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歩夢「うわっ…私の年侑、低すぎ…?」【ss】🆓
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歩夢「去年、侑ちゃんとリアルで会った日を数えたら340日しか無かった」ガーン
歩夢「短期留学してた影響もあるけど、それでも少なすぎるよ……」
歩夢「もっと年侑を上げていかないと!」
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はゆむー
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学校前
愛「お、歩夢! あけおめー!」
歩夢「愛ちゃん。あけましておめでとう。今年もよろしくね!」
愛「どしたん? 新学期早々なんか暗い顔してるけど」
歩夢「ちょっとね……愛ちゃんは去年の年侑どうだった?」
愛「んー、ちゃんとは覚えてないけど250ちょいかな?」
歩夢「そう……」
歩夢(年間の平日が245くらいだから……普通の部活仲間にしてはかなり年侑高いね……)
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愛「歩夢は幼馴染だし年侑もたくさんあったっしょ?」
愛「いいなー! 愛さんも年侑もうちょっとあればなー!」
歩夢「は、はは……愛ちゃんは明るいし友達多いし、年侑が低くても大丈夫だよ」
歩夢「でも私は侑ちゃんのたったひとりの幼馴染なのに、年侑が低すぎて……」シュン
愛「低いってどのくらい?」
歩夢「えっとね……340しかなかったの」
愛「……え、それめっちゃ多くない?」
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?
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歩夢「全然! 1年は365日あるんだよ? あ、去年はうるう年で366日だっけ? 26日も侑ちゃんと会えなかったなんて、私としては大問題だよ!」
愛「そ、そうなんだ……歩夢ってすごいなぁ。そんなにゆうゆのこと考えてるなんて」
歩夢「だって、侑ちゃんは私の大切な人だもん」
愛「そういえば肝心のゆうゆはどうしたの?」
歩夢「音楽科で発表する課題があるみたいで、早く登校してミアちゃんに手伝ってもらいながら準備するって」
愛「へー、大変だね! ま、でもミアちがいるから大丈夫か!」
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歩夢「ミアちゃん……よく侑ちゃんと一緒に作曲とかしてるよね。去年は年侑どのくらいだったんだろう?」
愛「どうだろ? 歩夢よりは低侑入じゃない?」
歩夢「そ、それは当然だけど! 幼馴染だから圧倒的に侑入が多くないと不安なの」アセアセ
愛「そっか〜。まあ、歩夢がそう思うなら今年はもっと頑張るしかないね!」ポンポン
愛「でもゆうゆと歩夢の絆は絶対大丈夫だと思うけどな! 低侑入でも高侑入でも関係ないって!」
歩夢「ありがとう、愛ちゃん……」
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もう面白い
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放課後 同好会部室
ガララ
ミア「おや、来てるのは歩夢だけか」
歩夢「ミアちゃん! 侑ちゃんの課題発表は大丈夫だった?」
ミア「学年が違うから知らないよ。でもこのボクが手伝ったんだから今頃大成功してるはずさ」
歩夢「ありがとう、いつも侑ちゃんを助けてくれて……」
ミア「な、なんだよいきなり」
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侑休
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侑能
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歩夢「ところでミアちゃん! 去年は年侑どのくらいだった?」
ミア「Oh,本当にいきなりだな……」
歩夢「お願い、大体で良いから教えて?」
ミア「まあ隠すことじゃないから良いけどさ……」
ミア「大体1300くらいかな」
歩夢「!?」
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桁違いで草
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どうなってやがるんだ
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ミア「What`s? 何をそんなに驚いてるのさ」
歩夢「何かの勘違いだよね!? 年侑でそんな数ありえないでしょ!?」ガバッ
歩夢「去年は最大でも366だもん!」
ミア「I see.なるほどね。歩夢は資産運侑してないんだな?」
歩夢「資産運侑……?」ポカン
ミア「日本人は貯金が好きとは聞いていたけど、このインフレの世の中……ちゃんと金侑リテラシー持たないとダメじゃないか」
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俺も運侑そろそろ始めなきゃ…
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年侑も投資運用できるのか…( •᷄ὤ•᷅ )
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歩夢「ミアちゃん、お願い! どうやってそんな年侑を増やしたのか教えてほしいの! 資産運侑って何?」
ミア「簡単だよ。侑価証券を売買して増やしたのさ」
歩夢「侑価証券?」
ミア「そうだな、例えば今朝、作曲の課題を手伝いが終わったときにベイビーちゃんがボクに見せてくれた最高のスマイル」
歩夢「ええっ!? 侑ちゃんの最高のスマイル! 羨ましい……!」
ミア「この笑顔を歩夢が体験できるとしたら、年侑を何日分出せる?」
歩夢「それなら5日……ううん、10日分は出すよ!」
歩夢「あっ……!」ハッ
ミア「ふふ、そういうことさ。こうやって侑価証券を取引してボクは年侑を上げているんだ」
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こいつらにとって侑はなんなんだ
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ミア「そして、10日分の年侑を払って歩夢が手に入れたベイビーちゃんの最高のスマイルを年侑30日分で譲って欲しいって誰かが言ってきたらどうする?」
歩夢「う……スマイルは手放したくないけど、30日も年侑が増えるなら譲っちゃうかも……」
ミア「これで歩夢は20日分の年侑を儲けたことになる。簡単に言うとこれが資産運侑ってことだね」
歩夢「それでミアちゃんは1300なんてすごい年侑があったんだね」
ミア「その通りさ」
ミア「そして侑価証券の価格はマーケットで決まる」
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為になるなぁ〜
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歩夢以外の誰が買ってるんだ…
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侑給を取りたいな…
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税侑とられないの?
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勉強になる
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侑ちゃんはどこで買えますか?
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340日って、夫婦でもちょっと出張とかあったら簡単にそれ以下になるのでは
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@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 今夫婦って言った?
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ミア「今や東京、ニューヨーク、香港……世界各国のマーケットで取引されているよ」
歩夢「そんなことになってたんだ……」
ミア「歩夢も幼馴染だからって油断しないことだね」
歩夢「ありがとうミアちゃん。私、もっともっと侑入を増やせるように頑張るよ!」
ガララ
かすみ「ぅう、ひっぐ」ポロポロ
歩夢「かすみちゃん、どうしたの?」
ミア「泣いてるのか?」
-
かすみ「歩夢先輩ぃ、ミア子ぉ……聞いて下さいよぉ、かすみんの侑価証券が暴落しちゃったんですぅ」グスッ
歩夢「かすみちゃんも資産運侑してたんだ……」
ミア「暴落って何が?」
かすみ「侑先輩の白い吐息!」
歩夢「え……」
かすみ「5USD使って買ったら、昨日まではどんどん上がって1吐息あたり10USDくらいで取引されてたんです!」
かすみ「それで調子に乗って買増したら今日大暴落……1吐息0.5USDになっちゃって……」グスッ
歩夢「USDって?」
ミア「年侑の取引単位だよ。1日分を1USD(侑と・遭遇した・DAY)と表現するんだ」
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歩夢「確かに、今日からすごく寒くなったから侑ちゃんの白い吐息はどこでも見れるかも」
ミア「それでレア度が下がって暴落したわけか。これだから子犬ちゃんは。資産運侑は季節感も考えないと」
かすみ「うぅ、かすみんのUSDがぁ」シクシク
ミア「子犬ちゃんは余計なことしないで大人しくU&I500インデックスでも買っておきなよ」
歩夢「かすみちゃんは可哀想だけど……」
歩夢「誰よりも侑ちゃんに詳しい私なら……資産運侑でもっと年侑を増やせるかも!」
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あびゃー
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ためになるスレだ
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U&I500インデックスは早めに買っておいて塩漬けは基本だからね
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そこ侑&Iじゃないのか……
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侑ちゃんすげーな
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手元のUSDが0になったら一年中に侑ちゃんと会えないってこと?
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数日後
チュンチュン
歩夢「……」スクッ
歩夢「……」カタカタ
歩夢「昨日のユウ平均とTAKASAQは小幅の下落……侑ちゃんの靴下関連は高値……大体予想通りだね」カタカタ
歩夢(私の朝は海外の金侑市場のチェックから始まる)
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ピロン
歩夢「あ、侑ちゃんからメッセージ……今日も音楽科の課題があるからもう出発しちゃったんだ……一緒に登校したかったのに」シュン
歩夢(これでまた年侑が下がっちゃう……でも)
カタカタ
PC画面「金侑資産評価額 : 3580USD」
歩夢(ここ数日の資産運侑で、私の年侑は10倍以上に膨れ上がっていた)
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歩夢(やっぱり私は侑ちゃんのことなら何でもわかる。侑価証券の値動きも)
朝9時 教室
歩夢(そろそろマーケットが開く時間だね)コソソ
ポチポチ
歩夢(昨日50USDで買った‘’侑ちゃんのくしゃみ‘’……)
資産運侑系の配信者『今週は寒いからどんどんくしゃみしてレア度が下がりますの!暴落しますの!早く売るんですの!』
歩夢(インフルエンサーはあんなこと言ってたけど何もわかってない。侑ちゃんは寒さが一定ラインを超えるともっふもふに防寒して逆にくしゃみをしなくなる)
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歩夢(マーケットが開いた!情報に煽られて侑ちゃんのくしゃみは20USDに値下がり……ここでさらに追加でたくさん買い付ける)ポチポチ
歩夢(この辺が下値のはず……そろそろSNSで侑ちゃん厚着の情報が出回るから)
ググググ
歩夢(来た! どんどん値上がりしていく!)
歩夢(120USDに到達、全部売って利益確定しよう)ポチポチ
歩夢(ふう……)
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歩夢(たった数分操作しただけでざっと1000USDも儲けちゃった)
歩夢(源泉徴侑で2割が引かれるけどそれでも800USD……去年の年侑の2倍以上……)
歩夢(こんなに簡単で良いのかな)ハア
放課後
かすみ「歩夢先輩! お願いがあるんです!」
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さらに数日後
副会長「会長! 生徒会の予算が底をつきそうです! このままでは破産です!」
栞子「それは……急ですね」
副会長「増えすぎた部活や同好会を支えるためにどうしても出費が……」
栞子「わかりました。私に考えがあります」
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同好会部室
歩夢「はい、今日の講座はここまで」
かすみ「ありがとうございました!」
しずく「これでバッチリ稼いじゃいますよ」
璃奈「歩夢さんの講座、好き」
歩夢「ありがとう。でも私のはあくまでアドバイス。資産運侑は自己責任でね?」
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かすみ「でもここ何日か、歩夢先輩のアドバイス通りに侑価証券をトレードしたらガッポガッポですよお!」
しずく「うんうん。これで無料なんて信じられません」
璃奈「オンラインサロンを作れば大儲けできると思う」
璃奈ちゃんボード『¥¥』
歩夢「あはは……そんな大したことしてないし」
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この世界の侑ちゃんはどうなってんだ😳
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ガララッ!
栞子「歩夢さんはここですか!」
かすみ「しお子、どうしたの?」
しずく「今日は生徒会に行くって言ってたけど」
栞子「歩夢さん、私にも資産運侑のコツを教えて下さい!」
かすみ「おっとー? お堅いしお子もついに資産運侑デビュー?」
栞子「これは生徒会のためです」
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歩夢「私はもちろん構わないけど……元本は保証されないし、あくまで自己責任だからね?」
栞子「もちろんです!」
栞子(とは言っても歩夢さんのアドバイスを聞いて失敗した人はひとりもいないからきっと大丈夫です)
栞子(これで生徒会の予算問題は解決ですね)
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次の日
栞子「生徒会の予算を注ぎ込んで買った"侑さんのウインク"の価値が10分の1に暴落!?」
カタカタ
栞子「おかしいです! 歩夢さんのアドバイス通りに買ったのに!!」
歩夢「えっと、ごめんね? もっと上がると思ったんだけど……」
歩夢「今日の侑ちゃん、片目にゴミが入ったみたいで常時ウインクしてるみたいな状態になってるから……」
しずく「それでウインクの価値が暴落したんですね」
かすみ「侑先輩のことならなんでもわかる歩夢先輩も外す時があるんですね〜」
璃奈「流石の歩夢さんも目にゴミが入ることまでは読めないよ」
栞子「ううぅ……」
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草
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侑ちゃん痛そうでかわいそう😢
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璃奈「あ、今マーケット見たら徐々にまた上がり始めてるよ」カタカタ
歩夢「侑ちゃんの目のゴミが取れたんだね」
しずく「良かったね、栞子さん」
栞子「先ほど、驚いて全部売ってしまいました」
しずく「えぇ……」
かすみ「よりによって底の底で売るなんて」
栞子「あまりにもつらすぎます……」シオ……
かすみ「歩夢先輩も資産運侑は自己責任って何度も言ってたよ」
栞子「わかっています……全て私の責任。なんとかしなくては」フラフラ〜
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生徒会室
副会長「えっ! 生徒会の予算を資産運侑しようとして失敗したんですか!?」
栞子「はい……申し訳ありません」
副会長「どうするんですか!?」
栞子「今から考えます……」
副会長「他の部活は資産運侑で儲かってるのに生徒会だけこんなにカツカツなんて……」
栞子「他の部活は儲かってる?」
副会長「はい。上原さんの資産運侑術が広まってみんなUSDをたんまり稼いでる部活が多いらしいですよ」
栞子「……!」ピーン
栞子「良いことを思いつきました!」
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思いついてしまったか
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次の日
同好会部室
ザワザワ
彼方「うーん、おはよぉ。みんなパソコン見てどうしたの?」
エマ「生徒会長から緊急公開放送があるんだって〜」
愛「しおってぃー何か発表するのかな?」
しずく「昨日の今日で嫌な予感しますが……」
せつ菜「あ、始まりますよ!」
栞子『全校生徒の皆さん。生徒会長の三船栞子から大事なお知らせがあります』
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栞子『生徒会では予算が不足しており、円滑な学校運営、生徒の皆さんへのサポートがままならない状況です』
栞子『そこで、心苦しくはありますが部活動、同好会の皆さんに負担をお願いします』
栞子『今までは部室や施設の使用は無償としていましたが……』
栞子『本日より、各部室に"租・侑・調"を課します!』
ザワザワ……
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栞子『“租”は部室の使用料です。広さに応じで払ってもらいます』
栞子『“侑”は生徒会活動への奉仕の代わりとしてUSDを徴収します』
栞子『“調”は各部活、同好会の特産品をお土産として献上してもらいます』
栞子『では、今後とも生徒会へとご理解ご協力をお願いします』
プツッ
-
ミア「おいおい、横暴だな」
果林「そもそも特産品って何かしら」
エマ「流しそうめん同好会なら流しそうめん、スクールアイドル同好会の場合は」
彼方「ライブとか?」
かすみ「ライブを献上させるなんてあんまりです! しお子だってスクールアイドルなのに!」
ランジュ「でも栞子、イキイキしてたわ!」
歩夢「私が損失出させちゃったからかな……」シュン
しずく「歩夢さんは悪くないですよ!」
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せつ菜「そうです! 生徒をサポートするべき生徒会が生徒に租侑調を課すなんてあってはならないことです!!」ゴゴゴゴ
ランジュ「きゃあっ! せつ菜が燃えてるわ!」
せつ菜「引退した身ですが、これは黙って見ているわけにはいきません! 抗議して栞子さんに目を覚ましてもらいます!!」
ダダダッ
愛「おお、せっつーがんば!」
かすみ「せつ菜先輩が動いてくれたなら大丈夫ですね!」
璃奈「だと良いけど……」
-
まるで税金だな
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横暴だ!
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生徒会室
せつ菜「失礼します!!」ツカツカ
副会長「あ、せつ菜ちゃん……//」
栞子「どうされました? その姿で生徒会室に来るなんて珍しいですね」
せつ菜「どうしたもこうしたもありますか!」
せつ菜「租侑調を課すことを取りやめてください!」
栞子「やはりですか。予想はしていましたよ」
せつ菜「でしたら今すぐ……」
栞子「まあまあ、とりあえず落ち着いて話し合いましょう。こちらに来てください」
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せつ菜「話し合いでしたらこの生徒会室で……」
栞子「ここでは生徒の出入りがありますから。あちらにちょうど良い空き教室があるので」
せつ菜「はあ……わかりました」
スタスタ
栞子「こちらです」
ガラガラッ
せつ菜「こ、これは!?」
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SSが下火なこの時代に、こんな鬼才スレが見れるなんて……😭
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副会長草
-
これはスクスタ栞子
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ズラーッ
せつ菜「たくさんの本棚に、漫画やラノベやブルーレイが並んでいます!」
栞子「ふふ。こちらにはソファと、視聴用の大画面テレビもありますよ」
せつ菜「す、すごい……まるでネットカフェです!」
せつ菜「なぜこんな部屋が……!」
栞子「漫画研究会が空き教室を利用して勝手に作っていたんです。それを接収しました」
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せつ菜「そうだったんですか。ですがなぜ私をここに……」
栞子「この部屋をせつ菜さんの私室として差し上げます。自由に使ってください」
せつ菜「エッ???」
栞子「多大な貢献をされた前生徒会長への学校からのささやかなご褒美ということで……」
せつ菜「このたくさんの大好きが詰まった部屋を私が……」モンモン
栞子「その代わり、今回の件については同好会にもご理解頂けるということで……」
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栞子「名義上はせつ菜さん、いえ中川さんを代表とする架空の同好会『優木せつ菜好き好きクラブ』の部室ということにしておきますので」
せつ菜「し、しかし……部室の広さに応じて租優調が徴収されるのでは」
栞子「ふふ、もちろん特例で非課税にしておきますよ」
せつ菜「アッーーー!!」
栞子「ご協力感謝します」
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賄賂じゃねえか!!!
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>>91 誤字訂正
栞子「名義上はせつ菜さん、いえ中川さんを代表とする架空の同好会『優木せつ菜好き好きクラブ』の部室ということにしておきますので」
せつ菜「し、しかし……部室の広さに応じて租・侑・調が徴収されるのでは」
栞子「ふふ、もちろん特例で非課税にしておきますよ」
せつ菜「アッーーー!!」
栞子「ご協力感謝します」
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栞子もやり手だなw
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同好会部室
ガラガラッ
せつ菜「……」
かすみ「あっ! せつ菜せんぱーい!」
エマ「おかえりなさい。どうだった?」
かすみ「もちろん、しお子にガツンとお説教してくれましたよね?」
せつ菜「いやぁ、はは……」
璃奈「あっ……」
せつ菜「やはり生徒会の予算不足は深刻な問題ですので、同好会もできる限り協力していきましょう!」ニコッ
しずく「良い笑顔ですね」
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数日後
歩夢「侑ちゃんの靴下、侑ちゃんのローファー……」カタカタ
かすみ「今日も歩夢先輩の資産運侑は絶好調ですね!」
果林「この部室にも厳しい租・侑・調が課されてるから、歩夢の稼ぎが頼りね」
エマ「スクールアイドル活動でお金儲けは出来ないからねぇ……」
しずく「侑に加えて、租と調もUSDで代納することが認められましたのは不幸中の幸いですね」
彼方「ありがとねぇ歩夢ちゃん。でもウチでこんなに大変なのに他の部活の子たちは大丈夫なのかな〜?」
-
ほ
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も
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先月このss見なかったけど今初めて読んで草
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期待
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ほし
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ほ
-
む
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愛「みんな大変みたいだよ。支払いがキツイっていって部室を捨てて逃散する部活もあるみたい」
かすみ「そんな……」
愛「部室棟にも空き部室が増え始めてるんだよね」
しずく「演劇部も舞台の興行収入でなんとか凌いでますがギリギリです……」
しずく「といっても一度に出来る舞台に限界はありますし、稽古場所を増やそうにも新たな部室を取得したら租・侑・調も増えてしまいますからね」
彼方「ジレンマだねぇ」
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生徒会室
副会長「会長! 空き部室がどんどん増えています! このままでは租侑調が著しく減少です!」
副会長「それに、活動が順調な部活も部室を新たな部室を増やそうとしません。支払いが増えるからと……」
栞子「それはよろしくないですね。新たな手を打ちましょう」
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次の日
璃奈「栞子ちゃんが校内放送するって」
かすみ「また? 今度はどんなひどい政策を出してくるのんだか」
栞子『全校生徒のみなさんこんにちは。最近、空き部室が増えて治安と財政が悪化しています』
栞子『そこで、空き部室を活用して部活動を活性化させるため、みなさんに空き部室の掃除と片付けをお願いします』
栞子『そして、空き部室を片付けてくれた部活動や同好会にはその部室をそのまま使用する権利を与えます』
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エマ「でも部室を増やしてもらっても払う租侑調が増えちゃうよね」
栞子『みなさん、租侑調を懸念しているかと思います。なので侑遇制度を設けました』
栞子『掃除と片付けをして新たに得た空き部室は、3年間は非課税とします!』
ザワザワ
栞子『この三船栞子の新たな税制侑遇制度を、"MI(三船)S(栞子の)A(新たな税制侑遇制度)"、略してMISAと名付けました』
栞子『ではみなさん、ご協力よろしくお願いします』
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1ヶ月空いたssスレが復活することあるんだ
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待ってた
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待ちに待ってた
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かすみ「相変わらず一方的だなぁしお子は」
璃奈「生徒会も色々大変なんだと思う」
しずく「こんど久々にみんなで放課後ショッピングでもする?」
かすみ「うん! そうだね! しお子の暴走を止められるかもしれないし」
璃奈「賛成」
-
しずく「でも、このMISAってやつ、上手くいくのかな?」
かすみ「使われて無い部室をお片付けするだけで非課税の活動場所が増やせるなら良いんじゃないの?」
かすみ「しず子の演劇部の稽古場所が足りないって言ってたよね」
しずく「そうだけど……3年間非課税ってことは、私の学年が卒業して次の世代から課税されるってことでしょ?」
璃奈「うん」
しずく「それって負担を先送りして将来の後輩に押し付けてる感じで、どうなのかなぁって……」
かすみ「言われてみれば……」ウーン
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数日後
栞子「さて、MISAは順調ですか?」
副会長「当初は生徒の皆さんも喜んでいましたが、次第に非課税期間が3年間しかないことに不満が募り……結局空き教室の状況はほとんど改善していません」
栞子「そうですか……3年間では足りませんか」
栞子「わかりました。背に腹は代えられません」
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同好会部室
璃奈「栞子ちゃんがまた校内放送するって」
かすみ「最近多いね」
栞子『えー、先日開始したMISA制度を改正することにしました』
栞子『今後、空き部室を整備してくれた部活動、同好会にはその部室を永久に非課税で占有することを認めます』
ザワザワ……
愛「ずっと非課税!? ヤバっつ!」
彼方「これは思い切ったねぇ〜」
栞子『これより新MISA制度、墾室永年私財法を発布します!』
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生徒会室
副会長「すごいですよ会長! みんな我先にと空き教室の片付けを始めました!」
栞子「やはり永年占有は大きいですね。税収は増えませんが部活動に逃散されるよりは良いでしょう」
栞子「部活動が安定したら既存の部室に対して増税すれば良いですし」
副会長「これで生徒会の侑入が安定しますね!」
栞子「はい。困窮した生徒に侑資することもできます」
-
ほ
-
も
-
数日後
副会長「会長! ほとんどの空き教室が片付けられて新部室となりました」
栞子「素晴らしい成果ですね。ではこれより既存の部室に対する租侑調を増税します」
栞子「多少税が増えたところで生徒達はせっかく増やした非課税の部室を捨てて逃げることはないでしょう。これで侑入アップは間違いありませんね」
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菜々「ふんふふーん♪」
菜々「さーて、今日も秘密の部屋でアニメを楽しみますよお!」
生徒「あの、中川前生徒会長!」
菜々「はい!? なんでしょうか」キリッ
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生徒「お願いがあるんです!」
生徒「私たちの部活は頑張って空き教室を開拓して非課税の部室を増やしたんですが元の部室への増税が酷くて……」
生徒「このままじゃ税を払えなくて廃部になっちゃいます」
菜々「それは大変ですね……それで私にお願いとは」
生徒「優木せつ菜好き好きクラブ」ボソッ
菜々「!?」ギクッ
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おぉっ続き待ってた
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生徒「噂で聞いてます! 前生徒会長の優木せつ菜好き好きクラブの部室は特例で完全非課税だと!」
菜々「な、なんの話ですかね」タラー
生徒「だから優木せつ菜好き好きクラブに私たちの部室を全て寄贈します!」
菜々「へ?」
生徒「私たちも優木せつ菜好き好きクラブのになれば部室は完全非課税になりますよね?」
菜々「ま、まあ理屈の上では……」
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かしこい
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生徒「形としてはまず私たちの部活を解散し、空いた部室を優木せつ菜好き好きクラブが即整備して墾室永年私財法によって保有。そして私たちは優木せつ菜好きクラブに即入部する」
生徒「これで私たちは元の部活動を続けながら税を納めずに済むわけです!」
菜々「しかし……」
生徒「もちろん前生徒会長にもメリットを用意してますよ!」
生徒「名乗り忘れていましたが、私たちはアニメ研究部です」
菜々「なっ……」
生徒「同人でもオリジナルでも、前生徒会長がお望みの自主制作アニメを定期的にお作りしますよ!」
菜々「あ、あーーー!!!」
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数日後
栞子「変ですね……思ったより税侑が増えないどころか減ってるような……」
副会長「か、会長……優木せつ菜好き好きクラブの部室が爆増しています」
栞子「!?」
副会長「どうやら優木せつ菜好き好きクラブが完全非課税ということを逆手に取ってみんながこぞって部室を寄進しているみたいですね」
栞子「なんということを……」
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何事にも抜け道はあるんだな
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かすみ「愛先輩、今日も部活の助っ人ですか?」
愛「うん! 優木せつ菜好き好きクラブに行ってくるよ!」
しずく「昨日も優木せつ菜好き好きクラブに助っ人行ってませんでした?」
愛「そうだけど、昨日は優木せつ菜好き好きクラブのバスケ班、今日は優木せつ菜好き好きクラブのサッカー班なんだよ。色々班があって面白いっしょ?」
果林「それ実質部活動なんじゃないの」
彼方「優木せつ菜ちゃん好き好きクラブに部室を寄進する子達が増えてるみたいだね〜」
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ガラガラッ
せつ菜「こんにちは!!」
エマ「せつ菜ちゃん、久しぶりだね〜」
歩夢「最近忙しそうだよね」
せつ菜「かすみさん!」
かすみ「はい!?」ビクッ
せつ菜「スクールアイドル同好会の部室も優木せつ菜好き好きクラブに寄進しませんか!?」
かすみ「えっ!?」
せつ菜「名前は変わりますが非課税になりますよ! どうですか!」
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かすみ「で、でもぉ」
せつ菜「さあさあ! 部長が承認してくれればすぐに手続きを進めますよ!」ズイズイ
歩夢「ダメだよ」
せつ菜「歩夢さん!?」
歩夢「スクールアイドル同好会は大切な名前……せつ菜ちゃん、忘れちゃったの?」
せつ菜「ですが寄進すれば非課税に……私は皆さんのためにと……」アタフタ
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ᶘイ・᷄⇁・᷅ナ川しお…
-
ほ
-
しゅ
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歩夢「せつ菜ちゃんが私達のためを思ってくれる気持ちもわかるよ。でも、こんなのせつ菜ちゃんらしくないと思うの」
せつ菜「歩夢さん……」
ガララッ!
栞子「失礼します……せつ菜さん、こちらにいましたか」
せつ菜「栞子さん。どうしたんですか?」
栞子「あなたが最近、無断で非課税の荘園……いえ、荘室を増やしているという報告がありました」
せつ菜「生徒の方々が手放した部室をルールに則って再整備しているだけですよ」
栞子「そのような詭弁は認められません。よって、これまであなたに認めていた非課税の特権は、本日をもって剥奪します」
せつ菜「なっ……一方的に約束を破棄するなど契約違反です!」
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栞子「非課税ということを悪用して荘室を増やすという越権行為を行い、生徒会の財政を悪化させたのですよ。先に非違を行ったのはそちらではないですか」
せつ菜「私は重税に苦しむ生徒たちのためにやっているんです!」
栞子「税がなければ虹ヶ咲学園の秩序は乱れ、多様な活動ができなくなります。それこそ生徒のためになりません」
せつ菜「違いますっ……予算以前に、生徒たちの自主的な活動を認めてこその生徒会です!」
歩夢「あ、あの、二人とも落ち着いて……!」アセアセ
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しれっと更新来て草
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かすみ「あわわ……まずいですよ! 喧嘩はやめてください!」
璃奈「このままだと……学園内が前生徒会長派と現生徒会長派に分裂して内乱が起きるかも」
璃奈ちゃんボード『ビクビク』
エマ「えっ、そ、そんな……!」
彼方「みんなすやぴして頭冷やそ〜?」
果林「ふたりとも頭に血が上って聞こえてなさそうね」
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栞子「これ以上の議論は無益です。課税されるのが嫌ならいますぐ部室を明け渡してください」
せつ菜「そんな乱暴許しません! こうなったら私が生徒会長に返り咲いて……!」
歩夢「ま、待って……!」
歩夢(このままじゃ取り返しのつかないことに……!)
歩夢(お願い……侑ちゃん、助けて……!)
侑「ちょっと待ったぁーーー!!」
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侑ちゃんが生徒会長になる
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歩夢「侑ちゃん!!」パァ
せつ菜・栞子「……!」
侑「遅れてゴメンね! 最近音楽科の課題が多くて……!」ハアハア
歩夢「侑ちゃん、私……」
侑「心配しないで歩夢」ニコッ
歩夢「うっ//」
歩夢(やっぱり全然違う……年侑だとかUSDなんて霞むくらいの……これが本物の侑ちゃんの輝き……!)
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侑「みんな聞いて」
侑「確かに、せつ菜ちゃんがやったことはズルいことだったかもしれない。それに、栞子ちゃんの政策も乱暴だったかも。でもね、私はどっちも責められないと思う!」
歩夢「侑ちゃん……」
侑「せつ菜ちゃんは、生徒の自由な活動のために必死だったんだよね? “好き”って気持ちを守りたくて。で、栞子ちゃんは、みんなが安心して活動できるように、ルールを作ろうとした。どっちも、同じくらい大事なことじゃない?」
せつ菜「……っ!」
栞子「……」
-
侑「USDとか言って私を評価してくれるのは嬉しいよ? でもそんなのだけで価値を決めちゃダメ。せつ菜ちゃんにも、栞子ちゃんにも、歩夢ちゃんにも……もちろんみんなにも、ひとりひとりにしかない輝きがあるんだから!」
歩夢「……!」
せつ菜「……みんなのこと、ずっと見てくれていたんですね」
栞子「……私は大事なことを見失っていたかもしれません」
せつ菜「勝手なことをしてごめんなさい!」バッ
栞子「こちらこそ申し訳ありません」スッ
栞子「課税は停止し、生徒の皆さんと学園の将来についてしっかり話し合おうと思います。ご協力いただけますか? せつ菜さん」
せつ菜「ええ、もちろんです!!」ペカー
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歩夢「……侑ちゃん、ありがとう」
侑「よかったぁ! てことで、みんな仲直りってことで……いい?」ホッ
せつ菜・栞子「……はいっ!」
歩夢「やっぱり生の侑ちゃんが一番だよね!」
おわり
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長々とかかってしまい申し訳ない
ありがとうございました
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完結ありがとう
侑ちゃん最高!
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乙
最後まで走り抜いてくれてありがとう
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乙でした
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乙です
タメになった
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こういう静かにイカれた世界観、すき
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