可可「日本の温泉は初めてデス！ ほぁぁ、湯気広がる染み……」ﾁｬﾌﾟ
すみれ「可可が喜んでくれて私も嬉しいわ」ｸｽｯ
きな子「あ、あの〜」
すみれ「？ なによきな子」
きな子「お二人の旅行にきな子も着いてきてよかったんすか……？ お邪魔じゃ……」
すみれ「何言ってんのよ、可可を誘った時にきな子も一緒にいたじゃない」
可可「しゅみれは最初から三人で行こうって提案してたんデスよ、キナキナ」
きな子「そうなんすか？ 嬉しいっすけど」
すみれ「メイは一緒にお風呂に入るとね……」
可可「メーメーは本能に忠実デスから。前に一緒にお風呂に入った時、おでこに金玉載せてきたデス」
きな子「やっぱ怖いっすねメイちゃんは」
可可「はふぅ……それにしても気持ちいいデスねぇ♡」ﾁｬﾌﾟ
可可「クク、とろけちゃいマス」
すみれ「ふふっ、お湯に浸かって満足してるだけじゃ三下ったら三下ね」
可可「ナンデスト！？ グッソクムシの癖に！」
すみれ「いい？ この温泉に来た一番の目的は……」
きな子「サウナ、っすよね？」
すみれ「そうよ、ここのサウナは有名なのよ」
きな子「きな子はあんまり詳しくないっすけど、ろうりゅ？ あうふぐす？ とかいうのをしてくれるらしいっす」
可可「老龍、逢譜御宿……強そうデス」
すみれ「ロウリュっていうのはサウナストーンに水やアロマオイルをかけて蒸気を発生させる事ね」
すみれ「アウフグースは、その蒸気をタオルで仰いで熱波をぶつけてくれるのよ！」
可可「はぇー、ククもそれしてほしいデス！」
すみれ「そうと決まったら早速行くわよ！」ｻﾞﾊﾞｯ
きな子「わわっ、見えちゃってるっすよすみれ先輩！」
すみれ「？ 別にいいじゃない、女同士なんだから」ﾎﾞﾛﾝｯ
きな子「えっ！？ あっ、はい、そっすね……」
可可「あづいでずぅぅぅ……ふぇぇ……」
すみれ「この暑さがいいのよ。血行が良くなるわ……ね、きな子？」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ
きな子「は、はいっす……」ｺﾞｸﾘ
可可「しゅみれもキナキナも頭おかしいデス……こんな暑い部屋にわざわざ入るのはバカくらいデス……」
すみれ「そう言っていられるのも今のうちよ」
ガチャッ
「失礼しまーす」
すみれ「おっ、来たわね……」
可可（暑いというか熱い……確かしゅみれが何か言ってたデスね）
可可（老龍？ 蒸気をどうたらこうたら……あれ？ 蒸気？）
可可「まさかまだ熱くなるんじゃ」
ｼﾞｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ
ﾌﾞﾜｯ
可可「んぐぅぅっ！？」
可可（あづいぃぃ！！ 熱いのがいっぱい顔にかかってくるデスぅぅぅ！？）
「このオイルはローズマリーの……」
可可（何か説明してるけど全然集中できマセン！！）
可可（熱い熱いぃ！！ 二人も熱がってる筈デス！！）ﾁﾗｯ
すみれ「ふぅー……」
きな子「んっ……♡」
可可（なんか気持ち良さと神妙な顔のブレンドみたいな表情してマス……）
可可「ふぇ？」
すみれ「可可、手を上に上げるのよ」
可可「こ、こうデス？」ﾋｮｲ
「いきまーす」
ﾌﾞﾜｯ ﾌﾞﾜｯ
可可「ひょえええええっ！？」
可可（アツアツの空気が身体にぶつけられてるデスぅぅぅっ！？）
可可（ただでさえ熱いのに何の拷問なんデスこれはぁぁぁぁ！？）
きな子「ぁんっ……♡」
可可（キナキナが後ろ向いてエロい声出してるデス……）
すみれ「ふぅ……ありがとうございます」ﾍﾟｺｯ
可可（拷問受けて感謝してマス……しゅみれ、マゾの気が……？）
可可「ふぇぇ……びぇぇ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
すみれ「んー……本当はもう1分くらい入りたいところだけど可可が限界ね」
きな子「きな子ももう、限界っす……♡」
すみれ「二人とも初心者だものね、そろそろ出ましょうか」
可可（や、やっと終わったデス……？ お湯にゆっくり浸かってこの汗を取るデスよ……）ﾖﾛﾖﾛ
きな子「あれ、可可ちゃん何処行こうとしてるっすか？」
可可「ふぇー？」
すみれ「行くのはあっちよ」
可可「あっち？ あっちって……水風呂？」
可可「いや……ははっ、あれデスよね？ ククが中国人だからって騙そうったってそうはいかないデス」
すみれ「何言ってんのよ、嘘なんか吐いてないって」
可可「熱い空気を浴びて身体アチアチデスよー！？ 水風呂なんか入ったら死んじゃいマス！」
きな子「冷たいっすー」ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
すみれ「ほら可可も身体流して」ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
可可「うう……本当にやるデス？ つ、ちゅめた……」ﾊﾟﾁｬﾊﾟﾁｬ
可可（きっとしゅみれとキナキナはククを殺す気なんデス。多分せーめー保険が掛けてあるデス、レンレンが部室で読んでた漫画に書いてあったデス！）
可可（ううっ……でももう逃げられないデス！ 先立つ不幸をお許しくだサイ！）ｿﾛｯ
可可「救命阿！！」ｻﾞﾌﾞｯ
可可「……うっ！ ちゅめた……」
可可「……あれ？」
きな子「確かはごろも？ とか書いてあったっす！」
すみれ「熱い身体と冷たい水の間に層が出来るのよ。これが羽衣ね」
可可「なんだか気持ちいいデスー♡」ﾊﾟﾁｬ
可可「ひゃっ！？ 冷たい！？」
すみれ「あはは、バカねぇ。羽衣は動くと取れちゃうのよ」
きな子「じんわり……」
可可「サウナのあとの水風呂がこんなに気持ちいいなんて知らなかったデス……ふぅ……」
すみれ「ふっ！ そろそろ上がるわよ」
可可「何したデスかー？」
すみれ「前髪に息を吹きかけたの。これが冷たかったら水風呂を出る目安になるのよ」
きな子「ハゲには無理っすね！ 前髪があって良かったっす！」
すみれ「違うわよ、今度はあっち」
可可「あっち……露天風呂？」
きな子「外気浴っす！ 外にあるベンチで寝転ぶんすよー」
可可「うーん……お湯の方が気持ち良さそうデスけど……」
可可「でも、水風呂は確かに気持ちよかったデス！ これも試してみマス！」
きな子「可可先輩、顔つきが凛々しいっすー♡」
すみれ「ふふっ、もっと気持ちよくさせてあげるわよ。さ、露天風呂に行きましょ」
すみれ「幸い3つ空いてるわね」
可可「どうやって気持ちよくなるデスかー？」
すみれ「好きに寝転んで、快適な体勢で目を閉じてればいいわよ」
可可「はぁい。はふぅ……」
きな子「ふにゃあ……」
すみれ「……」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ
可可（外の温度が身体に丁度いいデス……）
可可（ん……なんだか……眠い？ いや、違いマスね……）
可可（微睡んでるような、身体がとろけるような……）
可可「うにゃ……」ﾄﾛｰﾝ
すみれ（おっ……初めてなのにあんなに整っちゃって。余程気持ち良かったのね）
すみれ「可可、可可。起きて」
可可「あー……しゅみれぇ……？ なんだかふわふわしてマスぅ……」
きな子「んにゃあ……すみれ先輩、きな子気持ちいいっすぅ……♡」
すみれ「あーもう、二人してぐにゃぐにゃじゃない」
すみれ「二人ともサウナの才能があるのね」
可可「サウナの才能ぅ……？」
※その日の体調でも変わります
すみれ「私も気持ちいいとは思うけどそこまでぐにゃぐにゃにはなれないしね」
可可「しゅみれは才能がないデスか」
きな子「才能がないんすね、すみれ先輩」
すみれ「やめなさい、その言葉地味に削られるのよ！」
すみれ「さ、どうする？ もう一周する？」
可可「勿論デス！」
きな子「きな子もやりたいっす！」
こうして三人は幸せにお風呂とサウナを楽しみました。
終わり
わたくし、平安名すみれと申します。どうぞよろしくお願いいたします。さて、ご質問いただきました…その…わたくしに「デカマラちんちん」が生えているとして、その大きさがどのくらいかと申しますと…。お話しするのもたいへん恥ずかしいことではございますが、お答えいたしますわ。
その…大きさでございますが、平均的な男性のものと比べまして、かなり…いえ、非常に大きいと申しましょうか。具体的な数値をお伝えするのは、わたくしには少々難しゅうございます。ですが、例えばでございますね、成人男性の平均的な大きさが約13センチ程度と聞いております。それに比べまして、わたくしのものは…その…倍以上、いえ、もしかいたしますともっと大きいかもしれません。
お恥ずかしい話ではございますが、その大きさはわたくし自身も驚くほどでして…。あまりにも立派すぎて、どうお伝えすればよろしいのか、言葉に窮してしまうほどでございます。どうか、このようなはしたない話題にお付き合いいただきましたこと、お許しくださいませ。
苦手だけどサウナ行きたくなった
唐突な救命阿は反則
ん？