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ブレイブ&モンスターズ!掲示板

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1 : 雑談スレ(865) / 2 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第九章(566) / 3 : 番外編投下用スレ(36) / 4 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第八章(369) / 5 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第七章(391) / 6 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章(370) / 7 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章(345) / 8 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章(341) / 9 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第三章(263) / 10 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第二章(159)
11 : 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第一章(81)  (全部で11のスレッドがあります)

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1 雑談スレ (Res:865)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1 ◆POYO/UwNZg :2019/01/20(日) 20:48:16
雑談、相談、なんでもどうぞ!

859崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/11/27(月) 00:41:41
みんなありがとう~。
やっとだるさが取れてきたから、そろそろ書きます……。
あと少しだけ待っててほしいな……。


860明神 :2023/11/27(月) 13:40:20
ゆっくりでいいのよ
朝夜寒すぎてしんどい日が続くしがっつり病疲れを抜いてくだち


861カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ :2023/11/27(月) 18:06:46
そうだよ、完治してからで全然いいんだよ!?
でも良くなってきたんならよかった


862ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2023/11/28(火) 19:53:31
焦らず書いてほしい。
体を壊してほしくないよ

治りかけが一番恐ろしいともいうし…とにかく気を付けてね。


863崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:20:01
みんなごめんねえ……。やっと投下できたよ~。
いつも年末になると体調崩しちゃうんだよね……。
今まではタイミングがわたしのターンじゃない時期だったから、騙し騙しやってたけど、
今回はドンピシャのタイミングだった……。
とにかく、温かい言葉ありがとう。まだ万全ではないけれど、なんとか元気になってきたから!

で、もう年末だし、みんなも忙しくなる時期だろうから、今は特に期限は切らないでやって貰おうと思います……。
一月の半ばころまで恒例の冬休みっていうのでもいいし。

で、vsミハエルとリューグークラン編はこれで決着!ってことで!
よろしくお願いしまーす!


864明神 :2023/12/04(月) 13:54:15
投下乙やで。どんどんさむくなってるからぶり返しに気を付けて養生してネ
年末進行も了解やで


865カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ :2023/12/05(火) 22:20:21
なゆちゃんお疲れ様
リューグークラン戦も今度こそ本当に終わっちゃうんだねぇ
歌合戦やり遂げて油断してたら最後の最後に見せ場作られちゃってるー!
後方支援に徹する覚悟(?)決めてたのが一瞬でどっかに吹っ飛んでしまう非常に良い振り
カケル「アンタ油断するの早すぎやで?」カザハ「やっぱり?」

本編に合わせて歌ページを更新
ttps://w.atwiki.jp/braveandmonsters/pages/338.html

両バージョンを聞き比べてみるとちょっと違うのが分かるよ
今回なんとなく大サビを真ん中に入れる構成にしたのは大正解だった……!
あそこがこの曲のキモだからね
ガザーヴァ、星辰を共鳴させて歌合戦に勝利するところまで頑張ってくれました……!
2番が最後の対決部分で大サビと2番の間で歌い手が変わったり前衛後衛入れ替わったりいろいろやってるらしい

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2 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第九章 (Res:566)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1 ◆POYO/UwNZg :2022/09/30(金) 22:01:30
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


========================

ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

========================

560崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:06:48
カケルが前線でマーリン相手に戦っているのを見ながら、ガザーヴァはベースをかき鳴らし一心に歌い続けた。
自分とカザハの前にはガーゴイルが陣取っており、時折飛来してくる結晶を黒翼の羽搏きと額の角で弾き飛ばしている。
戦闘は互角――否、どちらかというと此方に優位なように推移しているように感じられる。
が、だからといって油断はできない。特にカザハと自分はこのフィールド全体のバフを担当しているのだ、
万一自分たちが『響き合う星刻の軍歌(アストラルマーチ)』を歌い続けることが困難になれば、
再度の逆転を許すことになりかねない。

>ねえガザーヴァ、あれ、延長できるかな……?

ジョンの発動させた『雄鶏乃啓示(コトカリス・ヴィクトリア)』の太陽を指し、カザハが訊ねてくる。
『雄鶏乃啓示(コトカリス・ヴィクトリア)』は強力なバフスキルだが、効果が60秒しか持たないという弱点がある。
もし効果を延長できるのなら、更に此方は有利になる。カザハの提案は尤もだった。
ガザーヴァはカザハの言葉に敢えて返答することはなく、その代わり束の間ベースから手を離すと、
両手を今にも持続時間が切れて消えようとしている太陽へ向けて突き出した。
キィィン――と澄んだ音がして、ガザーヴァの突き出した手のひらに魔力が宿る。深紅の双眸が見開かれ、
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561崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:07:27
>ガザーヴァ、お願いね。君となら、出来る……!

隣でカザハが次の歌の前奏を始めている。
片膝立ちになったガザーヴァはカザハの顔を一瞥すると、小さく笑った。
そして右の口角についた血を右腕で雑に拭うと、

「……へん、気軽に言ってくれるよなあ……。
 このガザーヴァ様をいいだけこき使いやがって……あとで覚えてろよ、バカザハ……!」

そう掠れ声で言って、なけなしの力を振り絞って立ち上がった。
肉体はとっくに限界を超えている。精神は疲弊しきっている。
であれば、残されたものはただ気力のみ。魂だけの力で闘い続ける以外にはない。
何より――

負けたくないのだ。あいうえ夫やクリスタル・オールドメイジにではない、隣で歌うカザハに。
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562崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:08:17
「ミドガルズオルムの攻撃!
 四海に轟け、ラグナロクの先触れ! ……『終焉を告げる角笛(インペリアル・ガンマ・レイ)』!!!」

『キョオオオオオオオオオオ―――――――――――ッ!!!』

ミドガルズオルムが甲高く吼える。
臨界状態に達した魔力の奔流、この世界そのものの存在すら消し去りかねないほどの破壊の波動が、
マイディアとエリザヴェートへ向けて一直線に放たれる。
超レイド級、ミドガルズオルムのユニークスキル――『終焉を告げる角笛(インペリアル・ガンマ・レイ)』。
質量とは単純に強さである。世界の終焉に万物万象を喰らい尽くすという伝説の巨竜、
ミドガルズオルムの放つ魔力の奔流はありとあらゆる守護呪文、回避スキル、防御手段を薄紙の如く突き破る。
しかし――
なゆた最大の技とは、其れではなかった。

「はあああああああああああ――――――ッ!!!」
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563崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:08:47
「わたしも結構、搦め手とか得意な方って自負してたんだけど……。
 やっぱりマイディアさんとは比べ物にならないね。動画で知ってるつもりだったんだけど、全然対処できなかった。
 わたしが勝つためには、早々に正攻法を諦めて銀の魔術師モードを発現させるしかしかなかった。
 絶対負けられない闘いだった……なんて理由があったからって、こんなの裏技を使ったのと一緒だよ。
 だから、実質的にはわたしの負け」

はー、と息をつき、なゆたは隣のマイディアを見た。

「ね、マイディアさん。わたしはあなたとのデュエルを、この一回きりで終わらせるつもりなんてないよ。
 これからも、何回だって闘いたい! そして、今度は裏技なんて使わないわたしだけのデッキとスキルで勝ってみせる!
 ……わたしたちは、そのための世界を創りに行くんだ。
 人の生き死にだとか、未来だとか。そんなものを賭けたデュエルじゃない――
 ただ、楽しいからやる。そんな“本当のブレモン”を取り戻しに行くんだよ」

屈託ない表情で、にっこりと笑いかける。
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564崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:12:44
ブレイブ&モンスターズ! 世界チャンピオンのミハエル・シュヴァルツァーは、ビートダウン戦法の使い手だ。
フォン・ノイマンの再来とも称される人類最高レベルの明晰な頭脳、他を圧倒する判断力と勝負度胸、
そして【堕天使(ゲファレナー・エンゲル)】の高いフィジカルを以て、相手の戦陣が整う前に粉砕する。
誰も、そんなミハエルには太刀打ちできなかった。
テキサスの荒野で培われた荒々しいスタイルを信条とするアメリカチャンピオンも、
湯水のように課金して欲しいものすべてを手に入れ大軍勢で攻め込んでくる中国王者も、
誇りある大英帝国貴族の末裔とされるイギリスチャンピオンも、極寒の地で戦術を鍛えたロシアチャンピオンも、誰も。
だのに。

>失礼な事を言うなよ――試練ごときに敗れた覚えはないぜ。クソイベすぎてエンディングを飛ばしちまったけどな

「な……ん……だと……!?
 お前は……成し遂げていたって言うのか!? ムスペルヘイムを踏破していたと!?
 ローウェルは、そんなことは一言も――!!」

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565崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:13:54
「リュシフェ――――――――ルッ!!!」

ミハエルがパートナーの名を叫ぶ。
主人の求めに応えるように、リュシフェールが残りの斬閃を繰り出す。
リュシフェールの斬撃はその速度、威力共に、過去に類を見ない最高のものであっただろう。
今まで幾多の『異邦の魔物遣い(ブレイブ)』を退け、屠り、栄冠を手にしてきた必殺の剣。
其れが、凌駕される。

「……は……」

もはや、常人ではフラウとリュシフェールの動きを目で捉えることは出来ない。
ミハエルにしてもそうだ。今のミハエルは『エンバースならここはこう動くだろう』『フラウはこう考えている筈』という、
自らの予想に基づいて行動している。全ての戦況を予測し、先行することで、神速を実現している。

「……はは……はははッ」
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566崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2023/12/01(金) 22:14:28
もしも、この闘いが世界の存亡を賭けた闘いではなく、純粋なブレモン世界大会であったなら。
何万という観客が固唾を呑んで見守るデュエルだとしたら。
きっとこの戦いを観戦しているほぼ全員が、相打ちだと思ったことだろう。
そう思えるほどに、エンバースとミハエルの攻撃は優劣がなかった。同時だった。
しかし――実際はそうではなかった。
ほんの僅か。ほんの零コンマ数秒、瞬きほどの時間にも足りないタイミング、ミハエルの動きがエンバースより遅れていた。
そして、そんな微細に過ぎる違いに気付いたのは――この場に於いてたったひとりだけであった。

ザシュッ!!

ダインスレイヴの刃が獲物を捕える。右肩から左脇腹までを、この世の理の外の剣が狙い過たずに薙ぎ払う。
鮮血が飛沫となって迸り、フィールドを赤色に染める――
が、その対象はミハエルではない。

「……リ……
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3 番外編投下用スレ (Res:36)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1 ◆POYO/UwNZg :2019/03/20(水) 18:54:52
本編の補完、補足、外伝等ブレイブ&モンスターズ!関連SSの投下用スレです。

30ガザーヴァのバレンタインの巻 ◆POYO/UwNZg :2023/02/14(火) 09:31:25
「おいモンキン、料理教えろ」

聖都エーデルグーテ、教帝オデットに与えられた宿の中庭でポヨリンと一緒に特訓に励むなゆたのところに、
突然ガザーヴァがやってきてそう言った。

「ど、どうしたのガザーヴァ。突然……」

ガザーヴァが顔と顔とをグイグイくっつける勢いで詰め寄ってくる。
さしものなゆたも気圧された。

「ほ、ほら……もうすぐバレンタインデーだろ?
 ホクもさ、ええっと……べっ、別にゼンゼン興味なんてねーケド!
 ヒマだから、ちょっとヒマつぶしで……チョコレート作ってみようかなって……」

「ははあ……なるほどぉ……」
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31ガザーヴァのバレンタインの巻・2 ◆POYO/UwNZg :2023/02/14(火) 09:35:15
『我、門番……務める……!! ここから先……立ち入り禁止……!!』

「そこをなんとか……!」

『駄目……!! 姉上、誰も入れるなと言った……!! 
 我、門番の役目、果たし……姉上から、チョコレート貰う……!!』

「買収されてるなぁ……」

厨房の入口で錫杖を立て、まるで武蔵坊弁慶か何かのように仁王立ちして進路を塞いでいるマゴットを見上げ、
なゆたはため息をついた。
ガザーヴァに教えたのはガトーショコラのレシピである。
チョコレートのスイーツとしてはそう難しくないものだが、それでも料理未経験のガザーヴァにとっては難敵であろう。
とてもまともに作れるとは思えない。
やはり自分の手助けが必要だと、なゆたはあれこれ手を尽くして厨房へ入ろうとしたのだが、
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32ガザーヴァのバレンタインの巻・3 ◆POYO/UwNZg :2023/02/14(火) 09:38:26
「ね、ガザーヴァ。
 あなたは、どうして明神さんにバレンタインのチョコレートをあげたいって思ったの?」

「そりゃぁ……」

ストレートななゆたの問いに、ガザーヴァが視線を逸らす。
しばらく逡巡しつつも、ややあってもにょもにょと、

「……よ、喜んでほしい……から」

と、蚊の鳴くような声で呟いた。

「だよね。なら、気持ちを。心を。想いを込めなくっちゃ」
 
「気持ち……心……?」
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33ガザーヴァのバレンタインの巻・4 ◆POYO/UwNZg :2023/02/14(火) 09:46:08
「ハッピー・バレンタイーンッ!
 今日はバレンタインデー! ということで、わたしからみんなへチョコを作りました!」

その日の夜。パーティーの皆で揃っての夕食が終わると、なゆたはデザート代わりとばかりに厨房からバスケットを持ってきた。
バスケットには綺麗に水色のリボンでラッピングされた小袋が人数分あり、
その中には一口サイズのチョコブラウニーがいくつか入っている。

「カザハ、いつもありがとね。友チョコってことで、受け取って。カケル君と……むしとりさんも!
 みのりさん、ウィズも……日頃の感謝を込めて!」

まず最初にポヨリンへチョコを食べさせ、それからカザハ、みのり、ウィズリィに小袋を差し出す。

「あらぁ、ええの? おおきになぁ、なゆちゃん。そういえば今日はバレンタインデーやったなぁ。
 うち、なんにも用意してへんわ……こないなことやったら市場でも見とくんやったわぁ」

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34カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ :2023/02/17(金) 23:25:26
なゆからチョコブラウニーを貰いほっこりしていたのも束の間、
バカップル(死語?)にラブコメを見せつけられるという阿鼻叫喚の事態となったのである!
(ナレーション:カザハ)

カザハ「う、うわぁあああああああああああああ!!」
カケル「奇声を発しながら床をころげまわらないで下さい!」
カザハ「だ、だだだだって! 公衆の面前でラブコメを繰り広げるとは度し難き所業……!
    現場将軍のくせに何なんあれ! 危うくギャップ萌えしそうになったじゃん!?」
アゲハ「共感性羞恥」(ぼそっ)
カケル「要らん事言わないであげて!?」
カザハ「あんなクッソ腹立つあざと小悪魔系超絶美少女姫将軍に誰が共感するか!」
カケル(ディスってると見せかけてめっちゃ評価高くね!? 美少女の前に超絶ついてるし!)
カザハ「でもさ、魔法使わずに頑張ったんだよね……」(しみじみ)
カケル「そうですね……魔法を使わずに心を込めたんですね……」(しみじみ)
カザハ「……魔法を使わずに心を……」
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35カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ :2023/03/14(火) 23:25:38
カザハ「wwwwwwwwwwww」
カケル「何をスマホを見ながら一人で草生やしてるんですか……」
カザハ「スマホ見てたらこんな記事が流れてきて」
ttps://zenjido.blog.jp/archives/19566277.html
アゲハ「ネット繋がっとるんかーい!」
カケル「そこ突っ込まないであげて!? きっと番外編特有のガバガバ仕様ですよ!

    何何? ……ひと昔前のJポップの歌詞はこれらの成分でできています……ってフルコンボじゃないですか!! ありがちじゃないですかやだー!」
アゲハ「総製作期間3~4日……じゃなくて一瞬の突貫工事だから仕方ないんじゃね?」
カケル「上の世界の事情みたいなやつ垣間見せないであげて!?」
カザハ「……甘いなカケル――ありがちということはイメージを共有しやすい……
つまり呪歌の歌詞としては成功なのでは!?」
カケル「な、なるほど……!
    ……ん? もしかして受け手の持つイメージによっても効果が左右される……!?」
カザハ「効果にバラつきが出るかまでは分からないけど
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36伝説を語る者 ◆92JgSYOZkQ :2023/05/31(水) 23:58:52
勇者一行に紛れ込んだアンチがいつの間にかサ終阻止の急先鋒になってた件

ttps://dl.dropbox.com/s/i4pmufpekyd9991/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%82%B5%E7%B5%82%E9%98%BB%E6%AD%A2.mp3

CAST
明神:KAITO
ガザーヴァ:VY2

【明神】
悪意塗り固めたような 高難易度のゲーム
誰の助けも借りずに 一人挑み続けた

ある日の対戦相手は 無名のスライム使い
見事にボコボコにされ プライドへし折られた

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4 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第八章 (Res:369)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1 ◆POYO/UwNZg :2021/10/19(火) 01:37:21
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


========================

ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

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363embers ◆5WH73DXszU :2022/09/22(木) 08:19:56
【セーブ・ロード(Ⅵ)】

『カザハ、とりあえず話は後です! エンデ君! 時間が無いとは!?
 もしここが崩壊するとかだったら勿体ぶってないで早く教えてくださいよ!?』

「もう少しボリューム下げてくれ。そのバカでかい声が地盤にトドメを刺しかねない」

『エンデ!……説明。』

「それもいいけど、とりあえず出口を探さないか?オデットは……ガザーヴァ、お前が運べよ。
 ガーゴイルがいるだろ。乗せてやってくれ。嫌なら別にいいけど……俺もジョンも疲れ果ててる。
 断るなら、あのバカでかいおっぱいを王冠代わりに頭に乗せる名誉は――明神さんのものって事になる」

『地上に戻ろう』

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364embers ◆5WH73DXszU :2022/09/22(木) 08:20:31
【セーブ・ロード(Ⅶ)】

「…………あー、ちょっといいか」

なゆたが口を開く前後――どこかのタイミングで、エンバースが口を挟む。

実際の所、なゆたがこの件についてどう考えているのかは分からない。
もしかしたら特に深く悩む事もなく、既に彼女なりの答えが出ているのかもしれない。
それなら、それでいい。だが、もしもそうでなかったとしたら――言っておきたい事が、一つあった。

「こういうデリケートな話にズカズカ踏み込むと……モテないぞ、明神さん」

勿論、これはその"言っておきたい事"ではない。ただの前置きだ。

「それはさておき……なんだ、その……もし言いにくかったらの話なんだが――」
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365ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2022/09/22(木) 13:47:32
体が変わっていく…永劫の力が僕を上位の存在に進化させようとしている。永劫の力を受けるにふさわしい体へと…僕を…

いらない…不死なんて…不老なんて…。

激痛に耐えながらのたうち回る。
受け入れればこの激痛は一瞬で終わるという確信があった。だからこそ…必死に激痛を耐えるしかなかった。

不死はともかく…不老は非常に魅力な提案ではあった。僕だって老いるのは怖い…死ぬのだって怖い…
でも僕は罪人だ…誰がなんと言おうと…人を殺した罪は変わらない。

シェリーを殺したのも…ロイをあんな風に大量殺人犯にしてしまったのも…僕が…僕が悪いのだ。
今更自分だけ生き長らえようなどとは…決して思えない。

僕は決してまともな死に方はできないだろう…僕はしてきた事考えれば必ずそうなる。だけど…だからといってふてくされて一生生きているつもりもない…
なゆについていくと決めたあの日から…僕は精一杯今を生きると決めたから。
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366ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2022/09/22(木) 13:47:49
その瞬間僕の体の痛みは止まる。
僕の体はオデットとつながっていた…その痛みが無くなったという事は…オデット側が力つきたか…正常に戻ったか…

「…そうか……良かったな」

ウィズリィもまた…なゆの力の前に倒れ伏した。

まだなにか企んでいるかもしれない…彼女がやった事を考えれば即座にトドメを指すべきだ…。

「なんて……よし、さっさと拘束しますか」

なゆ達と付き合ってきて僕も少しは丸くなったのだろうか…
前の僕なら躊躇わず首にナイフを当てていただろうが…さすがにする気にはなれなかった。

>「初めから……全員あのクソジジイの安い駒だったってことかよ」
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367ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2022/09/22(木) 13:48:06
>「地上に戻ろう」

「…そうだね。これだけ大事になったんだ…だれか感づいてくるかもしれないし…それに…」

>「ああ、そうだな。今にも聖罰騎士がここを探り当てて、意識のないオデットを見つけて、俺達をその場で処刑するかも」

「…そうゆう事」

正直精神的に疲れてはいるが…肉体的にはオデットのおかげで余裕はある。
神罰騎士が何人こようと大した問題ではないのだが・・・しかし外交的に面倒事になるし、何よりでないはずの被害がでていい事は何もない。

>「一応、隊列だけはしっかりしとこうぜ。ジョン、先頭と殿、どっちがいい?」

「先頭でいくよ…一番余力があるのは間違いなく僕だしね…精神的にはかなりきついけど弱音を吐いてる場合でもない」

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368崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2022/09/28(水) 05:18:08
「ポヨリン!」

『ぽよっ! ぽよぽよよ、ぽよっ! ぽよよぉぉぉ~~~んっ!!』

なゆたが両手を伸ばす。ポヨリンが助走をつけて勢いよくジャンプし、なゆたの胸に飛び込む。

「よかった……ポヨリン、無事でよかった……!
 ふふっ、くすぐったい! くすぐったいよポヨリン……!」

ポヨリンがぺろぺろとよく懐いた仔犬のように頬を舐めてくる。ポヨリンの柔らかく弾力のある身体を抱き締めながら、
なゆたは擽ったそうに笑った。
死んでしまったと思っていた。助けられなかった、後悔していた。
幾度も夢に見た。慟哭した。絶望した――
けれど。
なゆたとポヨリンはこうして再会を果たし、絆は保たれた。
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369崇月院なゆた ◆POYO/UwNZg :2022/09/28(水) 05:22:27
>それはさておき……なんだ、その……もし言いにくかったらの話なんだが――
 この場合、重要なのは――お前がどっちで呼ばれたいか……だと思う……俺は

「……エンバース」

>…エンバースの言う通りだ…僕は別にどっちだって気にしないし…そもそも僕は君に惚れてこのPTに入ってきた。
 今更君が何者だろうと…例え君がどんな道を選ぼうと…僕はついていく…無理やりにでもね

更に、ジョンもエンバースの言葉に同調する。
なゆたは照れくさそうに右手の人差し指で米神を掻きながら、小さく笑った。

>あ~…友達がいた時間が短すぎたんでこんな時なんて言えばいいか…うまく言えないんだけど…好きに生きようぜ
 誰に言われた~とか…こうしなきゃいけない~とかじゃなくてさ…君のやりたい事を…君の行きたい所を…仲間全員でやろうよ。
 僕達もたまにわがまま言うからさ…おあいこって事で

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5 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第七章 (Res:391)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1 ◆POYO/UwNZg :2020/11/17(火) 11:00:24
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


========================

ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

========================

385embers ◆5WH73DXszU :2021/10/05(火) 06:36:15
【アノクシア(Ⅵ)】

『なゆたちゃん!……ああっ、クソ!』
『本人がああ言ってるんだ、仕方がない……。
 身を護る手段も無いのに連れ回しても危険に晒すだけだ……』

「……そんな事は、言われなくても」

『分かってるよ。……分かってんだ、そんなことは。
 このまま進めば、なゆたちゃんにとってどれだけキツい旅路になるかってことも、分かってる』
『……だけど、それでも俺は諦めたくねえよ。全員で世界を救うっていう最初の目標を。
 ゲーマーの矜持なんか関係なしに、なゆたちゃんを取りこぼしたくない』

遺灰の男が明神を見つめる――この状況で、明神ははっきりと自分の意思を示した。

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386embers ◆5WH73DXszU :2021/10/05(火) 06:37:53
【アノクシア(Ⅶ)】


「……よう」

なゆたはそう時間もかからず見つかった/歩いている間に考えは纏めた。

「俺が何故こんな風になったのか。分からないって言ったよな。教えてやるよ」

後はそれを伝えるだけだ――その結果が、予測出来ないとしても。

「俺はな、一度死んだんだ。闇溜まりの奥深く……光り輝く国ムスペルヘイムで。
 ヒトの魂を薪に燃える聖火に焼かれて、そこで俺の冒険は終わった筈だった」

だが、そうはならなかった――ハイバラは、エンバースとして再び目を覚ました。
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387ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2021/10/10(日) 14:20:23
「ふう~~…」

落ち込んでばかりもいられない。本当に辛いのはなゆで…この後なんだから。

>「……えと。
 黙って勝手にいなくなっちゃって、ゴメンなさい……」

頭を冷やしていると明神の影からひょこっとカザーヴァが顔を出す。
以外だな…僕がいなきゃ結局お前らダメダメじゃん!と軽口の一つでも叩くと思っていたが…。

>「だって。……特別になりたかったんだもん。
 ソイツばっか特別扱いされてさ。特別だー、風精王の器だーってチヤホヤされてさ。
 ボクとソイツは同じはずなのに……。それが悔しかったんだ。
 テンペストソウルがあれば、ボクもソイツみたいになれるかなって……思っちゃったんだもん」
>「でも……もういいや。レクス・テンペストになれなくたっていい。
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388ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2021/10/10(日) 14:20:35
無事に戻ってきた僕達はなゆに会う前に全ての話し合いをつけてしまうことにした。

>「風の双巫女との約定により、これより我が軍の500騎を駐留部隊としてこの地に留め置き、始原の風車の防備に充てることとする」

「打倒なラインだな」

戦いは基本的に数の戦いだ。しかし、この世界では一人でその差をひっくり返す人物が多数存在する。
過剰な戦力は戦いを抑制する効果がある。しかし、相手にそれ以上の戦力が…ひっくり返す算段さえあれば戦闘は必ず起こる。
そうなれば戦闘の規模は大きくなり、人的被害どころかその場所が生物の住めない場所になる事すらある。

>「そなたらはエーデルグーテへ行くという話であったな。
 『永劫』との面会を望むなら、余が親書を遣わすゆえ持ってゆくがよい。
 余と『永劫』には其処迄の親密さはなかったが、それでも階梯の誼。無手で参るよりはよかろう」

>「次は宗教の総本山で僧兵軍団の調略か。いよいよもって戦国時代めいてきたな」
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389ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2021/10/10(日) 14:20:49
なゆの顔を見た時、即座に異変に気付いた。

>「聞いたよ、あのイブリースをやっつけたんだって? やったね!
 みんなが力を合わせれば、どんな強敵にだって必ず勝てるって。わたし、信じてたから――!」

でも不思議と…僕はなにも感じなかった。

>「……まあ、俺が少し本気を出せばこんなものさ」

目の前にいるなゆに以前の面影は微塵もなかった…。
頑張って明るく振舞おうとしてはいるが…明るいのは表情と声だけで…。

>「……おい、明神。どーゆーコトだよ?
 モンキンのやつ、ゴッポヨ撃破されてガチ凹みしてんじゃなかったのか?」

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390ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2021/10/10(日) 14:21:05
>「バカだよねえ、わたし。
 今まで勝ってこられたんだから、今回だって絶対勝てる! なんて。何の根拠もなく突っ走っちゃってさ。
 イブリースは今までの相手とは全然違うのに。ちゃんとみんなで対策を練って、連携して戦わなきゃだったのに。
 な~んにも考えないで吶喊して、跳ね返されちゃって! あははははは、いや~参った参った!
 ごめんね、みんな! 本当にこんなのがリーダーですなんて、今まで大きな顔しちゃってて!」
>「だからさ。わたし、もう役立たずになっちゃったから。
 リーダーの座は明神さんに譲るね。新リーダー、これから頑張って。
 わたしのことは、申し訳ないんだけどヴィゾフニールでリバティウム辺りに送ってくれないかな?
 リバティウムならしめちゃんもいるし、わたしの箱庭も……」
>「や、やっぱりいいや。リバティウムはやめとく。
 そ……そうだなー、ガンダラの『魔銀の兎娘(ミスリルバニー)亭』なんていいかも!
 あそこでマスターに雇ってもらって、ウェイトレスとかやってみたいかな!」

「…そうか」

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391ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2021/10/10(日) 14:21:26
戦いに負けて…イブリースを倒すことも、仲間にすることも出来ず…ただ地に伏しただけ。

そして、今苦しんでいるなゆに涙どころか…悔しさでさえも共感してあげられない。
イブリースの前に決めた覚悟は一体なんなんだ?もう悲しませないと誓ったのに…

僕には…人間としての当たり前のなにかが欠けている。そう認められずにはいられなかった。
僕がどれだけ人を想っても…信頼すると口に出しても…それは結局見せかけで…

ロイが死んだあの時から…シェリーを殺したあの日から…ほんの少しでさえも成長できていない。
結局他人を思いやれている…その気になっていた自分に酔いしれていただけだ。

人が目の前で死のうとも、殺されようとも、殺そうとも、仲間と呼んでくれる人が大切な相棒を失ったとしても…なにも思わない。
ただ過ぎ去ってしまえば全て過去。それが僕だ…

だからこそ…城でなゆ達が戦ってる姿をみて…なにが変わるかもしれないと…期待して…でもそれすらも自分勝手で…
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6 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章 (Res:370)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1 ◆POYO/UwNZg :2020/03/27(金) 20:10:47
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


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ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

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364明神 ◆9EasXbvg42 :2020/11/09(月) 04:09:33
ガザーヴァを苛む苦しみは、俺がかつて辿ってきた変遷とよく似ている。
そして、どうしようもなくクゾに堕ちちまった俺と違って、ガザーヴァはまだまともに戻れる。
『特別』はひとつじゃないって、そう言えるのなら。

「ガザーヴァ」

>「……ゴメン。オマエにそんなこと言ったって、どうにもなんないよな……。
 いい、忘れて。年中ハイテンションなボクだって、たまには落ち込むことだってあるさ。
 部屋に戻って寝るよ。……おやすみ」

俺がなにか言う前に、ガザーヴァは乾いた笑いで話を切り落とした。
ベッドから飛び降りて、枕を引きずって部屋を出ていく。
いつもより小さくなったような気がするその肩を、俺は掴むことが出来なかった。

「……おやすみ。しっかり寝ろよ、お前は今日、誰よりも頑張ったんだからさ」
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365明神 ◆9EasXbvg42 :2020/11/09(月) 04:09:56
>「妙に静かだと思ったら……騒がしい奴がいないじゃん!
 なんだよ~隠れんぼでもしてんの? 明神さん探しに行ってあげなよ。
 出てくるタイミングを失ったら可哀そうだし!」

「もう探してるよ!コクピットも、船倉も、空き部屋のベッドの下まで全部見た!
 ウソだろおい、飛んでる船の上だぞ……!いくら浮けるからってどこに行くってんだよ!」

朝っぱらから船の中を駆けずり回って、肩で息をしながらカザハ君に答える。
そう大きくない船の上だ。ずっと隠れ続けられるはずがない。

「そうだ、ダークユニサス……ガーゴイルだったか。あいつは居るのか?
 一緒に消えたんじゃなけりゃ、居場所くらい知ってねえかな」

【七章プロローグ】


366embers ◆5WH73DXszU :2020/11/17(火) 00:43:14
【フラグメンタル・ライフ(Ⅰ)】

『待ってくれ!頼む!僕が言える義理じゃないってのは理解している!でも…頼む…ロイを助けてくれ…お願いだ…』

悲痛な叫び=ジョン・アデルの懇願――遺灰の男は一切取り合う素振りを見せない。

『流石に道理が合わんだろ。そいつが何人、無関係の人間を殺したと思ってる。
 この場で殺さないのは良い。だけど、助けるなら話は別だ。この先ものうのうと生きてて良い奴じゃない。
 例えそいつが心を改めようが、死んだ命は返ってこねえんだぞ』

明神の反論――遺灰の男はやはり一切の反応を示さない。無意味だからだ。

『……殺さないよ。
 明神さん、わたしたちは誰も死なせないで世界を救う。それが味方であっても、敵であっても』

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367embers ◆5WH73DXszU :2020/11/17(火) 00:43:30
【フラグメンタル・ライフ(Ⅱ)】

『……いいザマだな。飛空艇が欲しいからと、後先考えず飛び込んできた末路がそれか。
 笑えるな……大切な者のために、危険を顧みず遮二無二進む……。
 それは、まるで――』

言葉とは裏腹に穏やかな口調/すぐに察した――これは、一つの人生の結末。

『……まるで……どこぞの愚か者と同じじゃないか……』

遺灰の男は、それを見届けたいと思った。

『ジョン。いい仲間を持ったな……。
 もう、ひとりぼっちで……オレやシェリーがいなければダメだった頃のお前は、いないんだな……。
 ……ああ、それは……いい。安心した……』
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368embers ◆5WH73DXszU :2020/11/17(火) 00:43:44
【フラグメンタル・ライフ(Ⅲ)】

『なんでだよ!?いつもみたいにそこは諦めないって言う所だろ!?まっててくれロイ今俺が…』

遺灰の男=無言でジョンを待つ/説得しようとはしない――説得出来ない。

『僕のせいだ…僕が君を殺すことになってしまった…僕が…全部悪いんだ』

ロイ・フリントは死ぬ運命にあると告げる事は、その原因がジョンであると言及する事でもある。
そんな事を何度も告げる気にはなれなかった――例えジョン自身がそれを自覚していたとしても。

『俺はな…ジョン…自分の意志でこの道を選んだんだ。多くの道がある中で…この道を俺自身の意志で選んだんだ』

遺灰の男に出来るのは、この最後の時間に水を差さないでいる事だけだった。
そして――不意に遺灰の背後で、空気の爆ぜる音/スタンガンの作動音がした。
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369embers ◆5WH73DXszU :2020/11/17(火) 00:43:57
【フラグメンタル・ライフ(Ⅳ)】


『みんな、格納庫の扉が開いたら、ダッシュで乗り込むよ。
 ――10秒前。9、8、7、6――』

指定の刻限――響く、機械仕掛けの駆動音/ロイ・フリントは約束を果たした。
飛空艇に乗り込む一行/少々の操作――僅かな振動/微かに響く起動音。
そして神鳥の咆哮が轟く――空が、見えた。

『ヴィゾフニール、発進!!』

一瞬、慣性に体を包まれて、気づけばヴィゾフニールは飛び立っていた。

『レプリケイトアニマが……』
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370embers ◆5WH73DXszU :2020/11/17(火) 00:44:11
【フラグメンタル・ライフ(Ⅴ)】

《ちょ、お師さん? 何ですのん?》
《予定変更! ジョン君の呪いは解けたんだろう? なら、エーデルグーテは一旦後回しだ! 
 君たちにはそのまま、風渡る始原の草原へ行ってもらいたい!》

「……なんだと?」

エーデルグーテは後回し――遺灰の男にとっては、願ってもない方針転換。

《ああッ、まったく! あいつめ、あれほどもう少し待ってくれってお願いしたのに!
 私は兄弟子だよ!? それが『元』であってもだ! 普通、もうちょっとこう……敬ってくれたっていいだろう!》

「……お前の尊厳なんてどうでもいい。それより――」

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7 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章 (Res:345)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1 ◆POYO/UwNZg :2019/09/24(火) 22:17:16
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


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ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

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339ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2020/03/18(水) 03:01:19

「ん・・・?ここは・・・?」

目覚めるとそこは牢屋と思わしき場所の中。
体に何十にも巻かれていた鎖は今は取り外され、手足に枷もなく牢屋という場所だという事を除けば自由な状態だった。

「いくらなんでもこれは警戒心がなさすぎじゃないか・・・?」

王都の時も思っていたがこの程度の牢屋に中の囚人に枷を付けていないのはセキュリティ的にどうなのかと思う。
力を使って壁をぶち抜いてそのまま脱出できそうなレンガの壁に囲まれいる牢屋。

先ほどより頭が冷静なお陰でスキルを使おうとは思わないが・・・。

「目が覚めましたか?」

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340ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2020/03/18(水) 03:01:46

「~~~~~~~~♪」

ステージ上でなゆとマホロが楽しそうにダンスを踊っていた。

「一体これは・・・!?」

つれてきた兵士に事情を聞こうと振り返ると。

「おお~~~~~~~!やっと起きたでござるか!いや~~~~よかったでござるな~~~~」

兵士達に囲まれあれよあれよと宴会の席に着かされた。

「ちょ・・・君達は僕の事がキライだったんじゃないのか?」

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341ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2020/03/18(水) 03:02:07
なゆは宴の最中に考え込んでいた。
理由は当然僕だろう、当然彼女はこう考えているはずだ・・・

ジョンを助けるにはどうしたらいいだろう



「なゆ・・・考える必要なんてない僕を素直に見捨ててくれれば・・・」

>「……エーデルグーテ」

その名は知識としてしっていた・・・。
聖属性の要所ゲームでも知らないプレイヤーは居ないといわれるほど必ずプレイヤーが訪れる場所。
僕も一度なにかのクエストで生かされた気がするが・・・。

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342ジョン・アデル ◆yUvKBVHXBs :2020/03/18(水) 03:02:51
の後僕は自主的に牢屋に戻った、試したい事があって部屋より牢屋のほうが適していたからだ。

「ふうう・・・!」

ブラッドラストを発動させる、アジダハーカの時のように全力ではなく少しずつ。

戦闘時でもない限り全力発動は気分的に難しいが・・・。

それでもこれからふと気分が高揚するたびに暴走してはたまらない
だからどの程度までいけるのが試す必要があった。

「バロールの魔法が効いている今が試すにはちょうどいい!」

視界が赤く染まる、本能がむき出しになっていくような感覚。
力が強くなる・・・感覚が鋭くなる・・・体に溜まっていた今日一日の疲労がなくなる・・・
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343embers ◆5WH73DXszU :2020/03/23(月) 23:22:45
【フィロソフィカル・バーンド・コープス(Ⅰ)】


焼死体の肉体が燃え尽きていく/その末端から中心に向けて、灰化の進行は止まらない。

〈マスター。あなたはもう助からない。誰を呼んだところで、もう間に合わない〉

「……ああ、そうだな」

〈だから……私をサモンして下さい。まさか、このまま顔も合わせずにお別れするつもりですか?〉

暫しの逡巡――焼死体の灰化した指先が、ひび割れた液晶に触れた。
魔力の燐光が渦を巻く/小さな騎士の輪郭を描く。
そして純白の騎士が、主を見上げた。

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344embers ◆5WH73DXszU :2020/03/23(月) 23:23:29
【フィロソフィカル・バーンド・コープス(Ⅱ)】


『おぉ~っ! みんな、おかえりなさーいっ!』

「……【自爆】と【死線拡大】のコンボか?いや、違うな――」

そして物語は進行する/何の変化もなく。

『マホ――』
『おおーっと! ヤボは言いっこなしだよ? 月子先生……』

「なるほど。マホたんと俺達だけの秘密か――蠱惑的な響きだ」

[■■■■の成れの果て/闇霊]は完全に、焼死体として振る舞う。
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345embers ◆5WH73DXszU :2020/03/23(月) 23:24:00
【ロスト・グローリー(Ⅳ)】


『――駄目です。やはり誰とも連絡取れません。ログインの形跡もなし』

『……そうですか。では、仕方ありません。事前の取り決め通りに事を運ぶのです。
 かのクランは最新コンテンツにおける不正ツールの使用が確認された。
 故に、そのコアメンバー全員をアカウント凍結処分とする』

『本当に、いいのですか?運営が、意図的に誤BANを行うなど……』

『日本代表選手とそのチームに失踪されたとなれば、我々の沽券に関わるのです。
 彼らが本当に引退したのなら――どうせ、真相は誰にも分からないのです』

『……一体、何があったのでしょう』
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8 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第四章 (Res:341)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 8
1 ◆POYO/UwNZg :2019/03/18(月) 20:11:11
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


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リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


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ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

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335明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:45:22
「カザハ君、カザハ君よぉ。飲んでるか?カケル君はお酒いける口なの。
 お馬さんはビールが結構好きらしいぜ。もともと麦食ってるからかな」

俺はずっとこいつに聞きたかったことがある。
疑問が形になったのは、クーデター閉会式の時だ。

>「いい名前じゃん。よろしくね、瀧本さん。……カケル、背中貸してあげて。タッキー&ツバサ――なんちゃって」

「お前さ、ホントはいくつなの」

カザハ君がポロっとこぼしたセリフは、はっきり言ってオヤジギャグの類だ。
俺の本名とカケル君の翼をかけた、特に深い考えもない一言だったんだろうが――
ネタが、古い!マジで古い!二十年近く前のアイドルやぞそれ!
俺が小学生の時に流行った連中じゃねえか!タッキーなんか社長になっとるぞ!

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336明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:46:04
>「条件はひとつだけ。わたしがパーティーリーダーを務めるにあたって――
 明神さんをサブリーダーに指名します。もちろんパーティーメンバーはみんな平等で、誰が偉いとか一番とかはないけど……。
 わたしがいなくて、何かを決定する必要があるときは。みんな明神さんの指示に従ってくれればって思う」

そうして敗軍の将に、裁定が下った。

「……マジで?」

煮るなり焼くなり好きにしろとは言ったけれども。
反逆者に次席のポストが与えられるとは想定すらしてなかった。

「いいのかよ。遺恨残らない?自分で言うのもなんだけど結構酷いことしたよ俺」

色々酷いことも言ったし、人事不省のなゆたちゃんに一方的に襲いかかりもした。
そもそも性根がクソコテ気質のうんちぶりぶり野郎だし、その性格を改めるつもりもない。
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337明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:46:31
「ちょ、ちょっと待てよ!一体どういう風の吹き回しだ!?」

言うまでもなく石油王は俺達の防御の要、メインタンクだ。
こいつがいなけりゃ消し炭になってたことなんか一度や二度じゃない。
そしてタンクである以上に、俯瞰視点から戦況を見渡すこいつの冷静さには何度も救われてきた。

その石油王の離脱表明は、少なくない衝撃をもって俺達を襲う。
なんで。クリスタルを使い切って戦えなくなったってわけじゃないだろう。
バロールから物資提供の確約は取り付けてるし、石油王には万象法典のカードプールもある。

それなら。命がけの戦いを続けられなくなった?
いくつもの疑念が頭を擦過していくが、石油王の真意はそのどれでもなかった。

>「だってこの魔王様、色々とガバガバの穴だらけで見てられへんのやもん
 兵站管理や情報伝達とか、この人に任せてたら前線に出るうちらは命がいくつあってもたりひんわ
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338明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:47:08
>「えー。私の意思っていうものは考慮してくれないのかい? ひどいなぁ!
 でも、確かに五穀豊穣君が私の手伝いをしてくれるなら心強いかな。なにせ、今は全部私ひとりでやってるものだから!
 睡眠時間もないし、愛しのメイドたちと愛を語らう暇もなかったんだよね!」

……ホントに大丈夫かなぁ?
このセクハラ魔王、テンション上げてんじゃねえよ。
メイドさんめっちゃ冷ややかな対応しとるがや。

>「寂しくなるけど・・・永遠の別れってわけじゃないし、さよなら、とは言わないからね」
>「よし!みんなしんみりした雰囲気はなしだ!今日は派手にやろう!」

ジョンが陽キャ仕切りで暗い空気を払底する。
俺も同感だった。送り出される側が辛気臭いツラしてちゃ、石油王も枕高くして寝れねえよな。

>「そうしよう、そうしよう! みんな、かんぱーいっ!」
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339明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:47:39
一日くらいなら、どうにかなると思ってた。
24時間ずっと訓練ってわけでもないし、いい感じのところで切り上げて英気を養うもんだとばかり。
だがジョンの『訓練』は俺の想像を超えるどころか、常軌を逸していた。

「はぁ……はぁ……ひぃ……」

ようやく課されたランニングのノルマが終わり、俺は石畳の上に五体を投げ出した。
本当に、本当にキツかった……。
ジョンの講義は護身術の座学に始まり、実戦組手でぶん投げられること数多。
何度ゲロ吐いたか数えてもないが、体中にできた青痣だけは治癒魔法ですぐに治った。

そして仕上げとばかりに王宮ランニング。
俺より5周近く多く走ったジョンは涼しい顔でタオルを手渡して、どっかに行ってしまった。
多分風呂だろうな。俺はしばらくここから動けそうにない。

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340明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:48:24
こいつが自分のしたことに自分で責任をとるのなら、俺はもう何も言わない。
こいつが呼び付けて、死んでいったブレイブ達の恨み節は、俺が代弁するべきじゃない。

「私の立場でこんなことを言うのは些か不義理かもしれないけど……。
 君たちには、死なないで欲しい。世界を救うだけではなく、生きて帰って来て欲しい。
 ――何より。君たちが戻らなければ、私は五穀豊穣君に絞め殺されてしまうからね」

「へっ、お前に言われなくたって死ぬつもりはねえよ。あいつらを死なせるつもりもない。
 生きて帰らなきゃ、お前がブレイブ達の墓参りすんの見れねえだろうが」

「ははっ!そういえば約束をしていたね。うん、それが良い。
 全部終わったら、私もまた旅に出られる。君と諸国を巡れる日を、楽しみにしているよ。
 ……そして見届けてくれ。私の、贖罪を」

何に満足したのかぴくちりわかんねえけど、バロールは微笑みだけ残して去っていった。
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341明神 ◆9EasXbvg42 :2019/09/23(月) 23:48:55
「……ジョンのことは任せとけ。俺も昔とった杵柄で、多少はタンクの心得がある。
 アコライト行ってからでも、お前の伝えた知識を俺が補完することは出来るはずだ」

タキモトとしてプレイしていた頃の俺は、本職こそアタッカーだったが、
サブロールとしてタンクも人並み程度には齧ってる。
戦線を維持する責任の重いタンクは基本的に人手不足の引く手数多で、足りないPTでは兼任も珍しくなかった。
あの頃から多少環境も推移したが、ロールとしての立ち回りは変わってないはずだ。

「あの野郎には訓練で貸しがあるからな。スパルタ式でビシバシ教え込んでやるよ」

だから心配するな。俺達はうまくやれる。
お前は安心して、バロールのところで支援に専念してくれ。
そんなようなことを、歯切れの悪い言葉で、俺は石油王に伝えた。

これで終わりでいいのか?
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9 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第三章 (Res:263)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 9
1 ◆POYO/UwNZg :2019/01/29(火) 21:46:59
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


========================

ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

========================

257明神 ◆9EasXbvg42 :2019/03/10(日) 19:27:28
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

前代未聞の大災害に見舞われ、死者こそ出なかったものの甚大な被害を負ったリバティウム。
ようやく復興が始まった街の中を、俺はしめじちゃんと連れ立って歩いていた。

「交易所も半壊かぁ。また遊べるようになるまでしばらくかかりそうだな」

ひび割れた石畳を張り替える石工たちが、移動屋台を呼び止めて昼餉を購入する。
俺たちもその行列に並んで、ワイルドボアの串揚げを買った。

「やっぱ脂の味しかしねぇなこれ。ちゃんとしたトンカツが食いてぇよぉ」

世界を救ったあと、俺はアルフヘイムに永住するつもりだ。
現実世界で仕事に追われながら細々と暮らすより、きっとこっちの方が面白おかしく生きられる。
だけど一つだけ悩みがある。俺は現実世界の、飯だけは好きだった。
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258明神 ◆9EasXbvg42 :2019/03/10(日) 19:28:09
「ロクな奴じゃなかったよ。ガサツで、傲慢ちきで、気に入らないことがあるとすぐ殴る。
 おれはあいつの腰巾着だったから、バルゴスを見る路地裏の奴らの目をよく知ってる。
 用心棒なんて気取っちゃいたがよ、おれたちゃ鼻つまみ者だったのさ」

注いだワインの残りを、ゴロツキは自分で呷った。

「だけど……それでも、俺たちの仲間だった。
 喧嘩にめっぽう強いあいつのおかげで、おれたちは他のチンピラに虐げられずに済んだ。
 曲りなりにもこの街を守ってた奴の最後にしちゃ、あんまりだよ」

バルゴスを喰い殺したのはバフォメットであり、それを使役するライフエイクだ。
だけど、奴がバフォメットと対峙する理由を作ったのは、俺だった。
俺があいつをこの件に巻き込まなけりゃ、バルゴスは死なずに済んだだろう。
言い訳のしようもなく、バルゴスが死んだのは俺のせいでもあった。

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259明神 ◆9EasXbvg42 :2019/03/10(日) 19:28:43
俺は墓標代わりの大剣の前で、両手を合わせて祈った。

バルゴス。悪かった。死なせるつもりはなかったんだ。
そして、お前がバフォメットと対峙してたおかげで、俺たちは致命的な挟み撃ちを受けずに済んだ。
ありがとう。……って言っちまったら、またお前は怒るかな?
俺がこの先死ぬことがあったら、あの世でもっかい詫びるよ。どうせ行くところは同じだ。

隣でしめじちゃんも手を合わせている。彼女は何を祈ってるんだろうか。
一通り心の中でつぶやき終えた俺は、ゴロツキの指示通りに回れ右した。

「待ちな」

いつの間にか墓標まで歩いてきていたゴロツキが、俺の背後から声をかけた。
振り向くと、鞘に収められた大剣が放物線を描いて迫る。
反射的に掴めば、ずしりと筋を痛めそうなくらいの重さを感じた。
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260五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6 :2019/03/17(日) 13:34:23
既に結末はわかっていた
3ターン稼ぎ、腹いせ紛れの一撃を食らわせた時点でこうなる事はわかっていた
この時間稼ぎのために力と財力を使い果たしたが、仲間たちはそれに見合う結果を出す事は

仰け反るミドガルズオルムに背を向け降下を開始したみのりの目に映るのはマリーディアとライフエイクの邂逅……そして散華
縫合者は強力な複数の魔物を繋ぎ合わせるため、被験者は拒否反応により耐え難い苦痛に苛まされ続ける事になる
事実ゲームで登場した縫合者は正気を失い狂える存在となっていた

そんな苦痛に数千年の時を耐え続けたライフエイク
マリーディアと再会した時点で結末は決まっている
個人的にはこのような邂逅など認められるものではないが、事ここに至っては仕方がないと納得するしかないだろう
今更マリーディアの首を刎ねようにももはや間に合わないし、何よりこの邂逅を良しとし奮戦した仲間たちの意思を尊重しようと思えたからだ

では何ゆえにイシュタルを装甲のように身にまとい、収穫祭の鎌(サクリファイスハーベスト)によって召喚された大鎌を携えるのか
それはみのりの中ではまだ戦いが終わっていないからだった
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261五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6 :2019/03/17(日) 13:34:58
今までいついかなる時でも余裕を持ち思考を巡らせられていたのは、自分は安全である
それだけの力(パズズ)を有しているから、という揺ぎ無い精神的な支柱があったからだ
それをなくした今、目の前に立ちはだかる絶対的な力に成す術を見出すことができないでいた

しかし、ミハエルの言葉とは裏腹に、イブリースに戦う意思はなかった
言葉を交わしミハエルを伴い門に消えて行ったのを見送り、みのりは文字通り崩れ落ちる

「はぁ~~~因果な話やねえ……
王の刺客とか言われてもうたけど、何となく色々と合点がいったわ
うちらがガチャ回してパートナーモンスターを引くように
ニヴルヘイムは確定ガチャ一回で金獅子はんを召喚
アルフヘイムは十連ガチャで不特定を召喚
いう感じなのカモやねえ」

なぜに自分たちが召喚され、いいように戦わされているのか?
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262五穀 みのり ◆2zOJYh/vk6 :2019/03/17(日) 13:41:37
【五穀みのり追加情報】

みのりはスマホ2台複数アカウント持ち
ブレモン世界への転移において周囲を信用せず自身の切り札として隠し持っていた
またデッキ情報を開示してから秘かにデッキ構成を変更するなど、共に旅する仲間も騙していた

最大の切り札は超レイド級複合モンスターパズズであったが、召喚するだけでクリスタル4桁、召喚維持のために秒単位でクリスタル二桁単位で消費してしまうため、現在のクリスタル残量7
膨大なクリスタルと超レイド級戦力の喪失により、大きな心境の変化が訪れている?

パートナーモンスターは従来一人レイドしていた時のパートナーモンスターに変更済

【パートナーモンスター】

ニックネーム:ノートル
モンスター名:カリヨンシェル
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263第三章「人魚の泪」ダイジェスト :2020/01/24(金) 20:34:09
人魚の泪を手に入れるためにリバティウムに訪れた一行。
その街は様々な重要な施設を擁しており、その中でもアルフヘイムではリバティウムにしか無いというカジノへ情報収集へ向かう。
みのりは莫大な財力を駆使し派手な勝負を繰り広げることで注目を集め、
支配人の気を引いてVIPルームに通され支配人と直接接触することに成功。
なゆたがライフエイクと名乗る支配人に人魚の泪について尋ねると、あっさりとある事を認めた。
そして、1週間後に行われるトーナメント戦である『デュエラーズ・ヘヴン・トーナメント』の優勝者に副賞として与えるとのこと。
なゆたは、パーティーを2つに分け、片方がトーナメントに出場して人目を引き付けている間にもう片方がライフエイクの真の目的を暴く作戦を提案。
なゆた・真一・みのりが出場組、明神・ウィズリィ・メルトが潜入組となった。
真一はレアル・オリジンと対決、なゆたは煌めく月光の麗人(イクリップスビューティー)と対決し、それぞれ勝利。
戦い終えた真一は謎の少年(ミハエル)に話しかけられる。
彼はリバティウムに伝える人魚の伝承を語り、ライフエイクの目的が世界蛇ヨルムンガンド(ミドガルズオルム)を呼び起こすことだとほのめかすのだった。
真一はなゆたとみのりを伴い、明神達を追ってカジノの方へ向かう。
一方の明神達はライフエイクの息がかかっていると思われるバルゴスの襲撃を受けるも、制圧して邪魔をしないことを約束させる。
しかしバフォメット2体に襲われてしめじが死亡。
ピンチに陥ったところに13階梯の継承者の一人虚構のエカテリーナが助けに現れる。
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10 【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第二章 (Res:159)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 10
1 ◆POYO/UwNZg :2019/01/22(火) 11:12:57
――「ブレイブ&モンスターズ!」とは?


遡ること二年前、某大手ゲーム会社からリリースされたスマートフォン向けソーシャルゲーム。
リリース直後から国内外で絶大な支持を集め、その人気は社会現象にまで発展した。

ゲーム内容は、位置情報によって現れる様々なモンスターを捕まえ、育成し、広大な世界を冒険する本格RPGの体を成しながら、
対人戦の要素も取り入れており、その駆け引きの奥深さなどは、まるで戦略ゲームのようだとも言われている。
プレイヤーは「スペルカード」や「ユニットカード」から構成される、20枚のデッキを互いに用意。
それらを自在に駆使して、パートナーモンスターをサポートしながら、熱いアクティブタイムバトルを制するのだ!

世界中に存在する、数多のライバル達と出会い、闘い、進化する――
それこそが、ブレイブ&モンスターズ! 通称「ブレモン」なのである!!


そして、あの日――それは虚構(ゲーム)から、真実(リアル)へと姿を変えた。


========================

ジャンル:スマホゲーム×異世界ファンタジー
コンセプト:スマホゲームの世界に転移して大冒険!
期間(目安):特になし
GM:なし
決定リール:マナーを守った上で可
○日ルール:一週間
版権・越境:なし
敵役参加:あり
避難所の有無:なし

========================

153崇月院なゆた ◇uymDMygpKE :2019/01/29(火) 21:41:15
>「戻れ……!クソッ、戻れ!」

明神が何度も何度もスマホの液晶をタップする様子を、なゆたは眉を下げて見遣った。
誰が見ても、バルログは死亡している。あのタイラントに上半身と下半身を真っ二つにされたのだ、当然と言えるだろう。
ゲームのブレモンでは、パートナーは例え死んだとしても教会などで復活させることができる。
しかし、自分たちの今いるアルフヘイムは、ゲームのそれとは似て非なる世界。
ならば――

――死ぬと、復活できないんだ。

当たり前といえば、あまりに当たり前の事実に、なゆたは今更ながらに戦慄した。
今までは、何となくゲームの延長線上のノリで行動している部分が多かった。例え負傷したり、最悪死んでも何とかなるだろうと。
だが、そうではなかった。この世界での死、それはゲームの死なんかではない。
現実世界と何も変わらない、本当の死――。
バルログはそれを教えてくれた。今後は慎重の上に慎重を重ね、安全を確保することを第一に考えて行動しなければならない。
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154崇月院なゆた ◇uymDMygpKE :2019/01/29(火) 21:41:33
「ぅ……」

三日ぶりの、燦々と輝く太陽。その光の眩しさに、右手で額に庇を作って目を眇める。
次に気が付いたとき、一行はクエストに潜った試掘洞がある鉱山の麓にいた。
ポータルはきちんと仕事をしたということだ。しかし、崩落が起こってしまった今となってはもう二度と行けまい。
あの場所は古の暴君の墓所として、岩と瓦礫に埋もれてしまった。
ガチ勢としてはタイラントのドロップアイテムなどを微細に調査したいところだったが、已むを得まい。
命あっての物種、というやつだ。

>「ここは……鉱山の麓か。山を降りる手間は省けたな、はは」

>「あ~~お日様が気持ちええわ~
>真ちゃんお疲れ様~なゆちゃんもよう頑張ったねえ、吹き飛ばされたみたいやったけど怪我はあらへんようでよかったわ~
>真ちゃん信じて全部託すとか、女っぷりが良かったよー」

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155崇月院なゆた ◇uymDMygpKE :2019/01/29(火) 21:41:50
「♪太古の眠りより目覚めし赤鋼(あかがね)の巨人 神の似姿より放たれるは 万象を灼き穿つ憤怒の雷光――
  其を撃ち斃せしは異界よりの使者 その名も猛き五人の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』――
  闇の暴威に慄える者よ 今ぞ蒼穹を視よ 紅き光輝放ち翔くる『紅玉の竜騎兵(ルビードラグーン)』の雄姿其処に在り
  御名を讃えよ 彼等の御名を その名も猛き五人の『異邦の魔物使い(ブレイブ)』――」

マルグリットが何やら妙な節をつけ、即興で作った恥ずかしい歌を歌っている。やたら声がいいのが逆にイラっと来る。

>「戻ろう、ガンダラに。そこのイケメンには聞かなきゃならないことが沢山ある。
>三日ぶりにまともな寝床と食事にありつけるぜ。……マスターも、待ってるだろうしな」

そんなマルグリットになゆたと同じくイラッとしたのか定かではないが、明神がそんなことを言う。
マルグリットは歌を中断すると、しっかり頷いた。

「無論。『異邦の魔物使い(ブレイブ)』の申し出とあらば、このマルグリットに否やはない。
 この脳髄に納められし智慧の幾許かでも、御身らのお役に立てるのであれば喜んで。我が賢師もそれをお望みのはず」
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156赤城真一 ◇jTxzZlBhXo :2019/01/29(火) 21:43:21
タイラントのコアを撃ち抜いた音は、真一とグラドの背を追って、後方から聞こえてきた。
人と竜が一体となって敢行した、音の速度さえも超えた突撃。
剣を握る両手に残った衝撃が、その威力の程と、それが齎した結果を雄弁に語っている。

>「バルログ、戻れ……!」

>「戻れ……!クソッ、戻れ!」

次いで真一の耳に届いたのは、地面に倒れ伏せるバルログに対し、尚も懸命に呼びかける明神の悲痛な叫びだった。
スマホでステータスを見る余裕は無かったが、あのバルログがタイラントによって胴体を引き裂かれるシーンは、真一も確かに目撃していた。
確認するまでもなく――バルログの命は既に喪われてしまったのだろう。

もしも、自分が同様にグラドを喪ったら、一体どんな心境になるのだろうか。
明神とバルログには、ほんの一時の繋がりしかなかったが、あの二人は間違いなくパートナーだった。
自分たちを救ってくれた仲間の死を弔い、真一は両眼を閉じて、僅かばかりの黙祷を捧げた。
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157赤城真一 ◇jTxzZlBhXo :2019/01/29(火) 21:43:56
>「ここは……鉱山の麓か。山を降りる手間は省けたな、はは」

そして、真一は力なく笑う明神の元へ歩み寄り、バツが悪そうに頬を掻きながら頭を下げる。

「今回ばかりは、アンタとバルログに助けられたよ。
 バルログは……俺の無茶のせいで死なせちまったようなもんだ。
 俺たちを助けてくれてありがとう。……あと、ごめん!」

何とも不器用で、目上に対する礼儀を知らない真一らしい言葉ではあるが、その想いは明神に伝わっただろうか。
恐る恐る目を上げてみるものの、明神の横顔からは、彼の真意を読み取ることはできなかった。

>「あ~~お日様が気持ちええわ~
真ちゃんお疲れ様~なゆちゃんもよう頑張ったねえ、吹き飛ばされたみたいやったけど怪我はあらへんようでよかったわ~
真ちゃん信じて全部託すとか、女っぷりが良かったよー」

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158??? ◇jTxzZlBhXo :2019/01/29(火) 21:44:36
アルメリア王国領内、とある廃墟にて。

――遥か古の時代。
人と魔が誇りと名誉と、一つの聖地をかけて争った“天門戦争”と呼ばれる戦いに於いて、その廃墟は最前線を守護する要害として機能していた。
城を取り囲む高い城壁は、数え切れないほどの傷を受けて尚健在であり、跳ね橋へと続く荘厳な城門を見れば、兵士たちの活気で賑わうかつての姿が目に浮かぶようであった。
――しかし、そんな砦も今は昔。
すっかり朽ち果て、民衆からも忘れ去られたこの場所は、現在では人ならざる者たちが根城とする魔窟と化していた。

そして、その廃墟の中庭で一人、夜空を見上げながら立ち尽くす少年の姿があった。
年の頃は十代後半くらいだろうか。肩ほどまで伸びたブロンドの髪は絹のように美しく、前髪の隙間から覗く青い瞳は、切れ長で意志の強さを感じさせる。
一見すると性別が分からないほど中性的でありながら、されど彼の容貌は、世の女性が思わず振り返らずにはいられないくらい整っていた。
そんな少年が黒いローブを纏い、月明かりの下でワーグナーを口ずさむ姿は、まるで童話の一節を切り取ったかのように幻想的であった。

「また、ここに居たのか。ミハエル・シュヴァルツァー」

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159第二章「古の守護者」ダイジェスト :2019/01/29(火) 22:20:27
王都に向けて発進した魔動機関車だったが、途中で燃料(クリスタル)切れとなってしまった。
そこで一行は、クリスタル9999個が報酬となるローウェルの指輪入手のクエストに乗り出すこととなる。
クエストの舞台である鉱山都市ガンダラに赴いた一行は、明神の尽力により、
魔銀の兎娘(ミスリルバニー)亭のマスターである雄々しき兎耳の漢女(マッシブバニーガイ)から情報を入手することに成功。
ローウェルの弟子、『聖灰のマルグリット』がガンダラ鉱山奥『第十九試掘洞』に篭っているとのことだった。
洞窟に突入した一行は、門番のアイアンゴーレム達の猛攻を切り抜け、ついに地下10階に到達。
そこでは上級魔族のバルログと聖灰のマルグリットが戦闘を繰り広げているところだった。
激戦の末にバルログを倒し、明神がそれを捕獲することに成功。
それを見て一行を異邦の勇者と認めたマルグリットは、あっさりとローウェルの指輪をくれたのだった。
帰ろうとしたその時、ゲーム中では背景でしかなかった超大型ゴーレム”タイラント”が起動し、一行に襲い掛かってきた。
捕獲したばかりのバルログの尊い犠牲により辛くも勝利。
こうしてクエストをクリアーし街に戻った一行は、マルグリットから情報を聞き出す。
それによると――
(以下本スレより抜粋)
現在アルフヘイムは“侵食”と呼ばれる未知の現象に見舞われ、以前までは確認されたこともなかったモンスターが多数現れたり、有り得ない規模の災害が街を襲ったり、或いは使い方も分からないような機械や武器が海岸に流れ着いたり――など、世界各地で様々な異変が発生しているらしい。
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