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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」
572
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/11/26(木) 13:46:32 ID:rXVFQMAw
海未(…不思議なものです。私が悩んでいた帰り道の途中に、ヒデコさん達と偶然出会って…)
海未(それに…私個人とは交流が少なかったにも関わらず、こうして温かいお気遣いを頂けるなんて…)
海未(本当に世の中とは…何時如何なる時に、何が起こり得るのか分からないもの…なのですね。)
ヒデコ「それで、どうなのかな?海未ちゃんが今、ホントに困ってる事とかあるなら。」
フミコ「遠慮なんてしないで、私達に話してみて欲しいなって。」
海未「…あ、あの……」
ミカ「ん?なになに?」
海未「…私としては、その……皆さんのお気持ちは、大変嬉しく感じています。」
海未「ただ…やはりと言いますか……流石に色々と、皆さんのご迷惑になってしまうのでは……」
ヒデコ「なーに言ってんの?そんな訳ないじゃない!」
ミカ「そうそう!穂乃果の大事な友達は、私達にとっても大事な友達なんだから。」
573
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/11/26(木) 13:59:25 ID:rXVFQMAw
海未「…ヒデコさん…ミカさん……」
フミコ「だからね、海未ちゃん。私達3人で、今の海未ちゃんの力になれる事って…何かないかな?」
海未「…フミコさん……ありがとうございます。皆さんの、とても温かいお気遣い…心より感謝します。」ペコリ
ミカ「いやいや、そんなに畏まらなくても大丈夫だよー。」
ヒデコ「まあ『μ's』のみんなと比べちゃうと、私達じゃ何かと物足りないかもだけど。そこは一つ、我慢して貰うしかないよねー。」タハハ
ミカ「あいたたたー><そこを言われちゃうとキッツイなあー。」
フミコ「あはは。でも、こればっかりは本当の事だからね。」
海未「そ、そんな…!そんな事は、絶対にありません…!!」キッ
ヒデコ「うわっと!?」
574
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/11/26(木) 14:54:20 ID:rXVFQMAw
海未「…まだ私達が三人の時から、今日に到るまでの『μ's』が…皆さんからの力と優しさに、どんなに助けられてきた事でしょう。」
海未「もしも貴女方が、私達の側に何時も居てくれなかったのなら…私達『μ's』は、一体どうなってしまっていた事でしょうか。」
海未「ですから…穂乃果達だけでなく、私だって…!」
海未「本当に皆さんには、数え切れない位の感謝でいっぱいで…!」
海未「そして、そんな皆さんの事を…!私達はいつだって、心から頼りにして――」
海未「――っ!!」ハッ
ミカ「……ん…?あれれ…?」
フミコ「何だか海未ちゃん、私達に嬉しい事を言ってくれたと思ったら…」
ヒデコ「…急に固まっちゃったね。」
海未(………そう……そうです。)
575
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/11/30(月) 12:14:57 ID:nbh1jiAk
海未(僅か数分前の私が、ヒデコさん達と出会う直前まで…その瞬間まで、ずっと気にしていた事ではありませんか。)
海未(それなのに、私は…本当に情けない事に。今の今まで…全く気付けていませんでした。)
海未(きっと私の中に、初めから『在ってくれた』筈の…この大切な『答え』に。)
海未(どんな時でも、私達の側に居てくれて…そして今も、私達を支え続けてくれている…とても大切な人達の存在に…!)
ヒデコ「おーい、海未ちゃーん…?何かよく分からないけど、大丈夫かなー…?」フリフリ
クワッ!!
海未「皆さんっ!!」ギロッ
ヒフミ「「「ひっ!?」」」ビクッ
海未「どうか…どうか…!これから私の話を…聞いて頂けますか…!?」ジィィーー…
ヒフミ「「「……は…はいっ…!」」」タジタジ
576
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/11/30(月) 12:19:10 ID:nbh1jiAk
海未「ありがとうございます…!それで、その話というのは……実は。」ジィーー…
ミカ「……じ、実は…?」
フミコ「な、何…かな…?」
海未「ヒデコさん…フミコさん、ミカさん。」
海未「私から皆さんに、どうしても…ご相談したい事があるのです。」
ヒデコ「…え、ええっとー……私達に…相談したい、事…?」
海未「はい。それは……」
海未「今後の…明日からの穂乃果の事について、なのですが――」
・
・
・
577
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 04:42:03 ID:RgwXq3gg
SCENE 17.【高坂宅・裏側出入口 近辺】
穂乃果(ふぅ〜……疲れたぁ。)
穂乃果(今日は朝から、色んな事が立て続けにあったし…ビックリしちゃう様な事も多くて、本当に大変だったけど…)
穂乃果(でも…学校のみんなが、あんじゅさんにメイクして貰った私の事を…いっぱい褒めてくれて…///)
穂乃果(それに『μ's』のみんなが、今の私を優しく受け入れてくれて…すごく嬉しかったなぁ…えへへ///)
穂乃果(あ…そういえば。さっきまでの帰り道の途中で、海未ちゃんが…何度もキョロキョロしながら、私達の周りを見てたっけ。)
穂乃果(時々私が何か話しかけても、返事は『シッ!』ばかりで…それでも私の側からは、絶対に離れようとしなかったし。)
穂乃果(私達って普段なら、途中で別々になってから帰ってるけど…それなのに今日は、私の家の近くまで一緒に来てくれて。)
穂乃果(そして別れ際の時には、まだ少し不安そうな顔をして帰って行った…そんな今日の海未ちゃん。)
穂乃果(私には、よく分からなかったけど…きっと海未ちゃんとしては、私の事を心配してくれてたのかな…?)
穂乃果(うーん……よし。また今度海未ちゃんと、ゆっくり話せそうな時にでも聞いてみよっと。)
穂乃果(本当にそうなら『心配してくれてありがとう』って、ちゃんと海未ちゃんに伝えたいもんね。)
578
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 05:03:58 ID:RgwXq3gg
穂乃果(あ、そうそう…!明日はあんじゅさんと一緒に、ショッピングに行く約束をしたんだよね。)
穂乃果(今から楽しみなんだけど、実はすこーし不安もあったりして…貰ったばかりの私のお小遣いでも、予算って足りるのかなあって。)
穂乃果(でも、まあ…きっと何とかなるよね?いざとなったら、お財布に優しい『ウィンドウショッピング』でもいいんだし。)
穂乃果(…明日、あんじゅさんに会えるんだ。一緒にいた時間が、ちょっと空いただけなのに…何だか不思議。)
穂乃果(またすぐに会える筈なのに、何だかそれが懐かしく感じるなんて……早く会って、色んな事…お話したいな。)
穂乃果(お礼を言いたい事、いっぱいあるし。それに、聞いて欲しい事だって…いっぱいあるから。)
穂乃果(…ことりちゃん、今日は様子がヘンだったけど…本当に大丈夫なのかな…?)
穂乃果(何だか、ずっと元気がなさそうだったし…先に帰って行った時も、かなり無理してた感じだったけど…)
穂乃果(ことりちゃんって、すごく優しいから…自分が辛いのに、誰かのために我慢しちゃう事も…結構あるんだよね。)
穂乃果(だから…もし今のことりちゃんが、何かに悩んでるのなら。私じゃ全然、頼りないかも知れないけど…それでも。)
穂乃果(やっぱり私は、ことりちゃんの力になりたい。悩んでることりちゃんのために、私が出来る精一杯の事を…したいな。)
穂乃果(ことりちゃんが、早く元気になってくれて。そして…いつもみたいに、優しく笑って欲しいから。)
579
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 05:21:19 ID:RgwXq3gg
SCENE 18.【高坂宅・一階 居間】
ガラガラ…
雪穂「…あ、お姉ちゃんだ。」
亜里沙「え?穂乃果さんが帰って来たの、雪穂?」
雪穂「うん。あの音はお姉ちゃんで、絶対間違いないよ。」
亜里沙「ハラショー…物音だけで分かるなんて、さっすが雪穂だね!」
雪穂「まあ、いつも聞いてる音だからさ。いい加減、耳で覚えちゃうんだよね。」
亜里沙「雪穂のだーい好きなお姉ちゃんの、帰って来る音だもんね?」ニコッ
雪穂「べ、別に…そんな事…ないし///」プイッ
亜里沙「それに穂乃果さんとは、昨日の朝ぶりの再会なんでしょ?」
580
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 06:29:19 ID:RgwXq3gg
雪穂「い、一日ちょっと会えなかったくらいで…全然、寂しくなんてないから…!///」
亜里沙「ねえ、雪穂。私は別に『寂しかった?』なんて、一度も雪穂に聞いてないよ?」フフッ
雪穂「……むむぅ…///」
亜里沙「やっぱり穂乃果さんの事、とっても大好きなんだね♪」ニコニコ
雪穂「…も、もう…!//////」カアア
亜里沙「クスクス。私も今日は、穂乃果さんに会えるのが楽しみだったんだよ。」
雪穂「あ…そっか。最近だと亜里沙って、お姉ちゃんとはお喋りとか出来てないんだっけ。」
亜里沙「うん…だから雪穂が『今日だったら、ゆっくり会えるかも知れないよ』って教えてくれて、本当に楽しみだったの☆」
亜里沙(そう。今日は穂乃果さんと、久しぶりにお話が出来そうなんだから…ちゃんと伝えたいな。)
亜里沙(それに今日こそは、いっぱい穂乃果さんと一緒にいられるチャンスなんだもん。よーし…頑張らなきゃ!)
亜里沙(うん、穂乃果さんに伝えよう。もっと私と仲良くして欲しい、今の私の…この気持ちを。)
581
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 06:38:34 ID:RgwXq3gg
亜里沙(亜里沙は…雪穂と一緒に、穂乃果さんにギュッとして貰った時の…あの時の、とっても優しい気持ちを。)
亜里沙(とってもポカポカになる、あの日の温かさを。もっともっと穂乃果さんから…これからも、いっぱいいっぱい貰いたいから…!)
スタスタスタ…
亜里沙「…あ!そろそろ穂乃果さんが、こっちに来るんじゃないかな?」
雪穂「そ、そうだね…///」イソイソ
雪穂(もう…亜里沙があんな事言うから、何だかヘンに意識しちゃうじゃん…!///)
穂乃果「ただいまー。」ガラッ
雪穂「あ…あの!お姉ちゃん、おか……え……」
亜里沙「こんにちは。お邪魔してます、穂乃果さ……」
穂乃果「あ、雪穂。ただいまー!」
582
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 06:52:28 ID:RgwXq3gg
雪穂「…………」
穂乃果「亜里沙ちゃん、いらっしゃい!やっぱり来てたんだね。」
亜里沙「…………」
穂乃果「玄関にそれっぽい靴があったから、きっと亜里沙ちゃんかな…って、二人とも…どうかしたの?」
カランカラン…
高坂母「ああ、穂乃果。もう帰ってた、のね…って………」
穂乃果「あ、お母さん。ただいまー…って……お母さんまで、どうしたの…?」
雪穂「…………」
亜里沙「…………」
高坂母「…………」
583
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/03(木) 07:11:20 ID:RgwXq3gg
穂乃果「…ええっとー……ねえ、みんなー?もしもーーし?」
雪穂「………あのぉー……」
穂乃果「え…?雪穂…??」
雪&母「「…どちら様でしょうか…??」」
穂乃果「ちょっ!?それってヒドくないっっ!??∑( ̄△ ̄;)」ガーン!
・
・
・
584
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/07(月) 13:24:46 ID:Du4OX.4o
穂乃果「もー!みんなホントにヒドいよー!」プンプン=3
雪穂「だからゴメンってば〜…!でも本当にさ、一瞬だけ分からなかったんだよ///」
穂乃果「むー…まあ亜里沙ちゃんは、まだ仕方ないにしてもだよ?実の家族までが、すぐに気付いてくれないなんて!」
穂乃果「これでも私、結構ショックだったんだからねっ?全くー!」プクー
雪穂「ま、まあまあ…だって余りにも、いつもと雰囲気が違ってたからさ///」
雪穂「つまりお姉ちゃんのイメチェンが、それくらい効果バッチリだったって事じゃん?///」ネ?
穂乃果「…そうかも知れないけど……ん?ねえ、雪穂。何か…顔が赤くない?」
雪穂「え…?///」
穂乃果「ひょっとして、風邪でも引いちゃってた…?」
雪穂「あ、ううん…!全然、そんな事ないよ…!///」
雪穂(実を言うと私さー、ずっとお姉ちゃんに見とれてたんだよねー☆…なんて言える訳ないじゃんっ!///)
585
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/07(月) 13:58:18 ID:Du4OX.4o
穂乃果「そうかなぁ…?ほら、ちょっと顔見せて?」スイッ
雪穂「ーーーっっ!!?//////」ドキーン
雪穂(ちょっ!?//////そそそ、それはマズイでしょっ!?//////)
雪穂(今やそこら辺の美人が、泣いて逃げ出しそうな…!//////その顔!顔っ!顔ーっ!!//////)
穂乃果「うーん…見た感じだと、結構赤くなってるよね?どれどれー…?」ピトッ
雪穂「っっ!!!/////////」ボーン!
穂乃果「あ…やっぱり熱いかも。雪穂、ちょっと待ってて?今、風邪薬を取って…」
雪穂「だだだっ、大丈夫だからおおお姉ちゃんっ!!/////////」
穂乃果「え?で、でも…」
高坂母「雪穂ー。ちょっと厨房まで、お菓子を取りに来てくれるー?」
高坂母「お父さんがねー?次の新商品の試作品、みんなに味見して欲しいって言ってるからー。」
586
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/07(月) 14:22:40 ID:Du4OX.4o
雪穂「ああああーっ、えっとえっとえっとえっとっ!!/////////」
雪穂「お母さんが呼んでるから私厨房に行って来るねそれじゃーーっっ!!!/////////」ピュー
穂乃果「あ、雪穂…って、行っちゃった。うーん…本当に大丈夫なのかなぁ…?」
亜里沙「………//////」ポー…
穂乃果「…あ、いけない!あの…亜里沙ちゃん、ごめんね?さっきからずっと、ほったらかしにしちゃってて。」
亜里沙「………//////」
穂乃果「もぉー、お母さんったらー。今は亜里沙ちゃんが来てくれてるんだから、何も雪穂じゃなくて私を呼べばいいのにー。」
亜里沙「………//////」
穂乃果「本当にごめんね、亜里沙ちゃん。雪穂が戻って来るまで、もう少し待ってて貰える……ん?」
亜里沙「………//////」
587
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/12/07(月) 14:42:13 ID:Du4OX.4o
穂乃果「あれれ…?おーい、亜里沙ちゃーん?」ヒラヒラ
亜里沙「………//////」プツン
グワシッ!!
穂乃果「わっ!あ…亜里沙、ちゃん…?」
亜里沙「……穂乃果…さん…//////」
穂乃果「え、ええっと…どうしたのかな?突然、私の肩を掴んで……」
亜里沙「……お願いが、あります…//////」
穂乃果「お願い…?亜里沙ちゃんが、私に…?」
亜里沙「……はい…//////」
穂乃果「えっと…うん、いいよ。よく分からないけど、私で出来る事なら…」
亜里沙「……いいんですね…?//////」ジー
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