しずく「お蕎麦できたよ、かすみさん。」
かすみ「ありがとう、しず子。いただきまーす。」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
かすみ「このお蕎麦めちゃくちゃ美味しいじゃん！？」
しずく「ふふっ、それこの前歩夢さんに貰ったんだよ。侑さんと長野にスノボー行ってきたんだって。」
かすみ「ああ、AZUNA飲み会したんだっけ？って、侑先輩スノボーできるのかな……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
しずく「全然滑れなくてかまくら作って遊んでたみたいだよ。」
侑「へっくしょん！うへぇ、誰かが私の噂をしてるよ〜。」ｺﾈｺﾈ
歩夢「なにそれ。それより侑ちゃん、お蕎麦いつになったらできるの？」
侑「だって全然うまく纏まらないんだよ〜」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
歩夢「もう、だから出来てる麺買おうって言ったのに。侑ちゃんが粉から作ろうなんて言うから。」
かすみ「どうしよ。ていうかこたつから出られる気がしない……」
ﾋﾟｺﾝ
しずく「かすみさん、スマホ鳴ったよ？」
かすみ「うん、誰だろ……しお子だ……」
三船栞子：初日の出を見に行きましょう☀
かすみ「えぇ、初日の出って、完徹する気……？」
しずく「また鳴ったよ？」
かすみ「今度は誰だろ……？りな子？」
Rina：下で待ってるよ 从[´・֊・]从
かすみ「え、りな子もいるの？っていうか何このちょっとムカつく顔文字……」
しずく「ええ、二人とも来てるの？準備して出ないと……」
かすみ「仕方ないなあ……」
しずく「栞子さんも璃奈さんも、久しぶりだね。」
璃奈「さすが、二人なら来てくれると信じてた。璃奈ちゃんボード『グッジョブ』」
かすみ「そりゃ、下まで来られたら出ないわけには行かないでしょ？ていうか、二人はもともと約束してたの？」
栞子「いえ、そういうわけでは……まあそれは出発してから説明しましょう。」
しずく「えぇ、何だかよさそうなお酒……頂いちゃっていいの？璃奈さん。栞子さんも運転してるし何だか気使っちゃうな。」
栞子「いえ、私のことはお気になさらず。あ、かすみさんは途中で交代して貰うのでダメですよ。」
かすみ「別にいいですけど！！何か腹立つ！！」ﾑｷｰｯ
しずく（免無し）「よかったね、かすみさん。免許復活して。」ｸｽｸｽ
かすみ（免あり？）「言わなくていいから！！ていうかこんなことなら無くてよかったよ！！」
璃奈「ええ……かすみちゃん何やらかしたの……？」
栞子「確か夜の環二で……ﾑｸﾞｯ」
かすみ「だぁーかーら！！言わなくていいから！！ていうか何でしお子が知ってるのさ！？」
しずく「ラーメン食べに行った帰りだったよね。」ｸﾋﾟｸﾋﾟ
かすみ「ってもう飲んでるし……トラウマだから思い出させないでよね。それで今日はしお子とりな子は何でいっしょにいるのさ。あんまりいっしょにいるイメージないけど？」
りなしお「それは……」
薫子「へっくしょん……うぅ……寒い……」
栞子「姉さん、熱もあるのではないですか？ポカリ置いておきますよ。」
薫子「ごめんな、栞子……初日の出見に行く約束してたのに……。それにこんなに心配かけて……。」
栞子「いえ、気にしないでください。姉さんはゆっくり休んでください。」
栞子「というわけで、姉さん。車の鍵を貸してください。」
薫子「えっ？それってどういう……」ｶﾁｬ
栞子「じゃあ、行ってきますね、姉さん。」ｽﾀｽﾀ
薫子「あれ……？」ﾎﾟﾂｰﾝ
璃奈母「いけない、お神酒買うの忘れてた。ちょっと璃奈、暇なら着替えて酒屋さん行ってきて。」
璃奈（寝間着）「ええ、私はドラクエで忙しい。」ｺﾞﾛｺﾞﾛ
璃奈母「へえ、今年はお年玉はいらない……」
璃奈（正装）「行って参ります。」ｽﾀｯ
ﾌﾞｰﾝ……ﾌﾟﾌﾟｰ!!
栞子「おや、璃奈さんではないですか？ちょうどいいところに、これからドライブに行きませんか？」
璃奈「栞子ちゃん、こんにちは。楽しそう。いいよ。」
かすみ「いや、薫子先生かわいそう！！っていうかこのお酒飲んじゃダメなやつじゃん！？」
璃奈「まあまあ。お酒もお供えにされるより私たちに飲まれたほうが幸せ。」ｸﾋﾟｸﾋﾟ
しずく「ね〜」ｸﾋﾟｸﾋﾟ
かすみ「しず子ももうすっかり仕上がっちゃってるよ。ていうか、りな子はまだお年玉貰ってるの！？ズルい！！」
栞子「私も親と姉さんから貰う予定ですが……？」ｼｵｯ
かすみ「薫子先生……」
かすみ「いや、いいけど。後ろの二人は寝てるし。」
しずりな「……。」zzz
かすみ「それで、これいったいどこに向かってるの？結構遠くまで来たけど……」
栞子「犬吠埼です。」
栞子「関東平野最東端で離島や富士山頂などを除いては日本で最も早い初日の出が見られるスポットですが、ご存じありませんか？」
かすみ「逆にかすみんがご存知あると思う？」
栞子「……。」
かすみ「いや、ツッコんでよ！？悲しいから！ていうかすごく遠いじゃん、それ……」
かすみ「ほらみんな、着きましたよ〜！！」
しずく「かすみさん、お疲れさま。」
かすみ「何とか間に合ってよかったよ。」
璃奈「さすが、台場の頭文字Kことかすみちゃんのスーパードライビング……」
かすみ「してないから！普通に走ってただけだからね！」
栞子「皆さん、お茶でも飲みますか？」
璃奈「ありがとう、栞子ちゃん。」ﾎｯ
かすみ「温か……染みるよ……」ｽﾞｽﾞｯ
しずく「ずいぶん明るくなってきたね。もうすぐかな？」
かすみ「早く昇って……」ｹﾞｯｿﾘ
栞子「ああっ！！皆さん、出ましたよ！！」
しずく「す、すごい……！眩しい……」
かすみ「おおお！！めっちゃきれいじゃん！！」
璃奈「明けましておめでとうございます。璃奈ちゃんボード『日本の夜明け』」
かすみ「おめでとう、りな子。って、ボード着けてたら見えないでしょ。」
しずく「ふふっ。改まってどうしたの、栞子さん。」
栞子「いえ……何となくです。こんな感じで突然お誘いしても遊びに行ける友達がいるのって、昔の私からは考えられないことだなと思いまして。」
かすみ「いい感じにまとめてるけどかすみんたちに拒否権無かったけどね！？」
璃奈「また行こうね。お誘いお待ちしてる。」
かすみ「いいけど、今度はせめて前日までに言ってね？」
おしまい
璃奈「買ってきたよ。」
璃奈母「うん、それでこんな時間までどこ行ってたの。」
璃奈「あ、いや、それが……」
璃奈母「あと、お神酒がどうしてワンカップ大関なのかしら。」
璃奈「コンビニしか開いてなくて……それでお母さん、お年玉の方は……」
璃奈母「よくこの流れでそんなこと聞けるわね、この子は……」ﾊｱ
本当におしまい
悪友って感じで良かった
お母さんと仲良くやってるみたいで良かったな、りなりー
一年組いいね
まだお年玉貰える栞子ちゃんかわよ
大師ってことはかすみとしずくは川崎あたりに住んでるのかな
新年早々素晴らしかった