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【SS】GANTZ:QU4RTZ
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1スレ目(ラブライブ!板@したらば)
【SS】かすみ「新しい」彼方「朝が来た」エマ「希望の」璃奈「朝が」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11177/1699454811/
2スレ目(ラブライブ!板@したらば)
【SS】GANTZ:QU4RTZ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11177/1709377545/
3スレ目(ラブライブ!板★3)
【SS】GANTZ:QU4RTZ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11210/1728905048/
4スレ目(ラブライブ!板★3)
【SS】GANTZ:QU4RTZ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11210/1732290777/
このスレは3スレ目からの続きになります
-
ズバッ
エマ「ううっ!?」ヨロッ
スタッ
薫子「………」ジャキッ
エマ(早い!それに…もう剣を持ってる…)キョロッ
薫子「グ…ウ…ウ……」
エマ(剣を使われるとこっちが不利だよ…。でも、やるしかない!)
かすみ「彼方先輩、直接当たらなくてもいいから撃ちましょう!」
彼方「うん…!」コクッ
かすみ「さっきは失敗しちゃいましたけど…二人掛かりなら…それに、エマ先輩と戦っている間なら何とかなるかもしれません!」チャッ
彼方「うん…エマちゃんを助けなきゃ…!」チャッ
薫子「………」ギロッ
かすみ・彼方「!!」ギクッ
かすみ(気付かれた…!?)
-
エマ「はぁぁっ!」ダッ
薫子「………」キョロッ
ブンッ
彼方(今だ!)グッ
かすみ(エマ先輩に当たらないように……)グッ
フッ
ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン
エマ(避けられた!)ザッ
彼方(消えた!?)
かすみ(やっぱり気付かれてたの…!?)
薫子「………」ザッ
ドン! ドドンッ! ドン! ドン!
かすみ「あっ、あそこに!」ハッ
彼方「動きが早いよ…!」チャッ
薫子「………」
フッ
ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン
-
ドン! ドン! ドン! ドン!
かすみ「はぁっ、はぁっ……また避けられた…?」
彼方「薫子先生はどこ…?」キョロキョロ
バッ
薫子「ハアァッ!」ダッ
かすみ「ひっ…!?」
タッタッタッ
エマ「たぁぁぁぁーーっ!」ブンッ
薫子「………」チラッ
バッ
かすみ「エマ先輩!?ありがとうございますぅ」
エマ「はぁっ、はぁっ…何となくだけど、銃で撃った後はそっちの方に攻撃しに行くと思ってた…」ザッ
かすみ「その読みが当たりましたねぇ…助かりました…」
彼方「ちょっとずつペースが掴めて来たかも…?」
薫子「グ…ウ…ゥ…」ザッ
-
エマ「でも…まだこれからだよ!」
彼方「……うん」
エマ(相手が組み付き攻撃を仕掛けて来るまで、私のスーツが持つといいけど…)
ザッ
エマ「たぁぁぁぁっ!」ダッ
タッタッタッタッ
かすみ「エマ先輩……!」チャッ
エマ「はぁっ!」ブンッ
薫子「………」
サッ
薫子「ハッ!」シャッ
ズバッ
エマ「うあっ!」ヨロッ
彼方「ああっ……!」
エマ(早い……!スーツの耐久力がある内に…せめてあと剣だけでも何とかしなきゃ!)
-
薫子「ハァァァッ!」スッ
ズババババッ
エマ「うあぁぁぁっ!」グラッ
彼方「エマちゃん!」
かすみ「エマ先輩!」
ドロッ
エマ「あっ……!?」ガクッ
キュウゥゥゥン
彼方「エマちゃん!」
かすみ「エマ先輩、スーツが…!」
薫子「………」ジャキッ
ブンッ
エマ(だめ………!)
ズバァッ
-
エマ「うあっ…!」ブシャァァッ
ドサッ
エマ「うっ……うぅっ………」ゴフッ
ドクドク
かすみ「あ……あ……」ワナワナ
彼方「エマちゃん!」ダッ
ザッ
彼方「!?」ピタッ
薫子「グ…ウ…ゥ…」ジャキッ
彼方(出血が酷い…早く応急処置しなきゃいけないのに、これじゃあエマちゃんに近付けない!)
かすみ「こっ…このままじゃエマ先輩が……!」
彼方(今エマちゃんを助けるには……手遅れになる前に薫子先生を倒すしかない!)キッ
-
彼方「あああああああっ!!」
ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン
薫子「………」スッ
かすみ「よくもエマ先輩を!!」
ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン
フッ
かすみ(また消えた!?一体どこに…?)キョロキョロ
ドン! ドン! ドン! ドン!
彼方「そうだ、今のうちにエマちゃんを……」キョロッ
バッ
彼方「!?」
薫子「ハァッ!」ブンッ
ズバッ
彼方「うあっ!」
ガシャンッ
彼方(銃が斬られた…!?)
かすみ「えっ……!?」ハッ
薫子「ハァァァッ!」スッ
ズババババッ
-
ドロッ
彼方「うぅっ………」ガクッ
キュウゥゥゥン
薫子「………」ブンッ
彼方「…!!」
ズバァッ
彼方「うあっ…!」ブシャァァッ
ドサッ
彼方「うぅぅっ……」ドクドク
かすみ「彼方先輩!!」
薫子「グ…ウ………」ギロッ
かすみ「あ…あ……あ……」ワナワナ
-
かすみ「うああああああっ!!」チャッ
薫子「………」
ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン
フッ
ドン! ドドンッ! ドン! ドン!
かすみ「あああああっ!」ポロポロ
ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン
薫子「………」ササッ
ドン! ドン! ドン! ドン!
薫子「………」スッ
かすみ「!?」
ズバッ
かすみ「なっ…!?」
カランッ
-
かすみ(一瞬で銃が斬られた…全然見えなかった……!)ワナワナ
薫子「………」ザッ
かすみ「うああああああっ!!」ダッ
ブンッ ブンッ ブンッ
薫子「………」
サッ サッ サッ
かすみ(そんな…こっちから攻撃しても全然当たらない!)ブンッブンッ
薫子「………」サッ
かすみ「たあぁぁぁっ!」ブンッ
薫子「………」バッ
ザッ
かすみ「はぁっ、はぁっ、はぁっ………」ヨロッ
かすみ(もう私しかいない…私がやるしかないのに…!)ポロポロ
-
かすみ(冷静にならなきゃ…!剣を振り回しても当たらなかったし、エマ先輩の攻撃でも攻撃を当てられなかった…)
薫子「………」
かすみ(こっちから仕掛けるよりも、相手の攻撃の隙を狙った方がいいのかな…?)ジッ
フッ
かすみ「!?」
ズバッ
かすみ「うあっ!?」グラッ
薫子「………」ザッ
かすみ(駄目だ!そもそも動きが速すぎて…見えない!)キョロッ
薫子「グ…ウ…ゥ……」
-
かすみ(それでも、攻撃を受けた後に怯まずに反撃するしかない…!)
薫子「ハァッ!」バッ
フッ
ザシュッ
かすみ「たぁっ!」
ブンッ
かすみ(外れた!)
ザッ
薫子「………」
かすみ「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
かすみ(これじゃあ闇雲に攻撃するのと変わらない…!スーツが持たない…!)ワナワナ
-
かすみ(どうすれば……どうすれば……)ワナワナ
薫子「ハァッ!」ダッ
フッ
かすみ「!?」
ズバッ
かすみ「このっ……!」ブンッ
ザシュッ
かすみ「まだまだっ!」ブンッ
ザンッ
かすみ「たあぁっ!」ブンッ
ザッ
薫子「………」
かすみ「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
-
かすみ(このままじゃ駄目だ!イチかバチか…やるしか…!)
薫子「グ…ウ…ゥ……」
かすみ「たぁぁぁっ!」ダッ
ブンッ
薫子「………」サッ
かすみ(避けられた!)ヨロッ
ズバッ
かすみ「うぅっ…!このぉ!」ブンッ
サッ
薫子「ハァァァッ!」スッ
ズババババッ
かすみ「うああぁぁぁぁっ!?」
ドロッ
かすみ「あぁっ……!?」ガクッ
キュウゥゥゥン
薫子「………」ジャキッ
ブンッ
かすみ「うっ…うわああぁぁぁぁっ!!」
ズバァッ
かすみ「あっ………」ブシャァァッ
ドサッ
-
エマ「彼方ちゃん……かすみちゃん……」ドクドク
彼方「痛い…もう動けないよ……」ドクドク
かすみ「だ…だめだ…絶対…ここで…死ぬ…」ドクドク
薫子「グ……ウ………」
かすみ「っ………!」ゾッ
薫子「………」クルッ
ザッ
エマ(え……?)
ザッザッ
エマ(薫子先生…何処かへ行く気なの…?)
かすみ(もう私達なんか死んでるのと一緒で、止めを刺すまでもないって事…?)ポロポロ
-
エマ(もしかして…誰かがここに近付いて来てるの…?)ハッ
---
〜ヴィーナスフォート・通路〜
ザッザッザッ
璃奈「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」ザッザッ
栞子「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」ヨロヨロ
璃奈(ここまでの様子に、さっきから聞こえる音…みんなが戦ってるのは2階で間違いない…)ザッザッ
璃奈(だとしたら、反応があるのは…教会広場…!)ザッザッ
ザッザッザッ
---
〜ヴィーナスフォート・教会広場〜
エマ(もしかして……璃奈ちゃん…栞子ちゃん…?)
エマ(駄目……!璃奈ちゃんと栞子ちゃん…二人掛かりだったとしても勝てっこないよ…)
ザッザッ
エマ(でも、今の私達じゃ……何もできない…)
かすみ(もうだめだ…みんなやられちゃって、スーツも武器もない…。あんなの…勝てるわけない……)ポロポロ
-
彼方「うぅっ………」ドクドク
ゴロッ
彼方(痛い……目も霞んできた…)
ボォッ
彼方「あ………」
彼方(教会広場のステージ……)ジッ
彼方(そういえば、あのステージで――)
ダイヤ『生きて妹さんのところへ帰るのでしょう!?』
彼方「…………!!」ドクン
-
彼方(そうだ、ここで約束したんだった……!)
〜〜〜
遥「お姉ちゃ〜ん!」タッタッタッ
ギュッ
彼方「おぉっ、おぉ〜っとぉ〜」グルグル
遥「素敵なライブだった〜!」グルグル
タッ
彼方「遥ちゃん」
彼方「…ごめんね、遥ちゃんの事、分かってなくて」
ギュッ
彼方「遥ちゃん、彼方ちゃんの事、とっても大事に思ってくれていたんだね。ありがとう」
遥「あ…」
彼方「あのね、二人とも同じ思いなら、お互いを支え合っていけると思うの」
遥「支え合って…」
彼方「これからは家のこといっぱい手伝ってね。お互い助け合って、スクールアイドル続けて行こう。二人で夢を叶えようよ」
遥「お姉ちゃんはそれでいいの?アルバイトしながらスクールアイドルって、やっぱり大変だよ?」
彼方「平気平気。だって、遥ちゃんがスクールアイドルをするのも、彼方ちゃんの夢なんだもん」
遥「お姉ちゃん…」ギュッ
〜〜〜
彼方(お互いに助け合って…二人で夢を叶えるって……!)
彼方「…遥ちゃん………」ボソッ
ギュッ
-
ポタポタ
エマ「!」
かすみ「!」
ザッ
薫子「………」ピタッ
ポタポタ
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ………」グググッ
エマ(彼方ちゃん!?)
かすみ(彼方先輩……!)
グググッ
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ………」フラフラ
ポタポタ
彼方(帰らなきゃ…帰らなきゃ…!)
-
かすみ(彼方先輩…立ち上がるなんて……。こんな状況で…もう死んじゃった方がマシな状況なのに…)ポロポロ
エマ(彼方ちゃん……)
薫子「………」クルッ
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ………」チャッ
スゥーッ
かすみ(剣が…まだ残ってたんだ……!)
エマ(あれが…私達に残された最後の武器……)
彼方(帰る!!絶対に帰る!!)ジャキッ
薫子「グ…ウ…ゥ…」
ジャキッ
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ………」フラフラ
彼方(誰が相手でも、最後まで諦めちゃ駄目…絶対に勝たなきゃ!勇気の向こうに…美しい空が待ってるから!)カッ
-
薫子「………」
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」
エマ(吸血鬼は、スーツと互角の力がある…スーツが壊れた状態だと、受け太刀したら終わっちゃう…)
かすみ(一瞬で……動きを読むしか…。でも、あんなスピードじゃ無理……)
薫子「………」
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」
〜〜〜
彼方「あれぇ〜?遥ちゃんは、彼方ちゃんがこんな素敵なライブをしたのに、今日で辞めるなんて悔しいと思わないの?」
遥「それは…その…」
スッ
彼方「スクールアイドルではライバルだよ。お互いがんばろ」ニコッ
遥「………うん」
ギュッ
彼方・遥「あははははっ」ピョンピョン
〜〜〜
彼方(絶対に帰る!遥ちゃんの為に!!)
薫子「………」
フッ
かすみ(き、消え……!?)
エマ(駄目…やっぱり動きが全然…見えない……!)
彼方「――――!!!」
ザシュッ
-
スパッ
彼方「あっ………」グラッ
カランッ
彼方「う……あぁ……」ヨロヨロ
ボタボタ
彼方「あ……」
フラッ
彼方(は…遥ちゃん………)フッ
ドサッ
-
〜
〜〜
〜〜〜
遥『お姉ちゃん!』
彼方『遥ちゃん…?』
遥『お姉ちゃん!大丈夫!?』
彼方『ごめんね、遥ちゃん。彼方ちゃん、もう駄目かも…』
遥『そんな事ないよ!しっかりして!』
彼方『遥ちゃん…。できるなら先に帰って、遥ちゃんをお迎えしたいよ……』
遥『二人で夢を叶えようって約束したよね!?私、待ってるよ!』
彼方『遥ちゃん……!』
遥『お姉ちゃん!』
スゥッ
〜〜〜
〜〜
〜
-
彼方(遥ちゃん……)
「……!……!」
彼方(誰かが呼んでる…?声が聞こえる……)
彼方「うぅっ……」パチッ
ボォッ
璃奈「彼方さん!?」
彼方「あ……璃奈ちゃん………?」
璃奈「彼方さん、良かった……」
彼方「璃奈ちゃん…無事だったんだねぇ……」
璃奈「うん。みんな無事だよ。あとは転送を待つだけ」
彼方「応急処置をしてくれたんだね…ありがとう」チラッ
-
彼方「璃奈ちゃんが助けてくれたの…?」
璃奈「……」
彼方「……?」
璃奈「彼方さんは…覚えてないの…?」
彼方「うん……。遥ちゃんの所へ帰らなきゃっていう気持ちで、頭がいっぱいだったよぉ…」
璃奈「そう…」
彼方「……でも、もうすぐ帰れるんだよねぇ」
璃奈「……」
彼方「ハァッ、ハァッ、やった……」
『お姉ちゃん!』
彼方「帰れる…帰れるよぉ…待っててねぇ…」
『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』
彼方(………?)
-
彼方(何だろう…?何か聞こえるような…)
『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』
彼方(教会広場のステージの上…)
チラッ
彼方(遥ちゃん……な訳ないよねぇ…)
「……!……!」
彼方(でも…何か、確かに…聞こえる…。誰かの声が…)
彼方「!」ハッ
彼方(ステージの傍らに何かある…。あれは、私が使ってた剣…?もの凄い血だ……)
薫子「………」
ドクドク
彼方(薫子先生の…心臓に突き刺さってる…。じゃあ、勝ったのは私…?)
「……!…姉…ん!」
彼方(薫子先生の横に、誰かいる……)
栞子「姉さん!姉さん!」
薫子「………」ドクドク
彼方「…………え…?」
-
栞子「姉さん!姉さん!」ポロポロ
薫子「………」
エマ「栞子ちゃん………?」
かすみ「え……!?」
栞子「姉さん!!」ポロポロ
薫子「………」
彼方「そんな……そん…な………」ワナワナ
璃奈「……」
薫子「ウ…ウ……う………」
栞子「姉さん!?」ハッ
薫子「あ……栞子……?」パチッ
栞子「姉さん……!」
-
薫子「うぅっ……!」ゴホッ
ボタボタ
薫子「そっか…ミッション終わったんだね…」
栞子「ええ…終わりましたよ。全員生きています」ポロポロ
薫子「そう……良かった…ね……」フフッ
栞子「………」コクッ
薫子「栞子がやったの……?」
栞子「いえ……私と璃奈さんがここに着いた時には、もう既に……」
薫子「じゃあ、誰が………」
チラッ
薫子(血の跡……)
スーッ
薫子「…………彼方?」
彼方「……!」ビクッ
-
かすみ(そうだ……)
エマ(あの最後の攻撃の時…)
〜〜〜
薫子「………」
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」
薫子「………」
フッ
彼方「――――!!!」
薫子「ハァァッ!」ダッ
彼方「たあぁぁぁぁっ!!」シュッ
ザシュッ
薫子「グァッ…!」ゴフッ
ブンッ
彼方「!!」
スパッ
彼方「あっ………」グラッ
-
ブシャァァッ
薫子「グ…ア……ア…」フラッ
カランッ
薫子「ア……ア……」ヨロヨロ
ボタボタ
薫子「グッ………」フッ
ドサッ
薫子「………」ドクドク
ザッザッ
璃奈「反応が…消えた!?」チラッ
栞子「それでは、姉さんが…!?」
-
ザッ
璃奈・栞子「!?」
かすみ「………」ドクドク
エマ「………」ドクドク
璃奈「かすみちゃん、エマさん…酷い血だ…」ゾッ
栞子「二手に分かれて、急いで手当てをしましょう!」
璃奈「うん……!」コクッ
栞子「私は中須さんを……」ヨロッ
璃奈「エマさん……!」
タタタッ
-
スッ
璃奈「エマさん!」ササッ
ギュッギュッ
エマ「ううっ……あっ……璃奈ちゃん…?」
璃奈「エマさん!」
エマ「無事だったんだね…良かったぁ……」
璃奈「うん。応急処置をしたよ」
エマ「ありがとう…。でも、私よりも…彼方ちゃんが……」チラッ
彼方「………」ドクドク
エマ「私は大丈夫だから、彼方ちゃんの所へ行ってあげて…」
璃奈「……わかった」コクッ
ダッ
-
ギュッギュッ
かすみ「うぅっ……!」
栞子「大丈夫ですか!?」
かすみ「しお子…無事だったんだ…。ありがと……」
ドクン ドクン ドクン ドクン
栞子「あの……敵は……?」
かすみ「敵…?薫子先生は多分…彼方先輩が……」
栞子「近江さん…?」チラッ
璃奈「彼方さん!彼方さん!」
彼方「………」
栞子(近江さんの方は、璃奈さんが看ている…)
-
ドクン ドクン ドクン ドクン
栞子(近江さんの付近から、血の跡が続いている……)ゾッ
ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ
栞子「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」スーッ
ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ
薫子「………」
栞子「…!!」サァッ
薫子「………」ドクドク
栞子「あ…あ……あ……」ワナワナ
かすみ「?」
栞子「姉さんっ!!」ダッ
〜〜〜
-
エマ(よく見えなかったけど、たぶん彼方ちゃんの攻撃の方が一瞬だけ先に、薫子先生の心臓を貫いていた…)
かすみ(彼方先輩の攻撃の方が先に当たってたから、最後に薫子先生から受けた攻撃の傷は浅かったんだ…)
薫子「前に弔った相手にやられるなんて…アキバの時からじゃあ考えられないね……」
彼方「あ……あ………」ワナワナ
薫子「彼方……。君が私に勝てたのは、きっと妹の所に帰りたいっていう想いがあったから……」
彼方「………!」
栞子「っ……………」ポロポロ
薫子「その想いが大きな力になって、私を倒せたんだろうね……」
彼方「あ……あ………」ワナワナ
薫子「ハァッ、ハァッ、ハァ………」チラッ
栞子「……!」ポロポロ
薫子「吸血鬼になった私には…絶対にっ…絶対に……無い力………がはっ!!」
ボタボタ
栞子「姉さんっ!!」
-
ジジジジジジ
かすみ「あ……」ジジジ
エマ「転送………」ジジジ
薫子「ハァッ…ハァッ……カタストロフィまで…もう…時間がない……!」
彼方「う…ああぁっ……!」ジジジ
薫子「もし…100点を取る事があったら…より強い武器を手に入れて……少しでも…生き…………」
フッ
栞子「姉さん!!」
薫子「………」
璃奈「……」ジジジ
栞子「姉さん!姉さん!!」ポロポロ
薫子「………」
栞子「姉さんっ!!うあ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」ポロポロ
ジジジジジジ
〜〜〜
〜〜
〜
-
〜
〜〜
〜〜〜
〜黒い玉の部屋〜
ジジジジジジ
彼方「………」ワナワナ
かすみ「………」
エマ「………」
ジジジジジジ
栞子「………!」ポロポロ
ゴシゴシ
かすみ「あ………」
エマ「栞子ちゃん……」
栞子「採点が終わった後に……全てお話しします…」
璃奈「………」
彼方「………」ワナワナ
ち〜〜〜ん
-
一旦ここまで。
-
助かる
待ってたぜ
-
支援
-
エマ
16てん
TOTAL51てん
あと49てんでおわり
栞子
38てん
ヤケになりすぎ
TOTAL38てん
あと62てんでおわり
栞子「………」
璃奈「………」
かすかす
35てん
TOTAL71てん
あと29てんでおわり
-
彼方ちゃん
94てん
TOTAL94てん
あと6てんでおわり
彼方「やっぱり……私が………」ワナワナ
栞子「………」
りなちゃん
43てん
TOTAL58てん
あと42てんでおわり
フッ
-
栞子「私の…私達の事を…お話しします…。璃奈さんには少し話しましたが……」
璃奈「………」
栞子「まず…お察しとは思いますが、先程のミッションで最後に戦った吸血鬼は…三船薫子。私の姉です」
彼方「………!」ゾッ
エマ「どうして……」
栞子「私と姉は、以前からガンツやミッションの事を知っている立場にありました」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「!」
栞子「幼少の頃から、ガンツのミッション…そしてゆくゆくはカタストロフィに備えて、スーツや武器を使って訓練を行っていたものでした」
かすみ(それで…しお子は武器について詳しかったんだ…)
栞子「私は戦士としての適性が低かったですが、姉は訓練を着々とこなし、力をつけていきました」
エマ(薫子先生は、ずっとミッションを想定した訓練を行ってたから、あんなに強かったんだね)
栞子「ただ、ある時に姉は吸血鬼と化してしまいました」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「……!」
栞子「詳しくは分かりませんが、どこかで吸血鬼化のナノマシーン…ウイルスに感染したのだと思われます。それに気付いた姉は家を離れました」
-
栞子「ただ…誰もが好きで吸血鬼になるとは限らない…。以前、静岡のミッションでお会いした津島さんが過去にミッションで戦ったという吸血鬼も、吸血鬼になってしまった自分の運命を呪っていたとの事でした」
栞子「姉さんも同じで、吸血鬼には馴染めなかったようです。元からガンツや星人の事を知っていたのも原因だったでしょうが…」
栞子「私のもとから去った後も、姉さんとは交流はありました」
〜〜〜
〜薫子の隠れ家〜
薫子「ねぇ、栞子」
栞子「何ですか?姉さん」
薫子「ジャーン!」スッ
●
栞子「そっ…それはガンツの小型端末!?」ハッ
薫子「そう。こっちに来る時にちょろまかして持って来たんだ」
栞子「なっ……!?そんな重要なものを!放っておく訳にはいきません!」
薫子「結構便利なんだよ、これ。世界の色んな所へ転送一つで行けたりさぁ」アハハ
栞子「勝手に持ち出したばかりか、私的な用途で使わないでください!それに、もし吸血鬼に知られでもしたら……」
薫子「だいじょーぶ。これだけは他の誰にも断じて渡さないから。栞子、あんたにもだけどね」
栞子「姉さん…」
〜〜〜
-
栞子「しかし、日に日に姉さんは吸血鬼へと化して行きました…」
〜〜〜
〜薫子の隠れ家〜
薫子「ん〜〜〜っ……」ゴロッ
栞子「なっ…なんて格好で寝てるんですか!?はしたない!」
薫子「ん〜?別にいいじゃん、誰も見てないんだしさぁ」
栞子「私が居ますが?せめてちゃんと服を着てください!」
薫子「それに……見られても別に何とも思わないよ」
栞子「あ………」
栞子(感情が希薄になっている…これは吸血鬼に見られる心理状態…)
薫子「分かった、着るよ」ムクッ
栞子「っ……!」ゾッ
薫子「ん?ああ、背中の痣?」
栞子「ええ………」コクッ
薫子「知ってるでしょ?吸血鬼になると背中にコウモリの翼みたいな形の湿疹ができるの」
-
薫子「ううっ……」フラッ
栞子「姉さん?」
薫子「頭痛い……」ワナワナ
栞子「!」
栞子(吸血鬼は人間の血液を飲まないと、頭痛を発症してしまう…!)
薫子「長い間血を飲んでないから…。栞子、あんたに誰も殺すなって言われてから一度も……」
栞子「姉さん……!」
〜〜〜
栞子「心身のケアと監視も兼ねて、私は度々一人暮らしを始めた姉の元を訪れていました。あの時までは…」
かすみ「あの時…?」
-
〜〜〜
〜薫子の隠れ家〜
栞子「今日はミッションがある日です」
薫子「知ってる」チラッ
●[人を連れて来て下ちい]ビビビビ
栞子「この表示…誰かを殺害したりはしていませんよね!?」
薫子「してないしてない…よ…」
ガクッ
栞子「姉さん?」
薫子「ううっ…頭が痛い……」ワナワナ
栞子「姉さん!」
栞子(これ程までの頭痛が継続しているという事は、これまで誰の血も見る事も飲む事もなかったという証拠…)
-
薫子「うっ……ううぅっ……」
栞子「姉さん………」
薫子「う…ウ……ガ…ガッ………」
薫子「ガァァァァァッ!!」ガタッ
栞子「!?」ビクッ
ズズズズズ
栞子(姉さんの掌から剣が……!)
ジャキッ
薫子「ガァァッ!」ブンッ
栞子「!!」
ザシュッ
栞子「なっ……!?」ゴフッ
ブシャアァァァッ
薫子「グ…ウ…ゥ……」
ボタボタッ
栞子「ね……姉さ…ん…………」フラッ
ドサッ
〜〜〜
-
栞子「私も姉も知らなかった事なのですが、どうやら吸血鬼は血を飲まないでいると発生する頭痛が限界を超えると、正気を失い暴走してしまう様なのです」
栞子「理性は無くなり、血を求めて闘争本能だけが増幅された状態になる、との事です」
かすみ「もしかして、それって……」
エマ「さっき私達が戦った時の薫子先生も、明らかに正気じゃない感じだった…」
栞子「もしミッションで私達と戦うようになった際には、感情は一切捨てると前々から姉は言っていました。先程のミッション中もその状態だったに違いありません」
エマ(私達にとどめを刺さずに行こうとしたのも、血を飲むよりも先に璃奈ちゃんと栞子ちゃんと戦うため…だったの…?)
栞子「とあるミッションの日に姉を訪れた際、それを知らなかった為に私は暴走した姉に殺害されてしまいました…」
璃奈「栞子ちゃん……前に吸血鬼に吸血鬼に殺されたって言ってたけど…その吸血鬼って、薫子先生の事だったんだ…」
栞子「はい……」コクッ
彼方「………」
〜〜〜
薫子「彼方……。君が私に勝てたのは、きっと妹の所に帰りたいっていう想いがあったから……」
薫子「その想いが大きな力になって、私を倒せたんだろうね……」
薫子「吸血鬼になった私には…絶対にっ…絶対に……無い力………がはっ!!」
ボタボタ
〜〜〜
彼方(あの言葉の裏には、そんな事情があったなんて……)
-
〜〜〜
〜薫子の隠れ家〜
薫子「……………ん…?」パチッ
バシャッ
薫子「血……?」チラッ
栞子「………」
薫子「あ…栞子……」
栞子「………」
薫子「…」チラッ
●[人を連れて来て下ちい]ビビビビ
スッ
薫子「…」
● ジジジジジ
栞子「………」ジジジジジ
ジジジジジジ
---
--
-
-
-
--
---
〜黒い玉の部屋〜
栞子「………!?」ハッ
「おいおい、また一人出てきたぞ?」
「一体何人出てくるんだ?」
栞子(ここは…!)キョロキョロ
スーツ姿の人物「あの…」
栞子(間違いない、ここはガンツの部屋!しかし、なぜ私はこの部屋に…?姉さんが突然私を……)
あーたーらしーい
あーさがきた
きーぼーうの
-
ガシャンッ
「うおっ!?」
「玉が開いた!?」
栞子「…!」ダッ
スーツ姿の人物「え…?」
ガサガサ
栞子(あった!私の名前の入ったケース!)スッ
カパッ
栞子(中にはスーツとXガン…!)
栞子「あ…あの…!」
スーツ姿の人物「!?」
栞子「着替えますので、少しフォローをして頂けませんか!?」
スーツ姿の人物「う…うん…」ポカン
〜〜〜
栞子「姉が意識を取り戻した時には私は既にこと切れており、私の血を啜っていたと言います…」
かすみ・エマ「……!」ゾッ
栞子「意識を取り戻した後に何か思うところがあったのか、姉は私をこの部屋へと転送しました」
栞子「何が起こったのか状況は把握できませんでしたが、私は姉さんに殺害された後、ミッションの為にこの部屋に転送されたという事は分かりました」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「…」
-
薫子先生😭
-
ぽ
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管理人さん荒らしのご対応ありがとうございます
だいたい週末に投稿していますが、今週は投稿できなかったので来週に少しずつ投下できたらなと思います
補足になりますが、吸血鬼についての「頭痛が限界を超えると理性を失い闘争本能だけが研ぎ澄まされた状態になり、血を飲むまで暴走する」という解説は元ネタには無いここでのオリジナルの設定です
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>>1です
ホスト規制がかかったようで当分の間投稿できないかと思われます
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>>148
設定変えましたが書き込めますでしょうか?
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>>149
書き込めました
わざわざご対応頂きありがとうございます
-
以下、>>53からの続き
-
栞子「私が最初のミッションから生還し帰った後、姉は吸血鬼とガンツチームの勢力の均衡を保つよう行動を始めました」
栞子「吸血鬼に対しては、ガンツの装備に関する情報を売りました」
エマ(吸血鬼達がスーツの弱点を知ってたのは、薫子先生から情報を手に入れたからだったんだ…)
栞子「吸血鬼が日光の元で活動するには皮膚を強化する高価な薬が必要ですが、姉は三船家の財産でそれを難なく入手する事ができ、他の吸血鬼に転売もしていました」
栞子「血に関しても、自分で飲む分の他に吸血鬼に転売する分も確保していました」
璃奈「その血は、どこから…?」ゾッ
栞子「私は姉に血の為の殺人などしないよう頼んでおり、姉もそれを守っていたのですが、私がこの部屋に転送された一件でそれには限度がある事を知りました」
栞子「また姉さんを暴走させてしまう訳にもいかず、妥協案として…世間的に悪人とされる人物を殺害するようになりました」
栞子「姉は殺害した人物の血を採る一方で、ガンツチームの戦力としてこの部屋へと転送していました」
かすみ「それじゃあ、これまでここに転送されて来た人に、悪そうな人が多かったのって…」
栞子「姉さんによって殺害され転送された人物です。ミッションを見越して、闘争心が強い人物を優先して送るという狙いもあったようです。長く生き残った人は少なかったですが…」
-
〜〜〜
-ダイバー星人ミッション前-
●[人を連れて来て下ちい]ビビビビ
薫子「……」
ゴソゴソ
ブーーーーン
キキーッ
薫子「……」チラッ
バタンッ
チーマーB「おお、いたいた」ザッ
チーマーC「極上どころか、今までの"獲物"の中でも一番じゃねーか!」ザッ
チーマーD「ひょ〜〜!カ〜ワイ〜イ!」ザッ
薫子「……」
チーマーA「おい、サッサと連れて行こうぜ」
チーマーE「へっへっへ…お嬢ちゃん、俺達と一緒にドライブというこうぜ」ガシッ
薫子「……」ブンッ
ザシュッ
チーマーE「ぐはっ……!」ゴフッ
ブシャァァァッ
ドサッ
-
チーマーE「………」ドクドク
チーマーA「なっ…!?」
チーマーB「ひぃっ!?」
チーマーC「てめぇ、何しやがる!」
チーマーD「ナメた真似を…!」
薫子「……」スッ
ズバズバズバッ
ブシャァァァッ
ドサドサッ
薫子「…」
スッ
● ジジジジジ
チーマーA「………」ジジジジジ
チーマーB「………」ジジジジジ
チーマーC「………」ジジジジジ
チーマーD「………」ジジジジジ
チーマーE「………」ジジジジジ
ジジジジジジ
---
--
-
-
-
--
---
-トッリ星人ミッション前-
ブイイイイイイ
ガオオオオ
ファンファン
ガオイイイイ
キキーーッ
父親「おまえら!そこのダニども!」ザッ
暴走族A・B・C「あ?」
父親「こ〜〜〜このっダニどもっ」
男の子「……」ハラハラ
女ヤンキー「なんだこのオヤジ」
暴走族A「殺すか……」
-
ドサッ
父親「わっ悪かったっ、悪かったっ」ゴロッ
暴走族A「遅せ〜〜っつーーの、もう死ね!」ドガッ
暴走族B「うおりゃっ」ドガッ
ドガッ ドガッ ドガッ
男の子「うわ"あ"あ"あ"あ"」ポロポロ
暴走族C「おまえの親父ちょー弱えー」ゲラゲラ
女ヤンキー「カッコ悪りィーーーっ!」ゲラゲラ
男の子「うわ"あ"あ"あ"あ"」ダッ
暴走族B「逃げるぞ捕まえろ!!」
暴走族C「待てコラ!」ダッ
グイッ
暴走族C「言うこと聞かねーと殺すぞ」グググ
男の子「うぅぅっ……」ポロポロ
ザッ
薫子「………」
-
ポンッ
暴走族C「あ?」キョロッ
薫子「………」スッ
グキッ
暴走族C「がっ………」ガクンッ
男の子「……?」
薫子「カタキは取ってあげるから、逃げて」ポンポン
男の子「う…うん……」
薫子「………」グイッ
暴走族C「………」ブランッ
ブンッ
ガシャァァンッ!
暴走族A「あぁっ!?」キョロッ
暴走族B「俺らのバイクが……」キョロッ
暴走族C「………」ゴロッ
女ヤンキー「あいつ、何やってんだ…?」
-
暴走族C「………」
女ヤンキー「こいつ、息がねぇ!死んでる!」
暴走族A・B「なっ……!?」
タタタッ
暴走族B「あっ、あのガキ…」チラッ
薫子「………」ザッザッ
暴走族A「なんだぁ?あの女…」
女ヤンキー「あいつがやりやがったのか…?」
父親「ううっ……」ムクッ
薫子「後は私が何とかするから、二人ともここを離れて」チラッ
父親「……?」キョトン
男の子「行こう!」ダッ
父親「あ…ああ……」ヨロッ
タッタッタッ
-
暴走族A「てめぇ、あの親父の嫁かセフレかぁ?」ギロッ
暴走族B「へっへっへっ、かなりいい女じゃねぇか」グヘヘ
女ヤンキー「てめぇ、鼻の下伸ばしてんじゃねーよ」
薫子「………」ジャキッ
暴走族A「やろうってか、上等だコラァッ!」
暴走族B「あんまゾクなめてんじゃねーぞ!」
女ヤンキー「なんだぁ?そのふざけた刀みたいなのは」
薫子「………」ブンッ
ズバズバズバッ
ブシャァァァッ
ドサドサドサッ
薫子「…」
スッ
● ジジジジジ
暴走族A「………」ジジジジジ
暴走族B「………」ジジジジジ
暴走族C「………」ジジジジジ
女ヤンキー「………」ジジジジジ
ジジジジジジ
---
--
-
-
-
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-いばりんぼう星人&あまえんぼう星人ミッション前-
通り魔A「へへへ…前はホームレスを獲物にしてやったから、今日は女な」ザッザッ
通り魔B「へいへい、分かってますよっと」ザッザッ
薫子「……」
通り魔A「おっ!ちょうどいい所に、いたいたぁ〜」スチャッ
通り魔B「へへっ…早くこのナイフの切れ味を試してぇなぁ〜」スチャッ
薫子「……」
通り魔A「そらぁっ!」シュッ
通り魔B「ひひっ!」シュッ
フッ
通り魔A「なにっ!?」ヨロッ
通り魔B「消えた…!?」キョロキョロ
-
薫子「……」ブンッ
ズバズバッ
通り魔A「がっ……!」ゴフッ
通り魔B「ぐはっ……」ゴフッ
ブシャァァァッ
ドサドサッ
薫子「…」
スッ
● ジジジジジ
通り魔A「………」ジジジジジ
通り魔B「………」ジジジジジ
ジジジジジジ
---
--
-
-
-
--
---
-ブロッコリー星人ミッション前-
タッタッタッタッタッ
ヤクザA「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」タッタッタッ
ヤクザB「ハァッ…ハァッ…」タッタッタッ
ザッ
ヤクザA「ハァッ、ハァッ…ちくしょう…」ゼエゼエ
ヤクザB「まさかしくじるなんてな……」ゼエゼエ
ザッザッザッ
ヤクザA・B「!?」
ザッザッザッ
ヤクザA「何だぁ、追手か?」
薫子「………」ザッザッ
ヤクザB「ハッ…ハハッ…何でぇ、女か」ホッ
ヤクザA「へっへっへ…お嬢ちゃん、こんなところに迷い込んで来るとはなぁ」ニヤニヤ
薫子「………」チャッ
ヤクザA「なっ…!?」ハッ
ヤクザB「チャカかぁ…!?」
タァーン! タァーン!
ドサドサッ
-
ヤクザA「………」ドクドク
ヤクザB「「………」ドクドク
スッ
薫子「…」
● ジジジジジ
ヤクザA「………」ジジジジジ
ヤクザB「「………」ジジジジジ
ジジジジジジ
〜〜〜
エマ(薫子先生は、私達と出会う前からずっと裏で動いてたんだ……)
-
栞子「血液や薬や情報と引き替えに、姉は吸血鬼に対して、ミッション以外でガンツのメンバーを襲撃する事を禁止させていました」
栞子「それを良く思わず、破って行動する吸血鬼も多かったですが、姉は破った吸血鬼は一人残らず粛清しました」
エマ「そういえば、薫子先生が学校に来たのは、吸血鬼と初めて会った直後だった…」
栞子「私がいなくなった後、あなた達が虹ヶ咲学園の生徒だと吸血鬼に知られた場合に、虹ヶ咲学園の教育実習生としてあなた達を護衛するようにと姉に頼んでいたのです」
璃奈「薫子先生が学校に来たのは…私達を守る為だったんだ…」
栞子「私もガンツのメンバーである事を特定され、命を狙われた事がありましたが、姉に助けられました」
彼方「………」
栞子「姉は気まぐれな所があるので不安でしたが、私の頼んだ通りに行動してくれていてよかった…」
かすみ「……?」
栞子「それ程までに姉は、ガンツチームか吸血鬼、どちらが生き残るかをミッションで決める事にこだわっていたのです」
-
栞子「私もその意思を汲み、姉妹間の交流だけでなく、あなた達との交流も最小限に留めていました」
璃奈「………」
栞子「もし私や姉と交流が深まり情が芽生えれば、ミッションで相対した時に影響が出てしまうと考えての事でした。私達が姉妹だという事は、特に知られたくない情報でした」
彼方「………」
栞子「姉が吸血鬼になった時から…いえ、それよりもずっと前から…私達姉妹はずっとガンツに翻弄され続けていたのかもしれません…」
栞子「だから私は…ご姉妹で支え合っておられる近江さんやヴェルデさん、静岡チームの黒澤さん達の事がずっと……羨ましかった………!」ポロポロ
彼方「っ………」
エマ「栞子ちゃん……」
栞子「うぅっ…うううっ……」ポロポロ
璃奈「………」
かすみ「………」
彼方「………」ワナワナ
---
--
-
-
<削除>
-
-
--
---
〜外〜
タッタッタッタッタッタッ
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」タッタッタッ
彼方(遥ちゃんの所に帰る事しか考えてなかった…その為に必死に戦った…)タッタッタッ
彼方(でも、そのせいで私は薫子先生…栞子ちゃんのお姉さんを……!)タッタッタッ
〜〜〜
栞子「こんなところで死ぬ訳には…姉さん…姉さん…」ゴプッゴプッ
彼方「……!!」
栞子「ね…姉さん…」ゴプッゴプッ
ピチャッピチャッ
栞子「………姉さん……100点…点数…90点集まっていた…のに…」
栞子「あと10点で………姉さん…」
ゴポッ
栞子「………」ガクッ
〜〜〜
彼方(栞子ちゃん…前に死んじゃった時…あんな最後の最後までお姉さんの事を気にかけていた…)タッタッタッ
彼方(栞子ちゃんだってきっと、お姉さんの所へ帰りたかったはずだったのに…!)ポロポロ
彼方「うあああぁぁぁっ!!」
タッタッタッタッタッタッ
---
--
-
-
-
--
---
〜近江家・玄関〜
ガチャッ
遥「ただいまー」
遥(あれ?暗い…。それに、お姉ちゃんは…?)
遥「お姉ちゃん…?」
ガラッ
彼方「遥ちゃん……」ヒョコッ
遥「あっ、お姉ちゃん!?メッセージ送っても返事無くて、心配してたんだよ!」
彼方「………」ヨロヨロ
遥「しかもヴィーナスフォートで事件があったって…」
ガバッ
遥「あっ……」
彼方「うっ…うぅっ……」ポロポロ
遥「お姉ちゃん…?」
彼方「ううぅ……あぁぁぁぁっ!」ポロポロ
ギュウゥゥゥーッ
遥「………」
ギュッ
彼方「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」ポロポロ
---
--
-
-
一旦ここまで
-
かなはるよかった😭
-
-
--
---
-翌朝-
〜近江家・食卓〜
カチャカチャ
遥「…」チラッ
彼方「………」カチャカチャ
遥「お姉ちゃん、何か元気無さそうだけど、大丈夫」
彼方「そ…そうかなぁ……」カチャカチャ
遥「もしかして昨日の事、まだ気にしてるの?」
彼方「うぅっ……」ギクッ
遥「返事が来なかったのをちょっと心配しちゃっただけで、何も怒ってないから気にしないで」
彼方「うん……」
遥「お姉ちゃんだってきっと疲れてたんだよ。学校や練習の時ならともかく、家でなら寝ちゃっても大丈夫だよ」
彼方「………」
-
遥「それに…昨日の夜にヴィーナスフォートの方で大きな事件があったみたいだから、余計に心配しちゃった」
彼方「!」ビクッ
遥「詳しい事はよく分からないけど、あちこち壊されちゃってたみたい。教会広場とか…あそこのステージは私とお姉ちゃんにとって思い出の場所なのになぁ」
彼方(教会広場………)
〜〜〜
彼方「スクールアイドルではライバルだよ。お互いがんばろ」ニコッ
遥「………うん」
ギュッ
彼方・遥「あははははっ」ピョンピョン
彼方(絶対に帰る!遥ちゃんの為に!!)
彼方「たあぁぁぁぁっ!!」シュッ
ザシュッ
栞子「姉さん!姉さん!」ポロポロ
薫子「………」ドクドク
栞子「姉さん!!」ポロポロ
薫子「………」
〜〜〜
彼方「……!」ゾッ
ガシャン!
遥「お姉ちゃん!?」ビクッ
彼方「ううっ…」ガクッ
遥「ど…どうしたのお姉ちゃん!?」ダッ
彼方「うあぁぁっ………」ワナワナ
遥「大丈夫!?」
ギュッ
彼方「ううぅっ……は…遥ちゃん…」ハッ
-
遥「どうしちゃったの?急に…」
彼方「それは………遥ちゃんがもし…そんな事件に巻き込まれたらと思ったら…心配で…」
遥「私の事を心配してくれるのは嬉しいけど、気にし過ぎだよ」
彼方「う…うん…。ごめんねぇ…」
遥「私は今ここにいるし大丈夫!」
彼方「………」コクッ
遥「お姉ちゃん、凄い汗だけど…本当に大丈夫?」
彼方「だ…大丈夫だよぉ…心配かけちゃってごめんねぇ」
彼方(遥ちゃんには少し、嘘を付いてしまった)
彼方(昨晩の事は、「家に帰ってすぐに着替えて、その後遥ちゃんが帰ってくるまでずっと寝ちゃってて、そのせいで遥ちゃんからの着信に気付かなかった」って事にした)
彼方(帰って来た遥ちゃんに泣きついたのも、そのせいで遥ちゃんをお迎えできなかったからだって事にして……)
彼方(でも本当は、遥ちゃんが帰って来る事さえも忘れたまま、ずっと悩んでた…)
彼方(栞子ちゃんからお姉さんを奪った私だけが、遥ちゃんのところへ帰ってよかったのかな…って)
---
--
-
-
-
--
---
〜虹ヶ咲学園・彼方のクラス〜
彼方「………」
「ねぇ、聞いた?昨日、ヴィーナスフォートで事件があったって」
「知ってる。あちこちボロボロになってたって話だよね」
「何なんだろう?テロ?それとも事故?」
「こんな学校からも近いところで、怖いよねぇ」
「でも幸いな事に死傷者はゼロだったって言ってたよ」
「本当かなぁ?」
「あんなにボロボロだったのに、もし本当だったら奇跡だよねー」
彼方(違う!違う!違う!!)
彼方(薫子先生…栞子ちゃんのお姉さんを、私が…私のせいで……!)ワナワナ
ツムギ「あっ、そうだ」ハッ
ゴソゴソ
ツムギ(昨日作ったお菓子、近江さんに味見して貰おうっと)
-
スタスタ
ツムギ「あの、近江さん…」
彼方「うぅぅぅっ…」ワナワナ
ツムギ「近江さん!?」ダッ
彼方「うあぁぁっ……」ワナワナ
ツムギ「近江さん!?だっ…大丈夫?」
彼方「あっ……?」ハッ
ツムギ「どうしたの?すごい具合悪そうだったよ?」
彼方「そ…そうかなぁ…?」
ツムギ「顔色悪いし、汗だって出てる…」
彼方「………」
ツムギ「保険室行って、休んだ方がいいんじゃない?」
彼方「う…うん、わかった…」
ムクッ
彼方「そうするよぉ……」ヨロッ
フラフラ
ツムギ(近江さん、大丈夫かなぁ)
---
--
-
-
<削除>
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<削除>
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<削除>
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-
<削除>
-
<削除>
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<削除>
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<削除>
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キャップが更新されましたが>>1です
以下、>>175からの続き
-
-
--
---
〜虹ヶ咲学園・保健室〜
ツムギ「近江さんの持ち物、持ってきたよ」スッ
彼方「わざわざありがとうねぇ」
ツムギ「それじゃあ、お大事に」ガラッ
バタンッ
彼方「………」
トサッ
彼方「………」ハァ
彼方(とりあえずユニットのみんなには知らせておこうかな)スッ
---
--
-
-
-
--
---
コンコンコン
ガラッ
かすみ「失礼しまーす」
彼方「あっ…みんな」
エマ「彼方ちゃん、大丈夫?」
彼方「うん……」
璃奈「やっぱり、昨日の事で…」
彼方「………」コクッ
かすみ(昨日、剣で吸血鬼を倒した時には、私でも何とも言えないような怖さを感じた…)ブルッ
璃奈(薫子先生に勝った時の事はよく覚えてなかったとしても、私が吸血鬼のリーダーの止めを刺した時とは比べ物にならない程の負担を、彼方さんは感じてるはず…)ブルッ
エマ「そうだ、この部屋に他に人は…?」キョロキョロ
彼方「今は私達4人しかいないよぉ」
-
コンコン
一同「!?」
ガラッ
栞子「失礼します」
彼方「…!」ビクッ
璃奈「栞子ちゃん…」
かすみ「しお子?」
栞子「みなさんお揃いでしたか」
エマ「なんでここに?」
栞子「近江さんの事が気がかりで…保健室にいらっしゃると聞いたのでお訪ねしました」
彼方「………」
-
栞子「少しお話したい事もありますが、ここでは…」
璃奈「今は、この部屋には私達以外には誰もいないみたい」
栞子「そうですか…。ここにいらっしゃるという事は…やはり昨日のミッションでの、姉の事で……」
彼方「………」コクッ
栞子「私に責任がありました。昨日は気が動転しており、つい感情的になってしまっていました。申し訳ありませんでした」ペコッ
彼方「そんな……謝らないで…」
栞子「気に病む必要はありません。私も姉も…いずれこの時が来る事は知っていたのですから」
彼方「………」
栞子「昨日の姉の動向が少し分かりましたのでお伝えします。一部憶測も含んでいますが…」
-
一旦ここまで。
ヴィーナスフォートが閉館したから思いっきり建物内の破壊描写を入れてたけど、実際は後継の施設がそのまま跡地で開業されてるっていうね
-
名前変えて復活したね
ショッピングモールからアトラクション施設になってたな
-
<削除>
-
<削除>
-
<削除>
-
<削除>
-
>>1です
だいたい週末に投稿していましたが、今週はAqours Finaleに落選したショックで投稿できないと思います
もしこの作品書き終わったら次はサンシャイン関連の長編を書いてみたい
-
いつも乙
ゆっくり待ってます
-
支援
-
栞子「吸血鬼の間では、ガンツのメンバーである私達5人が在籍する虹ヶ咲学園を襲撃しようという計画が持ち上がっていました」
栞子「吸血鬼は、私達との全面闘争を仕掛ける足掛かりとして、この学校の近くに拠点を構えようと計画していました。そして、その拠点として目を付けられていたのがヴィーナスフォートでした」
栞子「ヴィーナスフォートを占拠する計画の実行日は昨日で、ミッションが開催される事を知った姉は、そのミッションで私達と吸血鬼との決着を付けようと動きました」
栞子「そこで姉は、私達が部屋に転送されたのと同じ位の時間に、単身でヴィーナスフォートを占拠しに向かいました」
〜〜〜
-吸血鬼ミッション前-
〜ヴィーナスフォート〜
薫子「………」ザッ
薫子「………」チャッ
タァーン タァーン タァーン
「なっ、何だ!?」ザワザワ
「爆発音!?」ザワザワ
「じゅ…銃を持ったやつがいるぞ!」ザワザワ
薫子「死にたくなかったらこの建物の中から出て行きな!」ジャキッ
タァーン タァーン タァーン
「うわぁぁぁっ!」ビクッ
「逃げろぉ!」ダッ
ドドドドド
〜〜〜
栞子「そしてヴィーナスフォート占拠の実行犯として犯行声明を出す一方で、三船家の名と財力も駆使しつつ警察を手配もしました」
-
〜〜〜
-吸血鬼ミッション前-
〜ヴィーナスフォート屋上〜
薫子(建物の中にはもう人っ子一人いない。防犯用の設備も全部壊した)
薫子(警察も来ている…)ジッ
薫子「………」スチャッ
ダダダダダン
〜ヴィーナスフォート周辺〜
ドガガガガッ
警察「うわわっ!?」
警察「銃撃!?」
プルルルル
警察「今度は何だ!?」
警察「犯人からの連絡です!」サッ
警察「なにっ?」
-
ピッ
薫子『その弾痕よりも外側を封鎖しろ。これより内側に一歩でも入れば命の保証は無い。無論上空からの侵入についても同じだ』
警察「何だと!?」
薫子『これから黒ずくめの集団が建物に向かって来るだろうが、その集団にも手を出さない事だ』
警察「なにぃっ!?」
警察「それではヴィーナスフォートが占拠されるのを黙って見ているようなもの…!」
薫子『その集団に手を出した場合も、命が無いものと思え』
プツッ
警察「ぐっ……!ここから先を封鎖しろだろ…?」
警察「どうします?」
警察「罠の可能性もあるが…ここは封鎖しよう。後から入って来るという連中も、極力刺激しないようにするべきか…」
---
--
-
-
-
--
---
-ヴィーナスフォート内部-
吸血鬼リーダー「ハハハハ、随分と派手にやってくれたなぁ、薫子」
吸血鬼幹部「しかし、薫子が自ら名乗り出て動くとは…」
薫子「吸血鬼も大分集まって来たんじゃない?」
吸血鬼幹部「ああ。もう揃ってる」
薫子「ハンターとの決戦は今日この後間もなく。向こうからやって来るから」
吸血鬼リーダー「何だと?」
吸血鬼幹部「黒玉の情報を掴んでいたのか…?」
薫子「…」コクッ
吸血鬼リーダー「フン。それで自分から率先して動いてやがったんだな」
-
薫子「あとそれから、皮膚を強化する薬を使っといた方がいいかもよ?」
吸血鬼リーダー「ああ?薬?何言ってやがる?」
吸血鬼幹部「今はもう夜だぞ。使う意味など無いだろう」
薫子「私は使ったよ?念のために使っておいた方がいいと思ってね。幹部なら取引用に1つは余分に持ってるでしょ」
吸血鬼リーダー「フン、いいだろう。その代わりにハンター共を始末した後は大量に頂かせてもらうぞ」ガサゴソ
薫子「ハンターを始末して、生き残る事ができたら…ね」
吸血鬼幹部「チッ…」
吸血鬼幹部「一体なにを企んでる?」ガサゴソ
薫子「別に。ハンターと決着を付けたい。ただそれだけだよ」クルッ
ザッザッ
吸血鬼幹部「相変わらず、何を考えてるのか分からんやつだ」
吸血鬼リーダー「企みがあろうが無かろうが、ハンターを倒せばいいだけだ。それだけでアイツの鼻を明かせるってもんよ」ズイッ
-
〜ヴィーナスフォート・屋上〜
薫子「ううっ……」ヨロッ
薫子「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」フラフラ
薫子(頭が……痛い……!)
薫子「ハァッ、ハァッ、ハァッ…」チラッ
薫子(ミッションが始まる時間までもうすぐ…。建物の周辺は封鎖できている。後は念を押しておくか)
プルルルル
薫子「あと2時間はそのまま封鎖を続けていろ。繰り返すが中で何があったとしても、近付けば命の保証は無い」
警察『2時間だと!?』
薫子「2時間以上経った後に、内部が静まり返るか、さっき入って行った黒ずくめの集団が出てきた後であれば好きにしていい。それまでは誰も中に入れるな」
プツッ
薫子「うぅっ……!」ガクッ
ジジジジジ
薫子「!」
薫子(来たか…栞子…それに虹ヶ咲のみんな…)
薫子(ガンツメンバーか吸血鬼……カタストロフィまでに生き残るのはどちらか…これで決まる…!)
薫子「うぅぅぅっ……ウ……ウ……」
薫子「ガァァァァァッ!!」
〜〜〜
栞子「そうして姉は、私達との決戦に臨みました」
一同「………」
-
栞子「私は再生された後に姉に会った事があったのですが、その時のミッションで死亡していたという近江さんの事を気にかけている様子でした」
彼方「私の事を…?」
栞子「また姉は、ミッションで自身が討伐された場合を想定した事も、何度か私に話していました」
〜〜〜
-吸血鬼襲撃前-
〜電車内〜
ガタンゴトン ガタンゴトン
薫子「そういえばさぁ」
栞子「何ですか?」
薫子「あんたのチームメイトで同じ学校の、近江彼方って子も再生されたの?」
栞子「近江さん…?私が再生された時には、他のメンバーは全員いましたが…」
薫子「じゃあ栞子よりも先に再生されてたんだね」
栞子「近江さんがミッションで亡くなられていたとは…知りませんでした」
薫子「私が弔ったんだよ。栞子が再生された時のミッションで死んじゃったからさ」
栞子「そうでしたか…」
薫子「あの子、良かったじゃん…可愛い妹のところに帰れてさ」ボソッ
栞子「……!!」
-
ガタンゴトン ガタンゴトン
栞子「あの……」
薫子「ん?」
栞子「姉さんは、前にミッションで私が死んだ時………どう…思いましたか?」
薫子「………」
栞子「やはり、何とも思わなかったですか?吸血鬼だから……」
薫子「そうだねぇ、ちょっと寂しい……とは思ったかな?」
栞子「……そうですか…」
ガタンゴトン ガタンゴトン
薫子「あのさ…」
栞子「?」
-
薫子「キリがないよね。死んだり生き返らせて繰り返して……。全員無事にあの部屋から解放って事はありえないし」
栞子「………」
薫子「何度も言ってるけど、私は…もし私がミッションで討伐されたとしても…生き返らせたりしないで欲しいね」
栞子「……はい」
薫子「もし生き返ったとしても、また討伐されるだろうしね。それだったら、より強い武器を手に入れるべきだよ。カタストロフィに備える為にもさ」
栞子「………」
薫子「ま、それもミッションで吸血鬼がターゲットになって、あんた達が勝てたらの話だけどね」
栞子「…そうですね……」
〜〜〜
栞子「姉は自分の命に対してもドライに考えている節がありました。もっとも、それも吸血鬼の性分によるものでしょうが…」
-
彼方「でも……栞子ちゃんからお姉さんを奪った私だけが、遥ちゃんのところへ帰ってよかったのかって…昨日からずっと悩んでた……」
エマ「彼方ちゃん……」
栞子「もしあなたが昨日のミッションで姉を倒せなければ、私達は誰一人として今ここにはいませんでした」
かすみ「確かに、ギリギリの戦いだった……」
エマ「みんなスーツを壊されちゃって、武器も壊されて……」
栞子「姉は昔から野生の勘のようなものが鋭く、かくれんぼをした時など、どこへ隠れようとも見つけられる程でした」
栞子「理性を無くし、そういった勘が研ぎ澄まされた状態になっていた姉が相手では、もしどこかへ隠れていたとしても間違いなくすぐに見つけられていた事でしょう」
栞子「姉の元へ向かう際に璃奈さんに事情を少し話したのですが、それも姉には絶対に勝てないと確信しての事でした…」
璃奈「………」
栞子「私と璃奈さんもスーツを壊されており、残った武器も剣とXガンが1つずつのみでした。あの状況では、私達二人が加勢したとしてもまず勝てなかったでしょう」
-
彼方「栞子ちゃんだって、お姉さんのところへ帰りたかったはずなのに……私は…」ワナワナ
栞子「私へのお心遣い痛み入ります……。ですが、昨日のミッションの時点で私か姉さん、どちらかが死ぬ事は避けられませんでした」
栞子「今私達がこうして生きているのは、あなたのおかげなのです。だから自分を責めないでください」
彼方「……」
栞子「あの状態で姉さんに勝つ事ができ、私達全員が生還できたというのは本当に…」
栞子「奇跡……」ハッ
〜〜〜
薫子「彼方……。君が私に勝てたのは、きっと妹の所に帰りたいっていう想いがあったから……」
彼方「………!」
薫子「その想いが大きな力になって、私を倒せたんだろうね……」
彼方「あ……あ………」ワナワナ
薫子「ハァッ、ハァッ、ハァ………」チラッ
栞子「……!」ポロポロ
薫子「吸血鬼になった私には…絶対にっ…絶対に……無い力………がはっ!!」
ボタボタ
栞子「姉さんっ!!」
〜〜〜
栞子「っ………!」ツーッ
彼方「……!」
栞子「うっ…ううぅっ……」ポロポロ
かすみ・エマ・璃奈「………」
栞子「も…申し訳ありません…」ゴシゴシ
-
栞子「私は大丈夫です…。慣れるのにはもう少し時間は掛かるかもしれませんが…」
彼方「………」
栞子「結果としてあなたが姉を殺める形になり、そのせいで心に負担を与えてしまった事は謝罪させて頂きます」ペコッ
彼方「そんな…」
栞子「私も、昨日のミッションの為に動いていた姉も……あなたに感謝こそすれど恨みに思う事など一切ありません」
彼方「………」ツーッ
栞子「だから、あなた自身のご家族の為にも…一刻も早く立ち直って下さる事を願っています………彼方さん」
彼方「……!」
栞子「その為に私に何かできる事があれば、可能な限り協力いたします。もちろん、私の顔を見ない方が良いのであれば、あなたの前には現れませんが…」
彼方「栞子ちゃん………」ポロポロ
栞子「……!」
彼方「……ありがとう…」
栞子「……はい」コクッ
-
栞子「それにしても……一人で塞ぎ込んでいるよりも、話をしている方が気が晴れる気がしますね」ボソッ
かすみ・エマ・璃奈「…?」
栞子「皆さんも改めて私に聞きたい事があるかと思いますし、明日以降に会議室を借りて、お話をするのはいかがでしょうか」
エマ「そうだねぇ。これからの事も気になるし…」
かすみ「賛成です!」
璃奈「わかった」コクッ
栞子「参加するかどうかは、みなさんの自由意思にお任せします」
彼方「……」コクッ
栞子「日程が決まれば改めて連絡します」ペコッ
---
--
-
-
しお子…
-
-
--
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-放課後-
〜虹ヶ咲学園・グラウンド〜
タッタッタッタッタッ
璃奈「ハッハッハッ……」タッタッタッ
チョイチョイ
璃奈「?」チラッ
愛「ねぇりなりー、あそこ…」スッ
栞子「………」チラッ
璃奈「栞子ちゃん……?」タッタッタッ
愛「あの子、これまでりなりーを訪ねて来た事は何回かあったけど、練習中に来るのは珍しいよね」タッタッタッ
エマ「確かに…」タッタッタッ
かすみ「会議室の事かな?後で聞いてみよう〜」タッタッタッ
タッタッタッタッタッ
-
栞子「…!」
タタタッ
エマ「栞子ちゃん」
栞子「皆さん…」
璃奈「どうしたの?」
栞子「あの、彼方さんは……」キョロキョロ
エマ「彼方ちゃんは今日はもう帰ったよ。彼方ちゃんに用事だった?」
栞子「いえ、そういう訳では…」
璃奈「会議室の事?」
栞子「はい。明日の放課後に予約が取れました。彼方さんにもお伝えください」
エマ「ありがとう。練習時間はこっちで調整するよ」
かすみ「それにしても、練習を見に来るなんて珍しいねぇ、しお子〜。もしかして、かすみんのファンになっちゃった〜?」
栞子「それは……。これから話す事は、彼方さんには絶対に言わないでください」
かすみ・エマ・璃奈「…?」
-
栞子「あなた達の練習を見ていると…姉の事を思い出しました……」
璃奈「薫子先生を……?」
栞子「実は姉は以前、スクールアイドルをやっていた事がありました……」
かすみ「えぇっ!?」
エマ「そうだったんだ…」
栞子「私達は昔からガンツのミッションの訓練を行っていた一方で日常生活は皆さんと変わらずに過ごしており、そんな中で姉はスクールアイドルに興味を持ちました」
栞子「吸血鬼になるよりも前…高校時代…こことは別の学校ですがスクールアイドル部に所属し、ラブライブを目指して活動していました」
かすみ「ラブライブかぁ…私達も前は目指してたな〜…」アハハ
栞子「そんな姉の事を私も応援していました。しかし結果は出せず、ラブライブ出場を果たせないまま引退しました…」
かすみ・エマ・璃奈「………」
栞子「自分はスクールアイドルよりも戦いの方が適正が高かった…。姉はそう思った…のかもしれませんね……」
-
栞子「あなた達がスクールアイドルだと聞いた時、姉があなた達に興味を持って不用意に絡みに行かないか、不安でした」
かすみ「初めて会った時には助けてもらったけど、それからは全然会ってなかったよ。ずっと『謎の人』って感じ」
栞子「そうでしたか…。姉には不用意に干渉しないように頼んでいましたが……杞憂でしたね」
璃奈「………」
栞子「この事は、くれぐれも彼方さんにはご内密に願います。ご姉妹でスクールアイドルをやっておられる彼方さんには、更に心に負担になってしまう恐れがありますから……」
かすみ・エマ・璃奈「うん…」コクッ
栞子「それでは、失礼します。明日にまた会議室で…」
---
--
-
-
-
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-翌日-
〜虹ヶ咲学園・会議室〜
栞子「今日はみなさんお集まりいただき、ありがとうございます」ペコッ
彼方・璃奈・エマ「……」
かすみ「じゃあ今から、しお子になんでも聞いてみよ〜〜!」
栞子「私が知っている範囲、答えられる範囲であればお答えします」
エマ「じゃあまず…まの黒い玉は何?誰が何の為に……私達にあんなことさせてるの?」
栞子「分かりません…」
かすみ「分からないッて……。三船家の人達は違うの?」ボソッ
栞子「私達は幼少の頃から玉やミッションの存在を知ってはいましたが……それ以上の事は、何も……」
璃奈「薫子先生は?これまでにミッションに参加してた人の何人かは薫子先生が部屋に送ってたんだよね」
栞子「姉が殺害した人物を部屋に転送していたのは……その為の手段を偶然手に入れたからに過ぎません。行動自体は姉の自由意思によるものでしたが」
一同「………」
-
栞子「ただ…………人為的な物というのは、よく…言われています…………」
彼方「ガンツって…………人間が…作ったの…?」
栞子「先進国の技術ではないかと言われています」
璃奈「あんなのを………人間が作ったって…」キョトン
栞子「ブラジルで民家にトラックであの玉が運び込まれているのを目撃されているようです」
エマ「ブラジル…もしかして、各国に…私達みたいに…」
栞子「静岡にもガンツチームがあったように、世界にも無数にあるでしょう」
かすみ「人間が…何の…ために………あんな技術まで…使って…」
璃奈「あの星人達は?あれも人間が?」
栞子「そういう意見も…ありますね……」
栞子「ただ…私は…どうとも…。今のところは………星人まで人間が作ったとは…思いがたいです」
-
かすみ「なんでしお子、どこで情報知ってるの?」
栞子「インターネット……世界各国で情報交換しています。まあ、ここで詳細は言えないネットワーク経由ではありますが…」
彼方「前に核戦争って……言ってたけど…あれは……どういう根拠で…」
栞子「カタストロフィ…の事ですね。今の世界の力関係が全て無くなると言われる……」
エマ「根拠は?それが本当に起こる根拠は?」
栞子「あのカタストロフィのカウンター…あれを発見したチームが、研究して出した結果が、核戦争でした…」
璃奈「でも…新聞とかを見ても…あと一週間で世界戦争って、ちょっと考えにくい」
栞子「私も信じられませんが…何かが起こる可能性はあると見ておくべきでしょう」
かすみ「そんな…もうすぐで核戦争って…」
彼方「……そんなの…」
璃奈「戦争…」
エマ「本当に?」
---
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-
-
--
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-夜-
〜近江家〜
彼方「神様なんていない……」ボソッ
遥「ん?」
-
彼方「世界のどっかで………今も戦争……やってるんだよね」
遥「え?」
彼方「何人も…何人も…あっさりと人が死んでるんだよね…」
遥「う…うん…」
彼方「戦争じゃなくっても…毎日、どこかであっさりと……」
彼方「命が重いとか地球より重いとか………全部ウソっぱちだよ………。神様とかはいないんだよ」
遥「どう…したの?」
彼方「………」
-
彼方「わかんないけど……神様がいないから、人間が…人間の力で…積極的に命を尊いものとして守っていかないといけないんじゃないのかなぁ」ボソッ
遥「……?」
彼方「そうだよね………。結果は………どうあれ、最後の最後まで…」ブツブツ
遥「どうしたの?何か…あったの?お姉ちゃん」
彼方「ううん……なんでもないよ……」
遥「本当に?」
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-
-
一旦ここまで。
-
ノレcイ´=ω=) 遥ちゃんを守護るんだぜ
-
-
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〜虹ヶ咲学園・食堂〜
エマ「………」
果林「何か………最近………暗いわね……。考えごと………?」
エマ「え?」
果林「私にも言えないこと?」
エマ「………」
エマ「今日…私に付き合って。お願い」
果林「え?いいけど……また急ね。それが…言いたかったの?」キョトン
エマ「うん」コクッ
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〜薫子の隠れ家前〜
ザッ
栞子(姉さんが住んでいた隠れ家…。あれから誰も訪れていない…)
栞子(姉さんしか在り処を知らなかったガンツの小型端末は、おそらくこの家の中にあるかと思われますが…)
栞子(姉さんが暮らしていたこの家には誰も立ち入らせたくない…。せめて……カタストロフィまでは…)
栞子「もしかしたら………私もそちらへ行く事になるかもしれません…姉さん」ボソッ
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〜ジョイポリス〜
色葉・今日子・浅希「楽しかったーーー!」
浅希「相変わらずこのゲーム上手いねぇ、璃奈」
今日子「今日も圧倒的…」ポカン
色葉「ほぼ満点…だよね…」
璃奈「はぁ、はぁ、はぁ……」
浅希「璃奈、大丈夫?ちょっと力入り過ぎたんじゃない?」
璃奈「大丈夫」ギクッ
浅希「そう?なら良いけど…」
今日子「次はどこへ行こっか?」
色葉「そうだねぇ〜…」
璃奈(本当は栞子ちゃんも誘いたかった…。きっとこれまでよりも本音で話し合えるはずだから……)
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-
-
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-夜-
〜お台場付近〜
ドンッ ドンッ ドンッ
エマ「あっ、花火だ〜」
果林「綺麗ねぇ」
エマ「うん」
ドンッ ドンッ ドドンッ
-
ドドンッ ドドンッ ドンッ ドドンッ
エマ「今日は…ありがとね」
果林「こちらこそ、楽しかったわ」
ドンッ ドンッ ドンッ
エマ「果林ちゃんと一緒にいれて…よかった」
果林「困った時はお互い様よ。なんだか暗そうだったけど、ちょっとは気が晴れたかしら」
エマ「うん…」
果林「そう…なら良かったわ」フフッ
ドンッ
果林「あぁ……もう、終わっちゃうわ……」
エマ「…」
エマ(終わっちゃう…のかな…?本当に……)
エマ(終わりがやってくる。この平和の終わりが、もうすぐ………)
---
--
-
-
-
--
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-夜中-
〜かすみの部屋〜
かすみ「……うぅっ………」
〜
〜〜
〜〜〜
ザッザッザッザッザッ
かすみ(うげ!!な…なに…これ…?)
大ブロッコリー星人「………」
かすみ(あの"敵"の足元に転がってるのは…あ…あの部屋にいた人達…?)ゾッ
かすみ「何…何が起こってるの?死んじゃったの?全員…り、りな子も…エマ先輩も…」ガクガク
ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!
かすみ(銃撃!?)ジジジジ
アイドル「あ………」ゴフッ
かすみ「!!」ジジジジ
ズッ
かすみ「あ…あ……」ジジジジ
ドサッ
アイドル「………」ガクッ
かすみ「そんな……あああああああ!!!」ジジジジ
アイドル「………」ドクドク
〜〜〜
〜〜
〜
-
かすみ「うぅぅぅっ……う〜ん…」ゴロッ
〜
〜〜
〜〜〜
薫子「………」ドクドク
栞子「あ…あ……あ……」ワナワナ
かすみ「?」
栞子「姉さんっ!!」ダッ
かすみ「え……!?」
栞子「姉さん!!」ポロポロ
薫子「………」ドクドク
酒呑童子(巨体)「うおおおっ」ブォッ
ガシッ
曜「うわッ!」グイッ
ググググ
グイッ
曜「えっ!?」メリメリ
グイグイッ
曜「うああああッ」メリメリ
酒呑童子(悪魔形態)「ぐふふふふ」キィィィィ
パァッ
善子「う"あ"あ"!」バチッバチッ
ドッ
善子「あ"あ"ッ!腕がぁぁっ!」ゴロッ
-
ズンッ!
酒呑童子「………」ザッ
ポタッ ポタッ
果南「………」プランッ
酒呑童子「………」パァッ
ダイヤ「早く!逃げて!」ザッ
パァッ
ダイヤ「あ…」ジュッ
ドサッ
ダイヤ「………」ドクドク
〜〜〜
〜〜
〜
-
かすみ「うぅっ……うぁぁっ……」ハァハァ
〜
〜〜
〜〜〜
栞子「こんなところで死ぬ訳には…姉さん…姉さん…」ゴプッゴプッ
栞子「ね…姉さん…」ゴプッゴプッ
ピチャッピチャッ
栞子「………姉さん……100点…点数…90点集まっていた…のに…」
栞子「あと10点で………姉さん…」
ゴポッ
栞子「………」ガクッ
ダッ
侑「みんなぁぁッ!!」タッタッタッ
かすみ「ああっ………!」
フリーター「もらった!」ブンッ
ズバッ
侑「あ………」ブシャツ
フラッ
ドサッ
かすみ「侑先輩!!」
侑「…うぅっ……」ゴフッ
ボタボタ
侑「ハァッ、ハァッ」ヨロヨロ
ボタボタ
侑「かすみ…ちゃ…エマさん………」フラッ
ボタボタ
侑「彼方さん……璃奈…ちゃ……」フッ
ドサッ
かすみ「侑先輩!」ダッ
侑「………」ドクドク
かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"!侑先輩ッあ"あ"あ"あ"ッ!!」ポロポロ
-
ヒュウゥゥゥゥーーッ
キラツバサ「はははは!もらったぁ!」ギューン
タッタッタッタッタッ
彼方「かすみちゃん、危ない!」バッ
ドンッ
かすみ「あっ!」フラッ
ズバァァァッ
彼方「あ………」ゴフッ
かすみ「…………!!?」ヨロッ
ブシャァァッ
彼方「あうううっ……」フラフラ
ビチャビチャッ
かすみ「あ……あ………!?」ワナワナ
彼方「はぁ…はぁ……うぅっ!!」ブシャッ
かすみ「あ……あ……彼方先輩………」ワナワナ
彼方「………」フラッ
ドサッ
かすみ「彼方先輩ーーーー!!!」
〜〜〜
〜〜
〜
かすみ「うわぁぁぁぁぁっ!!」ガバッ
かすみ「ハァッ、ハァッ、ハァッ………」
かすみ「ゆ…夢……?」ハッ
かすみ(これまでのミッションの…嫌な記憶…怖かった記憶……)ゾッ
かすみ「………」ブルッ
---
--
-
-
一旦ここまで。
彼方が近江家に栞子を招待して面倒を見るというエピソードを書こうとも考えていましたが、過程は違えどスクスタメインストーリーの第27章と被る気がしたので辞めました
-
エママ幸せになってくれ
-
-
--
---
ゾクゾクッ
彼方「え!?」
エマ「まだ……ミッション…あるの………?」
璃奈「これが最後のミッションなのかな…………」
かすみ「またミッションが……」ゾッ
-夜-
〜近江家〜
ギュギュッ
彼方「フーーーッ…。遥ちゃん………」
---
--
-
-
-
--
---
〜黒い玉の部屋〜
ジジジジジジ
彼方「真っ暗…。どうなってるの〜?これ……」キョロキョロ
エマ「彼方ちゃん…?」
彼方「電気………なんで消えてるの〜?真っ暗で気味がわるいよ〜」
エマ「つかないみたい」
璃奈「これ…最後のミッションなの?栞子ちゃん?」
栞子「私にも分かりません。カウンターの時間から推測すると最後かと思いますが…」
フワッ
エマ「あッ」ピクッ
璃奈「あっ、ごめ…ん」アセアセ
エマ「大丈夫だよ。ちょっとびっくりしちゃっただけ」アハハ
-
かすみ「だめだ…終わりだ、もう……終わった……」ブルブル
彼方「?」
かすみ「死んじゃう……確実に………」ブルブル
エマ「かすみちゃん、大丈夫?」
かすみ「だめだ!絶対!わァア!!ここで!このミッションで!死ぬ!私は死んじゃう!!」
かすみ「そんな予感がする!私はもうすぐ死んじゃう!!」
エマ「かすみちゃん、大丈夫だよ。ちょっと…落ち着こ」
璃奈「確かに………今回は…帰れるか‥…不安…」ボソッ
かすみ「吐き気がする…気分が悪い…」ブルブル
栞子「………」
-
かすみ「人の命は重くなんかない!これまでも!すぐにあっけなく!無くなっちゃう!」
かすみ「神様なんていない!みんなどっかでいると思ってるけど、いない!神様がいたら!慈悲があったら!人はあんなふうに死んだりしない!私達もこんな目にあうはずがない!」
かすみ「むしろ……悪魔の存在の方が説得力あるよ…。悪いことは重なる…どんどん重なっていく…。この世界は悪魔に翻弄されるだけの世界なんだよ…」ブツブツ
彼方・エマ・璃奈・栞子「………」
彼方「悪魔がいたとしても……」ボソッ
彼方「今まで生き残って来れたのは、知恵を使って持てる力を駆使して生き延びようとした結果だよ。人は、私達はきっと立ち向かえるはずだよ」
栞子「不安を抱えたまま何もしないのは愚の骨頂です。最後の最後まで知恵を絞って……力を合わせて……自分達だけが頼りです」
かすみ「よ…よく…こんな状況で…こんな地獄で…」ブルブル
あ〜た〜ブチッ
らし…ブツッ あ〜さ…
ガシャッ
彼方「何これぇ?音が途切れ途切れ…」
エマ「どうなってるの?」
璃奈「玉に出てる文字もぐちゃぐちゃで…読めない…」
-
栞子「今回も結局このメンバーだけの様ですね…」
かすみ「吐き気がする。う〜〜〜〜〜気分が悪い…」
エマ「どうなってるの?………これ?本当に終わるの?」
彼方「………遥ちゃん…」
ジジジジ
エマ「転送、始まったよ!」ジジジ
彼方「ふーーッ、ふーーッ」ジジジ
璃奈「はァッ、はァッ」ジジジ
かすみ「おえ"ッ」ジジジ
彼方「絶対に一人も欠けちゃ駄目だよ!一緒に帰って来ようねぇ!」ジジジ
栞子「はい………!」ジジジ
ジジジジジジ
---
--
-
-
-
--
---
〜外〜
ジジジジジジ
エマ「あれ………?」
璃奈「明るい……?」
彼方「どこだろう?ここ…」キョロキョロ
栞子「海外……でしょうか…?」
ザッザッザッ
-
エマ「!?」ビクッ
ハードスーツ「………」ドクドク
エマ「果南さん………のスーツ…?」ゾッ
彼方「ここのチームの人?」
栞子「しかも静岡の時の様に脱ぎ捨てられたのではなく、着用したまま、上半身だけの状態に…。おそらくハードスーツでも防ぎきれない程の攻撃力を持った敵の攻撃を受けた…という事でしょう」
エマ「そんな…」ゾッ
璃奈「……!」ビクッ
他チームメンバー「………」ドクドク
彼方「な……何これ……」ゾッ
他チームメンバー「………」ドクドク
かすみ「おェッ」ボトボト
他チームメンバー「………」ドクドク
栞子(スーツを着た人達の遺体が至るところに…。しかもいずれも身体を抉られたり切断されたような痕がある…)
-
他チームメンバー「Sono tutti morti. Ormai e' finita」ズルズル
エマ「……!」ゾッ
璃奈「外国語…?」
他チームメンバー「Morirete anche voi. Come chiunque altro…」ドクドク
エマ「イタリア語だ……言葉…分かるよ……」
彼方「え?」
璃奈「じゃあここは…イタリア…?」
彼方「ここにいるのは、イタリアチームの人達…?」
他チームメンバー「Creprete tutti…」ドクドク
エマ「………」
他チームメンバー「Ormai…non conta piu'nulla…」ズッ
ガクッ
-
彼方「な…何て言ってるの……?」
エマ「みんな死んじゃった…私達も同じように…死ぬしかないって……」ワナワナ
彼方・璃奈・栞子「…!」ゾッ
かすみ「ほら!やっぱり私達もすぐぅッ、こーなるッて!」
かすみ「もッううッぐゥッ」ボタボタ
彼方「確かに…Aqoursの人達以上かもしれないチームが…こんな風に………」
璃奈「星人は……」
彼方「もう終わりかけてるんじゃあ……?」
エマ「あっちに進んで…みよう」
ザッザッザッ
栞子「………」ドキッドキッ
かすみ「………」ヨロヨロ
ザッザッザッ
-
こわい
-
〜イタリア・市街地〜
小型天使像「」ヒューッ
ドンッ! ドンッ!
大型石像「」ブンッ
他チームメンバー「Uoaah!!」グシャッ
天使像「」ヒューッ
他チームメンバー「Uoaah!!」ズバッ
ドサッ
エマ「戻って!!戻って!」ダッ
彼方「わッ」ダッ
かすみ「あッ」ダッ
璃奈「うあぁっ」ダッ
エマ(星人も…スーツを着た人も…街の中にいっぱいいる!)タッタッタッ
彼方(敵は石像みたいな姿の星人…!大きいのとか空を飛んでるのとか、色んな種類がいる…!)タッタッタッ
璃奈(スーツを着てる人達もいっぱい倒されてた…!やっぱり敵は凄く攻撃力が高そうだ…!)タッタッタッ
-
天使像「」ヒューッ
かすみ「ぅワアアアアァッ!」ガクッ
彼方「かすみちゃん!?」ハッ
天使像「」ヒューッ
エマ「来るよ!」ザッ
彼方「戦うしかない…!」ジャキッ
スゥーッ
天使像「」ヒューッ
彼方「たぁぁぁぁっ!」ブンッ
天使像「」スッ
バキィッ
彼方「ぐッ!?」ヨロッ
カランッ
-
彼方(そんな…剣が折られた…!?)
天使像「」ギロッ
エマ「あぁっ…!」
璃奈「っ…!」スチャッ
バンッ バンッ
ドサッ
彼方「!?」
エマ(星人が爆発した!?誰かが撃ったの…?)
璃奈「ああっ、あそこ……」キョロッ
栞子「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」キュゥゥン
彼方「栞子ちゃん…!?」
エマ「いつの間にか建物の屋根の上に飛び移ってたんだ…」
栞子(彼方さん……あなた達を絶対に死なせる訳にはいきません!)
-
小型天使像「」ビュオッ
バキッ
彼方「ふ…触れただけで…」サッ
小型天使像「」ビュオォ
ブチィッ
璃奈「スーツごと持ってかれちゃう…!」サッ
彼方「ハァッ、ハァッ」ザッ
璃奈「ハァッ、ハァッ」ザッ
かすみ「ダメだ…ダメだ……私…死んじゃうんだ…」ブルブル
彼方「かすみちゃん……」チラッ
璃奈「……」
-
小型天使像「」スーッ
エマ「あぁぁぁっ!」チャッ
ギョーン ギョーン
小型天使像「」スーッ
エマ(外れた!)
小型天使像「」クスクス
エマ「うぁぁっ!」
璃奈「!」チラッ
ギョーン ギョーン
エマ「!?」
バンッ バンッ
ドサッ
璃奈「エマさん、大丈夫?」
エマ「あ…ありがとう、璃奈ちゃん…」
-
璃奈(私と彼方さんの二人で、かすみちゃんを守りながらエマさんのフォローもするのは大変…)
エマ(これまでのミッションみたいに格闘戦をするのは無理…。かと言って銃で応戦したらみんなの足を引っ張っちゃう…。ここは…!)
璃奈「エマさん!」
エマ「うん!」
璃奈「逃げて!」
エマ「うん!!」ダッ
タッタッタッ
彼方「エマちゃん…」
璃奈(エマさん…どうか死なないで……)
璃奈「………」チラッ
かすみ「……」ブルブル
璃奈(かすみちゃん……)
---
-
---
タッタッタッタッタッ
エマ「ハァッ、ハァッ」タッタッタッ
他チームメンバー「Transfert!!Ne transf'erez pas encore!?」ズルズル
大型石像「」ズゥンッ
他チームメンバー「媽媽!媽媽!」ダッ
他チームメンバー「媽媽!媽媽!」ヨロヨロ
他チームメンバー「Transfer!!Transfer!!」タッタッタッ
エマ「ハァッ、ハァッ、ハァッ」タッタッタッ
他チームメンバー「Aaavghhh!!」
ギョーン ギョーン ギョーン
他チームメンバー「………」ドサッ
他チームメンバー「Eeeeeeek!!」ブシャァァッ
タッタッタッタッタッ
-
タッタッタッタッタッ
エマ「うああああッ」タッタッタッ
小型天使像「」スーッ
エマ「あッ!?」ハッ
ババンッ
エマ「!?」
ドサッ
エマ「ハァッ、ハァッ、ハッ……」キョロッ
キキーッ
エマ(バイクに乗った…女の人?)
スイスチーム「スイス人ね?」ザッ
エマ「うん……」
-
ギュオォォォーーーーッ
スイスチーム「私はルガーノ!」
エマ「私は留学先の日本から!」
ギュオォォォーーーーッ
エマ「イタリアのチームだけかと思ってた!」
スイスチーム「アメリカ人も中国人も、世界中から来てるわよ」
エマ「世界中から……」
ギュオォォォーーーーッ
エマ「や…やっぱりこれが!これが最後のミッションなの!?」
スイスチーム「ああ!?」ガッ
エマ「あ、あのっ…カタストロフィって何!?」
-
エマ「!!」ハッ
スイスチーム「………」ダラッ
エマ(顔半分が抉られてる…!?敵の攻撃に当たっちゃったんだ…)ゾッ
ガガガガガガ
エマ「うあぁぁっ!」グラグラ
ガガガガガガ
ガンッ!
エマ「うあっ…!」ヒュゥゥーッ
ドサッ
エマ「ハァッ、ハァッ」ムクッ
小型天使像「」ヒューン
エマ「……!」
---
-
---
彼方「ふぅっ」ダッ
小型天使像「」スーッ
彼方「ああぁぁっ!」チャッ
ギョーン ギョーン ギョーン
璃奈(彼方さん、すごい…)
ババンッ ババンッ
璃奈(最初は銃撃が苦手だったのに、練習と実戦でどんどん上達して、今ではこんなに強く……)
彼方「ハァッ、ハァッ、ハァッ」チャッ
ギョーン ギョーン ギョーン
璃奈(前のミッションの時の事も、彼方さんなりに乗り越えたような感じ…)
ババンッ ババンッ
-
かすみ「ハァッ、ハァッ……ダメだッ、死ぬッ!」ブルブル
ガシャンッ
かすみ「!」ビクッ
かすみ(あれは…100点の銃!?)チラッ
ドサッ
他チームメンバー「うう………う…」ゴフッ
かすみ(あの銃…あの人の……?)
他チームメンバー「うう…」ドクドク
かすみ(100点を取った人までこんな風にやられちゃうなんて…もうダメだ…!)ブルブル
他チームメンバー「………」ガクッ
かすみ(みんな…死んじゃう……!?ここまで生き抜いてきたのに…?)ハッ
かすみ「い、いやだ……。私にもっと力があったら……」ボソッ
かすみ(あの人の銃……!)スッ
ゴトッ
-
ズゥンッ
彼方・璃奈「!?」ハッ
大型石像「」ズゥンッ
彼方「お…大きい…!」
璃奈「来るよ!」
大型石像「」ズゥンッ
かすみ「ああああああっ!」スチャッ
ギョーン
彼方・璃奈「え…!?」
ドンッ!
大型石像「」グラッ
ズンッ
かすみ「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
彼方「かすみちゃん!?」
璃奈「その銃、拾ったんだ…」
かすみ「ハァッ、ハァッ……。ごめんなさい、彼方先輩、りな子…私も…戦う!」
彼方・璃奈「かすみちゃん……!」
-
彼方「ハァッ、ハァッ」タッ
ギョーン ギョーン ギョーン
かすみ「ハァッ、ハァッ」グッ
ドンッ!
大型石像「」グラッ
かすみ「りな子!」
璃奈「わかった!」チャッ
ギョーン
ギューン
ヒュヒュヒュヒュッ
パシッ
大型石像「」グググッ
璃奈「…」グッ
ギョーン
大型石像「」ジジジジジ
璃奈(大型の星人でも、弱らせればYガンが効く…!)
かすみ「ありがとう、りな子!」
-
ギョーン ギョーン
栞子「フゥッ、フッ、フゥッ…」
小型天使像「」スーッ
ドスッ
他チームメンバー「ぐぁっ!?」
ガシャンッ
栞子「!!」ビクッ
ドサッ
他チームメンバー「ぐっ………」ゴフッ
ガクッ
栞子(あの人のZガン……)チラッ
スッ
栞子「こちらのZガン、使わせていただきます」ゴトッ
-
ギョーン ギョーン ギョーン
彼方「ハァッ、ハァッ」ダッ
バンッ バンッ バンッ
彼方「流れは掴めてきたけど……これじゃあ…」
璃奈「キリがない…!」
かすみ「彼方先輩、りな子…!」
彼方「あっちの方に行こう!」ダッ
かすみ「はいっ!」ダッ
璃奈「わかった…!」ダッ
タッタッタッタッタッ
---
--
-
-
-
--
---
〜イタリア・スペイン広場〜
タッタッタッタッタッ
かすみ「ハァッ、ハァッ…」タッタッタッ
彼方「あっ!」タッタッタッ
ザッ
エマ「ハァ、ハァッ……みんな……」ザッ
彼方「エマちゃん…!」
璃奈「エマさん…」
かすみ「エマ先輩……」
ドンッ!
一同「!?」
-
一旦ここまで。
-
石像原作でもめっちゃ強かったな…
-
しえん
-
璃奈「あっ、あそこ…!」スッ
ドンッ! ドンッ!
璃奈「あの階段のところ…」
彼方「凄い戦いだねぇ…。まさに敵を寄せ付けないって感じだよぉ」
エマ「強い武器を持った人が前に出て戦って、負傷した人を守りながら戦ってる…」
かすみ「あの集団に合流しましょう!」
エマ「うん!」コクッ
タッタッタッタッタッ
バッ
スタッ
千歌「あっ!」
かすみ「えっ!?」
-
かすみ「千歌先輩!?」
千歌「虹ヶ咲のみんな!」
璃奈「遠くからじゃ気付かなかったけど…Aqoursの人達だったんだ…」
善子「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
曜「はぁぁぁっ!」
ギョーン ギョーン
花丸「ハァッ、ハァッ……」
彼方「前のミッションでやられちゃった人達も…みんないる…」
ダイヤ「エマさん、彼方さん!」ザッ
彼方・エマ「ダイヤさん!」
-
鞠莉「フゥッ、フゥッ…」
ギョーン ギョーン ギョーン
梨子「ハァッ、ハァッ……」
ルビィ「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
果南「たぁぁぁっ!」
パアッ パアッ
かすみ(果南先輩も再生されてる…。100点のスーツの片腕とマスクは壊されちゃってるけど、やっぱり凄い強さだ…!)
璃奈「私達も、一緒に戦う!」チャッ
千歌「ありがとう、頼もしいよ!」
---
-
---
栞子「え?」ハッ
ジジジジジ
他チームメンバー「Wheeeee!Hahhhhh!」ジジジ
他チームメンバー「Hurry up!!Hurry up!!Come on!!Doit!!Now!!」ジジジジ
他チームメンバー「I'm surviving!!It serves you right!!Igot it!!I'm surviving!!」ジジジジジ
ジジジジジ
他チームメンバー「Yippeeee!!」ジジジ
ジジジジジ
栞子「終わった………?」ジジジ
---
-
---
ジジジジジ
曜「え!?」ジジジ
梨子「転送…!?」ジジジ
璃奈「これで終わり……なの?」ジジジ
ルビィ「お姉ちゃん!」
ギュッ
ダイヤ「今回はお互い無事に…妹さんの所へ帰れますわね」ジジジ
エマ「はい…!」コクッ
彼方「あ……」
〜〜〜
彼方(絶対に帰る!遥ちゃんの為に!!)
薫子「ハァァッ!」ダッ
彼方「たあぁぁぁぁっ!!」シュッ
ザシュッ
栞子「姉さん!姉さん!」ポロポロ
薫子「………」ドクドク
彼方「あ……あ………」ワナワナ
栞子「姉さん!!」ポロポロ
薫子「………」
〜〜〜
彼方「………」
-
千歌「虹ヶ咲のみんな!」ジジジ
かすみ・彼方・エマ・璃奈「!?」
千歌「残された時間は少ないかもしれないけど、めいっぱい輝いてね!」ジジジ
かすみ「千歌先輩……」ジジジ
千歌「みんなの事、ず〜っと応援してるからね!」ジジジ
かすみ・彼方・エマ・璃奈「ありがとうございます!」ジジジ
鞠莉「チャオーッ」ジジジ
果南「前の時も思ってたけど、みんなとはもっとゆっくり話したいね」ジジジ
ジジジジジ
---
--
-
-
-
--
---
〜黒い玉の部屋〜
ジジジジジ
彼方「みんな……帰って来れた……」
かすみ「エマ先輩…すいませんでした……私…」
エマ「かすみちゃん。よかったよ、生き残れて」
かすみ「ごめんなさい…私……私なんかが…」ポロポロ
エマ「よかったよ、お互いに生き残れて…」ポンポン
璃奈「100点の銃、栞子ちゃんも拾ってたんだ」
栞子「ええ。近くで戦っていた方のものを拝借しました。どこのどなたかは分かりませんが、せめて遺志は無駄にしたくないと思って…」チャッ
ち・り・ん・んんんん・・・・
-
ヱマ
16てん
おわり。
エマ「終わり…」
彼方「終わりって書いてるあるよねぇ」
璃奈「終わり…………?」
かすみ「終わりって………私達…解放されるって………こと?」
栞子「おそらく…そうでしょう…」
彼方「もう…ここに呼ばれなくて……いいのかな…」
エマ「ウソ…本当に…本当に?」
-
スッ
粕粕
⑦伍てん
をわリ。
エマ「あっ、変わった」
かすみ「私…?」
彼方「終わりって書いてあるねぇ。やっぱり」
かすみ「自由に…なれる…」
スッ
かすみ「自由に………なれるんだ………本当に………」ジワッ
-
しおr子
102てn
10○てんぬにゅ〜へ
栞子「100点…私が…」
スッ
10○添めにU≒
* 記憶∈けされ2解放される
弐 より強力N武器を与えられЯ
3 好きなH間を生き返らせる
彼方「栞子ちゃん……!」
栞子「……2番…。新しい武器をください。今すぐに………」
彼方「あ………」
ジジジジ
栞子「Zガン……」スチャッ
璃奈「栞子ちゃん……」
-
彼方ちゃ*
159て×
100点%にゅ=から選んで”さい
彼方「100点……!?」ハッ
スッ
100点&にゅ#
L 記憶をけさUて解放rれる
』 Yり強力な武器を与Kらmる
> 好きな人間を生y返らTる
エマ「彼方ちゃん…」
彼方「え〜っと……」
ブンッ
チカッ チカッ
ビュウン…
一同「え?」
-
彼方「画面…消えちゃった…?」
璃奈「調子がおかしい………」
かすみ「どーなってるんですかぁ!?」
エマ「なんなんだろう……」
彼方「なんで〜?」コンコン
ヒュウウウウン
スッ
りなちゃn
9:て■
おわ〓。
彼方「あ…………」
璃奈「私……?」
フッ
璃奈「消えちゃった…」
-
栞子「それでは…先に失礼します」ペコッ
エマ「え…?」
栞子「次にお会いするのはカタストロフィの日になるかと思います」スッ
スタスタ
璃奈「栞子ちゃん…?」
ガチャッ
璃奈「………」
彼方「もう…二度と………帰って来ない………これまで死んじゃった…みんな………」ボソッ
エマ「彼方ちゃん…」
かすみ「終わった………」ポロポロ
璃奈「……うん」コクッ
かすみ「もう……ここには…来なくて………いいんだ…」ポロポロ
---
--
-
-
つれぇラ
-
-
--
---
〜外〜
かすみ「ちょっとぉ〜、彼方先輩」
彼方「?」
かすみ「服、忘れてますよぉ」
彼方「ありゃ、うっかりさんだぁ〜」
タッ
彼方「取りに戻るから、みんな先に帰ってていいよ〜」タタタッ
エマ「じゃあ、また明日ね〜」
璃奈「一回出た後は、あのアパートのドアは開かなかったような…」ボソッ
〜黒い玉の部屋〜
キイッ
彼方「あっ、あった〜」ゴソッ
タッ
彼方「!?」ハッ
彼方(部屋に誰かが…いる?)
-
彼方「………」チラッ
玉男「………」
彼方「!?」ビクッ
玉男「あ…………」キョロッ
彼方「…!?」
玉男「なんだっけ、さっき」
彼方「え?」キョトン
玉男「何だっけ…ローディング……するから………今…」スッ
カチャカチャ
玉男「はい…メニュー、言って」
ヴンッ
彼方「あなたは………玉の…中の…」
玉男「はやく………ホラ」
彼方「………」
彼方「3番……」
-
ジジジジジジ
彼方「あれ?出てきてないよぉ〜?」
ジジジジジ
シュンッ
彼方「あ…そういえば、前に侑ちゃんも部屋にはいなかったんだったっけ…」
玉男「………」スッ
彼方「わっ!?」
玉男「………」スタスタ
ガチャッ
彼方「玉の中の人、どっかへ行っちゃった…?一体何だったんだろう…?」ポカン
---
--
-
-
-
--
---
〜薫子の隠れ家前〜
ザッ
栞子(姉さん…全てのミッションが終わりましたよ…)
栞子(これで後は、カタストロフィを迎えるだけ……)
栞子(カタストロフィまでの間に、こちらにお伺いする事もあるかと思います。その時は、どうかよろしくお願いします)
ガタッ
栞子「!?」ビクッ
栞子(建物の中に、誰かいる…!?)
-
栞子(吸血鬼の生き残り!?それとも、三船家の関係者の誰かが……?)ドクンドクン
ガタッ
栞子(こちらに近付いて来る…!)ドクンドクン
ガチャッ
栞子「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」ドクンドクン
ガラッ
薫子「誰…?」ヒョコッ
栞子「!!?」
-
栞子「ね……姉さんっ…!?」
薫子「誰かの気配を感じて出てきたけど、栞子だったんだ。珍しいね、こんな遅くに」
栞子「そんなはずは……だって姉さんは…」
薫子「ん?Zガン…2個も?どうしたの?」
栞子「せ……星人!?」チャッ
薫子「星人って…まぁ、間違えてはいないけど…」アハハ
栞子「…?」
-
薫子「もしかしてミッション帰り……って、ミッションはどうなったの?」ハッ
栞子「ミッションは…先程、全部終わりましたが……」
薫子「終わった!?もしかして私、寝落ちしちゃった?それとも、別の場所が舞台だったの?」
栞子「え……?」
薫子「今回のミッションでは吸血鬼がターゲットになると思って、身構えてたんだけど」
栞子「姉さんは……数日前のミッションで…吸血鬼がターゲットになったミッションで……死亡したはず…です………」
薫子「何言ってるの?そうだ、ちょっと待ってて」クルッ
ダッダッダッ
栞子(言動も声も、姉さんとしか思えない…。一体何が…?)ドクンドクン
-
タタタッ
薫子「お待たせ」タッ
スッ ●
栞子「そっ……それは…!?」ハッ
薫子「ガンツ、Katastrophe」
● ジキジキ
薫子「ええっ!?もうこんなに時間が過ぎてたの!?」
栞子「………!」ワナワナ
薫子「栞子?どうしたの?」
栞子「それは…姉さんにしか在り処が分からないはずのガンツの小型端末…!」ワナワナ
薫子「そうだよ。ミッションに持って行く訳にはいかないと思って隠してたんだ」
栞子「じゃあ…やっぱり……本当に…姉さん……?」ツーッ
-
薫子「ミッションから今までの間、私、死んじゃってたんだ……?」
栞子「はい………」コクッ
薫子「栞子が…私を生き返らせたの?生き返らさなくていいって、前から言ってたのに」
栞子「いえ……私は…姉さんに言われた通りに…この武器を………」ポロポロ
薫子「そうなの?じゃあ一体誰が……」
ゴトッ
栞子「ぅううううぅっ…!」ポロポロ
ギュッ
薫子「栞子…」
-
〜〜〜
薫子「彼方……。君が私に勝てたのは、きっと妹の所に帰りたいっていう想いがあったから……。その想いが大きな力になって、私を倒せたんだろうね……」
彼方「あ……あ………」ワナワナ
薫子「ハァッ、ハァッ、ハァ………」チラッ
栞子「……!」ポロポロ
薫子「吸血鬼になった私には…絶対にっ…絶対に……無い力………がはっ!!」
ボタボタ
栞子「姉さんっ!!」
薫子「ハァッ…ハァッ……カタストロフィまで…もう…時間がない……!」
薫子「もし…100点を取る事があったら…より強い武器を手に入れて……少しでも…生き…………」
フッ
栞子「姉さん!!」
薫子「………」
栞子「姉さんっ!!うあ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」ポロポロ
〜〜〜
栞子「うううぅ……姉さん…」ポロポロ
ギュウゥゥゥーッ
薫子「ちょっと、栞子…。私が吸血鬼じゃなかったら、グシャグシャに潰れてるかもよ?」アハハ
-
栞子「姉さん…カタストロフィの日まで…ずっと一緒にいてください…」ポロポロ
ギュウゥッ
薫子「…うん」コクッ
ポンポンッ
---
--
-
-
--
---
〜近江家前〜
彼方(栞子ちゃん、お姉さんと会えるかなぁ)
彼方(薫子先生だって……妹ちゃんの事、気にならないはずがないよね)
彼方「さて…っと」
クルッ
彼方「遥ちゃん、遥ちゃんッ」ルンルン
タンタン
彼方「遥ちゃんのところへ帰ろう。起きてるかなぁ〜」スッ
ガチャッ
---
--
-
-
一旦ここまで
次あたりで最後の更新になるかと思います
-
乙です
不穏な終わり方だ…
最後まで楽しませてもらう
-
保守
-
しえん
-
-
--
---
-翌日-
〜虹ヶ咲学園・スクールアイドル同好会部室〜
侑「ライブをやる!?」
かすみ「はい!」
果林「また急な話ね…」
しずく「しかも開催も随分早く…」
歩夢「練習も準備も、間に合うのかな…?」
璃奈「どうしても、この日にライブをやりたい」
愛「よ〜し、それじゃあ愛さん、全力でサポートするよ〜!」
せつ菜「私もです!全員で力を合わせて、最高のライブにしましょう!」
エマ「みんな、ありがとう!」
彼方「頑張るよ〜」
-
エマ「本当は全員でライブしたかったけど、こんなに急な話だと厳しいよね」
彼方「さすがにみんな、驚いてたねぇ」
かすみ「カタストロフィには何が起こるか分からないから、せめてそれまでにはライブをやっておきたいです」
エマ「そういえば、栞子ちゃんは?」
かすみ「今日からまた休学って事になってる…みたいです」
彼方「………」
璃奈「オンラインライブなら、会場に来れなくても配信でライブを見れる」
エマ「配信には、映像研究部に協力してもらえるみたいだよ」
かすみ「これで…Aqoursの人達にも私達のライブを届けましょう!」
彼方・エマ・璃奈「おーっ!」
---
--
-
-
-
--
---
〜近江家〜
遥「ユニットライブをやるの!?」
彼方「うん」
遥「それにしても…急な話だねぇ」
彼方「みんなもそう言ってたよ〜」アハハ
遥「絶対に観に行くよ、お姉ちゃん!」
彼方「ありがとう〜遥ちゃん」
遥「お姉ちゃん」
彼方「?」
遥「ちょっと前には元気なさそうな感じだったけど、今は元気になったみたいで良かった」
彼方「そうかな〜?」エヘヘ
---
--
-
-
-
--
---
-ライブ当日-
〜ライブ会場・ステージ裏〜
侑「もうすぐ始まるよ!私まで緊張してきた〜」ソワソワ
歩夢「お客さんも凄くいっぱい」
せつ菜「ライブを発表してからの反響も凄かったですからね!」
果林「私も思わず刺激を受けちゃう程の熱いメッセージが多かったわね」
愛「特にこの、元スクールアイドルっていう人達からのメッセージの熱量が凄いよねー」スッ
しずく「ライブの告知をした時からメッセージが送られてきましたね。今も、配信待機中っていうメッセージが届いてます」
かすみ(このメッセージを送信元は、間違いなくAqoursの人達だ)
璃奈(メッセージ文の中で、私達が会った場所でもある静岡やイタリアの話題を出してる事からしても、間違いない。今回のライブの開催を決めたのは、前のミッションの最後の千歌さんの言葉のおかげ…!)
彼方(私達メンバーの家族への思いについて書いてあった箇所もあった…この辺りはきっとダイヤさんが書いた箇所だ)
エマ(会場にいる人達だけじゃなくて、Aqoursの人達やスイスにいる家族…いろんな人に私達の歌を届けたい!)
-
エマ「さぁ、行こうか」
彼方・璃奈「うん」
かすみ「はい!」
〜ステージ上〜
ワァァァァーッ!
彼方「みんなー!」
かすみ「こんにちはー!」
エマ「私達ー」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「QU4RTZです!」
---
--
-
-
-
--
---
ワァァァァーッ!
パチパチパチパチ
遥「お姉ちゃーん!!」パチパチ
色葉・今日子・浅希「璃奈ちゃーん!!」パチパチ
マイ「エマちゃーん!!みんな、最高だよー!」パチパチ
ワァァァァーッ!
〜ステージ裏〜
愛「最っ高〜!」
せつ菜「……!」ホロリ
果林「何だか…先越されちゃったわね」
しずく「こんなステージもあるんですね」
歩夢「とっても楽しそう!」
侑「そうだね!」
-
〜ステージ上〜
ワァァァァーッ!
璃奈「………」
エマ「どうしたの?璃奈ちゃん」
璃奈「こんなに多くの人が集まったけど…結局栞子ちゃんは来なかった…」
エマ「璃奈ちゃん…」
かすみ「大丈夫!ぜ〜ったいにしお子にも届いてるよ!」
璃奈「…うん!」
彼方(きっと…薫子先生にも…!)
-
エマ「みんな〜今日は集まってくれてありがとう〜!」
璃奈「配信で観てる人達も、本当にありがとう!」
彼方「次で最後の曲になります」
かすみ「それでは聞いてください!」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「NEO SKY, NEO MAP!」
♪:NEO SKY, NEO MAP!
(歌:かすみ・彼方・エマ・璃奈)
-
終わり。
-
このSSは以上になります。読んで下さった方、ありがとうございました
2021年1月に初めて5chで投稿し始めてから4年以上が経ちましたが何とか想定していた終わりまで書き切る事ができました
5chで規制されて保守できずに書いていたスレが落ちてしまって以降、各所を点々としながら書いていました
最後に、過去に書いた事があった星人等に対する補足みたいなものを書いてから完結報告をしようと思います
こういうのが苦手な人もいると思うので、一旦時間を空けてから投稿します
-
乙乙
5chの時から読んでたよ
よく書き切ってくれた
ハッピーで良かった
改めて最初から読ませてもらうよ
補足も楽しみにしてるYO
-
以下、補足解説など
こういうのが苦手な人は閲覧注意
-
■星人の解説
ブロッコリー星人
元ネタ:ネギ星人
元ネタから名前と攻撃方法を変更しただけ。
攻撃方法はブロッコリー型の頭によるヘッドバット。小型でも大人を吹っ飛ばす程の攻撃力があり、大ブロッコリー星人だと一撃で人体を粉砕する程の威力。
トッリ星人
元ネタ:田中星人+ことり(トッリ)
元ネタでは鳥型の星人が人型の装置に入って移動や攻撃を行っていましたが、こちらでは移動も攻撃も鳥が直接行っています。
攻撃方法は、元ネタと同じく人体機能を破壊する程の超音波。
親鳥星人
元ネタ:ボス田中星人+理事長
トッリ星人のボスで、巨大な親鳥もとい理事鳥。
元ネタとは違って呼吸器とかはなく、ただ強くてでかい鳥というイメージ。
いばりんぼう星人・あまえんぼう星人
元ネタ:あばれんぼう星人・おこりんぼう星人+黒澤姉妹
名前は元ネタに似たような響きの単語で適当に名付けただけです。
元ネタは仲良く無さそうな設定だったのに対して、こっちは仲が良いイメージ。
元ネタだとこの時点で味方側に剣の武器が無かったから戦闘描写のイメージに苦労したけど、初めて書いた後にGANTZ:Eで同型の敵に対して剣で戦ってる描写があって驚いた。
四天王像
元ネタと同じ。他の仏像型の星人よりも強い、阿修羅像の側近の4体の仏像。
4体それぞれが1対1でQU4RTZのメンバーと戦った。
阿修羅像
元ネタ:千手観音
元ネタの下位互換的なイメージ。(この作品の敵は、一部を除いて基本的に元ネタより強くならないように意識しています)
6本の腕に、ガンツスーツの耐久を無視する程の切れ味を持った刀剣2本、同じくスーツの耐久が効かない程のレーザーを発射する香炉、回転させる事でダメージを再生できる円盤を持っている。
-
ニコニー星人
元ネタ:チビ星人、ゆびわ星人+にこ
集団で行動している小型の星人で、自分より大きい者を憎んでいる。
自分より大きい者に対しては容赦なく攻撃を加え、個体にもよるが基本的には大きければ大きい程憎しみも大きくなる模様。
何の大きさなのかは想像に任せます。
普通星人
元ネタ:かっぺ星人+千歌
「普通怪獣」を引き連れている星人。
自分からはあまり戦おうとしないが、巨大化して敵を追い払う。
ダジャレを聞くと一瞬だけ動きが止まるが、あまりに五月蠅く言うと逆効果になってしまう。
普通怪獣
元ネタ:ラプトルサン
普通星人が引き連れている小型の怪獣。小型といっても人間の身長位の大きさはある。
普通怪獣ヨーソロー
元ネタ:トリケラサン
「ゼンソクゼンシンヨーソロー」の掛け声と共に突進攻撃を仕掛ける、大型の怪獣。
普通怪獣リコッピー
元ネタ:チラノサン
「リコチャンビーム」の掛け声と共に口からビームを吐いて攻撃する、大型の怪獣。
普通怪獣チカチー
元ネタ:親ブラキオサン
普通怪獣の中で最大のサイズを誇るミッションのラスボス。
外観や攻撃方法のイメージは元ネタと同じ。頭部に刃が付いており、頭部と尻尾を振り回して攻撃を行う。
ダイバー星人
元ネタ:ゆびわ星人+果南
レインボーブリッジ近海を住処にしている水陸両用の星人。
人間よりも一回り大きな巨体を持ち、無防備な相手であればパンチ一発でスーツを破壊できる程の怪力を持つ。
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アライズ星人
元ネタ:オニ星人
秋葉原周辺で、人間に擬態して活動していた星人。
一般兵の擬態を解いた姿は、元ネタと同じく鞭のように振り回す触手状を長い腕を持った怪物のイメージ。
ボス1体、幹部3体、一般兵大勢という組織で、吸血鬼とも繋がりがある。
組織の形態は、ボス⇒プロデューサー、幹部⇒アイドル、一般兵⇒ファン・追っかけ みたいなイメージ。
幹部の名前の由来はA-RISEの三人ですが、寄生されて星人化した本人達とかではありません。
キラツバサ
元ネタ:ツバサ
アライズ星人の幹部。名前の表記をどうすればいいか迷った。
腕に翼が付いており、それによって飛行する事ができる。翼が多少破損しても、飛行速度やバランスには影響が出るものの飛行自体は可能。
翼を硬化させて、剣と打ち合う事もできる。
硬化させた翼を前面に出して猛スピードで飛行し突撃するのが必殺技。この際の切れ味は、ガンツスーツの耐性をも無視する程。
翼は、人間に擬態する時の応用で一時的に収納する事もできる。
エレナ
元ネタ:田中星人、英玲奈
アライズ星人の幹部。口癖は「エレクトリック」。
機械化されたロボットの様な星人で、ジェット噴射によって浮遊して移動を行ったり、ステルスを見破る機能を持つ。
電撃を発射して攻撃を行う。電撃には、長時間の貯めを必要とする分威力が高い腕全体から放つ電撃と、予備動作や貯めが少なく速射性に優れる指先から放つ電撃の2種類がある。
どちらの場合でも一度電撃を放つと充電するまでは放つ事ができなくなる。
腕は丈夫な金属で覆われており、ガンツソードの攻撃を弾く程。ただ、全身全てがこの金属で覆われている訳ではない。
アンジュ
元ネタ:岩石オニ星人、あんじゅ
アライズ星人の幹部。口癖は「フルハウス」。
基本的には元ネタと同じ。格闘戦を得意とし、相手の懐に入り込んで手数で圧倒する。
アライズ星人ボス
元ネタ:ボスオニ星人
元ネタのボスの属性だった雷を幹部に使ったので、逆に元ネタの幹部の属性にあった炎にしてみた。
手から発射する火の玉攻撃は、相手を焼き尽くすというよりは、爆炎によって粉砕するイメージ。
元ネタと同じく高速移動による格闘戦も行う。
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酒呑童子
元ネタ:ぬらりひょん
形態数を減らした以外は元ネタと同じ。
何か強そうな妖怪の類の名前を適当に付けました。
木の葉天狗
元ネタ:天狗
妖怪軍団の幹部。名前元の妖怪は鳥要素が強いみたいですが、イメージとしては元ネタとほぼ同じ(腕が生えている等)。
羽を羽ばたかせて相手を吹き飛ばす攻撃も行う。
山男
元ネタ:泥田坊
妖怪軍団の幹部。人よりも巨大な星人で、生半可な銃撃や剣撃による衝撃は吸収できる程の柔軟な筋肉を持つ。
巨体故にリーチが広くパワーも強い。
倒し方としては、距離を取りつつ頭部を銃撃するのがセオリー。
波小僧
元ネタ:はんぎょじん星人
妖怪軍団の幹部。名前の由来は、ゲゲゲの鬼太郎で話題になってた妖怪四十七士の静岡県担当から。
なので幹部の中では最強のイメージ。
身体は水でできており、ダメージを受けても液体化し元に戻る事で元通りに再生する。。
水の塊を生成し、水溜まりを形成してそこへワープを行ったり、硬化させて無数の弾丸のように飛ばして攻撃したりできる。
腕を刃のように硬化させての肉弾戦を行う事もでき、その硬度はガンツソードと打ち合える程。
元ネタとは違って自身の体積を大きく変動させるような変形はできないイメージ。
ダイダラボッチ
元ネタ:牛鬼
山男とは比べ物にならない程の巨体を持つ星人。ミッション途中までは地中に潜んでいた。
ポジションや扱いは元ネタと同じ。
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吸血鬼
元ネタ:吸血鬼、黒服星人
元ネタと同じですが、「人間の血液を飲まずにいると発生する頭痛(これは元ネタにもある)が限界を超えると、自我を失い血を飲むまで暴走する」というオリジナル設定を追加しています。
この作品の構成を考えた当初は出さない予定でしたが、薫子のデザインを見て「何か吸血鬼っぽくね?」と思い、そういえばGANTZにも吸血鬼がいるなぁという事で出す事にしました。
吸血鬼の組織はリーダー1人に幹部数名、その下にその他大勢の吸血鬼という構成。薫子は立場上は幹部ですが、吸血鬼の中では群を抜いて強いイメージ。
QU4RTZのSing&Smile!!のジャケットイラストの背景だったヴィーナスフォートを舞台としたミッションを書きたかった事もあって、完全オリジナルの吸血鬼がターゲットのミッションを用意しました。
三船薫子
吸血鬼を出すきっかけにもなったので、薫子を吸血鬼のラスボスにする事は決めていました。
ただ、「吸血鬼っぽい」と感じたのはスクスタの八重歯が両側にあるキャラデザを見た時だった為、アニメ版でのキャラデザを見た時は戸惑いました。
薫子の来歴も、スクスタ版の来歴をベースにしていました。ちなみに、アニメ版をベースにしたスクールアイドル云々の話題は、無視する訳には行かないと思ってかなり強引にねじ込みました。
実写映画版GANTZの鮎川映莉子みたいな「ミッション外でも暗躍するミステリアスな女性」という風なイメージで書いていました。「ガンツの小型端末」というアイテムを、それを意識したものでした。
尚、このSSの構成を考えていた当初は最初にいる経験者ポジションを薫子にするつもりでしたが、吸血鬼を出す事に決めたのに伴って、一部の設定を踏襲させた上で栞子を出す事にしました。
保守できずに落ちた当時の5chのラ板のSSのスレで「元ネタと展開が同じ」という意見を見かけた事がありましたが、これがなければ少しは変わってたかも。
元ネタでは兄弟対決という展開は無かったので、それに倣って栞子との姉妹対決も行わない事を決めていました。
石像
元ネタ:ダヴィデ星人
元ネタと同じ。台詞が無く、それでいて理不尽な程高い攻撃力を持っている敵という点をSSのどのように描写すれば良いのか苦労しました。
アニガサキ2期1話冒頭の映像の愛パートを見た時には、ラストミッションの舞台をヴィーナスフォートにすれば世界観的にもピッタリだなぁと思ったものでした。
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■QU4RTZメンバーの主力武器
かすみ
主な使用武器:Xガン、ガンツソード
得意な武器とかは特に決めておらず、長距離用と近距離用両方の武器を持たせています。
長距離用の武器はXガンになっていますが、元ネタではXショットガンの方が出番が多かった事には途中(と言っても投稿最後の方)で気付きました…。
彼方
主な使用武器:Xショットガン、ガンツソード
Xショットガンをメイン武器にしたかったですが、スクスタのイベントストーリーで射撃が苦手な描写が2回もあったので、それを無視する訳にもいかず
「射撃は苦手だが、実戦と練習によって克服していく」「苦手を補う為に、Xガンよりも長距離向けのXショットガンを使用している」という風な解説を強引に追加しました。
一方で、スクスタのイベントストーリーであった銛で魚を仕留めていた描写をガンツソードへの適性という形で活用もしています。
エマ
主な使用武器:Xガン
武器は護身用で、戦い方は格闘戦がメイン。
きょうだい喧嘩や動物とのふれ合いといったスイスでの経験がミッション内で役立つ事も。
璃奈
主な使用武器:Xガン、Yガン
Yガンやステルスといった、元ネタであまり使用されなかったような戦法を主に使うような感じにしようとしていました。
ただ、璃奈が活躍する場面のほとんどが上記以外の武器を使った場面になったので、バランスが難しいなぁと思いました。
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■Aqoursメンバーの主力武器
曜:ガンツバイク
善子:ガンツエアバイク
果南:ハードスーツ、ロボット
ダイヤ:ガンツソード、ガンツバイク
鞠莉:Xショットガン
他のメンバーは特に決めていませんでした。
全員が100点クリア経験者で、Zガンを持っています。
作中の静岡のミッションでは梨子とダイヤはZガンを所持していません。ぜろちゃんねるプラスでの投稿時には当初は全員持っているつもりで書いていましたが、途中で(補足等を入れずに)改変していました。
ダイヤの主力武器はぜろちゃんねるプラスでの投稿時はガンツソードだけでしたが、初投稿から再投稿の間に登場した幻日のヨハネのスカーレットデルタの影響でガンツバイクも追加しました。
それに伴って静岡のミッションの終盤の描写を、初投稿時は原作がベースだったのに対し再投稿時は劇場版GANTZ:Oベースに変更しています。どちらのパターンも書けたのは良かったと思います。
AqoursメンバーはQU4RTZよりも5歳位は年上のイメージ。
その上下関係を踏まえた上で、スクスタでの口調と乖離しそうな組み合わせのやり取りは極力避けるようにしていましたが限界がありました。まさか、スクスタで彼方とエマだけダイヤに対する呼称が「ダイヤちゃん」だった事が、自分がSSを書く際に枷になるとは思いもしていませんでした…。
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■その他色々
作中の時間軸は、1期9話以降の時系列のサザエさん時空のイメージで書いていましたが、GANTZ/MANUALを読んだら元ネタでは時系列とかが結構しっかりと設定されてたみたいで愕然としました…。
このSSを投稿し始めた当初はアニガサキ2期は情報すら無く、もし2期が来てもそのまま書き続けるつもりでしたが、結局再投稿を期に2期の要素を取り入れた描写もいくつか書きました。
〆の曲は、この作品の構成を考えた時からなんとなく考えていた選曲でしたが、2期で(皮肉にもQU4RTZメインの回で)QU4RZTとは特に関係のない侑のピアノ演奏の場面で作中に出て来たので、別の曲に変更しようとも考えました。
しかしQU4RTZのユニットライブでのNEO SKY, NEO MAP!があまりにも素晴らしかった為、当初の予定通りのNEO SKY, NEO MAP!にしました。
QU4RTZメンバーの点数は割とライブ感で決めていました。
調整を行ったのは、かすみの点数がちょっと高いと感じたのでラストミッションでデバフをかけた位です。
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補足は以上になります。
改めて読んでくださった方、ありがとうございます。
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乙!
したらば爆破とかに巻き込まれながらも諦めず良く頑張った!
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確かに薫子先生のビジュアルって吸血鬼っぽいな
裏話も助かる
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長期の投稿、お疲れ様でした。
じっくり最初から読ませていただきます。
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落ちるまでまだ時間がありそうなので書き忘れていた補足を追記
>>309
普通怪獣ヨーソロー
鳴き声は「ヨーソロー」
普通怪獣リコッピー
鳴き声は「リコッピー」
普通怪獣チカチー
鳴き声は「チカチー」
>>310
アンジュ
擬態を解いた姿は、元ネタと同じく岩石状の巨体を持った怪人。
アライズ星人ボス
擬態を解いた姿は、元ネタと同じく筋骨隆々の大男。
>>311
木の葉天狗、山男、ダイダラボッチ
「静岡県 妖怪」で検索して目に付いた名前をいくつか選んで名付けました。
波小僧
元ネタと同じく弱点は火気。炎を浴びると水分が蒸発し全身がひび割れ、水の生成や液状化ができなくなる。
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