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律「はしゃぎすぎた」
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〜〜朝〜〜
律「うげぇ…キモチ悪っ……」
唯「二日酔い?」
律「あ゛〜 う゛〜 お゛〜 」
唯「今日は仕事休む?」
律「………吐きそう」
唯「聞いてよ」
律「……行く。ってか休めん」
唯「そう言うと思った。じゃあちょっと早く出て送ってあげるよ、車で」
律「……マジか」
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唯「帰りも迎え行くから。遅くなりそうならメールするから待っててね」
律「マジか」
唯「ふふん、もっと感謝してもいいんだよ? りっちゃん」
律「……そうだな、事故ってもこの場合は私の自業自得だしな」
唯「事故らないよ!」
律「すまん、大声出さないで……」
唯「りっちゃんのせいじゃん!」
律「だからすまんって言った……」
唯「あーあーあー!!!!」
律「うるせーーー!!!!」
律「アッ吐く」
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唯「……だ、大丈夫?」
律「うん……逆に少し楽になった」
唯「ごめんね、さすがに反省したよ」
律「いや、私も悪かったよ……せっかく唯が親切に言ってくれたんだし素直に甘えるべきだった」
唯「素直なりっちゃんきもーい」
律「なんでもいいよ……甘えさせて」
唯「重症だぁ……背中さすってあげよう」サスサス
律「あっ、きもちいい……」
唯「おねーさんに甘えていいのよ」
律「私も姉なんだけどなぁ」
唯「こんな光景、聡くんが見たらどう思うかなぁ」
律「眼を潰す」
唯「いや、りっちゃんがどうするかじゃなくて聡くんが」
律「絶対潰す」
唯「……怖い」
律「姉としての威厳は保ちたいんだ」
唯「そういえば、眼といえば三国志で眼に矢を受けた人がいたよね。偶然にも兄ポジションの」
律「いたなぁ。ゲームにもよく出てるなぁ」
唯「あれ、眼を食べたってホントなのかな」
律「また気分悪くなってきた」
唯「あっゴメン」
律「漢らしいエピソードではあるから気分悪くするのは失礼かもしれないけど私の状態がいかんせんこんなだから許してくれるよねーてへぺろ」
唯「重症だぁ」
律「朝ご飯も今日はやめとくよ……」
唯「じゃあ私は軽く食べてくるね、ちょっと寝てるといいよ」
律「寝れたらな……」
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〜〜食後〜〜
唯「りっちゃん、おにぎり作っておいたから持ってって」
律「あ、うん、ありがと……」
唯「あっでも無理して食べなくてもいいからね?」
律「うん……昼くらいに回復してたら食べる……」
唯「よろしい」
〜〜出勤〜〜
唯「ちょっと座席倒して楽にしとく? あ、それとも後ろで寝とく?」
律「助手席でいいよ、大丈夫」
唯「ならいいけど…」
律「元気印のりっちゃんだぜー」
唯「説得力なーい」
律「ははっ」
唯「じゃあ、出発ー」
律「いってきまーす、我が家よ」
唯「………」
律「………」
唯「りっちゃんは変わらないよねぇ」
律「どういう意味ザマスか唯さん」
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唯「昨日とかさ」
律「うん」
唯「次の日も仕事なのに、私の誕生日ってだけで自分のことのように喜んで騒いでバカやってドンチャンやって裸踊りして」
律「そこまではやってない」
唯「その後先考えない生き方は、ずっと私が好きなりっちゃんのまんまだねぇって」
律「…………」
唯「あとたまにヘタレるのも何年一緒にいても変わらないね」
律「全体的に褒めてるのか貶してるのかわからなかったけど貶してたんだな!?」
唯「あはは、じょーだんだよー」
律「はぁ……ま、怒る元気もないからどうでもいいけどさ」
唯「……昨日はありがと、楽しかったよ」
律「……その結果、こうして唯に迷惑かけてりゃ世話ないよ」
唯「昨日のお礼って思ってくれたら私はうれしいんだけどなー?」
律「…じゃあ、私の誕生日には立場が逆になるわけだ?」
唯「私は裸踊りまではしないけど」
律「私もしてねーし!」
唯「でも、りっちゃんみたいに皆の前で「私の最愛の人の誕生日だー!」くらいは叫ぶかも」
律「……私、そんなこと叫んだの?」
唯「お酒って怖いねぇ」
律「聞いてよ」
唯「昨日はありがと、楽しかったよ」
律「さっきとは別の意味に聞こえてきた……」
唯「ふふふ〜ん♪」
律「はァ……」
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唯「元気のないりっちゃんはからかいやすくていいね」
律「………なあ、唯」
唯「なに?」
律「今、元気のないりっちゃんはさ、唯に運転を任せて、座席をリクライニングさせて、ほとんど前の景色を見ていません」
唯「……?」
律「たまに視界に入る、サイドミラーとバックミラーから見える景色がさ、なんか、いつも通ってる道のはずなのに知らない道のように見えてさ」
唯「うん」
律「そんな道を、隣にいる運転手にすべてを任せて走ってる」
唯「…うん」
律「たまに、そんな運転手が、よく知ったはずの人が、頼もしい反面とても遠くの人に見えたりもする。その横顔が」
唯「……詩的だね」
律「幼馴染にとあるバンドの作詞担当がいるからな」
唯「奇遇だね、私のバンドにもすごくいい歌詞を書く人がいるよ」
律「私のバンドのボーカルはそいつの歌詞を見事に歌い上げてたなあ」
唯「私のバンドのドラマーさんは今ちょっとナーバスでおセンチな気分みたい」
律「それは大変だなあ」
唯「大変だよねぇ。だからキスして元気を分けてあげたいと思うんだけど、りっちゃんはどう思う?」
律「………ごめん、変なこと言った」
唯「そうじゃないよ、りっちゃん」
律「……じゃあ、あの、運転に集中してください」
唯「前を見てないりっちゃんは気づいてないのかもしれないけど……」
律「ゆ、唯っ……」
唯「……今、赤信号だよ?」
律「っ……」
………
……
りっちゃんは元気になったそうです
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おわり
唯ちゃん誕生日翌日おめでとう
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>>7
乙です。
久しぶりの唯律SSありがとうございます!!
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漢はかこうとんだっけ?
唯律ありがとう。
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唯律って本当に素晴らしい良いカップルですね。
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いい。すごくいいよ。こういうほのぼのが読みたかったんだ。
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