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【SS】璃奈「できた。果林さんを京都タワーの頂上に転送する装置」
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〜昼12時璃奈の家〜
璃奈「前はアクシデントもあったけど、このプログラムさえクリアできたら果林さんまた一歩成長できるよ」
エマ「第二弾だね。今度は何処へ行くの?」
璃奈「京都だよ。しかも京都タワーの最上階から開始」
エマ「おー!」
果林「おーじゃないわよ。何私を抜きに話を進めてるのよ」
璃奈「今度は前よりも難易度が高いかも」
果林「話聞きなさいよ。しかも難易度が高いってどういう事?」
エマ「今回は京都タワーの展望階から『八坂神社』、『京都市市役所』、『MOVIX京都』に設置されているラブカストーンを集めると帰れるよ」
果林「ラブカストーン?」
璃奈「こんなハートマークの石」
果林「ふーん……仕方ないわねぇ。あなたたちの遊びに付き合ってあげるわ」
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言い忘れてた。
以下のSSの続きです。読まなくても大丈夫だけど一応貼っとく
【SS】璃奈「できた。果林さんを梅田地下にワープさせる装置」https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1746252312/
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璃奈「ちなみに今回は果林さんの行動の妨害も行う」
果林「妨害?」
璃奈「綾小路姫乃さんの等身大ロボを100体作ったから京都中にばら撒いてる。時速25キロで走って追いかけてくるから気をつけてね」
果林「何よそれ!何で姫乃ちゃんなの」
エマ「かりキチだからね。捕まったら色んなことされるから気をつけてね」
璃奈「あと京都は大阪と違ってDQNに絡まれることはあんまりないと思うけど、今回も愛さんを1分召喚する事はできる。『カモン愛!』の声で果林さんの意思で呼び出せるよ」
エマ「クリアできたらご褒美もある〜」
果林「へぇ、何かしら?」
璃奈「それはクリアしてからのお楽しみ」
果林「苦労に見合う報酬である事を祈るわ」
璃奈「では開始します」ポチッ
果林「ま、」
スカーレットストーム!
果林育成計画、第二弾始動。
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ビュオオオオオオオオ!!!!
果林「わーーーー!?風が強い!?ここ何処!?」
果林「き、京都が一望できる!けど風がきつい!」
果林「こわいこわい!ここ高ーーい!!!」
エマ『ここが展望台?』
璃奈『し、しまった』
エマ『?』
璃奈『位置を間違えて京都タワーの展望室よりさらに上の避雷針の部分に移動させちゃった』
エマ『雷とか弾くやつ?』
璃奈『うん。タワーの本当にてっぺんの部分』
エマ『やばくない?』
璃奈『やばいね』
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璃奈『……ちなみに京都タワーは京都を見守ると言う意味で灯台をイメージして作られたと言われてるよ』
エマ『へ〜』
璃奈『また京都タワーの高さは131mなんだけどこれは64年東京オリンピックの時の京都市の人口と一緒なんだって』
エマ『豆知識だね〜』
果林「こらぁ!呑気に話してる場合じゃないでしょ!?」
璃奈『ご、ごめん。果林さん、そこに梯子があるから下に降りていって』
果林「ハシゴ?あ、あったわ」
果林「ひぃ〜…怖いわ。足がガクガク震えてる」
果林「降りたけどガラス張りの場所に出ただけよ!ガラスの下からめちゃくちゃ観光客に写真撮られてるんだけど……」
エマ『どうしよう璃奈ちゃん』
璃奈『果林さんを監視しているドローンを一機向かわせる。それに乗って地上まで降りて』
果林「わ、分かった!」
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ブゥゥゥゥゥン
果林「来た来た」
果林「……なんか小さくない?」
璃奈『iPadくらいのサイズにしたかったからね。両手で捕まって』
果林「うん……(不安しかない)」
璃奈『次風向きが南になったらそこから飛んで』
果林「ひぃーーー!怖いわ!!」
璃奈『来る!3……2……1』
璃奈『go!!』
果林「どりゃああああ!!!」バッ
果林「ってちょっと!全然このドローン私の体重支えられてない!」
果林「落ちる落ちる!」ヒュ~……
璃奈『大丈夫!落下スピードはだいぶ落ちている』
璃奈『よし、来い……来い』
エマ『?』
果林「うわぁぁぁぁあ!!!地面にぶつかるーーー!!」
果林「エマァァァァァァァァァァ!!!!」
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だが果林が想像した未来は来なかった。
シャァーーーーーーー!
着地地点の地面から噴水が発射され果林の落下の衝撃を緩めた。
果林はドローンに捕まりながらロータリーに転げ落ちる。
果林「いだっ!!」ボテン
果林「い、生きてる……私生きてる」ブルブル
果林「またスクールアイドルできる。エマに起こしてもらえる……良かった」ポロポロ
璃奈『ほ、本当にごめんなさい』
エマ『今の噴水は何?』
璃奈『音楽噴水ってやつだよ。夜になると音楽と共にピカピカにライトアップされるから観光客がよく写真を撮ってる』
エマ『2章のダンスの場所になるかも!?』
璃奈『いや……にしては少ししょぼいかも』
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予想はしてたけど理不尽過ぎる
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り、りなりー…?
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一応果林がどれくらい飛んだか載せときます。
京都タワーから手前の建物(今日は噴水やってなかった)まで約100mです。
https://postimg.cc/xqwxrgHg
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<削除>
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お、京都なら少し分かるぞ
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すみません。
11レスの内容を貼るの一個早かった。
7レスの続きは↓からでノ
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璃奈『果林さん、服濡れちゃったからまず買い換えよっか』
果林「今回のお金はいくらなの?」
エマ『1万円だよ!私と璃奈ちゃんのポケットマネーから出てるんだ!』
果林「そんな大金悪いわね…けど服べちゃべちゃだからありがたく使わせてもらうわ」
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〜ヨドバシ京都〜
エマ『京都タワーの横がヨドバシなんだね』
果林「服をヨドバシで買うの?」
璃奈『できるだけお金は節約した方がいいからGUで揃えよう』
璃奈『ちなみに京都駅にGUは二つあるよ。ヨドバシとアバンティというデパートだよ』
璃奈『アバンティにはしまむらも入ってるから2章聖地巡りで果林さんみたいな事になったら是非寄ってみてね。ヨドバシとアバンティは地下で繋がってるよ』
果林「普通はならないのよ」
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果林「どうかしら?」キラキラ
エマ『さすが果林ちゃんだね』
璃奈『GUでもオーラ出てる。似合ってる』
果林「こんなにコーデしても4000円で揃えられたわ。さすがGUね」
果林「さて、まずは八坂神社に行きましょうか」
璃奈『ここからは1日で頑張ってね。あと今回はスマホを許可してるよ』
果林「任せなさい。ついでにお土産も買ってきてあげるわ」
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果林さんくらいのグラマラス美人はなに着てもダサくならないから羨ましい
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〜璃奈の家〜
璃奈「ズゾゾ」
エマ「ズゾゾ」
璃奈「マックシェイクは何歳になっても美味しいね」
エマ「私はチョコが好き!璃奈ちゃんは?」
璃奈「いちご」
エマ「いちごも美味しいよね。というか今回璃奈ちゃんなんかまったりしてるね」
璃奈「京都市の街並みは碁盤の目と言われる構造になってる」
エマ「ごはんのめ?」
璃奈「碁盤の目。794年に桓武天皇が中国の長安をモデルに東西の通りと南北の通りが碁盤の目のように交差する「条坊制」というのを出して都市設計しているの」
エマ「ふーん?」
璃奈「碁盤の目の構造は東西南北が分かり易いんだ。だから方向音痴の果林さんでも自分の場所を把握しやすいと思う」
エマ「おお〜!私たちも大阪並みに気を張って監視しなくてもいいって事だね」
〜京都駅地下ポルタ〜
果林「改札が分からにゃい〜!!」
果林「もう20分もウロウロしてる〜!!」
璃奈『……』
エマ『……」
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〜もう10分後〜
果林「あっ、あったわ!ここから乗るのね」
果林「今回のラブカストーン回収場所は烏丸っていう場所の近くにあるのね…なるほど」
果林「八坂神社に行くには四条で降りる……ふふっ、スマホさえあれば今回のゲーム楽勝ね!」
果林「地下鉄烏丸線っていうのに今から乗るわよ!」
.
.
.
ガタンゴトン
果林「うわ、アニメのラッピングされた地下鉄が到着したわよ!?」
璃奈『京都は厳格なイメージあるかもしれないけど意外とアニメコラボが多い。地下鉄をモチーフにした二次元キャラもいるし烏丸線は高頻度で何らかのアニメラッピングをする』
エマ『2章で私たちのラッピングもされるといいね』
璃奈『心の底から希望するよ』
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〜車内〜
「hahaha!」
「f◯uk!hahaha」
果林「……」
果林「外国の人多くない?」
璃奈『京都は本当に外国の人が多い。冗談抜きで祇園や河原町を歩いていると地元民より外国の人の方が多いんじゃないかと思う』
果林「外国の人はお寺とか珍しいものね」
果林「そうだ、さっき何枚か撮った写真エマに送ってあげるわ」
エマ『わぁ〜ありがとう』
果林「ふふっ……」ポチポチ
『四条〜四条です〜』
『次は烏丸御池に止まります』
璃奈『あ……』
果林「どうしたの璃奈ちゃん?」
璃奈『いや何でもない』
果林「ってあっ!四条過ぎちゃった!」
エマ「あらら……」
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果林「『烏丸の近くにある』という情報が頭に残ってて四条で降りるのを忘れてたわ」
璃奈『言おうかと思ったけどルール違反になるからね』
果林「意地悪ね〜。しょうがない、烏丸御池で、降りましょう」
〜烏丸御池〜
果林「地下にスタバがあるわ」
エマ『何か食べたら?』
果林「そうね。意外と動き回ったしお腹空いたかも」
果林「失礼しまーす」ウィーン
果林「店内はそんなに広くは無いわね。モバイルオーダーっていうので頼みましょう」
果林「Apple Payで席確保したまま支払えるのは嬉しいわね」ポチポチ
〜5分後〜
果林「美味しい〜♡」
https://postimg.cc/VSJBhkkv
エマ『私たちもお腹空いてきたね』
璃奈『もずくスープならあるよ』
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>>20
名前で頼んでるのかわいい
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それから果林は地下鉄に乗り直し四条に着いた。
果林「賑わってるわね〜」
エマ『私も行きたいな〜』
果林「来なさいよエマ!歓迎するわよ」
璃奈『このくだり前回もやったよ……』
果林「えーと……八坂神社までは大丸の前のバス停から201に乗る……ね」
璃奈『四条駅という呼び名は地下鉄だけ。阪急乗り場も一緒の場所にあるんだけどそっちは烏丸駅っていうから皆は混乱しないようにね』
果林「わー……遠目でも分かる。あのずらっと並んでいるのがバス停ね」
果林「ラブカストーン1個目サクッと取ってきますか!」
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〜車内〜
果林「祇園で降りるのね」
ザワザワ……
果林「バスが騒がしいわね。皆何か後ろを見てる……?」
果林「私も見よう。あら?誰かがバスの後ろから走ってきてるわ」
姫乃「……」ダダダダダ
果林「きゃあああああああ!!!!」
果林「なっっ!?あ、あれ姫乃ちゃん!?」
璃奈『見つかったね。姫乃さんロボに』
果林「璃奈ちゃん!」
璃奈『あれは姫乃さん本人と共同開発して生まれたロボなの。果林さんの姿を見ると一心不乱に追いかけてくる」
果林「どうやって逃げればいいのよ!…ってあら?」
姫乃「……」クルッ
姫乃「……」テクテク
璃奈『一定距離を稼ぐと追尾は終わるからバスに乗ってたら安全だね』
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果林「あんなのと地上で出くわしたら終わりじゃない……しかも100体だっけ?」
エマ『100体は烏丸付近じゃなくて京都市の賑わってるところ全般に配備してるからそこまでキツく無いと思う!』
果林「いや、キツイから。さっき京都駅で見つからなかったのは運が良かったのね」
果林「と、言ってる間に祇園に着いたわ。あれが八坂神社……」
https://postimg.cc/DWQJVN8b
璃奈『主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)であらゆる災いを祓う神と言われてるよ』
璃奈『全国にある八坂神社や祇園信仰の神社の総本社なんだって』
果林「ではご利益とラブカストーンを回収しに行きますか」
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八坂神社混みすぎ
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〜八坂神社〜
果林「うっ……正面の門から入りにくいわね」
エマ『どうして?』
果林「観光客の方がひっきりなしに記念撮影してるのよ。どのタイミングで門に入っても誰かのカメラに映ると思う」
璃奈『それは仕方ないよ。ちなみに神社内も新婚さんやカップル、修学旅行生などのカメラ包囲網が待ってるからね。この場所でどの画角にも入らないというのは不可能』
果林「くっ……!行ってやるわよ!」ダッ
「おーい、姉ちゃんそこ邪魔だよ!」
果林「モデルと映れた事に感謝して頂戴!」
エマ『大変そうだな〜』モグモグ
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果林「わぁ〜出店があるわよ。今日お祭りなの?」
璃奈『そこはいつも出店してるよ。京都で祭り感を味わいたいなら八坂神社か伏見稲荷神社に行くといい』
果林「りんご飴美味しそうね。けどさっきケーキ食べたからお預けよ」
エマ『流石果林ちゃん』
果林「さて、ラブカストーンはどこかな〜」キョロキョロ
璃奈『厳密には八坂神社の奥にある円山公園の中にあるよ』
果林「ふーん。ならここを突っ切って行けばいいのね」
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出店https://postimg.cc/R3nTqYm0
果林「周りには着物着てる人も多いわね」
璃奈『レンタル着物を着てその辺を周る観光客の人が多いよ』
果林「私も着てみようかしら?」
エマ『似合うと思うよ〜』
果林「残り5000円だから今度ね」
パシャ
果林「……」
パシャ!
果林「(本当に至る所で写真が撮られてるわね)」
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〜円山公園〜
果林「遊具とかある公園を想像してたけどお土産屋さんとかご飯食べるところもあって凄く広いわ」
https://postimg.cc/MM4Gr94h
果林「あ!遠くにやけにピンクが目立ったハート型の置物がある!」
璃奈『回収しよう』
果林「はぁ…はぁ……」タッタッ
果林「大きいわねこれ。よいしょ……」
果林「重っ!?何キロあるのこれ!」
エマ『確か12キロだよ』
果林「こんなもん持ち運べないわよ!」
璃奈『大丈夫。それを3分抱えたら回収した事になって自動で消滅する』
果林「どういう原理なの……」
ザッザッザッ!
果林「何の音?」
ザッザッザッ!!
姫乃「………」ザッザッザッ!!
果林「きゃあぁぁ!!!出たぁぁぁぁ!!」
-
逃走中
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エマ『逃げて果林ちゃん!』
果林「分かってる!はぁはぁ……!」
果林「ダメ!こんなの持って走ってたらすぐ追い付かれる!」
璃奈『姫乃さんロボは時速25キロで走るから。12キロの重りを抱えたままだといくら果林さんでもしんどい』
果林「仕方ないわ。一旦重りを置いて逃げる!」ドスン
果林「よし、身軽になったわ!このまま逃げ切ってやる!」
姫乃「……」ダダダダダ
果林「いやそれでも距離が縮まってる!」
璃奈『時速25キロという速さは50mに換算したら⒎2秒で走破できるよ。かなり速い』
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果林「ひぃぃぃぃ!!!」
姫乃「カリンサンカリンサン」ダダダダダ
果林「もう、あっちいって!」
果林はカバンから先ほど脱いだ濡れた服を取り出すと姫乃に投げつけた。
数秒の時間稼ぎにしかならないと思われたが。
姫乃「果林さんの服!!」
姫乃「スゥーハースゥーハー」
果林「な、なんか匂いを嗅ぎ始めた?」
璃奈『そのロボは実際の姫乃さんの行動をかなり忠実に再現してる。今は果林さんの服に夢中だし今のうちに逃げたら?』
果林「そうさせてもらうわ!」ダッ
-
.
.
.
果林「はぁーはぁー……疲れた。ここどこよ?」
果林「なんか神社っぽいのがあるわね。えーと…」
果林「おおたに……読めない」
璃奈『大谷祖廟(おおたにそびょう)って読むよ。浄土真宗の祖、親鸞って人のお墓があるの』
璃奈『休憩スペースあるから休んで行ったら?』
果林『そうさせてもらうわ。めちゃくちゃ走ったし……』
〜休憩所〜
果林「お茶が出てくるサーバーがあるわね。料金入れるところが見当たらないけど」
職員「それ無料で飲めますよ」
果林「無料!?太っ腹ねぇ……」
エマ『私なら毎日寄っちゃうよ〜』
果林「まぁここに来るまでが少し大変なんだけどね……」https://postimg.cc/06mb09Yz
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〜円山公園〜
それから果林は円山公園に戻り、木の影から恐る恐る姫乃を探すが見当たらない。
もう何処かへ行ってしまったようだ。
果林「よし。よいしょ……」ズシ
果林「ラブカストーンをなんでこんなに重くしたのよ……」
璃奈『小さすぎても持つからないし軽いと観光客が持っていくかもしれないからね』
果林「現実的な理由だった。あ〜重い」
エマ『筋トレだね』
果林「…………」プルプル
『3分経ちました。ラブカストーン回収完了です』
シュワァァァァ……
果林「あ、消えていった」
エマ『おめでとう。あと二つだね』
璃奈『ルート的に次はmovixかな?』
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〜河原町〜
果林は再びバスに乗り河原町まで戻る。
果林「ここデパートかと思ったけどエディオンの施設なんだ。すごい大きい」
果林「向かいにはディズニーのお店もある!お客さんも遠目に見ても多いわね」
エマ『たくさんお店があるんだね』
璃奈『この辺は京都民や大阪民が休日に遊びにいくスポットらしい』
果林「そこの高島屋任天堂ストアがあるみたい。少し寄ってもいい?」
璃奈『果林さんに任せる。けど一つ注意点』
果林「なに?」
璃奈『姫乃さんロボは日が暮れるにつれ運動神経が上がっていく』
果林「何でそんな意味分からない機能付けたのよ……。じゃあパッと寄ってMOVIXに寄るわ」
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〜任天堂ストア〜
果林「ここも観光客だらけね。………はっ!?」
姫乃「………」テクテク
果林「いるじゃないアイツ!しかもさっき私が服投げつけたロボよ!私の服着てるし……」
エマ『アイツて』
果林「いいところにマリオの帽子が売ってる……。これ買って偽装しましょ」
果林「これ一つください」
「ありやとやしたー!」
果林「残り2000円ね。このまま高島屋を出て寺町商店街に向かうわ!」
〜寺町京極商店街〜
果林「うーん……」
エマ『どうしたの果林ちゃん』
果林「この帽子被ってても正面から見つかったら流石にバレるわよね」
璃奈『うん。というかわざわざ高いマリオの帽子を買う必要あったのか疑問』
果林「ちょっと浮かれてたのよ。任天堂ストア行ったの初めてだったし」
果林「そうじゃなくて本格的に姫乃ロボ対策をしようと思うの」
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エマ『もずくスープ美味しい〜』
璃奈『スゾゾ』
果林「……」
璃奈『その辺はお土産屋だらけだから何か買ってみたら?』
果林「見てみるわ。というか本当に人が多い」
エマ『原宿よりはマシだよ〜』
果林「このお店良いわね。あ!木刀あるじゃない」
果林「すみませんこれ一つください」
「は、はい(すげぇ美人のマリオが木刀買いに来た)」
果林「これさえあれば姫乃ちゃんを撃退できるわよー!」ブンブン
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ザワザワ
果林「全体的に見るとやっぱり和風のお店が多いのかしら?あと商店街の中に神社があったりするわね」
果林「まーるたーけえーびすにおしおいけー♩」
果林「あーねさんろっかくたこにしきー♩」
璃奈『そこの商店街でよく流れてる音楽だ』
果林「変に脳に残るのよね」
エマ『何の歌なの?』
璃奈『わらべ歌っていって京都の通り名を覚えるための歌みたい』
果林「ん?」
姫乃「……」スタスタ
果林「また……!なんかさっきからよく出会うんだけど?」
璃奈『京都市役所の近くに多めに配置してるからかな』
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果林「あんなのに複数人に追いかけられたら詰みよ」
果林「この場所を通り抜けられたらMOVIXなんだけどな。うーん……」
エマ『回り道する?』
果林『いえ、回り道しても姫乃ロボがいるかも。ここは強引に行かせてもらうわ』
璃奈『思い切ったね』
果林「愛を使うわ。1分以内にあのロボを倒すなり拘束してもらうなりして通り抜ける」
果林「カモン愛!!!」
エマ『思い切ったね〜。ここで愛ちゃんを使うなんて』
璃奈『いや、MOVIXを過ぎれば割と市役所も近いしありかも……」
スカーレットストーム!
全裸の愛「わっ!?」ドテッ
璃奈『』
エマ『』
果林「なんで裸なのよ!?」
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またw
-
「きゃー!」
「全裸の女だ!!」
ザワザワ
愛「果林こそ何で今呼ぶの!?」
果林「今日呼ぶって言ってたじゃない!なんでシャワー浴びてるのよ!!」
愛「愛さんだってシャワーぐらい浴びるっつーの!」
ギャー
ギャー!
エマ『言い合ってるうちに時間が来ちゃうんじゃないかな』
璃奈『残り50秒』
果林「そうだ、こんなことしている場合じゃない!愛!あそこの姫乃さんロボを倒してきてちょうだい!」
愛「あれロボットなの!?すごい似てる……」
愛「えー。けど鉄の塊殴るの拳痛めるしな〜」
果林「まぁそういうと思って別の作戦も用意しているわ」
愛「何?」
果林「耳を貸しなさい。………」ゴニョゴニョ
愛「……いやそんなの無理だって!」
果林「これが成功したらDDは新たなステップに移れるのよ!しかも前に愛が苦手だって言ってた事じゃない。いい練習場所よ!?」
愛「う……」
璃奈『何のことだろう?』
エマ『さあ……』
-
愛「う〜〜分かった!やってあげるよ!」
果林「それでこそ愛」
愛「行ってくる!!」
全裸の愛は姫乃ロボに向かって走り出す。
璃奈エマはそのまま殴るのかと思ったが愛は予想外の行動に出た。
クネクネ
なんと姫乃ロボの前でセクシーなポーズを取り出したのだ。
愛「わ、私の事好きにしてくれてもいいんだよ?」
エマ『』
璃奈『』
璃奈『練習ってお色気の事?』
果林「えぇ。前に愛が苦手って言ってたのよ。メロメロになった姫乃ロボの隣をダッシュで抜けるわ!」
肝心の姫乃はというと……。
姫乃「………」
汚物を見る目で愛を見ていた。
そしてあろうことか………。
姫乃「ペッ」
愛「」ビチャ
エマ『つ、唾吐いたよ』
-
姫乃「好きにしましたよ」
愛「うるせーーーーー!!!」
ガァン!
愛は拳を痛めるのを気にせず姫乃ロボを殴り倒した。
すかさず起きる姫乃を持ち上げて地面に叩き落として破壊する。
ゴシャアン!!!
愛「どうせ愛さんは色気ないよぉぉぉぉ!!!!」
果林「た、助かったわ愛」
エマ『姫乃ちゃんが特殊なだけで愛ちゃんも魅力的だと思うけどな〜』
璃奈『激しく同意』
愛「そ、そう?」
スカーレットストーム!
果林「あ、愛が帰還したわね。一応愛にもお土産買って帰りましょう……」
-
〜MOVIX〜
果林は愛のおかげでMOVIXまでほぼ迷うことなく進めた。
果林「あぁ……ここ映画館なのね」
https://postimg.cc/SXg2jBRZ
璃奈『けいおんっていうアニメの聖地にもなった場所だよ』
果林「けいおん?……わぁ、中からキャラメルポップコーンの匂いがすごいしてくる」
エマ『映画館あるあるだね』
果林「受付の横にラブカストーンが置いてあるわ。全く…営業妨害になるわよ」
果林「よいしょ。……うー重たい」
果林「…………」プルプル
璃奈『耐える時間だね』
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『ラブカストーン回収完了しました』
果林「ふ〜……2個目終了!」
エマ『お疲れ様〜』
璃奈『残り一つ頑張って』
果林「もうくたびれたわ」テクテク
ピンポンパンポーン
果林「商店街の放送ね」
『二つ目のラブカストーン入手おめでとうございます!』
果林「へ?この声何処かで……」
姫乃『はい、姫乃です。オリジナルの姫乃ですよ果林さん』
姫乃『今この瞬間に京都に散らばる全姫乃が京都市役所を向けて爆走中です』
果林「はぁ!?」
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姫乃『命令は一つ。果林さんを捕まえて……むふふw』
果林「いや、なんなの!?」
姫乃『では後ほど」ブチィ
果林「璃奈ちゃん!」
璃奈『まいったな。以前ロボを共同制作した時にコントロールの一部を握られていたみたい』
エマ『想定外のことが起きてるってこと?』
璃奈『うん。ドローンからも京都中の姫乃ロボが全速疾走で市役所に向かっている姿が確認できてる』
果林「」
エマ『ど、どうしよう』
璃奈『果林さん、今すぐ市役所に向かって。姫乃ロボに辿り着かれる前にラブカストーンを見つけよう。私たちがサポートするから』
果林「分かった!」
-
璃奈の道案内で迷う事なく市役所にたどり着けた果林。
市役所の向かいの木陰から建物の様子を伺っているようだが……。
果林「ダメ、もう10人は姫乃ロボが役所前にたむろしてる」
エマ『突っ切って行くことも難しそうだね』
璃奈『うーん……』
そうこう言ってるうちにもう2人の姫乃が市役所前に合流してしまった。
果林「このままじゃ……。愛を使うのが早すぎたわね」
エマ『流石に愛ちゃんでも1人であの数を相手にはできないと思うよ』
璃奈『よし、監視ドローンを使ってラブカストーンを取りに行こう』
果林「ここからじゃラブカストーンの位置が分からないわよ?」
璃奈『果林さんなら見えてるはずだよ』
果林「えぇ……分からないんだけど」
璃奈『ほらあそこ』
-
https://postimg.cc/HVHsVpY2
果林「あー!京都市の市章のところがラブカストーンになってる!」
果林「雑すぎない!?」
璃奈『とにかくあれを取れば姫乃ロボも止まる』
果林「あんな高いところのラブカストーン妨害無しでもドローン使わなきゃ取れないじゃない……」
璃奈『ドローン一体じゃ果林さんとラブカストーンの重さを支えられないからドローンを二機用意するね』
果林「頼むわよ」
-
ウィーン……
果林「あれ?ドローン二機が私の足元に来たんだけど」
璃奈『機動性を確保したいから今回はドローンに乗ってもらうよ。その方がラブカストーンを取りやすいし』
果林「オッケー!」
エマ『ラブカストーンを取った後はそのままどっかに逃げた方がいいんじゃない?』
璃奈『うん、京都駅方面に全速で逃げる。まぁその間に3分経ってゲームクリアになると思うけど』
果林「分かったわ。よし、いつでも行けるわよ」
璃奈『ではドローン出発!』
果林「うわわわわ」
果林「浮遊感すごい!ちょっと楽しいかも!」
エマ『近未来の散歩みたいになってる』
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璃奈『速度を上げるよ!』
果林「えぇ!」
京都市役所の広場の上を飛行する果林。
姫乃ロボたちは果林に気づいたが地面にいる彼女らには何もできない。
果林「あはははは!!残念ねぇ!!」
璃奈『気分が高鳴ってるね』
その異様な光景に街ゆく人は皆写真に撮りSNSに上げ始める。
果林「ラブカストーンゲット!!!」
果林「ぐっ……重い。璃奈ちゃん!」
璃奈『よし、京都駅へGO』
果林の乗っているドローンが方向転換して京都駅を目指し始める。
だが……。
ガシャン
ガシャン
ガシャン
果林「……?」
-
一斉に機械音が地面から聞こえ始め不審に思った果林が広場を見る。
するとそこには足裏から衝撃波を飛ばし飛行する姫乃達の姿があった。
姫乃「待ちなさい」
姫乃「待ちなさい」
姫乃「待ちなさい」
果林「きゃぁぁぁぁぁ!!!!なんでよ!?」
璃奈『言ったでしょ。日が暮れてきたから姫乃ロボの性能が上がったんだ!』
果林「くそ……!」
璃奈はドローンを操作して寺町専門商会という商店街に果林を移動させる。
姫乃ロボも40体近くが果林を追う。
果林「あと何分!?」
エマ『あと2分だよ!頑張って!!』
果林「おーもーいー!」
-
😨
-
ブゥォォォォン!
果林「……ん?」
果林「璃奈ちゃん前!!」
璃奈『くっ……』
姫乃「果林さん」
姫乃「果林さん」
エマ『前からも!?』
果林「挟み撃ちにされちゃった!もう終わりよ!」
姫乃「えいっ」ダキッ
果林「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」
前から飛んでくる姫乃に容易く抱き抱えられる果林。
そのまま天高く飛んで行き璃奈の追跡からも逃れてしまった。
エマ『ありゃりゃ……』
璃奈『璃奈ちゃんボード、絶望』
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〜上賀茂神社〜
果林「誰かー!!」
姫乃「連れてきましたよ」
果林「!?」
姫乃「はいご苦労様。ロボたちは自由行動して良いですよ」
姫乃「御意に」
40体をこえるロボたちは姫乃の声で果林から離れてしまった。
果林は制服ではなく私服を着た姫乃の前に尻餅をついている。
姫乃「立てますか?」
果林「え、えぇ。もしかして生身の姫乃ちゃん?」
姫乃「はい、璃奈さんの技術は凄いですね。こんな離れたところにいながらも果林さんを連れてこられた」
果林「何でこんなことしたのよ?」
姫乃「えぇと……ふふ//」
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姫乃「この上賀茂神社は縁結びのご利益もあるそうです」
果林「へ?」
姫乃「分かりませんか?今からあなたと私で式をあげるのですよ」
果林「いやいや!何言ってるのあなた!」
姫乃「璃奈さんの家で読んだ恋愛漫画に書いてあったんです!好きな人はどんな手を使っても手に入れろと!」ギュ
姫乃「ち、誓いのキスを……」
果林「離れなさい〜!何も誓わないから!!」
姫乃「……」グググ
果林「うわ力強っ!?」
果林「エマァァァ!!!助けてぇぇぇぇ!!!」
美咲「何やってんのアンタ」
姫乃「はっ!?」
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果林「あなたは確か……」
美咲「藤黄学園のスクールアイドル紫藤美咲です。姫乃がかなり迷惑かけたようね」
果林「迷惑は……うん。めちゃくちゃかけられたわね」
美咲「姫乃。アンタだけ別行動取りたいとか言って抜けたけどこれが目的だったの?」
姫乃「あーはははは」ダラダラ
果林「ど、どういう事?」
美咲「藤黄のメンバーで今京都旅行に来てるの。姫乃の提案でね」
美咲「言い出したのも急だしその癖旅行プランも何もないしずっとソワソワしてるし変だとは思ってたけどまさか果林さん目当てだったなんてね」
姫乃「ひぃ〜許してください!」
果林「1人でくれば良かったのに……」
美咲「どうせ部費で行けるから皆で行こうってなったんでしょう?」
果林「あーなるほど」
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美咲「美咲式お仕置きを執行するから果林さんは目を瞑っててくれる?」
姫乃「ひぃ!!」
果林「え、えぇ」
.
.
.
美咲「ごめんね果林さん、姫乃が迷惑掛けて。ほら姫乃、謝りなさい」
姫乃「ごめんなしゃい……」ボロボロ
果林「も、もういいわよ」
美咲「せっかくだから何か奢らせてよ。何か食べたいものない?」
果林「いいの?あ、ならあそこにある焼き餅を食べてみたいわね」
姫乃「あれ凄く美味しいですよ!」
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流石美咲さん、強い
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果林「餅の部分が変わった感触で美味しいわね!」モグモグ
美咲「もうちょっと奥にある『神山』という水で作ったコーヒーと合わせるともっと良いよ。なんでも上賀茂神社の祭神が降臨した山らしいわね」
姫乃「この餅人気だから京都駅にも売ってるんですよ!」
果林「そうだ、エマたちのお土産これにしましょう。もう何個か買ってくるわね」
美咲「うん、いってらっしゃい」
それから果林は上賀茂神社を軽く散策し璃奈の部屋へと戻った。
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〜璃奈の家〜
果林「戻ったわよ!」
璃奈「あ、おかえり」
エマ「遅かったね〜」
果林「もっと心配してくれてるかと思ってたのに意外とドライな反応ね……」
璃奈「まぁあれから余ってるドローンが果林さんを見つけ出して無事が確認できたからね」
果林「正直大阪より疲れたわよ。いろんな意味で」
エマ「たくさん走ったもんね」
果林「ほら、一応お土産よ」
エマ「わぁ焼き餅だ!」
璃奈「ありがとう」
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果林「で、無事帰還できたけどなんのご褒美があるのかな〜?」
エマ「よく覚えてたね」
果林「当然よ!ハプニングが沢山あったんだからそれに見合うご褒美を期待しているのだけど?」
璃奈「もちろん素晴らしいご褒美があるよ」
果林「へぇ?」
璃奈「旅行券だよ!璃奈ちゃん移転装置を使って次は沼津で旅行させてあげる」
果林「それって良い風に言ってるけど結局……」
エマ「うん。第三弾は沼津!楽しんできてね〜」
果林「」
終わり
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というわけで次は沼津編を書こうと思います!
他にも果林が行って欲しい場所があれば教えてくれさい
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乙〜。
果林(と愛)の受難はまだまだ続くのか……。沼津編、楽しみにさせていただきます。
八坂神社と上賀茂神社、聖地探訪も兼ねて遊びに行きたいですね。あと焼き餅食べたい。
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