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【SS】栞子「私には妹の適性があります!」
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全然繋がりは無いけど前作まで
【SS】ミア「全く、遠征といえば食べ物の話ばかりじゃないか……」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1743942302/
【SS】璃奈「校外学習の思い出」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1744555589/
次から始めます
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しお
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〜もうすぐ福岡公演・部室〜
栞子「……。」ズーン
かすみ「もうすぐ校外学習なのに元気無いですねぇ、しお子。」ヒソヒソ
彼方「あれ?これ彼方ちゃんがなんとかしないといけないやつ……?今回3年生は彼方ちゃんだけなんだぜぇ〜……」ヒソヒソ
彼方「栞子ちゃん、どうしたんだい?元気無いねえ……?」
栞子「す、すみません!私としたことが、心配をさせてしまって……!」
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彼方「いいんだよ〜、栞子ちゃんは真面目だからねぇ。一人で抱え込んじゃうから彼方ちゃん心配なんだよ〜。よかったら話してくれないかな?」
栞子「それが……姉が来られなくなってしまって……。大学のゼミで外せない用事ができたらしくて。」
彼方「そっかぁ〜、薫子さんいつもライブ観に来てくれてたよねぇ。その薫子さんがいないとなると、寂しいよねぇ。」
栞子「はい、姉さんも大学生なので仕方ないことだとは分かっているのですが。むしろ一、二年生のころの講義そっちのけであちこち飛び回ってたことを思うと、妹としては喜ばしいことなのですが……」
彼方(妹としては……?)
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栞子「姉さん、すっごく謝ってくれて、福岡には行けないけど配信で絶対見るって言ってくれて。それだけで十分嬉しいんですけど、それでも……」
彼方「寂しいんだねぇ。」
彼方「よ〜し、じゃあ校外学習の間は彼方ちゃんのことをお姉ちゃんだと思って甘えておくれ〜。」
栞子「ええっ!?そんな……じゃあ、お願いします……?」
彼方「よしよし、みんなで最高のファンミにしようね〜。」ナデナデ
ガララッ
しずく「こんにちは〜、今日も張り切って……なっ、か、彼方さん……!!?」ジェラシー
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可愛い
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しおちゃん甘やかしたい
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〜福岡公演前日〜
栞子「あの、彼方さん……実は私、飛行機が苦手でして……隣に座ってもいいですか……?」
しずく「やだ!ねぇ、彼方さん、沖縄のときだって一緒に乗りましたよね!?今日も……」
しずしお「……」
彼方「け、けんかはよくないよぉ〜」オロオロ
かすみ「かすみんのここ(隣)、空いてますよ!」ポツーン
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『ただいまより、少し気流の悪いところを飛行するので〜』
栞子「彼方さん、手握っててもいいですか……?」フルフル
彼方「だ、大丈夫だよ〜。怖くないよ〜、すやぴしてたら一瞬で着いちゃうよ〜。」
CAさん「お飲み物は?」
かすみ「え〜と、コーラと……」チラッ
しずく「……。」ムスッ
かすみ「あ、お茶で大丈夫です……」
CAさん「かしこまりました。」ニコッ
かすみ(早く降りたい……)
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〜同時刻・ニジガク〜
果林「福岡組はもう出たのよね。そうだ、今日調理実習でお菓子作ったんだけど、璃奈ちゃん食べる?」
璃奈「わーい、食べる。果林さん優しい、好き。」
エマ「そうだ飲み物淹れるね!璃奈ちゃんは……」
璃奈「ココアがいい。エマさんも優しい、好き。」
侑「あはは……同好会の妹の座をほしいままにしてるねぇ。」
璃奈「璃奈ちゃんボード『一人勝ち』」ボソッ
侑「うん?璃奈ちゃん何か言った?」
璃奈「ううん、何でもない。侑さんも好き。」ピトッ
エマかりゆう「あぁ、もう可愛いなあ、璃奈ちゃんは〜」ナデナデ
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さすが妹王
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かすみ「う〜ん!到着〜!」ノビー
彼方「ホテル行く前に夕ごはん食べに行こっか、部費を預かってきたんだぜ〜」
栞子「福岡といえば明太子ですよね、近くに明太子が食べ放題の定食屋があるそうです。」
しずく「福岡といえば断然ごぼ天うどんです!私の内(声帯のあたり)に秘めた福岡県人の血もそう言ってます!」
かすみ「あぁ、また……っていうか、しず子は何を言ってるの!?しず子は神奈川県人だよねぇ!?」
彼方「困ったなあ……そうだ!福岡といえば……」
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グツグツ……
彼方「これが福岡の水炊き……おいしそうだぁ。仲良くお鍋を囲めばきっと……。お肉もお野菜もいい感じだよ〜」
かすみ「わあ、おいしそう。しず子、取り皿貸してよ、入れてあげ……」
栞子「か、彼方さん!私しいたけと鶏をお願いします!」
しずく「栞子さんはお鍋届くでしょ、自分で入れなよ。彼方さん、私はつくねと白菜が食べたいです!」
彼方「はいはい、順番だよ〜。お野菜もいっぱい食べるんだよ〜。」
かすみ「……お豆腐美味しい。」モグモグ
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かすみ「ふぅ、美味しかった〜。」
彼方「美味しかったねぇ。暖かくなったけどみんなで囲むお鍋はいいものだねぇ。これで二人も……」
栞子「しずくさんはかすみさんと相部屋ですよね?」
しずく「ちょっと、勝手に決めないでよ。戻ったら話し合いだよ?」
彼方「彼方ちゃんのために争わないでおくれぇ。……これ人生で一度は言ってみたかったんだぜぇ。」ムフゥ
かすみ「彼方先輩、現実から目を背けないでください。」ゲッソリ
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しずく「栞子さんは帰ったら薫子さんがいるでしょ?こういうときは一人っ子の私が……」
栞子「そう、私には生まれてからずっと姉さんがいました。だから私には生まれながらにして妹の適性があります!しずくさんこそ帰ったらオフィーリアさんがいるではないですか。」
かすみ「妹の適性って何なんですかねぇ……ていうか、もうかすみんが一人部屋でいいんじゃ……」
彼方「いいと思ってるのかい?」
かすみ「す、すみません……」アセアセ
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しずく「オフィーリアは関係ないでしょ?それに私なら彼方さんの理想の妹を演じることができるし、そういう意味でも妹の適性は私のほうが高いと思うな。」
彼方「彼方ちゃんの理想の妹は遥ちゃんなんだが……」
栞子「そ、そんなの偽物の適性です!!しずくさんはいやらしいマッサージ(えいがさき第一章参照)で彼方さんを誑かしているだけです!」
しずく「そんなんじゃないもん!彼方さんだって私のマッサージを必要としているよ!」
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彼方「今日は肩と首筋が凝ってるんだよね。」
かすみ「うーん、この辺ですか?」トントンモミモミ
彼方「そこそこ〜。かすみちゃんはあんま師にもなれるねぇ。」
かすみ「えへへ〜、そうですかぁ〜」
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かすみ「って、いい加減二人とも部屋割り決めてよ!」
しずく「私が!!」
栞子「いいえ、私が!!」
ブーブー
かすみ「あれ、誰か携帯鳴ってるよ?」
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栞子「あ、私です。少し失礼します。……もしもし、姉さん?」
薫子『ああ、栞子!明日スケジュール空けられたから今から福岡行くよ!福岡行きの便が無くて北九州行きになっちゃったけど、レンタカー借りて今日中には……』
栞子「ほ、本当ですか!?」パアァ
かすみ「さすが薫子さん、フットワーク軽すぎでしょ……」
彼方「嬉しそうだねぇ〜、栞子ちゃん。」
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栞子「コホン……。では、私は姉さんを迎えに行ってきますので。部屋は自由に決めていいですよ、しずくさん。」シオッ
しずく「え、う、うん。」ボーゼン
かすみ「えぇ!?今から行くの!?妹もフットワーク軽すぎでしょ……」
彼方「き、気を付けてねぇ……」
しずく「はあ、何だか疲れちゃった。かすみさん、彼方さん、私先に寝ちゃいますね。おやすみなさい。」スヤァ
かすみ「えぇ……彼方先輩だってまだ起きてるのに……」
彼方「仕方ないよ、かすみちゃん。妹っていうのは自由で気まぐれなものなのだよ。」
かすみ「そんなものですかねぇ。」
おしまい
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おまけ①『かなかすの夜更かし』
かすみ「まあ、何はともあれ、お疲れ様です。彼方先輩。」
彼方「なんのなんの〜。かすみちゃんこそ、今日はお姉ちゃんって感じで頼もしかったよ〜。それじゃ……」
かなかす「かんぱーい。」(ジュースです)
彼方「それにしても、しずくちゃん置いてきちゃってよかったのかな……?」
かすみ「しず子、家遠いから基本早寝早起きですし、朝まで起きないんで大丈夫ですよ。」
かすみ「それにせっかくの福岡博多なのに、早く寝ちゃうなんて勿体ないです!ささ、彼方先輩、何食べますか?焼きラーメンっていうのが屋台で人気みたいですよ!」
彼方「夜も遅いしちょっとにしようね〜。でも、夜風にあたって食べるのもいいもんだねぇ〜。」
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おまけ②『かおしおナイトドライブ』
薫子「悪いね、栞子。わざわざ迎えに来なくてもよかったのに。」
栞子「いえ、姉さんのことなので夜通しどこかに走りに行かれても困るので見張りに来ただけです。」
薫子「お、いいねぇ、栞子。阿蘇でも行っちゃう?」
栞子「行きません!まっすぐ福岡に向かってください!」
薫子「分かってるよ。そうだ、栞子。うどんでも食べていくか!九州の国道沿いは夜遅くとか24時間やってる店が結構あるんだよ。」
栞子「それくらいでしたらまあ……」←すっごく行きたそう
薫子「それでこそ私の妹だ。さあ、夜は始まったばかりだぞ〜」
栞子「いや……食べたらすぐ福岡に向かうんですよ!?」
本当におしまい
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乙
毎度毎度魅せてくれるな
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いやー良かった乙
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みんな可愛かった
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栞子は普段あんなだけど姉さんのこと大好きなんだよね…わかる、わかるよ
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