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マルガレーテ「冬毬ともっと仲良くなりたいの」
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ファミレス
かのん「マルガレーテちゃんがご飯に誘ってくれるなんて。成長したねぇ、お母さん嬉しいよ」ナデナデ
マルガレーテ「撫でないで!」
きな子「でもどうしたんすか? 緊急で話したいことがあるなんて」
恋「ええと……このメガビッグ苺パフェを一つ」
マルガレーテ「ちょっとお願いがあってね」
夏美「マニーは貸せませんの。代わりに増やす方法ならいくらでも教えますのー♡」
マルガレーテ「いちいち茶々入れないで! その……」
マルガレーテ「冬毬ともっと仲良くなりたいの」
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妹と仲良くなりたいって姉呼んでるのなんか草
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きな子「冬毬ちゃんと?」
かのん「いいねいいね〜! 青春って感じ、そういうの好きだよ」
夏美「たった二人の新入部員! 煌めく汗! 友情!! ポロリもある!!! マニーの予感がしますの」
恋「どのコーヒーが一番甘いですか? ふむ……では、それで」
マルガレーテ「そんな盛り上がることじゃないでしょ。夏美先輩の言う通り、私と冬毬しか一年生はいないんだから……仲良くなりたいのは当然じゃない」
夏美「妹とそんなに仲良くなりたいなんて……お姉ちゃん涙ちょちょぎれちゃいますの」
マルガレーテ「それにほら、冬毬って私のこと好きでしょ?」
夏美「ん?」
-
きな子「マルガレーテちゃん?」
マルガレーテ「皆も気付いてると思うけど、私を見る冬毬の視線が熱っぽいのよ。気のせいじゃないわよ?」
マルガレーテ「練習の時も積極的に話しかけてくるし、お菓子もくれるし、二人で帰ることもあるのよ」
マルガレーテ「ま……こんな美人が側にいたら惚れるのも仕方ないわよね」フフッ
きな子「いや、マルガレーテちゃん?」
マルガレーテ「私はそっちのケは無いけど、想いを寄せてくれてるんだからこっちとしても悪い気はしないわけよ」
マルガレーテ「だから今以上に仲良くなりたくて……べ、別に付き合いたいなんて思ってないわよ?」
マルガレーテ「ほら、でも好きにさせたからには責任があるというか……」
きな子「いや、あの……冬毬ちゃんは……」
かのん「きな子ちゃん」ガシッ
きな子「かのん先輩!?」
かのん「踊らせとこうよ、面白いし」
-
マルガレーテ「けど、あの……私、友達少なかったから……」
マルガレーテ「人と仲良くなる方法、分からなくてぇ……」
マルガレーテ「冬毬と今以上に仲良くなる方法を、あなた達に教えてほしいのよ」
夏美「な、なんでこのメンツなんですの?」
マルガレーテ「決まってるでしょ! まずはかのん!」
かのん「わ、わたし!?」
マルガレーテ「かのんはトマカノーテだった時に冬毬とよく話してたでしょ? 仲良くなる方法を知ってる筈よ」
かのん「期待が重いなぁ」
マルガレーテ「次にきな子先輩!」
きな子「はいっす!」
マルガレーテ「二人で組む練習の時に、一番に声をかけてくれたのはきな子先輩だった。つまりコミュニケーション強者ってことよ!」
きな子「そうでもないっすけど……」
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ほうほうそれで?
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マルガレーテ「夏美先輩は言うまでもないわよね?」
夏美「姉だから?」
マルガレーテ「そうよ。一緒に住んでいるからには、冬毬のあれこれエトセトラを知ってるってことよね? 仲良くなる為に是非教えてもらいたいわ」
夏美「仲良し姉妹に戻ったの最近ですの……」
マルガレーテ「そして恋先輩!」
恋「パフェ美味しいです」モグモグ
マルガレーテ「誘った覚えがないけど何故か着いたらいた!」
恋「コーヒーも美味しいですよ」ニコッ
マルガレーテ「この五人で冬毬仲良し会議を進めたいと思うわ。異議はないわね?」
きな子「だっせぇネーミングっすね(きな子は異議ないっすよ)」
かのん「コミュニケーションなら可可ちゃんも凄いよ?」
マルガレーテ「あの人いると話が拗れそうだし……」
-
マルガレーテ「で、何か案はない?」
かのん「いきなり言われてもなぁ〜」
きな子「そうっすねぇ……」
マルガレーテ「例えばこう……二人の仲が急接近するようなのとか、ないの?」
夏美「急接近……そういえば、最近行き付けのペットショップがありますの」
マルガレーテ「ペットショップ?」
夏美「クラゲを見に行ってるんですの」
きな子「まだ増やすんすか!? あんなにいっぱいいたのに!?」
かのん「ペットは可愛いからね。見てよこのマンマルの動画」
マンマル『……』ガクッ
マンマル『!』ビクッ
かのん『えっ、寝落ちしてた?』
きな子「おぉ……フクロウって寝落ちするんすね」
マルガレーテ「マンマルのことはどうでもいいの! それで、ペットショップがどうしたのよ」
-
このタイミングでとまマルかよありがとう
ありがとう
-
夏美「例えば……」
冬毬『あぐりー♪ あぐりー♪ ……おや?』
マルガレーテ『奇遇ね、冬毬』
冬毬『マルガレーテ。クラゲ水槽の前で何を?』
マルガレーテ『私もクラゲを飼おうと思ってね。たまたま見に来たのよ』
冬毬『マルガレーテがクラゲを? やっとクラゲの可愛さが分かったのですか』
マルガレーテ『えぇ……でも一人じゃよく分からないわ』スッ
マルガレーテ『ねぇ、冬毬……私に手取り足取り教えてくれない? クラゲの飼い方……』クイッ
マルガレーテ『それに、キスのやり方も……』
冬毬『あっ……アグリーしかねますマルガレーテ。クラゲが見てます……』
マルガレーテ『見せつけてるのよ』
\ワーオッ/
夏美「という感じですの」
マルガレーテ「痴女じゃない! ペットショップでいきなりキスしてくるタイプの痴女じゃない!?」
夏美「冬毬は強引なのが好きなタイプですの! パッと舞ってガッとやってチュッと吸ってハァァァンですの!!」
マルガレーテ「却下よ! 恥ずかしすぎて絶対出来ない!」
-
夏美「んもー、とんだ我儘プリンセスですの」
マルガレーテ「恥ずかしいのはナシ!」
きな子「でも動物というのは捨てがたいっすね……」
きな子「昔から言うじゃないっすか。視聴率に困ったら子供と動物を使えって」
マルガレーテ「別に視聴率は求めてないのよ」
きな子「マルガレーテちゃんが恥ずかしくないような……」
きな子「例えばこんなのどうっすか?」
マルガレーテ『二人で散歩ってのもいいものね』
冬毬『えぇ、ぽかぽか陽気で気持ちいいですね』
マルガレーテ『あっ、冬毬! 犬がいるわよ!』
冬毬『えぇ、犬ですね。ASAPで可愛がりましょう』
-
チビ『わんわん!』
マルガレーテ『可愛いワンちゃんね。人懐っこいわ』
冬毬『どこかで見たような……?』
チビ『くぅーん……』ペロペロ
マルガレーテ『きゃっ! そんなところ舐めちゃ駄目よ!』
冬毬『……!』ドキッ
冬毬『こら、駄目ですよ』
チビ『ふっふっ……』タッタッ
マルガレーテ『べたべたになっちゃったわ……』
冬毬『大丈夫ですかマルガレーテ? この近くに休憩が出来るホテルがあります。一緒に行きましょう』
マルガレーテ『いいわね』
冬毬『……』ドキドキ
きな子「犬に舐められているマルガレーテちゃんを見てドキドキが止まらない冬毬ちゃんは、勢いのままホテルに流れ込んで……今度は冬毬ちゃんが犬になっちゃうんすよ!」
マルガレーテ「それで全身舐められるってわけね」
きな子「そうっす!」
マルガレーテ「バカ!」
きな子「シンプルな罵倒が一番心に来るっすね」
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草
-
マルガレーテ「恥ずかしいのは嫌だって言ったでしょ!?」
きな子「恥ずかしいのは一瞬っすよ!!」
マルガレーテ「そもそも高校生がエッチなホテルに入れるわけないじゃない! それも女同士で!」
きな子「いや入れたっすよ? ね、夏美ちゃん」
夏美「ごほっ!?」
マルガレーテ「えっ」
かのん「二人ってそういう……?」
夏美「ちちちち、ちがっ! あ、あれはそう! ホテル業界に切り込むマニーの勉強会ですのぉ! な、なーに言ってんですのこのアホきな子はぁ!」
きな子「へぇ、勉強会ってお互いの×××を××合ったり舐め合ったりすることなんすねぇ。都会って凄いっす」
夏美「……」ブクブク
マルガレーテ「これ以上触れるとまずいことになりそうね。アホは放っといて次行きましょ……」
かのん「私だね! 任せといてよ!」
マルガレーテ「頼むわよ。恋先輩には正直期待できないからかのんが最後の砦なの」
かのん「安心してよ、私の案は完璧だから」
-
マルガレーテ「自信たっぷりじゃない。聞かせてもらおうかしら、私と冬毬が仲良くなる案を!」
かのん「いじめやピンチから救う……定番だけど色褪せない、仲良くなる為の王道パターン!」
マルガレーテ「救う……?」
かのん「例えばね……」
マルガレーテ『よう! 今日もバリバリだぜ!』
マルガレーテ「待って」
かのん「ふふー♪」フリッフリッ
マルガレーテ「舞うな」
マルガレーテ「いや待って、これ誰? まさか私じゃないわよね?」
かのん「マルガレーテちゃんだよ」
かのん「台詞の前にマルガレーテって付いてるじゃん」
マルガレーテ「嘘でしょ……私の解像度低すぎない……?」
マルガレーテ「今まで一緒に暮らしてきた時間はなんだったの!?」
かのん「もー、腰を折らないでよ。続き行くよ」
-
マルガレーテ『おう、あついぜ。私はげんきだぜ』
トマートマー
マルガレーテ『ん? この声は……』
『おらおらー』
『気持ち悪いんだよクラゲばっか書いてー』
『殴ってやるぞー』
冬毬『とまー! 助けてとまー!』
マルガレーテ「解像度!!」ダンッ
かのん「うおっ! 何!?」
マルガレーテ「低いのよ! 解像度が低すぎるのよ!!」
かのん「ちょ……声が大きいよ。周りのお客さんこっち見てるって……」
マルガレーテ「あんたその解像度でよくトマカノーテやってこれたわね!?」
かのん「こんな感じじゃん冬毬ちゃんって。何言ってんのさ」
マルガレーテ「冬毬を何だと思ってんのよ」
かのん「とにかく! 最後まで聞いてから判断してよ!」
マルガレーテ「もう……」
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きなcもぶち込んでくるじゃないか…
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マルガレーテ『待ちなさいクズ共!』
『うわぁ、マルガレーテだ』
『逃げろー』
『裏番だ! 殺されるぞ!』
マルガレーテ「裏番なの!? 私裏番なの!?」
マルガレーテ「表は!?」
マルガレーテ『へへっ、他愛もない奴らだぜ。怪我はないかい嬢ちゃん』
冬毬『すごいとまー! ほれたとまなぁ!』
マルガレーテ『付き合ってくれ!』
冬毬『とまー!』
\ケッコン/
マルガレーテ「……終わった? あのね、かのん。色々言いたいことはあるんだけどね」
かのん『へぇ……中々やるね、今年の一年は』
マルガレーテ「終わってない!? もう終わりなさいよ!! 一番可能性無いんだから!!」
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マルガレーテ『なんだテメェは……?』
マルガレーテ『どえれぇ殺気纏いやがって……!!』
かのん『この結女を統べる帝王……澁谷かのんだよ』
マルガレーテ「あんただったのね、表」
千砂都『かのん様、ここは私が……』
可可『いや、ククがカノン様のお役に立つデス!』
すみれ『ギャラクシー!! かのん様に挑むなら、かのん様四天王を倒してからにしなさい!!』
恋『かのん様、好きです』
マルガレーテ「恋先輩、パフェ食べてる場合じゃないわよ」
マルガレーテ「こいつついに3年間苦楽を共にしてきた仲間を手下にしだしたわよ」
恋「そういうこともありますよ」
マルガレーテ「人間出来てるわね!?」
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マルガレーテ『へへっ、テンション上がってきたぜぇ!!』
冬毬『がんばるとまー! まるがれてー!』
かのん『行くよ、皆!』
マルガレーテ「そ、それでどうなるのよ」
かのん「終わり」
マルガレーテ「打ち切り!? ちょっと続きが気になった瞬間に打ち切り!!?」
マルガレーテ「エタるくらいなら始めるんじゃないわよ!!!」
かのん「どうかな、この作戦」
マルガレーテ「とりあえず帰ったら3年生達に謝りなさいね」
マルガレーテ「仲間を手下扱いするなんて、仲間をバックダンサー扱いするくらい最低だから」
うんこみたいな帽子被った一般客「!!」
かのん「えー、厳しいなぁマルガレーテちゃんは」
マルガレーテ「正常な反応よ。はぁ……」チラッ
恋「もうパフェなくなっちゃいました」ショボン
マルガレーテ(期待できないわねぇ……)
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マルガレーテ「恋先輩は何か案、ある?」
恋「案、ですか……そうですね。パフェを奢っていただいたお礼に何か考えてみましょうか」
マルガレーテ(えっ、私が奢ることになってる? 後輩なのに?)
恋「そうですね……冬毬さんは夏美さん程ではないですが、お金が好きですよね?」
夏美「ですの。二人で大金持ちになろうって約束してますのー!」
マルガレーテ「まぁそうね……それで?」
恋「冬毬さんにお金が入ってくる仕組みを作ってあげると喜ぶんではないでしょうか」
マルガレーテ「ほうほう……意外とまともね?」
恋「意外と、とはなんですか。これでも葉月の娘ですからね」
きな子「恋先輩は生徒会長っすからね。この手の悩み相談も時々乗ってるんすよ」
マルガレーテ「へぇ!」
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恋「ふむ……お金が入ってくる仕組みとなると……ファンの方にグッズを買ってもらう?」
恋「しかしそれではグッズ製作費用がかかる……下手をしたら赤字になってしまいますね……」ブツブツ
マルガレーテ「お金を産む仕組みなんて一朝一夕で思いつくわけないじゃないの」
恋「そうですね……」
「すいません、お会計カードで」
「はーい」
恋「ふむ? ……思い付きました!」
恋「冬毬さんコラボのリボ払いクレジットカードを発行して、ファンの方が使用した金額の一部が自動的に活動資金に
マルガレーテ「やめて!!」
恋「?」
マルガレーテ「なんだか嫌な予感がするの。その話題はやめて」
恋「は、はい……」
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恋「では……冬毬さんに直接聞いてはいかがでしょうか」
マルガレーテ「冬毬に?」
恋「こうして私達が話していても意味なんてありませんよ。肝心なのはマルガレーテさんの気持ちですから」
恋「素直に仲良くなりたいと伝えて、冬毬さんがしてもらいたいこと、行きたい場所を聞く。それが一番です」
マルガレーテ「で、でも……私、恥ずかしくて……」
恋「恥ずかしくなんてありませんよ」
マルガレーテ「!」
恋「冬毬さんと仲良くなりたい。純粋な気持ちじゃないですか、恥ずかしいわけがありません」
恋「きっとマルガレーテさんがそう言えば冬毬さんも喜んでくれますよ」
マルガレーテ「そう、かしら……」
きな子「絶対そうっすよ!」
かのん「冬毬ちゃんも仲良くなりたいと思ってるって〜」
夏美「冬毬は私に惚れてる! なんて自信満々に言ってた癖にういやつですの♡」
マルガレーテ「う、うう……ちょっと電話してくる!」タッタッ
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かのん「……ふぅー。マルガレーテちゃんも素直になってきたねぇ」
きな子「あはは。マルガレーテちゃんはあれでいいんすよ」
夏美「そうそう! ああじゃないとマルガレーテじゃありませんの!」
恋「……」
恋『マルガレーテさんと仲良くなりたい?』
冬毬『えぇ、私が話しかけても冷たくて。Liella!の仲間なのですから、もっと親しくなりたいんです』
恋「……大丈夫ですよ、きっと仲良くなれますから」
きな子「でもいいんすか? あれ言わなくて」
夏美「多分マルガレーテは気付いてないですの。かのん先輩が泳がせとけって言ったから放置しましたけど」
かのん「ん? ……あ"っ!!」
-
prrr
冬毬『はい。どうしたのですかマルガレーテ、電話なんて珍しいですね』
マルガレーテ「その……急なんだけど」
冬毬『はい?』
マルガレーテ「へ、変に思わないでね? こんなこと言うの初めてだから……」
マルガレーテ「私、冬毬ともっと仲良くなりたいの。今度何処かに遊びに行かない?」
冬毬『! 本当に急ですね……』
マルガレーテ「冬毬の好きなものとか、好きなこととか、好きな場所とか……知りたいの。Liella!ではたった二人の一年生だし、その、仲間なんだから」
冬毬『……』
マルガレーテ「……」ゴクッ
冬毬『ふふっ、あははっ!』
マルガレーテ「なに笑ってるのよ!」
-
冬毬『そんなに直球で言われるなんて思わなかったですから』
冬毬『……私もマルガレーテと仲良くなりたいです。マルガレーテの好きなものも、好きな場所も知りたいです』
マルガレーテ「! ええ!」
冬毬『……なんだか照れくさいですね』
マルガレーテ「私もよ。冷静になったら顔が赤くなってきたわ……」
冬毬『見たいですね。写真に撮って送ってくれませんか?』
マルガレーテ「駄目だって! それより、遊びに行く日なんだけど」
冬毬『はい、いつがいいですか?』
マルガレーテ「来週の土曜日なんてどうかしら?」
冬毬『すいません、土曜日はありあと付き合って一ヶ月の記念日なので別の日にしてくれませんか?』
マルガレーテ「あ、そうなの? じゃあ日曜日に……」
マルガレーテ「ん?」
この後マルガレーテは3日寝込んだ。
終わり
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-
とんでもないどんでん返しやんけ
乙
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伏線設置と回収が上手くて読ませるSSだ…
-
ありとまだと…
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しれっとありあまで取られてるマルガレーテ……
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