■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
夏美「あの日からきな子の視線が変わった」【SS】
-
〜きな子の部屋〜
夏美「お風呂上がりましたの」
きな子「はいっす…合宿のときとは違うパジャマっすね、可愛いっす〜♡」
夏美「……」
きな子「あ…きな子、なにかまずいことを…?」
夏美「いえ、ただ…これはずいぶん着古したものだから、なんというか…」
きな子「そうなんすね、そのわりには綺麗っすけど…ちなみにどれくらい着てるんすか?」
夏美「んー、確か中一くらいのときには着てたから…三年目とかですの」
きな子「えっ」
-
期待ですの
-
きな子「それでその…キツくなったりしないんすか?」
夏美「まぁ元々オーバーサイズでしたし…そもそもここ数年で服のサイズなんて変わってませんの」
きな子「おぉっ…」
夏美「なんの感嘆?」
きな子(前から小柄だなとは思ってたっすけど、これはつまり中学時代から身体の成長が止まっているということ…! そんなの、そんなの……っ!)
きな子「夏美ちゃんっ!」ガシッ
夏美「ひゃっ!? な、なに…?」
きな子「…そのままで、そのままでいてほしいっす!!」
夏美「よくわかんないけど多分喧嘩売られてますの…!」
-
〜数日後、結ヶ丘の科学室〜
夏美「メイ、四季…ちょっと相談がありますの」
メイ「珍しいな、お前がここに来るなんて」
四季「金の無心?」
夏美「そういうのじゃありませんの! なんというか…人間関係の相談ですの」
メイ「ホントに珍しいな…」
四季「まさか金銭トラブル…」
夏美「一旦お金から離れますの…!」
-
夏美「コホン…先週末、きな子の家に泊まりに行ったときのことですの」
四季「いつの間にそんな仲良く」
メイ「私たちですら行ったことないのにな」
夏美「これ手短にした方がいいやつですの…えーっと、色々あって私の身長が中学生のときからほとんど変わってないって話になりましたの」
四季「可哀想に…」
夏美「それはそれでなんか…ただまぁ普通はそういう反応になるはずですの」
四季「違ったの?」
夏美「きな子は言いましたの、『そのままでいてほしい』と…」
メイ「お前喧嘩売られてるぞ」
-
夏美「問題はここからですの! その夜からなんだか…きな子から邪な視線を感じるんですの」
メイ「邪ぁ?」
夏美「そう、熱っぽいといいますか…」
四季「というと?」
夏美「え? うーん…脚から胴体までこう、まじまじと見られてる感じが…」
四季「つまり?」
夏美「…き、きな子がえっちな目で見てくるようになった気がするんですの……」
メイ「なに言わせてんだよ」
四季「信じられない、あの純真無垢なきな子ちゃんが…」
メイ「そこまで言わせたなら信じてやれよ」
-
きなcたすかる
-
メイ「…で、夏美はどうしたいんだよ。嫌なら嫌って言えばいいじゃんか」
夏美「嫌、というか…そもそもまだ全部が“気がする”の段階ですし、どちらかというときな子がどういうつもりなのかを知りたいというか…」
メイ「どういうつもり、ねぇ…」
四季「まぁ、夏美ちゃんがそう言うならきな子ちゃんがよく見てくるのは事実なんだろうけど…その理由は私たちも知らない」
夏美「なっつぅ〜…やっぱり本人に訊くしかないんですの〜…?」
メイ「困ってんなら協力してやりたい気持ちはあるけど…」
四季「…できないこともない」
夏美「え?」
四季「夏美ちゃん、きな子ちゃんをここに呼べる? ちょうどいい道具がある」
-
期待っす
-
〜数分後〜
きな子「お邪魔しますっす〜…あれ、みんないるんすね」ガラッ
四季「面白いものができたからみんなを呼んだ。夏美ちゃんの動画ネタ候補」
夏美「で、道具ってなんなんですの?」
四季「これ、『ウソ発見器』」テー テレーテ テテレテー ポンピン
メイ「キテレツの方流すの珍しいだろ」
きな子「まぁ自分で作ってるから正しくはあるっすけど…」
四季「これはその名の通りウソがわかる道具。夏美ちゃん、試しに向かいに座ってこれに手を置いて」
夏美「わかりましたの…はい、これでいいんですの?」
-
四季「じゃあ私が質問をするから、すべていいえで答えて」
四季「あなたの名前は鬼塚夏美ですか?」
夏美「いいえ」
ブーッ、ピコーン、ビリッ!
夏美「ナッツゥーッ!?!?」
きな子「えっ!?」
四季「このように、ウソをつくと音が鳴り、ランプが点き、電流が走る」
メイ「一個でいいだろ一個で!」
四季「やっぱりウソがバレたら相応の代償が必要だと思うし」
夏美「あなたがウソをつけと言ったんですの!!」
-
草
-
四季「さて、次はきな子ちゃんに質問しようかな」
きな子「で、電流は勘弁してほしいっす…!」
四季「どうしてもというなら解除してもいい」
夏美「最初っから解除してほしかったですの…」
きな子「うぅ、ちょっと怖いっすけど…ここに手を乗せればいいんすね?」
四季「そう。じゃあさっきと同じように、私の質問にはすべていいえで答えて」
四季「あなたの名前は桜小路きな子ですか?」
きな子「いいえ!」ブーッ、ピコーン
-
四季「運動は得意?」
きな子「いいえ」シーン
メイ「どうやらちゃんと動いてるらしいな」
四季「体育では夏美ちゃんとよく組む?」
きな子「いいえ」ブーッ、ピコーン
夏美「まぁいつもこの四人で組むから事実ですの」
四季「体操着の夏美ちゃんはちょっと危ないなと思ってる?」
きな子「いいえ…なんすかその質問」ブーッ、ピコーン
四季「気にしないで。次は──」
-
四季「夏美ちゃんのことをえっちな目で見てる?」
きな子「っいいえ?!」ブーッ、ピコーン
四季「んふっ…」
メイ「…鳴ったし、光ったな」
夏美「発見器いります?」
きな子「すーッ……違うんす」スンッ
メイ「そんな澄ました顔されても」
夏美「よくそんな顔を…」
-
きな子「あ、あのー…あれっすよ! いきなり言われてびっくりしたから機械が誤反応しちゃったんすよ!」
メイ「まぁ一理はあるか…?」
四季「じゃあもう一度。夏美ちゃんをえっちな目で見てる?」
きな子「いいえ!」ブーッ、ピコーン
夏美「終わった…」
四季「ここ最近えっちな目で見るようになった?」
きな子「いいえ!!」シーン
メイ「より酷いな…」
四季「先週のお泊りでさらにえっちだと思うようになった?」
きな子「いいえ!!!」ファンファンファンファン
夏美「お迎え?」
-
四季「…実を言うと、きな子ちゃんをここに呼んだのは夏美ちゃんの悩みを解決するため。お泊りをしてからきな子ちゃんの視線がえっちになった気がするらしくて」
きな子「うぅ…そうっす、きな子は夏美ちゃんのことをえっちだなぁと思って見てたっす…」
メイ「なんてカミングアウトだよ」
夏美「いやまぁ、どういうつもりなのか知りたいとは言いましたけれども…」
四季「でも発見器によれば、きな子ちゃんは夏美ちゃんのことをわりとずっとえっちな目で見てる。それがなぜお泊り後になって初めて気づかれたのか」
メイ「つまりきな子の家でなにかがあって、そこから目線が露骨になった…」
きな子「…もう逃げも隠れもしないっす」
-
きな子「きな子はあの夜、夏美ちゃんから中学生のときから服のサイズが変わってないって話を聞いたっす。それはつまり中学時代でほとんど成長が止まっているということ…」
きな子「そんなの、そんなのっ…! リアル“合法ロリ”じゃないっすか!!」
四季「おお」
メイ「おおじゃねぇよ」
夏美「ご、合法ロリ…」
きな子「そう思ってしまってからきな子はもう、今まで抱いていた劣情に背徳感というスパイスがかけられて…目は口ほどに物を言うとはよく言ったものっすね…」
メイ「上手いこと言おうとすんな」
-
きな子「すみませんっす夏美ちゃん…きな子は夏美ちゃんのこと…」
四季「えっちな合法ロリだと?」
きな子「えっちな合法ロリだと…」
四季「えっちな合法ロリ巨乳だと?」
きな子「えっちな合法ロリ巨乳だと思ってしまってたっす…」
メイ「なんでどんどん悪化させてくんだよ」
夏美「…なんか、情報量多すぎて逆に許せてきましたの」
メイ「四季には怒った方がいいだろ…」
-
きな子「でも…きな子の変な視線で夏美ちゃんのこと傷つけてしまったんじゃないかと思うと…」
夏美「むしろこれくらいのことで傷つくと思われてることが心外ですの。変な人ならともかく、きな子からそういう目で見られるなら…別に」
きな子「へ…?」
夏美「…嫌だとかやめてほしいとか、そんなことは一度だって言っていませんの」
きな子「そ、そうっすけど…あれ? でもそれってつまり…」
-
メイ「…まぁ、めちゃめちゃ紆余曲折はあったけど…」
四季「これにて一件落着。二人の仲も一歩進んだ」
メイ「なんか踏み外してるような気はちょっとするけどな…」
夏美「あ、でもこれだけ言わせてほしいですの」
きなメイ四季『?』
-
夏美「身長とかじゃなくて、中学時代から成長が止まってるから合法ロリだって視点は流石にキモいですの…」
きな子「…………」
おわり。
-
乙
面白かった
実際夏美はえっちな合法ロリ巨乳だからしゃーない
-
草
良い2期生ssをありがとう
-
メイのツッコミが冷静でおもろい
乙
-
たまらねぇっす
-
きなcがいっちゃんたすかる
-
>メイ「お前喧嘩売られてるぞ」
草
-
おもろかった
-
これは素晴らしいSS
-
面白かったっす!
-
二期生尊いっすねえ
-
きな子が夏美のことをえちな目で見てるSSは幾らでもあって良いとされているっす乙
-
17歳は多分普通に違法だと思うんですけど(名推理)
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■