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きな子「綺麗な星っすねー」千砂都「あ……あ……」きな子「!?」
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きな子「どうしたっすか千砂都先輩、さっきからずっと固まって」
千砂都「火星………」
きな子「……え?」
千砂都「火星の軌道……丸くない」
きな子「……は?」
調べてみたらガチだったっす
https://i.imgur.com/Gnap8oZ.jpg
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基準が厳しすぎない?
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草
他の惑星はどうなんですかねぇ
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おもろい
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さっきから(火星の公転周期は約1年11カ月)
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軌道なんてそんなすぐ分かるの?
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千。
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>>3
地球のほうがすごいし金星はもっとすごい
てか火星はランキングつけたら群を抜いて楕円軌道に近い水星と冥王星以外では最下位(のはず)
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>>7
草
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>>8
それじゃちぃちゃん地球に住めないのでは…
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真円ってイデア界にしか存在しないだろ
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綺麗な星っすねー(I love you.)
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丸い月を見て変身するのかと
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完璧な丸から外れた火星の逆行で絶望するちぃちゃん
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ー翌朝ー
千砂都「………」ボーッ
きな子「それからずっとこんな感じなんすよ。」
可可「しっかりして下さいチサト!」
メイ「うう…そんな…千砂都先輩が…」
かのん「ちぃちゃん……小さい頃からよく言ってたね。「この地球上に完璧な丸など存在しない、信じられるのは宇宙の法則だけ。」って、幼少期から人格を形成していたその前提が崩れちゃったばっかりに。」グスン
恋「うう…千砂都さん。たった数分間の天球上の惑星の動きを観測しただけで軌道を導き出してしまうその驚異的な図形への執着。「ダンサーなれなくても数学者ならなれる」とまでいわれたその頭脳が失われてしまうのはあまりにも…」シクシク
マルガレーテ「フン、所詮こんなことで駄目になる頭脳なんてたかが知れてるわよ。」
かのん「マルガレーテちゃん!?」
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マルガレーテ「だいたいね、火星の軌道が楕円だなんていつから知られていたかわかる?1609年よ?計算力なんかなくったって本かネットで調べりゃすぐわかる話なの。「巨人の肩に立つ」という言葉を知らないの?いくら頭良くたって今まで誰も知らなかったことを発見することに使わなきゃ意味がないのよ。そもそも完全な丸なんてものがどこに存在するっていうのよ、今の千砂都先輩の状況は直感的な才能にばかりかまけて体系的な学問を怠ってきたツケよ!」
かのん「そんな言い方!!」
マルガレーテ「私が言いたいのはね、千砂都先輩はこんなことで終わるはずの人間じゃなかったってことよ。星の軌道が完璧な円じゃなきゃ気に入らないなんて、そんなくだらないことにこだわってさえいなければ、これから千砂都先輩は…うう…」グスン…グスン
かのん「マルガレーテちゃん…」
きな子「きな子の責任っす。綺麗な星が見える場所があるって近くの広場に誘った時、千砂都先輩少し顔をしかめたんすよ。きっとこうなるかも知れないってことにうっすらと気づいていながら、それでも卒業の前にきな子のためにって…うう…」グスン…グスン
マルガレーテ「うわああああああああ!」ボロボロ
きな子「うわああああああああ!」ボロボロ
かのん「ちょっと二人とも落ち着いて。まだちぃちゃんを元通りにする方法があるかも知れないでしょ!?」
冬鞠「千砂都先輩!」ガラッ
かのん「冬鞠ちゃん!?」
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冬鞠「すみれ先輩から話は聞かせていただきました。きっと千砂都先輩を元通りにする方法があるはずです。」
メイ「本当か!?」
冬鞠「すみれ先輩は言っていました。千砂都先輩の頭の中はきっと丸への強い思いと、完全な丸の存在しない現実とのギャップに強く動揺しているのだと。その現実には私達Liella!で過ごした思い出たちも含まれると。そして!千砂都先輩を説得できるほどのプレゼン力を持つのは私しかいないと!」
かのん「冬鞠ちゃん…」
冬鞠「千砂都先輩、あなたは完璧な丸が見たいんですよね。この世界に正真正銘の丸と呼べるものが存在すれば、あなたはこの世界で生きることができますね?」
千砂都「………」
冬鞠「ならば見せてあげましょう。「正真正銘の丸」を。」パラッ
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恋「これは、正三角形…ですか?」
千砂都「……いやああああ!」ジタバタ
かのん「ちぃちゃん落ち着いて!ちょっと冬鞠ちゃん、こんな時にふざけないで!」
冬鞠「ふざけてなどいません。ならかのん先輩。あなたに問いますがそもそも丸の定義とはなんですか?」
かのん「え?それは中心からの距離が等しい物体のことでしょ?あれ?でもそうか完璧な丸というものはそもそもなくて…」
冬鞠「つまり100円玉やサッカーボールも丸くはないと、そんなことを言っていてはきりがないのでこう定義しましょう。丸とは、何らかの形を伸ばしたり曲げても保たれる性質であると。」
冬鞠「これをTopologyと呼びます。この考え方によれば、この世にある大抵のものの形は丸であると言えます。例えばこんなものであっても」パラッ
可可「これは、東京の地図デㇲ!赤ペンでなぞっているのは山手線の路線デスね!」
冬鞠「Exactly.しかし皆さんがよく見る山手線の路線図はこの円形の図でしょう。」パラッ
かのん「確かに…」
冬鞠「これは、ものの形状への正確すぎる理解が、本質的にはあまり意味をなさないことも多いということを表しています。この考えにのっとれば惑星の軌道はおろか、あまり真ん丸とは言い難いマンマルや、あるいは皆さんの顔や体も立派な丸だといえるでしょう。」
かのん「ちょっと!」
千砂都「……!?」
冬鞠「大切なのは、千砂都先輩、あなたが何を大切に思って生きるかということです。あなたの人生にとってどれだけ丸が重要なものか。それはすみれ先輩の話からよく伝わってきました。しかし、あなたの人生が丸だけではないということもまた事実だと思います。先程の話のように、ただ見かけの形状としての丸を追い求めるのではなく、もう少し柔軟なものの見方であなたの中の丸というものを捉えてもいいのではないかと」
かのん「冬鞠ちゃん」
可可「うう…いい話デス」
千砂都「……ごめんね皆、私が間違ってたよ」
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かのん「ちぃちゃーーーーん!良かった!!いつものちぃちゃんに戻ったんだね!」ギュ-
千砂都「いたた、苦しいよかのんちゃん、冬鞠ちゃんありがとう、冬鞠ちゃんのおかげで…ってあれ、冬鞠ちゃん?」
冬鞠「ハア…ハア…千砂都先輩、本当にあなたという人は……」ヘナヘナ
すみれ「夏美や四季にも感謝しなさいよ。あんたのために解決方法調べて資料まで作ってくれたんだから」
千砂都「すみれちゃんに夏美ちゃんに四季ちゃん、いつの間に?」
きな子「うう…本当によかったっす」ボロボロ
みたいなね
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なんで大作になってんだよたすかる
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ちなみに地球もまん丸じゃなくて0.336%楕円形なんやけで
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>>19
乙!名作じゃないか?
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回転してるから遠心力で少し伸びるんだっけか?
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そう
赤道付近が僅かに膨らんでるとか
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まぁ完璧な丸は無限の圧力を持ってるから触れるもの全てを破壊するって書いてた
ソースは呪術廻戦
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>>25
思った
千砂都は構築術式で真球を作り出しそう
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>>19
ええやん
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きな子「綺麗な星っすねー」(酸素欠乏症)
千砂都「あ……あ……」(強化しすぎ)
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カミーユかな?
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