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【SS】あにょざらしの恩返し
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むかしむかしあるところに、心の優しいるりちゃんが住んでいました。
ある日のこと、るりちゃんが山で柴刈りをした帰り道にあざらしの鳴き声を聞きました。
あにょ〜……
瑠璃乃「え、何の声?」
そこには籠が下向きに置かれていました。
瑠璃乃「何かの罠?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ🚺 あにょ〜
そこには罠にかかったあにょざらしがいました。
瑠璃乃「ありゃ、めぐちゃんのアクスタに釣られて罠にかかっちゃったんだね」
罠は籠に棒の支えがあり、アクスタを取ると棒が倒れて籠が覆い被さるという単純な物でした。
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ🚺 るりちゃ?
瑠璃乃「かわいそうに、よっと」
るりちゃんは籠をどけました。
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ🚺 !
瑠璃乃「バイバイ。もう罠にかかるんじゃないよ」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ🚺 あにょ!
あにょざらしはアクスタを持って何処かへ消えていきました。
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期待
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その日の夜、るりちゃんのお家に人がやって来ました。
姫芽「すみません、道に迷っちゃったんですけど〜」
瑠璃乃「うーん、もう遅いしそれならルリんち泊まる?」
るりちゃんは姫芽ちゃんを泊めることにしました。
姫芽ちゃんはこれからどこにも行く宛がないというので、それなら一緒に暮らそうと言うことになり、姫芽ちゃんはるりちゃんの家で暮らすことになりました。
姫芽「お礼をしたいんですけど〜、部屋を一つ借りてもいいですか?」
姫芽ちゃんはそう言うと部屋に籠りました。
そして翌日、部屋から出てきた姫芽ちゃんは見事なアクスタを作って出てきました。
瑠璃乃「え? どうやったの?」
姫芽「秘密ですよ〜。部屋を覗いたりしたらダメですからね〜」
姫芽ちゃんは町に行きアクスタを高い値段で売ってきました。
瑠璃乃「助かるよ。お米もお魚もいっぱい買えるね」
こうして姫芽ちゃんは毎日アクスタを作り、それを売ってお金を稼ぐようになりました。
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アクスタで草
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姫芽ちゃんは毎日アクスタを作り、それを売りました。
瑠璃乃「お金余ってるしたまには休んでいいんだよ?」
姫芽「いえいえ、お気になさらず〜」
姫芽ちゃんはそう言いますが、るりちゃんは心配しています。
姫芽ちゃんがアクスタを作るたび、だんだんとやつれているように見えました。
瑠璃乃「ひめっちは覗かないでって言ったけど、やっぱり心配だよ」
そしてついにるりちゃんは部屋の戸を開けました。
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あにょざらしと同じ罠に引っかかった人間が公式で存在するという事実
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ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょ?
瑠璃乃「え、あにょざらし?」
中にいたのはあにょざらしでした。
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ !
瑠璃乃「えっ、もしかしてひめっち?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ ……
瑠璃乃「ってボロボロじゃん!」
あにょざらしは体中の毛が抜けてなくなっていました。
ぽん
姫芽「見てしまいましたね〜」
なんと、あにょざらしは姫芽ちゃんでした。
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姫芽「アタシはあのとき助けていただいたあにょざらしなんですよ〜」
瑠璃乃「そうだったんだ」
姫芽「それで恩返しをしたくてアクスタを作ってお金にしようと」
瑠璃乃「結局どうやってアクスタ作ってんの?」
姫芽「アタシの毛を毟って型に入れて火で熱して溶かして作るんですよ〜」
瑠璃乃「え゛、アクスタってそうやって作るの!?」
姫芽「知らなかったんですか?」
瑠璃乃「それじゃ最近町で見かけるアクスタも……」
姫芽「めぐちゃん先輩が作ってるんですよ〜」
瑠璃乃「え、めぐちゃんが?」
姫芽「そうなんです〜。だからアタシ達はめぐちゃん先輩に乱獲されてるんですよ〜」
瑠璃乃「なっ!?」
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姫芽「アクスタの置いてある罠で待ってるとめぐちゃん先輩が連れてってくれるってアタシ達の間で噂になってて〜」
瑠璃乃「捕獲されに行ってるの……?」
姫芽「それでアタシも捕まりに行ったんですけど、全然めぐちゃん先輩が来なくて、それでるりちゃん先輩が来たって感じですね〜」
瑠璃乃「うーん、あにょざらしが自分から捕まりに行ってるなら……いやでも毛を集めるために乱獲だなんて、うーん」
姫芽「悩んでますね〜」
瑠璃乃「やっぱり良くない! ちょっとめぐちゃんのところ行ってくる!」
姫芽「お供します〜」
こうして二人はめぐちゃんのお家に行くことになりました。
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瑠璃乃「これがめぐちゃんの家……?」
姫芽「おっきいですね〜」
るりちゃんが前に来たときはもっと普通のお家でした。
瑠璃乃「やっぱりあにょざらしの乱獲で儲けてるんじゃ」
姫芽「これ、どうやって入るんですかね?」
瑠璃乃「これだけ大きいと門番とかいたりして」
姫芽「あれじゃないですか?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ💤
┏━━━━━━┓
┃ 問 番 ┃
┗━━━━━━┛
そこには門番と書かれた台の上に寝ているあにょざらしがいました。
姫芽「門番って書いてありますし、この子じゃないですかね〜」
瑠璃乃「めぐちゃん、字が間違ってるよ……」ナデナデ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょ?
┏━━━━━━┓
┃ 問 番 ┃
┗━━━━━━┛
姫芽「ふさふさですね〜」
瑠璃乃「あれ? 確かに」
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瑠璃乃「えっと、ルリたちめぐちゃんに用があるんだけど」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりめぐ! るりめぐ!
┏━━━━━━┓
┃ 問 番 ┃
┗━━━━━━┛
姫芽「るりめぐ! るりめぐ!」
瑠璃乃「これ、伝わってるのかな?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ ぽち
┏━━━━━━┓
┃ 問 番 ┃
┗━━━━━━┛
ゴゴゴゴゴゴ
門が開きました。
瑠璃乃「えっと、お邪魔しまーす」
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ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
瑠璃乃「めっちゃいるし」
姫芽「みんなふさふさですね〜」
ʃ§ ( っ⁼´༥ `)っ🍔 もぐもぐ
瑠璃乃「毛をアクスタにするんじゃないの?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ🍜ずるずる
ʃ§ ( っノ⁾⁾´꒳`)っノ⁾⁾
瑠璃乃「みんな自由に過ごしてるね」
姫芽「めぐちゃん先輩はどこですか?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょあにょ
瑠璃乃「わかった?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょ!
姫芽「何言ってるか全然わかんないです」
瑠璃乃「ええっ!?」
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ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょっ! あにょっ!
瑠璃乃「なんでひめっちわかんないの!?」
姫芽「やだなぁ、あざらしは言葉を使わないじゃないですか〜」
瑠璃乃「えー、じゃあひめっちが人間の言葉を使えるだけ?」
姫芽「そうですよ〜」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりちゃ! るりちゃ!
瑠璃乃「わぁ!?」
あにょざらしが波のように押し寄せてきました。
姫芽「るりちゃ! めぐちゃ!」
るりちゃんはあにょざらしの波に乗って運ばれていきました。
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ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ めぐちゃ
瑠璃乃「この建物にめぐちゃんが?」
姫芽「みたいですね〜」
瑠璃乃「よし……」
ガラッ
慈「よしよし、大人しくしてね」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あ〜
そこにはあにょざらしを膝に乗せためぐちゃんがいました。
瑠璃乃「めぐちゃん!」
慈「るりちゃん!?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ めぐるり!?
瑠璃乃「めぐちゃんがあにょざらしを乱獲してるって……何してんの?」
めぐちゃんの手にはブラシがありました。
慈「何ってアクスタの原料の毛を採ってるんだよ」
めぐちゃんがブラシの毛を摘まむと、パラパラと毛が取れました。
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょ〜
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ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
瑠璃乃「もしかしてブラッシングして落ちた毛だけでアクスタ作ってたの?」
慈「うん、毟ったら可哀そうでしょ?」゙ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
瑠璃乃「いやバリカンとか……だからこんだけ捕まえたんだ」ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
慈「それに材料だけあってもこれ以上アクスタを作れないからね」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っめぐちゃんは毎日ブラッシングをして毛を集めてアクスタを作り、立派なお家を建てるくらいお金を稼いだのでした。ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
姫芽「アクスタ御殿ですね〜」ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ璃乃「ちょっ埋もれる……!ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
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慈「はい、みんないい子にしてるんだぞ」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ
瑠璃乃「ふぅ、やっとめぐちゃんが見えたぜ」
姫芽「アタシが抑えておくので〜」
瑠璃乃「それにしても立派な家……あ、あにょざらしをいっぱい飼うのに必要だもんね」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ にょ
慈「まあ、それもあるけど」
慈(るりちゃんと結婚して一緒に住むためだよ)
慈(……なんてね)
こうしてるりちゃんとめぐちゃんはそれぞれ幸せに暮らしましたとさ。
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もふもふかわいい
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バッドエンドじゃないすか…
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ʃ§ ( っ⁼´꒳`≡⁼´꒳`)っ めぐるり! めぐるり!
ʃ§ ( っ⁼´꒳`≡⁼´꒳`)っ あいのす! あいのす!
ʃʃ§ ( っ⁼´꒳`≡⁼´꒳`)っ どうせい! どうせい!
慈「!?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ けっこん! けっこん!
瑠璃乃「え、めぐちゃん・・・・・・?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ るりめぐ! るりめぐ!
慈「い、いや違くてその」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ へたれ! へたれ!
瑠璃乃「ルリと一緒に住むためにこのお家を建てたの?」
ʃ§ ( っ⁼´꒳`)っ あにょあにょ
慈「……うん、本当はもっと貯金が出来てからと思ってたけど」
瑠璃乃「ルリも手伝うよ。あにょざらしの世話とアクスタ作りで大変でしょ?」
慈「! それって」
姫芽「え〜るりちゃん先輩から言わせるんですか〜? めぐちゃん先輩」
慈「ぐぬぬ、あにょざらしの癖に……」
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意を決してめぐちゃんは言いました。
慈「るりちゃん、私と結婚してください」
瑠璃乃「……はい、不束者ですがʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
ʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
ʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っちょっʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
ʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
ʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っまた埋もれrʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
ʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
ʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っʃ§ ( っ⁼߹𖥦߹)っ
姫芽「うおおおおおお!」ペショペショ
こうしてめぐちゃんとるりちゃんはたくさんのあにょざらし(姫芽含む)に囲まれて幸せに暮らしましたとさ。
おしまい
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乙
あにょざらしまみれの家想像するとかわいいな
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めぐちゃんに飼われてるあにょざらし可愛すぎる
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可愛かった
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ハッピーエンドね
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るりめぐハッピーエンド!
あにょざらしかわえぇ
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@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リb
-
乙
面白かった
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