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【R-18】人妻恋「久しぶりですね、俺くん」
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落日のパトスをリスペクトしています
短編です
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俺「……」ズルズル
俺「ごちそうさまでした」
俺「……はぁ」
俺(インスタントラーメンを食べ終え、スープを流しに捨てる)
俺(自炊もしない男の独り暮らしには過ぎたる立派なキッチンだ。ファミリー向けのマンションなので当然なのかもしれない)
俺『別れるってどういうこと? しかも好きな人が出来たって……』
『悪いけど彼の方が年収も高いし顔もいいの。あんたもいい夢見られたと思って諦めなさい』
俺(無理して借りた広い部屋。一人で暮らすには家賃も厳しい。引越し先探さないとなぁ……)
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俺「はーぁ……この歳で振られるのキッツいよなぁ……」ゴロッ
俺「……」
俺「やること無いし抜くか……」スクッ
ヤンヤーン ヤーン
俺「……」シコシコ
俺(引越し先を探す。荷造りをする。買い物にも行かなきゃいけない。本当はやることが沢山ある)
俺(ただ現実逃避がしたいだけだ)
俺「っ……そろそろ……」シコシコ
ピーンポーン
俺「!?」
俺(なんだよ……いいところだったのに! 宗教勧誘だったら怒るぞ!)ムラムラ
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俺「はい!? ……っと」
俺(勢い良く扉を開けた先には、背の高い爽やかな男性が立っていた。ニコニコと愛想良く笑う顔には、僅かに汗の玉が浮かんでいる)
旦那「あぁ、突然すいません。隣に越してきた可簿巣と申します。引っ越しのご挨拶に来ました」
俺「あぁ、これは……どうも」
俺(包装された箱を受け取り、ペコリと頭を下げる。一瞬、左手の薬指に光る物が見えた)
俺(……まぁそうだよな。ファミリー向けマンションに越してくるような奴、嫁さんがいるに決まってるよな)
俺(こっちはフラレたばっかだってのに……この人は悪くないけどちょっとイライラする)
旦那「ほら、恋。お前も挨拶して」
俺(旦那さんが右を向いて、言う。死角に入っていたが嫁さんもいるらしい)
俺(視界に入ってきたその女性に頭を下げかけて。つい、素っ頓狂な声を上げてしまった)
俺「……恋さん?」
恋「? ……あれ? まさか俺くんですか?」
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土壁のマンションかな?
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俺「お、お久しぶりです」
俺(思わず声が上ずってしまう。恋さんと会ったのは──十年ぶりだろうか)
恋「まさかお隣なんて……びっくりです。久しぶりですねえ」
旦那「知り合いかい?」
恋「えぇ、昔近所に住んでた子です。家庭教師をしていまして」
俺(中学の頃の話だ。頭が悪かった俺は、近所に住む二つ年上の恋さんによく勉強を見てもらっていた)
俺(俺の部屋で二人きり、恋さんの甘い匂いとたまに二の腕に触れる胸。今でも鮮明に思い出す事が出来る)
俺(初恋──だったから)
俺「俺もこんなところで会えると思いませんでしたよ。えっと、こちらの方が……」
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俺(我ながら分かりきったことを質問してしまった)
俺(だって、見たのだから。恋さんが俺に驚いて、左手を口元に持っていった時に──その薬指に光っていた指輪を)
恋「私の夫です。二年前に結婚しまして」
俺(二年前に結婚。そう言った恋さんは恥ずかしそうに、けれど嬉しそうに微笑んでいた)
俺(恋さんが。あの優しく、おっとりとしていて、何度も何度もオナニーのネタにした恋さんが人妻?)
俺「そうだったんですね。実家にもあまり帰ってないせいか、全然知りませんでしたよ。おめでとうございます!」
俺(内心の落胆を押し殺して、俺は笑顔を作った。そりゃそうだ、初恋だからって露骨に残念がったらご近所さんに失礼だからな)
俺(……まぁ、近くご近所さんじゃなくなるだろうけど)
旦那「お知り合いなら丁度いい! よければ夕食でも一緒に食べませんか?」
俺「は、はい?」
旦那「いや、ここに越してきたばかりですので近所に何があるかも知らないんですよね。ご都合よろしければ、夕食をご馳走しますので近辺の地理でも……」
俺「は、はぁ……構いませんが」
俺(少々強引というか……陽キャ? ご近所付き合いが希薄化してる世の中では中々珍しいタイプだ。ただ、楽しそうに笑うその様子は不快なものではなかった)
俺(恋さん、こういう人が好きだったんだな)
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俺(挨拶が済んだ後、俺はクローゼットの中から一張羅を取り出して、洗面所の鏡で慎重に髪を整えた)
俺(旦那さんはともかく、久しぶりに会った恋さんだ。普段着で会うというのも何だか気後れする)
俺「それにしても……凄い美人になってたなぁ」
俺(昔から美人ではあったが、なんだろう。美しさが洗練されたというか……スクールアイドルの経験があったからなのかな)
俺「……よしっ」
俺(何処に行っても恥ずかしくないように、ビシリと決める。さて、何処に案内しようか。居酒屋? イタ飯? フランス料理なんてのもあるが)
俺(まぁ好みを聞いてからだな……)ガチャッ
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ピーンポーン
恋「はーい。あ、俺くん」
俺「さっきぶりです。夕食なんですが……」
恋「はい、待ってましたよ。上がってください!」
俺「……え?」
俺(夕飯って外食じゃなくて……自炊? えっ、俺引っ越してきたばっかりの夫婦の家に食事に招かれたの?)
俺(……流石に気まずくない?)
俺「あ、あの……やっぱり」
恋「?」
俺「……いえ、失礼します」ヌギヌギ
俺(靴を脱いで、可簿巣家に上がり込む。ここで辞するのも逆に失礼だ)
俺(それに向こうから誘ってきたんだから、気まずい結果にもならないだろうし……それに、恋さんの手作り料理を食べられるチャンスなんて滅多にない)
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俺(恋さんに案内されるままにリビングに入る。当たり前だけれど間取りはうちと同じだ。しかし、明らかにうちより荷物が多い)
俺(俺は一人、ここは二人というのもあるんだろうけど……それにしても荷物が多い)
俺「随分と大荷物ですね。特にテレビ周りのダンボールが……」
恋「あれは私のゲームコレクションですね」
俺「はい?」
恋「古今東西、ありとあらゆるゲームを揃えているんですよ! 流石に全ては持ってこれず、実家の方に半分以上は置いてきてしまいましたが」
俺(どうだ、と言いたげに胸を張る恋さん。いつの間にゲーム好きになったのだろうか)
俺(俺に勉強を教えてくれていた高一の時はそんな様子は無かったのに。ひょっとすると家庭教師を辞めてからハマったのかもしれない)
俺「実家……というとあのお屋敷ですよね? 恋さんとメイドさんが二人で暮らしてた」
恋「二人と一匹です。チビもいましたから」
俺「あはは、そうでしたね」
俺(いました。なんだかその言葉に、十年の重みを感じたようで心に冷たいものを刺された気分になる)
俺(俺が昔一度だけ遊びに行った時には、既に成犬だったもんな。そりゃ、そうか……)
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俺「今は……」
恋「父も余り帰ってこないので、メイドのサヤさんが月に一度清掃がてら風を通しに来てくれる手筈になっています」
恋「そのまま住んでもいいと言ったのですが、掃除が面倒なので嫌だと断られまして……」
俺(玄関だけで俺の実家くらい広かったもんなぁあの家……)
俺「そうでしたか……ところで旦那さんは?」
恋「あぁ、あの人なら……」
旦那「お待たせ、恋……おっ、俺さんも来ましたね!」
俺(言って、ダイニングキッチンの扉を開けて出てきたのはエプロン姿の旦那さんだった)
俺(……えっ、この人が飯作ってんの?)
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恋「夫の料理は最高だって評判なんですよ。私の後輩なんて、家に来るとサササッと移動してキッチンの前に行くくらいですから」
俺(よく分からない例えだった)
旦那「サヤさんに随分仕込まれたからね。お嬢様には美味しいものを食べさせてくださいってさ」
俺「へぇ……」
俺(でも……ちょっと残念だな。恋さんの手料理、食べてみたかったのに)
俺(……まぁそんな考えも)
俺「……」モグモグ
俺「旦那さん、これ……滅茶苦茶美味しいですね」ゴゴゴ
俺(旦那さんの料理を食べたら吹き飛んだんだけど。多分、今まで食べた家庭料理の中で二番目に美味しい。一番は勿論母さんだ)
旦那「そう言ってもらえると嬉しいですね」アハハ
俺「こんな料理が毎日食べられる恋さんは幸せ者ですね。いいなぁ……毎日作って欲しい……」
恋「ひょっとして人の旦那さん口説いてます? あげませんよ?」
俺「ち、違いますよ!」
アハハ……
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応援
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俺(美味い料理に、旦那さんが出してくれた美味い酒。当然のように話は弾む)
恋「へぇ、そんな店が近くに……」
旦那「野良イナ川が大量発生する見抜き公園? いいね、一度散歩してみたいな」
俺(近隣の目ぼしい店やスポットを紹介し終えると、話は二人がどうやって出会ったのかにシフトしていった)
旦那「うーん……期待してもらって悪いけど、そこまでドラマチックなものじゃないよ」
俺「そうなの?」ヒック
恋「私もこの人もコアラのマーチが大好きなんです。特にイチゴ味が……」
旦那「その当時、コアラのマーチに名前が書いてあってね。好きなスクールアイドルの名前を出す為に毎日会社帰りに買ってたんだ」
恋「あの日……在庫が残り一つしか無くて、私とこの人が同時に手を伸ばしたんです」
恋「それで互いに譲り合っているうちに……それなら一つの箱を二人で食べようって話になったんですよ。お互いコアラのマーチが大好きだっていうのは話しているうちに分かりましたから」
旦那『えっと……あ、あった! やっと出たよ『なぎさ』……』
恋『なぎさ?』
旦那『恥ずかしい話だけど、好きなスクールアイドルでさ。この名前を出す為に毎日食べてたんだよね』
恋『へぇ……あっ!』
旦那『?』
恋『見てください。『れん』……私の名前もありました』ニコッ
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旦那「その笑顔に……やられちゃったんだよなぁ」
恋「こっちがびっくりするくらい、顔が赤くなってましたもんね」クスッ
旦那「恥ずかしいな……」
俺(……幸せそうだなぁ。いいなぁ、こういうの)
俺(俺もこんな恋愛してみたいなぁ……なんて)
俺「へぇ、もっと聞かせてくださいよ。二人の話……」
恋「俺くんの話もちゃんと聞かせてくださいね? 十年振りなんですから……」
俺(酒の勢いも進んで話はどんどん弾み、気付けば恋さんはソファですぅすぅと寝息を立て、俺と旦那さんは顔を赤くしながら中身のない雑談をしていた)
旦那「僕はサンマのハラワタを食わない奴は駄目だと思うんですよ」ヒック
俺「ほう、というと?」ウィー
旦那「奴らはねぇ、奴らは消極的に過ぎる」
俺「全く同意見ですな。ナマコをぶつけてやるべきだ」ヒック
旦那「しかし……うっ」ブルッ
旦那「失礼、ちょっとトイレに……」
俺「はいはい」
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俺「……」
恋「すぅ……すぅ……」
俺(眠っている恋さんと二人きり。確か、前にもこんなことがあった)
俺(何度目かの家庭教師の時。俺は恋さんから出された課題を熟してて)
俺『出来ましたよ恋さん。……恋さん?』
恋『すぅ……』
俺(余程疲れていたのだろうか、その日恋さんは俺のベッドに横になり眠ってしまっていた)
俺『恋さん? ちょっと……』
俺(起こそうとして……つい、魔が差した。その頃にはもう恋さんに惚れていたから……いや、そんなことも言い訳にはならない)
俺(俺は、あの日)
俺『恋さん……寝てる、んですよね?』ソッ
ふにっ。
俺(眠っている恋さんの胸を揉んだんだ。ブラウスの上からで、その上ブラジャーもしていたけれど……)
俺(それでも、恋さんの胸の柔らかさは分かった。一度揉んだだけで怖くなって、すぐに俺は勉強へと戻った)
俺(そして、しばらくしてから起きた恋さんに課題を見せたんだ)
恋『顔が真っ赤ですが……熱でもあるんですか?』
俺『い、いえ……別に……』
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俺「……」ゴクッ
俺(掌に伝わったあの人肌の生暖かさ。あの柔らかな感触。あれで何回抜いただろうか)
俺(俺はゆっくりと立ち上がり、ソファへと向かう)
俺「……」
俺(待て。俺は何をしようとしているんだ?)
恋「……すぅ」
俺(相手は人妻で、もう俺は子供じゃない。今そんなことをして、もし恋さんが起きたら俺は警察に突き出されることだろう)
俺(それにこれはセクハラだ。あんなに良くしてくれた恋さんにも旦那さんにも悪い。そんなことは絶対にすべきではない!)
俺(けど……)
俺(あの感触を思い出しただけで俺の股間は痛いほど硬くなっていた。抜いている途中で中断したから、ムラムラも解消されてはいない)
恋「すぅ……すぅ……」
俺(もし──もしこの胸に触れられたら。俺はもう……)
俺「恋、さん……」ソッ
俺(ゆっくりと、腕を伸ばす。そして)
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俺「あ……」
ふにっ、と柔らかな感触が指に触れた。生暖かい体温が掌全体にじんわりと広がる。
厚めの部屋着を着ていたようだが、そんなことは何も気にならなかった。柔らかい。とても柔らかい──恋さんの胸に、今こうして触れている。
旦那さん以外は絶対に触ってはいけない、恋さんの胸を揉んでいる。その事実だけで股間はますます硬度を増して、痛みで立っていられないほどだ。
ゆっくりと、指を動かす。むに、と指の中で、俺の指に合わせて恋さんの胸が変形するのが分かった。
俺「あ……はっ、恋、さん……っ」
ただ胸に触っているだけなのに、それだけでもう射精しそうな気分になった。あの頃と変わらない甘い香りが俺の脳を支配して、今すぐ陰茎をシゴけと命令を下す。
本当にシゴきたい気分だった。恋さんの胸をこうして感じながら、自分のものを擦ったらどんなに気持ちがいいだろう。
でも、駄目だ。旦那さんはきっとすぐにトイレから帰ってくる。こんなところを見られたら言い訳のしようもない。
だから後もう一回。もう一揉みだけして、離れる。後は何もなかったように振る舞う。俺はきっと地獄に落ちるだろうけど……。
そう思いながらもう一度揉んだ時に。
恋「んっ……」
と、息を押し殺すような声が聞こえた。
俺「え……」
恋さんが、此方を見ていた。両の目をしっかりと開け、頬を赤らめながら。俺の顔をジッと眺めていた。
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俺「あっ、うぁっ!」
慌てて胸から手を離す。
甘い香りと性欲に支配され、酩酊していた脳が一気に現実へと引き戻される。
俺「やっ、あの、っ! これは、ちがくてっ……!」
旦那「んー……騒がしいなぁ俺くん。どうしたんだ」ヒック
俺(旦那さんが戻ってきた……!)
恋「……」ギュッ
俺(……俺の人生、終わった)
恋「……俺くんは私を起こしてくれたんですよ。こんなところで寝ていると風邪を引くよって」
俺「……え?」
旦那「おお、そうだね。暖かい季節とはいえ夜は冷えるからなぁ」
恋「そろそろいい時間ですし、寝室に行きますか。私は俺くんを玄関まで見送りますので」
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旦那「ん、じゃあまた……良かったら遊びに来てくれ、俺くん」ヒック
俺「は、はい……」
恋「では、行きましょうか」
俺(……なんで恋さんは何も言わないんだ? まさか気付いてなかった? まだ眠ってたり、寝ぼけてた?)
俺(そんな筈ないよな、俺のことしっかり見てたし……それにあの声)
俺(……感じてた?)
恋「では、おやすみなさい俺くん。あの人も楽しそうにしていましたよ、また一緒に夕食を食べましょう」
俺「あ、はい……おやすみなさい」
俺(何がなんだかよく分からないままに、可簿巣家のドアをくぐる。ドアが閉まる寸前、恋さんはすっとドアに顔を近付け、俺だけに聞こえるような声量で)
恋「10年前と変わっていませんね、あなたは」
俺(赤い、蒸気したような顔でそう言って。すぐにドアは閉められた)
俺「……え?」
俺(10年前と変わらない? ……10年前と、変わらない)
俺(それって、まさか……)
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俺「……」パタン
俺(部屋に戻り、一張羅をクローゼットに仕舞う。なんだか頭がぼやけたような気分になる)
俺「……抜こう」
俺(確認のようにそう独り言ち、指に触れた恋さんの感触を思い出す)
俺(でも……その前に水が飲みたい。今日は楽しいからって飲みすぎた。本当に──飲みすぎてしまった)
俺(だからあんなこと……いや、それも言い訳か。言い訳ばっかりだな、俺)
俺(ダイニングキッチンに向かい、水道を捻ってコップに水を入れる)
俺(そのままフラフラと寝室へ向かう。なんだか、疲れた。全ては夢だったのだろうか……普通、胸を揉まれて許してくれる女はいないし)
俺「……」バタンッ
俺(ベッドサイドのチェストの上にコップを置いて、ベッドに倒れ込む。抜こう、抜いて全てを忘れよう)
俺(全部忘れて──)
アッ アンッ
俺「!」ガバッ
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俺「この声……」
俺(コップの水を一気に飲み干し、壁にコップを当てる)
俺(そして、俺はそこに耳を押し当てた)
恋『んっ……ああっ……』
恋『あなたっ……あなたぁっ……♡ もっと……♡』
旦那『おいおい、そんなに大きな声を出すと俺くんに聞こえるぞ?』
恋『大丈夫、ですっ♡ ここは壁が厚い、からっ♡』グチュッグチュッ
俺(恋さんの苦しげな声に、肉のぶつかり合う音。ぐちゅぐちゅと粘性を帯びた音まで──はっきりと聞こえた)
恋『もっと……もっと奥まで……っ!』
旦那『今日は随分と興奮してるねぇ……』
恋『んっ、あああっ……!!』
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俺(気付けば俺はパンツを脱ぐことももどかしく、イチモツを握っていて)
俺(恋さんの喘ぐ声に合わせて、ごしごしと手の中のそれを擦っていた)
俺「はっ……はっ……」
恋『んっ……はぁっ……! あぁっ……!』
恋『胸を……揉んでください』
俺(その言葉に、俺の腕の動きはますます激しくなった。恋さんが……胸を揉んでほしいと言っている)
俺(それは勿論俺に言っているわけではない。旦那さんに言っているんだ)
俺(それでも俺は、目を瞑る。そうして目の前に葉月恋を想像する)
俺(だらしなく淫らに口を開け、俺を誘うように彼女はこっちを見て、胸を揉んでと言ってくるのだ)
恋『あぁぁっ……すご、いぃっ!! も、だめ……ぃっ……!!』ビクンッ
俺「っあ……っ!!」ビュルルッ
俺(壁の向こうで恋さんが果てたと同時に、俺の陰茎もその欲望を吐き出した。白くヌルヌルとした液体がパンツの中にしたたりぬめる)
俺「ぁ……」
俺(恋さんと旦那さんの営みを盗み聞きし、あまつさえそれで抜いてしまった。その罪悪感の中で)
俺「気持ちわり……風呂、入らなきゃ……」
俺(ぬるぬると、ファンキーな臭いを漂わせるパンツが俺の身体に罪のように張り付いていた)
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寝ます
これ短編で終わるのか?
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見てる
とても楽しみにしている
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とてもいい
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カボス…嘘だよな…
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ごめん今日から向かう実家にwifi無いの忘れてた
茸だからwifi無いと書き込み出来ねぇ
すまんが落としてくれ
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保守してやる
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キャップあれば茸でも書けるんじゃないかな?
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キャップあっても『このスレッドには書き込み出来ません』って出るんよ
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保守するわ
忘れてたらすまん
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設定変えましたが書き込めませんか?
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テスト
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あざす!!!!
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>>33
世界で一番ありがとう
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俺(朝の感覚に目が覚める。あれからそのまま眠っていたらしく、パリパリと乾いたパンツの感触と、陰毛に絡んだまま硬くなった精液が煩わしい)
俺「やっ……ちまったぁ……」
俺(自分のしたことの恐ろしさに、思わず顔を抑えつけた。イカ臭さとはまた違った皮脂の臭いに手を離す。昨日の夜シコってから一度も洗ってないことを思い出す)
俺(寝ている恋さんの胸を揉んだ上に、恋さんと旦那さんの情事で抜く……)
俺「なんっだ俺……最低な上に惨めすぎるだろ……」
俺(ベッドの上で自分の矮小さに悶え、それからようやく起き上がってシャワーを浴びた)
俺「はぁ……」
俺(シャワーを終えて服を着た。熱いお湯を浴びたことで、ようやく意識がはっきりとする。冗談抜きに犯罪者じゃねぇか……)
ピーンポーン
俺「……?」
俺(誰だこんな朝から……まさか警察じゃないよな)
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俺「……はい?」ガチャッ
恋「おはようございます、俺くん」
俺「れ、恋さん!?」ドキッ
俺(ドアを開けた先には恋さんが立っていた。肩が大きく出た白いワンピースを着て、にこやかに微笑んでいる)
俺「どうしました、こんな朝早くから……旦那さんは?」
恋「まだ高いびきです。昨日はあんなに飲んでましたからね」クスッ
俺「そうですか……」
恋「昨日は途中で寝ちゃいましたからね、俺くんさえよければ思い出話の続きでもしようかと思いまして」
恋「上がってもいいですか?」
俺「はい、ちょっと待っててください!」
俺(慌てて部屋に戻り、部屋に散らばった細かいゴミを掻き集める。AVは……ええい、テレビの下に押し込んでおけ!)ギュウギュウ
俺「お、お待たせしました。どうぞ」
恋「はい、お邪魔します」ニコッ
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恋「おや、意外と綺麗にしてますね?」
俺「意外ってなんですか」アハハ
俺(ダイニングキッチンに向かい、紅茶を沸かす。いただきもののダージリンティー……俺も元カノもコーヒー派だから、残っていてよかった)
俺(にしても……こうして家に来るってことは昨日のこと、やっぱり気付いてない? 10年前と変わらないっていうのも見た目や性格の話だったのから)
俺(自分の気のせいだと思ってくれたのかもしれないし……いや、そもそも旦那さんがいる人と二人きりになっていいのか?)
俺(でも恋さんがわざわざ来てくれたくらいだし旦那さんも気にしない人……? あー、駄目だ。ごちゃごちゃ考えるな! 今は喜んどけ!)コポポ
俺「ダージリンティーです。お口にあったらいいんですけど」
恋「まあ……私の好きなもの、覚えていてくれたんですね」
俺(大人びていて美しさも磨きがかかってはいたけれど、そう言って優しく笑う恋さんの表情は)
俺(あの頃の……俺が好きだった恋さんのままだった)
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俺(そこからは他愛もない話だった)
俺「恋さんが急に家庭教師を辞めるって言ったとき、凄いショックだったんですよ」
恋「あの時はスクールアイドルに全力で……すいません」
俺「でも凄いですよねぇ。Liella!として史上初の二連覇! 新設校が成し遂げた偉業って、俺の周りでも凄い話題でしたもん」
恋「私は少しお手伝いをしただけですよ。凄かったのはかのんさん達です」クスッ
俺(澁谷かのん、嵐千砂都はプロシンガーとプロダンサーとして今も活躍している。唐可可と平安名すみれは芸能人……言われてみれば、恋さん以外はそういう世界で活躍してるんだよな)
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俺「そういえば恋さんは芸能の道に進まなかったんですね。アイドルとしても、歌手や女優とかでも活躍出来そうですけど……」
恋「人には人の適性というものがあるんですよ」
俺「イナ川みたいなことを言いますね」
恋「それに……アイドルは恋愛禁止ですから。もしなっていたら、あの人と結婚することは出来ませんでしたしね」
俺(……本当に好きなんだなぁ、旦那さんのこと)
俺(……俺なんて選択肢にすら上がらないって分かってはいるけど、なんだか悔しいな)
俺「あ……紅茶、もう無いですね。新しいの淹れてきます」
俺(心に渦巻いたそんな気持ちを無理やり消し飛ばすように、キッチンへと行きかけた俺の背中に)
恋「柔らかかったですか?」
俺(ふと、恋さんはそう呼びかけた。思わず振り向く。言葉が出ない)
俺(恋さんはいつも通りの笑顔で。優しい笑顔で。初恋のあの頃のような笑顔で──)
恋「私の胸、柔らかかったですか?」
俺(──当たり前のようにそう言った)
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うおおおおおお
-
れ、恋ちゃん…?
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俺「えっ……あっ!?」
俺(冷えていく。身体が、心が冷えていく)
俺(やっぱり俺が胸を揉んでいたことに気付いていたんだ。知ってて──あんな風に何も知らない顔をして雑談をしていたんだ)
ʃt(c◜・ᴗ・)←見るからに何も知らない顔
恋「どうしたんですか? 私はただ、聞いているだけではありませんか」
恋「私の胸は……柔らかかったか、と」
俺「あ、あの……」
恋「……」
俺(言い訳は出来ない。こんな状況を切り抜けるほど頭がいいわけではなかった)
俺「……柔らかかった、です。それに、甘い匂いがして……」
恋「……」ゾクッ
-
恋「ふふっ……そう、ですか」
俺「はい……申し訳ありませんでしたっ!!」ガバッ
俺(言うと同時に、その場に跪き頭を下げた。恋さんにこうして土下座をするような日が来るなんて考えていなかった)
俺(恋さんに胸の感触を聞かれて、頭を下げて……本当に惨めで……)
俺(なのに……なんで硬くなってんだ、俺の……)
恋「顔を上げてください、俺くん。気にしていませんから」
俺「え……?」
恋「あんなところで……一度胸を触ったことがある俺くんの前で、眠ってしまった私も悪いんですから」
俺「……10年前のこと、気付いてたんですか」
恋「眠っていても意外と分かるものなんですよ? 気をつけてくださいね」
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俺「……で、でもそれが分かってるなら、なんで一人で……」
恋「決まっているじゃないですか。あの人がいたらこんな事出来ませんから」
言って、恋さんは椅子から立ち上がると俺へとゆっくりした足取りで近付いてくる。
ふわり、とした甘い匂いが鼻孔をくすぐる。憧れた表情が、何故か妖艶な気配を帯びているような気がした。
俺「恋さん……?」
そして。
恋さんの手が、すっと伸びた。
肩を掴もうとしている? いや、もっと下だ。腹を?
いや、もっと──
俺「う……あっ」
──もっと下を。恋さんの細い指が摘んだ感触が、ズボン越しに伝わる。
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エッッッッッッ
-
俺「恋さっ……な、なにをっ……うあっ!」ビクッ
恋「気にしてはいないといいましたけれど」
微笑みを絶やさないその顔を、真っ赤に赤らめながら恋さんはくにくにと俺の先端をその指先で弄り続ける。
それだけで──擦ってもいない、ただ触れられているだけでもう射精に至りそうな気がした。
恋「俺くんは私のを触ったんですから……これでおあいこですよ」
俺「これでっ、てぇっ! だって、恋さんが掴んでっ……俺の、ちんっ……」
心臓の鼓動が早くなる。脳の血液が全て下腹部に集中したのか、声が途切れ途切れにしか出ない。
そんな俺を見上げながら、恋さんはクスッと笑う。
恋「私が触る前からカチカチでしたね? 私と話しながら、何考えてたんですか……?」
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カボスNTR
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俺「っ……」カァッ
俺(言えるわけない……恋さんに謝りながら勃起してたなんて)
恋「……ひょっとして昨日、私のこと思い出しながらオナニーしたんですか?」
変わらず、撫でるように先端へ指先を這わせながら恋さんが言う。その言葉を聞いて……余計に硬くなってしまう。
恋さんの口からオナニーなんて下品な言葉が出るなんて……この状況も相まって夢じゃないかという気すらしてくる。
しかし、これは夢なんかじゃない。
夢ならこんなに気持ちいいわけが……。
俺「っ……は、い」
恋「私の胸の感触を思い出しながら……自分でシテいたんですね」
-
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俺「はい……っ」
恋さんの手がもどかしい。今にも発射しそうなのに、その柔らかな、確信を避けるような手つきが射精に至らしてはくれない。
頭の中が真っ白になる。ドロドロとした欲望が募っていく。
恋「んっ……!」
気付けば俺の右手は恋さんの左胸に触れていた。
指先が触れて、点が面になって。昨日も感じた柔らかな感触が掌に触れる。
俺「あ……あぁっ、恋さんっ……」
触った手が震える。自分の心臓が張り裂けそうなほど高鳴っているのが分かる。
左手にも伝わる激しい鼓動。いや、これは。
恋さんも……興奮している? 俺と同じくらいに……心臓が高鳴っている?
恋「あっ……駄目、ですよ……おあいこだった、のにっ……」
掌を動かすたびに恋さんの身体がびくびくと反応する。恋さんの吐息が荒くなる。
甘い香りが、ほんの少しだけ強くなった気がした。
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恋「また……これでオナニーするんですか?」
恋「私に触られて、私に触れて……それを思い出して」
わざといたずらっぽく恋さんは言う。その顔は今まで見た恋さんのどの表情とも違っていて。
ただ──淫らな顔だった。
俺「し……ますっ」ビクッ
俺「これを思い出してっ……恋さんと、旦那さんのシてる声聞いて……昨日みたいにイキますっ……!!」
恋「えっ!? 聞こえて……」カァッ
途端、恋さんの顔がサッと羞恥で赤く染まった。
あんなに声を上げて、本気で聞かれていないつもりだったのだろう。その衝撃のせいか、恋さんの手が俺のソレをギュッと鷲掴む。
俺「うぁっ!?」
フェザータッチからうってかわって乱暴な感触に、脳が炸裂する。視界がバチバチと瞬き、白に染まる。
恋さんが掴んだままの陰茎が、俺の意志とは無関係にビクリと大きく動いて。
俺「あっ……あぁぁ……」ドプッ
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恋「っ……!」
ズボン越しとはいえ、恋さんの……人妻の掌に俺は限りない欲望を吐き出す。昨日に引き続き、二回続いてのパンツの中への射精だった。
俺「あっ……うぁっ……」ビュルッ
ベタベタとした感触も今は気にならなかった。
それよりも、恋さんの掌に少しでも多くの精液を吐き出したい。恋さんを汚したい。それだけで……頭の中は一杯だった。
恋「あぁ……こん、なにっ……私でこんなに……っ」ゾクゾク
興奮したような声で恋さんが呟く。
全てを出し終えて、手に伝わる柔らかな感触が強まっていることに気付く。
射精に夢中だったせいか、俺の右手は恋さんの胸を強く強く──鷲掴みにしていた。
俺「あっ、す、すいませんっ!!」
慌てて手を離す。恋さんも、最後まで惜しむように──射精して感じやすくなっている陰茎をズボン越しに、撫でるように指を離していく。
恋「ふふっ、随分強く揉みましたね。跡になっていたらどうしましょう?」
言って、ワンピースの、大きく開いた肩の穴を恋さんは下にずらす。その穴から、ブラジャーがちらりと見えた。
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恋「……」チラッ
俺(見てはいけないと思いながらもつい見てしまう。見たい、もっと……そのブラジャーの下を見たい)
俺(恋さんはゆっくりとブラジャーに手をかけ、下へと僅かに下ろす)
俺(その丸く白い肌に──くっきりと俺の指の跡がついていた。赤くなったその肌を恋さんは愛しげに撫でて)
恋「あの人にこれを見られたら……俺くん殺されちゃいますね」
俺「……」
恋「消えるまであの人とはしないようにしますから……二人だけの秘密、ですね♡」
俺「は、はいっ……うっ!?」ピトッ
俺「す、すいません……俺、シャワーに……」
恋「私もそろそろ帰りますね。あの人が起きてくる頃でしょうから……」
俺(言って、何事も無かったかのように恋さんは立ち上がる。普段通りの表情で、ただ世間話を終わらせたかのように)
俺(しかし、玄関ドアの前で此方へと振り向いて。俺の陰茎を掴んだその掌に、見せつけるようにキスをして)
恋「また、来ますね」
俺(そう、はっきり言ったのだった)
-
抜きましたよレンレン
-
俺「……」シャワァァァァッ
俺(恋さんの考えていることが全然分からない……)ガンッ
俺(胸を揉まれたのを知っていたのに俺の家に来て、ましてや俺のアレを……)
俺(なのにどう見ても旦那さんのことが大好きで。一体何なんだ?)
俺(……恋さんの胸、柔らかかったな)
ムクムクッ
俺「……我が息子ながら分かりやすいやつだなぁ、お前!」
俺(先程射精したばかりなのにまたガチガチになっているソレを握り、シャワー音で掻き消しながらシゴく。恋さんの胸と、恋さんに触れられた感触を思い出しながら)
俺「っは……はっ……」
俺「う……っ」ビュルッ
俺(……本当に、恋さんは何なんだ?)
-
俺「ふぅ……」
俺(さて、今日は……どうしようかな。明日からは仕事だしやることは多い)
俺(引越し先を探す為に不動産屋にも行きたいし……引越し……)
恋『また、来ますね』
俺(……引越しはまた今度でいいか。家賃も払えないほどじゃないし)
俺(期待しちゃってる自分がいて嫌になる。あんなのは何かの気の迷いで、きっともう同じことなんて起こらないだろうに……)
俺「……」ムラッ
俺「っ!」バサバサ
俺(またムラムラしてしまう前に恋さんのことを頭から追い払う。一日に三回も抜くなんて中学生じゃねぇんだぞ)
俺「よ……よし、買い物でも行くか! 日用品もあんまりないし!」
-
俺(とにかく恋さんのことは一旦忘れよう。忘れられないくらい強烈な体験で……あんなに射精したのは生まれて初めてだったけれど、一旦全部忘れなきゃ何も出来ない!)
俺「スーパーに行って、本屋にも寄って……」ブツブツ
俺「よし、行くか」ガチャッ
ガチャッ
旦那「ん? おお、俺さん! 奇遇ですねぇ!」
俺「!」
俺(昨日の酒など微塵も残っていなさそうな、爽やかな笑顔で旦那さんが手を上げているのが見えた)
俺「え、えぇ。奇遇ですね、旦那さんも買い物ですか?」
俺(その笑顔を直視出来ず、思わず目を逸らしてしまう。この人の嫁さんに俺ちんちん握られたんだよな……)
俺(恋さんとは付き合うどころか好きと言われてもないけれど、それでも浮気をしたような気分になって目が見られない)
旦那「恋と昼は外食でもしようかと話しまして」
恋「えぇ、昨日俺くんの教えてくれたお店に行ってみようかと」
俺(また、身長の高い旦那さんに隠れていた恋さんがその後ろからひょい、と顔を出す)
-
俺「あぁ、そうなんですね。楽しんできてください」
俺(恋さんと二人きりで外食か……いいなぁ。旦那さん羨ましいな)
旦那「よかったら俺さんも一緒にいかがですか?」
俺「えっ?」
恋「えっ!?」
旦那「大勢で食べた方が楽しいですからね」ニコッ
俺(そりゃそうかもしれないけど……恋さん凄い顔してるんだけど)
⌠t(cイ´A`Y
俺(旦那さんと二人きりでラブラブデート! って顔してたのに餌を奪われたモルモットみたいな顔になってる……やっぱり旦那さん大好きなんだよなぁこの人……)
俺「い、いえ……折角ですけど」
旦那「そうですか? ではまた後日一緒に行きましょう!」
俺(気付けばその場で、来週三人で食事に行く約束をしてしまっていた。このコミュニケーション能力と強引さは見習うところがあるけど……)
-
俺(そうして平日は目まぐるしく過ぎた)
俺(夜には、最初の二日は何も聞こえてこなかったが──跡が消えたのか、三日目からは旦那さんと恋さんが行為に及ぶ声が毎晩のように聞こえてきていた)
恋『あなたっ……んっ……太、いぃっ♡』グチュッグチュッ
旦那『今日は随分激しいねぇ』
恋『二日もっ、我慢、しましたからぁっ♡』パンッパンッ
俺(仕事から帰ると急いでインスタント食品をかきこみ、コップを壁に当て、二人の声を聞きながら自分を慰めるのが俺の夜の日課だった)
俺(俺がこうして聞いていると恋さんは知っているのに、彼女は声を抑えようともしない。むしろ聞かせようとしているかのように喘ぐ)
俺(幸いなことに旦那はセックス中に余り声を出す方ではなかった。だから──いつも心行くまで、恋さんの喘ぎに集中することが出来た)
-
恋『あっ……ああっ……んんんっ!!』プシャアッ
俺「っ……くはっ……!」ドビュッ
俺(恋さんの絶頂に合わせて射精する。彼女を汚した気分になりながら)
俺(そうして出した後はいつも、嫌な気分になる。とても──嫌な気分が脳にべったりと張り付いて、泣き叫びたくなる)
俺(どんなに恥ずかしい声を聞いても、どんなに彼女を思って抜いても、恋さんが俺のものになることなんてないのに)
俺「はぁ……」
俺「あぁ、明日は一緒に食事をする約束をしてたな……早く寝ないと……」
-
翌日 見抜き公園
ᶘイ^⇁^ナ川 ミヌキーミヌキー
旦那「へぇ、凄い! 本当に野良イナ川がいっぱいいるんですねぇ」
俺「ここは日本でも有数のイナ川スポットですからね。ぴっぴさんの家とタメを張るくらいのイナ川数を誇ってるんですよ」
ᶘイ^⇁^ナ川 しお?
ᶘイ^⇁^ナ川 イナー
ᶘイ^⇁^ナ川 シコシコ
恋「わぁ……可愛いですねイナ川さん」
旦那「恋はいっぱい群がられてるなぁ」
俺「イナ川は見抜きが一番の栄養ですからね。美人を見つけるとそこに群がって見抜きを始めるんですよ」
過去にはそれで死亡事故も起きているので注意が必要である。
旦那「ハハッ、美人か。恋に言ってあげたら喜びますよ」
俺「えぇ……」
恋「わっ、わっ?」
ᶘイ^⇁^ナ川 キャッキャ
ᶘイ^⇁^ナ川 イナー
ᶘイ^⇁^ナ川 ドピュルルッ
-
恋「ふぇー……」
俺「あはは。初めてだと中々びっくりしますよね」
恋「えぇ、道すがら見抜きされたことはありますが……あんなにイナちんに囲まれたことはありませんでした」
旦那「こんな道端でちんちんなんて言っちゃ駄目だぞ。はしたない」
恋「ちんちんじゃなくてイナちんです!」
俺「あははっ!」
俺(なんだか楽しい土曜日だ。先週あんなことがあったというのに──毎日、情事を聞いているというのに。そんなことがなかったかのように、俺ははしゃぎまわった)
俺(ただの友人のように、はしゃぎまわった)
-
俺(食事の時も何ら変わったことはなかった)
旦那「やっとこの池の主が釣れたーって皆で喜びまして。で竿を上げてみたらケンタッキーの人形がかかってたんですよ」
俺(旦那さんの話も楽しく、俺と恋さんもずっと笑いがとまらなかった)
俺(なんだか全てがフッと嫌になったような気がした)
俺(夜中に情事を聞く関係も、その全てが駄目なような気がした。旦那さんはいい人だ。こんな人をこれ以上裏切ってはいけないような気がする)
俺(それは恋さんも分かっているだろうに……)
俺「なんで……」
恋「……」ヌギヌギ
俺(なんでこんなことになっているんだろう?)
俺(食事が終わって、二人と別れて部屋に戻った俺はAVを捨てて引っ越し先を探そうとスマホを触っていた)
俺(ふとチャイムが鳴って出てみると恋さんがそこに立っていて)
恋「んーっ……ふぅ」ヌギッ
俺(今、こうなっている)
-
俺「あの……なんで脱いでるんですか? そもそも旦那さんは……?」
恋「あの人は昼寝をしています。その間に買い物に行くと伝えてありますので」
俺(あまりの状況に一周回って冷静になってしまったが、よくよく考えれば恋さんは上半身裸で……ブラジャーだけでぺたんと座っている)
俺「ふ、服……着てください。目のやり場に困りますんで」
恋「おや、着ていいんですか?」
俺「は、いや、その……」
俺(そりゃ、本音を言っていいなら着てほしくない。恋さんの胸をこうして見られて、既に股間は硬くなっている)
俺(ただ……ああして旦那さんの人柄を見てしまうと駄目だ。あの幸せな家族を俺の性欲で台無しにするわけにはいかない。目に入ると理性が効かなくなりそうなので、俺は俯き恋さんから視線を外す)
俺「あのですね、そもそも確かに知り合いではありますけどね」
恋「ん、っしょ」シュルッ
-
俺「それに……胸を揉んだのは間違いなく俺に非があります。そこは確かに謝りますよ」
恋「んー……」プチプチ
俺「でもあんな素敵な旦那さんを裏切っていいんですか? 可簿巣さんだって恋さんの事が大好きなんですよ」
恋「うん……」シュルリ
俺「だからこういうことは、もう……」スッ
俺(顔を上げた俺の目の前には、パンツ一枚になった恋さんの姿があった)
俺(俺が話している最中に脱いだらしい、服とスカート、それにブラジャーが床に丁寧に畳まれて置いてある)
俺(柔らかな二つの球体が俺のすぐ側にあった。その先にある桃色の突起が、ツンと立ち上がっている)
俺「あ……うぁ……っ」
俺(言葉を失った。思わず……言葉を失ってしまった。俺の部屋に半裸の恋さんがいる。旦那さん以外には見せてはいけない胸を曝け出して……)
恋「そんなにまじまじ見ないでください、俺くんはスケベですね」
-
俺「だって……恋さんの胸が……」
俺の腕が自分の意識に反して恋さんへと伸びる。その柔らかい感触を生で味わいたい。今すぐにでも追い返さなければいけないのに、本能がそう叫んでいる。
恋「駄目ですよ、触っちゃ」
恋さんの声に、胸に触れる寸前で俺の手はピタリと止まった。
触っちゃ駄目?
俺「そんな……恋さん、生殺しです……」
恋さんの姿を見てから、もうずっと股間がはち切れんばかりになっている。一度も触れずにイッてしまいそうなほどに俺は興奮していた。
俺「この前は触らせてくれたのに、なんで……」
恋「先週も別に許可したわけではないですけどね。そんなに触りたいんですか?」
俺「はい!」
もう追い返そうなんて考えは頭の中から吹き飛んでいた。
今はどうやって恋さんの胸を揉むか、もしくはそれ以上を起こせるかだけで頭が一杯だった。
恋「そうですか、じゃあ……」
言って、恋さんは笑う。妖艶に、何処かからかうような調子で。
恋「私で……見抜きしてくれませんか?」
-
俺「え……?」
恋「見抜きですよ、見抜き。今日、イナ川に囲まれて見抜きをされた時に思ったんですよ」
恋「これが人間だったら、どんなに気持ちがいいんだろうって……」
俺「そ、それで俺に見抜きを……なんてこと頼むんですか!?」
恋「あの人に見抜きしてくれなんて言えませんからね。恥ずかしいので」
俺(見抜きって……つまり逆に見られるってわけだろ? 流石にそれは……)
恋「見抜きをしてくれたら……この下着も脱ぎますよ?」
俺「……!」
俺(俺の心が揺れたのを感じ取ったのか、恋さんは俺の耳元にそっと唇を寄せる。甘い、恋さんの香りがふわりと広がる)
恋「勿論……そっちも触っていいんですけどね?」
-
恋ちゃん……嘘だよな…?
-
俺「恋さんの……ここを?」ゴクッ
俺(下着の向こうにある、夫以外には絶対に見せてはいけない禁断のセカイ……それを見て、あまつさえ触れる……?)
恋「どうですかね?」ニコッ
俺(いつもの優しい微笑みが、今は悪魔のように感じられた。例え地獄に落とされても、もうその誘いを断ることなんて)
俺「……やります」
俺(決して、出来はしなかった)
恋「よかった。じゃあお風呂場にいきましょうか」
恋「汚れたら困りますからね」クスッ
-
俺(恋さんに促されるまま、俺は裸になって風呂場のタイルの上に立つ)
俺(恋さんは浴槽の縁に座ると、ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべて俺のガチガチになった陰茎を見ていた)
恋「さ、お願いします」
俺「……」
俺(初恋の人と──今では他人の妻となった人と風呂場で二人きり。そのシチュエーションが余計に俺の陰茎を固くさせた)
俺「っ……」シコシコッ
恋「男性の方のオナニーを見るのは初めてですが……そんなに激しくするんですね」
俺「恋さんがっ……目の前にいるからですよ」
-
俺(半裸の恋さんからオナペットにしろと言われたんだ。これで興奮しないなら何で興奮するんだ?)
恋「へぇ……ふぅん?」
俺(恋さんは顔を赤らめながらも興味深そうに、俺の手淫を眺めている。最初は嫌だったのに、こうしてまじまじ見られると興奮が……)
俺(謝った時といい、マゾの気質でもあるんだろうか)
恋「ふふっ、そんなに……私で興奮してくれているんですね」
俺(恋さんの息が荒い。さりげなく恋さんが足を組み替えた際に──その下着の中心が液体で染みているのを見た)
俺(俺に見られて……俺にオナニーの道具にされて、興奮してる? 恋さんが……俺のオナニーで?)
俺(見たい……今すぐ見たい。その布の中がどれほど濡れているのかを……!)シコシコ
恋「おや、また早くなりましたね」
-
俺(っ……もう、出るっ……)
ビュルルッ!
俺「あっ、う……」ビクビクッ
恋「っ! ……ぁ、足にかかって……」ビチャッ
俺「あっ、す、すいません……」ビクッ
恋「ここがお風呂場で良かったですね」
俺(言って、恋さんはシャワーを捻り足にかかった精液をごしごしと洗い流し始める)
俺(恋さんの足に……俺の精液が……)
俺「……」モジモジ
恋「? ……!」ニヤッ
恋「約束を忘れてましたね」
俺(シャワーを止め、恋さんは水が滴る足の上で下着を滑らせる。下着が水に濡れ、最初から出来ていた卑猥なシミが紛れていく)
恋「はい、俺くんが見たがっていたものですよ……♡」クチュッ
俺(ぐしょぐしょに濡れた、恋さんの大事な所が俺の目の前にあった)
-
俺(薄く整った陰毛がぺたりと張り付いている。恋さんの甘い香りに混じって、ほんの少しだけ、オシッコとブルーチーズにも似たおりものの混じったような臭いがした)
俺「っは……触って、いいんですよね……?」
恋「ええ……約束ですからね♡」グチュッ
そろそろと指を伸ばす。理性が引き返せと叫んでいるが、それを性欲と本能が無理やり握り潰す。
指先が、その穴に触れる。くちゅ、と濡れた音が浴室に静かに響く。
恋「んっ……」
声を押し殺すように恋さんは小さく呻いた。顔を赤らめながらも、此方の反応を伺っている。
くち、くちと卑猥な音が響く中、俺は夢中になってそれを撫で、いじり回した。こんなことはもう二度とないかもしれない。
知らず知らずのうちに右手は己の股間に伸びて、出したばかりだというのにまたシゴきだしている。
俺「恋さんっ、恋さん、俺……恋さんとセック……」
恋「それは駄目ですよ」クスッ
俺「え……」
俺(ここまで来て……こうして生まれたままの姿を見せて……セックスは駄目?)
恋「当たり前じゃないですか。私は人妻なんですから……セックスなんてしたら、浮気ですよ」
-
俺「そんっ……そんな……」
恋「でも……それ以外なら」
俺「……」
恋「キスとセックス以外なら……俺くんの好きなこと、させてあげますよ?」
恋「ほら……舌で綺麗にしてください」
促されるまま、俺は恋さんの下腹部へと顔を埋める。
ぴちゃぴちゃとわざと音を立てながら、それを舐め始める。クリトリスを攻めながら、ひたすらその穴を、肉を、舌で舐め続ける。
恋「あっ、はぁっ……♡ 舐めるの、上手ですよぉっ♡」
股を舐めている俺を子供扱いするように、恋さんは俺の頭を撫でる。
けれど──俺の頭の中では『セックスは出来ない』という言葉が渦巻いていた。
恋さんとセックスは出来ない。キスも出来ない。
それは人妻だから当たり前で。でも、それでも。
しかしそんな考えは甘い香りと、恋さんのアソコを舐めているという現実に支配されて。
あぁ、でも。これが続くんならそれでもいいか、なんて。
初恋の人とこうして、セックスとキス以外の全てが出来るのならなんでもいいか、なんて。
そう思ってしまった。
-
恋(必死に舐めてますね……この必死な顔が可愛いんですよね)
恋(あの頃と変わらない、この顔が……)
恋(私が高校一年生、彼が中学二年生で家庭教師をしていたあの頃……)
恋『……すぅ、すぅ』
恋(つい眠ってしまった私の胸を、あなたが揉んだあの日。私はすぐに目覚めたんですよ)
恋(でも恥ずかしくて、なんだか怖くて。つい何も知らないように振る舞ってしまった)
-
恋(それからは何も手につかなくて、私の胸に触れたあのゴツゴツとした男の手の感触を思い出しては)
恋『んっ……ふぅっ……♡』クチュクチュ
サヤ『お嬢様お食事の準備が……お嬢様!?』
恋(日々オナニーを繰り返していました。音楽科の成績も下がって、イライラしてスクールアイドル部にも設立を認めないなんて八つ当たりをして、理事長にも叱られて……)
恋『あっ……んんっ……♡』グチュッグチュッ
理事長『葉月さんこの資料について……葉月さん!?』
恋(スクールアイドル部が設立して、そこに入部して部活に打ち込みだすまでは……ずっと、あの感触だけで。俺くんの手の感触だけで……オナニーを繰り返していたんです)
恋『んっ……気持ちいっ……♡』ニュブニュブ
恋パパ『久しぶりに帰ってきたぞ恋……恋!?』
-
お父さんかわいそう
-
恋(スクールアイドル部に入ってからは仲間を得て、一つの目標に向かって頑張ることで私はオナニー狂いから脱出出来ました)
恋(でも、卒業してからはまた──性欲に囚われてしまって)
恋(あの人と結婚するまではほぼ毎日オナニーを、結婚してからは毎晩のようにセックスを……そんなふしだらな女になってしまったんです)
恋(その全ての原因は、俺くんにあるんです)
恋(あの時俺くんが私の胸を触らなければ、私はこんな淫らな女にはならなかった筈なのですから。私がどれほど苦しんだか、分かりますか?)
恋(だから、俺くん)
俺「はっ……はぁっ……」ペロペロ
恋(あなたにも苦しんでもらいます)
-
恋(どれだけエッチなことをしても、どれだけ私に思いを募らせても。あなたにセックスはさせてあげません)
恋(苦しいですよね。だってあなたはまだ、私のことを想っているんですから)
恋『すぅ……すぅ……』
俺『……』モミッ
恋(酒に酔っていたとはいえ──再会したあの日、あなたが私の胸を揉まなければ。あの日のように揉んだりしなければ、また違う道もあったかもしれませんね)
恋(けれど、もう遅いんです)
恋(いくら謝っても、道を誤ったら手遅れなんです)
俺「んっ……ふぅっ……」クチクチ
恋(あなたの心を私でいっぱいにして。私以外考えられなくなって)
恋(恋人を作ることも、誰かとセックスすることも考えられなくなって)
恋(だけど私はセックスをしない。あなたの妻にもならない)
恋(互いにオナニーの道具にし合う歪な関係から抜け出させない)
恋(……きっと、私も間違ってるんでしょうね。エゴの為に、夫を裏切るような真似をして……んっ!)
恋の身体が高まった絶頂に震える。
ぷしゃあっ、と透明な液体が勢い良く吹き出して俺くんの顔を濡らす。快楽に鼻水と、半開きになった口から涎を垂らしながら恋は考える。
どの道もう私も抜け出せない、と。
終わり
-
乙
過去ここまで脳破壊されたSSは無い気がする
恋ちゃんの事これからもずっと大事にしようと心の底から思いました
-
これは流石にエロ過ぎますよ(驚愕)
お疲れ様です
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エロすぎんだろ…
乙
-
6cƠ○Ơ∂ おほー
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スーパースターのキャラ関連で久々に抜いた
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6cƠoƠ∂おほ
誰か見抜き公園に突っ込んで
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>>82
可簿巣さん…
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>>88
人の妻に手を出した俺くんは報いを受けてくれ
そして過ちから抜け出した恋ちゃんとより一層身も心も結ばれたい思っております
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恋で抜いたのは2回目だな……SSじゃ初めてだ
官能的で、それでいて絶望的な感じ……夫への愛があるのに、ドロドロとしたエゴイズムでそれを台無しにしかねない関係に恋の行動にゾクゾクとしてきたな
……ところで、カボスさんがあえぐタイプの男だったらどうなってたんだろうね
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>>90
なんでそっちの方向で想像膨らませるんだよ
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>>91
だって「恋さんの喘ぎ声はデカいがカボスさんが声出さないタイプだったおかげできっぱいシコれた(要約)」ってあったから……
じゃあカボスが喘ぎまくってたら賢者になってたのかよ? って思っちゃうでしょうよ
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明日から恋ちゃんとする時声出すわ…
>>1のせいで新年から恋ちゃんでばっか抜いてるから責任とって夫婦円満ルートも用意してほしい
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カボスコアラのマーチあおやま記念おまけ
if 夫婦円満ルート
俺「……」ゴクッ
俺(掌に伝わったあの人肌の生暖かさ。あの柔らかな感触。あれで何回抜いただろうか)
俺(俺はゆっくりと立ち上がり、ソファへと向かう)
俺「……」
俺(待て。俺は何をしようとしているんだ?)
恋「……すぅ」
俺(相手は人妻で、もう俺は子供じゃない。今そんなことをして、もし恋さんが起きたら俺は警察に突き出されることだろう)
俺(それにこれはセクハラだ。あんなに良くしてくれた恋さんにも旦那さんにも悪い。そんなことは絶対にすべきではない!)
俺(けど……)
俺(あの感触を思い出しただけで俺の股間は痛いほど硬くなっていた。抜いている途中で中断したから、ムラムラも解消されてはいない)
恋「すぅ……すぅ……」
俺(もし──もしこの胸に触れられたら。俺はもう……)
俺「恋、さん……」ソッ
俺(ゆっくりと、腕を伸ばす。そして)
-
俺「っ……」
しかし、その手は直前で止まった。
同時に背筋が凍るほどの緊張感と、己が犯そうとした罪の重さへの絶望感がその身に重くのしかかる。
俺(何やってんだ俺……っ! しただろうがっ……!)
後悔……! あの時もっ……!
俺(胸を揉んでズリネタにして……その後に心を襲う虚しさを、喉を掻きむしりたくなるような悔悟をもう忘れたのか?)
俺「10年前のこと、申し訳ありませんでした」
俺(眠っている恋さんには聞こえていないと理解しつつも、そう言って頭を下げてから椅子に戻りわざと大きくビールを呷る)
旦那「んん……すまんね俺くん」
俺「いえ……夜も遅いですし、そろそろ俺は帰ります。今日は楽しかったです、ありがとうございました」
旦那「ん、そうかい。おい恋、俺くんが帰るそうだぞ……」
俺「い、いえわざわざ起こさなくても……」
恋「ん……」
俺(眠たそうに目を擦りながら恋さんが目を覚ます。その表情は何処か寂しそうで──なんだか、性欲ではなくただただ抱きしめたくなった)
-
恋「ふぁ……もう帰るんですか?」
俺「えぇ、お邪魔しました。引っ越してきたばかりなのにこんな夜遅くまで……」
旦那「いやいや、此方も楽しかったですよ」ヒック
旦那「是非、また飲みましょう」
俺「えぇ、また機会があれば……」
恋「ん……私、見送ってきますね」
俺(軽く伸びをしながら、恋さんが言う)
俺「い、いえ。すぐそこですし!」
恋「まぁまぁ、いいじゃないですか」
俺(俺の背中を押す恋さんを、可簿巣さんは優しげな目で見送っていた。……多分こんな人だから、恋さんも好きになったんだろうなぁ)
俺(可簿巣家のドアをくぐる。酒に火照った顔に、ほんの少し冷えた夜風が触れて、なんとも言えず気持ちが良かった)
俺「今日は本当にありがとうございました」
恋「いえ、此方こそ楽しかったです。おやすみなさい、俺くん」
俺「はい、おやすみなさい」
俺(そうして、ドアを閉める瞬間。恋さんはすっとドアに顔を近付け、俺にだけ聞こえるような声量で)
恋「成長しましたね、俺くん」
俺(ほんの少し寂しげな顔でそう言って。ドアはすぐに閉められた)
俺「……え?」
俺(褒めてもらえたんだろうか……? 何だろう、身長? あの頃よりは大きくなったけど……)
俺(はぁ。引越し準備、しなきゃなぁ……)
-
恋「……」
恋「……はぁ」
恋(馬鹿ですね、私。あの頃のように胸をもんでほしかった、なんて)
恋(俺くんはもう、あの頃の俺くんとは違う。思春期を卒業して立派な大人になった……あの瞬間を引きずっているのは私だけ)
恋(彼が胸を揉めば、共に何処までも堕ちて──快楽に溺れて──そんな妄想をするなんて、人妻としてはしたなさすぎます!)
旦那「ん……どうしたんだ恋、玄関の前で突っ立って」
旦那「まさか俺くんにキスでもされたかい?」ニヤニヤ
恋「もう! からかわないでください、あなた!」
言って、恋はその首に両手を絡ませると少し背伸びをして、愛しい夫の唇へと自分の唇を突き出す。
そして、薄く空いた隙間へと自分の長い舌を差し込み、ゆっくりと絡ませた。酒の香り、ビールの味。酒は余り好まない恋だったが、愛する可簿巣の味だと思うと恋はそれを飲み込まずにはいられなかった。
ぷは、と唇を離すとツーっと二人を繋ぐように透明な糸が垂れた。
恋「俺くんとは何もありませんよ。私の唇も、身体も……あなたのものなんですから」
頬を赤らめる恋に、旦那もまた顔を赤らめた。
結婚してから早二年、婚約を前提にした付き合いを入れれば二年半。毎日のように共に過ごしているというのに、愛は醒めるどころか深まるばかりだ。
旦那「寝室に行くか」
夫の声に、恋は頷く。宴会の前とはいえ風呂は済ませていたし、シャワーを浴びるのもまどろっこしかった。俺くんという雑味を感じるスパイスが、むしろ二人を燃え上がらせたのかもしれない。
-
恋「ん……あなた……♡」
シュルシュルと衣擦れの音をさせながら、恋はその身に付けた服を脱いでいく。向かい合いながら、夫は器用に片手でブラホックを外した。
恋と付き合いだしてから身に付けた技だった。
恋「あなた、早くぅ……」
興奮のせいで卑猥な染みを作った下着。それをその辺に脱ぎ捨てる。寮に帰ってきた時の朝香果林のような見事な捨て方であった。
そのままベッドに倒れ、わざと見せ付けるようにその淫猥な秘部を恋はくち、と広げる。既にドロドロと愛液に塗れたそれは、ベッドライトの灯りに照らされぬらぬらと光っていた。
しかし、夫はあえてそれを無視して恋の横へと倒れ込んだ。
旦那「夜は長いんだ。明日は二人とも休みだし、ゆっくりいこう?」
恋「焦らさないでください……」
懇願する恋の言葉を聞かずに、可簿巣はゆっくりとその唇に再度口付けをした。
手は抱き締めるように背に。時間を掛けて、互いの唾液を交換していく。
そのまま、唇が下に動いていく。
-
恋「あっ……」
唇がまず鎖骨へ、そして柔らかな胸──は無視して、腋へ。
恋は胸を舐められたり触られたりするのを極端に嫌がる傾向があった。それは長年床を共にした可簿巣も分かっている。
恋「そんなところ、汚いっ……からぁ……」
恋の身体に汚いところはないさ。言いかけた言葉を出すのももどかしく、ゆっくり、ゆっくりと恋の身体を舐めていく。
舌は腹へと至り、そして。
恋「ひっ……いっ……!」ビクンッ
恋の下腹部へと、顔を埋める。舌先が触れた瞬間、溜まっていた興奮が爆発したのか恋の身体が大きく跳ね、透明な液がじわりと顔を濡らした。
旦那「もうイったのか?」
恋「あ、あなたが……んっ! 焦らすっ……からぁっ!」
恋(か……軽くイッちゃいました……。舌先でつつかれただけなのに……)
イったばかりの身体を労るように僅かに待ち、恋が平静を取り戻したのを見て再度、舌先をクリトリスへと伸ばした。
息を殺し、無理やり声を抑えようとしている恋を試すように、その舌をぷっくりとした大陰唇へ。
そして、赤と桃の中間地点にあるような、可愛らしい色を保ったままの小陰唇へと移動させていく。
恋「んっ……ぁ……」フーフー
-
恋「ふふっ、今度は私が気持ち良くしてあげますからね?」
言って、恋は顔を拭き終わった可簿巣をベッドに押し倒す。そうして、そのSASUKEのステージのようにそそり立った陰茎へと舌先を伸ばす。
旦那「っ……」
先端にその舌先で優しく触れ、淫靡な長い舌でチロチロと鈴口を舐めていく。その度に、可簿巣はふーっ、ふーっと深い息を吐いて身体をよじらせた。
恋(これが好きなんですよね♡)
そうして、十分に先端を敏感にさせたところで、ツーっとその舌先が裏筋を撫でた。柔らかい舌先と、恋が攻める時の悪戯っぽい表情に可簿巣もまた精液が登っていくのを感じていた。
旦那「う……っ」
恋「んんっ……」カプッ
たっぷりと口内に涎を溜めてから、恋はそのペニスを艷やかな唇で飲み込んでいく。
柔らかな頬肉の感触と、固くすぼめられた唇の感触が可簿巣の肉棒を包んだ。じゅぶ、じゅぶとわざと大きな音を立て、時折上目遣いで可簿巣の反応を見る。
何とか射精するまいと耐えているような夫の顔。恋はこれを見るのが好きだった。
普段は優しく、ニコニコと笑顔を見せてくれる夫の淫らで必死な顔。私にしか見せない顔──それが、どれほど嬉しいものかこの人は知っているのだろうかと恋は思う。
私の蕩けた顔は可簿巣さんのもの。可簿巣さんの蕩けた顔は私だけのもの。恋は一層、唇をすぼめて動きを早めていく。
-
>>100
ミス こっちが先
旦那(身体の動きが大きくなってきた……またイくか?)
恋「あっ……ん、んんっ……!」ピクッ
恋「可簿巣さんっ……!」ビクンッ
両手両足で顔を押さえ込むようにしながら、恋の身体がビクビクと跳ねる。そのどろどろとした愛を相手の顔に塗りこむように、恋は舌を求めて身体を擦り付けていく。
可簿巣はそれが終わるのを、たまに舌を動かしながらジッと待っていた。
恋「あっ……はぁっ……」ビクビク
恋「あ、ごっ、ごめんなさい! つい……」
慌てたように言う恋に、愛液に塗れた顔をベッドサイドのティッシュで拭きながら可簿巣は微笑む。
旦那「気にすることはないよ。いつものことだろ」
旦那「それに……何ていうかな。本当に愛されてるみたいで……少し嬉しいし」
恋「……」ポッ
-
旦那「っ……う」
その刺激に耐えられず、可簿巣から迸った青臭い白濁がびゅるびゅると恋の口内を汚していく。
一滴残らずそれを吸い出すように、ずるずると上下に顔を動かしてから、恋はようやく陰茎から口を離した。
恋「んぁー♡」
可簿巣の液と涎が混じった口内のそれを、見せ付けるように恋は口を開く。清楚な、お嬢様然とした恋がするそれは、どこまでも淫靡で、どこまでも卑猥で──一度出したにも関わらず、またその剣は硬さと熱さを覚えていた。
むぐむぐ、とテイスティングするように口の中で転がしてから、恋は粘つき、喉に引っ付く苦しょっぱいそれを無理やり飲み下す。
恋「んっ……濃い……♡ ……うぇ、イガイガします」
旦那「あぁ、もう! いつもイガイガしてるのになんで飲んじゃうの?」
吐き出しても俺は気にしないのに、そんな風に苦笑しながら可簿巣は一度寝室を出て、常温保存しておいたミネラルウォーターのペットボトルを手に取ると寝室へと戻る。
恋「んくっ、んくっ……冷えてるのが良かったです」
旦那「駄目。お腹壊しちゃいけないだろ?」
恋「もう……いじわる」
-
恋「まだ出来ますよね……?」クチッ
ミネラルウォーターもそこそこに、恋は可簿巣へと跨ると、その硬さを帯びた陰茎を股間へと充てがう。
騎乗位。その姿は赤兎馬に乗る呂布にも似た貫禄を放っていた。
旦那「当たり前だろ?」
旦那の返事にニコリ、と聖母のように優しく笑い。恋は深く深く、その腰を落とした。
にゅぶ、と肉が肉を押し広げる音が静かな寝室に響く。
恋「ひ……」
恋「いひっ、あっ、んーっ……んあっ!!」クチュックチュッ
陰茎が膣の熱さを感じると同時に、恋はたがが外れたように口を大きく開き、快感と歓喜に叫ぶ。
普段の楚々とした美しさからは到底想像も出来ないような、下品でだらしない顔で恋は自分を犯すペニスに興奮する。
柔らかな入り口と、締りが強く中はうねった膣壁。結婚したばかりの頃は挿入しただけで射精していたな、と可簿巣は一人苦笑する。
恋「あなたっ……あなたぁっ……♡ もっと……♡」
旦那「おいおい、そんなに大きな声を出すと俺くんに聞こえるぞ?」
-
恋「大丈夫、ですっ♡ ここは壁が厚い、からっ♡」グチュッグチュ
二人の新居を決める際、恋が一番拘ったのがそこだった。喘ぎ声が大きいことなど、自分自身が一番良く理解している。
このマンションの決め手も、不動産会社の言った『仮に野良イナ川が100体同時にミイリで抜いても隣には聞こえない』という殺し文句だった。
しかしそれがどんな結果を齎したかは、最早言うまでもないだろう。
だが、俺くんはその頃。
俺「抜き損ねたし『やんやんトッリ』の新作AVでシコっとくか……」シコシコ
(^8^)『今日は年末煩悩払いの為に、幼馴染を108回イかせるまで出られない3Pレズ部屋やるちゅん! ホッノ、ウッミ、準備はいいちゅんかぁ!』
俺「うーむ流石はベテラン幼馴染。プレイに迷いがない」
居間でシコっていたので何ら問題はなかった。
恋「もっと、もっと奥まで……っ♡」グニグニ
-
旦那「今日は随分興奮してるね……」
旦那「ひょっとして、俺くんに会ったからかな?」
恋「んっ……」
図星を突かれて一瞬、恋の腰の動きが止まる。しかし、すぐに思い直したようにその動きは再開された。膣肉がうねり、子宮口がキュッと凝縮する。
恋「隣が俺くんですから……もし、もし万が一聞かれていたらと思うと……もう……」
言われて可簿巣は納得する。恋には何処かマゾっ気にも似た性癖がある。大きく下品な喘ぎを、古馴染みに聞かれる羞恥を想像して興奮しているのだろうと。
だが、それは面白い話ではない。
全くもって面白い話ではない。
旦那「変態」
恋「くひっ♡」ビクンッ
たった一言の罵倒だけで、恋の身体がビクンと快感に痙攣する。膣が締り、射精の気配が上がってくる。しかし、それを無理やり抑え込んで、腰を抑えていた両手を外して恋の手を取る。
恋人繋ぎ。その向こうには丸見えの結合部があり、顔を赤くした恋が快感に震えている。
旦那「今は俺にだけ集中してくれよ。愛してるよ、恋……」
恋「は……はいっ♡」
-
そのまま、恋は掌から伝わる想いを受け止めるように、ゆっくりと腰を動かしていく。可簿巣の名を呼びながら、そのペニスが与える快感へと身を委ねていく。
恋「胸を……揉んでくれませんか?」
ふと、恋が漏らした言葉に可簿巣は驚き、僅かに目を開いた。
恋が胸を揉んでほしいと言うのは初めてのことだった。付き合い出してからずっと、胸だけは嫌だと……何かの過去を引きずるように恋は言い続けていた。
夫となりしばらく経った今でさえ、一度も揉んだことはないのだ。
旦那「良いのか?」
恋「はい……あなたの手で、揉んでほしいんです」
恋「駄目、ですか……?」ウルッ
旦那「いや……勿論いいよ」
その形のいい丸い胸に、上半身を僅かに起こして夫の手がゆっくりと伸びる。
恋の腰の動きはいつの間にか止まっていた。
静かな、静かな──時間だった。肉のぶつかる音も、粘性をもった液体の音も、そこには無かった。
-
そして。
夫の指先が、恋の胸に触れる。
小さな点は面となり、彼女の乳房が大きくゴツゴツとした男の手のひらに包まれる。
恋(……あぁ)
恋(上書きされていく。俺くんとの思い出……胸を揉まれた思い出が)
恋(あなたの優しい愛で……溶けていく)
恋「……」グスッ
旦那「ど、どうした? やっぱり痛かったか!?」
心配そうに言う夫に、恋は涙を流しながら笑った。
初めて出会ったあの夜のように。
コアラのマーチを分け合った、あの日の笑顔で。
恋「嬉しいんです、あなたと出会えたことが」
恋「あなたの妻になれたことが──本当に、嬉しいんです」
旦那「恋……」
恋「私と出会ってくれて……こんな私を愛してくれて、ありがとうございます」
-
旦那「……お礼を言うのはこっちの方だよ」
旦那「俺こそキミに……恋に出会えて良かった。こうして側にいて、笑ってくれて……」
旦那「一緒にいてくれてありがとう、恋ちゃん」
出会った頃のように。初めてデートをしたあの日のように。同棲を決めたあの日のように。
彼は彼女の名を呼ぶ。
恋ちゃん。それがいつしか──お互い気付かないうちに恋になって。
恋「……っ」
どちらからでもなく、二人は優しいキスをした。
それは性欲ではなくて。
互いが互いを思い合い、慈しむような──優しいキス。付き合い始めた子供のような、焦れったい、それでいて何処か安心できるそんなキス。
途端、恋の腰が激しく動いた。
旦那「おっ!? うあっ……!」ビクンッ
限界を迎えていた可簿巣のペニスに、その膣癖の収縮を我慢するのは無理な話だった。激しく飛び出た精液が恋の膣内を、子宮へと飛ぶ。
その感触を恋は浸るように味わっていた。
旦那「っ……ふっ。感動的な場面じゃ、なかったのか……?」
恋「だって……あなたの、欲しかったですから。こんな私は嫌いですか?」
悪戯っぽく笑う恋の言葉に、可簿巣は一度溜息を吐いて。彼女の頭を、優しく撫でた。
旦那「大好きだ」
-
それから。
俺「俺、引っ越すことになりまして」
旦那「残念です……せっかく仲良くなれたのに」
恋「またいつでも遊びに来てくださいね?」
俺「はい、是非! 次は俺も嫁さん連れてきますんで! ……その時はまた、手料理食べさせてください」
旦那「ははっ、楽しみにしてますよ!」
俺くんが引っ越した跡には意外な二人が引っ越してきて。
夏美「ナッツー♪ いいマンションですのー♪」
きな子「たまたま空きが出て良かったっすね、夏美ちゃん!」
恋「おや、お隣に引っ越し……きな子さんと夏美さん!?」
きな子「うわっ!? 恋先輩!? なんでここに!?」
夏美「そういえば最近引っ越したって言ってましたの! まさかお隣とは……動画にしたらバズりますのー!」
-
色々とあったけれど。
旦那「二年前の結婚式以来ですね」
きな子「まさかこんな形で再会するとは思ってなかったっすよー」
夏美「隣から恋先輩が出てきたから本当にびっくりしましたの!」
恋「あはは……驚かせてしまってすいません。さ、この人の手料理は絶品ですよ」
きな子「そういやマルガレーテちゃんが絶品だって騒いでたっすね。ご馳走になるっす、旦那さん!」
旦那(ところでこの二人は……そういう?)ボソッ
恋(えぇまぁ、高校時代から……)ボソッ
これからも可簿巣さんと共に、道を誤らず真っ直ぐに暮らしていける。
そんな風に思う──私でした。
アンッアンッ
きな子「眠れないっすね……」
夏美「眠れませんの……」
おまけ1 終わり
-
おまけ2
相互オナニールートの続き
恋「んー」モゴモゴ
俺「……あの、恋さん? 最近お腹大きくなってきてません?」
俺(恋さんにペニスを舐められながら、俺は困惑したように言った)
俺(最近は恋さんも慣れてきて、裸になるのも躊躇わないし、口でしてくれるし、何なら後ろなら浮気じゃないという理論でアナルセックスまでさせてくれるようになった)
俺(だから最初ほど照れることはなくなったが……最近、やたらお腹が大きい。太ったとかそういうレベルじゃない)
恋「あぁ、ふぁい。にんひんひまひて」クチュクチュ
俺「ちょ、舐めたまま話すのは……」
俺「妊娠? えっ、俺の子ですか?」
恋「あの人の子ですよ!! セックスなんて俺くんと一度もしてないでしょう!?」
俺(言われてみればそれはそうだ。しかし……妊娠? 妊婦?)
俺(……えっ、妊婦ってこんなことしていいのか?)
-
恋「フェラくらいなら大丈夫ですよ。流石に出産までは私を触るの禁止ですけど」
俺(そういうものだろうか。フェラをしてくれるだけでもありがたいのはありがたいけど)
俺「っ……ぁ……は」
お腹に他人の子を宿した人妻が、俺のモノを咥えている。その背徳感に俺の肉棒は硬さを増し、興奮と快感で目眩がしそうになる。
恋「だひていーれすよ?」チュブチュブ
俺「んっ……!!」ビュルッ
恋さんの口の中で大量の欲望を吐き出す。口内の唾液に、精液が混じりぬめる。それを舌に擦り付けるように、俺は無意識に腰を動かしていた。
恋「……ん」ゴクッ
俺「えっ!?」
俺(飲んだ!? いつもティッシュに吐き出してるのに!?)
-
俺「れ、恋さん……」
恋「んー……イガイガします……」ゴクゴク
俺「なんで急に俺の……その……」
恋「子供には栄養が必要ですからね」
俺(確かにタンパク質とアミノ酸ではあるけれど……)
俺(それからも出産まで毎日のように、恋さんは暇を見つけては俺の家に訪ねてはフェラチオをして精液を飲んでいった)
俺(最初は困惑していたが、恋さんの唇の気持ち良さと、妊娠した人妻に性処理をしてもらっているという背徳感が俺の頭を支配して)
俺(気付けば俺は恋さんに舐めてもらえるのを、飲んでもらえるのを心待ちにするようになっていた)
-
俺(そして……)
旦那「べろべろばぁ」
「きゃっきゃ」
恋「ふふっ、可愛いですね。私達の赤ちゃん……」
旦那「きっと恋みたいな美人に育つよ」
恋「だったらいいんですけど」クスッ
ピーンポーン
旦那「おっ、俺くんだな。はいはーい」
俺「すいません、忙しい時に……退院祝いだけお渡しに」
旦那「おいおいつれないなぁ。俺くんと可簿巣家の仲だろ、娘の顔くらい見ていってくれ」
俺「は、はぁ……」
-
「きゃーぁ!」
俺「わぁ……可愛いですね。目元が恋さんにそっくりだ」
恋「口元はパパそっくりでちゅねー♡」
俺(恋さん、その口調は駄目です。最近抜いてもらってないからただでさえバキバキなのに……)ボッキ
旦那「コーヒーでも飲むかい? ちょっと待っててくれ」
俺「あっ、本当おかまいなく……行っちゃった」
恋「……この子、抱いてみますか?」
俺「えっ、いいんですか!?」
恋「まだ首がすわってないから優しくですよ? はい……」
「だぁー?」
俺「おっ……おー……かわいいなぁ」
-
恋「……俺くん」
俺「はい? おーよしよし……」
恋「胎児って、妊娠中に食べたものに影響を受けるらしいんですよ」
恋「母体が食べたもので、身体が作られると言っても過言じゃない……そう本に書いてありました」
俺「へー……へ?」
俺(言いながら、恋さんは俺に近付く。普段の甘い匂いに混じって、母乳の香りが僅かに漂っていた)
恋「この子の1%くらいは……多分俺くんの精液ですよ」
俺「へっ、えっ!? あっ……」
俺(慌てて、手にした赤ん坊をベビーベッドの上に戻す。混乱する俺の耳元で、恋さんは囁く。赤く、蒸気した顔で……)
恋「私とあの人と俺くん……三人の赤ちゃんですね♡」
-
俺「……」
恋「じゃあ、また……明日からは私の身体を好きに使っていいですよ?」
恋「ただし、キスとセックスは……駄目ですからねっ♡」
俺(そう言って恋さんは悪戯っぽく舌を出す。べぇ、と挑発するように)
旦那「おおい、コーヒー持ってくよ!」
恋「はーい」
俺(台所に向かう恋さんの後ろ姿を見ながら、俺は痛くなった陰茎を無理やり押さえつけていた)
「あーぅ? だぁ?」
俺(そんな俺を赤ん坊が不思議そうに見ている。よだれを垂らしながら)
俺(あぁ、もう本当に──本当に。あんなことを言われて……)
俺(もう絶対に、恋さんから逃げられない……)
おまけ2 終わり
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半ばNMMNだけどまぁ確かに勝手に出して浮気されて悪ぃよなと思ったんで夫婦円満ルート書きました
それだけだとSSの主題と変わっちゃうんで本編沿いなルートも書きました
これで本当に終わりです、拙作をお読みいただきありがとうございました
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随分度胸あることするなぁ
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ʃt(c◜/// ᴗ ///)・・・///
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なんで旦那とセックスしてるんだよ
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おまけ1が理想過ぎ
ずっとずっとこういうイチャラブSS待っていた
本当にありがとう
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おまけ2最高
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