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【SS】花丸「え?AZALEAに臨時コーチが!?」

1 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:52:56 ???00
ダイヤ「そうなんです。次のユニットライブに向けて、よりパワーアップしたパフォーマンスを皆さんに披露できればと思いまして」

花丸「へー……でもいつもAqoursの活動ですら予算カツカツなのに良くユニット用にコーチなんて雇えたね」


2 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:53:59 ???00
ダイヤ「実はわたくしもよくは知らないのですが、なんでも果南さんの親戚の方だそうで、今回無料で引き受け下さったとか……」

花丸「すごいずら……!そうやってみんなに応援してもらってることに感謝しないといけないね!」


3 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:54:30 ???00
ダイヤ「本当にそうですわね」

花丸「じゃあ今、果南ちゃんがいないのも?」


4 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:55:06 ???00
ダイヤ「はい、今迎えに行ってもらってるところですわ。そろそろ戻ってくる頃だと思いますが……」

果南「みんなお待たせ!思ったより時間かかっちゃったよ!」

ダイまる「果南さん(ちゃん)!」


5 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:55:42 ???00
果南「早速紹介するね。この人が今回、臨時コーチを引き受けてくれることになった私のいとこの……」













ほるひす「ほるひすだよ」

ダイまる「」


6 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:56:06 ???00
花丸「ちょちょちょ!果南ちゃん!こっち!」

果南「へ?何さ?」

ダイヤ「いいから!こっちに来てください!」


7 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:57:00 ???00
果南「で、どしたの?」

花丸「どしたの?じゃないよ!?何なの!?アレは!?!?!?」


8 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:57:40 ???00
果南「人のいとこ捕まえてアレ呼ばわりは酷いなぁ。さっき自己紹介してたじゃん。ほるひすだよ」

ダイヤ「人!?あれが人だと言うのですか!?どう見ても普通じゃありませんが!?」

果南「もう!いい加減にしてよ!いくら私でもそれ以上ほるひすのこと悪く言ったら怒るよ!今日だってわざわざ有給を使って来てくれてるんだから!」


9 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:58:22 ???00
花丸「え?ほるひす……さん、は働いてるの?社会人ってこと……?」

果南「そうだよ。町工場で働いてるの。ほるひすがいなかったらとっくに倒産してたくらいには優秀なんだから!」

ダイヤ「いや、何といいますか、その、えぇ……」


10 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:58:51 ???00
果南「ほら!ほるひすも待ってるから2人も早く自己紹介しなって!」

ダイヤ「……花丸さん、これは夢ですよね?」

花丸「夢だったらどれだけよかったか……」


11 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 20:59:45 ???00
ダイヤ「さ、先ほどは失礼いたしました。わたくしは黒澤ダイヤと申します。よろしくお願いいたします」

花丸「く、国木田花丸です。今日はお忙しいところありがとうございます。よろしくお願いします」

ほるひす「ほるひすだよ。かなんちゃんのいとこだよ」


12 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:00:30 ???00
果南「よし!あいさつも終わったことだし、早速練習といきますか!」

ダイヤ「あの!その前にほるひす……さん?ほるひすさんは何かダンスや歌などをやられていたのですか?」


13 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:01:03 ???00
果南「え?どうして?」

ダイヤ「いえ、その……大変失礼な話なのですが、なぜかとても平面的に見えるので、そもそも歌ったり踊ったりできるのかな?と思いまして……」


14 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:01:35 ???00
花丸「いやいやダイヤちゃん!わざわざ有給を使ってまでコーチに来てくれてるんだから、きっと見た目じゃわからないすごい才能が……!」

果南「どっちもできないよ?」

ダイまる「……は?」


15 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:02:15 ???00
果南「そりゃあそうでしょ。ほるひすの得意なことっていったら野球なんだから」

ほるひす「ほーむらんをうつけど、ひっともうつよ」

ダイはな「」


16 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:02:46 ???00
果南「あと仕事柄、溶接の腕もピカイチだね。素人の私が見てもあのつなぎ目の綺麗さには思わず唸っちゃうよ」

ほるひす「すみにくようせつは、とくいだよ」

ダイまる「」


17 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:03:16 ???00
ダイヤ「果南さん!ちょっとこちらへ!」

果南「えーまた?それよりそろそろ練習しない?」

花丸「それ本気で言ってるの!?いいから来てよ!」


18 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:03:39 ???00
果南「で、今度は何さ?」

ダイヤ「果南さん正気ですか!?何で野球と溶接しかできないお方をAZALEAの臨時コーチに迎えようと思ったのですか!?」


19 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:05:49 ???00
果南「野球と溶接だけって、充分すごい………………ん?AZALEAの臨時コーチ?どういうこと?」

花丸「それはこっちのセリフだよ!?」

果南「いや、どういう何も……」










ダイまる「校内ソフトボール大会の練習だと思ってた!?!?!?」


20 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:06:28 ???00
果南「驚くのはこっちだよ!?ユニットライブの話してたの!?!?!?」

ダイヤ「当然でしょう!?何をどう勘違いしたらそうなるんですか!?」

果南「だってダイヤが……!」


21 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:07:54 ???00
花丸「一体どんな会話したらこんなことになるの……」

果南「そうだよ!どっちが悪いか花丸に聞いてもらおうよ!」

ダイヤ「あれは先週の話ですわ!」


22 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:08:30 ???00
ダイヤ『随分とアンニュイな顔をしてますね、果南さん。どうかしたんですか?』

果南『あ、ダイヤ。実は(校内ソフトボール大会に向けて、千歌と練習してみたんだけど久しぶりすぎて)最近ちょっと動きが鈍ってきたかもなぁ……って思って』


23 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:08:46 ???00
ダイヤ『なるほど。確かに最近は(雨続きで)なかなか思うように(AZALEAの)練習ができてないですものね』

果南『うん。さすがにそろそろ本腰入れて(ソフトボール大会に向けた)準備しないとだよね』


24 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:09:17 ???00
ダイヤ『はい。やはり人前で(ライブを)やる以上、(歌やダンスは)最低限見せられるレベルにはしておかなければ(お客様に)失礼ですわ』

果南『(試合にならないと相手チームに失礼なのは)そうだよね。緊張するけど、全力出せるようにしないとね』


25 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:09:40 ???00
ダイヤ『本番までの時間も限られていますし、少しずつでも仕上げていきませんと』

果南『私もそれ思ってた。でね、実はちょっと考えてることがあってさ』


26 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:10:06 ???00
ダイヤ『あら、何でしょうか?』

果南「知り合いにさ、そういうのに詳しい人がいるんだよ。動きとか、構え方とか、そういうの教えるの得意な人」


27 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:11:00 ???00
ダイヤ「ええ!?……もしかして、(歌もしくはダンスの)プロのお方ですか?」

果南「本人曰く、そんな大したものじゃないらしいんだけどね。まあ……昔は本気で(甲子園を目指して)やってたみたいだし、今でも体動かしてるっぽいよ?」


28 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:12:16 ???00
ダイヤ「本格派ですわ……!」

果南『まだちゃんとは頼んでないけど、声かけてみようかと思って』

ダイヤ『ぜひお願いしたいです!……やはり客観的な指導は大切ですよね。(振り付けの)フォームとか、(ダンス中の)ステップとか、自分たちだけでは気づかないところもありますし』

果南『でしょ?(バッティング)フォームや(守備の時の)ステップの踏み方ってちょっとした体の使い方ひとつで全然違うって言ってたし、たぶん参考になると思うよ』


29 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:12:59 ???00
ダイヤ『楽しみですわ!』

果南『ふふっ、じゃあ期待してて!うまく予定合わせられたら、早くて来週には来てもらえると思う!』

ダイヤ『はい!いよいよ本格的に(AZALEA)始動ですね!果南さん、改めてよろしくお願いしますわ!』

果南『任せてよ!こっちこそ(ソフトのチームメイトとして期待してるから)よろしくね!』


30 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:14:01 ???00
花丸「えぇ……?こんなことあり得るの?そんな、コントじゃあるまいし……」

果南「ほら!思い返してみてもやっぱりダイヤが悪いじゃん!ちゃんと私に確認もせず、勝手に勘違いしたまま話を進めてさあ!」


31 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:14:37 ???00
ダイヤ「はあ!?そもそも今のわたくしたちにとってはスクールアイドル活動に勝るものなどないのに、まさかソフトボール大会の話をしてるなど誰が思うのですか!?」

花丸「それはそうずら」

果南「いやおかしいって!そもそもソフトの大会は再来週!ユニットライブはそこからさらに1ヶ月後じゃん!どう考えても直近のソフトの話だって思うでしょ!?」


32 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:15:13 ???00
花丸「そもそもの話だけど、果南ちゃんは何でそんなにソフトにやる気満々なの?」

果南「私はやるからには何事もとことんやるのがモットーなの!」

ダイヤ「知りませんわよそんなの!?」

かなダイ<ギャーギャ!ワーワー!

花丸(おらは一体何を見せられてるんだろう……?もう帰りたいずら……)


33 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:15:47 ???00
ダイヤ「……ってちょっと待ってください!?ほるひすさんがいませんわ!?」

花丸「もしかして、わざわざ呼び出したのにずっと放置してたから怒って帰っちゃったんじゃ……!?」


34 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:17:28 ???00
果南「え?ああ、大丈夫大丈夫。多分ほるひすなら……ダイヤ、悪いんだけどそこのロッカー開けてくれる?」

ダイヤ「え?ロッカーですか?別にいいですけど……」

花丸「果南ちゃん!ロッカーなんて開けてる場合じゃ……!」










ほるひす「」

ダイまる「」


35 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:17:52 ???00
ダイヤ「ぴ、ピギャぁあああああああああああああ!?!?!?!?!?」

花丸「え!?え!?ほ、ほるひすさん!?」


36 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:18:46 ???00
果南「おっ!やっぱりいた!」

ほるひす「ほるひすだよ。おこされちゃったよ」

花丸「何でロッカーに!?!?!?」


37 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:19:23 ???00
果南「あまりにも練習が始まらなかったから寝てたんでしょー?すーぐロッカーに入るんだから!」

ほるひす「ろっかーでねていたよ。いいきもちだよ」

花丸(だ、ダメだ。全く常識が通じないずら……)


38 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:19:57 ???00
果南「で、どうする?こんな感じになっちゃったし、ソフトの練習はもうやめとく?」

花丸「いや、流石に有給を使って来てもらってるのにそのまま帰すなんて失礼をはたらく訳にはいかないよ……。今日は基礎トレの一環としてほるひすさんに野球を教えてもらうのが1番いいと思うずら」

果南「おっけー!ほらダイヤ!そうと決まったらさっさと起きる!」

ダイヤ「……はっ!あまりの衝撃と驚きで意識が飛んでましたわ……」


39 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:20:20 ???00
果南「じゃあ改めて今日はよろしくね、ほるひす!」

ダイまる「よ、よろしくお願いします……」

ほるひす「うわあい。ほるひすといっしょにれんしゅうしようよ」


40 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:20:54 ???00
果南「いやーいい汗かいたね!さすがほるひす!」

ダイヤ「はぁ……!はぁ……!あの体でどうやってあんな球を…………!?」

花丸「も、む……り……しゃべ、れな、い………………」


41 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:21:19 ???00
ほるひす「ほるひすもうつけどかなんちゃんもうつね」

果南「あっはっは!なんだかめちゃくちゃ楽しくなってきちゃったなあー!よーし!次は遠投しようよ!あはははーっ!」


42 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:21:54 ???00
千歌「……っていう夢を見たんだ」

果南「なにそれ?私にそんな奇怪ないとこなんていないよ……」


43 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:22:35 ???00
花丸「しかもそれをAZALEA関係ない千歌ちゃんが見てるのが実に夢らしいというか……」

千歌「いやー、多分昨日部屋の片付けをしてた時に小さい頃に書いた落書きを見つけてさー……懐かしく思ってたから夢に出てきたのかも!」

ダイヤ「そういうことでしょう。ほら!お話はおしまいにしてそろそろ練習に向かいますわよ!」

かなまる「はーい」


44 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:24:00 ???00
千歌「……そうだよね。今までの出来事は全部夢だったんだ。まあ、当たり前だけどさ……」

千歌「……ロッカー、か。いや、まさかね?でも、念のため、開けてみても……いい、よね?開けるだけ、だもんね?」

千歌「……ほるひすー?いるー?なんちゃって……」










ロッカー「」


45 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:26:27 ???00
千歌「……いるわけないじゃん。あーあ!何やってんだろ、私?さーて!私も早く着替えて練習に……」










ほーむらんをうつけどひっともうつよ

千歌「…………………………えっ?」


46 : 名無しで叶える物語◆9YSrq0zS★ :2025/06/07(土) 21:27:10 ???00
以上です
フィナーレでは完全版アゼが見れますように
ありがとうございました


47 : 名無しで叶える物語◆GOWbdPW5★ :2025/06/07(土) 21:31:09 ???Sd
おつ
テンポ良くて楽しかった


48 : 名無しで叶える物語◆1QS1hXfv★ :2025/06/07(土) 21:39:29 ???00
ほるひすラ板に立つ


49 : 名無しで叶える物語◆UL5iooOU★ :2025/06/07(土) 22:32:37 ???00
乙!面白かった!
それにしてもまさかラ!板でほるひすを見る日が来ようとは……


50 : 名無しで叶える物語◆nrUsn1Zh★ :2025/06/08(日) 03:19:45 ???00
ほるひす??てなったけどパワプロのキャラなのね
会話のテンポ良くて面白かったです乙!


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