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ᶘイ-⇁-ナ川 なんだか元気が出ませんね……
-
ᶘイ-⇁-ナ川 はぁ……
ぴっぴさん「どうしたんだよイナ川ᴡいつも見抜き見抜きうるさいのにᴡ」
ᶘイ^⇁^ナ川 あぁ……ぴっぴさん、なんだか身体が重いんですよね……
ぴっぴさん「多分太ったんだろ。ダイエット兼ねてミイリで見抜きしろよ、呼んできてやるからさ」
jΣミイ˶^ ᴗ^˶リ ミイー!
ᶘイ^⇁^ナ川 おお、ミイさん! ミイさんっ……! シコシコ
ᶘイ-⇁-ナ川 …… シコ…
ᶘイ-⇁-ナ川 やっぱり今日は辞めときます……疲れました……
jΣミイ˶゜ ᴗ゜˶リ ミイ!?
ぴっぴさん「嘘だろ!? イナ川が見抜きを辞めるなんて……病院行くぞ!!」
-
どうしたイナちゃん
-
西木野総合病院 顔文字妖精科
ᶘイ-⇁-ナ川 ……
ぴっぴさん「それで……イナ川の容態は?」
真姫「非常に悪いと言わざるを得ませんね」
ぴっぴさん「!」
真姫「恐らくイナ川さんは『イナ川氏病』に罹患しています」
ぴっぴさん「イナ川氏病?」
真姫「イナ玉が変質するという、日本では珍しい病例なのですが……まず倦怠感から始まり、見抜きをする気もなくなり、最終的にはちんちんがへにゃちんになり死に至る病です」
ぴっぴさん「イナ川のちんちんがへにゃちんに……!?」
ぴっぴさん「治るんですよね!? 先生、イナ川はまた元通り見抜きが出来る身体に戻るんですよね!?」
真姫「……もう少し詳しく検査をしてみないと、なんとも言えません」
ぴっぴさん「そんな……」
-
ᶘイ-⇁-ナ川 ……ん
ᶘイ^⇁^ナ川 あぁ、ぴっぴさん……ここは?
ぴっぴさん「病院だよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 私、やっぱり何かの病気なんですか?
ぴっぴさん「……風邪をこじらせたんだってさ」
ᶘイ^⇁^ナ川 風邪……そうなんですか
ᶘイ^⇁^ナ川 早く治して皆と遊びたいですねぇ……
ぴっぴさん「ああ、すぐに治るって。そうしたらまたミイリや孕メッシモを呼んで、遊ぼうな」
ᶘイ^⇁^ナ川 栞子さん達も忘れちゃだめですよー
ぴっぴさん「ああ……ちょっと売店行ってくるよ。何か欲しいものあるか?」
ᶘイ^⇁^ナ川 んー……あんまりお腹空いてないです。もう少し寝ますね……
ᶘイ-⇁-ナ川 スースー
ぴっぴさん「……」ポロポロ
-
ᶘイ^⇁^ナ川スレとは思えないシリアス展開
-
─────
ᶘイ^⇁^ナ川 もう一週間も入院してます……最近の風邪は怖いんですねぇ。イナコロナでしょうか
ᶘイ^⇁^ナ川 今日は少し気分がいいですし、外に出てみましょう テクテク
イナーイナー
ᶘイ^⇁^ナ川ᶘシ;⇁;コ川ᶘイ^⇁^ナ川
ᶘイ^⇁^ナ川 ん……あれは? 野良イナ川と……亜種ですかね?
ᶘイ^⇁^ナ川 仲良く遊んで……いや……?
ᶘイ^⇁^ナ川 亜種なんて気持ち悪いですー私達はイナ川原理主義ですー
ᶘイ^⇁^ナ川 叩いちゃいますもんポカスカポン
ᶘシ;⇁;コ川 痛いですー痛いですー
ᶘイ^⇁^;ナ川 あっ、痛かったです? ごめんなさいです……じゃなくて、ざまみろやーいです
ᶘイ^ε^ナ川 んもぅちゅっちゅしてやるですもん
ᶘシ;⇁;コ川 ひどいですーひどいですー
ᶘイ^⇁^;ナ川 亜種がいじめられてる……!
-
ᶘイ^⇁^ナ川ノ こらー! イジメは辞めなさーい!!
ᶘイ^⇁^;ナ川 ゲッ! 飼いイナ川です!
ᶘイ^⇁^;ナ川 飼いイナ川に捕まると生き肝食われますもん! 逃げろー!
ᶘイ^⇁^ナ川 誰が生き肝食いですか誰が、全く……
ᶘシ;⇁;コ川 ブルブル
ᶘイ^⇁^ナ川 大丈夫ですか? もういじめっ子はいませんよ?
ᶘシ^⇁^コ川 あ、ありがとうございます……
ᶘイ^⇁^ナ川 酷い話ですねぇ、同じ野良なのにイジメがあるなんて……傷はありませんか?
ᶘシ^⇁^コ川 は、はい……
-
ᶘイ^⇁^ナ川 私はあの病院に入院してるイナ川ちゃんです、あなたは?
ᶘシ^⇁^コ川 私は近くの群れに所属してる、渡りイナ川のシコ川ちゃんです
ᶘイ^⇁^ナ川 ……渡りイナ川?
ᶘシ^⇁^コ川 マンコのビラビラで空を飛んで、国を渡るイナ川ですよ。見たことありません?
ᶘイ^⇁^ナ川ノ マンコのビラビラで空を!? 凄いですー凄いですー! 見てみたいです!
ᶘシ;⇁;コ川 ……
ᶘイ^⇁^;ナ川 し、シコ川さん?
ᶘシ;⇁;コ川 私、飛べないんです……
-
カオスだw
-
最低すぎるw
-
かわいいけど発言が酷すぎワロタ
-
ᶘシ;⇁;コ川 普通の渡りイナ川はマンコのビラビラが大きくて、空を飛べるんですが……
ᶘシ;⇁;コ川 亜種の私はちんちんが大きく、代わりにマンコのビラビラが小さいんです。だから何回練習しても飛べなくて……
ᶘイ^⇁^ナ川 あっ、本当だ。私よりも小さいです クチュッ
ᶘシ;⇁;コ川 この前も空を飛ぶ練習があったんですけど、私だけ少しも飛べなくて……
ᶘシ;⇁;コ川 そのせいで、お友達だった二人からいじめられるようになっちゃったんです……ヨヨヨ
ᶘイ;⇁;ナ川 シコ川さん……
ᶘイ-⇁-ナ川(空を飛べないくらいでいじめるなんて……酷いです!!)
ᶘイ^⇁^ナ川 シコ川さん、私とお友達になりませんか?
ᶘシ;⇁;コ川 えっ!?
ᶘイ^⇁^♯ナ川ノ いじめなんかするオバカンポンタンと一緒にいる必要なんてありません! 私と遊びましょう?
-
ᶘシ^⇁^コ川 で、でも……私は野良ですし、亜種ですよ?
ᶘイ^⇁^ナ川 だから何だって言うんです。シコ川さんは今日から私の友達です! ギュッ
ᶘシ^⇁^コ川 ! はい、ありがとうございます! ギュッ
握手をしていると思っただろ? ちんちん握り合ってんだよこれ
ᶘシ^⇁^コ川ノ\ᶘイ^⇁^ナ川 シコーイナー
ᶘイ^⇁^;ナ川 ……
ᶘイ^⇁^;ナ川 ……
-
ᶘイ^⇁^ナ川 それでですねぇ、生放送ライブ中にかすみさんが脱糞を……
ᶘシ^⇁^コ川 きゃはは! 面白いですー!
ぴっぴさん「イナ川起きてるかー? ……と、お友達か?」
ᶘイ^⇁^ナ川 はい、渡りイナ川のシコ川さんです!
ᶘシ^⇁^コ川 あなたがあのぴっぴさんですか? イナ川さんから話はよく聞いてます!
ぴっぴさん「あのって……おいおい、何の話してたんだよᴡ」
ᶘシ^⇁^コ川 秘密です! ねー?
ᶘイ^⇁^ナ川 ねー?
ぴっぴさん(野良を病室に入れるのは余り良くないかもしれないけど……少しは元気になって良かったな)
真姫「すいません、ぴっぴさん。少しよろしいでしょうか?」
ぴっぴさん「先生? はい……?」
-
ᶘイ^⇁^ナ川 病室来るなり忙しい人ですねぇ
ᶘシ^⇁^コ川 あはは……っと、ちょっとおトイレ行ってきます
ᶘイ^⇁^ナ川 はーい
ᶘシ^⇁^コ川 おトイレおトイレ……ん?
真姫「検査は全て無事終わりました」
ぴっぴさん「はい、それで……イナ川は治るんですか?」
ᶘシ^⇁^コ川(ぴっぴさんと病院の先生……? イナ川ちゃんの話ですかね?)コソーリ
真姫「……」フゥ
真姫「回りくどい言い方をしても仕方ありませんよね……単刀直入に言います。イナ川さんは、このままでは後一週間も持たないでしょう」
-
えっ😨
-
ぴっぴさん「な……」
ᶘシ^⇁^コ川「!」
真姫「このレントゲンを見てください」
真姫「金玉の上にあるイナ玉がトゲトゲになっているのが分かりますか?」
ぴっぴさん「えぇ」
真姫「本来ならばイナ玉は千砂都の金玉のように丸いものなんです。イナ川氏病の段階が進むとこうして棘が現れるんですよ」
真姫「こうなってしまっては、もう……」
ぴっぴさん「治す方法は……治す方法はないんですか!?」
真姫「……」
ぴっぴさん「あんた医者なんだろうが!! 医者は患者を治すのが仕事だろうがっ!! あるって言えよっ!!」
真姫「私だって治るって言いたいに決まってるデッショー!!」ダンッ
ぴっぴさん「……!」
-
イナちゃん、、、
-
真姫「……すいません、声を荒げてしまって。しかし、医者は万能ではないんです」
ぴっぴさん「……先生、お願いしますよ」
ぴっぴさん「家族なんです……大事な、家族なんですよ」
ぴっぴさん「お金ならいくらでも払います。足らなければ寝ないで働きます……」
ぴっぴさん「だから、だからイナ川を助けてください……」ポロポロ
真姫「……一つだけ、方法はあります」
ぴっぴさん「!」
真姫「移植手術です。変質したイナ玉を取り出し、正常なイナ玉を入れ直せばイナ川氏病は完治します。海外の文献になりますが……実例はいくらでもあります」
ぴっぴさん「だ、だったら!」
真姫「しかし……移植をするには条件があるんです」
-
ぴっぴさん「条件……?」
真姫「イナ玉を取り出されるイナ川がそれに同意し、受け入れることです。イナ玉は不思議な性質を持っていて、ただ抜き取って他イナ川の身体に入れるだけでは拒否反応を起こしてしまうんですよ」
真姫「しかし、移植対象のイナ川の為にイナ玉を取り出してもいいと心から思うことで、イナ玉はその肉体に適応するんです」
ぴっぴさん「……で、でもそれくらいなら」
真姫「……ぴっぴさん。イナ川は、イナ玉を抜かれると死んでしまうんですよ」
ぴっぴさん「!」
真姫「海外の実例でも、移植が成功した事例は『親イナ川』から『子イナ川』へのものばかりです。他の事例では一度は承諾したものの手術直前に拒否をしたり、移植したはいいものの心のどこかで迷いがあって拒否反応を起こしたり……」
真姫「イナ川さんの両親は……?」
ぴっぴさん「……あの子は、捨てイナ川だったんです。猪名川の河川敷でイナイナ鳴いてるところを拾ったんですよ」
真姫「そう、ですか……」
-
下ネタだらけなのに真剣に読んじゃう
-
ぴっぴさん「……」
真姫「……」
ぴっぴさん(イナ川……お前、死んじまうのか?)
ᶘイ;@;ナ川『イナーイナー』
ぴっぴさん『どうした? お腹空いたのか? おしっこか?』
ᶘイ^@^ナ川『あぶあぶぅ……ぴ、ぴさん。ぴっぴさん』キャッキャ
ぴっぴさん『聞いたか!? 私の名前呼んだぞ! イナ川は賢い子だなー!』
ᶘイ^⇁^ナ川『ぴっぴさーん! お菓子買って下さーい!』
ぴっぴさん『はいはい、150円までなー?』
ᶘイ-⇁-ナ川『眠いですー……おぶってくださいー……』
ぴっぴさん『全く……散歩に行きたいって言ったのお前だろ? しょうがないな』
ᶘイ-⇁-ナ川『んむ……ぴっぴさん、大好きですよぉ……むにゃ』
ぴっぴさん『……起きてる時に言えよな、そういうことは。ったく……』
ぴっぴさん「イナ川……」ツーッ
-
😭
-
泣きそう…
-
千砂都の金玉が気になりすぎる
-
バンッ
ᶘシ^⇁^コ川 私のイナ玉を移植してください!
ぴっぴさん「シコ川!?」
真姫「あなたは……? 話を聞いていたのよね……言っている意味が分かってるの?」
ᶘシ^⇁^コ川 分かってます! 私死んじゃうんですよね?
ᶘシ;⇁;コ川 でも……でも、イナ川さんが死んじゃうの嫌ですー!
ぴっぴさん「じゃあ……!」
ぴっぴさん「っ……」
ぴっぴさん「待て……待てよ、お前も家族や友達がいるだろ? 気持ちは嬉しいけど、お前が死んで泣くイナだって……」
ᶘシ;⇁;コ川 イナ川さんは、亜種だからっていじめられてた私に友達になろうって言ってくれたんです
ᶘシ;⇁;コ川 嬉しかったんです。本当に……嬉しかったんです
-
ᶘシ^⇁^コ川 だから……今度は私が恩返しする番なんです!
ぴっぴさん「でも……」
真姫「……」
ᶘシ^⇁^コ川 決めちゃったんですよ。私のイナ玉を、イナ川さんに移植してください
ぴっぴさん「っ……お前なぁ!!」
真姫「分かったわ。手術は三日後、それでいい?」
ぴっぴさん「先生!?」
ᶘシ^⇁^コ川 はい! ありがとうございます! ペコッ
タタタッ
ぴっぴさん「おい待っ……あぁ……」
真姫「……」
ぴっぴさん「くそっ……くそっ、私最低だ……」
ぴっぴさん「シコ川を犠牲にするってのに……あいつが死んで泣く奴もいるだろうに……一瞬でも嬉しいって思っちまった……」
真姫「あなたは真っ直ぐな人ですね」
真姫「……今日はもうお帰りいただいて結構です。私は準備がありますので」
ぴっぴさん「……はい」
-
ᶘシ^⇁^コ川 ……イナ川さーん?
ᶘイ-⇁-ナ川 スースー
ᶘシ^⇁^コ川 寝ちゃってますか
ᶘシ^⇁^コ川 よく見たら……肌が青白いですね。本当に……ギリギリの状態なのに、あなたは私を気遣ってくれていたんですね
ᶘシ^⇁^コ川 ……大丈夫ですよ。あなたは、愛されてますから ナデナデ
ᶘイ-⇁-ナ川 スースー
ᶘイ^⇁^ナ川 今日もいぢめてやるです
ᶘイ^⇁^ナ川 ポカスカポンしてやりますもん
ᶘシ^⇁^コ川 ……
ᶘイ^⇁^;ナ川 なんだか反応が薄いです
ᶘイ^⇁^;ナ川 シコ川ちゃん病気ですもん? 心配ですもん
ᶘシ^⇁^コ川 ……最近はいじめられてばかりでしたけど、昔は仲良くしてくれましたよね
ᶘシ^⇁^コ川 今までありがとうございました テクテク
ᶘイ^⇁^;ナ川ᶘイ^⇁^;ナ川 ……?
-
─────
手術当日
ぴっぴさん「……今日の手術が終わったら、元気になるからな」
ᶘイ-⇁-ナ川 はい……
ᶘシ^⇁^コ川 イナ川さん!
ᶘイ-⇁-ナ川 あぁ、シコ川さん……こんな姿ですいません……
ᶘイ-⇁-ナ川 今から手術なんですよ……終わって元気になったら、また遊びましょうね……
ᶘシ^⇁^コ川 ……
ᶘイ-⇁-ナ川 紹介したい友達が、いっぱいいるんですよ……皆で、遊んで……
ᶘシ^⇁^コ川 はい、是非! あまり喋ったら体力なくなっちゃいますよー、楽しみにしてますからね!
ᶘイ-⇁-ナ川 えぇ……
カラカラ
ぴっぴさん「……本当にいいのか? 怖く……ないのか?」
ᶘシ^⇁^コ川 怖いですよ
ᶘシ^⇁^コ川 怖いに決まってるじゃないですか。でも……イナ川さんが死んじゃう方が、もっと怖いです
ぴっぴさん「……ごめんな」
ᶘシ^⇁^コ川 謝らないでくださいよ。私が決めたことなんですから
-
真姫「シコ川さん、こちらに」
ᶘシ^⇁^コ川 はい……ぴっぴさん、イナ川さんと仲良くしてくださいね
シューッ
ᶘシ-⇁-コ川 ……
ぴっぴさん「……先生、なぁ、先生! シコ川も……生き残らせることは出来ないのか?」
真姫「出来ない。ううん、出来なかった」
MAKI「だが今は違う!!」ギュッ
ぴっぴさん「!?」
-
MAKI「手術が決まってから私はありとあらゆる妖精医療の文献を読み漁った……しかし有効な手立ては見つからなかった」
MAKI「しかし……」
真姫『移植後に2イナ共生き残らせる方法……本当に無いの?』ペラッ
真姫『ん? これは……』
MAKI「アメリカの科学医療雑誌『INATYAN』に掲載された最新の論文で、イナ玉の移植について新たな方向性が示されたの」
MAKI「それを使えば……」
ぴっぴさん「!」
MAKI「成功するかは分からない。失敗すればイナ川の命も危ない。どうする?」
ぴっぴさん「……お願いします。少しでも可能性があるなら、それに賭けてみたい」
MAKI「……」カミノケクルクル
MAKI「手術を開始するわ!!」
-
草
-
MAKI「メス!」
「は、はい!」
MAKI「変質イナ玉、移植イナ玉共に摘出!」
「なんと早い……!」
「切開から摘出まで5分もかかってないぞ!」
「しかし問題はここからだ、イナ川の身体はイナ玉を取り出してから10分程しか持たない」
MAKI「これを……っ!!」スパンッ
「なっ……何をしているんだ!!」
「移植予定のイナ玉を二つに切っただと!?」
「これでは2イナ共死んでしまうぞ!!」
MAKI「……」シュッシュッ
-
「なっ……これは……」
「シリコンか!?」
「二つに切ったイナ玉を、シリコンで丸に形成している……!?」
MAKI「イナ川の生体に定着しやすい新型のシリコンよ。これならイナ玉とくっつけてやれば……」
MAKI「切除したイナ玉の代わりに機能が働く筈!!」ギュッ
「おおっ!!」
「これなら2イナ共助かるぞ!!」
MAKI「……」スッ
MAKI(イナ玉は戻した……これで……)
「イナ川さん、生体反応戻りましたっ……!!」
MAKI(っ!! 成功……!!)
MAKI「シコ川さんは!?」
「シコ川さんは……し、シコ川さん生体反応戻りません!!」
MAKI「なっ!?」
-
シコちゃん、がんばれ、、がんばれ、、、
-
頼む…助かってくれ…
-
MAKI「心臓マッサージ! 強心薬も!」
「やってます!」
「波形フラット……戻りません!!」
MAKI「そんな……失敗!?」
「無理だったのか……?」
「患者は助かったが……」
MAKI「っ……!!」
MAKI(そんな……!!)
ᶘシ-⇁-コ川
MAKI(助けられないの!? こんな……こんな)
真っ直ぐな、小さな命を……っ!!
バンッ
MAKI「!?」
-
シコ川...
-
イナ川教授!なんとかしてくれー!
-
─────
ᶘイ-⇁^ナ川 ん、んん……
ᶘイ^⇁^ナ川 あれ……もう手術終わったんですか?
ぴっぴさん「イナ川っ……」ポロポロ
ᶘイ^⇁^ナ川 なんだか頭が……ボーッとします……
ぴっぴさん「全体麻酔の影響だよ……全然目覚めないから心配したんだぞ、馬鹿野郎……」ポロポロ
ᶘイ^⇁^ナ川 手術は成功したんですね……?
真姫「えぇ、よく頑張ったわね。これでもう何も心配いらないわ」
ᶘイ^⇁^ナ川 良かったです……これで、また前みたいに遊んだり見抜きできますね ボッキ
ぴっぴさん「起きて早々それかよᴡ」ポロポロ
ᶘイ^⇁^ナ川 あ……そうだ、シコ川さんは?
ぴっぴさん「……」
真姫「……」
ᶘイ^⇁^ナ川 手術が終わるの待ってくれるって言ってたんです……シコ川さんは?
-
ᶘイ^⇁^;ナ川 え、あの……シコ川さん……は?
ぴっぴさん「シコ川は……」
真姫「……彼女なら」
ᶘシ^⇁^コ川 私がどうかしましたか?
ぴっぴさん「隣のベッドで寝てるだろ?」
ᶘイ^⇁^;ナ川 うわっ!? なんでシコ川さんがベッドに……?
真姫「あなたには言ってなかったわね。実は……」
イナイナミイミイ
ᶘイ^⇁^;ナ川 わ、私がイナ川氏病!? シコ川さんからイナ玉を貰ったんですか!?
ᶘイ^⇁^;ナ川 怖いですよ……失神しそうです……
ぴっぴさん「精神状態を考えて伝えなかったんだけど、正解だったみたいだな」
真姫「無理もないわ。死ぬって聞かされたら誰だって正気じゃいられないわよ」
-
シコちゃん!
-
かくかくしかじかみたいに言うなw
-
ᶘイ^⇁^ナ川 けど、イナ玉って抜いたら死んじゃうんですよね? 何故シコ川さんは……
ᶘシ^⇁^コ川 先生が言うには、実際一度死んだみたいですけどね
ᶘイ^⇁^;ナ川 えぇ……?
真姫「イナ川さんはすぐに生体反応が戻ったんだけど、シコ川さんは中々戻らなくて……」
真姫「多分、イナ川さんにイナ玉を渡そうと思いこむ余り自分自身に拒否反応を起こしたんじゃないかしら」
ᶘイ^⇁^ナ川 その状況からどうやって?
真姫「ふふっ、向こうのベッド、見える?」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……? ヒョイ
ᶘイ^⇁^ナ川 シコ川ちゃん生きてて良かったですー
ᶘイ^⇁^ナ川 これでまた一緒にいられますもん!
ᶘイ^⇁^;ナ川 あ、あの2イナは……あの時のいじめっ子!?
-
真姫「手術中にあの2イナが飛び込んできてね」クスッ
MAKI『ちょっと、手術中よ!? 消毒してない野良イナは……』
ᶘイ;⇁;ナ川『シコ川ちゃん死んだら嫌ですー!』
ᶘイ;⇁;ナ川『私達のイナ玉も使うですもん!』
MAKI『あなた達……』
真姫「彼女達からそれぞれ、3分の2ずつ貰って……シリコンで形成した新たなイナ玉を入れたのよ」
真姫「自分にも戻るって説明したから生体反応もスムーズだったわ。早速論文に纏めてINATYANに投稿しないと」
ᶘイ^⇁^ナ川 でも、いじめっ子だったのになんで……?
ᶘシ^⇁^コ川 それも勘違いだったんですよ
-
ᶘイ^⇁^ナ川 勘違い?
ᶘイ^⇁^ナ川 亜種はいじめれば原種イナ川になるって、野良に伝わる民間療法があったです
ᶘイ^⇁^ナ川 私達、一緒に渡りたかったから原種に戻そうとしたんですもん
真姫「亜種が原種になるなんて聞いたことない……迷信レベルの話だったんだけどね」
ぴっぴさん「マンコのビラビラが小さいシコ川は空を飛べない、渡りイナ川としてずっと一緒にいたかったから僅かな可能性に賭けたんだな」
ᶘイ;⇁;ナ川 ごめんなさいですシコ川ちゃん
ᶘイ;⇁;ナ川 お詫びにちゅっちゅしてあげますもん
ᶘシ;⇁;コ川 いいんですよ、嫌われたんじゃないって分かって私も嬉しいです
-
😭😭😭
-
それから、私は無事退院し、シコ川とその友達にミイさんや栞子さんを紹介しました。
退院から二ヶ月ほど経ったある日のこと。
ᶘシ^⇁^コ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 シコ川さーん、大事な話があるってなんですか?
ᶘシ^⇁^コ川 イナ川さん、実は……
ᶘイ^⇁^;ナ川 えっ!? 渡りが近い!?
ᶘシ^⇁^コ川 明日には出発すると長老から宣言がありまして……
ᶘイ^⇁^;ナ川 そんな急な……
-
ᶘイ;⇁;ナ川 せっかく友達になれたのに……
ᶘシ^⇁^コ川 ……いえ、私はここに残ろうかと思うんです
ᶘイ^⇁^ナ川 本当ですか!?
ᶘシ^⇁^コ川 私は空も飛べませんしね。相変わらずマンコのビラビラは小さいままですし
ᶘシ^⇁^コ川 群れのみんなは行っちゃいますから独りぼっちになっちゃいますけど、イナ川さん達がいるから寂しくはありませんしね!
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 あの、シコ川さん。よかったら……一緒に住みませんか?
-
ᶘシ^⇁^;コ川 えっ、でも……
ᶘイ^⇁^ナ川 ぴっぴさんもきっとオーケーしてくれますよ!
ᶘシ^⇁^コ川 ……迷惑じゃないですか?
ᶘイ^⇁^ナ川 迷惑なんてことないですよ! シコ川さんとずっといっしょにいたいです!
ᶘシ;⇁;コ川 イナ川さん……
ぴっぴさん「シコ川をうちで?」
ᶘイ^⇁^ナ川 いいですよね、ぴっぴさん
ᶘシ^⇁^コ川 ドキドキシコシコ
ぴっぴさん「いいよ。恩もあるし、部屋は空いてるしな。言っとくけど小遣いは3000円だぞ?」
ᶘシ^⇁^コ川ノ\ᶘイ^⇁^ナ川 シコイナー!
ᶘイ^⇁^ナ川 これからよろしくお願いしますね、シコ川さん!
ᶘシ^⇁^コ川 はい! でもそういう目では見ないでくださいね?
-
そして、渡り当日。
ᶘシ^⇁^コ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 おぉ、皆マンコのビラビラで飛んでますねぇ
ぴっぴさん「こりゃ圧巻だな」
ᶘイ^⇁^ナ川 凄いですー凄いですー!! キャッキャ
ᶘイ^⇁^ナ川 ミイさん達も来ればよかったのに。ね、シコ川さん
ᶘシ-⇁-コ川 ……
ᶘイ^⇁^;ナ川 シコ川さん?
ᶘシ^⇁^コ川 あ、は、はい! 凄いですね、あはは……
-
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川(シコ川さん、本当は皆と渡りたいんですかね)
ᶘイ^⇁^ナ川(マンコのビラビラがあったら、きっと渡りイナ川として立派に飛んでいたでしょうし……)
ᶘシ^⇁^コ川 ……帰りましょうか
ぴっぴさん「ん、そうだな。帰ってチーズでも食べようか」
ᶘイ^⇁^ナ川 待つんです!
ᶘイ^⇁^ナ川 待ってほしいですもん!
ᶘイ^⇁^ナ川 あなた方は……
ᶘシ^⇁^コ川 お別れですね。私はマンコのビラビラが小さすぎて飛べません、離れていてもお二人のことは忘れませんよ
ᶘイ^⇁^ナ川 違うんですー!
ᶘイ^⇁^ナ川 見てください、練習したんですもーん!
ᶘイ^⇁^ナ川ᶘシ^⇁^コ川ᶘイ^⇁^ナ川 フワッ
ぴっぴさん「シコ川と手を繋いで……空を飛んでる!?」
-
ᶘシ^⇁^コ川 な、何故こんな曲芸飛行を……?
ᶘイ^⇁^ナ川 シコ川ちゃん空飛べないんです
ᶘイ^⇁^ナ川 でも一緒に渡りたいから、頑張ったんですもん
ぴっぴさん「なるほど、これなら飛べないシコ川でも渡りに参加できるわけだ」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 シコ川ちゃん、一緒に行くですよー
ᶘイ^⇁^ナ川 新天地に行って新生活をするですもん
ᶘシ^⇁^コ川 けど……私は……イナ川さんと……
ᶘイ-⇁-ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 あーあ!! 清々しますね!!
ᶘシ^⇁^コ川 !?
ぴっぴさん「イナ川?」
-
ᶘイ^⇁^ナ川 本当はシコ川さんと暮らすの嫌だったんですよ! これでチーズも独り占めですね!!
ぴっぴさん「おい、何言ってんだよイナ川!」
ᶘシ^⇁^コ川 い、イナ川さん? なんで急に、そんなこと……
ᶘシ^⇁^コ川 そ、それに! 一緒に暮らそうって言ってくれたのはイナ川さん……
ᶘイ^⇁^ナ川 野良イナ川に慈悲を与えただけですよ! 野良イナ風情が調子に乗るんじゃないですよ!
ᶘシ;⇁;コ川 う……イナ川さんのバカ! もう知りません!
ᶘイ^⇁^ナ川 行くですよ、シコ川ちゃん
ᶘイ^⇁^ナ川 あっちはチーズより美味しいものもありますもん
ᶘシ;⇁;コ川 う、うう
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
-
バサッバサッ
ぴっぴさん「……良かったのか?」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……えぇ
ᶘシ;⇁;コ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川 シコ川ちゃん、さっきのは……
ᶘイ^⇁^ナ川 あのイナは、きっと……
ᶘシ;⇁;コ川 分かってます、分かってますよ……最後まで私のことを考えて、くれたんですね……
ᶘイ^⇁^ナ川 ……帰りますか、ぴっぴさん
ぴっぴさん「ん……チーズ、いっぱい買ったのにな」
ᶘイ;⇁;ナ川 食べますよ、全部食べますから…… テクテク
-
ᶘイ;⇁;ナ川
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「おい、見ろよあれ」
「うわー、珍しいな!」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……?
クルックルッ
ぴっぴさん「あれは……」
「あれって渡りイナ川の変態飛行だろ?」
「心から感謝した時しかやらないっていう……俺初めて見たよ」
「おまけに3イナで手を繋いでるや。珍しいもん見たなぁ」
ᶘイ^⇁^ナ川 ……
ᶘイ^⇁^ナ川ノシ
透き通るような青い空に、くるうりくるりと輪を書いて。
渡りイナ川が遠くの空に消えていくのを、私はずっとずっと手を振りながら眺めていました。
見えなくなっても、ずっと、ずっと。
きっとまた会えますよ。だって、私のお腹にあるイナ玉はシコ川さんのイナ玉なんですから。
今でも、渡りイナ川の季節になるとつい空を見上げてしまうんです。
そこに、懐かしい顔を探して……。
終わり
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力業で感動作に持っていったw
面白かったです
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ᶘイ^⇁^;ナ川 うおおおおおおっ!! シコ川さんのイナ玉は見抜き欲が凄いですねぇ!!! シコシコシコーッ
jΣミイ˶^ ᴗ^˶リ ミイミーイ
ᶘイ゜⇁゜;ナ川 うっ!! 凄いの出る!! イナドピュゥゥゥッ
ᶘイ^⇁^ナ川vvᶘシ^⇁^コ川
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泣いた
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イナシコハッピーエンドだね
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号泣した乙
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マ〇コのビラビラで空を飛ぶってターちゃんみたい
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アニメの善逸vs獪岳で稲魂出てきたら笑っちゃうじゃん
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名作
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イナちゃん、シコちゃん、ありがとう
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ᶘイ^⇁^ナ乙
ハッピーエンドでよかった
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朝からイナ川で泣いてしまった😭
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感動的な部分と笑いで反復横跳びしまくるせいで感情バグるわ
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内容はひどいのにいい話しすぎて泣ける
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