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【SS】穂乃果「ビーバップホムスクール」

1名無しで叶える物語◆RRfOS6yj★:2025/04/13(日) 13:48:01 ID:???00
〜校舎裏〜

穂乃果「タバコうめぇ〜」プカ~

海未「たばこはメビウス一択ですね」

穂乃果「なーんか最近暇だな。海未ちゃん女の子紹介してよ」

海未「あいにく縁がなくてね」スパ~

穂乃果「最近ヤッてなさすぎてセンズリしかこいてないよ」

海未「猿ですね。まぁ私も人のこと言えませんが」

穂乃果「じゃあ喧嘩でもする?」

海未「私とですか?あなた私に勝てたことありましたっけ」

穂乃果「けど海未ちゃんが勝てなかった相手に勝ったことならあるよ!」

海未「それが不思議なんですよね。私相手だと手加減でもしてるんですか?」

穂乃果「違うよ!海未ちゃんが勝てない相手だからこそそいつの何倍もパワーが出るの!」

花陽「うい〜す」

穂乃果「花陽ちゃん!」

20名無しで叶える物語◆AHX0brRO★:2025/04/14(月) 22:38:02 ID:???00
〜芳林公園〜

穂乃果「大丈夫?」

海未「ハァハァ……ありがとうございます穂乃果」

穂乃果「海未ちゃんはことりちゃんが大事なんだね」

海未「……本当に大事なら私は不良になっていません」

穂乃果「けど酔って理性を失ってもことりちゃんと女の話ばかり」

海未「……」

穂乃果「今は難しいかもだけどいずれ分かり合える日が来ると思うよ!」

海未「ありきたりな言葉ですが穂乃果が言うと実現できそうですね」

穂乃果「えへへ」

海未「私をリンチした先輩を半殺しにしたのも穂乃果。音乃木の元番長を刺した他校の番長を倒したのも穂乃果。あなたは私にできない事をいくつも実現して来た」

穂乃果「……」

海未「だからあなたに皆引き寄せられる。私もそうです……だから、これからも……」

海未「ぐぅ……zzz」

穂乃果「酔ってるなー……本当」

21名無しで叶える物語◆AHX0brRO★:2025/04/14(月) 22:46:59 ID:???00

〜2日後〜

花陽「うぃーす」

にこ「にこにこにー!」

海未「スパー……花陽、2日ぶりですね」

穂乃果「にこちゃんもいる。指大丈夫?」

にこ「骨折だからすぐには治らないわよ。希のボケはいずれ殺してやるわ」

海未「口だけは達者で何よりです」

にこ「ぬぁんですってー!?」

花陽「まぁまぁ。それより生徒会の動きが分かりましたよ」

海未「ほう」

花陽「どうやら沼津市にある浦の星女学院の生徒会と集会するみたいです」

穂乃果「沼津?聞いた事ないけど」

海未「私も知りませんね」

にこ「どうせ田舎でしょー?」

花陽「はい、田舎です。だからこそサセ子も多いのではないかと私は思うんです」

22名無しで叶える物語◆U95aVdse★:2025/04/15(火) 16:35:39 ID:???00
遠すぎる

23名無しで叶える物語◆pegCr1LF★:2025/04/15(火) 23:24:14 ID:???00
田舎のヤンキー強そう

24名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 09:13:15 ID:???Sd
穂乃果「ズベ公のためにわざわざ静岡まで行くの!?穂乃果お金あるかな……」

にこ「そうよ!金がないじゃない金が!」

花陽「大丈夫ですよ。仕事で静岡まで行く親戚がいるんで、その車に乗せてもらいましょうよ」

海未「これがあるから静岡も選択肢に入ったんですよ。田舎ヤンキー蹴散らしてパコパコワンナイトはもう目の前ですよ」

穂乃果「そういう事なら良いね!」

にこ「しょうがないわね〜。で、いつ行くのよ?」

花陽「仕事は3日後みたいです。だから金曜ですね」

海未「祝日ですね。丁度いい」

花陽「てなわけで皆さん準備しておいてくださいね。田舎ヤンキーはマジで気合い入ってるみたいなので呑まれないように!」

海未「誰に物ォ言ってんですか」

にこ「気合いならウチらも負けてないでしょうが」

花陽「あっはははは!!そうですね」

25名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 09:20:28 ID:???Sd
〜絵里の家〜

アリサ「お姉ちゃん旅行の準備してどこか行くの?」

絵里「えぇ、ちょっと沼津の方に行くの。けど遊びじゃなくて他校との交流のためよ」

アリサ「ハラショー!かっこいいね」

絵里「あなたが音乃木に入学する前に何としてでも治安を回復したいのよ。そしたら同じような悩みをかかえる高校があってね、一度話し合うことになったの」

アリサ「オンラインでいいんじゃ……」

絵里「現地に行ってこそ味わえる空気もあるからね」

アリサ「ふーん。で、いつ行くの?」

絵里「3日後よ。泊まりになるからご飯は適当に何か食べといてね」

アリサ「ハラショー!そんな高校なら綺麗なお姉ちゃん絶対ナンパされるから気をつけてね!」

絵里「あはは、ないない」

アリサ「(お姉ちゃんは自分の魅力を分かってなくて不安だな〜)」

26名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 09:29:48 ID:???Sd
〜3日後沼津駅前〜

花陽「おぼろろろろ!!!!」ビチャビチャ

にこ「わーー!?」

穂乃果「もーう。車の中でビールあんなに沢山飲んだらそうなるよ」

海未「アホの花陽はほっといて沼津美人をナンパしに行きますよ」

にこ「にしても意外と都会じゃない沼津。女の選定には困らなさそうね」

穂乃果「近くに商店街もあるみたいだよ!行ってみようよ」

にこ「完全にアンタ観光ね……」

花陽「私は少し休んでるんで皆さんで行ってきてください」

穂乃果「無理しないでね花陽ちゃん」

花陽「b」

にこ「あれ、海未は?」

穂乃果「あそこにいるね」


海未「5分!5分でいいからそこのカフェで飲みましょうよ」

「だから今忙しいって!」

海未「このクソアマが!!」


穂乃果「やってるな〜」

27名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 11:54:33 ID:???Sd
〜浦の星女学院〜

絵里は浦の星の生徒会と会談するために、バスを乗り継ぎはるばる内浦まで来ていた。

絵里「遠っ……」

ダイヤ「お待ちしておりました絵里さん」

絵里「あっ……」

ダイヤ「私は浦の星の生徒会長黒澤ダイヤと申します。本日は遠路はるばる来ていただきありがとうございます。歓迎しますわ」

絵里「ご丁寧にありがとうございます。絢瀬絵里です。しかし近くに海があるというのも良いですね」

ダイヤ「えぇ、自然豊かで良い場所ですわ。けど……」

絵里「そうですね。その話は後でしましょう」

ダイヤ「えぇ、不良を撲滅するための話し合いの場です。双高の現状や対策について存分に語り合いましょう」

絵里「恐れ入ります」


「チャオ〜〜〜〜!!!!」


絵里「へ?」

ダイヤ「はぁ……」

元気の良いイタリア式挨拶が横から聞こえてきた。
絵里が顔を向けるとそこにはパーティドレスを着てサングラスをかけた学校には場違いの金髪の女がいた。

鞠莉「oh〜!私と同じパツキン美人発見〜!!」

ダイヤ「鞠莉さん……少しはまともに挨拶できないのですか?」

絵里「は、初めまして。絵里です」

鞠莉「私は小原鞠莉よ。ねぇ札束いくら積めばオ◯ニー見せてくれる?」

絵里「は……はぁ!?」

ダイヤ「鞠莉さん!!!」

28名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 11:55:55 ID:???Sd
鞠莉「イッツジョーク!あはははは!!!」

絵里「」ドンビキ

鞠莉「笑いなさいよ」

絵里「え……」

鞠莉「礼儀がなってないわね〜。こんなに面白いこと言ってるんだから笑いなさいよ〜」

鞠莉「東京モンは笑いのセンスもないの?笑うってのはこうするの」

鞠莉「あ〜はっはははははははははははは!!!!!!!!」

ダイヤ「鞠莉さんッッッ!!!!!!!」ダンッ

鞠莉の狼藉にダイヤが声を荒げて壁を殴った。
流石の鞠莉も少し冷静になりニヤニヤ笑みを浮かべる。

鞠莉「イッツジョ〜〜ク!!果南とパコパコしに行くからまた後でね〜!」

絵里「はぁ……はぁ………」バクバク

自分の想像を超えるやばい女にからかわれ絵里の心臓は鼓動を早めていた。
見かねたダイヤが謝罪する。

ダイヤ「申し訳ありません……あれが我が校を退廃させる要因の一つですわ」

絵里「怖い……ですね」

29名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 11:57:09 ID:???Sd
2人の話し合いは優に2時間を過ぎていた。

ダイヤ「もうこんな時間ですか」

絵里「色々勉強になります」

ダイヤ「あの……敬語はやめにしませんか」

絵里「!!」

ダイヤ「私たち同い年ですしタメ口で話してもらった方がやりやすいですわ」

絵里「分かったわ。よろしくダイヤ」

ダイヤ「よ、よろしくお願いします!」

絵里「(そっちは敬語なのか……)」

ダイヤ「レストランを取っているので行きましょう」

絵里「そうなの?ありがとう」

2人は学校を出てバスに乗りレストランに向かう。

ダイヤ「不便でしょう?コンビニに行くのにもバスを使わないと行けないなんて」

絵里「ウチも意外と周りは何もないわよ」

ダイヤ「一度私も音乃木を見学したいですわ」

絵里「えぇ、その時は歓迎するわね」

ダイヤ「〜〜〜///」

ダイヤ「あ、そういえばこの沼津は元々不良が多いですがその中でも街を歩くとき気をつけてほしい人物が3人います」

絵里「!」

ダイヤ「1人は松浦果南」

絵里「さっきの子が言ってた生徒?」

ダイヤ「えぇ。豪胆、性剛、腕っぷしが強いの三つが揃ってる女です。沼津で彼女に喧嘩を売るのは自殺行為です。けど彼女から仕掛けてくることは滅多に無い……刺激しなければ大丈夫でしょう」

絵里「う、うん」

30名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 11:57:52 ID:???Sd
ダイヤ「2人目は……恥ずかしながら我が妹、ルビィです」

絵里「ダイヤの妹!?」

ダイヤ「まだ一年なのですが浦の星のみならず他校の一年もまとめ上げてる生粋の不良です。とはいえ一般人には手を出さないので絵里さんは大丈夫だと思います」

絵里「そ、そう……」

ダイヤ「最後の1人が本当に危険です。絶対に目を合わせてはいけません」

絵里「ごくり」

ダイヤ「最後の1人は渡辺曜。『狂犬』や『暴走列車』などの異名で呼ばれてる不良ですわ」

ダイヤ「少し肩が当たっただけで相手を半殺しにする残虐性。常に血と快楽を求めている悪魔です」

絵里「そんな人何で捕まらないの?」

ダイヤ「松浦果南の一派に属しているからです。鞠莉さんっていたでしょう?」

絵里「さっきの金髪の子ね」

ダイヤ「えぇ、彼女は使っても使いきれないほどの財がある。それでムショ送りになる前に金の力で出てきているのです」

絵里「や、やばいわね」

31名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 11:58:40 ID:???Sd
〜イーラde〜

海未「本当ですか!?」

花曜「はい!バッチリ合コンセットできましたよ!」

その頃海未と花曜は沼津駅前のデパートでスマホを触っていた。
花曜がマッチングアプリを駆使して近くの喫茶店で女と出会えることになったのだ。

花曜「私はこのヨハネって子でぱこるって決めたんで余りもんあげますよ」

海未「2人来るんですか?」

花曜「友達連れてくるって言ってるんで。あとは海未さんの力量次第かと」

海未「しゃあ!!でかしましたね花曜!!」



〜ヤバコーヒー〜

善子「やっほー。花曜さん結構可愛いね」

花曜「初めましてー!」

豚子「ぶっひひひ、わだじのガレじはアンダ?ん?」

海未「………」

花曜「ごめんなさい海未さん……」

海未「こらぁ……花曜ォ……」

花曜「ひぃ!!」

海未「こんな豚か人間か分からない生物を前に私はどういう反応すればいいんですかぁ」ヒソヒソ

花曜「いや、よく見ると可愛いんじゃ無いですか?最近海未さん贅沢になったと思いますよ」ヒソヒソ

海未「あぁ!?」

善子「だ,大丈夫?」

花曜「気にしないで。それより善子ちゃんって休日何してるの?」

32名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 11:59:19 ID:???Sd
豚子「あんだも何か話じなざいよ。気がギガないわね」

海未「いや〜こんな『可愛い』子と話せて緊張してるんですよ」

豚子「ぶひひ、そんなお世辞は慣れっこなんだげど?」

海未「だから豚子さんは他の恵まれない子に譲っちゃおっかな〜!例えば腹減ってる受験生とかに」

豚子「あぁ!?ぞれどういう意味よ」

海未「こんなんで怒るなんて私とはやっぱ気が合わないですね。人と豚ですもんね、当然か」

豚子「お前なめとんかぁ!!」

善子「ち、ちょっと……」


「yoyo……何大声出してんの豚?」


豚子「あ、曜ざん!」

善子「やばっ!!」

花曜「…………」

海未「誰ですかぁアナタ」ギロ

33名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 12:00:08 ID:???Sd
曜「黙ってな豚。それより見ない制服だね……どこ高校?」

海未「おっぱい高校です」

曜「…………あ?」

善子「曜さん!この子達あんまりこの辺のこと知らないんです!勘弁してあげてください!!」

曜「そこの黒髪。沼津来て随分粋がってるね」

海未「…………」

曜「表出な」

海未「………」ガタッ!

花曜「う、海未さん……」

曜「出ろ!!」

曜は先に海未が出るように促した。
その瞬間だった。

ガシャッ!!!

曜が立てかけてあった傘を乱雑に握る。


花曜「海未さんっっ!!!!」

海未「っ!?」クル

34名無しで叶える物語◆6OEQhIsz★:2025/04/16(水) 12:00:35 ID:???Sa
黒澤組を使えばヤンキーなんて

35名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 12:01:13 ID:???Sd
バゴォ!!!!

海未「ぐあ!!!」

後頭部に傘を本気で振るう曜。
海未はたまらず地面に倒れた。

曜「沼津舐めてんのかぁ!?お!?」

ガン!!

ガン!!

海未「がは!!がっ!!!」

倒れる海未の頭を執拗に傘の持ち手で殴り続ける曜。
血まみれの海未の顔面をトドメとばかりに蹴り飛ばす曜。


バゴォ!!


海未「」

花曜「う、海未さん………」

ガシッ!!

曜「!!」

気を失ったと思った海未が曜の指を掴んでいた。
そしてそのまま思い切り捻る。

バギィ!!!

曜「ぐはっ!!!」

海未「手付けです……取っときなさい」

曜「テメェ!!!」

それから数分、海未に対し暴行が続いた………。

36名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 12:02:13 ID:???Sd
〜海未暴行から3時間後〜

prrrrrrrr

穂乃果「ん?花曜ちゃんだ」

穂乃果「もしもし」

花曜『穂乃果さん!やばいです。海未さんがやられました!』

穂乃果「へ?」

花曜『さっき合コンしてる時に他校の不良と喧嘩になったんです。そして海未さんがボコボコにされて……今現地で知り合った女の家にいるんですけど』

穂乃果「(もう女捕まえたのか)」

花曜『打ち身ひどくて熱出したんで看病してたんですよ。そしたらいつのまにか海未さん居なくなってて……しかも台所の包丁が一本無くなってるんです!!』

穂乃果「よーし、分かった。で、海未ちゃんは誰を狙ってるの?」

花曜『確か…曜とか呼ばれてたような』

穂乃果「曜……ね。覚えたよ」ガチャ

穂乃果「あっはっは!!!燃えてきたな〜!!」

37名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:44:31 ID:???Sd
にこ「穂乃果〜。今日宿取ってないってマジ?野宿でもするの?」

穂乃果「にこちゃん。それどころじゃなくなったよ」

にこ「何やらかしたの?」

穂乃果「実は………」



にこ「海未がやられた!?」

穂乃果「今海未ちゃんはバーサーカーになってる。包丁持って沼津を彷徨っているらしい」

にこ「捕まるわよマジで」

穂乃果「海未ちゃんもいきなり刺しにはいかないと思うよ。けどヤバいことになるのは確かだ……」

にこ「私たちで先にやっちゃおうって訳?」

穂乃果「うん」

にこ「しかしこっちに来てまだ数時間よ?闇雲に探すのは体力の無駄だと思うけど」

穂乃果「確か生徒会長の行ってる高校って超不良高校なんだよね」

にこ「………まさか」

穂乃果「そこの生徒に聞いてみようよ!きっと曜ちゃんについて教えてくれるよ」

にこ「血を見ることになりそうね……」

38名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:45:02 ID:???Sd
〜ダイヤの家〜

その頃絵里は昼食後ダイヤの家にお邪魔していた。

絵里「古風で良いおうちね」

ダイヤ「ありがとうございます。茶菓子がありますわ」

絵里「いいの?随分至れりつくせりなんだけど」

ダイヤ「えぇ。私は自分と同じ境遇で頑張っているアナタを見た時からずっと絵里さんにシンパシーを感じていたのです」

絵里「……」

ダイヤ「だから実際に会ってみたかった。……予想よりお美しく芯のある女性でした。だから沼津での時間を楽しかったと思って貰いたいのです」

絵里「ふふ、なんだか照れるわね」


「姉御ぉ〜〜!!!」


絵里「姉御?」

ダイヤ「…………」

絵里「ダイヤ?」

39名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:45:41 ID:???Sd
「おう!?返事ないんか!?」ガララ

絵里「!!」

「この別嬪さんは……あぁ噂の絵里さんか」

絵里「アナタは?」

ルビィ「ウユは黒澤ルビィ。姉御の妹やらせてもろてます」バッ

絵里「(言葉遣いはあれだけどお辞儀はできるのね。ヤクザのお辞儀みたいだけど)」

絵里「というか私を知ってるの?」

ルビィ「ウユ。姉御がここ数日絵里さんの事ばかり話してたもんで」

ダイヤ「ルビィ〜!!//」

ルビィ「絵里さんのSNSを毎日読み漁ってますからねぇ。ファンですよファン」

ダイヤ「お黙りなさい!!」

絵里「へぇ〜私のファンなんだ」

ダイヤ「恥ずかし過ぎて死んでしまいます!//」

ルビィ「ま、それもあるんですがこの数時間内に不良間で絵里さんの情報が飛び交っているんですよ」

絵里「な、なんで!?」

ルビィ「そりゃあ別嬪さんだからですよ。皆口説こうと躍起になっているんです。沼津にロシアン美女なんて滅多に来ないですからね」

絵里「なぜ私の情報が……」

ダイヤ「多分鞠莉さんですわね」

ルビィ「あのクソッタレシャイニーならありえるビィ」

40名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:46:31 ID:???Sd
ダイヤ「絵里さんには指一本触れさせませんわよぉ!!」

ルビィ「姉御の連れなんでウユも動くビィ。松浦組とかち合うのはごめんだけど」

絵里「なにそれ?」

ルビィ「松浦果南の下に付いてる不良グループの総称です。昔あった沼津のヤクザ事務所に抗争で勝っているんです」

絵里「(この街やばくない?)」

ダイヤ「とにかくしばらく絵里さんは我が家で匿いましょう」

ルビィ「変なことされたら大声出してね」

ダイヤ「ぶっ潰しますわよルビィ!?」

絵里「(せっかくだから淡島に行ってみたかったのに……)」

ルビィ「………」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「ま、せっかく来たんだから淡島くらい見て行きなよ。あ?」

ダイヤ「しかしあそこは……」

ルビィ「水族館ちょっと見るだけだよ。黒澤家の船で行けば良いでしょ。ウユも護衛につくし」

絵里「(この子私の表情から察してくれたのかな……)」

ダイヤ「ど、どうしますか絵里さん」

絵里「じっとしてるのも性に合わないしお言葉に甘えようかしら」

ダイヤ「決定ですわー!!ルビィ、準備を」

ルビィ「何なんだこの姉は」

41名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:47:06 ID:???Sd
〜沼津駅前〜

穂乃果「バス遅いね〜」

にこ「浦の星って調べたらここから50分以上かかるじゃない!!」

穂乃果「仕方ないよー。電車がないんだし」

にこ「てか2人で浦の星に乗り込む気?いくら私たちでもリンチされて終わりそうだけど」

穂乃果「いや、何駅か前で降りて曜さんとやらの情報を集めよう。家とかよく溜まってる喫茶店とかね」

にこ「分かり次第装備揃えて突撃って事ね」

穂乃果「結局海未ちゃんが何とかする前に動かないと。今の海未ちゃん何するか分かんないし」

にこ「それもそうね……あ、バス来たわよ」

brrrr

穂乃果「しゅぱーつ!!」

〜40分後〜

穂乃果「あ、見てにこちゃん!海だ海!!」

にこ「うわ……綺麗ね〜」

穂乃果「調べてたらこの先に水族館があるみたいだよ!降りてみようよ」

にこ「あんた目的忘れてない!?」

42名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:47:35 ID:???Sd
穂乃果「覚えてるよ!多分この辺なら浦の星の生徒もいるんじゃない?」

にこ「ま、盛えてそうな場所ではあるか」

穂乃果「次降りまーす!!」

にこ「やれやれね……」

〜重寺〜

穂乃果「えー!?あわしまマリンパークって離島にあるの!?」

にこ「フェリーじゃないといけないとか聞いてないわよ!しかも高っ!!」

穂乃果「にこちゃん、泳げる?」

にこ「私も同じ事思ってたわ。いや……そこにぼろいボートあるじゃない。あれ乗っていけば」

穂乃果「本当だ。仕方無い、非常事態だから使わせてもらおう」


にこ「どりゃあ!!」

穂乃果「そいっ!!」

ボートに飛び乗る2人。

漁師「何やってんだあんたら!?」

穂乃果「少しこの船借りまーす!にこちゃん、オール漕いで!!!」

にこ「ぬぁんで私が!?仕方無いわねぇ!!!」ザパザパ

43名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:48:09 ID:???Sd
穂乃果「ぜぇぜぇ………」

にこ「無銭上陸完了……。学生も多いわね」

穂乃果「多いっていうか……あれ、何か」


ルビィ「そこどかんかい言うてるんや!!どけぇ!!」

千歌「あー?1年風情がなぁに粋がってんだこらぁ!!舐めてっと駿河湾に沈めんぞ!!」


穂乃果「何か揉めてる……」

にこ「にこ並みに可愛い子とデコ広い子が喧嘩してるわね」


千歌「らぁ!!!」ボコォ

ルビィ「ぶっ!!」


穂乃果「うわ!殴った……」


ルビィ「ピギャオラァァ!!!!」バギッ

千歌「ぶばっ!!!」ドサッ


にこ「今度はツインテの子のパンチ!威力すごいわね」

穂乃果「おでこの子が地面に倒れちゃった!」

44名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/16(水) 19:48:45 ID:???Sd
千歌「ぐ………」フラフラ

ルビィ「どした?あ?」

千歌「蚊が止まったか………?」

ルビィ「ピギャアハハハハ!!!!無理してるのかな!?」

千歌「どらぁ!!」

千歌のパンチが放たれる前にルビィが距離を詰めて膝蹴りを行う。
メコォ!!と千歌の鳩尾にめり込んだ。

千歌「げボォォォォ!!!!」ビチャビチャ

千歌「かっ…」ドサッ

ルビィ「……ウユ?」

千歌をノックアウトしたルビィは穂乃果とにこを見た。

にこ「う……」

穂乃果「………」

ルビィ「あん?絵里さんと同じ服装だねぇ」

にこ「え、どういうこと!?」

穂乃果「もしかして絵里さんも来てるの?」

ルビィ「さぁ〜詳しくは言えないなぁ」

にこ「まぁ絵里は今はいいわ。ねぇアンタ曜って知ってる?」

ルビィ「曜がどうかした?」

にこ「当たり!!ねぇソイツがどこにいるか知らない?」

ルビィ「どこかは知らないけど…ヤバコーヒーと駅前のドトールによく出没するって聞くけど」

45名無しで叶える物語◆KJIaKtc4★:2025/04/16(水) 20:56:27 ID:???00
面白い

46名無しで叶える物語◆pegCr1LF★:2025/04/16(水) 23:36:35 ID:???00
曜ちゃんと希ちゃんはどちらが強いのだろう

47名無しで叶える物語◆U95aVdse★:2025/04/16(水) 23:57:17 ID:???00
希が加勢にでも来ないと音ノ木勢力が勝ち目なさすぎるな

48名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:07:14 ID:???Sd
にこ「初っ端から大当たりじゃない!てかどっちも駅前じゃなかったっけ!?」

穂乃果「また戻るのか……」

ルビィ「曜がどうかしたの?あ?」

穂乃果「ぶっ倒しに行くの」

にこ「ほ、穂乃果!こいつが曜の味方だったらどうすんのよ!?」ヒソヒソ

穂乃果「あ」

ルビィ「ピギャアハハハハハハ!!!大丈夫だよ、渡辺曜と私は対立してるし」

穂乃果「渡辺っていうんだね」

ルビィ「仲間の仇討ちとか?やっちゃってよ。ウユのツレもアイツに頭割られたことあるし」

にこ「そんなにヤバい奴なの?」

ルビィ「残虐性じゃ沼津でもトップだよ。女と血が3度の飯より好きって噂があるくらいだ」

穂乃果「相手にとって不足なしだね」

49名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:10:11 ID:???Sd
ルビィ「ピギャアハハハハハハ!!面白いねあなたたち。……ん?」

にこ「どうしたの?」

ルビィ「ちっ……めんどくさい事になったね」

穂乃果「な、何々どうしたの?」

ルビィが突然こちらに迫り来る船を見て舌打ちをし始める。
船が停船し中から複数の女学生が姿を現した。
その中の1人にルビィは警戒しているようだった。

にこ「何よただのチンポこ付いた美少女じゃない。アンタあんなのが怖いの?」

ルビィ「アイツが渡辺曜だよ」

穂乃果「!?」

にこ「まじ……?」

50名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:13:36 ID:???Sd
曜「……!!」

曜は倒れた千歌を見て目を見開く。

曜「こらぁ!!!黒澤ァ!!テメェ、千歌ちゃんに何してくれてんだコラァ!!!」

ルビィ「デケェ声出さなくても聞こえてるよ癇癪ヨーソロー!!!あ?ウユに舐めた口聞いてんじゃねぇぞタコ!!」

曜「殺してやる……」ピキピキ

カチャッ!!

曜はポケットからカッターナイフを取り出して走り出す。

にこ「ま、マジにこ!?」


ルビィ「ピギャオラァ!!!」

ルビィは迫り来る曜に怯む事なく地面に転がってた小石を数個投げつける。

曜「ちっ!!」

顔を庇う曜。
その隙にルビィがタックルし曜を押し倒した。

ルビィ「素手は怖いか?あ?」

曜「だおっ!!!」

シャッ

ルビィ「〜〜〜っ!!??」ブシャァァァァ

何と寝ながら振ったナイフがルビィの肩を切り裂いた。

鮮血が飛び散りルビィは後退する。

51名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:38:58 ID:???Sd
曜「らぁっ!!!!」

血走った目でルビィに追撃をしようとする曜。
だがそれは叶わなかった。

穂乃果が横から曜にタックルしたからだ。

穂乃果「どりやぁ!!!!」

曜「がっ!!」

脇腹に肘が入ったのか蹲る曜。
その内に穂乃果は曜のナイフを力づくで取り海に投げ捨てた。

曜「テメェ!!」

穂乃果「……」

穂乃果は真顔で曜を見ている。

ボコォ!!!

曜「〜〜っ!?」

ルビィ「!?」


鈍い音が響く。
穂乃果が曜の顔面を殴ったからだ。

穂乃果「死んでたらどうするの」

曜「なっ……な、」

穂乃果「ねぇ」

曜「……っ!!」


穂乃果の謎の圧に曜は少し怯む。
だがすぐに沼津の狂犬の名を思い出し穂乃果に掴み掛かる。

52名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:39:27 ID:???Sd
曜「殺すつもりでやってんだよ!!!」

穂乃果「しっ!!」

曜「ばぶぁっ!!」

穂乃果が無策の曜の突っ込みにカウンターの右を合わせた。
よろめく曜。
その隙に穂乃果は曜の髪を掴み近くの壁に叩きつけた。

曜「ばっ!!!」

ルビィ「ひゅー♩」

ルビィが穂乃果の容赦ない攻撃に口笛を吹く。
曜の歯が小粒のようにあたりに砕け散った。

曜「舐めんじゃねぇーー!!!!」

曜は髪を掴まれながらも穂乃果に目付きを放った。
運悪くソレが穂乃果の左目をかする。

穂乃果「くっ……」

曜「だっしゃぁぁぁ!!!!!」

怯んだ穂乃果を押し除けて距離を取る曜。

53名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:40:08 ID:???Sd
その時第三者の声が2人に投げかけられた。

ダイヤ「あなた達もうやめなさい!警察を呼びますわよ!!」

曜「ちっ……お前ら!千歌ちゃんを回収しとけ!」
「へ、へい!」

曜は舌打ちしてダッシュして白いホテルの方に向かった。
取り巻きも千歌を連れて続いた。

一旦事態は収束した。

54名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 11:41:49 ID:???Sd
絵里「あなた達……」

絵里もまさか沼津で知り合いに会うとは思ってなかったのだろう。
穂乃果を見て驚きを隠せない様子であった。

穂乃果「ど、どうも」

ルビィ「さっきの圧は凄かったよ。東京では有名な不良とか?あ?」

穂乃果「一応音ノ木坂高校っていうところの番張らせてもらってるよ」

ルビィ「ピギャアハハハハハハ!!!やるじゃん」

ダイヤ「笑ってる場合ですの!?肩から出血してます!今すぐ病院に……」

ルビィ「じゃかしい!!この程度で雌のようにピーピー喚くな!!」

ルビィは制服を脱ぎ捨てるとペットボトルの水を傷口にぶっかける。
そして制服を破り傷口に巻き付けた。
幸いそこまで傷は深くないようだ。

にこ「し、下着姿じゃない。なにか服……」

ルビィ「おのれも狼狽えんな!で、何、知り合いかアンタらは?」

55名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 12:37:38 ID:???Sd
穂乃果「ええと……」

穂乃果は事の経緯を全て説明した。

ルビィ「ピギャアハハハハハハ!!!!!女漁りに沼津に来て喧嘩しに来てんのおもろすぎビィ!!!」

ダイヤ「沼津は美人も多いですが不良も多いですからね」

にこ「んなもん覚悟して来てるっての!てか女女言ってんのは海未と花陽だけどね。正直穂乃果とか付いてきただけでしょ?」

穂乃果「ま、まぁね」

ルビィ「じゃあさっさと曜を殺りに行ったら?多分小原家に逃げたんじゃない?」

穂乃果「うーん…けどもう結構ボコったからな」

にこ「歯もボロボロに折ったもんね」

ルビィ「けどその海未とやらはそれで止まんのかねぇ?一回会ってみた方がいいんじゃない?」

56名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 12:38:14 ID:???Sd
にこ「確かに海未に現状伝えるべきだと思うわよ」

穂乃果「分かった!ありがとうルビィちゃん」

ルビィ「ピャハハ!!」

ダイヤ「全く…不良の世界とは理解できませんわね」

絵里「………」

〜小原家〜

曜「ちっ……あのガキャァ……」

「ふざけた連中でしたね」

小原鞠莉の家は松浦果南の下につく不良達の溜まり場であった。
曜がソファに腰掛けていると鞠莉がケラケラ笑いながら近づいてきた。

鞠莉「あら〜?無様に負けた曜ちゃんじゃな〜い?」

曜「……あ?」

鞠莉「オウ!シット……思ってもない事を口走ってしまったわ!ソーリーソーリー」

曜「果南ちゃんは?」

鞠莉「私に散々種付けした後に居酒屋に行ったわよ」

曜「ちっ……」

57名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 12:38:56 ID:???Sd
鞠莉「てか絵里がそこにいたじゃない。早くあの子を果南に献上したいのに……金あげるから拉致って来なさいよ」

曜「黙って。私は果南ちゃんの強さに憧れてここにいるの。鞠莉ちゃんみたいな中年娼婦には興味ないから」

鞠莉「誰が中年娼婦ですって!?あなた…プレイルームに来なさい!調教してあげるわ!!」

曜「失せろ」

鞠莉「果南に言ってやるーーー!!!!」

鞠莉は泣きながら自室に戻って行った。

千歌「う……」

曜「千歌ちゃん!良かった起きてくれて」

千歌「曜ちゃん?あぁ……あのクソツインに負けたのか私は」

曜「私が仇を打つからね」

千歌「なぁに言ってんの。自分のケツくらい自分で拭かせてよ。曜ちゃんこそ因縁ある相手いるんでしょ?」

曜「1人増えたよ」

千歌「ふーん?」

曜「今度は勝つ……沼津の頂点に立つのは私達なんだ!」

58名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 12:40:13 ID:???Sd
〜ダイヤの家〜

花陽「ガツガツガツガツ!!!」

海未「むしゃむしゃ…ガツガツ!!」

にこ「はむ!こらぁ花陽!その刺身私のやつでしゃうが!!」

花陽「この世は弱肉強食ですよ!!」

絵里「ご飯くらいゆっくり食べなさい!!」

穂乃果「はは……」

結局穂乃果はあの後海未と連絡が取れて現状を説明した。
海未としてはもちろん曜を許してはおらず、次会ったら殺すというスタンスではあったが一旦沼津徘徊はやめてくれた。
ルビィは穂乃果を気に入り、今夜泊まる宿が無いと言ったら4人を家に招待してくれたのだ。
現在は夜ご飯争奪戦の真っ最中であった。

ルビィ「で、アンタら明日も女漁りか?あ?」

花陽「うーん、ちょっと沼津の不良に目をつけられ過ぎましたからね。明日は音ノ木に帰るべきだと思います」

ダイヤ「たった数時間で存在感を示しすぎです。ある意味感心しますわ」

59名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 12:41:07 ID:???Sd
穂乃果「海未ちゃんは体調どう?」

海未「熱も引きましたし体も動きますよ。何なら今からでも女ァ抱けます」

にこ「にしても残念だったわね〜。わざわざここまで来て収穫がケガとは」

花陽「今夜手で抜いてあげましょうか?」

海未「殺すぞ!!!!」

絵里「帰りは私も付き添うわ。この子達だけだと何しでかすか分からないし」

海未「いらねーですよ!」

絵里「生徒会長として当然よ。全く…要らぬ仕事を増やしてくれて困ったわ」

ダイヤ「あー!!!絵里さんもう行ってしまわれるのですねー!!😭」

ルビィ「が、ガチ泣きだ」

絵里「ま、まぁ次はまた音ノ木来なさいよ。歓迎するわよ」

ダイヤ「是非っ!!!」

60名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 13:00:29 ID:???Sd
〜次の日〜

花陽「ぐごぉー」

海未「zzz」

にこ「も、もう飲めないわよ…zzz」

穂乃果「ん……?あれ、」

穂乃果「わーー!!もう11時だよ皆んな!!起きて起きて!」

にこ「うるさいわねぇ……」

絵里「んー……もうちょっと寝かせて」

穂乃果「絵里さんも寝てる場合じゃないですよ!朝早くに帰る予定だったのに海未ちゃんが酒盛りし出すから!」

海未「ふぁーあ……音ノ木の番張ってる女がこんな事で狼狽えないでくださいよ」

花陽「そうそう。結局私ら4人が集まってたら松浦とかいうのがいても勝てますって」

61名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 13:01:01 ID:???Sd
ルビィ「おう!おはようさん」ガララ

穂乃果「あ、ルビィちゃん!ごめんそろそろお暇させてもらうよ」

ルビィ「そうか。皆んなビール持って帰りや。静岡麦で作ったやつで美味いビィ」

にこ「気が効くじゃない!」

海未「目覚めのビール美味ェ」ゴクゴク

花陽「もう飲んでるし」

ダイヤ「寂しいですが濃密な時間楽しかったですわよ。今度はアキバ案内してくださいね」

絵里「任せときなさい。あれ……頭がガンガン痛い」

ダイヤ「すみません。昨日ルビィが料理に酒を持ったらしく絵里さんは途中から酔っ払い日本酒一瓶飲み干しておられましたよ」

絵里「……へ?」

62名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 13:01:35 ID:???Sd
ダイヤ「酒乱の絵里さんも中々美しかったです。綺麗な顔からあのような汚い言葉が放たれるギャップとか」

絵里「え、全然覚えてないんだけど!?嘘よね!?」

穂乃果「後で動画見ますか?中々笑いましたよ」

絵里「ハラショォォォォォォ!!!!!!」

ダイヤ「きゃー♡生ハラショーですわ!」

〜沼津駅前〜

それから5人はバスに乗り駅前に着いた。
だがここでもう一悶着起きてしまう。


「あ!曜さんを殴ったやつだ!」

「逃すな!ロシア人もいるぞ!!」


絵里「な、何々!?」

穂乃果「やばい…沼津の不良に指名手配されてる」

海未「かかってこいや雑魚ども!!!」

穂乃果「んなこと言ってないで逃げるよ海未ちゃん!!!」

花陽「あ,あとは帰るだけだったのに」

にこ「とにかくそこの通りに逃げるわよ!!」

63名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 13:02:41 ID:???Sd
花陽「しつこいですね!」

海未「はぁはぁ……オロロロロ」ベチャベチ

穂乃果「朝から酒飲むからだよ!!」

絵里「やばい、走ったせいで……吐く」

穂乃果「絵里さんも!?」

にこ「そこにポルシェが止まってるわよ!!」

花陽「鍵も空いてる……多分会計でもしてるのかな?仕方ない、皆さん乗りましょう!」

穂乃果「よし、私が運転するから乗って乗って!」

絵里「え、でも……」

穂乃果「後で車は持ち主に返しますから!ほら早く!!」

海未「オボロロロロロ」

花陽「海未さんが車内で吐いたぁ!!!」

穂乃果「しゅっぱーつ!!!!」ブゥロォン!

64名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 13:03:17 ID:???Sd
ブロロロロロ…

ポルシェは走り去っていく。
ちょうど突き当たりの角を曲がった後、車の持ち主が居酒屋から出てきた。

「……」

自分の車がこの数瞬で無くなった事に疑問を感じていた時、穂乃果達を追いかけていた不良達が恐れながら声をかけた。

「か、果南さん!」

果南「……私のポルシェは?」

「は、はい。それが例の他校の不良が乗って逃げてしまいました」

果南「そう」

果南は息を吐くように呟いた瞬間、拳を振り上げ居酒屋のドアを叩き割った。

バギィン!!!と木製のドアがクッキーのように破壊された。
中から店主が怯えた顔で果南を見ている。

果南「悪いね。鞠莉に弁償させるよ」

店主「は、はい!!」

果南「音ノ木とか言ってたか。私の車盗むとはいい度胸してんじゃん」

牙をむき出しにしながら笑う果南であった。

65名無しで叶える物語◆vWUgdltR★:2025/04/17(木) 13:04:39 ID:???Sd
一旦第一部は完とさせていただきます。
気が向けば2部を書こうと思います!

66名無しで叶える物語◆6OEQhIsz★:2025/04/17(木) 13:07:21 ID:???MM

待ってる

67名無しで叶える物語◆KJIaKtc4★:2025/04/17(木) 13:49:59 ID:???Sd

楽しみ

68名無しで叶える物語◆AEvLRix8★:2025/04/18(金) 19:57:27 ID:???00
期待

69名無しで叶える物語◆AEvLRix8★:2025/04/25(金) 22:10:12 ID:???00
期待


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