部実弾に統一した接近戦用の機体!
別のところで同規格のPTが作成されてるんだけど、それのデッドコピー・・・かな?」
マグナ「・・・ちょっと待て。何故そこまでベラベラと俺達に説明する?
これは国家機密なんじゃないのか・・・?」

マグナが今までの疑問をサラリと呟く。アークはきょとんとした表情で、
こういった。

アーク「お兄さん達、悪い人じゃないんでしょ?」
マグナ「・・・!」

マグナの眼が大きく見開かれる。

(・・・何故だ・・・?何故コイツは、初対面の俺達を・・・そこまで・・!?)

その時だった。工場内の警報が一斉に鳴り始めた。
先ほどまで楽しそうな子供の顔だったアークもキッとした表情になり、
三人も警報に釣られて外に出る・・・

25『起動(ドライヴ)』:2004/06/11(金) 17:20
工場から出た三人は、そこに聳え立っていた巨大なものをみて驚いた。

アーク「・・・ザクⅡ!?これはまたえらく旧型の機体だね・・・」

あくまで余裕を装うとしていたらしいアークだが、
額の冷や汗は隠せない。
何せ、こちら側には動かせる機体が無いのだ。
いくら旧型とはいえ、今の状況では充分すぎる脅威になりうる。
それを相手が知っていた、ということは、奴らの目的は・・・

一哉「・・・新型の奪取か・・・!」

一哉は何を思ったか、いきなり工場内に走った。
セーラが気付きとめようとするも、初めて見るMSに驚いて声が出ない。
マグナも似たような反応だ。
が、セーラと唯一違うのは必死で対抗策を割り出そうとしているところだ。
そんな彼らと関係なく、アークは必死で先頭のザクとにらみ合っていた。

なにやら彼も思考中のようだが、そんな彼等はお構いなしに、
先頭のザクが動き始めた。

アーク「あ・・・!工場が!」
マグナ「ちっ・・・!
『我、氷雪の女王たる汝に今願う・・・。滅びをもたらす愚かなる者達の
身体を封じよ・・・!』
フリーズバイト・・・!!」

そのとき、先頭のザクⅡの足が凍りついた。
よしっ!とアークが歓声を上げるが、どうも長く持ちそうにない。

アーク「どうしよぉ!・・・え?一哉兄ちゃん!?」

その声に反応し、セーラとマグナが振り返る。
いきなり通信機から一哉の声がしたからだ。
そして、一哉は前置きもなしに、いきなりアークに尋ねる。

一哉「・・・コックピットの開け方と操作方法を手短に教えろ。」
アーク「ええ!?まだ操作方法も・・・って、言ってる場合じゃないね・・・!」

アークが突然、通信機に向かって早口で捲くし立てる。
そうしてる間にも、残りのザク2体が、マグナにビームライフルを乱射し始めた。
先ほどの仕返しとでも言いたげだが、マグナは容易く回避する。
いくらMSと言えども人間一人に当てようと言うのは至難の技だ。
更にマグナは元々の実力は天才と謳われるまでだ。
例え2体の連携攻撃でも軽くかわす。

だが、そのとき足の戒めを解いた三体目が、
二体にあわせて不意にビームライフルを放った。
これには流石のマグナも油断してしまう。

マグナ「ちぃ・・・間に合わんか・・・!?」

26和親条約交渉:2004/06/14(月) 15:03
***聖都ユグドラシル・王城***

聖王が交渉に応じる構えを取ったことで、
スマートブレイン社・海外事業本部長・小針正は
ついに入城を果たし、笑顔で親書を差し出した。

小針「此度、わが株式会社スマートブレイン代表取締役社長兼最高経営責任者、
 村上峡児より、貴国聖王陛下並びに貴国人民に対して友好の念を示すため、
 ここに親書を差し上げたく存じます」
聖王「よくわかった。有難くお受けする」

その時、空気を揺るがすような砲音がクロフネから轟いた。一同が首をすくめる。
砲音は少しずつ間隔を置いて規則正しく続いた。
スマートブレイン側からの説明によると、礼砲を撃っているとのことであったが、
礼砲にことよせて脅しをかけているのは明白だった。
自分たちを傲慢で偏屈な人間に見せることで、わざと理不尽な印象を相手に与える。
困り果てたユグドラシル側は、仕方なくスマートブレインの要求を受け入れるに
違いない…という青写真である。

やがて親書の具体的な内容が明らかにされた。
スマートブレインが所有する艦船に水、燃料、食料などを
補給することを認めること。スマートブレインの支社を聖都に
建設すること。スマートブレインの社員を紳士的に扱い、
国内での自由を保障することなどが主な内容である。

返答に数日の猶予を与えて、クロフネは一旦地球へと引き揚げたが……

小針「これでいい。あとの2ヵ国もいずれ追随するだろう。
 あとはゆっくりと隙を伺いながら、この世界にわが社の権益を築き、
 徐々に半植民地化していけばいい」

●クロフネ→聖王に親書を渡して一旦地球へ帰る。

27サロニアン共同体:2004/06/14(月) 15:07
それから数日後……

***東京・スマートブレイン本社・専務室***

エーデル・クロイツの四人全員が揃う中、
無事に大任を果たして凱旋した小針を労う三影。

三影「よくやってくれた。おかげでわが社は、
 地球連邦政府は無論のこと、他の財閥や大企業よりも早く
 未知の異世界進出の先陣を切ることが出来た」
小針「しかし残念ながらまだ“あの世界”の一国と和親条約を提案したのみで、
 まだ三ヵ国全てと通商修好条約の締結まで進んだわけではない……」
三影「慌てる事はない。時空クレバス理論の応用により、
 これからも他に同様の未知の異世界が発見されるに違いない。
 国家や財閥による第二次地球外植民地獲得競争はまだ始まったばかりさ」

そう言うと村上は合図して、大型スクリーンに資料映像を映させる。

高木「これは……」
早瀬「Salonian Communities…?」
三影「その通り。村上社長の提唱により設立された経済連合、
 サロニアン共同体…通称“SC”だ。
 わが社が資金母体となって未開拓惑星や異世界の経済発展と
 平和的統合を目指す…というのは表向きの理由だが、
 その実態はわが社の地球外植民地及び半植民地等の権益の獲得
 及び経営管理するための別組織だ。これから我々はこのSCを動かし、
 栄光あるエーデル・クロイツの一員としてスマートブレイン…いや、
 グランショッカーの世界戦略の後押しの指揮を執る!」
小針「なるほど……」
三影「高木、お前にはSCに出向し、特別プロジェクト担当軍事補佐役の
 ポストに就いてもらう」
高木「承知」
三影「早瀬には引き続きわが社の常勤監査役として警務部隊を統率。
 旧花形派を始めとする社内の不穏分子の一掃に励むのだ」
早瀬「了解した」


●スマートブレインの別組織=「サロニアン共同体(通称:SC)」が設立される。
●高木祐介→スマートブレイン社での前職を解任され、SCへ出向。
 新たに特別プロジェクト担当軍事補佐役という役職に就任。

※「サロニアン共同体(通称:SC)」は、ORIGINAL OPERATION専用のオリジナル組織。

28『起動(ドライヴ)』:2004/06/16(水) 16:11
そのとき、工場の壁を突き破り、赤い『何か』が出てきた。
赤い何かはサッとしゃがみ、腕を顔を守るように構える。

そして、三発のピンク色の光弾が命中し、爆風が巻き起こった。
油断して姿勢を崩しかけたマグナは、『何か』が盾になったため、
なんとか体勢を立て直し、着地する。
セーラ達も地面に伏せていた。

そして、弾着の煙が晴れたとき、そこに立っていた『何か』とは・・・

アーク「パンツァーアイゼン・・・!起動に成功したんだ!!」

立ち上がったアークや工場の従業員が歓声を上げる。
セーラもホッと、大きな溜息をついた。

パンツァーアイゼンの特殊な操縦方法・・・。
それは、パイロットの動作を直接機体に反映する事が出来る
『パイロット・シンクロ・システム』と呼ばれる物だ。

しかし、これにはいくつかの欠点がある。
まず、一定以上の戦闘能力がパイロットにないと、普通に動かす事もできない事。
そして、一番の問題点が、シンクロ率を上げるために神経を一時的に
繋いでいる状態で操縦することである。
このため、受けたダメージを人間の割合に換算したダメージが、
直接パイロットに降りかかることになるのだ。
そのために、パイロットの負担を軽くするための装甲が付加され、
結果的に重装甲機体となったのだ。

ちなみに、ガンセイヴァーは『避ける』前提で作られているため装甲が薄い。
だが、これも相当の反射神経と身体能力がないと動かせない設計になっている。

そして、一哉が右手を構えながら呟く。

一哉「・・・『ステーク動作(ドライヴ)』・・・『開始(アクション)』・・・!」

先頭の一機の胴体に、アイゼンの右手に装備されたリボルビング・ステークが
突き刺さり、衝撃を加える。
その衝撃の強さはあのザク2を吹き飛ばし、そして一撃で爆散させた。

後ろの二機もその様をモノアイカメラが捉えていたらしく、
背を向け飛び立とうとする。

だが、それを逃す一哉ではない。

一哉「遅い・・・貰った!」

素早く左腰に装備されたアサルトナイフを引き抜き、投げる。
狙い違わず胴体に命中はしたが、流石に二本目は装備してない。

一哉「クレイモア・・・!狙いは正確だぞ!」

肩部のハッチが開き、そこから数発のベアリング弾がザクⅡに飛んだ。
全弾がザクの装甲にめり込む。
そして、爆発。
工場の従業員は喜び、アークは飛び上がりながら、セーラとマグナは溜息をついた・・・

一哉「・・・核エンジン搭載、性能は良好。時々整備は受けたほうがいい・・・と。」
アーク「うん。操縦系統以外は結構普通の機体だからね。
各部のモーターは多分すぐいかれちゃうから、マメに交換してね?」
一哉「・・・了解した。」

モニター越しに二人は会話していた。
アイゼンの左手にはマグナとセーラを乗せている。
アイゼンは手を大きく振り続ける工場の人たちのほうを向き、
あいてる右手で一礼した。

一哉「ありがとう。」

と、呟くように言ったのは、セーラ達にも、アークたちの耳にも届いた。

アーク「お礼がしたければ、ガンセイヴァーのパイロット、連れてきてよ!」

セーラ「大丈夫よ!ぴったりな人が一人いるの♪」

アーク「本当?!約束だよ!」

アイゼンが向きを変え、ブースターに火が入る。
そして、二人を風から守るようにしながら、アイゼンは地平線に消えていった・・・

○一哉、セーラ、マグナの三人。アークの工場に迷い込む。
●謎のMSザクⅡ三機到来。目的は建造中の新型戦闘兵器か。
○一哉、パンツァーアイゼンの起動に成功。アークたちに再会を約束し、
飛び立つ

○アーク/オリジナル

29撃たなければ撃たれる世界:2004/06/16(水) 18:39
アイゼンが飛び立った頃、翼は何処かの海岸に倒れ伏していた。
途中で何者かに襲撃され、翼を撃たれたのだ。
必死に、誰かにこのことを知らせようともがくも、
体に力が入らない。

翼「くぅ・・・くそぉ・・・!」

ここまでか、と思われた時、三人と一匹(?)の一団が、
霞みかけた翼の目に入った。

????「おい!大丈夫か?!ぉぃ・・・」

そこで、翼の意識は一旦途切れる・・・


翼「・・・っつつ・・・あっ!?」

急に意識が戻り、あわてて起き上がろうとする翼だが、
背中の痛みでふっと我に返った。

赤髪の男「おっ!気がついたか?」

いきなり、隣から声が聞こえた。
あわてて身構えるが、赤髪の男はケタケタと笑っている。

赤髪「おいおい、丸腰で戦えるのか?」

翼「!」

再びあわてて周囲を見回し、自分の剣を探している翼に、
赤髪はさらりと、

赤髪「ベッドの下。ちゃんと磨きこまれたいい刀だ」

といった。翼はもはや動転しきっていて、
下を覗こうとした時に頭を床にぶつける始末。
そのとき、入ってきた目つきの妙に鋭い男と少年・・・丁度、
一哉と同じくらいに見える・・・にその姿を見られた。
少年と赤髪は、プッと噴出し、そして腹を抱えて爆笑した。

赤髪「あはははははははは!」

翼「わ・・・笑うなああああ!」


赤髪「あはは・・・いや・・・プッ・・・悪い悪い・・・ククッ」
翼「それが人に謝る態度ッすか!?」
少年「いやいや・・・ディオスは悪気は無いんだよ・・・ただ・・・クスッ・・・」
翼「俺がただドジだったってだけでしょ!?ったく・・・」

翼は完全に膨れっ面だ。それを必死になだめようとする少年と赤髪の男・・・
ディオス、といったか・・・達。
だが、少年の口にしたディオスと言う名前に引っかかるものを感じるディオス。

翼「・・・あれ?どこかで聞いたような・・・。まあ、いいか」
ディオス「あらら・・・。勝手に自己完結しちゃったよ・・・」
翼「いいじゃないっすか・・・俺頭悪いし・・・」
少年「自分で言っちゃ世話ないよ?」
翼「・・・うるさいっ!」

……完全に手玉に取られてるよ……
だが、そのとき不意に、翼の記憶が帰ってきた。

翼「・・・って、こんな事してる場合じゃないよ!」
ディオス「何!?本当か!?」
翼「まだ何も言ってない〜!!」
少年「ディオス、ふざけるのもいい加減にしておきなよ。
なんだかマジメな話をするみたいだし・・・」
ディオス「はいはい・・・分かったよ、友也。で、どうしたって?」

そう聞き返すディオスが翼を見たとき、彼はがっくりとうなだれていた。

翼(こっ・・・この人達・・・ついてけないっす・・・)

ディオス「何にか悪いものでも食ったのか?」
翼「・・・だあああああ!もう勝手に話すっす!
この前ユグドラシル上空から謎の戦艦が1隻降りてきて、
俺達の国に和平交渉とか言って迫ってきたっす!
だから俺達はチーフ達と二組に分かれて行動して
とっとと追い返そうとしたんすけど、
チーフ達はヴァルハラに開いた門に吸い込まれて、
違う世界に吸い込まれたッす!!
・・・はぁ、はぁ・・・OK?」
ディオス「一息でよく言えたなぁ・・・。」
友也「それどころじゃないって!
・・・ってことは、君はユグドラシルからここまで来たの?!」

あまりの話の進まなさに痺れを切らせた翼が、
一言で状況を掻い摘んで三人に説明した。
ディオスは相変わらず緊張感が無かったが、
友也と呼ばれた少年が反応したため、
翼は一息つくことが出来たのだった。
そのとき、外から一羽のチョコボが入ってきた。
が、黒い美しい羽を持っていたそのチョコボは、
なんと首が二つ。

翼「ぎぃやあああああああああ!?」
チョコボ「失礼な奴だな・・・。私を見ていきなり叫びおって・・・」
友也「・・・そりゃあねぇ・・・。で、どうかしたの?」

どうやらそういうチョコボらしい。
『じゃあどんなチョコボなんだ』と聞かれても当方は答えかねるので、
悪しからず。
で、そのチョコボが外を指しながら、その場の全員に言った。

チョコボ「客人だ。それも大所帯の。」

30撃たなければ撃たれる世界:2004/06/17(木) 11:18
二つ首のチョコボ指した外には、銃器類を構える2〜30人の男達が立っていた。
ハッとして翼は剣を構えるが、三人と一匹はまだ動かない。

翼「あんた達!?敵だぞ?!」
ディオス「まあまあ、そう硬くなってるとギャグが冴えないよ?」
友也「そういう問題じゃないでしょ?とにかく、
こういうときは柔軟に動かないとね」

彼らはあくまで気楽だ。だが、以前からこういうときは喧嘩っ早い翼だ。
彼等の制止も聞かずに飛び出す。

翼「舐めんなよ!」

持ち前の素早さと翼で速攻をかけるように飛び掛り、一人に急接近し斬りかかる。
その様子を見ていたディオスは口笛を一つ、友也感心したような表情になり、
沈黙したままの男は一瞥を投げ、チョコボは腕(羽)を組んだ。

だが、勢いに任せて突っ込みはしたものの、やはり相手は銃器類。
そのまま掃射を浴びる事は予想が付く。

翼「うわわ!?・・・もうちょっと・・・考えてればよかったな〜・・・」

必死に避けたり剣で弾いたりはするが、数が多すぎる。
右腕に銃弾が命中した。痛みに膝を付きそうになるが、
そうしてる間に次々と銃弾は襲い来る。

翼「しま・・・ッ!?」

翼の眼前を太い光線が横切ったのを確認した直後、全ての銃弾は止み、
ハンターと呼ばれる賞金稼ぎの一味と翼の間に、
溶けた鉄のようなものがポタポタと点在していた。

光線が飛んできたほうを向く翼とハンター。
だが、休むまもなく無数の銃弾と火炎弾がハンターを襲う。
その発信源にあたる場所には、二兆拳銃を構えるディオス、
巨大な二門のランチャーを持つ友也、
そして、巨大な禍々しい剣をかまえた沈黙した男の姿があった。

翼「す・・・凄い・・・」
友也「あなたも分かってると思うけど、ここは撃たなければ撃たれる世界。
だけど一人じゃ限界がある。」
ディオス「だから、いつでも仲間を援護する体勢ぐらい、取っておくものだ。
じゃあ、パーティの始まりだ!」

それから先は、もはや説明は付かない。
あまりの事に呆然としていた翼は、後にこう言った。
『まさに、一瞬の出来事だった』
と。

ディオス「・・・じゃあさ、翼。俺らだけじゃ流石に限界がある。
だから、まずは国を周って武器とかを集めよう。それが当面の目的だ」
友也「そのために僕たちも回ってたんだけどね。」
翼「了解っす!」

どうやら、彼らは翼を仲間と認めてくれたらしい。
二人の提案に従う翼の返事は、何故かいつもレイに返答する時とよく似ていた。
ディオスのレイに似た雰囲気のせいだろうか。
だが、今の翼はそんな事を露とも考えてはいない。

新たな仲間を、ただ、喜んでいた・・・。

○翼、かろうじてミッドガルドに到着するも負傷。
その際ディオスたちに助けられる。
○ディオス、友也、???が30人のハンターを粉砕。
翼を新たな仲間として迎える。

○ディオス/オリジナル
○友也/オリジナル
○???(名称不明)/オリジナル
○二つ首のチョコボ(名称不明)/オリジナル

31暗殺 〜無茶は自分の身を滅ぼす〜:2004/06/17(木) 13:12
レイ「・・・捕まえ損ねた・・・くそっ!こっちが大損じゃないか!!」

レイは荒れていた。先ほど助けた一味(ルパン一味)を取り逃したからだ。
こうなってしまっては手がつけられない。

レナは遠巻きに心配そうな表情で立ちすくみ、サスケは既に諦めたように
座り込んで、先の帰りにたまたま通りかかった新聞配達人のバッグから
掠め取った新聞を眺めている。

そのとき、ふとレイの目が新聞に止まった。

レイ「・・・何々?『三輪長官、偽造写真で総理を貶めようと・・・』
・・・あくどいな・・・。こういう連中がいるから上が腐敗・・・して・・・」

言葉がいきなり途切れた。不思議に思った二人はレイの顔を覗き込むが、
不意に顔を上げたレイに驚き、後ろに転びそうになる。
たまたま壁があったから良かったものの。

レイ「よし、次の仕事だ。サスケ、今回はお前一人来い」

いきなりの指名。「えっ?」といわんばかりのサスケを余所に、
レイは続けた。

レイ「三輪防人の、暗殺」


サスケ「ぬぅ・・・。いくらなんでも無茶でござるよ。
ばれたら大変な事に・・・」
レイ「それぐらい分かってる。だから、ばれなきゃいいんだよ。ばれなきゃ」

現在地:バルカンベース上空
レイがディオスに(半ば強引に)仕込まれたPC技術で官邸をハッキングし、
三輪の居場所がここであることを知ったのだ。

で、現在サスケを背に乗せたレイが上空をぐるぐる飛び回っている、というわけだ。
レイも何も考えてないわけではないだろうが、
いくらなんでも今度の提案にはサスケも唖然とした。

・・・軍の腐りきったお偉方を始末していけば、
少なくとも、自分の保身のために国や星を差し出す輩も減るだろう。

確かにそうではあるが、失敗すれば指名手配云々は確実だろう。
何より、成功した際はそれ以上に恐ろしいことになりかねないからだ。

レイ「・・・さて、行くか」

レイが降下を始めた。サスケもその速度に振り落とされそうになりながら、
必死で背中を掴む。
周りにあるのはただ過ぎるだけの風。
レイにとっては、当たり前となった感覚だ。

レイ「よし・・・任せるぞ!」

サスケが手を離し、バルカンベースの屋上に着地する。
上と下から同時に攻める作戦だ。
警備の情報まで仕入れるより早く攻めるレイの性格だけに、
内側の様子はほとんど分からない。

だが、ここに腐敗の元がいることは間違いない。

そう考えながら、レイは着地早々警備員二人を切り捨て、突入した。
中にいつであろう標的と、なんらかの強敵を仕留める『仕事』のために・・・

32鉢合わせ・・・:2004/06/19(土) 09:50
***バルカンベース・司令室***

連邦軍兵「三輪長官、侵入者です!!」
三輪「なにっ! おのれ! どこの愚か者かは知らんが
 この三輪防人に戦いを挑むとはいい度胸な――」

爆音が響く!!

三輪「…ぬわあっ!?」


***同基地内・廊下***

ゾルハ「ぐははは! ここが地上の人間どもの軍事拠点か!」
シザーシャ「海奇獣シャコパイザーよ! まずはこの基地を攻め落とすのです!」
シャコパイザー「パイザァァ――!!」

深海帝国デスパイザーの海奇獣シャコパイザーと魚人兵サハギンたちが、
警備兵たちを薙ぎ払い、バルカンベース内を蹂躙していく。
そこへ偶然三輪長官の命を狙って先に基地内へと潜入していたレイと
ばったり遭遇した。

レイ「……!? お前たちは?」
シャコパイザー「なんだ貴様は? 見たところこの基地の人間ではないようだな!
 だがどの道地上の人間は一人たりとも生かしてはおけぬのだ! やれーっ!!」
サハギンたち「ギーギッ!キーギッ!」
レイ「…今は仕事中だ。邪魔するな!!」

●地上侵攻の手始めにバルカンベースを襲ったデスパイザーの軍団が、
 思わぬ先客だったレイと偶然鉢合わせになり、交戦状態に……。

【今回の新規登場】
●海奇獣シャコパイザー(光銃戦隊ライレンジャー/オリジナル)

33暗殺 〜無茶は自分の身を滅ぼす〜:2004/06/30(水) 17:08
先ほど三輪長官の眼前で鉢合わせしたレイと海奇獣シャコパンサー。
レイは標的が眼前にいるのに妨害された事で取り乱していた。

レイ「仕事中だというのに・・・どけぇ!」

魚人兵サハギンを一気に叩き切る。もちろんシャコパンサーは驚いているようだ。

ジャコパンサー「!?」

レイ「運が悪かったな・・・。今は仕事中で、
しかも俺は今機嫌が悪い・・・!!!」

そう言い放ち、速攻で切りかかろうとしたとき、
上階で聞き覚えのある叫び声が聞こえてきた。

レイ「・・・サスケ、しくじったのか・・・」

シャコパンサー「・・・!パンサァァァァ!」

声を聞いて俯いたレイに、「隙在りっ!」とばかり襲い掛かるが、
不意にあがったレイの右手がシャコパンサーの頭部を力強く掴んだ。

シャコパンサー「!?」

レイ「・・・塵も残さず、無に還れええええええ!!!」

そして、左手の掌に収縮した光を、問答無用で腹部にたたきつけた。

その一瞬後、眩い光が基地内を照らし、それが全て収まった時、
シャコパンサーは塵一つこの世に存在していなかった。

レイ「・・・仕方ない。暗殺は後だ」

直後、懐から小刀となんらかのカードを出し、壁に刺す。
そして天井を破壊して、レイは自分の真上に捕らえられていたサスケを掻っ攫い、
レナの待つ廃ビルまで飛び立った・・・


レナ「レイ・・・また無茶したでしょ?」
レイ「・・・ああ、取り乱していた・・・」

レナの新聞を読む手がわなわな震えていた。

「賊がバルカンベース侵入、あわや三輪長官暗殺」

の見出しが一面に飾られていたからだ。

レイ「・・・しばらく様子見だな。これじゃ」

写真に捉えられたサスケの顔と、今も横になって寝ているサスケを見比べて、
レイは一つ溜息をついた。

○レイ、あまりの不調に三輪の暗殺をたくらむも、
鉢合わせしたシャコパイザーを消去(イレイス)した後、
捕らえられて傷ついたサスケを伴い脱出。

34名無しさん:2004/07/19(月) 22:48
***ヘルパイザ・海皇の間***

ハメネス「この愚か者めらが!」

バルカンベース攻略の失敗の責任を問われ、
海皇ハメネスより直々に電撃による罰を受けている
デスパイザー幹部たち。

シザーシャ「あっあああああっ!!!」
ゾルハ「ぐえええええっっ!!」
ゼラハム「海皇ハメネスよ、どうかお怒りをお静めください!」
ゾルハ「何やら妙な奴が我等の邪魔をしやがったので〜!」
ハメネス「言い訳など聞かぬぞ!」

???「フハハハハ…まるでコメディだな」

ゼラハム「何者だ!?」

なんとそこへ突然現れたのは、スマートブレインの専務となった
闇のエリート部隊“エーデル・クロイツ”のリーダー格・三影英介である。

ゼラハム「誰だ貴様は!? 神聖不可侵たる海皇の間に侵入するとは!」
三影「慌てるな。こちらに敵意はない。どうだ、我々と手を組まないか?」
ゼラハム「なにぃ!?」


●三影英介→深海帝国デスパイザーと接触。


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