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途中で飽きたあいりなssを供養する

1 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:54:43 oAj2rxcE00
Googleドキュメントで眠っていたので供養


2 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:55:32 oAj2rxcE00
1.構え

 かきん。小気味のいい音が響く。赤とんぼがすいすい泳ぐ真っ赤な空に、白いボールが吸い込まれていった。

 白い尾を引いて、白球はディスプレイに映ったデジタル投手の頭の上を越えていく。そのまま緑のネットにぼすんとぶつかって、白球は見えなくなった。

「惜っしー! 今の見た!? もうちょいでホームランだった!」

 言葉とは裏腹に、愛さんは心底楽しそうに大声で笑う。金色の髪をきらきらと靡かせて、白い花をふわふわと揺らす愛さん。寂れた小さなバッティングセンターをステージにして、緑のネット越しで尚、きらきら輝く愛さん。

 そんなあの人を、今は私が、私だけが独り占めしている事に少し嬉しくなる。

 ひとしきり笑った愛さんは、少し目を細めて私を見る。ぱっちり大きな目をした愛さんが、やんわりと目を細めると大人びた印象に早変わり。

 そんな愛さんを独り占めしている高揚感を再確認する意味で握りしめると、心がぽかぽかと暖かくなってくる。


3 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:56:00 oAj2rxcE00
 そんな陽気にあてられて、私は柄にもなくちょっとした冗談のようなものを言ってみようと思った。

「今ので二十四球中十八安打、内四本塁打。宮下愛選手は、三年九億円契約の名に恥じない打率を誇ってる」

 ……ちょっと微妙な冗談だったかな。

「ほんと!? やっぱ天王寺ニジガサキーズは太っ腹だね!」

 私のちょっと微妙な冗談に、愛さんは全身で乗っかってくれた。夕暮れのバッティングセンターに愛さんの笑い声がまたからからと響く。

 愛さんとバッティングセンターに来るのは、今日が初めてじゃない。むしろもう何度来たのかわからなくなるくらい、しょっちゅう来る。愛さんが白球を打つのが好きというのもあるし、私が愛さんと一緒に居るのが好きというのもある。

 町外れにぽつんと取り残された、寂れた小さなバッティングセンター。電気屋さんにバッティングセンターがある時代に、壊れかけたアームがぶら下がっているUFOキャッチャーや、五つの穴から飛び出してくるワニをハンマーで追い返すゲームが置いてあるここは、愛さんのお気に入りの場所だった。


4 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:56:26 oAj2rxcE00
 ここのマスターはいつも競馬新聞を読んでいて、愛さんと私が来ると、おう、だとか、ああ、だとかもにゃもにゃ言った後愛さんにコインを一つ渡している。愛さん曰く「もうずっと昔から」だそうで。

 愛さんはバットを所定の位置に戻すと、操作盤に差し込んでいたカードを抜き取る。そのままバッティングレーンとネット裏を仕切るドアを開けて、ベンチに座っている私の方へ笑いながらやってきた。

「愛さん、お疲れさま」

 無料で使っていいことになっている使い捨てのおしぼりを差し出すと、愛さんは私に顔を突き出してくる。そのまま目を閉じて「ん!」何ていうものだから、思わずドギマギしてしまった。

「え、と、あの。愛さん?」

「りなりー、拭いてよ」

 どきん、と胸が一際うるさく鳴った。愛さんの顔。長い睫毛。ぷるりと潤みを湛えた唇。チークとは違う、バッティングで温まって赤くなった頬。綺麗な鼻梁の線に、するりと流れていく汗。僅かに解れた前髪はおでこに、後れ毛は頬に貼り付いていて、なんだか色っぽい。


5 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:56:56 oAj2rxcE00
「あ、えっと、ええと、あの」

 手が震える。愛さんの顔が目の前にあって、どうすればいいのかわからなくなる。私の手の中に収まるおしぼりは、ただ私と愛さんの間で行き場を失くしひらひらと揺れている。頭の中も同じみたいで、行き場なくぐるぐる回る思考のお陰で、いとも簡単に私はフリーズしてしまった。

 ただおしぼりで、汗を少し拭けばいい。カッコよかった、凄かった。やっぱり愛さんのフォームはキレイ。そんな言葉を言いながら、愛さんの顔におしぼり越しに触れればいい。たったそれだけ。答えは目の前に見えているのに、なぜかどうしても、そこまで辿り着けない。

 ぐるぐる。ぐるぐる。読み込みが終わらないゲームみたいに、ただ私はじっと動きを止めてしまった。

「……およ? どったのりなりー?」

 頭のCPU使用率が百パーセントを越えて固まった私を、愛さんは片目を開いて覗き込む。蜂蜜色に煌めく瞳の中に、私の無表情が映し出される。ああ、タイミングを逃した。ほんの少しの、簡単な筈のコミュニケーション。


6 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:57:18 oAj2rxcE00
「あっはは、化粧気にしてる? 良いのに、遠慮なくゴシゴシやっちゃっても」

「さすがにゴシゴシは、できない」

 からからと笑う愛さんは、ありがとうって呟きながらおしぼりを私から受け取ってくれた。時々こういうことがある。愛さんと私の距離感。私達は他の誰よりもきっと近い距離に居る。

 愛さんが投げてくれるボールを、私はじっと見つめているばかり。いつも見逃し三振か、空振り三振で。愛さんの様に投手の頭を越えるような打球を放ったことがない。

「ふぅ……きもちいー」

 愛さんの言葉はどれも優しくて、躊躇いも遠慮もない。愛さんの心がそのまま言葉になっているみたいで。その剥き出しの心の暖かさに触れれば触れるほど、私は愛さんにどう接していいのかわからなくなってしまう。

 本当に、その暖かさを、抱きしめてしまってもいいのかな、なんて思ってしまう私が居る。

「ね、りなりーもやってみない?」


7 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:57:46 oAj2rxcE00
 愛さんは私の戸惑いに気付いているだろうけど、でもその戸惑いを気にした様子もない。戸惑った私が離れていくわけないと、私のことを信じているから。

「……やってみたい」

「決まり! 早速やってみよう!」

 愛さんは目が眩むような笑顔を見せる。そのまま「時速八十キロ・ストレート」と書かれた札の所へ、すたすたと歩いていく。

 私もパーカーを脱ぎ捨てると、ベンチに置いて愛さんの元へと急ぐ。愛さんの近くに寄る、という行為そのものが好きだ。一歩歩けば愛さんが近づいてくる。一歩歩くごとに安心する。心が凪ぐ。ただ、隣にいてくれるだけで、心がふわふわする。

「じゃあバットを握ってみて」

 二人してバッターボックスに入る。受付のおじさんはちらりとこちらを見たけれど、すぐまた新聞に視線を戻した。元々お客さんはいつも私と愛さんくらいしか居ないし、愛さんとここのマスターさんは、愛さんと仲良しだから、まあいいんだろう。


8 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:58:11 oAj2rxcE00
 私は右打ちなので投手から見て右側のバッターボックスへ。愛さんはそれをみて、左側のバッターボックスへ入った。

「愛さんがバットを握ってると思って見ててね? バッティングっていうのは──」

 かいつまむと「構え」「乗せ」「運び」「振り出し」「インパクト」「フォロースルー」の六つの動きから構成されるものらしい。

 一つ一つの動作を細かく解説されながら、時には実際に腰や肩や腕、足、文字通り手取り足取り教えてもらった。

「なんとなく掴めた?」

 一通りの動作を学び、六つの要素を結びつけて私も見てくれだけは何とかスイングできるようになった辺りで、愛さんは微笑みながら問いかけてきた。


9 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:58:40 oAj2rxcE00
「うん」

 と応えると、愛さんは満足そうに頷いて、ヘルメットを私にかぶせてくれる。髪がこんがらがってしまわないように、そっ、と愛さんの指が頭のてっぺんから毛先に流れていく。

 ぴょこんと跳ねた一房の髪を撫でられて、ぶるりと体の内側が震えた。

 気楽にね。愛さんはそう囁くとバッターボックスから出た。

「じゃあ次は実践だ。球に当たらなくてもいいから、ボールをよく見てバットを振ってみて」

「うん、わかった。やってみる」

 私は教わったように肩の力を抜いて、バットを短く握って構えた。

「始めるよ」

 言い終わった瞬間、今まで何も映っていなかったディスプレイに投手が現れた。少し自分の肩に力が入ったような気がして、小さく息を吐く。

 私の師匠、園田海未先輩の言葉を思い出す。

『力は入れるものではありません。自然と内側から発されるものです。自分の呼吸の声を聴いて、力の流れを感じて発するのです』

 うぃーん、というディスプレイの向こうで動いているであろうピッチングマシンの音を聴きながら、私は白球が出てくるのを待った。


10 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:59:08 oAj2rxcE00
結果は散々で。

「一球も打てなかった」

「初めてだし仕方ないよ。プロ野球選手が十回の打席で三回ヒットを打てばいいって言われてるんだから、それくらいバッティングは難しいんだ」

 並んで帰路に着く。少し不貞腐れた私に、愛さんは頭を撫でてくれる。愛さんの柔らかい手に撫でられて、不貞腐れていた私の心がふわふわと浮かび上がって、くすぐったくなった。

「それにりなりーのフォームは綺麗だったし、コツさえつかめばすぐ打てるよ」

「ほんと?」

「ほんとだよ。後はタイミングだけ」

「タイミング?」

 頭から手を離した愛さんを見上げる。もうバッティングセンターで見た赤い空はどこにもなくて、既に薄暗くなっている。それでも愛さんの笑顔は太陽みたいに明るくて、やっぱり眩しかった。


11 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/28(土) 23:59:35 oAj2rxcE00
「そう、タイミング。向かってくるボールにタイミングよくバットを振る。今のりなりーのスイングは綺麗だから、タイミングさえ合えば打てるようになる」

「タイミング……」

 タイミング。適当な状況を見計らう事。そのタイミングさえ掴むことができれば、愛さんの様に白球を打ち返すことができるようになるのだろうか。

「難しく考えなくていいんだよ。次こそ打てる」

 次。私は愛さんの言葉を咀嚼する。次。愛さんの頭の中で、私と一緒にバッティングセンターに行くことは、もう当たり前のことになっている。

 それが堪らなく嬉しい。また行こうね。次も一緒に行く? そんな言葉を、愛さんは言わない。私という、愛さんから見れば数多のオトモダチに、こうも心を傾けてくれる。


12 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:00:06 lnRsff9.00
 これもタイミングだ、と思った。愛さんと一緒に居たい。理由を探す私に、愛さんは理由を与えてくれる。今の愛さんは、私の振るバットがインパクトの瞬間に重なるようにボールを投げてくれた。

 体はガチガチに硬くて、ボールどころか投手の姿すら見てない私に合わせてくれた、神業としか言えない投球。

「次が楽しみ」

 バットを振り回すことで精一杯の私は、ただそれだけを、なんとかなんとか搾り出したのだった。


13 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:00:32 lnRsff9.00
2.乗せ

 愛さんとのバッティングセンターでの練習は続いた。それと同時に、私たちの間でボール遊びが少し流行るようになった。昼休みに昼食を食べた後、愛さんが持ってきたグローブとボールでキャッチボールをするようになるくらいには。

「っふ」

 愛さんが投げるボールは、いつも必ず私の胸の前か、或いはグローブを構えた場所に収まるように投げてくれた。私に優しくしてくれる愛さんの言葉みたいに、いつもすぽりと収まっている。

「えいっ」

 では私はどうかというと、とても褒められたものではなかった。バッティングと違って投球という動きはできるものの、愛さんと違って綺麗なフォームではない。

 ちぐはぐでがむしゃらに愛さんに届けるボールは、愛さんの胸の前どころか、愛さんの体二個分か、酷い時は十個以上も離れた場所にボールが飛んでいくこともある。まるで私の言葉の様に。


14 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:01:01 lnRsff9.00
 それでも愛さんは、ボールを後ろに逃すことはしなかった。どんな時でも、私が届けたいボールを全力で掴んでくれる。

 投げたボールがショートバウンドしたなら、そのタイミングを見切って愛さんはグローブに収めた。フライみたいな軌跡を描いた時は、いち早く落下地点に駆け寄ってグローブを掲げてくれた。

 それでも愛さんは嫌な顔一つ見せなかった。それどころか、心から私とのキャッチボールを楽しんでくれているようだった。……きっと、きっと心から楽しんでくれているのだと思う。

 私もそう思うから、そう信じているから、またちぐはぐでがむしゃらな投球フォームで愛さんめがけて白球を投げる。

「いいぞ、りな、りッ!」

 膝を曲げてぐっと身体を縮めた愛さんが、全身をバネみたいにして思い切り跳ねた。空高く跳んだ愛さんが、めちゃくちゃな軌跡を描いて飛ぶ白球を捕まえた。


15 : 名無しで叶える物語 (バックシ) :2023/10/29(日) 00:01:10 OtRema7gMM
从[´・֊・]从


16 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:01:28 lnRsff9.00
 太陽。そう、思った。突き抜ける青い空に、愛さんの麦畑の様な黄金の髪が眩く閃いた。

 すたん、と両足と右手を地につけて、まるでスーパーヒーローみたいに着地する愛さん。そのグローブの中には、確かに私が投げた白球が収まっていた。

 そのままの姿勢で顔だけ此方に向けて、にっこり笑ってこう言った。

「りなりー! どんどん投げて! 絶対に受け止めるから!」

 心臓が物凄い勢いで耳の横まで這いあがってきた。絶対に今、私の心臓は耳と脳の間にある。絶対、そう。

「あ、ああ、えっと」

 うるさすぎる心臓の音。全くもう全然、愛さんはキャッチボールの話をしているのに。私は、私の気持ちの事と勘違いしている。

 なんて都合のいい、なんてご都合主義。でも、愛さんならそういう意味も込めて言ってくれているんじゃないか。なんて思ってしまう。だって、愛さんだから。


17 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:01:52 lnRsff9.00
「よーし、いく──」

「あら? 何してるの二人とも」
「キャッチボール? 楽しそうだねー!」

 ゆっくりと振りかぶった愛さんが、声の方向に顔を向ける。私も半瞬遅れて振り向くと、見慣れた二人の先輩がいた。

「カリン!」
「エマさん」

 果林さんは面白そうに。エマさんはにこにこと微笑みながら。てくてくとこちらにやってくる。

 並んで歩く二人を見て、私はなぜかきゅうと心が締め付けられた。……ような気がした。焦りに似たような、私には何か足りないような、そんな、何かが。


18 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:02:14 lnRsff9.00
「遠くからでも見えたわよ、空跳んでるの」

「嘘。飛んでた? アタシ。すごくね?」

 なぜか愛さん、私にウインク。どぎまぎする。

「そりゃもう。ほら、ギャラリーがたくさん」

「わ。マジだ」

 愛さんと果林さんの軽快な会話に微笑みを浮かべながら、エマさんは私のほうへ歩いてくる。

「璃奈ちゃんもよく見えたよ。びゅん、ってボール投げてるところ」

「ううん、全然ダメ。まっすぐ投げられなくて、愛さんを振り回してる」

 あはは、ボール投げるの難しいよね。そう言いながら微笑むエマさんの笑顔に、焦りに似た気持ちが少し落ち着いた……ような気がした。


19 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:02:38 lnRsff9.00
「あら、いいじゃない。いつも愛に振り回されてるんだから、こんな時くらい愛を振り回さないと」

 私たちの会話を聞いていたのか、果林さんがエマさんの肩に腕を置いてにやりと笑う。悪ーい顔をした果林さんに、エマさんは楽しそうに笑った。

「あー? カリンだっていっつもエマっちに迷惑かけてんでしょ?」

 ぽん、と肩に手を置かれる。ふわりと金色が揺れて、悪戯という感情をぎゅうぎゅう詰めにしたような声が響いた。

「ぐっ」

「迷惑なんかじゃないよ? 朝起こすのも、着替えを手伝うのも、迷わないように一緒に移動するのも、宿題を彼方ちゃんと一緒に見てあげるのも、とっても楽しいことだもん」

「エ、エマっ!」
「おーん……?」

 愛さんの表情、というより口角がぬーっと上がって目がぬーっと半分くらいまで閉じられる。


20 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:03:01 lnRsff9.00
「よかったね、迷惑じゃないってさ」

「う、ぐ。せ、せめて璃奈ちゃんの前で言うのは、止めてほしかったわ……」 

「大丈夫。果林さんはカッコイイ。私が保証する」

「優しさが今は鋭利なナイフ!!」

 果林さんは私のナイフに突き刺されて、力無く天を仰いで両目を片手で塞いだ。

「良かったじゃん、りなりーにかっこいいって言ってもらえて」

「私が欲しかったのは敬愛であって憐憫じゃないの!」

「敬愛されるような立ち振る舞いをしないとダメじゃん」

「あれ……? 私そんなにダメなの?」

愛さんと果林さんの軽快な会話を聴いていると、心の奥の方が随分とひんやりとしてくる。


21 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:03:24 lnRsff9.00
私はこんな風に、愛さんと話すことができているだろうか。愛さんの言葉。果林さんの言葉。ほんのわずかな沈黙もない。すらすらと、すいすいと、二人の間には言葉のキャッチボールが続いていく。

突風のような速さで言葉の応酬が続いたかと思えば、そよ風のようにゆっくりと言葉が交わされる。

「璃奈ちゃん、どうしたの?」

「え……?」

愛さんと果林さんを交互に眺めていると、エマさんが微笑みながら私の顔をのぞき込んでくる。

「二人のお顔、じーっと見てるね」

「あ、えっと」

「?」


22 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:03:52 lnRsff9.00
おわり


23 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 00:45:55 JK.x/O8s00
愛さんがかっこいいSSだった


24 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 13:14:57 /.SiyKVs00
予定してた結末だけ教えて


25 : 名無しで叶える物語 (ワッチョイ) :2023/10/29(日) 18:36:59 lnRsff9.00
>>24
キャッチボールやらバッセンやらエマかりとの会話の中で愛と上手く会話できるようになっていく
んで愛への恋心を自覚した璃奈はバッティングセンターでホームラン打ったら告白することを決意
でも行きつけのバッセンは経営不振から店を閉めることに
営業最終日にもホームランを打てなかった璃奈はしょぼくれながら愛と帰る
帰路に愛からどうしたのと言葉のボールを投げかけられて、最後の最後にホームランという名の告白をかますことにする

私の最後の打球は、愛さんの頭を越えて夕焼けに吸い込まれていった。

で〆る予定だった。


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