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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」

1 ◆bK3.D2B8eM:2019/10/20(日) 10:11:22 ID:5N.c3b1Q
・話のメイン=穂乃果&ことり&あんじゅ
・基本アニメ準拠+一部SIDネタ
・ご都合主義&超絶ベタ王道展開
・超スローペース進展ストーリー
・オリジナル設定有り(やや多め)
・誇張表現&長回し台詞有り(多め)
・穂乃果ハーレム要素有り(強め)
・長編(前作より大幅に長くなる予定)

※公式アンソロ作品「穂乃果イズム」をきっかけに思い浮かんだ妄想ストーリーです
※数多くの先駆者様SS作品の影響を受けており、もしネタ被りの際には何卒ご容赦願います
※SS投稿二作目となります(↓粗い出来ですがこちらが一作目です)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1552425466/l50

358 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:39:30 ID:qd8DTAs.
穂乃果「…?今の私が…?」


凛「ちょっと元気なさそうだったから、なのかなって。」

穂乃果「…あ……えっと…」


凛「凛ね?やっぱり穂乃果ちゃんには、いつも元気でいて欲しいんだにゃ!」 

穂乃果「…凛ちゃん。」


凛「だからー…それそれー☆」スリスリ


穂乃果「わっ!?り、凛ちゃんっ?///」


凛「ほらほらー☆」スリスリ

穂乃果「ちょ、ちょっと…顔がくすぐったいよ〜!///」


凛「まだまだ、いっくにゃー☆」スリスリ

穂乃果「も、もぉー…!///」

359 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:49:31 ID:qd8DTAs.
穂乃果「それなら…穂乃果からも、お返しだよ!///」スリスリ

凛「にゃにゃっ!?///」


穂乃果「えいえいっ!///」スリスリ

凛「うぬぬぬ…!反撃してくるなんて、さすが穂乃果ちゃんだにゃ…!///」


凛「でもでも!このスリスリ対決で凛に勝とうなんて、百年前早いんだにゃっ!///」スリスリ

穂乃果「むむー、穂乃果だって負けないよっ!///」スリスリ 


にこ「はーい、あんた達ー?そのまま続けてたら、ついついうっかりキスコース一直線よ?」スッ


凛「にゃっ?」

穂乃果「えっ?」


にこ「とゆーワケだから、凛。あんたはこっちに来なさい?」ヒョイ

凛「にゃあっ!?」

360 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:04:25 ID:qd8DTAs.
にこ「大体あんたねえ?『百年前早い』とか、真姫じゃないけど意味分かんないわよ?」ヤレヤレ


真姫「…何で私が、そこで出てくるのよ。」ムー

花陽「ま、まあまあ…真姫ちゃん。」


真姫「だって…別に私は、あの台詞に拘ってる訳じゃないのに。」

花陽「で、でも…きっと悪気とかは、特にないんじゃないかな…?」


真姫「…まあ、そうかも知れないけど。」


凛「もーっ!なんで凛のコト、ネコづかみにするんだにゃーっ!」ジタバタ

凛「それに『イミワカンナイ』は、凛の得意技なんだから!勝手に使っちゃダメにゃっ!」


真姫「ちょっと凛っ!いい加減にしなさいよっ!!」

花陽「まま、真姫ちゃん落ち着いてっ?凛ちゃんが真似したがるのは、真姫ちゃんが好きだからで…!」アワアワ

361 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:12:21 ID:qd8DTAs.
真姫「それは私の決め台詞でしょっ!?」ドドーン


花陽「真姫チャンケッキョクドッチナノオオッッ!!?」ピャー


にこ「はいはい。そんな事は、別にどうでもいいから。」

凛「どうでもよくないにゃーっ!」ジタバタ


にこ「ああ、もう…今はあんたが、穂乃果の事を話す時間でしょ?」

凛「あ、そうだったにゃ。」ピタッ


にこ「ハア…ほら、凛。あんたの後にも、まだいるんだから。」

凛「うん、分かったにゃ!」


にこ「…扱いやすいんだか、扱いにくいんだか…よく分からないヤツね。」


穂乃果「あはは…でも素直で元気なのも、凛ちゃんの魅力だって思うよ。」

362 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:25:59 ID:qd8DTAs.
にこ「……そうかもね。」

穂乃果「うん!」


にこ(ま、あんた自身がその象徴みたいなヤツだもの。)

にこ(それ故に共感出来るモノが、自分と似ている凛にはあるんでしょうね。)

にこ(最もあんたの事だから、自分じゃ気付いてないだろうけどさ。)


凛「えっとー、凛はね?今の穂乃果ちゃん、すっごくいいと思ってるにゃ!」


凛「ただね?最初は凛だって、ホントにビックリしてたんだ。」

凛「だって穂乃果ちゃんが、とってもとっても美人さんだったから。」


穂乃果(り、凜ちゃん…///そんなにストレートに言われると…は、恥ずかしいよ…!///)


凛「だけど穂乃果ちゃんは、可愛くても美人さんになっても。」

凛「やっぱり穂乃果ちゃんだから、今だって穂乃果ちゃんなんだよ。」

363 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:35:57 ID:qd8DTAs.
凛「だから凛は、今の穂乃果ちゃんも大好きにゃっ!」


穂乃果「…凛ちゃん…///」


にこ「…あんたと一緒で、実にシンプルな答えね。」


凜「うん!だって、それが凛だからね!」


穂乃果「…ありがとう、凛ちゃん…///」

穂乃果「それに…私の事、その…美人だって、言ってくれて…///」 


凛「だって、ホントに美人さんなんだもん。穂乃果ちゃんは、もっと自信持っていいんだよ?」

穂乃果「〜っ!//////」カアア


穂乃果「あ、あのね…?///今まで、ずっと言いそびれてたんだけど…」

凛「にゃ?」

364 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:54:47 ID:qd8DTAs.
穂乃果「凛ちゃんは、いつも元気で明るくて…だけど本当は、とっても女の子らしくって。」

穂乃果「そんな凛ちゃんは…いつだって、すごく可愛い女の子なんだって…私は思ってるんだ。」


凛「…ほ、穂乃果ちゃん…///そんなに褒められると……凛、テレちゃうんだよ…?///」


穂乃果「それにね?凛ちゃんは、とっても優しい女の子だって思ってるの。」

穂乃果「さっきだって凛ちゃんは、私の事を元気付けてくれて……私、とっても嬉しかったんだよ?」


凛「…穂乃果ちゃん…///」


穂乃果「だから…凛ちゃん。私にいっぱい元気をくれて、本当にありがとう。」

凛「えへへ…///それくらい、お安い御用だにゃ!///」


穂乃果「…凛ちゃん、えっとね…?」

凛「…?穂乃果ちゃん、どうしたにゃ?」


穂乃果「凛ちゃんはさっき、穂乃果の事を……美人って、何度も言ってくれたけど…///」

365 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:07:53 ID:qd8DTAs.
凛「うん、だってホントのコトだよ?」サラッ

穂乃果「〜〜っ!//////」カアア 


穂乃果「で、でもねっ?///あの真っ白なドレスが、とっても似合ってた…」

凛「え…?」


穂乃果「あの時の、凛ちゃんだって…すっごく美人さんだったよ…!」


凛「…〜っ!//////」カアア 


穂乃果「もう眩しいくらい、綺麗に輝いてて…本当に素敵だったんだから。」


凛「えへへ…///ありがとうにゃーっ!//////」バッ


ギュウーーッ☆

366 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:16:32 ID:qd8DTAs.
穂乃果「わっとと……クス。やっぱり凛ちゃんは、いつも元気で可愛いね。」

凛「えへへー///こーんなに美人さんの穂乃果ちゃんに、いっぱい褒められたにゃ!///」


穂乃果「り、凛ちゃん…あのね?///凛ちゃんの気持ちは、本当に嬉しいんだけど…///」

穂乃果「やっぱり、そうやって言われると……私、すごく恥ずかしいから…///」


凛「えー、そんなにテレなくてもいいのに。さっきから穂乃果ちゃん、顔まっかっかだよ?」


穂乃果「え、えっと…そう、それよりも…!///」

凛「にゃ?」 


穂乃果「私ね?凛ちゃんに一つ、お願いしたい事があるんだ///」

凛「凛に、お願いしたいコト?」キョトン

367 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:41:36 ID:qd8DTAs.
穂乃果「うん…あの真っ白なドレスを着た、あの時の凛ちゃんを……」


穂乃果「いつか穂乃果の前でも、見せてくれるかな…?///」


凛「……あ…///」


穂乃果「私、楽しみにしてるから……ね、凛ちゃん?///」ニコッ


凛「…うんっ!!//////」パアア


ギュウウーーッ☆


凛「あのねあのねっ?///その時は二人で一緒に、写真撮るにゃっ!///」ギューッ☆


穂乃果「うん、そうだね…いっぱい撮ろうよ!///」ギュー☆


キャッキャ☆ウフフ♪

368 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 15:40:45 ID:qd8DTAs.
海未「フフ…微笑ましい光景ですね。あの二人を見ていると、まるで実の姉妹の様に思えてきます。」


にこ「ま、あの二人って似てるトコも多いから。良くも悪くもさ。」

海未「ええ、私もそう感じています。」


海未「さて…どうやら凛は、話を全て終えた様子ですね。この次は、私でも宜しいでしょうか?」


にこ「…てっきり幼馴染みのあんたは、最後の方かと思ってたけどね。」


海未「私にとって、順番等は特に問題では無いですから。ただ……」

にこ「…ただ、何よ?」


海未「今の私が抱いている、新しい姿の穂乃果に対しての…その正直な気持ちを。」

海未「にこ。今の貴女に、少しでも早く伝えたいと思っています。」


にこ「…そう。」

369 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 15:45:34 ID:qd8DTAs.
今回は、ここで一旦終了です。また次回も宜しくお願い致します。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
今まで抑えていた妄想リミッターを、今後は徐々に開放してゆくつもりですが、
これから先、少しでもご期待に応えられる様になりたいと思っています。

370 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 13:47:54 ID:XAHyqqmw
にこ「ま、いいわ。じゃあ……穂乃果ー?次が決まったから、こっち来なさい?」


穂乃果「あ、うん…!凛ちゃん、ごめんね。今から海未ちゃんが、話をしてくれるみたいだから…」


凛「凛のコトなら、気にしなくてオッケーにゃ!」

穂乃果「うん。ありがとう、凛ちゃん。」スッ


穂乃果「二人とも、待たせちゃってごめん。」


海未「ええ、私は大丈夫ですよ。」

にこ「じゃあ、海未…宜しく。」


海未「はい。では、まず初めに…にこ。」

にこ「ん?どうしたのよ?」


海未「貴女の『μ's』への想いは、私個人としても…本当に嬉しく思っています。」

にこ「…それはどうも。」

371 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 13:58:20 ID:XAHyqqmw
海未「ですが…今の穂乃果が、単なる仮初の紛い物等とは…私は決して思ってはいません。」

にこ「………」


海未「穂乃果が今の姿になったのは、確かに今日が初めての事ではあります。」

海未「ですが…伝わって来るのです。今の穂乃果は、本来より在った穂乃果であると。」


にこ「…幼馴染みのカンって、ヤツかしら?」


海未「ええ…そうかも知れませんね。穂乃果とは、長い付き合いですから。」


海未「ただ…私の中にある気持ちを、正直に述べるのであれば。」

海未「今の姿の穂乃果に対して、不安や戸惑いが全く無い訳ではありません。」


にこ「…まあ、そうでしょうね。」

372 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 14:34:43 ID:XAHyqqmw
穂乃果(…海未ちゃん……そう…だよね。)

穂乃果(だって……そう思うのが、きっと…当たり前の事なんだから……)


海未「しかし…」

穂乃果「…え?」


海未「それでも、今の私は。」

穂乃果「…海未ちゃん…?」


海未「これまでの自分が、しっかりと見えていなかった姿でもある…そんな今の穂乃果を。」

海未「心から尊いと…強く胸に感じています。」


穂乃果「……っ…」


海未「幼い頃からの長い時間、今の関係に慣れ親しんできて…それ故に、今日まで気付かずにいた私だからこそ。」

海未「今こうして、これ程までにも輝いている穂乃果を…私の大切な親友で、大切な幼馴染みを。」

373 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:11:32 ID:XAHyqqmw
海未「私は…これからも懸命に支えていきたいと、心から思っています。」


海未「そして…この先の穂乃果が、例えどんな姿であったとしても。」

海未「今の私が胸に抱いている、この気持ちは…決して変わる事はありません。」


穂乃果「……海未、ちゃん……」


海未「にこ。これが私の、嘘偽りの無い答えです。」


にこ「……分かったわ。」


穂乃果「……海未ちゃん…海未ちゃんは、やっぱり……ズルイよ。」


海未「…穂乃果。」


穂乃果「いつも穂乃果に、厳しくて…怒ってばっかりなのに……それなのに、こんな時には……」

374 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:35:54 ID:XAHyqqmw
穂乃果「いつだって……本当に、本当に優しい…海未ちゃんなんだもんっ!」バッ


ギューッ☆ 


海未「…もう自分では、多少なりとも慣れたつもりでいた筈でしたが…」

海未「実際は、なかなか慣れていないものですね…穂乃果の抱擁には…///」


穂乃果「えへへー。海未ちゃんって、昔から……ううん。」

穂乃果「やっぱり今だって、恥ずかしがり屋さんだもんね?」クスッ


海未「貴女がこうして人目も気にせずに、すぐに抱きついて来るからではありませんか…!///」


穂乃果「ふっふっふー。ねえ、海未ちゃん?今の穂乃果には、それって逆効果なんだよっ?」

海未「逆効果…?どうゆう事ですか…?」


穂乃果「それはねー…?えーーい♪」


ギュウーーッ☆

375 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:51:05 ID:XAHyqqmw
海未「なっ!?///穂、穂乃果っ…!?///」


穂乃果「えへへー!///うーみちゃーんっ!///」ムギュー   


海未「は、離してください穂乃果…!///みんなだって、見てるんですからっ…!//////」


穂乃果「やーだもーんっ!///」


ギュウウーーッ☆


海未「も、もう…!///にこ、穂乃果を何とかしてくださいっ…!//////」


にこ「ハア……はいはい。」


にこ「穂乃果ー?海未も話し終わったし、後だって支えてるんだから。その辺にしときなさーい?」


穂乃果「あ、そっか…でも、ちょっと残念だなぁ///」ペロッ☆


パッ

376 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:09:42 ID:XAHyqqmw
海未「……ふう。にこ…助かりました。」

にこ「どーいたしまして。」ヒラヒラ


海未「全く…穂乃果、本当に貴女という人は。」

穂乃果「えへへ、仕方ないよ。」


穂乃果「だって海未ちゃんは、私の大切な幼馴染みで親友なんだもん!」


海未「…もう。いつも調子良いんですから。」フフッ


ことり(…大切な幼馴染みで、大切な親友……それは……)


ことり(海未ちゃんから、穂乃果ちゃんへも…)

ことり(海未ちゃんから、ことりへも…)

ことり(ことりから、海未ちゃんへも…)

377 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:32:37 ID:XAHyqqmw
ことり(そして…穂乃果ちゃんから、ことりへも…)

ことり(きっと……その全ての想いは…一緒だって思う。) 


ことり(…それなのに。)

ことり(ことりから、穂乃果ちゃんへの想い……それだけが。)


ことり(そう…私だけが……ただ、ことり一人だけが……)


海未「穂乃果。貴女は私にとっても、掛け替えの無い大切な幼馴染みで親友です。」

穂乃果「うん…!ありがとう、海未ちゃん。」


海未「私が穂乃果に厳しくしてしまうのは、そんな大切な貴女故に…いつも心配になってしまうからです。」

穂乃果「大丈夫、ちゃんと分かってるよ。それが海未ちゃんの、優しさなんだって。」


海未「…それでも。時にはどうしても行き過ぎてしまう事も、これまでに多々ありました。」

378 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:58:34 ID:XAHyqqmw
海未「その様な時には、いつも貴女に対して…大変申し訳無く思っていました。」


穂乃果「ううん…いいの。だって、自分でも分かってるから。」

穂乃果「海未ちゃんが私に怒る時は、ほとんどは穂乃果の何かが原因だって…あはは。」


海未「…そう言って貰えるのであれば、正直私の方としても助かります。」


海未「では…穂乃果、少し良いですか?」

穂乃果「え?どうしたの、海未ちゃん?」


海未「敢えて私から貴女へ、今一度言わせて貰うのであれば。」


穂乃果「…ちょっと、イヤ〜な予感が……」タラー…;


海未「それは貴女が、いつも強引で無計画で。それに危なっかしくて。」゙


穂乃果「やっぱりーっ!><;」

379 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 17:34:37 ID:XAHyqqmw
海未「その反面、本当はやれば出来るのに。面倒だと思う事には、やる気の波が激しくて。」クドクド

穂乃果「……だってー…」イジイジ


海未「私が貴女に対して厳しくなるのは、この様な理由が多過ぎるからでもあるのですよ?」

穂乃果「……むー。」プクー


海未「フフ…外観的には、そんなにも気品を感じさせる様になっていても。」

海未「今のその顔では、それも台無しですよ?」クスッ


穂乃果「…ぶー。やっぱり海未ちゃんは、私にイジワルだー!><」ヒドイヨー


海未「おや?本当の事ではありませんか。」フフッ


穂乃果「やっぱり、イジワルだよーっ!><」ポカポカ


花陽「クスクス…穂乃果ちゃんと海未ちゃん、本当に仲良しだよね。」


にこ「…花陽。次は、あんた?」

380 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 17:46:20 ID:XAHyqqmw
今回は、ここで終わりとなります。また次回も宜しくお願い致します。

前回の投稿分にて、またしても誤字が複数ありました…大変申し訳ありませんでした。

381 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 04:55:08 ID:3NXAZA6E
花陽「うん。にこちゃん、あのね?」

にこ「ん?何よ?」


花陽「私達って…いつも明るくて、とっても元気で…」

花陽「そんな穂乃果ちゃんばかりを、ずっと見てきて…」

花陽「そして…気が付いたら、それに慣れ過ぎちゃっていて。」


花陽「だから私達、今まで気付けてなかっただけで…」

にこ「………」


花陽「穂乃果ちゃん、ちょっとメイクしただけなのに…本当に奇麗になったけど…」


花陽「それでもね…?今ここにいるのは、やっぱり。」

花陽「ずっと、私達と一緒にいた…穂乃果ちゃんなんだって。」

382 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 05:12:36 ID:3NXAZA6E
花陽「だから私、今の穂乃果ちゃんは大丈夫って…そう思ってるの。」

にこ「…あんたがそう思う、その根拠は?」 


花陽「うん…ほら見て、にこちゃん。」

にこ「……?」チラッ


穂乃果「……〜〜!><」ヤッパリヒドイヨー!


穂乃果「……〜〜!><」モー!イジワルー!


花陽「…ね?」ニコッ


にこ「…ま、言いたい事は理解したわ。」ツン


花陽「うん。」クスッ


穂乃果「あ、いけない…!花陽ちゃん、ごめんねっ?」

383 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 05:21:14 ID:3NXAZA6E
穂乃果「穂乃果の事で、大事なお話をしてくれてる時なのに…!」


花陽「え?あ……わ、私の方こそ。ごめんね、穂乃果ちゃん…!」

花陽「私が勝手に、にこちゃんに話を始めちゃったせいで…」


穂乃果「ううん、花陽ちゃんのせいじゃないよ…!みんなが私の事で、順番を待ってくれてるのに…」

穂乃果「だから…私が誰よりも、気を付けてないといけなかったんだよ。それなのに…」


花陽「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「こんな時まで、私っておっちょこちょいで…本当にごめんなさい…!」


花陽「え、えっと…でも、やっぱりね?私が先走っちゃったのが、いけなかったって思うの。」

穂乃果「……だけど…」


花陽「ただ…私の思ってる事は、にこちゃんに伝わってくれたみたいだから。」

穂乃果「………」

384 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:08:13 ID:3NXAZA6E
花陽「と、とにかく…私の不注意が原因で、穂乃果ちゃんが悪い訳じゃないの。だから、そんなに気にしないで…?」

穂乃果「………」


花陽「それに、ほら…?また後で、二人で話す事だって出来……」

穂乃果「………っ……ぅ……」


花陽「…え?穂乃果、ちゃん…?」


穂乃果「…っ……うっ………ぐす…っ……ふぇ…っ……」


花陽(…ホ……ホホッ、穂乃果チャンナイチャッテルノォォーーーッッ!!?)エエエエッ!?


穂乃果「…っ…ぐすっ……ひっく…っ……花陽ちゃん……ごめんね…っ……ちゃんと……聞けなくて…っ…ぅ……」


花陽(ど…どどっ、どうしてそんな…!?ほ、穂乃果ちゃん…泣いたりなんて…!)アセアセッ


花陽(…私達がしてた、穂乃果ちゃんの話を…一緒に聞けなかったから…?)

花陽(で、でも…だからと言って……どうして、こんなにも…泣いて……)

385 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:18:46 ID:3NXAZA6E
花陽(………)


花陽(……話を…聞けなかった…)

花陽(……話を、聞けなかったから…)

花陽(だから…それが辛くて……穂乃果ちゃんは、泣いてる…?) 


花陽(……あ………もしかして……穂乃果ちゃんは………) 


『……聞いて欲しかったよ…?穂乃果ちゃんには……』


『……私が、もう少し周りを見ていれば…こんな事には、ならなかった……』


花陽(……そっか……だから、きっと……)

花陽(今、穂乃果ちゃんは……こんなにも後悔してるんだ。)


花陽(自分の大切な人の…自分だって関係してる大事な話を、ちゃんと聞けなかった事が…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっては……とても辛くて、悲しい事…なんだね。)

386 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:55:34 ID:3NXAZA6E
花陽(それに…これは前から、少し気になってた事だけど…)

花陽(穂乃果ちゃんは…泣いてる時や怖がったりしてる時に…一時的に、小さな子供に戻るみたいな…)

花陽(そんな状態になりやすい傾向が…多分、あるんじゃないかな…?)


花陽(だから…今みたいに、そうなってると感じる時には…)

花陽(不用意に、余分な刺激を与えたりしない様に…接し方には気を付けた方が、いいよね。)  


穂乃果「…う…っ……ぐす…っ……ひっく…っ…」


花陽(…でも……ごめんね、穂乃果ちゃん。)

花陽(こんな事を思ってるのは…不謹慎だって、怒られちゃうかもだけど…)


花陽(今、穂乃果ちゃんが…こんなにも泣いてるのは…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっての、大切な人に…)

花陽(私も、その一人に…なってくれてるからなんだって。)

387 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:21:21 ID:3NXAZA6E
花陽(だから私、それが嬉しくて……今、すごく嬉しいの。)


花陽(穂乃果ちゃんが泣いてる時に、こんな事を思っちゃって…本当にごめんね。)


花陽(とにかく…今の穂乃果ちゃんは、私のせいで悲しんでるんだから。)

花陽(でも、それなら…今の私に出来る事って、一つだよね?)ヨシ…!


花陽「あのね、穂乃果ちゃ…」


穂乃果「…ぐすっ……花陽ちゃん…」ウルウル

花陽「…っ!///」ドキン 


穂乃果「本当に…ごめんね……花陽ちゃん…」ウルウル…

花陽(な……ななっ…!?///)


穂乃果「…穂乃果の事…っ…本当は……怒ってるんじゃ…ないかな…?」ウルウル…ジー

花陽(こっ、ここ……コココッ…///)

388 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:41:07 ID:3NXAZA6E
穂乃果「……何も、言ってくれないのは…っ…やっぱり…ぐすっ……怒ってるから、なんだよね…?」ポロ…

花陽(ココッ、コレは……コレはコレハ…!!///)


穂乃果「…ぅ……ひっく…っ…ごめんね……花陽…ちゃん…っ…ごめん…ね…?」ポロポロ…


花陽(コ レ ハ マ ズ イ デ ス ッ ッ !!!//////)


花陽(元々犬チックな可愛らしさの穂乃果ちゃんのこのシチュには以前より非常に危険度の高いものであったにも

関わらずそれがよりによって綺麗さ色っぽさ気品に大人っぽさ等等更に更なる魅力を放出しまくっている今現在の

穂乃果ちゃんが今目の前の私に私だけにこれまでの数倍数十倍或いは数百倍の破壊力殺傷力で襲撃してくるなんて

そんなの聞いてないデス聞いてないんデス一体全体どうなってしまってるんデスか嗚呼もう何を言ってるのか自分

でも訳が分からなくなってきましたこのままではダメですダメナンデスダダダダレカタスケテーーーーッッ!!!)チョットマッテテー 


穂乃果「…っ…花陽…ちゃん…?」グスッ…


花陽(……ハッ!?違うっ、違いマスッ!!)ブンブン!

389 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:56:19 ID:3NXAZA6E
花陽(今の私に、必要とされている事…!今の私が、穂乃果ちゃんへ出来る事は……ただ一つだけっ!)スッ


ギュッ……


ナデナデ…


穂乃果「……あ…」


花陽「…ねえ、穂乃果ちゃん。」


ナデナデ…


穂乃果「………///」


花陽「私達、これからも……ずっと、一緒だよ?」

穂乃果「………ホント…?///」


花陽「うん…本当だよ。私、穂乃果ちゃんの前から…いなくなったりなんて、しないから…」

390 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:18:15 ID:3NXAZA6E
穂乃果「………うん…///」


花陽「これからも、一緒にいるから……だから…また二人で、話そうね…?」ニコッ


ナデナデ…


穂乃果「…花陽ちゃん……うんっ!//////」パアアア


花陽「はぁうぅっ!?//////」ズギューーン


花陽(…こ、この…お日様みたいな笑顔……何て眩しい、実に眩しいデス…!//////)クラクラ…


花陽(でも…そ、それ故に……コレは危険デス…!非常に…非常に危険DEATHっ!//////)


花陽(と、とにかくデス…!今はただ…更なるダメージを、もう受けない様にしないと…//////)

花陽(そうしないと…コ、コレ以上は……私の身も心も、持たなくなってしま……//////)

391 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:39:32 ID:3NXAZA6E
穂乃果「花陽ちゃん…穂乃果の事、慰めてくれてありがとう…大好きだよ☆//////」


チュッ☆


花陽「」ズガガーン


穂乃果「えへへ…☆//////」


花陽(……今…私の頬には……言葉を失う程に、柔らかくて…とても心地良い……そんな感触が…//////)


花陽(…ああ……ダレカ…タスケテ……くれなくても…//////)


花陽「もう………いい、かも……」ガクッ


穂乃果「え…?は、花陽ちゃん…?ね、ねえっ、どうしたの…!?」


凛「ああっ、かよちーんっ!しっかりするにゃーっ!!」ユサユサッ


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねの ようだ。)

392 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:51:30 ID:3NXAZA6E
凛「むむー…こーなったら仕方ないにゃ。」


凛「穂乃果ちゃん!ちょっとかよちんのコト、支えててっ!」 

穂乃果「へ?ええっと……こ、こんな感じでいいの…?」 


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねry)


凛「うん、バッチリにゃ!それじゃあココにー、この角度からー…」


花陽「………」(へんじがない。ただのry)


凛「せーのぉー……」


凛「てりゃーーーっ!!」


ビシィィーーーーッ!!


花陽「ピァアアァアァーーーーッッ!!?」

393 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 09:00:05 ID:3NXAZA6E
穂乃果「えええーーっ!?」


花陽「」カクン


凛「よーし、大成功にゃっ!」ブイッ!


穂乃果「そうなのっ!?」コレデッ!?


凛「うん!こうゆう時のかよちんってね?今みたいにやると、ちゃんと目が覚めるんだー。」

穂乃果「そ、そうなんだ…」


穂乃果(…トドメを刺した様にも、見えたんだけど……だ、大丈夫…なのかな…?)ドキドキ 


花陽「………米……」ブツブツ…


穂乃果「あれ…?今、確かに……ねえ、花陽ちゃん…?」


花陽「………白…米……」ブツブツ…

394 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 09:18:01 ID:3NXAZA6E
穂乃果「あ…気が付いたのかな。花陽ちゃん、大丈夫…?」


花陽「……白米……白米、黄金米…!」ブツブツ…


穂乃果「…?あのー…花陽ちゃん?」


花陽「ごはんっ!ごはんが食べたいデスっ!!」ムクッ


穂乃果「うわああっ!?」


凛「ね?大丈夫だったにゃ!」ドヤァ


花陽「ごはんっ!私のごはんっ!!一体ドコデスカーーーッッ!!?><」ピャーー!


穂乃果(…これって本当に……大丈夫、なのかな…?)タジタジ


真姫「もう…相変わらず騒がしいんだから。」マッタク


にこ「…次は真姫、あんたかしら?」

395 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:16:26 ID:ESIAGFd6
真姫「まあ、それでもいいんじゃない?」クルクル


にこ「…本当、あんたも相変わらずよね。」


にこ「で、あんたはどうなのよ?今の穂乃果について。」


真姫「…私も、みんなと同じって事でいいわ。」


にこ「…何よそれ。どうゆうつもり?」


真姫「言葉通りよ。もう3人も同じ意見を伝えてるんだから、これで分かるでしょ?」


にこ「…あんたねえ。こうゆう時くらいは素直に、自分の言葉で答えたらどうなのよ?」


真姫「…そんなの別に、必要ないじゃない。」プイッ


にこ「はぁ?」

396 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:35:19 ID:ESIAGFd6
にこ「ちょっと真姫…あんたさ。今、自分が何言ってんのか…本当に分かってんのっ?」


真姫「当たり前でしょ?その上で必要ないって、そう言ってるのよ。」ツン

にこ「だから私達にも、ちゃんと分かる様に言いなさいよっ!」


穂乃果「ま、待って…!にこちゃん…!」


にこ「穂乃果…!今話してんのは、あんたに一番大事な話なのよっ?なのにコイツは…!」 


穂乃果「分かってる、分かってるよ…!だけど…!」

穂乃果「真姫ちゃんは、みんなと同じでいいって…!ちゃんと言ってくれたよっ?」


にこ「……あんたはそれで…そんな答えでも、いいの?」


穂乃果「うん…!だって、言葉は少なくても…言い方には、少しトゲがあっても…」

穂乃果「その言葉の奥にある、真姫ちゃんの気持ちは…私にも伝わってるから。」

397 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:59:30 ID:ESIAGFd6
にこ「穂乃果…」


穂乃果「凛ちゃんや海未ちゃん、花陽ちゃんと同じでいいって…そう言ってくれたって事は。」

穂乃果「それは…真姫ちゃんも今の私を、受け入れてくれてるって意味だって…思うから。」


穂乃果「私ね、それが分かっただけで充分なの。それだけでも、すごく嬉しいんだ。」


真姫「………」


にこ「…まあ、あんたが真姫の事、そこまで分かってるんなら…それでもいいわ。」


穂乃果「うん。それにね?にこちゃんだって、本当は分かってるんでしょ?」


にこ「…何がよ?」


穂乃果「真姫ちゃんの気持ちが、だよ。」


真姫「……!」

398 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:25:45 ID:ESIAGFd6
穂乃果「真姫ちゃんの気持ちを、にこちゃんは分かってたから…その優しさが、私にも伝わって欲しかったから。」 

にこ「………」


穂乃果「だからにこちゃんは、真姫ちゃんを叱る役になってでも…真姫ちゃんと私の為に、頑張ろうとしてくれたんだよね?」

真姫「……っ…」


にこ「……フン。意地っ張りなコイツが悪いのよ。」


真姫「…何それ、にこちゃんには言われたくない。」ツン

にこ「そーゆートコも含めて、意地っ張りなのよ。」ツン


真姫「その言葉、そっくりそのままノシ付けてお返しするわ。」フン

にこ「あーら、ごめんなさい?丁重に受付拒否させて頂くから、自分で持って帰ってくれる?」フン


穂乃果「えへへ…良かった。やっぱりにこちゃんと真姫ちゃんって、とっても仲良しなんだね☆」


に&真「「ハア!?これのどこがよっ!?」」

399 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:42:32 ID:ESIAGFd6
穂乃果「ほら、こんなに仲良しだよ?」クスクス


にこ「……///」

真姫「……///」


穂乃果「ねっ?」ニコニコ


にこ「……ほら。」

真姫「……何よ?」


にこ「一言くらいは、何か言ってあげなさいよ。」ボソッ

真姫「………」


にこ「今日という日を、あんたが後悔しない為にもね。」


真姫「……本当、お節介よね。」 

にこ「あんたには負けるわ。」

400 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:57:46 ID:ESIAGFd6
真姫「何それ…意味分かんない。」フン


スッ…


穂乃果「…真姫ちゃん?」


真姫「…穂乃果。」 


穂乃果「うん。どうしたの、真姫ちゃん?」


真姫「…私、面倒な事って嫌い。大嫌いなのよ。」


穂乃果「…え、ええっと…?」? 


真姫「面倒な言葉を綴って、アレコレ伝えようとしたり。勿論そうゆうのも…大っ嫌いよ。」

穂乃果「う、うん……あの…??」??


真姫「だから…私は……態度で示すわ。」スッ

401 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 16:12:18 ID:ESIAGFd6
穂乃果「へ…?」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「…ーっ!?///まっ、真姫ちゃ…///」


真姫「こっち見ないでっ!///それに黙っててっ!///」


穂乃果「え、ええーっ!?///」


真姫「いいからっ!!///」


穂乃果「…っ!!///」コクコク!


花陽「……あ、あの真姫ちゃん…が…!?///」

凛「自分から…思いっきり、抱きついたにゃ…!!///」


にこ「フン、やれば出来るじゃない。最初からそうしてなさいっての…ったく。」

402 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 16:24:45 ID:ESIAGFd6
真姫「………穂乃果。」


穂乃果「………」コクコク


真姫「……もう、喋ってもいいわよ?」


穂乃果「……ぷは〜っ!よ、良かった〜!」ゼー、ゼー…


真姫「…何でわざわざ、息まで止めてるのよ?」

穂乃果「な、何となく…勢いで、そのー…そうなっちゃって…あはは。」


真姫「…もう。貴女って、本当に……」ギュッ…


穂乃果「ま、真姫ちゃん…!?///」


真姫「どこまで行っても……穂乃果なのね。」


穂乃果「え、えっと……う、うん…?///」

403 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 16:35:13 ID:ESIAGFd6
真姫「…どんなに……今の…貴女の姿が……」

穂乃果「え…?///」


真姫「こんなにも……美しくなっても…//////」ギュウッ…


穂乃果「…っ!!//////」ドキッ


ことり「…っ!」ズキン 


真姫「…穂乃果って、やっぱり…とっても温かいのね…//////」

穂乃果「…真姫ちゃん…//////」


穂乃果「真姫ちゃんだって…とっても、あったかいよ…?//////」ギュウッ…

真姫「…そうかしら…?//////」ギュウッ…


ことり「……っ…!」ズキンズキン

404 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 17:21:35 ID:ESIAGFd6
真姫「……穂乃果…//////」ジー…

穂乃果「……真姫ちゃん…//////」ジー…


花陽「…な、何だか…見てはいけないモノを、見てしまっている気がシマス…!///」ドキドキ

凛「うん…凛も、そんな気分だにゃ…!///」ドキドキ


ことり「……〜〜っ!!」ズキンズキンズキン


ことり「あ…ああっ、あのあのっ!!」ダッ


絵里「ことり…?急に大声出して…何かあったの?」

希「ことりちゃん、いきなりどうしたん?あ、もし具合でも悪くなったんなら…」


ことり「あ、あの…!そうじゃなくて…えっと、えっと…!」 


穂乃果「ことりちゃん…ねえ、どうしたの?」

真姫「もう…何をそんなに慌ててるのよ。もしかして、どこか調子でも悪いの?」

405 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 17:40:06 ID:ESIAGFd6
ことり(…あ……二人とも……離れて、くれたんだ。)ホッ…


ことり(………私、何やってるんだろう……こんな時だっていうのに……)


ことり(……みんなに、謝らなきゃ。)

ことり(本当の事は、誰にも言えなくても……それでも…みんなに謝ろう。)


ことり「…みんな、ごめんなさい。実は、ことり…今日はこの後、大切な用事があって……」 


絵里「あら…そうだったの?」


ことり「う、うん……本当は、さっきの合間の時に…ちゃんと言っておけば、良かったのに…」

ことり「だけど…まだ大事な話の途中だったから…何だか、ずっと言い出せなくて……」


ことり「ただ、もう少しだけなら…まだ一応、時間はあるんだけど……もしも、その……」

406 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 18:00:47 ID:ESIAGFd6
にこ「ああ、そうゆう事ね。今日あんたの様子がヘンだったのって、それも関係あったワケかしら?」


ことり「……うん。」


にこ「ま、確かに今日の流れじゃさ?言い出しにくい空気だったってのも、そりゃ分かるけどね。」


ことり「…ごめんね。みんな、本当にごめんなさい。」


にこ「別にあんたが謝る必要はないでしょ?元はと言えば、私の話が長くなったからなんだし。」


穂乃果「に、にこちゃんのせいでもないよ…!だって元々は、私が原因だったから…」

希「はい、ストーップ。そんなんでアレしても、時間が無くなっていくだけやん?」


絵里「そうね。それでことり、時間の方だけど…後どれくらいまでなら、大丈夫なのかしら?」


ことり「あ…え、えっと……さ…三十分くらいまでなら…その後からでも、時間には間に合うかなって…」

407 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 18:27:12 ID:ESIAGFd6
絵里「分かったわ。それなら…ここからは、なるべく手短に行く事にしましょうか。」


絵里「にこ、それでどうかしら?」

にこ「そうね…ま、いいんじゃない?」


絵里「希も、それでいい?」

希「うん、それでええと思うよ。」


凛「凛も、それでいいにゃ!」

真姫「貴女はもう、一番最初に終わってるじゃない…」


絵里「クス。穂乃果は、それで特に問題無いかしら?」

穂乃果「あ、うん…私は聞かせて貰う方だし、みんなが決めてくれて大丈夫だから。」


絵里「了解よ。じゃあ今からの人達は、それで行きましょう。」

408 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 12:11:29 ID:h/.p.UyM
ことり「あの…みんな。私の都合で、色々と振り回しちゃって…本当にごめ…」


にこ「こ・と・り?今日、何度も言ったでしょ?」

ことり「あ…そ、そうだったよね。」


にこ「ほら、あんたの時間の事もあるし。早く残りを進めるわよ?」

ことり「うん…ありがとう。」


海未「すみません、その前に少しだけ。」

ことり「海未ちゃん…?」


海未「ことり。今日は色々と有りましたから、貴女も疲れは残っていると思いますが。」

海未「それとは別で、今の貴女はどこか体調が優れない…という訳では無いのですね?」


ことり「えっと…うん。まだ少し疲れてはいるけど…特にそうゆう事はないから。」


海未「そうですか…分かりました。今一度、その事だけは確認しておきたいと思っていましたので。」

409 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 12:36:23 ID:h/.p.UyM
ことり「……?」


海未「では、ことり。何にしても…無理だけはしないで下さいね。」

ことり「あ…うん……ありがとう、海未ちゃん。」


絵里「さて、そろそろ話を再開するけど…もう大丈夫かしら、海未?」

海未「はい。横から失礼しました。」


絵里「OK。それじゃあ、続きに戻るとしましょうか。」

絵里「まだ話が終わってないのは、私と希。そして、ことりの三人ね。」


希「ううん…えりち?」


絵里「え?あら…そうだったわね、ごめんなさい。私ったら、うっかりしていたわ。」


希「そう…3人やなくて4人や。にこっちを入れて。」フッ…

410 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 12:55:34 ID:h/.p.UyM
希「な、にこっち?」


にこ「…分かってるわよ。」フン


にこ「ってゆーかさ。わざわざ自分で台詞アレンジしてまで、思わせぶりに言ってんじゃないわよ。」

希「まあまあ。それくらいの遊び心は、ちょっとはあってもええやん?」


にこ「はいはい。」ヤレヤレ


絵里「…希。」チラッ

希「うん。」コクリ


絵里「ねえ、にこ。私と希なんだけど、二人一緒でも構わないかしら?」


にこ「…ま、いいんじゃない?ここからは時間も限られてるし。穂乃果、あんたもそれでいい?」

穂乃果「え?う、うん…私もいいけど。」


絵里「流石にこと穂乃果ね。話が早くて助かるわ。」

411 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 13:30:26 ID:h/.p.UyM
絵里「じゃあ、ことり。私と希で、先に行かせて貰うわね?」

ことり「あ…うん。」


絵里「それとね、にこ。私と希の『答え』の方は、出来るだけ簡潔にしようと思うの。」


にこ「…一応、先に聞いとくけど。ことりをダシにして、自分達だけラクする気じゃないでしょうね?」


絵里「もう、本当にイジワルな言い方するのね?ちゃんと分かってるくせに。」

にこ「フン…何の事かしらね。」


絵里「だって。にこは私の答えなんて、もう知ってるんだから。」

にこ「………」


絵里「ううん、私だけじゃないわ。貴女が聞きたがっていた、私達の穂乃果への答え…その気持ち。」

絵里「みんなの穂乃果への伝え方は、それぞれで違っていても。その答えや気持ちは、みんな同じだって事。」

絵里「にこ…それを貴女は、本当は最初から分かっている。その上で、何かの理由で私達に答えを求めた…そうでしょう?」

412 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 14:08:34 ID:h/.p.UyM
にこ「…さあ、どうかしらね。」


絵里「フフ…だからね?私からは、こう答えるわ。」

絵里「私は勿論、イメチェンした今の穂乃果に『賛成』よ☆」


穂乃果「絵里ちゃん…」


希「にこっち。ウチもえりちと同じく『賛成』やから、そうゆう事で宜しく。」


にこ「…ま、そう来るわよね。やっぱりあんたも。」


希「フフ、当然やん。何だかんだで結局、みんなの答えは一緒なんだって。」

希「えりちの言う通り、にこっちは知ってるんやからね。」


にこ「…あっそ。」ツン


希「クス…みんなの話を聞きながら、さっきから少し占ってみてたんやけどね?」

希「今までの印象から大きく変わった、これからの穂乃果ちゃんは…」

413名無しさん@転載は禁止:2020/01/12(日) 17:46:41 ID:PDJafS7g
スレ主さん元気してる?
次回も待ってるよ

414 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/13(月) 13:00:05 ID:jdPhTp6k
メッセージを下さった方、どうもありがとうございます。

今現在、年末年始には忙しくて出来なかった次のPCへの移行の準備を進めています。
故に今のPCとは今日でお別れとなりましたが、その前にこちらへ来られて本当に良かったです。
今後は新しいネット環境が整い次第、投稿の方を再開させて頂く予定ですので
宜しければその際には、また改めてお付き合い頂ければ大変嬉しく思います。

最後に。三週間も音沙汰無しになってしまっていたにも関わらず、
それでも待っててくれた人がいて下さった事…ものすごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。

415 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:00:11 ID:wK9W8XRc
希「この先…穂乃果ちゃん自身の意思や行動、その願いとは別に…」

希「ウチらのいるこの世界へと、より強い影響力を及ぼす存在となる…と。」

希「カードはウチに、そう答えて来たんよ。」


穂乃果(…私がこの世界に…強い影響力を、及ぼす…?)


穂乃果(…そう言えば……確かあんじゅさんも、朝の別れ際の時に…)

穂乃果(今の希ちゃんと、よく似てた事を……私に話してくれてた…よね。)


希「それだけやない。穂乃果ちゃんによる影響力は…これから次々と、ハッキリとした形で具現化されてゆき…」

希「そして遂には、とても近い未来に……世を揺るがす、巨大な事象を生み出すまでの力へと…必ず至る。」

希「カードは、そうも言ってたんや。」


希「ただ…それが穂乃果ちゃん自身や、ウチら周りの人間達にとって…」

希「果たして、吉と出るものか、或いは…凶と出るものとなるのか。」

希「それを聞いても、カードもそこまでは答えてくれなかった。」

416 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:10:20 ID:wK9W8XRc
希「だから、ウチが今の時点でハッキリと言えるのは…この一つだけ。」

希「穂乃果ちゃんの力によって、これから形創られてゆくであろう『何か』が。」

希「とても強く、そして大きいものである…という事。」


花陽「…よ…世を揺るがすって……それって…とと、とんでもない事デスっ…!」

絵里「ええ…そうね。でも、希がそう言っている以上は…決して大げさな話では無いと思うわ。」


海未「ですが、幾ら穂乃果と言えども…それ程の出来事を、本当に起こし得るもの…なのでしょうか。」


真姫「それでも…今の穂乃果なら、本当にそうなったとしても……おかしくないと思うわ。」

凛「うん、凛もそう思う。それに希ちゃんの占いって、ホントによく当たるもんね。」


海未「…確かに、そうかも知れませんね。」


ことり(………)


にこ(…希の言った通りになるのは、もう間違いないでしょうね。それくらいの事は、私だって…とっくに分かってたし。)チラッ

417 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:25:23 ID:wK9W8XRc
穂乃果「………」


にこ(今日、この屋上に来てから…イメチェンの意味や重さとか、スクールアイドルの儚さとか。)

にこ(散々時間をかけまくって、アレコレと語ってきたけどさ。特にコイツに…穂乃果に聞かせる為に。)


にこ(当然の事だけど…私が今日話した事の内容自体には、嘘も偽りも絶対にありはしない。)

にこ(これについては、この私の全てを懸けてでも誓えるわ。)


にこ(だけど、それでもね。ちょっと普通に考えてみればよ?)


にこ(『たかが人気スクールアイドルの一人』が、『たかが少しイメチェンをした程度』で。)

にこ(最悪の場合、私達にまで破滅レベルの影響力があるだの何だのと。大真面目な顔で、延々と語りっ放しだなんて。)

にこ(そんなの余りにも現実味がない上に、すごくバカらしくってさ。もう笑い話にもなりゃしないじゃない。)


にこ(そうよ、何かのマンガやアニメじゃあるまいし。そんな大ゲサな話が、実際にあるワケないでしょーが。)

にこ(ホントにバッカじゃないの?こんな妄想まみれのイタイ話、実にくだらない。本当にくだらないわ。)

418 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:49:18 ID:wK9W8XRc
にこ(…何てね。)


にこ(私が今日してきた話が、誰かにそう思われたとしても。)

にこ(本当なら、それは仕方ない事でもあるもの。)


にこ(そう…話をしてる時の私は、つい勢いで怒っちゃってたけど。真姫や凛が、私の話を大ゲサに思ったのも。)

にこ(それに、絵里が話にピンと来なかったってのも。実を言ってしまえば、別に何もおかしい事じゃなかったのよね。)


にこ(だって本来なら、その方が常識的な思考なんでしょうし。むしろそんな風に感じる方が、きっと正常な感覚なんだから。)

にこ(そうね…そう感じる事が普通であり、自然であって当然。当然だった筈、なのよ。)


にこ(だから…今日の自分が、こんなにも重々しく長々と話をする事になるなんて。)

にこ(きっと私自身が、他の誰よりも…思ってはいなかった。)


にこ(今日の午後、かなり遅れて学校に着いて。そしてコイツ…穂乃果の噂を聞いた時の私は。)

にこ(もしも、似合ってないフザケたメイクだったら…ブン殴ってでもすぐにやめさせて、ちょっとばかし説教もしてやって。)

にこ(反対に、そこそこに似合ってるメイクだったら…それを今後も上手く生かせる様に、最低限のアドバイスだけ伝えておく。)

419 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 08:26:44 ID:wK9W8XRc
にこ(ま、どっちだったにしても。私からのコイツへの介入は、その程度で終わるモノだろうと。)

にこ(確かに噂を聞いてから暫くは、多少の焦りはあったとは言っても。)

にこ(それでも終わってみれば、割と些細な結果で済む出来事だろうと…そう思っていたわ。)


にこ(だからこそ、今みたいな予想外の状況になるだなんて…考えてもいなかった。)

にこ(あの時コイツを…イメチェンした今のコイツの姿を……私がこの目で見るまでは。)


にこ(ええ、そうよ……常識なんて壁すら、平気でアッサリ壊してしまって。そんなモノなんて、それこそドコ吹く風で。)

にこ(こんなにイカれてて、フザケた存在のヤツに。こんな能天気で単細胞で、ホントにムカつくヤツに。)


にこ(そんなヤツに、この私が…出会っていなかったなら。)

にこ(そして今日…『それ』に気付いてしまってさえ、いなかったのならね。)


にこ(こんなにも面倒くさくて…いつも世話を焼かせてばっかりで。)

にこ(本当は、ずっと前から…こんなにも自分の近くにいた……『怪物級(モンスター)』に。)

420 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 08:48:18 ID:wK9W8XRc
希「…にこっち。」


にこ「……聞こえてるわ。」


希「じゃあ…続けるよ?」


にこ「…ええ。」


希「この先…本当にウチの占い通りになっていくとしても。」

希「それでもウチは、やっぱりこう思うんよ。」


希「今までも…ううん、今この時だって。穂乃果ちゃんは、やっぱり穂乃果ちゃんで。」

希「そんな穂乃果ちゃんが、これからも穂乃果ちゃんでいてくれるなら…ウチらは大丈夫なんやって。」


穂乃果「希ちゃん…」


にこ「…ま、確かにあんた達の言った通りよね。あんたも絵里と同じく、私の予想してた答えだったし。」

希「それなら、期待に応えられて何よりやね。」クスッ

421 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 09:05:14 ID:wK9W8XRc
穂乃果「希ちゃん…ありがとう。」


希「いえいえ。礼には及ばんよ、穂乃果ちゃん。」


絵里「あらあら?どうやら希に、全部持っていかれちゃったみたいね。」

絵里「私だって穂乃果に、もっと良いトコ見せたかったのになー。」フフッ


穂乃果「ううん。絵里ちゃんだって…ありがとう。」


にこ「…それで、絵里に希。今から何を始めるつもりなのかしらね?」

にこ「あんた達が話の時間を早めたのは、他にも何か理由があるんでしょ?」


希「お。なかなか鋭いやん、にこっち。」


にこ「私を誰だと思ってんの?それくらいお見通しよ。」

にこ「さっき『答えの方は簡潔にしたい』って、絵里がそう言ってたものね。」


絵里「フフ…やっぱり流石ね、にこは。」

422 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 09:36:26 ID:wK9W8XRc
にこ「それはどーも。で、結局は何なの?」


絵里「ええ。実は、私達って〜…」

絵里「まだ一つだけ、すっごく大事な問題が残ってるのよねぇー。」


にこ「問題?」


絵里「そうよ。だって私達より前の四人は、みんなとても楽しそうにしてたじゃない?」

絵里「そ・れ・な・の・に〜。その後の私達だけ、この美少女とのスキンシップが無いっていうのも…ねえ?」フフッ


希「そんなの不公平やんなぁ?」ニタニタ 


穂乃果「…へ?」


絵里「つまりね?私達だって、穂乃果とイチャイチャしたい!って事よ☆」クスッ

希「そうそう。トーゼンウチらにも、その権利は…ある筈やん?」ニヒヒヒ

423 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 09:47:11 ID:wK9W8XRc
にこ「あー…はいはい、そうゆう事ね。んじゃ〜、好きにしたら?」


穂乃果「え、ええっと…?」


にこ「あー、そうそう。まだ一人いるんだから、時間も程々にしときなさいよ?」

絵里「ええ、分かってるわ。じゃあ、そうゆう訳だからー…」


絵里「希、先に行かせて貰うわよ?」キリッ

希「フフ…仕方ないなあ。」


希「だけど、えりち?ウチの分の時間も、しっかり残しといてな?」ニヤリ

絵里「クス☆了〜解っ!」


穂乃果「え…?えっ?あ、あの〜…?」


絵里「ほーーのかぁーー♪」


ギュウーーッ☆

424 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 10:04:58 ID:wK9W8XRc
穂乃果「うわわぁっ!?」

絵里「フフ♪」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「ぅえりちゃん…!?ちょっ、ちょっと〜!!///」


絵里「ん〜、さっすがは穂乃果ねぇ〜///」

絵里「この抱き心地と温かさ…うん、完璧だわぁ…ハァーラショォ〜!///」チカァ 


穂乃果「もっ、もう…!///ちょっと悪ノリし過ぎだよ、絵里ちゃんっ!///」

絵里「だって私、ずーっと待ってたんだから///こうやって穂乃果を抱きしめる、この時をね☆///」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「わわわっ!?///」


絵里「クス……ねえ、穂乃果?」ギュ…

425 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 10:29:49 ID:wK9W8XRc
大変遅れながら、新年明けましておめでとうございます。

新しいPCの環境が整った直後に風邪をこじらせてしまい、暫くの間ダウンしていましたが
ようやく体調も整ってきましたので、本日から投稿を再開させて頂く事となりました。
前回から一か月以上も空いてしまいましたが、その分もこれからまた頑張っていきたいと思っています。

それでは改めまして、今後ともどうか宜しくお願い致します。

426 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 15:33:06 ID:4PgsOZYg
穂乃果「ちょっ、絵里ちゃ……って、どうしたの…?」


絵里「あのね…?私、ずっと前から…思っていた事があるの。」

穂乃果「思っていた事…?」


絵里「ええ。穂乃果、貴女って…」

穂乃果「……?」


絵里「まるで、王子様みたいな人だなって。」


穂乃果「へ?私が…王子様?」


絵里「そう、王子様。何かに囚われているお姫様の前に、眩しい光と共に颯爽と現れて。」

絵里「その温かい手を、力強く差し伸べてくれて。そのままお姫様を、外へと連れ出してくれて。」

絵里「そして…まだお姫様が見た事のない、広くて新しい世界を見せてくれるの。」


絵里「そんな、強くて優しくて。笑顔が誰よりも眩しい…とても素敵な王子様。」

427 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 16:04:35 ID:4PgsOZYg
絵里「あの時、私が貴女に手を差し伸べて貰ってから……ううん。」

絵里「きっと本当は、もっと前から…そう思っていたの。」


穂乃果「そ、そうなの…?自分じゃ、よく分からないけど…」

絵里「クス…でもね。私が言っている事、きっとみんなには分かって貰えると思うわ。」


絵里「ね?そうでしょう、みんな?」


花陽「うん……私…すごく分かるかも。」

凛「凛にも分かるよ。穂乃果ちゃんって、いざって時すっごくカッコいいんだにゃ!」

真姫「まあ…絵里の言いたい事自体は、私にも理解出来なくもないけどね///」クルクル


海未「フフ…そうですね。普段は危なっかしい事も多い、とにかく元気な王子様ですけど。」

ことり「あはは…可愛い王子様、だね。」


希「んー?にこっちも、何か思うところがあるって顔しとるよ?」クスッ

にこ「……フン。」プイッ

428 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 16:51:37 ID:4PgsOZYg
ことり(……穂乃果ちゃんが…王子様。)


ことり(そっか…形は違っていても、ここにいるみんなには…)

ことり(そう感じられる様な、穂乃果ちゃんとの繋がりが…それぞれにあるから。)

ことり(私にも…ことりと穂乃果ちゃんにだって……そんな繋がりがあるのも……確か、だけれど。)


ことり(それでも…ことりにとっては……)

ことり(ことりにとっての、穂乃果ちゃんは……)


ことり(…………)


絵里「ね、穂乃果?」フフッ


穂乃果「あはは…私も一応は女の子だから、素直に喜んじゃってもいいのかなー…なんて。」


絵里「ええ、そうね。」


穂乃果「…?絵里ちゃん?」

429 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 18:40:09 ID:4PgsOZYg
絵里「私達から見て、まるで『素敵な王子様』みたいな穂乃果。」

絵里「でもね。本当は『そんな貴女』も、貴女が持っている魅力の一面に過ぎない。」

絵里「ただ…私や貴女の周りの多くの人達が、その貴女の一面に目が向かい過ぎていただけで。」


穂乃果「絵里…ちゃん。」


絵里「穂乃果、今の貴女は…本当に可憐で、気品に満ち溢れていて。」

絵里「それでいて、とても艶やかで。そして何よりも…誰もが驚く程に美しいわ。」


穂乃果「ちょ、ちょっと絵里ちゃん…!?///」


絵里「そう。こんなにも素敵な魅力を持っている貴女に…私は今日まで、ちゃんと気付けていなかったの。」


絵里「私ね、それが悔しいのよ…すごく悔しいの。私は貴女に、これまで何度も助けられてきたのに。」

絵里「それなのに私は…今まで一体、貴女の何を見てきたんだろうって。」


絵里「このやるせない気持ち…きっとみんなも、今の私と同じ様に感じているんじゃないかしら。」

430 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 19:43:30 ID:4PgsOZYg
海未「確かに、絵里の言う通りです。特に私は、穂乃果とは幼い頃からの親しい間柄ですので…本当にそう感じています。」

希「正直言うと、ウチもそうやね。穂乃果ちゃんの魅力を見抜き切れてなかった事、悔しいなって思ってたりするんよ。」

花陽「うん…今の絵里ちゃんや、みんなの気持ち……私にも、よく分かるよ。」


絵里「そうね……やっぱりみんな、私と同じ気持ちだったのね。」


ことり(……ううん。違うよ…絵里ちゃん。)

ことり(『同じ』気持ちだったのは…『みんな』じゃないの。)


ことり(今の絵里ちゃんが指している『みんな』は…穂乃果ちゃん以外の、ここにいる『全員』だけど。)

ことり(でもね…?その中の『一人』だけは……その『同じ』気持ちを、共有する事は…出来ないの。)


ことり(だって、その『一人』だけは……)

ことり(ずっと前から…ずっとずっと前から……)


ことり(他の誰よりも早く…『今の穂乃果ちゃん』の事も、知っていたから…)

ことり(二人が初めて出会った、その時から……あの日、あの時から……気付いていたから。)

431 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 20:39:02 ID:4PgsOZYg
絵里「穂乃果…私ね?」

穂乃果「あ…う、うん。」


絵里「私は、私なりのカタチで。私だから出来る、私らしいやり方で。」

絵里「今の自分が感じている、貴女への気持ち…この想いを。」

絵里「ちゃんと貴女に伝えたいって…そう思ってるの。」


穂乃果「え、ええっと…?あの…絵里ちゃん?」


絵里「クス…さあ、穂乃果。」

穂乃果「え…?」


絵里「私の方に向けて、手を出してくれる?」


穂乃果「…?手を…?」  


絵里「ええ。ほら、早く?」

432 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 20:44:37 ID:4PgsOZYg
穂乃果「う、うん…」


スッ…


絵里「フフ…良い子ね。」


穂乃果「絵里、ちゃん…?」


絵里「………」ストン…


穂乃果「……?」


キュッ…


穂乃果「…え?」


チュッ…


穂乃果「……〜〜っ!?///」

433 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 21:16:02 ID:4PgsOZYg
絵里「我…切に願う。」


絵里「今日…麗しの時より。輝かしくも終わり無き、永久の未来へと。」

絵里「この可憐にて美しき、我が愛しの姫君に。」

絵里「幾千の富、幾万の愛、幾億の…幸あれ。」


穂乃果「ぅえ…ええっ、絵里ちゃんっ…!?///」


絵里「ウフフ…♪今日ばかりは立場逆転ね、穂乃果☆」


穂乃果「ななっ、何でその…手に…キ、キスを…!?///そっ、それに…いい、今のって…!?///」


絵里「クス☆だって今の貴女は、こんな素敵な『王子様』がキスしたくなるくらいに〜…」


絵里「この世界で一番輝いてる、最高の『お姫様』だからよっ?」パチッ☆


穂乃果「〜〜っ!!//////」プシュー

434 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 21:23:36 ID:4PgsOZYg
花陽「…カ、カッコイイデス…!///」

真姫「あの穂乃果相手に『王子』で決めてみせるなんて…絵里ったら、やるわね。」


花陽「あ、絵里ちゃん…すごくカッコ良かったよ…!」

絵里「あら、ありがとう☆」フフッ


凛「絵里ちゃんスゴイにゃー!これでついに、PEの汚名挽回にゃっ!」


絵里「もう、挽回してどうするのよ…後ね、凛?」

凛「にゃ?」


絵里「ソレ…もう忘れて頂戴?お願いだから…」ポンッ

凛「にゃにゃ?」


穂乃果(……ま、まだ…ちょっとドキドキ、してる…みたい…///)


ことり「………っ…」ズキンズキン…

435 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 21:38:09 ID:4PgsOZYg
絵里「待たせちゃったわね、希。」

希「フフ…やるやん、えりち。流石の穂乃果ちゃんも、アレはかなり効いてるんやないかな?」


絵里「まあねー☆私だって、みんなにも…それに何よりも。」チラッ

絵里「あの可憐で麗しいお姫様に、イイトコ見せたかったからね♪」


にこ「ハイハイ…ほら、希?穂乃果にスキンシップなり何なりするなら、早くしなさいよ?」

希「おっと、そうやね。じゃあウチも、そろそろ行かせて貰おうかな。」スッ


希「さーてさて…おーい、穂乃果ちゃん?」


穂乃果「……///」ポケー…


希「クス…予想通りやね。なら遠慮なく〜…行っくでぇーっ!」ワキワキ


ぐわしっ!!


穂乃果「きゃあああっ!?//////」

436名無しさん@転載は禁止:2020/02/01(土) 23:45:50 ID:47MhdES2
支援

437 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 13:48:16 ID:oTk5wKvg
ことり「ーーっ!?///」


希「ほ〜れほれ〜♪ま〜だボーッとしてるんやったらぁ〜…」

希「開幕から一気に、パワー上げていってまうよぉ〜っ!?」


わしわしっ!わしわしっ! 


穂乃果「ひゃああっ!?//////ちょっ…の、希ちゃ…あっ、や…やめっ…!//////」


希「フッフッフー。やーっとウチの番だってゆうのにー。」

希「ポケーッとしてる穂乃果ちゃんが、アカンのやからねぇ〜?☆」キシシ


わしわしわしっ!わしわしわしっ!


穂乃果「きゃああんっ!?//////やっ…そ、そんな事…言われたって……あっ、やぁ…ん…!/////」


ことり「…〜〜っ!!///」プルプル…!

438 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:02:32 ID:oTk5wKvg
希「う〜ん、相変わらずのええ感触やね〜♪にしても……もしかして、穂乃果ちゃ〜ん?」

希「この二つの素敵なモンやけど〜…実はコッソリ、大きくなってるんやないのぉ〜〜っ!?」ウリャウリャー


わしわしわしわしっ!わしわしわしわしっ!


穂乃果「やああぁんっ!//////ちょっ…やあっ、あ…っ……んっ、い…いやぁ、あっ…//////」


絵里「…こ、これは……今の姿の穂乃果に、この状況は……危険よ、余りにも危険過ぎるわ…!//////ドキドキ 


花陽「ほほっ、穂乃果ちゃん……ものすごく…えええ、えっち…デスッ…//////」ドキドキ

凛「コレって…ファンのみんなには、絶対に見せちゃダメなヤツだよ…!//////」ドキドキ


真姫「………//////」ドキドキ


凛「あー!真姫ちゃんがすっごく熱い目で、穂乃果ちゃんのコト見てるーっ!」

真姫「なっ…!//////べっ、別にそんな目で見てないわよっ!//////」チラッ…

439 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:27:55 ID:oTk5wKvg
凛「そう言いながらも、すぐに視線を穂乃果ちゃんに戻してしまう。そんな真姫ちゃんであったにゃ。」シミジミ

真姫「う、うるさいわねっ!/////だから違うって、そう言ってるでしょっ!?/////」チラッ…チラッ


にこ(ハア…ま、確かに凛の言う通りね。今のコイツのこんな姿を、もし大勢の前で晒したりでもしたら。)

にこ(そりゃもう、とんでもなくヤバい事態になるわ……ド派手に世間を騒がすレベルでさ。)


にこ(…にしても……こうゆう時の穂乃果って……こんな表情や声、なのね…//////)ドキドキ


にこ(……って、ちょっとぉ!?///ぬわんでこの私が、コイツに見惚れなきゃいけないのよっ!?///)

にこ(ああ〜、もう…!///ホント、どこまでもムカつくヤツだわっ…!!///)



海未(…今の私の中で、こんなにも激しく昂っている…この感覚は一体、何だというのでしょうか…?//////)ドキドキ


海未(ハッ…!?もしや、この騒めく気持ちこそが…いわゆる『背徳感』と呼ばれるもの、だとでも…!?)

海未(そ、そそっ…そんなはしたない感情を、大切な幼馴染みの親友に抱くだなんてっ…!///)

海未(いい、いけませんっ…!///そんなの…そんな事……ははっ、破廉恥ですっっ!!!//////)ズガガーン

440 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:34:24 ID:oTk5wKvg
希「そ〜らそら〜♪まだまだやで〜、穂乃果ちゃ〜ん?ウチの必殺わしわしの本番はー…ここからやっ!!」


わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!


穂乃果「や、やあっ…はぁ…あん……ダ、ダメ…だよぉ…//////の、のぞ…み、ちゃ…あっ……はぁ、も、もう…やっ、やめ…//////」


わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!! 


穂乃果「あっ、ああ…んっ…やぁ……やめっ、て……あぁ…んっ…//////はぁ、やぁ…ん……あ…ん、んんっ…あ…あぁ……////////」


ことり「もうダメええええぇぇーーーーっっ!!!><」


ザザザーーッ!!


パッ!


パッ!

441 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:44:55 ID:oTk5wKvg
希「およ…?」


穂乃果「わっ…!?とっと、と……はあっ…はあ…っ…///」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」


穂乃果「はあ……はあ……た、助かったよ……ことり、ちゃん…///」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…!あの…大丈夫、なの…?」


穂乃果「う、うん……はぁ……はぁ……何とか、大丈夫…だよ…!///」

ことり「えっと…それなら、いいけど……」 


穂乃果「…はぁ……ふぅ……ふぅ〜……うん、よし…!ありがとう、ことりちゃん…!」ニコッ

ことり「…穂乃果ちゃん……」


ことり「……〜〜っ!」キッ! 


希「なんや〜…いけずやね、ことりちゃん。」

442 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:55:57 ID:oTk5wKvg
ことり「希ちゃんっ!!」

希「は、はいっ!?」


ことり「今のはっ!流石にやり過ぎですっ!!><」プンプン!

希「そ、それは…えっと、そのー…つまり、なんてゆうか…」タジタジ


穂乃果「そうだよー!いきなりでビックリしたし、ひどいよ希ちゃん…もうっ!」プンプン!


希「…うん、そうやね。ウチが調子に乗り過ぎてたって思う。」


希「だから…穂乃果ちゃん、ごめんね。」ペコッ


穂乃果「え…?あ…う、うん。別に私、そんなに怒ってる訳じゃないし…」

穂乃果「希ちゃんが分かってくれたなら、それで充分だから…」


希「おおきに、穂乃果ちゃん。ことりちゃんも手間掛けさせて、すまんかったね。」ペコッ


ことり「…私こそ、大声出しちゃって…ごめんなさい。」

443 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 15:17:35 ID:oTk5wKvg
希「ううん、それもウチのせいなんやから。」 


穂乃果「でも…どうして希ちゃんは、その……わ、わしわし…なんて、えっと…して来たのかな?」


希「それは……何でやろうね。」


穂乃果「…あのね?確かに希ちゃんって、悪フザケする事も結構あるけど…」

穂乃果「そのタイミングを、絶対に間違えたりはしない人だって…私は思ってるよ。」


希「………」


穂乃果「だからなんだ。どうして、こんな時に…」

希「こんな時だからこそ、かな。」


穂乃果「え…?」


希「やれやれ……敵わんなぁ、穂乃果ちゃんには。」

444 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 15:38:46 ID:oTk5wKvg
穂乃果「やっぱり本当は…何か理由があったんだよね?」


希「…そうやね。」


穂乃果「話して、くれるかな?」

希「うん…勿論。」 


にこ「フン。道化ぶるのもラクじゃないわね、希?」

真姫「それに関しては、にこちゃんに同意よ。」


希「あいたたた…何か最近のウチって、こんなんが多い気がするんやけど。」


真姫「貴女が自分でそうしてるんでしょ。本当…不器用な人ね。」

絵里「まあ良くも悪くも、それも希の持ち味だから…ね?」クスッ


希「ハァ…キミ達に『不器用』なんて言われると、本気で凹みそうになるやん。」ポリポリ

445 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 16:03:16 ID:oTk5wKvg
希「さて…待たせちゃってすまんね、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「ううん。それじゃあ、私に聞かせてくれるかな?希ちゃんの…本当の気持ち。」


希「……うん。」


穂乃果「希ちゃんの事で、私がよく知らなかったりする事…まだ色々あるから。」


希「………」


穂乃果「だから私…もっと知りたい。もっと分かるようになりたい。」


穂乃果「絵里ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃんみたいに。」

穂乃果「私も…私だって希ちゃんを、ちゃんと受け止められる様になりたいの。」

穂乃果「今よりも、もっともっと。希ちゃんの事、いっぱいいっぱい。」


希「……!」


穂乃果「だからね。希ちゃんの本当の気持ち、私に聞かせて欲しいな。」

446 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 16:39:53 ID:oTk5wKvg
穂乃果「希ちゃんが感じている事、想ってる事や願ってる事を。もっと私に、いっぱい。」


希「……ええ、そうね。」


希(……『本当の気持ち』を…か。)


希(『本当の理由』ではなく…『本当の考え』や『本当の狙い』でもなく…)

希(知りたいのは『本当の気持ち』…それは『想い』や『願い』達から成り立っている…私の『本当の心』。)

希(この子にとって大事なのは、その一点。『ウチ』の奥の『私』が、いつも隠し続けている…その『本質』のみ。)


希(そう。この子は、他の何よりも『それ』を知りたいと…私に言っている。)

希(『絵里』達の様な、私との付き合いの長さや距離の近さが無くても…)

希(それでも…この子は『それ』と向き合う為に。今も私の目の前で、その真っ直ぐな瞳で…私の言葉を待っている。)


希(……本当、敵わないわね……この子には。)

447 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 16:51:49 ID:oTk5wKvg
今回は、ここまでとなります。次回もどうか宜しくお願い致します。

コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
投稿を再開させて頂くまでに、随分と時間が空いてしまっていた為に
正直色々な不安がありましたので、支援のメッセージを頂けて本当に嬉しかったです。

448 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 11:42:37 ID:hBgTHCPU
希「…穂乃果ちゃん。」


穂乃果「うん。」


希「ウチね…見せたかったんよ。穂乃果ちゃんにも、みんなにも。」

希「今日だからこそ、今の穂乃果ちゃんにだからこそ。いつものウチを…いつもの日常を。」


希「さっきの占いでも、ウチが少し言ってた事やけど。」

希「これから穂乃果ちゃんは、ウチらの世界に強い影響を及ぼす『存在』となっていく…必ず。」


穂乃果「………」


希「…ずっと今まで閉まっておいた、眠りし『力』を閉じていた『蓋』。」

希「でも…もし一度でも、その『蓋』が開けられたのなら。その瞬間から『力』は目覚め、眠りし場所から解放される。」

希「そして解放された『力』は、激しい勢いで外へと広がっていき…やがては世界の『何か』にまで、大きな変化をもたらす。」


希「それ程の代物なんよ。穂乃果ちゃんの『蓋』の奥に眠っていた…その『力』は。」

449 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 12:04:49 ID:hBgTHCPU
希「最も…こんな事を言われてみても、今の穂乃果ちゃんとしては。」

希「『余りピンと来ない』っていうのが、正直な感想ってトコやないかな。」


穂乃果「……えっと…ごめんね。私、どういう事なのか…よく分かってなくて。」


希「クス…そうやね。こんな話を『普通』に聞いても、大げさで現実味に欠けた与太話でしかない。」 

希「それは話をしてるウチ自身だって、よく分かってる事なんやから。」


穂乃果「あはは…そう言われちゃうと私、何て言えばいいのか…ちょっと困っちゃうかも。」 

希「勿論、それもよく分かっとるよ。」フフッ


穂乃果「もー…希ちゃんのイジワル。」プクー


にこ(…フン。大したモンよね、希のヤツも。)


にこ(…私がこれまでに得てきた、数えきれない程の『アイドル』の知識と情報。そして経験。)

にこ(その財産を元に…私は見抜いた。今の穂乃果が『それ』である事を。)

450 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 12:53:05 ID:hBgTHCPU
にこ(だけど希の場合…確かに妙な知識も含めて、アレコレと知ってるヤツではあるけど。)

にこ(『アイドル』や『それ』に関しては、そこまで詳しいと言える程ではなかった筈だわ。)


にこ(それでも希は、自らの直感と鋭い洞察力で…明らかに辿り着いている。)

にこ(希本人にとっては、まだボンヤリした形でありながらも…穂乃果の『それ』へと。)


にこ(全く…あんたってヤツも。あんたの言う、スピ…何とやらってヤツも。)

にこ(私からすれば、本当に厄介モノだわ。)フン



希「穂乃果ちゃん…ウチ、信じてるんよ。」

希「今日のみんなの言葉、その想いを。」


希「これから先、どんな事があったとしても。」

希「みんなの…ウチらの穂乃果ちゃんへの気持ちは、決して変わらないって事を。」


穂乃果「希ちゃん…」

451 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 13:40:23 ID:hBgTHCPU
希「どんなに穂乃果ちゃんが、これまでと大きく変わっていっても。」

希「そんな穂乃果ちゃんの『力』によって、この世界が激しく揺れ動く事になったとしても。」


希「それでも、ウチらにとっての穂乃果ちゃんは。」

希「これからも、いつまでも…ずっとずっと大切な穂乃果ちゃんなんやから。」


穂乃果「…うん。ありがとう……すごく嬉しい。」


希「…ただ、それでも。ウチらの世界においては…全ての人がそうやない。」


希「大きな『力』や、それによって生じる『変化』ってモノは…不安や恐怖という感情を、人々に与えてしまう事も多い。」

希「そんな感情が、幾つも幾つも重なり合って……その結果、深く重い悲しみを生んでしまう事だって…時にはある。」


穂乃果「………」


希「だからこそ、今もウチは…こう思ってる。」

452 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 15:46:22 ID:hBgTHCPU
希「そんな悲しみが、いつか待っているかも知れない状況へと…もしも誰かが、身を置いた時に。」

希「その誰かと、いつも一緒にいた別の誰かが。今までと何も変わる事なく、ずっと側にいてくれるんなら。」


希「いつも通り、一緒にお喋りをしたり。一緒に好きな事をしたり、一緒にバカな事もやったり。」

希「そんな風に…いつもの自分達のままで、ずっと一緒にいてくれる人が…その人の側にいるんやったら。」


希「例え、その人の先に待っている世界が……辛く悲しい世界だったとしても。」

希「それでも…きっと。その人は、その人のままで…ずっと、いられるんやないかな…って。」


穂乃果「…希ちゃん…」  


希「本当にごめんな…穂乃果ちゃん。」

希「ウチは穂乃果ちゃんに…あんなやり方でしか、自分を見せる事が出来んかった。」


穂乃果「………」


希「以前に、真姫ちゃん達に言われてるんやけどね。ウチって不器用で、それに面倒臭い人だって。」

453 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 16:29:24 ID:hBgTHCPU
希「本当にその通りやって、自分でも思ってるんよ。ウチは普段から、おどけたりイタズラしてばかりで。」

希「そうやって『バカ』をして見せる事でしか、自分の気持ちを伝えられないんやから…こんな時にでさえも。」 


希「そんな臆病で、ズルくて…情けないウチを……そんな『私』を。」


希「どうか…許して下さい。穂乃果ちゃん。」 


穂乃果「………」


スッ…


希「……え…?」


ギュッ…


希「……あ…」


ナデナデ…

454 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 16:41:34 ID:hBgTHCPU
希「………穂乃果、ちゃん…?///」


穂乃果「えへへ……どうかな、希ちゃん?」


ナデナデ…


希「…ど、どうって……言われても…///」


穂乃果「あのね…?さっき花陽ちゃんとお話ししてて、私が泣いちゃった時に…」

穂乃果「花陽ちゃん、そっと私を抱きしめてくれて…頭を撫でてくれたの。」


穂乃果「こんな風に……静かに、ゆっくり。」


ナデナデ…


希「………///」


穂乃果「そんな花陽ちゃんの手と体温が、とっても温かくて…本当に優しくて。」

455 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 17:47:44 ID:hBgTHCPU
穂乃果「花陽ちゃんのおかげで、辛かった気持ちも和らいでいって…また元気になれたんだ、私。」


希「…で、でも……どうして…穂乃果ちゃんは……それを今、ウチに……///」


穂乃果「うん。だって希ちゃん、寂しそうだったから。」


希「…っ!」ドキン


穂乃果「迷子になって、すごく不安そうで。怖くて寂しくて、独りぼっちで震えてて。」

穂乃果「そのまま、すぐにでも泣いちゃいそうな…まるで小さな子供みたいだったから。」


希「……〜〜っ…//////」カアア


穂乃果「そんな顔、してたんだよ…?私がこうする前の、さっきまでの希ちゃん。」


希(……まいったなあ…///内心はともかく…顔にまで出した覚えは、無かった筈なんやけど…///)


希(それでも…見抜かれてしまうんやね。いつも『本質』に向き合おうとする…この子には。)

456 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 19:02:12 ID:hBgTHCPU
穂乃果「だからね。花陽ちゃんが私にしてくれた事を、今度は私がしたいって思ったんだ…希ちゃんに。」

穂乃果「私がこうやって、希ちゃんに癒しパワーを送って。それで希ちゃんに、もっと元気になって貰いたいなって。」


穂乃果「ただ…花陽ちゃんよりは、ちょっとだけ荒っぽいかも知れないけど。」

穂乃果「そこは一つ、大目に見てくれると嬉しいかなー…なんてね☆」


希「……穂乃果ちゃん…」


ナデナデ…


花陽(穂乃果ちゃん……えへへ…本当に良かった。)

花陽(さっきの事は、元々私のせいだったし…あれくらいの事しか、私には出来なかったけど。)

花陽(それでも、穂乃果ちゃんにとっては…そんな私でも、少しは力になれてたんだね……すごく嬉しい。)


ナデナデ…


希「……うん……本当に気持ちが…落ち着くんやね。」

457 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 20:23:43 ID:hBgTHCPU
穂乃果「えへへ…私でも、それなりの効果はあったのかな?」


ナデナデ…


希(…それなり、なんかやない……溢れんばかりの勢いで…この身に伝わってくる。)

希(強さと温かさ…そして優しさ。そんな心地良い感覚達が、穂乃果ちゃんの手と体温から…次々と届いてくる。)

希(まるで太陽エネルギーの様な、穂乃果ちゃんのパワーが……ウチの全身へと…広がっていく。)



にこ(ヤレヤレ…希もホントに、色々と手間が掛かるヤツよね。)クスッ


にこ(…そう言えば。私が見た感じだと、まだ花陽は…気付いてないみたいね。)


にこ(…花陽の『アイドル』への情熱は、時にこの私を唸らせる事だってあるわ。)

にこ(そう…あの膨大な知識量と卓越した『目』は、並大抵の『好き』で培えるモノじゃない。)


にこ(それに…花陽クラスのヤツなら、とっくに常識だものね。『アイドル』世界の『それ』にも通じてる事くらい。)

にこ(だからこそ、未だに穂乃果の『それ』に気付いてる様子がないのは…ちょっと意外なのよね。)


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