下校時刻を告げるチャイムが鳴ると
「…部室、閉めましょうか」「うん」
この会話だけの日もザラにある
まともに話すのはライブの打ち合わせの時だけ
綴理(……見られてる)
「あ…」
と反応しその瞬間はアンニュイな表情を見せるもすぐすまし顔で紅茶を啜る梢
「次はこ…乙宗さん、よろしくねぃ」
と呼ばれ終了後部室に帰るまでに何故か泣いてしまい、その痕が綴理にバレて無言で抱きしめられる
でも２人ともお互いが居るだけの部室の雰囲気だけは大事にしてそうなのが帰って辛い
「ねぇこず、今、楽しい？」と聞いてしまう
梢は敢えて深読みせず
「えぇ、楽しいわよ」と含みを持った笑顔を向ける
「いいね、この子たち、キラキラしてる」と語り
梢は苦虫を噛み潰したような顔で
「…そうね」と声を絞り出す
それ以降梢はその動画が流れると反射的に飛ばすようになり、おかげで動画の切り替えだけは上手くなった
ほんの数分だけあの時の温もりが戻った部室。
慈が部室を出ていく時いつものように「ばいばい、また明日ね」って言おうとする綴理だけど「ばいばい」とだけしか言えなかったんだよね。藤島慈は部室にはもう来ないんだから。
梢「…何で見る必要なんかあるのよ」
「こずともっと和気あいあいしたい・・・でもそれを口に出していいのかな？」
結果お互い付かず離れずの繰り返し、一緒に漂うだけの日々・・・
たまたま通りすがり聞いてしまう慈
感情のまま生徒会室のドアノブに手を掛けるも今更何を言っていいか分からず踏みとどまる
声を抑え泣きながらその場を走り去る慈
すれ違いざまに全てを察してしまう綴理
追いかけられない自分が口惜しくその場で蹲る綴理
何も知らない好きクラの
「最近二人で歌ってないですね、また聴きたいです！」という何気無いコメントに傷付く二人
「こず、その頭大丈夫？どうしたの？」
「綴理、もう少し言い方を工夫なさい・・・これから私たちも2年生で新年度が始まるでしょう？
先輩という立場にもなるし、私はスクールアイドル部長として見られることになる
心機一転というわけではないけれども・・・どうかしらこの髪型？」
「うん、似合ってるよ。なんだか今までのこずじゃないみたいだ。
そっか、、、ボク達先輩になるのか。後輩ってどんな色をしているんだろ・・・」
こんなの続いてた当時のファン全員胃死んでそう
華があって美麗・憂いがあって他を寄せ付けない孤高さはこの時期にしか出せない
今のギス需要的にも大アリだと思う
https://i.imgur.com/E0XlkLV.jpeg
綴理の方は今見ても１番好きなイラストだわ
https://i.imgur.com/KpBKmn3.jpeg
つづこず過去編:乙宗梢と夕霧綴理がラブライブ！北陸大会に挑む話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21826385#1
電車はガラガラなのにカバンで壁を作ってまで離れられずに近くに座ってるのもキツい
AURORA FLOWER乙宗梢のイラストにも隣り合ったボトルがあるの熱いよね
https://imgur.com/a/ZMuEb2H
１０万字くらいある大作で草
あとで読むわ
「綴理、ライブ、良かったわよ」
「ありがと、こずも良かったよ」
「そう…」
「「…」」
口出ししてはならないので感想や評論すら語り合えない
もしふわふわ優しい世界環境だけで放流できただろうか
「期待」の他に「儚い愛」「恋の苦しみ」「見捨てられた」とかもあるんだよね
後者はまるで102期つづこずみたいだ・・・
その人のだとつづこずIFのやつも好きだ
更新止まってるけど再開が待ち遠しいぜ
色々言い訳してる内に熱くなっちゃって慌てて配信切る回(アーカイブなし)がありそう
騒がしくなって解釈違いを起こすも屈託無く笑い怒る二人を見て誰にも気付かれない間違いを正す