果南「回転寿司？」
曜 「そう。久しぶりにどうかな？」
果南（……むむむ、回転寿司か）
果南（私は自分で獲ったり、漁師さんもらったりして、新鮮な魚を
毎日食べてる。
だからそういう店の魚だとあまり満足できないんだよなあ）
千歌「ねえねえ、行こう、行こうよ〜」
果南「うん。分かったよ」
果南（千歌に甘えてこられると逆らえないなあ）
千歌「私はね、ジャーン、マグロ赤身！」
曜 「すごーい、おいしそう！」
果南（悪いけど、これマグロじゃないんだよ）
果南（代用魚のアカマンボウ）
果南（着色してあって見た目は華やかだけど、
あまり歯ごたえは感じられないんだよね）
千歌「えーっ。いいなあ」
曜 「半分あげるよ」
千歌「曜ちゃんありがとう！」
果南（コレもアカマンボウ……）
果南（可も不可もない感じで、食べるとがっかりなんだよね）
果南（やっぱりマグロはクロマグロがいいなあ）
果南（最近は漁獲量がどうとかであまり食べれてないけど）
曜 「これってヒラメなんだよね。
ヒラメのエンガワが安く食べられるなんてすごいなあ」
果南（コレはオヒョウだよ、曜）
果南（オヒョウは体長１〜２メートルのおおきな魚）
果南（オヒョウも味は悪くないんだけどさ、ヒラメやカレイの
エンガワに比べると脂が多いのが気になるんだよね）
千歌「私は、ウニはパスなのだ。だって苦いもん」
曜 「確かに、好き嫌いある味だよね」
果南（それ明らかにチリ産）
果南（保存のためミョウバンに漬けて送られてくるからどうしても
そういう味になっちゃう）
果南（回転寿司のウニはそういう意味で罪深いよね）
果南（新鮮なエゾバフンウニでも食べれば、
千歌もウニ嫌いがなくなるんだろうな〜）
千歌「やったあ。サーモン大好きなのだ」
果南（サーモントラウトか）
果南（言ってみれば「ニジマス」なんだけど、値段の割に味がいい）
果南（やっぱり江戸前の銀鮭とは比べ物にならないけど、
これなら私も美味しく食べられるよ）
千歌「スズキ？ 鈴木さん？」
曜 「違うよ千歌ちゃん、これは魚の名前だよ」
千歌「へえ、スズキさんおいしいのだ！」
果南（これはナイルパーチかな）
果南（マズイわけじゃないんだけど、代用魚特有の
大味っぷりがちょっと気になるんだよね）
曜 「わあ、美味しそう！」
果南（ティラピアか）
千歌「エビ食べるのだ！」
果南（車海老に見せかけたパナメイエビ）
果南（これはトビウオの卵じゃなくて、カラフトシシャモの卵）
千歌「数の子のにぎりを食べるのだ」
果南（これもカラフトシシャモの卵）
果南（本物はニシンの卵を使うんだけど）
果南（思えば、どっちも同じ代用品なんだね）
曜 「さっきからあまり箸をつけてないみたいだけど」
果南「えーと、あの……」
千歌「なにか食べたいのがあったら教えてほしいのだ」
曜 「そうそう、注文するよ！」
果南（回転寿司は苦手……そんなこと言ったら空気が台無し……！）
果南（千歌と曜が楽しく食べてるのに、水を指すことはできない……！）
果南（なにか、なにか頼まなきゃ……！）
果南「じゃあ私はこれ！」
曜 「ハンバーグの握り？」
果南「うーんおいしー❤」
果南（私は魚以外は詳しくないから、それなら楽しく食べれる）
果南（回転寿司は魚以外のメニューが充実している……！）
果南（何を選ぶかっていう楽しみがあるよね！）
曜 「うどんとラーメンも食べるって？」
果南「うん、どんどん注文して♪」
果南「あとあと、プリンとチーズケーキもよろしく！」
千歌「まったく、果南ちゃんが頼むのはお子ちゃまメニューなのだ」
曜 「くすくす。そこが果南ちゃんの可愛いところだけどね」
果南「おいしー❤❤❤」
終わり
作者も回るお寿司はあまり食べたことがないので、あくまで知識で書いてます。
回転寿司に対して他意はありません。
あくまで、舌の越えすぎでほか二人とギャップが発生している果南ちゃんをお楽しみ下さい。
そして寿司を食いたくなった訴訟
ナイルパーチ好きだわ
代用魚だとメルルーサとかも好き
色々な知識のもと結局お子様メニューを頼んで美味しそうに食べるも果南ちゃん可愛い
こういうSS大好き
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結果的に、果南も回転寿司が堪能できて何より。
ネギトロもダメなんじゃないか？
でも知識とか感情って味含む感じ方にも影響してくるからそういう姿勢の違いの話ってことでしょう