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戦略爆撃

1JIN:2008/02/12(火) 19:28:44 HOST:124x32x226x74.ap124.ftth.ucom.ne.jp

 おそらくはかつての『SEED』16・17話と同様に、『OO』を語るにおいて真っ先に持ち出されるはずの18話。


 「活動している実戦部隊」に極力目標を限定しているトレミーと違い、軍事基地や軍需産業を攻撃するトリニティの活動を敢えて分類するとすればこれか。

 基本的には「ラグナ」の指示に基づくもので、もしかしたら「エイフマン抹殺」の隠れ蓑かもしれませんが、ヨハンとしては「合理的」と解釈している模様。

 この概念の出現としてはゲルニカや南京、重慶などが先駆と言える物ですが、問題は「攻撃目標」。

 国際概念の大方としては、「軍事目標」のみ攻撃が許されるという考え方であり、純粋な「民間施設」への攻撃は非道とみなされる。

 いま自分の両親の住んでいる場所は、あの中島飛行機の大工場があった場所であり、当然のことながら真っ先に攻撃目標となった土地。

 今でも不発弾があちこちにあってもおかしくないと。

 そのせいもあってかなり昔に父に向かって「軍需工場に勤めている人間は民間人なのか?」と聞いたところ「軍人じゃないが民間人でもない」「当然に攻撃対象だ」との回答。

 かつて東京大空襲で疎開が数日遅れていたら間違いなく死んでいたという人間の言うことだけに納得せざるをえなかったというか。


 今回で面白いのは、その論法をもって自らの行為を正当化したはずの、アメリカの後裔が今度はそれを非道とするという展開。

 もしも反米で知られる竹田プロデューサーの皮肉な含意が意図的に込められているとすれば尚更に面白いというか。

 あとネーナの「凶行」については、おそらく爆撃の護衛任務などを行っていた護衛戦闘機などが、戯れの機銃掃射などで多くの民間人を行きずりに殺したという史実を応用したような感じも。

 (手塚治虫氏の短編『カノン』なんかがこれを最も強烈に描いていますが。)

3JIN:2008/02/13(水) 00:09:10 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

ロンドンへの爆撃は派手な割には効果が薄かったみたいですね。

むしろロンドンに拘り過ぎたために他の重要施設や工場は無事なままで。

4:2008/02/14(木) 00:00:49 ID:???
国家総動員体制下ともなると尚更その線引きがなくなりますからね。

「00」の世界にCOCOMのようなものが存在するのかどうかは不明ですが、
軍需が容易に国境を越える状況では軍民一体とはいえないかもしれませんが、
それはそれでよりCBの排除対象となるのでしょうね。

5JIN:2008/02/14(木) 07:48:40 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

「民間人」の働く軍需工場が攻撃不可能の「聖域」になるというのなら働かせたり周辺に住まわせない手は絶対に無いでしょう。

6シェリー:2008/02/14(木) 15:41:30 HOST:zaq7d04ca28.zaq.ne.jp
「民間人のいるところは非戦闘地域だ」と。
あれ?誰か似たようなこと現実に言わなかったっけ?

軍事用品に使える物の工場が全て襲われるなら、機械工場、金属加工場は全滅ですね。
あと軍服の縫製工場もダメか?

7JIN:2008/02/14(木) 19:47:11 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

 少なくとも銃器類の最終組み立ては間違いなくNGですね。

 ちなみに1話ラストのシュヘンベルクの声明によれば「企業」も当然に攻撃対象に含まれるわけで、あとは「解釈」の問題と。

8kazuhide:2008/02/14(木) 22:00:54 HOST:P061198138070.ppp.prin.ne.jp[localhost.localdomain]
その意味で考えると、爆撃をすることもなく、地球上の軍需関係企業にダメージを与えたデュランダルの演説はある意味最大の戦略効果を示したと。

兵器自体のハイテク化に伴って、その材料も多岐にわたりますからね。ぶっちゃけたはなし、現代戦においてはそういう工場なんかは避けた方が無難なのかもしれませんけどね。

優先順位としては航空基地や衛星、ミサイル基地とかの方が戦略的な価値は大きいかもしれませんけど。

9J・P・ジョーンズ:2008/02/14(木) 22:06:01 HOST:softbank221107066003.bbtec.net
EMPによる電子機器へダメージを与えるグングニールのような物も戦略爆撃に含まれるんでしょうか?
与えるダメージは電子化が進む現代では無視できないレベルでしょうし

現代でも、核爆弾を高空で爆発させれば同じようなことが出来ると聞いたことがありますが…

10VSBR:2008/02/14(木) 22:33:33 HOST:softbank220000127157.bbtec.net
>ネーナのアレはたぶん米軍がアフガンやイラクでおこなったものをモチーフにしたのでしょう。

 そういえばありましたね。アフガンだったか、結婚式をテロリストの会合だと思って爆撃したって事件が。

11MARINE:2008/02/14(木) 22:44:27 HOST:i121-113-190-103.s05.a014.ap.plala.or.jp
戦略爆撃の定義は「戦争自体を有利に進める」です。長期的に見て敵対勢力に打撃を与える場所や物を破壊し、自国の戦争を有利にするのが目的です。

工場だけではなく、食料生産能力を削るために農場、経済を混乱させるために都市、移動ルート阻害のために橋や道路、港湾施設などを壊します。

ですから作戦や戦闘を目的にした爆撃は戦術爆撃。現代で言えばワイルドウィーゼルとかそのへん

グングニールは兵器ですから、戦略にはあまり関係しないかと思います。グングニールの攻撃対象によって戦略戦術は変わりますから。

作品中の使用では戦術ですね。パナマ攻略を目的として使用していますし。

核EMP爆弾は可能です。電子攻撃をされたら現代の生活はほとんど機能しなくなります。ゆえに核EMP爆撃を都市部に行うのは戦略的に有効かなと。
戦術だと核運用のコストが割に合わないですし、どうせやるなら確実に動作不能にできる通常爆弾を使ったほうがいいでしょう。

12JIN:2008/02/15(金) 12:23:34 HOST:124x32x226x74.ap124.ftth.ucom.ne.jp

>兵器自体のハイテク化に伴って、その材料も多岐にわたりますからね

 ちなみにその意味で第二次世界大戦で第一優先に狙われたのはボールベアリング工場なんですよね。

 精密機械にとっては最も重要な部分として。

13シェリー:2008/02/15(金) 18:55:09 HOST:zaq7d04ca28.zaq.ne.jp
ハイテク合戦は実際に警察などでも導入始ってますしね。
で、こういう時こそ、効果的なローテクが生きてくると思うのは私だけでしょうか?

通信や電磁波通さないってのは普通にできますからね、
病院近くの店では、携帯が使えなくなる所があります。

14JIN:2008/02/15(金) 19:26:25 HOST:124x32x226x74.ap124.ftth.ucom.ne.jp

『アキハバラ電脳組』では真空管が最後に役に立ってましたね。


>そういえばありましたね。アフガンだったか、結婚式をテロリストの会合だと思って爆撃したって事件が。

やった奴の本音はネーナと同じだったり。

少なくとも「そういう気」がいくらかはあったかもで。

15JIN:2008/02/16(土) 15:12:17 HOST:softbank126112104038.bbtec.net

それにしてもトリニティが攻撃した軍需工場って何を作ってたんでしょうか?

「民間人もいる」という部分だけがピックアップされてそちらは全然注目されてないというか。

それともわざとボカして「解釈」の余地としたのか。

16kazuhide:2008/02/16(土) 22:22:26 HOST:P061198138072.ppp.prin.ne.jp[localhost.localdomain]
あるいはまったく考えてなかったとか?

まあ、MSの電子部品でも何でもいいでしょうからね。

17MARINE:2008/02/17(日) 00:51:16 HOST:i121-113-190-103.s05.a014.ap.plala.or.jp
>それにしてもトリニティが攻撃した軍需工場って何を作ってたんでしょうか?
前にグラハムが使っていた、カスタムフラッグの試作ライフルがこのアイリス社製です。ですからMSの兵装を作る工場なのではないでしょうか

18JIN:2008/02/17(日) 08:20:12 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

 もうしそうだとするなら、第一に責めるべきは、むしろそんな「攻撃されて当然」な場所に「民間人」を働かせた連中のような気もしますね。

 それこそ「人間の盾」とでも考えていたのなら尚更。

 自分的に見れば一種の「逆テロリズム」とでもいうかで。

19MARINE:2008/02/17(日) 12:12:38 HOST:i121-113-190-103.s05.a014.ap.plala.or.jp
現代的な軍隊であるならば、兵器を生産するならだいたい外部委託しますよ。自前で工場を持つのはコストの無駄ですし、企業同士の競争が働き、色々と得ですから。
ですからあそこで働いている人の大部分は民間人、会社員ですね。

ユニオン的にトリニティの行動は今までのCBの行動からすればありえなかったはず。
今までは紛争地帯に突入、キナ臭いところをぶち壊していくだけ。根本的な解決になりうる兵器工場や軍事基地の無差別攻撃はしてませんでしたから。
CBが普通の兵器工場を攻撃するのはイオリアの提言どうりのコンプライアンスならば「やらない」と解釈していたのでしょう。

20JIN:2008/02/17(日) 13:53:56 HOST:210-172-30-192.cust.bit-drive.ne.jp

 そうなれば「攻撃される」のもまた「当然のリスク」となりそうですね。

 まただからこそ高い報酬も得られると。


 ちなみにトリニティの「戦略攻撃開始」について、各国首脳部は「捕獲作戦への報復」と解釈してるみたいですね。

 「逆鱗に触れた」という台詞から考えるに。

21VSBR:2008/02/17(日) 18:17:06 HOST:softbank220000127157.bbtec.net
 でも本当に戦略攻撃するなら、ワシントンと北京とジュネーブ?を狙えばいいと思う・・・ダメか、アレハンドロの勤め先だ。

 でもその論法なら、人間がいれば攻撃されない場所なんかないだろうに。

22JIN:2008/02/18(月) 07:37:38 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp
>でも本当に戦略攻撃するなら、ワシントンと北京とジュネーブ?を狙えばいいと思う

 それはむしろ「政治攻撃」のレベルでしょう。

 「無政府化」の危険を考えれば、トリニティの基準でも完全に許容レベルを超えてます。


>でも本当に戦略攻撃するなら、ワシントンと北京とジュネーブ?を狙えばいいと思う

 まったくその通り。

 ならば「許される介入」と「許されぬ介入」の判別や境界線の位置はどうなるのかということで、16話の後半でも語られたように、これは同時にトレミーにとっても課せられた課題であり、トリニティの登場がそれを極めてはっきりした形で明確な物としたというのが自分としての解釈。

23JIN:2008/02/18(月) 07:42:31 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp
>でもその論法なら、人間がいれば攻撃されない場所なんかないだろうに。

 まったくその通り。

 極言すれば「刃物を握れる人間」は全て攻撃対象ともなるわけで。

 ならば「許される介入」と「許されぬ介入」の判別や境界線の位置はどうなるのかということで、16話の後半でも語られたように、これは同時にトレミーにとっても課せられた課題であり、トリニティの登場がそれを極めてはっきりした形で明確な物としたというのが自分としての解釈。

24kazuhide:2008/02/18(月) 19:04:22 HOST:P061198138071.ppp.prin.ne.jp[localhost.localdomain]
ただ、結果としてそれがソレスタルビーイングが掲げていた最後の正当性まで失わせる結果になったとはね。

これまでのターゲットは少なからず、潰されても文句の言えない連中ばかりでした。だからこそ、決定的な世界との対決を避けることが出来たと。

25JIN:2008/02/18(月) 19:28:35 HOST:124x32x226x74.ap124.ftth.ucom.ne.jp

 ただし「ガンダム」の驚異的な存在自体が不安材料になるのも事実で、各国が捕獲作戦を繰り返したのもそのため。

26VSBR:2008/02/18(月) 19:59:33 HOST:softbank220000127157.bbtec.net
>「許される介入」と「許されぬ介入」の判別や境界線の位置はどうなるのか

 これを決定するのはガンダムマイスター自身でしょう。イオリア・シュヘンベルクの思想を体現するガンダムを駆るマイスターこそがそれを決定できる。
 だから刹那は自分の意思でトリニティを紛争幇助と断定する。刹那が自分の意思で動くということが、CBの思想の体現となっている。

 ここで重要なのは、ティエリアがヴェーダの指令ではなく個人的に動き(ナドレまで使用した)、それをプトレマイオスのクルーが容認したという点。ことあるごとにラグナを持ち出すトリニティ兄の言動は、この場面と対比される。
 CBとは明確な基準やルールに基づく行動指針を持っているのではなく、その根本に「個人の意思」があるのだと思う。なおそれは、「個人的にムカついた」とかいうレベルとは異なる。
 それは超人機関本部を攻撃する時のアレルヤとハレルヤの対話によって既に描かれているが、マイスターは引き金をエゴで引かない。

 もちろんルーミンが言うように、マイスターは完全ではない。しかしそこにこそ、本質があるのだと思う。

 神の不在を知った刹那はガンダムに乗って「新世界の神」を名乗ることなく、ガンダムになろうとする。神への絶望の極致に信仰の実存があるように、彼は歪んだ世界の極致でガンダムを知った。
 信仰とは教義に従って生きる事ではなく、ただ神を信じるという行為によってのみなされる。ガンダムとは運用ルールにしたがって動く事ではなく、紛争根絶のために行動する事によってのみ存在する。

 教義なる「基準」が信仰と無関係であるように、運用ルールという「指令」は紛争根絶とは無関係。ただ一人神に祈る事だけが信仰であるように、ただ一人紛争根絶に向けて行動する事だけがCBの思想。
 神は救いをもたらさない事を理解してなお神に祈るのが信仰であるように、自らの行動が幾多の過ちと悲しみをもたらす事を知ってなお行動するのがガンダムマイスター。
 そんな矛盾と不完全を「無矛盾と完全への可能性」として生きるのが彼ら。

 彼らは決して政治的な存在ではなく、歪んだ世界を正すためにガンダムになろうとする一人一人の人間なのだと思う。そんな一人一人の人間に賭けるのがCBであり、それはきっと最終的にイオリア・シュヘンベルクすら超越する行動にもなりうるだろう。
 監視者だの、過去の科学者だのは、紛争根絶という行動とは無関係だから。


 多分この作品、なんちゃって国際政治は個人を描くための舞台装置であって、そこには物語の主題もオチも関係ないのではないだろうか。
 ラストシーンは、ルイスちゃんと結婚した沙慈くんに、刹那が「おまえは、ガンダムだ」と言って去っていくだと思う。

27kazuhide:2008/02/18(月) 20:28:42 HOST:P061198138071.ppp.prin.ne.jp[localhost.localdomain]
>各国が捕獲作戦を繰り返した

最大の目的は自分が手に入らなくてもいいから相手が手に入れることを阻止するのが目的でしょうね。だからこそ合同作戦が成立する余地があるわけで。


刹那が挑んだのは、矛盾だらけの世界。利権の構造、無関心の繁栄、そして、終わらない紛争。

刹那はそれを破壊するためにガンダムになろうとする。破壊の上の創造、それを誰よりも信じているから、罪深き道を歩むことが出来る。

・・・・ただ、守りたかった。家族を、友達を、無意味な争いで奪われる命すべてを。

ガンダムは、誰かを救うためにこそ存在する。だからこそ、彼の「武力介入」はトリニティの「人殺し」とは絶対に異なるのだ。

28仮面ラウダー:2008/02/18(月) 20:40:02 HOST:80.97.94.178[softbank218128085083.bbtec.net]
>「許される介入」と「許されぬ介入」の判別や境界線、これを決定するのはガンダムマイスター自身でしょう。

そりゃそうですよ。客観的にそれを評価するかどうかは世界ですから。

>「マイスターは引き金をエゴで引かない」 

建前はそうですよ。引き金ひくときの感情的なことまで、ヴェーダが見てるわけじゃないですからね。

29仮面ラウダー:2008/02/18(月) 20:43:26 HOST:80.97.94.178[softbank218128085083.bbtec.net]
刹那が挑んだのは、矛盾だらけの世界・・・・それを誰よりも信じているから、罪深き道を歩むことが出来る。

kazuhideさんのこれが、刹那の気持ちに一番近いかも知れませんね。

30VSBR:2008/02/18(月) 22:44:52 HOST:softbank220000127157.bbtec.net
 客観的とか評価とかは、彼らに関係ないと思います。誰かに褒めてもらうためにマイスターやってるわけではないですから。

 それにヴェーダが見ているかどうかも無関係です。見られているからやらないって発想は、バレなきゃOKと同じですから。それじゃ赤福や白い恋人と変わらない。

 不完全なマイスターが「紛争根絶」に向ける良心と倫理、それも他者の評価ではなく自己の内なる模索のみがCBの思想なのだと思う。


 そして彼らに破壊や創造という言葉は似合わない。ルーミンのように「世界が変わればどうでもいい」のではないのだから。
 世界の歪みを語る彼らは、それを正そうとしている。それは壊して作り直すとは全く違う。

 今の世界を信じてその歪みだけを正そうとするのか、来世に期待して今の世界を破壊するかの違い。ここが、トリニティとの圧倒的な違いなのだと思う。

31仮面ラウダー:2008/02/19(火) 00:28:55 HOST:80.97.94.178[softbank218128085083.bbtec.net]
>見られているからやらないって発想は、バレなきゃOK

ヴェーダが見ているかどうかは例え話です。内面までは分からないわけですから、誰かのようにバレなきゃOKなんてことがあり得てしまう、ただ紛争根絶に打算や妥協がなければいいんですけどね。

32昴零式:2008/02/19(火) 07:21:41 HOST:softbank219045136057.bbtec.net
「やりたい事」が「出来る」からこそガンダムマイスターになったのであって
「出来る事」を「やらされる」ためにガンダムマイスターになったわけではない
って感じでしょうかね

33JIN:2008/02/19(火) 07:52:19 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

 ただし「やられる」部外者から見れば、所詮は宗教組織やゲリラ集団内部の「内ゲバ」に過ぎない。

 ヴェーダと同様に、聖書や思想も改竄だらけ。

34JIN:2008/03/08(土) 08:53:07 HOST:ntgnma006241.gnma.nt.isdn.ppp.infoweb.ne.jp

 19話での描写から考えるに、トリニティによる戦略攻撃の意味合いは、結局は「各国の通常軍備に大打撃を与えてジンクスを受け入れやすくさせる」ということにあったと考えるのが妥当か。

 ただしティエリアが指摘していたように、それを知らないトレミーが「大国の通常軍備へのダメージ」を「計画」の遂行においてはマイナスになると言及したことを考えれば、彼らが「七度」もの攻撃を看過してしまったことの説明がますます付きにくくなるというかで。

35kazuhide:2008/03/08(土) 11:22:59 HOST:P061198136237.ppp.prin.ne.jp
どうだろうか? ジンクスの存在はある意味ではイレギュラーな要素が大きすぎるし。

そもそも、太陽炉の存在ゆえにガンダムの戦略的価値があったのだから、オリジナル云々の問題を除けば、その意味でガンダムの価値はまさに底値となった。

・・・・まあ、これをアレハンドロの暴走と見るか、それともこれも予測された範囲内の出来事でしかないのか、そこが問題ですかね。

36JIN:2008/03/08(土) 11:54:46 HOST:ntgnma006063.gnma.nt.isdn.ppp.infoweb.ne.jp

 ジンクスの存在は明らかに「改変」後の物ですね。

 ただし問題なのは最初からアレハンドロがラグナと組んでいたのか、それともラグナの「改変」を知って、さらなる「アレンジ」を図ったのかで。

37JIN:2008/03/11(火) 19:51:26 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

 東京大空襲から先日で六十三年。

 その直接の責任者カーチス・レメイの残した台詞は。

 「日本では民間人の居住地区でも軍需物資を作っている。それを考えれば民間人攻撃は戦略上重要なことだ」

 「アメリカが敗戦するなら自分は戦争犯罪人として処せられるだろう」

 「君が爆弾を投下し、そのことで何かの思いに責め苛まれたとしよう。そんなときはきっと、何トンもの瓦礫がベッドに眠る子供のうえに崩れてきたとか、身体中を炎に包まれ『ママ、ママ』と泣き叫ぶ三歳の少女の悲しい視線を、一瞬思い浮かべてしまっているに違いない。正気を保ち、国家が君に希望する任務を全うしたのなら、そんなものは忘れることだ」

38kazuhide:2008/06/28(土) 12:41:39 HOST:P061198136036.ppp.prin.ne.jp
そういえば、もしかしてこの爆撃の嚆矢もどうやらトレミーが最初のようだった・・

人革の超兵養成機関に対する攻撃は確かに捕獲作戦に対する報復であるでしょうし。

さらにいうなら、それまでの攻撃目標はあくまでも、現実に紛争状態を継続しているか、紛争になりうる存在であったのですが、これについては、どちらかと言うと報復行動の意味合いが強いようでしたね。

39JIN:2008/06/28(土) 15:23:32 HOST:softbank126112104042.bbtec.net

 水島監督によれば、「トリニティ兄妹による殲滅作戦は出来ればあと二回くらい徹底してやりたかった」とのこと。

 それは別に連中をより深く描こうとかトレミーを美化しようとかじゃなくて「そうした連中とトレミーが世間的には全く区別されていない」ということをより強調するためであり、最終展開での容赦無い「叩き潰し」にまでつながると。

 初期でティエリアが言っていたように「世間から見れば我々も立派なテロリストだ」と。

40VSBR:2008/06/28(土) 16:37:30 HOST:softbank220000127157.bbtec.net
 考え方ではなく行動によって判断される。当たり前の事を、前作・前々作のガンダムではあやふやにしたままたったから、とりあえず軌道修正しておきたかったのかも。

41JIN:2008/06/28(土) 21:57:22 HOST:210-172-30-192.cust.bit-drive.ne.jp

 どんなにトレミーが行動目標を限定しようが、所詮は目糞鼻糞くらいの差しかないというのが世間の認識ですからね。

 内部で揉めてもせいぜい各個撃破のチャンス到来くらいにしか思われない。

 とにかく「ガンダム」という総体的な記号こそが仇ですからね。

 だからダリルもグラハムも区別無くトレミー勢を「公平」に扱うと。

42kazuhide:2008/06/29(日) 06:15:35 HOST:KD210255190015.ppp.prin.ne.jp
>どんなにトレミーが行動目標を限定しようが、所詮は目糞鼻糞くらいの差しかないというのが世間の認識

というよりも、メディアというものに対する認識の差を感じますね。

>「そうした連中とトレミーが世間的には全く区別されていない」ということをより強調する

でも、その中において主人公たちの違いを視聴者的に表現できなければしょうがないし。さらに最終展開にしても、ジンクスが手に入ったのでもう要らないと言う印象もある。

CBと世界のあり方、刹那たちとグラハムたちの対立の構図がそれぞれ微妙に乖離しているように感じられるから。

43JIN:2008/06/29(日) 10:20:24 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

 おそらくはその辺りが「あと二回」あればもっとよく説明できたという意味かもですね。

44kazuhide:2008/06/29(日) 11:16:35 HOST:KD210169095238.ppp.prin.ne.jp
18回も見逃させずに、さっさと逆介入させればよかったとも思えるんですがね。別に4人全員でなくてもいいから。

45JIN:2008/06/29(日) 12:23:18 HOST:150.115.102.121.dy.bbexcite.jp

 この「看過」というか「黙認」が、まさに「同罪」視につながったとも言えますよね。

 その意味では刹那の介入は各個撃破に格好の「内ゲバ」と解釈されたわけで。

46kazuhide:2008/07/26(土) 11:27:13 HOST:P061198136235.ppp.prin.ne.jp
逆にデストロイのベルリン攻撃なんかは戦略的にまったく無価値な行動ですが、デュランダルにとっては重要戦略点でない上にジブリールとファントムペインの悪イメージを決定的にさせるまさしく転機だったんですよね。

デストロイの情報をかなり前からつかんでいたデュランダルはおそらく罠を張っていたと。

47JIN:2008/07/26(土) 11:50:27 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp

>人革の超兵養成機関に対する攻撃は確かに捕獲作戦に対する報復であるでしょうし。

 この間のルルーシュによるギアス教団殲滅もこの延長かもですね。

 「同朋殺し」のロロも加えて。

48JIN:2008/07/27(日) 12:27:52 HOST:softbank126112104042.bbtec.net

ちなみに今回のガンダムエースでは超兵機関攻撃に対するアレルヤの葛藤を描いてましたね。

これもなかなかにファン必見というか。

49JIN:2009/05/21(木) 12:49:39 HOST:124x32x226x66.ap124.ftth.ucom.ne.jp

 その目的と必要をを巡っていまだに争われてるのが最大級とされる「ドレスデン爆撃」。

 戦争末期でほとんど勝敗の決まっている状況でなぜヒロシマ級の大破壊を行わねばならなかったのか。

 一説には戦後を睨み「当地を占領することがすでに決まっていたソ連に対する西側の攻撃能力のデモンストレーション」だったとされてますが、そこまで行くともはや「政略爆撃」とすら言うべきか。

50JIN:2009/12/14(月) 22:06:47 HOST:211-9-53-105.cust.bit-drive.ne.jp

東京大空襲の被災者が国に補償を求めた訴訟が東京地裁で請求棄却の模様。

51JIN:2012/02/24(金) 20:47:25 HOST:ntgnma030010.gnma.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp

文藝春秋の『昭和天皇』において、東京大空襲のくだりが。

レメイの名言も出てましたが、その際の補佐役が後にキューバ危機でも関係するマクナマラというのが。

52JIN:2016/03/10(木) 22:46:04 HOST:113x39x164x58.ap113.ftth.ucom.ne.jp

「東京大空襲」から七十一年。


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