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【SS】彼方「栞子ちゃんの酸欠快楽」
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栞子「では、行ってきます」
彼方「はーい、待ってるよ〜」
そう言って栞子ちゃんは彼方ちゃんのお膝を枕にするように横になった。
お風呂の中、水中で。
栞子ちゃんは潜って……が足りなくて苦しくなるのを気持ちよく感じるみたい。
彼方ちゃんにはわからない感覚だけど、栞子ちゃんがやりたいっていうなら見守ってあげたいんだ。
それに……潜っている栞子ちゃんはとっても可愛い。
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安らかな表情で目をつぶる栞子ちゃんの頭を撫でる。
邪魔をしないように、そっと。水中を漂う髪を整えるように。
栞子(彼方さんの膝の上…落ち着きます)
栞子(まだ酸素に余裕はある状態…でも、じきに来るあの感覚…)
栞子(今回はどこまでいけるでしょうか…待ちどおしいです)
栞子ちゃんは楽しそう――小さく笑っているようにも見える。
見てるだけで彼方ちゃんも嬉しくなるんだ。
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何秒たったかな……?
あ、栞子ちゃんのおなかがぴくって動いた。
苦しくなってきたんだね。
栞子(徐々に…強まってきます)
栞子(空気を吸いたくなる…でも、吸えない…)
栞子(この感じ…やっぱり、好きです…)
でも……まだまだでしょ?――栞子ちゃんはその先を求めてる。
栞子(もっと…もっと…)
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栞子ちゃんの表情が少し歪んで、苦しさが伝わってくる。
栞子(苦しい…酸素がたりません…)
栞子(だけどそれが、気持ちよくも感じます…)
栞子(まだ足りない…)
栞子ちゃんのおなかが動く回数も増えてきた。
体が空気を求めてるんだよね。
栞子(おなかの動き…止まりません)
栞子(ん…空気、ほしい…でもまだ…だめ)
栞子(ここから…もっと気持ちよくなるから…)
まだ栞子ちゃんは潜り続ける――
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波打つように動く栞子ちゃんのおなかに手を当ててみる。
動きを抑えようとかは思ってないよ……彼方ちゃんが触りたいだけ。
栞子ちゃんの綺麗なおなかは、もう制御できないように痙攣している。
栞子(彼方さんの手…幸せ…)
栞子(おなかの奥が…熱い…)
栞子(苦しい…でも気持ちいい…)
栞子(もっと…このまま…)
栞子(…深く…行きたい…)
でも、栞子ちゃんが満たされるのは、もっと先――
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栞子(んんっ…空気…だめ)
栞子ちゃんが手で口を押えた。
栞子(まだ…まだ、耐えられる…)
限界が近いんだよね。
でも彼方ちゃんが勝手に判断することはしないよ。
栞子ちゃんは大丈夫。信頼してるから――
栞子(おなかの奥…ぎゅっと…)
栞子(苦しさが…どんどん、気持ちよさに変わっていく…)
栞子(ここから…もっと…)
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私は――ただ待つだけ。栞子ちゃんが自分で上がってくるのを。
栞子(気持ちいい…)
栞子(もう少し…すこしだけ…)
悶えるように揺れる栞子ちゃんを、見守るだけ。
栞子(んく…酸素…足りない…)
栞子(もっと…この先、何かが…)
栞子(私は…これが…)
栞子(でも、もう…むり…)
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栞子ちゃんは勢いよく顔を上げ、大きく呼吸をした。
栞子「…はぁっ…っ、はっ、ふぅ…っ…」
……ようやく上がってきてくれたね。
息を乱しながら固まる栞子ちゃんを、彼方ちゃんは後ろから優しく抱きしめる。
彼方「おかえり」
栞子「ただいま…です」
彼方ちゃんに寄りかかるようにしながら返事をしてくれる。
そんな栞子ちゃんの横顔は……気持ちよさそうだった――
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栞子「お願いします」
栞子ちゃんはそう言って、また潜っていっちゃった。
さっきと同じように、彼方ちゃんのお膝の上に横になる栞子ちゃん。
普段ならもっと息が整ってから続きをするのに、今回はその間も惜しんで進んじゃう。
何かを掴めそうだって言ってたけど……どんなのだろう?
栞子ちゃんが感じたいもの……自身もわかってないみたいだったけど。
とりあえず、彼方ちゃんはできるサポートをするだけだよ。
え〜と……栞子ちゃんのおなかを押してあげればいいんだよね?
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栞子(あの感覚…苦しさの先が見えそうな気がしました…)
栞子(でも、まだ足りません…)
栞子(私ひとりでは…おそらく、届かない)
栞子(さっき、彼方さんにおなかを触られたとき…すごく幸福感がありました)
栞子(彼方さん…お願いします…)
栞子(一緒なら、私も…)
栞子ちゃんが微笑みかけてくれてる……気がする。
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そんな間に、栞子ちゃんのおなかが動いた。
十分に息が整う前に潜ったから、苦しくなるのも早いんだよね。
栞子ちゃんのすべすべで綺麗なおなか――細くてうらやましい……
いや、彼方ちゃんも太いわけじゃないよ……たぶん。周りに細い人が多いだけ……
――おなかを押してみると柔らかく、だけど奥には腹筋の硬さもある。
栞子(ん…彼方さん…)
栞子(おなか…押してくれて…)
こんな感じで、押してあげればいいのかな……?
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えっち
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栞子(…段々、苦しくなってきます…)
栞子(さっきより早い…十分な準備はできていませんでしたから…)
栞子(でも…その分、深くまでいけるのでしょうか…)
栞子(私は、もっと、先へ…)
力を少し入れたり、抜いたり。栞子ちゃんのおなかに刺激を与える。
栞子(…彼方さんに押されてるおなか…)
栞子(奥から、熱を感じます…)
栞子(苦しいけど…気持ちいい…)
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私の手の下で栞子ちゃんのおなかが大きく動く。
表情も崩れだしているよ。苦しいはず……でも、気持ちいんだよね?
栞子(あぁ…押されてる…気持ちいい…けど……)
栞子(おなかの痙攣も…大きくなって…)
栞子(…でも、それが…いいです)
栞子(酸素…たりない…)
栞子(ほしいけど、吸えない…)
栞子(苦しい…でも…もっと)
栞子(…気持ちいい…こんなに苦しい、のに…)
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栞子(苦しい…)
栞子(もう、限界…?)
栞子(ううん…まだ…)
栞子(もっと…気持ちよく…)
栞子ちゃんは両手で口をぎゅっと押えてる。
どこまで続けるの……何が見えてるの?
栞子(ぅ…おなか…止まらない…)
栞子(ん、ふ…彼方さん、の手…)
栞子(少し、なのに…)
栞子(わたし、のからだ…こたえて…)
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栞子ちゃんがおなかを突き出すように体をそらした。
まるで、私の手におなかを押し付けるように……
栞子(すぐ…そこ、なのに…)
栞子(わたしのからだ…もっと…)
私もそれに応えるように強く押してあげる。
栞子(んん…かなた、さ…)
栞子(…んぅ…いい…)
栞子(おなか…おく…)
栞子(なにか…くる…)
栞子(…もう…だめ…?)
栞子(でも…んっ…)
栞子(これっ…)
栞子(んん…っ…)
栞子ちゃんの体が、大きく跳ねた――
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栞子「はぁっ…げほっ…こっ…!」
栞子ちゃんは最後の力を振り絞るかのように、起き上がった。
彼方「だ、大丈夫…?」
栞子ちゃんの背中をさすってあげる。
栞子「かはっ…はっ…ごほっ…ふ…っ…」
ちゃんと自分で戻ってきてるし、水を飲んじゃってむせることは前にもあったから問題はないと思う。
でも、あそこまで我慢してたのは初めてなんじゃないかな……
栞子ちゃんが求めてたもの……見つけられた?
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栞子「けほっ…か……な、たさん……」
振り向いた栞子ちゃんの顔が赤いのは……息を止めていたからだけじゃなさそう。
すごく気持ちよさそうな表情をしていて……
乱れた呼吸をしてる口の端から垂れてるのは、多分お風呂の水だけじゃない……
そんな栞子ちゃんは……とても色っぽかった――
栞子「わたし…たどりつき、ました…」
彼方ちゃんに抱き着きながら言ってくる。
押し付けるような形になった胸を通して、まだ落ち着いてない心臓の鼓動も感じる。
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栞子「苦しさ、気持ちよさを…越えた先…」
栞子「今までにない感覚…」
栞子「ふわふわして、どこまででも行けそうな気がしました…」
栞子「彼方さんの…おかげです…」
ううん、全部栞子ちゃんが自分で進んだからだよ。
彼方ちゃんはちょっと手を貸しただけ……
栞子ちゃんが欲しいなら、いつでも手伝うから。
愛しい栞子ちゃん……彼方ちゃんにもっとそんな表情を見せてね――
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おしまい
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なんだこの世界観
天才かよ
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素晴らしい
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読んでる俺も酸欠みたいに苦しくなった
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だんだん脳細胞をやられて知能に障害が出てくるのに彼方ちゃんはニコニコ見てるだけで止めないんだよね
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どうして彼方ちゃんは変な年下に好かれるのか
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