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【SS】きな子が四季に搾乳してもらう話
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放課後、きな子は四季ちゃんに科学室に呼び出されたっす。あんまり2人で話したり遊んだことがないから、何の話か分からない。
科学室では四季ちゃんちゃんが1人で待っていて、こっちの目を見ながら真剣な表情で話し始めるっす
「お願いがある」
「お願いっすか? 四季ちゃんに頼ってもらえてすごく嬉しいっす! きな子にできる事ならなんでも―」
彼女は紫色の液体が一杯に入った、大きなビーカーを持ちながら
「飲んで」
「するっ……す?」
きな子が予想だにしていなかったお願いをするのでした
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「な、何すかこれ」
すごく体に不健康そうな色をした液体、それを見て思わず尋ねる
不安がるきな子をよそに、四季ちゃんはいつも通りの表情で
「これは」
「これは?」
「飲むとミルクの生成と発射が可能になる薬」
とんでもない答えを口にしたっす
「な、なんじゃそりゃぁ〜っ!」
あまりにも衝撃的で、Liella!のライブを初めて見たような反応をしてしまったっす
「だからミルクの生成と発射を可能にして、更にその際に痛みを感じなくするように―」
【なんじゃそりゃ〜】を質問だと思ったのか、薬の説明を始めてくれる
「そ、そうじゃなくて、何のためにそのお薬を作ったっすか?」
「妊娠に関わらず、痛みのないスムーズな授乳を可能にするため」
言われたら納得する使い道、ってミルクを出すなんてそれ以外に目的が無い
それに気づかなかったきな子自身が少し嫌になる
「確かにそんなお薬があれば助かる人は多そう……四季ちゃんは大勢のためにそれを作ったんすね」
きな子には到底できそうもない事をする四季ちゃんに感動していると、少しだけ首を横に振って目的を語ってくれるっす
「別に大勢のためじゃない。量産できれば研究資金になる。できなくても私がこれを飲むときが来るかも。別にplayに使ってもいい」
大人びているっていうか、四季ちゃんはクールで格好いいな
そう思ってたんすけど
「……プレイ?」
最後の言葉で引っ掛かる
「play、単語は分かる?」
「きな子でもそれくらいは分かるっすけど、プレイに使うとは?」
きな子、勉強は普通っすけど、プレイぐらいは分かるっす
でも、この薬の効果とplayの単語の意味「遊ぶ」とか「競技」が結びつかない
「聞きたい?」
頷くと、ほんの少しだけ赤くなった四季ちゃんが堂々とした声で話し出す
「例えば、私が薬を飲んで、出るようになったミルクをメー」
その音が聞こえた途端、きな子の口と手は反射的に動いて
「やっぱりいいっす! これ以上は聞かなくて大丈夫っす!」
「そう」
四季ちゃんの好きなモノへの熱い気持ちを聞く前に、それを遮ったっす
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助かる
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改めてこっちに向き直った四季ちゃんが説明を始める
「この薬の治験モニターになってほしい」
「治験、っすか?」
「マウス実験はしたけど、人間はまだやってない」
どうやらお薬の効果を試すみたい
ただ「人間はまだ」って説明に疑問が浮かぶっす
「えーっと、四季ちゃんはその薬、自分では試したんすか?」
もし自分で試していたら、同い年の女の子の中でも、綺麗で大きな四季ちゃんの胸からミルクが……
そんな想像をして、少しドキッとするきな子っすけど
「No」
「えっ」
当然のように否定する四季ちゃんだった
驚いて固まったきな子に、淡々と自分で試さなかった理由を説明してくれる
「私、他の実験で作った薬を色々飲んでるから、薬の飲み合わせで正しい結果が測定できない可能性が高い」
「そ、そうっすか」
自分で飲めない理由は分かったっすけど、きな子が指名された理由は分からないまま
もしかしたら、四季ちゃんは無意識で選んだのかもしれない
勇気を出して聞いてみるっす
「四季ちゃんは自分以外の誰かにその薬を飲んでもらうって考えた時、きな子を真っ先に頼ってくれたっすか?」
よく機械を夏美ちゃんにつけるのを見かけるっす
この質問に、今度は四季ちゃんが固まって動かない
「………ん」
四季ちゃんは黙ったまま上を向いたり、目を閉じたり
言葉を待っているきな子も、何を言われるのか不安っす
そうして暫く考え込んだ後、目を開いて答えを教えてくれた
「……そう。誰に治験してもらうかって思ったら、自然にきな子ちゃんが思い浮かんだ」
答えを聞いて、胸が暖かくなる
「今、他の人も考えてみたけど……夏美ちゃんは長期間の観察や飲んだ感想が必要だと、途中で逃げたり嘘つかれる恐れがある、機械みたいな短時間の実験向き」
「向き、というよりは無理やり装着させている気がするっす」
薬を無理やり飲ませるのは、腕や足にカチッと装置をつけるより難しそうだし、ちょっと夏美ちゃんが可哀そう
「3年生は進路で忙しいから論外、1年生はマルガレーテちゃんが協力してくれるとは思えない、冬毬ちゃんは……相応のMoneyを要求されそう」
「あ〜……確かに」
先輩方に頼みにくいのはもちろんとして、1年生2人が快く協力してくれる図が想像できない
そうなると、残るのは
「……メイちゃんは?」
「聞くんだ」
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「四季ちゃんにとって一番の理解者がメイちゃんなのは事実っすから」
「……」
ファンの人、Liella!のメンバー、誰に聞いたって同じ答えが返ってくるはず
四季ちゃんの相手、と聞いて真っ先に名前が上がるのは、きな子じゃない
「きな子ちゃんなら、恥ずかしがっても私に付き合って、感想も素直に伝えてくれる、一番治験をお願いする相手として相応しい、そう判断した」
言葉を聞いて胸が熱くなるのを感じるっす
そして、きな子の心の中で勝ったのは、薬が怖いって気持ちじゃなくて、四季ちゃんの期待に答えたいって気持ち
「じゃあ、いいっすよ。きな子、それ飲むっす」
笑って協力することを伝えたっす
「……そう、ありがとう」
治験することを決意したものの、薬は美味しそうには見えない
「ゴクリ」
どんな味なのか、唾をのみながら想像していたら
「不明」
「ん?」
「どうして、私がきな子ちゃんを選んだ理由を聞いたら、飲む気になったの?」
実験対象を見るように、四季ちゃんはじっと視線をきな子に向けていた
こちらもじっと見つめ返して答えを口にする
「誰でもいいんじゃなくて、四季ちゃんがきな子の事、一番だって言ってくれたから。きな子の事を支えてくれる四季ちゃんの力になりたい」
少し呆れたように首をかしげられてしまう
「……悪い人に騙されないか心配」
「知らない人にいきなり『きな子が一番』なんて言われたら怪しいっすけど、四季ちゃんの言葉っすから」
「……そう」
最後はなるべく笑顔で頑張る事を伝えたつもりだけど、四季ちゃんは背を向けて科学室の奥に向かってしまったっす
ちょっとグイグイ前に出過ぎたっす
胸からミルク…なんて薬を想像して、きな子も冷静じゃないのかも
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毒々しい液体を見つめて覚悟を決める
「こ、これを飲めばいいんすよね……」
震える手で大きなビーカーを握って、口元に運んで
「勇気を出して一気に……ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ―」
口の中に広がるのはとんでもなくマズイ味、喉と胃が全力で吐き出すように指示しているっす
でも、治験すら手伝えなかったら、きな子が四季ちゃんにできる事なんてあるっすか?
「ンンッ……ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ!」
そんな思いで流し込まれた薬は、一滴残らず体の中に
「うっぷ……ぜぇ……ぜぇ…」
ただ薬を飲んだだけなのに汗だくになっているところに、四季ちゃんがコップをもってやってくるっす
薬を飲み終えたって伝えないと
「それ、コップの水に一滴たらして飲んでくれれば十分だから」
「全部飲んだっすよ」
「「え」」
お互いの言葉に驚いて、二人で固まってしまった
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全部飲んだって伝えたら、四季ちゃんは珍しく目を丸くして、空っぽのビーカーを見て驚いているっす
そして、今何て? 一滴で十分?
「これ、すごくマズかったと思うんだけど、きな子ちゃん全部飲んだの?」
少し信じられないものを見るような四季ちゃんの視線に、汗が流れ始める
きな子がまた上手くできなくて、足を引っ張ってしまった
「ごめんなさいっす! 四季ちゃんが頑張って作ったお薬だから、きな子も頑張って飲まないと、って我慢したっす」
「……そう」
必死に頭を下げて四季ちゃんに謝るっすけど、きな子はやっぱり何の取り柄もないというか、薬を飲むだけの治験もできないなんて
「大事なお薬だったのに、本当にすまないっす」
自分が嫌になりそう
そして、四季ちゃんはそんなにきな子に呆れているのか、失望しているのか、怒っているのか
どれだとしても怖かったっすけど、顔を上げて表情を伺うと、すごく真剣な表情できな子を見つめていて
「薬はまた作ればいい。ただ、これは間違いなくOverdose」
「お、おーばーどーず?」
よく分からない難しい言葉を、ちょっと焦っているような早口で使う
「薬の飲みすぎの事、きな子ちゃんの身体に何が起こるか、私にも正確な予測は不可能」
何が起こるか分からない……って、もしかすると、死ぬかもしれないってこと!?
-
「とりあえず、何があるか分からないから、まだ家に帰らないでここに残って」
「はい…」
言われた通り椅子に座って次の指示を待つっす
「薬の成分表とマウス実験のレポート――」
さすがの四季ちゃんもきな子がこんな事をしてしまうのは考えてなかったようで
慌てて色んなデータを確認しておーばーどーず?の対処法を頑張って考えてくれているみたいっす
でも、任せっきりだと罪悪感が生まれてくる
「あの、きな子も何かお手伝いを」
「大丈夫」
キッパリ断られてしまった
きな子は勉強も普通だし、力にはなれそうもなくて
「あはは、ですよね……」
何もない自分への嫌悪で俯いてしまうっす
しばらく待っていると、四季ちゃんが棚に向かって歩いて行く
「あった、数は十分」
そして、棚から取り出したのは大きなシートとテープ
「きな子ちゃん、遮音シート、窓とドアに貼るの手伝って」
ようやくお役に立てるみたいで嬉しいっす
ただ、どうして貼るのか理由が分からなくて聞いてみる
「いいっすけど、何のために?」
音を遮る、ってこれから部屋の中でどんな音が出るんすかね?
「もしかしたら、外の人に見られたり聞かれたくない状態になるかもしれないから」
そう返事をしながらテキパキとテープで貼り付けていく四季ちゃん
せっかく説明してもらったけど、まだピンと来ないっす
「はぁ、見られたくない、聞かれたくない状態になる、のはきな子っすよね」
「?……きな子ちゃん以外に薬を飲んだ人がいる?」
その状態はイマイチ想像ができないっすけど、きな子の身体どうなっちゃうんすかね?
「で、ですよね」
不安な気持ちを抱えながら、きな子も四季ちゃんの作業を手伝うっす
-
〜
そして、四季ちゃんと一緒にシートを貼り終えたんすけど
「きな子ちゃん、すごい汗」
言われた通り、息が上がり、シャツは汗で肌に張り付いている
「はぁっ、こ、こんなシート貼るだけで、汗だくに、なるなんてっ、ふぅ、きな子はまだまだ体力不足っすね」
頭が熱いし、全身から汗がいっぱい出てきて、練習で走り込んだ後みたい
胸に手をついて息切れしているきな子を、覗き込んでくれる四季ちゃん
「……体の調子は?」
きな子が体の中で1番違和感を感じているのは、胸
走り込みで胸が苦しくなって息切れすることはあるけど、今感じている胸の痛みは違うというか
無理やり外から押さえつけられているような、何かが胸に食い込んでいるような、そんな痛み
「んぅ、さっきから頭が熱くて、そのぉ……胸が、ちょっとだけ苦しいっす」
余計な心配をさせたくないので、頑張って笑顔を作って返事をする
「ちょっと?」
きな子の返事に納得できないのか、四季ちゃんはじっとこっちを見つめながら顔を寄せてきて
ち、近いっす!
「正直に」
きな子を貫いて逃がさない、眉を少し上げた四季ちゃんの視線
「ま、まぁまぁ苦しくなってきたっすけど、別に耐えられない訳じゃな、いぎっ」
喋っている最中に痛みは更に大きくなって、思わず笑顔が崩れてしまったっす
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強がりに失敗して、両手で胸を抑え込んで痛みを耐えようとする
「はぁっ、はぁっ……」
「上、脱いで」
指示を聞いて、自然と体は動くっす
「はにゃ? こ、こうっすか?」
脱いで。って聞いてきな子はビックリしたっすけど、とりあえず四季ちゃんの指示に従ってブレザーを脱ぎ終わるっす
だけど、まだ四季ちゃんちゃんは眉を上げたままで
「全部、急いで」
「は、はぃぃ〜」
四季ちゃんの強く早い口調に、きな子は恥ずかしいとかそんな事考える余裕もなく
きな子はシャツとスカートとタイツを全部脱いでインナーだけに
練習や授業で一緒に着替えるから慣れてはいるっすけど、きな子だけこの姿だと思うとちょっと恥ずかしいっす
「下は別に脱がなくても、良かった」
「えっ、あっ、じゃあ履きなおして―」
「手間だから、そのままでいい。続けて上のスポブラも脱いで」
更に指示を続ける四季ちゃん、さすがにきな子の手はすぐには動かない
だって、これを脱いだらもう全部見えてしまう
「ええっ、こ、これも外すっすか!? でも、この下は何もないっていうか」
ためらって脱がないきな子と、迷いなく脱がせようとする四季ちゃん
「早く」
「は、恥ずかしー」
「早くっ」
聞いたことのない必死な四季ちゃんの声に、覚悟を決めて後ろのホックを外すっす
「はにゃ!?」
外したとたんに、きな子のインナーは前に吹き飛んで、その下からは
「な、なんじゃこりゃあぁぁっ!?」
「やっぱり」
故郷のメロンより大きくなった、きな子の胸が現れたっす
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胸が垂れないように慌ててきな子が下から手で支えると、すっごく重い
「なんできな子の胸が牛さんみたいになってるっすか!?」
四季ちゃんは近くできな子の胸を見つめながら、説明してくれるっす
「これがOverdoseの作用、正しく服薬したら少しずつミルクが作られるはずが、僅かな時間で急激に胸が変化している、このままだと…」
「このままだと?」
きな子の目を鋭い視線で射貫きながら、真剣な口調で話す
「きな子ちゃんの胸で生成され続けるミルクによって、胸が破裂する可能性がある」
「ひえぇぇっ!?」
破裂、そのあまりにも強烈な言葉に、その光景をつい想像してしまい
「四季ちゃんちゃん、どうか命だけはお助けを〜っ!!きな子、胸が破裂して死ぬなんていやっす!どうすればいいっすかぁっ!?」
ほとんどパニックになって泣きついたっす
そんなきな子とは対照的に四季ちゃんは冷静
「とりあえず、ミルクの生成より多く体外への排出が必要」
「排出、ってどうやるんすか?」
「Milking」
四季ちゃんの流暢な英語の意味を、すぐには理解できないっす
ミルクは、そのままの意味だって思うんすけど、それにingがついて、うーん
「ミ、ミルキングとは……?」
恐る恐る質問すると、少しも恥ずかしがらずに
「搾乳」
「はにゃあぁぁっ!?」
きな子の胸が牛さんになったのを見た時以上に、衝撃の答えをくれたっす
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「ほ、本当にやるっすか……?」
搾乳の意味は分かるっす、故郷の北海道で何度も見た
でも、それを自分が出す側になってやるなんて考えた事もない
動揺している間に、四季ちゃんは大きな空のビーカーを2つ持ってきて
「きな子ちゃんこれ持ってて、そこにミルク全部出す」
きな子の両手にビーカーを持たせた後、背中側に回り込んだっす
「分かったっす……ってきな子のミルク集めるんすか!? 排水口に直接出しちゃえば」
「残念ながら今日は排水口が詰まっている。水道工事は来週。それにミルクの成分検出に使いたい」
後ろから耳元に届く悲しい答えに、覚悟を決めるしかないっすけど
きな子の体から出たミルクが、四季ちゃんの目の前でビーカーに集められて
そんな光景を想像すると、顔はすっごい熱くなる
きな子の脇の下あたりを通って、前に突き出される四季ちゃんの腕
「行くよ」
これからしてもらうことを想像すると、それだけで顔が熱すぎて気絶しそうっすけど、勇気を振り絞って
「ど、どうぞ」
了承の返事をすると、胸の下に何か触れる感覚があった途端に
「ひぅっ」
反射的に声がでてしまったっす
は、恥ずかしい……!
「Heavy…」
呟きと共に、下側が冷たくてスベスベしたもので撫でられる
四季ちゃんが両手できな子の胸を支えながら撫でているのだと、やっと分かったっす
「っ、はぁ…重くて、んぅ、ごめんなさいっす」
きな子が持った時もすごく重かったから、四季ちゃんの腕にも負担がかかっているはず
どうにか謝罪の言葉を口にするけど、その最中に何度も声が漏れそうに
「別に、悪いとは言ってない」
漏れる声を気にすることなく、四季ちゃんはいつも通りの落ち着いた口調で、撫で続けてくれるっす
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刺激に慣れてきたと思ったら、撫でられる速さがだんだん上がってるみたいで
「……んっ……っ、ぁぅ……」
歯を食いしばって、胸から送られ続ける電気に耐えてるっす、でも
「ぁん……ぉ……ぁっ……」
胸に四季ちゃんの指が軽く沈んでくると、また我慢できなくて声が……
もっと力を入れて声が出ないようにしないと
「きな子ちゃん、力みすぎ。もっと力抜いてリラックスして」
きな子の様子に気づいたのか、後ろから声をかけてきた
そう言われても、そんなことできるわけないっす
だって、力を抜いたらきっと、きな子の口からは音が出続ける
「で、でも…ひぅっ、歯を食いしばってないと、声がっ、抑えられないから」
そう返事している最中も、手の動きを止めてくれない
「外には何も聞こえない、そのためにさっき遮音措置をした」
四季ちゃんの冷静な回答と、刺激されるたびに熱くなっていくきな子の胸
「外には、んぐっ!そうっすけど」
「……? 部屋の中は私ときな子ちゃんだけ、他に誰もいない」
きな子が後ろを振り返ると、四季ちゃんは本気で分かっていないのか、困惑している表情だったっす
「四季ちゃんに、うぅ…聞かれぇっ、ちゃうじゃないっすか」
ますます抑えられなくなる声を漏らしながら、どうにか口にできたきな子の気持ち
「私? どうして私に聞かれることに抵抗があるの」
でも、これでも伝わってないみたい
「胸触られてこんな気分になるなんて、おかしいっす。四季ちゃんにき、気持ち悪く思われるのは嫌だし、それに、はぁっ、恥ずかしいに決まって、んっ、るじゃないっすか」
口に出した後、変に思われないか強く後悔したっす
けど、まだまだ四季ちゃんは冷静に言葉を続ける
「薬の説明をした時にも言ったけど、この薬には胸から脳への信号を増加させる作用もある。仕様通り」
「で、んぐっ、でもおっ」
声を抑え続けるきな子に、四季ちゃんは黙ってしまったっす
「……」
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「見て」
突然、胸からの電気が止まって、その代わりに四季ちゃんの言葉が耳に
「は、はい?」
何を見てほしいのか分からなくて、困っていると
「私の目を見て」
言われた通りに後ろを振り返り、目を合わせるっす
四季ちゃんのキリッとしたオレンジの瞳
四季ちゃんの好きなモノだけを写すオレンジの瞳
四季ちゃんの入部後は、きな子には向けられないオレンジの瞳
その瞳が今はきな子を見つめて
「あ……」
少し目と目が合った後、四季ちゃんの口が動き出す
「私は、私の作った薬できな子ちゃんがどんな反応を示しても、きな子ちゃんを気持ち悪く思ったりしない、恥ずかしい人間だとも思わない」
もし本当にそうなら、すごく安心できる
でも、せっかく四季ちゃんが言ってくれたのに、それをすぐには受け取れないっす
「そうは言うっすけど……」
勇気が出ないきな子に言葉が続けられる
「自分の薬の被験者を、気持ち悪く思うような人間だと、きな子ちゃんに認識されていた方が心外」
確かに四季ちゃんをそういう人だって思うのは、失礼だと理屈では分かる
「それは……四季ちゃんをそんな風には、思ってないっすけど……」
でも、声やミルクを出し続けるきな子は受け入れられるのか、自分に自信が持てない
これ以上返事できないきな子に、四季ちゃんは優しく
「だから―」
「だから?」
「声も一切我慢しないで、叫んでいいから」
背中を押す言葉をかけながら、手の動きを再開して
何も我慢しなくていいって、そう思うと口が自然と
「んいぃぃぃっっっ!!」
人生で出したことの無いような叫びを
そして、胸がたくさんのミルクを出したっす
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「やっと出てきた」
ビーカーの底にビチャビチャってぶつかるきな子のミルク
「しぃっ、四季ちゃん、んぅぅっ、で、でちゃぁっ、でちゃってるっす!」
ミルクが出るたびに熱く燃える胸の感覚に、のけぞって喉をさらす
「うん、出てるよ。この調子で全部出し切る」
四季ちゃんは指を止めず、小指から人差し指、胸の根元から先端へ、きな子の胸は搾るように押し込まれて
下を向くと、本当に牛のミルクを搾る時みたいに、動き続ける四季ちゃんの指と、ミルクを出すきな子の乳首
「きっ、きな子ぉっ、おぉぉぉっ、 友達に搾られ、てえぇ、だあっ……出しちゃってるぅ」
故郷では想像もしなかった光景が視界に広がって、頭はさらに熱くなって
「その通り、きな子ちゃんは私に胸を手で搾られて、乳首からミルクを射出している。Overdoseによる現状認識能力への影響はないみたい、良かった」
言葉で説明されると、きな子の胸や乳首、そこから出るミルクへ更に意識が向いてしまうっす
「ひぃんっ、口にぃっ、口に出して……ぃぃんっ! 言っちゃ、ダメッす」
「現状を確認するのは、大事。きな子ちゃんも正直に言って」
「うぅ……」
段々と頭がボーっとしてきて、何が恥ずかしいか分からない
何で口に出しちゃダメだったのかな
言って、って指示されてるんすから従わないと
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指である程度搾られた後、今度は四季ちゃんの手のひら全体にきな子の胸は押し込まれるっす
「こ、捏ね回されてるぅっ……きな子の胸がぁっ、ああッ! パンの生地みたいにぃ、いいっ!」
色んな方向から押し込まれて、揉まれて、撫でられて
四季ちゃんに形を変えられ続ける胸は、手作りパンを作る時の生地みたい
「パン生地、いい比喩」
もう自然と現状を口に出してしまうきな子を、四季ちゃんは機嫌が良さそうな声で褒めてくれる
ミルクを出しながら声が止まらない、そんなきな子の耳へ突然息が吹きかけられ
「胸とおっぱい、どっちの言い方が興奮する?」
「はにゃっ、はい!? なん、んあっ……な、何で、そんな…ことぉっ、きぃっ、聞くっすかぁ?」
突然「おっぱい」なんて、四季ちゃんが口に出さなさそう単語を聞いて、きな子はもう大混乱っす
「普段使わない言葉を使う方が興奮する、という説がある。興奮状態の方がミルクの出が良い可能性大」
四季ちゃんのもっともらしい理由を聞くと、恥ずかしいとか考える間もなく、きな子の口はすぐに動いてしまう
「それは、お…おぉっ…おっぱいなんて、いっ、言わないっすから、ちょっと、ドキドキするぅっ、すけど」
「それで興奮するなら、私もきな子ちゃんも胸じゃなくておっぱいって言ってみよう」
おっぱい
胸じゃなくて、おっぱい
おっぱいって心の中で口にするたび、冷静に考えられなくなっていって
「きな子ちゃんのおっぱい、今どうなってる?」
四季ちゃんの声が魔法のように、心と体を操って言葉を出させるっす
「きっ、きな子の……おぉっ、おっぱいぃっ、さっきからっ、四季ちゃんに捏ねられてぇっ!」
「痛みは?」
もう言った言葉で四季ちゃんにどう思われるかとか、恥ずかしいとか、そんな気持ちは吹き飛んで
「いだくない、いぃっ、いぃッ! ぎもちいいっす、おっぱいからミルクでてるのにっ、ぎもちいいんすぅっ!!」
きな子の想いは全部口から出て、四季ちゃんに届いてしまうっす
想いを剥き出しにしてぶつけるを四季ちゃんは
「良かった」
さっき言った通り、受け止めてくれた
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ずっと捏ね回されていると、ビーカーにはきな子のミルクが貯まってきて、更に注がれるたびにジョボジョボって音が響くっす
「そろそろこっちも触る」
おっぱいからの刺激が無くなって、四季ちゃんの言葉に少し意識を向けられるきな子
「ハァっ、ハァっ、こっち?……ど、どこっす―」
聞いている最中に突然、おっぱいの先っぽが燃え上がるような感覚が
「がああぁぁぁっっっ!?」
おっぱいからの電気は今までとは比べられないくらい強くて、のけ反り切ってしまう
「ミルクの量が少し増えた、いい傾向、続ける」
四季ちゃんの言葉と共に、またおっぱいが燃え上がって、そこから送られるビリビリに頭を埋め尽くされる
「うああッッ、あああッッッ! し、四季ちゃんなにして、んいぃっ」
どうにか視線を下に向けると、四季ちゃんが爪を立ててきな子の乳首を掠めているっす
「爪できな子の乳首を刺激している。やすりがけしてあるから、痛くないはず」
言う通り痛くはないっす
けど、爪が乳首を掠る度に、乳首は大量の電撃を頭に送ってくる
「乳首がっ、きな子の乳首がぁっ、お、おがじ、おがじくなっでっるっす!」
乳首からの刺激で、もう呂律が回らない
そんな状態で出した言葉を四季ちゃんはちゃんと聞きとってくれたみたいっすけど
「きな子ちゃんの乳首はおかしくなっているのではなく、固く大きくなっているだけ」
「そぉいうごどじゃあな、あっ、あぁぁっっっ!?」
四季ちゃんは感触を確かめるように、少し指を乳首に押し込んでくるっす
「Hard……人間の乳首ってこんなに固くなるんだ。生命の神秘」
声はだんだん、実験したり好きなモノを見ているときみたいに、興奮していって
「興味深い……色々試してみたい」
「試すって四季ちゃんっ、いぃっ、イイィィッッ!?」
カリッ、カリッ
ってさっきより強く掻き始めた
-
〜
四季ちゃんの爪は、きな子を叫ばせ続けていたっす
「ハアッ、ハアッ、ハァッ……乳首ぃ、乳首ぃ……」
側面、上側、下側、根元から先端、先端から根本
本当の実験みたいに、色んなやり方で掠められ続けて
「Big……すごい。きな子ちゃんも見える?」
四季ちゃんは少し嬉しそうに報告するけど、こっちからは大きくなったおっぱいだけで、先っぽはよく見えないっす
頭を動かしてどうにか見ようとしていると
「あぁぁぁッッッ!」
突然乳首が引っ張られるような感覚とビリビリが同時に来て、また目を閉じて叫んでしまうっす
「ほら、きな子ちゃんの乳首こんなに真っ赤に大きくなってる」
「あぁっ……ぁぁっ、ぁ?」
前を見ると、四季ちゃんがきな子の乳首を側面から指で摘んで、上に引っ張っている
きな子が先っぽまで見えるように、親切心でやってくれるんだろうけど、摘まれてるところは火がついたように熱い
そして、四季ちゃんの指に挟まれているのは
自分の体の一部とは信じられない見た目になった乳首
「本当にぃ、真っ赤でぇ、大きいぃっ、あっ、ああっ、きな子の乳首が、サクランボみたいにになっちゃったっすぅ……」
少し大きくなる事があるのは知っていたっすけど、こんな風になるなんて思わなかった
「きな子ちゃんは素直だね……ふふっ」
珍しい四季ちゃんの笑い声
「し、四季ちゃん楽しんでないっすか!?」
つい反射的に、楽しむのは悪いような言い方をしてしまったっす
「あ、ごめん……楽しんでいる場合じゃない。本当に、ごめんなさい」
声のトーンを落とした四季ちゃんに視線を移すと、後悔しているみたいで眉が下がっている
でも、おっぱいが破裂するかって時に、楽しそうな四季ちゃんに対する怒りよりも
「楽しんでいいっすよ。その、辛い気持ちでやられるより、四季ちゃんに楽しい気持ちでやってもらったほうが、きな子は嬉しいっす」
きな子と一緒にいて、楽しい気分になってくれた嬉しさが大きいっす
「……いいの?」
だって、四季ちゃんが好きなモノに対しては笑顔を向けるのを見かける事はあったっすけど
「はいっす!」
きな子に対してそんな気持ちになってくれる事は、あんまり無かったっすから
-
「……ありがとう。じゃあ、続ける」
遠慮しなくなった四季ちゃんに、きな子はまだまだ叫ばされ続けるっす
「はにゃあああぁぁぁっっっ!?」
乳首が溶けてしまうように熱い
「両側から圧力をかけてもこの弾力、すごい」
四季ちゃんの指に両側から挟まれて、擦られているきな子の乳首
「だ、ダメっす……楽しんでいいとは、言ったっすけどぉっ、そっ、れぇ、ダメぇっ」
乳首の熱がきな子の頭にまで伝わってきて、狂ってしまいそうな感覚に、ストップを出す
「それって、どれの事?」
「はぁっ……さっきからあっっ、やってる、そのぉ、んぉ、指で挟んで擦るのっ」
言葉を受けて動きを止めてくれる
「痛かった?」
もし強くされていたら、痛かったかもしれないっすけど
楽しむと言いながら、痛がらないような力加減をしてくれるっす
「はぁっ、はぁっ……し、刺激が強すぎて、きな子、何も考えられなくなってきて……」
「痛みは?」
息を切らせながら、正直に伝える
「それは、四季ちゃん優しく、してくれてるから、はぁっ、大丈夫っすけど」
でも、痛くないって伝えたら四季ちゃんがどうするか、本当は分かっていて
「痛くなくて良かった、続行」
「はぁっ、はぁっ、きな子ぉ、あたま、ばかになっちゃうッすぅ……あぁっ、ひぃぃっっ!」
期待した通りの刺激が、また頭をいっぱいにする
「バカになっていいよ。余計なことを考えないで、今は出すことに集中」
このまま四季ちゃんの指でばかになりたい
そんな気持ちが少しずつ生まれながら
「ふぁぁっ……はぁっ! あぁっ、ぉぉっ……」
きな子はミルクをドピュドピュって出し続けるっす
-
〜
「んあああぁぁぁっっ!」
「出がちょっと悪くなってきた」
出が悪いという事は、おっぱいにはもう出すミルクがないって事っすかね?
「ぁっっ……、お、終わったっすか」
破裂しなくて良かったっす
そう安心すると同時に
もっと四季ちゃんに触られたい、って疼いてしまう
「全然、まだまだ胸が張ってる。根本からもう一度搾る」
「ふぁぁっ……はぁっ! あぁっ、ぉぉっ……」
どうやら更に頑張らないといけないみたいだけど
それを嬉しく思ってしまう
〜
もうどれくらいミルク出したんだろう
どのくらいでもいいや、もっと四季ちゃんの指を感じていたいっす
そう思っていたのに
「……」
「ぁっっ……ぁ?」
突然、気持ちいい電気が止まってしまう
でも、余韻がすごい、頭から離れない
「ごめん、手の指、疲れたかも。きな子ちゃんも、足ガクガクしてる」
四季ちゃんの声で少しずつ頭がさえてきて、下を見るときな子の足は、生まれたての動物みたい
「えっ、あっ……」
体重をかなり後ろにかけていたみたいで、振り返ると四季ちゃんの顔は汗でびっしょり
「体勢を変えよう、座って」
四季ちゃんに椅子に座らせてもらった後、ミルクでいっぱいになったビーカーを机に置く
きな子は気づいてなかったっすけど、腕も震えていたみたいで、こぼれたミルクが科学室の床にいくつも
「ご、ごめんなさいっす、きな子のせいで四季ちゃんに迷惑かけて」
「問題ない」
いつもの表情を崩さないまま、四季ちゃんは科学室中のタオルを何枚も集めて
「ここ、仰向けで寝て」
指で示すのは、床に敷かれたたくさんのタオル
「は、はいっす」
素直に寝転がると、四季ちゃんは何故かソックスを脱いで不思議なことを言うっす
「足洗うから、きな子ちゃんはその体勢で休んでて」
少し体を起こして様子を見ると、ウェットティッシュで足を拭いたり、消毒しているみたい
-
「あのー、これから何するっすか?」
四季ちゃんは足を拭きながら、またしてもきな子が思いつかないような
「足で搾ってみる」
「あ、足!?」
衝撃の答えを返したっす
「人間の足は腕の倍以上の力がある、理論上問題は無い」
そういう問題っすかね?
四季ちゃんの足って本当にキレイだなぁ
そんな風にじーっときな子が見ている事に気づいて、少し動きが止まったっす
「目を閉じて、ちゃんと休んでて」
「あっ、はいっす」
言われた通りまた体を横にして休むっすけど、どう搾るのかきな子には想像もつかない
それに足で搾りながらミルクを何かに入れるのは無理そうっす
「その、ちゃんとミルクを容器か何かに入れないと、科学室を汚しちゃうっすよ」
「科学室にミルクが飛び散るのはまずいけど、タオルは洗濯すればいい。激しい勢いで出さなければ、問題ない」
「は、激しい勢い……」
問題ないと言われても、正直自分で勢いを調整できる気がせず、不安が襲ってくる
-
足で搾る、という光景を想像しようとするけど難しい
「それじゃあ、四季ちゃんがきな子の背中から足を回して……」
四季ちゃんはI字バランスできるくらい柔軟なので、やれそうっすけど
「背中から?……可能だけど、力がかけにくい。そうじゃなくて、仰向けになったきな子ちゃんのおっぱいの上に、私の足を乗せる」
その姿勢ならイメージできるけど、今度はミルクが直撃するように思えるっす
「それだと四季ちゃんの足はもちろん、服にもかかっちゃうんじゃ」
「足は洗えるし、白衣も洗濯できる」
きな子の頭には、四季ちゃんの制服がミルクでどんどん白く汚れていく光景が浮かぶ
「白衣は白いから大丈夫っすけど、スカートとかシャツとかの制服にかかっちゃうっす」
「スカートは今履いてない」
平然とそう言う四季ちゃん
「へ?」
きな子もビックリして、目を開けて四季ちゃんを探してしまったっす
四季ちゃんはボタンが閉められた白衣以外は、本当に何も身にまとってないみたい
「し、し、四季ちゃん!? ひょっとして、その白衣の下は」
白衣から伸びる四季ちゃんの太ももに吸われるきな子の視線
「インナー」
さすがに何も履いてない事はなかったっすけど
白衣の下にインナーだけつけている四季ちゃん
「……あわわ」
想像するとドキドキしてきてしまう
「きな子、自分の格好忘れた?」
「じ、自分?……あ」
きな子、今パンツ1枚だったっす
-
自分の格好が今更恥ずかしくなるのと同時に、ある予感が浮かんできたっす
「あれ、ひょっとして、さっき四季ちゃんがきな子に目を閉じるように言ったのって、着替えるのを見られたくないからっすか?」
そう聞くと、四季ちゃんは動きを止めて
「……っ」
そのまま黙ってしまう
ほんの少しだけ頬が赤いように見えるっす
きな子が初めて見た四季ちゃんの一面に、気持ちが溢れて口に出さずにはいられない
「か、かわ―」
でも、四季ちゃんは素早く言葉を遮って
「私が搾るから、きな子は寝たまま休んでていい」
いつもよりちょっとだけ強く大きな声で、きな子を止めたっす
「は、はいっす!」
指示通りにビシっと体を横にして、かわいい四季ちゃんは視界から消えてしまった
横になって休んでいると、机の脚がきな子の腰の左右に置かれる音が
「動いたら、ぶつかって痛そうっすね……」
机の高さは調節されて、椅子と同じくらいまで低くなったっす
「きな子ちゃんは動かないで」
その机に四季ちゃんが座る事できな子は自然と見下される形に
「あ……」
体が自由に動かしにくくて、見上げている今の状況が、まるで彼女に支配されるみたいで
「どうかした?」
感じているのは怖いとかイヤじゃなくて、ドキドキ
「だ、大丈夫っす。よろしくお願いするっす」
-
「始める」
おっぱいに足が当てられてヒンヤリとした感触
「ふぁっ、んんぅ……」
冷たかったのは最初だけで、足で撫でられるたびにおっぱいは温かくなっていく
「どう?」
他人の足裏を見る機会はあまりなかったっすけど、触れている部分からカサカサは感じられない
「んぅ……四季ちゃんの足、とっても綺麗でスベスベで、はぁっ、すごく心地いいっす……」
弱い電気がおっぱいから流れ続けて、頭が少しずつ沸騰してくるっす
「……どういたしまして」
ちょっと困惑するようにお礼を言う四季ちゃん
あれ、困らせるような事を言ってしまったっすか?
「……私の足の感想じゃなくて、ミルクが出そうか聞いてる」
そう言った四季ちゃんの表情は、さっき「かわいい」と口にしかけた時みたいに、少し怒り気味
「わっ、ご、ごめんなさい! きな子のおっぱい温かくなってきたし、そろそろ出るかも」
すぐに謝って、自分の状態をそのまま伝えたっす
「分かった、ちょっと力入れていく」
「はぁっ、はぁっ……あぁっ、ふぁっ……」
四季ちゃんに捏ねられ続けたおっぱいからは、ミルクが漏れ始めるっすけど、その勢いはまだ弱い
「きぃっ、きな子のぉ、きな子のおっぱいぃぃっ、四季ちゃんの足の、足の裏で揉みくちゃ、にぃぃぃっ!んひっ……さぁ、されてるっすぅ……」
円を描くように捏ね回されたり、外側から寄せられたり、もうおっぱいは熱くなっている
「……この調子で続けよう」
電気の強さはさっき指で乳首をスリスリされた時ほどじゃない
でも、目に映るモノが頭をおかしくするっす
「四季ちゃんの足ぃっ、とってもとっても綺麗なのに、んぎぃぃ…きな子の、ミルクまみれに、ひんいっ、んんっ、みぃっ、ミルクで真っ白に、汚れぇ、ちゃってるっす」
チョロッ、チョロッと乳首から湧くミルクに汚されていく、四季ちゃんの滑らかできれいな肌
スベスベだった足裏も、ミルクのせいで白くベタベタに
四季ちゃんへの申し訳ない気持ちと、自分が出したものを受け止めてくれるような嬉しい気持ちが、ぐちゃぐちゃに混ざってるっす
「……私の部位への感想はいらない」
またさっきみたいに足の感想を言ってしまったきな子に
「んひいいいぃぃぃっっ!?」
四季ちゃんはオシオキみたいに強い刺激を与えるっす
-
乳首をよく見ると、なんと足の指で挟まれていて
「んいぃっ、しっ、四季ちゃん、の足の指ぃっ、指にぃっ、つまぁ、あああッッッ! 」
足でおっぱいを揉まれている間、触られずもどかしさが溜まっていた乳首に、一気に熱が集まっていく
「こういうのはどう?」
イタズラをする時みたいに、ほんのわずかに口の端を上げた四季ちゃん
「ひぃぃっっ!? ひ、ひっぴゃったりしたらダメっすぅっ!?……おぉっ、ぉっ、押し込みながら捏ねるのもダメぇl」
足の指で乳首を摘んだまま上に持ち上げて引っ張ったり、逆におっぱいに乳首を押し込んできたり、すごく器用っす
「……ダメ、ってどんな意味で言ってる?」
ダメとうっかり口にしたきな子に、本当の気持ちが分かっているかのように尋ねてきて
「よ、よすぎるっすぅ……おっぱいがきもちよすぎて、きな子の頭ダメになっちゃうっすぅ!」
「……じゃあ、ダメなのは私じゃなくて、きな子という意味?」
動く足指を止めたりする気は無くなっていた
「はいぃ、きぃっ、きな子のおっぱいがぁっ、四季ちゃんの足で、形ぃっ、変えられてるっす、ぅぅんん!?」
〜
それからも足指に挟まれた状態で、刺激され続ける乳首
「おっ、おっぱい熱いッ、ああぁーっっ! 熱いのが、先っぽにぃ、集まってるっす、ぅんんっ!?」
ミルクの勢いはまだ弱いままっすけど、おっぱいの中で何かが乳首へ運ばれていくのを感じるっす
「ファイトー」
声をかけてくれながらも、足を動かし続ける四季ちゃん
足はおっぱいに触れた時はヒンヤリしていたっすけど、今は熱い
温度が上がったのは動かし続けたせい?
それともきな子のこんな姿で四季ちゃんも、少しはドキっとしてくれたんすか?
「あっ、あっ、おっぱいぃっ、おっぱいがぁ、熱いっすぅ、熱いのがぁはひっ、はじ、はじけちゃうっっ 」
熱が集まり続けて本当にはじけ飛んでしまいそうなおっぱいと、チカチカし始める視界
「大丈夫、きな子ちゃんのおっぱいを破裂させないために搾ってるんだから、そのまま全部射出して」
四季ちゃんが何を言っているのかも、段々分からなくなってきたっす
おっぱいが全部熱で満たされていき、今にも割れそうなパンパンになった風船みたい
「はぁァッ……もうっ、もうだめっす、はじけ、はじけるぅっ、あついのが、ぜんぶ、ぜんぶはじけちゃうっすぅぅっっ!」
本当におっぱいがはじけ飛んでしまいそうなその時
「どうぞー」
コリッ
まるでそんな音がしたかのように、四季ちゃんは足指で乳首に強い力をかけ
「んあ"あ"あ"あ"ぁぁぁーーーっっっ!?」
きな子のおっぱいも頭もはじき飛ばしたっす
-
「んぷっ!?」
足と腰に痛みを感じ、重いものが床に激突したような音が耳へ
でも、そんな事は頭の中からすぐに消えるっす
「あ"あ"ーっ、あ"あ"ーっ!?」
「……痛、背中…ぶつけた」
熱が乳首の中を通って外に飛び出ると同時に、燃えるように熱いし、きもちがいい
「……!? きな子ちゃん、部屋に散布させるのはダメ……きな子ちゃん、暴れないで」
きな子の体が何かに上から押さえつけられている気がするっす、でもそれはどうでもいいや
燃える乳首が頭をビリビリ焼いて、焼かれた頭がミルクをもっと作って出せって命令して
きもちいい
乳首がすごい、乳首が中から燃やされてきもちがいい
もう自分の体がどう動いているのか分からないし、制御もできない
「あああァァァーーッッッ!!!」
乳首からのきもちいい感覚に従って、口も腰も勝手に動いているっす
「ちょっ、だから暴れ……」
かすかに聞こえるパンッ、パンッって音
ちょうどパンツを履いているあたりが、さっきから何度も柔らかいモノに当たって、こっちもいい
「あぁっ、ああぁ……あ"あ"ーっ!!……」
もしかすると、腰が跳ねて何かにぶつかっているのかもしれないけど
今は、おっぱいのことだけ考えたいっす
「ミルクが、水槽に入るのはマズイ……!」
誰かが何か言っているみたい
ごめんなさいっす、もうよく聞き取れなくて
「あむっ」
突然、水気があって滑らかな感触に包まれる乳首
「ひゃあああぁぁぁっっっ!?」
-
「……ゴク……ゴクッ」
うるおいに包まれた乳首からは、ミルクが吸い出されるみたい
「いぃっ! ひいぃぃっっ!? おっ、おっぱいいぃ!?」
おっぱいからの刺激が気になって、そちらへ目を向けてみると
何か真っ青なかたまりが、おっぱいに吸いついているっす
「ひぃっ、なぁっ、なんすかぁ……!?」
青いかたまりが少しずつ、しっかり頭で分かるできるように
どうやら青いのは毛で、その下にあるのは、人の顔
「しきひゃん……?」
四季ちゃんがきな子の両方のおっぱいを手でガシっと掴んで、乳首を2つとも口に入れていたっす
「し、しきひゃんに……のぉ、飲まれてるっす……おぉっ、おぁっ……なぁ、何でぇ!?」
まだ頭はぼんやりで、どうにか分かったのは、四季ちゃんにJしているっていうとんでもない事実だけ
「…ゴクッ……あんひゃにふんすいみたいにだされたら、へやひゅうみるくふぁみれ」
ミルクをゴクゴク飲みながら返事をされる
四季ちゃんが何か言おうとするたびに、温かくて柔らかいものに舐め回される乳首
「んアァァッッッ、しゃべっ、のみにゃがらぁっ、しゃびぇっちゃら、いぃっ、ぁあっ、いぃぃぃっっっ!!」
乳首からの感覚で真っ白になりそうな意識を保って、どうにか言葉を伝えようとするっすけど、もうそれすら難しい
「い……?……いひゃだった?」
きな子の鳴き声をイヤって意味だと解釈したのか、動きを止めてしまうっす
乳首が吸われなくなっても、口の中に包まれているだけで続くビリビリ
でも、もうそれだけじゃ足りない
「いいっ、いぃっす、きもぢがいいっす! しきひゃんのくひのなかっ、ひゃっ……ああっ! あっ、あったかくて……んひぃっ、ぬ、ぬるぬるでぇっ!!」
「……よかった」
許可を得た舌は、期待通りもっと激しく動いて
「いぃっ、イ"ッ、んイ"イィィッーー!? ぺぇ、ぺろぺろっすごいっすぅ! きな子の乳首っ、しきひゃんになめまわされてるぅっ!」
舌のザラっとした表面に乳首を擦られる感覚は、指でされていた時とは違うきもちよさがあるっす
-
それに一生懸命乳首に吸い付く四季ちゃんを見ていると、まるで子供に授乳にするみたいで
「……レロ…レロ……ゴクッ、まふぁとむぁらない……んっ!」
ミルクを吸い出されるたびに、強くなっていく四季ちゃんへの気持ち
「うひゃあああ"あ"ぁぁっっ!? おおっ、お"っ、お"ぉしこんじゃぁっ、しきひゃん、のじだでおじごまれでるぅっ! きな子の乳首がぁっ、お"お"っ、ぉおじごまれるっすぅ!」
乳首がグニィッ、っておっぱいの内側へ埋め込まれる感覚が
「いひゃかったらとむぇるから、いって……ゴクッ」
温かい口の中で、押し込まれた乳首にどんどん熱が集まるっす
「ぎもぢいぃっ、ぎもぢいぃッ、ぎもぢイイっす!!……でぇっ、でも、よぉっ、よすぎてぇっ、なんかぁ、はぁっすごいのがぁっ」
舌と唇が触れるたびに、乳首はプルプル震えて
「……レロッ…すもいの?」
頭にはビリビリが流れ始めて、視界は白く点滅する
「ああっ、あ"、あ"あっ、はじけるぅ、まだっはじげぢゃうっす、くるっ、ぐるうぅぅ!?」
もうガマンできないっす、はやく、はやく、はやくだしてきもちよくなりたい
「ふぁいふぉー」
四季ちゃんの言葉と同時に、舌や唇じゃない固い何かが一瞬乳首を掠めて
「いひイイイィィィッッッ!!!???」
「ウプッ!?」
出し続けたミルクみたいに、視界は真っ白になったっす
-
〜
「ぁぁっ……ぁぁ……ぁ?」
朝起きた時みたいにぼんやりしてる頭
天井が見えるっすけど、きな子、何してたんだっけ……
「止まった……?」
声がする自分の胸の方を見ると、上目遣いでこちらを見つめる四季ちゃんが
四季ちゃんはきな子のおっぱいから口を離して体を起こす
「……ぁ……しきちゃん……」
確か授乳していたはずで
いつから意識がなくなっていたのか……スクールアイドルの練習でも気絶したことは無いのに、情けないっす
「……お腹がHeaby……ミルクでダボダボ」
そう言いながらお腹をさする四季ちゃんの唇からは、白いミルクがポタッポタッと滴っているっす
「っ、ご、ごめんなさいっす! 気分、悪くないっすか!?」
「大丈夫、きな子ちゃんのミルク、味は問題なかったから。だけど……飲みすぎた」
こちらを気遣ってくれたのか、優しく言う
自分の体から出たものが、四季ちゃんに飲み込まれて、彼女の体中に広がって
そう思うと、何故か嬉しくなるきな子がいるっす
少し落ち着いたから、辺りを見回すと
「あれ……?」
机が倒れているっす、確か四季ちゃんがあれに座ってたはずなのに
思い返してみると、腰が痛かったり、何か床に落ちたような音がしたような
とってもイヤな予感がするっす
「ひょっとして、きな子が机を倒して、そのせいで四季ちゃんが床にぶつかったんじゃ」
四季ちゃんは首を縦にも振らず、横にも振らず静かに言った
「……私の想定不足、強い刺激を与えられたら、あんな風に暴れるのは自然」
自然と言われても、きな子が暴れて四季ちゃんを椅子から落とした、それが事実
「すまないっす! どこか怪我したり痛い所は」
自分のせいで血が出ているところが無いか、傷が残ってないか
急いで確認したくて、立ち上がって走り寄ろうとするっすけど
「はにゃ!?」
足が何故かふらつき、そのまま倒れ込みそうに
床が近づいてきて、激突に備えて目をつぶった
-
でも、ぶつかる直前に強い力で止められて
「私は平気、きな子ちゃんの身体の方が大変」
四季ちゃんが抱きとめてくれた事に気づくっす
また、迷惑をかけてしまった
「面目ないっす……」
「気にしなくていい。とりあえず、きな子ちゃんお疲れさ―」
突然、言葉が詰まり、こちらをじーっと見たままに
「ど、どうしたっすか四季ちゃん? きな子の身体、何かおかしくなってるっすか?」
自分の身体が変になったかと思い、慌てて確認するけど、特にそんなところはない
「さっきとそんなに変わってないように見えるっすけど……」
四季ちゃんは頷いて
「そう、そんなに変わっていない……搾る前よりは小さくなっているけど、それでも元に戻ってない」
「へ?」
悲しい事実を口にしたっす
「み、見た目が戻ってないだけじゃないっすか?」
確かに、まだまだきな子のおっぱいは先輩方よりも大きい
大玉メロンだったのが、小玉メロンになった感じっす
「……CHECK」
四季ちゃんは手でおっぱいを包んで、軽く指を沈めてくる
「ふぁっ、んぅ……」
口からは自然と声が漏れて、その声と同じように乳首から漏れはじめるミルク
「……出た」
「おそらく、私の薬で生成されているきな子ちゃんのミルクの量が、想像以上に多い。さっき止まったのは、外部からの刺激が無くなって、きな子ちゃんが落ち着いたから……だと思う」
「そ、そんなぁ〜!?」
あんなに四季ちゃんが頑張って、手や足や舌、色々使って搾ってくれたのに
それでも足りないって、どうすればいいっすか!?
「……」
四季ちゃんも悩んでいるのか考え込んでしまったっす
-
「……Hot」
そう呟きながら汗をぬぐう四季ちゃんを見てると、ある事に気付く
「あれ? 顔、ちょっと赤いっすよ」
「……?」
彼女が鏡を使って確認すると、再び汗をぬぐう
「確かに……それに、体温も上がってきた、何故?」
「大丈夫っすか? やっぱりきな子の変なミルク飲んだせいで、おかしくなったんじゃ……」
きな子の懸念を聞いた、四季ちゃんはちょっとだけ目を丸くして
「そうかも」
「やっぱりっすかぁ!? ごめんなさいっす! 今すぐ保健室に―」
腕をつかんで保健室に連れて行こうとするけど
今の格好じゃ廊下にも出れないっす、先に着替えをしないと
慌てるきな子の腕を抑えた四季ちゃんは
「問題ない。今のところ作用は心拍数と体温の上昇だけ。それと」
「それと?」
獲物をみつけたように、オレンジの瞳できな子を見つめながら言う
「もっとすごい事を試してみたい、と思っている」
「……!」
四季ちゃんからの予想だにしなかった言葉を聞いて、きな子も一気に体が熱くなり、心臓がバクバクするっす
「はい……きな子もすごい事、してほしいっす」
-
とりあえず、吹っ飛んだ分を復旧しました。
まさか、きな子の胸がミルクで爆発するのではなく、学校(掲示板)が爆発してしまうとは…
-
やかましわ草
-
たすかる
-
「道具を使って全部搾りだそう、一滴残らず」
四季ちゃんは早速すごい事を思いついてくれたっす
「道具なんてあるんすか?」
道具と聞いてきな子が思いついたのは、牛からミルクを出すときに使う
「ミルカー、みたいな?」
「ごめん……こんなにミルクを搾る想定をしていなかったから、それは作れていない。あるのはおっぱいに刺激を与えるような道具」
眉を下げて申し訳なさそうにしながら言葉を続ける
「ただ、これらの道具は人でテストしていない、作りかけ。Overdoseしたきな子ちゃんに、どれだけの刺激が与えられるか予想できない」
予想不能という刺激は怖いけど
「そ、それでも他に方法はないっすよね?」
自分では他の良いやり方を思いつかない
「安全に配慮して作ったから、怪我する事はない、信じて」
「はい、四季ちゃんの事を信じるっす。それに、万が一ケガしても、元々はきな子が勝手にたくさん飲んだせいだし……」
四季ちゃんの責任にしたくなくて、きな子のせいだって言ったつもりっすけど
ちょっと眉をしかめられてしまったっす
「それは私の説明不足」
「えーと……それに、きな子は何の長所も無いダメダメダメ人間だって思うんすけど、支えてくれる四季ちゃんのためなら頑張れるっす」
自分で言ってて情けないっすけど、本当に何の長所も特技もない
キラキラしている都会に憧れて、きな子には無理だって思ってたスクールアイドル、Liella!の一人にはなれた
でも、力不足でLiella!の足を引っ張って、先輩方や1年生を何度も惑わせた記憶ばかり思い浮かぶ
「……きな子ちゃんに長所が無いなんて、思わないけど」
そう言ってくれる四季ちゃんに、少し心があったかくなる
だけど、きな子にやれるのは、練習みたいに苦しくても、辛くても続けることだけだから
「そ、そうっすか?……と、とにかくどんな道具でどんな刺激が来ても、きな子は全部出し切るまで頑張るっす!」
両手を力いっぱい握って、そう伝えたっす
「分かった」
-
〜
四季ちゃんはたくさんの機械を持ってきた
きな子が見ても、どんな機械かサッパリ分からない
「胸専用、高周波治療Machine」
まず、白いシートみたいなモノを胸にペタペタと貼られるっす
「ひゃんっ……む、胸専用っすか?」
冷たいシートの感触にちょっと声が出てしまう
「胸の脂肪の奥にある大胸筋を電気で刺激する。筋肉まで届かせるために、電気は強い」
「で、電気っすか!?」
確かにシートからはコードが伸びていて、電気が流れそう
「そう。そして、乳首には振動Ring」
次に手に取ったのは、小さい輪っか
「この輪っかは?」
「電源を入れると、本体の振動に加えて内側のブラシ部分が回転。」
ブラシと聞いて、それでゴシゴシ擦られる姿をイメージしちゃって、怖い
「ブラシっすか!? きな子、頑張るとは言ったっすけど、痛いのは……」
怯えていると目を見つめてきて
「大丈夫、ブラシの毛はすごく柔らかくしてあるから、痛みはないはず」
不安を消すような言葉をかけてくれるっすけど、それでも残る怖い気持ち
彼女はそんなきな子を見て、言ってくれる
「さっき、電源を入れずに私につけてみたけど、痛くなかったから、おそらく乳首でも痛くない。それに……」
「それに?」
「痛かったら絶対に止める、信じて」
目をそらさずに強く
「……はい」
きな子も四季ちゃんを信用したいっす
……でも、これは誰に何の目的で使うつもりで作ったっすか?
「やっぱり怖い?」
「あ、すまないっす! 大丈夫だからつけてほしいっす」
薬と同じで、作られた目的とかはもう考えない事にするっす
だって、きな子がそれを使ってもらえる初めての人なんだから
乳首が輪っかの内側に来るようにした後
「このテープで固定する。医療用テープで、剥がしても肌が痛くないから大丈夫」
保健室で見るようなテープで輪っかを固定したら、次の説明が始まる
「最後は、Vibration Gloves」
グローブ、と言うように手にはくみたいっすけど、指先とか手の平の部分はゴツゴツ
「その手袋、きな子がはくんすか?」
手が刺激されるとミルクが出やすくなる、とは思えないし
「手袋をするのは私。これで私が後ろからきな子ちゃんの胸を鷲掴みして、振動を与えつつミルクの射出方向を調整する」
どうやらこの手袋でおっぱいは包まれてしまうみたい
「……す、すごそうっすね……」
想像したらまた身体が熱くなり始めるっす
-
四季ちゃんは椅子に座った後、足を開いて
「ここ、座って」
指でさしたのは
「四季ちゃんの腿の間っすかぁっ!?」
そこに座ったら、身体はピッタリくっつくっす
もっと顔から火が出るような事をさっきまでやってたのに
肌が密着するって想像すると止まらないドキドキ
「さっきみたいにきな子ちゃんが動いて想定外の事が起こらないように、きな子ちゃんの腕と足の神経を胸locきな子する。だから、立ちながらは無理」
そういう四季ちゃんの手元には懐かしい道具が
「それ、神経ブロックって、きな子を屋上に送り出してくれた時のっすよね」
きな子と四季ちゃん二人の貴重な思い出が蘇ってきて、懐かしいし、嬉しい
「あの時は強制二人三脚ギプスとしてBlockに私の神経とシンクロしたけど、今回はシンクロしないからきな子ちゃんは本当に動けなくなる」
相変わらず本格的というか、自然な発音のBlock
きな子が動けないなら、四季ちゃんに痛い思いをさせる事もないはずっす
「分かったっす…し、失礼します」
四季ちゃんの腿の間に挟まるお尻
緊張して固くなるこちらをよそに、四季ちゃんはテキパキときな子の腕と足にブロックする機械をはめて
「腕神経、足神経block開始」
あの時とそっくりな言葉が聞こえると
「あっ」
力を入れようとしても身体が動かない、懐かしい感覚が
今度は足だけじゃなく、腕にも
「本当に、足も腕も動かないっすね」
「私に体重をかける感じで、前に倒れないように」
言われた通り四季ちゃんにもたれかかると、感じるのは肌に触れる白衣とその向こうにある膨らみ
それだけじゃなくて、こっちが落ちないように、腿でギュッと挟まれる
きな子、もうどこにも動けない
「……今のきな子、自分の意志では腕も足も動かせなくて、四季ちゃんのお人形さんみたいになってるっす」
部屋にあるキツネのぬいぐるみのように、後はもう持ち主にされるがまま
「嫌?」
後ろから心配そうな声で聞かれる
「それが、きな子も良く分からなくて。どうなっちゃうんだろう、って不安になる気持ちもあるんすけど」
前を向いたまま、後ろにいる四季ちゃんへ気持ちを伝える
「……」
「四季ちゃんに全部、包まれてる……みたいな安心する気持ちとか、きな子は四季ちゃんのモノになっちゃったみたいで、どうなるんだろうっていうドキドキする気持ちもあるんすよ」
あらためて口に出すと、もっと強くなっていくドキドキ
他人のモノになる事に興奮するなんて、おかしいのに
「……」
「あ、あはは…おかしいっすよね、何言ってるんだろう……四季ちゃんはおっぱいが破裂しないように、助けるためにやってくれてるのに」
おかしなことを言ったからドン引きしてないっすかね……?
「……」
でも、四季ちゃんはずっと黙ったまま
「四季ちゃん?」
さすがに、様子が気になって後ろを振り返ってみると
「むにっ」
頬に指が当てられ、振り向けない
「こっち見ないで」
彼女はそのまま小さな声でそう言った
あんなことを言ったきな子が気持ち悪いから、振り向いてほしくないのか
恥ずかしいって思っているからなのか、分からないっす
-
「じゃあ、スイッチいれるから」
空気を変えるように素早く言い切る四季ちゃん
「は、はいっす!」
きな子も覚悟を決めるっす
「全Machine起動開始」
「ええっ、ぜ、全部っすか―」
ビックリしてると
「んぐっ―――」
視界に映る景色が天井に変わり
「んぎぃぃぃぁぁぁァァァっっっッッッ!?」
喉からは科学室中に響くような叫びが
「いぃぃぃっっ、んあああぁぁぁっっ!」
おっぱいが熱い、熱い、熱い……!
「すごい勢いで出てる……」
ジョーッ、って液体が何かにぶつかる音が耳に
「うぁっ………あぁっ、う"あ"あああっっっ!?」
頭を埋め尽くすおっぱいからのビリビリの量は、今までとは比べ物にならない
「どう? きな子ちゃん大丈夫?」
なんとかして言葉を伝えたいけど
「あぁっ、ああーっ……ア"ア"アァァァッッッ!!!」
口は動物の雄叫びみたいな音を出し続けるっす
「きな子ちゃん?」
「…おっ、おおぉぉっ、んお"お"おぉぉぉっっっ」
頑張って喋ろうとしても、声になるのは意味のない叫びばかりで
「お?」
四季ちゃんもさすがに意味を理解できないみたい
全身の力を振り絞って
「お、おっぱぁっ、おっぱいぃっ、おっぱいィィィッ!」
ようやく単語を伝えられたっす
「……きな子ちゃんのおっぱいを搾ってるのは、私も分かってる。きな子ちゃんちゃんからの主観的な情報が欲しい」
おっぱい、じゃダメみたい
もっと、もっと頑張って伝えないと
「どぉ……どげぇ、どげでりゅぅ! おっぱぁぁどげでりゅっずぅっっ!!!」
さっきからおっぱいは火がついてるように熱くて
形を保っているかも分からない
「……溶ける? 別にきな子ちゃんのおっぱいに溶解反応は起きてない、それは大丈夫」
四季ちゃんはそう言うけど、おっぱいからの熱が多すぎて、もうどこまでが自分のおっぱいか分からなくなってきたっす
「どぉっ、どけるぅぅぅ、どげぇっ、お"お"っ、お"あ"ああっっっ!?」
だめっす、このままおっぱい全体を意識してたら、自分が消えてしまいそうで
「う"ア"ッ……ア"ア"ぁぁっ!!」
-
燃え上がるおっぱいから、意識を体の方へうつすけど
「……ね"えもどぉっ、ね"えもどにでんぎぃぃっ、おっばぁのねもどにでんぎがぁぁぁ!」
おっぱいのつけ根の部分には、電気が流れ続けて
ビリリ、ビリリって、気持ちよさが溢れるっす
「高周波治療Machineの事? その通り、電気流してる、痛い?」
四季ちゃんは心配してくれるけど、全然痛みは無くて
「ねえっ、ねもどでぇっ、ち、ぢがぁぁっ、血があばぁっ、あばれでおっぱいに、おっぱいにぃぃっながれるっすっ、んうぅぅっっ!!!」
おっぱいの根元が刺激されるたびに、頑張って血をもっと流そうと震えて
ドクン、ドクンっておっぱいに運ばれていくのを感じるっす
「……血行が促進されてるのはいいけど、感度が上がりすぎて、血流を感知できるようになってる? これは想定外の作用」
そして、その度にブチッ、ブチッってちぎれていくきな子の理性
-
根本もだめっす、逃げるようにおっぱいの膨らみの方に集中してみるけど
そこは四季ちゃんに掴まれている部分で
「四季ちゃんちゃんのぉ、ゆぅっ、ゆびがぁっ、ふるえでっ、ふるえでえぇっ!!」
震え続ける手と指
「うん、Vibration Gloves」
その振動はきな子のおっぱいにも伝わって
「ミルクづぐられでぇっ、きな子のおっぱいで、ミルクづくられでぇっ、はひっ、はぁ、はごばれてるっすぅっ!」
もっとミルク作らなきゃ、っておっぱいが一生懸命に血をミルクにしていくっす
「どんどん運ばないと、搾り終わらないから」
ミルクに変えられるのは血だけじゃなくて、きな子の意識も
きもちいい、ブルブル振動するのきもちいい、おっぱいがきもちいい
「おあぁっ!? お"あ"あ"あ"ァァァッッッ!!?」
理性がまたちぎれて、その度に出てるミルクも多くなってるみたいで
「すごい、また射出する勢いが上がった」
自分がどうなるのか、ちょっと怖いっすけど
ミルクがたくさん出るなら、きな子がおかしくなるのは、きっとイイ事っすよね……?
-
もっとおかしくなるために、今まで避けていた先っぽへ意識をうつしてみるっす
避けていたのは、ここを意識したら、もう戻れないって分かってたから
「んひィィッッッ!?」
輪っかの内側についたブラシで擦られて、きもちよさで乳首がはじけ飛ぶ
「ざきっぽっ、ばくはツぅゥッ、きな子のざきっぽずっどぉっ、ばぐはつしてるっす!!」
ブラシだけじゃなくて、先っぽに固定された輪っかも指と同じく振動していて
そのブルブルが乳首の根元とか内側にまで伝わってきてるっす
「?……爆発してるきな子ちゃんの先っぽ、ってどこの事?」
外側をブラシで撫でられ、振動は内側にまで
「乳首ぃ、乳首ぃぃっ、乳首ぃぃぃっっっ!!!」
そして、乳首を通って出ていくミルクの感覚
外からも内からも乳首が刺激されて、頭はあっという間に作り変えられていく
「3回も言わなくてもいいのに。でも、きな子ちゃんの乳首は爆発してない、ただすごい勢いでミルクを射出しているだけ」
でも、四季ちゃんにはこの感覚をうまく伝えられてないみたいで
「じでるっすゥッ、乳首がぁっ、乳首がずっどばくはづじで、おおっ、もお"お"おぉっっっ!?」
とうとうミルクを出す牛みたいな声まで上げてしまったっす
「モー……って本当にミルクを出す牛の鳴き声」
四季ちゃんも同じ事を思ったみたい
きな子、これからミルクを出す牛になっちゃうんすかね?
「なるぅっ、きな子うしにぃっ、ミルクだすうしになるぅ、うしになっぢゃうっずぅッ!」
変なことを言ってると思うけど、本当におっぱいとミルクの事しか考えられなくなってきて
我慢しないと、戻れなくなる
「……人間は牛にならない、大丈夫」
だけど、ミルクだすのきもちいい、きもちいいのずっと続いてほしいっす
じゃあ、牛になっても―
「もおおぉぉっ、もお"お"おぉっっっ!?」
とうとう牛のように鳴きながらミルクを出してしまう
……きもちいい……もうずっとこのままでいい
「ファイトー」
四季ちゃんが何か言っているのが聞こえて
ほんのちょっとだけ残る理性
きな子が牛になったら、四季ちゃんは、どう思うっすか?
-
〜
「ふぅ……きな子ちゃんのおっぱいも小さくなってきた、ミルクで容器ももうすぐ満タン」
おっぱいきもちいい、おっぱい、おっぱい
ミルクもっと、もっとだしたい
消えかけの心が、四季ちゃんへの言葉をどうにか口にするっす
「……お、おっぱいぃ…きぃっ、きな子のあたまぁ……ぜ、ぜんぶおっぱいとミルクになるぅ……」
「え? 頭部にミルクは逆流してない、大丈夫」
バチッ、バチッと頭の中を走る白い電気
きもちいい、バチバチきもちいい、ずっと、きもちいい事だけ感じたい
でも、四季ちゃんの気持ちが、分からないから、それはまだダメ
「もぉっ、もお"お"っっっ、ほんどに、うしになっぢゃうっすぅ、ミルクだすしかできないうしになるぅっ!」
きな子の最後の力を振り絞った叫び
その叫びを聞いた四季ちゃんは
「……本当に牛になったら、責任、とるから」
そう、言ってくれた
四季ちゃん、責任取るっすか?
牛になったきな子の事、責任取って飼ってくれるっすか?
きな子に興味がなくなって、四季ちゃんが好きなモノだけ追いかけて、きな子の事は放っておいたりしないっすか?
それなら、安心して
「―――」
ブチッっと、残った理性の最後の1本が音を立てた
-
〜
おっぱい、きもちいい、ミルク出るの、きもちいいっす
ずっと、このまま
「おっぱいぃ、おっぱいぃっ、うあぁっ、ああっ、ァァァッ!」
でも、突然無くなるミルクを出す感覚
「……あ、何も出なくなった。全部出し切った、みたい」
どうしてっすか?
もっとミルクだしたいっす
きもちいいの、とまったらイヤ
「おおっ、おぉぅ……お"お"おぉぉぉっ」
おっぱいに意識を集中して、力を込めるっすけど
ミルクが乳首を通って出ていく、あのきもちいい感覚が来ない
「ふぅ……Heavy、指もずっと支えっぱなしで疲れた。きな子ちゃんもお疲れさま」
それだけじゃなくて、根元から乳首まで、おっぱいからのバチバチが弱くなったっす
「ぉぉっ……ぉぉおっ、おおぉぉ……」
バチバチは弱くなったっすけど、おっぱいは余韻で震え続けて
「じゃあ、Machine全部外すから」
これはこれで、きもちがいい
「テープ剥がすよ、痛くないはずだけど、ちょっと肌が引っ張られる感覚はあるかも」
乳首やその周りの部分が、体の外側へ吸い寄せられて
「……ぉぁ…ぃいっ!? んいいィィィッ!!!」
ビリッっ何か剥がされるような音と同時に、乳首の表面から熱い感覚がきてくれる
「え、そんなに痛かった?」
乳首ぃ、乳首もいいっす
「いいっ……ぃい…あ、あぁ……ぁ」
剥がされた後のヒリヒリと、乳首の周りが外の空気に触れる解放感
どっちもきな子をしあわせにしてくれるっす
「痛くないならいいけど……神経blockも解除する」
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今度は、肩と腰に何かくっついたような感覚
「ぁあ……あっ……ぁっ」
何か分からないけど、体全体が重かったのに、その体に更に何かくっつけられた気がして
「きな子ちゃん立てる? 自力じゃ立てない?」
くっついた重い物からも弱い感覚があるけど
「ぅあ……あっ、ぁ……ぁあ…」
おっぱいからのビリビリと違って、これは別にきもちよくないっす
「……ちょっと浮かせるよ」
お尻に何かが触れた後、ちょっとだけ宙に持ち上げられる
「ひゃぁっ……」
すぐに体は下に戻るけど、背中やHに触れるものは、堅くて冷たい
さっきまでの方が、柔らかくて、あたたかくて、きもちよかったっす
「私は部屋片付けてるから、きな子ちゃんは座って休んでて」
きもちいいの、なくなっちゃった
「……っ……ぉぉ…ぉおっ、おぉっ……」
おっぱいもっとビリビリしてほしいっす、ミルクだしたいっす
「……シートも戻さないと」
さっき肩と腰にくっついた重いものは動かせるかもしれない
そうだ、これを使えば
-
「……おぉ、お、おおおっ、お"お"ぉぉっっ!」
腰についたものを動かそうとするけど、思うようにいかなくて
ドンッ、って音が響いて、体に痛みが走る
「え!?」
痛い、痛いのはイヤっす、こんなのいらない
おっぱいがいい、きもちいいのがほしいっす
「きな子ちゃん、何してるの」
腰側は使い物にならない
肩についたものなら、動かせるかも
「おぉっ、おっ、おっぱいぃ、おっぱいィィッ」
思った通りっす
肩側を動かして、おっぱいに触ることができた
「もう全部搾った」
力を込めて、おっぱいに触れている部分を動かすと
「お"お"ぉ……ぉぉっ、お"お"ぉぉっっ」
欲しかったきもちよさに包まれる
これっす、これがほしい、ずっとこれでいい
「だから、もう搾らなくていい」
でも、さっきまでの感覚とは何か違うっす
どうして、さっきみたいに、きもちよくなれないっすか?
「…ぉおっぱい、みぃっ、ミルクぅ、み……んっ」
もっと、きもちよくなりたい
心に反して、体はどんどん重くなり、瞼まで閉じてしまいそう
「……きな子ちゃん?」
いくら力を入れても、あの時と同じきもちよさにならない
きな子が自分でやってるから? やっぱりしてもらわないとダメっすね
きもちよくなれないなら、このまま寝ちゃおうかな
「こっち見て」
とうとうきな子の肩にくっついていたものが、強い力でおっぱいから引きはがされる
うぅ、イタズラしないでほしいっす、きもちよくなれない
どうせ、きもちよくなれないなら……もう目を閉じちゃおう
「…ふぁっ…ぁ…あっ、あっ……」
……そういえば「してもらわないとダメ」って
してもらうのは
誰に?
「きな子ちゃん!」
きな子の瞼が完全に閉じきる前にかすかに見えたのは
目を大きく開いて、眉を吊り上げる
「ぁ―――」
しき、ちゃん?
「きな子ちゃん!? きな子ちゃん!!」
視界が真っ暗になるのと同時に、意識も消えていった
-
〜
数分後
「ごめんなさい」
「こちらこそ、途中で寝ちゃって申し訳ないっす!」
私たちはお互いに謝り合っているっす
きな子は実験途中で寝てしまった不甲斐なさから
四季ちゃんは気絶させてしまった罪悪感から
「きな子は基本ずっと受け身だったから、四季ちゃんの方がずっと大変だったっすよ」
「私はMilkingに集中できた……その間、きな子ちゃんは怖かったり、不安だったんじゃないの?」
心配そうに言われるけど、あまり心当たりはない
「う〜ん……途中から、きもちいいで頭がいっぱいって感じだったし、本当に牛になったら四季ちゃんはどう思うかな、って不安はあったすけど」
「私?」
「もしそうなっても、四季ちゃんは責任取るって、言ってくれたっすよね」
その言葉を聞いた時の気持ちが蘇る
「だから、きな子は大丈夫だったっすよ」
自然と笑顔になりながら、言う事ができたっす
「私が口で、責任を取る、って言っただけで……?」
イマイチ信じ切れてないのか、まだ不安そう
ちゃんと伝わるように、もっとはっきりと言葉にしないと
「はい! 四季ちゃんが見捨てないで飼ってくれるって想像したら、そんなに怖い気持ちは無かったっす」
手を取って、目と目を合わせながら、素直に想いを伝えた
でも、それを聞いた彼女は目を丸くして、不思議そうに首を少し傾げて
「……飼う?」
「え」
衝撃の感想できな子を固まらせたっす
-
きな子を安心させてくれた言葉が、それを口に出してくれた張本人にひっくり返された
頭が混乱して、もう訳が分からないっす
「だ、だって責任取ってくれるって」
どうにか疑問を口にした後、不安が浮かぶ
責任を取るっていうのは、飼うのではなくて、まるで乳牛を処分するみたいに、きな子を―
恐ろしい妄想をして震えていると
「責任を取って、元の状態に戻す薬を作るつもりだったけど」
「薬……」
薬を飲んでこうなったんだから、薬で戻すのが普通
何で思いつかなかったっすかね……
「あ、あはは……く、薬っすよね!」
混乱していた頭も落ちついてきて、自分の発想力の無さに呆れていると、四季ちゃんはまだ不思議そうな顔で質問を続ける
「きな子ちゃん、私に飼われたら安心?」
「はにゃあっ!?」
言われてようやく気付いた
きな子、とんでもない事を口にしてしまったんじゃ……?
「違うっす、違うっすよ〜!?」
再びパニックになった頭からは、落ち着きは完全に無くなっちゃって
思っている言葉がそのまま口から出ていくっす
「そっ、そういう意味じゃなくて! いや、四季ちゃんに飼われたら安心っていうのは本当で」
沸騰しそうなきな子の頭でも、恥ずかしい事を言ったのは分かるし
四季ちゃんにおかしな人だと思われて嫌われるのはイヤ
「えーっと、えーっと」
必死に両手を振って説明しようとするけど、全く良い言葉が出てこないっす
そんなジタバタしているきな子へ四季ちゃんは
「ふふっ」
嫌悪でも、軽蔑でも、いつものクールな表情でもなく
「あっ」
笑顔を向けてくれた
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〜
数週間後
今日は東京予選で歌った「笑顔のPromiss」の衣装を着て撮影
でも、きな子は撮影とは違う意味で緊張しているっす
「し、し、四季ちゃん…ちょっといいっすか」トントン
「?」
彼女の手を引いて、他のメンバーに声が聞こえないように離れていく
「何?」
「…」
勇気を振り絞って困惑している四季ちゃんの手首をつかみ、自分の胸に押し当てたっす
「何を……あ」
またメロンみたいに大きく張ってしまった胸に
「きな子、前ほど急激じゃないんすけど、ミルクが張っちゃう体質になっちゃったみたいで…」
「ここまで大きくなる前に、自分で搾ろうとはしなかった?」
当然の疑問を抱く四季ちゃん
言ったら呆れられてしまうかもしれないけど、本当のことを話す
「自分でいくら搾っても、全然この前みたいに気持ちよくなくて……四季ちゃんにならどんな搾り方でも、どんな道具でも嬉しくなっちゃうっすから、お願い」
「……そう」
きな子のお願いを聞いた四季ちゃんは、少し意地悪で、とても色っぽい笑みを浮かべるっす
「きな子ちゃん、あんな風にされて嬉しくなっちゃったんだ」
「うん」
きな子と四季ちゃんの頬はどんどん赤くなっていく
「何をしてもいい?」
「いいっすよ」
間髪入れずに答えると、四季ちゃんは笑って
「言質、とったから……何を使おうかな」
みんなの所に戻っていった
きな子と四季ちゃんの、誰にも秘密の搾乳治験はまだまだ続きそう
そう思って胸を熱くしながら、きな子もみんなのところに戻っていくっす
終わり
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最後までお読みいただきありがとうございます
少しでもドキドキしてもらえたら幸いです
最後のシーンの参考画像(四季が艶やかできな子の胸が張ってるように見えてしまった):
https://pbs.twimg.com/media/GeW7SpDbQAAiP8O?format=jpg&name=4096x4096
皆様、よい年末年始を
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最高でした
乙
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乙
きな四季……アリアリだな
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おつおつ
きな四季たすかる
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おつです!きな四季良いね!
移転騒ぎあったり大変だったけど完走してくれて感謝
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エッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
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