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アスシンラブラブスレ避難所2

1名無しさんDESTINY:2006/09/14(木) 23:28:48
アスランとシンのラブラブスレ避難所その2です。

前スレ
アスシンラブラブスレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/1777/1116637343/

540名無しさんDESTINY:2008/11/26(水) 04:45:17
おーこのスレまだあったかw
クリスマスはアスシンカラーだね
http://imepita.jp/20081126/169990

541名無しさんDESTINY:2008/12/04(木) 21:53:07
いまさらアスシンにはまってしまった

542名無しさんDESTINY:2008/12/05(金) 15:03:29
アスシンにようこそ!

543名無しさんDESTINY:2008/12/15(月) 19:48:56
放送時のギスギスした雰囲気の中より
今の方がまったり自分のペースで楽しめていいかもね>541
ゆっくりしていってね!

544名無しさんDESTINY:2009/01/05(月) 23:54:12
もう仕事始めだけどwアスシンことよろ!

545名無しさんDESTINY:2009/01/31(土) 23:11:31
衝撃参加組の皆さん頑張ってね!

546名無しさんDESTINY:2009/02/14(土) 05:04:47
アスシンはそっとチョコ渡して静かに過ごすバレンタインだね

547名無しさんDESTINY:2009/02/23(月) 15:00:22
偶に隊長にデレデレで依存し捲くりなシンを見て見たい

548名無しさんDESTINY:2009/02/26(木) 14:54:20
>>547
隊長自重

549名無しさんDESTINY:2009/02/27(金) 17:20:15
>>547
自重してくださいA・Z大佐

550名無しさんDESTINY:2009/03/02(月) 22:46:02
シンを誉め倒して可愛がりまくって○ラとか○クスなんかより
ずっと思い入れがあって常に守ってくれる隊長が見たい

551名無しさんDESTINY:2009/03/05(木) 10:30:23
>>550
シンたん自・・・重しなくていいよ (´Д⊂

552名無しさんDESTINY:2009/03/07(土) 17:51:37
寧ろウェルカムです!

553名無しさんDESTINY:2009/03/24(火) 21:56:36
知らなかったんだぜ
エヴァのアスカ×シンジもアスシンて呼ばれていることを
ググっていると結構引っ掛かってぬか喜びなんだぜ

554名無しさんDESTINY:2009/03/26(木) 19:24:11
アスカが攻めなのか…

555名無しさんDESTINY:2009/03/30(月) 23:26:17
春だねぇ
なんかもーひたすらヤリまくってるだけのラブくて
エロエロなアスシンが見たい読みたい季節ですなー(臆面も無く)

556名無しさんDESTINY:2009/04/10(金) 16:27:41
君がかきたまえ
遠慮はいらん。

557名無しさんDESTINY:2009/05/01(金) 13:01:18
GWもアスシンアスシン!

558名無しさんDESTINY:2009/05/01(金) 23:30:46
アスカガ?

559名無しさんDESTINY:2009/05/05(火) 16:52:07
スパコミ行った人居る?
アスシンサクル幾つかあったかな

560名無しさんDESTINY:2009/05/07(木) 14:54:14
アスシンスぺ以外でも本置いてるとこもある
事前に調べてしらみつぶししかないかなー
プチとかやってくれるといいのにね

561通常名無しさんDESTINY:2009/06/14(日) 23:06:15
アスシンオンリーとかもう無いのかな…

562名無しさんDESTINY:2009/07/03(金) 13:03:07
映画の話はまだ一応可能性が残っているらしい。
実現したらあるかもよ?
主催する人さえいればアリだと思うな。

563名無しさんDESTINY:2009/10/17(土) 21:11:23
そろそろ来年のカレンダーの時期だけど
種運命カレンダーは出ないみたいだね
2007年版は今でも使わず取って置いてある

564名無しさんDESTINY:2009/10/19(月) 21:30:29
おー久々に書き込み
自分も取ってあるよカレンダー
あれは良い

565名無しさんDESTINY:2009/10/22(木) 18:29:31
久々に書き込みあると嬉しいな
昨日だか再放送で久しぶりに隊長を見たよ
お誕生日にはケーキを食べようかな

566名無しさんDESTINY:2009/10/23(金) 03:48:25
もうすぐ10月29日か
きっと隊長は皆から一日中祝って貰うんだろうな
でもってシンたんには夜、床に就いてから
祝って貰うんだな(´∀`)

567ゆり♪:2009/10/23(金) 17:30:26
潮吹きはコツさえ掴めば簡単♪
↓    ↓    ↓
http://shio-splash.com/aab/?sk4

ユリはコツ掴みました。

568名無しさんDESTINY:2009/10/24(土) 19:14:37
皆に祝われる隊長を横目で見ながら
シンたんは一日中ツンツンしてるんだろうな

それをどうやってデレにもっていくか
隊長の腕の見せどころだなw

569名無しさんDESTINY:2009/10/27(火) 02:26:02
隊長「シンがスキンシップに弱いのは実施体感済みです」
シンタソ「…ッ///あんたってひ(以下略)」

570名無しさんDESTINY:2009/10/29(木) 08:36:20
隊長には是非その「実地体感」した際の記録を公開してほしいw

571名無しさんDESTINY:2009/10/29(木) 09:14:44
隊長、お誕生日おめでとう!

572名無しさんDESTINY:2009/10/29(木) 11:49:19
隊長ハピバ!
ラクス様とキラさんからの誕プレはやっぱり
捕ば…いや、リボン巻いたシンちゃんですか?

573名無しさんDESTINY:2009/10/29(木) 20:54:04
アスランさんお誕生日おめでとうございます
シンタンと末長くお幸せに…!

574名無しさんDESTINY:2009/11/02(月) 11:08:49
11月になって寒くなってきたね

隊長とシンちゃんは一緒のお布団で
風邪ひかないようにしないとなw

575名無しさんDESTINY:2009/12/09(水) 23:21:30
クリスマスの季節になったね
12月は街がアスシンカラーで嬉しい

576名無しさんDESTINY:2009/12/11(金) 00:41:35
あの二人の事だ。クリスマスも周りの皆に引っ張りだこで
二人きりになれるのは寝静まった深夜からだろうな
うんと甘え甘えられするといいw

577名無しさんDESTINY:2009/12/14(月) 15:45:48
たまにはシンたんが隊長を甘えさせてあげるがいいよw
そんでお返しに隊長からも甘えさせてもらって、
二人で甘甘スパイラルに陥ってしまえばいいさww

578名無しさんDESTINY:2010/01/12(火) 00:10:53
2月上旬は規模の大きい種ガン同人即売会があるね
コミケ以上に複数冊アスシン本が手に入る数少ない機会

579名無しさんDESTINY:2010/01/12(火) 23:59:46
シードインパクトか
まだまだ集客力あるイベントだし、年一回開催は恒例化して欲しい所だね
アスシンサークルの本なんてこのイベントでほぼ全部収集出来るんだぜ

580名無しさんDESTINY:2010/01/13(水) 13:30:03
ちょうど再放送してるし、アスシン者が増えてるといいな
サクルさんにはがんがって新刊出してほしいところだ。

581名無しさんDESTINY:2010/02/01(月) 12:31:49
二月になって寒くなってきたな。
アスランさんとシンがレジにいるコンビニでおでん買いたいw↓

http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1218027211/l50

582名無しさんDESTINY:2010/02/15(月) 19:27:58
インパクト、行ってきたよー
アスシンがまだまだ元気!って感じで
(自分がそうみえただけかもしれないがw)何よりだったよ。

583名無しさんDESTINY:2010/02/17(水) 19:32:52
>>582
自分もインパクト行ってきた!
アスシンサークル界隈は結構賑わってて、嬉しかったよ。
サークルさんも新刊出してくれてたし。

584名無しさんDESTINY:2010/02/18(木) 01:07:06
みんな行けていいね。地方モンはなかなかイベに行けないよ。
せめてサイト持ちさんにはがんがって欲しいところだ。
アスシン賑わってるなら、もっとオンリーやってくれるといいのになぁ

585名無しさんDESTINY:2010/03/14(日) 15:19:40
本日ホワイトデイは休日。と、いう事は普段多忙な二人に
誰からの邪魔も入らない絶好のラブラブ日和!

アスシンの二人は昨晩からこっち服着る暇も無い程
お盛んに違いない。発情シーズンだけに(*´Д`)

586名無しさんDESTINY:2010/03/15(月) 02:26:09
一日中マッパで爛れた休日とかなにそれ萌える(*゚∀゚)=3

587名無しさんDESTINY:2010/03/16(火) 01:51:56
ふたりとも翌日はキスマークや背中にひっかき傷を軍服の下に隠して
出勤ですね?

※玄関でお互いの服装チェック
「シン、今日は襟を閉じて…あと訓練も射撃だけで切り上げるように」
「隊長も、人前でパイスーに着替えとかダメだからな」

588名無しさんDESTINY:2010/03/16(火) 16:18:44
爛れた休日の翌日出勤前とかなにそれ萌える(*゚∀゚)=3

589名無しさんDESTINY:2010/03/16(火) 21:58:09
何か久々書き込み増えてて嬉しいぞ
アスシン今でも大好きだー

590長くて短い一日の始まり:2010/03/17(水) 00:55:23
爛れたホワイトデーの流れに滾って投下。
微エロです。苦手な方はスルーよろ。





「今日はアスランさんのお願いを聞いてあげます」
そう宣言して、シンはベッドの上で、ばさばさとパジャマを脱ぎ捨てた。
恋人たちの記念日のプレゼントにしては色気のなさすぎる誘い方だが、そこが却ってシンらしい。
微笑んだアスランは、一番気になる疑問をシンにぶつけた。
「お願いはいくつでもいいのか?」
「いくつでもどうぞ。……あんまり無理な事は聞けませんけど」
ベッドの上にそぐわない真剣な顔も、シンがこの日を大切に考え、彼ができる精一杯を贈ろうとしてくれている証だ。
「それじゃあまず、俺の服を脱がせてくれ」
アスランが腕を広げてみせると、頷いたシンは、胡座をかいたアスランの前ににじりよってきた。

これまで、アスランに脱がされる事はあっても、脱がせる機会はほとんどなかったシンにとっては、ボタン外しは意外と難関だったらしい。
先程以上に真剣な顔で指を伸べ、アスランのパジャマのボタンをひとつずつ外し始めた。

差し伸べた腕の動きに合わせて、鎖骨の窪みが深さを変える。
戯れに、アスランが窪みをなぞってやると、シンはくすぐったそうに身じろぎをした。
「邪魔しないでくださいよ」
「シンの鎖骨が寂しそうだったから、つい、な」
「訳判んないですよ、寂しそうって……」
シンの抗議など意に介する様子もなく、アスランの手は動き続ける。
ほっそりした首筋を掌で辿り、猫をあやすような手つきで顎の下をまさぐった。
「ちょ……ほんとに、くすぐったいですって!」
アスランの手から逃れるように、シンは身をよじった。
だが、先程からの愛撫に反応したのか、白い胸を飾るふたつの粒が、いつもより固く凝ってきているのが、見ただけで判る。
彼が受け取っているのが、言葉通りの感覚だけでないことは明らかだ。
「くすぐったいだけか?」
アスランが、シンの胸の飾りを指の腹で押しつぶすように撫でると、シンが小さく息をつめた。
「それだけ…だって……」
体は誤魔化しようがないほど敏感な反応を返してくれるのに、その体に内包された心は、相変わらず素直ではない。
アスランは、空いたままになっていた片手の指を、自分の口に入れた。
いぶかしげな顔を見せるシンをよそに、指で舌を擦るようにして唾液を纏いつかせる。
その指で、放っておかれたもう片方の粒をこねるように摘んでやった。
「あ……ん…っ」
ふたつの飾りからもたらされるそれぞれ違う刺激に、シンがボタンに掛けていた指は、完全に止まってしまっている。
「邪魔…すんな、バカぁ……」
やっとのことで絞り出した声は、既に甘く上擦っていた。

シンがようやく次のボタンに指をかける。と、アスランはその指を押さえてしまった。
見上げたシンが抗議の声を上げるより早く、アスランは次のお願いを口にした。
「ボタンはもういいから。……先にズボンを脱がせてくれるか?」
シンは反射的に、胡座を組んだ長い脚の中心を凝視した。
下着に押さえられ、ゆったりしたパジャマの上着の生地が被さっているせいで、そこは目立った変化を見せているわけではない。
……少なくとも、見た目だけは。
この布の下では、シンを欲しがる……そして、シンが欲しがる形が、頭をもたげ始めている。
「そろそろきつくなってきたからな。よろしく頼む」
「アンタ……早すぎ」
「シンがこんなに頑張ってくれているんだから、遅すぎるくらいだ」
「……馬鹿野郎」
シンは、潤み始めた瞳でアスランを睨みつける。
だが、そんな抵抗はポーズだけだと言うことは、アスランが一番よく解っている。
程なくして、シンは赤く染まったうなじを俯けて、おずおずとアスランのズボンの腰を掴んだ。

591590:2010/03/17(水) 00:56:48
久しぶり過ぎてsage忘れてました。
本当に済みません。

592名無しさんDESTINY:2010/03/17(水) 15:29:26
>>590

593名無しさんDESTINY:2010/03/17(水) 15:34:03
>>590
大事な事なので二回(ry)
禿げ萌えた!
昨晩中にこんな素晴らしいSSが投下されていようとは…!
シンたん健気可愛いわ隊長やってる事エロいのにカコイイわ(*´Д`*)

594名無しさんDESTINY:2010/03/17(水) 19:50:00
>>590
sageを忘れるなんてなんて奴だ。
お詫びにもっともっともっとSS投下しやがれww

595名無しさんDESTINY:2010/03/18(木) 01:47:19
>>590
GJ!
乳首へのただならぬ熱視線&悪戯素晴らしすぎると言っておくw

596名無しさんDESTINY:2010/03/18(木) 14:47:22
「鎖骨が寂しそうだ」とか指を濡らして触感変えたりとか
隊長凄く…マニアックです…'`ァ'`ァ(*´Д`*)

〃⌒`⌒ヽ
i ((`')从ノ(技巧派と言え!)

597590:2010/03/18(木) 20:24:53
続きが書けたんだが、ばっちり致している上に、4レスくらい消費すると思う。
スレ掲載がまずいなら、テキストデータをろだにうpするか、
数字板の棚に掲載しようと考えているんだが、住民方々の意見を頂きたいです。
宜しくお願いします。

598名無しさんDESTINY:2010/03/19(金) 10:42:15
個人的にはここでもいい気もするけど、数字板でも読みに行くよ!
ろだはもう無くなってるよね?

599名無しさんDESTINY:2010/03/20(土) 06:29:44
>>598に同意
590氏に任せるよ

600長くて短い一日の続き1/2:2010/03/27(土) 16:01:27
>>590です。
>>597の直後にデータが吹っ飛んだ所為で、投下が遅れてしまいましたスマソ。
最早時期を逃しすぎてはいますが、ひっそり投下させて戴きます。
エロ有です。苦手な方はスルーよろ。





翌日が休日なのをいい事に、もう一度もう一度と手を伸ばしている内に、いつの間にか夜が明けていた。
窓の向こうが白んできたのを感じながら、ふたりとも達したそのままで、引きずり込まれるように眠りについた。

短いが深い眠りの後、目が覚めると外は高く陽が昇っていた。
「……おはようございます」
昨夜の名残を残す、少し掠れた挨拶の返事は、啄むようなキスだった。
「すっげぇ晴れてる……」
唇を離したところで、シンが呆然と呟いた。
ベッドから窓を見上げると、風が少し強いのか、真っ青な空を雲が流れていく。
木々の枝先に伸びる芽も隣家の屋根も、やけにきらきらと輝いている。まるで、よくできた写真を見ているようだ。

この現実感の欠如はどこからくるのか。
考え出してすぐに、外の音が聞こえないからだ、と気が付いた。
風の音、車の走行音、小鳥のさえずる声、子供のはしゃぐ声……。
世界が通常通りに回りだしている証拠が、この部屋にはほとんど入ってこない。
たかがガラスのバリアを一枚閉じただけで、この部屋は明るい世界の片隅に置かれた、小さな水槽のようになる。

いつもなら、ふたりともベッドから抜け出して、その流れに乗るべき時間になっている。
部屋の掃除もしなければならない。溜まっている洗濯物も片づけなくてはならない。
冷蔵庫の中身もそろそろ空になるから、買い出しにも行かなくては……。
ふたりの生活を維持するために、やるべき事は山のようにある。
まずは窓を開けて、風と音と、現実の時間軸を取り込まなくては。

しかし、頭では判っているのに、体が一向に動こうとしない。
世界や現実と向き合うより、今はただ、この小さな水槽に閉じこもって、ベッドの上で互いだけを見ていたい。
「どうしようもないですね、オレら」
「たまにはいいんじゃないか?」
苦笑しながらも、どちらともなく互いの体に手を伸ばす。
おはようの挨拶だったはずのキスは、始まりのキスに意味を変えた。

601長くて短い一日の続き2/3:2010/03/27(土) 16:05:46
窓から差し込む陽光が、覆い被さるアスランの体に届く。
天井の蛍光灯とも、ベッドヘッドのスタンドとも違う健康的な光が、しなやかな体の陰影を、却って淫らに浮き立たせる。
このきれいな体も顔も、内包する心も思考さえも、今は総てシンだけのものだ。
節の張った長い指が、シンの体をまさぐり始める。
随分馴染んだ……それでいて飽きる事のない感触を、シンはうっとりと受け入れ始めた。

「昨日はシンが俺のお願いを聞いてくれたから、今日は俺がお返しをする番だな」
胸から腹へ唇を滑らせながら、アスランが囁く。
「ホワイトデーは10倍返しだって言うからな。シンが一番欲しがるものをたくさんあげるよ」
「何言ってんですか」
腕の下から聞こえてきた、この場にそぐわない声の響きに、アスランは慌てて顔を上げた。
快楽に蕩け始めていたはずの紅い瞳は、理性の光を取り戻して、咎めるような眼差しをアスランに向けている。
うっかり気分が高ぶって「シンが一番欲しがるもの」などと言ってしまったが、少々調子に乗りすぎただろうか。
例えシンならではの照れ隠しだったとしても、
この目で「そんなものいりません」などとばっさり否定されたら、当分勃ちそうに……いや、立ち直れそうにない。
「10倍って……。その数字はどっからきたんですか」
「そっちか!」
自分の危惧とは明後日の方向にかけ離れた問いに、アスランはあからさまに安堵の息をついた。
そんなアスランの心中など思いも寄らないシンは、いぶかしげな視線を向ける。
「なんか他にあるんですか?」
「ない!なんにもない!」
緩みかける頬を押さえるのに苦労しながら、アスランは必死に否定を返した。
シンが自分を一番に欲しがってくれている。
それを照れもせず、当たり前のように思ってくれている。
アスランにとっては、シンのいぶかしげな視線が何より嬉しかった。
……シンがひねくれてしまう危険性は否定できないので、本人に伝える事は避けておくが。
「……で。10倍じゃないのか?」
シンの思考を逸らそうと改めてぶつけた疑問に、彼は呆れたように溜息をついた。
「そんなに多いわけないって。せいぜい2倍とか3倍ですよ」
「そうなのか。何となく10倍だと思いこんでいたんだが……何かと混ざったのかな。
結婚指輪は給料の3ヶ月分だし、誕生祝いは半額だったか?」

602長くて短い一日の続き3/3:2010/03/27(土) 16:06:56
首を傾げるアスランを前に、今度はシンが肩の力を抜いた。
「10倍返し」が、キラの入れ知恵した嘘知識でなくて本当によかった。
キラの入れ知恵は、面白半分ではあるにせよ、自分たちの事を少しは心配してくれている故のものだと理解はしている。
しかし、自分の「プレゼント」へのお返しが、キラの言葉が基になっているというのは、何となく癪に障る。
勘違いにしろ、アスランが自分で考えてくれた結果だという事が、少しくすぐったいが、幸せだと思えた。
「まぁ、もしホントに10倍だったら義理チョコへのお返しがえっらい事になりますからね。2倍とかでいいんですよ」
「……昨日のアレは義理だと言うのか」
突然聞こえた地を這うような声色に、今度はシンが冷や汗をかく羽目になった。
安心したあまり、肩の力を抜きすぎたか。
今更シンの気持ちが疑われるとは思えないが、アスランは一度おかしなところに嵌ると、
あっと言う間にシンの手の届かない境地へ到達してしまう。
そうなる前に、何とかして繋ぎ止めなくては。
「んなわけないだろ!世間の基準ってだけですよ!」
ことさらにきつく言いつのると、アスランは翠の瞳を僅かに瞠った。
「世間の、基準…」
「ったく、何心配してんだよ!……あんな事、アスランさんにしかしないのに」
「シン……」
アスランの眉間の皺が、ふっと緩む。
「そうだな、世間の基準に縛られる必要はないな。シンには、何倍返しても足りないくらいだから」
耳元に直接囁きを流し込むと、アスランは鎖骨の窪みへ唇を滑らせた。
直後、ちくりとした感触が走る。肌を強く吸われる時の、一瞬の痛み。
「付けるなよ!」
「何を今更」
顔を上げたアスランは、至近距離でにやりと笑った。
目を丸くするシンを余所に、今度は胸の中央に顔を伏せる。と、濡れた感触が、点々と落とされていく。
舌先でシンの体のそこここを辿っているのだ。
「昨日、こんなに付けたのに」
シンは慌てて上半身を起こした。
鏡はないから、総てを見る事は叶わない。だが、限られた範囲だけでも、赤い痕が無数に散らばっているのが目に入った。
「俺のものになれ、シン」
楽しそうに囁きながら、アスランは再び、ひとつまたひとつと印を増やしていく。
痕を残す微かな痛みと、肌を撫でる群青色の髪の柔らかな感触に、シンの下腹には少しずつ熱が溜まっていく。

この人は今更なにを言っているんだろう。
シンは上がり始めた熱に身を委ねながら思う。
はなっから、オレはアンタのものですから。全部持ってっちゃってくださいよ。
オレだって、それを望んでいるんだから。
シンは、甘い刺激を蒔くアスランの頭に、そっと手を伸ばした。

603長くて短い一日の終わり1/2:2010/03/27(土) 16:09:02
体を繋げた回数も、絶頂を迎えた回数も、もうふたりとも覚えていない。数を数える事は、既に昨日の時点で放棄した。
窓から射し込む陽光には、僅かながら色がついて見える。太陽が傾き始めたせいなのか。それとも、行為の数が過ぎたせいなのか。
途切れない愛撫を受けながら、シンは熱の冷める暇もない頭で、ぼんやりと考えていた。
どんなに悦くても、声を張り上げる気力もない。短い呼吸を繰り返すのが精一杯だ。
代わりに、涙が勝手に溢れてきて、頬を伝ってシーツを濡らす。

「こら、何を考えている」
いきなり正面から、アスランの声が聞こえた。
いつの間にか、器用な指と舌から解放されていた事に、今更ながら気付く。
何を……って。なに。
アスランの声をぼんやりと反芻している内に、膝に手が掛かる。アスランを間に挟んで開かれた脚が、更に外側に倒される。
「アスラ……もう、むり……」
「そうか?」
涙混じりの声で訴えられても、アスランには止める気などなかった。それどころか、シンの後ろに何度目かの昂ぶりを押し付けた。
そこはもう、慣らす指もローションも必要もないくらいに蕩けていて、押し付けられた先端を欲しがるようにひくついていた。
「大丈夫そうだぞ」
アスランは指をかけて入り口を広げ、一息に先端を飲み込ませた。
「あああっ!」
一番張った部分が一番狭い場所を越える感覚に、シンは甲高い声を上げた。いくら慣らされきっていても、辛いものは辛い。
だが、アスランは身を引こうとはしなかった。
「ほら、やっぱり大丈夫じゃないか。まだこんなにきれいな声が出る」
ことさらにシンを煽る言葉を口にすると、ゆっくりと茎を飲み込ませていった。

アスランを迎え入れたシンの内壁が、待ちかねたように締め付けてきた。
その刺激に、まだ総て納めきってもいないのに、欲望を解放してしまいそうになる。
呼吸を飲み込み、下腹に力を入れて、昇り詰めそうになる感覚を危うくやり過ごした。
今日、何度目かも判らないほど体を重ねているのに、昂ぶる熱は一向に冷めようとしない。
自分はこの体に対して、相当欲が深い。
何とか落ち着いたアスランはひとつ息をつくと、更に腰を進めた。

アスランと想いを通じあわせてから、何度となく味わってきた感覚。
それでも、飽きる事など考えられない。むしろ、一回終わる度にもう一度欲しくなる。
今だって、もう無理だと思っていても、
一旦シンを愛するための形を受け入れてしまえば、体も心も、むしろ積極的にアスランを貪ってしまう。
自分は本当に欲張りになった。
もっと突いて。もっと揺さぶって。もっと愛して。
シンは、よれたシーツを掴んでいた手を、アスランの背に回した。

「アス…あ…もっと…あ、ああっ……」
先ほどとは真逆の言葉を譫言のように口にしながら、シンの手がアスランの背中を掻き抱く。
シンが悦ぶ場所を突いてやる度に、指先に力が籠もる。
もう力の加減が利かないのか、立てられる爪は肌に刺さるようだ。
これは傷になるだろう。血が出ているかもしれない。
それでも、アスランにとっては何より嬉しい痛みだった。
シンがアスランを、我を忘れて求めてくれている証だから。
「もう…だめ…っ…」
告げられるか細い声と反比例して、背中にすがる指の力は一段と強くなっていく。
「だめになっていい」
アスランは自身をぎりぎりまで引き抜き、ひと思いに突き上げる。
最奥まで届かせると、シーツを掻いていた足の指がぴんと反り返った。
「アス…ラ…あ……っ」
細く高い声を引いて、シンの体がびくりと強ばり、やがて崩れるように弛緩していく。
肩胛骨の辺りに刺さった爪が、肌を掻く痛みを引きずりながら滑り落ちる。
「っ、シン……」
達したシンのナカできつく締め付けられて、アスランも墜ちた。
拍動と共に溢れだした欲望を、総てシンの最奥に吐き出した。

604長くて短い一日の終わり2/2:2010/03/27(土) 16:10:07
何度となく重ねた判らない行為の終わりは、鼓動と呼吸が平常に戻るのに、ふたりともかなりの時間を要した。

ようやく回復したアスランが、シンの中から力を失った自身を引き抜くと、
何度となく注ぎ込んだ白濁が、抜けていくアスランに釣られて、滲むように流れ出してきた。
絶頂の余韻を引きずるかのように、シンの内腿が痙攣している。
その光景をぼんやりと眺めていたアスランは、ふと感じた違和感に目を瞠った。
いつもならあるべきものが、そこにない。

未だベッドにぐったりと身を沈めていたシンも、アスランの凝視に気づいた。
ヤりすぎてどこかおかしくなったのだろうか。
それにしては自分の体に痛みなどはないし、アスランは固まってこそいるが、苦痛を感じている様子はない。
「どうかしましたか」
「その、お前の……出ていないんだ」
要領を得ない返事に、シンは上体をふらつかせながら、ゆっくりと身を起こした。
支えてくれる腕に甘えて寄りかかると、アスランの視線の先が向いている箇所に、シンも目を向けた。

シンの足の付け根の、中心部分。
そこに収まっているモノは、いつも通り満足しきっておとなしくなっていた。
しかし、先端には申し訳程度に透明な液体が滲んでいるだけで、いつもならあるべき白濁が出ていない。
「すっげぇ、空っぽになった……」
不安げなアスランを余所に、何回イったかなんて覚えてないくらヤったもんなぁと、シンは笑った。
「アンタも原因なんですから、慌てないでくださいよ」
形のよい鼻の頭を指先でつつくと、アスランは苦笑しながら頭を掻いた。
「……それもそうだな」
どちらともなく、くすりと笑いが漏れる。
そのままふたりで、肩を寄せて笑いあっていた。

ひととおり笑って落ち着くと、シンはアスランの腿に手を伸べてきた。
「アスランさん、もっかいしたい」
「さっきまで無理とか言っていたじゃないか」
「大丈夫になりました」
赤い瞳には、隠しきれない欲情の色が浮かんでいる。
「アンタも空っぽにしてやるから」
強気な笑みを浮かべた唇に、アスランは啄むようなキスを落とした。
「是非そうしてくれ、シン」
空いているもう一方の腕を伸べて、アスランは愛しい体を抱き寄せた。

605名無しさんDESTINY:2010/03/28(日) 16:02:03
投下されていたんだね!GJGJ!!
かなりラブエロ度が高いじゃないか(*´Д`*)

606名無しさんDESTINY:2010/03/28(日) 21:27:37
おお〜GJGJ!
爛れた休日言い出しっぺなんだが
こんなにも素敵妄想補強して頂けるとは…!
シンたん俗に言う「ドライ」初体験かww
もう女とは無理だな!隊長マジで責任とらなきゃw

607名無しさんDESTINY:2010/03/29(月) 01:24:17
凄く濃厚なアスシンが投下されてる…!
GJ!!

608名無しさんDESTINY:2010/04/23(金) 10:18:29
気がつけばもうすぐGW…どっちも帰省先が既に無いし (つд`)
寂しさを埋め合わせるようにふたりとも3月の連休以上に
爛れてそうだな'`ァ'`ァ(*´Д`*)
でもって益々依存しあって離れられなくなってしまえ〜
隊長はそういうの大好きな人だしwシンはシンで公式お墨付きの
寂しがり、守られたがりときているからな

もうホント、相性のいい二人だ。早く結婚して子供作ってしまえw

609名無しさんDESTINY:2010/04/23(金) 23:16:59
もうすぐGWだってのに寒いよなぁ
キャベツ高値のニュース聞くたびザラ家の食卓が気になってしまうよ
シンが愛情で高いキャベツ買うか、庶民感覚でケチるかww
もうホント、すでに爛れた同棲してるってことでもいいよw

610名無しさんDESTINY:2010/04/28(水) 10:09:24
最近始めたんだが
Twitterでフォローしているアスランbotとシンbotが会話するだけでもう…
萌ゆる、わむ、ときめく…ッ(*´Д`)'`ァ'`ァ
なんだコレ凄くいいな!

611名無しさんDESTINY:2010/05/01(土) 01:04:31
TV本編だけでなく小説や漫画のアスシン台詞をお互い喋る
それだけでも萌えるし、台詞が巧く咬み合うと会話みたいになって
更に満悦…ッ

612名無しさんDESTINY:2010/05/23(日) 08:46:03
今日は全国的に雨降り、アスシンはシーツの洗濯が出来ないと
困るかなw

え?吸収のいいタオルを敷けば無問題?

613名無しさんDESTINY:2010/05/23(日) 11:15:18
これから梅雨になってくからなぁ
乾燥機を買うか吸水のいいタオルをたくさん用意するかww

614名無しさんDESTINY:2010/05/25(火) 12:45:48
洗濯物が増える事を理由に拒まれたら、
風呂場に連れて行けばいいと思うぞ、隊長w

615名無しさんDESTINY:2010/05/29(土) 00:26:50
オンオフ含む今現在の同人誌販売店での種本状況、
王道のあのカプそのカプはともかく、
+アスシン本がきっちり今も売られていて
改めて良作家さんに恵まれ、根強いファンに
支えられているアスシンは素晴らしいと
つくづく感心した

616名無しさんDESTINY:2010/05/29(土) 09:44:44
シンのCPとして見ると今や最大ジャンルだな>アスシン
無印のキャラも運命のキャラもまんべんなく出せる所が
ネタを膨らませられる強みなのかも
あとお互い色々身辺整理(失礼)されている所とか
何にせよアスシン万歳!

617名無しさんDESTINY:2010/05/29(土) 21:19:44
暖かくなってきたと思ったらまだまだ肌寒かったりするなあ
風呂場でやってたら風邪ひきそうな気がするよ。

618名無しさんDESTINY:2010/05/30(日) 11:17:35
何かアスシン本欲しくなってきた

619名無しさんDESTINY:2010/05/31(月) 00:01:48
スパコミあたり新刊あったんだろうか
アスシン読みたいなぁ

620名無しさんDESTINY:2010/06/01(火) 23:46:33
スパコミ一般参加したがアスシンサークルあったよ
これからの夏コミに期待

621名無しさんDESTINY:2010/06/02(水) 07:36:31
アスシンは人気根強いね。種運命のラストもなんだかんだ言って
アスシン同人者にはネタが広がり易い所で終わっていて
妄想に優しいというかw

622梅雨支度1/2:2010/06/04(金) 01:58:17
梅雨の流れに滾って性懲りもなく投下。
微妙にマニアックな物品が出てきますが、そういう話ではないです。




長雨の前線が、着々と侵略範囲を広げつつある事が嘘のように、今日は晴天と乾いた空気に恵まれた。
だが、ほんの一週間かそこらで、ふたりの頭上は暗く垂れ込めた雨雲に覆われると予報にも出ている。
「雨続きになる前に、色々準備しておかないと!」
今日、ふたりが自宅から少し離れたショッピングモールに出かけているのは、そんなシンの鶴の一声のせいである。

最初の目的とは裏腹に、やれ夏服が欲しい、やれ新しい鍋が欲しい、やれ新製品のPCが気になると、
目移りしながらモールを一廻りした後。
ふたりはフードコートの一角で、ドリンク片手に休憩していた。
ストローを銜えたシンに、アスランはそっと顔を寄せた。
「なぁシン、例の洗濯物対策だが……」
一見、何てことはない家事の話題。
しかし、さりげなく顔を寄せ、声を潜める様子から見て、普通の「洗濯物」だとは到底思えない。
……アスランが気にしている「洗濯物」の正体は、恐らく夜に量産されるシーツやタオルだろう。
その為もあって……いや、それが真の目的でモールまで来たのに、
気恥ずかしさも手伝って、この時間まで関係のない店ばかり廻ってしまった。
シンとて、いい加減目を反らしてばかりいる訳にはいかない事くらい承知している。
だからと言って今、和やかに休憩しているこの場所で、話を持ち出さなくてもいいだろうに。
しかし、今のふたりにとって、最重要と言っても差し支えない問題だ。
シンは内心溜息をつきながら、小さく頷いた。

「それで、だ」
紅い瞳を正面から見据えて、アスランは真剣な顔で口火を切った。
「俺なりに色々調べてみたんだが、おねしょシーツが有効だという話を聞」
「却下!断固却下!」
アスランの意見は、最後まで言い終わらない内に、きつい目つきをしたシンに遮られた。
しかし、アスランとてここで退く訳にはいかない。
「確かにアレな感じではあるが、機能的には申し分ないだろう」
「成人男子として、最低限のラインは死守したいんで」
ますますきつくなる瞳と共に、シンが吐き捨てた。
ならばと、アスランは方向の転換を行う。
いくら最良と思われる提案でも、蹴られて意味はない。
ならば、却下された案に固執するよりは、新たな方向へアプローチを進めねば。
「風呂場はどうだ?洗濯物は出ないし、後始末もすぐにできるぞ」
「おとといオレが溺れかけたばっかじゃないですか!あれからちょっと喉痛いんですよ!
こじらせたらどうすんだよ!大体、声だって響くし背中も痛くなるし!断固反対!!」
総ての責任を押しつけるかのような言い方に、アスランの眉間に皺が寄る。
「あれはお前がしっかり掴まっていないのが悪い」
「アンタがいきなり変な所掴むのが悪いんです」
「『変な所』はないだろう。アレはお前の大事な」
「いい加減にしろエロ隊長」
地を這うような低い低い声と、みるみる温度を下げていく眼差しに、アスランはびくりと肩を震わせた。
攻めるばかりが能ではない。これ以上踏み出しては、取り返しのつかない事態を招きかねない。
「三十六計逃げるに如かず」と、古人も言っていたではないか。ここは戦略的撤退が最良の判断だ。
「……済まない。俺が言い過ぎた」
アスランの撤退宣言に、シンは鷹揚に頷いた。

623梅雨支度2/2:2010/06/04(金) 02:00:02
アスランを青ざめさせた事で気が済んだのか、
シンはやけに晴れやかな表情で、コップの底に残っていたジュースを、音を立ててすすり上げた。
「アンタが乾燥機買ってくれれば、全部解決するんですけどねぇ……」
いたずらっぽく誘うような目を向けられても、アスランにはどうしようもない理由がある。
「済まないな、稿料入るのが遅れているんだ。多分、6月の終わりにならないと入らないと思う」
「何だよそれ!梅雨終わっちゃうじゃん」
ストローから口を離したシンが、音を立ててカップをテーブルに戻した。
「去年は何とかなったんだ。そんなにきちきち用意しなくても、今年だって大丈夫なんじゃないか?」
「必死で間に合わせてたんですよ!シーツの在庫とか結構ギリギリだったんですから……」
今年はそんな目に遭いたくないから、今日買い物にきたんじゃないですか!と、シンは口を尖らせた。
「じゃあ、そもそも洗濯物を量産しなければいいんだろ?」
シンは目を瞠った。アスランがそんな事を言い出すとは思わなかった。
「……雨の日はしないって話ですか」
「まぁ、そうなるな」
「却下です」
当然だと言わんばかりに顎を反らす姿に、アスランは肩を竦めた。
「どうせ、俺が我慢できなくなるから……とか言いたいんだろ?」
シンの言いたい事は判っている。
軍に属していた時の反動のように、当直もスクランブルもない今の立場になってからは、
どうにも押さえが利かず、思うままに貪ってしまった夜は数え切れない。
「それはそう、ですけど」
しかし、シンの反応は、アスランにとっては意外なものだった。
これまでの勢いとは裏腹に、紅い瞳がテーブルの上を彷徨う。
「アンタばっかりじゃない、オレだって……」
濁した語尾は聞き取れないが、赤く染まった耳朶だけで、アスランには充分意味が通じた。
羞恥に黙り込んだシンと、満足げに頬を緩めるアスランの間に、ちょうど三拍分の沈黙が落ちる。
と、耳を赤くしたまま、シンが勢いよく立ち上がった。
「……ほら、もういい加減行きますよ!」

「おい、シン」
椅子の横に置いてあった紙袋の取っ手を掴み、
アスランは飲み干したふたつのカップをダストボックスへ放り込んだシンに追いすがった。
「タオルとシーツ、どっちにするんだ?」
「……売場行ってから決めます!!」
だからアンタも着くまでに、どっちがいいか考えてください!
笑顔で頷くアスランを後目に、シンは走り出すぎりぎりのスピードで、フードコートを突っ切った。



「今更、本当の事は言えないなぁ……」
照れ隠しもあるのだろう、やけに勢いよく足を踏み出す後ろ姿を見ながら、アスランはこっそりと笑みを零した。
実は、稿料は少し前に無事振り込まれている。乾燥機を買うことなど、造作もない額だ。
素直にそれを告げてやれば、シンは喜んでくれるだろう。
(喜ぶ笑顔も見たいんだが、な)
洗濯物を抱えて右往左往する姿も可愛いから……なんて、とても本人には言えない。
「何ちんたら歩いてんですか!とっとと買ってさっさと帰りますよ!」
シンは体ごと振り返り、早く早くと掌で招き寄せる。
「そんなに急がなくても、売場は逃げやしないぞ」
雨でも晴れでも変わりなく共に在る愛しい半身に向けて、アスランはもう一歩、歩みを寄せた。

624622:2010/06/04(金) 09:25:07
追記。
>>622-623は、かつて本スレで展開されていた
隊長:シンとの妄想と実体験を基にした文筆業
シン:メイド喫茶バイト。隊長の収入源の真相は知らない
ふたりはオーブ首都の片隅に建つ六畳一間のアパートで同棲中
……という戦後設定で書いております。

625名無しさんDESTINY:2010/06/04(金) 13:08:32
>>622
おお〜懐かしいAA設定を覚えていた人がいるとは…!
ちょっぴりエロ可愛い内容に和んだ!
んも〜隊長はMにしてどSなんだからw
どんだけマニアックな方向にシンたん好きなんだよw
もっとおやんなさい!

626名無しさんDESTINY:2010/06/04(金) 22:42:52
おお〜!!季節感タップリピッタリのSSが投下されている!
ちょいエロ可愛いのがたまらなぁww
隊長じゃないけどシンたんは反応が可愛すぐるのでついつい弄りたく
なるんだよなwwホンマにもっとおやんなさい!>622

627名無しさんDESTINY:2010/06/14(月) 16:51:38
梅雨入りしたね
6月といえど少し肌寒いから二人ともくっついて寝てるだろうな
暑くなるにつれシンが距離をとって寝るようになって、寂しく感じた隊長がクーラーガンガンにかけたりして怒られるといいw
シンはエコというか節約にうるさそうw

628名無しさんDESTINY:2010/07/26(月) 21:40:49
毎日暑いなあ…
シンは節約にうるさそうだけど、反対に冷房ガンガンで毛布くるまってアイス食べてるのもアリかも。
そんで隊長に説教されてるってイメージもあるかなww

629名無しさんDESTINY:2010/07/30(金) 13:32:38
昼は隊長がシンにお説教
夜はシンが隊長にげんこつ

…まぁその後は仲良くイチャコラしている訳なんだがw

630名無しさんDESTINY:2010/08/13(金) 16:03:11
夏混みだね
今年は猛暑で過酷そうだわ

残暑も厳しいそうだし、さすがにアスシンもイチャコラの回数減るかなww
シンに拒絶される事が増えて隊長のイラ度がMAXになってそう

631名無しさんDESTINY:2010/08/31(火) 12:55:53
明日はとうとうシンたんの誕生日だね
隊長は時計を秒単位で合わせて、
日付が変わった瞬間にお祝いしてやる!とか狙ってそうだな

632名無しさんDESTINY:2010/09/01(水) 00:03:08
シンたん誕生日おめでとう!!

633sage:2010/09/01(水) 10:01:57
シンちゃんお誕生日おめでとう!これからも永遠の16歳でいて欲しい。
シンちゃんには16歳が一番に合うよ

634名無しさんDESTINY:2010/09/01(水) 13:34:13
シンたんお誕生日おめでとう!

635名無しさんDESTINY:2010/09/01(水) 15:37:58
シンタンおめでとう!Twitterのシンbotにも「おめでとう」したら
「サンキューな。◯◯」だって、シンはかわいいなぁ(*´Д`)'`ァ'`ァ

636名無しさんDESTINY:2010/09/01(水) 17:20:31
Happy Birthday シン!!
永遠の18歳と16歳のラブラブカップルって何それ萌えすぎ注意(*´Д`)'`ァ'`ァ

637名無しさんDESTINY:2010/09/01(水) 21:20:43
シンたん誕生日おめでとう!
今日は更新率高そうなんでアスシンサイトめぐりしてみようっと(・∀・)+

638名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/01(金) 14:37:58
アラサー友人が電子タバコ禁煙を始めた>値上げ
散々吸っていたもんだから肌ボロボロで年上の私より酷いw
完全禁煙しても今更治らないだろう

639名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/01(金) 14:42:38
誤爆


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