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SS 姫芽が小鈴をひたすら可愛がる話
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ひめすずです。
※地の文あります。
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アタシはいつも小鈴ちゃんのことを見つめていた。
授業中、真剣に教科書を読む小鈴ちゃん、先生に当てられてあたふたする小鈴ちゃん、昼休みに食事を美味しそうにほおばる小鈴ちゃん、スクールアイドルとして練習に励む小鈴ちゃん、等々…
その全てが愛おしい。
小鈴ちゃんの無邪気で可憐な姿を見るたびに、アタシの胸の内がざわめくのを感じた。
小鈴ちゃんをただただ、可愛がりたい…
そんなアタシはスクールアイドルクラブの練習後すぐに小鈴ちゃんを捕まえて聞く。
「小鈴ちゃん、今夜、空いてる?」
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「今夜空いてるけど、どうしたの姫芽ちゃん?」
「アタシの部屋に来てくれない?」
「いいよ。じゃあご飯食べて、お風呂入ったら行くね」
「了解。待ってるね〜」
とりあえずこれでよしっ。
あとは小鈴ちゃんが部屋に来るのを待つのみ。
獲物を待ち伏せする野獣のごとく、アタシは小鈴ちゃんを待ち続けるのだった。
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〜2時間後〜
コンコン
「姫芽ちゃん〜!徒町だよ〜」
「は〜い。今開けるね」ガチャ
待ってました。
ついにアタシの待ち人こと小鈴ちゃんの登場です。
2時間も待たせるなんて小鈴ちゃん悪い子だな〜
なんて思いながら小鈴ちゃんを部屋に上げる。
「それにしても姫芽ちゃん、突然だね」
「まあね〜。あ、はいこれおやつだよ。あんまり食べ過ぎるとさやかせんぱいに怒られちゃうからほどほどにしようね。あとお茶もあるよ」
「わ〜い。ありがとう姫芽ちゃん、いただきます!」
「わあ、おいしい」
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そう言ってとってもおいしそうにお菓子をほおばる小鈴ちゃん。
その姿を見たとたんにかろうじて保たれていたアタシの理性は崩壊した。
ドサッ
いつの間にかアタシは小鈴ちゃんを床に押し倒していた。
「姫芽ちゃん!?」
びっくりした表情の小鈴ちゃん。
この表情もまた、可愛い。
ごめんけど、ゾクゾクしちゃうよ。
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「ねえ、小鈴ちゃん、小鈴ちゃんって可愛いよね」ボソッ
「アタシね、小鈴ちゃんの全部が好き」ボソッ
小鈴ちゃんの耳元で囁く。
「あ、あぅぅ…////」
小鈴ちゃんってば耳まで真っ赤にしちゃって本当に可愛いんだから。
「今夜はアタシに可愛がられてほしいな〜?」
「うぅ…//」
ミミフ~
「あひゃ//」
「そんな変な声出しちゃって、可愛い♡」
どうやら小鈴ちゃんは完全に無力化してしまったらしい。
可愛すぎるよ小鈴ちゃん。
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続きはまだかいね
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「小鈴ちゃんの可愛い表情、もっとアタシに見せてほしいな?」
「姫芽ちゃん、徒町は、徒町は…//」
「ん〜?徒町は、何かな〜?」
小鈴ちゃんも何か言いたげにしているが言葉が出てこないらしい。
「小鈴ちゃんは本当に可愛いね〜」ナデナデ
今度は髪を撫でてあげる。
そして髪の匂いを嗅いでみる。
小鈴ちゃんの髪って、いい匂いするんだぁ…
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「姫芽ちゃん!」
そこまでやったら流石に恥ずかしさからなのか、小鈴ちゃんも我に返ったようでアタシの身体を押し返して起き上がる。
ちょっとやりすぎちゃったかな〜
それでももう少しだけ小鈴ちゃんを可愛がりたいという欲望にアタシの理性は負けてしまった。
「小鈴ちゃん、ごめんね。ちょっとやりすぎちゃった〜。でも、」
「小鈴ちゃんが可愛すぎるのが悪いんだよ〜」ボソッ
「姫芽ちゃんずるいよ…//」
「ん〜?」
「そんなにされたら徒町…//」
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もう少し攻めてみよう。
「イヤだった?」
「嫌じゃないよ!姫芽ちゃんになら嫌じゃないけど…////」
「うんうん。小鈴ちゃんは本当に可愛いねえ…」
そろそろ小鈴ちゃんが限界かな?
この辺でもう許してあげようかと思ったその矢先…
ドサッ
一瞬何が起きたかよく分からなかったけど、すぐに状況を理解した。
「徒町だってやられっぱなしじゃないよ?」
「姫芽ちゃん、今度は徒町が姫芽ちゃんを可愛がってあげるね?」ニヤリ
小鈴ちゃんの瞳が不気味に光る。
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「小鈴ちゃん?」
「姫芽ちゃん、姫芽ちゃんの髪、首筋、脇、いい匂いがするね」クンカクンカ
「こ、小鈴ちゃん?//」
「照れてる姫芽ちゃんの顔も、可愛いよ。あ、姫芽ちゃんの身体抱き心地がいいね」ギュッ
「あ、あうぅ〜//」
「姫芽ちゃん、可愛いよ?」
ダメだこれ。
「姫芽ちゃん?明日はお休みだね?」
「小鈴ちゃんごめん許して〜」
「だめだよ姫芽ちゃん。徒町だって姫芽ちゃんを可愛がりたいんだから」
今宵はどうやら眠ることはできなさそうだ。
翌日、アタシと小鈴ちゃんは2人そろって授業に遅刻し、吟子ちゃんに大いに呆れられたのだった。
おしまい
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お読みいただきましてありがとうございました。
直近の過去作
SS さやか「花帆さんと、夏の秘密」
SS 姫芽「吟子ちゃんに『わからせ』をしてみる」
SS かのん「ねーちゅーしょ?」
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>>11訂正
ダメだこれ。
「小鈴ちゃんごめん許して〜」
「だめだよ姫芽ちゃん。徒町だって姫芽ちゃんを可愛がりたいんだから」
今宵はどうやら眠ることはできなさそうだ。
翌日、アタシと小鈴ちゃんは2人そろって授業に遅刻し、吟子ちゃんに大いに呆れられたのだった。
おしまい
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最後見直ししてなかった…
本当におしまいです。
ありがとうございました。
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乙
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良かった
乙
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