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映画 2

1名無しさん:2025/04/05(土) 09:25:18
2015年に観た映画
『エクソダス:神と王』『チャーリー・モルデカイ』『イントゥ・ザ・ウッズ』『シンデレラ』『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』
『ジュラシック・ワールド』『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』『ヴィンセントが教えてくれたこと』『ザ・ヴァンパイア』『キングスマン』
『カンフー・ジャングル』『ジョン・ウィック』『PAN』『黒衣の刺客』『007 スペクター』

2016年観た映画
『クリード  チャンプを継ぐ男』『エージェント・ウルトラ』『白鯨との闘い』『X‐ミッション』『オデッセイ』
『バットマンVSスーパーマン』『シビル・ウォー』『レヴェナント』『デッドプール』『復活』
『貞子VS伽椰子』『シン・ゴジラ』『ゴーストバスターズ』『X-MEN:アポカリプス』『スーサイド・スクワッド』

2017年に観た映画
『ザ・コンサルタント』『ミスペレグリンと奇妙なこどもたち』『ドクター・ストレンジ』『キングコング』『ラ・ラ・ランド』
『パッセンジャー』『グレートウォール』『美女と野獣』『キング・アーサー』『ハクソー・リッジ』『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
『ジョン・ウィック チャプター2』『パワーレンジャー』『銀魂』『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』『スパイダーマン:ホームカミング』『ワンダーウーマン』
『アトミック・ブロンド』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『IT』『ジャスティス・リーグ』『オリエント急行殺人事件』

2018年に観た映画
『キングスマン ゴールデン・サークル』『バーフバリ 王の凱旋』『ジオストーム』『妖猫傳』『グレイテスト・ショーマン』
『シェイプ・オブウォーター』『ブラックパンサー』『レッド・スパロウ』『ダンガル』『ウィンストン・チャーチル』『レディ・プレイヤー1』
『パシフィック・リム アップライジング』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『ホース・ソルジャー』『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』『ランペイジ』
『デッドプール2』『ニンジャバットマン』『アメリカン・アサシン』『ハン・ソロ』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
『BLEACH』『ミッション:インポッシブル フォールアウト』『オーシャンズ8』『カメラを止めるな!』『銀魂2 掟は破るためにこそある』
『ザ・プレデター』『クワイエット・プライス』『死霊館のシスター』『イコライザー2』『デス・ウィッシュ』
『ボヘミアン・ラプソディ』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』『来る』『メアリーの総て』

2019年に観た映画
『クリード 炎の宿敵』『蜘蛛の巣を払う女』『アリー/ スター誕生』『シュガー・ラッシュ:オンライン』
『サスペリア』『ミスター・ガラス』『山中傳奇』『天才作家の妻 ―40年目の真実―』
『メリー・ポピンズ リターンズ』『アクアマン』『アリータ:バトル・エンジェル』『移動都市/モータル・エンジン』
『翔んで埼玉』『THE GUILTY/ギルティ』『シンプル・フェイバー』『グリーンブック』
『ふたりの女王』『ブラック・クランズマン』『スパイダーマン:スパイダーバース』『キャプテン・マーベル』
『マローボーン家の掟』『シャザム!』『ハロウィン』『アベンジャーズ/エンドゲーム』
『オーヴァーロード』『マイ・ブックショップ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『チカーノになった日本人』
『天国でまた会おう』『スノー・ロワイヤル』『ハウス・ジャック・ビルト』『X-MEN:ダーク・フェニックス』
『アラジン』『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』『マルリナの明日』『Diner ダイナー』
『バイオレンス・ボイジャー』『ハイ・ライフ』『アンノウン・ソルジャー』『サマー・オブ・84』
『SHADOW/影武者』『ブレス あの波の向こうへ』『ワンス・ア・ポン・ア・タイム・イン・ハリッド』『アス』
『荒野の誓い』『さらば愛しきアウトロー』『ライリー・ノース 復讐の女神』『ジョーカー』
『ジョン・ウィック:パラベラム』『クロール -凶暴領域-』『フッド ザ・ビギニング』『聖なる泉の少女』
『ジェミニマン』『IT イット THE END』『春画と日本人』『ブライトバーン』『地獄少女』
『ドクター・スリープ』『ゴーストマスター』『屍人荘の殺人』『燃えよスーリヤ!!』

181名無しさん:2026/01/24(土) 22:11:39
川崎チネチッタで『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』観ました。
https://fnaf-movie.jp/

謎の失踪を遂げた弟の行方不明事件に苦しみながらも妹の親代わりとなり、必死に仕事を探していたマイクは廃墟化したレストラン『フレディ・ファズベアーズ・ピザ』の夜間警備員として働き始める。
深夜の見回り中、マイクはかつて店で人気だった機械仕掛けのマスコットたちが眼を光らせ自ら動き出す姿を目撃。
マスコットたちは可愛らしい姿から一転、廃墟への侵入者に牙をむき始める。
彼らは一体なぜ動き出したのか? このレストランで次々と起きた子供たちの失踪事件の謎とは? マイクは妹と共に生き延びることができるのか――。

そんな廃墟と化したピザレストラン『フレディ・ファズベアーズ・ピザ』で起きた悪夢のような出来事から1年半、町は今も過去の亡霊に取り憑かれていた。
あの惨劇は噂が広がるうちに脚色されて伝説となり『ファズフェスト』 というイベントが催されるほど。
惨劇を生き延びたマイクは11歳の妹アビーに普通の生活を送らせようと努めるが過去のトラウマはいまだ彼を縛って離さない。
そんなある日、不思議な声に導かれたアビーがマスコットたちと再会を果たしたことにより『フレディ・ファズベアーズ・ピザ』に封印されてきた恐怖と秘密が呼び覚まされる――

作品内の時間経過と大差ない、前作の公開から約2年という程よい時を経てのパート2。
原作は同名のPC、スマートフォン用のホラーゲーム。ピザ屋の夜間警備員として夜中に動き出して襲いかかってくるマスコットを警備員室の監視カメラで確認し、深夜0時から朝の6時まで生き残る。という内容。
まず舞台となる『フレディ・ファズベアーズ・ピザ』というお店が魅力的。
今作では前作とは別店舗『リバー・フレディーズ』が主な舞台となり、ボートアトラクションの楽しるウォーターライドが設置された施設はピザ店というよりも遊園地のよう。
アメリカでは子どものバースデーパーティをピザレストランで開くことが多く、作中に出てきたような機械仕掛けのマスコットキャラによる公演があり、演奏を聴きながら食事を楽しめるという。
ボーリングやゲーム機などのアクティビティも充実している、そんな1980年代製のテーマパーク型レストランの姿に憧れと郷愁を感じた。
このお店に行ってみたい。
オーバールックホテル、宇宙ステーション「プロメテウス」、宇宙船アヴァロン号、オーストラリアの荒野に佇むロイヤルホテル――。
そしてこの『フレディ・ファズベアーズ・ピザ』など〝映画の中の行ってみたい場所〟はたくさんある。
ストーリーについてはむっちゃ続く! て感じのラストなのでお話を覚えているうちに続編を公開して欲しい。

182名無しさん:2026/01/28(水) 16:58:47

川崎チネチッタで『MERCY/マーシー AI裁判』観ました。
https://ai-saiban.jp/

物語の舞台は2029年のロサンゼルス。
椅子に縛り付けられた状態で目を覚ました刑事のクリス・レイヴン。
目の前にいる裁判官はかつて彼自身が支持した人工知能が人間として具現化した存在、 AIのマドックス判事であった。
自らの無実を証明するにはAIが支配する世界中のデーターベースから証拠を集め、さらにAI裁判官が算出する有罪率を規定値まで下げなくてはならない。
無罪証明までの制限時間は90分。さもなければ即処刑される――。

現実の世界でも驚くべき速度で進化しているAI。
情報が怒涛の勢いであふれかえる社会においてデータやコンテンツの真偽がいかに危うく曖昧模糊か、そんな警鐘を鳴らしているかのよう。
世界中の防犯カメラや携帯電話等のあらゆるデータベースから必死に自らの無実の証拠を探し出そうと奮闘する主人公の姿や、徐々に隠された真実が明かされて二転三転するスリリングで目が離せないシーンの連続はさながら最初から最後までブレーキを踏まないかのような感覚。
しかしこのAI裁判、ジェームズ・モリアーティやハンニバル・レクターみたいなムチャクチャ頭の良い人なら〝無罪をでっち上げる〟事もできそう。
まぁ、そんな頭の良い人なら最初から捕まらないでしょうが⋯⋯。
ちなみにこちら吹替版での観賞となります。
というのもこの作品を観る動機は完全にレベッカ・ファーガソンとその吹替の甲斐田裕子なんですよね。
出演者+声の出演。東西の美人さんの顔と声を堪能できただけでで、もう満足。
上手いことまとまった上質のテレ東映画かのようで、他に観たいと思う作品が無いなら観てみて損はしない逸品でした。

183名無しさん:2026/01/28(水) 23:54:31
横浜シネマリンで『白の花実』観ました。
https://www.bitters.co.jp/kajitsu/

湖畔に立つ全寮制の女子校に転校してきた杏菜。
見えないなにかを感じ取る杏菜は周囲となじめないが、ルームメイトの莉花とだけは打ち解ける。
莉花はすべてが完璧で周囲の憧れを一身に集める少女だった。しかしそんな莉花がある時、突然自殺をする。
いったいなぜ?
莉花の親友の栞にもわからない。だがある時、杏菜は莉花の日記を見つける。そこには言葉にできなかった莉花の秘密が書かれていた――

「花実」は「かじつ」と読む。
息を呑むほど美しい湖畔の風景、大人には見えない少女たちの秘められた世界。
生と死のあわいに揺れ動く少女たちの心情を繊細で幻想的に描いている。
儚くも美しい乙女たちに死と秘密という翳りを落とすお話はピーター・ウィアー監督の『ピクニックatハンギング・ロック』やソフィア・コッポラ監督の『ヴァージン・スーサイズ』を彷彿とさせる。
物語そのものもさることながら、本作が映画デビューで初主演の美絽をはじめ池端杏慈や蒼戸虹子ら、若い女性陣の存在感に惹かれた。
寄宿舎が舞台ということもあり、杏菜が莉花に取り憑かれたかのようにダンスをする場面では『サスペリア』の骨ボキボキダンスを連想してしまいました(´∀`*)ウフフ
私も若く美しい少女になりたい、なりたかった。
そして知性と美貌を兼ね備えた乙女たちの寄宿舎でお姉様や妹たちとキャッキャ(´∀`) (´∀`)ウフフ;したい。
少女の伏し目がちな姿に誰もが思わずその繊手を握りたくなる。
少女が笑えばシルクのような長い髪から繊細にふわりとティートゥリーの香りがただよう。
腰まである黒く艶のある長髪と手漉きの高級和紙のように白い肌、秀でた額に黒縁眼鏡。
とっととこのハズレ人生を終わらせて、そんな絵に描いたような文学少女に転生したい。

184名無しさん:2026/02/01(日) 00:17:43
川崎チネチッタで『白蛇:浮生』観ました。
https://white-snake.movie/

物語の舞台は南宋の都・臨安。
500年の時を経て白《ハク》と妹の青《セイ》はついに宣《セン》の生まれ変わりである仙《セン》と再会を果たす。
前世からの宿縁で結ばれた運命の赤い糸に導かれるように白に惹かれてゆく仙は永遠の愛を誓い幸せな日常を送るようになる。
しかし高僧の法海が妖怪退治に現れた事で事態は一変。白と青が蛇の妖怪である事にに気づき〝人と妖怪が結ばれるのは世の理に反する〟という信念のもと、白と仙を引き裂こうとする――。

こちら2021年に公開された『白蛇:縁起』の続編。前作の中国版ED曲の歌詞「前世の一期一会は今生でめぐり逢うため」という一節が個人的にぐっときたものです。
中国製のCGアニメーション作品でアニメ作品にしては長めの138分。
武侠もの古装片を思わせる壮麗で優美かつ雄大なアクション、そして四季折々の風情や西湖など景勝地の風景描写の緻密な映像美は観る者を幻想的な中華ファンタジーの世界に誘ってくれる。
『羅小黒戦記』もそうでしたが動く動く、とにかくよく動く。劇場用アニメという事を差し引いても動きが凄い。
よく動くし、ちゃんとどうなっているのかが伝わってくる。というのも最近観た『呪術廻戦』とか『チェンソーマン』とかのアニメの戦闘場面てなんだかよくわからないけど凄い、てのは感じるんですけど誰が何をして何がどうなっているのかがいまいちよくわからないんですよね。
歳をとったせいかしら? 
日本語吹替版では仙の声を佐久間大介というジャニタレが当てているのですが普通に上手い。
前作よりも上手くなっている。
知らずに聞いたら梶裕貴かと思ったくらい。
法海の声は関智一かと思ったら武内駿輔という人でした。
かつては大塚芳忠と安原義人、かないみかとこおろぎさとみの声を判別できた私の耳も劣化したものです。
歳をとったせいかしら?
認めたくないものです、自分自身の老いによる衰えというものを。
いいですよね、前世からの縁。
輪廻転生をテーマにした『久遠の絆』というノベルゲームもありましたが、あれは名作。
もうね、私にはなんの良き縁もありません。
よほど前世で悪い事をしたのか親ガチャ外すわ自前の能力も性格も容姿も最低最悪で運も才能もコネも金もない。
安い時給でこき使われる万年ワーキングプアで女もよってこない。幸せになる要素なんてなにひとつない。
でも世の中にはそうでない連中もいる。
生まれつき金持ちだったり、才能や運や容姿に恵まれていたりして、なに不自由ない人生を送る奴らがいる。
デビュー率3%という狭き門をくぐり抜けて声優になった上に同じ狭き門をくぐり抜けた声優と結婚できる梶裕貴とその嫁とか前野智昭とその嫁とか、どんだけ前世で功徳を積んだんだよと。
妖怪でも幽霊でもいいから聡明で私好みの容貌をした嫁が欲しい。そして養って欲しい。
自分は実は殷の紂王の転生者で、ある日突然に現れた妲己、胡喜媚、王貴人の転生者である3人の美女美少女たちに言い寄られたうえにスーパーパワーに覚醒したりしてくれませんか? つうかそういうラノベ書いたら受けるんじゃないですか? 田中芳樹の『創竜伝』をハーレムものラノベにした的なやつ。
誰が書いてみてください。
映画の話に戻りますが本作と同じ製作会社が作った『聊斎:蘭若寺』という作品も気になるところ。
中国の怪譚集『聊斎志異』をもとに作られたアニメーションだそうで『聊斎志異』には狐や幽霊と結婚する男の話なんかがあります。
もう狐や幽霊でいいから私の嫁に――。

185名無しさん:2026/02/02(月) 06:17:25
1月に観た映画。
『ヴィレッジ 声帯切村(コエキリムラ)』『ワーキングマン』『WAR/バトル・オブ・フェイト』『プラハの春 不屈のラジオ報道』『インランド・エンパイア』
『ロストランズ 闇を狩る者』『悪魔のいけにえ』『プシュパ 君臨』『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』『ローマの休日』
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』『MERCY/マーシー AI裁判』『白の花実』『白蛇:浮生』

186名無しさん:2026/02/03(火) 20:24:43
川崎チネチッタで『HELP/復讐島』観ました。
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima

仕事ぶりを評価されず会社で鬱屈とした日々を送っているリンダ。そればかりか新社長のブラッドリーから昇進の話を反故にされる始末。
ある日、出張のため乗り込んだ飛行機が海に墜ちて誰もいない無人島へ流れ着く。
生き残ったのはブラッドリーとリンダの2人きり。
リンダは持ち前のサバイバルスキルで無人島生活に馴染むがブラッドリーは元の生活を渇望、そんな2人の力関係がやがて逆転し、思いもよらぬ結末へと進む――。

ストーリーについて深く語るとネタバレになる系のお話。
あらすじ、予告編や「パワハラ〝クソ〟上司と無人島で二人きり?」というキャッチコピーからはザマァ系の印象を受けましたがそんな単純明快な復讐劇ではない。
主人公リンダの敵役となるブラッドリーもまあまあ嫌な奴ではあるのですが、それよりも主人公であるリンダの上昇志向《やる気》の空回りぶりや空気の読めない性格に「こいつが上司や部下や同僚にいたら嫌だなぁ」と思わせる。
両者ともに感情移入させない人物設定にしているのは意図したものだろう。現代社会の拘束やしがらみから解き放たれ、無人島という法も秩序も文明も無い世界で徐々に理性を失い本能と狂気をあらわにする2人の姿に多くの観客は慄くことになるのでは。
「怪物は自然には生まれない、必ず造られる」みたいな科白は実に含蓄深い。
細かいツッコミ部分が散見されるが(そこを言うとネタバレになる!)そんな些末な事は気にせず2人の〝怪物〟の姿を見てヒェッ! と怖がるのが素直で正しい見方。
吹替版だとリンダは田中理恵、ブラッドリーは鈴村健一が声を担当。
これ、ブラッドリー役が山寺宏一だったらいろんな意味で楽しめたのになぁ。特に●●する場面とか。

187名無しさん:2026/02/04(水) 20:06:18
みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『ウォーフェア 戦地最前線』観ました。
https://a24jp.com/films/warfare/

2006年、米海軍の特殊部隊の小隊がイラク中央部の町で作戦行動を開始。通信兵のレイたちの小隊は民家を占拠してアル・カーイダ幹部の監視と狙撃任務を開始。
しかし小隊の動きは察知されて民家は一斉攻撃に晒される。狙撃兵のエリオットらが攻撃により重傷を負い、なすすべもなくなる――。

戦争の悲惨さや戦場のリアルさを描いた映画は数多く存在し、本作もそのひとつなのだが、かなり特異な位置を占める部類に入る。
イラク戦争での米特殊部隊の戦闘を隊員の証言にもとづき徹底再現した作品で、物語らしい物語や雄々しいヒーローは登場しないし感動のドラマも気持ちを昂らせる劇伴音楽すら無い。
あるのは戦争そのもの。
リアルな戦争の姿が観る者に牙を剥く。
銃のモデルにより音が微妙に違うという銃弾の音まで忠実に再現する念の入れようで、空気を切り裂いて飛び交う銃弾の鋭い音は武装した人の肉体でも安易に破壊しうる事をまざまざと見せつけてくる。
観る者を傍観者にせず、彼らと同じ戦場に、共に最前線に立っているかのような気持ちにさせる映画。
監視行動中の神経をすり減らす緊張と静かさ。そして、その後の絶えず爆発音が轟き銃弾の飛び交う地獄のような戦闘の落差。これこそが戦場なのだと突きつけてくる。
今この瞬間にも地球上ではこのような戦いが行われ、自分たちの住んでいる街が戦場になる可能性はゼロではないと思うと慄然とする。

春秋に義戦なし。

年来 未だ兵を休めず
強弱 并呑を事とす
功名 ついに誰か成さん
殺人 乾坤に遍ねし

明の高啓の詩『奉口の戦場を過ぎる』より。
「幾年も戦争を続けて強大な国が弱小国を攻め滅ぼしているが誰が勝ち誇っているのか、殺された人々の死体が世界にあふれているのに」
というような意味。

イラクが大量破壊兵器を隠しているという開戦の口実は誤りだったと米英も認めているのに日本政府は誤りを認めず国民に謝罪もしなかった。
政府の先棒を担いで戦争を煽ったマスゴミや文化人と称される連中も。
戦争目的が「イラクの大量破壊兵器を発見し破棄する」というものであったので、これは目的を果たしておらず、戦争に勝利したとは言えない。
米英による不法占拠が続いていた事になり、強盗殺人犯が居座り続けていたに等しい。
権力者たちのパワーゲームで一番被害を被るのはいつの時代も最前線に立たさせる兵隊さんたちと現地の住人だ。

188名無しさん:2026/02/07(土) 23:22:09
横浜シネマリンで『黒の牛』観ました。
https://alfazbetmovie.com/kuronoushi/

物語の舞台は明治の初めと思われる日本。
山の民である「私」は近代化の余波を受けて山で暮らせなくなり人里に下りてあちこちを流離う。
やがて泉のほとりで牛を見つけた「私」は牛と共に田を耕し、生活の糧を得るが、やがて牛は「私」の元を離れ「私」という存在そのものもいなくなってゆく――。

これが大筋だが物語を追うこと自体にはあまり意味がないように思われる、実際に監督の蔦哲一朗は「メッセージを伝えたいというよりも、この映像を見て欲しいという思いで作った」と述べている。
とにかく「画」が特徴で、この作品は「画」を観るべき作品。
モノクロフィルムで撮影された白と黒のコントラストと70ミリカラーフィルムで撮影したパートの精妙極まりない色彩と迫力。
そんな画だけ観ているだけでもこみ上げてくるものがある。
本作は禅の悟りに至る道筋を牛と人をモチーフにした10枚の絵で象徴的に表した『十牛図』に着想を得て撮り上げた作品で、黒牛と共に生きる男の姿から生々流転を描き出す。
科白らしい科白はほとんど無く『十牛図』の各場面に見立てたそれぞれのシーンは深遠なイメージ映像ともとれる。
陰影の強い白黒のフィルムで撮られた世界は異様な質感を伴って見る者に訴えかけ、異世界に足を踏み入れたような気分にさせる。
画の力のみならず草地を飛ぶ虫の羽音まで拾った音響にも命のささやきを聞くような深い味わいを感じる。
生はただ連綿と続き、画面から人がいなくなり、牛と雄大な自然だけが蕩々とあり続ける。
このイメージの連なりから日本人の心の奥底に眠る仏教的な世界観を感じ取られる。
なによりも着目したいのは終盤、牛だけが存在する世界を描いた70ミリカラーフィルムの映像が圧巻。
70ミリフィルムを使った撮影は『ダークナイト』や『ダンケルク』などで知られる名匠クリストファー・ノーランの作品でも知られるが、日本ではフィルム自体が入手できず、米国コダック社に特注して調達したという念の入れよう。
白黒から切り替わった時のハッとする瞬間、まるで異世界に転移したかのような――これが言葉では形容しがたいなんとも言えない感情を揺さぶらせる映像だった。
文章で説明するのは難しい、おのれの語彙力や表現力のつたなさよ。こればかりは実際に観てもらわないとわからない。ぜひ映画館で観て体験して欲しい、それも可能な限り大きなスクリーンで。

今は配信による視聴が全盛で映画館で映画を観る意味が常に問われているかのよう。長くて理解しにくい作品は冒頭で視聴を切られ、忌避されてしまう世の中。
そんな中で職人が手仕事にこだわるように紡ぎ上げた本作は映画館という箱の中でしか感得できない何かを備えた作品と言える。
映画というものは奥深い総合芸術なのだという事を改めて実感した。

189名無しさん:2026/02/11(水) 00:39:00
みなとみらいのキノシネマで『カリギュラ 究極版』観ました。
https://synca.jp/caligula_kyukyoku_movie/

物語の舞台は紀元1世紀前半のローマ。
第二代ローマ皇帝ティベリウスは堕落した暴君そのもの。初代皇帝の曾孫であるカリギュラは祖父であるティベリウスの放蕩ぶりに辟易し、皇帝の玉座を狙っていた。
やがてティベリウスは病に臥せる。カリギュラは親衛隊長マクロの助けもあり病床のティベリウスの暗殺に成功し、皇帝の座を簒奪。
第三代ローマ皇帝となったカリギュラは〝パンとサーカス〟の政治で民衆からは絶大な人気を得ていたが徐々に暴君の片鱗を見せ始める――。

約46億円の巨費が投じられ、1980年に公開された映画『カリギュラ』が銀幕に黄泉還りました!
過激な性描写からハードコアポルノと批判を浴びたスキャンダラスな作品だが公開されるや否やその過激さが話題を呼び世界各国で大ヒットを記録。
しかし実態は監督や脚本家に無許可でポルノシーンの追加、脚本の脚色・改竄が行われたという、いわくつきの作品。
それから約45年の歳月を経てオリジナル脚本に基づいて再編集された『究極版』となります。
「価値の無いゴミ」だの「倫理的ホロコースト」だの、散々な言われような噂のカルト作品を円盤ではなく映画館で観られらとは、長生きするものです。
なんだかよくわからない乱交シーンが延々と続いたり謎の首狩りマシーンなど、たしかにこれは⋯⋯。
エログロ路線の製作総指揮とインテリ左翼だった監督・脚本。三者三様の方向性の違いが史劇と呼ぶにはあまりにも悪趣味で刺激の強い怪作を作り出してしまったため「絶対的な権力は、絶対的に腐敗する」という政治的な風刺、警句、メッセージが台無しになった印象。
カリギュラの人物像も最愛の妹が亡くなったため、それまで誠実で繊細な為政者だったのが豹変して暴君と化する。みたいな流れなら悲劇性もあるのだが、身内の暴君ぶりを目の当たりにして辟易していたにも関わらず皇帝に即位した途端に暴君ムーブを発揮、動物に官職を与えるとか北斉の高緯かよ!
でも皇帝になったらやってみたいですよね、乱暴狼藉、酒池肉林。
董卓や蘇峻ばりにはっちゃけたい。
呂雉みたいに気に入らない奴を人豚にしたい。
世の中にはエプスタイン島というリアルパノラマ島が存在しましたが、そりゃあ富と権力を手にしたらやりたい放題しますよ。
欲しい!
金も欲しい! 女も欲しい! 地位も! 名誉も! 名声も!
この世のすべてが欲しい!
竹達彩奈と悠木碧と3Pしたい!
竹達彩奈と花澤香菜と3Pしたい!
竹達彩奈と花澤香菜と佐倉綾音と乱交したい!
したい! したい! したい!
カリギュラりたい!

190名無しさん:2026/02/11(水) 02:14:08
みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『射鵰英雄伝』
https://shachoeiyuden.com/

物語の舞台は宋朝末期の中国。
金の侵攻により宋は滅び、南へと逃れて南宋が建国したものの武力が乏しく金に対して毎年貢物を納めて従属する屈辱の日々が強いられていた。
一方その頃、宋と同じく金に侵略され屈辱を強いられていた蒙古のチンギス・ハーンが諸部族を統合して勢力を拡大させて金との戦いが激化。
蒙古で育った宋人でチンギス・ハーンの義子でもある青年・郭靖は聡明な少女・黄蓉と出会い、各地を旅して修行を重ねて成長していく。
いつしか愛し合う二人だったが、武術の秘伝書をめぐる陰謀と戦乱が二人を引き裂く。
果たして二人は再び巡り合うことができるのか――。

原作は武侠小説の巨人・金庸の長編小説。
かなり長い小説を3時間に満たない映画に収めたたてダイジェスト感は否めない。
原作小説では主人公・郭靖とあらゆる意味で対極的で対を成す、アンチ・ヒーローとも呼べるキャラクターが登場するのだが、そのキャラをバッサリ切ったのは大胆な決断。
武芸とは名ばかりのスーパーパワーが炸裂する活劇描写は好みの分かれるところだろう、個人的にはもっと生身の人間同士の肉弾戦が観たかった。
観たかったが「もし常人だけの世界にスーパーヒーローが登場して戦場に現れたらどうなるか?」というシミュレーション映像が観られただけでも良しとするべきか。
作品が訴える、武侠の〝侠〟とは剣を振るう者ではなく、剣を収める事を知る者である。的なテーマ、精神は悪くない。
悪くはないが「抜かば斬れ、抜かずば斬るな、この刀」という精神を持つ日本人とは些末だが違いを感じずにはいられない。
刀というものは抜くべきものではないのです。
でも抜かなければならぬ時が生涯に一度あるかも知れないのです。
その生涯に一度あるかないかのために刀を研いでおかないとならないのです。
軍事力も同じです。
平和を声高に訴える主人公の姿と今の中国の姿が重なり複雑な気分になった。
私は昔の中国が持っていた優れた文化や思想、芸術、学問、礼節が好きです。
英雄好漢や聖人君子や士大夫が存在した中国が好きです。
周辺諸国に恫喝と侵略を繰り返すような涜武の国になって欲しくありません。

191名無しさん:2026/02/14(土) 23:05:19

みなとみらいの『スペルマゲドン 精なる大冒険』観ました。
https://synca.jp/spermageddon/

思春期の少年イェンスは友達たちと外泊した先で気になる女の子リサとの初めて結ばれることに。
その瞬間、イェンス中にある精子たちの国ではスペルマ黙示録、すなわちスペルマゲドン警報が発令されて大騒ぎに。
外の世界へ飛び出すことだけを夢見て悶々と暮らしてきた10億もの精子たちは大興奮。
頼りないオタク精子のシメンと勝気なカミラはついに訪れた発射の瞬間を迎えるべく駆け出すのだが、他の精子を蹴落とそうとするカリスマ強精子ジズモの妨害、さらに思わぬアナルセックスで膣ではなく肛門に射精されることに。
果たしてシメンとカミラは卵子にたどり着く事ができるのか――。

精子が歌って踊るミュージカルアニメ。
あらすじを読んで性教育アニメかなと思いましたが実際にそんな感じで、かと言って過度に教育的にならず未成年者の飲酒や性行為を責めることなくおおらかに受け入れているのは好印象。
さらに避妊の大切さや男と女、たがいに傷つかないような関係の重要性をきちんとうったえ、なにかあれば遠慮せずに大人に相談しなさいという優しいメッセージまで込められている。
私が子どもの頃の性教育といえば小学生の時は体育館で『ふしぎなメルモ』を見させられ、中学生の時は男女別々で(この時点でナンセンス。男と女、双方が双方の性の違いを知るべきなのに)なんだかよくわからない講釈を聞かされたものですが時代は進歩したものです。
基本的に良いお話なのですが擬人化された精子に明らかに女性であるキャラクターが存在することが最後まで受け入れることができませんでした。
精子なんだからみんな男じゃないとおかしくね? まぁ、そもそも精子にオスメスないんだからどんなキャラクター像にしても問題ないのでしょうが⋯⋯。
予期せぬアナルセックスからの肛門から大腸、胃から尿道を経由して膣に到達するというアクロバティック受精にはハンニバルのアルプス山脈越えもびっく。
まぁ、現実にはできませんよと注釈が入っていましたが、そうだよな。
あと卵子がエグい。
ゴール地点にしてラスボス。
命からがらたどり着いた精子を外壁で押し潰す非情ぶり。
精子が辿り着いた瞬間に卵子は受精膜という障壁を張って精子の侵入を遮断して精子は跳ね飛ばすが、一旦受け入れたお気に入り精子にはときめき、優しく包みこむ。
かたや精子はおたまじゃくしのようにクネクネと身を振りながら1億分の1の過酷な競争に勝ち残るべく一途に卵子目がけて突き進む。
選ばれるのはほんの一握りどころかひとつまみ、それも完全に相手側に選択権がある不利な状況なのに。
過酷な男女格差社会の構図そのもの、これどう考えても精子よりも卵子に、男よりも女に生まれた方が勝ち組だろ。
というかそもそも生まれるべきではない。
生きていくには働かなければいけないが、働く事は拷問に等しい苦痛。
労働が苦しすぎる。
あといくら寝ても寝たりない。
正確には睡眠を欲しているのではなく暗闇と静寂に包まれて布団の上に横になり虚無に浸っている状態がなによりも心地よい。
無に近いのが幸せなら、死という無こそが至上の幸福。つまり生まれてこないことこそが一番の幸せな気がします。
生きているから苦しい。
弱者男性の母親は高確率で発達障害や境界知能。
良く言えば天然ドジっ娘だけど、普通に見れば頭の悪い怠け者。
愛嬌で公務員あたりと結婚して本人は専業主婦におさまり幸せになったものの、後に発達弱男の息子生まれて一家が終わる。
苦しむ者が増えるだけ。
まさに私がこれにあてはまる、母親ゆずりの負の遺伝である発達障害持ちの境界知能。
早く死にたい。
こんな世界に産まれたくなかった。
早く死にたい。

192名無しさん:2026/02/16(月) 00:09:34
川崎チネチッタで『FRÉWAKA/フレワカ』観ました。
https://frewaka.jp/

1973年、アイルランド。婚礼の夜に花嫁が忽然と消息を絶つ。
それから約半世紀後、人里離れた村に住む老婆ペグを介護するため看護師のシューが訪れる。
「ヤツらに気をつけなさい」と、見えない何か《イース・シー》怯えるペグはまじないじみた奇妙な行動をする。
どこからともなく繰り返し聞こえてくる歌声、赤く光る十字架、蹄鉄で囲まれた赤い扉、不穏な気配をまとう山羊の姿。
シューもまた見えない恐怖を感じはじめ、さらに古い記憶を呼び覚まされ、自身もまた忌まわしい因習に囚われていた事を知る――。

後半に描かれる祭りの場面や藁の仮面をかぶる奇習など、どうしても『ウィッカーマン』を彷彿させる。
そんなアイルランドの土着ホラーからはジャンプスケア多めの米国製ホラー映画や湿り気を帯びたJホラーとも異なる異教の息吹を感じた。
超自然の恐怖の下地には「マグダレン洗濯所」など現実に起きた、アイルランドの女性を長年苦しめてきた歴史的背景がある。
象徴的なのが蹄鉄で囲まれた赤い扉。
ケルト神話では鉄は悪霊を遠ざける物質とされ、結婚祝いに蹄鉄を贈る習慣もあるという。
しかしそこには〝守護〟と〝封印〟の二面性があり、女性を守る象徴であると同時に女性を閉じ込める象徴でもある隠喩が込められている。
そして山羊。
山羊はキリスト教でもバフォメットやレオナールなど悪魔の象徴、悪魔と結びつけられているが、より古い伝統と歴史を持つアイルランドではさらに複雑怪奇な象徴。
かつてアイルランドでは大飢饉のため3分の1以上の人口と90%以上の森林を失った。その際に狼などの昔から生息していた動物たちも絶滅したが、そのなかで古代から生き延びた動物が山羊だという。
ケルト神話の狩猟神にして冥府の神でもあるケルヌンノスも山羊の姿で描かれる。
雄山羊を街の王として祭り上げる伝統行事「パック・フェア」などもあり、山羊。なんとも厄い存在だ。

193名無しさん:2026/02/16(月) 01:23:31
川崎チネチッタで『神社 悪魔のささやき』観ました。
https://klockworx-asia.com/jinja/

神戸の山中にある廃神社で日韓文化交流プロジェクトに参加していた大学生たちが失踪、怪死した。
祈祷師《ムーダン》のミョンジンはプロジェクトのリーダーで大学時代の後輩でもあるユミから助けを求められ、韓国・ソウルから神戸へと向かい彼らの行方を追う。
二人は大学生たちと交流のあった牧師のハンジュや大家の佐藤の協力を得ながら手がかりを探すなか、廃神社に祀られていたのは神などではなく恐るべき悪鬼だと知る――。

日本のみなさんアニョハセヨ〜。
映画大国である大韓民国から新たなホラー映画がやった来ました。
それも日本から監督を迎えて神戸で撮影されたという異色の〝大韓民国映画〟で、大韓民国人キャストがメインの邦画のような印象ですが、れっきとした大韓民国映画。
日本語の台詞にまで日本語の字幕があるのに違和感を覚えました。

軽くネタバレします。

廃神社に祀られていたのが羅刹天というのがいささか理解に苦しむ。
神社に仏が祀られていることに関しては日本は明治以前までは本地垂迹、神仏習合で実際に寺に神が、神社に仏が祀られている場所があるそうなのでセーフ。
でもヒンドゥー教の羅刹《ラクシャーサ》は仏教に取り入れられてからは帝釈天や毘沙門天などと同じ十二天に属する護法善神に転じたにも関わらず作中の扱いは元来の悪鬼・悪神のままなんです。
ウェヨ《どうして》?

「羅刹は人を喰らう悪鬼だ」
「サタンと似ているな」
「サタンとは比べものにならない恐ろしい存在だ」

みたいなやり取りも。
どう考えてもサタンの方がヤバくね?
つうかサタンて人を食べるの? 食べた事あった?
キリスト教の悪魔って人をむしゃむしゃ食べたりするよりも堕落させて死後の魂を奪うイメージ。
ちなみにデビルはキリスト教内の悪魔でデーモンはキリスト教以外の異教の神、悪魔は元々は仏教用語です。
ルシファーやサタンがデビルでバールやパズスはデーモンです。
ガチガチのキリスト教視点ならオーディンもゼウスもシヴァも大日如来も天照大神もデーモンに分類されちゃいます。

「韓国人にとって神社は霊廟だが日本人にとっては普段の暮らしの一部だ」

みたいな科白も、嘘だ〜。
君ら大韓民国の人にとって神社は霊廟どころか日帝支配の象徴で憎しみのあまり火をつけたくなる場所なんでしょ?
あと日本人にとっても神聖な場所だよ。畏まるよ。
これが大韓民国人の監督作品なら「日本の神を祀る神社なんて悪魔崇拝の場所みたいなものだろ」的な考えで、悪鬼羅刹を持ってきても理解できるのですが、日本人の監督作品でどうしてこうなるのか?
モルゲッソヨ《わからない》。
宗教や信仰をあつかったホラー作品としては考証と脚本が雑ではないか。
わざわざ仏教の諸天なんか持ってこなくても日本の神様なんて基本は祟り神の御霊で正しく祀らなかったり下手に拝むと祟りをなす存在なんだから、誤った方法で拝んだ結果、祟りをなした。でいいのに。
触らぬ神に祟りなし。という言葉がありますが、実際にそうだと思うので旅先で見つけたろくに手入れのされていないようなお社に軽い気持ちで手を合わせないほうがいいですよ。
なにが祀られているかわかったもんじゃない、とんでもないものを連れて帰る事になるかもしれないから。

194名無しさん:2026/02/17(火) 23:01:17
>>191
タブーと法律で若者を性の知識から遠ざける日本と違ってこんな作品が作れるノルウェーは進んでいる。

195名無しさん:2026/02/18(水) 00:53:09
みなとみらいのキノシネマで『トゥギャザー』観ました。
https://together-movie.jp/

長年連れ添ってきたミュージシャン志望のティムと小学校教師のミリーは住み慣れた都会を離れて田舎の一軒家に移り住む。
近くの森を散策中に道に迷い不気味な地下洞窟で一夜を過ごすはめになるが、翌日から異変が起き始める。
ティムは突然意識が混濁して身体が何かに引きずられるように暴走する奇妙な症状に悩まされ、すれ違いがちだったミリーとの関係がさらに危うくなる。
やがて異変はミリーの身にも起こり、目に見えない磁力に引き寄せられるかのようにたがいの肉体が引き寄せ合う異常な事態に――。

トゥギャザーしようぜ!
ある程度の年齢の人にはそんなフレーズが脳裏をよぎる本作はボディホラーというジャンルに分類される作品だろう。
なんかむっちゃスティーブン・キングぽく感じたのは私だけだろうか? たぶんまったく関わっていないと思うのだがキング作品のような印象を受けた。
終盤の取ってつけたような黒幕の登場から説明無しの怒涛の畳み込み方とか、映画関係の作品に関しては雑なキング感をひしひしと感じた。
物語の設定や異常現象の理屈よりもたがいの苦手部分を補う良い意味での補完の他に共依存の危険といった作品に込められているであろうメタファーを感じ取る作品かもしれない。
肉体が融合する場面などはクローネンバーグ感も。
挿入したチンコが抜けなくなる場面はこういう設定のお話を考えたなら絶対に思いつくお約束ね(´∀`*)ウフフ
おそらく作中オリジナルの創作だと思うが、かつて人は男女双方がひたつになった両性人間であったがそれを脅威に感じたゼウスが人を男と女に分けた。男と女はたがいがたがいの半身であり、それゆえ片割れを求めるのだという。
なかなかロマンチックな設定だ。そう考えるとローマ神話のヤヌスや密教の歓喜天、日本の両面宿儺やシヴァ神とパールヴァティが合体したインド神話のアルダーナリシュヴァラなどの男女合体神などは様々な隠喩や象徴なのかもしれない。
男と女はそもそも生物として体が違うのだから平等なんて無理なんです。
お互いの心と体の個性を認めて適材適所の男女尊重にするべき。たがいの長所を生かして短所を補い合う、助け合う。陰陽合一こそ理想。
性としての機能や役割を越えたジェンダー平等なんて非合理的過ぎて社会の衰退を招くだけです。
この映画とはまったく関係ないですけど『パーマン』でパーマン1号とパー子の繋いだ手が何らかの理由で離れなくなったエピソードてなかったでしたっけ? 検索しても出てこないので別の作品と混同している可能性がありますが、ガチの子ども向け作品なのにラブコメしていたなぁ。

196名無しさん:2026/02/18(水) 01:58:01
みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『ブゴニア』観ました。
https://gaga.ne.jp/bugonia/

世界的な製薬会社のカリスマ経営者ミシェルが帰宅したところを覆面姿の男2人に誘拐される。
犯人はミシェルを地球を滅ぼすアンドロメダ星人だと信じ込む陰謀論者のテディと、その従兄弟のドン。
ミシェルを地下室に閉じ込めたテディは地球から手を引くように要求する――。

宇宙人を地球から撤退させるという妄想に取り憑かれたテディと、それに付き従うドン、監禁されても毅然とした態度で説得を試みるミシェル。
かみ合わないやり取りは現代社会の格差と分断と不理解を可視化したかのよう。
陰謀論をモチーフにした作品は最近だと『エディントンへようこそ』などがあり、流行りのテーマなのだろう。しかし本作はエディントンのように陰謀論に囚われる人々を冷笑する姿勢だったのに比べて同情的な眼差しがのぞく。
虚勢の中に見え隠れする孤独、テディの過去が断片的に明かされるにつれて陰謀論にはまるのは必ずしも個人の責任や愚かさばかりとは言えないと思えてくる。
耐え難い不幸と不条理の連続、なにも悪いことをしていないのに生活は苦しく誰にも頼れない。そんな状況下では荒唐無稽であっても現状を打破できるかもしれない言説に希望を見いだしたテディを誰が責められよう。
自分が世界から切り離されてしまったという強い感覚が人をとてつもない陰謀論に走らせる、テロ行為に駆り立てる。
自分の頭で考え、自分の意思で行動していると思っていても特定の閉ざされた集団の偏り、過激化した思想に言動を左右される姿。
人間同士の権力勾配、支配と被支配の関係性など、ネット社会の普及でより複雑化した支配構造を浮かび上がらせている社会派作品。
「人々から頭がおかしいと笑われていた妄想狂や陰謀論者こそ本当に正しかった」という描写が映画では頻繁にあるが、本作はそれを痛切にして劇的なブラックユーモアあふれる皮肉的なラストに用意してある。
笑うに笑えない絶望的な最期、ぜひ映画館で観て欲しい。

突飛な主張を陰謀論と言うが人類の歴史上、大は国家の謀から小は家庭の秘密まで〝陰謀〟が存在しなかった時代などない。
自分とは相容れない主義主張だからと、そんな人の言葉をろくに考察せずに陰謀論のひと言で切り捨てるのは安易かつ軽薄、反知性的な行為と言える。
ディスインフォメーションという言葉がある。
意図的に誤った、歪んだ、100%真実ではない情報を流して撹乱するという意味だ。
アメリカ合衆国政府は宇宙人と密約を交わしている、エリア51でUFOが製造されている。
ひと昔どころかふた昔前にそのようなオカルト話が流行った。
この手の話を書いた本では、そうした噂の発生源はたいてい元軍人だとか空軍の情報部員ということになっている。
だからそういう情報は信用できるというロジックなのだが、どう考えてもおかしい。
守秘義務というものがある。現役だろうが引退した者だろうが本物の国家機密をマスコミなど外部に漏らしたら厳重処罰されることだろう。
開発や所持が禁止されている兵器を秘密裏に製造していて、それを隠蔽する場合、「そんな兵器は作っていません」と言い張っても大衆は納得しない。
それよりも大衆が信じそうな偽の情報をわざと流すのが効果的だ。
真実には少し近いが見当はずれな情報を信じやすい者はすぐにその話を信じ、疑い深い者は逆にそのような話はまったく信じない。
いずれにせよ大衆の目は真相からそらされ、遠ざかる。
エリア51で重大な何かがおこなわれていても、だれも気にしない、気にしなかった。
今の時代のエリア51はどこだ?

197名無しさん:2026/02/18(水) 23:43:27
川崎チネチッタで『新劇場版 銀魂-吉原大炎上-』観ました。
https://wwws.warnerbros.co.jp/shingintamamovie/

ひょんな事からスリで生計を立てる孤児の晴太と出会った銀時。晴太は生き別れた母を探しており、吉原一の花魁・日輪《ひのわ》太夫が自母親だと信じていた。
彼女に会いたいと言う晴太の願いを知った銀時は地上から隔離された巨大な地下遊郭都市・吉原桃源郷。法の力もおよばぬ欲望渦巻く陽の当たらない常夜の街へと足を踏み入れる。
晴太と日輪の接触を好まない鳳仙の指示で吉原の自警団「百華」からの襲撃を受ける銀時。
一方、吉原に蔓延する違法薬物のため潜入捜査を行う真選組の面々、そして国を乱す鳳仙の動向を探るため攘夷党の桂までもが街に潜伏していた。
そして吉原の街に血と闘争、最強の称号に飢えた一匹の獣が降り立とうとしていた――。

TVアニメで放送されたエピソードが17年の時を経て劇場版用に生まれ変わりました。
しょっぱなの鬼滅ネタと声優いじりにニッコリ。そうだよこれだよ、銀魂といえばこのノリだよ。
この鬼滅ネタに桂が絡まなかったのは残念!
あと神楽がかわいい。
ミニスカ和服ニーハイがかわいい、髪型もかわいい、なによりも声が超絶かわいい。
声と言えば月詠役の甲斐田裕子も秀逸。彼女はアニメの演技も外画(実写)の吹替、両方とも違和感なく上手にこなす才媛です。
銀時と鳳仙の一撃一撃が重い熱く重厚なバトルと神楽、新八と阿伏兎が戦う速くスタイリッシュなバトルは劇場版ならではのハイクオリティ。
吉原桃源郷と鳳仙の館の美術や造形も美しく、ちょいとした無限城。そのへんに鳴女がいそう。
原作ファンやアニメを楽しんでいた人も納得の作品、映画館で観てください!

198名無しさん:2026/02/19(木) 00:58:18
川崎チネチッタで『禍禍女』観ました。
https://k2pic.com/film/mmo

好きになった男にどこまでもつきまとい、最後には命を奪ってしまう怪物・禍禍女。
美大生の早苗は夢中になっている宏をこの怪物に奪われてしまい、戦いを挑む――。

監督の名前がなんかお笑い芸人みたいだなぁ、と思って検索したらお笑い芸人だった。
私の中でお笑い芸人の撮った映画にアタリは皆無なんですよ。なのであまり期待せず完全に髙石あかり目当てに観賞。
冒頭から平成に流行したホラー映画を思わせる王道の展開に堅実な作りだと思いきや、早苗が宏への愛を表現するインド映画ばりのミュージカルシーンが始まるなど、独自色を全開。
唐突な「つづく」テロップや、口汚く罵る場面でピー音と共に口にモザイクが入るなど独特な演出が光る。あの罵倒シーンの悪口雑言は真似したくなるのでどこかに全文載ってないかしら?
実は早苗も宏につきまとうおかしな女だったというのもポイント、宏への恋慕に駆られて暴走する様子と、とある〝儀式〟の場面はまさに禍禍しい。
そんな早苗を演じる南沙良のはっちゃけた演技がとにかく凄い。髙石あかり目当てに観に行ったら南沙良に魅了されました。
快作にして怪作。
超自然の存在が登場するホラーであると同時に真犯人や真相に迫るミステリの要素もあり。
「実は禍禍女とは●●なのではなく〇〇という存在なのでは?」と途中で考えさせられるも見事に予想が外れました。お見事!
芸人として世間に認められ、さらに映画監督としても非凡な才を見せるゆりやんレトリィバァという人に正直嫉妬しました。
ほんと運や才能に恵まれた奴がうらやましい、妬ましい。こっちはなりたい自分になれずに生活のためにやりたくもない仕事をする、労働に苦しめられる日々だというのに、世の中にはそうでない連中がいる。
運や才能や容姿に恵まれ、何不自由なく人生を謳歌している連中がいる。
この世はゲームバランスの崩壊したクソゲーだ。

199名無しさん:2026/02/21(土) 18:24:30
2月22日は猫の日! みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『Cat Video Fest』観ました。
https://catvideofest.jp/

『Cat Video Fest』とは文字通りネコ動画の祭典で世界中から寄せられたネコの動画を集めて映画館で上映するという催し。
2016年から毎年開催され、今やアメリカ国内のみならずカナダやヨーロッパを含む世界各地350館以上の劇場で上映される世界的に愛される動画フェスティバル。
特にアメリカでは毎年大ヒットを記録し、観客動員数は年々増加。昨年は興行収入100万ドルを突破するなど、ネコ動画をみんなで観るという特別な体験が多くの人々を劇場へと引き寄せている。
このフェスティバルのチケット収益の一部は動物保護団体へ寄付され、観ること自体がネコたちの支援につながっている。
2019年以降、世界各国での上映を通じて累計15万ドル以上の支援金が集まり、多くのネコたちの命が救われてきた。
日本での上映においても収益の一部が保護団体へ寄付され、医療支援や里親探しなど支援を必要とするネコたちのために活用される予定。

ネコ、ネコ、ネコ――73分間ひたすらスクリーンの大画面でネコ動画を見続けるネコ時間。
かつて欧米では猫は魔女や魔術を連想させる不吉な生き物であり〝不潔なネズミを捕える不潔な動物〟とされていた。
近年になってもアメリカでは猫は女性的なペットという認識が強く、男性が猫を飼うことは〝男らしくない〟と見られていた。
2020年のコロラド州立大学の研究で行われた「女性は猫を抱いている男性とそうでない男性の写真を見た時にどちらに惹かれるか」という研究・実験がされ、猫好きは男性的でないという結果が出ている。
男が男らしくあるためには強く、感情に呑まれてはいけない。助けを求めたり家庭的なこともすべきでない。犬ではなく猫を飼うなんて柔弱だというのだ。
そんな認識や風潮も今は昔。いかついおっさんたちが幾人も猫さんたちを愛でに愛でておりました。
寺院で150匹の猫を買うモンゴルのおばさんとか、それ多頭飼育なんじゃ⋯⋯と不安になる場面もありましたが。
猫。ふわふわしていて温かくてニャーと鳴く、おそらく地球上で一番かわいい生物。
その仕草のひとつひとつがとにかくかわいい。
猫と暮らせる人がうらやましい。
あの温かくて柔らかくてニャアと鳴く、もふもふする生き物を、布団の中で猫を抱きしめて寝ることができたらどんなに幸せなことでしょう。
猫は人類と違って人のことを容姿や年収や経歴や家柄や血筋で差別したりしない。
中身ではなく外見と収入でしか男を測れない愚かな人間のメスよりも猫の女性と結婚したい。
猫はどんな女性声優や地下アイドルよりもかわいい。
いいなぁ、猫。猫になりたい。
猫好きに飼われる猫になりたい。
人に生まれて労働地獄に堕ちるより猫に生まれて人に愛でられる方が何倍も幸せだよ。
どんな功徳を積めば猫に転生できるのか、来世は猫になりたい。

200名無しさん:2026/02/24(火) 23:10:06

川崎チネチッタで『ANIMAL』観ました。
https://animal-movie.jp/

デリーの鉄鋼王バルビールの長男として生を受けたランヴィジャイは仕事一筋で家庭を顧みない父からの愛に飢えていたが、とある事件をきっかけにアメリカの寄宿学校へ送られてしまう。
成長したランヴィジャイはバルビールの60歳の誕生日パーティーに参加するために帰国するが義兄と諍いを起こしてバルビールに拒絶されてしまう。
傷心のランヴィジャイは幼馴染のギタンジャリと駆け落ち同然に結婚し再びアメリカへ。
8年後、バルビールが何者かに襲撃されたと報せを受けたランヴィジャイはデリーに舞い戻り復讐を誓うのだが、それは三代に渡る親族間の血で血を洗う骨肉の戦いのはじまりであった――。

201分という長尺で特別料金で2400円もした!
しかも完結しない! こんなに長い尺なのにまだ完結しない! 続く!
独善的で歪んだ正義を貫く主人公の姿はかなり個性的で好みがわかれるキャラクター像。
また物語に流れる男尊女卑や女性蔑視を容認する悪しきマチズモ的な価値観は男から見ても不快な気分に。
この点について監督は「〝描写すること〟と〝肯定すること〟は異なる」と述べているので、決してそれらを肯定しているわけではない模様。
敵も味方も異常に家族愛が強く、殺られたら殺り返せが延々に続く地獄絵図のような修羅道の物語。
凄惨な暴力描写も特徴で、ガトリング砲をド派手にぶっ放す場面は壮観。心の中でガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガトガト! と叫びたくなること必至。
ガトリング砲の嫌いな映画ファンはいないと思いますのでガトリング砲好きはあの場面を観るだけに足を運ぶ価値あり。
敵キャラにルー大柴そっくりさんがいたのも印象に残る。

前述したように3時間近い長尺で、久々に長いと感じましたが、我々労働者は普段からその3倍近い時間働かされている事を思うと人類社会の労働時間の長さは異常。
1日9時間労働はおかしい。
人の心身に異常をきたさない限界時間が9時間なのだから、人によっては耐えられないのにそれがデフォルトとかおかしいでしょ。
わずか1日の労働で疲労困憊。1日の労働の疲れを1日の休みで回復するのだから休日≧出勤日でないと勘定が合わないのに週5出勤が基本というのも同様におかしい。
昭和の時代に比べて機械化やITデジタル化が進み効率が上がってるはずなのに労働時間が変わらないというのは機械化で無くなった分に仕事を追加されているため現代人は昔の人よりも多く働かされているということ。
さらに給料以上のクオリティまで求められる。
そりゃあ日本人は幸せになれませんよ。

201名無しさん:2026/02/26(木) 00:37:55
ジャック&ベティで『ヒグマ!!』観ました。
https://higuma-movie.jp/

18歳の少年小山内蒼空が大学合格により未来を掴んだその日に父親が自殺してしまう。
特殊詐欺の被害に遭い多額の借金を背折らされたためだ。
進学の将来は断たれ、生活のために金策に走る小山内がすがりついたのは、よりにもよって父を追い詰めた闇バイト。
違法なブツの運びや特殊詐欺の片棒を担ぐはめに。
ある日、最も高額な報酬が見込める拉致工作に参加した小山内だったが、いつの間にか標的である若林桜子の殺害と死体遺棄までもが追加されていた。
森の中まで運び、穴を掘り、いよいよ殺害しようとしたその時、深い闇の中から突如として最凶の獣エゾヒグマが現れた!

こちら諸々の事情で公開延期となっていたクマ映画がついに上映されました。
ヒグマが人を襲う時の最初の一撃は顔を狙う事が多く、その一撃を受けた人は目と前歯が転がり落ちるという。たが、その動きがあまりにも速いため襲われた人は自分の体の一部が欠損した事に気づかない。
そんな凄惨なヒグマの攻撃が最初の襲撃場面で描かれております。
ゲームクリエイター志望の主人公が自作したゲームの内容が途中と最後で活かされるのにニヤリ、これはなかなか上手い作り。
今まで観たクマ映画の中でも1、2を争う面白さ。
まぁ、私が観たクマ映画って『グリズリー』と『コカイン・ベア』くらいなんでけどね(´∀`*)ウフフ
ジャンル的にはアニマルパニック映画に分類される本作ですが、特殊詐欺や闇バイトの危険性や貧困ゆえに犯罪に手を染めざるを得ない負の連鎖を描く社会派映画でもある。
闇バイトの何がいけないって、倫理面や法律的な問題ではなく使い捨ての駒にされるから。
成功してもいつ足がついてお縄になるかもしれないし、成功報酬だって上の連中が手にする利益に比べれば微々たるもの。
いつでも辞められるわけでもない、個人情報を奪われて家族にで被害がおよぶと脅されて一度でもか関われば骨の髄までしゃぶられる。
下手をすれば口封じに殺される可能性もある。
都合のいい時に現れて都合のいい相手に襲いかかるヒグマの行動は映画というフィクションゆえのお約束だと納得するべきだろう。
他にもフィクションだから……、と無理やり納得する場面も。
例えば突進してくるヒグマに対しての花火による威嚇。
たしかに動物は火を恐れると思いますが、ヒグマが花火程度の火に怯んで突進を止めるだろうか?
ヒグマの体は厚い筋肉と硬い骨で覆われている。
22口径程度の銃では被弾しても皮下脂肪で銃弾は止まり、仮に急所である眉間に命中させても異常に分厚い頭蓋骨が余裕で銃弾を弾き返してしまう。
最低でも7.62mm、30口径以上の銃ではないと仕留める事はほぼ不可能。
我々に大山倍達やウィリー・ウィリアムスくらいの戦闘力があればワンチャンありますが、そうでないのならヒグマと遭遇=死だと覚悟しておいたほうがいい。

202名無しさん:2026/03/01(日) 00:02:00
川崎チネチッタで『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』観ました。
https://milkygalacticuniverse.com/movie/

スピード違反、公務執行妨害、警察車両爆破といった銀河鉄道交通法違反で逮捕されてしまった強化人間のチハルとサイボーグのマキナ。
同じく警察に捕まった強化人間のアカネとカナタ、サイボーグのカートとマックスらクセのある受刑者を集め、警察官・リョーコが全員に課したのは社会奉仕活動を行う事で刑期を短縮する「刑期計上プログラム」として惑星間走行列車・通称『ミルキー☆サブウェイ』の清掃をする事に。
簡単な任務のはずだったが、ミルキー☆サブウェイが突如として暴走をはじめ、6人ほ予期せぬトラブルに見舞われてしまう――。

こちら2025年7月から放送・配信されると瞬く間に大きな反響を呼んだ全12話のショートアニメに追加要素の加わった劇場版となります。
一癖も二癖もある犯罪者集団が危機に瀕して団結し、法の守護者側も彼らを単なる悪人と切り捨てず助けようとする者、上からの指示に従い黙認するもの、その〝上〟の隠された目的――ストーリー、プロット、キャラクター、SF設定などなど……。これらの素材をもちいればハリウッドの大作アクションが作れそう。
それを47分という短い尺のCGアニメーション、それも軽妙洒脱で軽くてゆるいポップなノリのお話にしたのは作り手のセンスと技量のなせる業。
どこが懐かしいスペース・オペラ風の世界観はなんとも言えない郷愁感に浸らせてくれる。
あと小松未可子がむっちゃしゃべってた!
声優ってゲームの仕事は文字数(1行いくら)でギャラが派生すると聞いたことがありますが、これもそのシステムだったら主役よりも稼いでいるんじゃないかってくらいしゃべってた。
小松未可子ファンは映画館に足を運ぶべし。

203名無しさん:2026/03/03(火) 23:43:58
川崎チネチッタで『超かぐや姫!』観ました。
https://www.cho-kaguyahime.com/

今よりもほんの少しだけ先の未来の日本。
都内の進学校に通う彩葉《いろは》は自立した生活のために学業に仕事に推し活と大忙し。
そんな彩葉はある日、七色に光り輝くゲーミング電柱の中から出てきた赤ちゃんと遭遇。
放っておけず連れ帰ると赤ちゃんはわずか数日で少女に成長し、かぐや名乗る。
かぐやにねだられて共に仮想空間『ツクヨミ』でライバー活動を始め、人気を得る。
楽しい日々が続くが、かぐやには地球に長く居られない理由があり、わかれの時が迫る――。

早見沙織むっちゃしゃべってた! 夏吉ゆうこ、顔も声も良くも悪くも声に特徴が無くて印象に残らない! 和風サイバーパンクぽい『ツクヨミ』の映像が美麗で楽しい! カニすくいやりたい!
しかし長い。
この内容で140分は長い。
もう30分ほど短縮して欲しいところだが、削るとしたら歌唱シーンしかなく、そこはそこでこのアニメのポイントなのでそこを削る事はインド映画からダンスシーンを削るに等しいので難しいところ。
お話自体は正統派の時間SFで、予期せぬ展開と真相に驚かされ、悠久の時の流れと変わらぬ人の心に感動。
VTuberとかライバーとか、そっち系に素養のある人ならより物語に没頭できるのかもしれないが昭和生の老頭児にはどうにも理解できない世界。
偏見かもしれないがVTuberとかああいう人たちってド素人がテクノロジーの力で無理やり芸能人気取りしてタレントごっこしているようにしか見えない。
現実の本人は良くてチー牛、悪くてジャバ・ザ・ハットみたいな容姿のくせしてネット上でらアニメ風のイケメンや萌えキャラみたいなガワをして声優気取りで作りイケボや萌え声をひり出すなんて、やっていてむなしくならいのかしら?
やる方もやる方だけど、そんな赤の他人の芸能人ごっこに投げ銭する奴らなんてアホですよアホ。
赤の他人の人生を飾り立てる暇があるのなら、己自身の人生を盛り立てろよと。
くだらないイベント商法にもグッズ販売にも乗せられるな、投げ銭するな。
自分《おまえ》の人生を、自分《おまえ》だけの人生を歩め。
おまえの物語の主人公は、ただ一人。おまえだけなんだぞ。
惑わされるんじゃないと言いたい。

204名無しさん:2026/03/04(水) 23:02:05
ジャック&ベティで『翔んだタックル大旋風』観ました。
https://tackle.united-ent.com/

2年前にストーカーから自分を守ってくれた大学生・吉岡のことが忘れられず、この春から彼が通う日ノ丸大学に入学することになった秋子。
カメラが趣味の親友・百合子の協力もあり吉岡が所属するアメフト部『ケルベロス』にマネージャーとして潜り込む。
だが、チーム監督である澤田の指示により、様々な危険プレイを重ねていたチームは試合出場停止となっていた。
さらに一人練習に励んでいたキャプテンの平山からは「吉岡は試合中の事故で死んだ」と告げられ衝撃を受ける秋子。
だが秋子はそこから一念発起して自ら選手となる事を決意。平山を相手に過酷なタックルの練習に励む。
一方、城西署の刑事・沙織は殺人タックルを武器に活躍していた元部員・佐々木が薬物犯罪に絡んでいると調査の手を伸ばす――。

『「令和で一番くだらない映画」を超越する!』という公式の謳い文句に嘘偽りは無いだろう。
この手の最初からまともなお話を作る気はないですよ。という弁は自分がまともなお話を作れない逃げ口上のようで好きではないのですが、アマチュアとはいえ私も物書きの端くれ。時おり心底くだらいお話を書きたくなるのも事実。
創作者にはそんな衝動に駆られる時があるのです。
なんでこんな映画に佐野史郎ほどの経歴の持ち主が出ているのか、監督や関係者に弱みでも握られているのか……。
秋子役の子、普通にかわいいのにこんな映画に出てキャリアに傷がつかないのか……。
百合子の服装が悠木碧がたまに着ている昭和レトロな装いで好き。
純粋に面白い、楽しい映画を求めて観ると時間泥棒の被害に遭いますが、「よし、俺はこれからくだらない映画を観るぞ!」という気分の時にくだらない映画を求めて観賞すればそれなりに達成感を得られるのでは。

またつまらぬものを観てしまった……。

205名無しさん:2026/03/07(土) 23:56:32
ジャック&ベティで『終点のあの子』観ました。
https://endof-theline.com/

中高一貫の私立女子高校の入学式に向かう途中、中等部から進学した希代子と奈津子は青い服を着た見知らぬ女子から声をかけられた。
それは高校から外部生として入学してきた朱里だった。
有名カメラマンを父に持ち、海外を転々としてきた朱里は自由奔放で学校では浮いた存在だったが、同時に羨望の眼差しで見られていた。
希代子は朱里と共に時間が多くなり自宅に呼ばれるが、そこで希代子は朱里の日記帳を見つける。
そこに書かれていたのは――。

女性同士の関係性を鮮烈に描く柚木麻子の原作世界を吉田浩太監督が映像化。
ゆらぎやすい女子高生の友情と複雑な心情、高校時代ならではの閉塞感やゆれ動く自意識などが描写される。
「何者かになりたい」「特別な存在になりたい」という思いを抱いているけれども、現実では周りに合わせて生きるしかない。
そんな青春時代を過ごしてきた人々の心に響く精細で苦く、観ていていたたまれない気持ちになる苦い青春映画。
主演を務める當真あみの透明感のある清楚な美少女ぶりと、Eラインが美しく素晴らしい。
思えば高校時代は最悪でした。
頭が悪く地元でも有名な底辺高校に行くことしかできず、底辺レベルの勉学にすら追いつけない劣等生。
なまじ読み書きができるだけ他のバカよりバカじゃない分、他よりいっそうバカ地獄。
現実世界に居場所はなく、読書とアニメ、アニラジとオタク友達とのTRPGだけが楽しみ。

「10代はどん底だ。だからこそ生き延びるんだ。逃げずに生きるんだ、勇気を出してしがみつけ」
映画『今夜はトーク・ハード』より。

じゃあ卒業して社会に出ればマシになるかというと、週5フルタイム労働という別の地獄が待っており、生きてるだけで大損。
だめだこりゃ、次(来世)いってみよう!

206名無しさん:2026/03/11(水) 00:03:30
みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『ほどなく、お別れです』観ました。
https://hodonaku-movie.toho.co.jp/

とあるきっかけで葬儀会社のインターンになった美空は葬送プランナーの漆原とコンビを組む事に。
出産直前に事故死した妊婦の夫や先天性の疾患で亡くなった5歳の少女の母親――。
ふたりは大切な人を失って悲嘆に暮れる遺族のみならず、故人も納得がいくお見送りを目指す。
実は美空には亡くなった人の声が聞こえる能力があったのだ。

『小学館文庫小説賞』大賞受賞作であり、シリーズ累計70万部のベストセラーになっている長月天音の同名小説シリーズが原作。
故人に自身の死を受け入れてもらい、あの世に向かわせる。そして、そんな故人の想いを遺族に伝えて納得してもらう――美空は故人と遺族との橋渡し役を務め、両者が納得して悲しみを乗り越えていく手助けをする物語。
故人の存在が可視化される事で彼らの想いがより観客に伝わるという、映画という映像媒体ならではの効果が生まれている。
4つのエピソードからなるオムニバス形式のストーリーは葬儀の場面が続き、重い雰囲気が漂うが各シーンともそのままでは終わらずお別れの儀式は温かい心が醸成され、穏やかな気分に包まれて完結する。
とはいえ実際に別れの経験が身近にあった人には観るのがつらくなる作品かもしれない。
私自身は葬儀不要の考えだが、葬儀には「死の事実は変えられないが、受け止め方は変えられる」という意味や効果があるのは事実だろう。
葬儀というのは残された者の自己満足に過ぎない。
そんなものは私には必要無い。
そんなものよりも私の書いたお話を読んで欲しい。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/201650589/107979737/episode/9928966
俳優は銀幕の中で、作家は物語の中で永遠に生き続ける。
俳優と作家は不死者。
言葉を紡ぎ、夢を綴ることで生きた証を残したい。
それにより永遠の存在になりたい。

207名無しさん:2026/03/11(水) 19:59:16
ローソン・ユナイテッドシネマで『ウィキッド 永遠の約束』観ました。
https://wicked-movie.jp/

オズの国に隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになったエルファバとグリンダ。
悪い魔女として悪名を着せられ民衆の敵となったエルファバは言葉を奪われた動物たちの自由のために戦い続けていた。
一方、善い魔女となったグリンダは希望の象徴として名声と人気を手にするも、その心にはエルファバとの決別が深い影を落としていた。
和解を試みるもその願いは届かず、 ふたりの溝はさらに深まっていく。
さらに突如として現れたカンザスから来た少女ドロシーによってオズの国の運命までもが大きく揺れ動く――。

人気ミュージカルの映画化で2部作の後編。
今作では悪い魔女として汚名を着せられたエルファバと善い魔女として名声を得たグリンダの行く末を描く。
川を渡った先にある水と緑にかこまれた荘厳かつかわいい造りのシズ大学、回転する巨大な不思議装置つき本棚がある図書館、歯車で動く斬新かつクラシックなデザインのエメラルドシティ行き列車――。
2人の青春時代を描いた前作に出てきた幻想的で楽しげな舞台装置の数々は鳴りを潜め、それに比べると純粋に心躍る場面は少ないが、作品の主題と登場人物の心情を伝える力強い歌唱シーンは圧巻。
真実とは人々が信じると決めたものに過ぎない。など、プロパガンダや情報操作への懸念と警句はいつの時代にも通ずる普遍的なものだろう。
オズの魔法使いが世界地図の風船をもて遊ぶ場面ではチャップリンの『独裁者』のあまりにも有名なシーンを連想した。
終盤、主要キャラの意外な関係が明かされたり、このキャラが『オズの魔法使い』に登場するあのキャラになるのか! というサプライズもあり。
映画館の大きなスクリーンで観るにふさわしいミュージカル作品でした。

208名無しさん:2026/03/14(土) 23:51:18
みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『木挽町のあだ討ち』観ました。
https://kobikicho-movie.jp/

文化7年(1810年)1月16日の雪降る夜、江戸・木挽町にある歌舞伎小屋『森田座』近くで美濃遠山藩の藩士・菊之助が父の仇の作兵衛と斬り合い、その首を獲り、仇討ちが見事に成し遂げられた。
その事件は多くの人々の目撃により江戸の語り草となる。
それから1年半後、同じ遠山藩士で菊之助の縁者と名乗る侍・総一郎が仇討ちの顛末を知りたいと芝居小屋を訪れる。
菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞く中で徐々に明らかになっていく事実。果たして仇討ちの裏に隠されたその秘密とは?
そこには思いもよらぬ真実が待ち受けていた――。

これは面白い!
理屈抜きに楽しめる痛快娯楽時代劇。
ミステリー風に物語は進み、徐々に真相が明らかになっていく展開はテンポが良くて隙がない。
終盤、芝居が上演されている森田座の舞台と舞台裏を行き来して冒頭のあだ討ちの場面につながるクライマックスには心底ハラハラドキドキした。
飄々としつつも底知れなさを感じさせる柄本佑が演じる総一郎をはじめ、一癖も二癖もある魅力的な登場人物たち。
驚きの展開のある物語そのものもさるものながら衣装や美術も素晴らしい。
『森田座』という歌舞伎小屋に江戸の町並みのセット。雨や雪、光と影、殺陣、撮影、照明、美術のクオリティの高さに脱帽。
かつて隆盛を誇った東映時代劇の世界が令和の世にその片鱗だけでも再現したかのよう。
役者や裏方の双方合わせて300人。大工や左官や床屋屋や湯屋など、暮らしに必要なあらゆるものを自前でまかなう事のできる大きな芝居小屋をひとつの国に見立てて〝戯場国〟と称するくだりはお上や世間の強いる法や道徳に縛られない独立不羈の精神を感じた。
『森田座』に住みたい、歌舞伎座の怪人になりたい、ファントム・オブ・カブキになりたい。
あと骸を火葬する職業「隠亡《おんぼう》」なんて初めて知りました。勉強になる〜。
出てくる食べ物もまた美味しそう。
うどの煮物、焼きめざし、小松菜と油揚げのおひたしといった家庭料理。
ズルっと良い音を立てて食べる喉越し良さげな二八蕎麦。
半煮えの卵がいかにも美味しそうな泥鰌の柳川鍋など、観ていて食指が動く垂涎もの。
久しぶりに柳川鍋が食べたくなりました。
昔は地元に泥鰌の唐揚げや柳川鍋が食べられるお店があったのですが、今はもう無いのが残念。
欠点らしい欠点が見当たらない(いや、実はひとつ気になる点はあるのだが)文句なしの良作時代劇。
観てください!

209名無しさん:2026/03/17(火) 22:50:41
横浜ブルク13『ザ・クロウ』観ました。
https://klockworx.com/movies/thecrow/

恵まれない家庭環境で育ったため非行を繰り返す青年エリックは更生施設に送られ、わけありの女性シェリーと出会う。
たがいに惹かれ合い、恋に落ちた彼らは脱走を成功させて二人だけの時間を過ごす。
しかしシェリーと因縁のある犯罪組織に襲撃され、二人は殺害される。
夢かうつつか幻か、死の間際にエリックはあの世ともこの世ともつかない空間に飛ばされ謎の存在から犯罪組織の正体を知らされて「おまえたちを殺した者を殺せばシェリーを生き返らせる」という取引を持ちかけられる――。

こちらブルース・リーの息子ブランドン・リーが撮影中の事故で命を落としたいわくつきの作品『クロウ/飛翔伝説』を再構築したリブート版となります。
う〜ん、全体的にテンポが悪くて雑な印象が否めない。
前半のイチャラブ展開が無駄に冗長な一方で過酷だったであろう幼少期の描写が少なく説明不足。
正直、冒頭のあの場面だけでは主人公の置かれた環境や状況が理解できない人もいるのでは?(映像作品といえばショート動画が主という人たちとか特に)
このあたりの尺の割り方をもう少し整理して見せるべき部分を見せ、削れる所は削った方が良かったのではないだろうか。
黒幕にたどり着くまでの調査パートが雑。
主人公はイーサン・ハントやジェームズ・ボンドのようなプロの諜報員ではないので調査が粗雑になるのは仕方がないが、だとしてもなんでそんな稚拙なやり方で真相まで行き当たる事ができるんだよと。
せめて何か異能の力によるチート能力で探知できたとかの描写があれば納得できたのだが……。
伝説のカルト映画のリブート作にしては実に残念なできだが、ゴア描写だけは気合が入っていて◎
そこだけは文句無しでした。
惜しい……、実に惜しい……。

210名無しさん:2026/03/18(水) 23:21:28
みなとみらいのキノシネマで『災 劇場版』観ました。
https://www.bitters.co.jp/SAIdisaster/

異なる場所、異なる人々を突然の不幸が襲う。
その周辺に浮かぶのはひとりの男の姿。
ある漁港では働く漁師たちでごった返す食堂に現れる。
また別の場所では塾講師として女子高生の進路相談に当たっている。
また別の場所では理容師として用務員として清掃員として――。
男はそれぞれの場所で違う人物のようだが、どこか共通点があり、そして男が現れるところでは必ず人が命を落とす。
刑事の堂本は一見相互関係の無いこれらの事件に引っかかりを覚えて調査を進めるのだが……。

WOWOWの連続ドラマW『災』の劇場版作品。
壁に穿たれたぽっかりと開いた穴を見つめるような、理屈では説明のつかない不安と恐怖の感覚に包まれた。
男が何者なのかいっさい明示されずに物語は進む。男の底しれない存在感、海に浮かぶ遺体や灯台を照らす稲妻の絵画的な美しさ、場面が変わると突然事件が起きている衝撃は、さながらデビット・リンチ作品を彷彿させる悪夢の迷宮のような作品。
惨劇の場所に必ず影を落とす人物というと『タイムクラッシュ・超時空カタストロフ』を連想するが、そのように安易でSF的な明確な設定も説明はされない。
この男は災厄の象徴、擬人化された存在感なのか? 
物語に明確な説明や伏線の回収を求める人には受け入れられないだろうが、刺さる人には刺さるだろう。
この映画はそんな映画。
あと中島セナが美人。
幸の薄そうな透明感のある楚々とした美貌が素晴らしい。

211名無しさん:2026/03/22(日) 02:33:28
横浜ブルク13で『夜勤事件』観ました。
https://yakinjiken.com/

女子大生の田鶴結貴乃は寂れた住宅街にある一軒のコンビニで夜勤のアルバイトをはじめた早々に店長が失踪。
それでもマニュアルに従い品出しや廃棄処理、奇妙な客の対応をこなしていた。
だが差出人不明の自分宛の謎の配送物、不気味な言動を繰り返す浮浪者や老婆、誰もいないはずの通路の監視カメラに映るなにか――深夜のコンビニは静かに、しかし確実に怪異に侵食されていき、結貴乃の身にさらなる恐怖が振りかかる……!

※以下、軽くネタバレあります。



無能。
ジャンプスケアでしか恐怖を演出できない映像作家は間違いなく無能。
現場検証もまだで事件か事故か不明なのに「犯人《ホシ》をあげられるか緊張してる」て先走りすぎじゃない? 結貴乃の同僚、制服で帰宅してない? 22:00〜7:00までの夜勤を週6でしてたらまともな大学生活なんて無理じゃね? 朝の4時過ぎに宅配なんて来るの? しかも勤め先に個人宛の荷物とか運べるの? 後ろから殴られて気を失ったのに、なんで殴った相手がわかるんだよ!
あとやたらと一人称視点と三人称視点が切り替わるけど意味あるの?
ダメだ。
お話そのものがつまらないと些末な事が気になって本筋に集中できずに余計なツッコミがしたくなる物語の典型。
その本筋にしても古くは昭和の不幸の手紙、平成の貞子のビデオテープのような呪いの連鎖というもので目新しさは感じられない。
惜しい。
夜、人々が眠りについた郊外の街を抜けて橋を渡って向かう先は無機質な蛍光灯の光だけが頼りの深夜のコンビニエンスストア。という〝夜の世界〟の舞台設定そのものは悪くないだけに残念。
私も夜勤なので常に目にするのは夜の世界。昼とは別の顔を見せる街の姿はある種の異界であり、創作の舞台にするのにふさわしいと常々思っています。
安易に超自然の存在を出さずに『ツイン・ピークス』やスティーブン・キングの『キャッスルロック』関連作品のように「なんだかよくわからないけど古から存在する忌々しい存在」を臭わせる程度の想像の余地を残すお話でも良かったのではないか。
惜しい。
実に惜しい。
またつまらぬものを観てしまった……。

ところでみなさん、呪いと祟りの違いってなんだと思います? それを説明できますか?
色々な考え、解釈がありますが個人的には呪いはある種の手順、術式をもちいて特定の個人や対象を標的にする呪術。
祟りはそのような術式をもちいず、より純粋な怨嗟の想い、魂の慟哭とも呼ぶべき呪力によるもの。
指向性はあまりなく全方位に拡散する毒気や瘴気のようなものだと思います。

212名無しさん:2026/03/24(火) 22:48:47
みなとみらいのキノシネマで『ナースコール』観ました。
https://nursecall-movie.com/

スイスの州立病院の外科病棟に出勤したフロリアは献身的でプロ意識が強い看護師。
人手不足が常態化している職場はただでさえ手一杯なのにチームのひとりが病欠しため、この日の遅番シフトは普段以上に過酷だった。
フロリアはもうひとりの同僚と手分けして26人の入院患者を看てインターンの看護学生の指導もしなくてはならない。
それでも不安や孤独を抱えた患者たちに誠実に接しようとするフロリアだったが、患者の要望やクレームや他の病棟からひっきりなしにかかってくる電話、緊急のナースコールへの対処を迫られて、とてもひとりの手には負えない苦境に陥っていく。
やがて極限の混乱の中、投薬ミスを犯して打ちひしがれたフロリアは、さらなる重大な試練に直面する事になる――。

病院の遅番シフト8時間が看護師の視点から描かれており、常にマルチタスクを強いられる過密な勤務は綱渡りのように進み、息つく暇もないスリリングな90分。
もの凄い緊迫感は観ているだけで血圧と心拍数が上がる気分になり、下手なサスペンス映画よりもハラハラドキドキさせてくれて目が離せない。
遅刻してくる患者、置いてきた飼い犬を心配する老人、お茶を淹れさせるだけに呼び出す金持ち、父につきっきりでやつれた娘、対応を後回しにされて不服な患者の家族などなど――入院患者や家族の事情やルーツも言語も様々で多様な人間関係が詰まっている。
患者やその家族との関わりは時に容易ならざる火種となり、それは個人の能力や資質、努力では解決できない難問だと感じた。
我々はいつでも患者になる可能性があるのだから看護士の労働環境は誰にとっても重要なこと。
スイスでは2040年までに看護師4万人が不足するという。社会インフラが整った医療先進国の福祉国家のスイスですらそのような状況で、日本はさらに深刻。高齢化が頂点に達する2030年は今より8万7千人の看護師が必要になるという。
どんなに医療が進み設備が整えられていても生身の人間が、人手が足りなければ現場は回らない。
このような看護師不足はスイスのみならず世界的に広がりつつある危機で、国際的な看護師募集により富裕国は貧困国から経験を積んだ看護師を引き抜く外部委託によって正当な育成コストを償還せずに正看護師を安く調達する新植民地主義《ネオ・コロニアリズム》をもたらしているという。
そのため多くの国で圧迫された医療制度に深刻な格差が生じるという悲惨な結末を招いている。
壊れた車に延々とガソリンを流し込むようなやみくもな延命よりも潔く死を迎える安楽死のハードルを下げる事こそこれからの人類に必要だと思う。
どう考えても人の心と体は70年も80年もの長い時間を生きられるように作られていない。昔みたいに50年くらいで死ぬのが本人にとっても周りにとっても一番幸せ。
『ソイレント・グリーン』のように安楽死がリーズナブルになって欲しい。
人はいつまでも長生きするよりもいつ死んでも悔いが残らないように生きるべき。
四十余年まで生き過ぎたりや忠行。

ところで少し前に実質16時間以上の勤務なのに定められていた1時間休憩に加えて最大で1時間だけ長く休憩(仮眠)していただけで看護師が懲戒処分された件があったが、あまりにも厳罰が過ぎる。
これを罰するくらいなら国会で居眠りこいてる議員連中も懲戒処分にするべき。

213名無しさん:2026/03/25(水) 15:27:21
みなとみらいのキノシネマで『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』観ました。
https://transformer.co.jp/m/shinotenshi/

ヨーゼフ・メンゲレ(1911〜1979)とは第2次世界大戦中のアウシュビッツ収容所でナチスの医師としてユダヤ人の虐殺や人体実験をおこなった実在の人物。
優生学に傾倒し、特に双子に興味を持ち凄惨な実験を重ねた。
愛好するクラシック音楽を口笛で吹きながら収容所に入れる人たちの選別をしていたという逸話がある。
第2次世界大戦後は戦犯として追われ、その逃亡生活を描いた実録ドラマ。
終戦後に極秘ルートを使って南米に渡り、イスラエルの対外情報機関《モサド》の捜索を逃れながら潜伏して戦争犯罪人として罪を裁かれる事なくブラジルで死亡するまでを描く。
フランスの作家オリヴィエ・ゲーズの小説が原作、監督はウクライナ戦争を機にロシアから亡命したキリル・セレブレンニコフ。
「死の天使」と呼ばれた男の30年を超える逃亡生活は常に追跡者の影におびえ、死を恐れ、己の犯した罪には向き合わず、ひそかに会いに来た息子が投げかける問いにはひたすら自己弁護を繰り返して窮屈で苦しい生活を嘆く。
自己崩壊寸前の姿は物語に登場するようなナチスの冷酷なマッドドクターでも狂人でもない、普通の人が様々な要因でとんでもない悪の存在にされる残酷な運命を際立たせる。
引いた視点での抑制した演出は彼を肯定するわけでも否定するわけでもない、同情や哀れみの誘発を注意深く避けているように感じた。
モノクロを基調とした映像に差し込まれるメンゲレにとって幸福だったアウシュビッツ時代のカラーシーンが印象的で、映画という映像作品ならではの効果的な心理描写になっている。
「終戦の時は人によって違う、私の戦争はまだ続いている」という科白が心に刺さった。
戦後は続くよどこまでも。
次の戦争で勝たない限り我々は永遠に敗戦国のままだ。

214名無しさん:2026/03/25(水) 19:51:33
横浜ブルク13で『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』観ました。
https://www.ansatsu-anime.com/

落ちこぼれの生徒たちが担任の教師であるマッハ20で空を飛び、月の70%を破壊するほどの超生物である殺せんせーの暗殺に励む――。

アニメ化もされた松井優征による人気漫画『暗殺教室』の劇場版。原作の未アニメ化エピソードが描かれております。
この作品、原作漫画は未読でTVアニメは第1期をちょろっと見ていた程度なのであまり思い入れは無いのですが、それでも卒業を間近に控えた学校と生徒たちの雰囲気と、卒業から10年後。それぞれの道を歩む生徒たちの姿にぐっときてしまいました。
まともな学生生活、青春時代を送っていないのでフィクションの中の楽しくて面白いキラキラした学校生活に憧れます。
私の青春は現実の世界には無かった。
フォーセリアやルナル世界で青春を過ごしていた。
私の母校は真神學園だった……。
暗殺教室ですけどビッチ先生が好きなんですよね、エロいから。もう伊藤静の声が股間に響く響く。
藤田咲の声を久しぶりに聞いた気がする。田中美海の声がかわいい。鈴代紗弓の声が他よりも若いしかわいい。
あらやだ、私ってば声オタみたい(´∀`*)ウフフ
鈴代紗弓はルックス良いんだから大先輩の田中理恵や井口裕香を見習って脱ぎ散らかして欲しいものですね。
藤井ゆきよ、花守みゆり、鈴代紗弓、澤田姫らが脱ぎ散らかさないのは人類の損失ですよ。
あやらだ、私ってばキモい声オタみたい。もう『暗殺教室』関係ないじゃない(´∀`*)ウフフ

215名無しさん:2026/03/25(水) 20:11:23
『シャドー・ディール 武器ビジネスの闇』
https://unitedpeople.jp/shadow/
という映画を観ると、もう戦争って国家レベルのビジネスだから我々庶民がいくらウィットな感情で反戦を訴えても起こる時は起こる、防ぎようがないなと痛感する。

朝鮮戦争の戦争特需で敗戦後のボロボロだった我が国の経済が復活した歴史がある。
遠い国の知らない人たちが死んでも自分の生活レベルが格段に上昇するなら、自分にまったく不利益が無くても〝反戦〟を貫けますか?

216名無しさん:2026/03/28(土) 21:03:47
川崎チネチッタで『フェザーズ その家に巣食うもの』観ました。
https://feathers-film.com/

最愛の妻を亡くしたコミック・アーティストの〝父〟は幼いふたりの息子と残される。
ある日かかってきた1本の電話から「彼女は逝ったが、私はいる」という男の言葉が。
声の主はその日から〝父〟につきまとい、やがて巨大な鴉《クロウ》となって姿を現わす。それは彼がコミックに描くキャラクターに酷似していた。
意味深な言葉で父を惑わす、この鴉は現実なのか幻なのか――?

主要人物の固有名詞が明かされないあたり、この作品の寓話性を高めている。
物語は極めて寓話的で、鴉を筆頭に様々な隠喩や象徴が込められているように感じた。
あらすじだけ聞くとホラー作品の印象を受けたが、実際に観てみると喪失と再生をテーマにした静謐な作品。
鴉という存在が人を害する悪魔(デーモン)と守護神(ダイモーン)をかけているようにも。
鴉――人を上まわる雑食性の生き物で残飯や死骸を漁るカラスの姿はいかにも不潔で不吉な印象があるが、その反面で伝説や神話上のカラスは神の使いとして描かれることが多い。
北欧神話では主神オーディンの斥候として、ギリシャ神話ではアポロンに仕え、日本神話では陰陽師として有名な賀茂氏の祖である賀茂建角身命《かもたけつのみのみこと》の化身こそ、すなわち八咫烏だとされる。
黒と白、陰と陽。光と影、神であり悪魔……カラスという生き物は蛇のように聖俗相反する属性を持っている。

3月から6月末までインターネットでチケット購入する際にスマホ決済が使えなくなるという謎改悪仕様になっていたためずっと行かなかったチネチッタに久々に足を運びました。
券売機でのチケット購入クッソめんどくさい。
少し前の改悪リニューアルといい、映画館で映画を観たことのない、現場を知らない家柄しか取り柄のない3代目のボンボンあたりがCEOに就任したのではと勘ぐっています。

217名無しさん:2026/03/30(月) 07:33:37
2月に観た映画。
『HELP/復讐島』『ウォーフェア 戦地最前線』『黒の牛』『カリギュラ 究極版』『射鵰英雄伝』
『スペルマゲドン 精なる大冒険』『FRÉWAKA/フレワカ』『神社 悪魔のささやき』『トゥギャザー』『ブゴニア』
『新劇場版 銀魂-吉原大炎上-』『禍禍女』『Cat Video Fest』『ANIMAL』『ヒグマ!!』
『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』

218名無しさん:2026/03/31(火) 07:38:02
『2001年宇宙の旅』
3回観て3回とも途中で寝てスターチャイルドのシーンで目覚める。
 
映画を観ながら寝てしまう事を不覚と捉える考える向きがありますが、映画という夢と現実の狭間にあるような創作物を夢と現の間にある夢幻の境地で堪能する事はありだと思います。
最初から最後までガチ熟睡は論外ですが。

219名無しさん:2026/03/31(火) 23:53:59
みなとみらいのキノシネマで『おしり前マン〜復活のおしり前帝国〜』観ました。
https://saigate.co.jp/oshirifront/

おしりが前にあるだけの普通のサラリーマン・前尻。彼の正体は街の平和を守るヒーロー・おしり前マンだった。
かつて存在したと言い伝えられている〝おしり前帝国〟を復活させて人々を支配しようとする企みを知ったおしり前マンが世界の平和を守るため立ち上がる――。

こちらアニメ・イラスト作家の谷口崇のSNSの投稿をきっかけにゲーム化やCMコラボ、連載漫画などに展開した『おしり前マン』を基に製作された劇場用長編アニメとなります。
原作者自ら監督・脚本・作画・声の出演を務め、主題歌となる「おしり前マンの歌」も担当するという八面六臂ぶり。
雑なラピュタネタとか目の前のイベント放置してシナリオを進めるとか、モブに瞬殺される四天王とかのくだりにくすりとしました。
基本、笑わせてくるギャグアニメなんですが基本となるプロットは正体を隠して人助けをする〝親愛なる隣人〟であるヒーローが人助けをする。
悪役《ヴィラン》の設定も合わせて王道ともいえるストーリー展開。
特にラストバトルでのおしり前マン覚醒シーンは必見。
歌詞はひたすらおしりおしり連呼しているだけのふざけたものなのに荘厳な音楽と映像に圧倒されて不覚にも感動するレベル。
これもうプペルやスカーレット超えただろ……。
いや、プペルもスカーレットも観てないですけど。

220名無しさん:2026/04/01(水) 11:44:48
3月に観た映画。
『超かぐや姫!』『翔んだタックル大旋風』『終点のあの子』『ほどなく、お別れです』『ウィキッド 永遠の約束』
『木挽町のあだ討ち』『ザ・クロウ』『災 劇場版』『夜勤事件』『ナースコール』
『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』『フェザーズ その家に巣食うもの』『おしり前マン〜復活のおしり前帝国〜』

221名無しさん:2026/04/01(水) 20:46:31
みなとみらいのキノシネマで『ハウス・オブ・ザ・デビル』観ました。
https://synca.jp/osorezone/film/184/

物語の舞台は1983年、皆既月食の話題に沸くアメリカ北東部コネチカット州の田舎町。
男を連れ込むルームメイトとの寮生活に嫌気が差したサマンサは家を借りるための資金を用意するために条件の良いベビーシッター募集の広告に応募する。
親友メーガンに人里離れた家まで車で送ってもらうと、そこで広告主のウルマンは実際にはベビーシッターではなく妻の老いた母親の世話を頼みたいのだと明かす。
ウルマンに一晩で400ドルを提示されたサマンサはメーガンの反対を押し切って依頼を引き受ける事にするのだが……。

正直、映画としての出来は凡庸なオチもあり上出来とは思えない。
けれども16mmフィルムで撮影されたざらついた映像や音楽、セットや衣装、カメラワークに至るまで80年代を再現した部分は素晴らしい、評価したい。
コードつきのダイヤル式電話とか懐かしい……。
1980年代のアメリカではサタニックパニックと呼ばれる集団ヒステリーが社会を席巻しており、そんな不穏な時代の空気。禍々しい雰囲気も悪くない。
サマンサとメーガン役の女優さん美人。ジョスリン・ドナヒュー、とても1981年生まれの40過ぎには見えない。
映画本編の内容よりも前述した80年代の世界といい、ガジェットなどの周辺部分が楽しめた。
それに基本となる設定も面白い。
「ベビーシッターとして雇われた先の家は実は……」というお題からはホラーにもコメディにもエロにも展開できて非常に汎用性がある。
あと出てくるピザが不味そう。
店で食べいてるピザなのにスーパーの惣菜コーナーに置いてあるピザみたいに固くて薄ら不味そうなピザの姿に逆に食べたくなりました。思わず帰りに買っちゃいました。

あとこんなチラシみたいなパンフレット初めて見た。この情報量、紙切れ1枚で770円て高くない? これならせめて500円《ワンコイン》にして欲しい。

222名無しさん:2026/04/03(金) 22:59:14
みなとみらいのローソン・ユナイテッドシネマで『ザ・ブライド!』観ました。
https://thebride-movie.jp/

物語の舞台は1930年代のシカゴ。
自らを創造した博士の名前であるフランケンシュタインを名乗って生きる怪物は人間たちから忌み嫌われ、誰とも心を通わせることなく過ごしてきた。
孤独に耐えきれなくなった彼は高名な研究者ユーフォロニウス博士に伴侶を創ってほしいと依頼する。
博士は死亡した女性アイダの遺体を墓から掘り起こし、フランケンシュタインの花嫁《ザ・ブライド》として蘇らせる。
フランクとザ・ブライドはある事件をきっかけに警察とマフィアの双方から追われる身となるが、ふたりの逃避行は民衆を感化し、やがて社会全体を揺るがす革命へと突き進んでいく――。

1935年の映画『フランケンシュタインの花嫁』のリメイクかと思いきやさにあらず。腐った世界に中指を突き立てるパンクでロックなあらがう者たち、さながらボニー&クライドを彷彿させる物語だった。
まず印象に残るのはその映像、視覚面。1930年代の様式美と70年代のパンクな精神が融合したかのような映像美術は過去と現在と未来が交差して渾然一体となったかのよう。
登場人物が銀幕の中に己の姿を幻視する場面がたびたび描かれる演出も観る者を幻惑させ、夢幻の境地へと誘う。
「硬い牡蠣の殻を割る貝は?」「タフガイ」という、男が聞いても「うわぁ……」となるようなジョークに込められたようなトキシック・マスキュリティにあらがう女性の反逆の物語にも感じた。

223名無しさん:2026/04/04(土) 22:05:40
横浜ブルク13で『俺たちのアナコンダ』観ました。
https://oretachi-no-anaconda.jp/

少年時代から映画オタクな日々を過ごしてきた幼馴染のダグとグリフ。
なかでも一番のお気に入りは『アナコンダ』であり、唯一無二のバイブルとして崇めていた。
そんな彼らも40代を迎え、ダグは映画監督の夢を諦めウェデング・ビデオの撮影と編集で生計を立て、一方のグリフもハリウッドでの成功を夢見ているが売れない俳優人生を過ごしていた。
そんなある日、地元で開かれたダグの誕生日祝いで再会した2人は一念発起して長年の夢を実現させるべく動き出す。
それは愛する映画『アナコンダ』のリメイク版を作ること。
2人は友人らを引き連れて意気揚々と物語の舞台・南米アマゾンへと向かう。
低予算ながら順調に撮影を進めていたが、グリフが誤って主役のヘビを殺してしまうアクシデントが発生。
代わりのヘビを探すためジャングルの奥地へと繰り出すと、そこには本物の大蛇アナコンダが――。

本作は1997年のアニマル・パニック映画『アナコンダ』を愛してやまない男たちの姿を描くメタ・コメディとなります。
これは面白い!
あんなにも感動的なおしっこシーンを見たのは初めてだ! 豪華カメオ出演もあり! 虚実の入り乱れるラストシーンはまさに映画という空想、創作、フィクションという虚構の芸術作品ならではの芸当。
コメディとして純粋に面白い、楽しめるだけでなく、生活のために夢をあきらめて不本意な労働に従事したりなりたい自分になれずにもがき続けるすべてのアーティスト、クリエイター志望の人の心にぶっ刺さること間違いなし。
ハリウッド映画には三幕構成と呼ばれる脚本構成があり、映画全体のイメージを第一幕(設定)25%、第二幕(対立・葛藤・危険)50%、第三幕(解決)25%とする作劇手法があるなど、勉強にもなる。
ダグが脚本を執筆する場面のゾーン状態に突入するかのような演出もいい! あんな風に集中してお話を書く事ができたらどんなに素晴らしい事だろうか……。
観てください!
できれば『アナコンダ』を観てから観てください!

224名無しさん:2026/04/07(火) 22:47:27
横浜シネマリンで『石炭の値打ち』観ました。
https://www.sumomo-inc.com/priceofcoal

1977年のイギリス映画。
二部構成で第一部は77分、第二部は91分の168分という長尺。間に約10分の休憩あり。

第一部「炭鉱の⼈々」
チャールズ皇太⼦が視察するため泥縄的な清掃や植林などの急ごしらえの演出をする役員たちと、本来の業務を外され、それに駆り出されれる労働者たちの冷笑的な態度による温度差。
はたから見ると滑稽だが、現代日本の学校や会社。どこの社会や組織にも通ずるものがあり素直に笑えない。

第二部「現実との直⾯」
コメディ調だった第一部から⼀転。炭鉱で起きた爆発、崩落事故の顛末を創作物語らしい劇的な煽りや演出は無く、淡々と描かれる。
平和な日常が一瞬で惨状と化す炭鉱労働の現場の過酷さ、危険が。安全基準を満たすとノルマが達成できないという人命軽視の管理体制。
これまた現代の日本のどこの労働現場にも通ずる問題で、今から50年近く前のイギリスの話とは思えない

それにしてもパンとジャムだけの弁当、あるいはコンビーフだけの食事とか、実に薄ら不味そう。
そんなんで炭鉱労働者の体が持つのだろうか?
同じ炭鉱の中で食べる食事でも『天空の城ラピュタ』の目玉焼きパンのなんと美味そうなことか……!

225名無しさん:2026/04/11(土) 19:39:03
横浜ブルク13で『ダーティ・エンジェルズ』観ました。
https://klockworx.com/movies/dirtyangels/

米軍撤退後も混乱が続く中東でISISがパキスタンの学校を襲撃し、元アフガン政府関係者や米国外交官の娘たちを誘拐する。
少女救出とISISとの因縁の決着のため、女性兵士ジェイクは特殊技能を持つ女性傭兵部隊と共に極秘作戦に挑む。

それぞれ異なる様々な特殊技能や知識を備えた女性傭兵部隊が特殊任務に挑む――。
舞台となる場所や敵の設定、正体は異なれど『コマンドー』や『デルタ・フォース』などと同じ系譜に連なる派手なドンパチとわかりやすい自己犠牲(俺はいいから先に行け!)といった友情あり、裏切りもありのわかりやすい、あまりにもわかりやすいアクション映画。
テレ東で放送してそうな、そのうちしそうな、そういうジャンルの映画。
〝お約束〟というものをまことに誠実、実直に理解し踏まえております。
その奇をてらわない誠実なジャンル映画作りは好感が持てます。
こういうのでいいんだよ、こういうので。
しかしその堅実な作りゆえにけれん味に欠ける、お約束を逸脱したがゆえに生まれる傑作感は皆無なのも事実。
また全体的にハードで陰惨な殺戮場面が多く、前述した『コマンドー』のような陽性のノーテンキなアホバカアクション展開を期待して行くと肩透かしを食らうことに。
不味くもないが美味くもない――チェーン店で食べるカレーのような映画でした。

226名無しさん:2026/04/13(月) 07:44:51
5/8㈮公開予定『レッド・ソニア/反逆の剣』
https://klockworx.com/movies/redsonja/

時は有史以前のハイボリア時代。
蛮族王の侵攻で故郷を失った女戦士ソニアはヒルカニアの森でひっそりと生き延びていた。
だが森に異変が起き、彼女は自然を蹂躙しながら勢力を広げる皇帝ドレイガンの陰謀に巻き込まれていく。
捕らえられたソニアは都の闘技場へ送られ、ダムナティと呼ばれる囚われの戦士たちとともに怪物との死闘を強いられる。
過酷な運命の中でソニアの反撃が始まろうとしていた――。

アーノルド・シュワルツェネッガーとブリジット・ニールセン。二大スターが共演した1985年の『レッドソニア』のリブート作。
間違いなく観に行くけど、ジェイソン・モモアの『コナン・ザ・バーバリアン』みたいに可もなく不可もない、ぱっとしない作品になりそうな予感しかしない……。

227名無しさん:2026/04/14(火) 11:45:51
ジャック&ベティで4/17㈮まで公開中の『長安のライチ』
https://www.chuka-eiga.com/raichi

唐の都・長安で下級官吏として働く李善徳に大きな転機が訪れる。
楊貴妃の誕生日を祝うため皇帝から「数千キロ離れた産地から新鮮なライチを長安まで運べ」という無理難題を命じられたのだ。
ライチの鮮度を保ったまま長安に届ければ富と名誉が約束されるが失敗すれば転落の人生が待ち受けている。
李善徳の命運はたった一粒のライチに懸けられる事となった――。

上映時間は11:00〜13:05。
早い。
早すぎる。
夜勤人間の自分には行けない時間帯。
これに限らず極端に早かったり遅くて終電に間に合わない時間帯に上映されると観に行けない。
興味のある作品だったがあきらめるしかなさそう。

中国・唐の天宝年間に実在した「ライチ使」を題材に一粒のライチをめぐる前代未聞の任務に挑んだ下級官吏の旅路を壮大かつユーモラスに描いた一作。人気作家マー・ボーヨンの小説を原作にワン・イーボー主演作「熱烈」の監督や「無名」への出演で知られるダー・ポンがメガホンを取った。

228名無しさん:2026/04/15(水) 00:54:32
みなとみらいのキノシネマで『炎かがよへ』観ました。
https://homurakagayoe.jp/

福島県会津地方を中心に鎌倉時代から400年続く戦国大名の蘆名氏。
蘆名氏に敗れた二階堂氏の嫡男であり幼くして蘆名家に人質として身を置いていた盛隆は14歳の初陣で敵将の佐竹義重と運命的な出会いを果たす。
ほどなくして蘆名家の跡取りである蘆名盛興が若くして病死し、当主の蘆名盛氏は盛興の妻だった彦姫に婿を取らせて蘆名家の当主とする事にして人質の身である盛隆が蘆名氏18代当主として後を継ぐことになったある日、大庭三左衛門という美しい舞を舞う少年と2度目の運命的な出合いを果たす事になる――。

冒頭、CGによる妙にカクカクした不自然な乗馬シーンからの香港電影ばりの馬上ジャンプ。甲冑の上から刀を斬りつける活劇に正直(ノ∀`)アチャーとなりました。
おまえらの刀は鉄を泥の如く断つ青釭の剣かよ! 五右衛門の斬鉄剣かよ! カシュー王のソリッドスラッシュかよ!
意図してけれん味のあるファンタジー描写をしているかもしれませんので、この作品がそうだとは言いませんが、リアリティを軽視していたり作り手の想像力が乏しい映像作品などではたまに鎧を着こんだ相手に剣で正面から斬りつけて、その一撃で相手が倒されるシーンが出てきます。
けど鎧を着ている限りそんなに簡単に倒されたりはしません。なんのための鎧なのか? そんな鎧ならいっそ着ないほうが身軽なだけ有利です。
あとやたらと「御意」という言葉を連呼していたのも気になりました。
御意とは「あなた様のお考えの通りです」という意味であって「了解しました」「承知しました」という了解の意味ではない。
「了解」の意味にしたいなら「御意のままに」でないとおかしい。
わかりますよね?
微妙な違いではあるが違いは違いなので言葉や文章でおカネを稼いでいる人はないがしろにしてはいけない。
なんか批判から入ってしまいましたが戦国BL時代劇として見たらそっち方面が好きな人は楽しめるし、アポロの歌う主題歌は儚くも凛として感動的だし、蒼井翔太がナレーションだし、織田信長が織田信長のコスプレ感バリバリで笑えるしでそれなりに楽しめました。
なによりも夢幻峡や浄楽園、喜多方の長床といった福島の美しいロケーションは目の保養になり眼福この上ない。
特に夢幻峡と浄楽園は息を飲む美しさ。
あ、あと久しぶりに観客は私ひとりだけでした。
こんなの10年くらい前に横浜シネマリンで観た『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』以来かも。

蘆名盛隆が結婚した彦姫って約9歳年上の実の叔母なんですよ。
自分の9歳上の女性と言ったら氷上恭子なんです。ありですね。
いいなぁ、氷上恭子みたいな年上の親戚と周囲に流されるまま結婚したかった。

229名無しさん:2026/04/15(水) 01:13:16
観たかったけど観られなかった映画『キング・オブ・キングス』
https://hark3.com/king/

イギリスの人気作家チャールズ・ディケンズは自作の朗読劇『クリスマス・キャロル』の舞台を5歳の末息子ウォルターのいたずらで台なしにされ、親子の関係がこじれてしまう。
妻キャサリンのアドバイスを受けたディケンズは、我が子のために執筆した特別な物語『王の中の王』をウォルターに読み聞かせることにした。
それは二千年前にベツレヘムで生まれたイエス・キリストの壮大な人生を描いたものだった。
12歳で神の子としての使命を自覚し、30歳で洗礼を受け、弟子たちの目の前で多くの奇跡を起こし、人々に愛と赦しを説き続けるイエス・キリスト。
信仰が広まる一方で「神への冒涜だ」と敵意を募らせる者たちもいた。
やがて最後の晩餐で自らの死と復活を預言したイエスは十字架刑という試練の道へと歩んでいく――。

英国の文豪チャールズ・ディケンズが子どものために執筆した幻の作品を原作にした長編アニメーション。

230名無しさん:2026/04/15(水) 20:22:10
みなとみらいのキノシネマで『落下音』観ました。
https://gaga.ne.jp/rakkaon_NOROSHI/

自分と同じ名前を持つ早世した少女の気配を感じる1910年代のアルマ。
片足を失った伯父への抑えきれない欲望に戸惑う1940年代のエリカ。
絡みつくような何かの視線にさいなまれる1980年代のアンゲリカ。
自分の存在が消えてしまいそうな孤独感に侵食される現代のレンカ。
ドイツ北部の農村で異なる時代に生きる4人の少女の記憶の断片が交錯するように代わる代わる映し出され、100年の時を経て響き合う彼女たちの不安が北ドイツの農場を静かに覆いつくしていく――。

1910年代、1940年代、1980年代、2020年代――。
異なる時代に生きる4人の女性の記憶が描かれるが、そこには現実と妄想、夢などが侵食し合っている。
時系列はバラバラで、あちらこちらに飛んでは交差していくストーリーを頭で追おうとすると大変な労力を強いられる。それよりも登場人物の感情や心理に意識を集中させて見るべきだろう。
まばゆい陽光、夜の深い闇、死の臭いにまとわりつくハエの羽音、川のさざ波、そして正体不明の轟音といった象徴的な画や音が死や喪失を雄弁に物語り、彼女たちの内側にある小さな震えを増幅させる。
まだ言語化されていないモヤモヤした少女たちの不安。まだ名もない、あるいは名状しがたい不穏なざらつきを詩的にすくい取り、見る者になにかを気づかせる。
頭で理解するのではなく、心で感じる。感性を揺さぶられ、魂を共鳴させる。そのような極めて芸術的な作品。
かといって完全にエモーショナルかというとそうでもなく、当時の、そして今の時代にもある女性たちへの暗澹で悲惨な状況を物語る。
それゆえ解放と希望を意味するかのようなラストシーンには救いを感じた。
万人受けするような作品ではないし、人にすすめるのも気が引けるが、それなりの知性と感性の持ち主ならば心に何かが残る。観て損はしない作品。


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