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【SS】お台場はじめて物語🆓
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代行
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虹ヶ咲学園 生徒会室
栞子「今年も大勢のオタクさん達がこの虹ヶ咲学園に押し寄せていますね......」
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ガチャ
ミア「ここにいたのか栞子!」
栞子「ミア?」
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ランジュ「ハァイ」
栞子「ランジュまで、どうしたのですか? 今日は一般生徒は立ち入り禁止のはずですよ?」
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ランジュ「栞子こそ、窓の外を見て何してたの?」
栞子「生徒会の仕事として即売会の入場列を監視していました。ここからだとよく見えるので」
ランジュ「ランジュ初めて見たけどすごい人数ね! これみんなエッチな本を買いに来てるんでしょ?」
栞子「みんなではないと思います。まあ、ほとんどそうでしょうけど......」
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ミア「そんなこと言ってる場合じゃない。栞子の助けが必要なんだ!」
栞子「私の?」
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ミア「冬休みの課題でオダイバの歴史をレポートにまとめなければいけないんだ」
栞子「ああ、留学生にはそのような課題があるようですね」
ミア「ボクは普通の科目ならステイツで学んできたけど、オダイバなんてローカルな事はお手上げさ」
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ランジュ「ランジュも留学生だから手伝えないわ」
ミア「ランジュはまだ2年生だから良いけどボクは卒業がかかってるんだ。大学出てるのに高校で留年なんてごめんさ」
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栞子「わかりました。お手伝いしますよ」
ミア「Thanks! さすが栞子だ。 さっそくハンバーガー食べながらやろう!」
ランジュ「きゃあ! ランジュもお肉が食べたかったの!」
栞子「ハンバーガーを?」
ミア「ああそうさ、集中力が増すから作曲の時もいつも食べてるよ。Let’s go!」
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アクアシティ ハンバーガー屋
ミア「今はここのスモークモントレージャックベーコンエッグバーガーにハマってるんだ」
栞子「私のお小遣いの半分以上します...... ハンバーガーとは高級な食べ物なのですね」
ランジュ「レインボーブリッジが見える窓際の席がいいわ!」
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エッチな本買いました
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期待
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栞子「ではいただきましょう」
「いただきます」
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ミア「栞子、ポテトはコーラにつけて食べるんだよ」
栞子「ええっ? そうなのですか?」
ミア「ほらこうやって......うーん Delicious」
栞子「はあ......」
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ランジュ「お肉が美味しいわ」
栞子「口にソースが付いてますよ、ランジュ」
ランジュ「謝謝、栞子」
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ミア「ランジュの面倒見てないでボクの課題を助けてくれよ」
栞子「そうでしたね、ミアはお台場のことで知っている事はありますか?」
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これには秀ちゃんもにっこり
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ミア「そうだなあ、有名な放送局が有って、観光地になってる」
ランジュ「ホテルも有るわ!」
栞子「そうですね、このアクアシティも観光客向けですね。他には?」
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ミア「うーん、クレーンが有るから港がある?」
ランジュ「クルーズターミナルも有るわ!」
栞子「そうですね、大井や品川側の埠頭も含めて国内第一位の東京港を形成しています。他には?」
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ランジュ「エッチな本の即売会があるじゃない! 世界最大規模なんでしょ?」
栞子「その通りですがあまり大きな声で言わないでください/// 他には?」
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ミア「うーん、他はあまり印象ないんだよなあ」
ランジュ「流行っているように見えて空き地が多いのよねお台場って」
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栞子「そうなんです。お台場というのは特殊な土地なんです」
ミア「どう特殊なのさ」
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栞子「そうですね、まず、ここが人工島だと知っていましたか?」
ランジュ「人工島?」
ミア「作られた島だっていうのかい?」
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栞子「そうです」
ミア「Wao」
ランジュ「知らなかったわ。こんなに広いのに」
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お台場って結構観光地多いんだな(地方民並の感想)
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栞子「お台場に限らず、東京湾は全体的に埋立地なんです。この地図がわかりやすいですね」
https://i.imgur.com/PGlgnNi.gif
ミア「この色がついてるところ全部埋立地なのかい?」
栞子「そうです」
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ミア「エド時代とか昔から埋め立ててるのか」
栞子「荒川や隅田川の土砂が流れ込んで自然に埋め立てられているというのもあります」
ランジュ「はあー、この品川台場って書いてある所がお台場ね」
栞子「はい、ちょうど今私たちがいるところですね。高度経済成長期、今から60年くらい前から埋め立てられています」
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どうして港区にお台場があんだよ
地形はどうなってんだ地形は
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年末教育スレ
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ランジュ「意外と最近なのね」
栞子「はい、だから基本的に一般人の家は建っておらず、東京都から土地を借りるか購入した団体だけが大きな建物を建てているんです」
ミア「だからここは生活感が薄くて非日常感があるのか」
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ランジュ「あら? なんでこのお台場の四角みたいな所だけ青いの? 印刷ミスかしら?」
栞子「いいえ、ミスではありませんです。この四角は江戸末期に作られた『お台場』です」
ミア「オダイバ?! これが?」
栞子「はい。この四角い島にちなんで今もこの辺りをお台場と呼んでいるのです」
ランジュ「知らなかったわ」
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こういう真面目なR3の皆を見るとなんか邪念が飛んでくな
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栞子「このお店からもお台場は見えますね。この写真だと右側の島です」
https://i.imgur.com/gIZ4ImM.jpeg
ミア「いつも見てる島だ!」
ランジュ「3年生エモいわね」
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栞子「こちらの写真だと形がわかりやすいですね。左側にあります」
https://i.imgur.com/ALDLRTq.jpeg
ミア「本当に四角だ」
栞子「正確には五角形ですが、まあ四角でしょう」
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ランジュ「このミアの顔おかしいわw」
ミア「うるさいなあ。なんでこの島だけ江戸時代に作られたんだい? なぜ四角なんだ?」
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栞子「敵から江戸の街を守るためです。台場というのは大砲を乗せる台の意味です」
ランジュ「なるほど、大砲で攻撃しやすい様にに四角になっているのね」
ミア「こんなところまで攻め込んでくる悪い国がいるのか?!」
栞子「はい、あなたの国です」
ミア「What?! ステイツが?」
栞子「はい」
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黒 船 来 航
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ミア「信じられない...... どうしてそんなことを?!」
栞子「それを話すと長くなりますね」
ランジュ「信じられなければ直接聞いたらいいんじゃない?」
ミア「そうか」
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ランジュ「栞子」
栞子「はあ、仕方ないですね。これもレポートの為です」
ミア「行こう!」
「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの シーオタン!」
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ランジュ「ここは船の上みたいだけど、どこなの?」
栞子「ここは西暦1853年の東京湾 アメリカ海軍 東インド艦隊 サスケハナ号の甲板です」
ミア「U.S. Navyの船か」
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ランジュ「帆船のようだけど煙突もあるのね」
https://i.imgur.com/jnPTsx6.jpeg
栞子「蒸気船の過渡期は蒸気と帆走のハイブリッドでした。この船がいわゆる黒船です」
ミア「クロフネ?」
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マジで学習漫画のノリになってきた
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ドカーン
ランジュ「きゃあ! 何?!」
ミア「砲撃か!?」
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ドカーン ドカーン
栞子「この船の大砲が発射されているようです」
ランジュ「やっぱりアメリカが攻め込んできたのね」
ミア「くそっ、なんでこんなことを!」
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ミア「おい、そこのおっさん! 砲撃を止めさせろ!」
おっさん「ん? ワシのことか?」
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ランジュ「なんか服装からして偉そうね」
おっさん「なんだお前たちは、無礼な。ワシは艦隊司令官のペリー提督であるぞ」
ランジュ「ミア、知ってる?」
ミア「Navyのペリー提督? ああ、エリー湖の英雄か。学校で習った」
ペリー「それは兄の方だ......」
ミア「そうなの?」
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ステイツではペリーあんまり知られてないのか
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ランジュ「アメリカ人のミアが知らないんじゃあまり有名じゃないのね」
栞子「こちらのマシュー・カルブレイス・ペリー提督は日本人には超有名人です。日本に来た以外にもアメリカ海軍の蒸気船化を進めた功績の有る方ですが、お兄さんのオリバー・ハザード・ペリー提督も米英戦争で活躍された方で、アメリカではどちらかというとお兄さんの方が有名な様です」
ペリー「......」
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ミア「そんなことより、砲撃を止めろ!」
ペリー「砲撃などしとらん、これは空砲だ」
ミア「空砲?」
ペリー「ああ、実弾は入っていない」
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ランジュ「なんでそんな紛らわしいことしてるのよ」
ペリー「他の船への連絡が目的だが、日本人への脅しの意味も有る」
ミア「やっぱり日本を攻めるつもりなんだな!」
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ペリー「まだ日本を攻める指示は受けていない。だが日本人に対しては恐怖に訴える方が友好に訴えるより多くの利点があるからな」
ミア「なんだと」
ランジュ「攻撃でなければ、アメリカ人が何しにここまで来たのよ?」
ペリー「日本の港を開港するように、合衆国大統領の親書を渡しに来たのだ」
ミア「開港?」
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栞子「17世紀から19世紀、江戸時代の約200年間に、江戸幕府は日本人が外国と交流することを禁止していました。後に鎖国と呼ばれる政策です」
ランジュ「あら、清とは貿易していたんじゃないかしら?」
栞子「はい、清朝中国と李氏朝鮮、それとオランダは例外として貿易が認められていましたね」
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栞子「その鎖国の間、ポルトガル、イギリス、ロシア等の西洋の国が貿易を求めて日本に来ましたが、断られ続けました」
ペリー「だからワシが派遣された」
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栞子「西暦1853年7月8日、ペリー提督率いる4隻の軍艦が今の神奈川県浦賀沖に現れます。この事件は黒船来航と呼ばれ、日本では学校で必ず習う有名な出来事です」
ミア「引きこもっているのは日本人らしいが、鎖国しているのを無理に開かせる事はないだろう?」
ペリー「合衆国には日本の港が必要なのだ」
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ペリー「今から5年前の1848年、合衆国はアメリカ・メキシコ戦争に勝利しカリフォルニアを手に入れた事で太平洋に進出できるようになった」
ミア「知ってるよ」
ペリー「カリフォルニアからアリューシャン列島を通ってアジアで捕鯨や貿易をする為には日本で補給できることが望ましい」
ランジュ「自国の都合ばかり。傲慢なアメリカらしいわね」
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ミア「平和目的ならば軍艦で脅さずに普通に話し合えばいいだろう」
ペリー「これまで合衆国も他の国々もそのように平和的に日本に接してきた。しかし日本は頑なに開港を拒否し、話し合いのテーブルにもつかないので少々強引に話を進めることにした。これが外交だよ」
ミア「......」
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ペリー「脅しの効果は有って、日本の責任者に大統領の親書を渡すことができた。また来年来る頃には良い返事が聞けるだろう」
ミア「もし日本が断ったら?」
ペリー「その時は不本意だが、より強硬な手段を取らなければならないかもしれんな。この蒸気船の艦砲射撃ならば江戸の街を壊滅させることも容易い」
ミア「そんな......」
栞子「この時代の西洋の軍艦は最強の兵器でした。この船が浜松町沖まで侵入すれば江戸城を砲撃することも可能でしょう」
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見知らぬ変な服着た少女三人に色々教えてくれる時点でいい人感出てる
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ランジュ「江戸城って今の皇居、東京駅付近でしょ? 結構届くのね」
ミア「そんなの、ダメだ」
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すげぇ懐かしい
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ペリー「これからワシらはマカオまで戻るがお前たちはどうする?」
ランジュ「ランジュも香港を見たいけれど、せっかくだから日本側も見ていきましょうよ」
ミア「そうだな......」
栞子「では私たちは失礼します、ペリー提督」
ペリー「ああ、達者でな」
「バビンチョ」
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ミア「......」
ランジュ「ショックを受けてるみたいね」
栞子「仕方ないですね」
ランジュ「ここはどこなの?」
栞子「同じ西暦1853年の江戸城です」
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おっさん「困った困った」
ランジュ「このおじさん誰?」
栞子「この方は幕府の老中、阿部正弘さん。簡単にいうと将軍の次に偉い方でしょうか」
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ランジュ「何が困ったのよ。ランジュに言ってみなさい」
阿部「ん? 清国の者か? アメリカが開国する様に脅してきたんだ。これが困らずにいられるか。清国のお前なら西洋の恐ろしさがわかるだろう?」
ランジュ「そうね、アヘン戦争でイギリスにボコボコにされたわ」
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阿部「ペリー提督は来年また来ると言っていたが、このままでは脅しに屈して言いなりにならなければならない。今は身分に関係無く広く意見を求めているところだ。お前たちも妙案があれば教えてくれ」
ミア「ペリー提督の脅しが効いてるな」
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ランジュ「こっちも大砲打って追い返しちゃえばいいじゃない」
阿部「そう簡単にはいかんよ。奴らの大砲は我々の砲よりも射程が長く、命中精度も高いと聞く。まして相手は風もないのに動き回る蒸気船。沿岸砲は一方的に叩かれるだろう」
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松蔭先生を投獄せずに送り込んでれば……
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ミア「じゃあアメリカみたいな軍艦を作ったらどうだ?」
阿部「作ろうとしているが、わが国は長らく大きい船や大砲の製造を禁止してきたのでいきなり西洋列強と戦える軍艦を作る事は出来ない。急ぎオランダに軍艦を発注したが来年には間に合わないだろう」
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栞子「できることはやっているんですね」
阿部「だがそれだけでは足りないのだ。ここで対応を誤ると清国の様に不利な条約や賠償を要求されることになる」
ランジュ「偉い人も大変なのね」
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おっさん「恐れながら申し上げます」
ミア「またおっさんが増えた」
おっさん「拙者は江川太郎左衛門。伊豆韮山の代官である」
ランジュ「ランジュ知ってるわ! 代官って悪い奴なんでしょ?」
栞子「それは時代劇の中だけの話です」
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阿部「おお江川殿、何か妙案がおありか?」
江川「品川沖に大砲を設置する台場を作り、江戸の守りとするのです」
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阿部「海の上に台場とな? そんなことができるのか?」
江川「は。木で杭を打ち、石と土で埋めればできるはずです」
ミア「あの島はそんな方法で作っていたのか」
ランジュ「この時代にとんでもない労力ね」
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江川「築造場所の見当も付いております。この様に品川沖に11基の台場を作れば江戸城を守れます」
ミア「11基も?!」
栞子「現代の地図に重ねると、この様になりますね」
https://i.imgur.com/3xbrtZT.jpeg
ミア「すごい、品川から豊洲の方まで」
ランジュ「私たちが知っているお台場はこの③と⑥かしら?」
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江川「接近する敵船を複数の台場で十字砲火します。もし強行突破されても沿岸砲と挟撃することで無傷ではいられないでしょう」
阿部「おお」
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ミア「なぜ品川沖なんだい? もっと遠くでクロフネを防いだ方が安全じゃない? 横須賀のあたりとかさ」
江川「この品川沖は浅瀬になってるので比較的工事が容易なのだ」
ミア「なるほど」
栞子「言われている浅瀬が現在のお台場埋め立てにも繋がっているのですね」
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ランジュ「お台場は元々埋め立てしやすい場所だったのね。代官って位の高くない役人だと思ってたけど江川さんは賢いのね」
栞子「江川さんは地方の一代官ながら蘭学に明るく、西洋砲術を導入したり、韮山に鉄を作る反射炉を建設するなど、非常に優秀で開明的な方なのです」
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はえー
勉強になるわ
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阿部「うーむ、ペリー提督は来年来ると言っていたが、築造は間に合うのか?」
江川「それはやってみなければわかりませぬが、早く着工するほど早いでしょう」
阿部「あいわかった。江川殿に品川台場建設を命じる」
江川「ははー」
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ランジュ「こうしてお台場が作られたのね」
ミア「大抜擢だな。台場だけに」
ランジュ「ミア、あなたそんなキャラだったかしら?」
ミア「あれ? なんでボクはこんなことを?」
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栞子「ペリー提督が江戸湾を離れたのは7月17日でしたが、それから2ヶ月ほどで台場の築造が始まりました」
ランジュ「決断が遅い日本人にしては早いわね」
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栞子「では、台場のその後を見ながら元の時代に戻りましょうか」
ランジュ「いいわね」
ミア「じゃあ、お台場築造頑張って」
江川「ああ、任せよ」
「バビンチョ」
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栞子「その後ペリー提督は西暦1854年2月、前回の訪問の約半年後に再び日本にやってきたのでした」
ランジュ「せっかちな奴ね。台場は完成していたの?」
栞子「来るのが早すぎて完成はしていませんでした」
ミア「なんだ」
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栞子「ですが結果として2回目のペリー来航でも戦争にはならず、日米和親条約が結ばれました。これを機に日本は世界と関わりを持つようになっていったのです」
ミア「台場はその後どうなったのさ? 今は2つしか残ってないんだろ?」
栞子「台場はその後も戦闘に使われることはありませんでした。明治以降も残っており、版画にも台場が描かれています」
https://i.imgur.com/e5q4aXX.jpeg
https://i.imgur.com/F0v5uhv.jpeg
ランジュ「こんな昔から確かにここに有ったのね」
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栞子「大正以降、台場の数は減っていきます。これは1945年からのお台場の航空写真です」
https://i.imgur.com/YQfPzc4.jpeg
ランジュ「わあ! 台場の周りは本当に海だったのね」
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栞子「第一、第四、第五台場は埋め立てられ、品川埠頭や天王洲アイルになりました」
ランジュ「第四台場は今は紫苑女学院のあるシーフォートスクエアの所かしら?」
栞子「そうです」
ミア「だからSea Fortなのか」
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ミア「でもなんで台場を埋め立てたんだい? 防衛に必要なんだろ?」
栞子「第二次大戦以降は空から攻撃できるようになりましたので、敵の船がここまで入って来る頃にはもう負けているのです」
ミア「なるほど」
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栞子「第二台場は撤去され、第七台場はレインボーブリッジの根元あたりですが未完成。第八から第十一台場は未着工のまま計画が無くなりました」
https://i.imgur.com/3xbrtZT.jpeg
ランジュ「それで今残っているのが第三台場と第六台場だけなのね」
栞子「第三台場と第六台場は国指定の史跡として保存されています。そして戦後この周辺が埋め立てられ、台場にちなんでお台場と呼ばれることになったのです」
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ランジュ「それからどうなったの?」
栞子「はい。埋め立て完成後、
1993年レインボーブリッジ開通、
1995年ゆりかもめ開業
1996年ビッグ...虹ヶ咲学園完成、りんかい線開業、
1997年フジテレビ開所、
1999年ヴィーナスフォート開業、
と、だんだん今の形になっていったのです」
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ランジュ「ようやく現代のお台場に帰ってきたわね」
ミア「お台場は新しい建物が多いと思っていたけど、こんな歴史があったのか」
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ランジュ「でもパレットタウン、ヴィーナスフォートや大江戸温泉物語は閉館してしまったわね」
栞子「はい、ですがそれは東京都との借地契約が理由です。お台場が衰退したわけではありません。跡地の開発はすでに始まっており、お台場はまだまだ進化する街なのです」
ランジュ「ドローンを飛ばしたり、花火を打ち上げたり、エッチな本を売ったり、お台場は楽しいことがいっぱいね」
栞子「江戸時代の人が見たら驚くでしょうね」
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ミア「古い歴史から新しい娯楽まで、お台場は紹介したいことが沢山ある。うーん、レポートに書くことが沢山有るぞ!」
ランジュ「よかったわね、ミア」
ミア「第三台場にはレインボー公園の先から歩いて入れるんだろ? そんなすごい場所だとは知らなかった。今から見に行こう!」
栞子「待ってください、ふふ」
完
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乙
勉強になったし三人が楽しそうでよかった
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モグタンとか言うピンクの象さんをうっすら覚えてる年代ですが
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乙
ワイの煩悩が浄化されるような健全で教育的なSSだった
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おもろかった
小学生の頃、ドラえもんの歴史本を読んだ時のこと思い出したわ
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昔のお台場の画像って自分の地元以上にわくわくするよな
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歴史を学ぶスレ助かる
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楽しい上に勉強にもなる素晴らしいSSだった
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