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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」

1 ◆bK3.D2B8eM:2019/10/20(日) 10:11:22 ID:5N.c3b1Q
・話のメイン=穂乃果&ことり&あんじゅ
・基本アニメ準拠+一部SIDネタ
・ご都合主義&超絶ベタ王道展開
・超スローペース進展ストーリー
・オリジナル設定有り(やや多め)
・誇張表現&長回し台詞有り(多め)
・穂乃果ハーレム要素有り(強め)
・長編(前作より大幅に長くなる予定)

※公式アンソロ作品「穂乃果イズム」をきっかけに思い浮かんだ妄想ストーリーです
※数多くの先駆者様SS作品の影響を受けており、もしネタ被りの際には何卒ご容赦願います
※SS投稿二作目となります(↓粗い出来ですがこちらが一作目です)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1552425466/l50

331 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:21:47 ID:m0hAmPtc
にこ「それが『スクールアイドル』の道を共に進んで来た、今の私達がいる…この世界なの。」


絵里「…そうかも、知れないわね。」

希「えりち…」


海未「…にこの懸念が、ようやく理解出来た気がします。」

ことり「…確かに、そうなっちゃったら…怖いよね。」


真姫「もし、本当にそうなった時の事なんて…正直、考えたくもないものね。」

花陽「私だったら…多分、ずっと立ち直れないかも…」

凛「うん。凛もそうなっちゃうと、ちょっと自信ないかもにゃ。」


穂乃果(………)


ことり(…穂乃果ちゃん…) 


にこ「ことり。」

332 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:27:07 ID:m0hAmPtc
ことり「え…?あ…にこちゃん。」


にこ「穂乃果に話があるから…少し離れてなさい。」

ことり「…あ……うん…」


スルッ…


穂乃果(………あれ…?)


穂乃果(…何だか、急に寒くなった気が…する。)


にこ「穂乃果。」

穂乃果「………」


にこ「穂乃果…!」


穂乃果「…っ!あ…ご、ごめんね、にこちゃん…!」

にこ「ボーッとしてんじゃないわよ…ったく。」

333 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/01(日) 18:58:16 ID:m0hAmPtc
今回は、ここまでとなります。また次回も宜しくお願い致します。

自分でも予想外に長くなったにこちゃんのターンも、恐らく次回で一段落の予定です。
その次からは、穂乃果ちゃんが主役に完全復帰してみんなとイチャイチャします。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
お付き合い頂いてる方がいてくれる事は、本当に大きな励みになっています。

334 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 02:48:56 ID:7UPvWyhg
穂乃果「え、えっと…でも私、ちゃんと話は聞いてたから…」

にこ「分かってるわ。それよりも、穂乃果?」


穂乃果「う、うん…」


にこ「この話を始めた時に、私があんたに言ってた事。その続きを、これからあんたに言うわ。」

穂乃果「…うん、分かった。」


にこ「あんたは『μ's』の顔、代表なの。そんな大きな看板を背負ってるヤツが。」

にこ「メンバーの私達に何の話もなく、独断で勝手にリスクを負った行動を取ってしまう事が。」

にこ「それを一歩間違えただけでも、どれだけ取り返しの付かない事態になる可能性を生んでしまうのか。」


にこ「あんたは、それをよく知っておく必要が…その責任があるのよ。」


穂乃果「……そう、だよね。」

335 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 03:24:20 ID:7UPvWyhg
にこ「…あんたが生徒会長になったばかりの頃。それまでの自分を振り返りながら、あんたは色々と考えていた。」

にこ「その結果として、次のラブライブには出なくていいと。一度は、そう答えを出したわよね。」

にこ「本当は出たかったっていう、自分の本心を抑えてまでさ。」


穂乃果「あはは……そうだったね。みんなのおかげで、結果的には出られる事になったけど。」


にこ「そうね。結局のところ、私達は出場する事になった。そして私達は、今や全国大会決勝にまで足を進めてる。」


にこ「でもね、穂乃果。私はあんたの『出場しない』って意見には、思いっきり反対したけど…」

にこ「あんたがあの結論を出すに到るまでにあった、数々の考えや『想い』は…とても立派だったと思ってるわ。」


穂乃果「…あの時のにこちゃんは、私に勝負を挑んできてまで…私の意見に対して、本気で向き合ってくれたけど…」

穂乃果「でも本当は…私の事を、そんな風にも思ってくれてたなんて…すごく嬉しいな。えへへ…」


にこ「コホン……とにかく。その『想い』を経験してるあんたなら、今の私が言いたい事も分かるでしょ?」

穂乃果「…うん。今なら、私にも…よく分かるよ。」

336 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 04:05:46 ID:7UPvWyhg
にこ「そう。そこらの一人の普通の女の子と、人気スクールアイドルグループのリーダーでは…」

にこ「単にイメチェンをするって事ですらも。その重さも、その意味も、その結果も…全部が違うわ。」


穂乃果「………」ギュッ…


にこ「これも最初に言ってるけどね。あんたという『スクールアイドル』『高坂穂乃果』は。」 

にこ「あの『A-RISE』を破った事で、ラブライブ大会の優勝候補筆頭とまで言われている『μ's』。」

にこ「その私達『μ's』の設立者で、リーダーで、メインセンターなの。」


穂乃果「……うん。」


にこ「…穂乃果。あんただけに限らず、これは私達一人一人にも言える事なんだけど。」


にこ「例えば、私達の中の誰か一人が。ちょっとした軽い気持ちで、考えの浅い行動を何か取ったとして。」

にこ「その何の悪気もない、些細な一つの行動が。時と場合によっては、私達9人全てを巻き込んで…」

337 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 04:24:32 ID:7UPvWyhg
にこ「今までに私達が全員で積み重ねてきた、努力や功績や時間を…その全てを。」

にこ「その何もかもを、壊してしまう事だって…本当にあるかも知れないのよ。」


穂乃果「……っ…」


にこ「ねえ、穂乃果。私達『μ's』って、例えるなら『家』なの。一つの家という建物。」

にこ「そして、その家の中に住んでいる人。それが私達を応援してくれる人達…つまりはファン。」


穂乃果「『μ's』が家で……住んでる人が…応援してくれるファンの人達…?」


にこ「そうよ。そして穂乃果、あんたは『柱』よ。家そのものを支えている、とても大きな柱。」

穂乃果「…私が、家を支えている…柱。」 


にこ「じゃあ、ここで一つクイズよ。もしも、その柱がヒビでも入って崩れていって。」

にこ「そのせいで、もう家を支えられなくなってしまったら…その家は、一体どうなってしまうと思う?」


穂乃果「……!」

338 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 04:56:08 ID:7UPvWyhg
穂乃果「…きっと、支えを失ってしまった家まで……崩れて、潰れてしまって…」

穂乃果「そして、潰れてしまった家は…中にいた家の人達まで……巻き込んでしまって…」


穂乃果「もし、そうなる前に避難出来たとしても…それでも、その家に住んでた人達は…」

穂乃果「すごく大きなショックを受けたり…もしかしたら、どこか怪我をしてしまったかも知れない…」

穂乃果「それに何よりも…自分達が住んでいた、大切な家を失ってしまう事に……なっちゃうんだ。」


にこ「はーい、そこまで。まあ、あんたにしては上出来よ。」

穂乃果「…あはは…ありがとう。」


にこ「ま、これが『一蓮托生』ってヤツよ。だって私達は、いつも繋がってるんだから。」

にこ「そんな私達だからこそ、何か一つがちょっと失われただけでも。その全部までが、一瞬で崩壊してしまう事だってあるの。」


にこ「言い方を変えてみるなら、たかがその程度の事でも。全てが崩れ去ってしまう程に、脆く『儚い』のが…私達よ。」


穂乃果「………」

339 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 05:14:50 ID:7UPvWyhg
にこ「『アイドル』…特に『スクールアイドル』は、本当に『儚い』存在なの。」

穂乃果「…儚い、存在…」


にこ「そうよ。そんな儚い存在だから、私達はいつだって必死になるわ。」

にこ「この限られた時間の中で、精一杯に輝く為に。」

にこ「その隣り合わせの儚さの中で、あらゆる努力をし続けてゆくのよ。」 


にこ「私も、ここにいるヤツらも。そして、あんたも。」

にこ「『スクールアイドル』である限り…これからも、ずっとね。」


穂乃果「…にこちゃん…」


絵里「にこ…」

希「にこっち…」


花陽(…やっぱり、すごいな…にこちゃん。)

340 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 05:30:30 ID:7UPvWyhg
にこ「…穂乃果。私はこの目で、この自分の目で…どうしても確かめたかったのよ。」

にこ「たった半日足らずであんなにも騒ぎになった、今のあんたの姿を…その姿が及ぼすであろう力を。」


穂乃果「………」


にこ「…学校に着いた時に、そう思っていた私の耳に入ってきたのは…驚くまでに、賞賛の声ばかりだったわ。」

にこ「でも、だからこそ……私は怖くなったのよ。」


凛「…それって、どうしてなの?みんなが穂乃果ちゃんのコト、いっぱい褒めてるのに。」


真姫「凛。今は、にこちゃんが…」


花陽「待って、真姫ちゃん。」 

真姫「え…花陽…?」


花陽「凛ちゃん…あのね?私、にこちゃんの気持ち…分かる気がするの。」

凛「かよちん…?」

341 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 05:52:23 ID:7UPvWyhg
にこ「…さっきから言ってるわよね?アイドルは『儚い』って。」

にこ「それには、『脆くて剥がれやすい』っていう意味合いもあるのよ。」


真姫「『脆くて剥がれやすい』……これだけだと、まだ話が部分的にしか見えてこないわね。」

凛「ううーん…凛なんてサッパリだよー。つまりにこちゃんは、どうゆう理由で怖くなったってコトなの?」


にこ「…幾ら賞賛を受けるものであっても。もしそれが、ただの薄っぺらいメッキ程度に過ぎないなら。」

にこ「例え瞬間的には色々と誤魔化せて、それで注目を浴びる事が出来たとしても…そんなモノは、すぐに剥がされてしまうわ。」 


にこ「そして…もし一度でも、そうなってしまえば…」


花陽「…それまでに得ていた数々の評価は、全て一瞬で崩れ去り…」

花陽「その評価は、何もかも裏返ってしまう…いとも簡単に。」


にこ「ええ、その通りよ。それこそネット社会の今、あっと言う間に悪評となって拡散するわ。」

にこ「それはもう、見事なまでの掌返しと共によ?更には、面白半分の悪意まで大量に追加されてね。」

342 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:07:24 ID:7UPvWyhg
絵里「…そうゆう意味では、本当に怖い世の中なのね。」


希「でも、さっきまでの話もそうやけどね。世界に働く力ってモノは、えりちも言ってた通りなんよ。」

希「それはマイナスに向かってゆく程に、より強く大きな力になってしまう…悲しい事やけどね。」


海未「それが私達、人の弱さ故にそう成り立っていると思うと…」

ことり「…何だか…やりきれないよね。」


穂乃果「………」


にこ「…話を戻すわ。いい?もし一度でも、何か大きなレッテルを貼られてしまったら…」

にこ「今のご時勢、そこから立ち直る事は至難の業よ。それこそ事と次第によっては、もう不可能にだってなるわ。」 

にこ「そして、その対象の存在自体が大きければ大きい程に。その業は巨大な刃となって、必ず襲ってくるのよ。」


にこ「それがいわゆる『世の理』ってやつよ。少なくとも今の私達が生きている、この時代はね。」


真姫「…絵里も言ってたけど。確かに怖いわよね…そんな世の中じゃ。」

343 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:24:01 ID:7UPvWyhg
にこ「だけど、それでもね。私には、大好きな事がある…私には、どうしてもやりたい事があるの。」

にこ「それが私にとっての『アイドル』…そして『スクールアイドル』よ。」


穂乃果「…にこちゃん…」


にこ「私はアイドルへの想いなら、常に誰にも負けないつもりでいるわ。花陽…あんたにだってね。」


花陽「…それだけは、私だって…負けるつもりはないから。」

にこ「フフ…あんたも、なかなか言う様になったじゃない。」


花陽(それでも、私は…にこちゃんは、本当にすごいって…そう思ってるよ。)


にこ「…最後に、もう一度だけ言うわ。そんな私だからこそ。」

にこ「アイドルが大好きな私だからこそ…どうしても見極めたかったのよ。」 


にこ「今の穂乃果が、ただのメッキなのか。それとも…『本物』なのかを。」


穂乃果「………」

344 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:33:04 ID:7UPvWyhg
にこ「…長々と時間を取らせたわね、あんた達。でも…これで分かったでしょ?」


にこ「穂乃果の変化は、たった半日で学校中の話題になる程の大きな影響力があった。」

にこ「そして、その影響力が外部にも及んだ時、一体どこまで広がってゆくのか…まだ見当も付かない。」


にこ「だから…もしそれが、私から見てマイナスとなる可能性を感じてしまうものだったのなら。」

にこ「私は、何としてもそれを防ぎたかった。例えコイツをブン殴ってでもね。」


にこ「そして穂乃果には、今の自分の置かれた立場を分からせる必要があると思った。」

にこ「だから私と話す時以外は、ただ話を聞く事だけに集中させたのよ。」


にこ「ま、これを期にさ?何も分かってなかったあんた達にも、色々と教える事が出来たみたいだし。」

にこ「そうゆう意味で言うなら、そんなに無駄じゃない時間だったと思ってはいるけどねー。」


希(…相変わらず、にこっちも本当に不器用やね。)

希(本当は穂乃果ちゃんの事を、一番に心配してたからだって…もうバレバレやのに。)クスッ

345 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:48:03 ID:7UPvWyhg
にこ「さて……私からは、これで全部よ。」


穂乃果「………」


絵里「…にこ。」

にこ「絵里…何よ?」 


絵里「私達に、ちゃんと話してくれた事。大切な事を、色々と教えてくれた事。」

絵里「そして…私達『μ's』を、すごく真剣に考えていてくれた事…本当にありがとう。」


にこ「…万一でも『μ's』がなくなれば、私が色々と困るからね。だから、そうしたまでよ。」ツーン


希「やっぱり素直やないねえ、にこっちは。」

にこ「…あんたには言われたくわよ。」


希「あいたたた。だけど、ウチもとっても嬉しかったんよ?にこっちの『μ's』への、その想いの強さが。」

にこ「……フン。」

346 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 06:57:20 ID:7UPvWyhg
希「ところで、にこっち?」

にこ「…何よ。」


希「にこっちは、まだ全部を話してへんよね?それも…一番肝心なところを。」

にこ「……何だってゆうのよ。」


希「そんなん、分かってるんやろ?」


希「にこっちから見た、今の穂乃果ちゃんについてやん。」


にこ「………」


花陽「……あ。言われてみれば…にこちゃんは…」


真姫「結局…今の穂乃果の事を、どう判断したのか…」


凛「まだ何も言ってないにゃーーっ!?」

347 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:04:57 ID:7UPvWyhg
にこ「………チッ。」


凛「ああーっ!?今、舌打ちしたにゃ!絶対したにゃーっ!」


にこ「ええ〜?何のコトかぁ〜、にこ、わかんな〜い!にっこにっこに〜♪」


真姫「」イラッ


凛「とぼけてもムダなんだよっ!正直に吐くにゃーっ!」


にこ「やぁ〜ん!吐くだなんて〜、とってもお下品だわぁ〜?にこにー、困っちゃう〜><」


真姫「」イライラッ


凛「ああー、もぉー!こーなったら力ずくでもっ!絶対に言わせてみせるにゃーーっ!!」

にこ「何よっ、またやる気っ!?あんたもホント懲りないわねえっ!!」

348 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:16:49 ID:7UPvWyhg
真姫「…ああ、もうっ!にこちゃん、いい加減にし…」


花陽「にこちゃんっっ!!!」


真姫「……え…?」


凛「……かよちんが……あんなに、大きな声を……」


にこ「……花、陽…?」 


花陽「にこちゃん…話して。」


にこ「………」


花陽「私…にこちゃんの本心が、聞きたいから。」


にこ「……花陽。」

349 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:23:53 ID:7UPvWyhg
花陽「きっと…穂乃果ちゃんだって。」


にこ「………」


穂乃果「花陽ちゃん…」


花陽「だから…お願い。」


にこ「……何よ、さっきは泣いてたクセに…もう。」

花陽「………」


にこ「…あんた達。本当は、みんな分かって言ってるんでしょ?」


にこ「今になっても、私がコイツに……手を出してない時点でさ。」


絵里「…にこ。貴女のその真撃な想いは、私達にもしっかり伝わったわ。」

絵里「だからこそ、私も花陽と同じよ?貴女の口から、貴女の言葉で…聞きたいの。」

350 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:31:04 ID:7UPvWyhg
絵里「にこがあんなに真剣に考えていた、今の穂乃果への判断は…一体どうゆう結果だったのかを。」


にこ「………」


絵里「だからね…教えてくれないかしら?何よりも、一番それを聞きたい筈の…穂乃果の為にも。」


穂乃果「絵里ちゃん…」


絵里「そうでしょう、穂乃果?」ニコッ


花陽「穂乃果ちゃん。」ニコッ


穂乃果「……うん。」


穂乃果「私…知りたい。にこちゃんが、今の私の事…どう思ってるのか……すごく知りたい。」


にこ「……穂乃果。」

351 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 07:45:50 ID:7UPvWyhg
希「にこっち。」ポンッ


にこ「………」


花陽「…にこちゃん。」


にこ「……先に…」


花陽「……?」


にこ「先に…この話をずっと聞いてきた、今のあんた達…7人全員の。」

にこ「今の穂乃果への…感想でも、意見でも……思ってる事の、何でもいいから…」 


にこ「それを全部、私が聞いてからでも……いいかしら?」


穂乃果(…にこちゃん…?)


花陽「…うん。にこちゃんが、それで話してくれるなら。」

352 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 08:15:04 ID:7UPvWyhg
にこ「……約束するわ。」


花陽「…うん!みんなも、それでいいよね?」


絵里「ええ、私は良いわよ。」

希「ウチも、それでええよ。」


凛「凛もいいよー!」

真姫「私も、特に異議なしよ。海未達は?」


海未「ええ、私も構いません。ことりも、それで良いですか?」


ことり「………」


海未「…ことり?」


ことり「あ、ごめんね…!うん、私もそれでいいから…」

353 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 08:27:28 ID:7UPvWyhg
海未「…ええ、分かりました。では…絵里、私とことりも賛同です。」


絵里「了解よ☆それなら後は、真打ちとなる穂乃果だけね。」


穂乃果「え…?」


絵里「もう。『え?』じゃないでしょう?今から貴女の話を、みんなでするって時に。」

穂乃果「そ、そうだよね…ごめんなさい。」


絵里「クス。ねえ、穂乃果?今も言った通りだけどね。」

絵里「ここから先は、貴女がみんなの話の中心になるけど…それで構わないかしら?」


穂乃果「あ…うん。みんなが、それで良いなら…私も大丈夫だけど。」

絵里「OK、これで決まりね。」


絵里「さて…それじゃあ、みんなの意見も揃った事だし。まずは…誰からにする?」

354 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/04(水) 08:37:32 ID:7UPvWyhg
今回は、ここで終了です。次回もどうぞ宜しくお願い致します。

次回からはイチャイチャタイム突入です。ようやくここまで来られました…><

355名無しさん@転載は禁止:2019/12/04(水) 11:47:44 ID:qin2Hl5E
wktk

356 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:18:51 ID:qd8DTAs.
凛「はいはーい!凛が一番目でもいいかなっ?」ノ


絵里「フフ、分かったわ。トップバッターは宜しくね、凛?」

凛「うん、まっかせるにゃー!」


にこ「ま、多分そうなるだろうって思ってたけどね。」

凛「だって凛、じっと順番を待ってるのって苦手なんだよー。」


にこ「はいはい…じゃあ早速だけど、あんたからの見解を聞かせてくれる?」

凛「了解にゃ!」


凛「あ!でもでも、その前にー…」

にこ「……?」


凛「穂乃果ちゃーんっ!」バッ

357 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:27:57 ID:qd8DTAs.
穂乃果「へ…?」


ギュウーーッ☆


穂乃果「わわっ!?」

凛「えへへー!」ギューッ


穂乃果「あ、あの…どうしたの、凛ちゃん?」

穂乃果「急に抱きついてきたから、ちょっと驚いちゃったけど。」


凛「うん!なんとなく穂乃果ちゃんに、こうしたくなったんだよ!」


穂乃果「そうなの?えっと…よく分からないけど。」

凛「実は凛も、自分でよく分かってないんだにゃ!」


穂乃果「あはは…そう言われると、私も反応に困ったりしちゃうかも。」


凛「うーん…多分なんだけど、今の穂乃果ちゃんがね?」

358 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:39:30 ID:qd8DTAs.
穂乃果「…?今の私が…?」


凛「ちょっと元気なさそうだったから、なのかなって。」

穂乃果「…あ……えっと…」


凛「凛ね?やっぱり穂乃果ちゃんには、いつも元気でいて欲しいんだにゃ!」 

穂乃果「…凛ちゃん。」


凛「だからー…それそれー☆」スリスリ


穂乃果「わっ!?り、凛ちゃんっ?///」


凛「ほらほらー☆」スリスリ

穂乃果「ちょ、ちょっと…顔がくすぐったいよ〜!///」


凛「まだまだ、いっくにゃー☆」スリスリ

穂乃果「も、もぉー…!///」

359 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 12:49:31 ID:qd8DTAs.
穂乃果「それなら…穂乃果からも、お返しだよ!///」スリスリ

凛「にゃにゃっ!?///」


穂乃果「えいえいっ!///」スリスリ

凛「うぬぬぬ…!反撃してくるなんて、さすが穂乃果ちゃんだにゃ…!///」


凛「でもでも!このスリスリ対決で凛に勝とうなんて、百年前早いんだにゃっ!///」スリスリ

穂乃果「むむー、穂乃果だって負けないよっ!///」スリスリ 


にこ「はーい、あんた達ー?そのまま続けてたら、ついついうっかりキスコース一直線よ?」スッ


凛「にゃっ?」

穂乃果「えっ?」


にこ「とゆーワケだから、凛。あんたはこっちに来なさい?」ヒョイ

凛「にゃあっ!?」

360 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:04:25 ID:qd8DTAs.
にこ「大体あんたねえ?『百年前早い』とか、真姫じゃないけど意味分かんないわよ?」ヤレヤレ


真姫「…何で私が、そこで出てくるのよ。」ムー

花陽「ま、まあまあ…真姫ちゃん。」


真姫「だって…別に私は、あの台詞に拘ってる訳じゃないのに。」

花陽「で、でも…きっと悪気とかは、特にないんじゃないかな…?」


真姫「…まあ、そうかも知れないけど。」


凛「もーっ!なんで凛のコト、ネコづかみにするんだにゃーっ!」ジタバタ

凛「それに『イミワカンナイ』は、凛の得意技なんだから!勝手に使っちゃダメにゃっ!」


真姫「ちょっと凛っ!いい加減にしなさいよっ!!」

花陽「まま、真姫ちゃん落ち着いてっ?凛ちゃんが真似したがるのは、真姫ちゃんが好きだからで…!」アワアワ

361 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:12:21 ID:qd8DTAs.
真姫「それは私の決め台詞でしょっ!?」ドドーン


花陽「真姫チャンケッキョクドッチナノオオッッ!!?」ピャー


にこ「はいはい。そんな事は、別にどうでもいいから。」

凛「どうでもよくないにゃーっ!」ジタバタ


にこ「ああ、もう…今はあんたが、穂乃果の事を話す時間でしょ?」

凛「あ、そうだったにゃ。」ピタッ


にこ「ハア…ほら、凛。あんたの後にも、まだいるんだから。」

凛「うん、分かったにゃ!」


にこ「…扱いやすいんだか、扱いにくいんだか…よく分からないヤツね。」


穂乃果「あはは…でも素直で元気なのも、凛ちゃんの魅力だって思うよ。」

362 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:25:59 ID:qd8DTAs.
にこ「……そうかもね。」

穂乃果「うん!」


にこ(ま、あんた自身がその象徴みたいなヤツだもの。)

にこ(それ故に共感出来るモノが、自分と似ている凛にはあるんでしょうね。)

にこ(最もあんたの事だから、自分じゃ気付いてないだろうけどさ。)


凛「えっとー、凛はね?今の穂乃果ちゃん、すっごくいいと思ってるにゃ!」


凛「ただね?最初は凛だって、ホントにビックリしてたんだ。」

凛「だって穂乃果ちゃんが、とってもとっても美人さんだったから。」


穂乃果(り、凜ちゃん…///そんなにストレートに言われると…は、恥ずかしいよ…!///)


凛「だけど穂乃果ちゃんは、可愛くても美人さんになっても。」

凛「やっぱり穂乃果ちゃんだから、今だって穂乃果ちゃんなんだよ。」

363 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:35:57 ID:qd8DTAs.
凛「だから凛は、今の穂乃果ちゃんも大好きにゃっ!」


穂乃果「…凛ちゃん…///」


にこ「…あんたと一緒で、実にシンプルな答えね。」


凜「うん!だって、それが凛だからね!」


穂乃果「…ありがとう、凛ちゃん…///」

穂乃果「それに…私の事、その…美人だって、言ってくれて…///」 


凛「だって、ホントに美人さんなんだもん。穂乃果ちゃんは、もっと自信持っていいんだよ?」

穂乃果「〜っ!//////」カアア


穂乃果「あ、あのね…?///今まで、ずっと言いそびれてたんだけど…」

凛「にゃ?」

364 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 13:54:47 ID:qd8DTAs.
穂乃果「凛ちゃんは、いつも元気で明るくて…だけど本当は、とっても女の子らしくって。」

穂乃果「そんな凛ちゃんは…いつだって、すごく可愛い女の子なんだって…私は思ってるんだ。」


凛「…ほ、穂乃果ちゃん…///そんなに褒められると……凛、テレちゃうんだよ…?///」


穂乃果「それにね?凛ちゃんは、とっても優しい女の子だって思ってるの。」

穂乃果「さっきだって凛ちゃんは、私の事を元気付けてくれて……私、とっても嬉しかったんだよ?」


凛「…穂乃果ちゃん…///」


穂乃果「だから…凛ちゃん。私にいっぱい元気をくれて、本当にありがとう。」

凛「えへへ…///それくらい、お安い御用だにゃ!///」


穂乃果「…凛ちゃん、えっとね…?」

凛「…?穂乃果ちゃん、どうしたにゃ?」


穂乃果「凛ちゃんはさっき、穂乃果の事を……美人って、何度も言ってくれたけど…///」

365 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:07:53 ID:qd8DTAs.
凛「うん、だってホントのコトだよ?」サラッ

穂乃果「〜〜っ!//////」カアア 


穂乃果「で、でもねっ?///あの真っ白なドレスが、とっても似合ってた…」

凛「え…?」


穂乃果「あの時の、凛ちゃんだって…すっごく美人さんだったよ…!」


凛「…〜っ!//////」カアア 


穂乃果「もう眩しいくらい、綺麗に輝いてて…本当に素敵だったんだから。」


凛「えへへ…///ありがとうにゃーっ!//////」バッ


ギュウーーッ☆

366 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:16:32 ID:qd8DTAs.
穂乃果「わっとと……クス。やっぱり凛ちゃんは、いつも元気で可愛いね。」

凛「えへへー///こーんなに美人さんの穂乃果ちゃんに、いっぱい褒められたにゃ!///」


穂乃果「り、凛ちゃん…あのね?///凛ちゃんの気持ちは、本当に嬉しいんだけど…///」

穂乃果「やっぱり、そうやって言われると……私、すごく恥ずかしいから…///」


凛「えー、そんなにテレなくてもいいのに。さっきから穂乃果ちゃん、顔まっかっかだよ?」


穂乃果「え、えっと…そう、それよりも…!///」

凛「にゃ?」 


穂乃果「私ね?凛ちゃんに一つ、お願いしたい事があるんだ///」

凛「凛に、お願いしたいコト?」キョトン

367 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 14:41:36 ID:qd8DTAs.
穂乃果「うん…あの真っ白なドレスを着た、あの時の凛ちゃんを……」


穂乃果「いつか穂乃果の前でも、見せてくれるかな…?///」


凛「……あ…///」


穂乃果「私、楽しみにしてるから……ね、凛ちゃん?///」ニコッ


凛「…うんっ!!//////」パアア


ギュウウーーッ☆


凛「あのねあのねっ?///その時は二人で一緒に、写真撮るにゃっ!///」ギューッ☆


穂乃果「うん、そうだね…いっぱい撮ろうよ!///」ギュー☆


キャッキャ☆ウフフ♪

368 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 15:40:45 ID:qd8DTAs.
海未「フフ…微笑ましい光景ですね。あの二人を見ていると、まるで実の姉妹の様に思えてきます。」


にこ「ま、あの二人って似てるトコも多いから。良くも悪くもさ。」

海未「ええ、私もそう感じています。」


海未「さて…どうやら凛は、話を全て終えた様子ですね。この次は、私でも宜しいでしょうか?」


にこ「…てっきり幼馴染みのあんたは、最後の方かと思ってたけどね。」


海未「私にとって、順番等は特に問題では無いですから。ただ……」

にこ「…ただ、何よ?」


海未「今の私が抱いている、新しい姿の穂乃果に対しての…その正直な気持ちを。」

海未「にこ。今の貴女に、少しでも早く伝えたいと思っています。」


にこ「…そう。」

369 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/05(木) 15:45:34 ID:qd8DTAs.
今回は、ここで一旦終了です。また次回も宜しくお願い致します。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
今まで抑えていた妄想リミッターを、今後は徐々に開放してゆくつもりですが、
これから先、少しでもご期待に応えられる様になりたいと思っています。

370 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 13:47:54 ID:XAHyqqmw
にこ「ま、いいわ。じゃあ……穂乃果ー?次が決まったから、こっち来なさい?」


穂乃果「あ、うん…!凛ちゃん、ごめんね。今から海未ちゃんが、話をしてくれるみたいだから…」


凛「凛のコトなら、気にしなくてオッケーにゃ!」

穂乃果「うん。ありがとう、凛ちゃん。」スッ


穂乃果「二人とも、待たせちゃってごめん。」


海未「ええ、私は大丈夫ですよ。」

にこ「じゃあ、海未…宜しく。」


海未「はい。では、まず初めに…にこ。」

にこ「ん?どうしたのよ?」


海未「貴女の『μ's』への想いは、私個人としても…本当に嬉しく思っています。」

にこ「…それはどうも。」

371 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 13:58:20 ID:XAHyqqmw
海未「ですが…今の穂乃果が、単なる仮初の紛い物等とは…私は決して思ってはいません。」

にこ「………」


海未「穂乃果が今の姿になったのは、確かに今日が初めての事ではあります。」

海未「ですが…伝わって来るのです。今の穂乃果は、本来より在った穂乃果であると。」


にこ「…幼馴染みのカンって、ヤツかしら?」


海未「ええ…そうかも知れませんね。穂乃果とは、長い付き合いですから。」


海未「ただ…私の中にある気持ちを、正直に述べるのであれば。」

海未「今の姿の穂乃果に対して、不安や戸惑いが全く無い訳ではありません。」


にこ「…まあ、そうでしょうね。」

372 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 14:34:43 ID:XAHyqqmw
穂乃果(…海未ちゃん……そう…だよね。)

穂乃果(だって……そう思うのが、きっと…当たり前の事なんだから……)


海未「しかし…」

穂乃果「…え?」


海未「それでも、今の私は。」

穂乃果「…海未ちゃん…?」


海未「これまでの自分が、しっかりと見えていなかった姿でもある…そんな今の穂乃果を。」

海未「心から尊いと…強く胸に感じています。」


穂乃果「……っ…」


海未「幼い頃からの長い時間、今の関係に慣れ親しんできて…それ故に、今日まで気付かずにいた私だからこそ。」

海未「今こうして、これ程までにも輝いている穂乃果を…私の大切な親友で、大切な幼馴染みを。」

373 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:11:32 ID:XAHyqqmw
海未「私は…これからも懸命に支えていきたいと、心から思っています。」


海未「そして…この先の穂乃果が、例えどんな姿であったとしても。」

海未「今の私が胸に抱いている、この気持ちは…決して変わる事はありません。」


穂乃果「……海未、ちゃん……」


海未「にこ。これが私の、嘘偽りの無い答えです。」


にこ「……分かったわ。」


穂乃果「……海未ちゃん…海未ちゃんは、やっぱり……ズルイよ。」


海未「…穂乃果。」


穂乃果「いつも穂乃果に、厳しくて…怒ってばっかりなのに……それなのに、こんな時には……」

374 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:35:54 ID:XAHyqqmw
穂乃果「いつだって……本当に、本当に優しい…海未ちゃんなんだもんっ!」バッ


ギューッ☆ 


海未「…もう自分では、多少なりとも慣れたつもりでいた筈でしたが…」

海未「実際は、なかなか慣れていないものですね…穂乃果の抱擁には…///」


穂乃果「えへへー。海未ちゃんって、昔から……ううん。」

穂乃果「やっぱり今だって、恥ずかしがり屋さんだもんね?」クスッ


海未「貴女がこうして人目も気にせずに、すぐに抱きついて来るからではありませんか…!///」


穂乃果「ふっふっふー。ねえ、海未ちゃん?今の穂乃果には、それって逆効果なんだよっ?」

海未「逆効果…?どうゆう事ですか…?」


穂乃果「それはねー…?えーーい♪」


ギュウーーッ☆

375 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 15:51:05 ID:XAHyqqmw
海未「なっ!?///穂、穂乃果っ…!?///」


穂乃果「えへへー!///うーみちゃーんっ!///」ムギュー   


海未「は、離してください穂乃果…!///みんなだって、見てるんですからっ…!//////」


穂乃果「やーだもーんっ!///」


ギュウウーーッ☆


海未「も、もう…!///にこ、穂乃果を何とかしてくださいっ…!//////」


にこ「ハア……はいはい。」


にこ「穂乃果ー?海未も話し終わったし、後だって支えてるんだから。その辺にしときなさーい?」


穂乃果「あ、そっか…でも、ちょっと残念だなぁ///」ペロッ☆


パッ

376 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:09:42 ID:XAHyqqmw
海未「……ふう。にこ…助かりました。」

にこ「どーいたしまして。」ヒラヒラ


海未「全く…穂乃果、本当に貴女という人は。」

穂乃果「えへへ、仕方ないよ。」


穂乃果「だって海未ちゃんは、私の大切な幼馴染みで親友なんだもん!」


海未「…もう。いつも調子良いんですから。」フフッ


ことり(…大切な幼馴染みで、大切な親友……それは……)


ことり(海未ちゃんから、穂乃果ちゃんへも…)

ことり(海未ちゃんから、ことりへも…)

ことり(ことりから、海未ちゃんへも…)

377 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:32:37 ID:XAHyqqmw
ことり(そして…穂乃果ちゃんから、ことりへも…)

ことり(きっと……その全ての想いは…一緒だって思う。) 


ことり(…それなのに。)

ことり(ことりから、穂乃果ちゃんへの想い……それだけが。)


ことり(そう…私だけが……ただ、ことり一人だけが……)


海未「穂乃果。貴女は私にとっても、掛け替えの無い大切な幼馴染みで親友です。」

穂乃果「うん…!ありがとう、海未ちゃん。」


海未「私が穂乃果に厳しくしてしまうのは、そんな大切な貴女故に…いつも心配になってしまうからです。」

穂乃果「大丈夫、ちゃんと分かってるよ。それが海未ちゃんの、優しさなんだって。」


海未「…それでも。時にはどうしても行き過ぎてしまう事も、これまでに多々ありました。」

378 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 16:58:34 ID:XAHyqqmw
海未「その様な時には、いつも貴女に対して…大変申し訳無く思っていました。」


穂乃果「ううん…いいの。だって、自分でも分かってるから。」

穂乃果「海未ちゃんが私に怒る時は、ほとんどは穂乃果の何かが原因だって…あはは。」


海未「…そう言って貰えるのであれば、正直私の方としても助かります。」


海未「では…穂乃果、少し良いですか?」

穂乃果「え?どうしたの、海未ちゃん?」


海未「敢えて私から貴女へ、今一度言わせて貰うのであれば。」


穂乃果「…ちょっと、イヤ〜な予感が……」タラー…;


海未「それは貴女が、いつも強引で無計画で。それに危なっかしくて。」゙


穂乃果「やっぱりーっ!><;」

379 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 17:34:37 ID:XAHyqqmw
海未「その反面、本当はやれば出来るのに。面倒だと思う事には、やる気の波が激しくて。」クドクド

穂乃果「……だってー…」イジイジ


海未「私が貴女に対して厳しくなるのは、この様な理由が多過ぎるからでもあるのですよ?」

穂乃果「……むー。」プクー


海未「フフ…外観的には、そんなにも気品を感じさせる様になっていても。」

海未「今のその顔では、それも台無しですよ?」クスッ


穂乃果「…ぶー。やっぱり海未ちゃんは、私にイジワルだー!><」ヒドイヨー


海未「おや?本当の事ではありませんか。」フフッ


穂乃果「やっぱり、イジワルだよーっ!><」ポカポカ


花陽「クスクス…穂乃果ちゃんと海未ちゃん、本当に仲良しだよね。」


にこ「…花陽。次は、あんた?」

380 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/08(日) 17:46:20 ID:XAHyqqmw
今回は、ここで終わりとなります。また次回も宜しくお願い致します。

前回の投稿分にて、またしても誤字が複数ありました…大変申し訳ありませんでした。

381 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 04:55:08 ID:3NXAZA6E
花陽「うん。にこちゃん、あのね?」

にこ「ん?何よ?」


花陽「私達って…いつも明るくて、とっても元気で…」

花陽「そんな穂乃果ちゃんばかりを、ずっと見てきて…」

花陽「そして…気が付いたら、それに慣れ過ぎちゃっていて。」


花陽「だから私達、今まで気付けてなかっただけで…」

にこ「………」


花陽「穂乃果ちゃん、ちょっとメイクしただけなのに…本当に奇麗になったけど…」


花陽「それでもね…?今ここにいるのは、やっぱり。」

花陽「ずっと、私達と一緒にいた…穂乃果ちゃんなんだって。」

382 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 05:12:36 ID:3NXAZA6E
花陽「だから私、今の穂乃果ちゃんは大丈夫って…そう思ってるの。」

にこ「…あんたがそう思う、その根拠は?」 


花陽「うん…ほら見て、にこちゃん。」

にこ「……?」チラッ


穂乃果「……〜〜!><」ヤッパリヒドイヨー!


穂乃果「……〜〜!><」モー!イジワルー!


花陽「…ね?」ニコッ


にこ「…ま、言いたい事は理解したわ。」ツン


花陽「うん。」クスッ


穂乃果「あ、いけない…!花陽ちゃん、ごめんねっ?」

383 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 05:21:14 ID:3NXAZA6E
穂乃果「穂乃果の事で、大事なお話をしてくれてる時なのに…!」


花陽「え?あ……わ、私の方こそ。ごめんね、穂乃果ちゃん…!」

花陽「私が勝手に、にこちゃんに話を始めちゃったせいで…」


穂乃果「ううん、花陽ちゃんのせいじゃないよ…!みんなが私の事で、順番を待ってくれてるのに…」

穂乃果「だから…私が誰よりも、気を付けてないといけなかったんだよ。それなのに…」


花陽「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「こんな時まで、私っておっちょこちょいで…本当にごめんなさい…!」


花陽「え、えっと…でも、やっぱりね?私が先走っちゃったのが、いけなかったって思うの。」

穂乃果「……だけど…」


花陽「ただ…私の思ってる事は、にこちゃんに伝わってくれたみたいだから。」

穂乃果「………」

384 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:08:13 ID:3NXAZA6E
花陽「と、とにかく…私の不注意が原因で、穂乃果ちゃんが悪い訳じゃないの。だから、そんなに気にしないで…?」

穂乃果「………」


花陽「それに、ほら…?また後で、二人で話す事だって出来……」

穂乃果「………っ……ぅ……」


花陽「…え?穂乃果、ちゃん…?」


穂乃果「…っ……うっ………ぐす…っ……ふぇ…っ……」


花陽(…ホ……ホホッ、穂乃果チャンナイチャッテルノォォーーーッッ!!?)エエエエッ!?


穂乃果「…っ…ぐすっ……ひっく…っ……花陽ちゃん……ごめんね…っ……ちゃんと……聞けなくて…っ…ぅ……」


花陽(ど…どどっ、どうしてそんな…!?ほ、穂乃果ちゃん…泣いたりなんて…!)アセアセッ


花陽(…私達がしてた、穂乃果ちゃんの話を…一緒に聞けなかったから…?)

花陽(で、でも…だからと言って……どうして、こんなにも…泣いて……)

385 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:18:46 ID:3NXAZA6E
花陽(………)


花陽(……話を…聞けなかった…)

花陽(……話を、聞けなかったから…)

花陽(だから…それが辛くて……穂乃果ちゃんは、泣いてる…?) 


花陽(……あ………もしかして……穂乃果ちゃんは………) 


『……聞いて欲しかったよ…?穂乃果ちゃんには……』


『……私が、もう少し周りを見ていれば…こんな事には、ならなかった……』


花陽(……そっか……だから、きっと……)

花陽(今、穂乃果ちゃんは……こんなにも後悔してるんだ。)


花陽(自分の大切な人の…自分だって関係してる大事な話を、ちゃんと聞けなかった事が…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっては……とても辛くて、悲しい事…なんだね。)

386 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 06:55:34 ID:3NXAZA6E
花陽(それに…これは前から、少し気になってた事だけど…)

花陽(穂乃果ちゃんは…泣いてる時や怖がったりしてる時に…一時的に、小さな子供に戻るみたいな…)

花陽(そんな状態になりやすい傾向が…多分、あるんじゃないかな…?)


花陽(だから…今みたいに、そうなってると感じる時には…)

花陽(不用意に、余分な刺激を与えたりしない様に…接し方には気を付けた方が、いいよね。)  


穂乃果「…う…っ……ぐす…っ……ひっく…っ…」


花陽(…でも……ごめんね、穂乃果ちゃん。)

花陽(こんな事を思ってるのは…不謹慎だって、怒られちゃうかもだけど…)


花陽(今、穂乃果ちゃんが…こんなにも泣いてるのは…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっての、大切な人に…)

花陽(私も、その一人に…なってくれてるからなんだって。)

387 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:21:21 ID:3NXAZA6E
花陽(だから私、それが嬉しくて……今、すごく嬉しいの。)


花陽(穂乃果ちゃんが泣いてる時に、こんな事を思っちゃって…本当にごめんね。)


花陽(とにかく…今の穂乃果ちゃんは、私のせいで悲しんでるんだから。)

花陽(でも、それなら…今の私に出来る事って、一つだよね?)ヨシ…!


花陽「あのね、穂乃果ちゃ…」


穂乃果「…ぐすっ……花陽ちゃん…」ウルウル

花陽「…っ!///」ドキン 


穂乃果「本当に…ごめんね……花陽ちゃん…」ウルウル…

花陽(な……ななっ…!?///)


穂乃果「…穂乃果の事…っ…本当は……怒ってるんじゃ…ないかな…?」ウルウル…ジー

花陽(こっ、ここ……コココッ…///)

388 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:41:07 ID:3NXAZA6E
穂乃果「……何も、言ってくれないのは…っ…やっぱり…ぐすっ……怒ってるから、なんだよね…?」ポロ…

花陽(ココッ、コレは……コレはコレハ…!!///)


穂乃果「…ぅ……ひっく…っ…ごめんね……花陽…ちゃん…っ…ごめん…ね…?」ポロポロ…


花陽(コ レ ハ マ ズ イ デ ス ッ ッ !!!//////)


花陽(元々犬チックな可愛らしさの穂乃果ちゃんのこのシチュには以前より非常に危険度の高いものであったにも

関わらずそれがよりによって綺麗さ色っぽさ気品に大人っぽさ等等更に更なる魅力を放出しまくっている今現在の

穂乃果ちゃんが今目の前の私に私だけにこれまでの数倍数十倍或いは数百倍の破壊力殺傷力で襲撃してくるなんて

そんなの聞いてないデス聞いてないんデス一体全体どうなってしまってるんデスか嗚呼もう何を言ってるのか自分

でも訳が分からなくなってきましたこのままではダメですダメナンデスダダダダレカタスケテーーーーッッ!!!)チョットマッテテー 


穂乃果「…っ…花陽…ちゃん…?」グスッ…


花陽(……ハッ!?違うっ、違いマスッ!!)ブンブン!

389 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 07:56:19 ID:3NXAZA6E
花陽(今の私に、必要とされている事…!今の私が、穂乃果ちゃんへ出来る事は……ただ一つだけっ!)スッ


ギュッ……


ナデナデ…


穂乃果「……あ…」


花陽「…ねえ、穂乃果ちゃん。」


ナデナデ…


穂乃果「………///」


花陽「私達、これからも……ずっと、一緒だよ?」

穂乃果「………ホント…?///」


花陽「うん…本当だよ。私、穂乃果ちゃんの前から…いなくなったりなんて、しないから…」

390 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:18:15 ID:3NXAZA6E
穂乃果「………うん…///」


花陽「これからも、一緒にいるから……だから…また二人で、話そうね…?」ニコッ


ナデナデ…


穂乃果「…花陽ちゃん……うんっ!//////」パアアア


花陽「はぁうぅっ!?//////」ズギューーン


花陽(…こ、この…お日様みたいな笑顔……何て眩しい、実に眩しいデス…!//////)クラクラ…


花陽(でも…そ、それ故に……コレは危険デス…!非常に…非常に危険DEATHっ!//////)


花陽(と、とにかくデス…!今はただ…更なるダメージを、もう受けない様にしないと…//////)

花陽(そうしないと…コ、コレ以上は……私の身も心も、持たなくなってしま……//////)

391 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:39:32 ID:3NXAZA6E
穂乃果「花陽ちゃん…穂乃果の事、慰めてくれてありがとう…大好きだよ☆//////」


チュッ☆


花陽「」ズガガーン


穂乃果「えへへ…☆//////」


花陽(……今…私の頬には……言葉を失う程に、柔らかくて…とても心地良い……そんな感触が…//////)


花陽(…ああ……ダレカ…タスケテ……くれなくても…//////)


花陽「もう………いい、かも……」ガクッ


穂乃果「え…?は、花陽ちゃん…?ね、ねえっ、どうしたの…!?」


凛「ああっ、かよちーんっ!しっかりするにゃーっ!!」ユサユサッ


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねの ようだ。)

392 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 08:51:30 ID:3NXAZA6E
凛「むむー…こーなったら仕方ないにゃ。」


凛「穂乃果ちゃん!ちょっとかよちんのコト、支えててっ!」 

穂乃果「へ?ええっと……こ、こんな感じでいいの…?」 


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねry)


凛「うん、バッチリにゃ!それじゃあココにー、この角度からー…」


花陽「………」(へんじがない。ただのry)


凛「せーのぉー……」


凛「てりゃーーーっ!!」


ビシィィーーーーッ!!


花陽「ピァアアァアァーーーーッッ!!?」

393 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 09:00:05 ID:3NXAZA6E
穂乃果「えええーーっ!?」


花陽「」カクン


凛「よーし、大成功にゃっ!」ブイッ!


穂乃果「そうなのっ!?」コレデッ!?


凛「うん!こうゆう時のかよちんってね?今みたいにやると、ちゃんと目が覚めるんだー。」

穂乃果「そ、そうなんだ…」


穂乃果(…トドメを刺した様にも、見えたんだけど……だ、大丈夫…なのかな…?)ドキドキ 


花陽「………米……」ブツブツ…


穂乃果「あれ…?今、確かに……ねえ、花陽ちゃん…?」


花陽「………白…米……」ブツブツ…

394 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/12(木) 09:18:01 ID:3NXAZA6E
穂乃果「あ…気が付いたのかな。花陽ちゃん、大丈夫…?」


花陽「……白米……白米、黄金米…!」ブツブツ…


穂乃果「…?あのー…花陽ちゃん?」


花陽「ごはんっ!ごはんが食べたいデスっ!!」ムクッ


穂乃果「うわああっ!?」


凛「ね?大丈夫だったにゃ!」ドヤァ


花陽「ごはんっ!私のごはんっ!!一体ドコデスカーーーッッ!!?><」ピャーー!


穂乃果(…これって本当に……大丈夫、なのかな…?)タジタジ


真姫「もう…相変わらず騒がしいんだから。」マッタク


にこ「…次は真姫、あんたかしら?」

395 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:16:26 ID:ESIAGFd6
真姫「まあ、それでもいいんじゃない?」クルクル


にこ「…本当、あんたも相変わらずよね。」


にこ「で、あんたはどうなのよ?今の穂乃果について。」


真姫「…私も、みんなと同じって事でいいわ。」


にこ「…何よそれ。どうゆうつもり?」


真姫「言葉通りよ。もう3人も同じ意見を伝えてるんだから、これで分かるでしょ?」


にこ「…あんたねえ。こうゆう時くらいは素直に、自分の言葉で答えたらどうなのよ?」


真姫「…そんなの別に、必要ないじゃない。」プイッ


にこ「はぁ?」

396 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:35:19 ID:ESIAGFd6
にこ「ちょっと真姫…あんたさ。今、自分が何言ってんのか…本当に分かってんのっ?」


真姫「当たり前でしょ?その上で必要ないって、そう言ってるのよ。」ツン

にこ「だから私達にも、ちゃんと分かる様に言いなさいよっ!」


穂乃果「ま、待って…!にこちゃん…!」


にこ「穂乃果…!今話してんのは、あんたに一番大事な話なのよっ?なのにコイツは…!」 


穂乃果「分かってる、分かってるよ…!だけど…!」

穂乃果「真姫ちゃんは、みんなと同じでいいって…!ちゃんと言ってくれたよっ?」


にこ「……あんたはそれで…そんな答えでも、いいの?」


穂乃果「うん…!だって、言葉は少なくても…言い方には、少しトゲがあっても…」

穂乃果「その言葉の奥にある、真姫ちゃんの気持ちは…私にも伝わってるから。」

397 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 14:59:30 ID:ESIAGFd6
にこ「穂乃果…」


穂乃果「凛ちゃんや海未ちゃん、花陽ちゃんと同じでいいって…そう言ってくれたって事は。」

穂乃果「それは…真姫ちゃんも今の私を、受け入れてくれてるって意味だって…思うから。」


穂乃果「私ね、それが分かっただけで充分なの。それだけでも、すごく嬉しいんだ。」


真姫「………」


にこ「…まあ、あんたが真姫の事、そこまで分かってるんなら…それでもいいわ。」


穂乃果「うん。それにね?にこちゃんだって、本当は分かってるんでしょ?」


にこ「…何がよ?」


穂乃果「真姫ちゃんの気持ちが、だよ。」


真姫「……!」

398 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:25:45 ID:ESIAGFd6
穂乃果「真姫ちゃんの気持ちを、にこちゃんは分かってたから…その優しさが、私にも伝わって欲しかったから。」 

にこ「………」


穂乃果「だからにこちゃんは、真姫ちゃんを叱る役になってでも…真姫ちゃんと私の為に、頑張ろうとしてくれたんだよね?」

真姫「……っ…」


にこ「……フン。意地っ張りなコイツが悪いのよ。」


真姫「…何それ、にこちゃんには言われたくない。」ツン

にこ「そーゆートコも含めて、意地っ張りなのよ。」ツン


真姫「その言葉、そっくりそのままノシ付けてお返しするわ。」フン

にこ「あーら、ごめんなさい?丁重に受付拒否させて頂くから、自分で持って帰ってくれる?」フン


穂乃果「えへへ…良かった。やっぱりにこちゃんと真姫ちゃんって、とっても仲良しなんだね☆」


に&真「「ハア!?これのどこがよっ!?」」

399 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:42:32 ID:ESIAGFd6
穂乃果「ほら、こんなに仲良しだよ?」クスクス


にこ「……///」

真姫「……///」


穂乃果「ねっ?」ニコニコ


にこ「……ほら。」

真姫「……何よ?」


にこ「一言くらいは、何か言ってあげなさいよ。」ボソッ

真姫「………」


にこ「今日という日を、あんたが後悔しない為にもね。」


真姫「……本当、お節介よね。」 

にこ「あんたには負けるわ。」

400 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 15:57:46 ID:ESIAGFd6
真姫「何それ…意味分かんない。」フン


スッ…


穂乃果「…真姫ちゃん?」


真姫「…穂乃果。」 


穂乃果「うん。どうしたの、真姫ちゃん?」


真姫「…私、面倒な事って嫌い。大嫌いなのよ。」


穂乃果「…え、ええっと…?」? 


真姫「面倒な言葉を綴って、アレコレ伝えようとしたり。勿論そうゆうのも…大っ嫌いよ。」

穂乃果「う、うん……あの…??」??


真姫「だから…私は……態度で示すわ。」スッ

401 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 16:12:18 ID:ESIAGFd6
穂乃果「へ…?」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「…ーっ!?///まっ、真姫ちゃ…///」


真姫「こっち見ないでっ!///それに黙っててっ!///」


穂乃果「え、ええーっ!?///」


真姫「いいからっ!!///」


穂乃果「…っ!!///」コクコク!


花陽「……あ、あの真姫ちゃん…が…!?///」

凛「自分から…思いっきり、抱きついたにゃ…!!///」


にこ「フン、やれば出来るじゃない。最初からそうしてなさいっての…ったく。」

402 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 16:24:45 ID:ESIAGFd6
真姫「………穂乃果。」


穂乃果「………」コクコク


真姫「……もう、喋ってもいいわよ?」


穂乃果「……ぷは〜っ!よ、良かった〜!」ゼー、ゼー…


真姫「…何でわざわざ、息まで止めてるのよ?」

穂乃果「な、何となく…勢いで、そのー…そうなっちゃって…あはは。」


真姫「…もう。貴女って、本当に……」ギュッ…


穂乃果「ま、真姫ちゃん…!?///」


真姫「どこまで行っても……穂乃果なのね。」


穂乃果「え、えっと……う、うん…?///」

403 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 16:35:13 ID:ESIAGFd6
真姫「…どんなに……今の…貴女の姿が……」

穂乃果「え…?///」


真姫「こんなにも……美しくなっても…//////」ギュウッ…


穂乃果「…っ!!//////」ドキッ


ことり「…っ!」ズキン 


真姫「…穂乃果って、やっぱり…とっても温かいのね…//////」

穂乃果「…真姫ちゃん…//////」


穂乃果「真姫ちゃんだって…とっても、あったかいよ…?//////」ギュウッ…

真姫「…そうかしら…?//////」ギュウッ…


ことり「……っ…!」ズキンズキン

404 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 17:21:35 ID:ESIAGFd6
真姫「……穂乃果…//////」ジー…

穂乃果「……真姫ちゃん…//////」ジー…


花陽「…な、何だか…見てはいけないモノを、見てしまっている気がシマス…!///」ドキドキ

凛「うん…凛も、そんな気分だにゃ…!///」ドキドキ


ことり「……〜〜っ!!」ズキンズキンズキン


ことり「あ…ああっ、あのあのっ!!」ダッ


絵里「ことり…?急に大声出して…何かあったの?」

希「ことりちゃん、いきなりどうしたん?あ、もし具合でも悪くなったんなら…」


ことり「あ、あの…!そうじゃなくて…えっと、えっと…!」 


穂乃果「ことりちゃん…ねえ、どうしたの?」

真姫「もう…何をそんなに慌ててるのよ。もしかして、どこか調子でも悪いの?」

405 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 17:40:06 ID:ESIAGFd6
ことり(…あ……二人とも……離れて、くれたんだ。)ホッ…


ことり(………私、何やってるんだろう……こんな時だっていうのに……)


ことり(……みんなに、謝らなきゃ。)

ことり(本当の事は、誰にも言えなくても……それでも…みんなに謝ろう。)


ことり「…みんな、ごめんなさい。実は、ことり…今日はこの後、大切な用事があって……」 


絵里「あら…そうだったの?」


ことり「う、うん……本当は、さっきの合間の時に…ちゃんと言っておけば、良かったのに…」

ことり「だけど…まだ大事な話の途中だったから…何だか、ずっと言い出せなくて……」


ことり「ただ、もう少しだけなら…まだ一応、時間はあるんだけど……もしも、その……」

406 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 18:00:47 ID:ESIAGFd6
にこ「ああ、そうゆう事ね。今日あんたの様子がヘンだったのって、それも関係あったワケかしら?」


ことり「……うん。」


にこ「ま、確かに今日の流れじゃさ?言い出しにくい空気だったってのも、そりゃ分かるけどね。」


ことり「…ごめんね。みんな、本当にごめんなさい。」


にこ「別にあんたが謝る必要はないでしょ?元はと言えば、私の話が長くなったからなんだし。」


穂乃果「に、にこちゃんのせいでもないよ…!だって元々は、私が原因だったから…」

希「はい、ストーップ。そんなんでアレしても、時間が無くなっていくだけやん?」


絵里「そうね。それでことり、時間の方だけど…後どれくらいまでなら、大丈夫なのかしら?」


ことり「あ…え、えっと……さ…三十分くらいまでなら…その後からでも、時間には間に合うかなって…」

407 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/14(土) 18:27:12 ID:ESIAGFd6
絵里「分かったわ。それなら…ここからは、なるべく手短に行く事にしましょうか。」


絵里「にこ、それでどうかしら?」

にこ「そうね…ま、いいんじゃない?」


絵里「希も、それでいい?」

希「うん、それでええと思うよ。」


凛「凛も、それでいいにゃ!」

真姫「貴女はもう、一番最初に終わってるじゃない…」


絵里「クス。穂乃果は、それで特に問題無いかしら?」

穂乃果「あ、うん…私は聞かせて貰う方だし、みんなが決めてくれて大丈夫だから。」


絵里「了解よ。じゃあ今からの人達は、それで行きましょう。」

408 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 12:11:29 ID:h/.p.UyM
ことり「あの…みんな。私の都合で、色々と振り回しちゃって…本当にごめ…」


にこ「こ・と・り?今日、何度も言ったでしょ?」

ことり「あ…そ、そうだったよね。」


にこ「ほら、あんたの時間の事もあるし。早く残りを進めるわよ?」

ことり「うん…ありがとう。」


海未「すみません、その前に少しだけ。」

ことり「海未ちゃん…?」


海未「ことり。今日は色々と有りましたから、貴女も疲れは残っていると思いますが。」

海未「それとは別で、今の貴女はどこか体調が優れない…という訳では無いのですね?」


ことり「えっと…うん。まだ少し疲れてはいるけど…特にそうゆう事はないから。」


海未「そうですか…分かりました。今一度、その事だけは確認しておきたいと思っていましたので。」

409 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 12:36:23 ID:h/.p.UyM
ことり「……?」


海未「では、ことり。何にしても…無理だけはしないで下さいね。」

ことり「あ…うん……ありがとう、海未ちゃん。」


絵里「さて、そろそろ話を再開するけど…もう大丈夫かしら、海未?」

海未「はい。横から失礼しました。」


絵里「OK。それじゃあ、続きに戻るとしましょうか。」

絵里「まだ話が終わってないのは、私と希。そして、ことりの三人ね。」


希「ううん…えりち?」


絵里「え?あら…そうだったわね、ごめんなさい。私ったら、うっかりしていたわ。」


希「そう…3人やなくて4人や。にこっちを入れて。」フッ…

410 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 12:55:34 ID:h/.p.UyM
希「な、にこっち?」


にこ「…分かってるわよ。」フン


にこ「ってゆーかさ。わざわざ自分で台詞アレンジしてまで、思わせぶりに言ってんじゃないわよ。」

希「まあまあ。それくらいの遊び心は、ちょっとはあってもええやん?」


にこ「はいはい。」ヤレヤレ


絵里「…希。」チラッ

希「うん。」コクリ


絵里「ねえ、にこ。私と希なんだけど、二人一緒でも構わないかしら?」


にこ「…ま、いいんじゃない?ここからは時間も限られてるし。穂乃果、あんたもそれでいい?」

穂乃果「え?う、うん…私もいいけど。」


絵里「流石にこと穂乃果ね。話が早くて助かるわ。」

411 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 13:30:26 ID:h/.p.UyM
絵里「じゃあ、ことり。私と希で、先に行かせて貰うわね?」

ことり「あ…うん。」


絵里「それとね、にこ。私と希の『答え』の方は、出来るだけ簡潔にしようと思うの。」


にこ「…一応、先に聞いとくけど。ことりをダシにして、自分達だけラクする気じゃないでしょうね?」


絵里「もう、本当にイジワルな言い方するのね?ちゃんと分かってるくせに。」

にこ「フン…何の事かしらね。」


絵里「だって。にこは私の答えなんて、もう知ってるんだから。」

にこ「………」


絵里「ううん、私だけじゃないわ。貴女が聞きたがっていた、私達の穂乃果への答え…その気持ち。」

絵里「みんなの穂乃果への伝え方は、それぞれで違っていても。その答えや気持ちは、みんな同じだって事。」

絵里「にこ…それを貴女は、本当は最初から分かっている。その上で、何かの理由で私達に答えを求めた…そうでしょう?」

412 ◆bK3.D2B8eM:2019/12/20(金) 14:08:34 ID:h/.p.UyM
にこ「…さあ、どうかしらね。」


絵里「フフ…だからね?私からは、こう答えるわ。」

絵里「私は勿論、イメチェンした今の穂乃果に『賛成』よ☆」


穂乃果「絵里ちゃん…」


希「にこっち。ウチもえりちと同じく『賛成』やから、そうゆう事で宜しく。」


にこ「…ま、そう来るわよね。やっぱりあんたも。」


希「フフ、当然やん。何だかんだで結局、みんなの答えは一緒なんだって。」

希「えりちの言う通り、にこっちは知ってるんやからね。」


にこ「…あっそ。」ツン


希「クス…みんなの話を聞きながら、さっきから少し占ってみてたんやけどね?」

希「今までの印象から大きく変わった、これからの穂乃果ちゃんは…」

413名無しさん@転載は禁止:2020/01/12(日) 17:46:41 ID:PDJafS7g
スレ主さん元気してる?
次回も待ってるよ

414 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/13(月) 13:00:05 ID:jdPhTp6k
メッセージを下さった方、どうもありがとうございます。

今現在、年末年始には忙しくて出来なかった次のPCへの移行の準備を進めています。
故に今のPCとは今日でお別れとなりましたが、その前にこちらへ来られて本当に良かったです。
今後は新しいネット環境が整い次第、投稿の方を再開させて頂く予定ですので
宜しければその際には、また改めてお付き合い頂ければ大変嬉しく思います。

最後に。三週間も音沙汰無しになってしまっていたにも関わらず、
それでも待っててくれた人がいて下さった事…ものすごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。

415 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:00:11 ID:wK9W8XRc
希「この先…穂乃果ちゃん自身の意思や行動、その願いとは別に…」

希「ウチらのいるこの世界へと、より強い影響力を及ぼす存在となる…と。」

希「カードはウチに、そう答えて来たんよ。」


穂乃果(…私がこの世界に…強い影響力を、及ぼす…?)


穂乃果(…そう言えば……確かあんじゅさんも、朝の別れ際の時に…)

穂乃果(今の希ちゃんと、よく似てた事を……私に話してくれてた…よね。)


希「それだけやない。穂乃果ちゃんによる影響力は…これから次々と、ハッキリとした形で具現化されてゆき…」

希「そして遂には、とても近い未来に……世を揺るがす、巨大な事象を生み出すまでの力へと…必ず至る。」

希「カードは、そうも言ってたんや。」


希「ただ…それが穂乃果ちゃん自身や、ウチら周りの人間達にとって…」

希「果たして、吉と出るものか、或いは…凶と出るものとなるのか。」

希「それを聞いても、カードもそこまでは答えてくれなかった。」

416 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:10:20 ID:wK9W8XRc
希「だから、ウチが今の時点でハッキリと言えるのは…この一つだけ。」

希「穂乃果ちゃんの力によって、これから形創られてゆくであろう『何か』が。」

希「とても強く、そして大きいものである…という事。」


花陽「…よ…世を揺るがすって……それって…とと、とんでもない事デスっ…!」

絵里「ええ…そうね。でも、希がそう言っている以上は…決して大げさな話では無いと思うわ。」


海未「ですが、幾ら穂乃果と言えども…それ程の出来事を、本当に起こし得るもの…なのでしょうか。」


真姫「それでも…今の穂乃果なら、本当にそうなったとしても……おかしくないと思うわ。」

凛「うん、凛もそう思う。それに希ちゃんの占いって、ホントによく当たるもんね。」


海未「…確かに、そうかも知れませんね。」


ことり(………)


にこ(…希の言った通りになるのは、もう間違いないでしょうね。それくらいの事は、私だって…とっくに分かってたし。)チラッ

417 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:25:23 ID:wK9W8XRc
穂乃果「………」


にこ(今日、この屋上に来てから…イメチェンの意味や重さとか、スクールアイドルの儚さとか。)

にこ(散々時間をかけまくって、アレコレと語ってきたけどさ。特にコイツに…穂乃果に聞かせる為に。)


にこ(当然の事だけど…私が今日話した事の内容自体には、嘘も偽りも絶対にありはしない。)

にこ(これについては、この私の全てを懸けてでも誓えるわ。)


にこ(だけど、それでもね。ちょっと普通に考えてみればよ?)


にこ(『たかが人気スクールアイドルの一人』が、『たかが少しイメチェンをした程度』で。)

にこ(最悪の場合、私達にまで破滅レベルの影響力があるだの何だのと。大真面目な顔で、延々と語りっ放しだなんて。)

にこ(そんなの余りにも現実味がない上に、すごくバカらしくってさ。もう笑い話にもなりゃしないじゃない。)


にこ(そうよ、何かのマンガやアニメじゃあるまいし。そんな大ゲサな話が、実際にあるワケないでしょーが。)

にこ(ホントにバッカじゃないの?こんな妄想まみれのイタイ話、実にくだらない。本当にくだらないわ。)

418 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 07:49:18 ID:wK9W8XRc
にこ(…何てね。)


にこ(私が今日してきた話が、誰かにそう思われたとしても。)

にこ(本当なら、それは仕方ない事でもあるもの。)


にこ(そう…話をしてる時の私は、つい勢いで怒っちゃってたけど。真姫や凛が、私の話を大ゲサに思ったのも。)

にこ(それに、絵里が話にピンと来なかったってのも。実を言ってしまえば、別に何もおかしい事じゃなかったのよね。)


にこ(だって本来なら、その方が常識的な思考なんでしょうし。むしろそんな風に感じる方が、きっと正常な感覚なんだから。)

にこ(そうね…そう感じる事が普通であり、自然であって当然。当然だった筈、なのよ。)


にこ(だから…今日の自分が、こんなにも重々しく長々と話をする事になるなんて。)

にこ(きっと私自身が、他の誰よりも…思ってはいなかった。)


にこ(今日の午後、かなり遅れて学校に着いて。そしてコイツ…穂乃果の噂を聞いた時の私は。)

にこ(もしも、似合ってないフザケたメイクだったら…ブン殴ってでもすぐにやめさせて、ちょっとばかし説教もしてやって。)

にこ(反対に、そこそこに似合ってるメイクだったら…それを今後も上手く生かせる様に、最低限のアドバイスだけ伝えておく。)

419 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 08:26:44 ID:wK9W8XRc
にこ(ま、どっちだったにしても。私からのコイツへの介入は、その程度で終わるモノだろうと。)

にこ(確かに噂を聞いてから暫くは、多少の焦りはあったとは言っても。)

にこ(それでも終わってみれば、割と些細な結果で済む出来事だろうと…そう思っていたわ。)


にこ(だからこそ、今みたいな予想外の状況になるだなんて…考えてもいなかった。)

にこ(あの時コイツを…イメチェンした今のコイツの姿を……私がこの目で見るまでは。)


にこ(ええ、そうよ……常識なんて壁すら、平気でアッサリ壊してしまって。そんなモノなんて、それこそドコ吹く風で。)

にこ(こんなにイカれてて、フザケた存在のヤツに。こんな能天気で単細胞で、ホントにムカつくヤツに。)


にこ(そんなヤツに、この私が…出会っていなかったなら。)

にこ(そして今日…『それ』に気付いてしまってさえ、いなかったのならね。)


にこ(こんなにも面倒くさくて…いつも世話を焼かせてばっかりで。)

にこ(本当は、ずっと前から…こんなにも自分の近くにいた……『怪物級(モンスター)』に。)

420 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 08:48:18 ID:wK9W8XRc
希「…にこっち。」


にこ「……聞こえてるわ。」


希「じゃあ…続けるよ?」


にこ「…ええ。」


希「この先…本当にウチの占い通りになっていくとしても。」

希「それでもウチは、やっぱりこう思うんよ。」


希「今までも…ううん、今この時だって。穂乃果ちゃんは、やっぱり穂乃果ちゃんで。」

希「そんな穂乃果ちゃんが、これからも穂乃果ちゃんでいてくれるなら…ウチらは大丈夫なんやって。」


穂乃果「希ちゃん…」


にこ「…ま、確かにあんた達の言った通りよね。あんたも絵里と同じく、私の予想してた答えだったし。」

希「それなら、期待に応えられて何よりやね。」クスッ

421 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 09:05:14 ID:wK9W8XRc
穂乃果「希ちゃん…ありがとう。」


希「いえいえ。礼には及ばんよ、穂乃果ちゃん。」


絵里「あらあら?どうやら希に、全部持っていかれちゃったみたいね。」

絵里「私だって穂乃果に、もっと良いトコ見せたかったのになー。」フフッ


穂乃果「ううん。絵里ちゃんだって…ありがとう。」


にこ「…それで、絵里に希。今から何を始めるつもりなのかしらね?」

にこ「あんた達が話の時間を早めたのは、他にも何か理由があるんでしょ?」


希「お。なかなか鋭いやん、にこっち。」


にこ「私を誰だと思ってんの?それくらいお見通しよ。」

にこ「さっき『答えの方は簡潔にしたい』って、絵里がそう言ってたものね。」


絵里「フフ…やっぱり流石ね、にこは。」

422 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 09:36:26 ID:wK9W8XRc
にこ「それはどーも。で、結局は何なの?」


絵里「ええ。実は、私達って〜…」

絵里「まだ一つだけ、すっごく大事な問題が残ってるのよねぇー。」


にこ「問題?」


絵里「そうよ。だって私達より前の四人は、みんなとても楽しそうにしてたじゃない?」

絵里「そ・れ・な・の・に〜。その後の私達だけ、この美少女とのスキンシップが無いっていうのも…ねえ?」フフッ


希「そんなの不公平やんなぁ?」ニタニタ 


穂乃果「…へ?」


絵里「つまりね?私達だって、穂乃果とイチャイチャしたい!って事よ☆」クスッ

希「そうそう。トーゼンウチらにも、その権利は…ある筈やん?」ニヒヒヒ

423 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 09:47:11 ID:wK9W8XRc
にこ「あー…はいはい、そうゆう事ね。んじゃ〜、好きにしたら?」


穂乃果「え、ええっと…?」


にこ「あー、そうそう。まだ一人いるんだから、時間も程々にしときなさいよ?」

絵里「ええ、分かってるわ。じゃあ、そうゆう訳だからー…」


絵里「希、先に行かせて貰うわよ?」キリッ

希「フフ…仕方ないなあ。」


希「だけど、えりち?ウチの分の時間も、しっかり残しといてな?」ニヤリ

絵里「クス☆了〜解っ!」


穂乃果「え…?えっ?あ、あの〜…?」


絵里「ほーーのかぁーー♪」


ギュウーーッ☆

424 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 10:04:58 ID:wK9W8XRc
穂乃果「うわわぁっ!?」

絵里「フフ♪」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「ぅえりちゃん…!?ちょっ、ちょっと〜!!///」


絵里「ん〜、さっすがは穂乃果ねぇ〜///」

絵里「この抱き心地と温かさ…うん、完璧だわぁ…ハァーラショォ〜!///」チカァ 


穂乃果「もっ、もう…!///ちょっと悪ノリし過ぎだよ、絵里ちゃんっ!///」

絵里「だって私、ずーっと待ってたんだから///こうやって穂乃果を抱きしめる、この時をね☆///」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「わわわっ!?///」


絵里「クス……ねえ、穂乃果?」ギュ…

425 ◆bK3.D2B8eM:2020/01/27(月) 10:29:49 ID:wK9W8XRc
大変遅れながら、新年明けましておめでとうございます。

新しいPCの環境が整った直後に風邪をこじらせてしまい、暫くの間ダウンしていましたが
ようやく体調も整ってきましたので、本日から投稿を再開させて頂く事となりました。
前回から一か月以上も空いてしまいましたが、その分もこれからまた頑張っていきたいと思っています。

それでは改めまして、今後ともどうか宜しくお願い致します。

426 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 15:33:06 ID:4PgsOZYg
穂乃果「ちょっ、絵里ちゃ……って、どうしたの…?」


絵里「あのね…?私、ずっと前から…思っていた事があるの。」

穂乃果「思っていた事…?」


絵里「ええ。穂乃果、貴女って…」

穂乃果「……?」


絵里「まるで、王子様みたいな人だなって。」


穂乃果「へ?私が…王子様?」


絵里「そう、王子様。何かに囚われているお姫様の前に、眩しい光と共に颯爽と現れて。」

絵里「その温かい手を、力強く差し伸べてくれて。そのままお姫様を、外へと連れ出してくれて。」

絵里「そして…まだお姫様が見た事のない、広くて新しい世界を見せてくれるの。」


絵里「そんな、強くて優しくて。笑顔が誰よりも眩しい…とても素敵な王子様。」

427 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 16:04:35 ID:4PgsOZYg
絵里「あの時、私が貴女に手を差し伸べて貰ってから……ううん。」

絵里「きっと本当は、もっと前から…そう思っていたの。」


穂乃果「そ、そうなの…?自分じゃ、よく分からないけど…」

絵里「クス…でもね。私が言っている事、きっとみんなには分かって貰えると思うわ。」


絵里「ね?そうでしょう、みんな?」


花陽「うん……私…すごく分かるかも。」

凛「凛にも分かるよ。穂乃果ちゃんって、いざって時すっごくカッコいいんだにゃ!」

真姫「まあ…絵里の言いたい事自体は、私にも理解出来なくもないけどね///」クルクル


海未「フフ…そうですね。普段は危なっかしい事も多い、とにかく元気な王子様ですけど。」

ことり「あはは…可愛い王子様、だね。」


希「んー?にこっちも、何か思うところがあるって顔しとるよ?」クスッ

にこ「……フン。」プイッ

428 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 16:51:37 ID:4PgsOZYg
ことり(……穂乃果ちゃんが…王子様。)


ことり(そっか…形は違っていても、ここにいるみんなには…)

ことり(そう感じられる様な、穂乃果ちゃんとの繋がりが…それぞれにあるから。)

ことり(私にも…ことりと穂乃果ちゃんにだって……そんな繋がりがあるのも……確か、だけれど。)


ことり(それでも…ことりにとっては……)

ことり(ことりにとっての、穂乃果ちゃんは……)


ことり(…………)


絵里「ね、穂乃果?」フフッ


穂乃果「あはは…私も一応は女の子だから、素直に喜んじゃってもいいのかなー…なんて。」


絵里「ええ、そうね。」


穂乃果「…?絵里ちゃん?」

429 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 18:40:09 ID:4PgsOZYg
絵里「私達から見て、まるで『素敵な王子様』みたいな穂乃果。」

絵里「でもね。本当は『そんな貴女』も、貴女が持っている魅力の一面に過ぎない。」

絵里「ただ…私や貴女の周りの多くの人達が、その貴女の一面に目が向かい過ぎていただけで。」


穂乃果「絵里…ちゃん。」


絵里「穂乃果、今の貴女は…本当に可憐で、気品に満ち溢れていて。」

絵里「それでいて、とても艶やかで。そして何よりも…誰もが驚く程に美しいわ。」


穂乃果「ちょ、ちょっと絵里ちゃん…!?///」


絵里「そう。こんなにも素敵な魅力を持っている貴女に…私は今日まで、ちゃんと気付けていなかったの。」


絵里「私ね、それが悔しいのよ…すごく悔しいの。私は貴女に、これまで何度も助けられてきたのに。」

絵里「それなのに私は…今まで一体、貴女の何を見てきたんだろうって。」


絵里「このやるせない気持ち…きっとみんなも、今の私と同じ様に感じているんじゃないかしら。」

430 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/01(土) 19:43:30 ID:4PgsOZYg
海未「確かに、絵里の言う通りです。特に私は、穂乃果とは幼い頃からの親しい間柄ですので…本当にそう感じています。」

希「正直言うと、ウチもそうやね。穂乃果ちゃんの魅力を見抜き切れてなかった事、悔しいなって思ってたりするんよ。」

花陽「うん…今の絵里ちゃんや、みんなの気持ち……私にも、よく分かるよ。」


絵里「そうね……やっぱりみんな、私と同じ気持ちだったのね。」


ことり(……ううん。違うよ…絵里ちゃん。)

ことり(『同じ』気持ちだったのは…『みんな』じゃないの。)


ことり(今の絵里ちゃんが指している『みんな』は…穂乃果ちゃん以外の、ここにいる『全員』だけど。)

ことり(でもね…?その中の『一人』だけは……その『同じ』気持ちを、共有する事は…出来ないの。)


ことり(だって、その『一人』だけは……)

ことり(ずっと前から…ずっとずっと前から……)


ことり(他の誰よりも早く…『今の穂乃果ちゃん』の事も、知っていたから…)

ことり(二人が初めて出会った、その時から……あの日、あの時から……気付いていたから。)


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