- 1 名前:名無しさん 投稿日: 2014/02/17(月) 20:57:27
- 内容に不安のある人や本スレに書き込めない人はこのスレに一度仮投下してください
- 92 名前:無駄話 ◆dARkGNwv8g 投稿日: 2014/09/08(月) 21:27:49 ID:boLmFX0g0
- ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「なるほど、これが君の選択か」
楽しげなワールドオーダーの声が放送室内に響く。
目の前のワールドオーダーの新たな装いに、なんでこいつは往年の名作学園ドラマの主人公教師みたいな格好をしているんだと 心中で秘かに思いながらも、彼に拳銃を突きつけた一ノ瀬空夜は 銃のトリガーに指を差し込み、その部分を軸に拳銃を半回転させると 銃把をワールドオーダーへ、銃口を自分自身へと向けた。
「いやあ、よくこの選択肢を選んでくれたね」
空夜の手から拳銃を受け取り、ワールドオーダーは満足そうに肯く。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 93 名前:無駄話 ◆dARkGNwv8g 投稿日: 2014/09/08(月) 21:28:57 ID:boLmFX0g0
- 空夜は、更に質問を重ねる。
「貴方は――識っているのですか。檻の外側に何があるのか、否、『何がいるのか』――」
だがその問いは、最後まで言い終えるより先に放送室の扉が開け放たれる音で掻き消された。
主催者と参加者が対峙する放送室に入ってきたのは、メイド服姿の少女だった。 だが空夜は、彼女が普通の人間でないことを一目で見抜く。 人形の様に整い過ぎた顔、瞬きをしない瞳、美しい金髪や眉、睫毛といったイミテーションの他は一切体毛の存在しない皮膚。 (サイボーグ……いやアンドロイドか――) そんな観察をする空夜には一瞥をくれただけで、人ならざる美しきメイドはワールドオーダーに向い告げる。
「Mr.WO、時空間転送システムの準備が整いました。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 94 名前:無駄話 ◆dARkGNwv8g 投稿日: 2014/09/08(月) 21:29:48 ID:boLmFX0g0
-
「ああそうだ一ノ瀬くん。転送が開始されるまでの暇潰しに、君に面白いショウを見せてあげよう」
ワールドオーダーの唐突な言葉で、空夜の思考は中断される。 見るとカプセルの透明な壁越しに、ワールドオーダーが先程空夜が返した不死殺しの拳銃を、自分の顳顬に突きつけるのが見えた。 何を、と聞く暇もなく
BANG!BANG!BANG!BANG!BANG!
耳を聾するような銃声が、連発して轟いた。硝煙が立ち込め、全銃弾が撃ち込まれた筈の革命狂の頭部を覆い隠す。 ワールドオーダーの身体は、顳顬に銃を突きつけた姿のまま動かない。 やがて硝煙が消え、露わになったワールドオーダーの頭は――――
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 95 名前:無駄話 ◆dARkGNwv8g 投稿日: 2014/09/08(月) 21:30:47 ID:boLmFX0g0
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「ま、その先輩ももう君に会う気はないみたいだけど……。 まあ気にせず好きなようにやればいいよ。ひょっとしたら予め記された未来を覆すことが出来るかもしれない。 それも一つの革命だ。――おっと、どうやら支度が整ったようだね」
空夜の入れられた装置が低い音で唸り始める。 目の端で、シェリルが何かの機械を操作しているのが見える。
「じゃあ時間潰しの無駄話はここまでにしようか。 長らく続いた『話』は終わって、君は革命の『本編』に参加することになる」
ワールドオーダーがお喋りを止めて空夜の正面に向き直った。 装置の唸りは徐々に大きくなり、それと共に空夜の身体は光に包まれていく。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 96 名前: ◆dARkGNwv8g 投稿日: 2014/09/08(月) 21:33:38 ID:boLmFX0g0
- 投下終了です。
首輪ルールの変更は◆H3bky6/SCYさんのOP案に倣わせていただきました。 「禁止エリア多過ぎィ!」「死亡者見づれえんだよなあ」等の指摘がありましたら許してください!なんでも修正しますから!
- 97 名前: ◆Y8r6fKIiFI 投稿日: 2014/09/08(月) 23:57:42 ID:NRuXXBu.0
- 完全に駆け込みですが投下します。
- 98 名前:名無しさん 投稿日: 2014/09/08(月) 23:58:16 ID:NRuXXBu.0
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6:00。
その時、島の中に居た者達は例外なく――意識を失った者さえも、その夢の中で――『頭の中に響く声』を聴いた。
「やあ、6時間ぶりだね。 しかしたった6時間とはいえ、君達は様々な体験をしたようだ。 ――素晴らしい。それが“革命”への糧になるのだからね」
声の主――ワールドオーダーは、最初の場で現れた時と同じ、気軽にも程のある声で参加者達へと語りかける。 けれどもその内容は血腥い殺人遊戯の経過報告で。 その重すぎる内容を聞き逃すことを、軽い声で、許さない。
「放送の時間だ。 つまり、今が午前六時だ――ということだね。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 99 名前:名無しさん 投稿日: 2014/09/08(月) 23:58:57 ID:NRuXXBu.0
- ◆
ワールドオーダーはマイクを机に置くと、一ノ瀬を待たせた部屋に戻る。 一ノ瀬空夜は――未だに部屋に置かれたソファへと座り込んでいる。
「時間だよ。返事を聞こう」
その言葉にも、一ノ瀬は反応しなかった。 何事かを考え込んでいるかのように俯き、祈るように頭を垂れていた。
不審に思ったワールドオーダーが近付いた時、不意に一ノ瀬は顔を挙げ、ワールドオーダーを凝視した――なにかを見通そうとするかのように。
「――質問をしてよろしいですか」 「……仕方ないね。特別にその質問が返事に必要だと言うなら、一つだけ許可しよう。 勿論、計画の範囲でね」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 100 名前:第一回放送 ◆Y8r6fKIiFI 投稿日: 2014/09/08(月) 23:59:34 ID:NRuXXBu.0
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「……ふむ。なるほど、ね。 歓迎するよ、一ノ瀬君」
一ノ瀬が手に取った首輪は、次の瞬間には既に一ノ瀬の首へと嵌められていた。 それに気付くと、一ノ瀬は浅く溜め息を吐く。
――結局のところ、ワールドオーダーの能力は『先手を取る』ことでもっとも効力を発揮する能力だ。 どのような論理で発動が行われていようと、それは変わらない。 そうである以上、ワールドオーダーの領域で戦いを挑むことは非常に愚かな選択でしかない。
結局一ノ瀬に許された選択肢は二つしかない。 そう――生か、死か。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 101 名前: ◆Y8r6fKIiFI 投稿日: 2014/09/09(火) 00:00:04 ID:D8gcTmR20
- 投下終了です。
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