■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
真姫(28)「アラサーμ's?」2
-
*前スレ落ちたので続きから書きます
-
〜某 駅前〜
スタッ
真姫(眠い…)
真姫(でも、とうとうこの日がやって来た…)
凛「わーーーー!!!」ダダダ
凛「真姫ちゃん早く早く!」ピョン
真姫「ちょっと。まだ集合時間まで少し余裕があるんだから、走らないでよ」
テクテク
真姫(ようやくμ's九人で集まれる日が決まったわけだけど)
真姫(いつの間にか話がころころ変わって、一泊二日の合宿と言うことになったのよね…)
凛「皆もう来てるかな?凛、穂乃果ちゃんに至っては何年ぶりか分からないくらいだよー」
真姫「まあこんな機会でもなければね」
凛「あっ」パッ
希「あっ、凛ちゃんと真姫ちゃん来たね♪」
-
海未「おはようございます、二人とも」
花陽「おはよう」ニコ
凛「おっはよー!!凛たち一番だと思ってたのに皆はやいにゃー」
にこ「遅いわよー?まったく、このスーパーアイドル店長を待たせるだなんて」
ザワザワ
真姫(にこちゃん気合い入ってるわね…)
真姫(て言うか相変わらず変装がしたいのかしたくないのか分からないくらい目立ってるけど……)
真姫(懐かしい)クス
にこ「凛たちは二人できたのね?他はあと…」
真姫「グループトークに来てる限りだと…ことりは遅れるみたいね」チラ
海未「昼過ぎには現地へ向かうとのことでした」コク
テクテク
絵里「ごめんなさい遅れちゃって。みんな揃ってるわね、おはよう」ニコ
花陽「あ!絵里ちゃん!!」パッ
-
待ってた
-
希「えりち来たね。おはよ」
凛「わあああ!絵里ちゃんにゃー!!久しぶりっ」ダダダ‼︎
絵里「うっ、」ドン
絵里「凛…は、相変わらず元気ね」アハハ…
真姫(これで七人…となると)
希「じゃあ後は……穂乃果ちゃん?」チラ
ダダダ‼︎
花陽「あっ」ハッ
凛「あ〜〜!!」ハッ
穂乃果「ごめーーん!!!電車乗り違えちゃって!はあ〜危なかったあ〜っ」ハアハア
にこ「…穂乃果!」
穂乃果「うわっ!皆勢揃いだねぇ〜すごいすごい」ニコニコ
花陽「……穂乃果ちゃん…っ」
穂乃果「久しぶりっ!!」ダッ
凛「穂乃果ちゃんだにゃ〜!」ギュッ
穂乃果「凛ちゃん久しぶり〜っ」ギュッ
-
希「わー穂乃果ちゃん、大人っぽくなったけど全然変わってないなあ」クス
にこ「ほんと、騒がしいのは相変わらずねー」
海未「本当に」ハハ…
穂乃果「ええー?なにそれ〜、にしても本当にみんな久しぶりだねえ」ニコ
穂乃果「にこちゃんのその格好、相変わらずだねー。逆に目立つんじゃないかな?」フフ
にこ「なんでよ!スーパーアイドルは身バレ厳禁なの」
希「言うてにこっちももう引退したんやから」アハハ
花陽「懐かしいねぇ…あはは」グス
凛「かよちんまた感激してるにゃ〜」
穂乃果「いやあ、電車をあれこれ乗り継ぐの久しぶりだったから迷っちゃって…お待たせしました」エヘヘ
真姫「だから私たちと東京駅から一緒に行こうって言ってたのに」ハァ
穂乃果「ごめんごめん、すこーし寝坊しちゃって」エヘヘ
海未「この歳になってもまだ寝坊しているのですか?もう…」ハァ
穂乃果「いやあ、面目ない…」
絵里「じゃあ、そろそろ向かう?ことりは現地に直接来るみたいだし、私たちはバスで向かうのよね?」チラ
-
真姫「…」
真姫「ええ。例の別荘だけど…とにかく行きましょうか」
穂乃果「うん!しゅっぱーつ!」
ゾロゾロ
花陽「皆で作る夜ご飯も楽しみだよねえ」フフ
凛「凛はラーメン食べたいなあ♪」
絵里「んー、久しぶりの休暇って感じねえ。楽しみだわ♪」
海未「まさか皆揃って休めるとは思いませんでした」クス
ワイワイ
真姫(みんな完全に旅行気分ね…ま、仕方ないか)
真姫「もう、皆合宿なんだからね。一応踊ったりなんだりしてたら遊ぶ暇なんてないと思うわよ?」ハァ
絵里「……ふふ」
真姫「…なに、その顔」ヴェ
絵里「ううん。真姫、ありがとうね」
絵里「短期的とは言え久しぶりに自分の中で目標が出来たって言うか。そう言うのって…大事だったなって思い出せたりしてるし」
真姫「…」
絵里「とにかく、真姫に気付かされたことがあるってことよ♪」
絵里「私で手助けが出来ることは協力するからね。恥ずかしかったらこっそりでもいいから相談してね」ニコ
真姫(なによ急に……//)クルクル
真姫「急に先輩風吹かすじゃない」
絵里「ま、こんな機会でもないとね」アハハ
-
〜西木野家 別荘〜
凛「到着〜!」ニャー
花陽「わあ、この真姫ちゃんの別荘相変わらず凄いね。懐かしいなあ」フフ
真姫「…そう?」
真姫(清掃は入ってるけど、もう何年も誰も使ってないのよね)
海未「真姫や凛と軽く合宿の内容について擦り合わせをしていたのですが、まず荷物を置いたら…せっかくですのでランニングをしましょうか」コト
穂乃果「えー!早速!?」ギョ
穂乃果「一息つこうよ〜」バタバタ
希「お茶でも淹れる?」
花陽「あっ、私お菓子もってきたよ!」
穂乃果「本当ー!?いいねぇ♪」
真姫「まあいきなりランニングって言われても私も自信そんなにないのよねぇ」クルクル
海未「…」ハァ
海未(昔よりさらに自由度が高まってますね…)
海未「あの、やる気が感じられないのですが…そもそも全員体力が落ちている中で短期的にでも仕上げようとしているんですから…」クドクド
真姫「…」
にこ「まーまーいいじゃないお茶のひとつくらい?」
-
希「そうそう。海未ちゃんもソファ座って座って」クイ
希「ほんならうちはお茶いれてくるね〜♪」タッタッタ
花陽「あっ、手伝うよ。希ちゃん!」スタッ
海未「…」
真姫「海未の言うことも分かるけど、しょうがないわよこうなったら」
海未「皆は意外と余裕あるんですね…」ストン
絵里「μ'sは元々こんな感じだしね。頑張るところで集中して頑張ればいいのよ」
穂乃果「そうそう♪ あ〜ソファふかふかだあ」ゴロゴロ
真姫「…」ジッ
真姫「あなたは寛ぎすぎっ」グイ
穂乃果「いい、いたいよ〜真姫ちゃん〜」
凛「うーん」
凛「目標は、明日帰るまでに予選でやりそうな曲をニ、三曲みんなで踊れるようになれたらいいんだよね?」
真姫「そう。結局一次予選の曲は…にこちゃん達が決めてくれたのよね?」チラ
-
絵里「…」ニコ
にこ「そーよ。皆にメールで送ったでしょ。これよっ」バッ
【START:DASH!!】
真姫(『START:DASH!!』ね…)
真姫(私が……一番初めにμ'sのために、作った曲よね。穂乃果たちのために…)
真姫(私からまた音楽に、自分の好きなことに歩み寄ろうと思えたきっかけの曲だなんて)
海未「…」ニコ
希「おまたせ。お茶入ったよ。お菓子もあるからね」コト
希「あ。その曲、海未ちゃんが提案してくれたんよね♪」ニコ
真姫「そうなの?」
海未「あ。えっと、はい。あの日いなかった他の人たちの意見を聞いてなかったのですが……大丈夫ですか?」
真姫「…うん」
凛「凛は好きだにゃ〜この曲!」
穂乃果「うん!さっすが海未ちゃん」モグモグ
絵里「…懐かしいわね。でも、正直振り付けは忘れちゃってるから頑張らなきゃね」アハハ…
にこ「あれならまあいけるんじゃない?」
にこ「それより花陽っ、練習風景もいい感じに撮っておくのよ!それでいい感じのエモい動画にして宣伝しまくるのよ!」
花陽「あっ、うん!もちろんっ」
真姫「…あれ、完全ににこちゃんが出るとお笑い動画みたいになってない?」
希「コメントに相当いじられてたよね、にこっち」クス
にこ「お笑いじゃないわよ!…まあでもこの年齢で出るとなると、かわいい全振りにしても寒いだけだしね」
にこ「今の時代バランスが大切なのよ、バランスが」フン
真姫(そう言うものなのかしら…)
-
ワイワイ
…
穂乃果「はー、楽しいなあ。十年近く会ってなかったのに、あっという間に昔に戻ったみたいになるの…すごいよね」
花陽「本当だね。久しぶりにこんなに笑ったよ」アハハ
海未「はい」ニコ
凛「うん、やっぱりこの大会のおかげでもあるけど、それで真姫ちゃんがみんなを集めてくれたおかげだねっ」
真姫「べ、べつに…」
真姫(廃校がかかってるから…ここで喜んでばかりもいられないんだけどね)
海未「さて」
海未「それじゃあ、さすがにそろそろ身体を動かしますよ」スタスタ
凛「よーし!ビーチ沿いで耐久マラソンでもする!?お昼までに誰が一番走れるか!」ダダ
真姫「はあ?!」
にこ「午後が来る前に皆死んじゃうわよ…やめなさいよアンタしか楽しくないやつ…」ウッ
穂乃果「よーしっ、燃えて来た!!真姫ちゃんもにこちゃんもほらほら、いこう!!!」ダダ
にこ「ええええ!?引っ張るんじゃないわよ!!」
真姫「ヴェぇぇっ」ズルズル
花陽「マ、マッテェ」
希「…」ウーン
希「うち、ダンスに行く前にへばりそうやなあ」
絵里「気合いよ気合い…」ハハ
〜
-
〜
ことり「……」
テクテク
ことり(どうしよう…)
ピピピピ
ことり「真姫ちゃんから電話…」ハッ
ことり「はい」
真姫『ことり?皆揃ってるけど、どう、こっちに来れそう?』
ことり「う、うん。今から電車に乗るところだよ」
真姫『…』
真姫『急かしてるわけじゃないけど、みんな待ってるから』
真姫『気をつけて来てね。分からなかったら連絡してくれたら迎えに行くわ』
ことり「うん、ごめんね」
-
真姫『何で謝るのよ。とりあえず待ってるわね』
ことり(わたしは…)
真姫『…ことり?』
ことり(こんな風に好きなことばっかりしてて…いいのかな)
真姫『ことり?大丈夫?』
ことり「…あ、うん。そしたらもう電車に乗るから」
真姫『…ええ』
真姫(ことり…もしかして)
真姫『ことり。理事長のところ…行ったの?』
ことり「真姫ちゃん」
ことり「……うん。どうしよう、お母さんの病気のこと聞いちゃった」
真姫「そう…。無理はしなくていいけど…合宿」
ことり「…」
ことり「ううん!心配かけてごめんね、ありがとう」ニコ
真姫(うーん…)
〜
-
〜
〜某スーパー〜
海未「買い出しジャンケンで思いっきり負けてしまいましたね…」
真姫(昔来た時はそんなこと思わなかったけど思ったよりも遠かったのね…このスーパー)ハァ
絵里「ジャンケンなら仕方ないわね…。ねえ海未、さっきもらったにこのメモある?買うものリスト」
海未「はい。で、結局今回もにこが料理を作ってくれるんでしょうか」カサ
絵里「そうじゃない?何だかキッチンで張り切ってたし、楽しみねぇ」
絵里「それにしてもランニングキツすぎたわ…明日絶対筋肉痛になってそう…」
真姫「…明日に来るならまだいい方じゃない?酷いと遅れて来たりするし」
絵里「あはは、やめてよ」クスクス
真姫「…」カサッ
真姫(て言うかこのメモ、酒の量がすごいわね…)
真姫「これ三人で持てる量なのかしら」ハァ
海未「文句なしのジャンケンで負けてしまったんで仕方ないですね…」
海未「まあ筋トレの一環にもなりますしね」ニコ
-
真姫(出た出た…海未は意外と脳筋なのよね)
真姫「しかも宅配頼めば済む話なのに、手作りって。本当に学生の合宿みたいなことやっちゃってるから…本当に」フフ
絵里「と言いつつも、真姫うれしそうね?」クス
真姫「はあ?」
海未「それにしても…」
海未「私が言えたことではありませんが…二人とも体力が分かりやすく落ちましたね」
絵里「仕方ないじゃない…」
真姫「海未がおかしいのよ。なんであんなに走れるのよ」
海未「ええ?いやいや、みんながボロボロ過ぎるんですよっ」クワ
海未「…希に至っては最後歩いてましたから、…弛んでますね」
絵里「希ね…」
真姫「そう言えば…海未と希は弁護の依頼で連絡取り合ってたって聞いたけど…」
-
真姫「その、何か巻き込まれてたの?希は」
海未「…」ウーン
絵里「私がまだ希と連絡取り合ってた頃の話で言うと、別に何かに巻き込まれてたわけじゃないわよね…?」
海未「そうですね。希が会社員をしてた頃ですから。会社の不祥事を希の同僚が内部告発したんです」
真姫「え…そうなの」
海未「火の粉が希に降りかかったので、私が助力させていただいたと言う流れです。希は迷惑を被った被害者ですね」
絵里「会社もなくなっちゃったからね。それで確か、希はしばらく、海未の事務所で事務をしていたのよね?」
海未「ええ。そつがない人ですから、全く問題はなかったわけですけど」
海未「結局にこのお店が開くタイミングで辞めてしまいましたね」
真姫(なるほどね)
真姫「今はにこちゃんのところでパートとして働いているだけよね?」
海未「まあ、なんやかんや株で上手くやっているみたいですからね」
絵里「さすがよねぇ…」ハア
海未「ですが…まあ」
海未「真姫の知っている頃と比べたら、希は昔よりもどこか物事を刹那的な…その、冷めたような感覚で見るようになった気がしますね」ハァ
海未(無常感、と言うんでしょうか)
-
海未「一見穏やかに取り繕っているようにも見えますが、少しこう…心配ではありますね」
絵里「…何となく私も思ってはいたけど」
絵里「希は卒業してμ'sが終わってから、私たちの中でも人一倍気が抜けちゃったみたいだったし」
真姫(そうなんだ…)
絵里「にことのあれ以降私もあまり連絡を取れていなかったし…社会に出てそんなゴタつきもあったとなればね…」ハァ
真姫「…」
真姫「別にあなたが落ち込んだって仕方がないことでしょう」ハァ
絵里「うーん…私、どうにもこうフォローする能力って言うか…気付いていてもそう言うのが上手くやれないのよね」
真姫「…それはまあ、みんな難しいわよ。もう子どもでもないんだし」
海未「ふふ」
海未「まあ、今回のことで何か希の中で変わる部分になればいいと思います」
絵里「…そうね」
絵里「私も、真姫や凛たちの熱意に当てられてきているところだしね」ニコ
真姫「…」
真姫「もういいから!早くメモの食材入れてってよ、日が暮れちゃうってば」バッ
海未「はい」ニコ
絵里「はいはい」アハハ
-
〜別荘〜
希「…」フゥ
にこ「ちょっと、なにサボってるのよ。あっちで花陽たち探してたわよー?」
希「ああ、にこっち」ニコ
にこ「…」
にこ「なに、体力切れた感じ?」
にこ「それとも、…ここまでμ'sが揃ったところであんたまだやる気出ない感じなの?」
希「え?」
希「そんなことないけど…」クス
にこ「絵里ともまた昔みたいにやれて、穂乃果も見つかって…9人揃って…ちょっとは面白くなってきたでしょ?」
希「何言うてるん、にこっち」アハハ
希「ちょっと体力が追いつかんから休んでただけやん」フフ
にこ「…」
にこ「どうだか。ほんとにね、昔みたいに人を煽るくらいのやる気出したっていいのよ?」
希「あはは…うん。せやね」
希「さすがに楽しいよ?中途半端に参加してるつもりはないけど…」
希「やっぱり昔みたいには見えてないかな?ウチ」
にこ「はあ、ったく」
にこ「自覚がないのは一番タチが悪いわよ」
希「…はは」
にこ「まずは『今を楽しむ』ことを思い出しなさい」
にこ「終わりが来ることなんて考えてたらね。何だってやる気も出ないし、楽しめないもんなんだから」
にこ「とりあえずにこはご飯の準備してくるから。サボってないでそろそろ下降りてきなさいよね」
希「…」
ガチャ
希(うーん…)
希「はあ。にこっちもお節介になったなあ」フフ
〜
-
〜
真姫(やっと買い出し終わった…想定よりもかなり荷物増えたわね…)
絵里「重くなったわねー…」ズシ
海未「酒です…酒を買い過ぎなんじゃないですか」ハァ
絵里「だってメモにあるし…ないならないできっと寂しいわよ」ウッ
真姫「もーいいわよ。私は軽い方持つから」バッ
海未「ちょっ、真姫っ、ずるいですよ」
真姫(…合宿といいつつ、正直十年ぶりのみんなの顔合わせみたいなところもあるからね。お酒もそれなりに必要よね)
真姫「…」ウーン
真姫(言っておいた方がいいのかしら)
テクテク…
真姫「ことりのことなんだけど、ちょっと気になってて」
絵里「え、…今度はことり?」
海未「…」フム
真姫「さっきの電話の時。何だかあまり聞いたことのないようなトーンで口数も少なかったかのよ」
絵里「そうなの? 何かあったのかしら」ウーン
-
真姫「…」
海未「昔からことりは…周りに心配をかけることを好まないので…悩みや心配を隠す癖があるんです」
海未「私や穂乃果には特に大っぴらにしたがらないので…気付けた時はいいのですが」ハァ
真姫「…」ウーン
真姫(確かに、留学騒動の時とかそうだったわね)
絵里「…」
真姫「理事長からは言ってもいいって言われてるから大丈夫だと思うけど、今理事長入院してるのよ」
絵里「えっ…」
海未「そうなのですか?!」
真姫「しかも地元なだけあってうちの病院に入院してるのよね」
海未「それは…大丈夫なのですか?」
真姫「何かあって搬送されたわけじゃないのよ。検査入院だったんだけど、思ったよりも大きい病気が見つかったらしいの」ハァ
海未「そうですか…」
-
絵里「それ、ことりは知ってるの?…もしかして、ことりの様子がおかしいのってそれが原因じゃないかってこと?」
真姫「ことりは見舞いに行ったらしくて、病気の話を聞いたって。だから…大丈夫とは言っていたけれどそうじゃないかと思う」コク
海未「…」
絵里「正直、私たちもこの歳になってるわけだし、親もそれなりに歳は取るものだから」
絵里「ありえない話ではないけれど、ことりの心境を思うとね…」
真姫(そうよね…)
海未「大会どころではなくなる可能性も、なくはないですね。心配です」ハァ
真姫「そうなのよね…」
真姫「でも、きっとそれは理事長の思うところではないはずなのよ」
真姫「μ'sを集めることも、大会に出るとなったのも…私が始めたことではあるけれど。これは元々理事長の願いでもあるから」
絵里「…そう」
海未「そうだったんですね」
真姫「理事長のことは心配だからもちろん気にはかけるけど」
真姫「出来ることならことりには参加してやり切って欲しいって…理事長は言ってたから」
絵里「…」
海未「私たちにこの話をしてくれたのは、真姫もどうしたらいいか悩んでいると言うことですね」
-
真姫「え?…でも、そうなのかも」
真姫「正直、ことりに大会どころじゃないって言い切られたら…無理に引き止めることは出来そうにないし」ハァ
絵里「そうね。難しいところだけど…」
絵里「ひとまず真姫、話してくれてありがとう」
海未「ええ。様子を見ながら…私もフォロー出来ることはフォローさせてもらいます」コク
真姫(ふたりとも…)
絵里「私たちはもう、九人揃ってるんだし…」
海未「何かあったら皆んなで助け合う…ですね。よく穂乃果が言っていたように」ニコ
真姫「…!」
真姫「うん」コク
海未「…ですので真姫、いい加減もう一つ荷物を待ってください…」プルプル
真姫「あ…そうね」クス
〜
-
つづく。また書きます
-
続き書いてくれてありがとう
-
タイムリーに生放送もくるし続き待ってる
-
真姫(28)「アラサーμ's?」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1713535406/
貼っときます
-
>>26
助かる
-
ワンツー
スリーフォー
ファイブシックス…
凛「はい!じゃあ一旦休憩挟むにゃ!」パン
にこ「あああ!!!足キツイ〜〜っ」ガク
花陽「ぜぇ…ぜぇ…」
花陽「こ、これを平気で毎日やってたと思うと私たちってすごいね…」アハハ
にこ「若さって…宝よね」
凛「うーん、大げさにゃ」ハァ
穂乃果「あはは。みんな思ったよりも動けてた感じしたけどなあ〜」
-
穂乃果「あ」
穂乃果「海未ちゃん真姫ちゃんお疲れ様♪」タッタ
真姫「ええ。穂乃果はダンス、やっぱりやり慣れてたししっかり覚えてたわね?」
穂乃果「ほんと?!やった〜♪」
海未「身体が覚えているものですね。まあ…その、私は少々恥じらいが消えないところがありますが…」
穂乃果「え?海未ちゃんかわいかったよ〜♡」ニコニコ
海未「穂乃果っ…///」
海未「もう……その前に最後、一旦振り付けを合わせましょう」
真姫「んーそうね」
真姫「…て言うか、さっき穂乃果たちは買い物行ってる間何してたの?もしかして寝てたんじゃないでしょうね」ジッ
穂乃果「ええっ!?寝てないよっ!」ギョ
穂乃果「凛ちゃんや花陽ちゃんたちとダンス練習しながら動画撮ってたんだよね。ねえ見てみてよっ」バッ
-
真姫「…」ジッ
『ワイワイ』
真姫(うーん…画面内のいい大人が皆して騒がしいわね。楽しそうと言えば楽しそうだけど)
真姫(宣伝動画ってこう言う感じでいいのかしら?よく分からない…)
穂乃果「あ、そう言えば理事会の人から電話が来てたんだよね」
真姫(理事会?)
穂乃果「まあ後でかけ直してみるけどさあ、休み前にやった仕事のリテイクだったらげんなりだよねえ」ハァ
真姫「…」
真姫(穂乃果は…入院してる理事長の件について知っているのかしら…)
穂乃果「あっ」
穂乃果「あとね、気が早い話なんだけどもしも予選を通ったら私たち本戦に行くよね?」
-
真姫「?」
真姫「まあ、通ったらね?」
穂乃果「ふふふ…」ウズ
真姫(何よ不気味な顔して…)
海未「なんですかその顔は…」
穂乃果「本戦はなんと、新しく作る新曲のみだそうです!!」バーン
海未「え!!?」ギョ
真姫「はあ!?!?」
真姫(嘘でしょ!?完全に見逃してた気がする…)
海未「し、…新曲ですか!?」
海未(も、もう10年ほど歌詞のようなものは書いていないのですが……また私にあの歌詞を書けと言うんですか…//)
穂乃果「あはは!にこちゃんもさっき同じような反応してたよ〜」ニコニコ
真姫「…」
-
真姫「自分は曲に関わらないからって他人事みたいに…もう」ハァ
海未「ほんとです!」
穂乃果「そ、そんなことないよ!もちろん私も協力するってば!」アセ
穂乃果「…楽しみなんだよ♪」フフ
真姫「…」
真姫(新曲…って言われてもね。それなりにピアノは気まぐれに触ることはあったけど…曲なんて何年も作ってないし)
真姫「気が重い…」
海未「私も…」
穂乃果「ちょ、そんな暗い顔しないでよ二人ともさ〜」アハハ
穂乃果「当時とはまた違った音や歌詞が出来るかもしれないし、昔の私たちっぽさがでるかもしれないし…なんにせよ楽しみだよねっ」ニコ
穂乃果「枠に囚われないこの大会だからこそ出来ることだなって」
真姫「…ま、そうね。やるしかないわよね」
-
サンキューイッチ
>>26 ありがとう
-
テクテクテク
穂乃果「あっ」バッ
穂乃果「ことりちゃん来たみたい!」ダダ
真姫「ことり…!」
ことり「みんなお疲れ様〜久しぶりの人もたくさんだね♡」ニコ
にこ「やっと来たわね?遅かったじゃない」カタ
ことり「ご、ごめんね〜、おまたせしました。あ…ケーキ買ってきたよ♪」
凛「ケーキ!?やったにゃ〜」バッ
ワイワイ
真姫「…」
真姫「ことり、お疲れ様」ソッ
ことり「真姫ちゃん。うん、さっきも電話くれてありがとうね」
-
ことり「合宿、…頑張ろうね」ニコ
絵里「…」チラ
真姫「え、ええ」コク
花陽「お昼食べたらダンス練習だけど、いきなりことりちゃん大丈夫かな?」
ことり「うん!まかせて。そう思ってもうジャージに着替えてきたよ♪」
穂乃果「ことりちゃん!本戦ね、新曲作らなきゃいけなくなったんだ!」
ことり「え!ええっー?」
真姫(…)
真姫(元気そうに見えるけど…意外と大丈夫なのかしら)
凛「よーし!今からまた振り付け合わせるからことりちゃんもやろう♪ 凛の隣だよ」ニコ
ことり「…うん♪」
〜
-
〜
〜某 ジム〜
ツバサ「スポンサーが撤退したらしいわ」
あんじゅ「え?」カタ
あんじゅ(いきなり過ぎて何の話かと思ったけど…)
あんじゅ「もしかして…」
ツバサ「そう元スクールアイドルたちが集う例の大会よ。ついていたスポーツメーカーのスポンサーが一社撤退したらしいのよ」ハァ
あんじゅ「…それってまずいんじゃないの? 何で急に?」
ツバサ「まあまずくないわけはないけどね。理由が不明なのがちょっと匂うのよね」フム
ツバサ「情報に関しては英玲奈が調べてくれているみたいなんだけどね、ちょっとあまりにも急なのよね」
ツバサ「こう言うことが理由もなく起こるのなら、一社じゃなく続いてしまう可能性もあるわけでしょ?」
あんじゅ「…たしかに」
あんじゅ「って!そうなると、最悪大会が中止になることもあり得るってこと?」
ツバサ「…なくはないけど。そんなことさせるつもりはないわよ?」フフ
あんじゅ「うーん。慌ただしいわね…本当に」ハァ
ツバサ(あんじゅは特に何も知らないか…そりゃそうよね)
ツバサ「……ま!ひとまずあんじゅは体力つけるところからね?」フフ
ツバサ「今他のことは特に心配しなくていいから。まずはランニングと筋トレね」ニコ
あんじゅ「やめてよもう〜…」
ツバサ「まだ文句言ってるのね…だったらもう動画出したらいいじゃない。筋トレとかダイエットとか名目売って」
あんじゅ「…」
あんじゅ(それちょっとアリね…)ニヤ
ツバサ「やらしい顔ねえ」クスクス
〜
-
〜西木野家 別荘〜
凛「相変わらずにこちゃんのご飯美味しいにゃ〜♡」
花陽「うん!うん!さらに磨きがかかってるね!」モグモグ
にこ「まーね。当たり前でしょ」フフン
にこ「でも花陽、あんた米ばっかりそんなに食べたらあれよ?せっかく消費したカロリーが元も子もないじゃない」
花陽「き、気を付けます…」エヘヘ
真姫「食べたらどうする?まだ寝るには少し早い時間だけど」
にこ「…」
にこ「アイツらが飲んじゃってるから動くようなレッスンは無理ね。」
にこ(頼りの海未はのぞえりに飲まされてるし。まあこうなるとは思ってたけど)ハァ
凛「じゃあ凛は花火がしたいにゃ!花火持ってきたんだあ」パッ
真姫「あなた本当に変わってないわね…花火って」
希「花火いいやん。夏を先取りやね〜」ヒョコ
絵里「そうねえ、凛はちゃんと準備が出来て偉いわね」ニコニコ
凛「えへへ〜」
海未「え、練習しないんですか?」ヨロ
ことり「海未ちゃんその状態でばりばり動いたら倒れちゃうんじゃないかなあ」アハハ…
にこ「ほんとよ、そんな酒でふわふわした人が練習したって意味ないっての」
にこ(穂乃果はもう横になって寛いじゃってるし)
海未「そうですか…」シュン
真姫(飲んでる人たちは思考が緩くなってるわね)
真姫「…」ウーン
真姫「じゃ…まあ花火をしたらお風呂に入って、今日は寝ましょうか。飲み直す人は二日酔いにならない程度にね?」
-
希「はーい♡」
絵里「そうね♪ 真姫のところのお風呂大きいし、楽しみだわ」フフ
花陽「そうだね♡ お肌にも良さそうだよねぇ」
にこ「日頃の疲れや不摂生を癒すしかないわね…あ、て言うか花火の時はエモい動画撮るんだからねっ」
花陽「そ、そうだね!」グッ
ワイワイ
真姫「…」
真姫「ことりもそれでいい?」チラ
ことり「え?うん。もちろん」ニコ
〜
-
…
ワイワイ
パチパチパチ…
希「わあ。花火キレーなあ…」
海未「ですね。夜風に当てられると良い感じに酔いが醒めてきました」ソッ
希「お、海未ちゃん」ニコ
海未「線香花火ですか」
希「そうそう。好きなんよね、これ」
海未「私も静かな花火がやりたくて。あっちは派手なので楽しんでるみたいです」クス
希「ふふ。ほんまやね」
希「…でも、こう言うみんなが楽しそうに騒がしく賑やかにしてる光景見るの、うちほんまに大好きやったんよね」ニコ
希(んー…なんかこう言うのも久しぶりやんね)
希(にこっちも言ってたけど…今を楽しむ、か)
海未「…」チラ
海未「…一次予選が終わったら、二次予選があります。希、知ってますか?二次予選について」
希「え?」
-
海未「二次予選は三曲を繋ぐメドレー形式だそうです。今穂乃果たちと話していたのですが、ユニットごとに一曲ずつになりそうですよ?」ニコ
希「ユニットって…」
海未「覚えていないんですか?自分のユニット」クス
希「いや覚えてるよっ。そりゃ、だって海未ちゃん一緒やったやん…」
海未「よかったです。そうですよ、リリホワです」
海未(まあ全員曲で三曲は体力的にキツイとなった結果ですが…)
希「……うーん、うち二人についてけるかなぁ」ハハ
海未「出来ますよ。昔は弱音を吐いていた凛を励ましたり、過度で無茶なメニューを言いがちの私をうまくまとめてくれていましたし」
海未「誰であっても同じことを言えますが、もちろん希がいなければ成り立ちませんから」
希「そうかな?」フフ
海未「そうです」
海未「何より、希がユニットのことを心配していると言うことは……一次予選にはもう絶対勝つと思っているからですよね」フフ
希「へ?…うわ〜、もう。やめてよ海未ちゃん」
海未「頑張りましょうね。多分楽しめば、自ずと頑張れますよ。希は」
-
希(うーん、そんな真っ直ぐな目で…ほんまに海未ちゃんも変わらんね)ハハ
希(そんなん言われたらなあ………)
ポトッ
海未「あっ、落ちましたね」
希「あら。うちのも終わっちゃった」
希「…」
海未「…」
海未「まあ…その、何にでも終わりがあると言うのは当然のことです」
海未「でも何も残らないわけじゃないと思うんです」
希「…うん」
海未「さて。ではあっちに行きましょう。最後にみんなで大きめの打ち上げ花火をあげるみたいですよ」スクッ
希「へ?あ、うん」
海未「大丈夫です。きっと忘れられない楽しい記憶に残りますよ。花火も、合宿も」
海未「今回私たちがまた集まってステージに立とうとしていることも」ニコ
希「…」
希「もう海未ちゃん!そうやってポンポン人を落とすようなこと言うたらあかんよーっ」バシ
海未「ええっ?!」
希「いこっか」ニコ
〜
-
〜温泉〜
カポン
凛「はあ〜…良いお湯だにゃ〜。疲れが癒やされるにゃ」
穂乃果「やっぱりお風呂って最高だよねえ…眠くなってきたよぉ」ハァ
花陽「ほ、ほんとに寝ちゃだめだよ穂乃果ちゃん?」
穂乃果「えへへ」
真姫「のぼせても知らないわよ?」
凛「それにしても真姫ちゃん細いねえ。何食べて生きたらそんなことになるの?ちょっとガリすぎにゃ」ウーン
凛「保健室の先生がそんなんじゃだめでしょ!」グイ
真姫「う、うるさい。別に普通でしょ、触らないで//」
穂乃果「ほんとほんと!同じ学院で働いてたら比べられちゃって穂乃果が太って見えちゃうからさー!」
穂乃果「学食美味しいからさあ。差し入れとかも嬉しくて貰うたびに食べてたら太っちゃうんだよね〜理事長も大変だよっ」
凛「へえ〜いいなあ」
真姫「いや食べてる暇あったらもう少し書類とか整理しないとダメでしょ」ハァ
-
真姫(て言うか誰も比べないでしょ…)
凛「穂乃果ちゃんは変わってないねえ」アハハ
花陽「スタイル昔からいいよね真姫ちゃん。うーん、でもみんなも年齢のわりに崩れてる人はいないような…」
凛「絵里ちゃんや希ちゃんはチートだからあんまり比較しちゃだめにゃ」バッ
凛「にこちゃんは変わってないようで凛安心したよ」ニコ
穂乃果「たしかに!ちんまいけど、いつもの頼れるにこちゃんだったね」アハハ
真姫「…にこちゃんがいたらはっ倒されてたわよあなた達」
花陽「あはは……それより、皆先にあがっちゃったのかな?」キョロ
凛「三年生組はサウナ入って満足して上がっちゃったみたいだね。ほんと、疎遠になってたのがうそみたいに仲良しなんだから」
穂乃果「あれ、喧嘩してたの?にこちゃん達」チャプ
花陽「喧嘩と言うより真姫ちゃんが集めてくれるまで色々あって、連絡を取り合ってなかったみたい」
穂乃果「ふうん…」
真姫(結局この歳になると顔を合わせなくても生きていけるわけだし…きっかけって、大事なのよね)
-
凛「穂乃果ちゃん達幼馴染三人は今でも仲良し?途中から連絡取り合ってなかったみたいだけど」
穂乃果「うん、そうだね」
穂乃果「仲良しだよ。ただ、昔みたいに海未ちゃんやことりちゃんの全部を知ってる!って感じではなくなってるかな」ウーン
花陽「そっか…でも、そうなっていくよね」
穂乃果「うん、私はそれはそれぞれの道を歩んで行った以上普通だと思うし、ふたりだって話せないことはあると思うけど…」
穂乃果「それでも二人は特別だから。何かしようとしなくても、昔よりも信頼はしてるんだ」
真姫(…信頼か)
穂乃果「あ、もちろんμ'sのみんなも信頼してるよ?」エヘヘ
穂乃果「海未ちゃんやことりちゃんはその中でも特別だから、不思議だよね」
花陽「そっか」ニコ
真姫「でも海未は怒ってたわよ?連絡取らないからって」クス
穂乃果「う、うーん。それは再開した時にも怒られちゃったから何にも言えないよ〜」アハハ
凛「いいなあ〜。でもそう言うの、羨ましいにゃ」
穂乃果「真姫ちゃん達三人だってすごく仲良しに見えるよ?」
-
凛「ほんと!? でも今までの真姫ちゃんなんてね、こっちから連絡しなきゃ返してくれないし、何なら既読スルーばっかりだったんだよ!?」クワ
真姫「ちょ、やめてよ…忙しかったのよそれまでは!」
穂乃果「あはは、私と変わらないなあそれは」フフ
穂乃果「でも、真姫ちゃんが唯一持ってた連絡先が二人だったんだから。今回もそれでうまくいったわけでしょ?」
穂乃果「それってすごいよ」ニコ
花陽「そ、そうだよ!私も二人のことは大事な親友だと思ってるよっ」
真姫「…いやもう、何の話よ…///」
真姫「…」
真姫「先あがるから」ザブ
穂乃果「え!」
凛「えーーーーっ!まってよ真姫ちゃん〜」
バタバタバタ…
ガチャ
真姫「え、」
-
希「お疲れ〜真姫ちゃん♪」
真姫(布団が敷き詰められてる…やっぱり例の通りみんなで雑魚寝なのね…)ハァ
真姫「…やっぱり皆んなで寝なきゃいけないの?」
絵里「合宿だからね?」フフ
にこ「もう何でもいいから寝るわよー。お肌に悪いんだから」ゴロ
花陽「しーっ、海未ちゃん起きちゃうから」
ことり「真姫ちゃん。ことりの隣空いてるよ?」ニコ
真姫「わかったわよ…」
海未「…」グゥ
真姫(海未や穂乃果はもう寝てるし…早いんだから)チラ
真姫「ま、いっか…」クス
ことり「?」
にこ「じゃあ電気消すからね」カチ
希「おやすみ〜」
花陽「おやすみなさい」
絵里「おやすみ」
パッ
真姫(色々あるけど、あっという間の…楽しい一日だったな…)
真姫「…」
ーーーー
-
つづくまた書きます。前スレ貼ってくれて感謝です
-
ことりママが心配
-
ベタな展開だと入院=実は妊娠でしたとかあるけど明言されてるからなぁ
頼むぜホント…
-
>>49
いくらナウい理事長でも流石にそれは…
-
期待
-
〜翌朝 別荘前ビーチ〜
希(あれ…海沿いにいるのはあれは)
希(……真姫ちゃん?)
真姫「あ」
真姫「おはよう希」
希「早いね、真姫ちゃん。おはようさん」ニコ
真姫「昨日あれだけ飲んでたのに、早いわね…?」
希「ふふ。うち、お酒あんまり残らんタイプなん。よくにこっちにも羨ましがられるよ」フフ
希「でも、真姫ちゃんこそどうしたん?朝から…こんなところで」
真姫「え?」
真姫「いや最近朝早いから自然とこの時間に覚めちゃうのよね」ハァ
真姫「けど、朝日を浴びたらパワーをもらえるって。ここでそう教えてくれたの希だったでしょ?」
希「え?」
-
真姫「早起きは三文の徳とか言って、何だかあの時のこと、早起きするたびに思い出しちゃうのよね」フフ
希「…あー」
希「そっか。なんや嬉しいなぁ。長い間真姫ちゃんの記憶に留まれてたんやねぇ」ニコ
真姫「なによそれ」クス
真姫「まあでも、希があの時言っていたことが何となく私も十年経ってようやく分かったような気がするの」
希「ん?」
真姫「μ'sが特別だって気持ちとか、…その、思い入れ?って言うの?」
真姫「私にはそう言うのはないと思ってたし、親の提示した医者になるだけの人生には…必要のないものだって思ってたから」
希「…うん」
真姫「…」
-
真姫「…まあ、だから。そういうことよ」
真姫「て、朝から何言わせるのよ…///」クルクル
希「真姫ちゃんが自分で言うたんやん♪」
希「ふふふふ」
希「今の金言…みんなに言うても良い?♡」ニヤ
真姫「バカ!ダメに決まってるでしょっ!//」バッ
希「あははっ。冗談やって〜!」クスクス
真姫(あ…なんか)
真姫「めちゃくちゃ笑うじゃない…希」クス
希「は〜真姫ちゃんが面白いからやん?」
希「…うーん、でも。そやね」
希「うちもやっぱり大事やから…ちゃんとがんばりたいなって。だから、頑張ろうね。真姫ちゃん」ニコ
真姫(…!)
真姫「…そう、よかった」
〜
-
〜〜
〜東京駅〜
テクテクテク…
凛「もう帰る時間かあ。あっというまだったにゃ〜」ハァ
海未「ただ、今朝の練習で一通り踊れるようになりましたから…やっぱり皆身体が覚えてるものなのですね」
真姫「そうね」
真姫(予選には何とか間に合いそうだけど…、)チラ
ことり「…」
絵里(うーん……真姫、気にしてそうね)チラ
絵里「まあ……じゃ、次にみんなが揃うのはよせんってことかしら」
海未「はい。各々自主練ですね」コク
凛「明日から仕事かあ〜…一気に現実に引き戻される感じで憂鬱にゃー」
真姫「何言ってるのよ…あなたは元気有り余ってるでしょ?」
-
凛「もー!そう言うことじゃないんだって!」バッ
凛「月曜日に抗いたい気持ち!真姫ちゃんにはないのかにゃ!?!?」クワ
真姫「あーもう騒がしいんだから…もう疲れたし帰るわよ」
希「あはは…じゃあとりあえず今日はこの辺で解散やね」
海未「そうですね。お疲れ様です」
穂乃果「あっ海未ちゃん一緒に帰ろ!また穂乃果電車間違えちゃいそうだし!じゃあみんなまたね!」
海未「では…ことりも一緒に帰りますか?」チラ
ことり「ありがとう♪ わたしは少し買い物してから帰りたいから、海未ちゃんたちは先に帰ってもらって大丈夫だよ」ニコ
海未(ことり…大丈夫でしょうか)
海未「そうですか…なら、行きましょうか穂乃果」スタ
穂乃果「うん!ことりちゃん、また連絡するね〜」
-
ことり「うん♡」ニコ
真姫「…」
真姫「じゃあ私たちも帰りましょうか。みんなまたね」
凛「まったねー!!」
花陽「うん!またね」ニコ
にこ「じゃあ私も明日から普通に店開けなきゃだし、準備したいからもう帰るわね」
絵里「大変ねえ。まあ私も溜まったメールが山のように届いてるんだろうけど…」
にこ「あんた夜は合宿でもパソコン開いてたじゃない。ほんと、プライベートと仕事の境界線くらいきっちり引きなさいよ」ハァ
絵里「まあ…まあ。こう言うのは昔からだし、やらなきゃ逆に落ち着かないし性分なのかもね」アハハ
希「えりちは生徒会の頃からワーカホリック極めてたもんねえ」アハハ
-
希「にこっちは今からお店戻るん?」
にこ「そーね。明日の準備少ししておきたいし、あんたも暇なら手伝ってくれてもいいのよ?」チラ
希「んー…」
希「うちは帰ってから寝たり飲んだりせなあかんから…」
にこ「思いっきり暇じゃない!」クワ
希「あははっ、しょうがないなあ」フフ
希「じゃあえりちもことりちゃんもまたね♪ 予選でね」ニコ
絵里「うん、ふたりともまたね」ニコ
ことり「あ、うん!バイバイ♪」
絵里「…」
絵里「ことりはこの辺ぶらついてから帰るって言ってたけど…なにか買いたいものでもあるの?」チラ
絵里「衣装関連のことでもし大変そうなら手伝うわよ?」
-
ことり「え?ああ、ありがとう絵里ちゃん」
ことり「予選の衣装は曲が決まってるから…アレンジはしたけど。あと私ひとりで作るわけじゃないし、大丈夫そうだよ♪」ニコ
絵里「そう?」
絵里「…」
絵里(昨日の真姫の話が気になって声をかけてみたものの…)
ことり「絵里ちゃんむずかしい顔してどうしたの?ふふ♡」
絵里「え?いえ、その…理事長の話を真姫から聞いたのよ。大変な中で合宿中も心配だったわよね」
ことり「あ、うん…」
ことり「そうなの…でもみんな頑張ってるなか私情で心配かけてごめんね?」
絵里「みんなそんな風に思わないわよ…もう」ハァ
絵里「あなたも知ってると思うけど、μ'sはみんな揃いも揃ってどうしようもないお節介軍団なんだからね?」
-
絵里「まあ、そのね。逆に心配しちゃうのよ」アハハ…
ことり「ごめんね。でも、ん〜…なんかね?」
ことり「色々お母さんのこととか仕事のこととかも考えてたらへこんじゃって、正直合宿がなかったらもっと落ち込んじゃってたと思うし」エヘヘ
絵里「…」
絵里「飲み行く?」
ことり「え?」
絵里「ことりがこんな風になった時は酒に付き合うって…約束したじゃない」
ことり「絵里ちゃん…」
絵里「まあそれにその、私ならわりと適当に何でも話せるって言ってたでしょ?」
絵里「気の利いたことは返せないかもしれないけど…お酒を一緒に飲みながら話を聞くことは出来るから…」
ことり「……ううん、ありがとう♡」
ことり「あ、でも…」
ことり「良くない酔い方したら、ごめんね?」ニコ
絵里「…」
絵里「大丈夫よ。でもまあ、お手柔らかにね…」アハハ…
〜〜
-
〜
凛「ねえねえ真姫ちゃん〜この後真姫ちゃんの家行って良い?」
真姫「はあ?なんでよ。凛も明日仕事あるんだから自分の家帰りなさいよ」
凛「え〜〜ご飯食べようよー!かよちんも!」
花陽「えっ私も?」ギョ
凛「作戦会議もかねるから!ね?二次予選の会議しようにゃ!」
真姫(いや私たち全然ユニットがバラバラの三人なんだけど)
真姫「しょうがないわね…遅くならないうちに帰りなさいよ?」ハァ
花陽「真姫ちゃん、いいの?」
真姫「そうね。まあまだ早い時間だし、花陽もよかったら来たら?」
真姫「で、凛がご飯作ってくれるならいいわよ」
-
凛「えっ!? 凛インスタントラーメンと餃子しか作れないけどいいの?」
真姫(なんでレパートリーがよりにもよってそれだけなのよ)
花陽「ぎ、餃子いいねぇ…!私も手伝うし、お米炊くねっ」パァァ
凛「それよりさ、もし本当に本戦まで進めることになったら、真姫ちゃん新曲も作らなくちゃなんだよねぇ」
真姫「…」
真姫(そうだった…)
花陽「真姫ちゃんはまだピアノをよく弾いていたりするの?」
真姫「そんなには弾けてないのよね。家にあるけど、忙しくて近頃はさわれてないわ」ハァ
凛「まあ真姫ちゃんなら大丈夫だよ!ほら、インスピレーションが勝手に降ってくるタイプって昔言ってたにゃ」
真姫「はあ!?言ってないわよそんなこと!」
花陽「あはは…」
-
花陽「実際…そうなると、流行りの曲調なんかも十年前とは変わってきてるから」
花陽「時代に合わせたものにするのか、それとも…私たちμ'sらしい曲で貫くのかとか、色々考えちゃうね」
真姫「流行りの曲なんて、それこそ私分からないわよ?」
真姫(昔も一からスクールアイドルの曲聞いて参考にしたりしてたくらいだし)
凛「そうなの?そこはでも、かよちんがいるから大丈夫だよっ」
花陽「うーん…私は個人的に、真姫ちゃんが作ってきたμ'sらしい曲がいいなあって思うけど」
花陽「視聴者の投票数が全てだと思うと。どうなんだろう」ウーン
真姫「たしかにねぇ…」
凛「真姫ちゃん今は音ノ木坂学院にいるんだから、生徒のみんなにどう言う曲が流行ってるのかって聞いてみても良いんじゃない?」
真姫「そうねぇ。でもあの子たちの好きなアイドルだかの話もたまに聞くんだけど、何言ってるかさっぱりなのよね」
-
凛「ジェネギャだにゃあ…」
真姫「うるさいわね…」
花陽「たしかに、今は昔と比べて、テレビ以外にもインターネットって言う活躍する場所が出来たから」
花陽「本当に色んなプラットフォームで歌ったり踊ったりするアイドルやタレントが星の数ほど多いから、印象に残るのは大変なんだよね…はは」
真姫「そうなのね…」
花陽「YouTuberやバーチャルの3Dの体で踊ったりする人たちもいて、推し活なんて言葉も普通になっちゃってるからねぇ」ニコ
凛(かよちん楽しそうにゃ)
花陽「逆に考えると、私たちもインターネットを通じてもっともっと見てくれる人を増やすことも出来るってことかも?」
真姫「はあ……花陽に言われると、心強いわね?」クス
凛「うんうん!」
花陽「えへへ…」テレ
凛「さ、じゃあ行こっか!真姫ちゃん家!」ダダッ
花陽「凛ちゃん!?」
真姫(ああもう、いちいち走らせないでよ…!)ハー
〜
-
翌日
〜音ノ木坂学院 保健室〜
キーンコーン カーンコーン
真姫(もう昼休みか…)ガタ
ダッダッダ
生徒「先生!西木野先生ー!」ガラッ
真姫「ヴェッ、…なに。騒々しいわね」
生徒「これ先生だよね!?動画出てるの!」
『μ'sちゃんねる 〜μ's合宿練習編』
真姫「」
真姫「……違うわよ?」ニコ
生徒「嘘だよ!絶対先生だよこれ!髪の毛くるくるする癖とかそのまんまじゃん」クスクス
生徒「先生かわいい〜♡ていうか出るんだね、この元スクールアイドルのイベントみたいなやつに」
真姫「う…」
-
真姫(花陽の言ってた通り、今のインターネットの拡散力って怖いわね)
真姫(でもなんでこんな一般生徒にまで……あのチャンネルそんなに人気なの?)
生徒「友達と皆んなで観てたんだ〜。スクールアイドルって私全然興味なかったんだけど」
生徒「昔の動画とか観てたらなんかすっごいかわいくて!ハマりそうだよっ」
真姫(ええ…?昔のとか見られるのは勘弁してほしいんだけど…)
真姫「はー、もう。あんまり周りに広めないでね?面倒だから」
生徒「先生がμ'sの一員なのは結構もう有名だから、時間の問題だと思うけど」
生徒「今の理事長もμ'sだったんだね!凄いなあ!」
真姫「…」クルクル
-
真姫「まあ、あのね。ただ理由もなく出るわけじゃないのよ?ちょっと話題になれば、この音ノ木坂の知名度にも繋がるかもしれないでしょ?」
生徒「え?…その為にやってるの?廃校になるのに?」キョトン
真姫「廃校とは言われてるけど、まだ分からないじゃない」
真姫「入学希望の声が多ければ、意外と廃校に待ったをかけられることもあるのよ?」
生徒「そうなんだ…」
真姫(本当ならμ'sがなかったら、この学院も十年くらい前に無くなってわけだし)
真姫「私は別に…仕事に困るわけじゃないけど、みんなは自分の学校が無くなるなんて嫌でしょう」
生徒「先生…なんか、すごいね」
真姫「ん?」
真姫(え、なんか引かれてる?)ギョ
生徒「…」
生徒「私もこの学校大好き。学校のために私も…何か出来るのかな」
真姫「…」
-
真姫「まあ、学校のために、なんて無理に気負う必要はないけど」
真姫「やりたいことがあるなら、とりあえずやってみても良いんじゃない?」クス
生徒「……!」
生徒「うう、先生…やっぱり、大好き…」グス
真姫「…!?」ヴェッ
真姫「な、なんで泣くのよ…やめてよ私が泣かせたみたいになったら問題じゃない」ヨシヨシ
生徒「先生一生推せるよぉ…ぐす。応援絶対するし観に行くね…」ウウ
ガラッ
穂乃果「真ぁ姫ちゃーーん!!お昼食べ行こっ!!」バッ
真姫「ヴェッ、穂乃果!?」
穂乃果「ん?」チラ
穂乃果「えっ!?な、なんで泣いてるの?!」ギョ
生徒「だって西木野先生が〜〜〜」ウワーン
穂乃果「ま、真姫ちゃん!?」バッ
真姫「ちがっ、私じゃないわよっ!!」クワ
〜
-
つづく、また書きます
-
西木野先生、尊い…
-
〜予選当日〜
控室
穂乃果「予選って生放送なんだ!?」ギョ
真姫「え?当たり前でしょう」
真姫「ただ本戦はテレビも含めた全国放送らしいけど、予選の間はインターネット配信での生放送になるの」
穂乃果「へえ〜」
にこ「へえ〜って、あんたリーダーなのに何にも見てないのね本当」ハァ
穂乃果「いやあ、面目ない…」
真姫「どこで踊るかってのが各地域で決められてて、私たち東京予選はこの舞台ホールを貸し切るみたい」
にこ「まーステージで差はそんなに出ないはずだし、平等にやれていいわよね」
穂乃果「じゃあ本戦はどこでやるの?」
真姫「トーナメント方式らしいけど、決勝までは好きな舞台を選べるらしいわよ」
穂乃果「はえ〜〜そうなんだぁ」
真姫「決勝はドームらしいわ」クルクル
穂乃果「そうなの!?すごいね?」
にこ「でもアライズなんかはどうせ勝つだろうし、そこでお金もかけられそうだし、良いステージなんかも用意出来ちゃうんでしょうねー」ハァ
穂乃果「えぇー私たちだって負けてないよ!どうするどうする?」ガタ
-
真姫「まずは予選に勝ってから考えても良いと思うけど…そうね、何か良い案ある?」
穂乃果「んー、にこちゃんの焼肉屋とかは?」
にこ「何考えてんのよ…焼肉屋でダンスってバカ丸出しじゃないっ」
穂乃果「あははっ」
真姫「…」ハァ
真姫「音ノ木坂…と言いたいところだけど、許可を取るのが面倒そうよね」
にこ「たしかにねぇ。でも穂乃果は臨時とは言え理事長なんだから、許可取るのもうまいことやれないの?」
穂乃果「たしかに?うーん、今度聞いてみるよ」ニコ
ガチャ
希「おはようさん♪ あら、みんな早いね」
凛「おはよー!」
花陽「お、おはようございます」
にこ「おつかれー。て言うか、なんか花陽緊張してない?」
花陽「だって久しぶりに大勢の前で踊るわけだし、緊張するよぉ!にこちゃんみたいに舞台慣れしてないから…」エエ…
-
にこ「大丈夫よ。配信だから、リラックスよリラックス」
花陽「そ、そっかあ。上手く出来るかなあ…」ハァ
凛「かよちん、仕事の合間にも自主練頑張ってたみたいだし大丈夫だよ!」グッ
真姫(凛は案外大丈夫そうね…)
ガチャ
絵里「おはよう。盛り上がってるわね」
海未「おはようございます」
穂乃果「二人もおっはよー!さっきスタッフさんから伝達があったんだけど、私たちの出番は最後みたい」
海未「そうなんですか?ならわりと待ち時間があるんですね」
絵里「順番ってランダムだったのかしら」
真姫「そうみたいよ。運営側で決めてるのかもしれないけど、私たちは特に時間の希望を出さなかったから」ウーン
にこ「アライズはトップバッターだしね」
絵里「そうなのね」
花陽「うん。私たちも最後って少し怖いけど、やっぱり楽しみだねえ…」
真姫「最後だと、他のグループの様子も観れるから良いけど、反対にプレッシャーもかかるところね」
穂乃果「まあまあ。にこちゃんも言ってたけどリラックスしていこうよ!」アハハ
穂乃果「和菓子だけどおやつたくさん持ってきたからさ♪これ食べながら配信見てよーよ」パッ
凛「やったにゃ〜」パッ
真姫(緊張感ゼロね…)
-
ガチャ
ことり「おはよう〜」ニコ
穂乃果「おっはよーっ!ことりちゃん」
海未「おはようございます、ことり」
ことり「あ、衣装最後の直しをして持ってきたよ♡」ニコ
穂乃果「ほんと!?すごい、さすがことりちゃんだ〜」
ことり「えへへ」
希「ありがとうね。ことりちゃん」
真姫「…て言うか、遅くまでひとりでやってたんじゃないの?大丈夫?」
ことり「ううん、簡単なデザインだし会社の子たちに手伝ってもらったから平気だよ」
ことり「真姫ちゃんも色々お疲れ様♡」ニコ
真姫「…別に私は」クルクル
海未「あ、露出少なめで助かります…かわいいですね」ガサ
穂乃果「えー海未ちゃん細いしそんなの気にしなくて良いと思うけどなあ」ボリボリ
海未「そう言う問題じゃありませんっ」
花陽「ね、年齢との兼ね合いだよね?」アハハ
絵里「じゃあ着替えたらとりあえず出番まで待ってましょうか」カタカタ
希「って言いながらまた仕事してるやん〜もうえりち」
絵里「気になることは片付けておいた方が集中出来るじゃない…」
ワイワイ
-
真姫(みんな思ったよりもリラックスしてるのね)
真姫「ん?」
トントン
花陽「誰かな?」ガチャ
ツバサ「どうも♪」
花陽「」
にこ「は!?!?」
穂乃果「わー!お久しぶりです!!今日はよろしくお願いします〜」ニコニコ
ツバサ「高坂さんこそ元気そうね?電話で声を聞いてはいたけど」
-
真姫(そこはやり取りしてたのね…?)
穂乃果「もー元気ですよ!今日はお互い頑張りましょうね!よろしくお願いしますっ」ブンブン
ツバサ「ええ♪」
あんじゅ「みなさんも懐かしい顔ぶれが勢揃いね〜♡ 仲も良さそうで羨ましいかぎりだわ」フフ
ツバサ「私たちも別に仲は悪くないでしょ?」
英玲奈「…まあ。そうだな」
にこ(うっ…悔しいけどアライズ皆かわいい…)
花陽(タダでこんなに接近していいんでしょうか…)アワワ
凛(かよちん相変わらずアライズ大好きなんだねぇ)
絵里(アライズ…ツバサさん然り、未だにスキャンダル全く出さないのよねぇこの人たち)
希(えりちはまた関係ないこと考えてそうやなぁ)チラ
-
真姫(て言うか、わりと業界人寄りの子の人たちが出る東京予選って…相変わらず難関よね)
希「て言うか花陽ちゃん大丈夫?」ヨッ
花陽「は、はい。なんとか…♡」ヨロ
あんじゅ「別に喧嘩売りにきたわけじゃないんだしそんなに緊張しないでよ?」クス
ツバサ「ただ面白くなくなっちゃうから、ひとまず予選で落ちなんてことはないようにね…お互い♪」ニコ
穂乃果「あっ、はい。えへへ」
ツバサ「…」チラ
真姫「…?」(え?)
ツバサ「…それじゃあ、またね」
英玲奈「失礼する」
バタン
-
にこ「な、なんだったのよあれ!?なんでいきなりアライズが来るのよ!?」ガタ
凛「にこちゃん動揺しすぎにゃー。昔一緒にライブだってやったからもうそう言うのはないでしょ」
花陽「そ、そんなことないよ凛ちゃん!!!やっぱり長らく前線で活躍してるわけだしやっぱりアライズはすごいんだよっ!?!?」クワ
凛「そ、そうなんだね…」シュン
希「あはは、テレビでよう見る人たちがおるなあって感じやったね」フフ
絵里「さすがに綺麗だったわね」クス
ことり「ね〜」ニコニコ
ワイワイ
穂乃果「大丈夫大丈夫!気合い入れにきてくれたんだ、よきっと♪」フフ
-
真姫「穂乃果は彼女と連絡取ってたの?」
穂乃果「うん〜。て言うか通ってた音大一緒だったからね?」
真姫(え…そうなのね)
穂乃果「ツバサさん芸能活動しながら通ってた先輩なんだけど、よくノート借りたりしてたんだよねえ。えへへ」
にこ「…ツバサにノート借りれるのはアンタくらいよ…何なのよそれ」
穂乃果「ともかく、私たちも負けてられないねっ!あ〜なんか踊りたくなってきたっ!」バッ
ことり「…ふふ♪」
海未「ちょっと…控室で騒ぎすぎないで下さいよ」
絵里「ふふ…ほんと、穂乃果はこんな時でも楽しそうね」ニコ
真姫「ほんとに…」ハァ
真姫(何となく出来るんじゃないかなって気になるから不思議なのよね)クス
〜
-
〜絢瀬家〜
亜里沙「あっ!雪穂ー!!次μ'sだよっ、μ'sー!」
雪穂「えっ、ほんと?」ダダッ
雪穂「待って待って、見たいみたいっ」
『東京予選最終グループ! 第一回ラブライブ優勝グループ μ's!!』
雪穂「あ!出たっ」
亜里沙「ハッ」ガタ
雪穂・亜里沙『START:DASH』だ!!!』バッ
亜里沙「わあああ♪ 海未さんハラショー♡ 本当にかわいい!かわいいよ〜」ニコニコ
雪穂(亜里沙めっちゃ盛り上がってるな)アハハ
雪穂「うわーお姉ちゃんいるよ〜」
亜里沙「それはいるでしょ、μ'sのリーダーだよ?」
-
雪穂「うーん…そうなんだけどさあ。今朝もギリギリまで寝てたし、私が起こさなかったら絶対寝坊してたよあの人!?」
♪…♪
♪…
雪穂「……」
雪穂「なんかでも、相変わらず楽しそうだなぁ、ほんとに」クス
亜里沙「μ'sは…ダンスがうまいとかそう言うのよりも、本当にみんなが私たちよりも楽しそうなところがかわいいんだよね」
雪穂「うんうん。それに巻き込まれちゃって、ついつい楽しくなっちゃうんだよねぇ」
亜里沙「でも何ていうか、すごく…すごく懐かしいね♪」
亜里沙「みんなが揃って歌っているのを見てるだけで…涙腺緩んできちゃうよぉ…」グス
雪穂「あ、亜里沙…」
雪穂(涙腺ゆるくなったなあ)ハハ
-
雪穂(でも…確かに。あの頃μ'sを応援してた時の楽しかった日々とか、音ノ木に入学してからの部活のこととかも思い出してきちゃうなあ)
雪穂「…」ウル
亜里沙「あ!雪穂も泣いてる!泣いてる〜」エヘヘ
雪穂「泣いてないよっ!もう〜亜里沙も海未さんばっかり応援してないで自分のお姉ちゃん応援してあげなよー!」
亜里沙「あははっ、そうだね♪」
亜里沙「お姉ちゃんのこんなイキイキした表情、久しぶりに観れたからびっくりしてるよ」エヘヘ
雪穂「そうなんだ?」ヘェ
亜里沙(うん…)
亜里沙(やっぱり、好きなことをしてるお姉ちゃんの笑顔は素敵だね)ニコ
-
雪穂「うーん」
雪穂「コメントも意外と多いね?」
【真姫ちゃん♡真姫ちゃん♡真姫ちゃん♡】
【かよちんかわいい】
【懐かしい…】
【(・8・)】
【にこにーかわいくて草】
【凛ちゃんキレッキレすぎる】
雪穂「……」
雪穂(なんかこう言うのあんまり観ないけど、ネットで観てる人がたくさんいるってことなんだなあ)
雪穂(年齢のことめちゃくちゃいじられてるけど)アハハ…
亜里沙「わたしもコメントしなきゃ!は、ら、しょー」カタカタ
雪穂「はは…」
パッ
雪穂「あっ、終わったね」
亜里沙「は〜楽しかったぁ…♡」
-
雪穂「投票は今日の夜までみたいだね。忘れないように投票しとこうよ」カタカタ
亜里沙「うんっ。お姉ちゃん帰ってきたら早く感想言いたいなあ♪」
雪穂「えー絵里さん嫌がるんじゃない?」クス
亜里沙「嫌がると思うけど言いたいし…観てなかったら観てなかったで寂しがると思うから」ニコ
雪穂(扱いが上手いんだな…)
雪穂「よし、押すよ?」カチ
亜里沙「うん♪」
『μ's』
ピピッ
〜〜〜
-
数日後
〜西木野総合病院〜
理事長「ふたりとも、予選突破おめでとう」ニコ
穂乃果「観てくれてたんですか!?ありがとうございます〜」エヘヘ
真姫「あ、ありがとうございます…」
理事長「懐かしくてずっと笑っちゃってたわ、本当に揃っちゃったのねぇ」クスクス
穂乃果「ええっ、なんで笑うんですか!!」
真姫「て言うかもうちょっと安静にしてなくて大丈夫なんですか?」アセ
理事長「大丈夫大丈夫。仕事をしていないだけいつもの何倍も安静よ」フフ
真姫「そ、そう言う問題じゃ…」
理事長「心配かけてごめんなさいね。でも、本当に嬉しいのよ。ことりはもちろん、みんなは私の子どもみたいなものだし」ニコ
穂乃果「ふふ、照れくさいなあ〜」
-
穂乃果「でも、あんまりはしゃいじゃうとお医者さんとしての真姫ちゃんに怒られちゃいますからね?」
理事長「うーん、そうね。それは少しだけ目を瞑ってくれると助かるわ」クス
真姫「ええ……?」ハァ
理事長「それより皆もそれぞれ忙しいのに、よく練習や本番も予定を合わせられたわね?」
穂乃果「みんな結構ギリギリでやりくりしてる人多いよね? あ、でもなんやかんや楽しそうに羽目外してる人もいるんで大丈夫ですよ」アハハ
理事長「たまにはそう言うのも大事よねぇ」
真姫(花陽はたまりに溜まってた有給を取ってるみたいだし)
穂乃果「絵里ちゃんはいつも半分仕事しながら参加してるから器用だよね〜」フフ
真姫「ええ?あれは逆に不器用って言うんじゃないの?」クルクル
理事長「…」ニコ
-
理事長「あの子、近頃見舞いにばかりきているんだけど、ことりの様子はどう?」
真姫「……」
穂乃果「…」ウーン
理事長「私にもあまりわがまま言ったり甘えたりしないから…大人になった今なら尚更、どこかにそう言うことが出来る場所があって欲しいとは思うのよね」
真姫「……」
穂乃果「……」
穂乃果「こ、ことりちゃんは、大丈夫です!」グッ
理事長「あら…そうなの?」クス
穂乃果「はい!もちろんことりちゃんのお母さんのことは心配だと思うんですけど」
穂乃果「私たちがついてますから!!」
真姫(穂乃果…)
-
穂乃果「だからちゃんと安静にして、病気に負けないで下さいねっ」グッ
真姫「はい、何かあったら九人もいるんで…ことりのことは、その。心配しないで下さいね」
理事長「そうね」ニコ
理事長「みんな、頼りになるわね。心強いわ…♪」
理事長「さて。じゃあ皆二次予選もこの調子で...トップの成績で頑張ってね?」ニコニコ
穂乃果「と、トップ!?」ギョ
真姫(もう、からかって無茶ぶりばかりするわね…ほんと)
〜
〜居酒屋〜
オツカレサマー
穂乃果「うーん、思ったよりも元気そうだったね?」グビ
真姫「私たちの前ではそりゃ元気に振る舞うでしょ」ハァ
-
真姫「…穂乃果は理事長が入院してること…初めから知ってたのね?」
穂乃果「…」ウーン
穂乃果「なんて言ったら良いのかな。そうだね、うん。もちろん知ってたよ」コク
真姫「…」
穂乃果「隠すことじゃないと思うから。あのね、私は学院に呼ばれた時から知ってたんだ」
真姫「呼ばれた時から?」
穂乃果「うん。理事長は自分の病気のこと、今回の検査入院より随分前から病院で告知されて認識してたみたいなんだよね」
真姫(え……)
真姫(それって…私が大学病院で理事長と再会をしてた時からってこと…?)
-
穂乃果「あっ、でも。もちろん病気のこととは別で、初めから私は今回臨時で理事長をしないかって言うのは協力しようと思ってたよ?」フフ
穂乃果「でもその話を聞いて尚更早く行かなきゃってなったんだよね」グビ
真姫(そうだったの…)
真姫「じゃあ理事長は随分前から穂乃果を探していたのね…」
穂乃果「そうみたい。手間をかけさせちゃって申し訳なかったよ」
真姫(……)
真姫「あの人、自分の病気を分かっててもしばらく学院で働き続けてたってこと?本当に何考えてるのよ…っ」ハァ
穂乃果「あはは…」
穂乃果「…まあ、その辺りは…ことりちゃんのお母さんって感じするよね」アハハ
穂乃果「理事長、って言うか。ことりちゃんのお母さんはああ見えてパワフルだからね〜」
真姫「…そんな簡単に言わないでよ」
-
穂乃果「私が電話で説得された時にね、たくさん話してくれたんだ。あ、その時に真姫ちゃんのことも聞いたんだあ」ニコ
真姫「私のこと?」
穂乃果「病気のことを告知された日にね、たまたま偶然、おっきな病院で真姫ちゃんを見かけたって」
真姫(そうだ……あの日)
真姫(当直明けであんまり頭も働いてなくて…毎日目的もなく色々と見失ってて…やらなきゃいけないことを機械的に繰り返してて…)
穂乃果「ことりちゃんのお母さん言ってたよ。真姫ちゃんがね」
穂乃果「病気の告知をされた自分よりもひどい顔の真姫ちゃんがいたから、何だか思わず声をかけちゃったって」フフ
真姫「え……な、なにそれ」
穂乃果「あの頃の私たちを見てくれた人だし、余計気になったんじゃないかな」
穂乃果「病気のショックも忘れて、とりあえず音ノ木坂に連れ込んだって笑ってたよ」アハハ
-
真姫「……」
真姫(確かにあの時の理事長、何でか凄く親身で、それでいて…しつこかったのよね)
真姫(でもそのしつこさにあの時の私は救われたのよね…)
穂乃果「廃校のことも、理事長はその時もう知ってたみたいだから。真姫ちゃんのことも臨時で採用しやすかったんじゃないかな」
真姫「やっばり…」
穂乃果「うーん。まあ真姫ちゃんは優しいから。臨時って言われても職員が足りないとなると、きっと心が揺れちゃうかもしれないって、心配してたから」
穂乃果「臨時だから。いつでも病院に戻れるように、道を用意しておいてくれてたんだよ」
真姫(……)
穂乃果「この大会に出ないかって言ったのはきっと後からの思いつきみたいだけどね〜♪」
真姫「どんな思いつきよ…ほんと」ハァ
穂乃果「私なんて『あとは穂乃果ちゃんが揃えばいいみたいだから、よろしくね』って、参加前提で言われちゃったんだよ?!」
-
穂乃果「本当に嬉しそうに楽しそうに話してたよ。真姫ちゃんがほんとにμ'sを集め始めて、大会にでようとしてくれてるーって」アハハ
穂乃果「ことりちゃんのことも連れてきてくれて、感謝してるって言ってたから」
真姫「…」グビ
真姫「はあ。ま…そうだったのね。本当に、ことりと一緒で意外と突拍子もないことをしたりするのよね、あの人…」
穂乃果「ね!面白いよねえ」ニコ
真姫「……」
真姫「でも、無理して学校に来てたことを思うとね…」
真姫(少しでも気付けてたら…)
穂乃果「…」チラ
穂乃果「自分よりも未来がある真姫ちゃんが、心の栄養失調に見えてたみたいだから。とにかく何とかしてあげたかったんじゃないかな?」
穂乃果「今の真姫ちゃんは、凄く良い笑顔だと思うけどね!」ニコ
真姫「…//」クルクル
-
真姫「私の周りは本当に…お人好しばっかりね」ハァ
穂乃果「ふふふ♪」
穂乃果「ことりちゃんのお母さんの容態についてはもちろん心配だけど」ウーン
穂乃果「病気のこと黙ってたことは怒らないであげてほしいし」
穂乃果「それに、この大会に関しては学校やみんなや、理事長のためにもやれるだけのことはやりきりたいって思うんだよね」
真姫「うん…」
真姫「それは、私もそう思う。せっかく予選も通過したし、廃校だって何とか出来るものならしたいと思う…」グッ
真姫「理事長もそう願ってると思う」
真姫「でも…」
穂乃果「あっことりちゃんのことだよね。うーん私も考えてたんだ」
-
穂乃果「ことりちゃんはねぇ、昔からあんまり私には心配事とか相談してくれないからさ〜…あはは」
真姫「え、海未も言ってたけどやっぱりそうなの?」
穂乃果「ん〜」
穂乃果「私はどちらかと言うと二人に心配かけたり、相談を山ほどしちゃうほうだったからね?」
真姫「あー……」
穂乃果「おまけに夢中になってるものがあるとそれしか見えないところあるし…きっと、ことりちゃんが私に相談しちゃったら」
穂乃果「さらに心配事を増やしちゃうって言う気持ちが、多分いつになっても消えないんじゃないかなーって」
真姫「なるほどね」コク
穂乃果「もーすんなり納得しないでよ〜!!」ワー
穂乃果「でも!それは多分海未ちゃんにも言えることなんだよねぇ」
真姫「海未?」
穂乃果「海未ちゃんに相談したらさ、他を差し置いてでもことりちゃんや穂乃果を優先してくれちゃうでしょ?」
-
真姫「…意外と面倒くさいのね、あなた達も」クス
穂乃果「あはは!そう言うものなのかもね?」
穂乃果「本当の本当に大好きで大切だから…きっとそうなるんだよ」ニコ
真姫「……ええ」
穂乃果「それにことりちゃんは会社の経営もしてるし、考えることが多いんだろうね」
真姫「そうよね…歳を重ねた分、環境が変わってるところも大きいからね」
穂乃果「…μ'sのみんなは本当に頼りになるけど、ひとのことばっかりのお節介さんばっかりだからねぇ」
穂乃果「……」ウーン
穂乃果「大人だって頼ってもいいんだよ!?」ガタ
真姫「ヴェェ!? な、なによ…急に」
穂乃果「ーって、ことりちゃんに伝わったらいいなあ…」
-
真姫「…」
真姫(穂乃果……)
穂乃果「あと真姫ちゃんにもね?」ニコ
真姫「…酔ってるわね」ハァ
穂乃果「酔ってないよ!よし!明日休みだし二軒目いこーっ!真姫ちゃん♡」ギュッ
真姫「はあ〜?」
穂乃果「ほらほら!にこちゃんの焼肉いかなきゃ♪ にこちゃん拗ねちゃうからさ!」フフ
ヴェェ…
〜
-
つづくまた書きます
-
今更だけどアラサーμ's滅茶苦茶美人なんだろうなぁ
-
まきちゃん
-
ほんと生きる希望
-
〜焼肉居酒屋 YAZAWA〜
絵里「今日は定休日なの?日曜日休むって強気ねぇ」
にこ「隔週でね。この辺大学やビジネス街が近いし平日のが忙しかったりするのよね」ハァ
にこ「昼は食べたの?あと真姫ちゃんは一緒じゃないの?」
絵里「なにも。真姫は少し用事を片付けてから来るって言ってたから先に話し合っておいてって」
絵里(次の予選の曲がユニットごとだから、それぞれで話し合って考えることになったわけだけど)
にこ「ふーん。まあいいけど。じゃ適当になんか作ったげるわ」カタ
絵里「さすがにこね♪ お昼抜いてきて正解だったわ♪」フフ
-
にこ「て言うか話し合うっつってもBIBIの曲で何歌うかでしょ?どうせ文句言われそうだし真姫ちゃん待った方がよくない?」
にこ(しかもBIBIは若気の至りで出来た曲が多いから…絞られるわよね)
絵里「そうね」クス
絵里「たしかに『キューティーパンサー』とか、ちょっと厳しいわね」クスクス
にこ「あんた猫耳と尻尾つけて踊れる?」
絵里「……」
絵里「ま、真姫にも聞かないと…それは…」
にこ「…真姫ちゃん絶対嫌がるでしょ」
絵里「そうね…あ、でもにこのは観たいけどね♪ にこがソロでやってもいいのよ?」ニコ
-
にこ「あんたにこをどうしたいのよ…」ジロ
にこ「て言うか海未は何を思ってあの歌詞書いたのよ、ほんと私たちばっかり…イロモノじゃないっての!」
絵里「海未はほら、歌詞が降ってくるタイプだから…」
絵里「まあ、じゃ、私少しだけ仕事のメール返してもいい?ごめんね」カタ
にこ「休みでもメール返さなきゃいけないってもう、休みになってないじゃない…」ガサガサ
絵里「うーん」カタカタ
絵里「私異動になったのよ。文芸にね。そこでひとり作家についたんだけど……」
絵里「中々筆が進まないらしくてね」ハァ
にこ「へえ…」
-
絵里「とは言え私も長らく畑違いのところでやってきたから…フィクションとなると」
絵里「私ってほら、想像力とか…そっち方面は得意じゃないのよね」アハハ
にこ「まあそうかもねー。あんた馬鹿真面目なとこあるし」
絵里「ばかって……ひどい」カタカタ
にこ「オムライスでいい?食べられる?」
絵里「食べられる!♪」ニコ
にこ(誤魔化され易いし…)
-
絵里「何か良いアイデアと言うか、アドバイスが出来たらって思うけど…そうそう面白い出来事なんて日常に転がってないし」ハァ
にこ「…そう?」
にこ「にこは真姫ちゃんがこの間現れた時から、次々と嘘でしょ!?って感じのことが続いてるけどね」クス
絵里「え?」キョトン
にこ「絵里はそう思わないの?」
にこ「だって、まさか自分がステージでまた踊るだなんて思ってなかったでしょ?それもμ'sで、廃校のためになんて」
絵里「…」
絵里「確かに…」フム
絵里「待って…何か画期的なアイデアが浮かびそうな気がする…」ウウ
-
にこ「…はいはい。それはいいから、ほら出来たわよ」カタン
絵里「あ、ありがとう」
にこ「特製オムライスよ!ありがたく食べなさい」
絵里「そうね。ありがたくいただきます♪」パチ
絵里(ひとまず仕事の件は後で考えましょうか…)
〜
〜西木野総合病院〜
【院長室】
真姫(休みの日に呼び出されたかと思えば…)
真姫(実家に呼ぶならまだしも、なんでこっちなのよ…)チッ
真姫「…」ハァ
-
コンコン
ガチャ
真姫「失礼します…」
真姫「急いでるんですけど、何のようですか」
西木野父「…」
西木野父「もう少し言うことがあるんじゃないか?」
西木野父「これは何だ?」カタ
パッ
真姫「…?」(パソコン…?)
真姫(あ…)
【ラブライブ セカンドシーズン 予選ステージ】
真姫「……」
-
西木野父「確かにお前には養護教諭として働く一年の猶予を与えたことは事実だが…」
真姫「…」
西木野父「一年経っても戻ってこないどころか、何だこれは?恥ずかしいと思わないのか?」ハァ
真姫「…」
西木野父「研修もわざわざわたしの知り合いの大学病院で、働き易いよう手配してやったのに…勝手なことばかり…」
真姫「…」
真姫(そんなこと頼んだ覚えない…)
真姫(気味が悪いくらい指摘も何もない研修で、上層部には西木野の娘としか認識されていなくて)
西木野父「養護教諭の仕事も社会経験のひとつになるからと目を瞑っていたが…」
-
西木野父「私の望みを跳ね除けて、何がそんなに気に入らないんだ?」
真姫「…」
真姫(逆にこちらが聞きたいくらいよ…)
真姫(ここまで言うことを聞いてきたのに、何が気に入らないのよ)
真姫(私のやりたいことを跳ね除けることしかしないで)
西木野父「…もういい。こんなふざけたお遊びをしている暇があるくらいなら、今の養護教諭もすぐに辞めなさい」
真姫「……は?」
真姫「勝手に…決めないでよっ」カタ
-
西木野父「うちの病院で勉強しなおせばまだ何とかなる」
西木野父「お前のためを思って言っているんだ」
真姫「……」グッ
真姫「私のため…?」
真姫「自分のため、の間違いでしょ?」
西木野父「……」
西木野父「もう帰っていい。私もここで長話をしている暇はないんだ」ガタ
真姫(何なのよ…)
真姫(何で…こうなるのよ…)
〜
-
〜カラオケ店〜
海未「…」ウーン
海未「カラオケはどうなんでしょう…」
希「え? ほら、次の予選の曲決めよって話やん。ユニットごとって話やし」ニコ
海未「それは分かりますが…」
海未(凛や希は普通にカラオケを楽しみたかっただけなのでは…?)
凛「曲も歌えるし個室だし、凛は便利だからいいと思うけどなあ〜♪」
凛「は〜それにしても久しぶりにたくさん歌ったにゃ〜」
-
希「ね♡うちも久しぶりでめっちゃスッキリした〜」フフ
海未「…」
海未「…じゃあそろそろ話し合いますか?曲をどうするか」ハァ
凛「うん!と言っても、凛はわりと何でも良いけどね?」
凛「リリホワの曲ならダンスも特に覚えてるし♪」ニコ
希「そうなん?さすがやねぇ♪」ニコ
海未「希が決めてくれてもかまいませんが…正直言うと私もダンスは振り付けを覚えていないものもあるので…」
海未「早めに決めて練習にとりかかれたらありがたいですね…」
凛「じゃああみだくじで決める?」カサ
海未「それは適当すぎませんか!?」クワ
-
希「いいやん、面白そう♪ お釈迦さまが導いてくれてるはずやしね」ニコ
海未「ええっ!?本気ですか?」ギョ
凛「ね?ね?いいでしょ、海未ちゃんも!」ギュ
海未(うーん、でも私は一回戦の曲も選ばせてもらいましたし…)
海未「じゃあ、そうですね。皆こだわりがないみたいですし、そうしますか」ハァ
希「ふふ♪」
凛「こだわりがないって言うかー、うーん。なんて言えば良いのかな?」ウーン
希「多分うちと凛ちゃん、一緒のこと考えてると思うけど」
希「あれやんね? こだわりがないわけじゃなくて、全部の曲が好きだから、どれでも嬉しいってことやんな?」ニコ
-
海未(希…)
凛「あ〜!!そうそう!」パッ
凛「凛、リリホワの曲は全部大好きだから♪だから今でも全部踊れるんだよ?」
海未「凛…」
海未「…よかった。少し安心しました」ニコ
希「そらそーやん?」
希「海未ちゃんが一生懸命書いてくれたラブソング多いんやし♡ 」クス
海未「やめてください希!!//」カァ
凛「あはは♪ じゃーとりあえずメモとペンあるから、あみだくじ作っちゃうね?」
希「うちも線書き足そ!にしても楽しみやね〜」ニコニコ
海未(まあでも…)
-
海未(希が以前よりも楽しそうに参加してくれているようで安心しました)
希「他のみんなはどんな感じで決めてるんやろうね?」
凛「そうだねえ…」
海未「BIBIは今日集まっているようですよ。printempsは…大丈夫でしょうか」ウーン
海未(穂乃果はユニットごとと言うことすら忘れていたようで…)ハァ
海未(頼りのことりも…今は立て込んでいる最中ですし)
希「心配そうやねぇ…」チラ
凛「大丈夫じゃないかにゃ?かよちんが日程合わせてるって言ってたよ?」
-
海未「そうなんですか?」
海未(ここに来て花陽が…頼りになりますね)フフ
希「そうそう。大丈夫大丈夫♪」
希「…あーでもせっかくならBIBIは、はっちゃけるえりちとにこっちと真姫ちゃん見たいなあ〜〜」ニヤニヤ
凛「あはは♪ 綺麗めなのが集まってるからね!だからBIBIは面白いんだにゃ」
海未「あそこは昔から話し合いも練習もこだわるユニットでしたからね」
海未(よく歌詞も迷走した記憶がありますけど…)
凛「よし!できたー!」パッ
海未「ありがとうございます。それじゃあ希、選んで下さい。どこからスタートするか」ササ
希「そしたらお言葉に甘えて選ぼっかなあ♡」
希「…うーん」
希「ここ!」パッ
〜
-
〜
後日
〜ことりの事務所〜
穂乃果「えっ!?」
穂乃果「ことりちゃんの会社なの!?!」ギョ
ことり「え?」キョトン
ことり「あ!穂乃果ちゃん…そっか、話してなかったよね。そうなの、えへへ…」
穂乃果「はえ〜すごい!すごいよっことりちゃん!」クワ
花陽「うん!本当にすごいよねえ」
ことり「ううん。全然小さい会社だけどね〜…」アハハ…
穂乃果「いやー幼馴染が社長って何だかこっちまで誇らしいよ〜」ニコニコ
ことり「褒めてくれるのは嬉しいけど、ほ、本当にそんなに大したことはないからね?」アセ
-
ことり「それより、ことりが都合を中々つけれなくて…ふたりにここまで来てもらうことになってごめんね?」
花陽「全然大丈夫だよ〜」
穂乃果「うん、私も最近業務にも慣れてきたから終わりが早いんだー」フフ
ことり「そっかあ、さすが穂乃果ちゃんだね♡」
花陽「理事長だもんね。大変なのにすごいよ」ニコ
穂乃果「えへへ♪ ふたりはちょっとしたことも褒めてくれるから嬉しいなあ〜」ニコ
穂乃果「それで、曲を決めなくちゃなんだよね?」
花陽「うん、次の予選はユニットでメドレーにしようってなったから」コク
-
穂乃果「私はprintempsの曲ならねー、何が良いかなあ。結構全部かわいくて好きなんだけど〜。うーん」
ことり「うーん」
花陽「うーん…」ソワ
…
穂乃果「決まらないねっ!?」クワ
花陽「ど、どうする!?みんな、やりたい曲ないのかな?!」アセ
ことり「あはは…」
ことり「どうしよっか。ことりは何でも大丈夫だよ。って言うのはあれだね、だめだよね。あはは…」
穂乃果「えへへ、私もだけどねぇ」
花陽「…」ウーン
ことり「花陽ちゃん。やりたい曲があったら遠慮なく言っていいんだよ?」ニコ
-
穂乃果「そうだよ!昔から話し合いの時、穂乃果の意見ばっかり優先してくれてたし」
穂乃果「先輩後輩なくなったあとも何となく遠慮してたよね!?」ガシッ
花陽「ぇえ!?」
ことり「うん、それに私は衣装で私の意見を全部通してもらっちゃってたし♡」クス
花陽「ほ、ほんとに…?そんなの別に…」
穂乃果「と言うより、なんか昔は花陽ちゃんに決めてもらうことがあまりなかったからさ。花陽ちゃんに決めてほしいなーって!」
ことり「うん♪」
穂乃果「今回頑張って主導してくれてのって、あの頃の一年生たちだもん♪」
-
ことり「ここで今決めなくても大丈夫だから」
ことり「また集まる時までに教えてくれたらいいんじゃないかな?」
花陽「わ、わかった!うん」コク
穂乃果「ま、無理はせずにね?」ニコ
ことり「うん、難しかったらみんなで考えようね」
花陽「ありがとう…でも、考えてみるね」
ことり「とりあえず、…お菓子あるからお茶でもいれよっか♡」
穂乃果「わぁーい♪」ピョン
花陽「やった!」
ことり(懐かしいprintempsのゆるい空気だな〜)
ことり(……がんばりたいな、全部)
〜
-
つづく、また書きます
-
バタン
ことり(今日はバタバタしてたな〜〜)
ことり(あっという間に一日過ぎちゃって実際は何にも仕事が進んでないような気がする…)ウーン
テクテク
ことり(衣装作りと、デザイン)
ことり(明日は営業先の人と打ち合わせ…で、えーっと)
ことり(えーっと…)
テクテク
絵里「あれ?ちょっと」ガシ
ことり「ん?」
絵里「ん、じゃなくて。会社の外で待ってて〜って連絡くれたのことりじゃない」
-
ことり「…もちろん、覚えてたよ?」ニコ
絵里「今完全に通り過ぎようとしてたわよね?もう…」ハァ
ことり「絵里ちゃん…、お疲れ様♪」フフ
絵里「あなたもね」
絵里「それで、来週また何かしら撮影に呼ばれるんでしょ?私」
ことり「そうそう、その話もしたかったんだ♪」
ことり(と言うよりご飯に行く約束してたんだよね)
絵里「私が言えた口でもないけど」ウーン
絵里「あなた疲れてるわね」ジッ
ことり「ふふふ。絵里ちゃんに言われちゃうかぁ」ニコ
ことり「…んー、もう何から手をつけたらいいかてんやわんやなのかも〜」ハァ
絵里「仕事もだけど、衣装用意するのも大変なんじゃないの?」
-
絵里(お金は出し合ってるけど、そう言う問題でもなさそうだし)
ことり「ありがとう…でも、それはことりが楽しんでやってるから♡」ニコ
ことり「…」ウーン
絵里「…」
絵里「何かあった?」
ことり「ことり…今日は日本酒飲みたいな…♡」チラ
絵里「…」
絵里「はあ。とりあえず店に入りましょうか…」
ことり「ふふ♪」
ことり(絵里ちゃんも忙しいはずなのに…ほんと、お人好しだよね)フフ
〜
-
〜
〜和食居酒屋〜
ことり「ずっと帰ってなかったんだよね、五年くらい」カタン
絵里「え?」
絵里「帰ってなかったって…どこに?」
ことり「実家に!」
絵里「ああ…」
絵里(確かことりは海外で働いてた時期もあったし…それに)
絵里「会いづらかったから?」フフ
ことり「そうです…」ハァ
ことり「海外で長いこと好き勝手したのに、結局結婚もやめちゃって、帰ってきてからも自分の好きな仕事を優先したし」
-
絵里「別に…理事長は娘の生き方に対してああだこうだ言わなそうだけどね」
絵里「理解がありそうじゃない?」グビ
ことり「それはそうだけど〜…」グビ
ことり「そしたらお母さん…急に入院して、病気も酷くなってるって…いきなり過ぎて、もう」ハァ
絵里「…」グビ
ことり「好き勝手やって…ごめんなさい。親不孝な娘なのかなぁ〜」ウウ
絵里「ちょ、ちょっと」カタ
絵里「もう…ハイペースで飲むから…お水お水」スッ
ことり「…」グビ
ことり「親がこんな状況になっても、結局仕事のこととかみんなの衣装のこととか考えちゃってるんだよ?」
ことり「自分がこんなにつめたい人間だとは思わなかったよ……」ハァ
絵里「…」
-
絵里「……仕事に身が入らないくらいちゃんと心配してるじゃない。お見舞いも行ってる。ことりは普通よ」
絵里「…悩むくらいなんだから、それなりにやさしいわよ」
ことり「…」フフ
ことり「それなりって」アハハ…
ことり「…でも好きなことはどうしたってやりたいし好きなんだよねぇ」グビ
ことり「すごく今自分がちぐはぐでね、何がしたいのか、どうしたいのか分からなくなってて」ハァ
絵里「そうねぇ」
絵里(でも、逆にそこまで熱中できる仕事がある方が羨ましいくらいよ)
絵里「…」ウーン
-
絵里「私だって両親には長く会えてないわよ?」
ことり「…そうなの?」
絵里「もう祖母の母国で永住するみたいだからね」
絵里「メールでは孫見せろって冗談でうるさいけどね」ハハ…
ことり「ふふ、そうなんだ♡」ニコ
絵里「うちは手紙でやり取りしてるから何となく分かるけど……何だかんだいいながら、親って結局私たちが幸せならいいんじゃないかしら」ウーン
絵里「ああだこうだ言うのは、子どもが幸せになれるのか心配だからよ」
ことり「…うーん」
ことり「お母さんは人の心配するなら、自分の心配をしてほしいところだけど…」
絵里「ふふ」
ことり「お母さんね。病気治らないかもしれないんだって」カタン
-
絵里「え、そうなの?」アセ
絵里(そんなに重くなってたのね…)
ことり「本人は笑いながら言うから、冗談か本気か分からないんだけど…多分、本当なのかなって」ハァ
絵里「そう…」
ことり「心配はしなくていいからって、言うの。そんなのするに決まってるよ」
ことり「でも、心配するくらいなら、ラブライブで優勝してほしいって…」
ことり「そんなことばっかり…言うんだよ」グス
ことり「死んじゃったら、なにもなくなるのに…」
絵里「ことり…」
絵里「…」
ことり「…」
-
絵里「あのね」
絵里「私、本当に上手くないのよ…」カタン
ことり「え?」
絵里「昔ね…その」
絵里「飲酒運転に巻き込まれて、何人か亡くなった大きな事故があったのよ…」
絵里「注目度が高ければ高いほどマスコミや報道陣はあつまるからね。例によって、家族を亡くした被害者家族のところに…新人の私も駆り出されたのよ」
ことり「…」
絵里「私は、やっぱり…何と言って良いか分からなくてね」
絵里「玄関前でカメラやマスコミに囲まれるその人を見てたら……何も出来なかったのよね」
ことり「…」
-
絵里「だって、家族を突然亡くした人間に『どんな気持ちですか?』だなんて、聞けるわけないし」
絵里「かと言って、私が考える寄り添うような上手い言葉もきっとすごく薄っぺらくて」
絵里「心からの言葉が出て来なくて、何の成果もなく帰って行ったら、こっぴどく叱られちゃったわ」アハハ…
ことり「…絵里ちゃんでも叱られることあるんだね」フフ
絵里「あるわよ? おまけにその日は雨が降ってたから、中々治らない風邪をひいたりしてね」
ことり「そうなんだね」クス
絵里「まあ、だから…こう言う場面でね」
絵里「私は、あまり上手いことは言えないし…海未や穂乃果みたいにことりを理解できてもいないけど」ウーン
絵里「分からないなりに、側にいて手を貸すことはできるから」
ことり「…」
絵里「昔から希やにこはその辺り、上手だからね。二人に色々指摘はしてもらってたんだけど、むずかしいわね」アハハ…
-
ことり「そっか」フフ
ことり「でも、いいの。絵里ちゃんはきっと正直で、生真面目なんだよ」
ことり「勝手に相手の気持ちを決めつけないから、わからないから、言葉もうまく出てこないだけで」クス
絵里「…」
絵里「…すんなり当てられると辛いところね」ハァ
ことり「ふふ…♪そんな絵里ちゃんだから話しやすいんだよ」ニコ
絵里「それは嬉しいけど…」
絵里「穂乃果や海未だって…きっと今のあなたを心配してるはずよ?」
絵里「ことりは自分の大事なものを大事にしすぎるのよね」フフ
ことり「そんなこと…」
ことり「…うん。でも、そうだね」
-
ことり「ふたりにも、今度ゆっくり話す時間をつくって話してみようかな」ニコ
絵里「ええ」ニコ
ことり「…」グビ
ことり「あ…おかわり下さい♪」
カシコマリマシター
絵里「…」
絵里(こないだもそうだったけど、よっぽど溜まってたのか飲むわね〜)ハハ
絵里「…タクシーで帰れる程度にね? 途中で吐かないでよ?」
ことり「大丈夫っ」フフ
絵里「本当に?」ハァ
ことり「…それより、絵里ちゃん?」
-
絵里「?」
ことり「さっき、手を貸してくれるって言ってくれたよね♡」
絵里「え、ええ…」
絵里(何か嫌な予感…)ウッ
ことり「次の予選突破したら、本戦だよね?」
絵里「ええ」
ことり「たぶん2曲必要になると思うんだよね♪ そしたらね、衣装のデザインが必要だから〜」ペラペラ
絵里「?」
絵里(なんかずっと喋ってるわね…)
絵里(でも少しは……)
絵里(私で力になれたことがあったのならいいわね…)
〜
-
〜保健室〜
穂乃果「…」
真姫「…」ハァ
シーン
穂乃果「あのー、真姫ちゃん〜?」トントン
真姫「…え、あ」ハッ
真姫「穂乃果か…いたのね」
穂乃果「ぇえ!?いたよ!?」ヒドイ!
真姫「…」
穂乃果「どうしたの?なんか…あからさまに元気ない、って言うか機嫌わるい?」アハ…
真姫「何よそれ…別に悪くないわよ」
真姫「って言うか…なに?」チラ
-
穂乃果「えへへ。いや、もう真姫ちゃん帰れるかなーって」
真姫(…もうそんな時間なのね)チラ
真姫「…うん。そうね」スタ
〜
ザァァ
穂乃果「雨降ってきたねえ…」
スタスタ
真姫「…」
穂乃果「…うーん」
穂乃果「真姫ちゃん、体調悪いの?何だか本当にいつもとちがうね?」
-
穂乃果「体調悪いなら無理しないで休んでも良いんだよ?」
真姫「…え?」
穂乃果「真姫ちゃん、ここのところあんまりちゃんと休めてなかったよね?ラブライブのこともだけど…仕事も遅くまで色々担当業務外のこと結構やってくれてるし」
真姫「そんなことないわよ」
穂乃果「もう〜だめだよ?」
穂乃果「生徒のみんなも真姫ちゃんのこと大好きなんだからね? そんな様子だとみんな凄く心配しちゃうって!」
真姫「…」
真姫「生徒のみんな…?」
穂乃果「そうだよ?」
穂乃果「私だって頼りにしてるし、今は仮でも理事長として真姫ちゃんの側にいて、音ノ木で一緒に頑張りたいって思ってるからね」ニコ
真姫(…音ノ木で、頑張る)
-
真姫(やっと自分の気持ちから目を逸らすこともなくなってきたのに)
真姫(穂乃果みたいに…って)
真姫「…」
真姫「私だって…片手間でやってたわけじゃないわ…」ボソ
穂乃果「え?」
穂乃果「…それはそうだよ。誰もそんなこと思ってないよ」
真姫(私は…私だって…)
穂乃果「…」
真姫「…片手間のままごとだと思ってるのよ。人生に必要ないだなんて言うくらいだから。あの人」グッ
穂乃果「…真姫ちゃん。本当にどうしたの?」
真姫「ごめん…今日はもう先に帰る。穂乃果に当たりたくない」バッ
-
真姫「……っ」ダッ
穂乃果「え!真姫ちゃん!」
穂乃果「ま、待ってよ!真姫ちゃんっ!!」ダダッ
穂乃果「……!」
ザァァ…
ザァァ…
〜
〜焼肉居酒屋 YAZAWA〜
真姫「…」ハアハァ
真姫(あんな啖呵切っておいて…なんでここに来てるのよ…)
真姫(穂乃果にあんなところ見せたくなかったけど…)
-
真姫(結局逃げただけ…また逃げてきちゃったんだ…)
ガラ
希「…ほんまにこっち人使い荒いんやからー……って、うわぁ!?」ビク
希「ま、真姫ちゃん!?」
真姫「あ、希…?」
希「…」ドキドキ
希「もーそんな暗いところに突っ立ってたらビックリするやんか〜!」アハハ
希(あー心臓めっちゃバクバクしてる…ビックリした〜)
真姫「ご、ごめん…」
真姫「なんか…気が付いたら通りかかってて…ってだけ」
希「そうなん?」
-
希(……)チラ
希「ちょっと待っててな」ニコ
真姫「え…」
ガラ
希「にこっち!真姫ちゃん来た〜っ」バッ
真姫「ちょ!希…っ」
スタスタ…
にこ「ん?」ヒョコ
真姫「…」
にこ「え、ほんとに真姫ちゃんじゃない」
にこ「んもー…しょうがないわね。閉店しちゃったからにこの適当なまかないしかないけどいい?」ハア
真姫「え?」
にこ「とりあえず入んなさいっ」グイ
-
真姫「ヴェェ…」ズル
希「うんうん♪ 」
にこ(こないだのBIBIの集まりも来なかったし)
にこ(なんかあったに決まってる顔してるんだから…しょうがないわね本当)ハァ
真姫「…」
希「カウンター座って座って!」
希「ほらタオル!…あーもう、濡れてるやん。せっかく高そうなコートが濡れちゃって」アハハ
真姫「傘忘れちゃって…」
にこ「珍しいわね。ボケッとしすぎじゃない?」
真姫「…」
希「…」
-
希「うーん、あったかいお茶淹れてくるね♪ にこっちご飯作ったげて!はやくはやく!」
にこ「あーもううるっさいわね分かってるわよ!」クワ
にこ「真姫ちゃんをあんまり甘やかすんじゃないわよ〜?」
希「あはは♪ だってかわいいもん真姫ちゃん」
真姫「…」
真姫(なんか…力抜ける…)
真姫(でも、やっぱりここに来たくて来てたのかしら…私も)
にこ「…」
にこ「回りくどいことは聞かないけど、なんかあった?」カチャカチャ
真姫「え…」
にこ「んー、そうね。予想だと…穂乃果と喧嘩でもした?」
-
真姫「…してない、」
真姫「と思う」ボソ
にこ「はあ〜???」
希「はい、お茶」コト
希「と思うってことは、ちょっと何かあったんかな?」
真姫「…穂乃果は何にもないのよ。悪くない」
真姫「私がちょっと…自分のことで」
真姫「…」
にこ「…なに、もしかして真姫ちゃんの怖いパパ関連?」
希「え、もしかして怒られたん!?やっぱりラブライブでたんまずかったんかな」
真姫「…」
-
にこ「…」
にこ「大正解なんでしょ??まったく…真姫ちゃんのパパもほんと…」
希「出場止められたん?」
真姫「…うん。て言うか、それもだし」
真姫「音ノ木でももう働けないと思うわ…」ハァ
にこ「…」
希(やっぱりそこまで言うてくるんやね…)
希(お医者さんになるために育てられてきた子やもん…驚きはせんけど)
真姫「…」
希(…そんなに何でもかんでも取り上げんでも良いのになぁ…)
-
にこ「…もう、辛気臭い顔すんじゃないわよまったく」
コト
にこ「ほらオムライス。にこにーの特性オムライスよ」フン
真姫「…あ、ありがと」
真姫「焼肉屋なのにオムライスなの…?」
希「あははっ、せやんね〜」
にこ「絵里が、真姫が来たら食べさせてってうるさかったからよ」
にこ「…まあ、そうね。ひとまずそれ食べなさい」
希「そやね。お腹空いてたらあんまり良いように物事が考えられんくなるからね」ニコ
真姫「うん…」
真姫「…」モグ
希(その状況やと、無理矢理反対押し切って出場しても後々面倒なことになりそうやしなあ)ウーン
-
にこ「美味しいでしょ?」
真姫「…」モグ
真姫「まあまあね…」ポロ
真姫「…」グス
にこ「…もう、泣くほど美味しいなら素直に言いなさいよねー?」
希「ふふ♪」
真姫「…ないてない」
にこ「はあ〜?」
希「真姫ちゃん。今日じゃなくても、ゆっくり落ち着いて考えてからまた話してくれたらええよ」ニコ
にこ「そうね」
希「うちらに話すのはいつでもいいけど、…音ノ木のことも関わってくるなら、まずは穂乃果ちゃんにやね♪」
-
真姫(…穂乃果)
真姫「…ええ」
にこ「にしても最近うちの店があんたらの溜まり場になりつつあるわね」ハァ
希「駆け込み寺的なね」クス
真姫「…」
真姫「ふたりとも…その、ありがと…」
真姫「腐っても先輩ね…」クス
にこ「……腐ってもってなによ」クス
〜
-
腐ってもw
-
生放送のレジェンド級わちゃわちゃ感との温度差に風邪引くw
-
〜音ノ木坂学院 保健室〜
生徒「ねえねえ、先生昨日の夜何食べた〜?」
真姫「え?何でよ」
生徒「雑談だよ?」
真姫「て言うか暇つぶしに保健室来るのやめなさいよ…全然元気じゃない」ジロ
生徒「え〜暇つぶしじゃないよ!ただ先生スタイルいいから参考に聞きたかったんだってば♪」
真姫「んー、あー、たしかオムライスね」ウーン
生徒「えー!?オムライス食べるの先生!?めっちゃかわいい〜♡」ニコニコ
真姫(…何してても楽しそうね、まったく)
生徒「あと最近学食にも高坂理事長と一緒によくいるよね、仲良しだよね〜」ニコ
-
真姫「…あー、そうね」クルクル
真姫(昨日のこと穂乃果に一応謝らなきゃ…)
キーンコーンカーンコーン…
真姫「あ、ほら。あなたがサボってる合間に六限終わったわよ」ハァ
生徒「もう授業終わりかあ〜」
真姫「さ、もう帰りなさい。あんまりサボってばっかりだと中間テストで泣きを見るんだからね?」クス
生徒「ええーやめてよ〜もう〜っ」アハハ
ガラ
穂乃果「真姫ちゃん!!!」ババッ
-
真姫「ヴェ」ビク
生徒「あ〜高坂理事長だ〜♡ 仲良しだね〜」フフ
生徒「じゃ、私はそろそろ行きまーす!部活あるんで!」
穂乃果「あ、がんばってね!」ニコ
真姫(あの子部活なんかやってたかしら?)
バタン
真姫「あ……穂乃果、その」
穂乃果「真姫ちゃんっ…!!!」クワ
真姫「ヴェェ…なに、近い近い」
穂乃果「…ごめんね!?なんか穂乃果、またなんか良くないこと言って迷惑かけちゃったかなって思ってぇ」ウウウ
-
穂乃果「真姫ちゃんも色々大変なのに、主に穂乃果のお世話で…なのに、ごめんっ」ギュ
真姫「…」
真姫(お世話って…)プ
真姫「いやいや、穂乃果は悪くないってば」
穂乃果「…ほんと?」
真姫「それにこっちも悪かったわよ……って、そんなことはどうでもいいのよ、それより」
穂乃果「うええ?!どうでもいいの?!私すっごいあせったんだよー?!」エエ
真姫「…」
真姫「穂乃果…私ね。やっぱり病院に戻れって言われてるのよ」ハァ
穂乃果「え…!?」
-
真姫「あと、うちの頭の硬いパパにバレちゃったから…ラブライブのステージに出るのもまずいことになってて…」
穂乃果「ええっ!?そ、そんな!」
真姫「…」クルクル
穂乃果「ま、待ってよ真姫ちゃん。とりあえずさ、病院に戻る件はそんなに急ぎじゃなきゃいけないの?」
真姫「希やにこちゃんにも話してある。それでね、私も色々考えたのよ」
穂乃果「…うん」
真姫「代行が見つかるまで学校にはもちろん来るようにするけど」
真姫「今反抗をしてライブにでたら、下手したら西木野の圧力でイベントを潰されかねないし…」
穂乃果「ええ…そんなことあるの?」
-
真姫「ま、あの人医者というより経営者だから…」ハァ
真姫「…」クルクル
穂乃果「…」
穂乃果「分かったよ」
穂乃果「でもね。真姫ちゃん自身は、どうしたいの?」ジッ
真姫(…私は)
真姫「私は少し落ち着いて考えてみる時間が少し欲しい」
真姫「でも今回は、……自分の意思で始めたことを諦めたくないから」
-
穂乃果「…!」
真姫「ちょっと迷惑かけちゃうと思うんだけど…頼りにさせて欲しいの」
穂乃果「え…」ハッ
穂乃果「真姫ちゃん!!!」
真姫「え?」
穂乃果「わかった!!!まかせてよっ!!」ギュッ
真姫「ヴェェ…ちょ、やめてよ」グゥ
穂乃果「真姫ちゃんが甘えてくれたのがうれしいんだよ〜〜えへへ!!」ニコニコ
真姫「……///」
-
〜海未 自宅前〜
海未(今日は仕事がわりと早く終わりましたね)
バタン
海未「…ふう」
穂乃果「…!」
穂乃果「あ!……海未ちゃん!!!」ババッ
海未「ひゃ!?」ビク
海未「ほ、穂乃果っ!? ひ、人の家の前でなにをしてるんですかっ」ハァハァ
穂乃果「海未ちゃんおっそいよ〜!!!」ギュッ
海未「い、いやいや…何なんですかいきなり!」
海未(心臓に悪過ぎます…)ハァハァ
-
穂乃果「海未ちゃん待ってたんだよ!もう〜仕事終わるの遅すぎだよー」
海未「はぁ…いえ、今日はそこまで遅くないです」
海未「ってそれより!来るなら連絡のひとつでもいいから寄越してくださいっ。不審者かと思うじゃないですか…」
海未「穂乃果はいつも唐突なんです…」ハァ~
穂乃果「ええっ!なにそれ〜…」
穂乃果「てゆーか!連絡したよ?」ムッ
海未(よく分からないスタンプが送られてきていたから何かと思いましたが…)
海未「…」
海未「あなたは日本語の打ち方も忘れてしまったのですか?海外に長らく放浪している間にまさかそこまでとは思っていましたが…」クドクド
穂乃果「あ〜んもう!ごめんってば!」アセ
-
穂乃果「家入れてよ?ね?」ニコ
海未「そうですね…ここで騒いでマンションの住民に通報されても困りますから」クス
穂乃果「海未ちゃんの一人暮らしのお家聞いておいて良かった〜♪ 楽しみだなあ」
〜〜
海未「え?!真姫がですか?」
海未「予選に出られないって…どう言うことですか」
穂乃果「そうなんだよ!何かね!こないだ、近頃の真姫ちゃん疲れてるなーって思ったから一緒に帰ろうと思ったんだけどね?」
穂乃果「なんか凄く思い詰めたような顔しててね」ウーン
海未「そうですか…」
穂乃果「そのあと先に走って帰っちゃったんだよね…だから私何かしちゃったかな…って。それで今日急いで謝りに行ったんだ!」
-
穂乃果「そしたらね、真姫ちゃんも謝ってくれたの」
海未「はい」
穂乃果「で、ニ次予選には出られないと思うって。しかも音ノ木坂も離れなきゃいけないかもって」ウウウ
穂乃果「やだ!!って思ったんだけど、学校だったからあんまり大きな声だせなくてさぁ」
穂乃果「やっぱりお父さんに色々言われてるのが原因らしいんだ」
海未「…」ウーン
海未(やっぱりここで出てくるのは家の事情なんですね…)
海未「真姫は…今回の件の発起人ですからね」
海未「負担もかなり大きかった可能性があります…しっかりしている分、私たちも中々気が付けませんでしたね」
穂乃果「うーん…」
-
海未「ですが」コト
穂乃果「…?」
海未「真姫は私たちをここまで巻き込んだ張本人でもあります」ダン
穂乃果「あ。それは、たしかにね」アハハ
海未「穂乃果以外の人はほとんど真姫に無理矢理説得されて参加したようなものですからね」フフ
穂乃果「そうなんだあ、ふふ♪」
海未「私は筆頭ですし、絵里は真姫とことりに無理矢理と言う流れでしたよ」
穂乃果「あはは♪ 」
穂乃果「まー絵里ちゃんは私たち後輩のお願いに弱いからねえ」
海未「ですね」クス
-
海未「だからこそ…真姫にここまで連れてこられたわけですし、今更出場を取り消すなんてことはできません」
穂乃果「そうだよ!最悪二次予選は…出られなくたって!真姫ちゃんが戻ってこられるように、本戦に繋げよう!」
海未「ええ」
海未「まあ、さておきユニットの曲も決まった頃だと思うので、一旦みんなで集まってもいいかもしれませんね?」
海未(BIBIは真姫抜きになる可能性があると言うことですが…)
穂乃果「いいね!そうしよう!」ニコ
海未「ところで穂乃果…終電も無くなったこんな時間ですが、もしかして泊まる気ですか?」チラ
穂乃果「あ、いや〜そんなつもりはなかったんだけどね」エヘヘ
-
海未「はあ、もう。仕方ないですね」
穂乃果「でも久しぶりだよね!お泊まり!」フフ
穂乃果「ことりちゃん呼ぶ?!」
海未「だから電車が動いてませんって。…ですが、ことりもまた呼びましょう」ニコ
海未(ゆっくり穂乃果と話すのも久しぶりすぎて…私も時間をついつい忘れてしまいましたね)
穂乃果「?」
海未「いえ、真姫のおかげだなと思いまして」
海未「真姫のためにも、やらねばなりませんね」ニコ
-
〜〜
〜某スタジオ〜
凛「えーーー!今日真姫ちゃんこないの〜!?」
凛「しかも二次予選出られないって…嫌だよ〜!聞いてないにゃ〜〜」ウワア
花陽「そっか…そんなことがあったんだね」シュン
穂乃果「でも、真姫ちゃんも諦めたわけじゃないって言ってたからさ!」
穂乃果「来週の二次予選はとりあえずやるっきゃないよ!」バッ
にこ「そうよ」バッ
にこ「しかもここで落ちたりなんかしたら、真姫ちゃんにやっぱり私がいないと〜〜なんて言われちゃうわよ?」
-
凛「うわあ…想像つくにゃあ〜っ」
凛「…」
凛「よし!そんなこと言われない為にもがんばるにゃ」グッ
花陽「あはは…」
凛「今日は夜までガッツリダンスだけど皆大丈夫かな?」
穂乃果「うーん、他に予定が合わなかったからさあ」
穂乃果「詰め込むしか無いねっ」ニコ
凛「そっか!凛も勉強は前日詰め込み型だったし、詰め込むのは得意だにゃっ」
にこ「ビビってるようじゃだめね。ま、にこはよゆーだけどね」フフ
凛「あー!またなんか言ってるにゃ〜」
ワイワイ
-
海未(この三人を見ていると…昔の勉強会のことを思い出しますね。大丈夫でしょうか)
海未(それにしても、ひとまず広めのスタジオを借りたわけですが…)
海未「BIBIは…大丈夫ですか?」ソッ
絵里「たしかにね。真姫が出られないとなると…」チラ
海未「そうですね」
にこ「ちょっと絵里ー?」スタスタ
絵里「ああ、にこ。ちょうど今BIBIの話をしてたのよ」
にこ「どうする?正直二人だし、他のユニットに見劣りしない演出となると」
-
にこ「普通のダンスパフォーマンスだとどうしても人数的にもね」
絵里「二人だしねぇ。そうねえ」ウーン
海未「絵里とにこであれば、見た目にも目立つので問題はないかと思いますけど…」
にこ「そうは言ってもね?」
にこ「今のμ'sを応援してくれてる人はね、μ'sを元々見てくれてた人がほとんどなのよ」
にこ「どうしたって一人欠けた視点で見られちゃうわけだから」ハァ
絵里「…」
海未(にこは相変わらずこう言うことに関しては真剣ですね…)
海未(頼りになるといいますか何と言うか…)
にこ「絵里はなんか無いの?」
-
絵里「うーん。そうねぇ…」
絵里「今のにこの話を聞いてたら思ったんだけど、ライブでやったことのない曲もあるわよね?」
海未「え?」
にこ「そりゃ何曲かはあるけど…」
絵里「私あの曲好きなのよね…ほら、あの真姫の…」ウーン
にこ「…あー、もしかして」
海未「?」
絵里「そうそう。あれなら少しテイストも違うけど。二人でも違和感のない演出に出来ると思うのよね」ニコ
にこ「ま、いちおう真姫ちゃんメインの曲だしね」
絵里「ガッツリのダンスパフォーマンスはリリホワが頑張ってくれると思うし♪」チラ
凛「ん?」
-
絵里「ふふ♪」
希(BIBIはまだ会議が必要な感じなんやねぇ)チラ
希「リリホワは曲も決まったからダンス練習するだけやけど…」テクテク
希「そっちは曲決まったん?」
ことり「うん♡ だから爆速で衣装仕上げてきたよ」ニコ
花陽「凄くかわいいよねえ♪」
希「わお、さすがすぎるなぁ」
ことり「あ、リリホワのも出来てるよ〜」パッ
花陽「ええ!?」ギョ
希(仕上げるの早すぎてもう頭上がらんね)クス
-
ことり「BIBIは…曲にもよるけど、私服みたいな感じでも面白いかなあって思ってるよ」フフ
花陽「確かにそう言うのも似合いそうだねえ♪」
ことり「真姫ちゃんが出られないのは残念だけど…でも」
ことり「ことりは、絵里ちゃんとにこちゃんのデュエットって今まで無かったから楽しみだなぁ」
ことり「だからね、あんまり悪い風に考えなくても良いと思うな♡」ニコ
希「…!」
希「確かにそうやんね? それにあの二人最近までずっと疎遠になってた二人やし、うちも楽しみかも」クス
花陽「そうだね!今までにない組み合わせっていうのは熱いものがあるよね…っ」グッ
-
希「ほんでprintempsの曲は何になったん?」
ことり「花陽ちゃんが今回は決めてくれたの♪」
花陽「えへへ…」
希「なになに?ぷわぷわーお?」
花陽「ち、ちがうよぉ…あれは///」カァ
ことり「ふふ♪」
希「あはは♪ うちあれめっちゃ好きやけどな〜」
パンッ
海未「はい、じゃあそろそろ始めますよー。凛が指揮をとってくださいね」
凛「はーい!皆ストレッチしよ〜!!」バッ
希「あ、はーい♡」
花陽「あ、一応撮影しておこうかな?」ササッ
-
凛「よーし!筋肉痛筋肉痛ってみんな終わったらブウブウ言うから」
凛「今日は念入りに伸ばすにゃ〜〜!!!!」
穂乃果「絵里ちゃん組もう〜!」ギュッ
絵里「いいわよ。今日の凛ってば気合い入ってるわねえ」クス
穂乃果「あは、ほんとだね」ニコ
絵里「…」
絵里「穂乃果も何だか前よりも顔つきが違って気合十分に見えるわよ?」フフ
穂乃果「ほんと?そうかな?…でもそうかも!」
穂乃果「よぉ〜し……頑張るぞ!」グイッ
絵里「うっ…いたた……エ、エンジンが急に入りすぎても困るから、穂乃果も徐々に上げていく感じでいいのよ??」アセ
穂乃果「え?あ!ごめんね!?!?」アハハ
〜
-
つづく
-
続き楽しみ
-
〜音ノ木坂学院〜
真姫「…」
真姫(ピアノを触るとなると…)
真姫(実家に帰るか、学校に行くかになるのよね)
テクテク
生徒「先生ー!さようなら!」
真姫「あ、ええ。さようなら」
生徒「さよーなら!」
真姫(放課後だと生徒が多いわねー)ハァ
真姫(ピアノ、やっぱり触ったら目立つかしら)
テクテク
穂乃果「お?」
-
穂乃果「あー!まっきちゃーん!♪」ダッダ
真姫「穂乃果?」
真姫(この人いつも学院ウロウロしてるわね…)
穂乃果「なになに、何してたの?」ニコ
真姫「いや、別に…」
真姫「ピアノ…、使用許可出てないなら使えるかなって」クルクル
穂乃果「…」
穂乃果「なるほど!残念ながら今日は部活で申請が出てた気がするよ!」
真姫「あー…そうなの」
真姫「なら仕方がないわね」
-
穂乃果「えへへ」
穂乃果「でも真姫ちゃん、ピアノ弾きたいんだね」ニコ
真姫「…そうね」
真姫「今の家にはないからね」ハァ
穂乃果「そっかそっか♪」
真姫「…」クルクル
真姫「まあ必要なら買えば良いんだけどね。どうせならグランドピアノがあったほうがいいけど」
真姫「そう言うの買うのって手間でしょ?まあネットで買えばって思ってはいるんだけど」クルクル
穂乃果「ふぇ?!」
穂乃果「え?!なにいってるの?!」
穂乃果「そんなの買わなくても!」アセ
-
真姫「?」
穂乃果「もう〜…申請ない時は学校で使えるしさ」ハァ
穂乃果「そしたら一つ提案があるからさ、ちょっと理事長室きてよ!」
真姫「ええ?」
〜
真姫「小学校の聖歌隊の指導?」
穂乃果「うん♪」
穂乃果「もう無くなった音ノ木坂小学校の校舎を使って」
穂乃果「聖歌隊の子達が練習してるんだよね。それでその先生も毎週行くの大変ってことで真姫ちゃんどうかな?」
真姫「え?」
-
穂乃果「あーいや、音楽の先生にも聞いたけどやっぱり忙しいみたいで」アハハ
真姫「ええ…」
真姫(それだと私が暇みたいじゃない…)
真姫「ボランティアってこと…?」
穂乃果「んー、まあそうだね!でもさ、その分音ノ木小学校の音楽室つかえるよ?って話!」ニコ
真姫「…」
真姫(ボランティアならまあ…いいのかしら)
真姫「まあ、それなら…うん」
穂乃果「さっすが!ありがとう」ニコ
真姫(なんか穂乃果の手のひらの上って感じね…)
真姫(まあでも、ピアノいじれるってなったなら逆にありがたいし…)
穂乃果「じゃあ連絡しとくね〜♪」
-
真姫「…」
真姫「ところで予選のほうは大丈夫なの?」
真姫「のんびりしてるけど、…明日じゃない」
穂乃果「ん?」
真姫「だから二次予選よ!」クワ
穂乃果「あー、もちろん!」ニコ
穂乃果「この間もみんなで集まって練習したよ?真姫ちゃんいなくて皆寂しがってんだから〜」アハハ
真姫「それは悪いけど…明日よ?大丈夫なの?」
穂乃果「うーん、今回はユニットごとだし」
-
穂乃果「BIBIが遅くまで話し合ってたけど、昔からあそこは穂乃果たちが何か言える領域じゃないしね〜」
穂乃果「絵里ちゃんとにこちゃんだもん。大丈夫だよきっとっ」ニコ
真姫「ふぅん」クルクル
真姫(ま、あの二人なら大丈夫と思うけど)
真姫(私は私でどうにかしなくちゃいけないのよね…)ハァ
真姫「みんなは何歌うって?大丈夫なの?」チラ
穂乃果「えーと…」
穂乃果「…はっ!」バッ
穂乃果「……秘密っ!!!それはねぇ、見てからのお楽しみー!なんだって♪」フフ
真姫「は?」
真姫「え、なにそれ。観るまでワカンナイってこと?」
穂乃果「そうそう♪ 特ににこちゃん達は真姫ちゃんのこと考えた上で歌ってるみたいだからお楽しみにってね♡」クス
真姫(何なのよ…)クルクル
-
穂乃果「…」
穂乃果「ふふ♪」
穂乃果「真姫ちゃん、心配してくれてるんだね♪」
真姫「はあ?別にそんなんじゃないけど…」
穂乃果「大丈夫!」グッ
穂乃果「真姫ちゃんが戻って来れるように二次予選は突破するからさ」
穂乃果「ちゃんと観ててよ♪」ニコ
真姫「…」クルクル
真姫(穂乃果が言うと…また変な説得力が出るから困るのよね…)
真姫(私は私のことをちゃんとしなきゃね)グッ
〜
-
〜二次予選当日〜
凛「ここでクルッとまわって、バーン!だよ?」
希「ふむふむ。…んー?バーン?」クル
海未「右回りです。要するにサビフレーズののちに左足を踏んで軸にして回るようなイメージです」
希「あー、うんうん。オッケー♪」
海未「本当にオッケーなのですか…?」
凛「いけるいける!完璧にゃ〜♪」クルクル
希「リリホワやね〜♪がんばろっか」
凛「うんうん!」
海未「うーん、まあ頑張りましょう」フフ
-
ことり「わ〜みんなかわいい♡」
花陽「ええ?大丈夫かな…??」テレ
穂乃果「かわいいよ〜花陽ちゃん!♡」
ことり(年齢に沿った感じで適度にかわいく作ったけど…)
ことり(かわいいなあ皆)ニコ
穂乃果「あれ?出番いつだっけ!着替え終わったけどお菓子食べて大丈夫?」
花陽「あ…えっと」
花陽「今パソコンの画面でやってるグループの次だからもうすぐだよ…っ」
穂乃果「ほんと!?じゃあ体力回復のために食べとかなきゃっ!」モグモグ
ことり「あはは…」
-
にこ「…」
にこ「て言うか、にこたちの衣装これでいいわけ?」
にこ(めちゃくちゃ私服なのよね…シンプルな)
絵里「ふふ」
絵里「にこ、良い感じよ♪ 」ニコ
にこ「何着ても様になる…あんたに言われてもねえ」ハア
絵里「ええ…?」
絵里「ことりが用意してくれたんだから。ま、従いましょう」
にこ「とりあえず歌詞だけ飛ばないようにね」
絵里「もちろん。気をつけるわ」ニコ
絵里「…」
絵里「真姫も見てるだろうしね」ニコ
〜
-
〜真姫 自宅〜
真姫「あ…」カタ、
真姫(始まった…)
〜二次予選 ラブライブ セカンドシーズン〜
『μ's』
真姫「…」
真姫(前回のアライズはあいかわらずプロ並みの動きだったし…)
真姫(東京予選の人たちは…そもそもレベルが高いのよね…)ハァ
カタカタ
真姫(コメント初めて見たけど…なにこれ)
『μ'sきた』
『何歌うんだ』
『アラサーμ'sの歌楽しみ』
真姫「…」
真姫(私たちのこと…知ってるんだ)
真姫(もう何年も経ってるのに…)
-
『こないだの一回戦で好きになった』
真姫「…!」
真姫(そっか…)
真姫(最後のライブ終わった後も…)
真姫(見てくれてる人はいたのね)
真姫(そりゃそうね。ラブライブの大会をスクールアイドルたちが続けてくれていたわけだから、そうなるのよね)
真姫「ふふ」
真姫「頑張りなさいよね、みんな」ドキドキ
〜♪
真姫「…」
〜〜
〜アライズ 控室
-
〜アライズ 控室〜
ツバサ「はじまったわよ!!!」バッ
ツバサ「はやく!きなさいっ」
あんじゅ「え〜?」
あんじゅ「私髪まだ乾かしてるんだけど〜?」
英玲奈「μ'sか」カタ
ー♪♪
…♪
ツバサ「printemps…!?」
ツバサ「これユニットごとでくるんだわ!?」ガタ
あんじゅ「あーなるほどね」
あんじゅ(落ち着きなさいよツバサは)
-
英玲奈「まあ時間としては10分以内とのことで制限ないしな」
ツバサ「きたわ!高坂さんよ!ほらっprintemps!」
ツバサ「は〜!」バタバタ
あんじゅ(相変わらず好きねμ's)
〜♪♪
英玲奈「これは…あれだな」
英玲奈「『永遠フレンズ』高坂穂乃果、南ことり、小泉花陽の──」
ツバサ「『永遠フレンズ』よ!?ちょっと、やばいわ!みて!」カッ
英玲奈「…」
あんじゅ「わかったわよ~もう、落ち着いてよ騒がしい」
あんじゅ「にしてもこの子たちなんで素人なのにこんな可愛い声だせるの?本当に…」
英玲奈「さすがだな」フム
-
あんじゅ「声そのままよね〜ほんとすごい」
あんじゅ(これはファンからしたら嬉しいわよね〜)
あんじゅ(しかもこれでユニット一つ目なんだから)
英玲奈「…」
ツバサ「あのね、当たり前でしょ?」チラ
ツバサ「高坂さんのprintempsなんだから♪」フフ
あんじゅ「…」
あんじゅ「はいはい」ハァ
ツバサ「…はあ。ブレードいっぱい持ってきて良かった…っ!!」フリフリ
あんじゅ(緑黄色ね…)
ーー♪♪
-
ツバサ「えっ!?おわり?!はあ…もう…!」ガタ
ツバサ「ああ…最高ね。本当最高。なんなのかしら」ウウ
あんじゅ「いやいや、まだメドレーだし曲あるわよ」チラ
英玲奈「お、リリホワだな」フフ
英玲奈「リリーホワイト。東條希、星空凛、園田海未のユニットだ。おもに──」
ツバサ「英玲奈うるさいっ、しっ!」
英玲奈「…」
あんじゅ(英玲奈も好きよね、詳しいし…)
ツバサ「待って!!!!ちょっと!」バッ
ツバサ「やばい!きたきた!!」
-
ツバサ「は〜〜!!!かわいい…」クッ
あんじゅ「…」(うるさいわね…)
あんじゅ(このユニットは。ああ。歌謡曲的なね)
英玲奈「ふむ。ダンスもしっかりと覚えてきているようだな」
英玲奈「…いいな」
ツバサ「かわいいわ!!希さんは当時より拙いけれど一生懸命やっている感じが推せるわ!!!!!海未さん…相変わらず軸がしっかりしていて…はあ、いいわね!」クワ
ツバサ「凛ちゃん〜かわいいわ〜♡」ワイワイ
あんじゅ(うるさいわねツバサは…)
あんじゅ(でもたしかに中々ね)
あんじゅ「…この、えーっと。海未ちゃんたちは、綺麗ね。この人こっちの業界の子じゃないのに」
ツバサ「え?」
-
ツバサ「当たり前でしょ?舐めないで、μ'sのリリホワよ?」ニコ
ツバサ「春情ね〜♪ いいわ〜好きだわ♪♪」ハァ
あんじゅ「…」(面倒くさいわね)
あんじゅ(ツバサはどの立ち位置なのよ)ハァ
ーー♪♪
…♪
英玲奈「お、終わったと言うことは…次はBIBIか…」
ツバサ「…」
ツバサ「…え」
-
英玲奈「…BIBIは、絢瀬絵里、矢澤にこ、そして……」
ツバサ「待って!!!え?!」ガタ
ガタ
あんじゅ「…?」ヒョコ
あんじゅ「ん?どしたの?」
あんじゅ「あれ」
英玲奈「二人…か?」フム
ツバサ「な、なんで…?? 真姫ちゃんは…?」ガタ
ーー♪
…♪
あんじゅ(うん、真姫ちゃんがいないわね…時間的にあとから出てくる感じでもないし)
あんじゅ(さすがに予定が合わなかったのかしら…)
ツバサ「…っ」ハッ
-
あんじゅ「ツバサ、これどうなの?」チラ
ツバサ「これは…そうね」
ツバサ「…」
英玲奈「…」
ーーー♪
あんじゅ「?」
あんじゅ(バラード的なやつね。やっぱり、絵里さんはきれいな歌声ね…)
あんじゅ「矢澤さんも…」
ツバサ「…これは」
英玲奈「『silent tonight』だな」カタカタ
-
あんじゅ「へえ」
あんじゅ(知らないけど)
あんじゅ「ふたりだけど、締めには良い感じね。絢瀬さんの透明感と──」
ツバサ「…」
ツバサ「あんじゅうるさいっ、聞いてるの!しっ!」
あんじゅ「…」ハァ
あんじゅ(にしても、ダンスもあまりなく意外性もあってコメントも結構刺さってる感じするし…)
あんじゅ(コメント見る限りこれはライブで歌ったことがなかったのね)
英玲奈「…」
-
あんじゅ(真姫ちゃんがいないのはなぜなのかしら?でも、それも何となく関係ないくらいに…)
あんじゅ(みんな、この何分かのμ'sのライブの世界観に引き込まれてる…)
あんじゅ「さすがよね…」
ーー♪
パッ
ツバサ「…」
ツバサ「…っ」ポロ
あんじゅ「え」
あんじゅ「泣いてる?ちょっと…」
ツバサ「だって…良すぎて…はあ」ポロポロ
ツバサ「BIBI良すぎ…なに…あの不意打ち…っ」
あんじゅ「ええぇ…」
ツバサ「うう…」
-
ツバサ「もう〜〜!!!!!!」
ツバサ「それに、μ'sがまたここにいて、みんなで歌ってるからぁ…」グス
あんじゅ「あのねぇ…もう、しっかりしてよ」
英玲奈「ふふ」クス
ツバサ「真姫ちゃんどこ〜!!!本戦で絶対観たい〜!!」ワアア
あんじゅ「もう〜うるさい」アー
あんじゅ「私たちも出場してるグループのひとりなんだからね??」ハァ
あんじゅ「て言うかこの後のトリよ?!大丈夫?」
あんじゅ「化粧直しなさいよ!?」クワ
ツバサ「うう…」
ツバサ「よかった〜っ!!!もう!μ's最高すぎるわああ!」バッ
-
ツバサ「いいねの投票ってなんで一回しか押せないのかしら…」カタカタカタカタカタ…
あんじゅ「やめなさいってば」アセ
あんじゅ(コメントも……もう分かりきってるわね)
あんじゅ(μ's、来るわね)
英玲奈「さて、そろそろ準備するか。私たちも」
あんじゅ「そうね。最後のグループだしね」ハァ
あんじゅ「ほら〜ちゃんとしないよ?ツバサ」
ツバサ「ええ…」
ツバサ「…」
ツバサ「よし、行きましょうか」
あんじゅ(相変わらずスイッチが極端なんだから…)
ツバサ「さ…」
ツバサ「じゃあ、さっきのμ'sのパフォーマンスに負けない、アラサーアライズのパフォーマンスを魅せますか♪」フフ
英玲奈「ああ」スタ
あんじゅ(さ、頑張りますか…)カタ
〜
-
つづくまた書きます
-
A-RISE曲2つしかないイメージだけどあの世界じゃ大丈夫なんだよな
久々にスクールアイドル時代の曲だやったー!的な
-
〜旧音ノ木坂小学校 校舎〜
真姫(音ノ木坂小学校の音楽室を借りる代わりに)
真姫(月に二回、聖歌隊のボランティアをすることになったわけだけど…)
真姫「…」クルクル
真姫「…西木野真姫です。とりあえずよろしくね」
小学生「…」オロ
小学生「…」ソワソワ
小学生「お、おねがいします」
真姫(高校生かと思ってたけど…まさかの)
真姫(小学生相手って…穂乃果!聞いてないわよ)ハァ
真姫(私、こんなことしてていいのかしら…)ウーン
-
小学生「…」
小学生「あ、あの。先生はピアノひけるんですか?」オズ
真姫(怯えられてるわねー…)
真姫「え、ああ。まあね」
小学生「これ、ひけますか?」パサ
真姫「…」(楽譜…)チラ
真姫「いいわよ」サッ
ーー♪
〜♪
真姫(うーん、これくらいの定番曲ならなんとかいけるわね)
真姫(ピアノ、久しぶりだわ)フフ
-
小学生「すごいっ」
小学生「すぐひけちゃった!」
小学生「かっこいい〜」パァァ
真姫「これでいい?」
小学生「はいっ!」
真姫「とりあえず楽譜さえ見せてくれたらひけるから」
エエ〜
スゴイ〜
真姫「…こほん。いつもどんな感じで練習してるかだけ、教えてもらえる?」
小学生「わあ」
小学生「すごいすごい」
小学生「ちょっと怖かったけどきれいな先生だね」
ワア…ワア…
-
真姫(小さい子ってあんまり得意じゃなかったけど…)
真姫「…」
真姫(こうして見ると…凛や穂乃果らと変わらないわね?)
キャッキャッ
真姫(聖歌隊の子たちは九人か…賑やかだし、まるでμ'sね)
小学生「先生は、音楽の先生なんですか?」
真姫「それが違うのよ。私、音ノ木坂学院で保健室の先生やってるの」
小学生「ええ〜!おとのきの高校なんだ!」
小学生「なんで〜!?」
小学生「どうしてピアノ上手なんですか?」
-
ワイワイ
真姫(リアクションがいちいち大きいわねー)
真姫「…ピアノを弾くのが小さい時から好きだったの」
真姫「…」
真姫「でも長い間ひかなくなってたから」
小学生「えー?」
真姫「ここでピアノが弾けたらなって思ってね。みんなのお手伝いに名乗り出たってわけ」
小学生「…!」
小学生「そうなんだ!じゃあいっぱいひいていいよ、先生」ニコニコ
-
小学生「大好きならたくさんひいたほうがいいよ!」
小学生「先生の好きな歌ひいてほしい!歌覚えようよ!」
ワイワイ
真姫「…」
真姫「ふふ。それはどうも」クス
小学生「わらった先生カワイイ〜」
小学生「ね〜」
真姫(まあ…少しの時間だけだけど)
真姫(案外悪くないかもね)
真姫「さ、じゃあみんなで歌ってみましょうか」クス
〜
-
〜西木野総合病院〜
理事長「…」カタカタ
ガチャ
海未「失礼します」ペコ
ことり「おはよう〜」
理事長「あら」パッ
理事長「あらあらあら」ニコ
理事長「今日は二人なのね♪ 揃ってるのはずいぶん久しぶりに見たわ」
海未「ご無沙汰してます」
海未「ことりと久しぶりにランチの約束をしてまして…それで是非にと私がお願いをしてしまいました」
-
理事長「そう」ニコ
ことり「それより!またパソコンばっかり触ってる〜寝てなよ」ムス
理事長「充分寝てるわよ?」
ことり「…」ハァ
理事長「海未ちゃんは本当に久しぶりね♪」
理事長「それにしても綺麗になったわねえ〜」フフ
海未「あ、いえ。とんでもない…」テレ
海未「それより…具合はいかがですか?」
海未(真姫から聞いてはいましたが…想像よりは元気そうですが…)
-
ことり「…」
理事長「大丈夫よ、ふふ。心配かけてごめんね」
理事長「でもまさか海未ちゃんが来てくれるとは思わなかったわ」
ことり「μ'sのみんなも心配してるんだよ?」
海未「はい…やはり、その。安静にして下さいね」
理事長「ありがとうね。それより…」チラ
パッ
ことり「…?」
理事長「二次予選突破おめでとうっ!」
理事長「さすがね〜♡」ニコニコ
-
海未「え!あ…」
ことり「えっ!」
海未(そういえば結果発表は今日の正午でしたね…!)
ことり「さっきはそれを見てたのー???」ハァ
ことり(でも、突破してたんだ…っ)
海未「よかった…!やりましたねことり!」フフ
ことり「うんっ♪」
理事長「アライズについでの二位だったけど大健闘ね。凄いことだわ」
理事長「みんなよく頑張ったわね♪」
-
ことり「えへへ…」
海未「そうですか…二位と聞くとにこが悔しがりそうですが、なんにせよこれで本戦にいけますね」ホッ
ことり「そうだねぇ」
理事長「それより…」
理事長「真姫ちゃん、何かあったの?二次予選には見えなかったけど…」
ことり「あー…」
海未「それが…」
〜
理事長「なるほどねぇ。そう言うことだったの…」
海未「はい」
-
海未「ですが…何とかしたいものの、お互いこの歳ですし家のこととなると」
海未(高校生の頃のように無茶な口出しは逆効果な気もしてしまいます)
ことり「そうなんだよね」ハァ
理事長「まあねえ」
理事長「でも…私が真姫ちゃんを音ノ木に連れ込んだ時は多少強引だったけど」
理事長「今は真姫ちゃん自身が、自分のやりたいと思ってることをやろうとしてるし」
理事長「その熱が消えていないなら、かなりの進歩よ。大丈夫じゃないかしら♪」
ことり「ええ〜?」
ことり「簡単に言うなあ〜」モウ
-
海未「そうですか…」
理事長「でも…そうね。真姫ちゃんはやっぱりこう言う状況になっても」
理事長「ご両親の言うことを聞いてしまうのね…」クス
海未「…」
ことり「…」
海未「それが長い間当たり前のことだったからだと思います」
海未(私にも気持ちはよく分かります)
ことり「それもあるよね…あとはやっぱり」
ことり「真面目で、やさしいんだよ。やっぱりパパとママが大好きなんだろうね」ニコ
海未「…ですね」クス
理事長「ふふ♪」
-
理事長「まあ今はもう私が強引な手を使わなくとも」
理事長「穂乃果ちゃんがそばに居て、あなた達もいるし大丈夫よ」
海未「はい」
ことり「そうだねえ、穂乃果ちゃんも頑張ってるよ〜♡」
理事長「来月の本戦までには、真姫ちゃんも出場できるようになると良いわね」
理事長「新曲もつくらなきゃなんでしょう?」クスクス
海未「ハッ…本当にそうですね…!」
ことり「私は衣装だし、海未ちゃんは…新曲の歌詞だね?楽しみだな♡」
海未「…」
海未「やめて下さい…まだ心の準備が出来てないんです…」ハァ
-
海未(まだ一文字も進んでないんですよね…)
ことり「大丈夫だよ〜♡」ニコニコ
理事長「…」クス
理事長「よかったわ、ふたりが仲良さそうで」
海未「?」
ことり「お母さんはそれより、本当に無茶しないでね?」
ことり「あと、隠し事はなしだからね??」ジッ
理事長「ふふ、わかってるわ」ニコ
理事長「さ、もう二人とも仕事?なんにせよここに長いは不要よ」
理事長「私はまた二次予選の動画の見直しをするから」
理事長「海未ちゃんの華麗なるステップをね♪」
海未「ええ…///」
ことり(人の気も知らないで呑気だなあ~……)
〜
-
〜
〜焼肉居酒屋 YAZAWA〜
カンパーイ!
凛「乾杯にゃ〜⭐︎」
花陽「えへへ」
穂乃果「本戦出場祝いのかんぱーい!」ワーイ
希「二次予選お疲れ〜〜♡」カチン
キャッキャッ
にこ「──って!希!あんたはまだ勤務中でしょうがっっ!!なにナチュラルに混じってんのよっ」クワ
にこ「客いないとは言え…早くレジ閉めてってば!」
希「あ、はーい♡」
希「怒られちゃったね、ほな皆またあとでね」ニコ
-
穂乃果「うぇっ、希ちゃん勤務中だったんだ?!」
穂乃果「ならまだお酒はお預けだね♡」
花陽「そうみたいだねぇ」アハハ…
凛「は〜」プハッ
凛「ねえねえ!にしても最近真姫ちゃんいなさすぎにゃ!!」
凛「真姫ちゃん不足だよ〜!」モー
花陽「中々会えてないよね…」
穂乃果「私は会えちゃってるけど、そうだねえ」グビ
穂乃果「練習とか一緒に出来ないの寂しいよね〜」
凛「そうそう!」
-
凛「しかも今日は絵里ちゃんや海未ちゃんたちもいないし」ブー
花陽「急な集まりだったしね!」
花陽(本戦進めた前祝いってことで集まったから)
穂乃果「まーまー!仕方ないよ!」
穂乃果「今日はとりあえず集まったメンバーでお祝いしちゃお!」フフ
希「終わった〜♪ 飲もう飲もう♡」テクテク
にこ「は〜〜〜」
花陽「お疲れさま!希ちゃん」
凛「にこちゃんもお疲れにゃ〜」カチン
-
凛「ほらほら乾杯しよう!三回目の乾杯!」サッ
にこ「何回乾杯すんのよ〜」
穂乃果「わーい!おめでとう〜!!やったー!」
にこ「元気すぎでしょ」
カンパーイ
オメデトー!
穂乃果「や〜めでたい!次も頑張ろうねー!」グビ
凛「おー!」
にこ「つってもアライズには負けちゃったけどね」
穂乃果「もう〜!そう言うことは言わなくていいんだよ〜っ」クワ
凛「そうにゃ!ひとまず勝ったし本戦行けるんだから充分だにゃー!」
-
穂乃果「そうだよ!にこちゃん?万歳だよ、万歳ー!って」グイ
にこ「ちょっ、やめなさいよっ!」グイグイ
花陽「ふふ」ニコ
花陽「でも嬉しいよね♪」
希「うんうん♡」
ワイワイ
凛「ねえねえ、今日は絵里ちゃんたちは仕事?」
穂乃果「えっとね〜私連絡はみんなにとったんだよね!」カサ
穂乃果「メッセージでね♪」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんは二人で理事長のところにお見舞い行ってたみたい」グビ
にこ「そうなのね」
穂乃果「でそのあと仕事だったから、今日はここ来るのはやめとくって〜」
-
にこ(まあいつも集まったら遅くなるからね…)
花陽「そうなんだ?」
穂乃果「絵里ちゃんは、ちょっと遠方で仕事してたみたいでダメだったよ〜」
凛「そっか〜」シュン
希「穂乃果ちゃん連絡係ありがとうね♪」
希「ま、元々捕まえるのがむずかしい人たちやからね〜」フフ
凛「う〜ん」
凛「真姫ちゃんは!?」クワ
穂乃果「真姫ちゃんは焼肉はそろそろ胃もたれするからやめとくって」
にこ「ハァ?舐めてんの!?」クワ
穂乃果「まあまあ〜真姫ちゃんなりの気遣いかもよ?」
-
にこ「どこがよ!?」
希「あはは♪」グビ
凛「でも真姫ちゃん相変わらずノリ悪いにゃ〜」ハァ
凛「それともやっぱり出場できなくなってて、色々溜め込んでるのかなあ」ウーン
穂乃果「うーん…」
花陽「でもたしかに、ちょっと心配だよね」
花陽「連絡はするようにしてるんだけど」
穂乃果「さすがにちょっと今日は来辛かったかな?」
希「…」ウーン
希「明日真姫ちゃん休みかな?」
穂乃果「祝日だし休みじゃないかな?」
凛「…行く!?」
-
希「うちはここ残らなあかんからあれやけど」
希「会いに行ってきたらいいやん」ニコ
花陽「えええっ!?」ギョ
花陽「ま、真姫ちゃんさすがに急だし嫌がるんじゃないかな?!」
希「追い返されたらまたここに戻ってきたらいいよ〜」フフ
にこ(希はまたテキトーなこと言って…)
穂乃果「おおっ」ニコ
穂乃果「そんなこと言ってたら真姫ちゃんに会いたくなってきた!!」
にこ「いやあんた学校でしょっちゅう会ってるじゃない」
凛「押しかけにゃ〜!!」バッ
にこ(もうはや酔ってるわね…これはもう行く流れじゃない)
-
穂乃果「よーし!じゃあ行こう行こう!お会計はさっき済ませたし!」ガタ
凛「お家ここから近いし走っていけるね!行くよかよちん!」ガタ
花陽「は、走って行くの!?」ギョ
花陽「エエェ…」
ダッダッダ!
バタン!
にこ「…」
にこ「本当に行っちゃったじゃない」
希「ふふ♡ ほんま元気の塊やね〜一緒におるだけで元気出るやんね♡」
-
にこ「面白がってるわねー」
にこ「真姫ちゃんに怒られても知らないわよ〜?」ハァ
希「え〜?」
希「うーん、でも二次予選突破したのは知ってるやろし」
希「真姫ちゃん素直じゃないからあれやけど…」
希「皆に会いたいタイミングやったんちがうかなって♡」
にこ「ならあんたも行けばよかったのに」
希「うちまで行ったらにこっち寂しがるやん?♡」
にこ「誰がよ、まったく」クス
にこ「つーか新曲のこと考えなきゃいけないのに」
にこ「結局飲んでばっかじゃない」ハァ
-
希「まあまあ♪ こう言うのも中々経験できんもんやし、嬉しいやん?」
にこ「…ふん」
希「にこっちも何やかんや嬉しいくせに〜」ニコニコ
希「えりちにさっき撮った写真おくっとこ〜っと♪」
にこ(とりあえず次は本戦ねー)
にこ(ま、とにもかくにも真姫ちゃんがどうにかならないとよね)
〜〜
-
まだまだ続きそうで幸せ
-
〜真姫 自宅〜
真姫「お菓子これしかないけど…クッキー。あと穂乃果のとこの和菓子」トン
真姫「昨日凛が置いていったツマミもあるけど…」ゴソゴソ
海未「ありがとうございます、お気遣なく」
真姫「んーお酒は適当なワインか、昨日のあまりのビールしかないけど…飲むの?」
絵里「ハラショー♪」ニコ
海未「真姫……昼間からこの人に酒を与えないでください。キリがありません」
真姫「もう、面倒くさいわね。とりあえず好きにして」コト
絵里「まあまあ、海未も飲みなさい。ほらあなた今日は午後何もないの知ってるんだから」ドバッ
-
海未「ちょっと!……ハァ」
海未「いただきます…」
絵里「ありがとう……美味しい♪」
絵里「──ってそれより!」
絵里「ボランティアって?真姫が?え?」
真姫「ええ」コト
海未「そう言えば…音ノ木坂小の校舎は、特に取り壊されもせずに残ってましたね」
絵里「にしてもどうして?」フフ
真姫「…」
真姫「別にいいでしょ」クルクル
-
絵里「ふふ」
絵里(真姫は本当に変わったわねえ)ニコニコ
海未「でもピアノを借りられるのはありがたいですね」
真姫「んー…まあね」
真姫(て言うか、凛達が昨日も押しかけてきたし…)
真姫「みんな私の家を溜まり場にしないでよね」ハァ
絵里「あはは、ごめんね? 」
絵里「近くを通ったからついね、真姫と最近会えてなかったし」ニコ
真姫「仕事だったの?」
絵里「あー…まあ、そんな感じね。会社の厄介ごとをちょっとね」モグ
海未(真姫に会いたがったのは絵里ですが…)
海未(裁判帰りとはさすがに言えませんね)ハァ
-
真姫「ふうん」クルクル
真姫「て言うか昨日も酔っ払った凛や穂乃果が押しかけてきたんだけど」
真姫「二次予選勝ったからって浮かれてるんだから本当」クルクル
絵里「そうなの?」ヘェ
絵里「まあ浮かれるわよ。亜里沙も大喜びだったわ」
海未「それに、凛達も真姫に会いたがってましたからね」
真姫「…//」
真姫「ま、まあ」
真姫「私が親に色々言われてライブにも出れなくなってるから」モグモグ
真姫「不貞腐れて引きこもってるとおもってたみたい」ハァ
真姫「そんな暇してるわけじゃないんだけどね??」
-
海未「ふふ。それはそうですね」
海未「聖歌隊の手伝いまで買ってでてますからね」ニコ
真姫「…」
真姫「穂乃果にどうだって言われたのよ。交換条件でピアノ使わせてもらってるし」
絵里「なるほどね」
絵里「いいわねぇ。子どもと過ごしていたら癒されそうね」ハァ
海未「絵里もやったらいいじゃないですか」クス
絵里「うーん…私じゃなくて、それは亜里沙に頼んだ方が良さそうね」
絵里「…それよりその活動、お父様はよく許したわね?」
真姫「ん?」
真姫「いや、言ってないけど」クルクル
海未「えっ!」ギョ
絵里(まあ、それはそうよね…)
-
真姫「そんなの話すまでもなく辞めろって癇癪起こされるに決まってるしね」クス
真姫「別にいいのよ、子どもとピアノを弾くだけのボランティアなんだし」
海未「大丈夫なんですか?」
絵里「元々今回のμ'sも内緒だったのよね?」
真姫「ま、バレたけどね」ハァ
海未「その調子で養護教諭の件も、ラブライブの件も何とかならないんでしょうか…」
真姫「んー…」
真姫「父はね、面子が潰れるのを恐れてるのよね」
真姫「ようは自分の地位や西木野の名前に恥をかかせるなってそのことしか考えてないから」ハァ
海未「…」
-
絵里「んー…」
絵里(…)
絵里「…真姫なんて私達からしたら、どこに出しても恥ずかしくない自慢の後輩なのに」フフ
真姫「はぁ?」
海未「そうです」ニコ
真姫「…」
真姫「でも結局、医者の道から逃げた私は…きっと父からすれば認めることはできない人間ってわけ」
真姫(説得どうこうの話じゃないのよね、本当)
海未「え?」
真姫「ん?」
-
絵里「…こら!真姫」
絵里「自分のことをそんな風に言わないの」メッ
海未「そうです。真姫は逃げたわけではないでしょう」ムッ
真姫「え?」
海未「真姫が音ノ木坂の養護教諭をしていると聞いた時、驚きこそしましたが…」
海未「特に逃げただなんてそんなことは思いませんでしたよ?」
真姫(…)
絵里「そうね、ビックリはしたけどね…♪」
絵里「少し羨ましいくらいだったわ」ニコ
真姫「…え?」
絵里「ふふ♪」
-
海未「他のみんなもきっとそう思ってますよ」
海未「今の真姫の仕事を逃げ道だなんて思ってる人はいないはずですっ」ドン
真姫「…」
真姫(酒のせいで海未が熱くなってるわね…)
絵里「そうそう」グビ
絵里「真姫のお父様の気持ちも分かるけどね…ようは一人娘って特別だし」
絵里「傍に置いておきたい気持ちもあるんじゃない?」
真姫「え…キモチワルイ…」クルクル
絵里「…」アハハ
絵里「反抗期ね」
海未「真姫は反抗期が遅かったんですね……」
-
海未「何だかんだ聞き分けのいい子でしたからね、昔から」
真姫「あのね、私あなた達の子どもではないのよ??言っとくけど」クワ
絵里「あははっ」ニコニコ
真姫「…まったく。からかいすぎよ」ハァ
絵里「いやいや」
絵里「それに、ちゃんとやりたいと思ったんでしょう。音ノ木の先生も」
絵里「その音ノ木の為にラブライブにでることも…♪」
真姫「…」
真姫「まあね…」クルクル
絵里「なら少なくとも私たちがそれを応援しない理由はないわね」ニコ
-
海未「そうですっ」クワ
絵里「だから最悪真姫がお父様に縁を切られたって…」
絵里「何とかなると思っていいのよ?」ニコ
真姫「それは…極端でしょ」クス
海未「ふふ」
絵里「何があっても海未が弁護ついてくれるから大丈夫よ」グビ
絵里(弁護士としては頼らないにこしたことはないけどね…)
海未「はあ…そこは絵里で手一杯なので」
絵里「あはは…」
真姫「…」クス
-
〜
海未「さあ、そろそろ帰りますよ。絵里」スタ
絵里「もうこんな時間なのね」ンー
真姫(結局昼からこの家でずっと飲んでたわね、この人たち…)
海未「真姫」
海未「お騒がせしてすみませんでした…ありがとうございます」
真姫「ううん」
真姫(話してたら気分転換になったし…)
真姫(……)
海未「何かあったら連絡下さいね」ニコ
絵里「そうそう。出られるかは別として全員が揃う日には真姫も練習に参加してほしいわ」
-
海未「そうですね」コク
真姫「ええ」
海未「…それに忙しいとは思いますが…新曲の調子はどうですか?」
真姫「!」
真姫「ああー…、それがね」
真姫「実は皆と再会して、ステージにたったあたりからポツポツ曲を考えてたのよ」クルクル
海未「えっ!」
絵里「…ハラショー!さすがね♪」ギュッ
真姫「だ、抱きつかないでっ!///」ヴェェ
真姫「…」ハァ
-
真姫(パパに取り上げられてからも…何でか新しいメロディが浮かんでくるのよね)
真姫(最近またあの頃みたいに馬鹿やってるからかしらね…)
真姫「んー…一曲くらいなら明日にでも…上げられるかも?」
海未「えっ」
絵里「…すごいじゃない!真姫〜♡」ギュッ
真姫「ヴェェ…」ギュゥ
海未「皆きっと喜びますね。楽しみにしておきます」ニコ
真姫「まあ…」
海未「…ふふ」
絵里「うん、私も楽しみにしてるわね」ニコ
-
海未「では」ペコ
絵里「じゃあね♪」フリフリ
絵里「……あっ、そうだ」ゴソゴソ
絵里「これ」
ヒョイ
真姫(?)パシ
絵里「これうちの雑誌。本当に暇な時読んでみて」ニコ
真姫(…?)
絵里「最近は私もね。少し、やりたいことをやれてる感じがするの」
絵里「私が担当してる作家のやつ、載ってるから。最近巷でちょっと話題なのよ?」ニコ
真姫「へえ…?」ペラ
〜
-
〜音ノ木坂学院 理事長室〜
ドタドタドタ…
ガチャ
生徒「高坂理事長〜〜〜!!!!!」クワ
穂乃果「んわっ!?!?」
穂乃果「えっ!なに?!」ギョ
生徒「き、急にすみません」
穂乃果「生徒会長がそんなに慌ててどうしたの?」ニコ
穂乃果「ビックリしたよ〜」ハァ
生徒「西木野先生やめちゃうんですか!?」ハアハア
生徒「臨時の保健室の先生募集してるって…!」
穂乃果(あ〜…)
-
穂乃果「いや、あのね?とりあえず募集はたしかにしてるけどね?」ニコ
生徒「なんで?西木野先生クビですか!?」ウウ
生徒「ラブライブ出たからクビになったんですか!?」
穂乃果「え!いやいや!違うよっ」
穂乃果「それなら私もクビだよね?」アハハ
生徒「た、たしかに!」
生徒「それも嫌です…」ウウ
生徒「で、でも西木野先生二次予選でてなかったですよ?!」
穂乃果「それはちょっと色々あってね…」エヘヘ
生徒「今結構ウワサになってるんですよ…みんなやめないでーって!」
穂乃果「そっか…」
-
穂乃果「こっちも残ってってお願いしてるくらいなんだけどねぇ…」ボソ
生徒「え?」
穂乃果「あ、ううん!とりあえずさ、そんなすぐに辞めるわけじゃないから、ね?」アハハ
穂乃果「心配しないで、皆はいつも通りで大丈夫だから」
生徒「ええ〜…本当ですか?」
生徒「西木野先生が臨時なのはみんな知ってるし」
生徒「本当はお医者さんなのも知ってるけど…」
穂乃果「……」
生徒「みんなもう先生のこと大好きだから…やめて欲しくないんです〜…」
-
生徒「南理事長も大好きだけど、西木野先生や高坂理事長が来てさらに音ノ木坂が新しい空気になってきて」
穂乃果「…ふふ」
生徒「学校のために先生たちも頑張ってくれてて…」
生徒「私たちも何とかしたいって、今更かもしれないけど頑張り始めてたところだったから…」
穂乃果「そうだよね」ウンウン
穂乃果「スクールアイドル部も最近出来たんだよね?」ニコ
生徒「あ、はい!」
生徒「先生達のステージ見たり…地味に話題になってて、やりたいって子が揃ったみたいです」
穂乃果「そっかそっか、楽しみだなあ♪」
穂乃果「嬉しいねえ」クス
生徒「ええ〜理事長まじめに聞いてますか〜??」アセ
穂乃果「もっちろん!」
-
穂乃果(ことりちゃんのお母さんは…)
穂乃果(こんな感じで絵里ちゃんや穂乃果たちを見てたのかなあ)フフ
穂乃果「…」
生徒「?」
穂乃果「学生の本業は勉強!!」
穂乃果「…だけど私たちはまず、あなた達がやりたいって思ってることを全力でやって欲しいと思ってるからね」
穂乃果「簡単に音ノ木を無くしちゃいけないなとも思ってるよ」
-
生徒「…!」
穂乃果「西木野先生なんて特にね」ニコ
生徒「はい…っ」
生徒「よーし、本戦絶対観なきゃっ」グッ
穂乃果「あはは、よろしくね〜」
生徒(高坂理事長って、不思議な人だな)
生徒(不思議と大丈夫なんじゃないかなって気になっちゃう)
〜〜
-
〜 スポーツジム 〜
花陽(今日は体力作りのために四人でジムに来たわけだけど…)タッタッタ
花陽(本戦も近付いてるし…)タッタッタ
花陽(とりあえず私は体力つけなきゃなんだよねっ)
ことり「は〜久しぶりに走ったら、キツイね〜」アハハ
希「ほんまやねえ」ゼェ
凛「あと二キロ!ことりちゃんがんばるにゃ〜!」アハハ
花陽「…」
ピロリン
花陽(ん、メールだ)
-
花陽「…」
花陽「え!!」ギョ
凛「ん、どうしたの?かよちん」チラ
花陽「お、音源がきたよ!新曲のラフだって!!」バッ
希「えっ?」
希「真姫ちゃんから?」ヒョコ
ことり「え?嘘、曲できたんだっ?」
花陽「はい!とりあえず一曲って」
花陽「編集はこれからやってみるけど…すごいね、いつの間に作ってくれてたんだろう?」
希(真姫ちゃんは真姫ちゃんやなあ…)
凛「へえ!さっすが真姫ちゃんにゃ〜」
-
凛「凛も聴きたい聴きたい!!」バッ
希「うちもうちも♡」
〜♪♪
…♪
ことり「わあ…」
ことり(真姫ちゃん……すごい♪)
ことり(色々お家のことや、仕事のことで大変なはずなのに…すごいよ)
花陽「…うう…いいよお、すごくいい…」ウッ
花陽「私家帰ろうかな…早く編集したい」グス
希「ふふ♪」
希(μ'sの音楽って感じやねぇ…)
-
凛「ええ?って、また泣いてるにゃーかよちん」
凛「こないだ真姫ちゃん家行った時は、進捗教えてくれなかったのになあ」
ことり「照れ屋さんだからね、真姫ちゃん」ニコ
ことり(わたしも…)
ことり(わたしも…頑張らなきゃだね)グッ
希「…」チラ
希「ことりちゃん」
ことり「うん?」
希「みんなおるから。頑張り過ぎんでいいからね」
ことり「希ちゃん…!」
-
ことり「ありがとう♡」
ことり「でもその分、本当にワクワクもしてるんだ…♡」
ババッ
花陽「みんな!」
花陽「私帰るね!!今日は徹夜上等でやっちゃいます!ごめんね凛ちゃん!また今度!」ダダッ
凛「え!あ、うん!」
ことり「お、お疲れ様!」
希「ほなね〜♡無理したらーって」
希「はやいなー、もうおらんやん」クスクス
凛(あーあ、かよちんに火がついちゃったみたいにゃ…)
-
凛(でも、楽しそうにゃ)フフ
希「ふう…」
凛「あっ、希ちゃん!どさくさに紛れて休んでる〜」モゥ
希「あはは、今日はこんなもんかなぁ」
ことり「結構がんばったよね」ニコ
凛「まあそうだねぇ、そろそろ今日は終わろっかー。かよちんも帰っちゃったしね」
凛「あ、にこちゃんのところ行くの?」
希「そやね、今日はシフト入ってないんやけど…」チラ
希「暇やしみんなでいく?」ニコ
凛「行く行く!!運動の後は焼肉にゃ〜⭐︎」ワーイ
ことり(プラスマイナス0になっちゃいそうだな〜)フフ
-
希「ことりちゃんもどう?」
ことり「え?」
希「たまには気分転換に行かへん? にこっち、ことりちゃんがあんまり来てくれへんって、実はちょっとぼやいてたから」アハハ
ことり「そうなの?」
希「ことりちゃん。うちらの中やとえりちとばっかり仲良いからヤキモチ妬いてるんちゃうかな」クスクス
ことり「ええ?にこちゃんが…?」
ことり「…」
ことり「ふふっ、面倒見が良すぎるね♡ にこちゃん」ニコ
希「ね〜」
希(心配しいの寂しがりやからね)
〜
-
〜焼肉居酒屋 YAZAWA〜
にこ「…」
にこ「暇すぎる」ハァ
にこ「て言うか!」
にこ「客がアンタ達だけってどーいうわけっ?」クワ
凛「八つ当たりにゃ〜」
希「うちが引っ張ってきたんよ?感謝してくれてもいいんやない?」フフ
ことり「焼肉は久しぶりかも〜♡」
ワイワイ
にこ(こいつら…)
-
にこ(ことりは思ったよりも案外元気そうね。今日も希たちとジムに行ってたみたいだし)チラ
にこ「ことりって焼肉とか食べるの?」
ことり「えっ!?」
ことり「食べるよ…?」ギョ
にこ「ふぅん」
ことり「もしかして中々にこちゃんのお店に来れてなかったから…」
ことり「怒ってる?」
にこ「べっつにー?」
ことり「ごめんね?中々顔見せれなくて…でも今日は来れてよかった♡」
にこ(まったく、ことりもことりで自分の弱みを見せないところがあるから…しょうがないわね)
-
にこ「まあ…」
にこ「会社近いんだったら…たまには顔出しなさいよね」フン
ことり「うん、ありがとうっ♡」
にこ「…ぶっちゃけ」
にこ「仕事もしながらラブライブのこと、キツくないの?」
ことり「…!」
にこ「…」チラ
ことり「ありがとうにこちゃん」
ことり「大変だけど、でも本当に最近思うの」
ことり「真姫ちゃんが誘いをくれたあの日から、いつの間にか私たち案外凄いところまで来ちゃってるのかもしれないなって」フフ
にこ「たしかにね」クス
ことり「本当はね。初めは凄く、夢みたいに無謀なことだと思ってたの」
-
ことり「真姫ちゃんに協力したい気持ちの方が強くて、ラブライブの結果のことなんて考えてなかったから」
にこ「…」
ことり「でもね……やっぱりひたむきに、本気になってまっすぐ突き進むことって…大事なのかもしれないなって」
ことり「ライブの結果とか、盛り上がりとかを見てるとね」ニコ
にこ「…そうなのよ」
にこ「大人だろうが子どもだろうが、案外それは変わんないみたいなのよ」
にこ「頑張ってる人は応援したくなるもんでしょ?」
ことり「うん」
ことり「色々あって自分のやってることが正しいのかわからなくて迷ってたけど……」
ことり「本当に今は、ねをあげたくないなって思うんだ。今だけなのかもしれないけど、その、…色々あることを全部真正面から乗り越えてみたいの」
にこ「…」
にこ「元々あんたはそー言う子でしょ」
ことり「え?」
にこ「それでいいのよ。色々…親のこととか大変かもしれないけど」
にこ「やりたいことを信じて中途半端にせず本気でやるってこと。にこは間違ってないと思うし、好きだからそう言うの」
ことり「…にこちゃん」ニコ
にこ「にこだって、夢はまだ終わってないし」分
-
ことり「そうなの?」フフ
にこ「ったり前でしょ!夢は全国展開よ!」ビシ
ことり「わ〜♡」ニコニコ
スタスタ
凛「ねえねえにこちゃん達〜!お肉食べよーよー!」グイ
にこ「はあ〜?」
にこ「て言うか!アンタたちもせっかく運動してきたんだから、カロリーは控えめにしなさいよ?」クワ
凛「え〜〜??何言ってるのにこちゃんもう!」
凛「やっぱりまずは牛タンだよね?」バッ
希「うちはちょっと健康考える。…ハラミかな」
にこ「…」ハア
-
ことり「ふふ」ニコ
〜
希「そう言えば最近、μ'sちゃんねる凄い勢いでフォロワー増えてるやんね?」モグ
凛「あー!そうそう」バッ
凛「かよちんもそれ言ってたよ!なんか、SNSで話題になってたみたい」
希「へえ〜」
ことり「あんじゅさんもかなり宣伝してくれてるみたいだよね」
にこ「そうね」
にこ(て言うか、スクールアイドルって単語を最近になってネットでよく見かけるようになったのよね)
にこ(ブームって一周するのかしら?)
-
にこ「ま、イベントのおかげなのかしらね」
希「にしてもちょっと面白半分で出たのに、こうまで応援されると不思議な気分になるなあって」モグ
凛「だよね〜」
ことり「本戦に本当に行けちゃったもんね」クス
凛「ね!」
にこ「まあにこの実力を持ってしてみれば当然の結果よね」フフン
凛「にこちゃん人気は確かに侮れないよね」
希「ネットで大人気やもんね?」クスクス
にこ「どー言う意味よっ」クワ
にこ「まったく…にこの店を溜まり場にしてるし本当…」ブツブツ
-
凛「まあまあ♪」
ことり「…」
ことり「ねえねぇ、にこちゃん?」
にこ「ん?」
ことり「これね、新曲の音源なんだよ♪」スッ
にこ「えっ…!!!」
にこ(新曲…?!)
【(仮)なってしまった!】
にこ(なにこのタイトル…)
希「真姫ちゃんが一曲目を完成させたみたいよ〜」フフ
にこ「か、貸しなさいっ」バッ
にこ「…」
希「ことりちゃん、衣装はどう?」
-
ことり「うん、衣装はちょっとアイデアが浮かんだから…♡」
希「おお♪」
希「何でも言うてね」
ことり「うん、ありがとう♡ 真姫ちゃんに置いていかれないようにしなくちゃね」ニコ
ーー♪
……
にこ「…」
にこ(タイトルで侮ってたけど…)
にこ「……いつの間にこんな曲作ってたのよ」ハァ
にこ(ほんっと…呆れるくらい良い曲じゃない)
〜
-
掲示板閉鎖までに終われなさそうですが、ギリギリまでこちらで書けそうならまた書きます
-
感謝
どこで続きやるの?
-
その曲持ってくるのか…泣くわ
-
〜絢瀬家〜
亜里沙「おねえちゃん、ご飯だよ〜」
亜里沙「…」
亜里沙「おねえちゃーん?」
亜里沙(また仕事してるのかな…全然聞こえてないなあ)スタスタ
コンコン
亜里沙「お姉ちゃん!」バッ
絵里「ん?」パッ
亜里沙「あれ、仕事してるかと思ったけど」
亜里沙(音楽聴いてたのかな?珍しい)
-
絵里「あ、ごめんなさい亜里沙。どうかした?」
亜里沙「晩ご飯できたよ。今日アリサの当番だから」ニコ
亜里沙「でも今日は時間がなくて簡単なパスタになっちゃったけど」
絵里「全然いいのよ、ありがとう。もうそんな時間なのね」チラ
亜里沙「ねえねえ」
亜里沙「音楽聴いてたの?珍しいね」チラ
絵里「ああ、そうそう」
絵里「真姫がね、新曲作ってくれたのよ」フフ
絵里「海未の歌詞もついて、花陽がその曲の編集も終わらせてくれたみたいでね。完成版を聴いてたの」
亜里沙「え!!!そうなの!?」パッ
-
亜里沙「うわあ〜〜♡聴きたい!!…けど」
絵里「亜里沙なら別に構わないと思うけど…」
亜里沙「ううん!それは他のファンのみんなに悪いし!」
亜里沙「やっぱり本番でちゃんと聴きたいから我慢する♪」フフ
絵里「あはは、ファンの鏡ね」クス
絵里「…」
絵里「でもあなた私じゃなくて海未推しなんでしょ?」ムッ
亜里沙「えっ?」
亜里沙「それは〜〜そうだけど♡」ニコ
絵里「悲しいけど…まあご飯作ってもらえるだけありがたいわよね」ハァ
-
テクテク
亜里沙「拗ねてる?」
絵里「拗ねてないけど?」ニコ
亜里沙「お姉ちゃんのこともちゃんと見てるよ?」
絵里「…ほんとに?」チラ
亜里沙「うん!亜里沙がお姉ちゃんのこと他の誰よりも一番見てると思うし、何でも知ってると思うよ?かわいいところも全部!他の誰よりも♪」
亜里沙「推しにしちゃったら、他の人が可哀想だよ!絶対亜里沙が一番になっちゃうから」
絵里「…」
絵里「ふふふ♪なるほど」ニコニコ
絵里「さ、ご飯食べましょうか♪」ナデナデ
亜里沙(分かりやすいなあ〜)
亜里沙(それにお姉ちゃんは大好きな人であって『推し』ではないからなあ)
-
亜里沙(まあ機嫌なおったしいっか♪)
〜
亜里沙「あ、そう言えばね」モグモグ
絵里「?」
亜里沙「今日すっごく偶然すぎてびっくりしたこと聞いたの」
絵里「偶然?」
亜里沙「私の職場の小学校に聖歌隊があるんだけど」モグ
亜里沙「その子たち、日曜日だけ近くの廃校になった小学校の校舎で練習してるって聞いてたんだけどね」
絵里「ええ」モグ
亜里沙「そこにピアノ弾きに新しい先生が来た〜って生徒の子達が教えてくれたの」
絵里「ピアノ…」モグ
絵里「えっ…もしかして」
-
亜里沙「そうそう!真姫ちゃんなんだって!西木野先生って言うからまさかとは思ったんだけど」
亜里沙「偶然だよね〜♪ ハラショーって思わず大きな声でちゃったよ〜」ニコ
絵里(亜里沙は隣町の私立小学校の先生なわけだけど…)
絵里(お金持ちの子どもが多いのよね。両親が政治家だったり業界人だったり)
絵里「あそこは確かに音ノ木坂からも近いしね」
絵里「それは確かに偶然ねぇ」モグモグ
亜里沙「わりと裕福な子達が通う学校だから、普段から大人しくて品のいい子が多いんだけど」
亜里沙「真姫ちゃんのこと話してる時ははしゃいでたよ〜」アハハ
絵里「一年生だもんね、普通はそんなものよ」クス
亜里沙「かわいいよ〜?つい一緒になって私もはしゃいじゃった♪」ニコニコ
絵里(私からしたら亜里沙は小学生のイメージから変わってないけど…)
-
絵里(そんなこと言ったら怒られちゃうわね)
亜里沙「真姫ちゃん、出られるといいね。本戦」モグ
絵里「そうなのよね…本当」
亜里沙「あ!あとねお姉ちゃんが今担当してる作家さんのやつ読んだけど」
亜里沙「あれってやっぱり、今回のことをモデルにしてるよね??」
絵里「読んだの?」
亜里沙「うん!主人公のモデルが真姫ちゃんなんでしょ?」
絵里「そうなのよね。もちろん多少脚色はしてるけど、今回のことを話したら筆が進んだみたい」フフ
亜里沙「ハラショー!真姫ちゃんに許可はとったの?」
-
絵里「いや…まだ。一応読んでって渡したから、ダメだったら多分これから言ってくるのかなって…」アハハ
亜里沙「ええ?」
亜里沙「なら尚更真姫ちゃん、イベントに出られるといいなって思っちゃうねえ」
絵里(うーん…それはそうなのよねえ)モグモグ…
〜
〜総合体育館〜
にこ「今日の練習、花陽は休み?」チラ
凛「そうそう。連日の徹夜のツケが回ったみたいで体調崩しちゃったみたいにゃ」
にこ「あーなるほどね…」
-
凛「無茶しすぎだよ〜ほんとに」ハァ
希「ほんまやねえ」
絵里「でも新曲の編集を3日で終わらせてくれたのよね…さすがだわ」
凛「うん!かよちんって今や動画も作れるし音楽も作れるからすごいんだよ〜」ニコ
絵里「すごいわねえ」
にこ(花陽ってマネージャーやスタッフじゃなくてクリエイター向きなんじゃないの?)
絵里「海未も歌詞をすぐに仕上げてくれたのよね」チラ
海未「え、ええ」
海未(真姫から音源をもらって…)
海未(意外とすぐに出来てしまったわけですが)
-
希「タイトルこれどう言うことなん?」クスクス
海未「いえ(仮)なんです。中々浮かばなかったので…」
海未「どうせなら皆んなにもアイデアを募ろうと思ってひとまずで書いただけですよ」
絵里「ふふ、私はもうこれで良いと思うけど」
凛「うん。凛も!」
海未「えっ?!」
海未「こ、これでいいんですか?」アセ
希「なってしまった!」バッ
凛「なってしまった〜!!」ギュ
海未「う」ギュ
海未「や、やめてください///」アセ
ワイワイ
にこ「曲名を見てギャグ調かと侮ってたら、とんでもなかったわ」ハァ
-
絵里「そうね、真姫の音楽はやっぱり凄いわよね」
絵里「海未の歌詞も昔と変わらず真摯的だし」ニコ
海未「…///」
海未「そ、それより穂乃果は?」
海未「今日の全体練習にこれないのは花陽とことりと真姫だと聞いていたのですが」
にこ「普通に遅刻じゃない?」
希「穂乃果ちゃんもああ見えて理事長やしね」
希「色々考えることも多くて疲れてるんよきっと」クス
海未「ですかね…」ハァ
海未(遅刻しがちなのは昔からのような気もしますが)
凛「連絡してみよっか?電話かけてくるね」
絵里「ありがとう、お願いできる?」
-
タッタッタ…
絵里「まあ穂乃果が来るまで、私たちで多少振り付けを考えててもいいわね?」サテ
にこ「そーね」
海未「あと本戦はたしか…場所を考えなければなりませんよね」
希「あーそっか!それもあったね」ハッ
にこ「そうなのよねぇ」ウーン
ガチャ
穂乃果「おっはよー!」♪
絵里「あら」
にこ「穂乃果!」ハッ
凛「電話したらすぐ近くにいたにゃー」
凛「初めて来る体育館だから迷ってたみたい」アハハ
海未「迷子ってあなた…寝坊したかと思いましたよ」
-
穂乃果「ごめんごめん〜!いやああちこち見て回ってたら遅れちゃって」
海未(あちこち?)
穂乃果「今度のステージいいところないかなって考えててさあ」ウーン
希「お」
希「穂乃果ちゃんも考えててくれたんやね♪」ニコ
にこ「へえ」
穂乃果「思ったんだけど…」
穂乃果「音ノ木坂学院はやっぱり、学生のための場所だと思うんだ」
にこ「…たしかにね」
穂乃果「今の私たちがそこで歌うのも、現役の子達のこと考えたら、悪くはないと思うけどちょっと違うのかな?って思って」アハハ
海未(穂乃果…)
絵里「そうね」
-
凛「そっか、それもそうだにゃ」ウンウン
凛「でもそしたら、どこがいいんだろう?」
希「たしかにね〜そやね。ほんで他のグループはどんな感じなんやろ?」
にこ「アライズはお台場の屋上ステージ貸し切るって話なんでしょ?」ハァ
穂乃果「うん!ツバサさんがそう言ってたんだよね」
絵里「さすがねえ」
穂乃果「で、一緒にやる?って言われたんだけど、うーん」
絵里「ありがたい話だけど、またアライズにおんぶに抱っこも悪いわよね」アハハ…
にこ「そうよね、差別化もしなきゃだし」
穂乃果「うんうん」
-
海未(穂乃果もなんだかんだ真剣に考えていたんですね…)
穂乃果「あ。それでね、真姫ちゃんにも相談したんだ」
絵里「真姫はなんて?」
穂乃果「そしたら真姫ちゃんがね、アキバは?って。やっぱり穂乃果たちと言えばだし、それが一番しっくりくるかなって!」
穂乃果「夜のアキバ!」パッ
にこ「…アキバ?」
穂乃果「どうかな?」ニコ
絵里「…いいじゃない♪ 昔もアキバでよく踊ったわよね」
希「ええやんええやん♪」
にこ「たしかに…そうね」ニヤ
にこ「夜ならまた今までとは違った感じにもなりそうだし」
-
にこ「大人なにこにーを見せつけるうってつけのステージね…」フッ
凛「…」ハァ
希「…」
にこ「せめてなんか言いなさいよ」ジロ
穂乃果「あはは、まぁまぁ」
穂乃果「で!とにかく許可取らなきゃだから…そのあたりはこれからなんだよね〜」
海未「そうですね」コク
海未「撮影場所の許可云々に関しては私も助力しますよ」
絵里「私も。確認しておくわ」ニコ
穂乃果「ほんと!?ありがと絵里ちゃん海未ちゃん!♪」ギュ
絵里「え、ええ」ギュウウ
海未「い、いえ」ギュウウ
海未(それにしても…穂乃果と真姫でもう答えは出ていたようですね)
-
〜音ノ木坂小学校〜
ーーー♪
…♪
小学生「先生また来週!さようならっ」
小学生「さよーなら〜」
真姫「はい、さようなら」
真姫「ふう…」
真姫(このボランティアも慣れてきたけど…)
真姫(子どもらも慣れてきた感じあるわね…よかった)
バタバタバタ…
真姫「ん?」
-
ガタ
小学生「せ、せんせぇ〜!!!」ハアハア
真姫「え…」
真姫「帰ったと思ってたけどどうしたの?」ガタ
小学生「せ、せんせい来て!迎えに来てくれたおばあちゃんが…」
小学生「おばあちゃんが倒れちゃった…っ」ウウ
真姫「…!」バッ
真姫「どこ?連れてって」サッ
〜
-
ダッダッダ…
小学生「あそこ!おばあちゃん!」
真姫「…!」(倒れてる…!)
老人「…」
真姫「大丈夫ですか?聞こえますかっ?!」バッ
真姫「…」チッ
真姫(まずいわね…意識ないし。とりあえず救急車を呼んで…)ピピ
小学生「うわぁん…」
真姫(ひとまず初期対応しなきゃ……)ババッ
真姫「…」
-
ピピピ…
小学生「せんせぇ〜」ウウ
真姫「大丈夫だから。とりあえずあなたも一緒に病院行くから落ち着きなさい」
小学生「う、うん…」
真姫「あ、もしもし?すみません、救急車一台お願いします。場所は───」
〜
〜西木野総合病院〜
真姫(…まあこの辺りで救急車呼んだらここに来るわよね…)
真姫(ここから先は長居しても面倒なことになりそうね)
看護師「あら、真姫ちゃん…!?」ハッ
真姫(うわ)
真姫「あ、どうも…ご無沙汰してます」ペコ
-
看護師「付き添いしてくれてたのね?知り合い?」
小学生「…」ソワソワ
真姫「はい。まあ…たまたま立ち会っただけです」
真姫「仕事の…その、教え子の祖母だったみたいで」チラ
看護師「どうりで。初期対応のおかげで意識も取り戻せてなんとかなってるみたい」
看護師「真姫ちゃんのおかげね」ニコ
真姫「…」
真姫(たまたまとは言え、当たり前のことだけど…)
真姫(それより子どもはタクシーで帰さなきゃ…保護者に連絡しなきゃだし)
真姫「あ、それじゃ…」
-
看護師「あ!あれ、西木野院長に会っていかないの?」
真姫「えーっと…」
看護師「真姫ちゃんの付き添った患者さん…すごい人よ。どこで知り合ったの?」コソ
真姫「え?」
看護師「元財閥の当主夫人らしいわよ?とんでもない大物だから院内てんやわんやよ」ハァ
真姫「へえ…」(知らなかった…)
真姫(ま、私には関係ない話だけど…)チラ
小学生「…」ソワソワ
看護師「院長に会っていかなくていいの?」
真姫「いえ」
真姫(……)
真姫(ボランティアのこともバレたら面倒だし)
-
真姫「父も時間がないと思うので…」ニコ
真姫「ご面倒おかけしますが、よろしくお願いします」
看護師「そう。お疲れ様、気をつけてね」
スタスタスタ
真姫「…」
真姫「はぁ」
小学生「せ、先生。ありがとう…」
真姫「…ううん」
真姫「あなたも怖かったでしょ。お疲れ様」
真姫「…とりあえず帰りましょうか。タクシーで送って行くわ。住所わかる?」
-
真姫「まあご家族がどうせあとから来てくれると思うけど…病院にひとりでいるのも心細いでしょ?」
小学生「え?」
小学生「ママたちくるなら…」
小学生「おばあちゃんのそばで…待ってる」
小学生「先生はいてくれないの?」グス
真姫「…」ウッ
真姫(て言うかこの子も良いところのお嬢様となると…さすがに一人にはさせられないか…)ウーン
真姫「仕方ないわね。連絡を入れてくるから、一緒に待ってましょう」ハァ
〜
-
〜焼肉居酒屋 YAZAWA〜
ことり「あ、それでね…♪」
ことり「今回はことりの独断と偏見を大いに含んだ私服コーディネートが衣装となります♡!」
穂乃果「わあ」パチパチパチ
凛「よっ!いいにゃ〜⭐︎」
希「なるほどね〜♪」
にこ「私服?」
にこ「あ、とりあえず今日は賄いで残ったカレーを消費してもらうから」コト
凛「今日のまかないはカレーかあ♪ わあい」
希「にこっちのカレーは美味しいよ〜」ニコ
-
穂乃果「やった〜!」パァ
ことり「ありがとうにこちゃん。いただきます♡」
ことり「あ。そう、それでね。今回はアイドル衣装じゃなくて、皆んなに着てほしいな〜って言う大人コーディネートでいきます♡」フフ
ことり「アキバとは言え夜の街並みって話だし…」
ことり「今のμ'sっていうのを出していけたらいいなって♩」
穂乃果「ふんふん、なるほど!」モグモグ
ことり(半分、ことりが皆に着てほしい服着てもらいたいだけってのもあるけど…♡)
ことり(みんなのコーディネート考えるだけでも楽しかったなあ〜♡)
-
希「この資料も作ってくれたん?さすがやねえ」パサ
にこ(自分の仕事もあるのに…マメよねえ〜)
ことり「何パターンかできると思うけど、こう言うのがいいって言う意見ももちろん受け付けるよ♪」ニコ
希「おお〜」
にこ「ことりが決めてくれたので文句はないわ」ペラ
にこ「…って言うか、絶対着てほしい!って感じなんでしょ?」クス
ことり「えへへ♡」
希「うちもこれで全然いいよ〜いつも着ない系統やから新鮮やなあ」
ことり(希ちゃんも素材が良いから…迷ったなあ)アハハ
ことり「よかった、ありがとう」ニコ
-
穂乃果「私も!ことりちゃんに私服考えてもらえるの久しぶりだ〜」ニコ
ことり「えへへ、いつでも考えるよ?」
ことり「穂乃果ちゃんも明日一緒に行く?」
穂乃果「え?」
穂乃果(あ、これ一緒に行ったら着せ替え人形にさせられて夜まで山ほど試着させられるやつだ)
穂乃果(ことりちゃん容赦ないからな〜)
穂乃果(海未ちゃんと絵里ちゃん…ファイトだよ!)
穂乃果「あ、明日は絵里ちゃんと海未ちゃんにお願いしちゃおうかな〜」アハハ…
ことり「そう?」
穂乃果「か、代わりに!振り付け頑張ってことりちゃんにスーパーレクチャーできるようにしておくね!!」グッ
ことり「わあ、ありがとう♡」
-
凛「でも全部すごいかわいいにゃ〜」フフ
ことり「凛ちゃんは絶対スカートね♡スタイルいいから〜でも可愛い感じ出したかったから〜ハイウェストのフレアスカートでね♡高さのあるヒール履いてもいいね〜」ペラペラ
凛「わああ…!」キラキラ
希(楽しそうやなあ)
にこ(どーしようもなく好きなのよねえ、ことりも)
にこ(ワーカホリックは親譲りね)ハァ
ことり「私のブランドで出してる服でも良かったんだけど…」
ことり「それだとちょっと宣伝色強すぎるから…普通に色々なお店で好きな洋服買い漁ってこようと思うの♪」ニコニコ
ことり「知り合いのお店ばかりで安く買えるから、安心してね♡」
にこ「ええ?あんた忙しいのに…」
-
にこ「そう言うのは荷物持ちでも何でもいいから誰かに声かけなさいよ」ハァ
にこ「にこも休みの日なら合わせられるけど」
ことり「あはは、ありがとう」ニコ
ことり「海未ちゃんと絵里ちゃんが明日付き合ってくれるみたいだから♪ 海未ちゃんが車出してくれるらしいの」
凛「そうなんだ?」
希「よかったよかった」フフ
ことり「ちょうど撮影場所について話し合うために、二人ともアキバに出る予定だったんだって」
穂乃果「おおっ」
ことり「撮影場所も許可とれそうみたいだよ? イベントで使うならって」
ことり「その時間だけ使っていいってなってるところがいくつかあるみたい」
-
にこ「…そうなの。すごいわね」
穂乃果「ね〜さすがだよね二人とも!安心したよ〜」
穂乃果「ありがとう!これで本戦の準備はだいぶ整ってきたね!」ニコ
希「ほんまやね♪」
にこ「その辺りアキバは寛容よね」
凛「アイドル系イベントだからって、ここまで受け入れてくれるのはすごいにゃ〜」
希「昔からそうよね♪」
にこ(アライズのお膝元ってのはちょっとあれだけど…)
にこ(あっちがアキバを使わないなら存分に使わせてもらうだけよね)フフ
-
穂乃果「よーし、そしたらこっちは振り付けをちゃーんと踊れるようになるだけだねっ」グッ
凛「うんうん!」
にこ「もう二週間後だし、全体練習でまた集まらなきゃね」
にこ「振り付けはこないだの練習でおおまかに決めたから」
にこ「…」
にこ(とは言え、真姫ちゃんは結局どうなるのかしらね…)チラ
穂乃果「…」モグモグ
にこ(穂乃果は職場的にも真姫ちゃんに一番近いはずなんだけど)
にこ(あんまり心配してる感じもないからわかんないのよねえ)
穂乃果「本戦もいよいよ迫ってきてるから…」
穂乃果「集まれる日決めちゃおっか♪」ニコ
〜
-
〜東京 某繁華街〜
絵里「アキバの路上でのライブ、警察署への申請も終わったし…」
絵里「案外すんなりいけて良かったわね」ニコ
海未「祝日の夜ですからどうかとは思いましたが…」
海未「安心しましたね」フフ
ことり「二人ともお疲れ様♡」
海未「絵里がスムーズに済ませてくれましたよ」
海未「手慣れてましたね?」
絵里「事前に区画を調べてくれたのは海未でしょう?」
絵里「それにほら。私は学生の時も何度か手続きは踏んでいたからね」
絵里(まさか30にもなって路上ライブをするとは思ってもみなかったけど…)
-
ことり「メイド服で歌ったりしたよね〜」フフ
海未「た、たしかに…思い返すと大胆な…懐かしいですね…///」
絵里「あはは…」
ことり(あれは嬉しかったなあ)
絵里「さて、次はことりの用事ね」フウ
絵里「ステージで着る私服を買いに行くのよね?大体買うものは決まってるんでしょ?」
ことり「うん♡イメージは出来てるよ♪」
絵里(ならすぐ終わりそうよね)
海未「…」
海未(絵里はまだ分かってないようですね…ことりと服を買いに行くと言うことの意味を…)ハァ
-
絵里「ん?」
海未「いえ、…頑張りましょう」ニコ
ことり「さて!じゃ〜散策しよっか♡」ウキウキ
絵里「ええ」
海未「…はい」スタ
〜
ことり「絵里ちゃんかわいい♡ はい、じゃあ次これ着てみて?」パサ
絵里「ええぇ、…まだ着るの?」
ことり「…」ニコ
絵里「わかったわよ…」
-
バタン
ことり「ん〜迷うなあ…」ウーン
海未「…もうイメージは固まっていたのでは?」スタスタ
ことり「あ、海未ちゃん♡」
ことり「海未ちゃんはこれとこれ。それからこのブラウスと2パターンが見たいから、それぞれ…着てくれる?」ニコ
海未「ええぇ…」
海未「ちょっと派手すぎませんか?これ…」
ことり「そんなことないよっ」クワ
ことり「…お願い♡」
海未「…」ウッ
海未「…承知しました」ハァ
海未「ことり、分かってると思いますが皆明日は仕事なので、さすがに夕方までですからね?」
-
ことり「わ、わかってる!分かってるよ〜」
ことり「せっかく着いてきてくれたのが海未ちゃんと絵里ちゃんなんだもん…この機会に色々見てみたくて…」ウウ
海未「はあ、わかりました。では着替えてきます」スタスタ…
海未(衣装を任せきりなのもありますからね…何よりも楽しそうですし)
ことり「ありがとう♡」ニコ
ガラ
絵里「ねえこれ着てみたけど…何となく私とは系統違うくない?」ウーン
ことり「か、かわいい〜〜♡♡!!」バッ
絵里「そ、そう?」テレ
-
ことり「絵里ちゃんは本当に…ずるいね…はあ。素材が良過ぎるよ」ハァ
絵里(え、それことりが言うの?)
ことり「お仕事辞めるとなったらことりの事務所はいつでもウェルカムだよ」
絵里「縁起でもない…やめてよ」アハハ
ことり「ごめんごめん」エヘ
ことり(でも絵里ちゃんって放っておいたら裏方の仕事ばっかりしたがるから…もったいないなあって思うんだよね〜)
ことり(おんなじこと、海未ちゃんにも言えるけどね)
ことり(まあ、そう言うところも含めて二人とも大好きなんだけど)フフ
-
絵里「でもことりに私服を考えてもらえるのはありがたいわね」
絵里「普通に私服として私も何着か買っちゃおうかしら」フム
ことり「え!?ほんとっ?」バッ
絵里「あ、ええ。まあ」
絵里(しまった、まずいこと言ってしまったかしら…)
ことり「まかせて!気合い入れて考えるからね…!♡」ニコ
絵里(これは…)
絵里・海未(長くなりそう(です)ね……)ハァ
〜
-
つづく。閉鎖後はラブライブ板2の方で引き続き書けたらと思ってます
-
乙
おばあちゃんキーパーソンになってきそう
実はWonderful Rushでことりちゃんとバス待ってたおばあちゃんと同一人物説…
-
おばあちゃんが説得してくれそう
-
続くの助かる
-
〜音ノ木坂学院 理事長室〜
放課後
真姫(穂乃果から珍しく呼び出し…)
コンコン
ガチャ
穂乃果「はーい!」
穂乃果「…って、真姫ちゃん!」パッ
真姫「お疲れ様」
真姫「何?」
穂乃果「えええっ、何?って!もうちょっとほら〜」モウ
穂乃果「ここ何日かゆっくり話せてないしお話したいなあって♪」エヘヘ
-
真姫(えっ)
真姫(それだけの理由で校内放送使うんじゃないわよ…焦るでしょ)ハァ
穂乃果「ほらほらソファ座って?」ニコ
真姫「…ええ?」
真姫「もう今日の業務は終わった?」ストン
穂乃果「うん、ばっちり!あ、ほらお菓子あるよ♪」スス
穂乃果「で、そろそろ月末は本番だしさ!…真姫ちゃんどうなのかなあって!」
真姫「…」ンー
真姫「正直言うと、色々な悩んではいたんだけど…父とはまだ話せてない。話は進んでないの」
真姫「そこは…ごめんなさい」ハァ~
-
穂乃果「…!」
穂乃果「いやいや!謝ることじゃないよ、真姫ちゃんが」クス
穂乃果「新曲も作ってくれてたしね?」
真姫「…まあ」
真姫「最悪、無理矢理出て何かあって縁を切られても仕方ないって思ってるんだけど…」
真姫「あの人が変なことしないかが心配でね」クルクル
真姫(調べたけど…自分の伝手のあるスポンサーを下ろしてるんじゃないかって思ってるし)
穂乃果「うぇ!?」ギョ
穂乃果「ま、待って待って!縁を切るだなんて…それはちょっと落ち着いた方がいいよっ」アセ
真姫「…」クルクル
-
穂乃果「ちゃんと話をするタイミング、ないのかな?」
真姫「…」
真姫「穂乃果」
真姫「ちゃんと話を聞いてくれるような人なら、私は随分前に話をしようと動いているわ」クス
穂乃果「…」
穂乃果(…真姫ちゃん)
真姫「でも最初に巻き込んだのは私なのに、みんなに結局心配かけちゃってるのよね」ハァ
穂乃果「…ふふ」
穂乃果「迷惑だなんて思ってる人、μ'sには一人もいないよ」ニコ
-
穂乃果「…あ、そうそう。そうだ」ゴソゴソ
真姫(ん…?)
穂乃果「今日学院にお手紙が届いたんだけど…」
真姫「手紙?」
穂乃果「真姫ちゃん宛だったんだ。だからこれを渡そうとも思ってたんだよね」パサ
真姫(手紙って…)カサ
真姫「これ…」
穂乃果「ふふ。それで学院に電話も来てたからさ」
穂乃果「真姫ちゃんが助けた人のご家族からお礼言われたから、すぐに伝えておかなきゃなってー♪」フフ
-
真姫「あー…」クルクル
真姫(聞いたのね…)
穂乃果「さすがだねえ。理事長として鼻が高いよ」ウンウン
真姫「もう…やめてやめて」
真姫「これでも医師免許持ってるからね…人が倒れてたら助けるのは当たり前よ」
穂乃果「うーん」
穂乃果「真姫ちゃんの当たり前はね、他の人からしたら当たり前じゃないんだよ」フフ
穂乃果「真姫ちゃんは…親の言いなりでって言ってるけど…」
穂乃果「真姫ちゃんの持ってる技術は、正真正銘真姫ちゃんが人一倍努力して培ったすごいところの一つだからね?」
-
穂乃果「…他の人には中々できないことだよ。現に助けられてるひとがいるわけだからさ」ニコ
真姫「…」
真姫(私に……)
穂乃果「えへへ」
穂乃果「とりあえず!お手紙とその電話のことを伝えたかったんだ〜」
真姫「そう…ありがとう」
穂乃果「出場のことは無理せず、でも私たちは待ってるよ〜!」
穂乃果「で、何かあれば必ず誰かに相談してね?」
-
穂乃果「相談じゃなくても、話するだけでも案外心が整理できたりするからさ」ニコ
真姫「…」
真姫「ええ。…ありがとう、穂乃果も」
穂乃果「うん♪」ニコ
穂乃果「あ!あとねにこちゃんから伝言!」バッ
真姫「?」
穂乃果「『振り付けを本番までに覚えてくるように』って!にこちゃんの振り付け動画付きだよ♡」
真姫「…なるほどね」
穂乃果「がんばろうね、真姫ちゃん♡」ニコ
〜
-
〜
〜西木野総合病院〜
テクテク…
真姫「…」
真姫(結局あの手紙、例の聖歌隊の子からだったのよね)
真姫(おばあちゃんが話したがってるから見舞いに来てくださいって…)
真姫(素直に来ちゃったけど…相手が相手だし無下には出来ないわよね)
真姫「…」
真姫「私…何かやらかしたりはしてないわよね…?」ウーン
-
〜
コンコン
真姫「…」チラ
真姫「し、失礼します」スッ
老人「あら」パッ
老人「あなたが西木野先生…?」ニコ
真姫「えっと、はい」
真姫(顔色もいいし元気そう…よかった)ホッ
真姫(て言うかもうここの娘ってことも知られてるのかしら…)
老人「わざわざ呼び出すようなことをしてしまって、ごめんなさいね」
-
老人「孫があなたのことを山ほど教えてくれるから」フフ
真姫「そ、そうですか…」ハハ…
真姫(怖いわね…何か悪いように言われてなきゃいいけど…)
真姫「あ、それより、具合はいかがですか?」
老人「ええ、大ごとにはならなかったみたい。人間って案外しぶといのよねぇ」クス
老人「けれどそれも、あなたのおかげだともうかがっていますから…」
老人「ありがとう」ニコ
真姫「…っ」
真姫(ありがとう……か)
-
真姫「…」
真姫「い、いえ」
真姫「あの子がすぐに知らせてくれたおかげです。でも、よかった…」
老人「…」ジーッ
真姫(なんかすごい見られてる…)
老人「ふふ♪」
老人「あなたはあいどる?をされていて、保健室の先生もして、お医者様でもあるんですねぇ」
真姫「ぅえ…」
真姫「あ、アイドルは…そのちょっと違ってて。今だけと言うか、素人レベルで趣味のようなものですから…//」
真姫(あの子余計なことまで…)ハァ
-
老人「そう」フフ
老人「それで聖歌隊の練習も見てくれているんですよね。ありがとうございます」
真姫「そんな…」
真姫「ピアノを一緒になって弾いてるだけで…私も楽しませてもらってますから、おあいこです」
真姫(実際気分転換になってるわけだし…)
老人「そう」ニコ
老人「あなたのような先生がいるなら尚更、孫も是非、音ノ木坂学院に通ってもらいたいわねえ」
真姫「…」ニコ
真姫「ただ…」
-
真姫「…その。音ノ木坂は…廃校になる予定で、生徒募集を終了するところなんです」
真姫「私も今代わりが見つかった場合に、養護教諭は降りなくてはならくて」
真姫「…何とかしたいところではあるんですけど」ハァ
老人「…そうなんですか」
老人「それは残念ね、…そう」
真姫「…」
真姫(ええ…そんな顔しないでよ…)ウウ
真姫「…」ウーン
真姫「あ、あの!でも、そうならない為に私たちが今アイドルの真似事のような活動をしてて…っ」
-
真姫「それで音ノ木坂学院の知名度を上げれたらって」ハハ…
老人「音ノ木坂学院の…」
老人「しかしそれは…面白いことをしているんですねえ」クスクス
真姫「はい…らしくないことをしてると思ってます」
老人「いえ素敵だと思いますよ」ニコ
真姫(こんなことまで話しちゃっていいのかしら…)
真姫「ボランティアは…大丈夫なところまで続けられたらとは思います」
老人「ありがたいわ。孫があなたのことを慕ってるみたいだし」
-
老人「私も安心します」ニコ
真姫「あー…」
真姫「その、それで申し訳ないんですけど…」
真姫「ここの院長、私の父なんです」
老人「…」
老人「そうかな、とは思ってましたよ」コク
真姫「失礼は承知しているのですが…その、ボランティアのこと。父には話さないでいただけますでしょうか」
老人「え?」
真姫「色々と…ありまして。私が今している仕事や全ての活動に対して父は懐疑的な考えのようで…」ハァ
-
老人「懐疑的?」
真姫「医師でありながら、私が父のこの病院で働いていないのは…そういうことなんで」ハハ…
老人「…なるほどね」クス
真姫「あー…」
真姫「すみません……こんなこと言うつもりじゃなかったんですけど…。私情に巻き込むようで申し訳ないです」ハァ
老人「ふふ」
老人「分かりました。内緒の約束ね」ニコ
真姫(…!)
老人「こちらも、お礼をしなければならないと思っていたので…良かった」
-
老人「ご家庭の事情ではあるし、色々あるとは思うけれど…」
真姫「…」
老人「私があなたに助けられたのは事実です」
老人「この歳で私もまだ思い残しがあったみたいでね。私はもう少しだけ、孫の姿を近くで見ていたいと思っているの…」フフ
老人「だから、あなたのその人を助けられる技術と言うのは…あなたが思っている以上に崇高で、ひとつの宝のようなものだから」
老人「大切にして下さいね」ニコ
真姫「……!」
真姫「…」
真姫「……はい」
-
老人「それに」
真姫「?」
老人「私も〈自分の母校〉のために、何か助力出来るのであれば…」
老人「そんなに嬉しいことはないわね」ニコ
真姫「………え?」
〜
-
〜某スタジオ〜
あんじゅ「おはようございます〜」ガチャ
ツバサ「…はぁ」
ツバサ「…」
ツバサ「あ、おはよ」
あんじゅ「…」
あんじゅ(久しぶりの合わせ練習なのに、なんかツバサが陰気臭いわね)
あんじゅ(新曲も貰えてテンション上がってると思ってたけど〜何かしら)
-
英玲奈「揃ったな。そろそろ始めるか」スタ
あんじゅ「ねえ英玲奈」コソ
あんじゅ「何でツバサ今日あんな感じなの?」
英玲奈「ああ…」チラ
英玲奈「今度の本戦のステージの件でμ'sに声かけをしたらしいんだが」
英玲奈「同じステージでは踊らないと断りが入ったらしい」
あんじゅ「へえ」
あんじゅ「って…それだけ?!」ギョ
あんじゅ(しかもあの頃ならまだしも、断るでしょ普通)
-
英玲奈「向こうはアキバで踊るようだな」カタカタ
ツバサ「…はあ」
あんじゅ「もう〜別にいいじゃない、元気出しなさいよね〜?」ポンポン
ツバサ「分かってるわよ」
ツバサ「でも一緒に踊りたかったな、って」ハァ
あんじゅ「…もう」
あんじゅ「でもほら、念願のμ'sの新曲が聞けるのよ?よかったじゃない」
ツバサ「そっか…」ハッ
-
ツバサ「新曲…!」パッ
あんじゅ(あ、ちょっと効いてる)
あんじゅ「ほら!シャキッとして!練習しないとね」
ツバサ「…そうね!μ'sに情けない姿を見せられないからねっ」フフ
英玲奈(最近扱いが上手くなってきたな…)
あんじゅ「そうそう♪」
あんじゅ「私たちも何だかんだ第一回目の優勝グループなんだからね?」
あんじゅ「運営側からも私たち期待されてるっぽいんでしょ?」
-
ツバサ「まあね」
ツバサ「英玲奈の事務所もだし、メインのスポンサーは主演映画公開が間近の私を推したがってるしね」
あんじゅ(うーん…それはそれでプレッシャーよね)
英玲奈「我々はそれぞれこちらの業界が長かった分知名度が高い。仕方ないな」
ツバサ「ま、結果はあとから着いてくるわよ」フフ
ツバサ「ただし…」
ツバサ「やっぱりμ'sを相手にすると、どうなるかは未知数よね」ニコ
あんじゅ(うれしそうねー…)
-
ツバサ「それより英玲奈、読んだ!?今週の!」クワ
英玲奈「…あの週刊誌のやつか」
英玲奈「読んだ」コク
ツバサ「私まだなの!どうだった?あ、ネタバレしないでね?」パッ
英玲奈「感想を言えと言ったり言うなと言ったり…どうしたらいいんだ」
あんじゅ(ツバサ…急に元気になってるし)
あんじゅ「なになに?何の話?」
英玲奈「あんじゅは知らないのか」
ツバサ「週刊誌に掲載されてる小説よ!どう考えてもμ'sがモデルなんじゃないかって言われてるのよね」フフ
-
英玲奈「まあスクールアイドル好きの中ではそう言う話になっているな」
あんじゅ「へえ〜そんなことあるの?」
ツバサ「あそこの出版社、μ'sの絢瀬さんのところだしありえるわよねえ」ウンウン
英玲奈「ああ」
ツバサ「昔はすっぱ抜かれないかヒヤヒヤしてたけど、絢瀬さんはもう芸能関係には携わってないみたいで安心したわ」クス
あんじゅ「たしかに…当時は怖かったわね」
あんじゅ(矢澤さんのところの事務所も一時期話題になったしね)
英玲奈「それで人気ミステリー作家が突然30代のスクールアイドルものを書きはじめたんだ」
英玲奈「話題にもなる」
英玲奈「まあようするにそういった話題もあって、おまけにYouTube活動の成果もでているのか、二次予選の投票数もμ'sと私たちとで僅差だった」ハァ
-
英玲奈「言っては悪いが、μ'sはほとんどがプロ経験のない素人なんだ」
あんじゅ(確かに…そうだけど)
ツバサ「おまけにμ'sちゃんねるの登録者はじわじわ増え続けている…」
あんじゅ「…」
ツバサ「本当にうかうかしてると食われちゃうってわけ」ニコ
あんじゅ「はあ…じゃあ頑張らないとじゃない?」
英玲奈「その通りだ」コク
ツバサ「ヤラセはなしって話だしね。干されたくないならみんなで頑張りましょ?♡」クス
あんじゅ「演技でもないこといわないでよー…」
あんじゅ「やったるわよ!!!」グッ
〜
-
〜
真姫「ん?」
ピピピピ…
真姫(パパから電話…)
真姫「…」
真姫「はい」ピッ
西木野父『真姫』
真姫「…?」
西木野父『お前がなぜか最近病院に出入りしていることは知っているんだ』
真姫(まあ理事長も…最近だとあのおばあちゃんもいるしね)
-
真姫「それが?」
真姫(にしても噂が回るのも早いんだから、まったく…)ハァ
真姫「…」
西木野父『仕事が終わったら院長室まで来なさい』
真姫「え…」
〜
〜院長室〜
テクテク
バタン
真姫(院長室にわざわざ呼び出し…)
真姫(でも、もう言わなきゃ。悩んでたところでもう時間もないわけだし。言わなきゃ始まらない…)
-
西木野父「お前…」
西木野父「あの患者とはどこで出会ったんだ…っ」
真姫(え…?)
真姫「いや…それはたまたま立ち会っただけだけど」
西木野父「…」
西木野「三ツ木グループの当主夫人だぞ…何で…」
西木野父「おかしなことばかりするんじゃない…まったく」ハァ
真姫(はあ?何言ってるのよこの人…イミワカンナイ)
-
西木野父「…何かあるのかと思ったが、たまたまなんだな?」
真姫「そうだけど」クルクル
西木野父「何かあれば私の経営上で支障が大きく現れてくる。頼むからおかしなことはしないでくれ」
真姫(は?それを聞きたかっただけ?)
真姫「…別に何も私はおかしなことはしてないわ」
真姫「…それより」
西木野父「…」
真姫「…」
真姫「養護教諭の件は百歩譲ったとして、例のステージイベント。私は出るから」
-
西木野「イベント…?」
西木野父「…何を考えているのかは分からんが」ハァ
西木野「…勝手にしろ」
真姫「…え」
真姫「ほ、ほんとに?」キョトン
真姫(な、なんで急に…)
西木野父「もう好きにしたらいい」
西木野父「…」
西木野父「だが、西木野の敷居は…もう跨げると思うなよ」
真姫「…っ!」グッ
真姫「…」
-
西木野父「用が無いなら帰りなさい」クル
西木野父「養護教諭もまだダラダラと続けて…」
西木野父「患者の顔を立てる為にうるさく言っていなかったが……」
真姫(理事長のことかしら…)
西木野父「それももういい。お前ももう大人なんだ、好きにしたらいい」
西木野父「この名前や家柄が気に入らないなら…出て行けばいいんだ」
真姫(…)
真姫(あれだけ断固として辞めさせたがっていたのに、急になんで。でも)
真姫「…」
-
真姫「私は、自分の人生は自分で決める…」
真姫「でも、私を医者にさせてくれたパパやママにはもちろん感謝はしてる」
西木野父「…」
真姫「…反抗してるわけじゃないの」
真姫「ただ、私は自分で決めたい。自分で決めなきゃ、ダメだと思うの」
西木野父「…」
西木野父「…将来のことを考えた上で言っているのか」
真姫(…)
真姫「私は…今の自分を大事に出来ない人に、自分の為の将来があるとは思えないわ」
-
真姫(そんなこと考えたこともなかったけど)
真姫(色んな人がそれを教えてくれたから…)グッ
西木野父「…」
西木野父「もう帰りなさい。…お前には何を言っても埒があかないんだろう、時間の無駄だ」
西木野父「……何のためにお前を育てたと思っているんだ…」ハァ
真姫「…っ」
真姫「…」
バタン
〜
-
テクテク…
真姫「…」
真姫(言われなくたって…もう実家の病院に戻るつもりなんてなかったわよ…)
真姫(…別に構わないとは思ってたけど)ハァ
真姫(それなりに…効くものね)
ピピピピ…
真姫「ん?」
真姫(今日は電話が多いわね…)
【星空 凛】
真姫「…凛?」ピッ
-
凛『あ、真姫ちゃん?おつかれにゃ〜⭐︎』
凛『お仕事終わった?』
真姫「…あ、うん。終わってるけど」
凛『あー!よかった〜♪』
凛『今からμ'sちゃんねるの動画をね?かよちんと撮ろうとしてるんだけどねー』
凛『あ、今かよちんもいるよ〜。にしてもね、そろそろ動画もネタ切れ気味なんだにゃ〜』アハハ
真姫「…」
凛『だからね?とりあえずにこちゃんの店で人気10位メニュー当てれるまで帰れないみたいな企画やろうってなってるんだけど〜二人じゃさすがに死んじゃうからさあ』
凛『真姫ちゃんも来てほしいなって!!大丈夫?大丈夫だよね?』
-
真姫「…」
凛『…あれ?真姫ちゃん?』
真姫「…ふふ」
真姫「なんでそんな太るような企画ばっかりなのよ」クス
凛『それは言わない約束だよ〜!!ね?!かよちんも嫌そうな顔しないでよー!』
凛『真姫ちゃん今すぐこれる?にこちゃんのお店だよ!』
凛『あ、にこちゃんに電話したら暇そうだったから大丈夫そうだよ!』アハハ
真姫「…」
真姫「凛……わたし」
-
凛『うん?』
真姫「今ちょうど…ふたりに会いたいって思ってた」
凛『……え!?!?』
凛『真姫ちゃん…!?大丈夫にゃ!?』ギョ
真姫「…え?」
凛『え!?じゃなくて!急にデレるなんて…死ぬ間際とかじゃないよね!?真姫ちゃん?!』
真姫「…は?違うわよ。別にいいでしょ…」
真姫「でも、ありがとう」
凛『えええ…!?やっぱり変だよ〜』ウワー
-
真姫「もう、うるさい」
凛『でも、凛たちも真姫ちゃんに会いたかったら。ね?かよちん?』
凛『かよちんもうん、って言ってる! て言うか言ってくれたらいつでも飛んでいくのに!』
凛『デレてくれるのもたまにじゃなくて毎日でもいいのに〜』
真姫「…ふふ」
真姫「調子に乗らないで」クス
凛『ええー?まあとりあえず、ね? 早く合流しよ!』ニコ
真姫「…」
真姫「ええ、行くわ」
〜〜
-
つづく
-
真姫ちゃんはほんとかわいい
-
〜音ノ木坂学院 保健室〜
生徒「先生〜こないだ見たよ〜♪」
生徒「μ'sちゃんねる!」ニコ
真姫「え?」
生徒「焼肉食べるやつ見たよ〜!あれ面白かったぁ」アハハ
真姫「…」
真姫「待って、私顔出てた?」
生徒「全然出てたよ?可愛かったよ先生」
真姫(できる限り映すなって言ったのに…)ハァ
生徒「μ'sの宣伝なんだから顔出さなきゃいみないじゃーん?」
生徒「て言うか!先生綺麗なんだからもっと動画出たら良いのにっ」クワ
-
真姫「そうもいかないでしょ…」
真姫「…」
真姫「それよりあなた今年で何回目?捻挫がクセになってるんじゃない?」
生徒「えへへ」
生徒「体育あると張り切っちゃうんだよね。部活も始めたし、怪我増えるんだよ〜」ハァ
生徒「スクールアイドル部楽しいんだ〜♪ 」
生徒「今度講堂でライブやるから先生にも見て欲しいし!」
真姫「…」
真姫(スクールアイドル部…最近出来たのよね)
-
真姫「んー頑張るのは良いけど、もう少し筋肉つけなさいよ」クス
真姫「あとは運動前にストレッチをしっかりやること。それから体感を鍛えたり、体の動かし方を理解してたら怪我は減るんだから…」クドクド
生徒「…」ハッ
生徒「…先生?」
真姫(ん?)
真姫「どうしたの?」チラ
生徒「えーっと、…後ろ…」スッ
真姫「えっ」クルッ
-
穂乃果「ふっふっふ…」ニコニコ
真姫(げっ、穂乃果…いたのね)
真姫「なに黙って覗いてるのよ」モウ
穂乃果「えへへ、いやあ真姫ちゃんにお客さんが来てるからね?案内してたらさ」
穂乃果「真姫ちゃんお取り込み中だったから見守ってたんだよ〜」フフ
真姫(お客さん?)
絵里「お邪魔してます♪」ヒョコ
真姫「え!?なんで?」ギョ
生徒「うわっ!!!!!」
生徒(μ'sの絵里ちゃん!?!?)ガタ
-
穂乃果「あはは!ぅ絵里ちゃんです!」ビシ
絵里「一応仕事とかこつけてきてるから。冷やかしに来たわけじゃないわよ?」ニコ
真姫「仕事?なんで?」
絵里「取材って言うか…まあ真姫にも学院にも許可取らなきゃ行けないレベルまで来ちゃったから…ね」
穂乃果「えへへ♪」
穂乃果「さっきも話したけど、音ノ木坂はもちろん問題なしですっ」ビッ
絵里「返事をすぐにもらえてありがたいわ。さすが穂乃果♪」ヨシヨシ
穂乃果「わーい、久しぶりに絵里ちゃんに褒められた〜」ニコニコ
生徒(理事長が犬みたいになってる…)オオ
真姫「て言うか取材って…あれのこと?」
-
絵里「そうそう、読んでくれた?」クス
真姫「読んだけど…あれ私なの?」
絵里「ええ。まああくまでフィクションよ、参考にしてるけどね」ニコ
真姫(うーん…)
真姫「まあ全然いいけど…変な風にかかないでよね」ハァ
絵里「ほんと?よかった♪」
ワイワイ
生徒「…」ソワソワ
穂乃果「あ、ごめんね。学生の手当てとかあるなら優先してね」
真姫「…もう大丈夫よね?」チラ
生徒「は、はい!」スクッ
-
生徒「生μ's感激しちゃいました」エヘヘ
絵里「えっ、μ'sのこと知ってるの?」
生徒「はい!」
生徒「絢瀬絵里さんのことも知ってますよ!友達が大ファンだから、ライブ観に行くって言ってました!」
生徒「もちろん私も行きます!」エヘ
絵里「…!」
絵里「ありがとう」
真姫「この子達、現役でスクールアイドルやってるのよね」
絵里「へえ…凄いわね」ニコ
生徒「///」テレ
生徒「あ、じゃ、じゃあ練習行ってきます」
-
真姫「ちょっと。今日は見学しておきなさいよ?」
生徒「はーい♪」
バタン
穂乃果「…」ニコ
穂乃果「絵里ちゃん、どう?」
絵里「…そうね」
穂乃果「でしょ? えへへ」ニコ
真姫「?」
穂乃果「あ、そう言うことだから真姫ちゃん!もう放課後だし、落ち着いたら絵里ちゃんお願いね〜」
穂乃果「私ちょっと会議あるみたいだから…それじゃ!」
ダッダッダ
-
絵里「ここでも相変わらず嵐のようね」ハハ
真姫「いつも通りよ」ハァ
絵里「ふふ♪」
〜屋上〜
絵里「屋上…スクールアイドル部は使ってないのね?」
真姫「昔と違って今は学生の使用禁止になってるのよ」
絵里「…へえ」キョロ
真姫「少し前に保護者から危ないんじゃないかって、クレームが入ったらしいわ」
絵里「そう」
絵里「…時代ねえ」ハァ
-
真姫「空き教室とか中庭の隅で練習してるみたい」
真姫「でも…なんやかんや楽しそうにやってるから、環境は関係ないみたい」クス
絵里「…教えられることが多いわね」アハハ
真姫「まあ、それでも音ノ木は他に比べたら規律も少ない方だけどね」
絵里「昔ながらのスタンダードな学校よね、ここは」
絵里(だからこそ埋もれがち……って言うところはあるけど)
絵里「音ノ木坂も一応取材にと思って来たけど…」
絵里「そう言う話を聞くと基本的には変わってない気もするわね」クス
真姫「そう?」
真姫(私からすれば昔とは結構変わった気がするけど)
絵里「うーん…穂乃果や真姫がいるからかしら?」フフ
-
絵里「スクールアイドル部もあるしね」
真姫「それは最近出来たのよ…」
絵里「そうなの?…やっぱりすごいわね、二人とも」クス
真姫「ええ?」
絵里「ええ」
絵里「真姫が学生とやり取りしてるのとか見たら…ふふふ♪」
真姫「はぁ!?」
真姫「…」
絵里「いやいや。学生たちを見てたら廃校がなくなれば良いって尚更思えたし…」
-
絵里「…私もやっぱり自分と向き合って頑張らなきゃなあって思っただけよ」ニコ
真姫「…」
真姫(絵里…)
絵里「…腐ってちゃ駄目よね、って」
真姫「絵里は別に…元から腐ってないでしょ」
絵里「…そうでもないわよ?」
真姫「ま…私も同じことを思ってるのよ。音ノ木坂の生徒を見てたら、廃校なんてさせたくないってね」
絵里「そうよね」ニコ
-
絵里「…真姫、じゃあそれでどうなったの?…お家のことは」フフ
真姫(…ああ)
真姫「ステージは出るわ」クル
絵里「えっ?本当?」
絵里「よかったじゃない!みんな知ってるの?」
真姫「ええ、凛やにこちゃんたちには話したわ」クルクル
真姫「…父親がなぜかうるさく言わなくなったのよ。まあ西木野の実家の敷居は跨ぐなって言われたけどね」ハァ
絵里「えっ」ギョ
絵里「本当に……?」
-
真姫「…」フフ
真姫「あの人、カッとなるタイプだから。本気かどうかは分からないわ」
絵里(よかった…)ホッ
真姫「あの頭の硬い父親には頭きてるけど…思ったのよね」ウーン
真姫「…ステージに立ったところで、好きなことをやったところで、私の今までやってきたことがなくなるわけじゃないし」
真姫「それに、私こそ一人前の医者にもなってないのに、……医者の道をはなから否定ばかりして、かっこ悪いなって」クルクル
絵里「そう」ニコ
真姫「…だから何とか父にも分かってもらえるようにしようと思ってね。これからなのかなって」フフ
絵里(真姫…)
絵里「うん…そうね。さすが真姫だわ」
絵里「安心した」フフ
-
真姫「…」
真姫(何だかんだ心配かけちゃってたのかしら)
真姫「ま、まあ、それはそれで…目先の目標としてはラブライブね」
絵里「そうねえ」アハハ
絵里「真姫も本腰を入れてくれるみたいだし、ようやくって感じね」
真姫「絵里も本気だしてよね?」
真姫「あなた筋トレとか参加しないじゃない…」
絵里「え?いや、それなりに頑張ろうとは思うんだけどね」アハハ…
真姫「酒ばかり飲んでちゃダメよ」ジロ
絵里「…そうね」
真姫「ストレスを酒に流しちゃだめよ?余裕ぶってても30過ぎたら体型維持するのかなり難しくなるんだからね?夜更かしもほどほどに…」
絵里「もう!分かったってば!」バッ
絵里「海未や亜里沙みたいなこと言わないでよ…」ウウ
真姫「ふふふ」クス
-
〜
〜焼肉居酒屋 YAZAWA〜
にこ「希ーっ!これ持ってって!」バッ
にこ「そのあとドリンク!」
希「はーい!」タッタッタ
客「すみませーん!注文いいですかー?」
希「はーい♡ 少しお待ちいただけますか?」ニコ
客「あ、はい...//」
バタバタ
希(あれ、なんか…)ウーン
希(今週くらいから、忙しなってる気がする)バタバタ
-
客「ごちそうさまでしたー!」
希「あっ、ありがとうございました〜♡」ニコ
希「またお待ちしてますね♡」
客「店員さんめちゃ美人じゃない?」ヒソ
客「いやだからμ'sの希ちゃんなんだって!知らないのかよ」ヒソ
客「へえ!」ヒソ
バタン
希(めっちゃ聞こえてたけど…照れるなあ)フフ
希(やっぱりイベントとYouTube効果が大きいんかな?)
〜
-
にこ(やっと少し落ち着いたけど…)
にこ「さすがに金曜日とは言え疲れたわ…最近急にひとが増えたわね」ハァ
希「にこっち〜」スタ
にこ「お疲れ」
にこ「もうラストオーダーは終わったたから、ちょっと休んできてもいいわよ?」
希「ありがとう、もうあとちょっとやし別に大丈夫やけど…」
希「今日は混んだね〜」アハハ
希「さすがにもうちょいバイトの子雇った方がいいんやない?」
にこ「…バイトねえ」
にこ「いや、にこも急でびっくりしてるのよ」
-
希「ええ?」
希「どう考えてもμ'sとしてのイベント出場とYouTube効果やん?」
希「お客さん言うてたよ?キッチンににこにーおる〜って!ファンの人増えてるって〜」
にこ「オーラってヤツは隠しきれないものなのよ」フフ
希「何言うてるん、もう」クス
希(ついこの前まで楽チンやったのに…今日なんてずっとお客さん途切れんかったし)
希「も〜ビール飲みたい〜〜」ワアア
にこ「まあ原因はμ'sよねー」フフ
にこ(こないだ凛たちがμ'sちゃんねるでうちの店出しちゃったのもあるだろうけど)
-
にこ(ま、店が繁盛してるってのは久しぶりで気持ちいいわね♪)
希「これからもっと忙しくなりそうやねぇ」
にこ「でも一時的なものかもしんないでしょ?」
希「えー…でもこんままじゃうちが過労死するっ」クワ
希「週3〜4のの約束やったのに、最近何やかんや平日毎日出てる気がするし」ムス
にこ「いいじゃない…まかないも食べて、閉店後は酒も好きに飲んで楽しんでるくせに」ジロ
希「あはは♪」
希「それ言われたら何も言えへんなあ」クス
希「それよりもう一人いたアルバイトの子、卒業で辞めちゃったんよね?」
-
にこ「そうなのよね。希いない日はコタローに手伝わせようかしら」フム
希「え?コタローくん?弟の?」
にこ「あの子今年から大学生でね。バイトもせず暇人なのよね。あんたと同じくらい」
希「えー!いいやんいいやん♪ もっと働いてもらおう」
希「うちさすがに過労死するもん」ムッ
希「と言うよりお店が回らなくなりそうやない?」
にこ「んーそれはそうね」
にこ「でも希もちょうどいい運動になって良いじゃない。アンタ家にいたら全然運動しないでしょ」
希「ええー?…もう、にこっち。うちが辞めたらどーするん!?」
-
にこ「はあ?」
にこ「え。なに、アンタ辞める予定でも出来たの?なんかあった?」
希「え」
希(急に真顔なるやん)
にこ「もしかして恋人でも出来た?」
希「…ふふふ」ニコ
にこ(えっ…)ギョ
希「って、そんなわけないやん」ハァ
にこ「なによ…」
希「ふふふ〜♡ ホッとした?」ニコニコ
にこ「はあ?別に?」
-
にこ(まあ希も金に困ってるわけじゃないし)
にこ(やりたいこともないし時間があるから、ってオープンから手伝ってくれてただけだからね)
希「…」
希「なんもないよ、ちょーっと文句言うただけやし」フフ
にこ「ふうん」
にこ「でも希がやりたいことを見つけたって言うなら、止めるわけにもいかないでしょ」
希(にこっちって時々ほんまイジワルやんね〜…)
希「…うち、意外とここでの時間が好きなんよ?意味もなくおると思ってた?」クス
にこ「…」
希「ふふ。でももうちょい楽チンにして欲しいのは…ほんま」ニコ
-
にこ「…」ハァ
にこ「分かったわよ。人員は検討した上で増やすわよ」
希「やった〜〜♡」フフ
希「さ、早く終わらせてビール飲みたいし片付け始めようかな〜♪」ンー
にこ「飲むことしか考えてないわね…ほんと」
にこ(何で体型崩れないのかしらコイツ)
にこ「一応μ'sのメンバーとしてあんた目当てでくる人も多いんだからね?」ジロ
にこ「お客さんの前では真面目にやりなさいよ?」
希「大丈夫大丈夫♪それはまかせて♡」
-
希「て言うか、…全国放送の本番終わったら更にお客さん増えそうやね〜…」アハハ
にこ「ふふ、いいことじゃない♪」
にこ「その時はその時よ。絵里にでも手伝わせましょう」
希「えー?えりちなんか呼んだら更にファン押しかけてまうよ?」クス
にこ「確かに…」
希(文句言うてしまったけど、にこっち嬉しそうやし)
希(お店が賑わうこと自体はええことやんね♡)ニコ
希「よーし、未来のアルバイトのためにマニュアルでも作ろっかな〜」
にこ「いや、の前にまずはラブライブ一回戦でしょ」
-
ガチャ
にこ「?」
希「お客さんかな?」チラ
絵里「お店終わっちゃった?」ヒョコ
真姫「お疲れ様」
希「おお〜♪ 二人で珍しい」ニコ
にこ「噂をすればね」
希「何?デートしてたん?」ニヤ
絵里「そうそう、デートよね真姫?♪」クス
真姫「はあ?違うでしょっ」クワ
-
絵里「ちょっと真姫に用事があってね。せっかくだしって寄ってみたんだけど…」
絵里(結構忙しかったのかしら…片付いてないわね)アハハ
にこ「良いタイミングね。良かったら手伝ってくれても良いのよ」
希「さすがやね〜♡」
真姫「ええぇ…」
絵里「あらら、タイミング誤ったわね…真姫」アハハ…
〜
カンパーイ
希「一回戦の後にある二回戦?」グビ
にこ「そう。二回戦は新曲とは言われてないから既存曲でもいいのよ」
-
真姫「二回戦は、実質の準決勝ね」
にこ「ええ。で、毎回お題みたいに都度細かいルールが渡されるのよね」
絵里「たしかに、前の予選の課題は三曲って指定だったわね」
絵里「今のところ二回戦は既存曲でいいのよね。たしかことりが早々と衣装の話をしていたわ」
にこ「はやくない…?」
にこ(ことりは気が早いと言うか、仕事が早いと言うか…)
絵里「あはは…」
絵里「ま、つまり二回戦も勝ったら決勝ってわけね」グビ
絵里(決勝は新曲限定だから…また作らなきゃいけないのよね)
真姫(新曲ね…)
希「今回の一回戦終わったらすぐ二回戦なん?」
にこ「予選が6月に始まって、今回の一回戦が8月末。二回戦は一ヶ月後よ」
-
真姫「ほぼ一年をかけたステージイベントらしいからね」
真姫「合間にテレビで特集とか組んでるみたいだし」
希「へえ、思ってるより大規模やったんやね」
絵里「決勝は年末なんでしょ?」
真姫「ええ」コク
絵里(また忙しい時期ねえ…)ハハ
希(て言うかみんな当たり前みたいに勝った前提の話してるの…良いなあ♪)クス
希「優勝したらみんなで美味しいもの食べて年越しお祝いせん?♪」
絵里「いいわね?」
にこ「んな話あとでいーでしょ!」クワ
-
にこ「とりあえず真姫ちゃんも出られるってなったわけだし…」
にこ「一旦みんなで集まりましょう。もう本番来週なんだから」
希「は〜い♡」
絵里「はいはい、オッケーよ」ニコ
にこ(こいつらは酒与えた途端ゆるくなるんだから…)
にこ「にこの店にだらだら集まるばっかりで全然練習できてないんだからね!?」
希「あはは、まあまあ」
絵里「にこの店、居心地いいのよ」ニコニコ
にこ「それ褒めてんの?」
ワイワイ
真姫(私、アキバで踊るのね…)
真姫「…ふふ」
真姫(スクールアイドルみんなで踊ったあの時以来か…)
〜
-
つづく
-
ラ板2で楽しみにしてる
-
らふこんがwwww
-
https://i.imgur.com/0VHTakd.jpg
-
https://i.imgur.com/XbAQdLb.jpeg
-
https://i.imgur.com/4UekGag.jpg
-
https://i.imgur.com/IAzTmNa.gif
-
https://i.imgur.com/riBmM6G.jpg
-
https://i.imgur.com/4QxMIg4.jpeg
-
https://i.imgur.com/EcJy32r.jpeg
-
https://i.imgur.com/hWDY7Dz.jpeg
-
https://i.imgur.com/0VHTakd.jpg
-
https://i.imgur.com/m5gWSdE.jpeg
-
https://i.imgur.com/riBmM6G.jpg
-
https://i.imgur.com/UKGKbU1.mp4
-
https://i.imgur.com/m5gWSdE.jpeg
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■