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唯「学校に新日本プロレスが来るよ!」
-
律「新日本プロレス?また、何で?」
唯「校長先生がプロレス好きなんだって」
澪「プロレスって痛いし怖いじゃないか…」
紬「でも、面白そうだわ〜」
梓「新日本プロレスですか、国内最大手の団体ですね」
唯「あずにゃん、プロレス詳しいの?」
梓「はい、実は好きなんです」
律「何試合するのかな?」
唯「3試合だって」
澪「巻き込まれたりしないかな?」
梓「セコンドが危ない時は言ってくれるし、イザとなれば盾になってくれますよ」
"
"
-
紬「それなら、安心ね」
律「大丈夫だって、イザとなれば律様が新日本プロレスを迎え撃つ!」
澪「何を言ってんだか…」
当日
律「リングだ!」
唯「りっちゃん、遂にこの日が来たんだね」
律「唯、このベルトは渡さないぜ」
唯「さぁ、りっちゃん」
律唯「勝負だ!」
澪「早く座れ///」
紬「ふふっ」
梓「全く…」
和「リングって意外と狭いのね」
憂「もっと、広いのかと思ってました」
-
純「何か、わくわくするね」
さわ子「あの、ビジョンはなに?」
梓「試合の前に煽りVTRを流したり、選手入場の際に映像が流れるんです」
唯「ほぇ〜凄いね」
律「あの、ゲートは何だ?」
梓「選手があそこから入場して来るんですよ」
和「鉄柵が痛そうね…」
梓「新日本プロレスでは相手を故意にぶつけるのは反則です」
紬「反則なら皆やらないの?」
梓「いえ、ぶつけ捲りです」
純「何じゃそりゃー」
-
憂「やっぱり、危ないから反則なの?」
梓「鉄柵の修理代が馬鹿にならないからだよ」
さわ子「そこだけ現実的なのね…」
梓「いい加減なようでプロレスにはルールも色々ありますよ」
澪「例えば?」
梓「肘などを使って鋭角な攻撃をしてはいけないとか」
紬「エルボーって事?皆してるような…」
唯「あずにゃんの必殺技だね!」
梓「違います!相手に怪我させるような攻撃は良くないですからね」
-
梓「プロレスの打撃でないと危険なんです」
和「そういうのから調べるのも面白いわね」
梓「以前、永田選手がムエタイ道場で習った肘を真壁選手にしたらドン引きするくらい大流血しました」
梓「少し、習った肘でもそれくらい危険なんです」
澪「ひぃっ!」
律「大丈夫だって、そうそう流血なんてないって」
唯「そうだよ、大丈夫だよ澪ちゃん」
澪「う、うん」
紬「あっ!暗くなったわ〜」
"
"
-
和「VTRが始まるようね」
Buddyfight presents WRESTLE KINGDOM9 TV-CM: http://youtu.be/7YXRGmu13Xk
憂「東京ドーム!」
さわ子「プロレスって東京ドームでやれるのね」
梓「ここ数年の東京ドーム大会はやらない方がマシなくらいの客入りでしたよ」
律「毎年やってるのか?」
梓「そうですね、曜日に関係なく1月4日は新日本プロレス東京ドーム大会です」
唯「今年はお客さん沢山入ったの?」
梓「35000人まで回復しました」
純「35000人なんて結構な数じゃん」
-
梓「全盛期はドーム大会を年に何回もして全て満員だったんだよ」
和「入らなかった時期はどのくらい?」
梓「15000人くらいです…」
梓「もう、ガラガラで始まる前からお客さんも意気消沈してましたね」
唯「苦しかったんだね」
澪「ても、そこから35000人に増やしたんだから凄いよ!」
紬「チャンピオンは誰なの?」
-
梓「IWGPヘビー級チャンピオン棚橋弘至」
梓「IWGPインターコンチネンタルチャンピオン中邑真輔」
梓「IWGPJr.ヘビー級チャンピオン田口隆祐」
梓「never無差別級チャンピオン石井智宏」
梓「IWGPタッグチャンピオン ドクギャローズ ザ.マシンガンカールアンダーソン」
梓「IWGPJr.タッグチャンピオン KUSIDA アレックス.シェリーです」
律「チャンピオンって一人じゃないんだな」
-
梓「燻ってる選手も居ますからね」
澪「そういう選手にも光を当てるんだな」
梓「そうですね、中邑真輔と棚橋弘至はトップ中のトップです」
憂「今日は出るのかな?」
梓「出ると思うよ」
唯「楽しみだよぉ」
ザスコアー: http://youtu.be/uwwA3qLFU7c
和「何か、テンションが上がる曲ね」
-
梓「新日本プロレスのオープニングテーマです」
純「ホストみたいな人がリングに上がったよ」
憂「何をする人なのかな?」
梓「尾崎リングアナウンサーだよ」
尾崎「新日本プロレス桜ヶ丘高校大会」
尾崎「ご来場誠にありがとうございます」
尾崎「それでは、本日の対戦カードを発表いたします」
律「おっ?対戦カードだって!」
尾崎「第1試合」
尾崎「TAKAみちのく&タイチ組vs田中翔&小松洋平組」
-
唯「TAKAみちのくって強いの?」
梓「みちのくプロレスっていう東北のローカル団体から新日本プロレスのJr.の祭典である、ベスト.オブザ.スーパーJr.に出場し一躍全国に名を轟かせた選手です」
澪「凄いんだな、今は新日本プロレス所属なのか?」
梓「今は、自分の団体を持ってるけど活動してるかどうかは分からないです…」
紬「タイチ選手は?」
梓「人間性は置いといて、ズル賢くて面白い選手ではありますよ」
和「人間性は?」
梓「根っからの悪党ではないですね、小悪党です」
憂「成る程…」
純「田中選手と小松選手は?」
-
梓「デビューしたての若手だよ」
梓「新日本プロレスではヤングライオンと呼ばれてるんだよ」
さわ子「ヤングライオン、夜も激しくヤングライオン…」
梓「な、何を言ってるんですか…」
尾崎「第2試合」
尾崎「高橋裕二郎 バットラックファレvs後藤洋央紀 柴田勝頼」
律「バットラックファレってまた強そうな名前だな…」
梓「背が高くてパワーも並外れていて強い外国人選手ですよ」
唯「チャンピオンになれそうだね!」
梓「前IWGPインターコンチネンタルチャンピオンですよ」
紬「やっぱり、強いのね〜」
梓「バットラックフォールっていう必殺技を使いますよ」
バットラックフォール バットラック・ファレ: http://youtu.be/BChSa3lmKS4
-
和「高橋選手は強いの?」
梓「弱くはないですが、今のスタイルとキャラだとトップは難しいです…」
憂「何でなの?」
梓「R18つまり、エッチなんだよ」
純「まぁ、男だからね」
さわ子「取り敢えず、品定めね」
梓「因みに、前never無差別級チャンピオン」
律「前チャンピオン同士か…」
唯「日本人の二人は?」
梓「柴田勝頼と後藤洋央紀は高校の同級生で親友です」
唯「私達と同じだね」
梓「柴田選手は色々ありましたが、棚橋選手と和解して今は楽しくやってます」
-
和「色々って?」
梓「彼は一度辞めたから色々と複雑だったんです」
憂「でも、仲直り出来て良かったね」
純「いつまでも歪み合うのは辛いもんね」
尾崎「メインイベント」
尾崎「石井智宏&オカダ.カズチカ&中邑真輔vs内藤哲也&真壁刀義&棚橋弘至組」
尾崎「以上、全3試合」
尾崎「お待たせしました、試合を開始致します」
-
入場曲
唯「全力疾走でリングに向かって来たよ!」
澪「若手って感じでカッコイイよな」
尾崎「新日本プロレス桜ヶ丘高校大会オープニングタッグマッチ15分一本勝負」
尾崎「173㎝ 93㎏」
尾崎「たなかーしょーうー」
律「たなかー頑張れよ!」
尾崎「171.5㎝ 85㎏」
尾崎「こまつーよーへいー」
タイチ 入場曲
タイチ復帰時の入場曲 (歌なし): http://youtu.be/bFie6yWhtq4
紬「入場曲、カッコイイわ〜」
憂「でも、タイチって人は悪そうですね…」
梓「まぁ、謹慎していたくらいだから…」
-
純「何やらかしたの?」
梓「不倫、更にTwitterで全世界に写真を曝される醜態…」
和「馬鹿ね…」
さわ子「アホね…」
-
梓「でも、そんなタイチ選手にも良い所あります」
唯「そうなの?」
梓「仲間思いなんです」
律「例えば?」
梓「タイチ選手は以前、ユニオーネというタッグを組んでいて、パートナーはミラノコレクションAT選手でした」
紬「解散しちゃったの?」
梓「そうですね、邪道外道の反則攻撃が誤って目に入りミラノ選手の目は再起不能になりました」
憂「酷いよ、そんなの…」
梓「わざとやった訳じゃないし、ミラノ選手は邪道外道を恨んでないよ」
梓「でも、タイチ選手は未だに許してなくて技に邪外殺しと名付けるぐらい憎んでる」
純「そうなんだ…他には?」
梓「本間選手が一度、新日本プロレスを解雇された時に日記に書いたりしていたよ」
和「少し見直したわ」
梓「馬鹿ですけどね」
-
カーン
澪「試合が始まったぞ!」
憂「腕とか足を取り合ってるね」
純「何か、地味だね…」
和「プロレスってもっと最初からガンガン行くイメージだったのに」
さわ子「ちょっと、拍子抜けね」
梓「プロレスはショーと言えどもレスリングですからね、グラウンドレスリングは必要なんですよ」
唯「ほぉ〜奥が深いんだね」
梓「こういう攻防で客を喜ばせる事が出来る選手が長く現役で居られるんです」
律「そっか〜プロレスラーと言えども人間だもんな」
梓「この四人なら、TAKA選手がグラウンドレスリングに拘り持ってます」
-
校長の趣味で呼べる新日ってww
中邑と柴田って総合の試合にも出てたような。
あと、あずにゃんってこういう役回り凄く似合うよな。
別のSSではWWEオタだったし。
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たしかにあずにゃんの解説役、えらくハマってますね。
プロレスの知識はほとんどありませんが、面白いです。
続き楽しみにしてます。
-
紬「どちらかと言うと、映像でじっくり観たいわ〜」
梓「会場で見て映像で見返すと新たな発見があって面白いですよ」
唯「あっ!外に出したよ」
梓「場外戦です、気を付けて下さい」
澪「い、椅子で叩くなんて卑怯じゃないか!」
憂「そんな事したら、めっ!だよ」
純「こらー正々堂々と闘えー」
タイチ「おらっ!」ガシャガシャ
澪「ひぃっ!」
和「鉄柵を揺らして来たわ!」
律「おいっ、澪を怖がらせるな!」
澪「り、律?」
律「今度やったらタダじゃおかないからな!」
澪「律…」キュン
律「あっ…えっと…澪を怖がらせて良いのは私だけなんだからな!」
澪「何だよそれ!」
唯「台無しだ〜」
紬「りっちゃん、あと一息だったのに」
律「いや、その…」
澪「律なんて知らない!」
律「も、もう助けてやんないからな!」
和「ふふっ、澪安心しなさい」
澪「えっ?」
憂「律さんは澪さんをきっと守ってくれますよ」
律「守らねーし///」
澪「律、ありがとう///」
律「うん///」
純「今度は二人がかりで…」
唯「田中君、ぼろぼろだよぉ…」
さわ子「でも、向かって行ってる」
梓「やられてもやられても、這いつくばって向かって行くのがヤングライオンなんです!」
-
紬「二人でロープに飛んだわ!」
律「駄目か…」
純「反撃だー!」
梓「ドロップキックが炸裂しました!」
唯「小松君が出てきた!」
和「田中君の仕返しをしてやりなさい!」
憂「今度は小松君がロープに飛びましたよ!」
澪「一回 二回、何をする気なんだろ?」
全員「へっ?」
律「取り敢えず、状況を整理しよう」
唯「小松君がロープに飛んだ」
紬「しかも、二回」
澪「攻撃に行くかと思ったら」
純「ただ、抑え込みました」
憂「ロープに飛ぶなら最初から抑え込めば良かったのに…」
さわ子「きっと、分からなくなったのよ…」
梓「たまに、意味の分からない事するんです…」
唯「また、凶器だよ!」
律「辞めろ、正々堂々とやれよ!」
こらータイチ!そんな事して恥ずかしくないのか
澪「あの、オジサンは?」
紬「関係者じゃないかしら〜」
梓(あ、あの人は…いやそんなまさか)
憂「梓ちゃん、知ってる?」
梓「いや、知らないよ」
純「大きいおじさんだな〜」
和「引退した選手かもしれないわね」
-
律「うわっ、股間殴りやがった…」
唯「あぁ、何か丸め込まれた…」
梓「タイチ式外道クラッチです!」
外道クラッチ: http://youtu.be/mC0GPvJrIoQ
カンカンカン
紬「負けちゃったわ〜」
唯澪「負けてない!」
梓「唯先輩 澪先輩…」
唯「気持ちでは負けてなかったもん!」
澪「そうだ、小松君も田中君もやられてもやられても向かって行ったんだから」
憂「次はきっと勝てるよ!」
和「そうね、きっと何倍にもして返してくれるわ」
お前達、よくやった!それでこそヤングライオンだ
さわ子「あの、オジサンも褒めてるんだから次こそはよ!」
-
純「次は、バットラックファレ選手ですね」
憂「何か怖いね…」
梓「バレットクラブだからね」
律「バレットクラブ?」
梓「今や、新日本プロレスだけでなく世界最大のWWEも注目する外国人ヒール軍団です」
バレットクラブ
Bullet Club New Theme: http://youtu.be/akvvHnWxJ9E
唯「高橋選手は日本人だよね?」
梓「高橋選手はケイオスから寝返ってバレットクラブに加入したんです」
紬「寝返るなんて酷いわ…」
梓「自分を成長させてくれる場所に移ったんですよ」
さわ子「成る程ね、それで変わったの?」
梓「いえ、全く」
純「意味ないじゃん!」
梓「もう、迷走してその他大勢では困るんだけど…」
澪「エッチなのは駄目だよな///」
梓「最近はマイクでいやらしい事言わなくなりましたよ」
和「それなら安心ね」
高橋裕二郎入場曲
律「でけー」
澪「大きな外国人なんだな…」
紬「バットラックファレ強そうだわ〜」
唯「高橋裕二郎選手は女の人連れてるよ…」
尾崎「178㎝ 103㎏」
尾崎「たかはしーゆうーじろーう」
尾崎「193㎝ 145㎏」
尾崎「バットラックファ〜レ〜」
憂「マイクを持ちました!」
梓「まさか、久しぶりにマイク…」
高橋裕「いえーい」
高橋裕「新日本プロレスが女子高に来たぞー」
高橋裕「まぁよ、女子高生には手が出せないけどよ」
高橋裕「卒業したら、おじさんが色々」
高橋裕「教えて、あ.げ.る」
高橋裕「これ、マジ」
-
梓の一言が会場を引き締めてる気が。
-
唯「エッチっていうか気持ち悪いよぉ」
律「もっと、女子高らしい健全な選手呼べよ校長…」
澪「うぅっ…」
梓「バレットクラブに加入してからはエッチなマイクしなかったのに…」
和「きっと、校長の趣味よ」
純「校長先生もエッチなんですね…」
憂「めっ!めっ!///」
憂「純ちゃん、エッチなのは駄目だよね?ねっ?///」
純「な、何でそんな必死なのさ…」
憂「駄目なの!///」
純「うん、わかった」
憂「分かってくれた?」
純「うん、憂がエッチな事に興味津々だって事が」
憂「ちがーう///」
後藤洋央紀 入場曲
和「この曲、カッコイイ…」
梓「覇道って言うんですよ」
尾崎「IWGPインターコンチネンタル王座 次期挑戦者」
尾崎「183㎝ 95㎏」
尾崎「しばたーかつーよりー」
尾崎「never無差別級王座 次期挑戦者」
尾崎「182㎝102㎏」
尾崎「ごとうーひろーおきー」
-
紬「梓ちゃん、柴田選手は何で一度辞めたの?」
梓「新日本プロレスには現在トップの棚橋選手や中邑選手の上に第3世代と言われる選手が居るんです」
律「第3世代?」
梓「正確には第4世代になるのかな?長州 藤波の俺達の時代」
澪「キレてないよの人か?」
梓「そうです、そして次に来るのが蝶野 武藤 橋本の三銃士」
梓「そして、第3世代」
梓「第3世代で新日本プロレスに居るのは小島 天山 永田 中西」
唯「俺達の時代さんより上は?」
梓「猪木さん 馬場さんですね」
純「アントニオ猪木とジャイアント馬場は有名だよね」
梓「当時の新日本プロレスの社長が柴田 中邑 棚橋を売り出す為に第3世代に対して踏み台になれと言ったんです」
憂「踏み台って、それって下になれって事?」
梓「うん、それを聞いた柴田選手は新日本プロレスに不信感を抱き辞めました」
澪「そういうのは実力で奪い取るもんじゃないのか?」
梓「勿論、そうなんですが当時の新日本プロレスには余裕がなかったんです…」
和「人気なかったの?」
梓「橋本選手の解雇に始まり武藤選手や小島選手等の人気選手が大量離脱して観客動員が落ち込んでいたんです」
梓「そこで、第3世代では客を呼べないと判断した社長は当時まだ若手だった棚橋 中邑 柴田を新闘魂三銃士として売り出す事を決定したんです」
-
律「辛い時代だな…」
梓「でも、10年の時を経て棚橋選手と和解しました」
梓「激闘の末に棚橋選手が勝利した後に額と額を突き合わせて、柴田選手が新日本を守ってくれてありがとうと言うと」
梓「棚橋選手がお帰りと言ったんです」
憂「本当に良かったね」
カーン
紬「始まったわ!」
和「後藤選手がラッシュをかけたわ」
唯「行けー」
梓「ラリアット連発です!」
さわ子「ファレもタジタジね」
律「あぁ、捕まった…」
澪「やっぱり、体格差がこれだけ大きいと辛いよな」
梓「後藤選手は力押しの選手だから、どうしても真っ向勝負を挑むから…」
唯「エッチな高橋選手だよ!」
純「何か腰をくねらせてる…」
梓「エロネックブリーカードロップだよ」
さわ子「教育上良くないわね」
憂「もう、駄目///」
-
プロレスの近代史が知れるな。
-
唯「コーナーに飛ばされた!」
紬「高橋選手が突っ込んで行ったわ〜」
律「お、おいファレも突っ込むのかよ!」
純「カウンターのキックです!」
憂「回転しながら蹴ったね!」
梓「ムラマサ炸裂だよ!」
和「柴田選手が出てきた」
さわ子「中々、後藤選手も柴田選手も鋭い蹴りを噛ますわね」
梓「柴田選手は新日本プロレスを辞めた後に総合格闘技に居ましたからね」
唯「総合格闘技とプロレスって何が違うの?」
梓「すいません、それは此処では言えません」
澪「プロレスは最強なのかな?」
梓「違いますよ」
律「じゃあ、プロレスは?」
梓「昔はプロレス最強と言っても許された時代」
梓「でも、新日本プロレスが総合格闘技に惨敗した後はプロレス最強なんて言えません…」
紬「梓ちゃんはどう思ってるの?」
梓「私はプロレス最強なんてものより」
梓「何時の時代もプロレスは最高であって欲しいと思っています」
-
憂「最強より最高か」
純「ファンも苦しい思いしたんだね」
梓「当時のファンは悔しいなんてもんじゃなかったからね」
和「それでも、皆プロレスが好きなのね」
さわ子「楽しいから良いじゃない」
唯「ファレさんを二人がかりで投げたよ!」
律「ファレは場外に落とされた!」
梓「決めにかかりますよ」
和「胸元を蹴りあげた…」
梓「柴田選手の必殺技、PKです!」
カンカンカン
憂「勝った、柴田選手が勝ったよお姉ちゃん」
唯「良かったよぉ」
純「次はメインイベントだね」
内藤哲也 入場曲
尾崎「新日本プロレス桜ヶ丘高校大会メインイベント6人タッグマッチ60分一本勝負」
尾崎「180㎝ 102㎏」
尾崎「ないとうーてつーやー」
梓「来年こそはベルト奪取して下さい!」
石井智宏 入場曲
律「背は低いけど、強そうだな…」
尾崎「never無差別級チャンピオン」
尾崎「170㎝ 100㎏」
尾崎「いしいーともーひろー」
-
真壁刀義 入場曲
唯「あの人、テレビで見た事あるよ!」
律「スイーツ好きな人だよな確か」
澪「あの、見た目でスイーツ…」
和「ギャップが人気の秘密ね」
紬「美味しいケーキ送りたいわ〜」
憂「でも、強そう」
純「プロレスラーらしいプロレスラーだね」
梓「雑草魂だよ」
尾崎「181㎝ 110㎏」
尾崎「まかべーとうーぎー」
オカダ.カズチカ 入場曲
唯「背たかーい」
律「日本人で一番高いんじゃないか?」
澪「カッコイイ…」
尾崎「東京ドームメインイベント権利書保持者 G1クライマックス2014優勝者」
尾崎「191㎝ 107㎏」
尾崎「レインメーカー」
尾崎「おかだーかずーちかー」
中邑真輔 入場曲
さわ子「クネクネしてるわ…」
純「ちょっと、気持ち悪いかな」
和「でも、何か癖になりそう」
憂「私もです…」
尾崎「第10代IWGPインターコンチネンタルチャンピオン」
尾崎「188㎝ 104㎏」
尾崎「なかむらーしんすけー」
棚橋弘至 入場曲
梓「この人がIWGPヘビー級チャンピオンです!」
唯「頑張れタナー」
澪「優しそうだな」
梓「タナは優しいですよ」
尾崎「第61代IWGPヘビー級チャンピオン」
尾崎「181㎝ 103㎏」
尾崎「たなはしーひろーしー」
-
かつてケンドーナガサキが喧嘩最強と呼ばれていたが、総合で黒人選手に右ストレート一発で負けたり色々苦い思い出が…
総合は競技でルールがあり、それ向けに訓練しないと勝てるはずがない。
最強よりも最高、至言だな。
-
唯「バンダナ巻いた人がマイクを握ったよ!」
澪「梓、あの人は誰なんだ?」
梓「外道選手です!」
外道「おい、内藤 真壁 」
外道「そして、棚橋」
外道「本隊のトップが揃い踏みとは豪勢だな?おい」
外道「でもな、お前らが幾ら束になってかかって来てもレインメーカーには勝てない」
外道「なーんでか分かるか?」
外道「レヴェルが違うんだよコノヤローおい、わかったか?」
律「そんな事ないぞー」
真壁「おい、お前ら俺様を忘れてないか?」
真壁「今日はよ、お前らぶちのめして可愛いお嬢ちゃん達をよ」
真壁「スッキリ!!させてやるよ」
カーン
純「本隊の3人は凄いの?」
梓「先ず、内藤選手はnever無差別級王座を奪取したり去年のG1クライマックスを制したり着実に実績を積み重ねてるよ」
憂「じゃあ、人気もあるの?」
梓「それが、中々支持を得られなくて…」
和「何で、支持されないの?」
梓「空気を読めないっていうか何と言うか…」
唯「一言多いんだね」
梓「そういう事です、個人的には好きな選手ですけど」
律「真壁選手は?」
梓「真壁選手は遅咲きの選手ですね」
澪「若い頃は?」
梓「礼儀正しくて気が利くから長州選手に気に入られてましたね」
さわ子「じゃあ、良かったわね」
梓「でも、某選手に過酷ないじめに逢い何度も殺してやろうと思ったそうです」
憂「酷いよ」
梓「でも、それを乗り越えてトップ選手になりました」
純「棚橋選手は?」
梓「タナは暗黒期の新日本プロレスを支えて来た」
梓「最初は新日本プロレスファンのブーイングは激しかったよ」
和「応援してあげれば良いのに」
梓「さっきも言いましたが、棚橋選手や中邑選手は会社のプッシュで無理矢理トップに据えたんです」
梓「だから、昔からのファンとしては何の苦労もなく段階を踏まずにトップになった棚橋選手を許せなかった」
律「そっか〜」
梓「でも、それを糧にして試合内容で黙らせたのが棚橋選手です」
-
さわ子「ハートが強いのね」
梓「そうです、プロレスラーにとって一番大切なのはハートの強さです」
唯「石井さんは?」
梓「石井選手は長州さんと天龍さんの弟子です」
梓「余り詳しくはないんですが、バチバチのファイトと私生活で昭和の残り香がする選手ですね」
梓「特に、田中将斗選手とのnever無差別級選手権試合は観客を熱狂の渦に巻き込みました」
紬「レインメーカーさんは?」
梓「オカダ.カズチカ選手は闘龍門の選手で新日本プロレス生え抜きではありません」
梓「15歳で闘龍門に入り二十歳で新日本プロレスに入団しました」
梓「新日本プロレスから海外遠征をして一時帰国等も行い、東京ドームで本格的な凱旋を果たします」
梓「そして、当時のIWGP王者の棚橋弘至に挑戦表明したんです」
澪「帰って来たばかりなのにか?大胆だな…」
梓「東京ドームはブーイングの嵐でしたが…」
和「そりゃそうなるわね」
純「10年早いみたいな話だよね」
梓「でも、獲っちゃったんだよベルトを…」
さわ子「は、初めて挑戦していきなり?」
梓「そうです、観客は呆気にとられてました」
憂「私もびっくりだよ」
梓「そこから、レインメーカー旋風の始まりだったんだ」
唯「タナは?」
梓「リベンジを果たしてベルトを奪い返しました」
梓「そこからは、獲ったり獲られたりして今に至ります」
紬「中邑選手はどんな選手なの?」
梓「中邑選手は当時の新日本プロレスでは格闘技色が強くてプロレスより総合格闘技に力を入れてました」
律「プロレスラーなのにか?何か適当だな」
梓「当時のファンも律先輩と同じ反応でしたよ」
和「本当の所はどうだったの?」
梓「本人はプロレスをやりたがってましたが、アントニオ猪木の命令でしたからね」
梓「でも、良い経験になったと言ってました」
唯「タナとはまた違う人生なんだね」
梓「本格的にプロレスを始めた中邑選手は初挑戦で若干23歳の若さでIWGP王者だった天山選手に挑み奪取しました」
梓「デビュー僅か1年4ヶ月での戴冠でしたが、それがファンの逆鱗に触れて棚橋選手と同じくブーイングの嵐でした」
-
澪「皆、大変だったんだな…」
梓「仕方ないです、過ぎた事ですから」
唯「オカダさんがタナを挑発してるよ!」
律「出て来いってやってるな!」
和「そういうの私は好きよ!」
憂「タナは出ないですね」
こらー棚橋!チャンピオンなら受けて立て!
純「おじさん、怒ってるね」
さわ子「スカすのは良くないわ」
お前、それでも岐阜県民か!
唯「岐阜県民は関係ないような…」
梓「タナは岐阜出身ですから」
律「水饅頭美味いよな」
澪「あっ!出てきたぞ」
紬「そうこなくっちゃ」
純「め、滅茶苦茶高く飛んでキックしました…」
梓「オカダ選手のドロップキックは凄いんだよ!」
オカダカズチカのドロップキック伝説 【okada kazuchika dropkick】: http://youtu.be/TZbgLTkAB8o
-
唯「石井選手が孤立したよぉ」
律「決まるのかな?」
澪「棚橋選手が登った!」
梓「ハイフライフローが出ますよ」
紬「飛んだわ〜」
憂「決まりました!」
純憂唯和「ワン!」
律紬さわ子梓「ツー」
全員「スリーやったー!」
唯「タナが勝ったよぉ」
良くやった棚橋!それでこそチャンピオンだ
澪「おじさんも喜んでるな」
紬「でも、何で誰も気づかないのかしら?」
和「あんなに大きくて大声出してるのに」
憂「梓ちゃん、何でかな?」
梓「さ、さあ…」
純「マイクを持ったよ」
梓「マイクパフォーマンスの始まりです」
棚橋「新日本プロレスが、桜ヶ丘高校に」
棚橋「キター」
棚橋「どうも、新日本プロレス100年に1人の逸材、棚橋弘至です」
律「自分で言うのは凄いな」
棚橋「皆さん、プロレスは楽しいですか?」
唯「楽しかったよぉ」
棚橋「それは良かったです」
棚橋「こんなに沢山のプロレスを初めて観る方々に観戦して貰えて嬉しいです」
澪「プロレス好きになりました」
棚橋「また、来年もこれからずっと桜ヶ丘に来て皆さんとお会いしたいです」
棚橋「今日は本当にありがとうございました」
憂「終わり?」
梓「皆、棚橋コールを!」
和「えっ?」
梓「棚橋コールをお願いします」
純「たーなはし」
-
律「たーなはし」
澪「たーなはし」
唯「たーなはし」
紬「降りて来たわ〜」
梓「唯先輩、ギターを渡す振りをして下さい」
唯「う、うんどうぞ」
棚橋「ありがとうございます」ぺこっ
エアギター
憂「こんな事もするんだ!」
純「いいぞー」
さわ子「あれ?終わり?」
梓「タナ、もう一回」
2度目のエアギター
律「もう一回もう一回!」
棚橋「次に桜ヶ丘に来た時は3回します」
唯「約束だよぉ」
棚橋「今日は本当に最後までありがとうございました!」
棚橋「じゃあ、最後に一言だけ言わせてくださーい」
澪「何?何?」
梓「愛してまーすと叫ぶんです」
棚橋「桜ヶ丘高校のみなさーん」
棚橋「愛してまーす!!!」
棚橋弘至 『愛してま〜す!』: http://youtu.be/ewBJxxq0UE4
-
梓「タナがリングサイド一周するから行きましょう!」
棚橋「ありがとうございました」ぎゅっ
唯「握手して貰った!」
律「頑張って下さい!」
棚橋「応援宜しくお願いします」ぎゅっ
澪「あ、あの何て言ってよいか…凄かったです楽しかったです!」
棚橋「喜んで貰えて良かったです」ぎゅっ
梓「東京ドーム行きます!ベルト守って下さい」
棚橋「任せて下さい」ぎゅっ
紬「プロレスってこんなに楽しいなんて思わなかったわ〜」
棚橋「もっともっと楽しませて見せます」ぎゅっ
憂「ファンになりました!」
棚橋「ありがとうございます、これからも宜しくお願いします」ぎゅっ
和「プロレスって野蛮な物だと思ってました、でも今日プロレスを好きになりました」
棚橋「ありがとうございます、プロレスを好きになってくれて」ぎゅっ
純「燃えました熱くなりました!」
棚橋「もっともっと熱くなってプロレスを好きになって下さい」ぎゅっ
さわ子「生徒も私も楽しかったです、ありがとうございました」
棚橋「こちらこそ楽しかったです」ぎゅっ
帰り道
律「いやー楽しかったな」
澪「うん、楽しかった」
唯「また、観に行きたいね」
紬「でも、結局あのおじさんの正体分からなかったわね…」
和「誰だったんだろ…」
君たち、プロレスは好きか?
憂「あっ!おじさんだ」
プロレスを好きになってくれたか?
純「好きになりました!」
そうか、それは良かった!
律「おじさんは誰なんですか?」
おじさん「おじさんか?うーん昔の選手だ」
唯「引退しちゃたの?」
おじさん「そんなようなもんだ」
紬「寂しい?」
おじさん「君達のようなプロレスファンを見てると楽しくなるから寂しくないさ」
梓「…」ぐすっ
おじさん「うん?君はおじさんの事知ってるんだな」
おじさん「おじさんが消えるまで内緒だからな?」
梓「はい」ぐすっ
おじさん「じゃあな、みんなプロレスを頼むぞ!」
全員「はい!」
唯「居なくなっちゃったね」
律「梓、あの人は一体誰なんだ?」
梓「橋本真也…」
澪「橋本真也?」
梓「澪先輩が怖がると思って黙ってたんですけど」
梓「あの人は既に亡くなってます」
紬「えっ?」
純「いやいや、ピンピンしてたじゃん」
憂「梓ちゃん、そういう冗談辞めよ?ねっ?」
梓「冗談じゃないよ」
和「澪、怖くない?大丈夫?」
澪「全然、怖くないんだ寧ろ暖かい…」
さわ子「死んでもなおプロレスが好きで心配で堪らないのね」
唯「橋本真也…」
橋本真也
2005年 7月11日
永眠
享年40歳
橋本真也よ永遠に
おしまい
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