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ありあ「マルガレーテちゃんって好きな人いるの?」【SS】
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ありあ「マルガレーテちゃんって好きな人いるの?」
マルガレーテ「突然なに?」
ありあ「お客さん来ないと暇だから世間話でも」
マルガレーテ「ふーん…いわないわよ?」
ありあ「あ、その反応。いるんだ!へへぇ〜」
ありあ「私はね〜」
マルガレーテ「冬毬でしょ?」
ありあ「バレてたの!?」
マルガレーテ「よく二人で見つめ合ってるじゃない。バレないほうが変よ」
ありあ「そ、そんな見つめ合ってたかな…」
マルガレーテ「他のお客様そっちのけで見つめ合ってるじゃない。さすがにまずいわよ」
ありあ「ごめんごめん」
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カランカラン
ありあ「いらっしゃいませ〜」
マルガレーテ「きな子先輩、いらっしゃい」
きな子「マルガレーテちゃん、ありあちゃんこんにちはっす!」
きな子「かのん先輩はいるっすか?」
ありあ「お姉ちゃんなら恋さんと出かけるって出ていきましたけど」
きな子「そうなんすねぇ…」
マルガレーテ「ご注文は?」
きな子「カフェラテの─」
マルガレーテ「いつもの、でいいわね?」
きな子「え?あ、はいっす!」
マルガレーテ「どうぞ」
きな子「んっ、美味しいっす〜♡」
マルガレーテ「私が淹れたんだもの。当然よね」
きな子「マルガレーテちゃんは何でもできてすごいっす」
マルガレーテ「ふっ、当たり前よ」
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マルガレーテ「そうだ、今日の練習はどうするの?」
きな子「今日もお願いしますっす。夏美ちゃんも午後からこっち来るって言ってたから」
マルガレーテ「みっちりしごいてあげるわ!」
きな子「お手やわらかにお願いするっす〜!」
きな子「それじゃあ、ありあちゃんお邪魔しました」
ありあ「いえいえ、来てくださってありがとうございます」
きな子「マルガレーテちゃん、今夜よろしくっす〜」
マルガレーテ「ええ、また」
カランカラン
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期待
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マルガレーテ「ふぅ」
ありあ「へぇ〜〜〜〜?」
マルガレーテ「なによ」
ありあ「意外だなぁって思って」
マルガレーテ「…なんの話?」
ありあ「マルガレーテちゃんの好きな人。きな子さんでしょ!」
マルガレーテ「っ!」
ありあ「マルガレーテちゃんのことだから四季さんとかすみれさんみたいな何でもできちゃうタイプの人かと思ったけど」
ありあ「きな子さんね〜♡」
マルガレーテ「なによ///」
ありあ「好きな人が困ってたら助けてあげたい!ってタイプ?」
マルガレーテ「違うからっ!」
マルガレーテ「きな子先輩は強い人よ」
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ありあ「そうなの?そういうイメージないかなあ」
マルガレーテ「自分ができないことを認めて歳下の私に頭を下げられる。そんな人なの」
マルガレーテ「……それにいい匂いだし」
ありあ「匂い?……マルガレーテちゃんもしかしてへんたっ」
マルガレーテ「変態じゃない!」
マルガレーテ「たまたま練習中にペアになることが多いだけ!そのとき…匂いが……」
ありあ「嗅ぎまくってるわけだ」
マルガレーテ「まくってないし」
ありあ「へぇぇ〜」
ありあ「でも、きな子さんってお姉ちゃんのこと大好きじゃない?」
マルガレーテ「そうね」
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ありあ「じゃあ、いつも片思い相手の」
かのん『きな子ちゃんいらっしゃい〜!』
きな子『かのん先輩〜♡』
かのん『可愛いなぁきな子ちゃんは。いつものサービスしちゃうよ〜』
きな子『嬉しいっす〜♡』
マルガレーテ『……』
ありあ「やりとりを見せられてるわけだ」
マルガレーテ「そうなるわね」
ありあ「よしよし、慰めてあげよう」
マルガレーテ「おねがいするわ」
ありあ「いつもなら怒るところだよ」
マルガレーテ「慰めて欲しい気分なの」
ありあ「よしよーし」なでなで
カランカラン
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冬毬「ありあ、マルガレーテ。こんにちは」
ありあ「冬毬…♡」
マルガレーテ「いらっしゃい冬毬」
冬毬「なぜマルガレーテの頭を撫でているのです」
ありあ「片思い中のマルガレーテちゃんを慰めてあげてたんだ」
マルガレーテ「ちょっと」
ありあ「冬毬は知ってるんじゃないの?」
冬毬「きな子先輩のことですか?もちろん存じております」
マルガレーテ「バレてたのね」
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冬毬「練習中、いつもきな子先輩とペアを組んでいるではありませんか」
マルガレーテ「それは、冬毬たちが固定でペア組むからでしょ!」
冬毬「姉者と組むのは至極当然のことです」
マルガレーテ「部長と副部長も真っ先に組むんだもの。余ったからペアを組んでただけよ」
ありあ「残り物には福があったんだね」
冬毬「それに、姉者の話ではきな子先輩を贔屓しているというではないですかマルガレーテ」
マルガレーテ「そんなつもりないけど」
冬毬「まあ、それでもよいでしょう。今後は姉者のことも厳しくコーチしてください」
マルガレーテ「そのつもりよ」
ありあ「熱いねぇ〜二人とも!」
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冬毬「ありあ、いつものをお願いします」
ありあ「はーい♡」
マルガレーテ「二人もいつものなんて─」
ありあ「萌え萌えキュン♡」
冬毬「きゅん♡」
マルガレーテ「うわ」
冬毬「『うわ』とはなんですか。」
マルガレーテ「そういうお店じゃないわよ。ここ」
ありあ「特別特別♡マルガレーテちゃんもきな子先輩にやってみたらいいよ」
マルガレーテ「わたしが!?」
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マルガレーテ『きな子先輩、萌え萌えキュン♡』
きな子『な、なんすか…笑』
マルガレーテ「笑われるに決まってるじゃない!」
冬毬「きな子先輩のことですから『マルガレーテちゃん可愛いっす〜』と言って喜ぶのではないですか?」
マルガレーテ「そう?」
ありあ「そうそう!」
マルガレーテ「ふん…こんど試してみるわ!」
かのん「なになに!?なんの話?」
マルガレーテ「わああっ!?かのん!いつの間に帰ってたのよ!」
かのん「いま来たところだよ?それよりさぁ、なんの話かなーって」
冬毬「ノーコメントです」
マルガレーテ「かのんに言ったら学校中に広まっちゃうでしょ!」
かのん「そうかな!?……そうかも」
ありあ「お姉ちゃん、自覚あるんだ…」
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後日
マルガレーテ「い、いらっしゃいきな子先輩」
きな子「こんにちはっす!かの─」
マルガレーテ「いつもの、サービスするけど!」
きな子「へ?」
マルガレーテ「飲むわよね?」
きな子「あ、はいっす!お願いします!」
きな子「コーヒーを淹れる姿、かのん先輩に似てきたっす」
マルガレーテ「そう?褒めてる…のよね」
きな子「もちろんっすよ!かっこいいっす」
マルガレーテ「かっこいい…ふふんっ」
マルガレーテ「はい!いつものよ!」
きな子「ありがとうっす!さっそくいただ─」
マルガレーテ「まって!」
きな子「え?」
マルガレーテ「その……んー……」
マルガレーテ「おまじない……するから」
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きな子「おまじない…すか?」
マルガレーテ「お、おいしくなーれ♡」
きな子「!?」
マルガレーテ「萌え♡萌え♡キューン♡」
きな子「……」
マルガレーテ「……」
マルガレーテ「〜〜〜〜っ//////」
きな子「可愛いっす!」
きな子「メイド喫茶っすね!」
マルガレーテ「そ、そうよ!日本の文化でしょ!」
きな子「もう一回お願いしたいっす!」
マルガレーテ「はあ!?む、むり!お金貰うから!」
きな子「払うっすから!お願い!」
マルガレーテ「わ、わかったわよ!」
マルガレーテ「……萌え♡萌え♡」
マルガレーテ「キューン♡」
きな子「キューンっす♡」
マルガレーテ「かわいいっ」
きな子「へ!?」
マルガレーテ「なんでもないっ!冷めないうちに飲んで!」
きな子「いただきまーす!」
きな子「美味しいっす〜!マルガレーテちゃんのおまじないのおかげっすね!」
終わりっす
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乙
きなマル流行らせコラ!
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マルガレーテちゃん萌え萌えっす〜
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ありがとう
後輩してるマル好き
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乙 神 ありがとう 続編希望
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🐻良いSSだったけどもう少し脳に刺激を与える展開もいいんじゃないかな?
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とても良かった
ありとまの馴れ初めもみたいな
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