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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」
1
:
◆bK3.D2B8eM
:2019/10/20(日) 10:11:22 ID:5N.c3b1Q
・話のメイン=穂乃果&ことり&あんじゅ
・基本アニメ準拠+一部SIDネタ
・ご都合主義&超絶ベタ王道展開
・超スローペース進展ストーリー
・オリジナル設定有り(やや多め)
・誇張表現&長回し台詞有り(多め)
・穂乃果ハーレム要素有り(強め)
・長編(前作より大幅に長くなる予定)
※公式アンソロ作品「穂乃果イズム」をきっかけに思い浮かんだ妄想ストーリーです
※数多くの先駆者様SS作品の影響を受けており、もしネタ被りの際には何卒ご容赦願います
※SS投稿二作目となります(↓粗い出来ですがこちらが一作目です)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1552425466/l50
417
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 07:25:23 ID:wK9W8XRc
穂乃果「………」
にこ(今日、この屋上に来てから…イメチェンの意味や重さとか、スクールアイドルの儚さとか。)
にこ(散々時間をかけまくって、アレコレと語ってきたけどさ。特にコイツに…穂乃果に聞かせる為に。)
にこ(当然の事だけど…私が今日話した事の内容自体には、嘘も偽りも絶対にありはしない。)
にこ(これについては、この私の全てを懸けてでも誓えるわ。)
にこ(だけど、それでもね。ちょっと普通に考えてみればよ?)
にこ(『たかが人気スクールアイドルの一人』が、『たかが少しイメチェンをした程度』で。)
にこ(最悪の場合、私達にまで破滅レベルの影響力があるだの何だのと。大真面目な顔で、延々と語りっ放しだなんて。)
にこ(そんなの余りにも現実味がない上に、すごくバカらしくってさ。もう笑い話にもなりゃしないじゃない。)
にこ(そうよ、何かのマンガやアニメじゃあるまいし。そんな大ゲサな話が、実際にあるワケないでしょーが。)
にこ(ホントにバッカじゃないの?こんな妄想まみれのイタイ話、実にくだらない。本当にくだらないわ。)
418
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 07:49:18 ID:wK9W8XRc
にこ(…何てね。)
にこ(私が今日してきた話が、誰かにそう思われたとしても。)
にこ(本当なら、それは仕方ない事でもあるもの。)
にこ(そう…話をしてる時の私は、つい勢いで怒っちゃってたけど。真姫や凛が、私の話を大ゲサに思ったのも。)
にこ(それに、絵里が話にピンと来なかったってのも。実を言ってしまえば、別に何もおかしい事じゃなかったのよね。)
にこ(だって本来なら、その方が常識的な思考なんでしょうし。むしろそんな風に感じる方が、きっと正常な感覚なんだから。)
にこ(そうね…そう感じる事が普通であり、自然であって当然。当然だった筈、なのよ。)
にこ(だから…今日の自分が、こんなにも重々しく長々と話をする事になるなんて。)
にこ(きっと私自身が、他の誰よりも…思ってはいなかった。)
にこ(今日の午後、かなり遅れて学校に着いて。そしてコイツ…穂乃果の噂を聞いた時の私は。)
にこ(もしも、似合ってないフザケたメイクだったら…ブン殴ってでもすぐにやめさせて、ちょっとばかし説教もしてやって。)
にこ(反対に、そこそこに似合ってるメイクだったら…それを今後も上手く生かせる様に、最低限のアドバイスだけ伝えておく。)
419
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 08:26:44 ID:wK9W8XRc
にこ(ま、どっちだったにしても。私からのコイツへの介入は、その程度で終わるモノだろうと。)
にこ(確かに噂を聞いてから暫くは、多少の焦りはあったとは言っても。)
にこ(それでも終わってみれば、割と些細な結果で済む出来事だろうと…そう思っていたわ。)
にこ(だからこそ、今みたいな予想外の状況になるだなんて…考えてもいなかった。)
にこ(あの時コイツを…イメチェンした今のコイツの姿を……私がこの目で見るまでは。)
にこ(ええ、そうよ……常識なんて壁すら、平気でアッサリ壊してしまって。そんなモノなんて、それこそドコ吹く風で。)
にこ(こんなにイカれてて、フザケた存在のヤツに。こんな能天気で単細胞で、ホントにムカつくヤツに。)
にこ(そんなヤツに、この私が…出会っていなかったなら。)
にこ(そして今日…『それ』に気付いてしまってさえ、いなかったのならね。)
にこ(こんなにも面倒くさくて…いつも世話を焼かせてばっかりで。)
にこ(本当は、ずっと前から…こんなにも自分の近くにいた……『怪物級(モンスター)』に。)
420
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 08:48:18 ID:wK9W8XRc
希「…にこっち。」
にこ「……聞こえてるわ。」
希「じゃあ…続けるよ?」
にこ「…ええ。」
希「この先…本当にウチの占い通りになっていくとしても。」
希「それでもウチは、やっぱりこう思うんよ。」
希「今までも…ううん、今この時だって。穂乃果ちゃんは、やっぱり穂乃果ちゃんで。」
希「そんな穂乃果ちゃんが、これからも穂乃果ちゃんでいてくれるなら…ウチらは大丈夫なんやって。」
穂乃果「希ちゃん…」
にこ「…ま、確かにあんた達の言った通りよね。あんたも絵里と同じく、私の予想してた答えだったし。」
希「それなら、期待に応えられて何よりやね。」クスッ
421
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 09:05:14 ID:wK9W8XRc
穂乃果「希ちゃん…ありがとう。」
希「いえいえ。礼には及ばんよ、穂乃果ちゃん。」
絵里「あらあら?どうやら希に、全部持っていかれちゃったみたいね。」
絵里「私だって穂乃果に、もっと良いトコ見せたかったのになー。」フフッ
穂乃果「ううん。絵里ちゃんだって…ありがとう。」
にこ「…それで、絵里に希。今から何を始めるつもりなのかしらね?」
にこ「あんた達が話の時間を早めたのは、他にも何か理由があるんでしょ?」
希「お。なかなか鋭いやん、にこっち。」
にこ「私を誰だと思ってんの?それくらいお見通しよ。」
にこ「さっき『答えの方は簡潔にしたい』って、絵里がそう言ってたものね。」
絵里「フフ…やっぱり流石ね、にこは。」
422
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 09:36:26 ID:wK9W8XRc
にこ「それはどーも。で、結局は何なの?」
絵里「ええ。実は、私達って〜…」
絵里「まだ一つだけ、すっごく大事な問題が残ってるのよねぇー。」
にこ「問題?」
絵里「そうよ。だって私達より前の四人は、みんなとても楽しそうにしてたじゃない?」
絵里「そ・れ・な・の・に〜。その後の私達だけ、この美少女とのスキンシップが無いっていうのも…ねえ?」フフッ
希「そんなの不公平やんなぁ?」ニタニタ
穂乃果「…へ?」
絵里「つまりね?私達だって、穂乃果とイチャイチャしたい!って事よ☆」クスッ
希「そうそう。トーゼンウチらにも、その権利は…ある筈やん?」ニヒヒヒ
423
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 09:47:11 ID:wK9W8XRc
にこ「あー…はいはい、そうゆう事ね。んじゃ〜、好きにしたら?」
穂乃果「え、ええっと…?」
にこ「あー、そうそう。まだ一人いるんだから、時間も程々にしときなさいよ?」
絵里「ええ、分かってるわ。じゃあ、そうゆう訳だからー…」
絵里「希、先に行かせて貰うわよ?」キリッ
希「フフ…仕方ないなあ。」
希「だけど、えりち?ウチの分の時間も、しっかり残しといてな?」ニヤリ
絵里「クス☆了〜解っ!」
穂乃果「え…?えっ?あ、あの〜…?」
絵里「ほーーのかぁーー♪」
ギュウーーッ☆
424
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 10:04:58 ID:wK9W8XRc
穂乃果「うわわぁっ!?」
絵里「フフ♪」
ギュウウーーッ☆
穂乃果「ぅえりちゃん…!?ちょっ、ちょっと〜!!///」
絵里「ん〜、さっすがは穂乃果ねぇ〜///」
絵里「この抱き心地と温かさ…うん、完璧だわぁ…ハァーラショォ〜!///」チカァ
穂乃果「もっ、もう…!///ちょっと悪ノリし過ぎだよ、絵里ちゃんっ!///」
絵里「だって私、ずーっと待ってたんだから///こうやって穂乃果を抱きしめる、この時をね☆///」
ギュウウーーッ☆
穂乃果「わわわっ!?///」
絵里「クス……ねえ、穂乃果?」ギュ…
425
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/01/27(月) 10:29:49 ID:wK9W8XRc
大変遅れながら、新年明けましておめでとうございます。
新しいPCの環境が整った直後に風邪をこじらせてしまい、暫くの間ダウンしていましたが
ようやく体調も整ってきましたので、本日から投稿を再開させて頂く事となりました。
前回から一か月以上も空いてしまいましたが、その分もこれからまた頑張っていきたいと思っています。
それでは改めまして、今後ともどうか宜しくお願い致します。
426
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 15:33:06 ID:4PgsOZYg
穂乃果「ちょっ、絵里ちゃ……って、どうしたの…?」
絵里「あのね…?私、ずっと前から…思っていた事があるの。」
穂乃果「思っていた事…?」
絵里「ええ。穂乃果、貴女って…」
穂乃果「……?」
絵里「まるで、王子様みたいな人だなって。」
穂乃果「へ?私が…王子様?」
絵里「そう、王子様。何かに囚われているお姫様の前に、眩しい光と共に颯爽と現れて。」
絵里「その温かい手を、力強く差し伸べてくれて。そのままお姫様を、外へと連れ出してくれて。」
絵里「そして…まだお姫様が見た事のない、広くて新しい世界を見せてくれるの。」
絵里「そんな、強くて優しくて。笑顔が誰よりも眩しい…とても素敵な王子様。」
427
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 16:04:35 ID:4PgsOZYg
絵里「あの時、私が貴女に手を差し伸べて貰ってから……ううん。」
絵里「きっと本当は、もっと前から…そう思っていたの。」
穂乃果「そ、そうなの…?自分じゃ、よく分からないけど…」
絵里「クス…でもね。私が言っている事、きっとみんなには分かって貰えると思うわ。」
絵里「ね?そうでしょう、みんな?」
花陽「うん……私…すごく分かるかも。」
凛「凛にも分かるよ。穂乃果ちゃんって、いざって時すっごくカッコいいんだにゃ!」
真姫「まあ…絵里の言いたい事自体は、私にも理解出来なくもないけどね///」クルクル
海未「フフ…そうですね。普段は危なっかしい事も多い、とにかく元気な王子様ですけど。」
ことり「あはは…可愛い王子様、だね。」
希「んー?にこっちも、何か思うところがあるって顔しとるよ?」クスッ
にこ「……フン。」プイッ
428
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 16:51:37 ID:4PgsOZYg
ことり(……穂乃果ちゃんが…王子様。)
ことり(そっか…形は違っていても、ここにいるみんなには…)
ことり(そう感じられる様な、穂乃果ちゃんとの繋がりが…それぞれにあるから。)
ことり(私にも…ことりと穂乃果ちゃんにだって……そんな繋がりがあるのも……確か、だけれど。)
ことり(それでも…ことりにとっては……)
ことり(ことりにとっての、穂乃果ちゃんは……)
ことり(…………)
絵里「ね、穂乃果?」フフッ
穂乃果「あはは…私も一応は女の子だから、素直に喜んじゃってもいいのかなー…なんて。」
絵里「ええ、そうね。」
穂乃果「…?絵里ちゃん?」
429
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 18:40:09 ID:4PgsOZYg
絵里「私達から見て、まるで『素敵な王子様』みたいな穂乃果。」
絵里「でもね。本当は『そんな貴女』も、貴女が持っている魅力の一面に過ぎない。」
絵里「ただ…私や貴女の周りの多くの人達が、その貴女の一面に目が向かい過ぎていただけで。」
穂乃果「絵里…ちゃん。」
絵里「穂乃果、今の貴女は…本当に可憐で、気品に満ち溢れていて。」
絵里「それでいて、とても艶やかで。そして何よりも…誰もが驚く程に美しいわ。」
穂乃果「ちょ、ちょっと絵里ちゃん…!?///」
絵里「そう。こんなにも素敵な魅力を持っている貴女に…私は今日まで、ちゃんと気付けていなかったの。」
絵里「私ね、それが悔しいのよ…すごく悔しいの。私は貴女に、これまで何度も助けられてきたのに。」
絵里「それなのに私は…今まで一体、貴女の何を見てきたんだろうって。」
絵里「このやるせない気持ち…きっとみんなも、今の私と同じ様に感じているんじゃないかしら。」
430
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 19:43:30 ID:4PgsOZYg
海未「確かに、絵里の言う通りです。特に私は、穂乃果とは幼い頃からの親しい間柄ですので…本当にそう感じています。」
希「正直言うと、ウチもそうやね。穂乃果ちゃんの魅力を見抜き切れてなかった事、悔しいなって思ってたりするんよ。」
花陽「うん…今の絵里ちゃんや、みんなの気持ち……私にも、よく分かるよ。」
絵里「そうね……やっぱりみんな、私と同じ気持ちだったのね。」
ことり(……ううん。違うよ…絵里ちゃん。)
ことり(『同じ』気持ちだったのは…『みんな』じゃないの。)
ことり(今の絵里ちゃんが指している『みんな』は…穂乃果ちゃん以外の、ここにいる『全員』だけど。)
ことり(でもね…?その中の『一人』だけは……その『同じ』気持ちを、共有する事は…出来ないの。)
ことり(だって、その『一人』だけは……)
ことり(ずっと前から…ずっとずっと前から……)
ことり(他の誰よりも早く…『今の穂乃果ちゃん』の事も、知っていたから…)
ことり(二人が初めて出会った、その時から……あの日、あの時から……気付いていたから。)
431
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 20:39:02 ID:4PgsOZYg
絵里「穂乃果…私ね?」
穂乃果「あ…う、うん。」
絵里「私は、私なりのカタチで。私だから出来る、私らしいやり方で。」
絵里「今の自分が感じている、貴女への気持ち…この想いを。」
絵里「ちゃんと貴女に伝えたいって…そう思ってるの。」
穂乃果「え、ええっと…?あの…絵里ちゃん?」
絵里「クス…さあ、穂乃果。」
穂乃果「え…?」
絵里「私の方に向けて、手を出してくれる?」
穂乃果「…?手を…?」
絵里「ええ。ほら、早く?」
432
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 20:44:37 ID:4PgsOZYg
穂乃果「う、うん…」
スッ…
絵里「フフ…良い子ね。」
穂乃果「絵里、ちゃん…?」
絵里「………」ストン…
穂乃果「……?」
キュッ…
穂乃果「…え?」
チュッ…
穂乃果「……〜〜っ!?///」
433
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 21:16:02 ID:4PgsOZYg
絵里「我…切に願う。」
絵里「今日…麗しの時より。輝かしくも終わり無き、永久の未来へと。」
絵里「この可憐にて美しき、我が愛しの姫君に。」
絵里「幾千の富、幾万の愛、幾億の…幸あれ。」
穂乃果「ぅえ…ええっ、絵里ちゃんっ…!?///」
絵里「ウフフ…♪今日ばかりは立場逆転ね、穂乃果☆」
穂乃果「ななっ、何でその…手に…キ、キスを…!?///そっ、それに…いい、今のって…!?///」
絵里「クス☆だって今の貴女は、こんな素敵な『王子様』がキスしたくなるくらいに〜…」
絵里「この世界で一番輝いてる、最高の『お姫様』だからよっ?」パチッ☆
穂乃果「〜〜っ!!//////」プシュー
434
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 21:23:36 ID:4PgsOZYg
花陽「…カ、カッコイイデス…!///」
真姫「あの穂乃果相手に『王子』で決めてみせるなんて…絵里ったら、やるわね。」
花陽「あ、絵里ちゃん…すごくカッコ良かったよ…!」
絵里「あら、ありがとう☆」フフッ
凛「絵里ちゃんスゴイにゃー!これでついに、PEの汚名挽回にゃっ!」
絵里「もう、挽回してどうするのよ…後ね、凛?」
凛「にゃ?」
絵里「ソレ…もう忘れて頂戴?お願いだから…」ポンッ
凛「にゃにゃ?」
穂乃果(……ま、まだ…ちょっとドキドキ、してる…みたい…///)
ことり「………っ…」ズキンズキン…
435
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/01(土) 21:38:09 ID:4PgsOZYg
絵里「待たせちゃったわね、希。」
希「フフ…やるやん、えりち。流石の穂乃果ちゃんも、アレはかなり効いてるんやないかな?」
絵里「まあねー☆私だって、みんなにも…それに何よりも。」チラッ
絵里「あの可憐で麗しいお姫様に、イイトコ見せたかったからね♪」
にこ「ハイハイ…ほら、希?穂乃果にスキンシップなり何なりするなら、早くしなさいよ?」
希「おっと、そうやね。じゃあウチも、そろそろ行かせて貰おうかな。」スッ
希「さーてさて…おーい、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「……///」ポケー…
希「クス…予想通りやね。なら遠慮なく〜…行っくでぇーっ!」ワキワキ
ぐわしっ!!
穂乃果「きゃあああっ!?//////」
436
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/02/01(土) 23:45:50 ID:47MhdES2
支援
437
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 13:48:16 ID:oTk5wKvg
ことり「ーーっ!?///」
希「ほ〜れほれ〜♪ま〜だボーッとしてるんやったらぁ〜…」
希「開幕から一気に、パワー上げていってまうよぉ〜っ!?」
わしわしっ!わしわしっ!
穂乃果「ひゃああっ!?//////ちょっ…の、希ちゃ…あっ、や…やめっ…!//////」
希「フッフッフー。やーっとウチの番だってゆうのにー。」
希「ポケーッとしてる穂乃果ちゃんが、アカンのやからねぇ〜?☆」キシシ
わしわしわしっ!わしわしわしっ!
穂乃果「きゃああんっ!?//////やっ…そ、そんな事…言われたって……あっ、やぁ…ん…!/////」
ことり「…〜〜っ!!///」プルプル…!
438
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 14:02:32 ID:oTk5wKvg
希「う〜ん、相変わらずのええ感触やね〜♪にしても……もしかして、穂乃果ちゃ〜ん?」
希「この二つの素敵なモンやけど〜…実はコッソリ、大きくなってるんやないのぉ〜〜っ!?」ウリャウリャー
わしわしわしわしっ!わしわしわしわしっ!
穂乃果「やああぁんっ!//////ちょっ…やあっ、あ…っ……んっ、い…いやぁ、あっ…//////」
絵里「…こ、これは……今の姿の穂乃果に、この状況は……危険よ、余りにも危険過ぎるわ…!//////ドキドキ
花陽「ほほっ、穂乃果ちゃん……ものすごく…えええ、えっち…デスッ…//////」ドキドキ
凛「コレって…ファンのみんなには、絶対に見せちゃダメなヤツだよ…!//////」ドキドキ
真姫「………//////」ドキドキ
凛「あー!真姫ちゃんがすっごく熱い目で、穂乃果ちゃんのコト見てるーっ!」
真姫「なっ…!//////べっ、別にそんな目で見てないわよっ!//////」チラッ…
439
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 14:27:55 ID:oTk5wKvg
凛「そう言いながらも、すぐに視線を穂乃果ちゃんに戻してしまう。そんな真姫ちゃんであったにゃ。」シミジミ
真姫「う、うるさいわねっ!/////だから違うって、そう言ってるでしょっ!?/////」チラッ…チラッ
にこ(ハア…ま、確かに凛の言う通りね。今のコイツのこんな姿を、もし大勢の前で晒したりでもしたら。)
にこ(そりゃもう、とんでもなくヤバい事態になるわ……ド派手に世間を騒がすレベルでさ。)
にこ(…にしても……こうゆう時の穂乃果って……こんな表情や声、なのね…//////)ドキドキ
にこ(……って、ちょっとぉ!?///ぬわんでこの私が、コイツに見惚れなきゃいけないのよっ!?///)
にこ(ああ〜、もう…!///ホント、どこまでもムカつくヤツだわっ…!!///)
海未(…今の私の中で、こんなにも激しく昂っている…この感覚は一体、何だというのでしょうか…?//////)ドキドキ
海未(ハッ…!?もしや、この騒めく気持ちこそが…いわゆる『背徳感』と呼ばれるもの、だとでも…!?)
海未(そ、そそっ…そんなはしたない感情を、大切な幼馴染みの親友に抱くだなんてっ…!///)
海未(いい、いけませんっ…!///そんなの…そんな事……ははっ、破廉恥ですっっ!!!//////)ズガガーン
440
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 14:34:24 ID:oTk5wKvg
希「そ〜らそら〜♪まだまだやで〜、穂乃果ちゃ〜ん?ウチの必殺わしわしの本番はー…ここからやっ!!」
わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!
穂乃果「や、やあっ…はぁ…あん……ダ、ダメ…だよぉ…//////の、のぞ…み、ちゃ…あっ……はぁ、も、もう…やっ、やめ…//////」
わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!
穂乃果「あっ、ああ…んっ…やぁ……やめっ、て……あぁ…んっ…//////はぁ、やぁ…ん……あ…ん、んんっ…あ…あぁ……////////」
ことり「もうダメええええぇぇーーーーっっ!!!><」
ザザザーーッ!!
パッ!
パッ!
441
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 14:44:55 ID:oTk5wKvg
希「およ…?」
穂乃果「わっ…!?とっと、と……はあっ…はあ…っ…///」
ことり「穂乃果ちゃんっ!」
穂乃果「はあ……はあ……た、助かったよ……ことり、ちゃん…///」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん…!あの…大丈夫、なの…?」
穂乃果「う、うん……はぁ……はぁ……何とか、大丈夫…だよ…!///」
ことり「えっと…それなら、いいけど……」
穂乃果「…はぁ……ふぅ……ふぅ〜……うん、よし…!ありがとう、ことりちゃん…!」ニコッ
ことり「…穂乃果ちゃん……」
ことり「……〜〜っ!」キッ!
希「なんや〜…いけずやね、ことりちゃん。」
442
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 14:55:57 ID:oTk5wKvg
ことり「希ちゃんっ!!」
希「は、はいっ!?」
ことり「今のはっ!流石にやり過ぎですっ!!><」プンプン!
希「そ、それは…えっと、そのー…つまり、なんてゆうか…」タジタジ
穂乃果「そうだよー!いきなりでビックリしたし、ひどいよ希ちゃん…もうっ!」プンプン!
希「…うん、そうやね。ウチが調子に乗り過ぎてたって思う。」
希「だから…穂乃果ちゃん、ごめんね。」ペコッ
穂乃果「え…?あ…う、うん。別に私、そんなに怒ってる訳じゃないし…」
穂乃果「希ちゃんが分かってくれたなら、それで充分だから…」
希「おおきに、穂乃果ちゃん。ことりちゃんも手間掛けさせて、すまんかったね。」ペコッ
ことり「…私こそ、大声出しちゃって…ごめんなさい。」
443
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 15:17:35 ID:oTk5wKvg
希「ううん、それもウチのせいなんやから。」
穂乃果「でも…どうして希ちゃんは、その……わ、わしわし…なんて、えっと…して来たのかな?」
希「それは……何でやろうね。」
穂乃果「…あのね?確かに希ちゃんって、悪フザケする事も結構あるけど…」
穂乃果「そのタイミングを、絶対に間違えたりはしない人だって…私は思ってるよ。」
希「………」
穂乃果「だからなんだ。どうして、こんな時に…」
希「こんな時だからこそ、かな。」
穂乃果「え…?」
希「やれやれ……敵わんなぁ、穂乃果ちゃんには。」
444
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 15:38:46 ID:oTk5wKvg
穂乃果「やっぱり本当は…何か理由があったんだよね?」
希「…そうやね。」
穂乃果「話して、くれるかな?」
希「うん…勿論。」
にこ「フン。道化ぶるのもラクじゃないわね、希?」
真姫「それに関しては、にこちゃんに同意よ。」
希「あいたたた…何か最近のウチって、こんなんが多い気がするんやけど。」
真姫「貴女が自分でそうしてるんでしょ。本当…不器用な人ね。」
絵里「まあ良くも悪くも、それも希の持ち味だから…ね?」クスッ
希「ハァ…キミ達に『不器用』なんて言われると、本気で凹みそうになるやん。」ポリポリ
445
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 16:03:16 ID:oTk5wKvg
希「さて…待たせちゃってすまんね、穂乃果ちゃん。」
穂乃果「ううん。それじゃあ、私に聞かせてくれるかな?希ちゃんの…本当の気持ち。」
希「……うん。」
穂乃果「希ちゃんの事で、私がよく知らなかったりする事…まだ色々あるから。」
希「………」
穂乃果「だから私…もっと知りたい。もっと分かるようになりたい。」
穂乃果「絵里ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃんみたいに。」
穂乃果「私も…私だって希ちゃんを、ちゃんと受け止められる様になりたいの。」
穂乃果「今よりも、もっともっと。希ちゃんの事、いっぱいいっぱい。」
希「……!」
穂乃果「だからね。希ちゃんの本当の気持ち、私に聞かせて欲しいな。」
446
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 16:39:53 ID:oTk5wKvg
穂乃果「希ちゃんが感じている事、想ってる事や願ってる事を。もっと私に、いっぱい。」
希「……ええ、そうね。」
希(……『本当の気持ち』を…か。)
希(『本当の理由』ではなく…『本当の考え』や『本当の狙い』でもなく…)
希(知りたいのは『本当の気持ち』…それは『想い』や『願い』達から成り立っている…私の『本当の心』。)
希(この子にとって大事なのは、その一点。『ウチ』の奥の『私』が、いつも隠し続けている…その『本質』のみ。)
希(そう。この子は、他の何よりも『それ』を知りたいと…私に言っている。)
希(『絵里』達の様な、私との付き合いの長さや距離の近さが無くても…)
希(それでも…この子は『それ』と向き合う為に。今も私の目の前で、その真っ直ぐな瞳で…私の言葉を待っている。)
希(……本当、敵わないわね……この子には。)
447
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/02(日) 16:51:49 ID:oTk5wKvg
今回は、ここまでとなります。次回もどうか宜しくお願い致します。
コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
投稿を再開させて頂くまでに、随分と時間が空いてしまっていた為に
正直色々な不安がありましたので、支援のメッセージを頂けて本当に嬉しかったです。
448
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 11:42:37 ID:hBgTHCPU
希「…穂乃果ちゃん。」
穂乃果「うん。」
希「ウチね…見せたかったんよ。穂乃果ちゃんにも、みんなにも。」
希「今日だからこそ、今の穂乃果ちゃんにだからこそ。いつものウチを…いつもの日常を。」
希「さっきの占いでも、ウチが少し言ってた事やけど。」
希「これから穂乃果ちゃんは、ウチらの世界に強い影響を及ぼす『存在』となっていく…必ず。」
穂乃果「………」
希「…ずっと今まで閉まっておいた、眠りし『力』を閉じていた『蓋』。」
希「でも…もし一度でも、その『蓋』が開けられたのなら。その瞬間から『力』は目覚め、眠りし場所から解放される。」
希「そして解放された『力』は、激しい勢いで外へと広がっていき…やがては世界の『何か』にまで、大きな変化をもたらす。」
希「それ程の代物なんよ。穂乃果ちゃんの『蓋』の奥に眠っていた…その『力』は。」
449
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 12:04:49 ID:hBgTHCPU
希「最も…こんな事を言われてみても、今の穂乃果ちゃんとしては。」
希「『余りピンと来ない』っていうのが、正直な感想ってトコやないかな。」
穂乃果「……えっと…ごめんね。私、どういう事なのか…よく分かってなくて。」
希「クス…そうやね。こんな話を『普通』に聞いても、大げさで現実味に欠けた与太話でしかない。」
希「それは話をしてるウチ自身だって、よく分かってる事なんやから。」
穂乃果「あはは…そう言われちゃうと私、何て言えばいいのか…ちょっと困っちゃうかも。」
希「勿論、それもよく分かっとるよ。」フフッ
穂乃果「もー…希ちゃんのイジワル。」プクー
にこ(…フン。大したモンよね、希のヤツも。)
にこ(…私がこれまでに得てきた、数えきれない程の『アイドル』の知識と情報。そして経験。)
にこ(その財産を元に…私は見抜いた。今の穂乃果が『それ』である事を。)
450
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 12:53:05 ID:hBgTHCPU
にこ(だけど希の場合…確かに妙な知識も含めて、アレコレと知ってるヤツではあるけど。)
にこ(『アイドル』や『それ』に関しては、そこまで詳しいと言える程ではなかった筈だわ。)
にこ(それでも希は、自らの直感と鋭い洞察力で…明らかに辿り着いている。)
にこ(希本人にとっては、まだボンヤリした形でありながらも…穂乃果の『それ』へと。)
にこ(全く…あんたってヤツも。あんたの言う、スピ…何とやらってヤツも。)
にこ(私からすれば、本当に厄介モノだわ。)フン
希「穂乃果ちゃん…ウチ、信じてるんよ。」
希「今日のみんなの言葉、その想いを。」
希「これから先、どんな事があったとしても。」
希「みんなの…ウチらの穂乃果ちゃんへの気持ちは、決して変わらないって事を。」
穂乃果「希ちゃん…」
451
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 13:40:23 ID:hBgTHCPU
希「どんなに穂乃果ちゃんが、これまでと大きく変わっていっても。」
希「そんな穂乃果ちゃんの『力』によって、この世界が激しく揺れ動く事になったとしても。」
希「それでも、ウチらにとっての穂乃果ちゃんは。」
希「これからも、いつまでも…ずっとずっと大切な穂乃果ちゃんなんやから。」
穂乃果「…うん。ありがとう……すごく嬉しい。」
希「…ただ、それでも。ウチらの世界においては…全ての人がそうやない。」
希「大きな『力』や、それによって生じる『変化』ってモノは…不安や恐怖という感情を、人々に与えてしまう事も多い。」
希「そんな感情が、幾つも幾つも重なり合って……その結果、深く重い悲しみを生んでしまう事だって…時にはある。」
穂乃果「………」
希「だからこそ、今もウチは…こう思ってる。」
452
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 15:46:22 ID:hBgTHCPU
希「そんな悲しみが、いつか待っているかも知れない状況へと…もしも誰かが、身を置いた時に。」
希「その誰かと、いつも一緒にいた別の誰かが。今までと何も変わる事なく、ずっと側にいてくれるんなら。」
希「いつも通り、一緒にお喋りをしたり。一緒に好きな事をしたり、一緒にバカな事もやったり。」
希「そんな風に…いつもの自分達のままで、ずっと一緒にいてくれる人が…その人の側にいるんやったら。」
希「例え、その人の先に待っている世界が……辛く悲しい世界だったとしても。」
希「それでも…きっと。その人は、その人のままで…ずっと、いられるんやないかな…って。」
穂乃果「…希ちゃん…」
希「本当にごめんな…穂乃果ちゃん。」
希「ウチは穂乃果ちゃんに…あんなやり方でしか、自分を見せる事が出来んかった。」
穂乃果「………」
希「以前に、真姫ちゃん達に言われてるんやけどね。ウチって不器用で、それに面倒臭い人だって。」
453
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 16:29:24 ID:hBgTHCPU
希「本当にその通りやって、自分でも思ってるんよ。ウチは普段から、おどけたりイタズラしてばかりで。」
希「そうやって『バカ』をして見せる事でしか、自分の気持ちを伝えられないんやから…こんな時にでさえも。」
希「そんな臆病で、ズルくて…情けないウチを……そんな『私』を。」
希「どうか…許して下さい。穂乃果ちゃん。」
穂乃果「………」
スッ…
希「……え…?」
ギュッ…
希「……あ…」
ナデナデ…
454
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 16:41:34 ID:hBgTHCPU
希「………穂乃果、ちゃん…?///」
穂乃果「えへへ……どうかな、希ちゃん?」
ナデナデ…
希「…ど、どうって……言われても…///」
穂乃果「あのね…?さっき花陽ちゃんとお話ししてて、私が泣いちゃった時に…」
穂乃果「花陽ちゃん、そっと私を抱きしめてくれて…頭を撫でてくれたの。」
穂乃果「こんな風に……静かに、ゆっくり。」
ナデナデ…
希「………///」
穂乃果「そんな花陽ちゃんの手と体温が、とっても温かくて…本当に優しくて。」
455
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 17:47:44 ID:hBgTHCPU
穂乃果「花陽ちゃんのおかげで、辛かった気持ちも和らいでいって…また元気になれたんだ、私。」
希「…で、でも……どうして…穂乃果ちゃんは……それを今、ウチに……///」
穂乃果「うん。だって希ちゃん、寂しそうだったから。」
希「…っ!」ドキン
穂乃果「迷子になって、すごく不安そうで。怖くて寂しくて、独りぼっちで震えてて。」
穂乃果「そのまま、すぐにでも泣いちゃいそうな…まるで小さな子供みたいだったから。」
希「……〜〜っ…//////」カアア
穂乃果「そんな顔、してたんだよ…?私がこうする前の、さっきまでの希ちゃん。」
希(……まいったなあ…///内心はともかく…顔にまで出した覚えは、無かった筈なんやけど…///)
希(それでも…見抜かれてしまうんやね。いつも『本質』に向き合おうとする…この子には。)
456
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 19:02:12 ID:hBgTHCPU
穂乃果「だからね。花陽ちゃんが私にしてくれた事を、今度は私がしたいって思ったんだ…希ちゃんに。」
穂乃果「私がこうやって、希ちゃんに癒しパワーを送って。それで希ちゃんに、もっと元気になって貰いたいなって。」
穂乃果「ただ…花陽ちゃんよりは、ちょっとだけ荒っぽいかも知れないけど。」
穂乃果「そこは一つ、大目に見てくれると嬉しいかなー…なんてね☆」
希「……穂乃果ちゃん…」
ナデナデ…
花陽(穂乃果ちゃん……えへへ…本当に良かった。)
花陽(さっきの事は、元々私のせいだったし…あれくらいの事しか、私には出来なかったけど。)
花陽(それでも、穂乃果ちゃんにとっては…そんな私でも、少しは力になれてたんだね……すごく嬉しい。)
ナデナデ…
希「……うん……本当に気持ちが…落ち着くんやね。」
457
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/09(日) 20:23:43 ID:hBgTHCPU
穂乃果「えへへ…私でも、それなりの効果はあったのかな?」
ナデナデ…
希(…それなり、なんかやない……溢れんばかりの勢いで…この身に伝わってくる。)
希(強さと温かさ…そして優しさ。そんな心地良い感覚達が、穂乃果ちゃんの手と体温から…次々と届いてくる。)
希(まるで太陽エネルギーの様な、穂乃果ちゃんのパワーが……ウチの全身へと…広がっていく。)
にこ(ヤレヤレ…希もホントに、色々と手間が掛かるヤツよね。)クスッ
にこ(…そう言えば。私が見た感じだと、まだ花陽は…気付いてないみたいね。)
にこ(…花陽の『アイドル』への情熱は、時にこの私を唸らせる事だってあるわ。)
にこ(そう…あの膨大な知識量と卓越した『目』は、並大抵の『好き』で培えるモノじゃない。)
にこ(それに…花陽クラスのヤツなら、とっくに常識だものね。『アイドル』世界の『それ』にも通じてる事くらい。)
にこ(だからこそ、未だに穂乃果の『それ』に気付いてる様子がないのは…ちょっと意外なのよね。)
458
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 10:04:32 ID:bwvfsbvU
にこ(私と花陽は『アイドル』が大好きで、似てる面も確かにあるけど。『アイドル』を見る時の『視点』は、根本的に大きく違う。)
にこ(常に『アイドル』の『意識』や『姿勢』を重要視する私に対して、客観性が強い花陽は『先見』や『分析』に優れているものね。)
にこ(それなのに、とでも言うべきなのか。私が気付いて花陽は気付いてないって事には…私としても、少し不思議に思ってるんだけど。)
にこ(ま…それでも花陽の事だから、割とすぐに自分で気付くと思うけどね。わざわざ私が伝えるまでもなく。)
にこ(だって、花陽ってさ?あの頃の観客0だった穂乃果達に…他の誰よりも早く、そして強く惹かれたヤツなんだから。)
希「…おおきに、穂乃果ちゃん。ウチなら、もう大丈夫やから。」
穂乃果「そっか。うん、良かった。」
スッ…
希「ふう〜……ありがとな、穂乃果ちゃん。」
穂乃果「ううん、どういたしまして。」
希「うーん…!おかげさんで、何だか生き返った気分やね。」
459
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 10:27:07 ID:bwvfsbvU
穂乃果「ねえ、希ちゃん。」
希「ん…?穂乃果ちゃん、どうしたん?」
穂乃果「あのね?イタズラが大好きな人って、とっても寂しがり屋なんだって。」
穂乃果「本当はいつだって、とってもとっても寂しがり屋さんなの。それこそ年中無休でね。」
希「………」
穂乃果「イタズラ好きの寂しがり屋さんは、相手の人に構って欲しいから。自分の事を、その人に見て欲しいから。」
穂乃果「だって本当は、その人の事が大好きだから。でも、なかなかその気持ちに素直になれなくて。」
穂乃果「それでもね。やっぱりその人の事が大好きだから、どうしても自分に気を引きたくなって…いつもイタズラしちゃうの。」
希「…うん。そうかも知れんね。」
穂乃果「だけど…やっぱりイタズラって、相手の人を困らせちゃう事だって多いから。」
穂乃果「どんなに『大好き』な気持ちでも、相手の人にちゃんと伝わらなければ…すごく寂しいって思うんだ、私。」
460
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 10:44:07 ID:bwvfsbvU
希「…その通りやね。ヘタしたら、その人に…嫌われてしまうんやから。」
穂乃果「うん。だから、希ちゃん?」
希「え…?」
穂乃果「いつもイタズラしてばかりの、そんな悪い子には〜…」キラーン☆
希「…?穂乃果ちゃん?」
穂乃果「今から私が、しっかりと罰を与えたいと思います!」エッヘン
希「………へ?」
穂乃果「コホン…!えー…では、これより。」
穂乃果「えっちでイタズラ大好きな、とっても悪い子の東條希ちゃんに!」
ビシィッ!
461
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 11:03:18 ID:bwvfsbvU
穂乃果「この私、高坂穂乃果がー…ドーンとおしおきをしちゃいますっ!」ドドーン
希「………」ポカーン
穂乃果「フッフーン。これからは希ちゃんが、もう悪いイタズラなんて出来ない様に!」
穂乃果「この穂乃果ママが、タップリと反省させてあげちゃうよっ!」ドヤッ
希「………」
穂乃果「さあ、希ちゃん!覚悟は出来てるよねっ?」フンス
希「………プッ…」
穂乃果「あーっ!希ちゃん、今笑ったーっ!私、これでも真剣なのにー!」プクー
希「…ご、ごめんな…穂乃果ちゃん……プッ、クク…でも、おっ…可笑しくて、つい…!」
462
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 11:21:55 ID:bwvfsbvU
穂乃果「むー…なら希ちゃんっ?今からとびっきりのヤツ、遠慮なくお見舞いしちゃうからねっ!」
希「ク、ククッ……ま、まあ…そう、怒らんといてっ…?」
希「その気持ちは…ホントに、う…嬉しいんっ、やから……フフッ、フフフ…!」
穂乃果「むむむぅー…じゃあ、いいもん!もう手加減なんて、絶対してあげないからっ!><」プンプン
希(プッ…!そ、そんな…可愛らしい顔で…プンプンって、怒られても…ク、ククッ…余計に、お…可笑しくなるやんっ?)クククッ…
穂乃果「それじゃー、いっくよーっ!?くらえーっ、希ちゃーーんっ!!」
希「フ、フフッ…い、いやいや…!堪忍してーな、穂乃果ちゃ……」
穂乃果「えーーーいっ☆」
チュッ♪♪
希「…ーーっ!?//////」ドキーン
463
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 11:36:39 ID:bwvfsbvU
ことり(え…えええーーっ!?//////)
ツン☆ツン☆
希「ーーーっっ!!?/////////」ドギューーーン
パッ
穂乃果「はーい☆おしおき完了だよっ♪」ニコッ
希(……な…なっ……い、い…今のって…!?/////////)バクンバクン
穂乃果「へっへーん♪流石にビックリしたでしょー、希ちゃんっ?」フフーン
希(…は……鼻の頭に、不意打ちで…キ、キスしてきて…!//////)
希(し…しかも、そのまま…しっ、舌先で……つついてっ、くるなんて…!!/////////)
穂乃果「えへへー。前に同じトコをカプってした時、何だか驚いてたっぽい感じだったもんね。」
464
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 12:16:55 ID:bwvfsbvU
穂乃果「だから今回は、ちょっとだけアレンジしてみたの☆それならきっと、また驚くと思ったんだよねー♪」
穂乃果「まあ本当は、ついさっき思いついたんだけどね。でもアドリブにしては、効果バツグンだったでしょ?」フフン
希(あ…それって……そう、やったんか…//////)
希(あの時の事…まだ穂乃果ちゃんも、覚えててくれたんやね…//////)
穂乃果「うんうん!珍しく希ちゃん、かなりビックリしてるみたいだし☆よーし、作戦大成功〜♪」ブイッ!
希(…はは……やられたなぁ、カンペキに……ホント…堪忍して欲しいやん、もう…//////)
希(あの時だって、ウチ…危うくアッチの世界に、行きかけるトコやったっていうのに…//////)
希(今の穂乃果ちゃんに、あんな事されたら……本気で最後の防衛ラインを、越えてしまってたかも知れんやん…?//////)
希(ふう〜……あの時にも思ってたけど…やっぱり穂乃果ちゃんは、ウチら『μ's』の中でも…一番の爆弾やね…///)
穂乃果「ねえ、希ちゃん?これに懲りたら、もうイタズラばっかりなんて…ダ・メ・だ・よっ?」メッ!
希(…クス。そう言ってる自分こそ…イタズラっ子そのものって顔、さっきまでしてたんやけどね。)
465
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 12:36:14 ID:bwvfsbvU
希「あはは…まいったわ。肝に銘じとくよ、穂乃果ちゃん……重ね重ね、ありがとね。」
穂乃果「うんっ!」
花陽「…穂乃果ちゃんが、希ちゃんの鼻に…キ、キスしちゃうなんて……ビックリしちゃった…///」
海未「ハア……ああいった事を、平気でやって来るから…穂乃果という人は、大変なのですよ///」ヤレヤレ
凛「だけど穂乃果ちゃん、何だか希ちゃんのお母さんみたいで…ちょっとカッコよかったにゃ///」
にこ(…穂乃果のああいう不意打ちには、私も気を付けないとね。特にこれからは…今まで以上に。)ウンウン
ことり(……穂乃果、ちゃん……)
ことり(…あはは……もう…これで何回目、なのかな……この痛みって……)ズキンズキン…
穂乃果「あ…!それと希ちゃん、後一つだけ!」
希「ん?どうしたん、穂乃果ちゃん?」
466
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 13:07:16 ID:bwvfsbvU
穂乃果「えっと…あのね?私だって一応は、その…お、女の子なんだから…///」
穂乃果「幾ら相手が、自分と同じ女の子でも……む、胸を…いっぱい触られるのはっ、やっぱり困りますっ!///」
ことり「…っ!!」ギクッ
穂乃果「希ちゃん、いっつも急に触ってくるし…それに手加減とか、全然してくれないし…///」
ことり「………」
穂乃果「しかも平気で、遠慮なしに…思いっきり掴んできたり……も、揉んできたりするし…!///」
ことり「………」タラー…;
穂乃果「だ、だから…そうゆうのは、あの……されてる私の方は、すっごく恥ずかしいんだからっ…!///」
ことり「………」コソ…コソコソ
ソローリ……ソローリ……
凛&花「「………?」」
467
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/13(木) 13:45:05 ID:bwvfsbvU
凛「…ねえ、かよちん。ことりちゃん、何かヘンな動きしてるけど…急にどうしたのかにゃ?」
花陽「うん…両手を後ろに組んで、その姿勢のままで…横に逸れてく感じで、ゆっくり歩いてるよね。」
凛「そうそう。何だかアレって、カニみたいだにゃ。」
真姫「…多分だけど。」
花陽「真姫ちゃん…?」
真姫「穂乃果の視界から外れる位置まで、バレない様に少しずつ移動してるんじゃない?」
花陽「あ…やっぱり真姫ちゃんも、そう思う…?」
真姫「少なくとも、私にはそんな風に見えるわね。」
凛「…あ、ホントだ!穂乃果ちゃんの後ろ側に、あのまま回り込もうとしてるっぽいよ!」
真姫「余りにも不自然過ぎるのよね、あの動きって。アレは絶対に怪しいわ…きっと何かあるわよ?」
468
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/20(木) 04:41:56 ID:LAzdumNk
海未「恐らくですが…居心地が悪いのでしょうね。今のことりの心情としては。」
真姫「海未…?それって、どうゆう事?」
海未「実は……私と穂乃果とことりの3人は、昔から一緒に銭湯に行く事があるのですが。」
海未「その度に、ことりは…その……私や穂乃果が、ちゃんと成長しているか…等と言ってきて…」
海未「それで…いつも楽しそうにしながら、私達2人の……体に、触ってくるのです。」
花陽「え?あのことりちゃんが…?」
海未「はい…それでも私の方は、警戒や防御等はしていますので。」
海未「全体的に見るのであれば、まだ被害は少ない方と言えるのですが…」
真姫「…成る程、読めて来たわよ。それで、穂乃果ね?」
海未「ええ…その通りです。いつも穂乃果は、無防備で隙だらけですし…それに次の機会には、もう忘れてしまっているせいで…」
凛「えっとー。つまり穂乃果ちゃんって、今までことりちゃんにー…」
469
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/20(木) 05:07:55 ID:LAzdumNk
凛「いっぱいいっぱい、おっぱいとか触られまくってるんだにゃ?」
海未「り、凛…!///もう少し言い方を、柔らかくと言いますか…は、はしたないですよっ?///」
凛「でもでも、ホントはそうゆうコトなんでしょ?」
海未「…ま、まあ……間違っている訳では、ありませんが…」
凛「それにさ?お風呂でってコトは、トーゼンみんなハダカなんだよね?」
海未「え、ええ…一応、そういう事になりますね。」
凛「それって、ひょっとしたらー…ことりちゃんの方が、希ちゃんよりもエッチなんじゃないかにゃ?」
海未「…?それは、何故…なのでしょうか?」
凛「だって希ちゃんの方は、まだ服の上からのわしわし〜だけど。」
凛「ことりちゃんの場合だと、いっつもナマで触ってるってコトだし。ハダカの穂乃果ちゃんのおっぱい。」
海未「…た、確かに…その……そんな見方も、無い訳では……無い様な…?///」
470
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/20(木) 05:44:23 ID:LAzdumNk
花陽「…あれ…?そう言えば……前の曲作りの合宿で、3つのグループで別れた時に…」
花陽「穂乃果ちゃんと、ことりちゃん…それに私の3人で、一緒に露天風呂に入ったんだけど。」
花陽「でも…その時のことりちゃんって、穂乃果ちゃんにそういう事とか…特に何もしてなかった覚えが…」
真姫「それを言うなら、花陽。温泉には私達9人でも、夏の合宿で入った事だってあるじゃない?」
花陽「あ…そうだよね。でも、それなら……もしかして、ことりちゃんは……」
真姫「そう。ことりも場はわきまえてる…と言うより、きっと私達には知られたくないんでしょうね。」
真姫「その代わり。幼馴染みだけでの入浴の時には、タガが外れたことりは好き放題。」
真姫「特に、いつも隙だらけの穂乃果相手にはね。そうでしょ、海未?」
海未「ええ…そういう事になります。ただ…ことりに触られている時の穂乃果は、いつもくすぐったがってる様子でしたし。」
海未「希にされる程には、恥ずかしがっていた訳では無いので…実際には、そこまで気にしていないとは思うのですが…」
海未「それでもことりとしては、今の状況は落ち着かないのでしょう。この件には、自分も無関係では無い訳ですから。」
真姫「まあ、そうでしょうね。ことりが穂乃果にやってた事って、話を聞く限りでは希と大して変わらないんだし。」
471
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/20(木) 06:21:24 ID:LAzdumNk
真姫「多分、今のことりって……もし穂乃果に今のタイミングで、自分の事まで思い出されでもしたら。」
真姫「自分も希みたいに言われる事で、これまでの所業がみんなに知られてしまうかも…だから何とか、それは避けておきたい。」
真姫「なんて、思ってるんじゃない?」
海未「そうですね、私も真姫と同じ考えです。最も実際にそうなる可能性は、割と低いであろうとも考えていますが…」
海未「恐らくことりも、その事自体は分かっていると思います。それでも今の場が治まるまでは、安心は出来ないのでしょう。」
真姫「だけど結局、私達3人にはバレちゃった訳なんだけどね。話してくれた海未としては、これで良かったの?」
海未「はい、それは構いません。ことりのこの件に関しては、私としても昔から困っていましたので。」
海未「むしろこうなる事で、本人への良い薬になって欲しいくらいですから。」
真姫「そう、海未も苦労してるのね。とにかく要約すると…こういう事ね。」
真姫「さっき希の事を、あんなにも怒ってたことりだけど…」
真姫「実はその自分だって、幼馴染みと一緒の時には『触り魔』で。」
472
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/20(木) 06:52:38 ID:LAzdumNk
真姫「特に…穂乃果がターゲットの時のことりは、あの希以上にタチが悪いかも知れない。」
花陽「えっと、つまり…ずっと前から、穂乃果ちゃんの事を…ことりちゃんは……そ、その…///」
凛「スイホリ歌詞のねこまんまに!『ことりのおやつ』にしてたんだにゃっ!」
花陽「ナンデ『ねこ』イレチャッタノオォッッ!??」ズガーン
ことり(…ふぅ。これで今は…何とか思い出されずに、済みそうかな…?)ホッ
ことり(…ん…?何だか…誰かの視線を、感じる様な……気のせい…?)チラッ
花陽「………」ジー
凛「………」ジー
真姫「………」ジー
ことり(あ…あれれ…?私、花陽ちゃん達に…じーっと見られてる、みたいだけど……で、でも…どうして…??)
473
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/21(金) 07:05:11 ID:COELNoi2
ことり(…あ……そう言えば、海未ちゃんって……今は、花陽ちゃん達の側にいるけど…)
ことり(確か、さっきまでは…もう少し離れた、絵里ちゃん達の近くにいた筈…だったよね…?)
ことり(………)
ことり(………)
ことり(………っ!?)
ことり(も…もしかして……う、海未ちゃんっ…!?)アセアセッ
海未(ことり…分かっていますね?これに懲りたなら、今までの自分の行ないを反省しつつ。)
海未(あの様な破廉恥な行動は、今後はもう自重して下さいね?)ジー
ことり(う、ううっ…海未ちゃ〜〜んっ!!><;)ナンテコト!
海未(こればかりは、貴女の自業自得です。)ジロッ
ことり(そ、そんなぁ〜…!)オロオロ
474
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/21(金) 07:28:38 ID:COELNoi2
ことり(さっき、ことりを気遣ってくれた…あの、あの心優しい海未ちゃんは…)
ことり(一体、どこへ…どこへ行ってしまったの…!?)ウルウル
海未(それとこれとは、全く話が別ですから。)ツーン
ことり(う…海未ちゃんが、とっても冷たいよぉ〜…!)シクシク
花陽「………(憐れみの目)」ジー
凛「………(生温かい目)」ジー
真姫「………(ジト目)」ジー
ことり(すっごく嬉しくない視線で見られてるっ!?)チュン!?
ことり(…クスン……今の私って、シリアスに落ち込んでる最中なのに…)
ことり(こんなカッコ悪い形で、もっと追い討ちが来るなんて…ひ、ひどいよ〜…!><;)エーン
海未(知りません。)プイッ
475
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/02/21(金) 12:00:05 ID:COELNoi2
ことり(ふぇ〜ん、海未ちゃんのイジワル〜〜ッ!T-T)
穂乃果「…だから、希ちゃんっ?これからは気を付けてよねっ!///」プンプン
希「うん、そうやね。よく分かったよ、穂乃果ちゃん。」
穂乃果「うんうん。ちゃんと分かってくれたなら、それでいいよ!」
希「勿論やん。次からは、もうちょいパワー落としていくから!」フンス
穂乃果「全然分かってないよっっ!??∑( ̄△ ̄;)」ガビーン
希「大丈夫、大丈夫♪スタートの時は、出力20%くらいに抑えとくし☆」
穂乃果「お願い希ちゃんっ!!ここまでの私の時間と労力っ、今すぐまとめて返してっっ!!?\(T△T)/」ウワーーン!
希「冗談や♪」ペロッ☆
穂乃果「もぉーー!希ちゃーーんっ!!><」プンスコ!
477
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/03/05(木) 09:14:05 ID:DdCQ2.jg
http://fanblogs.jp/inabata2019/archive/60/0
478
:
名無しさん@転載は禁止
:2020/03/08(日) 18:21:08 ID:48toN.AA
作者さん元気してる?
コロナウイルスと花粉で結構大変だろうけどお体に気を付けてな
479
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/11(水) 07:09:33 ID:NhaOKz6c
絵里(フフ…良かったわね、希。)
絵里(貴女の胸の奥にある寂しさを、こんなにも癒してくれる人に出会えて。)
絵里(私達9人が集い、想いを共にしていく事。その気持ちは、今の9人全員の願いでもあるけれど。)
絵里(でも、それを誰よりも強く願い続けていたのは……希、きっと貴女だったわ。)
絵里(そして…その始まりであるこの子に、私達は巡り会えた。だから私達は、今もこうして共にいる。)
絵里(ねえ、希…?例えどんな未来が、この先の私達に待っていたとしても。)
絵里(貴女と私を救ってくれた、私達の大切なこのコを。)
絵里(これからも、ずっと一緒に支えてゆきましょうね……ずっとずっと。)
絵里「さて…次は、ことりだけど。時間の方は……うん、何とか予定範囲内で来てるわね。」
ことり「………」ショボーン
絵里「ねえ、ことり。念の為に貴女も、話の前に時間を確認して貰えるかしら?」
ことり「………」ブツブツ…
480
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/11(水) 07:24:36 ID:NhaOKz6c
絵里「ことり…?」
ことり「………」サッキマデノアノナガレハ、ゼッタイニオカシイヨネ…キット、ナニカノインボウニチガイナイチュン…
絵里「こーとーり?」ポンッ
ことり「ちゅんっ!?」
絵里「これから貴女の番だけど…どうかしたの?」
ことり「あ…ご、ごめんねっ?私、またボーッとしちゃってて…その……」
絵里(…?何か、独り言を言ってた気もするけど…多分、余り突っ込まない方が良さそうね。)
絵里「それでね、ことり。貴女の時間の方だけど、まだ大丈夫なのかしら?」
ことり「え…?う、うん。」
ことり「あの、少しくらいなら…時間がオーバーしても、何とかなると思うから。」
481
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/11(水) 08:23:33 ID:NhaOKz6c
絵里「そう、それなら良かったわ。じゃあことり、次は貴女から宜しくね。」パチッ☆
ことり「あ……うん、了解です☆」
スッ…
ことり「えっと…それでは。穂乃果ちゃんもにこちゃんも、それにみんなも。」
ことり「今からは、ことりの時間です♪」
穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり…ちょっと無理してるっぽいよね。)
穂乃果(さっき、今日は少し疲れてるって言ってたし…それなのに、この後も用事があるみたいだけど。)
穂乃果「あの…ことりちゃん。」
ことり「…そんなに心配しないで、穂乃果ちゃん。ことり、もう元気だから♪」
穂乃果「う、うん……それなら、いいんだけど。」
482
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/11(水) 08:44:30 ID:NhaOKz6c
ことり「えへへ……ありがとう、穂乃果ちゃん☆」
にこ「で、まだかしら?さっきから待ってるんだけど。」
ことり「あ、うん。待たせちゃって、ごめんね?」
にこ「ったく、早くしなさいっての。あんたの時間の件だって、あるんでしょ?」
ことり「はい、そうでした〜><にこちゃんも、ありがとう☆」
にこ「フン。」
ことり「それでは〜…みんな聞いてください♪」
ことり「えっとね?ことりは、今の穂乃果ちゃんが〜…」
ことり(………)
ことり(…………)
ことり(…………っ…!)ギュッ
483
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/11(水) 09:53:05 ID:NhaOKz6c
ことり「初めて見た時には、とってもヤキモチ妬いちゃったくらいに><」
ことり「もうもう〜、最高だって思っちゃってます♪やんやんっ☆」
にこ「ハア…?ヤキモチって、何よソレ?」
ことり「だってだって〜。今の穂乃果ちゃんって、もう可愛いだけじゃなくって。」
ことり「とっても綺麗で、それに色っぽくって♪すっごく素敵な女の子なんだもん☆」
絵里「フフ、確かにそうね。それについては、誰も異論は無いんじゃないかしら?」
凛「異議ナーシ!」ノ
花陽「わ、私も…異議な〜し…!」ノ
真姫「…まあ、いいんじゃない?///」ノ
穂乃果「そ、そんな…///」テレッ
ことり「クス♪ねえ、穂乃果ちゃん?」
484
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/11(水) 11:27:03 ID:NhaOKz6c
ご無沙汰しております。
コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
こちらのサイトに入れない時期が暫くあったり、一週間以上体調を崩していたり等で
またしても間が空いてしまいましたが、今日はこうして無事に投稿出来て良かったです。
お気遣い頂けた事、すごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。
それでは、次回もどうか宜しくお願い致します。
485
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/12(木) 08:19:12 ID:Jff9LKBg
穂乃果「え…?///」
ことり「やっぱりみんなも、ことりと一緒なんだね☆」
穂乃果「え、えっと……あ…ありがとう…//////」カアア
ことり「でもね…だからなの。今日の朝、私が穂乃果ちゃんに会った時に…」
ことり「イメチェンしてた穂乃果ちゃんが、すっごくすっごく魅力的だったから。」
にこ「…だったから?」
ことり「穂乃果ちゃん、本当に素敵だったんだ。同じ女の子として、とっても羨ましくなるくらいに。」
ことり「それに気付いた時には、私ったら穂乃果ちゃんに妬いちゃってたの…ああ、思い出すと恥ずかしいよ〜…><」
にこ「はあ…『妬いちゃってた』って、あんたがねえ。」
絵里「なる程、そんな事もあったのね。ただ、それにしても…」
希「『女の子らしさの象徴』みたいなことりちゃんが、いつも大好きな穂乃果ちゃんにヤキモチとはね。」
486
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/12(木) 09:14:59 ID:Jff9LKBg
海未「ええ。ことりは朝の時にも、今と同じ事を穂乃果に言っていましたから。」
真姫「まあ…要するに今の穂乃果って、それ程に魅力的だって事なんじゃない?ことりから見ても。」クルクル
ことり「うん、そうなの♪今の穂乃果ちゃんは〜、最高に素敵で無敵なんですっ☆」
ことり「だけど…それでヤキモチなんて、私が妬いちゃったせいで。」
ことり「今日の朝はちょっとだけ、穂乃果ちゃんと気まずくなっちゃって…><」
ことり「でもね?穂乃果ちゃんは優しいから、全然怒ってなくて。だから、すぐに私の事を許してくれて。」
ことり「そのおかげでヤキモチなんて、あっという間にどこかへ飛んで行っちゃった。」
ことり「もう当たり前の事なんだけど…その時に改めて思ったの。」
ことり「やっぱり私は、穂乃果ちゃんがホントに大好きなんだって♪えへへ☆」
穂乃果「ことりちゃん…」
ことり「だから、私は……ことりは。」
487
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/13(金) 15:27:36 ID:VBHYqCHs
ことり(…………っ……)グッ…
ことり「大好きな穂乃果ちゃんには、いつも素敵な穂乃果ちゃんでいて欲しいな☆」
ことり「いつか世界中のみんなが、穂乃果ちゃんを大好きになっちゃうくらいにね♪」ニコッ
穂乃果「…ことりちゃん……ありがとう///」
穂乃果「私もことりちゃんの事、とっても大好きだよ…!えへへっ///」
ことり「…うんっ♪」ズキッ…
ことり(……今の私には…何も出来ないから……だから……仕方ない、よね……)
ことり「…あ、ええっと〜…ちゅん♪ことりからは、以上ですっ☆」
絵里「クス、本当に仲良しで微笑ましいわね。ちょっと妬けちゃうわ。」フフッ
絵里「さてと…凛から海未、次に花陽と真姫…続いて私と希、そしてことり。」
絵里「これで私達7人は、全員が話を終えた事になるわね。」
488
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/13(金) 16:43:12 ID:VBHYqCHs
希「うん、そうやね。ところで〜…ことりちゃんはどうするん?穂乃果ちゃんとのスキンシップ♪」ニヤリ
ことり「もぉ〜、希ちゃんと一緒にしないでっ!><」プンプン
希「フフ。まあことりちゃんは、穂乃果ちゃんにいつもベッタリやし。」
希「あんまり時間もない今の状況で、改めてやる必要も特にないって事なんやろうね。」
凛「だよねー…(生温かい目)」ジー
花陽「デスヨネ…(憐れみの目)」ジー
真姫「デショーねえ…(ジト目)」ジー
ことり(ううっ……また、あの突き刺さる視線達が……とってもイタイです…><;)
海未「…さて、にこ。私達7人の意思は、これで全て出揃いました。」
にこ「………」
海未「それぞれの形は違ってはいても、皆の穂乃果への気持ちは同じであるという事。」
海未「もう貴女にも、それは充分に伝わっていると私は思っています。」
489
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/15(日) 15:32:17 ID:JE37GNa6
海未「最も…この話が始まる前の時点で、にこは既に分かっていた筈です。絵里と希が言っていた様に。」
にこ「………」
海未「にこ…私達7人は、穂乃果との話を終えました。ただ…最後の一人だけが、まだ残っています。」
絵里「そうね。後は…にこだけよ。」
にこ「………」
穂乃果「…にこちゃん…」
にこ「………ふう。」
花陽「…大丈夫だよ、穂乃果ちゃん。」
穂乃果「花陽ちゃん…?」
花陽「にこちゃんは…ちゃんと話してくれるから。」
穂乃果「…うん。」
490
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/15(日) 16:57:02 ID:JE37GNa6
花陽「ね、にこちゃん?」
にこ「……ええ、分かってるわ。」
花陽「良かった…えへへ。」
にこ「…ま、そうゆう約束だったものね。」
花陽「うん…そうだね。」ニコッ
にこ「…フン。」プイッ
絵里「フフ。どうやら流石のにこでも、花陽相手には時々押され気味になるみたいね。」
海未「確かに…何かと気難しい面も目立つにこですが、花陽に対しては柔らかい態度も多い気がします。」
穂乃果「…二人とも『アイドル』が、すごく大好きで…そこから通じ合ってるところも、きっと沢山あるんじゃないかな。」
海未「穂乃果…」
穂乃果「そんな二人だから…お互いの事がよく分かっていて、とっても強く繋がってるんだろうな…って。」
491
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/15(日) 18:20:47 ID:JE37GNa6
絵里「大きな共通点がある故に、お互いへの理解も深まる…という事なのでしょうね。それって、すごく素敵な関係だと思うわ。」
海未「そうですね。大好きなものを共有し合えるからこそ、そこに生まれ得る『絆』とも言えるのかも知れません。」
穂乃果「うん。だから私、ちょっと二人が羨ましいかも。」
にこ「ねえ、そこのあんた達3人。いつまでヒソヒソとお喋りしてんのよ?」
穂乃果「あ…ゴメンね、にこちゃん!><」
絵里「ごめんなさい、にこ。話を振ったのは私なの。」
海未「いえ、私もつい…大変申し訳有りません。」
にこ「ったく。あれだけ人に話せって言っといて、ほったらかしにしてんじゃないわよ。」ムスッ
穂&絵&海「「「はい…ごめんなさい。」」」
花陽「ま、まあまあ…にこちゃん。みんな、ちゃんと謝ってるんだし…だから、ね?」
にこ「…ハア……分かったわよ。」
492
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/19(木) 05:09:45 ID:klHUU3TQ
絵里「それじゃあ…にこ。聞かせてくれるかしら?」
絵里「今の穂乃果への、貴女からの…」
にこ「『合格』。」
絵里「え…?」
にこ「『合格』よ。」
穂乃果「へっ…?」キョトン
にこ「『合格』だって言ったの。」
絵里「『合格』ね…もう。もっと他の言い方だって、あっても良さそうなのに。」ヤレヤレ
にこ「別にいいでしょ?これが私の答えよ。」フン
希「まあ、にこっちらしい返答やとは思うけどね。」フフッ
493
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/03/19(木) 06:12:33 ID:klHUU3TQ
にこ「あー、そうそう。一応、私からも言っとくけど。」
にこ「あんた達7人の意思ってヤツ、トーゼンこの私はハナから分かってたわ。」
にこ「だけど…それでも確認しときたかったのよ、あんた達の事も。」
にこ「今の自分の中の、ゴチャ混ぜになってたこの気持ちを…ちゃんと自分で整理する為にもね。」
花陽(…?今のにこちゃんの顔……ちょっと悔しそうで……何だか、寂しそうな……)
花陽(それに…何かを決意したみたいな……そんな、すごく複雑な表情だったけど……どうしたのかな…?)
にこ「…まーさ。ある程度の事は理解してた上で、あんた達が私に付き合ってくれた事には…感謝はしてるわ。」
真姫「…本当、面倒くさい人よね。」
凛「全くだにゃ。」
絵里「フフ、それには同感ね。」
希「うんうん。」
494
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 06:05:59 ID:D3HIpaIw
にこ「フン…あんた達には言われたくないわよ。」スッ
スタスタ……
ピタッ
にこ「………」ジー
穂乃果「え、えっと……にこ、ちゃん…?」
にこ「穂乃果……よく聞きなさい。」
穂乃果「え…?う、うん。」
にこ「これから先、今まで以上に…いいえ、今までの比なんかじゃないくらいに。」
にこ「私達『μ's』の中心としても。それに、あんた個人としても。」
にこ「あんたは世間から、とても大きな注目を浴びる事になるわ。必ずね。」
495
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 06:29:25 ID:D3HIpaIw
にこ「それだけじゃないわ。その規模は間違いなく、今後ドンドン拡大していくでしょうね。」
穂乃果「…で、でも……本当に…そうなる、のかな…?」
にこ「……ハア……ああー、もう…!」
穂乃果「…あ、あの〜…にこ、ちゃん…?」
にこ「こんのっ、あほのかぁーーーっっ!!!」ウガーッ!!
穂乃果「いきなりヒドイっっ!??><;」ガーン!
にこ「あんたねえ…!今日、この学校の中だけで!それも、たった半日足らずで!」
にこ「どっかの誰かさんのせいで、一体どれだけの騒ぎになったと思ってんのよっ!?」
穂乃果「そ、それは…その…ええっと……」タジタジ
にこ「大体ねえっ?これは私だけじゃなく、さっき希だって言ってた事でしょーがっ!」
496
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 06:40:38 ID:D3HIpaIw
にこ「それを肝心のあんたが、ちゃんと理解してなくてどーするってのよっ!?」ガミガミ
穂乃果「ご…ごごっ、ごめんなさい〜っ!><;」ヒエエー
にこ「ハア、ハア……ホントに、あんたってヤツは……ったく、もう。」
穂乃果「…すみませんです。」シュン
にこ「…あんたの周りは、もうとっくに変わり始めてる。」
にこ「それにまだまだ、この先だって。もっと激しく変わっていく事になるわ。」
にこ「それでもあんたは、これからも沢山の人間達と関わり合っていく。」
にこ「だって、そこに終わりなんてないんだもの…そうでしょ?」
穂乃果「…そう、だね。」
にこ「そう…その事実だけは、いつまでも変わらないのよ。絶対に。」
にこ「例えあんたの周りの世界が、どれだけ変わっていったとしてもね。」
497
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 06:55:12 ID:D3HIpaIw
穂乃果「………」
にこ「でもね…穂乃果。あんたには『μ's』が…私達との大きな繋がりだって…あるでしょ?」
穂乃果「…うん。」
にこ「さっきまでの話、ちゃんと聞いてたわよね?今のあんたへの…『8人』の気持ちをさ。」
穂乃果「うん…勿論だよ。だって私、本当に…すごく嬉しかったから。」
にこ「ま、ならいいわ。あれだけの時間をかけたのが、ムダにならずに済んだのならね。」
穂乃果「あはは……手厳しいなあ、にこちゃんは。」
にこ「フン。それよりも、あんたには私から…伝えておくべき事があるわ。」
穂乃果「伝えておくべき、事…?」
にこ「そうよ。この私にこにーが、今のあんたに対して…言っておくべき事があるのよ。」
穂乃果「えっと…何だか、急に改まった感じなんだけど…どうしたの、にこちゃん?」
498
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 07:12:27 ID:D3HIpaIw
にこ「うっさいわね。そんな事、今はどうでもいいのよ。」
穂乃果「そ、そう言われても…いきなりだと、どうしたらいいのか…私だって困っちゃうし。」
にこ「い・い・か・らっ!」ズイッ
穂乃果「わわっ…!?」
にこ「あんたは今から私が言う事を、しっかりと覚えておきなさい。いいわね、穂乃果っ?分かったわねっ!?」ズズイッ
穂乃果「う、うん……分かった。」タジタジ
にこ「コホン……穂乃果。これからだって、あんたは大勢の人前に出る事になるわ。」
にこ「それはライブ会場だけじゃない。ネットを通しての場合だって多いし、時にはTVに映る事だってある。」
にこ「その理由は簡単でしょ?何故なら『スクールアイドル』なんだから、あんたは。」
穂乃果「うん……そう、だけど。」
499
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 07:27:55 ID:D3HIpaIw
にこ「だから当然、世間からは注目される。そして活躍の場が広がっていけば、人気も知名度も更に上がっていくわ。」
にこ「でも、そんなポジにいるからこそ。スクールアイドルとしての『イメージ』も、それに比例して大切になってくる。」
にこ「ま、それについては今更よね。私が長い時間をかけて、ずっとあんた達に話してた事だからさ。」
穂乃果「あ、でも…すごく良いお話だったし、勉強にもなったって…私はそう思ってるよ。」
穂乃果「きっとみんなも、そう思ってるんじゃないかな。」
にこ「……それはどうも。」プイッ
穂乃果(あ…テレてるみたい。)
にこ「……ふう。」
にこ「…悔しいけど……この際、ハッキリ言うわよ。」
500
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 07:41:58 ID:D3HIpaIw
穂乃果「え…?」
にこ「私、今日あんたにさ。何度もこう言ってたわよね?」
にこ「下手な小細工しただけのイメチェンだったら、ブン殴ってでもやめさせるつもりだったって。」
穂乃果「…うん。」
にこ「…そのメイク。あんたが自分で色々考えて、始めたんじゃなかったって事も。」
にこ「きっと、それを教えたヤツに勧められたんだろうって事も。」
にこ「だからこそ、あんたが自分でよく理解してなかった事も…私にはすぐに分かったわ。」
穂乃果「………」
にこ「だけど…だけどね。そんな私の色んな考えなんて、すぐにどっかへ飛んでっちゃうくらいに…」
にこ「この私が、本気で目を奪われるくらいに…今のあんたは、文句ナシに……すごく魅力的だったのよ。」
穂乃果(……にこちゃん…)
501
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 08:02:26 ID:D3HIpaIw
にこ「…あんたにチャッカリ、そのメイクを吹き込んだヤツだけどさ。」
にこ「一体どこの誰だか、私は知らないけどね。ホントに、本っ当に…大したヤツよ?」
にこ「一見、割と簡単そうなメイクに見えて…実はその全てが、完璧と言える程に計算されていて…」
にこ「あんたの持ってた、ずっと今まで隠れてた…そんな良いトコを、この私でさえも驚く程のレベルで…」
にこ「もう、これでもかってくらいに……最大限にまで引き出してるんだから。」
穂乃果(…あんじゅさんが……私の為に……)
にこ「…さっき、海未や絵里達が言ってた様に。私だって…今日まで気付けてなかった。」
にこ「あんたの中にあった、あんたがずっと持ってた…今のあんたの魅力ってヤツに。」
穂乃果「………」
にこ「でも、それに気付けた今だから…ホントにムカつくけどね。一つ、ハッキリ分かった事があるわ。」
502
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 08:22:34 ID:D3HIpaIw
にこ「いい、穂乃果?一度しか言わないから…絶対に聞き逃すんじゃないわよっ?」
穂乃果「あ…う、うん…!」
にこ「……穂乃果。もう生半可なヤツじゃ…例えプロのアイドル達でさえ、どんなに束になったトコで……」
にこ「今のあんたには……あんた一人に………絶対に適いやしないわっ…!!」
穂乃果「…っ!!」
にこ「……だから……穂乃果。」
にこ「これからのあんたは…もっと自分に対しての、自覚と自信を。そして誇りとプライドを…しっかり持ちなさい。」
にこ「『μ's』の中心としても、一人のスクールアイドルとしても……一人の女の子としても。」
穂乃果「……にこ…ちゃん……」
にこ「この先ずっと、あんたが今の姿でいるにしても…いつかは、前の姿に戻るつもりだとしても。」
にこ「それだけは、絶対に…絶対に……何があっても、忘れるんじゃないわよ?」
503
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 08:42:45 ID:D3HIpaIw
穂乃果「…っ……うんっ……」
にこ「…これは、部長命令よ。分かったわね、穂乃果っ!」
穂乃果「……うん……うんっ…!」
にこ「ったく…この私に、ここまで言わせるなんて。」
にこ「ホント、とことんムカつくヤツよね……あんたは。」
穂乃果「えへへ…そうだよね……ありがとう、にこちゃん…!」
にこ「……フン。」
穂乃果「私、今ね…?にこちゃんに言って貰えた事が、すごく嬉しい…すっごく嬉しいの。」
穂乃果「だから……ねえ、にこちゃん?」
にこ「…何よ?」
穂乃果「えーーーいっ!!」
504
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 09:08:25 ID:D3HIpaIw
ギュウウーーッ☆
にこ「ちょっ!?なっ、何すんのよ!?こらっ!!///」
穂乃果「えへへ〜!///にっこちゃーーんっ!///」
にこ「こ、このっ…!///はっ、離しなさいよっ!!ちょっとっ!?///」
穂乃果「やーーだーーっ!//////」スリスリ
にこ(ーーっっ!!?//////)
にこ(ヤ…ヤバッ!!//////い、今の穂乃果のコレはっ…マジでヤバイッッ!!!//////)
にこ(ぐうぅ…!!//////こっ、こうなったら…!!//////)
にこ「ああーーっっ!!?あんな所に『期間限定・スペシャルゴージャス世界百種類の味ミックスランチパック』がーーーっっ!!!」
穂乃果「ええーーっっ!!?ドコにドコにーーーっっ!??」キョロキョロ
505
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 09:35:00 ID:D3HIpaIw
にこ「あるワケあるかああぁぁーーーーっっ!!!」スッ
スパアアァァーーーーーーーンンッッ!!!
穂乃果「あいたぁぁーーーーっっ!!?(T□T)」
にこ「ぜーーっ、ぜーー、ぜーー………あ……危なかった、わ…!///」
花陽(…にこちゃん……にこちゃんは…もしかして……)
花陽(…ううん。だって…そうとしか、考えられない…よね。)
花陽(それに…きっと希ちゃんが言ってた事も、そこに繋がってるって思うし…)
花陽(だから…さっきのにこちゃんが、穂乃果ちゃんに言ってた事って……やっぱり……)
にこ「ふーっ…ふーっ……ああ〜、もう…!こんのっ…あほのかぁっ!!///」
穂乃果「ううぅ〜〜…にこちゃん、ひどいよぉ〜〜…」ウルウル
506
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 10:03:42 ID:D3HIpaIw
にこ「うっさいわね!///あんたは加減ってモノを、もうちょっと覚えなさいよっ!///」
穂乃果「クスン…大体そのハリセンって、どこから出したの…?ううっ……まだ、アタマが痛い……」シクシク
にこ「フンッ///それはあんたが悪いんでしょーが…!///」
凛「あーっ!にこちゃんの顔、まっかっかだにゃー!」
にこ「はあぁっ!?///さっきからイチイチうっさいのよ!このバカ猫がっ!」ウガー!
凛「なにをーーっ!?」シャーッ!
花陽「エ、エエーッ!?コレマタハジマッチャウノォォッ!?」
にこ「何よっ、またやる気っ!?上等じゃないっ!!」
凛「それはこっちのセリフだにゃーーっ!!」シャシャーッ!
花陽「ダ、ダダ……ダレカタスケテェーーッ!!」ピャーー
507
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 10:24:39 ID:D3HIpaIw
真姫「全く、本当に騒がしいんだから……結局は私達って、いつも通りなのね。」ヤレヤレ
絵里「クス…そうね。それも私達らしくて、いいんじゃないかしら?」
海未「ええ、確かにそうかも知れません。」
絵里「あら。海未がそう言うなんて、明日は雨かしらぁ?」チカー
海未「私が何年、穂乃果の幼馴染みをやっていると思っているのですか?流石に馴れました。」フフッ
希(…海未ちゃんも、随分と柔らかくなったもんやね。いい顔で笑う様になったやん。)
希(まあ、それにしても…これからの穂乃果ちゃんは、きっと色々と大変やろうから。)
希(だから、ウチらも勿論やけど…特に幼馴染みの二人には、今まで以上に…)
希(渦中の人となる穂乃果ちゃんを、しっかり支えてやって欲しいんやけどね。)チラッ
ことり「………」
希(…ふむ。やっぱり後で、カードに聞いてみた方がいいかな…?)
508
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/23(木) 11:19:10 ID:D3HIpaIw
ご無沙汰しておりました。
前回から一か月以上も間が空いてしまいましたが、今回久しぶりに投稿させて貰う事が出来ました。
こちらに気付いて下さってお付き合い頂けた方、本当にありがとうございます。
509
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/25(土) 08:12:04 ID:OedBcVls
花陽(…ふう……良かった。何とか、落ち着いてくれたみたい。)
花陽(…ねえ、にこちゃん。さっきにこちゃんが、穂乃果ちゃんへ伝えていた事…)
花陽(そこには、すごく重い意味が込められてたって…私には思えたの。)
花陽(だって…にこちゃんが『アイドル』の事で、大切なお話をする時には…)
花陽(軽口でお世辞を言ったり、適当な言葉で誤魔化したりなんて…絶対にないから。)
にこ『でも、それに気付けた今だから…ホントにムカつくけどね。一つ、ハッキリ分かった事があるわ。』
にこ『……穂乃果。もう生半可なヤツじゃ…例えプロのアイドル達でさえ、どんなに束になったトコで……』
にこ『今のあんたには……あんた一人に………絶対に適いやしないわっ…!!』
花陽(……やっぱり、にこちゃんは…私が今、気になって考えてる事を…)
花陽(今日の穂乃果ちゃんを、教室で初めて見た時から…もう感じ取っていたのかな…?)
花陽(『スクールアイドル』…今や止まらない勢いで、世間で人気急上昇中の…新しい形での『アイドル』達。)
510
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/25(土) 09:01:25 ID:OedBcVls
花陽(その中でも、きっと穂乃果ちゃんは……)
花陽(…ううん。そうじゃない、よね。)
花陽(『スクールアイドル』っていう、限られた枠内だけじゃなくて…)
花陽(色々な場所で活躍してる、沢山の『プロアイドル』達も含めて…だよね。)
花陽(そう…今、私達の前にいる穂乃果ちゃんは…)
花陽(あの日、私が初めて出会った時には…密かに惹かれていた『アイドル』は…)
花陽(私達のいる、この時代の『アイドル』の世界…その全ての中で…)
花陽(一際の『輝き』を持って…ここに現れた……)
花陽(『怪物級(モンスター)』なんだ…って。)
・
・
・
511
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/26(日) 07:45:31 ID:rzcF94oI
穂乃果「…ねえ、ことりちゃん。今日はかなり疲れてるみたいだけど、本当に大丈夫…?」
ことり「あ…うんっ。ことり、ホントに大丈夫だから…ほら、この通りだよ♪」ポーズ☆
穂乃果「…やっぱり今日のことりちゃんって、ただ疲れてるだけじゃ…なさそうだよね。」
ことり「べ、別に…そんな事……」ドキッ…
ことり「…あっ……えっと…実はね…?昨夜もちょっと、夜更かしをしちゃって…それで……」
穂乃果「夜更かし…?」
ことり「う、うん…新しい衣装の事でなんだけど…最近、少しスランプ気味みたいで…」
ことり「それで…ここ暫くは夜更かしの日が、気付いたら増えてたから…あはは。」
穂乃果「…そうだったんだ。でも、それなら……」スッ…
穂乃果「あのね、ことりちゃん。」ジーッ…
ことり「え…?ほ、穂乃果ちゃん…?///」
512
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/26(日) 08:47:51 ID:rzcF94oI
穂乃果「私にも、何か手伝える事があったら…いつでも言って欲しいな。」
ギュッ…
ことり「…あ…///」
穂乃果「私に出来る事って…余りないのかも知れないけど。」
穂乃果「それでも私、精一杯頑張るから。例え少しでも、ことりちゃんの力になれる様に。」
ことり「……穂乃果、ちゃん…」
ことり(…いつだって、穂乃果ちゃんの手は…こんなにも温かいのに……それなのに……私は……)
穂乃果「ね、ことりちゃん?」ニコッ
ことり「…うん……ありがとう。」ズキン…
プルルルルル…プルルルルル…
513
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/29(水) 07:15:03 ID:fFK/qsbQ
穂乃果「あれ?電話が鳴ってる…誰からだろう?」
穂乃果(あ、でも…今は、ことりちゃんの事が気になるし…どうしよう。)
穂乃果(うーん…ちょっと申し訳ないけど、後でこっちから掛け直そうかな…?)
ことり「あの…穂乃果ちゃん。私なら大丈夫だから、気にしないで…?」スッ…
穂乃果「…うん、ごめんね。まだお話の途中なのに……って、そう言えば…!」
穂乃果「ことりちゃん、これから大切な用事があるんだったよね?」
ことり「う、うん…そうなの。」
穂乃果「それで、時間の方は大丈夫なのかなって。」
ことり「え…?あっ…そ、そうだよねっ…!」
穂乃果「…ん?いやいや、これって…私が引き留めてたからじゃん!ごめんね、余り時間なかったのに…!><」
ことり「う、ううん…!そんな事ないよ…?だって私、すごく嬉しかったから…」
514
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/29(水) 07:24:20 ID:fFK/qsbQ
ことり「それに今の時間なら、まだ間に合いそうだし…うん、大丈夫だよ☆」
穂乃果「そっか…それなら良かったんだけど。」
ことり「だからね、穂乃果ちゃん。今は私の事よりも、早く電話に出てあげて…?」
穂乃果「うん…分かった。ありがとう、ことりちゃん。」
ことり「ううん…私こそ、ありがとう……じゃあ、そろそろ行くね…?」
穂乃果「うん、気を付けて行ってきてね。」
ことり「えへへ…了解です♪」ビシッ☆
タッタッタ……
穂乃果「……ことりちゃーんっ!」
ことり「…えっ…?」クルッ
穂乃果「バイバーイ!また明日ねーーっ!」ブンブン!
515
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/29(水) 07:34:14 ID:fFK/qsbQ
ことり「…穂乃果ちゃん……うんっ♪」フリフリ
ことり「また…明日。」
ことり「………」クルッ
タッタッタ……
ことり(……穂乃果ちゃん……私の事……あんなにも…心配してくれてたのに……)
ことり(それに…みんなだって……私の事を……ずっと…気に掛けてくれてたのに……)
ことり(……だけど…私は……自分の本心を隠す為に…その場で思い付いたウソを…ただ繰り返してばかりで……)
ことり(私の大切な人達からの…私への優しい気持ちを……何度も…何度も……踏み躙っちゃって…たんだ……)
ことり(………穂乃果ちゃん……みんな………本当に……本当に………)ポロ…
ことり(……っ……ごめん……なさい………)グイッ…
516
:
◆bK3.D2B8eM
:2020/04/29(水) 12:45:08 ID:fFK/qsbQ
穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり無理してた感じ…だったよね。)
プルルルルル…
穂乃果「…と、そうだった!今は電話に出ないと…!」ゴソゴソ
プルルルルル…
穂乃果(出るのが遅れちゃった事、ちゃんと謝らないとね。ええっと、誰から………あっ…!)
ピッ♪
穂乃果「あのっ、もしもし…!?」
穂乃果「あっ…はい、穂乃果です…!ごめんなさい、お待たせしちゃって…!」
穂乃果「……はいっ、時間なら大丈夫です!今から家に帰るところだったので……えっ?」
穂乃果「あはは…みんなからも、よく言われちゃってます。すみません、騒がしくしちゃって…///」ポリポリ
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