ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
せつ菜「いやー、これで我が同好会も安泰ですよ！！」
彼方「本当だねぇ。梨子ちゃんとエロSS提携できるなんて」
梨子「いえいえ、虹ヶ咲さんこそ素晴らしいエロSS書きばかりで」
しずく（今日はエロSS書きの天才、桜内梨子さんをお招きして打ち合わせ）
しずく（エロSSで文学賞を受賞し、国語の教科書にもエロSSを載せた天才エロSS書きの桜内さんを前にして、私も緊張でチカチ……）
栞子「……」ﾌﾝ
しずく（そんな私と違って、栞子さんはいつも通りのつまらなさそうな顔）
富井「こら三船、もっと嬉しそうな顔をしろ！」
栞子「はいはい……」
梨子「ええ、勿論」
梨子「次回は結ヶ丘を舞台にきな恋の濃厚な百合ものを書こうと思ってるんですよ。総レス数700の大作です」
富井「ひゃあ！ それは楽しみですなぁ！」
せつ菜「梨子さんのエロSSは導入が素晴らしいですからねぇ！ じっくりじっくり盛り上げてからの濃いセックス！！ たまりませんねぇ！！」
しずく「はい、先日ののぞえり悲恋もの……私、エロSSで泣いたの初めてでした」
栞子「……」
かすみ「かわいいかすみんが戻りましたよー」
かすみ「いやー、今日のお昼は時間が無さそうだからね」
かすみ「ほら、これ！」ｼﾞｬｰﾝ
しずく「これは……」
梨子「む……」
富井「1レスエロSSじゃないか」
かすみ「はい、これでパパっとシコ済ませをしちゃおうかと」
梨子「……」
富井「いいじゃないか、最近はシコれる1レスSSも増えてるからねぇ！」
彼方「そういえばファストオナニー用のエロSSも街でよく見かけるねぇ」
せつ菜「！ あ、あはは！ ほらほら、打ち合わせの続きを……」
富井「どれどれ……うひゃあ！ このふたなり肉棒の書き方のエッチなこと！」
かすみ「そうでしょう、りなかすってのがまたシコりやすそうで……」
梨子「……失礼ですが、此度の提携は無かったことにしましょう」ｶﾞﾀｯ
彼方「ええっ！？」
しずく「まあ！」
梨子「1レスエロSSなんて低俗なもので喜んでシコっているような人達と提携したところで、1レスエロの日常描写のように粗末に扱われるのは見えていますからね」
せつ菜「ま、待ってください！！ これは……」
かすみ「ちがっ……かすみんそんなつもりじゃ……」
梨子「そんなことはこっちも知ったことではありません」
梨子「粗末な1レスエロSSでも載せておけばいいんじゃないですか？」
富井「そ、そんな……」
しずく「仏頂面してないで栞子さんも何か言って！」
栞子「いや、梨子さんの言う通りですよ。この提携は破談にしたほうがいい」
富井「三船貴様ぁ！ なんてことを！」
しずく「まぁ！ 栞子さんまで……」
栞子「1レスエロSSの価値も、ファストオナニーの妙技も分からない人間と組む価値なんて無いって言ってるんですよ。エロSSの大家なんて呼ばれていい気になっているシコ通の滑稽なことと言ったらありませんからね」
梨子「なっ！？ 私がエロSSのことを分かっていないだと！？」
梨子「当たり前よ！ エロSSといえばその濃厚な描写！ それも事前の丁寧な日常描写があってこそ、本番シーンが光るってものじゃない！」
梨子「ファストオナニーなんて庶民向けの低質なエロSSにはその味わい深さが無いでしょ？」
栞子「やはりあなたは分かっていませんね。ちんちんのようにカチカチに凝り固まった価値観でエロSSを見ている」
富井「ひえぇ……エロSSの権化になんてことを……」
梨子「……どうやら、虹ヶ咲には随分ふざけたスクールアイドルがいるようですね」
梨子「花陽さんやメイさんにも伝えておきますよ、こんなエロSSのことを理解していない学生がいる高校とは付き合わないようにと」
せつ菜「そ、そんなことになったら虹ヶ咲学園は終わりです！！！」
栞子「待ってください、貴女は本物の1レスエロSSを知らないようだ」
梨子「なに？」
栞子「明日、またここに来てください。本物の1レスエロSSを見せてあげますよ」
富井さんは副部長だよ
梨子「もしくだらない物を出したりしたら、次のエロSSはイナ川とぴっぴランジュの3Pにしてやる！」
ﾊﾞﾀﾝｯ
富井「ひょええ！ イナ川ぴぴランジュなんてくだらないものを出されたら、我が同好会の看板に傷が……」
富井「どうするんだ三船ぇ！ この同好会が倒産なんてことになったら……ひいい、かわいそうなうちの奥さんと子供たち！ 露頭に迷う父さんを許しておくれ！」
かすみ「かすみんが悪いんです……こんな1レスエロSSでファストオナニーして済ませようとなんてしたから……」ｼｸｼｸ
彼方「うーむ……栞子ちゃん、何か考えがあってそう言ったんだよね？」
栞子「えぇ……場所を変えた方が分かりやすいかもしれませんね」
栞子「皆さん、着いてきてください」
せつ菜「街に出てきましたが一体……」
富井「久々に来たけれど、それにしてもファストオナニー用の短エロ屋が増えたもんだね」
しずく「本当。どの方向を向いても看板が目に入りますね」
栞子「まず最初に言っておかねばならないことがあります」
栞子「ここいらでシコれるファストオナニー店……これらは全て低質な紛い物です」
しずく「まあ！」
栞子「試しにこの店に入ってみましょう」
栞子「越境で四季真姫のスカトロ臭いフェチSSを貰おうか」
「はい！」
富井「げぇっ！ スカトロ！？」
彼方「彼方ちゃんスカトロは苦手なんだぜ……」
栞子「まぁまぁ……一口シコってみれば分かりますよ」
「お待たせしました！」
せつ菜「ひぇ……互いの作った薬と機械で強制脱糞……」
しずく（こんなのでシコれるわけが……）
栞子「さ、副部長。どうぞ」
富井「ひぃぃ……」ｼｺ
富井「……おや？」
栞子「どうです？」
富井「私はスカトロは苦手なんだが……なんとも……」ｼｺ
栞子「シコれないことはない、と思ったでしょう」
栞子「それはこれが低質な1レスエロSSである証拠です」
せつ菜「えぇ！？ シコれた方が低質なんですか！？」
栞子「正確には苦手な筈のスカトロでシコれたことが、ですがね」
栞子「また、臭いフェチと言いながら臭い臭いと繰り返しているだけで具体的な臭いには言及していない」
富井「ははぁ、それでか……なんだか水っぽくてぐにゃぐにゃしたエロSSだと思ったんだ」
しずく「味もそっけもない……これじゃ糠も糞も変わらないわ」
彼方「だからこそ逆に万人にシコれるエロSSになったというわけだねぇ」
栞子「えぇ、多くのファストオナニー店は万人に対応する為にこんなどっちつかずのSSを書いているんです」
栞子「現代の日本人はとりあえずシコれればいいとしか考えていません。AVのサンプルでシコるような、味気ないオナニーでもそれでよしとしてしまっているんですね」
富井「しかし、それじゃあ桜内さんの言った通りじゃないか！」
せつ菜「やはり1レスエロSSは低質なもの……」
栞子「いえ、決してそうとは限りません。今でも本物を出すファストオナニー店はありますよ」
何回エロSS言うねん
富井「随分な裏通りだねぇ」
彼方「人通りも少ないぜ」
栞子「着きましたよ。ここです」
せつ菜「こ、こんな小さな店が？」
しずく「ファストオナニーの木看板は小さく出ているけど……」
「いらっしゃい！ あれ、栞子ちゃん久しぶりだね」
栞子「紹介しますよ。ファストオナニー専門のエロSS書き、岡星さんです」
しずく「変わった経歴ですね」
富井「そのまま料理人をしていればよかったのに何故エロSSに……」
「あはは……今日は何にしましょう？」
栞子「ようちかから千歌NTRのちかかり、ちかエマで」
せつ菜「えぇ、ちかかり！？」
かすみ「ちかエマなんて越境は旬じゃないですよぉ、シコったらお腹壊しちゃいそう……」
栞子「それはシコってみてのお楽しみですよ」
「はい、少々お待ちください！」
「お待たせしました！」
彼方「おっ、早い……おぉ！？」
せつ菜「文字がハッキリとしていますね。さっきのファストオナニー店よりも一文字一文字がふっくらと書き上がっている……」
しずく「それじゃ一シコ……ん！！」ｼｺ
富井「これは凄い！ 曜の不安がる台詞から始める事で、二人の過去が想像させられますなぁ！」ｼｺｼｺ
せつ菜「エマさんに極太ちんちんを生やすことで曜からの完堕ちの理由が分かりやすい……これはたまりませんねぇ！！」ｼｺ
彼方「果林ちゃんの乳首が目の上でシャッキリポンと踊るようだねぇ」ｼｺ
しずく「何より凄いのはこの地の文と台詞のバランス！ まるで一つの映画を見たような充足感があります！」ｼｺ
栞子「これが本物の1レスエロSSですよ。拘ったファストオナニーの極地です」
富井「し、しかし何故こんな濃厚なものがすぐに……？」
富井「こ、これは……」
彼方「400字詰め原稿用紙で部屋が埋まってるぜ」
「1つのネタを思い付いたらそれを百通り書いて練習するようにしているんです。そうすればどんな注文をされても、脳の引き出しから持ってくることが出来ますので」
せつ菜「ははぁ……修行の成果というわけですね」
栞子「巷のファストオナニー店が低質な理由がこれです。ファストオナニーチェーン店では、マニュアルに従ってアルバイトにエロSSを書かせていますよね」
栞子「しかし、アルバイトが短時間マニュアルを読んだだけで書いたエロSSには技術も妙もありません。それを読んだ人々は、料金の安さも相まってやはり1レスエロSSは低質なものだと誤解してしまうのです」
かすみ「確かに……かすみんも短時間で済ませられるから、安かろう悪かろうで買ってたところがあるよ」
栞子「しかし岡星さんのように毎日のようにエロSSのことを考え、エロSSで抜き、エロSSを究めたものでシコればファストオナニーは良質なエロSSの一つであると理解してもらえる筈です」
富井「いやはや……目から鱗が落ちたよ。こんな1レスエロSSもあるなんて……」
取り合わせの妙ってやつだよ
梨子「むうっ……この反応、このエロさ……」
「いかがでしょうか？ 桜内さんが来られると伺ったので、前の晩からライりこ、しいりこ、チビりこの梨子獣姦づくしを仕込んでおいたのですが」
梨子「……申し訳ありませんでした。私は1レスエロSSを誤解していたようです」
梨子「安かろう悪かろうの低質なファストオナニー、しかしスローであればそれがいいというわけでもない。この年になってそんな単純なことに気付かされるとは……」
せつ菜「で、では……」
梨子「虹ヶ咲学園との提携、喜んで受けさせてもらいます」
かすみ「やったぁ！ かすみんかわいく泣いちゃいますよぉオーイオイオイwww」
しずく「良かったね、栞子さん！」
栞子「ふん……私はファストオナニーを勘違いしている梨子さんにこの店を教えたかっただけですよ」
彼方「これで一安心だぜぇ……ん？ 富井くん？」
富井「……けっ、なーにがしいりこでぇ」ﾋｯｸ
「カウンターに上がらないでください、お客さん！！」
せつ菜「飲みすぎですよ、富井さん！」
梨子「な、な……」
彼方「わっ！ 富井くんを引きずりおろして！！」
富井「そらぁ！ 種牛様の偉大なオチンチンにキスしやがれってんだ！ 子牛音頭いくぞー！」ｶﾞｼｬﾝﾊﾞﾘﾝ
梨子「いくら酔っ払ってるからって……大事なエロSSの場なのに酷すぎる！」
せつ菜「マスコミ同好会に散々に書かれてしまいました……」
富井「ひぇぇ……許してください会長ー！」
しずく「呆れた。富井副部長ったら……」
栞子「……」
薫子「ふむ……ファストオナニーを……」ﾍﾟﾗ
薫子「ふっ、栞子のやつめ……」
この事件のあと岡星は料理人に戻った。
究極のエロSSと至高のエロSSの対決は続く。
終わり
読んでいただきありがとうございました
楽しかったから新作また書いてね
ザーメンハゲもやってくれ
また読みたい
恋「『エロSSいながわ』！ 有名なお店ですし聞いたことありません？」
芹沢「ここなら昔一度来たことがある……」
恋「そうなんですか？」
芹沢「いい店だ」
恋「ですよね！」
芹沢「本物のエロSS屋だ」
このハゲは何をやっている……？
これはパロディSSとして至高のメニューですよ
築地魚河岸三代目が日曜23時59分まで全話無料や
https://bigcomics.jp/series/f1fdf29ecc9b0/
今バカって言ったか？とか死んだ目で包丁持ってる画像とか何とか死なせてあげたいなぁとかのコラで有名なあの漫画
原作は魚河岸を舞台にした面白い成長グルメ人情話なんでよかったら
富井うらやましすぎ定期
そら藤本との濃厚こってり豚骨交尾よ