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「ネタ出し」用スレッド

1与謝野折檻:2003/03/28(金) 22:20
スレッドの乱立を避けるため、「話題の切り出し」については、
まずこちらに書くことにしましょう。
やむにやまれぬ質問等もこちらです。

Ps.前と比べて書いたり消したりが自由にできなくなりましたので、
いきなり書き込まず、なるべくエディター等で文章を作成してから
コピー・アンド・ペーストするように心掛けてください。

2taiya:2003/03/29(土) 03:13
初めてカキコします。あの、教えてクンで申し訳ないのですが、
MSのスペックの本体重量と全備重量の具体的な違いを教えて下さい。
例えばゼータだったら、フライング・アーマーなんかは、本体重量に
入っているのですか?本体重量というのは、ムーバブル・フレームの
ことを指しているの?わかんないです。

3MSG:2003/03/29(土) 07:04
MSで言うところの「本体重量」とは自動車等で使われる「乾燥重量」とほぼ同じものです。
簡単に言うと弾や推進剤のような「使うと無くなるもの」が入っていない状態ということになります。
ですからZのフライングアーマーは本体重量に含まれると思います。

4taiya:2003/03/29(土) 17:55
レスありがとうございます。ゼータの場合ですと、
本体重量が28.7tで、全備重量が62.3tなんですが、
30t以上、つまり本体重量以上の重さの「使うと無くなるもの」が
全備重量に含まれるというのも感覚的に納得いかないんですよね。

別の例でいうと、ZZとフルアーマーZZの本体重量は同じになってますし。
これだと、アーマーは本体重量には含まれていないってことですよね。

初代でいうと、本体重量が43.4tで全備重量が60tで、MSG氏の説明で
納得いくのですが。また全備重量に標準装備の武器(盾とかライフルとか)
が含まれるということはあり得るのですか?

どーにもわかんないです。

5MSG:2003/03/29(土) 20:19
F−15戦闘機など乾燥重量約14.5t、最大離陸重量約36.5tです。
MSのスペックは実在の兵器のスペックに倣って制作されているのでまずはこのあたりのことを調べてごらんになってはいかがでしょう。

6だっちん:2003/03/29(土) 21:51
>taiyaさん

Zに出撃時に追加されるものは、大体下記のものと思われます。

1.核融合燃料(重水素、ヘリウム3)
2.推進剤(おそらく水素)
3.弾薬類(バルカン、グレネード)
4.熱伝導体(熱を機体構造材に分散吸収させるのに使用)
5.手持武装(シールド、ライフル)
6.生命維持関係(酸素、窒素等)

この内、「1」及び「6」は全備重量に対して小さいと考えられるので除外して良い
と思います。

全備重量に占める割合が一番多いのは「2」で15t前後積むのではないかと思われま
す(RX-78は10t程度の推進剤を積んだとする文献があります)。

次に多いのは「5」と思われ、合わせて10t前後ではないでしょうか(RX-78のシー
ルドが10tとする文献があり、ガンダリウムがルナチタニウムより軽いと考えると
それ程不自然ではないと思います)。残り「3」「4」を合わせるとプラス30t前後
というのはさほどびっくりする数字ではないと考えますがいかがでしょう。

7まなぶ:2003/03/30(日) 00:32
>MSGさん

 Zガンダムのフライングアーマーはウェイブライダー用やウェイブシューター
用に換装が可能なオプションなので本体には含まれないのではないのではないか
と思われます。

8taiya:2003/03/30(日) 01:15
再びレスありがとうございます。
とりあえず、分かりました。
シールド、ライフルは本体重量に含まれないのですね。

フルアーマーの場合、アーマーの部分を本体重量に含まれないと考えたなら、
チョバムアーマー付アレックスやフルアーマーZZが本体重量が同じって合点が行きます。

そう考えていくと、フライングアーマーに関しては、
まなぶ氏に同意ですね。

9だっちん:2003/04/06(日) 02:52
現在、MS-14Fsが装備していた「MBR-110(?)」について考えています。

この装備は様々な文献では「ビームライフル」とされていますが、「記録フィルム
における発射時の映像」「右側面に存在するボルトらしきもの」「外観図における
注意書き(ケースレス弾内包)」等から考えると実体弾である可能性を否定できま
せん。

そこで考えたのは下記3パターンです。

1.MS-14JG装備のビームライフルと誤認した
2.実態弾とビームのハイブリット型
3.実態弾仕様とビーム仕様に換装できるデタッチャブル型(?)

1.について
全体的に形状が似ている(おそらく同一メーカー)から有り得ないことではないと
思います。手持ちの資料を見ても「ビームライフル」となっているだけで、それを
肯定する映像・記述を見つけることができませんでした。

2.について
実体弾およびビームのメインの機構があの中に同時に納まるとは思えず、また実体
弾用の砲身がビームと共用できるとは考えにくいです。砲身径がかなり大きく、ビ
ームがかなり細ければ砲身の共用は一見可能な様ですが、収束リングは砲身の外側
には配置できないと思われるため無理があります。

3.について
砲身の冷却構造以外は共通にできないと思われるのでメリットが少ないでしょう。
また換装時の調整等の作業や不具合発生の可能性を考えると実用的と思えません。

以上のことから「MS-14JGの装備と誤認した」が(ちょっとくやしいが)私の結論
ですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

10与謝野折檻:2003/04/06(日) 22:50
■MRB-110について
 3、4年前にも同じネタが話題になったことがありましたが、これには製作側の都合というものもありますので、つじつま合せの部分で多少の無理は大目に見るくらいの気持ちで臨んだ方が精神衛生上よろしいかと思います。既にご存知かもしれませんが、ざっと商業出版物から読み取れる範囲で「製作側でなにがあったのか」を整理してみたいと思います。

■設定画について……いきなりですが、この装備について一般的に知られている有名な画稿は、おそらく「サンライズ決定稿」ではありません。「ケースレス弾内装」などと注意書きされた細部稿、あれはあくまで作画参考用のもので、決定稿はもっと線を減らしたなんとも味のない無愛想なものだったようです。問題の決定稿については、ブッキング刊『サンライズアートワークス機動戦士ガンダム0083』にそのものズバリが掲載されていますので、もしお持ちであれば確認してみてください。

■名称について……先の決定稿には、この装備の名称として「MNG-110ビームライフル」と書かれています。現在の主流である「MRB-110」ではなく、「MNG」なんですよね。サンライズ決定稿にはちょっとした表記のブレみたいなものがあって、今日RMS-179/RGM-79Rとして知られるジムIIの型式が「RX-79改」となっていたり、製作現場のドタバタした感じが伝わってくるような部分がときどき見られます。MRB-110の場合も、当初スタッフ間ではMNG-110と呼ばれていたが、なんらかの理由により「MNG-110からMRB-110へと名称が変更された」ということが推測されます。なんらかの理由なんてもったいつけていますが、つまるところ「実体弾式のつもりでデザインしたのが、諸般の都合でビーム式ということに変更され、もったいないので絵をそのまま流用した」というのが実状でしょう。

 さて、「MNG」が何を指す略語か、という問題について興味深いのが『ガンダムマガジンNo.6』に掲載された「MS用重機関銃”MNG-110”をかまえるのが,指揮官用(シーマ機)のMS-14FS。」という記述です。この文章を読むかぎり、それがビーム兵器だとは読み取れず、おそらく実体弾式を想定して書かれたものであろうことが推察できます。思うに、この頃までは「”MNG-110” MS用重機関銃」という位置付けであったものが、事情により「”MRB-110”ビーム・ライフル」へとシフトしたのでしょう。その際、「機関銃」を意味する「MNG」では問題があるとして、遅まきながら「MRB」へと名称も変更されたのではないでしょうか。おそらく「Machine Rifle(Beam)-110」(註1)といった意味なのでしょう。

簡単に図示するとこんな感じでしょうか?
MNG-110”重機関銃”→(方式変更)→MNG-110”ビーム・ライフル”→(型式変更)→MRB-110

11与謝野折檻:2003/04/06(日) 22:50
■註1……「MMP-78」「MMP-80」といった、他の銃器のネーミングから察するに、「MMP」のうち、最後のPは「Pistol(Pistole)」の「P」、二つのMのうちどちらかが「Machine(Maschinen)」の「M」だと考えられます。すると、「MNG-110」の「G」は「Gun(Gewehr)」でしょうから、「M」+「G」で「Machinegun(Maschinen gewehr)」というような意味になると思われます。もっとも、こう解釈すると間の「N」が謎となるのですが、これはここ5年くらいずーっと個人的な宿題となっているポイントです。すぐには思いつきません。
 ちなみに、ドイツ語では「いわゆるライフル」を「Rifle」と呼ばず宇宙世紀でも「Gewehr」でしょうから、「R」が入っている時点で(というか「ザク・マシンガン」等と呼んでいる時点でそうなのですが)、銃器の型式は英語系なのでしょう。脱線しますが、よく使われる「ビーム」などはドイツ系にはどう呼ばれていたのでしょうか?個人的には「そのまんま借用語としてBeam」か「Strahl」(英語だと「Ray」で「光線」的意味合いが強いのですが、「噴出するもの」という意味もあり、噴水を「ヴァッサー・シュトラール」と言ったりしますから、「梁」よりはマシなんじゃないかと…)だろうと思っているのですが、これは妄想の範囲なので別にいいです。

12与謝野折檻:2003/04/06(日) 22:52
 さて、そのような製作側の事情を踏まえたうえで論じるならば、「ケースレス弾を内装したドラムマガジン」等というものはサンライズ的に存在せず、扱いとしては「没ネタ」ということになるでしょう。そうなれば、受け手としては、心眼で「E.パック」と読み替えるのが大人の姿勢というものでしょう。実際、「決定稿」には「E.パック」と書かれているのですし。「それでは我慢がならない」という人のみ、自分の心のなかで決着を付ければ良いんじゃないでしょうか? ビーム兵器と実体弾兵器で一部部品を流用するようなことは、(事例として妥当かどうかわかりませんが、ガンダム業界全体として)陸戦用ゲルググの持っていた試作型ビーム・ライフルとか、ペズンドワッジが装備する「ビーム・バズーカらしきもの」など、いくつか先例があります。これらが「あり得る」ならば、「MNG-110重機関銃のレシーバーを流用してMRB-110ビーム・ライフルを急造した…」なんていう無茶な妄想をすることも不可能ではないでしょう。

 ちなみに、MRB-110についての最新資料であると思われる1/144HGUC MS-14Fsキット解説書では「MRB-110ビーム・ライフル 俗に“狙撃型”と呼ばれるゲルググJG型とほぼ同時期に開発されていたビーム・ライフルで、ドラムマガジン型のユニットはエネルギーパックである。強制冷却機構の採用で連射が可能なため、ビーム・マシンガンと呼ばれることもある。」としています。出典は『MS WARS』だと思われますが、ご参考までに。
 今気付きましたが、この解説書、毎度掲載されているカトキ氏のコンセプト・デザインの下に、さりげなく問題のサンライズ決定稿版MRB-110(MNG-110)が載っていますね。(もっというとMMP-80であるべき箇所がすべてMPP-80になってますが、これは何かの間違いですよね? 気付かないうちに訂正されていたりしたらイヤだなぁ)

 MRB-110のトリガー前方にあるマガジン状のものは「復水器」らしく、JG用のビーム・マシンガンにもほぼ同じような位置に装着されています。名前からすると水蒸気を水に還すための機構のようですが、この手の銃の冷却にとっては大切な部品みたいです。一方、JG用ビーム・マシンガンのストック部にある箱状物体を「Eパック」と解釈すると、JG用ビーム・マシンガンには復水器はあっても、MRB-110のような大型の冷却材タンクは存在しないか、してももっと小さなものであることが推察されます。
 マリーネ用MRB-110の特徴はストック内に収められたその「冷却材タンク」であり、HGUCの解説にあるように、利点はその連射性能だそうですから、この際もっと妄想を逞しくすると、急いで海兵隊向けの武装を用意するため、冷却機能の優れたMNG-110のレシーバーとバレル・ジャケット、冷却材タンクを兼ねるストックを流用し、JG用に開発中だったビーム・マシンガンの発振器と収束バレルをほぼそのまま組み込んだのが、問題のMRB-110だった…というのも考えられなくはないかな、とは思います。

13だっちん:2003/04/09(水) 17:46
>与謝野折檻様
丁寧な回答を頂きましてありがとうございます。

>3、4年前にも同じネタが話題になったことがありましたが
うげげっ。既出でしか・・・申し訳ありません。

>心眼で「E.パック」と読み替えるのが大人の姿勢というものでしょう
ううっ(TT)そうかもしれませんね・・・。おそらく私は自分の中で線引きが出来てい
ないからこんなカキコをしてしまうのですね。

事の発端はこの「E.パック」の形状でして、「ドラッツェのビームサーベルの構造」
や「AEから技術提供があったかもしれない」等々考えている内に「E-PAC」ならあの
形にはならんだろうという妄想が頭に住み着いてしまったからでした。まだまた修行
が足りませんです、ハイ。

>急いで海兵隊向けの武装を用意するため〜(中略)〜問題のMRB-110だった
なるほど・・・私にとってはこれが一番精神衛生上良さげです。ご指摘のあったHGUC
解説書を眺めているとボルトらしきものの位置はちょっと下よりでストロークもかな
り長く、冷却材タンクのイジェクトレバーという気もしてきて「実態弾仕様とは言い
切れないなぁ」と思えてきました。

>「MNG-110」の「G」は「Gun(Gewehr)」でしょうから〜(中略)〜もっとも、こう
>解釈すると間の「N」が謎となるのですが

「MMP-78」を例にとると「ZMP-50D」や「M-120A1」と呼び方が色々ある様ですね。頭
の「M」をメーカー記号の様なものと考えると、「MNG」は「Machine なんとか gun」
でない可能性も有りかな。

「N」で始まるそれらしい単語って見つからんですね。こうなったら接頭語と解釈して
「NG」を「Non-discontinuous Gun」とか・・・。

ちょっと支離滅裂になりましたm(__)m。

14与謝野折檻:2003/04/12(土) 22:30
なんだかんだ言って、結局「自給自足スパイク(by大久保ヨリ)」で申し訳ない。

 マスターグレード・ザクF2(連邦カラー)の解説には、MMP-78の説明として以下のような記述があります。

「公国軍のMS用マシンガンは、旧ザクの兵装として開発された横付けドラムマガジン型のZMP-47Dを雛型とし、もっとも有名なトップローディング方式のZMP-50B型およびD型に至り、製品としてほぼ完成された。ところが、開発メーカーの量産体勢がザクほどには整備されていなかったため、善後策としてOEMで量産を請け負っていた企業が主要製造元となった。そのため形式がMMP-78と改められたものも並行して供給されている。」

 これだけ読むと、ZMPの「Z」とMMPの「M」は、それぞれメーカー名の頭文字か何かではないか?と思われますね。
 しかし、それをいうならもっと以前に『B-CLUB』73号にこのような記述があります。(というか、今日偶然に発見しました)

「正式名称MMP-78。MMPとはモビルスーツ・マシンピストルの略。」

 ご覧のとおり「直撃」です。疑いの余地もないほどの豪快な書き方はいっそ爽快ですね。
 とまれ、これらの記述を合せて考えると、「ZMP」が「MMP」に改称されたのはメーカー間のライセンス問題が原因であるものの、その略称自体は別にメーカー名というわけでもなく「Mobilesuit Machine Pistol」の略だった、というオチがつきそうです。
 ちなみに、マスターグレードの解説を読みますと、どうも「ZMP-50とMMP-78は同じものの名称違い」という線で解釈しているようですが、そもそもマスターグレード・ザクが持っているマシンガンは全然「トップローディング方式」じゃないですよね。確かにドラム・マガジンは銃の上部に配置されていますが、マガジンがオフセットされている関係で、実際の弾は一度下に降りた後、銃本体の右側から装填される格好になっています。私は「ZMP-50」という名前は、このマスターグレード用にやや変更されたデザインのザク・マシンガンを肯定するために付けられた新名称だと思っていたのですが、実は違うのでしょうか?

 私の感覚だと、ZMP-50DとM-120A1がそれぞれワルサー社のMKb42(W)とハーネル社のMKb42(H)のような関係で並行して生産されており、そのうち純粋トップローディング方式のM-120A1が制式化され、年号を取ってMMP-78と命名された…という筋書きが好きなのですが。実際にはほとんど同じものでも、名前はMKb42(H)、MP43、MP44、StG44のように色々あって良いわけですし、M-120A1、ASのようにいきなり命名法則が違うものがあっても、ゲレート06(H)みたいなものだと思って納得することもできますし。まあ、今更言っても詮無いことですか。

15与謝野折檻:2003/04/12(土) 22:37
あ、いい忘れましたが

>冷却材タンクのイジェクトレバー

これナイスです。目から少しウロコが落ちました。

それと、上でゴタゴタ言ってるのは、要約すると
大河原オリジナルデザイン=M-120A1系
カトキハジメ・モデル=MMP-78系
大河原90年代リファイン版=ZMP-50系
…と大まかに捉えてはどうか?という妄想です。引用文以外は、あまり本気にしないで下さい。

16ジョナサン・キング:2003/04/13(日) 13:03
まずは御礼を。
管理人様、お気遣いくださいまして、ありがとうございます。そそっかしい未熟者ですが、これからも宜しく御願い致します。
それと『RPGマガジン』『ゲームぎゃざ』の読参ゲーム掲載号は大半持っています(ただしスクラップが多数ありますが)ので上記の雑誌については、ある程度は御答えできるかと思います。

では、「艦艇情報-報告スレッド」で御尋ねになられていた1997年3月号「ザーン宙域〜」の内容を御紹介致します。(艦艇とあまり関係ないのでこちらで書かせて頂きました)
U.C.0079年12月下旬。独立偵察部隊はサイド5の暗礁宙域に潜伏し、グラナダ周辺の偵察を行おうとしますがジオン艦隊(おそらくムサイ級2隻)に発見され、追撃を受けます。ジオン艦隊はリックドムとザクを出して追撃、トロヤとヘリオンはMS隊とセイバーフィッシュ隊で迎撃しつつ逃走し、サイド4方面からソロモンに侵攻する第3艦隊(ワッケイン艦隊)と合流する事で追撃を振り切ります。この回でオットー少尉のジム、セイバーフィッシュが全機大破(パイロットは無事)します。
なお、新たな(名称の判る)艦艇は登場しません。4月号に登場するレパントが名前だけ出てきます。以下抜粋。

「幸い2日後に地球の衛星軌道上で、サラミス級巡洋艦『レパント』から補給を受ける予定になっていますから、〜」

以上がこの回のストーリーです。私が注目した点は、下記の2点です。
「ムサイが1〜2隻。確認されている敵はザクが3機です。ブースターをつけて部隊の頭を抑えようとしているようです。(後略)」
「(略)その先にはサイド4コロニーの暗礁宙域があるばかりだ。(中略)そう、攻略支隊の第3艦隊が、ちょうどこのコロニーのあたりを通りかかるはずだということを聞いていたのさ。(後略)」
(以上原文より抜粋)
補足を。
ブースターをつけたザクは(特に記述はありませんが)文脈から判断すると標準的なF型のようです。もう1つは第3艦隊がサイド4経由でソロモンへ侵攻した事を示す資料になるかと思います。侵攻ルートが確定しているなら話は別になりますが…。

>『一年戦争史』にも登場するのですが、この話(サイド6偵察)の元ネタもあるんですよね?
「元ネタ」が何を指しているのか判り兼ねるところがあるのですが(読解力が無くて申し訳ございません)、上記の通り、3月号の話は「サイド5の暗礁宙域からサイド4方面の宙域」が舞台ですので、一応違う話になります。『一年戦争史』の話の後が、3月号の話という事になりましょうか。ただし敵部隊の構成や戦闘パターンは類似しています(3月号の内容をアレンジ?)ので、その意味では「元ネタ」と言えるかと思います。
なお、御尋ねの「ザーン宙域〜」のリプレイは全3話(1997年2月号〜4月号)です。あと余談ですが、3月号の回はタイトルが「ルウム宙域独立偵察部隊激戦譜」になっています。細かいというか何というか…

17ジョナサン・キング:2003/04/13(日) 13:07
『RPGマガジン』1997年3月号に関するおまけです。
この号の23PにTRPGのシナリオ用メカとして「RB-79M バッカニア」というボールの水中用バリエーション機が掲載されています。
外観はボールからキャノン砲を取り去って代わりにガンダムの頭頂部カメラをつけたようなもので、マニピュレータ付根の少し上にターボファンジェット状の推進器がついています。武装は魚雷2発とペンシル魚雷4発。
特筆すべきはその設定で、製造元、全高、本体/全備重量、ジェネレータ出力、スラスター総推力、開発系譜まで全て設定されているという本格的なものです。開発系譜、性能の部分を抜き出しますと、
「ボールの原型である宇宙用作業ポッドSP-W3のバリエーション、海中作業ポッドMP-W3の上部に魚雷発射装置を装備したもの。(後略)」「(略)間に合わせ兵器の色彩が強いが、球形の外郭は圧力に強く、潜水限界深度はいかなるジオン軍MSよりも深かった。」(以上原文ママ)
個人的には考察に組み入れても良いと思います。もし宜しければ全文掲載しますが、如何致しましょうか?

18与謝野折檻:2003/04/14(月) 22:26
わざわざ調べていただいてありがとうございます。1997年3月号だったんですね。
質問ついでなので無理を承知でもう一つ聞きたいのですが、MS隊を載せていたのは「ヘリオン」なのか「トロヤ」なのかわかりますでしょうか? 解説図だとか登場人物の会話>出撃シークエンスなどから分析できるようでしたらお教えください。
ちなみに、いま段階の情報で書いたのが、下記のデータです。

艦名(英文):ヘリオン(Helion)
由来:ギリシャ神話の太陽神「ヘリオス(Helios)」に因むものであろうことは推測できるが、具体的な由来は不明。ちなみに、太陽スペクトルの分析から存在が確認されたHe元素は、希ガスに分類されるため本来「ヘリオン」と呼ばれるべきであったが、当時は金属元素であると信じられていたため、「ヘリウム」と命名された。
建造:
喪失:
所属:独立偵察部隊
艇長:ガードナー(ガーデナー)大尉
戦歴:U.C.0079年10月下旬、新型MS「RGM-79改(RGM-79(E)改)」の受領のため、サイド1暗礁宙域・17バンチ付近で輸送艇「ラベンダー」と接触を試みたが、同艇は待機中にジオン軍の攻撃を受けて大破、積載されていた試験機も1機が失われたため、やむなく2機を回収して撤収した。12月10日10時26分、サイド6宙域においてムサイ級「ケーニッヒ」「ニーベルング」からなるジオン軍小艦隊を発見。10時32分、カーゴ・ブロックに積載していた「ジム」×4機を射出し、10時40分には進路を変更。同時刻、MS隊が交戦開始。10時51分には迎撃隊の「ジム」×1機が撃破されたが、その間に「ザク」「リックドム」各1機を撃墜し、10時59分には攻撃隊の「ジム」が「ケーニッヒ」に命中弾を与えている。11時00分、出撃していたMS隊を回収し、撤退行動へ。11時14分、被弾した「ケーニッヒ」が退避。11時16分、これを援護していた「ニーベルング」も退避したことで戦闘は終了した。12月下旬、グラナダ周辺空域の偵察のため、サイド5暗礁宙域に進出するが、ムサイ級数隻からなるジオン艦隊に発見・追撃されたため、MS隊及びセイバーフィッシュ隊を展開して迎撃しつつ逃走。サイド4方面からソロモンへ向け侵攻する第3艦隊と合流し、追撃を振り切ることに成功した。なお、この戦闘でジム×1機、セイバーフィッシュ全機が大破する損害を出した。
武装:
搭載機:RGM-79×3(10月時)、「ジム」×4(12月10日時)
全長/全幅/全高/重量:
備考:改装輸送艇。探査距離はムサイ級を上回る。
出典:『一年戦争史』『RPGマガジン』1997年2、3月号

艦名(英文):トロヤ(Troy/Troia)
由来:小アジア北西部、ダーダネルス海峡を臨む古代都市遺跡。1871年、シュリーマンが発掘したことにより、ホメロスの叙事詩『イリアス』に描かれたトロイ戦争が事実に基づくものであったことが判明した。誘拐されたスパルタの王妃ヘレネを奪還するため、アガメムノンの率いるギリシア軍が大きな木馬に兵を潜ませてトロイに侵入し、これを陥落させたという逸話から「トロイの木馬」という故事が生まれた。
建造:
喪失:
所属:宙域独立偵察部隊
艇長:シュダーン大尉
戦歴:
武装:
搭載機:
全長/全幅/全高/重量:
備考:
出典:『RPGマガジン』1997年2月号No.82

ご覧のとおり、「ヘリオン」の由来と「トロヤ」の具体的な行動(戦歴)について困っています。

19与謝野折檻:2003/04/14(月) 22:27
■サイド6偵察の元ネタ
『一年戦争史』で図解されたサイド6での戦闘について、「別冊化に当って新たに作られたエピソードではなく、一度、本誌の方でリプレイされたものがネタになっているのではないか?」=「それを再構成したのが別冊『一年戦争史』掲載の記事なのではないか?」と思ったものですから、あのような書き方になりました。これといって根拠があっていっているわけではありませんので、そういうことでしたら「元ネタ無し」ということで了解です。

■RB-79M「バッカニア」
この機体につきましては、かつて『GUNDAM MILLENNIUM vol.3』のRX-75/76特集で取り上げた経緯がございまして、その後も昨年夏に発行しました『同 vol.8』でなぜか再録していたいりします。というのも、奇特な方から該当するページだけを頂いておりまして、おかげさまでスペックや設定画はなんとかわかったという次第であります。そんなわけで、とりあえず必要な情報は足りておりますので、ご心配は御無用です。

20ジョナサン・キング:2003/04/20(日) 12:12
まずは前回の書込みの訂正を。
×:オットー少尉のジム、セイバーフィッシュが全機大破
○:オットー少尉のジム、セイバーフィッシュ全機が喪失

リプレイをよく読むと、セイバーフィッシュの内1機は「撃破」と明言されています(パイロットは脱出)。またエリヤ中尉は機体がボロボロになった為、機体を捨て、もう1機のパイロットと共にアローラのジムに回収されています。残り1機のセイバーの状況は不明ですが、どうも機体を捨てたようです。(下記を参照ください)

「(略)それまでに、横のセイバー隊では1機が撃破されています。(後略)」
「(略)敵の反撃を受けたセイバーの1機は帰還を開始しました」(後略)
「(略)どうせもう、機体もボロボロだしね。機体を捨てて脱出するぞ」
アローラ「さっき脱出したパイロットと共にエリヤ中尉を拾って逃走を図ります」(後略)
「(略)こちらの損害も(最後の戦闘で壊された)オットーのジム1機とセイバーフィッシュ3機ですから、軽くはないですが」

オットーのジムは「壊された」とはあるものの、これだけでは撃破されたのか大破したのか判らず、またオットーが生きていたことから、前回は「大破したのではないか?」と判断しましたが(「損害」に計上されている事からも)ここは「喪失」という表現の方が良いかと思い直しました。用語として適切かどうかが問題ですが…。
また、「ヘリオン」「トロヤ」には空母機能がないため、本来、輸送艇での移動中は戦力にならないそうです。(「発艦しても着艦が出来ない」とか。発艦時は機体のロックを外してコンテナから放り出すのか?)リプレイでは「戦闘後、ジムでセイバー隊を回収する」事を前提に出撃しています。

■トロヤの戦歴
MS隊を載せていたのは「ヘリオン」か「トロヤ」かですが、リプレイをもう一度読み直してもはっきりした事は判りません。
3月号の登場人物の会話>出撃シークエンスは、最初からジムのコクピットで会話>いきなり戦闘突入、となっており、彼らが「ヘリオン」「トロヤ」のいずれにいるのか、分散配置なのかも見当がつきません。(これはセイバーフィッシュ隊も同様です)
解説図で役に立ちそうなのは1年戦争史の「サイド6偵察」時の物を簡単にしたような戦闘配置図と、独立偵察隊&ジオン追撃隊の大まかな移動経路だけで、これも御尋ねの件の役には立ちません。

■ヘリオンの由来
いろいろ見てみましたが、どうも判りません。太陽神ヘリオスの別名という話もあれば、ヘラクレスに倒された巨人の名前という話もあり、現在も調査中です。(また、人名にも「ヘリオン」なる名前があるようです)
Judas Priestというバンドに "Helion - Electric Eye"という曲があり、これがヒントになるかもしれません。

中途半端で申し訳ありませんが、中間報告、ということで。

21ジョナサン・キング:2003/04/20(日) 15:05
更に訂正です。本当に申し訳ありません。
×:本来、輸送艇での移動中は
○:セイバーフィッシュ隊は本来、輸送艇での移動中は

22ジョナサン・キング:2003/05/07(水) 01:48
えらい亀レスになってしまいました。
ヘリオン(Helion)の語源ですが、どうやら太陽神ヘリオス(Helios)の別称のようです。複数のHP(ただし英語圏のものですが)で、Sun God としてhelionという名称が使われています(Heliosと併記されている場合もあります)。ただし、この「Helion」という語がHeliosのいわゆる「方言」なのか、複合語を作るときに何らかの語尾変化によって生じたものなのか(近日点(perihelion)の語源として紹介されていることからこのように疑ったのですが)については、今まであちこち調べたのですが判りません。現在も調査中です。

ヘリオン(helion)の名称をHeliosと併記しているHPのアドレス↓
http://www.theosociety.org/pasadena/etgloss/ha-hh.htm

ヘリオンを太陽神の名称としているHPのアドレス↓
http://www.theosophy.org/tlodocs/hpb/RootsOfRitualismInChurchAndMasonry.htm

近日点の語源として紹介しているHPのアドレス↓
http://www.homepages.ed.ac.uk/ajbird/teaching/Philosophy_of_Science/History_of_Astronomy.html

23与謝野折檻:2003/05/07(水) 23:08
いろいろ調べていただいてありがとうございます。
しかし、この名前を付けたスタッフはどうして「ヘリオス」ではなくて「ヘリオン」としたのでしょうか? そこらへんの「動機」が謎といえば謎ですね。

こういうのは一度調べ出すととことん気になるもので、このあいだは「コンスタンチン・パレオロガス」こと「コンスタンティノス・ドラガセス」がコンスタンティノス11世なのか12世なのかでずいぶん悩みました。何の注意書きもなく「11世」としている資料と、同じく何食わぬ顔で「12世」としている資料があるものですから、それに気がついてからは気になって夜も眠れなくなる始末。

結局、図書館でビザンツ絡みの書物を5、6冊ほど取り寄せてもらい、調べたところ、十字軍に国を追われたアレクシオス5世の次に(コンスタンティノス11世ラスカリス)と書いてある資料を発見し、そこから彼が「即位式もやってない一夜だけの皇帝」であることがわかりました。オチとしては、ラスカリスを皇帝に数える史家と無視する史家がいるため、ラスカリスを飛ばしてドラガセスを「11世」とする派と、几帳面に彼を11世としたうえでドラガセスを「12世」とする派に分かれてしまい、現在でも扱いがマチマチになってしまっているようです。

ネタさえ押さえれば、あとはネットでも調べられます。↓こんな感じ。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/9837/history/emp.html
http://ke-tai.nkansai.ne.jp/mips/byz_4.html

ネットはたしかに便利ですが、情報がブツ切りでしか閲覧できず、しかも作者の主観で無視されたり、気づかぬうちに偏ったりしていることがありますので注意が必要ですね。私は基本的に「ネットの情報はすべてウソである」と仮定して調べ物をしますが、やはり最後は書物で確認を取るなりして、確証を得てから頭のなかに知識として刷り込みたいところです。

しかし、史実のなんと面白いことでしょう。「くじ引き皇帝」コンスタンティノス・ラスカリスひとりとってみても、実際の歴史にはガンダムを研究するよりずっと面白いネタがいくらでも埋もれているわけで、もはや自分にとってはガンダムが面白いのか、そこから派生したこういう周辺情報の方が面白いのかと問われれば、もはや間違いなく後者だと言えるでしょうね。

24カレイドスコープ:2003/05/22(木) 10:53
 突然の質問で横からお邪魔する形になってしまいますが、お付き合いください。
 現在宇宙における一年戦争時の要衝について、位置関係を調べております。良い地図資料等有りましたら御教唆頂きたいと思います。

 名前は挙がるけれども、実際にどこら辺に浮かんでいるのかイメージできなくて困っているのです。
 皆様、よろしくお願いします。

25与謝野折檻:2003/05/27(火) 03:26
その手の位置関係図ですと、各小説版の巻頭解説図とか、最近だと『GREAT MECHANICS 8』や『ADVANCE OF Z 総集編 vol.1』などのムック類に載ってます(A.O.Zの図にはすごい誤植があったりしますが)。
といいつつ、ご存知かもしれませんが、一年戦争期とそれ以降でサイドの位置に差がありますので注意が必要です。

なお、“変り図面”としましては、この「一年戦争図面」と「Z以降図面」の他に、「企画書図面」とでもいうべきものがありまして、ときどき亡霊のように引用されます。月の対角にあるルナツーと地球とのラグランジュ点にサイド5とサイド6が位置しており、今となっては「さすがにそりゃないだろ」というシロモノです。どうも企画書に添付された物らしく、ルナツーの起源も「ユノー」ではなくて「パラス」だったりと(絵もいわゆる「レモン」型ではなく「ひょうたん」型)、現在一般に流布しているものと大きく異なるのが特徴です。
これは推測なのですが、サンライズさんには実はこの企画書の図面しか存在しなかったか、あるいはZ企画時にこの図面を手直しして使ったかしたために、ファーストとZ以降とで図面が食い違ってしまったのではないでしょうか?
と申しますのも、この「企画書図面」は、L1にサイド4があり、L4にサイド2、L5にサイド1が配置されています。これをベースに、ルナツーのラグランジュ点(地球・月で言えばL4、L5に相当)に配置されていたサイド1とサイド6を、それぞれL5点、L4点へ引っ張ってくれば、それだけで「Z以降図面」のできあがりです。

実際には、劇中でも航路図のような形でサイドの配置図が提示されていますので、「サ社に図面がなかった」というようなことはないと思うのですが、しっかりした書類の形で残っていたものがこの「企画書図面」だけだったとか、なにかしらの理由があって、Zの企画時に配置が大きくズレてしまったのではないでしょうか。今さら言っても詮無いことなんですが、何事におきましても「文脈を踏まえる」というのは必要なことかと思いまして、いらぬ詮索をしてみた次第です。

Ps.「アクシズ」についてはふらふら動き回っていますので、時期によってその位置が変わります。

26だっちん:2003/06/02(月) 21:25
「連邦軍MS用狙撃ライフル」

ジム・スナイパーカスタムは開発当初において、90mm径のモビルスーツ用マシンガンの試作を長銃身化したものが採用された。だが、弾道のバラつきや反動の問題からMSスナイパーにはすこぶる評判が芳しくなかった。そこで提案されたのが歩兵用のボルトアクション・ライフルのスケールアップである。銃器の開発にあたった技術者が偶然ドイツ人であったため、手本とされたのはモーゼル・ボルトアクションライフル”Kar98K”のメカニズムだった。(中略)ただし、モビルスーツ用のボルト・アクション・ライフルにはカートリッジまでスケールアップするわけにはいかず、結局のところ歩兵砲に採用されていた75mm砲身が転用されるにとどまった。もちろん、このライフルはKar98K同様にクリップを使って5発1組で中央のボックス・マガジンに装填するようになっている。最終弾を撃ち終わるとマガジン・フォロワーがボルトをオープン状態でブロックする。(中略)また、標準装備として10(8倍率)X350(対物レンズ径)のエレクトリック・サイトがあり、トリガーでモビルスーツ本体のコンピュータと直結しカメラアイによる照準を可能とする(B-CLUBNo.41より)。

絵日記に「詳細不明」とありましたので掘ってみました(^^)。

27与謝野折檻:2003/06/06(金) 07:09
■だっちんさん
情報ありがとうございます。

>90mm径のモビルスーツ用マシンガンの試作を長銃身化したもの
90mmマシンガンといいますと、RGM-79C等が使用していたMG79ブルパップ・マシンガンが思い浮かびますが、同じ系列で”長銃身化したもの”ということになりますと、誰もが考えることでしょうが、やっぱりMR82”ジム・ライフル”ですよね。
型式からしてMR82が制式化されたのはU.C.0082年のことなのでしょうが、”ジム・ライフル”にMR82という型式を与えた「本家」MG解説書が、自らRGM-79C(スタンダード・カラー)でMR82系を「一年戦争中のもの」と定義したわけですから、今後は「一年戦争中に一部が先行して実戦に投入され、そのデータをもとに不具合を調整し、U.C.0082年に制式化された」という線に落ち着くのでしょう。
イイ感じに世界観が収束してきますね。

>銃器の開発にあたった技術者が偶然ドイツ人であったため、手本とされたのはモーゼル・
>ボルトアクションライフル”Kar98K”のメカニズムだった。
この辺はなんともトホホーなロジックですね。「設計者が○○人だったので〜」系の説明には毎度「そういうもんでもあるまいに…」と思うのですが、まあ、いつものことですのでそれは良しとしましょう。しかし、手本にしたのがG43ではなく、MSG90でもWA200でも、ましてM66SPでもなく、Kar98Kというのが頭痛のするところですが、「Kar98K=ボルト・アクションの代名詞」ということで好意的に解釈しましょう。

さて、バレルに平行するナゾの棒ですが、この前はいろいろ悩んだ末に、セミオートマ用のガス・シリンダーではないか?と考えたのですが、純粋なボルトアクション・ライフルということになるとそうもいかないですね。
製作側がそこまでKar98Kとの関連性を強調するなら、いっそその路線に乗って考えた方が楽ですし、考察強度も高まるでしょうから、個人的にアレはマズル部に装着するライフル・グレネード発射器の固定具という線で考えを改めました。実際に良く似た構造のものがありますし。

28MADO:2003/06/08(日) 03:29
どもどもRPGマガジンの話題が出ていたので久しぶりに”いちTRPGユーザー”として書込みなど。

>しかし、この名前を付けたスタッフはどうして「ヘリオス」ではなくて「ヘリオン」としたのでしょうか? そこらへんの「動機」が謎といえば謎です ね

シナリオを考えてきたGMはそこまで深く考えていないと思います。
わりかしテキトーに決めてしまうものです。
PLに「どんな名前がいい?」と聞くパターンもあります。
ダメダメですね(苦笑)
>オットーのジムは「壊された」とはあるものの、これだけでは撃破されたのか大破したのか判らず、またオットーが生きていたことから、前回は 「大破したのではないか?」と判断しましたが(「損害」に計上されている事からも)ここは「喪失」という表現の方が良いかと思い直しました。用 語として適切かどうかが問題ですが…。

MSのHPが0になった、という状況だとしたら(損害表で誘爆×3でもでない限りは)
じりじりと壊されていった末に機能停止と思われます。
でも仲間に曳航されて修理には出せます、一応
ゲーム的では残りHPが1点で帰還したらやっぱり大破だと思います。
すぐ治りますが(笑)
この辺はシステム化されたゲーム(ましてメカ物)なので厳しく突っ込まれても答は出ない気がします。
リプレイは呼んでないのではっきりとはいえませんが、その辺(誘爆しただのHPが0になっただの)はリプレイには書いてありませんでした?

ジョナサン・キングさんや折檻さんはTRPG(というかガンダムRPG)のご経験はおありですか?
なければ是非一度お試しあれ。

29与謝野折檻:2003/06/10(火) 20:24
>MADOさん
>シナリオを考えてきたGMはそこまで深く考えていないと思います。
>わりかしテキトーに決めてしまうものです。
 おそらくテキトーであろうということもなんとなく推測できるのですが、私が「動機」と呼んで拘ったのは、このGMがどこで「ヘリオン」などという言葉を覚え、その名前を使おうと考えたのか?という点です。「グフ」とか「ドム」みたいなあからさまに思いつきの名前ならばともかく、「ヘリオン」などという意味ありげな名前を使うからには、その元ネタがあるだろうと思うのです。その元ネタが地名ならば地名の「ヘリオン」が語源でしょうし、気体のヘリウムのことなら、それが語源に相応しいと考えられます。テキトーならテキトーなりに「動機」があるはずであって、できることなら、そのへんが知りたいところですね。

>MSのHPが0になった、という状況だとしたら(損害表で誘爆×3でもでない限りは)
>じりじりと壊されていった末に機能停止と思われます。
>ジョナサン・キングさんや折檻さんはTRPG(というかガンダムRPG)のご経験はおありですか?
>なければ是非一度お試しあれ。
 私が田舎に住んでいるものですから、なかなかこういう話題に詳しい友達はいませんねぇ。趣味が高じてTRPG用のデータ集などを独自に作っている知人もいますが、そういう理由で年に2、3回しか会えませんので、なかなか実際にプレイする機会に恵まれません。イべント等で上京した際に会ったとしても、結局は居酒屋で飲んでしまったりするので、今後もなかなかチャンスはなさそうです(いや、ウーロン茶なんですけどね)

30与謝野折檻:2003/06/16(月) 23:14
MG解説書を鵜呑みにして”GMライフル”を「90mm」としてしまいましたが、果たして件のライフルは本当に90mmだったのでしょうか?
というのも、本日なにげに講談社刊『ガンダムMS兵器図鑑』を読んでいて「55.6mm砲弾」とあったのでハッとしたわけですよ。この本独自の解釈には???な部分もあるのですが、元の設定画に書き込まれた注意書きが活字化されているところには大いに価値がありますし、そこがこの本の最大の見所でしょう。
ということは、この55.6mmにも何かしらの根拠がるんじゃないかと思われるわけです。よく考えたら、『MS WARS』にも『オペレーション・プログラム』にも実は“GMライフル”の口径は載っていません。そこで、注意書きがそのまま掲載されているのがありがたいブッキングの『サンライズアートワークス機動戦士ガンダム0083』を開いてみたのですが、残念ながら問題の「55.6mm」という書き込みは確認できませんでした。
「90mmマシンガンと同系列なんだから当然90mmだろう…」と思っていましたが、ひょっとして本来は55.6mmだったんじゃないか?という疑問が頭から離れない今日この頃です。

31ぱんたぐりゅえる:2003/06/17(火) 15:17
 横から失礼します・・・。
 55.6ミリ砲弾ですが、ひょっとしたら頭部に装備されているバルカン砲の弾丸ではないでしょうか。主兵装に90ミリを採用した後にわざわざ半分ほどの口径しかない武器を制式化するというのはちょっと考えられないので・・・。
 どうでしょう?

32四号戦車:2003/06/17(火) 16:36
初めて書き込ませて頂く、MONOというものです。
GMライフルの「55.6mm」説ですが、興味深いですね。
戦後になって威力を重視しなくなったのか、逆に貫通力を高める為に小口径化したのか。

>ぱんたぐりゅえるさん
>ひょっとしたら頭部に装備されているバルカン砲の弾丸ではないでしょうか
連邦機のバルカンは60mmだったはずです。が、少しでも装弾数を増やすための小口径化も説としては面白いですね。

33ぱんたぐりゅえる:2003/06/18(水) 09:03
 ふと思いついたのでカキコさせていただきます。

 「戯言集」でグワジン級戦艦「グワダン」の存在を疑問視する一文がありましたが、これをなんとか肯定するために無い知恵を絞って考えてみました。

 まずいきなりトンデモ話になるのですが・・・。
 1:戦争終結時「グワダン」と名づけられたばかりの未製艦と「仮称グワジン級7番艦」(起工はしたものの未だ船体部分しか完成しておらず、命名が行なわれていなかった)がグラナダあるいはサイド3建艦工廠で建造中だった。
 2:無条件降伏をよしとしない一部士官が上記の2隻を奪取、護衛艦艇を伴って脱出。
 3:航海の末、2隻はアクシズに合流(グワジン級の航続距離ならおそらく可能)
 4:アクシズ工廠で2隻は大幅な改設計を行ない(後の旗艦になる「グワンバン」「グワンザン」に採用されるはずだった新技術のテストベッドにも用いられた)完成。
 5:「仮称グワジン級7番艦」がアクシズ工廠で「グワレイ」と命名される。

 どうでしょう。これなら整合すると思うのですが・・・。
 未成艦を曳航して脱出、他の国で完成させるという発想はさして珍しくないと思います。第二次大戦中イタリアが降伏した際、イタリア海軍が建造中だった航空母艦「アクィラ」をドイツ軍が曳航しようとしてたり、同じくドイツ軍が終戦時建造中だった航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」をソ連海軍が曳航しようとしてたりしてます。両方とも失敗したようですが・・・。

34虎ノイ:2003/06/22(日) 10:36
「ガンダムMS兵器図鑑」を確認しようとして該当ページ(p32)を眺めていたら,その下のラケーテン・バズにも妙なコメントがありました。

>ジャイアント・バズ後期生産型の改良版。砲弾の長さから880mmRB−T27と呼ばれる。

砲弾の全長が88cmとするなら,口径がジャイアント・バズの360mmと比較してもさほど悩む数値はでなくなります。画稿を見る限り,口径が36cm全長が88cmでも比率的には問題なさそう(誤差の範囲)に見えます。

もっとも,砲弾の全長を武器の名称にする慣例は無さそうですし,メリットも思いつきませんから,これを積極的に肯定したいとも思いませんが。


あるいは,以上の解釈は私の誤解で,「砲弾の全長=2.7m」だったから「T27」となっている,という説明かもしれませんが・・

35与謝野折檻:2003/06/22(日) 22:02
■60mmと55.6mm
主にMSの頭部に装備される機関砲ですが、連邦軍の規格は「60mm」に統一されているようで、Ez-8の35mm等一部の例外を除き、判で押したように皆「60mm」を公称しています。しかし、実際の火砲でもそうであることが多いように、インチ×メートル表記の誤差や互換性のない砲弾の取り違えを防ぐ意味で、公称値と実測値が食っていたということもあり得ないことではないと思います。公称「60mm」の実測値が55.6mmだった…なんてことになったりすると、これはこれで面白そうですね。

■55.6mmと880mm
多くの方には「いまさら」な話題でしょうが、そうでない方のために敢えて野暮を承知で書きますと、銃器関係の口径表記には昔から「実感派」と「実利派」の葛藤がありまして、この両者が互いに自己主張しあったまま、平行線の状況が25年も続いている…というのが実状です。実感派というのは、言い換えれば「見た目重視」のことでして、最初期のMSが17〜18m級であることから、MS用火器は人間用火器の10倍寸であることが基本路線である…とする考え方のことです。これに対して実利派とは「性能重視」の考え方で、「実際の威力の面から考えてこの辺が妥当だろう」というような考え方をする流派のことです。

「ラケーテン・バズ」の880mm説と360mm説で喩えれば、モデルとなった88mmRPzB54(ラケーテン・パンツァー・ビュクセ54)が88mmなのだから、人間に対して身長約10倍のMSが使用して自然に見えるには、やはり10倍寸の880mmとするのが当たり前でしょう…と考えるのが「実感派」で、360mmといえばシュトゥルム・ティーガーの主砲クラスに相当し、威力からすればそれで十分、かつそれ以上となると砲弾の重量がかさみ過ぎて携行に不便このうえない、よって880mmなどという大口径は必要なく、360mmが妥当…と考えるのが「実利派」ということになります。今回話題となっている「360mm」or「880mm」問題などは、それが端的に現れた例でして、前にもその話題で盛り上がったことがあったりします(「掲示板RIMIX」のバズーカ問答参照)。

問題の「880mm砲弾長説」はマスターグレードモデル(以下MG)MS-09解説書で初めて唱えられた新説で、同梱されているTV版の「ジャイアント・バズ」との整合を図るため、ライターさんが苦しんだ末に「口径360mm/砲弾長880mm」としたのだと思われます。それにしても「映像だけが公式」とばかりに、プラモデルの解説書等で書かれた記述はまるで無視している風なのに、問題のRB-T27だけはMG準拠というあたりが『ガンダムMS兵器図鑑』の謎なところです。もっとも、バンダイさん的に「RB-T27」には相当な思い入れがあるらしく、HGモデルMS-09Fの解説書など、武装の欄に
STURM FAUST
90mm MACHINE GUN
880mmRB-T27 BAZOOKA
HEAT SABER
ZAKU BAZOOKA
と、RB-T27のみ別格の扱いを受けています。ちなみにMG解説書では「シュツルム・ファウスト」がMK VIII、「ヒート・サーベル」がType2、「ザク・バズーカ」がH&L-SB25Kと命名されていますので、それしか制式番号がないわけでもなく、ましてサインライズ決定稿にも名前のあるMMP-80を差し置いてRB-T27だけが特別扱いされる理由が、いまひとつピンと来ないところではあるんですよね。

ちなみに、「GMライフル」のモデルになったL85A1(L86A1)をはじめ、西側のライフルはほとんど5.56mmです。「GMライフル=55.6mm説」もそこから出てきた数字だと思うのですが、「ラケーテン・バズ」を880mmと設定した0083スタッフですから、「GMライフル」=55.6mmという線もあながち無茶じゃないと思わせるものがありますね。

しかし、この論法でいけば、公称「380mm」とされる「ハイパー・バズーカ」はサンライズ決定稿を見るかぎり「口径700mm、砲弾長3200mm」ですから、380mm説を採っているMG的には、このあたりどう整合をつけているのでしょうか?

36与謝野折檻:2003/06/22(日) 22:05
■「グワダン」
なにやら懐かしい話題ですね。
そのむかし、私なりに色々と考えた末に捻り出した案がありますので、『GUNDAM MILLENNIUM vol.2』に掲載した文章をそのまま引用してみます。

<「グワダン」>
 一部の資料(註31)に名前の見られる艦である。開戦時に第5戦闘群に配備されていたとされるが、それ以降の動向は一切不明である。逆説的にではあるが、後年のアクシズ勢力の旗艦「グワダン」(註32)が就役していることから考えて、仮に一年戦争を戦い抜いたとしても、同名の艦が同時に存在するとは考えられず、UC0087年までには失われていたものと思われる。また、ジオン共和国は戦艦を保持しておらず、最大の艦はチベ改級であったことから考えて、ジオン共和国に使用されたということも考えられない。おそらく、存在したとして、一年戦争中に失われたのであろう。

註31.『一年戦争史』参照

註32.この「グワダン」を「グワダン(Ⅰ)」、後のグワダン級1番艦を「グワダン(Ⅱ)」とすることによって、グワンバン級の大きさに関する矛盾した説も解釈が可能となる。『Zガンダム大事典』には、「グワンバン」の項に「グワダンを破壊されてしまったアクシズ軍の次なる旗艦。グワダンよりも大型であり、M・S搭載数、砲塔の数も多い。」とあり、また、「グワンバン」に関して、「グワダンよりも大きい」とする資料は多い。これに対し「グワンバン」「グワンザン」の全長は415mとされている。
 しかるに、「グワダン(Ⅱ)」の全長は、どうみても「ドゴス・ギア」に比べて2回り以上大きく、『機動戦士ZガンダムHAND BOOK3』によれば「1.5倍もある」とされる。もっとも、当の「ドゴス・ギア」の全長自体が不明なのだが、その原型となった「バーミンガム」でさえ全長398mである。問題の「ドゴス・ギア」は同じく『機動戦士Zガンダム HAND BOOK2』で「アレキサンドリアの2倍はある」などと形容されており、艦艇比較図で見るとアレキサンドリア級はサラミス改級より頭一つ大きいことが明らかである。サラミス級を0083当時の198mで計算すると、単純に考えて198m(サラミス)×2倍×1.5倍=594m。約600mということになろうか。
 こうすると、全長約600mの「グワダン(Ⅱ)」より大型とされる「グワンバン」が全長415mということはあるまい。だが、「グワンバンより小さいグワダン」が「グワダン(Ⅰ)」ならば問題はない。はっきりしないが、グワジン級の全長は一部を除いて294mとされており、グワジン級「グワダン(Ⅰ)」(全長294m)を大型化したグワンバン級(415m)、それを越える超大型戦艦としてグワダン(II)級(約600m)が建造されたとすれば、建造順にもあてはまり、それなりに理解可能となるのである。グワジン級としては最大の「グワデン」が全長440mとされており、6番艦以降の艦が全て「グワデン」に準じている可能性もあるが、それとて、多少の変動があったとすれば、「グワダン(Ⅰ)」415m以下であったとしてもおかしくはない。
 また、『機動戦士ガンダムZZ大百科』では「グワンバン」の解説として「アクシズの宇宙戦艦。一年戦争で活躍したグワジンの発展型で、設計のベースになっているのはグワダン」としているが、これも解釈可能となる。『GUNDAM ZZ&Z保存版設定資料集』では、「グワンバン」の解説として「アクシズでグワダンに続いて完成させていた大型戦艦。グワダン破壊後すぐにミネバ、ハマーンはこちらにうつった。」としており、上記の説と抵触しているが、グワンバン級は進水はしていたものの最終儀装が終了しないままアクシズへ移送され、そこで「グワダン(II)」の後に完成したのだと考えれば解釈は可能であろう。あるいは、グワジン級「グワダン(I)」が純粋なグワジン級としては最後の艦であり、この艦の続きに建造されたのがグワンバン級の2隻だったのかもしれない。

37くまプー:2003/06/29(日) 03:35
 はじめまして、ザクページが被災中の為流れてきました所謂「実利派」の「くまプー」です。
GMマシンガン90mm伝々ですが、私は90mmでいいと思います。
理由は後期のザクマシンガンが90mmを採用しているからで、そもそも「何故120mmから90mmへ移行したのか?」を考えて見ると、元々ザクは対艦攻撃を行うために120mmを採用したがその威力は対MS戦には過大だった、とすると携帯弾数増加と投射弾量増加の為に多少威力の劣る弾薬へ移行することは対MSに適した選択だったと考えられます、しかしそれでも90mmは必要だったのではないでしょうか?。

38与謝野折檻:2003/06/29(日) 22:24
■熊プーさん
もともと対MS戦闘を想定して開発されたわけではない120mmザク・マシンガンから新型の90mmマシンガンへ、ジオン軍のMS用制式ウェポンが移行した背景をちょっと考えてみます。世間一般の小口径化には「携行弾数の増加」という目的もあるのでしょうが、この場合、初期型ザクマシンガンのドラムマガジンよりは明らかに装弾数も減少しているので、少し違うような気がします。私はむしろ、初速向上のために積極的に小口径化したのではないかと考えているのですが、そうするとまたロクでもない考えが頭をよぎるのです。

たとえば、「もともと同系列で見た目もほとんど同じだが、口径は異なる銃」というものを想定してみてください。
7.62mmAK47→5.45mmAK74
7.62mmG3→5.56mmHK33
拳銃のCz83でもいいです。シロウト目には両者を見比べないとわからないくらい良く似ていますよね。AK47とAK74に至っては、少なくともZMP-50とMMP-78よりは形状に違いがないように見えます。
そこで考えたのですが、「ジム・マシンガン」、「ジム・ライフル」の系統も、見た目はほとんど同じなのに、90mm型と55.6mm型の2系統があったんじゃないか、なんてのはあまりにも都合が良すぎですかね?

ちなみに、ジム・ライフルが「90mm」と明言されたのが、意外にもMG「RGM-79N」解説書だったのと同じように、後に「MMP-80」と呼ばれることになるFZ用後期型マシンガンは、0080当時の記述をみるかぎり、特に90mmとは書かれておらず、90mm説が定着するのは0083用にMMP-80が設定されてからだと思われます。『B-CLUB』別冊のフィルムブックでも、『模型情報』116号でも、新型マシンガンは「120mm」です。このあたりの経緯は、今回の「ジム・ライフル=90mmは鵜呑みにしてしまっていいのか?」問題と似ているところです。
つまり、MMP-80も120mmモデルと90mmモデルが存在したのではないか…と。

このまえの話じゃありませんが、連邦軍のMS用スナイパー・ライフルも90mmから75mmへ小口径化したようですし、ジオン軍でも大まかには120mmから90mmへと小口径化していることから考えて、「ジム・ライフル」も一年戦争時の90mmから、戦後になって55.6mm口径を採用したモデルへシフトしていったんじゃないか…なんて妄想してみてはどうでしょうか。

生っぽい話をしますと、新型ザクマシンガンが当初「120mm」と言われていたのは、FZが0080用のリファイン「ザク」であったのと同様に、後のMMP-80も、リファインされた「ザクマシンガン」でしかなかった、というのが事情としては想定できます。単なるリファインなんだから、スペックはTV版ガンダムと同様であり、もちろんマシンガンは何の躊躇もなく120mmだと断言できていたんですよね。それがあとで別物、とされたところから話がややこしくなっていった…と。だから当たり前のように「別物」説定着以前の資料には「120mm」と書かれている…それだけのことです。でも、それだけじゃ味も素っ気もないですから、今回このように考えたワケです。いかがなものでしょうか?

39与謝野折檻:2003/06/29(日) 22:26
■熊プーさん>くまプーさん
名前間違えてしまってすいません。

40くまプー:2003/06/30(月) 00:20
装弾数:これはドラムマガジンからストレートマガジンへのデザインチェンジで減少しましたが、ドラマガ1個置くスペースにストレートマガは3〜4本置けそうですので携帯弾数自体は稼げそうだと思うのですが。しかも発射速度が上がったのに携帯弾数が増加無しだと継戦時間が短くなりますし対人と異なり投射弾量の点で問題が出てきます、関係としては軽巡最上が重巡並みの打撃力を得るために15.5を15門乗せたのに似ています、まあ狙ったと言うよりそうする必要があったとするべきかもしれません。
MMP-80:120版と90版の両方があったと言うのは異議なしです、バレル(反動利用ならスプリングも)交換で用意に変更出来たのではないでしょうかね。
GMライフル:ジオンのマガジンより奥に長いので元々薬莢の長い55.6mm高初速弾を使用することが考えられていたとも考えられますね。

>生っぽい話
 SMG風にリファインしちゃったのが私としては頭痛い所です。(威力激減)

私のスタンスは「否定しない」(設定を)なので55.6mmじゃないよと言いたかった訳では無いです。
あと余計なお世話かもしれませんが絵日記の実弾体ジムスナイパーライフルの照準機を左にオフセットしないと廃莢やクリップ装填が困難かと思います。

41与謝野折檻:2003/06/30(月) 03:28
劇中でも「バスン、バスン」という発射音で存外発射速度の遅そうな120mmザクマシンガンですが、「単位時間あたりに何発バラ撒けるか」という点については、それでもなお120mmザクマシンガンの方が90mm新型マシンガンより多いような気がします。マガジン交換の頻度が少ないですから。とはいえ、ザクマシンガンをフルオートでぶっ放すシーンってにわかに思い出せないので、実は「バスン、バスン」が最大の発射速度なのかも…。それに「バラ撒くこと」=「望ましいこと」でもないのですよね。トンプソンSMGも軍に採用された制式モデルはドラム・マガジンじゃなくてボックスマガジンだったし…。

私は逆に、くまプーさんが重要視されている「MS1体あたりの携帯弾数」というのは、それほど重要視されていなかったんじゃないかと思います。というのも、MSは人間じゃないので多少重い装備を背負って行軍しても「疲れる」ということはないでしょうし、バズーカとその弾薬を背負ってウロチョロするザクもいたくらいですから、積む気になれば、多少運動性は低下したでしょうが、それなりの量は積めたんだと思います。ですから、継戦時間はそんなに心配しなくてもいいんじゃないかと。

MMP-80用の32発入りマガジンを最も多く携行した例として確認できるのが、アダムスキー、ゲイリー両少尉のMS-09F/Tropが装備した6本です。32発×6=192発ということになりますね。同じ時期、キンバライトにはMMP-78装備のMS-06F-2がいますが、そのうちの1機(頭部アップリケ・アーマーの機体)は、予備としてMMP-78用ドラムマガジン×2個と対空用マガジン×1個を装備しています。もちろん手にしたMMP-78にもマガジンが装着されていますから、ドラムマガジンだけでも×3ということになります。ドラムマガジンの装弾数は諸説ありますが、マスターグレード等の模型筋で唱えられて最近メジャー化した100発説(『MS WARS』等に記述があり、0083製作時には100発見当で見積もられていたフシあり)でも300発を携行していることになります。おそらく現在までで最大の数を見積もっていると思われる『コミックボンボン』1984年11月号のザクマシンガン特集記事では、なんと「332発」としていますので、この数値で計算した場合、携行弾数は996発!対空マガジンの分も足すと、1000発の大台を超えます。同じ世界観の話として300発と見積もった場合でも、MMP-78装備のMSがかならずしもMMP-80装備のMSより弾数が少ないということでもないようです。
それと、MMP-80は初速が上がったことで有名ですが、本当に発射速度も向上したのでしょうか? どこかで読んだような気もするし、単なる思い込みのような気もするしではっきりしません。

42与謝野折檻:2003/06/30(月) 03:29
>SMG風にリファインしちゃったのが私としては頭痛い所です。(威力激減)
MMP-78こそXM-177風で強そうですが、先に例として挙げた『コミックボンボン』1984年11月号では、意外なほどヨワヨワな感じに書かれていて、自分の認識がいかに先入観に左右されていたかを改めて感じることができます。記述によりますと「弾頭はラウンドノーズ、フラットノーズ、セラミックコート徹甲弾等、各種使用可能」であり、薬莢もそれこそSMGのようなストレート・ケースを採用しています。それもそのはず、「ドラム内のカートリッジは縦マウントのスネイル式で、90度回転しながら機関部へ送られる」んだそうです。一目見て「弱っ!」と思える涙モノのページなのですが、私はこの記事が結構好きでして、ザクマシンガンを考える際にはかなり参考にしています。

MMP-78を含む120mmマシンガンですが、それが下手に強力だとMMP-80の存在意義がなくなりますし、ジーンのザクマシンガンがガンダムの装甲に歯が立たなかったことなどを説明しやすいんですよね。サイド7遭遇戦以降の戦闘データをもとにボトルネック型薬莢を採用、パウダーを増量して威力を高めた新型弾薬が実用化され、それを発射するように改良された後期型ザクマシンガンが開発された…と。その関連で装弾数を減らした100発入りドラム・マガジンというのが新たに設計され、それがパーフェクトグレード等でみられるタイプってのはどうでしょうか。一方、ストレート・ケースにラウンドノーズというスタイルは変えず、120mmから90mmに口径を落として初速を上げたMMP-80も設計され、一年戦争末期にはこれも実戦に投入された…と考えたりして。
ともあれ、初期のザクマシンガンはSMGとどっこいどっこいの火器だったみたいです。

>実弾体ジムスナイパーライフルの照準機を左にオフセットしないと廃莢やクリップ装填が困難かと思います
本当はKar98k用のZf41みたいにもっと前に装着したかったのですが、元デザインのスコープがあの位置だったものですから、その辺を尊重してあそこに付けてしまったんです。「ジャマだなぁ〜」と思いながら。しかし、言われてみればオフセットという手があったんですね。MSが直接のぞくワケでもなし、元のラフ稿も真横から見たもので、オフセットの可能性を否定するものでもないし、そのアイデア頂きです。

…でも、いまのところ絵を書き直しているヒマはないので、日記はそのままです。ゴメンナサイ。

43くまプー:2003/07/01(火) 02:52
 なんで、携帯弾数と継戦時間を口にするかというと、弾頭重量の減少は単純に被害範囲が減少するため、小口径弾は大口径のそれに比べより多くを当てる必要がありますそして、発射速度に関していえば往復機構の機銃の多くが小口径>大口径になっています、要は減りが早いんです、そして「バラ撒く」だけが目的ではなくスクラップにするだけの「量を叩き込む」事が重要と言いたかったわけです。
 そして数的に劣勢な状態では多数の敵と交戦せねばなりませんので、交戦時間も長くなり多量の弾薬が必要だと考えると、「小口径化による携帯弾数の増加」は自然な流れだと思います。
>多少重い荷物
 正規に定められた以上の過積載は稼働率やその他の点で好ましくありませんので、軍や開発サイドでは正規状態でどれだけ搭載できるかって言う事を考えるはずです、
脱線
>キンバライト
>発射速度
 上記の理由で私が独断で「そうでないと困る」と思っているだけです。
>300発と192発
 これは厳しい現実です、ザクの予備マグが一個でMGドムに倣って8本が正規だと仮定しても僅か256発でまだ辛いです装弾数が1/3だから単純に3倍以上携帯しないと私の話は瓦解してしまうことになります。(困)でも一点良い事があります弾槽を融通出きる事、2機編成の場合双方が時間当たりの火力を維持できるのは結構見逃せない点です。
 そして自己理論保護の屁理屈を捏ねるとキンバライトの時は、目的が目的ですから殴りこみに必要な分だけと考えられないことも無いです。(あくまで「運用上考えられるよね?」と言う位の話です)

>MMP-80の意義
 わたしはガンダムに効かない事よりもGMに有効な事の方が重要だと思います。
>SMG
 なんでこんな表現するかと言うと、薬筒長が拳銃弾のそれに近いので「弱い」と連想してしまう訳です、現在は薬莢を短くする試みが実を結びつつあるので超ボトルネック弾みたいな解釈(矛盾もあるが)で回避出きるんですけどね。
>120mm&90mm
 理由付けは私もそんな感じでいいと思います。(個人的理由付けは別として)

脱線:
トンプソンは生産性と信頼性の点でストレートマグを選んだだけではないでしょうか?ドイツのMP40は装弾数を増やす為にマガジンを連装すると言う荒業を試みていますし、AKシリーズは多弾数の多いバナナマグな上セレクターの一段目がフルオートです、対人だけなら「バラ撒き」=「望ましい」では?

>オフセット
 非対称って意外とカッコいい場合がありますよ、日記楽しみにしてます。

44与謝野折檻:2003/07/01(火) 04:31
MSと携行火器の関係を「歩兵と銃」と見るか、「戦闘車輌と主砲」と見るか、そのあたりが見解の分かれ目だと思います。前者は広い意味での「実感派」に属し、後者は「実利派」なんじゃないかと漠然と考えていますが、これは別に良し悪しの問題ではないし、レッテル貼りが目的ではないので、だからどうというものではありません。おそらくくまプーさんは「歩兵と銃」という観点から考えてらして、私は「歩兵と銃」「戦闘車輌と主砲」「攻撃機(戦闘ヘリ含)と対地兵装」「アニメの演出」などのイイとこ取りで考えている…そういうことだと思います。

変な考え方かと思われるでしょうが、何百発という携行弾数は、「歩兵と銃」では普通だと思いますが、「戦闘車輌と主砲」では多すぎ、「攻撃機と対地兵装」では少なすぎるでしょう。その辺の折り合いを付けるために、最低限の目安として、アニメの演出をある程度考慮しましょう…ということです。
また、MSの携行火器を考えるとき、「歩兵と銃」だけに縛られてしまうと、MS-07B-3の使用した75mmガトリング・シールドやRX-78-NT1の腕部90mmガトリング砲、最近ではRX-78-5のガトリング砲装備などが完全に浮いてしまいます。「口径を落として発射速度や初速を向上」という、一年戦争時の大きな流れに着目しますと、それはやはり「歩兵と銃」に一番近いかと思います。この現象だけを捉えて論じるのであれば、歩兵用のハンドウェポンを例に話をするのが妥当でしょう。しかし、一方ではアレックスの片腕に最低500発の90mm砲弾が収納でき(当然両腕では1000発以上)、そのうえ増加装甲を装着しての戦闘が可能…というのですから、「ザク・マシンガン」のドラム・マガジンの5個や10個で「過積載」という世界じゃないんじゃないか、と思うんです。

> 正規に定められた以上の過積載は稼働率やその他の点で好ましくありませんので、
>軍や開発サイドでは正規状態でどれだけ搭載できるかって言う事を考えるはずです、
もっともな話だと思います。おそらくメーカーや担当官はそのあたりに思いをはせて「90mmの採用」という大英断に踏み切ったんだと私も思います。しかし一方で、前線ではそれほど(少なくとも「歩兵と銃」ほどには)劇的な変化は現れなかったんじゃないか、とも思います。基本的にMSは疲れませんから。過積載による関節部品の消耗とか、いろいろな問題はあったでしょうが、「歩兵と銃」ほどには大きな問題にはならなかったと思いたいです。(わがままな妄想ではありますが、アレックスとかを肯定するにはその程度に留めておかないと、後が苦しいんです)

>トンプソンは生産性と信頼性の点でストレートマグを選んだだけではないでしょうか?
試みに並木書房の『第2次大戦歩兵小火器』などを引いてみますと「50発の容量をもつドラム・マガジンは、運搬・携行するのに不便で、弾薬の装填はさらに不便だった〜中略(大意は「ドラムマガジンの信頼性の低さ」を強調)〜なにより、兵士のほとんどが、戦闘で50発もの弾薬をマガジンに装填して持ち運ぶ必要などなかった。」と書かれています。私はずっとこの説を信じておりましたが、確かにドラムマガジンは信頼性が低かったようですね。

>ドイツのMP40は装弾数を増やす為にマガジンを連装すると言う荒業を試みていますし、
>AKシリーズは多弾数の多いバナナマグな上セレクターの一段目がフルオートです、対人
>だけなら「バラ撒き」=「望ましい」では?
対MS用火器は「対人」なのか「対装甲」なのか、その辺の捉えが各人で違うから誤差がでるんでしょうね。ちなみに私はどちらかというと「対装甲」派です。

45くまプー:2003/07/02(水) 03:08
>MSと携行火器の関係
 私は「銃の形をした砲」と考え、そして重力下のMSは度々出てくる「投射段量」の単語が示すとおり「航空機のような陸戦兵器」+「艦船と艦砲の関係」と考えていますので「歩兵と銃」の考えはハンドウエポン的形態からくる操作上の話になります。

>「アニメの演出」
 タマが沢山出た方が見た目にカッコいいので、偶然にもカバーできます。

>何百発という携行弾数
 「戦闘車輌と主砲」の場合は海戦&空戦に比べ命中が得やすい世界だからで、投射量を「比較的」重視する艦船(長距離交戦)や航空機(交錯時間が短い)などは300発前後は結構普通の値です。(旧ソ連系は150前後だが)

>対人&対装甲
 話が銃器に及んだので「脱線」と称した上「対人なら」と前置きしての書き込みだったので私も断然「対装甲」派です。

>アレックス
 これは仕様の問題ですね、RX-78NT1は元々高かった基本性能を更に高性能を追及した上正規装備としてチョバムアーマーも予定されていたんですよね?方やザクⅡは本来空間戦闘を目的とした期待で陸上用に特化したJ型でさえ専用設計機ではなく派生型の域を出ないままザクはザク以上には成れず、新型高級特注なアレックスが激烈に強いのは全然構わないと思います。

>RX-78-5のガトリング砲装備などが完全に浮いてしまいます。
 私の話は発射速度、携帯弾数、投射弾量の点を上げていて高発射速度砲とも密接にかかわり合っている筈ですが。

>アレックスの片腕に最低500発の90mm砲弾が収納でき
 あれは仕様上の正規装備ですから後付けとの比較はどうかと…

>「ザク・マシンガン」のドラム・マガジンの5個や10個
 参考までに考察してみると旧海軍の5年式128mm砲の弾頭重量は約27kg120mm換算で大体22kg前後、ドラマガ1個辺り22kg×100+=2.2t(マガジン含まず)です、ザクの全備重量70.3tにドラマガ5個分を上乗せすると約81.3tで約14%増です10個の場合は24%増です。

>トンプソン
 GUN誌の試射レポートなどではドラマガ使用時ジャム等の心配をしていましたし、軍では嵩張って重いのも嫌われたのかもしれません。

46くまプー:2003/07/02(水) 03:16
 ドラマガの計算で発射薬&薬莢分が抜けていて弾頭重量のみの計算になっていましたので正しくはまた後日にでも。

47与謝野折檻:2003/07/02(水) 07:06
私は、もともと虚構で絵空事であればあるほど、世界観を壊さないよう気遣いながら話を進めていく必要があると思うんですよ。ですから、話がガンダム等の高性能機に及んだ場合など、「アレは特別だからいいんです。今はザクやジムの話をしているんです」というわけにはいかないと思うんですよね。

今はたまたま「ザクマシンガン」の話になっていますが、90mm砲弾片腕500発+アルファ×2(さらに発射薬、薬莢etc)のアレックスを考えた場合、まず、両腕の青い部分にそれだけの弾が入らない(スペース)、両腕が振り回せない(重量)という問題が出てしまいます。というか、前にそういうネタで話題になったことがあり、その時は、もうどうやったって、薬莢や発射薬のことまで考えられないエラことだったわけで、現代でいうところの薬莢に相当するものはナシ、発射薬は液体装薬を本体側から供給するしかないでしょう…というようなオチになっていました。

一方を肯定するために詳細な理論を持ち出して、それで他方が「気まずい」ことになるんなら、それはちょっと「勇み足」だろう…と思います。私がRX-78-5やMS-07B-3を持ち出したのも、「MS携行火器は人間+ハンドウェポンの感覚では測れない」ということを分かりやすく示すためであって、その機種がスペシャルかどうかという話になってしまうのは論点がズレてしまうように思います。

MS-07B-3はまず量産機といってよい機体であり、かつ技術的にもそれほど進んでいない、よく言えば「枯れた機体」、悪く言えば「原始的な機体」です。MS-06F-2など、末期のザクとそれほど構造に差もないでしょう。その程度の機体が、左腕の肘から先に35mm三連装ガトリング砲および75mmガトリング砲とそれぞれの弾薬をシールド込みでぶら下げてガンガン振り回しています。両腕に装備しないとバランスもくそもないと思うのですが、それも問題ない様子。人間だったら絶対にできない所業でしょう。「MSの駆動系はそれだけ優秀」としか言えない部分だと思います。真面目に計算したら(いや、計算する能力ないんですが)、B-3の肩・肘関節駆動部は絶対ムリ、あり得ない部品になってしまうと思われます。

ちなみに、本体重量が58.5t、全備重量が77.6tとなっていますから、その差19.1t。そこから推進剤やシールドなどを差し引いて、残りで35mm三連装ガトリング砲、75mmガトリング砲とそれぞれの弾薬をなんとかしてしまっていることになります(グフカスタムの全備重量には武装は含まれていない可能性も否定しませんが)。やせても枯れても「砲弾」なんですから、威力を増すためにはそこそこ「重い」必要があるのですが、それでもこのありさまです。もともとのMS本体が軽すぎなので、設定を考える人もどうしようもないのでしょうし、そもそものMSの本体重量にしたところで、重くしたらしたで各方面に問題が発生して収拾がつかなくなってしまいます。

先般、アレックスやG05が「浮いてしまう」と申し上げたのも、現代の戦場にローマ兵のごときシールドを携え、背中に刀を二本差し、ライフル一丁小脇に抱え、両手でガトリングガンを振り回す兵士の姿を当てはめて想像してみてください。「バカにしか見えない」というツッコミは置いておいて(もともと「機動戦士ガンダム」という世界観がバカなんですから<笑)、ライフルのマガジンの数が一個多い、少ないを論じてるのがアホらしくなってくるような壮絶な光景でしょう?

U.C.はとにかく「なんでもかんでも軽い世界」として補正をかけつつ考えていかないと、各方面に色々とカドが立ってしまいます。一部の「リアル」のために、色々と多くのものを切り捨てていくのもどうかと思いますし、「そりゃちょっと軽く見積もりすぎ!」と言われるんじゃまだ重くて「そんなの非現実的だよ!あり得ない!!」というくらいでちょうど良い、そんな風に思います。

ちなみに、参考までに紹介しますと、例のコミックボンボンの記事では、120mm砲弾×332発フル装填時のザクマシンガンM-120A1の総重量は「5.8t」でございます。

48くまプー:2003/07/03(木) 01:44
 色々と「行過ぎ」が出てきたので少し反省しています、ただ「世界観」の内側で「無理」や「バカ」を承知でチョット真面目に遊びたかったんです、でも迷惑の罹らない程度にしたいので今回のように「カドが立つから」と言って頂くと非常にありがたいです。
>アレックス
 正規の装備品だから1000発でもアリですよねって意味だったんですよ、「高級特注」は強さの理由付けで「特別だから1000発OK」とは違ったんですよ。
>75mmガトリング
 「いざと言う時には放棄する」と考えているので私的には「アリ」なんです、ガンダム全てに言える事ですが「理由は後から付け足す」ってスタンスで行かないと遊べなくなりますので、一応そう言う積もりでやっています。(やり過ぎも含め)

 でも私の考えが「歩兵と銃」がベースと取られたのは残念でした。

49樹綺:2003/08/07(木) 00:05
ねた、というほどではありませんが。
64式戦車ってしっています?
MIAの陸ジムのセットについてきます。
そもそも、これオモチャですし、小隊番号に06とフィルムで本来陸ガンの小隊番号ついたりしているので、論議に値しないかもしれませんが。
08小隊版の61戦車の造形なんです。
そもそも、08小隊はMSの開発時期等議論を呼びますが。
わたしは、アジアの工業地帯が独自技術を取り入れて、州軍を強化していたのでは?と考えています。
64式戦車は、61式戦車の欠点であった車高の高さと、主砲周りの安定性強化を施した発展型と解釈します。
それが、61戦車と旧来の資料で表示されてしまうのは、基本的に同系の車種であり、比較的少数しか配備されなかった上に、1年戦争当時ですら登場から15年もたっていた為と考えます。
加えて、現用兵器のM48とM60がパットンと同じ愛称で紹介されたりするような誤謬を生みやすい差異しかなかったことも一因でしょう。
ご存知とは思いますが、アメリカの元主力戦車M60は、その元となったM48と、外見上ほとんど差がありません。しかし型番は派生型でなく割り振られました。61式戦車の改良型に対し64式と型番が割り振られても異常ではないでしょう。
この64式に施された改良が、優秀であったかはさておき、1年戦争初期のジオン軍から、連邦を守った非MS部隊の再評価の一因となれば幸いです。
たんなる誤植でないことを祈りつつ。

50与謝野折檻:2003/08/10(日) 14:32
■樹綺さん
単なる誤植でしょう(笑

>64式戦車
まあ、それはともかく、全然知らなかったので買ってきました。
「モビルスーツ・イン・アクション」はデキがアレなんで、今までまったく手を出してなかったのですが、よもやこんなネタが潜んでいるとは…
その昔「リミテッド・モデル」1/144「ボール」に書かれた”RX-72計画”以来の爆弾誤植?になりそうな気配がないでもないですね。
『Newtype』1996年2月号の、連邦軍ホバートラックの脇にさりげなく書かれた「74type COMBAT COMMUNICATION TRUCK」という記述が”微妙”なのにも関わらず、「他に否定すべき根拠がない」という理由で結構生き残っているのと同じような感じでしょうか。「ジェット・コアブースター」の型式番号とかもそんな感じですかね。

まあ、この手の誤植くさいのは今後のなりゆき次第だと思いますが、本質的にこういったネタが生き残るためには、「そのネタを肯定した方が、しない従来説より説得力が高まる」というのが生死を分けるポイントだと思います。

1.そもそもどうやっても肯定できないもの
2.肯定してできないことはないが、言葉あそびの段階を出ないもの(なんのメリットもないもの)
3.肯定した方がより説得力が増すもの
とすると、1>2>3の順に「説としての生命力」が増すと考えていただければよろしいかと。

連邦軍の地上車両で年式の着いてるものとしては『灼熱の追撃』に登場する
M74-A4 74式巡航戦車(*低出力ビーム砲装備。挿絵に準拠すると連装)
M78-A 78式浮行戦車(*ビーム戦車砲装備)
MR75 ガンナー・ビークル(*バルカン砲装備)
等がありますね。ご参考までに。

それで問題の64式ですが、わざわざ肯定しなくても良いような気もしますが、敢えて考えてみますと、なにげに増加装甲装着タイプを立体化しているのが救いになるかもしれません(08小隊版の61式は設定画の中にもヴァリエーションがあって、RGM-79(G)のセットに付属しているのはフロントに増加装甲を装着したタイプです)。第二次大戦中の戦車は、装甲の薄さが問題となる>とりあえず装甲板をボルト留め>新型では基本の装甲板を厚くする>以下エンドレスという流れでしたが、最近のように装甲そのものの性質を分離させ、それぞれをブロック化したうえで防御力を向上させる技法の場合、単純に装甲板の厚みを増せばよいというものでもなく、後からアップデートされた新型の方が、ブクブクと着膨れていく…という特徴があります。この法則を前提としたうえで、たとえば、『ガンダム・メカニクスII』では08版を「兵装強化型」としており、TV登場版よりも後のものであると定義していますが、このように考えると、まずTV版の61式が存在し、その後、兵装とヴェトロニクスを強化した08版が登場。さらに装甲を強化する改良が続いて、その後どこかが改良されたタイプが64式として採用…というような流れが想定できます。つまり、増加装甲装着型61式は「64式寸前」のタイプであって、無理を承知で暴論を吐くなら、「61式のシャシーを用いながらも、新型の64式風スカートアーマーを装着し、64式の砲塔をまるまる載せた緊急生産型なんです」というような…「JS-1に対するKB-85」とか「IV号戦車+パンター砲塔」とか、「T-72の車体にT-80Uの砲塔載せたらT-90が出来ちゃいました」みたいなもの…って感じでご理解いただけますでしょうか?

最近サボり気味で最新のロシア系戦闘車輌のことはあまりチェックしていないのですが(ガリレオ出版が最近力を入れていいてT-80とか色々分からなかったところが明らかになりつつあるのです)、同じT-72ベースでもウクライナのT-84とかポーランドのPT-91とかロシアのT-90とか、シロウト目にはどこが変わったのか分からないのに型式が変更されているものも多くあります。61式→64式の変化がもしあったとしても、外形が変わっていないことからみて、おそらくエンジン周りの改良だったんじゃないでしょうか。

TV版と08版で外形が大きく違うことを肯定できるという旨みはありますが、たったこれだけ(M.I.A.陸戦型ジム)の誤植?をたてに「08小隊版61式は実は64式だった」とするよりは、「見た感じほとんど08小隊版(強化型61式)だけど、どこか目に見えないところが強化された64式戦車というものが存在したらしい」とする方が「座り」がいいんじゃないでしょうか?

51GRA:2003/08/20(水) 01:18
与謝野折檻さまお久しぶりです。
 先日、掲示板リミックス(ハーディガンの謎・RGM−88X問答)を久しぶりに読み直していて不思議に思った事があったので、連邦型式番号を拾い出して眺めて見ていたのですが、見ている内にわからない事だらけになってしまい、もはや基本的な事まで疑わしくなってきました。そこであまりに多い疑問点の中から、順番に折檻さんの考え方などを教えて頂きたいと思いました。
 まず、開発基地番号導入以前の番号なのですが、75・77・78・79・80・81・83という番号が出てきます。これらはRXとかRGMに関係なく一つの番号がそれぞれ一つの機種を表していると思うのですが、どうでしょうか。
 RXとかRGMに関係なくというのは、GREAT MECHANICSのP52に「陸戦型ガンダムっていう名称ですけど、あれはジムです。(中略)もう79になっている時点でジムなんです」という記述を元にしています。
 という事は、少なくともこの当時はRXでもRGMでも関係無く番号で機種は表されるという事になります。となれば、時々見かける「ジムキャノンの「80」という数字は年号なのかどうか」という疑問については、ジムキャノンをジムとは別物の新機種と見なせば、当然79の次は80しかつけようがない事になりますよね。
 なんで75から始まったのかは私にはわかりませんが(自分の中では、61式に変わる74もしくは75式なる新型車両構想(自衛隊の74式戦車のパクリです)の流用からとか妄想してます)、この時期の番号は単純に新機種ごとに順番に番号を付していったのではないかと思うのです。
 とまあ書いてみましたが「常識」だったらすみません。他にも以前の掲示板でも半年くらい前に既出していた「R」についてや、開発基地番号についても色々あるんですが、それはまた今度にします。


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